JP4279759B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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本発明は、複数のシリンダボアを形成するシリンダライナを取り囲むウォータジャケットを用いて内燃機関の冷却を行なう内燃機関の冷却装置に関する
レシプロ式多気筒の内燃機関の多くは、シリンダブロックに前後方向に並ぶ複数のシリンダボアを形成するシリンダライナを取り囲むようにウォータジャケットを形成し、このウォータジャケットの一端側から他端側へ冷却水を流通させることにより、シリンダライナを冷却する冷却構造が採用されている。
こうした冷却構造では、近時、内燃機関の機種毎、容易にウォータジャケットを流れる冷却水の流量や流速のコントロールが行なえるよう、ウォータジャケットは変更せずに、該ウォータジャケット内に、ウォータジャケットの幅方向を区画するスペーサを設けて、ウォータジャケットを内側の通路(以下、内側通路という)と外側の通路(以下、外側の通路という)とに区画することが行われている。
ところで、シリンダブロックは、構造上、シリンダボア間に熱がこもりやすい。特に隣り合うシリンダボア同士が連なるサイヤミーズタイプのシリンダブロックはシリンダボア間のシリンダライナ部分が他の部分より高温になりやすい。
そこで、ウォータジャケットのシリンダボア間に位置する部分をシリンダヘッド側の冷却水路に連通させ同部分の流通を確保することで、シリンダボア間の温度上昇を抑えることが行われている。
ところが、スペーサで区画したウォータジャケットでは、その影響で、内側通路の下流側を流れる冷却水の流量や流速が低下して、下流側のシリンダライナの冷却性能が不足する傾向にある。これは燃焼室に近いシリンダライナの上部では著しい。
そこで、冷却性能を補うために、スペーサで区画するシリンダブロックに関しては、スペーサの上側のスペーサ部分のほぼ全域に複数の通孔を設けて、外側通路の上方を流れる冷却水がそのまま内側通路にも導入されるようにした技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2003−262155号公報
特許文献1に開示された技術によると、確かに内側通路を流れる冷却水の流量や流速は増す。しかしながら、特許文献1は、単に外側通路から内側通路へ冷却水を導入させる構造なので、シリンダボアの発熱量が多い上部を通過する冷却水が、そのまま下流側のシリンダボアの上部へ供給される傾向が強く、下流側のシリンダライナには冷却作用が十分に発揮されにくい。このため、下流側のシリンダライナを上流側のシリンダライナと同等に冷却するのが難しく、前後の各シリンダライナの上部分を均一に冷却することができない。
そこで、本発明の目的は、スペーサでウォータジャケットを区画する構造において、下流側のシリンダライナの上部分を上流側のシリンダライナと同等に冷却することができる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、複数のシリンダボアを形成するシリンダライナを取り囲むウォータジャケット内を内側通路と外側通路とに区画するスペーサのうち、冷却水が流通する方向の途中となるスペーサ部分に、外側通路を流れる冷却水の一部を上方へ向わせながらスペーサ部分の上部から内側通路へ導入させる導入手段を設けた構成とした。前記導入手段は、前記スペーサの上端部を切り欠くことで少なくとも一部が前記シリンダライナの上端部の側方に位置する開口部を有し、当該導入手段は、前記外側通路を流れる冷却水の一部を上方へ向わせるとともに、その上方に向かう流れのなかで前記シリンダライナの上端部の側方に達した冷却水を、前記開口部を通じて前記シリンダライナの上端部に向けて側方から供給する。
請求項2に記載の発明は、導入手段として、スペーサの上端面から冷却水の流通方向上流側の方向へ向って斜め下側に切り欠いたスリット状の開口部といった簡単な構造を採用した。
請求項3に記載の発明は、導入手段として、外側通路に臨むスペーサの側面に形成された冷却水の流通方向上流側から下流側へ向うにしたがい斜め上側に延びて外側通路を流れる冷却水を上方へ向わせる傾斜台部と、この傾斜台部の末端と連なりながらスペーサの上部に形成され、上方へ向う冷却水を内側通路へ導入させる開口部とを有して構成される簡単な構造を採用した。
請求項4に記載の発明は、傾斜台部の上側に位置するスペーサの上端部に、外側通路の冷却水が内側通路へ進入するのを抑える突出部を形成して、上方へ向う冷却水が、開口部へ至る前において無用に内側通路へ進入しない構成とした。
請求項1に記載の発明によれば、外側通路の冷却水の一部、特に下側を通過する比較的に水温が低い冷却水が、外側通路を流れる途中から上方へ向いながら内側通路へ導入される。これにより、内側通路の途中、すなわち流量や流速の低下が生じる下流側の地点から、冷却水の流量や流速を補うことができるうえ、上方へ向かう流れにより、比較的水温が低い冷却水で下流側のシリンダライナの上部分が冷却できる。
