JP6298601B2 - 荷電粒子線装置 - Google Patents

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本発明は、試料に対する荷電粒子ビームの照射によって得られる荷電粒子を検出する荷電粒子線装置に係り、特に、試料から放出される荷電粒子の数の計数に基づいて画像信号を生成する荷電粒子線装置に関する。
プローブとなる荷電粒子線を試料面上で走査して、その領域の画像を得る荷電粒子線装置には、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)や走査イオン顕微鏡(SIM:Scanning Ion Microscope)収束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)加工装置などがある。一般的な荷電粒子線装置では、プローブとなる荷電粒子線が試料に照射された際に試料から発生する信号荷電粒子を検出する。検出対象が電子である場合、一般的には信号電子を蛍光体に衝突させて光に変換し、その光信号を光電子増倍管に代表される光増幅器によって増幅して電気信号に変換する。この電気信号をアナログデジタル(A/D)変換器によって所定の時間(サンプリング時間)でサンプリングしてデジタル信号に変換して集計し、後段の回路によって荷電粒子線の走査位置に対応した画素にプロットすることで走査領域に対応した画像を作る。なお、サンプリング時間間隔は、1画素を荷電粒子線が走査する時間間隔と同じかそれより短い。これは、サンプリングがないのに存在してしまうような意味のない画素が存在しないようにするためである。
一般に、荷電粒子線の照射による試料の帯電や、試料ダメージを低減するため、試料に照射する荷電粒子線の量(プローブ電流量)を小さく、かつ走査時間を短くすることが好適な場合が多いが、そうすると必然的に1回視野領域を走査したときに得られる1フレーム画像のSNは低くなる。高いSNの画像を取得するには、同じ視野を複数回走査して得た複数のフレーム画像を積算した積算フレーム画像を作る。
一方、特許文献1にはフォトカウント型光検出器が開示されている。特許文献1には、フォトンカウント型光検出器の検出信号をA/D変換し、A/D変換された検出信号が、予め設定したしきい値以上の場合に後段の光子数算出回路に検出信号を送り、しきい値以下の場合には、出力0を後段に送るしきい値処理をおこなう信号処理法が開示されている。光子数算出回路では、光量測定が終了するまで取得した検出信号波形の面積から、フォトンカウント型光検出器に入射した光子数あるいは光量を求める。これにより、検出対象となる光子数を正確にカウントできるとしている。
特開2012-37267号公報(対応米国特許公開公報US2013/0114073)
上述のように荷電粒子線装置では、フレーム積算を行うことによって、SNの高い画像を形成することができるが、そもそもの1フレーム画像自体のSNを高くすることが積算フレーム画像のSNを高くする上で重要である。一方で、1フレーム画像のSNにはプローブとなる荷電粒子線の電流量と信号電子の発生率と走査速度で決まる上限がある。理想的なSNの1フレーム画像を作るには、1画素の輝度が、その画素領域を荷電粒子線が走査している間に検出される信号電子の数そのものであればよく、このとき、1フレーム画像のSNは、プローブとなる荷電粒子発生の統計的なゆらぎと、信号電子発生の統計的なゆらぎのみから決まる理想値となる。画像処理などによって意図的に画像のノイズを消す手法や、検出器のサチレーションを利用して信号電子が来ていない時間に検出信号を発生させる手法により画像のSNを向上させることも可能だが、荷電粒子線装置の検出器が信号電子を検出することを目的としたものであると考えたときの真の理想的なSNは前述のように決まる。
従って、検出される信号電子の数を高精度に計数することができれば、高SNのフレーム像が作成できるが、これを行おうとする場合、特許文献1に開示されているような計数法を適用することも考えられる。ただし、特許文献1では、検出信号波形の面積が計数対象の光子の数に比例していることが前提である。
一方、信号電子が発生させる蛍光体の発光強度にはばらつきがあるため、検出信号波形の面積は信号電子の数に依存しないランダムな値となり、特許文献1に開示の手法では適正な信号電子の計数が困難である。
