JP6267529B2 - 荷電粒子線装置及び画像生成方法 - Google Patents

荷電粒子線装置及び画像生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6267529B2
JP6267529B2 JP2014019133A JP2014019133A JP6267529B2 JP 6267529 B2 JP6267529 B2 JP 6267529B2 JP 2014019133 A JP2014019133 A JP 2014019133A JP 2014019133 A JP2014019133 A JP 2014019133A JP 6267529 B2 JP6267529 B2 JP 6267529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charged particle
image
particle beam
sample
wave height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014019133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015146283A (ja
Inventor
道夫 波田野
道夫 波田野
悠介 安部
悠介 安部
志剛 王
志剛 王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2014019133A priority Critical patent/JP6267529B2/ja
Priority to US14/613,538 priority patent/US9245711B2/en
Publication of JP2015146283A publication Critical patent/JP2015146283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6267529B2 publication Critical patent/JP6267529B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/22Optical or photographic arrangements associated with the tube
    • H01J37/222Image processing arrangements associated with the tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/28Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes with scanning beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/244Detection characterized by the detecting means
    • H01J2237/2448Secondary particle detectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/244Detection characterized by the detecting means
    • H01J2237/24495Signal processing, e.g. mixing of two or more signals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、試料に対する荷電粒子ビームの照射によって得られる荷電粒子を検出する荷電粒子線装置に係り、特に、試料から放出される荷電粒子のエネルギーに対応した強度の電気信号に基づいて画像信号を生成する荷電粒子線装置に関する。
プローブとなる荷電粒子線を試料面上で走査して、その領域の画像を得る荷電粒子線装置には、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)、走査イオン顕微鏡(SIM:Scanning Ion Microscope)、収束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)加工装置などがある。一般的な荷電粒子線装置では、プローブとなる荷電粒子線を試料に照射し、観察領域である視野内で走査させながら、試料から発生する電子を検出する。検出対象が電子である場合、一般的には信号電子を検出器に衝突させて電気信号に変換し、この電気信号をアナログデジタル(A/D)変換器によって所定の時間(サンプリング時間)で計測してデジタル信号に変換し、集計した結果を荷電粒子線の走査位置に対応した画素にプロットすることで走査領域に対応した画像を作る。なお、サンプリング時間間隔は、1画素を荷電粒子線が走査する時間間隔以下である。これは、サンプリングがないのに存在してしまう意味のない画素が存在しないようにするためである。
このような荷電粒子線装置として、走査電子顕微鏡を用い、試料の極表面観察や、内部構造観察する場合がある。試料における極表面の形状に関する情報及び試料内部の形状に関する情報の双方を取得するものとして、特許文献1に記載されるものが知られている。
特許文献1では、遮蔽電解によるエネルギーフィルタを搭載した遮蔽電解型エネルギー選択式の検出器、信号電子がエネルギーによって異なる軌道をとることを利用した軌道選択型エネルギー選択式の検出器を用いて、信号電子をエネルギーバンドパス検出し、そのエネルギーに対応した色を割り当て、検出される強度に対応した明るさで画像を表示する手法について開示されている。軌道選択型のエネルギーフィルタによれば、1回の画像撮像により、配置する検出器の数に応じてエネルギーバンドパス検出を行うことができ、オフラインで画像処理を行うことで、低エネルギー損失反射電子(BSE:Back Scattered Elecron)のみの情報を反映した極表面のみのSEM像を出力することや、検出した全エネルギー帯のBSEの情報を反映した極表面及び試料内部のSEM画像を出力することが可能となる。
特開2005-4995号公報
しかしながら、特許文献1では、一度に広いエネルギーバンドのBSEを取得するマルチチャンネル方式であるため、選択するエネルギーバンド毎に信号処理回路を設ける必要があり、装置の大型化、更には、複数の信号処理回路に対する校正あるいはチューニングが必要となる。
