JP6297009B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
このノイズは、電源コードを伝わって交流電源に出ていくことになる。このノイズの流出を防ぐために、コモンモードチョークコイルと、そのコモンモードチョークコイルの交流電源側およびスイッチング素子側にコンデンサが使用されている。
この対策として、サージ電圧が印加される部品に並列に定電圧素子を設けることが特許文献1おいて提案されている。ここで、定電圧素子としてバリスタが使用されているので、以下、定電圧素子をバリスタとして説明する。この特許文献1に示された電力変換装置では、ノイズフィルタ部および電力変換部を備え、ノイズフィルタ部および電力変換部を構成する回路に必要に応じてバリスタを設け、また、このバリスタと並列にコンデンサを設けることが提案されている。
この特許文献1に提案されているように、雷サージへの対策としては、保護を必要とする様々な部品の各々に並列にバリスタを設けることが一般的な解決策となっている。しかし、スイッチング素子を使用した電力変換装置の小型・軽量の長所を維持するために、できるだけ部品点数を少なくし、過剰な装備を削減する必要があることから、保護を必要とする部品に対してのみバリスタを設け、バリスタの選定は、サージ耐量を満足するように選定することが必要である。なお、サージ耐量とは、バリスタが耐えられるインパルス電流で、インパルス電流を所定時間印加してもバリスタ電圧が所定値以上変化しない電流の最大値であって、サージ耐量が大きいほどバリスタは大型のものとなる。
したがって、バリスタの使用をできるだけ限定し、サージ耐量のできるだけ小さなバリスタを使用することが、電力変換装置の小型・軽量の長所を維持するために重要な要素である。
このため、雷サージの流入部であるノイズフィルタ部の最前段にコンデンサとバリスタを並列接続した回路を電源ライン間に接続する構成が一般的であって、この構成を採用することで雷サージ電圧への対策が十分であると考えられていた。しかし、実際には、電源ライン間に雷サージ電圧が印加されると、後段部においてコモンモードチョークコイルとコンデンサによって共振が起こり、後段の部品に想定以上の電圧が印加され、部品の破損が発生するという新たな課題が生じた。
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置を図1に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、電力変換装置は、商用の交流電源1に接続され、負荷18に電力を供給するまでの要素で構成されている。電力変換装置は、ノイズフィルタ部2と電力変換部19とを有し、交流電源1は、電力変換装置のノイズフィルタ部2に接続されている。また、電力変換装置の電力変換部19の出力に負荷18が接続されている。ノイズフィルタ部2にはコモンモードチョークコイル4が設けられ、コモンモードチョークコイル4の入力側、すなわち交流電源1に接続される側に、第1のバリスタ5aおよび第1のコンデンサ3aが配置され、コモンモードチョークコイル4の出力側、すなわち電力変換部19が接続
される側に、第2のコンデンサ3bおよび第2のバリスタ5bが配置されている。このノイズフィルタ部2の後段には、電力変換部19が接続されている。電力変換部19の入力段には、第1のリアクトル6aおよび第2のリアクトル6bが設けられ、その後段には、ダイオードブリッジ14、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effrct Transistor)15、整流ダイオード16および平滑コンデンサ17が設けられている。そして、電力変換部19の出力に負荷18が接続されている。ここで、MOSFET15は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチでもよい。
VC1=VC2=L×ΔI/Δt ・・・(1)
よって、第2のバリスタ5bには、第1のバリスタ5aの制限電圧VL1からコモンモードチョークコイル4の各巻線に発生する誘導起電力VC1およびVC2を差し引いた電圧が印加される。その第2のバリスタ5bに印加される電圧V2は次の(2)式で表される。
V2=VL1−VC1−VC2 ・・・(2)
すでに説明したように、図2に示す矢印の方向で誘導起電力VC1およびVC2が発生する場合は、第2のバリスタ5bに印加される電圧はVL1より小さくなる。このとき、第2のバリスタ5bに印加される電圧V2が第2のバリスタ5bの制限電圧VL2に達さない場合には、第2のバリスタ5bは導通しない。
圧が印加されることになる。その際の第2のバリスタ5bに印加される電圧V2は次の(3)式で表されるようになる。