以下、画素ごとの信号電子の数を正確に計数することを目的とする荷電粒子線装置について説明する。
上記目的を達成するための一態様として、以下に荷電粒子源から放出された荷電粒子ビームの試料への照射によって得られる荷電粒子を検出する検出器と、前記試料に対する前記荷電粒子ビームの照射を遮断するブランカを備えた荷電粒子線装置であって、前記検出器の出力に基づいて、サンプリング時間単位の荷電粒子の検出の有無を決定する処理部を備え、当該処理部は、前記ブランカによって前記試料に対する荷電粒子ビームの照射が遮断されているときの前記検出器の出力に基づいて、前記荷電粒子の検出の有無を決定するための参照情報を算出し、当該参照情報に基づいて、前記試料に荷電粒子ビームが照射されているときの荷電粒子の検出の有無を決定し、計数して画素毎に計数した数に対応した輝度を出力する荷電粒子線装置を提案する。
上記構成によれば、信号電子検出器の出力がランダムな場合においても画素ごとに信号電子の数を計数でき、理想的なSNに近い画像を取得できる荷電粒子線装置を提供できる。
荷電粒子線装置の概要を示す図である。 荷電粒子線装置の信号電子検出系を示すブロック図である。 荷電粒子線装置のA/D変換機の出力のグラフである。 信号電子のカウント処理部を示すフローチャート図である。 信号電子判定アルゴリズムを説明する図である。 観察対象となる試料の上面図である。 荷電粒子線装置を用いて、反射電子を信号電子として試料を観察した1フレームの画像である。 荷電粒子線装置を用いてで、反射電子を信号電子として試料を観察した1フレームの画像のヒストグラムである。 荷電粒子線装置の概要を示す図である。 荷電粒子線装置の概要を示す図である。 信号判定処理の最適化機能を説明するためのSEM画像である。 信号電子判定アルゴリズムを説明する図である。
以下の説明は、観察対象となる試料にプローブとなる荷電粒子線を照射し、試料から発生した電子を検出することで試料表面の情報を取得する荷電粒子線装置のうち、特に、試料から発生して検出される電子の数が、試料に照射する荷電粒子線の数に比べて少ない部位の信号のSNを向上させるのに好適な荷電粒子線装置及びその観察画像の生成方法に関する。
理想的なSNの1フレーム像を作るためには、検出される信号電子の数を高精度で計数することが考えられる。そのためにはサンプリング時間に検出される信号電子の数が最大で1つである必要があることが望ましい。これは、蛍光体の発光強度のばらつきによって、2つ同時に検出される(ダブルカウント)現象と、1つだけ検出される(シングルカウント)現象を現実的には区別できないためである。
発明者らの検討によって、荷電粒子線装置において、上述のような観察を行うには、(1)サンプリング時間あたりに試料に照射される荷電粒子線の数を平均で1程度ないし1以下にした状態で、(2)1つあたりの荷電粒子線に対して試料から発生する信号電子の数が平均で1以下とすべきであることを見出した。上記条件(1)を満たすには、プローブ電流量と走査時間を制御することで比較的容易に実現できるが、上記条件(2)を満たすには、観察対象に制約が掛かる。条件(2)を満たす条件には例えば以下のものがある。
条件Aとして、荷電粒子線1つに対して2つ以上発生することがない反射電子を信号電子とすることが挙げられる。条件Bとして、荷電粒子線1つに対して2つ以上発生するが、立体障害や帯電による遮蔽などによって2つ以上同時に検出されることがないと思われる溝底や深穴起源の二次電子を信号電子とすることが挙げられる。
条件(2)を満たせない条件は、荷電粒子線1つに対して2つ以上発生する確率が高い、比較的なだらかな試料から発生する二次電子を信号電子とする(条件C)。
以下の説明は、条件A、条件Bのもと、信号電子計数による高いSNの画像を得る荷電粒子線装置に関するものである。
ところで、荷電粒子線装置の検出器に用いられる蛍光体は、発光強度のばらつきによる電気信号の出力強度のばらつきをそのままA/D変換して画像を形成しているため、信号電子を計数しているとは言えない。さらに、光増幅器の暗電流や回路系のフロアノイズの影響で、実際には信号電子が発生しなかった画素、すなわち出力が0であるべき画素についてもある一定強度の出力があり、これがさらに画像のSNを劣化させている。