それ故、下流側のシリンダライナの上部は上流側のシリンダライナと同等に冷却され、上流側から下流側までの各シリンダライナの上部分を均一に冷却することができる。
請求項2および請求項3に記載の発明によれば、さらに上記効果に加え、簡単な構造で、上向きの流れによる冷却水の導入ができる。
請求項4に記載の発明によれば、さらに上記効果に加え、突出部により、傾斜台部を流れる上向きの冷却水の流れは、集中、さらには増速しながら、内側通路に導入されるようになり、燃焼室に近いシリンダライナの上部分を効果的に冷却させることができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明を図1〜図5に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、多シリンダボアの水冷式内燃機関、例えば4シリンダボアのレシプロ式内燃機関の一部を示し、図2は同内燃機関の一部断面(図1中のA−A線に沿う断面)を示していて、同図中1はシリンダブロックである。シリンダブロック1には、例えば4つのシリンダライナ2a〜2dを前後に連続させて並べて構成されるサイヤミーズタイプが用いられている。この前後に隣接する各シリンダライナ2a〜2dから、シリンダブロック1の頭部に、前後に並ぶ4つのシリンダボア3a〜3dを形成している。これら各シリンダボア3a〜3d内には、ピストン(図示しない)が往復動可能に収められる。またシリンダブロック1の上部には、例えばシリンダボア3a〜3d毎に燃焼室、動弁機構、点火プラグ、インジェクタなどが組付いたシリンダヘッド5(図1,2中の一部に二点鎖線で図示)が搭載され、各シリンダボア3a〜3d内を往復動するピストンにより、クランクシャフト(図示しない)から軸出力が出力される構造としている。なお、シリンダブロック1の頭部とシリンダヘッド5との間にはガスケット6(図2に二点鎖線で図示)が介在される。
シリンダブロック1には、冷却装置を構成するウォータジャケット7が形成されている。ウォータジャケット7は、図2および図3に示されるような各シリンダボア3a〜3dを取り囲む所定幅の溝部から形成されている。この溝部は、例えばシリンダボア3a〜3dの長さのほぼ中間地点までの深さをもつ。このウォータジャケット7の一端部が、例えばシリンダブロック1の前部に形成されている冷却水入口8と連通している。冷却水入口8は、シリンダヘッド5に形成されているウォータジャケット9(図2中の一部に二点鎖線で図示)の一端部にも連通していて、冷却水がシリンダブロック1のウォータジャケット7、シリンダヘッド5のウォータジャケット9との双方へ流入される構造としている。ウォータジャケット7の他端部は、例えばシリンダヘッド5のウォータジャケット9の他端部を通じて、同シリンダヘッド5の後部に形成されている冷却水出口(図示しない)から流出される構造にしてある。
ウォータジャケット7内には、ウォータジャケットスペーサ10(以下、単にスペーサ10という;本願のスペーサに相当)が収容されている。
このスペーサ10には、例えば図2に示されるようにウォータジャケット7の溝部の厚み方向中間の略全域を占める外形を有した部品が用いられている。具体的には、スペーサ10は、例えば図3に示されるようにウォータジャケット7の深さ寸法より若干、短い4つの薄肉の円筒部4a〜4dを前後(径方向)に連続的に並べて、ウォータジャケット7の幅方向中間を占める外形にした部品が用いられている。このスペーサ10が、図2に示されるようにウォータジャケット7の底部とガスケット6との間に収容され、ウォータジャケット7内の幅方向を区画している。この区画により、シリンダライナ2a〜2dとスペーサ10との間に内側通路11を形成し、反対側のスペーサ10とウォータジャケット7の外側の壁面との間に外側通路12を形成している。これにより、冷却水入口8からの冷却水は、大部分が外側通路12へ流れ込み、一部が、スペーサ10の周りに存在する隙間を通じて内側通路11に流れ込む構造にしている。同構造により、ウォータジャケット7は変更せずに、スペーサ10の変更だけで、内燃機関の機種毎、ウォータジャケット7を流れる冷却水の流量や流速のコントロールを可能にしている。また内側通路11のうち、シリンダライナ2a〜2d間の窪み部分に配置される通路部分は、図1および図2中の二点鎖線で示されるようにガスケット6に形成した水抜き孔13(通孔)を通じて、シリンダヘッド5のウォータジャケット9と連通していて、熱がこもりやすいとされるシリンダボア間の部位へ冷却水が通水されるようにしてある。
