JP6296849B2 - 収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行しながら収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀された収穫物を一時的に貯留する収穫物タンクとが、左右横並びの状態で設けられるとともに、貯留されている収穫物の量を算定する収穫機に関する。
米や麦を収穫する収穫機である、従来のコンバインでは、穀粒タンクを部分的に浮き構造とするとともに、その浮き構造部分にロードセルなどの重量センサを配置し、穀粒タンクの部分重量あるいは全重量の測定値に基づいて、穀粒タンクに貯留された穀粒の重量が算定されていた。例えば、特許文献1によるコンバインでは、穀粒タンクの一側端部を支点として上下にわずかに揺動可能なように構成し、他側下端部と車体フレームとの間に重量センサを配置し、重量センサに掛かる荷重から、穀粒タンクの重量が測定される。この測定重量には穀粒タンクに貯留された穀粒の重量も含まれているので、測定重量から穀粒タンクの正味重量を差し引くことで穀粒タンクに貯留された穀粒の重量が得られる。
この特許文献1に開示された貯留穀粒の重量測定では、穀粒タンクに取り付けられている付属機器も少なくないため大きな重量を有する穀粒タンクも含めた重量を測定しなければならない。このため、定格測定荷重が大きな重量センサが必要となる。しかも、貯留穀粒の量が少ない時には、穀粒タンクと貯留穀粒との重量差が大きく、正確な貯留穀粒の重量測定が困難となる。また、上記のような浮き構造を利用した重量測定では、大きな構造体である穀粒タンクに上下揺動自由度を与えなければならないことから、測定穀粒タンクを補強することや浮き構造のための付加的な部材を設けることも必要となる。さらには、このような重量測定方法を採用した場合、構造的に、重量センサは穀粒タンクのできるだけ中央の底部と鉛直方向で向き合う位置に配置しなければならず、そのキャリブレーションや保守点検が困難となっていた。
特開2004−129522号公報
上記実情に鑑み、収穫物タンクを浮き構造にすることなしで貯留収穫物の重量測定が可能であり、さらにはキャリブレーションや保守点検が容易な収穫機が所望されている。
走行しながら収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀された収穫物を一時的に貯留する収穫物タンクとが、左右横並びの状態で設けられた、本発明による収穫機は、前記収穫物タンクを構成するとともに前記収穫物タンクに貯留された収穫物の荷重が作用する収穫物タンク構成部材と、前記収穫物タンク構成部材の変形量を測定する変形測定器と、前記変形測定器による測定値に基づいて前記収穫物タンクに貯留された収穫物の量を算出する収量算定部とを備え、前記収穫物タンクは、収穫物が投入される上部構造体と、収穫物が排出される下部構造体とを含み、前記下部構造体は下方に向かうほど互いに接近するように傾斜した左側壁と右側壁とを備え、前記収穫物タンクの底部に前記収穫物を送る底部スクリューが設けられ、前記底部スクリューは、前記収穫物タンクの中心より右側に偏って機体前後方向に延び、前記左側壁は前記右側壁よりも長い傾斜面積を有し、前記変形測定器は、前記左側壁における前記収穫物タンクの外側の面に配置され、前記変形測定器は、機体左右方向視で前記底部スクリューと重なる位置に配置されている。
この構成によれば、収穫物タンクの貯留された収穫物の量(収量)を算定するために、収穫物タンクごと貯留収穫物の重量を測定するのではなく、収穫物タンクに貯留されている収穫物の荷重が作用するように構成された収穫物タンク構成部材の変形量を変形測定器で測定する。そして、その変形測定器の測定値から収穫物タンクに貯留された収穫物の量が算出される。収穫物タンクに貯留された収穫物による荷重は、収穫物タンクの底面だけでなく、四方の壁面に及ぶので、変形測定器の装着箇所は、収穫物タンクの中央底部以外であってもよく、キャリブレーションや保守点検が容易となる箇所を、ある程度自由に選ぶことができる。また、従来技術のように、収穫物タンクごと貯留収穫物の重量を計量するのではないので、収穫物タンクを少なくとも部分的にでも浮き構造にする必要がなく、収穫物タンク自体の構造も簡単にすることができる。