そこで、以下に説明する実施例では、走査線間に荷電粒子線が試料に当たらないようにする荷電粒子線ブランカと、検出対象の信号電子を光に変換する変換器と、その光量に応じたアナログ信号を増幅した電気信号を出力する増幅手段と、所定のサンプリング時間で電気信号をアナログデジタル変換して出力するアナログデジタル変換器とを備え、1走査線毎に、荷電粒子線ブランカによって荷電粒子線が試料に当たっていない間には、アナログデジタル変換器の出力を一定時間蓄積し、その出力を統計処理した値を記憶し、荷電粒子線が試料に当たっている間はアナログデジタル変換器の出力と前記統計処理した値を使ってサンプリング時間毎に最大一つの信号電子が検出されたか否かを判定し、荷電粒子線の走査領域に対応した画像を出力する際には、その画素ごとに検出された信号電子の数をマッピングして出力する荷電粒子線装置について説明する。
図1はSEMを示す概念図である。本実施例(第一の実施形態)にて説明するSEMは、図示しない真空制御系によって内部が真空にたもたれたカラム101を備え、カラム101の内部には、電子線源102と、試料保持具103と、前記試料保持具103によって保持された試料104と、前記電子線源102から発生した図示しない電子線を、前記試料104上に所望の径で収束させるための電子線光学系105と、電子線を前記試料104上で所望の視野の領域で走査する電子線偏向器106と、試料から発生する信号電子107を変換信号電子108に変換する変換電極109と、前記変換信号電子108を光信号に変換する蛍光体110を備える。変換電極109の変換信号電子放出効率ηが1以上である場合、信号電子1つに対し、変換電極109から発生する変換信号電子108が2つ以上発生する場合がありうるが、これは、初段の検出器のゲインがηであることと同義であり、検出対象の試料から発生する信号電子107は依然1つであるため、ダブルカウントとはならない。なお、信号電子放出効率ηは一般的に知られる二次電子放出効率と同義であり、変換電極の材料に依存する。一般的な金属材料では、ηは1程度である。
なお、以降では、信号電子107が反射電子であるか、二次電子であるかに関しては、特殊な場合を除き、明言していないが、どちらかを選択して検出するような選択機能を持っていても構わない。
カラム101内部もしくは外部もしくは内部から外部にまたがっては、前記光信号を電気信号に変換し、A/D変換して計数した信号電子の数に基づく画像用信号に変換する信号処理系111を備える。以降では、蛍光体110、信号処理系111を信号電子検出系112と呼称する。
1フレームのSEM画像を得るには、所望の視野の領域で電子線を走査させながら、サンプリング時間毎に信号電子を計数して1画素分の総和をとり、画面内の走査位置に対応した画素にその値をマッピングしてゆく。一般的には、荷電粒子線の走査方向をX方向とすると、あるY座標においてX方向に連続した走査を行い、それが終わった後、視野内の別のY座標においてX方向の走査を行い、これを所定のY座標分行うことで最終的に全視野の走査を完了して1フレームの画像を得る。
本実施例によるSEMでは、ある走査ラインの走査が終わった後、次のY座標における走査を始める前に電子線が一定時間試料に当たらなくなるようにするための電子線ブランカ113を備える。電子線ブランカ113は、1ライン走査完了後の一定時間、電子線の進行方向に対して垂直な電圧を印加する。電子線源102、電子線光学系105、電子線偏向器、信号処理系111、電子線ブランカ113は図示しない制御部114によって制御される。電子線ブランカ113は2以上の電極からなる偏向電極、或いは磁界型偏向器と、電子線開口を備えた円板状の遮蔽部材からなり、例えば1ライン走査後、次の走査ラインの走査を行う前に、試料に対し不要なビーム照射を行うことのないよう、1ライン走査と1ライン走査の間、ビームが遮蔽部材に照射されるように、ビームを偏向する。また、反射電子を選択的に検出する場合には、試料と検出器との間にエネルギーフィルタを配置して、反射電子より相対的にエネルギーの低い二次電子の検出器への到達を抑制しつつ、反射電子を選択的に検出することが考えられる。
