JP6292856B2 - ハイドロゲル粒子 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイドロゲル粒子及びそれが配合された皮膚化粧料に関する。
化粧料の配合成分として、連続相に分散相が分散したハイドロゲル粒子を用いることが知られている。
かかるハイドロゲル粒子として、例えば、特許文献1には、非架橋型ハイドロゲルを含む連続相と油性成分を含む分散相とを有し、分散相の油性成分が固体脂及び/又は液体油からなるハイドロゲル粒子が開示されている。
また、特許文献2には、架橋型ハイドロゲルを含む連続相と油性成分を含む分散相とを有し、分散相の油性成分が固体脂又は固体脂及び液体油からなり、且つ油性成分の融点が35℃以上であるハイドロゲル粒子が開示されている。
特開2002−159838号公報 特開2003−049089号公報
一般に、皮膚化粧料を皮膚に塗布すると、保護膜を形成するように油性成分が皮膚上で延ばされる。
しかしながら、油性成分を含む皮膚化粧料の場合、皮膚化粧料を塗布した部位が着衣に擦れ、油性成分が着衣側にとられてしまうと、その保護膜の効果が薄らいでしまうこととなる。そのため、油性成分を含んだハイドロゲル粒子を皮膚化粧料に配合する場合、かかるハイドロゲル粒子には、皮膚化粧料の塗布後に摩擦を受けても油性成分が失われにくく、摩擦後においても高い保護効果が保持されることが求められる。
本発明の課題は、摩擦後においても高い保護効果が保持されるハイドロゲル粒子を提供することである。
本発明のハイドロゲル粒子は、非架橋型ハイドロゲルを含む連続相と、前記連続相内に分散した分散相とを備え、前記分散相は、炭化水素の固体脂及び炭化水素の液体油を含み、前記分散相において、前記炭化水素の液体油の含有量が前記炭化水素の固体脂の含有量よりも多い。
本発明の皮膚化粧料は、本発明のハイドロゲル粒子が配合されている。
本発明によれば、分散相が炭化水素の固体脂及び炭化水素の液体油を含み、且つその分散相において、炭化水素の液体油の含有量が炭化水素の固体脂の含有量よりも多いハイドロゲル粒子を用いることにより、油性成分に含まれる炭化水素の固体脂が有する保護効果を、摩擦後においても高く保持することができる。
実施例1〜5の塗布後(摩擦前)及び摩擦後の相対水分蒸散量を示すグラフである。 比較例1〜7の塗布後(摩擦前)及び摩擦後の相対水分蒸散量を示すグラフである。
以下、実施形態について詳細に説明する。
[ハイドロゲル粒子]
本実施形態に係るハイドロゲル粒子は、非架橋型ハイドロゲルの連続相とその連続相内に分散した分散相とを備える。そして、分散相は、油性成分として、炭化水素の固体脂(以下「固体脂A」という。)及び炭化水素の液体油(以下「液体油B」という。)を含む。また、分散相において、液体油Bの含有量が固体脂Aの含有量よりも多い。本実施形態に係るハイドロゲル粒子は、例えば、化粧料、主には皮膚化粧料に好適に配合されて用いられる。
本実施形態に係るハイドロゲル粒子によれば、上記構成を有することにより、塗布後の優れた耐摩擦性を得ることができる。従って、例えば、本実施形態に係るハイドロゲル粒子が配合された皮膚化粧料を皮膚に塗布すると、ハイドロゲル粒子は潰され、分散相に含まれる油性成分が皮膚上で延ばされるが、その後、皮膚が着衣に擦れても、油性成分が着衣側にとられにくく、油性成分に含まれる固体脂Aによる保護効果を、摩擦後においても高く保持することができる。これは、上記構成により、水分蒸散抑制効果が高い固体脂Aを含む油性成分が皮膚上に均一に延伸されるため、塗布後に角質層からの水分蒸散を効果的に抑制することで高い保護効果が得られ、また、耐摩擦性に優れるため、摩擦後においてもその保護効果が比較的高く保持されるものと考えられる。
尚、本明細書において、保護効果とは、実施例で記載する相対水分蒸散量が低いことである。
ここで、本出願における「ハイドロゲル粒子」とは、非架橋型ハイドロゲルの連続相内に分散相が分散した1個乃至複数個の粒子である。また、本出願における「非架橋型ハイドロゲル」とは、水を溶媒としてゲル形成剤から得られるゲルであり、ゾル−ゲルの熱可逆性によってゲル化が生じるものをいう。なお、ハイドロゲル粒子における連続相内に分散相が分散した構造は、例えば凍結割断SEMによる写真観察分析により確認することができる。
ハイドロゲル粒子の体積基準平均粒径は、生産性の観点から、好ましくは10μm以上、より好ましくは20μm以上、更に好ましくは30μm以上であり、より更に好ましくは100μm以上であり、また、皮膚化粧料に配合したときの使用時の感触(以下、単に「使用感」という。)及び外観に優れる観点から、好ましくは10000μm以下、より好ましくは1000μm以下、更に好ましくは250μm以下である。ハイドロゲル粒子の体積基準平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所社製型番:LA−920)を用いたレーザー回折散乱法やふるい分け法により測定することができる。なお、1000μm以下の粒子の測定にはレーザー回折散乱法の適用が好ましく、1000μmを超える粒子の測定にはふるい分け法の適用が好ましい。
