JP6297725B1 - 多目的収納ユニット - Google Patents

多目的収納ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6297725B1
JP6297725B1 JP2017016349A JP2017016349A JP6297725B1 JP 6297725 B1 JP6297725 B1 JP 6297725B1 JP 2017016349 A JP2017016349 A JP 2017016349A JP 2017016349 A JP2017016349 A JP 2017016349A JP 6297725 B1 JP6297725 B1 JP 6297725B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage unit
small piece
region
sheet
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017016349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018078879A (ja
Inventor
正和 那須
正和 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nassune
Original Assignee
Nassune
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nassune filed Critical Nassune
Application granted granted Critical
Publication of JP6297725B1 publication Critical patent/JP6297725B1/ja
Publication of JP2018078879A publication Critical patent/JP2018078879A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

【課題】あらゆるデザインアレンジによる、雑貨等の小物や植物を用いて美しい装飾が可能であり、植栽に利用する場合には、水やり、植え替えのいずれも簡単に行えるガーデニング用品ともなる収納ユニットを提供する。【解決手段】可とう性を有する略布体状の形状から成る複数の小片シートによって全体が構成され、最も下部に配置される前記小片シート以外の各前記小片シートは、一部が他の前記小片シートと重なり合う領域を有するように重畳的に配置され、該重なり合う領域に少なくとも2ヵ所以上の係止部を設けることで中空領域を形成し、係る構成とすることで前記中空領域の前面側の開放部と背面側の開放部を備え、前記前面側の開放部は収納物を収納するための収納口となり、前記背面側の開放部は前記重なり合う領域から下方へ前記収納物を通過させることで長さの異なる前記収納物でも収納できるように収納領域と収納位置を自由に調整することを可能とした。【選択図】図1