なお、図1では、信号電子を変換信号電子に変換する手法が一つの変換電極による一段の変換であるとして説明したが、これは、複数の変換電極を用いた多段の変換であっても構わない。かかる構成によれば、蛍光体から遠い変換電極に当たる信号電子を多段の変換電極によって蛍光体の近傍にまで導くことができる。以降では、煩雑な記述を避けるため、変換信号電子も信号電子と記述することにする。なお、当然信号電子の軌道上に蛍光体が位置付けられた検出器を採用するようにしても良い。
図6、7にSEMで取得した1フレーム画像の例を示す。図6は、観察対象となる試料401の観察視野の上面図である。試料401は、図面縦方向に帯状になった材料A402と材料B403が画面横方向に並んだ試料であり、表面は凹凸が無く平面状になっている。図7は、試料401から放出された反射電子(或いは後方散乱電子(BSE:Back Scattered Electron))を信号電子として試料を撮像した画像例404である。画素数は16ピクセル×16ピクセルで、1画素あたりのサンプリング回数は10回である。電子線のプローブ電流と走査時間は、サンプリング時間あたりに照射される数が1以下になるように管理されている。電子線1つに対して発生し、検出される信号電子の数は、材料A402では平均で0.3、材料B403では平均で0.9であると仮定する。輝度諧調の深さは8bitである。
図8は、図7のSEM画像の輝度ヒストグラム405である。この例では、輝度の数は10個あるが、本実施例におけるSEMの1フレーム画像のヒストグラムでは、この個数は10を超えることはない。その理由は1画素を作るのに10回のサンプリングを行っており、各サンプリング時間で計数される電子数は最大でも1であるためである。
多フレームの積算画像を得るには、フレーム毎に画素ごとの輝度を加算してゆくことで得られる。
また、本実施例においては走査電子顕微鏡を例に採って説明するが、以下に説明する実施例は、SEMに限定されるものではなく、行いたい観察手法、加工観察手法によっては例えば、SIMやFIBであっても構わない。その場合、図1の説明の電子線はイオン線に置き換えられ、電子線源102はイオン線源に置き換えられ、電子線光学系105、電子線偏向器106、電子線ブランカ113はそれぞれイオン線光学系、イオン線偏向器、イオン線ブランカに置き換えられる。
図2は信号電子検出系112を示すブロック図である。試料104から発生した信号電子108は蛍光体110に当たって光信号201を発生させる。光電子増倍器202は、この光信号を電気信号として増幅し、信号検出回路203に出力する。信号検出回路203は、アンプ204、アナログデジタル変換器(A/D変換器)205、カウント処理部206、画像形成部207を備えている。アンプ204は、光電子増倍器202からの電気信号出力を増幅し、A/D変換機205に出力する。A/D変換器205はアンプ204の電気信号出力を所定のクロックでサンプリングしてデジタル電圧信号にし、カウント処理部206に出力する。
カウント処理部206では、デジタル電圧信号から、サンプリング時間に対してその都度、信号電子108が検出されたか否かを判定し、後段の画像形成部207に判定結果を出力する。画像形成部207では、検出判定が下されたサンプリング時間に対しては1を、されなかったサンプリング時間に対しては0を、そのサンプリング時間が対応する位置の画素輝度にその値を加算してゆく。上記の処理を指定した視野、指定した画素数、指定した積算フレーム数に対して行ってゆき、最終的に所望の積算フレーム分の1枚の画像データを得て、画像処理部208に出力する。画像処理部208では、画像データに対し、諧調処理などの画像処理を行い、最終的なデジタル画像を出力する。
カウント処理部206で行う処理を、図3、4、5を用いて説明する。図3は荷電粒子線装置における任意の2ラインを走査する間の時間に対してA/D変換機で出力されたデジタル電圧信号をプロットしたグラフである。プローブ電子線の走査方向をX方向とすると、所定のY座標における第0の走査時間301が終わった後、電子線が試料に照射されない第一のブランキング時間302が後続し、次いで第一の走査時間303、次いで第二のブランキング時間304、第二の走査時間305が後続する。ブランキング時間中に検出される信号ピークには、回路系のフロアノイズ306と光電子増倍器202の暗電流ピーク307がある。走査時間に入ると、信号電子ピーク308が発生し始めるが、ブランキング時間中とほぼ同じ頻度でフロアノイズ306と光電子増倍器202の暗電流ピーク307も発生している。