本発明は、装置の大型化を回避しつつ、深さ方向に構造を持つ試料の観察において、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能な荷電粒子線装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、荷電粒子源から放出された荷電粒子ビームを試料へ照射し走査する照射光学系と、前記荷電粒子ビームの照射により試料から発生する荷電粒子を検出し所定のサンプリング周期で電気信号に変換する検出器を有する検出光学系と、前記検出器からの電気信号に基づき画像を生成する画像処理部を備え、前記画像処理部は、画素単位で前記検出光学系の出力値に応じた波高の計測信号を生成し、フィルタ処理によって当該計測信号を波高値が異なる複数の画像データに弁別し、当該波高値が異なる画像データに対しデコンボリューション処理を行い、デコンボリューション処理後の画像データを合成することによって、画像を生成するよう荷電粒子線装置を構成することを特徴とする。
本発明によれば、装置の大型化を回避しつつ、深さ方向に構造を持つ試料の観察において、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能な荷電粒子線装置を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第一の実施例に係る荷電粒子装置の全体構成図である。 図1に示す信号電子検出系の機能ブロック図である。 図2に示すA/D変換器からの出力電圧波形と波高計測部による計測波高との関係の説明図である。 図1に示す荷電粒子線装置により得られるSEM像である。 深さ方向に構造を有する試料の上面及び断面図である。 プローブ電子を20keVとし、図5に示す試料から取得される信号波高とBSE発生率との関係図である。 深さ方向に構造を有する試料の断面図である。 図7に示す試料から取得されるBSEのエネルギーとBSE発生率との関係図である。 試料の断面構造と対応するSEM像との関係を示す図である。 プローブ電子を10keVとし、図5に示す試料から取得される信号波高とBSE発生率との関係図である。 試料の断面構造と対応するSEM像の関係を示す図である。 深さ方向に均一な構造を有する試料の上面及び断面図である。 図12に示す試料へのプローブ電子の照射位置とBSEの発生の関係及び対応するSEM像を表す図である。 複数のSEM像の合成の説明図である。 図2に示す波高計測部による波高計測処理の説明図である。 本発明の第二の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。 図16に示す信号電子検出系の機能ブロック図である。 本発明の第三の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。 本発明の第四の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。 本発明の第五の実施例に係る検出器の構成図である。 本発明の第六の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。
以下では、荷電粒子線装置として走査電子顕微鏡を例に、観察対象となる試料にプローブ電子を照射し試料上を走査することにより、試料から発生する信号電子(BSE)を検出することで試料表面の情報を取得するものであって、特に、試料表面から所望の深さの試料形状(内部形状)を反映した単数または複数のSEM像を、1回の画像取得で生成するものについて説明する。
本発明の実施形態において前提条件として、信号検知の最小時間単位であるサンプリング時間毎に検出器の出力電気信号から信号電子の検出を判定する必要がある。このため、1サンプリング時間に検出され得るBSEの数が最大で1つであることが望ましい。1サンプリング時間に2つのBSEが検出器に入射したとしても、電気信号の立ち上がりは1つであり、その場合、取得される電気信号の波高は2つのBSEのエネルギーの和に依存する値となり、正しくそれぞれのエネルギーを弁別して計測できない。1サンプリング時間に検出されるBSEの数を1つ以下にするには、A/D変換器で決まるサンプリング時間間隔から、適切にプローブ電子線の電流量とプローブ電子線の走査速度を設定すれば良い。
1画素あたりの走査時間は、観察者が設定するプローブ電子線の走査速度と、画像の総画素数によって決定されるが、場合によっては1画素分の走査の時間間隔に、数回(例えば2回)しかサンプリング時間が訪れない可能性がある。このようなとき、以下に説明する手法では、原理的に検出できる最大の信号電子の数が1画素毎のサンプリング回数と等しくなるため(例では最大2個)、1画素あたりの最大輝度が小さく(最大輝度2)、1回の走査で得られる1フレーム画像には高いSN(Signal to Noise Ratio)は期待できない。このような場合、1回の画像取得を行う間に、視野領域内を複数回走査し、走査回数に応じたフレームの画像を積算して、SNの高い画像を得る。
本実施形態では、出力電気信号が検出されたBSEのエネルギーに依存した波高を持つ検出器が必要となるが、そのような検出器の例としては、信号電子を蛍光体に衝突させて光に変換し、その光信号を光電子増倍管に代表される光増幅器によって増幅して電気信号に変換するシンチレータと光増幅器を組み合わせた検出器や、信号電子をシリコンやゲルマニウムなどの半導体からなる検出器に衝突させ、半導体内で電子−正孔対を作りこれを電極に集めることで電気信号に変換する半導体検出器、信号電子の入射によって半導体個体で発生した電子を内部に印加した電位勾配によって雪崩的に増幅し、これを電極に集めることで電気信号に変換するアヴァランシェ検出器などがある。なお、検出器としては上記のものに限られず、検出される出力電気信号が、BSEのエネルギーに依存していれば、他のどのような検出器であっても構わない。
また、荷電粒子線装置は、走査電子顕微鏡に限らず、走査イオン顕微鏡または収束イオンビーム加工装置であっても良い。
以下、図面を用いて実施例について説明する。