Description

本発明は、主として植物の育成及び緑化、並びに小物の整理に資する収納具に関し、詳しくは配置領域と配置位置を自由に調整することによって、沢山の植物や雑貨等を用い、これらの配置を自由にレイアウトすることで斬新な装飾が可能であり、且つ、美的緑化の促進や作業効率向上に資する装飾自在な収納器具に関する。
従来から雑貨等の収納には多種多様な収納具が提案されている。係る収納具は機能的に収納するものから、収納効率よりもお洒落や装飾を目的とした収納具も存在する。しかしながら、収納スペースの領域や配置場所の形状に合わせ、更には収納位置をアレンジできる収納具は皆無といえる。
また、植物を店頭等の装飾に用いたり家庭用のガーデニングとして楽しむ方が増えてきており、係る装飾には花壇、プランター、ハンギング等を利用した方法が用いられている。しかしながら、ワイヤー等で吊るすタイプのハンギング等では重量に制限があり、植物の数や種類が限られてしまうという問題や、鉢やプランター等による装飾ではアレンジやバリエーションの範囲に限界があるという問題がある。
更に、花を用いて広範に装飾する場合では多数の鉢等への水やりに負担も大きくなるという問題もある。そこで、小規模な装飾範囲から大規模な装飾範囲まで自在に対応でき、更にあらゆるレイアウトや創作者の自由なアレンジに対応できる装飾用具が望まれているといえる。特にショーウィンドウなどの装飾などでは個性溢れるお洒落な植物を用いた装飾を容易に施す技術が求められているといえる。
そこで、従来からも種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、発明の名称を「花卉ハンギングバッグおよび花卉ハンギングセット」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献1参照)。具体的には「有底袋体の正面部複数箇所に十文字状切り込み等による窓部を形成してなり、これにより軒先に吊るしたり、あるいはトレリス等に懸け吊るして用いる場合に安定性がよく、しかも花卉類が成長するにつれて、露出していた袋体自体が次第に隠れるようになる結果、人工的感覚があまりなく自然性を維持することができ、また取り扱い性も格段に向上する」というものである。しかしながら、特許文献1に記載の発明は、挿入口が固定されているため装飾が自由自在とはいえず、前記問題の解決には至っていない。
また、特許文献2には、発明の名称を「ユニット式ガーデニングラック」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献2参照)。具体的には「自立接地用のベースを有しかつ長さが異なる複数種の帯板状ポールと、これら複数種の帯板状ポールの長さにそれぞれ等しい縦寸法を有しかつ横幅寸法は全て等しい大きさに形成された複数種のハンギング用格子パネルとを、帯板状ポールの両側辺部に形成した差込み溝及び係合部とハンギング用格子バネルの横幅方向の両側辺から突出させた突片との差込み係合手段を介して鉛直面内に形態の異なる複数種類の自立式ガーデニングラックを組立可能に構成している」というものである。しかしながら、特許文献2に記載の発明は、沢山の植物を自由に装飾できるが、大きな部材を組立て固定しなくてはならず、スペース確保の問題や装飾した個体を集合させているにすぎず、発明品本体による自由自在な装飾とは言えないため、前記問題の解決には至っていない。
なお、本発明者は、発明の名称を「筒状緑化ユニット」とする技術で特許を受けている。(特許文献3参照)具体的には「少なくとも1以上のケース部材からなり、前記ケース部材は、略長方形であり、幅方向に曲げ可能であり、長手方向に沿った両辺にファスナーのエレメントを持ち、前記エレメントをファスナーのスライダで結合することで前記ケース部材を中空の中空体とし、前記中空体の内部には植物培養基材が投入され、前記スライダは1つのファスナー構造に対して2つ以上設置されており、前記スライダの位置を調整することで、前記ファスナーの一部を開口部とし、前記開口部から前記植物培養基材に対して植物を植付け可能」というものである。しかしながら、複数のファスナースライダーを使用することから、製造上のコストと手間がかかるという問題が残されているといえ、よりシンプルな部材、構造を開発するといった課題も追及すべきといえる。
特開2001−186816号 特開2000−041814号 特許第5495198号
あらゆるデザインアレンジによる、雑貨等の小物や植物を用いて美しい装飾が可能であり、植栽に利用する場合には、水やり、植え替えのいずれも簡単に行えるガーデニング用品ともなる収納ユニットを提供する。
