JP6297738B1 - 建築用連結具、建築物形成用ユニット、及び建築物 - Google Patents

建築用連結具、建築物形成用ユニット、及び建築物 Download PDF

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Abstract

【課題】工場において建築物形成用ユニットを容易に製造でき、建築物形成用ユニット全体を頑強に製造できるとともに、柱部材と梁部材との連結部が破損しない建築用連結具を提供する。また、その建築用連結具を使用した建築物形成用ユニット及び建築物を提供する木製の建築物形成用ユニットを頑強で柱部材と梁部材との連結部が破損しないように形成できる建築用連結具、その建築用連結具を使用した建築物形成用ユニット、及びその建築物形成用ユニットを使用した建築物を提供する。【解決手段】建築用連結具10を、柱部材に密着させる基板32と、梁部材の係合溝に係合する2枚の係合板34と、梁部材の底面を支持する支持板36と、梁部材の側面に密着させる2枚の側板38と、を備えて構成した。建築物形成用ユニットを、建築用連結具10を使用して構成した。建築物を、建築物形成用ユニットを使用して構成した。【選択図】図1

Description

本願発明は、第一木材に第二木材を連結するための建築用連結具、その建築用連結具を使用した建築物形成用ユニット、及び、その建築物形成用ユニットを使用した建築物に関する。
従来から、4隅に柱部材を有し、各柱部材の上端及び下端に梁部材の両端を連結し、全体として立方体を形成する木製の建築物形成用ユニットが公知となっている(例えば特許文献1)。木製の建築物形成用ユニットは、工場で複数個製造しておき、建築現場で組み合せることにより、木製の家屋(建築物)を形成することができる。
工場での作業効率を向上するために、建築物形成用ユニットの製造の容易化を図る必要がある。また、建築物形成用ユニットは、それ自体で部屋等を構成し、建築現場で補強を行わないため、工場で頑強に製造しておく必要がある。特に、応力が集中する柱部材と梁部材との連結部が、破損しないようにする必要がある。
特許第4386885号
本願発明は、工場において建築物形成用ユニットを容易に製造でき、建築物形成用ユニット全体を頑強に製造できるとともに、柱部材と梁部材との連結部が破損しない建築用連結具を提供することを目的とする。また、その建築用連結具を使用した建築物形成用ユニット及び建築物を提供することを目的とする。
本願発明の建築用連結具は、
側面を有する第一木材の該側面に、
横方向に棒状に延び、横方向両端の端面、2つの側面、及び1つの底面を有し、該端面に直角をなし該2つの側面に平行な2つの係合溝が設けられた第二木材の1つの該端面を、固定する建築用連結具であって、
外側面を有し、該外側面を前記第一木材の前記側面に密着させる基板と、
前記基板を前記第一木材の前記側面に固定する基板固定手段と、
前記基板に対して垂直に一体に形成され、前記第二木材の前記2つの係合溝に各々挿入する2枚の係合板と、
前記2枚の係合板を前記第二木材に固定する係合板固定手段と、
前記基板及び前記係合板に対して垂直であり、前記第二木材の前記底面を支持する支持板と、
前記支持板と一体であり、該支持板に対して垂直であり、2枚の該係合板に平行であり、前記第二木材の前記側面に接触させる2枚の側板と、
前記側板を前記第二木材に固定する側板固定手段と、
を含むことを特徴とする。
また、前記建築用連結具において、
前記側板は端部を有し、該端部へいくに従って前記係合板から離隔するテーパ部を有し、
前記第二木材の端面付近は、2つの前記係合溝が設けられることにより、1つの中間分割部と2つの外側分割部とに分割され、
前記中間分割部は、2枚の前記係合板の間に挟まれ、
前記外側分割部は該係合板と該側板との間に挟まれることを特徴とする。
また、前記建築用連結具において、前記基板を前記第一木材の側面に固定したとき、前記側板及び前記支持板は、前記第一木材の前記側面から離隔する離隔部を有することを特徴とする。
また、前記建築用連結具において、前記側板固定手段は、前記2枚の係合板及び前記2枚の側板に設けられ、1本のボルトを通す孔であり、1枚の係合板の孔にのみ雌螺子が設けられたことを特徴とする。
また、前記建築用連結具において、前記第一木材は柱部材であり、前記第二木材は梁部材であることを特徴とする。
本願発明の建築物形成用ユニットは、上端、下端及び側面を有する4本の柱部材と、2つの端面、2つの側面及び1つの底面を有し2つの該端面を4本の柱部材の上端に連結した4本の梁部材と、2つの端面を有し2つの該端面を4本の柱部材の下端に連結した4本の梁部材と、を含む建築物形成用ユニットであって、