図1は、本発明の第一の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。図1において、走査電子顕微鏡(SEM)の概略構成を示している。本実施例におけるSEMは、図示しない真空制御系によって内部が真空にたもたれたカラム201を備え、カラム201の内部には、電子線源202、試料保持具203、試料保持具203によって保持された試料204、電子線源202から発生した図示しないプローブ電子線を、試料204上に所望の径で収束させるための電子線光学系205、プローブ電子線を試料204上で所望の視野の領域で走査する電子線偏向器206、試料から発生する信号電子207を光信号に変換するアニュラー型の蛍光体209を備えている。ここで、電子光学系205には、図示しない引出電極、引出電極により電子線源202からのプローブ電子線を所望のエネルギーに加速する加速電極、プローブ電子線を試料204表面上に所望のプローブ径にて照射可能とする対物レンズ等が配されている。アニュラー型蛍光体209は、プローブ電子を通過させるための中心穴(アパーチャー)を備えており、中心穴を介して試料204へプローブ電子が照射されることにより試料204から発生するBSE等の信号電子207がアニュラー型蛍光体209に衝突することで光信号が発生する。光信号はライトガイド210によって信号処理系211に伝達され、信号処理系211では、光信号を電気信号に変換し、A/D変換し、電気信号の出力強度によって波高計測処理を行い、画像用信号に変換する。アニュラー型蛍光体209、ライトガイド210及び信号処理系211により信号電子検出系212が構成される。
図2は、図1に示す信号電子検出系212の機能ブロック図である。試料204から発生した信号電子207はアニュラー型蛍光体209に衝突し光信号220を発生させる。光電子増倍器221は、この光信号220を電気信号に変換し増幅し、信号検出回路222に出力する。信号検出回路222は、アンプ223、アナログデジタル変換器(A/D変換器)224、波高計測部225、画像形成部226を備えている。アンプ223は、光電子増倍器221からの電気信号出力を増幅し、A/D変換器224に出力する。A/D変換器224は、アンプ223の電気信号出力を所定のクロックでサンプリングしてデジタル電圧信号にし、波高計測部225に出力する。波高計測部225では、デジタル電圧信号から、各サンプリング時間において、信号電子207が検出されたか否かを判定し、検出判定があった場合には、デジタル電圧信号の波高を計測し、後段の画像形成部226に判定結果と波高を出力する。画像形成部226では、波高に応じたフィルタ処理を行い、単数または複数の1フレーム画像情報を後段の画像処理部227に出力する。画像処理部227では、あらかじめ指定した回数の走査回数分、画像データを集計し、平均化処理、諧調処理などの画像処理を行い、最終的なデジタル画像を出力する。
図3は、図2に示すA/D変換器からの出力電圧波形と波高計測部による計測波高との関係の説明図である。画像形成部226の処理を説明する図である。図3の上段は、サンプリング時間に対してA/D変換器224で出力されたデジタル電圧信号の出力電圧をプロットしたグラフ231である。T0は、1フレームの1ライン分の画像化に寄与する最初のサンプリング時間である。ベースライン232は、プローブ電子が試料に照射されていないときの出力電圧の平均値である。ここでは、プローブ電子が試料204上で1画素分の距離を走査する時間に、8回サンプリングを行うと仮定する。すなわち、最終的に得られる画像の画素0は、プローブ電子がT0〜T7の時間に走査する試料204上の位置に対応し、画素1は、プローブ電子がT8〜T15の時間に走査する試料上の位置に対応し、画素2は、プローブ電子がT16〜T22の時間に走査する試料204上の位置に対応する。今、T1〜T24のサンプリング時間で、波高計測部225にて、T5、T10、T12、T15に信号電子が検出されたという判定が下されたとする。なお、本実施例では検出判定のアルゴリズムを規定するものではなく、いかなるアルゴリズムであっても良い。波高計測部225では、後述の波高計測アルゴリズムによって、T5の検出判定に対しては、ベースラインからサンプリング時間T7における出力電圧までの波高H(T5)を、T10の検出判定に対しては、サンプリング時間T9における出力電圧からサンプリング時間T10における出力電圧までの波高H(T10)を波高値として計測する。また、T12の検出判定に対しては、サンプリング時間T11における出力電圧からサンプリング時間T12における出力電圧までの波高H(T12)を、T15の検出判定に対しては、サンプリング時間T14における出力電圧からサンプリング時間T16における出力電圧までの波高H(T15)を波高値として計測し、後段の画像形成部226に検出判定が出されたサンプリング時間と計測された波高値を出力する。画像形成部226は、計測された波高に応じてあらかじめ設定された手法によってフィルタ処理をかける。なお、波高値の計測については、図15を用いて後述する。
以下では、図3の下段の計測波高のグラフ233を用いて画像形成部226のフィルタ処理の一例を説明する。画像形成部226では、高波高領域234、中波高領域235、低波高領域236の3つの領域で弁別して処理する。高波高領域234で弁別される波高値は画素0において1つ、中波高領域235で弁別される波高値は、画素2において1つ、低波高領域236で弁別される波高値は画素1において2つである。画像形成部226は、高波高領域1フレーム画像用データ、中波高領域1フレーム画像用データ、低波高領域1フレーム画像用データを用意し、波高に応じて各画像の対応する画素の輝度に1を加算する。このようにして、視野を走査し終わった際には、図4の上段に示すような高波高領域1フレーム画像237、中波高領域1フレーム画像238、低波高領域1フレーム画像239の3つの画像が得られる。ここでは、プローブ電子の走査方向が図面紙面の左から右方向であるとしている。1ライン分の距離を走査し終えると、紙面での上下方向に一定量移動し、その場所で左から右方向に走査を行う。全視野分を走査し終わった状態で、1フレーム分の走査が終了する。なお、本実施例におけるSEMの走査方向は、上記のようなラスタスキャン方式に限定されるものではなく、出力画像の画素に対応する視野全領域を走査する限りはいかなる走査方向であっても構わない。
視野を1度走査し終わる毎に、画像形成部226は3つの画像を画像処理部227に受け渡す。画像処理部227では、3つの画像それぞれについて、あらかじめ指定した回数の走査回数分(フレーム数分)、画像データを集計し、平均化処理、諧調処理などの画像処理を行い、最終的なデジタル画像を出力する。図4の下段にフレーム積算後の模式化した、高波高領域画像240、中波高領域画像241、低波高領域画像242を示す。