カウント処理部206は、1ラインの走査毎にブランキング時間中においては、フロアノイズ306のデジタル電圧信号から、画素単位の荷電粒子検出の有無を決定するための参照情報であるしきい値と、しきい立ち上がり強度を決定し、それに直続する走査時間においては、直前に決まったしきい値としきい立ち上がり幅からデジタル信号電圧を信号電子判定アルゴリズム315に従って検査し、走査時間中のサンプリング時間毎にその都度、信号電子が検出されたか否かを判定し、画像形成部207に出力する。
図4はカウント処理部206による処理工程を示すフローチャート図である。制御部114が、ブランキング時間を開始させる(ステップS301)と、カウント処理部206は、しきい値としきい立ち上がり強度決定用のデータ取得Aを開始(ステップS302)し、その後は、サンプリング時間がくる(ステップS303 Yes)度に、しきい値としきい立ち上がり強度決定用のデジタル電圧データとして、A/D変換器205の出力を記憶する(ステップ304)。次に、あらかじめ設定されたサンプリング数Aぶんの時間が経過したか判定(ステップS305)し、経過していない場合、ステップS303に戻ってデータ記憶を続行する。経過していた場合、取得した全データを統計処理することでしきい値309としきい立ち上がり強度310を算出し、その値を記憶する(ステップS306)。しきい値の決め方の一例としては、サンプリング数A分の取得した全デジタル電圧データの平均値と標準偏差の一次の線形結合値を用いる。後述の実施例では、しきい値309を平均値と標準偏差の3倍値の和で決定し、しきい立ち上がり強度310を標準偏差の3倍値で決定している。なお、統計処理するデータに信号電子ピーク308が混入しないように、ステップS306は走査時間の開始より先に終了するようにしなければならない。制御部114が走査時間を開始させる(ステップS307)と、カウント処理部206は信号電子判定用データ取得Bを開始(ステップS308)し、その後のサンプリング時間がくる(ステップS309 Yes)度にしきい値309としきい立ち上がり強度310を参照とし、信号電子判定アルゴリズム315によって、そのサンプリング時間に信号電子が検出されたか否かを判定し(ステップS310)、判定結果を画像形成部207に出力する。次に、あらかじめ設定されたサンプリング数Bぶんの時間(画像化する1ラインの走査時間)が経過したか判定(ステップS311)し、経過していない場合、ステップS309に戻って次のサンプリング時間を待って信号電子判定を続行する。経過していた場合、1ライン分の処理を終了し、次のブランキング時間の開始(ステップS309)まで処理を止める。
以降では、信号電子判定アルゴリズム315の一例を説明する。本アルゴリズムでは、あるサンプリング時間T(N)におけるデジタル電圧信号の出力電圧 =V(T(N))と一つ前のサンプリング時間T(N−1)における出力電圧 V(T(N−1))とを比較し、次の条件1、条件2、条件3が同時に満たされる場合、サンプリング時刻T(N)において信号電子が検出された(Hit)という検出判定を画像形成部207に出力する。
条件1:出力電圧 =V(T(N))がしきい値309より大きい場合。
条件2:V(T(N−1)< V(T(N))かつ、出力電圧差 =V(T(N))−V(T(N−1))がしきい立ち上がり強度310より大きい場合。
条件3:出力判定スイッチ(後述)がOnである場合
あるサンプリング時間T(M)で信号電子が検出された(Hit)という判定出力をすると、T(O)>T(M)のサンプリング時間では、次の条件4が満たされない限り、出力判定スイッチはOffとなり、条件4が満たされたT(O)以降は全てOnとなる。
条件4:V(O)<V(O−1)