ハイドロゲル粒子の形状は、特に限定されるものではないが、曲面で構成された回転体の形状であることが好ましい。ここで、「曲面で構成された回転体」とは、仮想軸及び連続的な曲線で構成された閉じた図を仮想軸で回転させたものをいい、三角錐や円柱等の平面を有する形状は含まない。ハイドロゲル粒子の形状は、化粧料に配合した際の美観の観点から、球状又は楕円回転状であることがより好ましい。
(連続相)
連続相は、非架橋型ハイドロゲルで構成されており、ゲル形成剤と水とを含有する。
非架橋型ハイドロゲルの溶解温度は、皮膚化粧料に配合する観点から、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、更に好ましくは75℃以上であり、また、生産性の観点から、好ましくは98℃以下、より好ましくは95℃以下である。また、非架橋型ハイドロゲルのゲル化温度は、生産性の観点から、好ましくは20℃以上、より好ましくは25℃以上、更に好ましくは30℃以上であり、また、同様の観点から、好ましくは50℃以下、より好ましくは45℃以下である。
非架橋型ハイドロゲルのゼリー強度は、化粧料中の粒子の安定性の観点から、好ましくは2kPa以上、より好ましくは5kPa以上、更に好ましくは10kPa以上であり、皮膚化粧料に配合したときの使用感の観点から、好ましくは147kPa以下、より好ましくは100kPa以下、更に好ましくは50kPa以下である。ゼリー強度は、日寒水式法により求めることができる。具体的には、ゼリー強度は、ゲル形成剤の1.5質量%水溶液を調製し、その水溶液を20℃で15時間放置して凝固させたゲルに、日寒水式ゼリー強度測定器(木屋製作所社製)により荷重をかけ、20℃においてゲルが20秒間その荷重に耐えるときの表面積1cm当たりの最大質量(g)として求めることができる。
ハイドロゲル粒子における連続相の含有量は、皮膚化粧料に配合したときの皮膚上での延ばしやすさの観点から、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、より更に好ましくは55質量%以上であり、また、皮膚化粧料への配合時におけるハイドロゲル粒子の崩壊を抑制する観点から、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。
ゲル形成剤としては、例えば、寒天、カラギーナン、ゼラチン等が挙げられる。これらのうち、ハイドロゲル粒子の保存安定性の観点から、寒天が好ましい。ゲル形成剤は、単一種のみが含まれていても、また、複数種が含まれていても、どちらでもよい。
連続相におけるゲル形成剤の含有量は、皮膚化粧料への配合時におけるハイドロゲル粒子の崩壊を抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上であり、また、皮膚化粧料に配合したときの使用感の観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である。
ハイドロゲル粒子におけるゲル形成剤の含有量は、皮膚化粧料への配合時におけるハイドロゲル粒子の崩壊を抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、皮膚化粧料に配合したときの使用感の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
(分散相)
分散相は、油性成分として、固体脂A及び液体油Bを含有する。
ここで、本出願における「固体脂A」とは、融点が25℃以上の炭化水素の油脂をいう。また、本出願における「液体油B」とは、融点が25℃未満の炭化水素の油脂をいう。なお、これらの融点は、示差走査熱量測定法(DSC:Differential Scanning Calorimentry)によって測定することができる。具体的には、示差走査熱量計(例えばパーキン・エルマー社製 商品名:DSC7示差走査カロリーメーター)を用い、試料量10〜20mg及び昇温速度2℃/minの条件で測定を行い、得られたDSC曲線の融解ピーク温度を融点とする。
ハイドロゲル粒子における分散相の含有量は、ハイドロゲル粒子の皮膚化粧料への配合時における崩壊を抑制する観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは25質量%以上であり、また、皮膚化粧料に配合したときの皮膚上での延ばしやすさの観点から、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、より更に好ましくは45質量%以下である。