以下では、上記の弁別画像の持つ意味を説明する。図5は深さ方向に構造を有する試料の上面及び断面図である。図4の下段の画像は、図5の上段に示す試料303の視野304をプローブ電子のエネルギー20 keVで観察したときの画像である。試料303は、組成がシリコンの構造物301と組成がモリブテンの構造物302から成っている。図5の下段は、上面図におけるA−A’断面図である。
ここで、図7及び図8を用いて試料の内部形状の深さ方向の位置と、BSEのエネルギー及びBSEの発生率の関係について説明する。図7は深さ方向に構造を有する試料の断面図であり、組成がモリブデンの構造物302は試料表面から深さ方向600nmに向かい傾斜するテーパ形状を有している。図7において試料の極表面の位置D、600nmの底の位置A、DからAに向かう傾斜面上の深さの異なる位置B、Cに20keVのプローブ電子を照射した場合を想定する。BSEの発生量は、プローブ電子がシリコンの構造物301を通過する際に失われるエネルギーに依存する減衰率1、モリブデン構造物302のBSE発生率、モリブデン構造物302で反射された後にシリコンの構造物301を通過し試料表面に到達するまでの間に失われるエネルギーに依存する減衰率2に応じて定まる。そして、上記減衰率1及び減衰率2は、モリブデンの構造物302と試料表面との距離、すなわち深さが大きいほど大きくなる。従って、図8に示されるように、試料表面からの距離が大きいほどBSEの発生率は小さくなり、試料の極表面の位置Dから深さが大となる位置Aに向うに従ってBSEの発生率は小さくなっている。
図6に、プローブ電子を20keVとし、図5に示す試料の位置A〜D点にプローブ電子線を照射したときのBSEの発生率と、検出されたBSE信号の波高の関係を示している。アニュラー型蛍光体209の発光にばらつきがなく、かつ、信号の波高が厳密にBSEのエネルギーに比例すると仮定すれば、波高とBSEの発生量の関係は、図8で示したグラフと同様の形状になる。波高弁別に用いた領域である高波高領域234、中波高領域235、低波高領域236は図8のグラフに示した領域にそれぞれ対応している。このとき、得られる画像は、図4の下段で示した高波高領域画像240、中波高領域画像241、低波高領域画像242のようになる。注目すべきは、各画像がそれぞれ異なる深さ方向の情報を持っている点である。各画像に含まれる深さ情報の相違を図6と図9を用いて説明する。高波高領域画像240は、図6に示されるように、高波高領域234においてD位置とそれ以外の位置との間に大きなコントラストがつくが、A〜Cの位置間ではコントラストがほとんどつかない。このため、図9の左側に示すように、極表面の情報を反映したSEM像となる。中波高領域画像241は、図6に示さるように、中波高領域235においてA〜D全ての位置でコントラストがつく。このため、図9中央に示すように、モリブテン構造物302の深さに依存した明るさのグラデーションを持つSEM像となる。低波高領域画像242は、図6に示されるように、低波高領域236において、位置B〜Dの位置間ではコントラストがほとんどつかないが、位置Bと位置Aの間にコントラストがつく。このため、SEM像は、図9の右側に示すように、深さ305での断面図のような画像になる。
ここで、より浅い領域を観察する場合は、プローブ電子のエネルギーを下げればよい。図10に、プローブ電子を10keVとし、図5に示す試料から取得される信号波高とBSE発生率との関係を示す。すなわち、プローブ電子のエネルギーが10keVのときのA〜D点にプローブ電子線を照射したときのBSEの発生率と、検出されたBSE信号の波高の関係のグラフを示している。このとき、高波高領域253を使って得られるSEM像は、高波高領域画像240とほぼ変わらない画像となるが、中波高領域254を使って得られるSEM像は、位置AとB間でコントラストがつかず、位置B、C、D間でコントラストがつき、図11に示される中波高領域画像251となる。低波高領域255で得られる低波高領域画像252では、位置AとBでコントラストがつかず、位置CとDでもコントラストがつかない。一方、C(D)とB(A)間ではコントラストがつくため、低波高領域画像252は、深さ306での断面像のような画像になる。
以上のとおり、装置の持つ分解能性能を維持しつつ、1回の画像取得で極表面の情報を反映したSEM像と、深さ方向の構造がグラデーションとして反映されたSEM像と、任意の深さでの断面図のようなSEM像の3種を得ることが可能になる。
上記では、信号の波高が厳密にBSEのエネルギーに比例すると仮定したが、実際は比例しない場合がある。このような場合、BSEのエネルギーと波高の関係を予め調査し、その情報をもとに画像処理部227で明るさがBSEのエネルギーに比例するように諧調補正をかけてもよい。また、BSEのエネルギーと深さの関係をシミュレーションなどから求め、その情報をもとに画像処理部227で明るさが深さに比例するように諧調補正をかけてもよい。
上記では波高を互いに重複しない3つの領域で弁別して3つの画像を出力する場合について説明したが、弁別する領域は3つ以上であっても良いし、互いに領域が重複しても良い。また、次に示すように、得られた複数の画像を処理して1つの画像に合成しても良い。
以下では、得られた複数の画像を処理して1つの画像に合成する手法が有効な一例を示す。図12は、深さ方向に均一な構造を有する試料の上面及び断面図である。組成がシリコンの構造物401と組成がモリブテンの構造物402から成る試料403である。図12の上段が上面(観察面)図であり、下段がA−A’断面図である。試料403は、深さ方向に形状が依存しない均一な構造をしている。プローブ電子のエネルギーが20keVにおいて、前述と同様の波高弁別を行い、3つの画像を取得することを考える。図13は、このとき得られる画像と、その画像を説明するためのBSEの挙動を示す図である。右に示した低波高領域画像415は、低いエネルギーのBSEを選択して画像化したものと同義である。このようなBSEは、試料内部でのエネルギー損失が大きく、試料内での移動距離も長いものが多い。この場合、比較的モリブテン材料402から遠いG点に照射されたプローブ電子であってもモリブテン構造物402に当たる確率が高くなるため、BSEとして発生する場合がある。その結果、低波高領域画像415は、本来のモリブテン構造物402の幅より太ったグラデーションを持つ画像となる。同様に、中心に示した中波高領域画像414、高波高領域画像413は、選択するエネルギー帯に応じて太ったグラデーションを持つ画像となる。