少なくともいずれか1本の梁部材は、1つの前記端面に沿った2つの係合溝が平行に設けられ、前記柱部材に、前記建築用連結具を使用して連結した建築物形成用ユニット。
本願発明の建築物は、前記建築物形成ユニットを少なくとも1つ組み込んだことを特徴とする。
本願発明の建築用連結具によれば、第二木材の下面を支持する支持板を備えているため、基板を第一木材に固定し、第二木材を支持板の上に支持した状態で、第二木材及び建築用連結具にピンを打ち込む等の第一木材に第二木材を固定する作業を行うことができる。このため、建築用連結具を固定した第一木材に第二木材を固定するときに第二木材を保持する必要がなく、第一木材に第二木材を固定して建築物形成用ユニットを製造する作業が容易である。
また、本願発明の建築用連結具によれば、第一木材と第二木材との固定状態を、上下方向においては支持板により、水平方向においては側板によって強固に維持できる。このため、建築物形成用ユニット全体を頑強に製造できるとともに、柱部材と梁部材との連結部が破損することがない。
本願発明に係る建築用連結具を示す斜視図である。 図1の建築用連結具を使用した建築物形成用ユニットを示す斜視図である。 図1の建築用連結具の展開図である。 図1の建築用連結具を柱部材に固定した状態を示す側面図である。 図1の建築用連結具の使用状態を示す斜視図であり、同図(a)は梁部材を建築用連結具に取り付ける状態を示す図であり、同図(b)は梁部材を建築用連結具に取り付けた状態を示す図である。 図1の建築用連結具の正面断面図である。 図1の建築用連結具の使用状態を示す正面断面図である。 本願発明の建築用連結具及び建築物形成用ユニットを使用して家屋を形成する状態を示す正面拡大図であり、同図(a)は柱部材を係合ピンに係合する状態を示す図であり、同図(b)は、隣接する柱部材を固定する状態を示す図である。 本願発明の建築用連結具及び建築物形成用ユニットを使用して家屋を形成する状態を示す正面図である。 本願発明の建築物形成用ユニットの他の実施形態を示す展開図である。 本願発明の建築物形成用ユニットの更に他の実施形態を示す斜視図である。 他の実施形態の建築用連結具の使用状態を示す斜視図であり、同図(a)は梁部材を建築用連結具に取り付ける状態を示す図であり、同図(b)は梁部材を建築用連結具に取り付けた状態を示す図である。
次に、本願発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1において、符号10は、本願発明に係る建築用連結具を示し、図2において、符号12は、建築用連結具10を使用した建築物形成用ユニットを示す。
(建築用連結具の構成)
建築用連結具10は、第一木材に第二木材を連結して固定するためのものである。以下、柱部材14(第一木材)に梁部材18(第二木材)を連結して固定する建築用連結具10について説明する。建築用連結具10は、図1及び図5に示すように、柱部材14の側面20に密着させる外側面33を有する基板32と、梁部材18に設けられた係合溝30(図5に示す)に係合する2枚の係合板34と、梁部材18の底面28を支持する支持板36と、梁部材18の側面26に密着させる2枚の側板38と、を備える。柱部材14及び梁部材18の構成については、建築物形成用ユニット12の説明で述べる。
また、建築用連結具10は、図1及び図5に示すように、ボルト65及びナット67によって基板32を柱部材14に固定する基板固定孔(基板固定手段)42と、ピン62を打ち込んで2枚の係合板34を梁部材18に固定する係合板固定孔(係合孔固定手段)44及び上が開放した係合板固定孔(係合孔固定手段)45と、ボルト56を挿入及び螺入して側板38を梁部材18に固定する側板固定孔(側板固定手段)46とを備える。基板固定孔42は、基板32に4個設けられている。係合板固定孔44は、2枚の係合板34に各々5個設けられ、係合板固定孔44は、2枚の係合板34に各々1個設けられている。側板固定孔46は、2枚の係合板34の各々1個設けられ、2枚の側板38に各々1個設けられている。
側板固定孔46は、ボルト56(図7に示す)を螺入できるように、1個の側板固定孔46に雌螺子47が設けられている。例えば、図6に示すように、2枚の側板38の側板固定孔46の一方の側板固定孔46にのみ雌螺子が設けられる。一方の側板固定孔46以外の他の側板固定孔46は、ボルト56を貫通できる寸法に構成される。雌螺子が1個の側板固定孔46にのみ形成されることによる作用効果は後の建築物形成用ユニット12の説明で述べる。
