JP6296111B2 - 多気筒エンジンの冷却構造 - Google Patents
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Description
直列に配置された複数の気筒のシリンダボアを囲むようにシリンダブロックに設けられたブロック側ウォータジャケットと、シリンダヘッドに設けられたヘッド側ウォータジャケットとを有し、ウォータポンプにより、これらウォータジャケットとラジエータとを経由させて冷却液を循環させる冷却液経路が備えられた多気筒エンジンの冷却装置であって、
前記シリンダブロックは、気筒列の一端側に、前記ブロック側ウォータジャケットの底面寄りに設けられて、該ブロック側ウォータジャケットへ冷却液を導入する導入部と、該ブロック側ウォータジャケットと前記ヘッド側ウォータジャケットとを連通する連通部とを有し、
前記ブロック側ウォータジャケット内には、その内壁部と外壁部との間にスペーサが配設され、
前記スペーサは、前記ブロック側ウォータジャケットの内壁部側に位置してシリンダ軸方向に延設され、上端がシリンダブロック上面よりも低く設定されたシリンダヘッド側縦壁部と、該シリンダヘッド側縦壁部の反シリンダヘッド側部位から前記ブロック側ウォータジャケットの外壁部側に延設された横壁部とを有し、
前記横壁部は、前記導入部近傍において該導入部から導入された冷却液を前記シリンダヘッド側へ指向させると共に前記連通部にガイドする傾斜部と、該傾斜部の上部に連続して設けられ、冷却液が、前記ブロック側ウォータジャケットにおいて前記横壁部を基準に反シリンダヘッド側よりもシリンダヘッド側に多く流れるように構成された段部とを備えていることを特徴とする。
前記スペーサは、前記横壁部から反シリンダヘッド側に向かってシリンダ軸方向に延設された反シリンダヘッド側縦壁部を有し、
前記スペーサをブロック側ウォータジャケットに組み付けた状態において、前記横壁部を構成する段部により、シリンダヘッド側縦壁部が反シリンダヘッド側縦壁部よりブロック側ウォータジャケットの外壁部との隙間が広くなるように構成されていることを特徴とする。
前記導入部は、前記シリンダブロックの吸気側部分に形成され、
前記段部は、ブロック側ウォータジャケットの排気側流路に対応する部位に形成され、
前記傾斜部は、吸気側から排気側に向かってシリンダ軸方向に上るように傾斜して前記段部に接続されていることを特徴とする。
2 多気筒エンジン
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 ウォータポンプ
7 ラジエータ
30 シリンダブロック本体(シリンダブロック)
32 シリンダボア
33 ブロック側ウォータジャケット(シリンダブロックのウォータジャケット)
34 排気側流路(ウォータジャケットの排気側部分)
34a、35a 内壁部
34b、35b 外壁部
36 導入孔(導入部)
37 ブロック側排出孔(シリンダブロックの排出部)
40 スペーサ
42 絞り部
42a 上側絞り部
42b 下側絞り部
43 傾斜部
52 第1連通孔(連通路)
61 ヘッド側ウォータジャケット(シリンダヘッドのウォータジャケット)
62 ヘッド側排出孔(シリンダヘッドの排出部)
W 冷却水(冷却液)
#1〜#4 気筒
Claims (3)
- 直列に配置された複数の気筒のシリンダボアを囲むようにシリンダブロックに設けられたブロック側ウォータジャケットと、シリンダヘッドに設けられたヘッド側ウォータジャケットとを有し、ウォータポンプにより、これらウォータジャケットとラジエータとを経由させて冷却液を循環させる冷却液経路が備えられた多気筒エンジンの冷却装置であって、
前記シリンダブロックは、気筒列の一端側に、前記ブロック側ウォータジャケットの底面寄りに設けられて、該ブロック側ウォータジャケットへ冷却液を導入する導入部と、該ブロック側ウォータジャケットと前記ヘッド側ウォータジャケットとを連通する連通部とを有し、
前記ブロック側ウォータジャケット内には、その内壁部と外壁部との間にスペーサが配設され、
前記スペーサは、前記ブロック側ウォータジャケットの内壁部側に位置してシリンダ軸方向に延設され、上端がシリンダブロック上面よりも低く設定されたシリンダヘッド側縦壁部と、該シリンダヘッド側縦壁部の反シリンダヘッド側部位から前記ブロック側ウォータジャケットの外壁部側に延設された横壁部とを有し、
前記横壁部は、前記導入部近傍において該導入部から導入された冷却液を前記シリンダヘッド側へ指向させると共に前記連通部にガイドする傾斜部と、該傾斜部の上部に連続して設けられ、冷却液が、前記ブロック側ウォータジャケットにおいて前記横壁部を基準に反シリンダヘッド側よりもシリンダヘッド側に多く流れるように構成された段部とを備えていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。 - 前記スペーサは、前記横壁部から反シリンダヘッド側に向かってシリンダ軸方向に延設された反シリンダヘッド側縦壁部を有し、
前記スペーサをブロック側ウォータジャケットに組み付けた状態において、前記横壁部を構成する段部により、シリンダヘッド側縦壁部が反シリンダヘッド側縦壁部よりブロック側ウォータジャケットの外壁部との隙間が広くなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの冷却構造。 - 前記導入部は、前記シリンダブロックの吸気側部分に形成され、
前記段部は、ブロック側ウォータジャケットの排気側流路に対応する部位に形成され、
前記傾斜部は、吸気側から排気側に向かってシリンダ軸方向に上るように傾斜して前記段部に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多気筒エンジンの冷却構造。
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