このような場合、図14に示すように、波高領域画像毎に、それぞれのグラデーション幅に応じたパラメータのデコンボリューション処理(逆畳み込み処理)をかけた上で全画像を積算することで、実際の試料形状に近いグラデーション領域が少ないマルチデコンボリューション画像416を得ることができる。波高領域画像毎に決定されるデコンボリューションのパラメータは、得られた画像413、414、415を解析して求めても良いが、その場合、本来なら試料の組成とプローブ電子のエネルギーで一意に決まるべきであるパラメータが、プローブ電子の電流量や積算フレーム回数などに依存する画像のSNに左右されてしまう。より効果的な方法は、試料の組成が分かっている場合に、モンテカルロシミュレーションなどによって試料内でのBSEの挙動を予測して最適パラメータを決定する手法である。このようなシミュレータは、SEMの制御用のコンピュータに内蔵されていても良く、あらかじめ試料形状を入力しておき、プローブ電子の加速電圧と、弁別する波高領域を設定した段階で、自動的にデコンボリューションパラメータとして、例えばプローブ電子のガウシアンを計算し、デコンボリューション処理を行ったマルチデコンボリューション画像416を出力するようにしても良い。
得られた複数の画像を処理して1つの画像に合成する手法は、上記で示したマルチデコンボリューション処理に限定されるものではなく、例えば1つもしくは複数の波高領域画像を強調して全波高領域画像を合成することで、特定の深さ情報を強調する手法などの合成処理や、1つもしくは複数の波高領域画像を微分処理して全波高領域画像を合成することで、特定の深さ情報の明るさの変化を強調する手法などの合成処理であっても構わない。
次に、波高計測部225による波高計測処理について説明する。図15は、図2に示す波高計測部225による波高計測処理の説明図である。ここでは、1フレーム分の画像データを形成する場合の波高計測処理について、3画素分を例に説明する。サンプリング時間T毎に得られる出力電圧V(T)に対し、出力電圧V(T)がベースライン232(Vbase)を超えた時点から計測を開始し、(1)出力電圧の前回値と現在値の変化から出力電圧の最大値Vmax、最小値Vminを設定し格納、(2)出力電圧の現在値が格納されたVmaxを超えた場合、そのサンプリング時間Tでの出力電圧V(T)に更新、または、Vminを下回った場合、そのサンプリン時間Tでの出力電圧V(T)に更新、(3)Vmax及びVminの双方が非更新状態から、いずれか一方のみが更新されてから、その後非更新状態に切り替わったとき、他方の値をリセットする。これらの条件を満たすよう処理を実行する。
この処理について具体的に説明する。図15は、図3の上段に示したグラフ231に、T0より前のサンプリング時間(T−3〜T−1)での出力電圧の挙動を追記したグラフ501である。一般的に、プローブ電子の走査は、画像化用のデータを取得するより前に始まっており、本アルゴリズムではその時間の出力電圧値を利用する。サンプリング時間T−2でV(T−2)がベースライン232の電圧値Vbaseを超えたことが検出されると、画像形成部226は、検出判定時間を記憶するため、Thit=Tの値を図示しない記憶装置に記憶する。このサプリング時間(T−2)から波高計測に用いる最大値Vmaxの更新を開始し、Vmax=V(T)の処理をする。以降のサンプリング時間では毎回、Vmax<V(T) であれば、Vmax=V(T)の処理をする(最大値Vmaxの更新)。図15では、初回のVmax=V(T−2)、次のサプリング時間T−1での出力電圧V(T−1)は、前回値のV(T−2)を超えるため、VmaxをV(T−2)に更新する。次のサンプリング時間T0では、検出される出力電圧V(T0)は、V(T0)<V(T−1)の関係にあり、Vmax≧V(T)となる。出力電圧の最大値が得られた時間を記憶するためTmax=T−1の値を記憶してVmaxの更新はせず(V(T−1))に終了する。この時間から波高計測に用いる最小値Vminの更新を始め、Vmin=V(T)の処理を行う。以降のサンプリング時間では、毎回 Vmin>V(T)であればVmin=V(T)の処理、すなち、Vminの更新処理行う。Vminが更新された際、Vminとベースライン232の電圧値Vbaseとを比較し、Vmin<Vbaseであれば、Vmin=Vbaseの処理をする(図15では、最初にこれが起こるのはサプリング時間T1)。サンプリング時間T2からT4では、V(T)≧Vmin、Vmax≧V(T)であるため、Vmaxはサンプリング時間T−1で格納されたV(T−1)、Vminはサンプリング時間T1で格納されたVbaseのまま更新されない。Vmax及びVmin共に非更新状態となる。
サンプリング時間T5で、出力電圧V(T5)>Vmax(V(T−1))となり、格納されているVmaxをV(T−1)からV(T5)に更新する。以降、サンプリング時間T7までV(T)>Vmaxの状態が連続することにより、格納されるVmaxはV(T6)、V(T7)と逐次更新される。
サンプリング時間T8では、Vmax=V(T7)>V(T8)となり、Vmaxの更新が停止する。この更新停止により、これまでVminとして格納されたVbaseの値をリセットし、V(T8)を新たなVminとして格納する(上記条件(3)に該当)。サンプリング時間T9の時点で、VminがV(T9)に更新され、サンプリング時間T10の時点で、V(T10)>Vmin=V(T9)となり、Vminの更新が停止する。このVminの更新停止により、Vmaxとして格納さていたV(T7)をリセットし、V(T10)を新たにVmaxとして格納する(上記条件(3)に該当)。このように、Vmaxの更新開始後Vmaxの更新停止により、Vminの更新が開始され、Vminの更新開始後Vminの更新停止により、それまで格納されていたVmaxをリセットし、Vmaxの更新が開始される。これにより各画素における波高値を計測することが可能となる。
図15に示されるように、決定された各サンプリング時間に対応するVmaxとVminの値をそれぞれ▲と■で示す。Thitに対応する波高H(Thit)は、Thit以降で最も近いTmaxにおけるVmaxとVminの差の絶対値H(Thit)=|Vmax−Vmin|で決定する。サンプリング時間T7での波高H(T5)=|V(T7)−Vbase|、サンプリング時間T10での波高H(T10)=|V(T10)−V(T9)|、同様に、波高H(T12)及びH(T15)が得られる。波高計測部225は、波高値とその波高値が計測されたサンプリング時間を、画像形成部226へ出力する。