図1に示すように、基板32及び2枚の係合板34は、一体に構成され、コの字断面を形成する。支持板36は、基板32と一体に構成され、基板32及び係合板34に対して垂直である。2枚の側板38は、支持板36と一体に構成され、端部58付近以外は、係合板34と平行であり、基板32及び支持板36に対して平行である。2枚の側板38は、端部58を有し、端部58へいくに従って係合板34から離隔する湾曲状のテーパ部35を有する。テーパ部35は、湾曲状でなく平板状等であっても、端部58へいくに従って係合板34から離隔する形状であればよい。テーパ部35の作用効果は後の建築物形成用ユニット12の説明で述べる。
図4に示すように、支持板36の中で建築用連結具10を取り付ける柱部材14側は、テーパ部52(離隔部)を有し、側板38の中で建築用連結具10を取り付ける柱部材14側は、テーパ部52に連続するテーパ部54(離隔部)を有する。テーパ部52及びテーパ部54は、2個の建築用連結具10が集合する集合部11(図2に示す)において、2個の建築用連結具10の側板38が互いに干渉しない角度に構成される。集合部11において2個の建築用連結具10の側板38が互いに干渉しないように、支持板36の中で建築用連結具10を取り付ける柱部材14側の一辺及び側板38の中で建築用連結具10を取り付ける柱部材14側の一辺を、建築用連結具10を取り付ける柱部材14側と反対側へ平行にずらしてもよい。
(建築用連結具の形成)
建築用連結具10を形成するために、切断加工して形成した図3に示す金属製の基材40が準備される。図3において、基板32を形成する基板形成部を符号33で示し、係合板34を形成する係合板形成部を符号35で示し、支持板36を形成する支持板形成部を符号37で示し、側板38を形成する側板形成部を符号39で示す。基板形成部33には4個の基板固定孔42が切断加工により形成される。2枚の係合板形成部35には、係合板固定孔44が各々5個切断加工により形成され、上が開放した係合板固定孔45が各々1個切断加工により形成される。2枚の側板形成部39には、側板固定孔46が各々1個切断加工により形成され、2枚の係合板形成部35には、側板固定孔46が各々1個切断加工により形成される。1個の側板固定孔46には雌螺子47が螺子切り加工により形成される。
図3に示す基材40において、支持板形成部37の中で基板形成部33側の折り曲げ線L2を除いた部分には、テーパ部52が設けられている。側板形成部39の係合板形成部35側には、テーパ部52に連続するテーパ部54が設けられている。切断加工しやすいように、図10に示すように、テーパ部52及び54を係合板形成部39から離隔させてもよい。
次に、図3に破線で示す折り曲げ線L1(基板形成部33と係合板形成部35との境界線)、L2(基板形成部33と支持板形成部37との境界線)、及びL3(支持板形成部37と側板形成部39との境界線)の順に、垂直な谷折りに折り返される。係合板形成部35から形成された係合板34と支持板形成部37から形成された支持板36との接触部は溶接してもよい。
(建築物形成用ユニット)
建築物形成用ユニット12は、図2及び図5に示すように、建築用連結具10を使用して、柱部材14(第一木材として機能する)に梁部材18(第二木材として機能する)を、柱部材14(第一木材として機能する)に梁部材16(第二木材として機能する)を、梁部材16(第一木材として機能する)に梁部材18(第二木材として機能する)を、各々、連結することにより形成される。
以下、柱部材14(図2に示す)が第一木材として機能し、梁部材18(図2に示す)が第二木材として機能する場合について説明する。図2に示すように、柱部材14は、側面20を有する。梁部材18は、横方向に棒状に延び、横方向両端の端面24、2つの側面26、及び1つの底面28を有し、図5に示すように、端面24に沿った縦方向の平行な2つの係合溝30が設けられている。梁部材18の端面24付近は、2つの係合溝30が設けられることにより、1つの中間分割部48と2つの外側分割部50とに分割されている。中間分割部48はボルト65(図5(a)に示す)及びナット67(図5(b)に示す)が干渉しないように、端面24に対する凹部となるように設けられている。係合溝30の幅は、係合板34の板厚より僅かに広い幅に設けられ、深さは係合板34の幅寸法より少し長く形成される。梁部材18の側面26の中で、側板38と接触する部分を凹部としてもよい。側板38の先端58が柱部材14の側面20と面一になるように建築物形成用ユニット12を形成でき、外観上好ましい。