本発明に係る多目的収納ユニットは、可とう性を有する略布体状の形状から成る複数の小片シートによって全体が構成され、各前記小片シートは、一部が他の前記小片シートと重なり合う領域を有するように重畳的に配置され、該重なり合う領域に少なくとも2ヵ所以上の係止部を設けることで中空領域を形成し、係る構成とすることで前記中空領域の前面側の開放部と背面側の開放部を備え、前記前面側の開放部は収納物を収納するための収納口となり、前記背面側の開放部は前記重なり合う領域から下方へ前記収納物を通過させることで長さの異なる前記収納物でも収納できるように収納領域と収納位置を自由に調整することが可能である構成を採用する。
また、本発明は、複数の前記小片シートの一方の端辺と他方の端辺を係止することで第二の中空領域を設けた構成を採用することもできる。
また、本発明は、複数の前記小片シートから構成される収納ユニットの背面の形状を覆う基台シートを備えたこと構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記小片シートの両端の間での前記重なり合う領域において、分割係止部を少なくとも1以上備えた構成を採用することもできる。
また、本発明は、横方向に連続して配置される前記小片シートによって形成された全体を分割する前記分割係止部を備えた構成を採用することもできる。
また、本発明は、最下段に配置される前記小片シート、若しくは前記分割系止部に水抜きのための係止しない部分を設けた構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記収納物が植物であって、前記前面側の開放部から前記中空領域を通過して背面側の開放部から前記第二の中空領域へと前記植物の根を挿入し、前記第二の中空領域に充填した植物培養基材内において前記植物が前記根を広げることを可能とした構成を採用することもできる。
また、本発明は、可とう性を有する略帯状の形状からなる一つの長尺な帯体によって全体が構成され、前記帯体は重なり合う領域を有するように螺旋状に配置され、該重なり合う領域に複数の係止部を設けることで係る係止部間に中空領域を形成し、係る構成とすることで前記中空領域の前面側の開放部と背面側の開放部を備え、前記螺旋状に配置される前記帯体の内側には第二の中空領域が形成され、前記前面側の開放部は収納物を収納するための収納口となり、前記背面側の開放部は前記重なり合う領域から下方へ前記収納物を通過させることで長さの異なる前記収納物でも収納できるように収納領域と収納位置を自由に調整することが可能である構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記収納物が植物であって、前記前面側の開放部から前記中空領域を通過して背面側の開放部から前記第二の中空領域へと前記植物の根を挿入し、前記第二の中空領域に充填した植物培養基材内において前記植物が前記根を広げることを可能とした構成を採用することもできる。
本発明に係る多目的収納ユニットによれば、屋内、屋外を問わず、比較的狭い設置領域においても多種多様な植物を同時に栽培でき、潅水容易で一時的な移動や設置も可能であることから、育苗や園芸における作業負担の軽減や作業の効率化を図れるという優れた効果を発揮する。
本発明に係る多目的収納ユニットによれば、沢山の開口部を構成することができ、柱や壁の形状に対応して装着できるので、例えば工場内において作業者が取りやすい位置に存在する壁や柱を利用して工具を収納するための収納ユニットとして利用するなど、場所や環境に対する制限が極めて少なく、あらゆる場所において自由な装飾が可能となるという優れた効果を発揮するものである。例えば吊り下げて使用してもよいし、筒状や、アーチ状等立体的な形状でもよく、ポケットの配置も様々な配置とすることが可能なため、今までにない斬新かつ洗練された植物アレンジが可能であるという優れた効果を発揮する。
本発明に係る多目的収納ユニットによれば、沢山のポケット状の植栽部の底部が閉塞しているため、上部から一度の水やりにより全体に水を供給することが可能となるという優れた効果を発揮する。
本発明に係る多目的収納ユニットによれば、花の交換の際、取り除く必要のない植物を移動することなく、別のポケットに違う種類の植物を装飾することも可能であり、また種や球根から育てたり、宿根草や多年草など季節が巡ってまた咲くものをそのままにしながら別のポケットの一年草は交換できるという優れた効果を発揮する。
本発明に係る多目的収納ユニットによれば、構成部材が極めて少なく、またシンプルな構成で製作が容易でコストがかからないといった優れた効果を発揮する。
本発明に係る多目的収納ユニットによれば、地面に接触させずに空中に吊るす構成として利用することにより、汚染された土壌や水害の影響を受けることなく、単位面積当たりの収穫量を向上させることができるという優れた効果を発揮する。