なお、本実施例では、各サンプリング時間における出力電圧を、前回値と比較すると共に、格納されるVmax、Vminと比較することとしたが、これに限られない。例えば、Tmaxの決定の際に、Vmax≧V(T)の判定をすることに代えて、しきい値として正の定数であるCを用いて、Vmax−V(T)≧Cを用いても良い。なお、しきい値Cの設定は、観察領域の画像形成処理を実行する前に、サンプリングを行いノイズの影響度を確認し設定すれば良い。このようにすることで、実際は信号が立ち上がっている途中にも関わらず、取得される信号すなわち出力電圧V(T)にノイズが付加された場合であっても判定精度を維持できる。
また、本実施例では、図15に示すように、画素0から画素2までの3画素分の出力電圧V(T)を取得し、Thitを決定した後、各画素における波高値を計測するようにしたが、これに限られず、Thitを決定することなく、Vmax及びVminのいずれか一方のみが更新された時点で、波高値を計測しても良い。例えば、図15において、サンプリング時間T8での出力電圧V(T8)を取得するタイミングで、サンプリング時間T7での波高値を計測しても良い。
以上のとおり、本実施例によれば、装置の大型化を回避しつつ、深さ方向に構造を持つ試料の観察において、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能となる。
図16は、本発明の第二の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。図1と同一の構成要素には同一の符号を付している。実施例1と異なる点は、検出器が蛍光体ではなく、アニュラー型の半導体検出器601を用いている点である。図17に、本実施例の信号処理系602の機能ブロック図を示す。図17に示されるように、本実施例では図2に示した実施例1の信号処理系212を構成する蛍光体209に代えて半導体検出器601、また、光電子増倍器221に代えてプリアンプ604を設けている。波高計測処理などのその他の構成については実施例1と同様である。
本実施例によれば、実施例1と同様に装置の大型化を回避しつつ、深さ方向に構造を持つ試料の観察において、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能となる。
また、本実施例では、実施例1の蛍光体と光電子増倍器との組み合わせからなる検出器と比較して、エネルギー分解能が高い半導体検出器601を用いているため、より詳細に波高弁別を行うことが可能になる。
図18は、本発明の第三の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。図16と同一の構成要素には同一の符号を付している。実施例2における半導体検出器601に代えてアニュラー型のアヴァランシェ検出器605を用いている点が実施例2と異なる。波高計測処理などのその他の構成については、実施例1と同様である。
本実施例によれば、実施例1と同様に装置の大型化を回避しつつ、深さ方向に構造を持つ試料の観察において、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能となる。
また、アヴァランシェ検出器605は、比較的高いエネルギー分解能を持ち、半導体検出器601よりゲインが高いという特徴がある。このため、実施例2に比較し、詳細な波高弁別を高い検出精度で行うことが可能になる。
図19は、本発明の第四の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図である。図1、図16及び図18と同一の構成要素に同一の符号を付している。実施例1〜3とは、アニュラー型の検出器610が電子光学系205の内部ではなく、電子光学系205と試料204の間に配置されている点が異なっている。アニュラー型の検出器610は、実施例1〜3のいずれの検出器を用いても良く、信号処理系611は、選択した検出器に対応した構成となる。波高計測処理などのその他の構成については実施例1と同様である。
本実施例によれば、実施例1と同様に装置の大型化を回避しつつ、深さ方向に構造を持つ試料の観察において、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能となる。
また本実施例では、実施例1〜3と比較して広いアクセプタンスでBSEを検出することができ、比較的少ない積算フレーム枚数で高いSNのSEM像を得ることができる。
図20に、アニュラー型マルチチャンネル検出器620を示す。アニュラー型マルチチャンネル検出器620は、プローブ電子線が通過する中心穴621を備え、試料と対向する感受面が図に示したようにセグメント化されている。本実施例の信号処理系は、このセグメント化された数と同数を備える。検出器は実施例1〜3のいずれの検出器であっても構わない。また、検出器配置は、実施例1〜3と同様に電子光学系の内部にあってもよく、実施例4と同様に、電子光学系と試料の間に配置されていてもよい。
本実施例によれば、放出されるBSEの仰角や方位角に依存した選択画像を得ることができ、試料の立体形状を考慮した波高弁別像を得ることができる。
図21に本発明の第六の実施例に係る荷電粒子線装置の全体構成図を示す。図1と同一の構成要素には同一の符号を付している。本実施例では、電子光学系205の内部にBSEを光軸外に偏向するウィーンフィルタ631を備える。検出器632は、軸外に配置されている。検出器632は上述の実施例1〜3のいずれの検出器であっても構わない。ただし、形状はアニュラー型ではなく、一般的には矩形をしている。
本実施例によれば、所望の深さの試料形状を反映したSEM像を、1回の画像取得で生成することが可能となる。
また、本実施例では、実施例1〜5のアニュラー型検出器でとり逃していた検出器の中心穴を通過する軌道をとるBSEを検出することができ、その結果SNを向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