また図1、図3〜図5に示されるようにスペーサ10のうち、例えば特に冷却負荷が大きい側、具体的には排気側のスペーサ部分には、水抜き孔13からの冷却水の流出を補う上向き導入構造(本願の導入手段に相当)が設けられている。同構造には、例えばスリット15(本願のスリット状の開口部に相当)が用いられている。具体的には、スリット15は、ウォータジャケット7を流れる冷却水の流量や流速の低下が見られる部位、例えば前部側のシリンダボア3a,3b間の水抜き孔13と、中央のシリンダボア3b、3c間の水抜き孔13との間に所在する円筒部4bの周壁部分に設けられている。このスリット15には、例えば図4に拡大されているように円筒部4bの周壁部分の上端面から、ウォータジャケット7の流通方向上流側へ向って斜め下側に細長く切り欠いた構造が用いられている。スリット15の下端は、低い水温の冷却水が流れる領域、例えば円筒部4bの周壁部分の高さ寸法の中央付近まで延びている。この斜めのスリット15により、同スリット15の壁面をガイドとして、外側通路12を流れる冷却水の一部を、上方へ向う流れに変更させながら、スリット15の開口を通じて、円筒部4bの周壁部分の上部から、内側通路11へ導入させる構造にしている。
このように構成された内燃機関の冷却装置によると、冷却水入口8からシリンダブロック1へ流入された冷却水は、図5(a),(b)に示されるように大部分の流量が外側通路12へ流入される。またスペーサ10の周囲の隙間を通じて、若干の流量が内側通路11へ流入される。これら冷却水がウォータジャケット7の出口側となる他端側へ流れ、発熱量の多いシリンダライナ2a〜2dの上部を冷却する。
ここで、各シリンダボア3a〜3d間からは、ガスケット6の各水抜き孔13を通じて、内側通路11内の冷却水がシリンダヘッド5へ流れ出ている。この冷却水の流れにより、シリンダボア間に蓄積される熱が冷却される。このシリンダボア間での通水により、内側通路11を流れる冷却水は、途中から流量や流速が低下する。
このとき、スペーサ10のうち、冷却水の流量や流速が低下し始める地点には、図4および図5(a)中の矢印に示されるように中段から上端端へ斜めに延びるスリット15が形成されている。これにより、外側通路12の下側(燃焼室から離れた部分)を通る、水温の低い冷却水を含む冷却水流は、スリット15の壁面により、上向き方向の流れに強制的に変更されながら、スリット開口を通じて、内側通路11の上部へ導入される。
これにより、内側通路11の冷却水の流量や流速は回復する。なお、外側通路12の冷却水は、その分、冷却水出口9からの供給により補われる。
このとき、内側通路11へ導入される水温の低い冷却水は、上方へ向う流れにより、ライナ上端やガスケット6の下面に沿って流れる。すると、内側通路11のうち、燃焼室に最も近いライナ上端付近には、冷却を助長する流れが生じる。こうした比較的に水温が低い冷却水の導入や、ライナ上端付近での水流の発生により、下流側のシリンダライナ2c、2dの上部分は効果的に冷却され、該シリンダライナ2c、2dは上流側のシリンダライナ2a,2bと同等に冷却される。
それ故、上流側から下流側まで各シリンダライナ2a〜2dの上部分は、均一に冷却され、各シリンダライナ2a〜2dにおける温度の均一化が図れる。しかも、冷却水を上側へ向わせる構造は、斜めのスリット15を設けただけの構造なので、簡単であり、コスト的な負担も小さくてすむ。
なお、スリット15は、スペーサ10のうち、下流側のシリンダライナ2bを囲む円筒部4bの周壁部分に設けたが、これに限らず、下流側の他のシリンダライナ、例えばシリンダライナ2cやシリンダボア2dを囲む円筒部の周壁部分に設けてもよい。
[第2の実施形態]
図6〜図9は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、冷却水の上向き導入構造を、第1実勢形態で示したようなスリットでなく、スロープ構造を用いて構成したものである。
具体的には、本実施形態の上向き導入構造には、図6〜図9に示されるように下流側のシリンダライナ2bを囲む円筒部4bの周壁部分の外側面(外側通路12に臨む面)に形成された、例えば高さ方向中央付近(低い水温の冷却水が流れる領域)から、冷却水の流通方向下流へ向って斜め上側に延びながら円筒部4bの周壁部分の上端付近へ至る細長の台部20(傾斜台部に相当)と、この台部20の末端に下側の縁部を連ねて円筒部4bの周壁部分の上端部に形成された、例えば角形の切欠きで形成される流入用の開口部21とを組み合わせた構造が用いられている。
つまり、同構造は、冷却水流通方向と向き合う細長の斜面20aを形成して、この斜面20aにより、外側通路12の低い水温を含む冷却水を、上方へ向わせながら、開口部21から内側通路へ導入するようにしたものである。このようにしても簡単な構造で、外側通路12の冷却水を上向きの流れに変更しつつ内側通路11へ導入させることができる。
また本実施形態の中では、この他、円筒部4bの周壁部分の上端部には、台部20が有る領域に、外側通路12へ突き出る突出部、例えばひさし部22が形成されている。このひさし部22は、台部20を流れる冷却水が無用に内側通路11へ進入するのを抑えるものである。このひさし部22を併用すると、台部20を流れる上向きの冷却水は、特に図8及び図9中の矢印に示されるように開口部21へ向って、集中、さらには増速しながら、内側通路11へ導入されるので、下流側のシリンダライナ2c、2dの上部分、特に燃焼室と最も近い端部分を効果的に冷却させることができる。なお、増速した冷却水が良好に内側通路11へ導入されるよう、開口部21の斜面20aと反対側の開口縁部21aは薄く形成してある。