V2=VL1+VC1+VC2 ・・・(3)
このように、図2に示す矢印と逆方向で誘導起電力VC1およびVC2が発生する場合、すなわち共振が発生した場合には、第2のバリスタ5bには、第2のコンデンサ3bや電力変換部19の部品が破損されるレベルの高電圧が印加される。従来の電力変換装置には第2のバリスタ5bが存在しないか、あるいは第2のバリスタ5bを設けていたとしても共振の発生を意識していなかったため第2のバリスタ5bが有効に機能せず、第2のコンデンサ3bや電力変換部19の部品が破損されることになるが、本発明の実施の形態1による電力変換装置においては、第2のバリスタ5bが設けられているため、(3)式で表される高電圧は、第2のバリスタ5bの制限電圧VL2でクランプされる。
なお、第1のリアクトル6a、第2のリアクトル6b、MOSFET15、整流ダイオード16、平滑コンデンサ17、負荷18は、図1に示すものと同様である。
VD=VL2−V61−V62 ・・・(4)
また、ダイオードブリッジ14に印加される電圧VDとその後段に接続される整流ダイオード16の順方向電圧V16、平滑コンデンサ17の充電電圧V17には、次の式(5)の関係が成り立つ。
VD=V16+V17・・・(5)
ここで、整流ダイオード16の順方向電圧がゼロであると仮定すれば、ダイオードブリッジ14に印加される電圧VDは平滑コンデンサ17の充電電圧V17とほぼ等しくなる。したがって、使用するダイオードブリッジ14に必要な耐圧は、第2のバリスタ5bの制限電圧VL2以下である平滑コンデンサの充電電圧V17程度でよいことになる。
以上のように、ノイズフィルタ部2の後段、すなわち電力変換部19が接続される側に第2のバリスタ5bを設け、その第2のバリスタ5bの制限電圧値を、第1のバリスタ5aの制限電圧値とコモンモードチョークコイル4の巻線に発生する誘導起電力の電圧値とを加算した値の電圧が印加されることを想定して設定することによって、部品の破壊を防止することができる。すなわち、第2のバリスタ5bの制限電圧値を第2のバリスタ5bに対して並列に接続される部品の耐圧以下の電圧値に設定することによって、必要最小限のバリスタを設定することができることになる。また、電力変換部のリアクトルを第2のバリスタの直後に接続することによって、第2のバリスタ以後の部品を、さらに耐圧の低い部品(平滑コンデンサ17の充電電圧V17程度)とすることができる。
また、本発明では、バリスタを定電圧素子の一例として説明したが、他の定電圧素子、例えばアレスタであっても同等の効果を達成することができる。
また、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素を適宜、変更または省略することが可能である。
3a 第1のコンデンサ、3b 第2のコンデンサ、
4 コモンモードチョークコイル、5a 第1のバリスタ、5b 第2のバリスタ、
6a 第1のリアクトル、6b 第2のリアクトル、7 雷サージ電圧源、
14 ダイオードブリッジ、15 MOSFET、16 整流ダイオード、
17 平滑コンデンサ、18 負荷、19 電力変換部
Claims (2)
- リアクトルと、平滑コンデンサと、スイッチング回路とを有する電力変換部、および交流電源の入力部と前記電力変換部との間に設けられ、コモンモードチョークコイルを有するノイズフィルタ部を備え、前記ノイズフィルタ部の前記コモンモードチョークコイルの前記交流電源側に第1の定電圧素子を設け、前記コモンモードチョークコイルの前記電力変換部側に第2の定電圧素子を設け、
前記リアクトルが、前記第2の定電圧素子の一方の端子と接続され、前記第2の定電圧素子の制限電圧値を、前記第1の定電圧素子の制限電圧値以上であって、前記第1の定電圧素子の制限電圧値と前記コモンモードチョークコイルの巻線に発生する誘導起電力の電圧値とを加算した値の電圧値以下としたことを特徴とする電力変換装置。 - 複数のリアクトルと、平滑コンデンサと、スイッチング回路とを有する電力変換部、および交流電源の入力部と前記電力変換部との間に設けられ、コモンモードチョークコイルを有するノイズフィルタ部を備え、前記ノイズフィルタ部の前記コモンモードチョークコイルの前記交流電源側に第1の定電圧素子を設け、前記コモンモードチョークコイルの前記電力変換部側に第2の定電圧素子を設け、前記複数のリアクトルが、前記第2の定電圧素子の一方の端子と他方の端子に接続され、前記第2の定電圧素子の制限電圧値を、前記第1の定電圧素子の制限電圧値以上であって、前記第1の定電圧素子の制限電圧値と前記コモンモードチョークコイルの巻線に発生する誘導起電力の電圧値とを加算した値の電圧値以下としたことを特徴とする電力変換装置。
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