201…カラム、202…電子線源、203…試料保持具、204…試料、205…電子光学系、206…電子線偏向器、207…信号電子、209…アニュラー型蛍光体、210…ライトガイド、211…信号処理系、212…信号電子検出系、220…光信号、221…光電子増倍器、222…信号検出回路、223…アンプ、224…アナログデジタル変換器(A/D変換器)、225…波高計測部、226…画像形成部、227…画像処理部、232…ベースライン、234、253…高波高領域、235、254…中波高領域、236、255…低波高領域、237…高波高領域1フレーム画像、238…中波高領域1フレーム画像、239…低波高領域1フレーム画像、240、413…高波高領域画像、241、251、414…中波高領域画像、242、252、415…低波高領域画像、301、401…組成がシリコンの構造物、302、402…組成がモリブテンの構造物、303、403…試料、304…視野、305、306…試料の深さ、416…マルチデコンボリューション画像、601…半導体検出器、602…信号処理系、605…アヴァランシェ検出器、610…検出器、611…信号処理系、620…マルチチャンネル検出器、621…中心穴、631…ウィーンフィルタ、632…検出器

Claims (5)

  1. 荷電粒子源から放出された荷電粒子ビームを試料へ照射し走査する照射光学系と、
    前記荷電粒子ビームの照射により試料から発生する荷電粒子を検出し所定のサンプリング周期で電気信号に変換する検出器を有する検出光学系と、
    前記検出器からの電気信号に基づき画像を生成する画像処理部を備え、
    前記画像処理部は、画素単位で前記検出光学系の出力値に応じた波高の計測信号を生成し、フィルタ処理によって当該計測信号を波高値が異なる複数の画像データに弁別し、当該波高値が異なる画像データに対しデコンボリューション処理を行い、デコンボリューション処理後の画像データを合成することによって、画像を生成することを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記検出器は、アニュラー型の検出器であって、前記照射光学系の光軸上に配置されることを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記荷電粒子ビームの照射により試料から発生する荷電粒子を、前記照射光学系の光軸外に偏向する偏向器を備え、前記偏向器により偏向される前記荷電粒子の軌道上に前記検出器を配置することを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項2に記載の荷電粒子線装置において、
    前記アニュラー型の検出器は、中央に前記荷電粒子ビームを通過可能とする開口を有し、前記試料に対向する感受面を複数のセグメントに分割されてなることを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 荷電粒子ビームを試料に照射し、試料から発生する荷電粒子を検出し画像生成する荷電粒子線装置の画像生成方法において、
    前記検出される荷電粒子を所定のサンプリング周期で電気信号に変換し、
    画素単位で前記電気信号に応じた波高の計測信号を生成し
    フィルタ処理によって前記波高の計測値信号を波高値が異なる複数の画像データに弁別し、
    前記波高値が異なる画像データに対しデコンボリューション処理を行い、デコンボリューション処理後の画像データを合成することによって、像を生成することを特徴とする荷電粒子線装置の画像生成方法
JP2014019133A 2014-02-04 2014-02-04 荷電粒子線装置及び画像生成方法 Active JP6267529B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014019133A JP6267529B2 (ja) 2014-02-04 2014-02-04 荷電粒子線装置及び画像生成方法
US14/613,538 US9245711B2 (en) 2014-02-04 2015-02-04 Charged particle beam apparatus and image forming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014019133A JP6267529B2 (ja) 2014-02-04 2014-02-04 荷電粒子線装置及び画像生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015146283A JP2015146283A (ja) 2015-08-13
JP6267529B2 true JP6267529B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53755423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014019133A Active JP6267529B2 (ja) 2014-02-04 2014-02-04 荷電粒子線装置及び画像生成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9245711B2 (ja)
JP (1) JP6267529B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230017292A (ko) 2020-07-07 2023-02-03 주식회사 히타치하이테크 하전 입자선 장치

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6741858B2 (ja) 2017-03-24 2020-08-19 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置
JP6882972B2 (ja) * 2017-10-24 2021-06-02 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置、断面形状推定プログラム
US11264201B2 (en) * 2018-06-12 2022-03-01 Hitachi High-Tech Corporation Charged particle beam device
US11393657B2 (en) * 2018-09-11 2022-07-19 Hitachi High-Tech Corporation Electron beam device
US20220230842A1 (en) * 2019-05-08 2022-07-21 Hitachi High-Tech Corporation Pattern measurement system and pattern measurement method
JP7004776B2 (ja) * 2020-07-27 2022-01-21 株式会社日立ハイテク 荷電粒子ビーム装置