但し、第2の実施形態において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、特にスペーサのうち、発熱量が多いとされる排気側に上向き導入構造を設けた例を挙げたが、これに限らず、吸気側にも上向き導入構造を設けてもよい。もちろん、上述した第2の実施形態の開口部21をシリンダボア間13付近に設けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る内燃機関の冷却装置を示す斜視図。 図1中のA−A線に沿う断面図。 同冷却装置のスペーサの外観を、同スペーサが組み付くシリンダブロックと共に示す分解斜視図。 上向きの流れに変えるスリットを拡大して示す斜視図。 ウォータジャケットの流通時、外側通路を流れる冷却水が、スリットで、上向きの流れに変更されて内側通路へ導入されるときを説明する図。 本発明の第2の実施形態の要部となるスペーサの外観を、同スペーサが組み付くシリンダブロックと共に示す分解斜視図。 同スペーサを異なる方向から見た斜視図。 ウォータジャケットの流通時、外側通路を流れる冷却水が、傾斜台部並びにひさし部により、上向きの流れに変更されて内側通路へ導入されるときを説明する図。 上向きの流れに変える傾斜台部と冷却水が内側通路へ進入するのを抑える突出部とを拡大して示す斜視図。
符号の説明
1…シリンダブロック、2a〜2d…シリンダライナ、3a〜3d…シリンダボア、5…シリンダヘッド、6…ガスケット、7…ウォータジャケット、10…ウォータジャケットスペーサ(スペーサ)、11…内側通路、12…外側通路、15…スリット、20…台部(傾斜台部)、21…開口部、22…ひさし部(突出部)。

Claims (4)

  1. 前後方向に並ぶ複数のシリンダボアを形成するシリンダライナの周りに、各シリンダライナを取り囲むように、一端側から冷却水が流通可能としたウォータジャケットを形成し、このウォータジャケット内に内側通路と外側通路とに区画するスペーサを設けて構成される内燃機関の冷却装置において、
    前記スペーサは、前記ウォータジャケットの底部から前記シリンダライナの上端部の側方まで達する外形を有するとともに、前記冷却水の流通方向途中の部分に、前記外側通路を流れる冷却水の一部を前記内側通路へ導入させる導入手段を設けており、
    前記導入手段は、前記スペーサの上端部を切り欠くことで少なくとも一部が前記シリンダライナの上端部の側方に位置する開口部を有し、当該導入手段は、前記外側通路を流れる冷却水の一部を上方へ向わせるとともに、その上方に向かう流れのなかで前記シリンダライナの上端部の側方に達した冷却水を、前記開口部を通じて前記シリンダライナの上端部に向けて側方から供給することを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記開口部は、前記スペーサの上端面から前記冷却水の流通方向上流側へ向って斜め下側に切り欠いたスリット状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記導入手段は、前記外側通路に臨む前記スペーサの側面に前記冷却水の流通方向上流側から下流側へ向うにしたがい斜め上側に延びるように形成され前記外側通路を流れる冷却水を上方へ向わせる傾斜台部を有し前記開口部は、前記傾斜台部の末端と連なって前記スペーサの上部に形成され、上方へ向う冷却水を前記内側通路へ導入させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前後方向に並ぶ複数のシリンダボアを形成するシリンダライナの周りに、各シリンダライナを取り囲むように、一端側から冷却水が流通可能としたウォータジャケットを形成し、このウォータジャケット内に内側通路と外側通路とに区画するスペーサを設けて構成される内燃機関の冷却装置において、
    前記冷却水の流通方向途中のスペーサ部分に、前記外側通路を流れる冷却水の一部を上方へ向わせ該スペーサ部分の上部から前記内側通路へ導入させる導入手段を設け、
    前記導入手段は、前記外側通路に臨む前記スペーサの側面に前記冷却水の流通方向上流側から下流側へ向うにしたがい斜め上側に延びるように形成され前記外側通路を流れる冷却水を上方へ向わせる傾斜台部と、この傾斜台部の末端と連なって前記スペーサの上部に形成され、上方へ向う冷却水を前記内側通路へ導入させる開口部とを有し、
    前記スペーサの上端部には、前記傾斜台部を流れる冷却水が前記内側通路へ進入するのを抑える前記外側通路へ突き出た突出部を有していることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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