本発明に係る多目的収納ユニットの第一基本構成説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットの第二基本構成説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニット全体構成において縦方向に分割する分割構成説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニット全体構成において横方向に分割する分割構成説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットにおいて小片シート布内を互い違いに分割する分割構成説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットの中空領域を説明する説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットに植物を植栽した場合の実施例説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットに植物を植栽した場合の実施例説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットに植物を植栽した場合の実施例説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットに雑貨等を収納した場合の実施例説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットの仕様状態説明図である。 本発明に係る多目的収納ユニットに帯体を使用する構成説明図である。
本発明に係る多目的収納ユニット1は、小片シート10同士が重なり合い、開口する開口部に雑貨等の物品や植物を植栽するバリエーションを自由にするため、上辺と下辺とは係止せず、下辺を隣接される小片シート10により覆うことによって生まれる効果が発揮されることを最大の特徴とするものである。以下、図面に基づいて本発明に係る多目的収納ユニット1について説明する。但し、図面に示した形状や配置構成等についてはあくまでも例示であり、本願発明の特徴的な効果が発揮される範囲において変更することを可能とする。なお、図面の説明において上下左右は、図面に表された多目的収納ユニット1の上下左右方向と同じであり、前面又は前面側とは図1(b)、図2(b)、図6(a)及び図6(b)に示された左側をいい、背面又は背面側とは図1(b)、図2(b)、図6(a)及び図6(b)に示された右側をいうこととする。
図1は、多目的収納ユニット1の第一基本構成を示し、従来の収納用具と比較して極めて構成要素が少なく、シンプルな部材のみで構成することが可能であることを表している。図1(a)は、九十九折り線で示した係止部20が小片シート10の重なり合う領域15内において、縫製や接着等によって係止されるものであり、係る小片シート10が連続して複数重なることで、多目的収納ユニット1が構成されるものであることを示している。図1(b)は、多目的収納ユニット1の複数の小片シート10が重なり合う構成を説明するための断面図である。
小片シート10は、テント生地やメッシュ生地等の布状部材を用いた小片シート10としたもので、これを複数重ねて使用する。素材は丈夫で可とう性を有し、壁や柱等に応じて自由に変形するとともに、収納物S1・S2の重量に耐えるための強度を有した素材を用いることが必要である。寸法や形状については特に限定するものではないが、小片シート10の下辺が隣接される他の小片シート10に重なり合う領域15内で覆われる構成が繰り返して配置されるための部材である。
中空領域11は、複数の小片シート10が重なり合って係止されることにより空間が設けられるものであり、係る空間は中空状に前後が開放され、一方の開放部は前面に配置され、他方の開放部は背面に配置される。
前面側の開放部12は、雑貨などの物品を収納する場合や植物を植栽する場合など、様々な用途に応じて対応することができる。係る前面側の開放部12は、小片シート10の多くに他の小片シート10と重なって配置される場合、
背面側の開放部13は、雑貨などの物品を収納する場合と植物を植栽する場合において、前記一方の開放部と他方の開放部は其々対を成して前面側と背面側とに分かれる。
第二の中空領域14は、各小片シート10の前面側の開放部12から収納物S1・S2を収納できる領域ともなり、また植物を収納する場合においては係る第二の中空領域14内に育苗のための土壌等の植物培養基材を充填する領域とすることもできる。
重なり合う領域15は、各小片シート10において前面に配置される他の小片シート10の背面と重なり合う部分をいう。
なお、連続して重なり合い構成される全体の小片シート10のうち最も下側に設けられた最下段16の小片シート10においては、前面側に他の小片シート10が存在しないこととなる。