柱部材14の側面20に、連結する建築用連結具10の基板固定孔42に対応する位置にボルト孔(図示しない)が設けられる。梁部材16の中間部の側面22に、連結する建築用連結具10の基板固定孔42に対応する位置にボルト孔(図示しない)が設けられる。梁部材18及び16の側面26の両端付近は、連結する建築用連結具10の係合板固定孔44に対応する位置にピン孔60(図5(a)に示す)が設けられる。梁部材18の側面は、連結する建築用連結具10の側板固定孔46に対応する位置にボルト孔64(図5(a)に示す)が設けられる。
柱部材14に梁部材18を連結する作用について以下に説明する。特に断らない限り、時系列の従って説明する。図5(a)に示すように、建築用連結具10の基板32が有する複数の基板固定孔42に対応して設けられた柱部材14のボルト孔(図示しない)にボルト65が通され、通したボルト65に、建築用連結具10の基板固定孔42が係合される。図5(b)に示すように、ボルト65にはナット67が螺合され、建築用連結具10が柱部材14に固定される。
梁部材18の一番上のピン孔60にのみピン62が貫通するように打ち込まれる。梁部材18が、柱部材14に固定された建築用連結具10の上から係合され、中間分割部48が2枚の係合板34の間に挟まれ、外側分割部50が係合板34と側板38とのの間に挟まれる。梁部材18の一番上のピン孔60に打ち込まれたピン62は係合板固定孔45に上から係合される。これにより、建築用連結具10の係合板34に設けられた複数の係合板固定孔44と梁部材18に形成されたピン孔60とが位置決めされる。側板38の端部58付近は端部58へいくに従って係合板34から離隔するように湾曲しているため、外側分割部50を係合板34と側板38との間に挟むときに外側分割部50が側板38に引っ掛かることはなく、外側分割部50を係合板34と側板38との間に容易に挿入できる。梁部材18の底面28は支持板36の上に支持される。
次に、図7に示すように、梁部材18のピン孔60(一番上以外)及び建築用連結具10の係合板固定孔44に、ピン62が打ち込まれる。梁部材18のボルト孔64及び建築用連結具10の側板固定孔46に、ボルト56が通される。ボルト56は、先端付近に雄螺子が設けられている。4個の側板固定孔46の中の図7における1個の側板固定孔46にのみ雌螺子47が設けられているため、ボルト56が1個の側板固定孔46にのみ螺入される。このため、ボルト56の螺入が容易且つ迅速に行われる。ボルト56の先端面66は側板38の外面と面一になる寸法のボルト56が使用される。このため、形成する建築物形成用ユニット12又は建築物において、他の建築用連結具10又は木材等の他の部材との干渉を極力防止できる。また、形成する建築物形成用ユニット12又は建築物において、先端面66が側板38と面一となる外面側を人の目に触れやすい側にすれば、外観上好ましい。また、人の目に触れやすい側の外面側において、側板38の外面及び先端面66と柱部材14の側面20とを面一にすれば、外観上好ましい。雌螺子47を設ける1個の側板固定孔46は、他の部材との干渉防止又は外観に対応して、4個の側板固定孔46の中の図7における左右いずれか一方が選択される。また、先端面66が側板38の外面と面一になるため、先端面66が作業者等に引っ掛かることはない。
以上のようにして、梁部材18が、柱部材14に固定された建築用連結具10に固定され、これにより梁部材18が柱部材14に固定される。柱部材14に梁部材18を固定する作業は、4本の柱部材14の上端及び下端において行われ、合計8か所で行われる。柱部材14に梁部材18を固定するのと同様の方法で、建築用連結具10を使用して、図2に示すように、柱部材14に梁部材16が固定される。柱部材14に梁部材16を固定する作業は、4本の柱部材の上端及び下端において行われ、合計8か所で行われる。柱部材14に梁部材18を固定するのと同様の方法で、建築用連結具10を使用して、図2に示すように、梁部材16の中間部に梁部材18が固定される。梁部材16の中間部に梁部材18を固定する作業は、4本の梁部材16の中間部において行われ、合計4か所で行われる。
以上のようにして柱部材14に梁部材18が固定され、柱部材14に梁部材16が固定され、梁部材16に梁部材18が固定される。これにより、全体として直方体の図2に示す建築物形成用ユニット12が形成される。
(建築物)