JP7242915B2 (ja) * 2020-07-27 2023-03-20 株式会社日立ハイテク 荷電粒子ビーム装置
WO2023238287A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 株式会社日立ハイテク 検査装置、検査素子および検査方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4814868A (en) * 1987-10-02 1989-03-21 Quadtek, Inc. Apparatus and method for imaging and counting moving particles
JP2005004995A (ja) 2003-06-09 2005-01-06 Hitachi High-Technologies Corp 走査形電子顕微鏡
US7091486B1 (en) * 2004-09-09 2006-08-15 Kla-Tencor Technologies Corporation Method and apparatus for beam current fluctuation correction
JP4524622B2 (ja) * 2005-01-07 2010-08-18 株式会社島津製作所 X線分析用信号処理装置
GB0501149D0 (en) * 2005-01-20 2005-02-23 Andor Technology Plc Automatic calibration of electron multiplying CCds
JP5211509B2 (ja) * 2007-02-28 2013-06-12 セイコーエプソン株式会社 表示装置、表示装置の駆動方法並びに電子機器
JP5153212B2 (ja) * 2007-06-07 2013-02-27 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
EP2456075A1 (en) * 2010-11-18 2012-05-23 STMicroelectronics (Grenoble 2) SAS Analog to digital ramp converter
JP2013033671A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置
JP5787746B2 (ja) * 2011-12-26 2015-09-30 株式会社東芝 信号処理方法および信号処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230017292A (ko) 2020-07-07 2023-02-03 주식회사 히타치하이테크 하전 입자선 장치

Also Published As

Publication number Publication date
US20150221471A1 (en) 2015-08-06
JP2015146283A (ja) 2015-08-13
US9245711B2 (en) 2016-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6267529B2 (ja) 荷電粒子線装置及び画像生成方法
JP6289339B2 (ja) 荷電粒子線装置及び情報処理装置
US9633818B2 (en) Charged particle beam apparatus, image forming method using a charged particle beam apparatus, and image processing apparatus
US8969801B2 (en) Scanning electron microscope
US10373797B2 (en) Charged particle beam device and image forming method using same
US10541103B2 (en) Charged particle beam device
JP6586525B2 (ja) 荷電粒子線装置
JP5932428B2 (ja) 走査電子顕微鏡
US20170323763A1 (en) Charged Particle Beam Device
WO2018138875A1 (ja) 荷電粒子線装置
JP2014146526A (ja) 電子ビーム装置、及び電子ビーム観察方法
JP6294213B2 (ja) 荷電粒子線装置
JP2022094375A (ja) 荷電粒子線装置、計算機および荷電粒子線装置の信号処理方法
JP2017130334A (ja) 荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビーム装置の画像形成方法
EP3203494A1 (en) Energy-discrimination electron detector and scanning electron microscope in which same is used
JP2017224553A (ja) 荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビーム装置を用いた画像の生成方法
JP2006172919A (ja) 三次元形状解析機能を有する走査型電子顕微鏡
US20230335373A1 (en) Charged particle beam apparatus and processor system
KR102678106B1 (ko) 하전 입자선 장치, 계산기 및 하전 입자선 장치의 신호 처리 방법
WO2022009297A1 (ja) 荷電粒子線装置
TWI771773B (zh) 帶電粒子線裝置
JP6298601B2 (ja) 荷電粒子線装置
US20240144560A1 (en) Training Method for Learning Apparatus, and Image Generation System
JP5968131B2 (ja) 電子顕微鏡および電子顕微鏡による画像形成方法
JP2007263774A (ja) 走査型電子顕微鏡及びそれを用いる測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6267529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350