図5は本アルゴリズムを説明する図である。図5の最上段は、図3の特に電子線が試料に照射されている走査時間中のあるサンプリング時間(T(1)〜T(24))に対してA/D変換機205で出力されたデジタル電圧信号の出力電圧をプロットしたグラフ311である。ここでは、T(5)、T(10)、T(15)に信号電子が検出された場合を仮定する。T(1)から考えると、T(4)で条件1、条件3が満たされる。ただし、条件2は満たされない。T(5)では、出力電圧差のグラフ313に示すとおり条件1と条件2と条件3が同時に満たされるため、検出判定314はHitを出力する。T(6)では、条件4が満たされないため、出力判定スイッチ312はOffとなっており、条件1、条件2が同時に満たされるが、条件3が満たされないので、Hitは出力されない。これ以降、T(8)で初めて条件4が満たされ、スイッチはOnに戻る。同様にして、T(5)、T(10)、T(15)において、条件1と条件2と条件3が同時に満たされることなり、信号電子が検出されたという検出判定314を出力する。
上記のアルゴリズムにおいて、例えば、しきい値309として、ブランキング時間の集計データの平均値と、標準偏差の3倍の和を用いる。これによって、フロアノイズ成分の約99.7%を除去できる。しきい立ち上がり強度310としては、大きく設定しすぎると小さな信号電子ピークを見落とす可能性が高く、小さく設定しすぎるとフロアノイズ成分を謝って計数しやすくなってしまう。このため、事前、もしくは自動で最適なしきい立ち上がり強度を決定する。この値は、事前に設定する光電子増倍器202の設定ゲインによって変化するが、おおむねブランキング時間の集計データの標準偏差の3倍を用いると最適であることが実験的に分かっている。
なお、条件4は、負の値である第三のしきい値であるしきい立下り強度316を用いて次の条件4´のようであっても構わない。
条件4´:V(O)−V(O−1)<しきい立下り強度316
図12は条件4´を用いた場合のアルゴリズムを説明する図である。図5の場合と同様に、T(5)、T(10)、T(15)に信号電子が検出された場合を仮定する。図5の場合とは、T(7)、T(8)の出力電圧の挙動が異なっている。この挙動は、T(5)で立ち上がり始めた出力電圧が、立ち上がりの途中であるにも関わらず、フロアノイズなどの影響によりT(7)で立ち下がってしまっている状態を示している。先述の条件4を採用していた場合、V(T(7))<V(T(6))であるため、T(7)で出力判定スイッチ312がOnになってしまい、T(8)でV(T(8))−V(T(7))がしきい立ち上がり強度310より大きいため、T(8)でHitの検出判定をしてしまう。一方、条件4´を用いる場合、V(T(7))―V(T(6))>しきい立下り強度316であるため、T(7)で出力判定スイッチ312はOffのままである。その結果、T(8)での誤検出を避けることが出来る。
しきい立下り強度316は大きすぎると信号の立下りをただしく検知できずに、次の立ち上がりを見落とす可能性が高まる。一方、小さくしすぎるとフロアノイズによる偽の信号の立下りを誤って検知してしまうことにより、検出されていないのに誤ってHit判定を下してしまうリスクが増える。最適なしきい立下り強度316は事前に設定する光電子増倍器202の設定ゲインによって変化するが、おおむねブランキング時間の集計データの標準偏差の−0.5から−1倍を用いると最適であることが実験的に分かっている。
上記の実施例では、条件1を無視しても構わない。この場合、条件2と条件3が満たされた場合に、Hit判定を行う。これは、出力電圧信号のベースラインにあたるブランキング時間の集計データの平均値がライン毎に変動しない場合に有効であり、判定処理を少なくできる分、処理の高速化が可能になる。
なお、上記のアルゴリズムでは、出力判定スイッチにより、連続する2回のサンプリング時間で検出判定を出すことが無いため、1フレーム画像のヒストグラムに見られる輝度の数は、1画素あたりのサンプリング回数の1/2以下になる。
上記の信号電子判定アルゴリズムは、ブランキング時間に集計したデータの統計量を用いておれば、上記のものに限定されるものではなく、例えば、条件1だけ満たされた場合に検出判定を出力するアルゴリズムであっても良い。この場合、比較的従来のアナログ検出手法に近い画像が得られることが分かっており、サンプリング時間あたりに検出される信号電子の頻度が高い条件で有効であることが分かっている。この場合、1フレーム画像のヒストグラムに見られる輝度の数は、1画素あたりのサンプリング回数以下になる。
なお、上記では、A/D変換機で出力されたデジタル電圧信号V(T(N))に対して信号電子判定処理をしているが、これは、出力されたデジタル電圧信号になんらかのスムージング処理やピーク強調処理をかけた変換信号V‘(T(N))に対して信号電子判定処理を施しても良い。