建築物形成用ユニット12を使用して家屋(建築物)を形成する場合について、以下に説明する。工場において、複数の建築物形成用ユニット12が製造される。建築物形成用ユニット12は、家屋の構造や寸法に応じて、種々の寸法のものが製造される。製造された複数の建築物形成用ユニット12は、トラック等によって建築現場まで運搬される。
建築現場においては、図8に示すように、基礎68の上に土台70が設置されている。建築現場において、複数の建築物形成用ユニット12が土台70の上に設置される。複数の建築物形成用ユニット12の土台70の上への設置方法について、以下に一例を示す。例えば、建築現場において、図8及び図9(a)に示すように、基礎68の土台70に、上端付近にピン孔74が設けられた係合ピン72が垂設されている。この場合、工場において、建築物形成用ユニット12の柱部材14の底面には下面穴(図示しない)が設けられ、柱部材14の下部付近のピン孔74に対応する位置にはピン孔76が設けられている。図9(a)に示すように、柱部材14の底面の下面穴を係合ピン72に上から係合し、ピン78を横方向にピン孔76及びピン孔74に打ち込むことにより、複数の建築物形成用ユニット12を土台70の上に設置していく。
土台70に設置した隣接する複数の建築物形成用ユニット12の中で互いに建築物形成用ユニット12の連結は、例えば、工場において、各建築物形成用ユニット12の柱部材14の上端付近にボルト孔80を設けておき、ボルト孔(図示しない)を設けた長方形状の平板金具82を、図9(b)に示すように、隣接する2個の建築物形成用ユニット12の柱部材14にボルト84及びナット(図示しない)によって固定することにより行う。2階を有する家屋においては、建築物形成用ユニット12が上下方向に積層され係合ピン72等によって連結される。このようにして、建築物形成用ユニット12を使用した家屋が形成されていく。
(本願発明の効果)
本願発明の建築用連結具10によれば、梁部材18又は16の底面28を支持する支持板36を備えているため、梁部材18等を支持板36の上に支持した状態で、梁部材18のピン孔60及び建築用連結具10の係合板固定孔44に、ピン62を打ち込む作業を行うことができる。このため、ピン62をピン孔60等に打ち込むときに梁部材18を保持する必要がなく、ピン62をピン孔60等に打ち込むだけで建築物形成用ユニット12を製造することができ作業が容易であり熟練工を必要としない。
本願発明の建築用連結具10によれば、梁部材18又は16の2つの側面に接触させる2枚の側板38を備えているため、建築用連結具10に固定した梁部材18等が、側板38と垂直方向(梁部材18の側面26等と垂直方向)にずれることはない。側板38を備えない場合、梁部材18の側面26等と垂直方向においては、梁部材18等の中間分割部48又は外側分割部50と係合板34との間の反力により、梁部材18等が建築用連結具10に対してずれないように維持される。しかし、側板38を備えることにより、梁部材18等が建築用連結具10に対してずれないように、より強固に維持できる。
建築用連結具10を使用した建築物形成用ユニット12及び家屋によれば、柱部材14等と梁部材18等との固定状態を、上下方向においては支持板36により、水平方向においては側板38によって強固に維持できる。このため、柱部材14等と梁部材18等との連結部が破損することがなく、頑強な建築物形成用ユニット12及び家屋を形成することができる。
以上、本願発明の一実施形態について説明したが、本願発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、建築物形成用ユニット12において、図11に示すように、隅部において、L字断面を有する柱部材14を使用してもよい。図11に示す建築物形成用ユニット12の構成は、L字断面を有する柱部材14を使用すること以外は、図2に示す建築物形成用ユニット12と同一である。L字断面を有する柱部材14は正方形断面を有する柱部材14(図2に示す)に対して、断面二次モーメントが大きいため、隅部の強度をより頑強にすることができる。
また、建築用連結具10の寸法及び係合板固定孔44の数量は限定されない。図12に示すように、建築用連結具10の上下方向の寸法が図1に示す建築用連結具10の半分であって、係合板固定孔44が1枚の係合板34あたり3個であってもよい。図12に示す建築用連結具10の構成は、図1の建築用連結具10に比して上下方向の寸法が短くなり係合板固定孔44の数が少なくなったこと以外は、図1の建築用連結具10と同一である。この場合、建築用連結具10の上下方向の寸法が図1に示す建築用連結具10の半分であることに対応して、使用する梁部材18の上下方向幅は、図2に示す梁部材18の半分である。梁部材18の上下方向幅を小さくすることにより、建築物形成用ユニット12において梁部材18の下方のスペースを広くできる。