メンテナンス性のよい収穫物タンク側面を変形測定器の装着箇所とする場合、当該側面に貯留収穫物の荷重が効果的に及ぶようにすることが好適である。例えば、収穫物タンクの少なくとも下部領域を楔状にして、傾斜する側面を変形測定器の装着箇所とするとよい。このことから、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記収穫物タンクは、収穫物が投入される上部構造体と、収穫物が排出される下部構造体とを含み、前記下部構造体は下方にいくほど断面積が小さくなるような傾斜する周囲側壁を前記収穫物タンク構成部材として備え、前記変形測定器は前記周囲側壁の傾斜面の変形量を測定するように構成されている。また、収穫物タンクに貯留されていく収穫物による荷重をできるだけ偏重なく受けることができる箇所は、収穫物タンクの機体前後方向の中央部である。したがって、前記変形測定器による変形量測定対象部分を、前記収穫物タンクの機体前後方向の中央部とすることが好ましい。
変形測定器が収穫物タンク構成部材の変形を直接測定する場合には、変形測定器の設置個所がある程度限定されるという問題や、変形測定器の測定面が収穫物による衝撃を直接受けてしまう可能性がある。これを回避するため、本発明の好適な実施形態の1つとして、前記変形測定器を、前記収穫物タンク構成部材の変形が伝達する変形伝達部材の変形量の測定によって、前記収穫物タンク構成部材の変形量を間接的に測定するように構成してもよい。
収穫物タンクの製造誤差などによって収穫物タンクは構造的な個性を有することになり、これによって、同量の収穫物を投入しても変形測定器によって測定される収穫物タンク構成部材の変形量は少なからず異なる可能性が生じる。したがって、より正確な収量測定を行うために、前記収量算定部は、前記収穫物タンクに対する個別のテストを通じて求められた、前記収穫物タンク構成部材の変形量から前記収穫物タンクに貯留された収穫物の重量を導出する変形重量関係を用いて、前記測定値から前記重量を算定することが好ましい。
変形測定器として種々のものが流通しているが、場所的な制約が少なく、コスト的に優れているひずみゲージが好適である。したがって、本発明の好適な実施形態では、前記変形測定器は前記収穫物タンク構成部材に装着されたひずみゲージである。
本発明による収穫物タンクにおける収量算定の基本原理を説明する模式図である。 本発明の具体的な実施形態の1つであるコンバインの側面図である。 本発明の具体的な実施形態の1つであるコンバインの平面図である。 穀粒タンクの正面図である。 穀粒タンクにおけるロードセルの配置箇所を示す縦断正面図である。 測定表示制御系の機能部を示す機能ブロック図である。 変形伝達部材を用いて、収穫物タンク構成部材の変形量を間接的に測定する形態を説明する模式図である。 変形伝達部材を用いて、収穫物タンク構成部材の変形量を間接的に測定する別な形態を説明する模式図である。
本発明による収穫機の具体的な実施形態を説明する前に、図1を用いて本発明による収量算定の基本原理を説明する。図1で例示された収穫機では、走行しながら収穫した収穫物を一時的に貯留する収穫物タンク9は、互いに接続されている上部構造体9Aと下部構造体9Bとからなる。収穫物が投入される投入口9aが上部構造体9Aに設けられ、収穫物が排出される排出口9bは下部構造体9Bに設けられている。上部構造体9Aは、ほぼ水平な天井面とほぼ垂直な側面とによって境界付けられた中空体であり、下部構造体9Bは、前面と後面と左側面と右側面と底面とで境界付けられた中空体である。ここで例示されている収穫物タンク9では、左側面と右側面とが下方にいくほど互いの間隔が狭くなるような傾斜を有する傾斜面として形成されている。前壁と後壁は実質的に垂直面として形成されている。したがって、この下部構造体9Bにおける、水平断面は下方にいくほど小さくなっており、最下方の底面は、幅狭の前後方向に延びた略水平面である。