図9に第二の実施形態を示す。実施例1と異なるのは、変換電極が存在せず、信号電子107をアニュラー型の蛍光体501に直接当てていることである。蛍光体501で発生した光信号は、ライトガイド502によって信号処理系111に伝達され、信号処理系111では、前記光信号を電気信号に変換し、A/D変換して計数した信号電子の数に基づく画像用信号に変換する。ここで示した以外の装置構成は第一の実施例と同様である。第一の実施例では、変換電極109を介することで変換信号電子108を検出していたが、変換電極の変換信号電子放出効率ηが1程度であるとき、変換信号電子108が発生しない場合が無視できない確率で起こりうる。この変換信号電子108が発生するかしないかの統計的なゆらぎはSNの劣化を招いていた。一方、ここで示す第二の実施例では、信号電子109を直接検出できるため、この統計ゆらぎによる1フレーム画像のSNの劣化を回避することが可能になる。
第三の実施形態は、第一の実施形態もしくは第二の実施形態に信号判定処理の最適化機能を追加している。図10は、第一の実施形態を基にして第三の実施形態を示す図である。第三の実施形態では、試料保持具103上に信号判定処理最適化用試料601を備える。信号判定処理最適化用試料601は、例えば図6で示したものと同様の試料である。図7により、信号判定処理の最適化機能を説明する。ユーザーの判断、もしくは、制御部114が判断する特定のタイミングで信号判定処理の最適化機能が開始されると、制御部114は、試料保持具103を移動させ、信号判定処理最適化用試料601の観察を始め、図11で示されるような1フレーム画像のSEM画像701を取得する。(便宜上、SEM画像701にはノイズを完全に除去したものを示す。)次に、ユーザーの指定もしくは自動で明るい領域702と暗い領域703を選択する。この場合、両方の領域とも領域内の試料の材料や形状が同じ領域であることが好ましい。ここで示した例では、明るい領域702は全て同じ材料で、暗い領域703は全て別の同じ材料である。次に、明るい領域703の全輝度値の平均AveBと全輝度の標準偏差StdB、暗い領域の全輝度値の平均AveDと全輝度の標準偏差StdBを計算し、次式705で示されるCNR(Contrast to Noise Ratio)を計算する。
CNR = (AveB−AveD)/(StdB2+StdD2) 式705
信号判定処理の最適化に使うパラメータを変化させながら1フレーム画像を取得し、CNRが最小になる値を最適条件として保存する。ここでいう、パラメータとは、例えば、ブランキング時間中に集計したデータの統計量からしきい値309としきい立ち上がり強度310を算出する際の計算式に使う係数や、光電子増倍器202の設定ゲインである。
特に、光電子増倍器202のゲイン設定は重要である。その理由を、図3を用いて説明する。光電子増倍器202のゲインの設定値が小さすぎると、信号電子ピーク308が、フロアノイズ306に埋もれてしまい、検出できなくなる。一方、設定値が大きすぎると光電子増倍器の出力が不要なサチレーションを起こしたり、暗電流ピーク307の頻度が増加したりする場合がある。光電子増倍器具202のゲインを最適化するためには、十分低いゲインから、じょじょにゲインを上げながら1フレーム画像を取得し、CNRを比較すれば良い。このとき、最適なゲインに到達する前には、AveB−AveDが上昇するため、CNRは上がり続け、最適なゲイン到達は、ゲインを上げてゆくと、光電子増倍器の出力がサチレーションを起こすため、信号の立下りが起こらなくなり、いつまでも出力判定スイッチをOffにできなくなってしまい、適切に信号を計数できなくなった結果、AveB−AveDが小さくなって、CNRは減少してゆく。
信号判定処理最適化試料601は、図11に示したように、一方向に対して周期的な形状をしていることが好ましい。それは、ラインプロファイルから自動で明るい領域702と暗い領域703を判定するのが容易であるためである。