係止部20は、小片シート10同士が重なり合う領域15において縫製、接着、溶着等の結合手段により固結された領域内においてその一部又は全部を係着されるともに、収納物S1・S2を収納する際、左右をガイドし、また最下段16の底部において収納物S1・S2が下方へ落下しないよう、小片シート10の両端部を繋ぐように係止部20を設けることも有効である。但し、収納物S2が植物である場合には縦方向の小片シート10の両端部の内側においても20部を設けることが望ましく、その数や長さについては特に限定するものではない。
図2は本発明に係る1の第二基本構成を示す説明図であり、図2(a)は、図1(a)に示した第一基本構成により複数の小片シート10が重なり合ってできた全体の形状に対応する形状を有し、これを小片シート10が全体に係止されている状態を示している。図2(b)は、該小片シート10の重なり合う領域15と基台シート30との係止状態を説明するための断面図である。図2(c)は、複数の小片シート10が連続した重なり合い、これに対応した基台シート30が係止された状態における背面を示したものである。
基台シート30は、小片シート10と同じ素材を用いてもよいし、曲げた状態を保持するような塑性特性や、元の状態に戻る弾性特性を備えた材料等を用いることが考え得る。係る特性を有することにより、例えば、全体の両側端部を係止することによって得られるリング状収納型又は両面収納型等の利用体型に合わせて選択し、壁や柱などに設置する場合の基台としての機能を十分に発揮できる形状、大きさ、厚みとする。
また、基台シート30は、複数の小片シート10同士が他の小片シート10と重なり合う領域15によって覆われる構成が連続してできた全体の形状の背面に対応する大きさで、又はそれを超える大きさの小片シート10と同様の布状素材からなる基台である。なお、収納物S2に植物を植栽する場合には樹脂製のフィルムやシートなどの水密性を備えたものを選択することとなる。
図3は、本発明に係る小片シート10内において分割する分割構成説明図である。図3は、横方向に系止部20を設ける構成であり、例えば中間に位置する小片シート10に分割系止部21を設けることによって、例えば園芸用の植物を前面側の開放部12から中空領域11若しくは第二の中空領域14まで挿入し、中空領域11に充填された植物培養基材によって安定した状態とする。係る状態において、植物培養基材が全て下方へ落下してしまうことを防止するため、横方向に横架させる分割系止部21を設ける構成も有効である。なお、図3は、横方向に分割することで異なる種類の物品を収納したり、或いは植物の植栽する構成において、一括した水分管理や栄養管理、若しくは受光管理など多様な目的に対応した分割構成が実現できることを示している。図には示していないが、雑貨等を収納する場合において上段と中段と下段とに其々分割し、上段には筆記用具、中段にはお菓子、下段には手帳など、様々な収納物S1・S2の種類に分けて自由に収納することができる構成であることを示している。
分割係止部21は、縦方向又は横方向の何れにおいても係支部20を備えることで、一方向に配置されるポケットなどの代わりとなり、また縦方向に長い構成を採用した場合では前面側の開放部12と背面側の開放部13とが横方向にある程度の領域を持って、例えば第二の中空領域14が大きい場合にはたくさんの植物培養基材を当該中空領域11内に充填することができ、内部に充填した植物培養基材が底部へ流れ落ちてしまうことを回避するために必要である。また縦方向の分割は、小物や小さな植物など分割して保持させることが可能であり、係る仕切りを多数設けることによって収納数を増設する態様なども有用である。本発明は、中空領域11の貫通する開放部を有するため、保持されずに開放された底部に抜け落ちてしまうことがある。そのため、横方向のストッパーが必要であり、横方向全ての分割係止部21を設けると植物を育てるための水の行き場が失ってしまうため、根腐れの原因ともなりかねない。そこで、小さな穴部を設けて水抜き等をすることもできるようにすることも必要である。なお、図面上では波線を用いて比較的長く示しているが、係る長さは必要に応じて短くしたり或いは点状の分割係止部21としてもよい。
水抜き穴17は、具体的に部材等に穴を開けるのではなく、小片シート10と他の小片シート10若しくは小片シート10と基台シート30の係止部20の横方向に横架する係止部20において、左右の系止部20の間に係止しない部分を設けることによって形成される、水抜き用の開口部である。
図4は、本発明に係る全体構成において一部の小片シート10のうち、左右両辺の間であって、各小片シート10の前面に配置される他の小片シート10と重なり合う領域15の一部又は全部を縦方向に係止することにより、より多彩な収納レイアウトを創出させることが可能であることを示している。即ち、収納領域内において特定の場所を選択し、係る場所へ収納物S1・S2の大きさに合わせて収納することが可能であることを示しており、本発明の特徴である自由な配置構成を実現させる構成を示している。