以上、本願発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本願発明は図示した実施形態に限定されない。柱部材14若しくは梁部材16と梁部材18との連結部、及び柱部材14と梁部材16との連結部の全てにおいて建築用連結具10を使用することに限定されず、一部の連結部において建築用連結具10を使用し、他の連結部において従来の建築用連結具を使用してもよい。また、1個の建築物形成用ユニット12に使用する柱部材14の数は4本に限定されず、6本又は8本等でもよい。梁部材16の数は4本に限定されず、6本又は8本等でもよい。梁部材18の数は6本に限定されず、8本等でもよい。また、建築物形成用ユニットは、全体として立方体であってもよい。
10:建築用連結具
12:建築物形成用ユニット
14:柱部材
16:梁部材
18:梁部材
20、22:側面
24:端面
26:側面
28:底面
30:係合溝
32:基板
34:係合板
36:支持板
38:側板
40:基材
42:基板固定孔(基板固定手段)
44:係合板固定孔(係合板固定手段)
46:側板固定孔(側板固定手段)
48:中間分割部
50:外側分割部
52、54:テーパ部
58 端部
64 ボルト孔
65 ボルト
68 基礎
70 土台

Claims (8)

  1. 側面を有する第一木材の該側面に、
    横方向に棒状に延び、横方向両端の端面、2つの側面、及び1つの底面を有し、該端面に直角をなし該2つの側面に平行な2つの係合溝が設けられた第二木材の1つの該端面を、固定する建築用連結具であって、
    外側面を有し、該外側面を前記第一木材の前記側面に密着させる基板と、
    前記基板を前記第一木材の前記側面に固定する基板固定手段と、
    前記基板に対して垂直に一体に形成され、前記第二木材の前記2つの係合溝に各々挿入する2枚の係合板と、
    前記2枚の係合板を前記第二木材に固定する係合板固定手段と、
    前記基板及び前記係合板に対して垂直であり、前記第二木材の前記底面を支持する支持板と、
    前記支持板と一体であり、該支持板に対して垂直であり、2枚の該係合板に平行であり、前記第二木材の前記側面に接触させる2枚の側板と、
    前記側板を前記第二木材に固定する側板固定手段と、
    を含み、
    前記基板と前記係合板とが一体に構成され、
    前記基板と前記支持板とが一体に構成され、
    前記支持板と前記側板とが一体に構成された
    建築用連結具。
  2. 前記側板は端部を有し、該端部へいくに従って前記係合板から離隔するテーパ部を有し、
    前記第二木材の端面付近は、2つの前記係合溝が設けられることにより、1つの中間分割部と2つの外側分割部とに分割され、
    前記中間分割部は、2枚の前記係合板の間に挟まれ、
    前記外側分割部は該係合板と該側板との間に挟まれる請求項1に記載する建築用連結具。
  3. 前記側板及び前記支持板は、前記基板を前記第一木材の側面に固定したときに該第一木材の前記側面から離隔する離隔部を有する請求項1又は2に記載する建築用連結具。
  4. 前記第一木材は柱部材であり、前記第二木材は梁部材である請求項1〜3のいずれかに記載する建築用連結具。
  5. 前記側板固定手段は、前記2枚の係合板及び前記2枚の側板に設けられ、1本のボルトを通す孔である請求項1〜4のいずれかに記載する建築用連結具。
  6. 前記基板と前記係合板と前記支持板と前記側板とが一枚の金属製の基材から形成された請求項1〜5のいずれかに記載する建築用連結具。
  7. 上端、下端及び側面を有する4本の柱部材と、2つの端面、2つの側面及び1つの底面を有し2つの該端面を4本の柱部材の上端に連結した4本の梁部材と、2つの端面を有し2つの該端面を4本の柱部材の下端に連結した4本の梁部材と、前記請求項1〜6のいずれかに記載する建築用連結具と、を含む建築物形成用ユニットであって、
    少なくともいずれか1本の梁部材は、1つの前記端面に沿った2つの係合溝が平行に設けられ、前記請求項1〜6のいずれかに記載する建築用連結具を使用して、前記柱部材に連結した建築物形成用ユニット。
  8. 前記請求項7に記載する建築物形成ユニットを少なくとも1つ組み込んだ建築物。
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