収穫物タンク9に収穫物が投入されると、収穫物は下部構造体9Bの傾斜側面に案内され、収穫物タンク9の下方に導かれる。収穫物が貯留されていくにしたがって、下部構造体9Bの傾斜側面である左側面と右側面にかかってくる収穫物の荷重は大きくなる。これにより、左側面及び右側面を作り出している構成部材には荷重に起因する変形(歪)が生じる。この変形の変形量を測定できるように、ここでは左側面または右側面である傾斜面に、変形測定器2が配置されている。変形測定器2の前後方向の位置は、傾斜面の前後方向でのほぼ中央である。この変形測定器2による測定値には、傾斜面に生じた変形量、つまり、収穫物タンク9に貯留された収穫物の荷重に関する情報が含まれているので、この測定値に基づいて収穫物タンク9に貯留された収穫物の量(収量)が算定可能である。収量を算定する収量算定部5は、変形測定器2から送られてくる測定値から、収量を導出する変換テーブルを備えている。収量算定部5で算定された収量は、液晶パネルなどを備えた表示部7によって表示される。
図1での例では、変換テーブルは、変形測定値から貯留収穫物の重量を導出する変形重量変換テーブルと、導出された重量から収量を導出する重量収量変換テーブルに分けて示されているが、もちろんこの2つを統合してもよい。これらの変換テーブルは、予め行われるテストを通じて設定されるが、収穫機に搭載された状態の収穫物タンク9に対して、かつ個別の収穫機ごとに行うことが好ましい。さらに、収穫機の通常の収穫作業走行中において用いられる動的変換テーブルと収穫機の停車中または徐行中において用いられる静的変換テーブルを用意し、走行状態の検出結果に基づいて、使用される変換テーブルを自動選択してもよい。
ここでは、変形測定器2としてひずみゲージが用いられており、傾斜面を作り出している収穫物タンク構成部材に装着される。特に半導体ひずみゲージを使用すれば、より高精度で変形を測定することができるし、さらに自己温度補償型半導体ひずみゲージを使用すれば、温度補償による補正回路を別に設ける必要がなくなる。また、収穫物タンク構成部材の変形を伝達することができる変形伝達部材を変形中継部材として使用し、この変形中継部材にひずみゲージを装着してもよい。また、ひずみゲージの装着(張り付け)方向は、実験結果に基づいて、収穫物タンク9に貯留される収穫物の重量に最も効果的に反応する方向を採用する。一般的には、縦方向の張り付けが良い結果をもたらす。
次に、図面を用いて、本発明による収穫機の具体的な実施形態の1つを説明する。図2は、収穫機の一例であるコンバインの側面図であり、図3は平面図である。このコンバインは、自脱型コンバインであり、機体を構成する機体フレーム10が、左右一対のクローラ走行装置11によって対地支持されている。機体前部に収穫対象の植立穀稈を刈り取り、刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する刈取部12が配置され、その後方に、操作台13を備えた操縦部14、さらには、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀装置15、脱穀装置15にて選別回収された穀粒を貯留する穀粒タンク9、穀粒タンク(収穫物タンクの一種)9から穀粒を排出するアンローダ装置8、排ワラを処理する排ワラ処理装置16等が配置されている。操作台13には、操縦レバーや変速レバーとともに、各種情報を表示するための制御モジュールである表示部7の構成要素である液晶パネル70が装備されている(図3参照)。