図5は、本発明に係る多目的収納ユニット1における小片シート10の重ね方を斜めに連続して繰り返すことで全体を構成した場合の実施例を示している。係る態様を採用した場合、小片シート10の前面側の開放部12が斜めに傾斜して交互に連続して構成される場合の全体形状を示している。具体的には、傾斜するように物品を配置したり、植物を植栽することが可能である。また、係る角度は特に限定するものではなく、自由なレイアウトを用意することで使用者の個性に応じた配置構成の選択幅を広げることも有効である。
図6は、本発明に係る小片シート10を重畳的に配置することで、重なり合う領域15によって中空領域11を得る構成を説明する説明図であり、図6(a)は収納物S1・S2が収納されてない状態の中空領域11及び第二の中空領域14を示す断面図であり、図6(b)は植物を収納物S2として収納した場合の中空領域11及び第二の中空領域14を示す断面図である。図6に示すように前面側の開放部12は収納物S1・S2を収納する為の収納口となり、背面側の開放部13は第二の中空領域14に開放されている。図6(a)では収納物S1・S2がないため各小片シート10は密着することとなるが、中空領域11を説明するためにやや離して示している。図6(b)は、鉢植えから根に土のついたままの植物を前面側の開放部12から中空領域11を通過し第二の中空領域14にかけて収納した状態を示している。この場合において、収納されない他の前面側の開放部12は重なりあって閉じることとなり、収納物S2が収納されている部分は押し広げられることとなる。なお、図6(b)の第二の中空領域14内には植物を育成するための園芸用土や植物培養基材等が充填されている状態である。但し、収納物S2の量や中空領域11に収納される土のついた根の部分が大きい場合には、前面側の開放部12がきつくなるため第二の中空領域14には園芸用土や植物培養基材等を充填しなくても良い場合がある。
図7及び図8は、本発明に係る多目的収納ユニット1に植物を植栽した場合の実施例説明図である。図7は正面と左右に植物が左右対称となるように植栽された構成を示し、図8(a)は、多目的収納ユニット1を折り返して右辺と左辺の一部又は全部を繋ぎとめた状態において正面側のみに植物を植栽した状態を示し、図8(b)は、正面及び背面に植物を植栽した状態を示している。係る構成では、両面に植物による装飾を可能とするため、例えば通路の中央部に配置して両側から装飾を楽しむことができる。他方、片側に植物を植栽する構成では、例えば、ビルや店舗の殺風景な壁などにも装飾用として設置可能であることを示している。また、図示はしていないが、柱や電柱等の棒状部材に巻きつけるように配置して植物の装飾を楽しむことも可能である。
図9は、本発明に係る多目的収納ユニット1を複数連結するように配置した状態を示し、図9(a)は、多目的収納ユニット1を折り返して右辺と左辺の一部又は全部を繋ぎとめた状態において正面及び背面に植物を植栽し、これを横方向に連結することで両面いっぱいに植物で覆いつくした壁を創出することも可能であることを示し、図9(b)は、正面側のみに係る植物で覆いつくしたかべを創出することができることを示している。また、店舗前に駐車場がある場合、排気ガスの影響を受けにくい高さに調整して植物を植栽することも可能となる。
図10は、本発明に係る多目的収納ユニット1に雑貨等の収納物S1を多数収納した使用状態を示し、図10(a)は、小片シート10のみで構成された使用状態を示し、図10(b)は、複数の小片シート10で構成された背面側に、これよりも上方に向かって大きな基台シート30を配置した構成での使用状態を示している。図10(a)は、横方向及び縦方向への分割係止部21が部分的に設けられており、前面側の開放部12から収納された文房具等の収納物S1は、重なり合う領域15を通過し、背面側の開放部13から下方へ長尺な物品は突き出している。これに対し、図10(b)では、最下段16の小片シート10の両端を繋ぐ底部が横方向に連通して分割係止部21が形成されている。
図11は、本発明に係る多目的収納ユニット1の収納領域の拡張性と収納位置の自由度を説明する説明図である。図11(a)は植物をハート型に配置した状態を示しており、図11(b)及び図11(c)は、店舗の収納物S2を植物とした場合に小さな小物雑貨用から図11(b)に(c)に示すように、店舗やショーウィンドウの上部を覆うほどの大規模なものまで対応可能である事を示している。なお、店舗に限らず一般の戸建住宅等においても窓の目隠しとして利用することも可能である。
図12は、本発明に係る多目的収納ユニット2に帯体100を使用する構成説明図である。図12(a)は、前記に示した多目的収納ユニット1の素材となるシートを一本の帯状を螺旋状に巻きつけた構成を側面から見た外観を示し、図12(b)は、前記図12(a)を断面視したものを示し、図12(c)は、帯体100を示し、図12(d)は、帯体100を螺旋状に巻きながら多目的収納ユニット2を形成していることを示している。なお、図面には示していないが、底部には必要に応じて係止部120等を設けることとする。