信号電子が二次電子であって、深溝や深穴の底を高いSNで観察したい場合にも本例は有効である。このような試料では、試料表面から発生する二次電子に関しては1つの電子線に対して2つ以上の信号電子が検出される場合が多いが、興味のある溝底や穴底からは、2つ以上発生したとしても検出されるものは最大で1つである可能性が高い。また、このような観察をする場合、表面から発生する二次電子が多すぎるため、興味のある底部に対して表面が明るすぎる場合があるが、本例では、表面から発生する二次電子も1サンプリング時間あたりに最大1つであると計数するため、この問題に対しても有効である。
なお、二次電子を信号電子とする場合の信号判定処理最適化試料には、周期的で高アスペクト比のラインアンドスペース試料を用いる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に容易に理解されよう。
101…カラム、102…電子線源、103…試料保持具、104…試料、105…電子線光学系、106…電子線偏向器、107…信号電子、108…変換信号電子、109…変換電極、110…蛍光体、111…信号処理系、112…信号電子検出系、113…電子線ブランカ、114…制御部、201…光信号、202…光電子増倍器、203…信号検出回路、204…アンプ、205…アナログデジタル変換器、206…カウント処理部、207…画像形成部、208…画像処理部、301…第0の走査時間、302…第一のブランキング時間、303…第一の走査時間、304…第二のブランキング時間、305…第二の走査時間、306…フロアノイズ、307…暗電流ピーク、308…信号電子ピーク、309…しきい値、310…しきい立ち上がり強度、311…出力電圧のグラフ、312…出力判定スイッチの状態、313…出力電圧差のグラフ、314…検出判定結果、315…信号電子判定アルゴリズム、316…しきい立下り強度、401…試料、402…材料A、403…材料B、404…SEM画像、405…SEM画像の輝度ヒストグラム、501…蛍光体、502…ライトガイド、601…信号判定処理最適化用試料、701…SEM画像、702…SEM画像の明るい領域、703…SEM画像の暗い領域

Claims (5)

  1. 荷電粒子源から放出された荷電粒子ビームの試料への照射によって得られる荷電粒子をサンプリング時間毎に検出する検出器と、前記試料に対する前記荷電粒子ビームの照射を遮断するブランカを備えた荷電粒子線装置において、
    前記検出器の出力に基づいて、画素単位の荷電粒子の検出の有無を決定する処理部を備え、当該処理部は、前記ブランカによって前記試料に対する荷電粒子ビームの照射が遮断されているときの前記検出器の出力の統計処理に基づいて、前記荷電粒子の検出の有無を前記複数のサンプリング時間毎に決定するための一つもしくは複数のしきい値を算出し、当該しきい値に基づいて、前記試料に荷電粒子ビームが照射されているときの荷電粒子の検出の有無を判定することを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1において、
    前記処理部にて荷電粒子の検出が有りと判定されたときの前記処理部の出力に基づいて画像を形成する画像形成部を備えたことを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項2において、
    前記画形成部は、前記処理部の出力を積算して画像形成を行うことを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項1において、
    前記処理部は、前記試料上を荷電粒子ビームが走査している間のあるサンプリング時間T(N)とそれより前のサンプリング時間T(N−1)の出力との差である(V(T(N))−V(T(N−1)))と前記しきい値との大小の比較を行って検出があったかの判定を行うことを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項において、
    前記処理部は、前記試料上を荷電粒子ビームが走査している間のあるサンプリング時間T(N)の出力が、それより前のサンプリング時間T(N−1)の出力より小さくなるまで、前記サンプリング時間で検出があったと判定される条件が起こっても検出があったと判定させないことを特徴とする荷電粒子線装置。
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