脱穀装置15は、刈取部12から搬送された刈取穀稈の穂先側を脱穀処理し、脱穀装置15の内部に備えられた選別機構(図示せず)による選別作用により、単粒化した穀粒とワラ屑等の塵埃とに選別し、単粒化した穀粒を収穫物として穀粒タンク9に搬送する。脱穀処理されたあとの排ワラは排ワラ処理装置16にて細断処理される。
図3に示すように、脱穀装置15から穀粒タンク9に穀粒を送り込むための穀粒搬送装置が配置されている。この穀粒搬送装置は、脱穀装置15の底部に設けられた一番物回収スクリュー17aと、スクリューコンベア式の揚穀装置17bとからなる。一番物回収スクリュー17aにて横送りされた穀粒は、揚穀装置17bにて上方に搬送されて、穀粒タンク9の上部に形成された投入口9aを通して穀粒タンク9内に送り込まれる。なお、図示は省略されているが、揚穀装置17bの上端領域には、穀粒を穀粒タンク9内に向けて跳ね飛ばす回転羽根が設けられ、穀粒が穀粒タンク9内に極力均一な水平分布状態で貯留されるように工夫されている。
アンローダ装置8は、穀粒タンク9の底部に設けられた底部スクリュー81と、穀粒タンク9の機体後部側に設けられた縦送りスクリューコンベア82と、脱穀装置15の上方を延びている横送りスクリューコンベア83とを備えている。穀粒タンク9内に貯留される穀粒は、底部スクリュー81から縦送りスクリューコンベア82に送られ、横送りスクリューコンベア83の先端に設けられた放出口84から放出される。つまり、この実施形態では、穀粒タンク9からの穀粒の排出口9bは、横送りスクリューコンベア83の放出口84となる。縦送りスクリューコンベア82は、電動モータ85の作動により縦軸芯P2周りで回動操作可能に構成され、横送りスクリューコンベア83は油圧シリンダ86により基端部の水平軸芯P1周りで上下揺動操作可能に構成されている。これにより、穀粒を機外の運搬用トラック等に放出することができる位置に、横送りスクリューコンベア83の放出口84を位置決めすることができる。横送りスクリューコンベア83がほぼ水平で、横送りスクリューコンベア83の全体が平面視で収穫機の外形内に収まる位置姿勢が、横送りスクリューコンベア83のホームポジション(アンローダ装置8のホームポジション)であり、このホームポジションで、横送りスクリューコンベア83は保持装置87によって下からしっかりと保持固定される。
図3と図4とから理解できるように、穀粒タンク9はプレート材からの構造体であるが、ほぼ四角形の水平断面を有する上部構造体9Aと、上部構造体9Aの底部を形成している下部構造体9Bとに区分けすることができる。下部構造体9Bは、その垂直断面が楔形状あるいは逆三角形状となっている。上部構造体9Aと下部構造体9Bとの前壁は共通の垂直壁であり図番96が付与されており、上部構造体9Aと下部構造体9Bとの後壁も共通の垂直壁であり図番97が付与されている。上部構造体9Aが、脱穀装置15に保持ブラケット99aを介して固定され、下部構造体9Bが、機体フレーム10に保持ブラケット99bを介して固定されており、これにより穀粒タンク9全体が、機体フレーム10に固定されている。上部構造体9Aは、垂直壁である左側壁93と右側壁94、水平壁である天井壁95とを備え、これらの壁は、前壁96の上部と後壁97の上部と協働して上方の穀粒タンク内部空間を作り出している。下部構造体9Bは、下方に向かうほど互いに接近するように傾斜した左側壁91と右側壁92、底部スクリュー81のスクリュー回転軌跡に適応するように湾曲した底壁98とを備え、これらの壁は、前壁96の下部と後壁97の下部と協働して下方の穀粒タンク内部空間を作り出している。底部スクリュー81は、穀粒タンク9の中心より右側に偏って機体前後方向に延びているので、底壁98の位置も右側に偏っており、下部構造体9Bの左側壁91は、右側壁92よりも長い傾斜面積を有している。