本発明に係る多目的収納ユニット2は、可とう性を有する略帯状の形状からなる一つの長尺な帯体100によって全体が構成される。係る構成は、前記の小片シート10を重畳的に配置する構成と比較して、帯状部材を一回切断することで構成部材の略全体を得ることができる点で、製造し易い好適な構成といえる。
帯体100は、図12(c)に示すように長尺な帯状の形状であり、本発明に係る多目的収納ユニット2の全体を構成する部材である。具体的な素材については、前記小片シート10と同様に、丈夫で可とう性を有し、壁や柱等に応じて自由に変形するとともに、収納物S101・S102の重量に耐えるための強度を有した素材を用いることが必要である。なお、寸法や形状については図12(a)から図12(d)によって限定されるものではなく、特に図12(d)は帯体100を螺旋状に連続して巻きつけることで、帯体100の上辺と重なり合う下辺により、重なり合う領域115が構成されることを説明するものであって、巻く方向や重なり合わせる割合等についても限定されるものでもない。
重なり合う領域115は、帯体100を螺旋状に巻くことで配置が可能である。
係止部120は、螺旋状に巻かれた帯体100の全体の形状を維持するとともに、重なり合う領域115を区画して収納物S101・S102を保持するなどの機能を発揮するものである。但し、前記小片シート10の構成とは異なる注意点として、複数の係止部120をどの位置にどのくらい設けるかという配置構成を考慮しなければならない。即ち、螺旋状に巻くことで全体を形成する構成を採用する場合では、帯体100の両端のみを係止するだけでは全体の形状が崩れ易くなり、また、その間の螺旋状の重なり合う領域115の全てが中空領域111となるため、収納物S101・S102を収納することによる部分的な変形が、全体形状へ大きく影響することとなる。そこで、帯体100の幅と重なり合う領域115との割合、帯体100が螺旋状に巻かれる一巻き当たりの直径、更には帯体100の素材等との関係から総合考慮して、係止部120の数と位置について決定する。
中空領域111は、帯体100を螺旋状に巻きつけたことによって形成される重なり合う領域115に係止部120を設けることで、該係止部120を両端とする内側に構成される一つの領域をいう。また、中空領域111の前面側上部には前面側の開放部112が形成され、背面側下部には背面側の開放部113が形成されることとなる。前面側の開放部112は収納物S101・S102を収納するための収納口となり、背面側の開放部113は前記重なり合う領域115から下方へ通過させることで長尺な収納物S101・S102でも収納可能とするものである。
第二の中空領域114は、前記螺旋状に配置した帯体100によって形成された略円筒の内部領域をいい、多目的収納ユニット2の利用態様としてはそのまま円筒状の形状を利用し、360度方向の何れにも収納物S101・S102を収納できる構成としたり、略円筒形状から前面と背面を有する平面的な形状として前面側の帯体100と背面側の帯体100との間の第二の中空領域を造る構成としたりすることが考えられ、更には略楕円状に変形させその長手方向を両端とする間に縦方向の係止部120を設けることで、該径止部120の数に応じて該径止部120毎の両側にそれぞれ独立した縦方向の第二の中空領域を複数構成することも可能である。
具体例として、例えば、螺旋状に配置した帯体100によって得られた本発明に係る多目的収納ユニット2に、縦方向の係止部120を上下間を繋いで2ヵ所設けると、図9(b)に示したものと同様な形状となる。係る構成を利用すると、第二の中空領域114を3つ独立して縦方向に得ることが可能となり、係る3つの第二の中空領域114に種類の違う缶ビールを収納し、3つそれぞれの前面側の開放部112につまみ等を収納し、これを「3人用おつまみ付きビールセット」などとする商品の販売等への応用利用することが考えられる。
また、本発明に係る多目的収納ユニット2の利用態様として、第二の中空領域114に植物培養基材や植物培養土を充填し、植物育成又は植物による装飾ユニットなどとして利用することも有効である。係る利用態様に用いる場合には、前面側の開放部112から中空領域111へポット苗等を土のついたまま挿入し、該中空領域111において保持するとともに、育成によって伸びる根を第二の中空領域114に収納された植物培養機材まで広げる領域とする構成も有効である。係る構成では、第二の中空領域114上部から水を供給することで、背面側の開放部113を通じて中空領域111内の根に水を給水させることが可能となる。
本願発明は、植物の装飾を自在に出来ることから、各種イベントの装飾をはじめ家庭用ガーデニング用品としても魅力的な発明品であり、産業上利用可能性は極めて高いと思慮されるものである。