上述した穀粒タンク9の構造により、穀粒タンク9に投入された穀粒は底部スクリュー81に向けて流下し、穀粒タンク9内に貯留されていく。穀粒タンク9内に貯留される穀粒の量が増加するにしたがって、下部構造体9Bを構成する各壁にかかる荷重が増加する。特に、大きな傾斜面を有する左側壁91には貯留される穀粒(貯留穀粒)の増加によって明示的な変形量が生じる。このため、図5に示すように、左側壁91の下側の領域で、機体前後方向の中央部に、左側壁91の変形量を測定する変形測定器2を構成するひずみゲージ20が装着されている。なお、ここでは、ひずみゲージ20は、ひずみゲージ20からの信号を処理する信号処理回路21とともに測定ユニットカバー22に覆われている。
図6には、収量(収穫量)を測定表示する制御系における制御ユニット100を中心とする機能が示されている。この制御ユニット100における収量算定には、図1で説明した収量算定の基本原理が採用されている。この制御ユニット100には、ひずみゲージ20と信号処理回路21とからなる変形測定器2の測定値、収量測定SW30からの操作信号、状態検出器群3からの検出結果が入力される。
状態検出器群3は、環境温度を検出する温度センサ、コンバインの機体左右傾斜角を検出する左右傾斜角センサと、コンバインの機体前後傾斜角を検出する前後傾斜角センサ、コンバインを構成する走行系機器や作業系機器の状態を検出するセンサやスイッチ(SWと略称される)などの総称である。状態検出器群3から出力される信号には、例えば、環境温度、コンバインの機体左右傾斜角や機体前後傾斜角、コンバインの速度値、刈取部12や脱穀装置15への動力伝達を制御するクラッチの状態値、アンローダ装置8の姿勢状態値、などが含まれている。
制御ユニット100には、収量算定部5、測定環境判定部60、表示データ生成部71が構築されている。測定環境判定部60は、状態検出器群3からの検出結果に基づいて、ひずみゲージ20の測定に影響を与える情報をデータ化した測定環境データを出力する。
収量算定部5は、変形測定器2からの測定値から、測定環境判定部60からの測定環境データを考慮して、穀粒タンク9に貯留されている穀粒の量である収量を算定する。
収量算定部5には、温度補償部51、姿勢補償部52、収量演算部53が含まれている。温度補償部51は、温度の影響によって生じるひずみゲージ20の検出誤差を補正する。さらに、ひずみゲージ20の検出値、つまり変形測定器2からの測定値は、コンバインの機体が傾斜すると、そのことに起因しても誤差が生じる。この姿勢誤差を補償するため、姿勢補償部52は、測定環境データから読みだされた機体の左右傾斜角及び前後傾斜角と、予め実験等により求められた修正用のテーブルとを用いて、変形測定器2からの測定値を補正する。収量演算部53は、図1を用いて説明された収量算定の基本原理に基づいて、収量を求める。このため、収量演算部53には、変形測定器2からの測定値から収量を導出する変換テーブル53aが備えられている。
この変換テーブル53aは、測定環境判定部60からの測定環境データによって規定される測定環境に対応させて複数用意されており、受け取った測定環境データに適応する変換テーブル53aが使用される。さらに、収量演算部53から出力される収量にその測定環境を示す識別子を付与することができる。例えば、測定環境がコンバインの停車中や徐行中であり、信頼度の高い収量が得られる測定環境であれば、高信頼性データを示す識別子を付与することができる。逆に、刈取り走行中であり、信頼度の高い収量が得られない測定環境であれば、低信頼性データを示す識別子を付与することができる。
さらに、収量算定部5は、収量演算部53で求められた収量が、アンロード作業時において穀粒タンク9から排出される前の貯留穀粒の量であれば、その収量を圃場単位の収量を算定する際の積算収量として記憶される。このアンロード作業毎に順次記憶されていく積算収量に現在の貯留穀粒の量を加えることで圃場現在収量が算定される。さらに、収穫作業完了時の圃場現在収量は圃場総収量として記録される。
表示データ生成部71は液晶パネル70とともに表示部7を構成する。表示データ生成部71は、収量算定部5から受け取った収量に基づいて、穀粒タンク9に貯留中の穀粒の量を示すタンク現在収量の表示データ、圃場単位の現在収量または圃場総収量を示す圃場収量の表示データを生成する。液晶パネル70では、運転者による選択に応じて、タンク現在収量、圃場単位の現在収量、圃場総収量が、図示されていない食味測定器によって算定される、収穫穀粒の平均タンパク、平均水分などともに表示される。なお、圃場単位の現在収量や圃場総収量は、数値で表示されているが、タンク現在収量は、穀粒タンク9の全容積に占める割合がわかりやすいように、積み上げ棒グラフや面積比グラフのような、階層表示で表示される。
なお、ひずみゲージ20を、下部構造体9Bのできるだけ底部に、例えば底壁98、左右側壁91、92のできるだけ底壁98に近い箇所に配置することで、アンロード作業にもかかわらず、底部スクリュー81の周辺にわずかに残っている穀粒残量をも測定することができる。
さらには、従来のコンバインでは、穀粒タンク9ごと貯留穀粒の重量を測定するため、その測定時には、穀粒タンク9のロックを外して、ロードセルに穀粒タンク9の荷重がかかるようにしなければならなかった。したがって、刈取り走行中などのように、穀粒タンク9のロックを外せない状態で、穀粒タンク9に貯留している穀粒の量を検知するために、重量測定器以外に、穀粒タンク9の内面の所定深さ位置に接触センサなどの容量センサを配置して、段階的な穀粒の量を検知していた。本発明による貯留穀粒の測定は、穀粒タンク9のロックを外すような必要はないので、刈取り走行中においても穀粒の量を測定することができ、従来、穀粒タンク9内に設けられていた接触センサなどの容量センサを省くことができる。
〔別実施の形態〕
(1)上述した実施形態では、変形測定器2の測定対象となる収穫物タンク構成部材として、下部構造体9Bの左側壁91、右側壁92、底壁98が挙げられていたが、これらに限定されているわけではない。下部構造体9Bのその他の壁、あるいは上部構造体9Aの各壁も、穀粒タンク9の構造によっては、変形測定器2の測定対象となる収穫物タンク構成部材として取り扱うことができる。
(2)上述した実施形態では、穀粒タンク9の左側壁91に直接ひずみゲージ20が装着されていたが(図5参照)、穀粒タンク9の構成部材の変形が伝達する変形伝達部材を付加的に設けて、この変形伝達部材の変形量を測定することで、間接的に穀粒タンク9の構成部材の変形量を間接的に測定してもよい。そのような別実施形態が図7と図8とに示されている。図7では、穀粒タンク9の左側壁91(収穫物タンク構成体の一例)に、固着材41を介して測定プレート42が左側壁9とほぼ平行に取り付けられている。さらに、この測定プレート42にひずみゲージ20が装着されている。つまり、固着材41と測定プレート42とが左側壁91の変形を伝達する変形伝達部材4として構成されている。なお、測定プレート42は、左側壁9と相似する形状ではなく、例えば湾曲面を有するような形状体であってもよい。また、図8では、穀粒タンク9の左側壁91(収穫物タンク構成体の一例)に、固着材43を介して、下方に延びる測定支柱44の一端が取り付けられている。測定支柱44の他端は、穀粒の荷重を実質的に受けない穀粒タンク構成部材に固定されている。さらに、この測定支柱44の側面にひずみゲージ20が装着されている。
この測定支柱44には、左側壁9の変形ないしは左側壁9が受ける荷重が掛かることになるので、これによる測定支柱44の変形をひずみゲージ20が測定する。ここでは、固着材43と測定支柱44とが左側壁91の変形を伝達する変形伝達部材4として構成されている。
(3)図6で示された制御ユニット100における各機能の区分けは一例であり、それぞれの機能部の統合や、各機能部の分割は任意である。本発明の制御機能が実現するものであればどのような構成でもよいし、またそれらの機能は、ハードウエアまたはソフトウエアあるいはその両方で実現させてもよい。