1 多目的収納ユニット
10 小片シート
11 中空領域
12 前面側の開放部
13 背面側の開放部
14 第二の中空領域
15 重なり合う領域
16 最下段
17 水抜き穴
20 係止部
21 分割係止部
30 基台シート
S1 収納物(文具等小物雑貨)
S2 収納物(植物)

2 多目的収納ユニット
100 帯体
111 中空領域
112 前面側の開放部
113 背面側の開放部
114 第二の中空領域
115 重なり合う領域
120 係止部
S101 収納物(文具等小物雑貨)
S102 収納物(植物)

Claims (7)

  1. 可とう性を有する略布体状の形状から成る複数の小片シート10によって全体が構成され、
    各前記小片シート10は、一部が他の前記小片シート10と重なり合う領域15を有するように重畳的に配置され、
    該重なり合う領域15に少なくとも2ヵ所以上の係止部20を設けることで中空領域11を形成し、
    係る構成とすることで前記中空領域11の前面側の開放部12と背面側の開放部13を備え、
    前記前面側の開放部12は収納物S1・S2を収納するための収納口となり、
    前記背面側の開放部13は前記重なり合う領域15から下方へ前記収納物S1・S2を通過させることで長さの異なる前記収納物S1・S2でも収納できるように収納領域と収納位置を自由に調整することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の多目的収納ユニット1。
  2. 複数の前記小片シート10の一方の端辺と他方の端辺を係止することで第二の中空領域14を設けたことを特徴とする請求項1に記載の多目的収納ユニット1。
  3. 複数の前記小片シート10から構成される収納ユニットの背面の形状を覆う基台シート30を備えたことを特長とする請求項1又は請求項2に記載の多目的収納ユニット1。
  4. 前記小片シート10の両端の間での前記重なり合う領域15において、分割係止部21を少なくとも1以上備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の多目的収納ユニット1。
  5. 横方向に連続して配置される前記小片シート10によって形成された全体を分割する前記分割係止部21を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の多目的収納ユニット1。
  6. 最下段16に配置される前記小片シート10、若しくは前記分割系止部21に水抜きのための係止しない部分を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の多目的収納ユニット1。
  7. 前記収納物S2が植物であって、
    前記前面側の開放部12から前記中空領域11を通過して背面側の開放部13から前記第二の中空領域14へと前記植物の根を挿入し、
    前記第二の中空領域14に充填した植物培養基材内において前記植物が前記根を広げることを可能としたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の多目的収納ユニット1。
JP2017016349A 2016-11-09 2017-01-31 多目的収納ユニット Active JP6297725B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016219273 2016-11-09
JP2016219273 2016-11-09

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017212317A Division JP2018079313A (ja) 2016-11-09 2017-11-02 多目的収納ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6297725B1 true JP6297725B1 (ja) 2018-03-20
JP2018078879A JP2018078879A (ja) 2018-05-24

Family

ID=61629107

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017016349A Active JP6297725B1 (ja) 2016-11-09 2017-01-31 多目的収納ユニット
JP2017212317A Pending JP2018079313A (ja) 2016-11-09 2017-11-02 多目的収納ユニット

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017212317A Pending JP2018079313A (ja) 2016-11-09 2017-11-02 多目的収納ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6297725B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6533888B1 (ja) * 2018-09-26 2019-06-19 那須 正和 植栽容器
JP6533894B1 (ja) * 2019-02-13 2019-06-19 那須 正和 植栽容器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54108252U (ja) * 1977-05-07 1979-07-30
JPS5970445U (ja) * 1982-10-31 1984-05-12 須田 和笑 植物栽培用袋
JPH035353U (ja) * 1989-05-29 1991-01-18

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54108252U (ja) * 1977-05-07 1979-07-30
JPS5970445U (ja) * 1982-10-31 1984-05-12 須田 和笑 植物栽培用袋
JPH035353U (ja) * 1989-05-29 1991-01-18

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018079313A (ja) 2018-05-24
JP2018078879A (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6354012B1 (ja) 多目的収納ユニット
JP6297725B1 (ja) 多目的収納ユニット
JP6518861B1 (ja) シート植栽容器ユニット及びその製造方法
JP6427730B1 (ja) 多目的収納用ユニット及びその製造方法
JP6667885B1 (ja) パーテーション
JP6518863B1 (ja) 複重多目的収納ユニット
JP6533894B1 (ja) 植栽容器
JP6454833B1 (ja) 多用途収納ユニットとその製造方法
JPS6314643A (ja) 立体花壇の形成方法
JP6528026B1 (ja) シート巻き取り収納
JP6644394B1 (ja) 収納筒材
JP6533888B1 (ja) 植栽容器
JP6554628B1 (ja) 多用途用収納ユニット
JP6697627B1 (ja) 折巻植栽ユニット
JP6624537B1 (ja) 多用途用収納ユニット
JP7101914B1 (ja) 段付容器型パーテーション
JP7018156B2 (ja) 掛け部付鉢増し用部材
JP6679131B1 (ja) 折巻収納ユニット
JP6991623B1 (ja) シート掛け鉢増し用ユニット
JP3079557U (ja) 連結植木鉢
CN105230352A (zh) 花篮式园艺月季培育方法
JP3049600U (ja) 多用途袋
JP2020110137A (ja) 末広可撓収納ユニット
JP2020110136A (ja) 錐型植栽ユニット
JP2020108359A (ja) 末広収納ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6297725

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250