(4)温度補償部51や姿勢補償部52で行われていた変形測定器2からの測定値の補正は、収量演算部53で用いられる変換テーブル53aに組み込んでもよい。
(5)温度補償部51や姿勢補償部52で行われていた変形測定器2からの測定値の補正は、変形測定器2側の信号処理回路21において行われるようにしてもよい。
(6)上述した実施形態では、変形測定器2として、ひずみゲージ20が用いられたが、本発明では、変形測定器2の種類を限定しているわけではなく、例えば、圧力センサを用いる測定や、光学的な測定を採用してもよい。
本発明は、上述したコンバイン以外、トウモロコシ収穫機やその他の農作物収穫機に適用可能である。
2 :変形測定器
15 :脱穀装置
20 :ひずみゲージ
21 :信号処理回路
3 :状態検出器群
4 :変形伝達部材
30 :収量測定SW
5 :収量算定部
51 :温度補償部
52 :姿勢補償部
53 :収量演算部
60 :測定環境判定部
7 :表示部
70 :液晶パネル
71 :表示データ生成部
8 :アンローダ装置
81 :底部スクリュー
9 :穀粒タンク(収穫物タンク)
9A :上部構造体
9B :下部構造体
91 :左側壁(収穫物タンク構成体)
92 :右側壁(収穫物タンク構成体)
98 :底壁(収穫物タンク構成体)
100 :制御ユニット

Claims (6)

  1. 走行しながら収穫された収穫物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀された収穫物を一時的に貯留する収穫物タンクとが、左右横並びの状態で設けられた収穫機であって、
    前記収穫物タンクを構成するとともに前記収穫物タンクに貯留された収穫物の荷重が作用する収穫物タンク構成部材と、
    前記収穫物タンク構成部材の変形量を測定する変形測定器と、
    前記変形測定器による測定値に基づいて前記収穫物タンクに貯留された収穫物の量を算出する収量算定部と、を備え
    前記収穫物タンクは、収穫物が投入される上部構造体と、収穫物が排出される下部構造体とを含み、前記下部構造体は下方に向かうほど互いに接近するように傾斜した左側壁と右側壁とを備え、
    前記収穫物タンクの底部に前記収穫物を送る底部スクリューが設けられ、前記底部スクリューは、前記収穫物タンクの中心より右側に偏って機体前後方向に延び、前記左側壁は前記右側壁よりも長い傾斜面積を有し、
    前記変形測定器は、前記左側壁における前記収穫物タンクの外側の面に配置され、前記変形測定器は、機体左右方向視で前記底部スクリューと重なる位置に配置されている収穫機。
  2. 前記収穫物タンクは、収穫物が投入される上部構造体と、収穫物が排出される下部構造体とを含み、前記下部構造体は下方にいくほど断面積が小さくなるような傾斜する周囲側壁を前記収穫物タンク構成部材として備え、前記変形測定器は前記周囲側壁の傾斜面の変形量を測定する請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記変形測定器による変形量測定対象部分は前記収穫物タンクの機体前後方向の中央部である請求項1または2に記載の収穫機。
  4. 前記変形測定器は、前記収穫物タンク構成部材の変形が伝達する変形伝達部材の変形量の測定によって、前記収穫物タンク構成部材の変形量を間接的に測定する請求項1から3のいずれか一項に記載の収穫機。
  5. 前記収量算定部は、前記収穫物タンクに対する個別のテストを通じて求められた、前記収穫物タンク構成部材の変形量から前記収穫物タンクに貯留された収穫物の重量を導出する変形重量関係を用いて、前記測定値から前記重量を算定する請求項1から4のいずれか一項に記載の収穫機。
  6. 前記変形測定器は前記収穫物タンク構成部材に装着されたひずみゲージである請求項1からのいずれか一項に記載の収穫機。
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