分散相の体積基準平均粒子径は、好ましくはハイドロゲル粒子の体積基準平均粒子径の1/10以下である。具体的には、分散相の体積基準平均粒子径は、皮膚化粧料に配合したときの皮膚上での延ばしやすさの観点、及び皮膚化粧料に配合したときの皮膚へのなじみ性が良好であるという観点から、好ましくは0.01μm以上、より好ましくは0.5μm以上、更に好ましくは3μm以上であり、また、ハイドロゲル粒子からの分散相の漏出を抑制する観点から、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下、更に好ましくは20μm以下である。なお、分散相の体積基準平均粒子径は、粒子化前の分散液の状態で、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所社製型番:LA−920)を用いたレーザー回折散乱法によって測定することができる。
<固体脂A>
固体脂Aは、融点が25℃以上の炭化水素の油脂であり、皮膚の保護効果を有する剤である。固体脂Aとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、日本薬局方のパラフィン等が挙げられる。固体脂Aは、これらの群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。また、角質層からの水分蒸散量が少なく、保護効果が高いという観点からは、パラフィンワックス及びセレシンが好ましい。固体脂Aは、ノルマルパラフィンを主成分とするものであっても、また、イソパラフィンを主成分とするものであっても、どちらでもよい。なお、固体脂Aは、一般的には複数種の炭化水素で構成されるが、単一種の炭化水素のみで構成されていてもよい。
固体脂Aの融点は、25℃以上であるが、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは35℃以上、より好ましくは45℃以上、更に好ましくは50℃以上、より更に好ましくは55℃以上であり、また、ハイドロゲル粒子の生産の容易性(以下単に「生産の容易性」という。)の観点から、好ましくは90℃以下、より好ましくは85℃以下、更に好ましくは80℃以下である。なお、例えば、セレシンの融点は72〜76℃である。
分散相における固体脂Aの含有量は、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは20質量%以上であり、また、塗布時の感触の低下を抑制する観点及び生産の容易性の観点から、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは35質量%以下である。
ハイドロゲル粒子における固体脂Aの総含有量は、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは8質量%以上であり、また、塗布時の感触の低下を抑制する観点及び生産の容易性の観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下である。
<液体油B>
融点が25℃未満の炭化水素の油脂である液体油Bとしては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン等の炭化水素油が挙げられる。液体油Bは、これらの群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。液体油Bは、ノルマルパラフィンを主成分とするものであっても、また、イソパラフィンを主成分とするものであっても、どちらでもよい。なお、液体油Bは、一般的には複数種の炭化水素で構成されるが、単一種の炭化水素のみで構成されていてもよい。
分散相における液体油Bの含有量は、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは65質量%以上であり、また、同様の観点及びハイドロゲル粒子の保存安定性の観点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。
ハイドロゲル粒子における液体油Bの総含有量は、固体脂Aを均一に塗布し、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは7質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは25質量%以上、より更に好ましくは27質量%以上であり、また、同様の観点及びハイドロゲル粒子の保存安定性の観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは45質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは35質量%以下である。
分散相における固体脂A及び液体油Bの合計含有量は、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上、より更に好ましくは実質100%である。
ハイドロゲル粒子における固体脂A及び液体油Bの合計含有量は、塗布後に高い保護効果を得ると共に、摩擦後においても保護効果を高く保持する観点から、好ましくは7質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは25質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上、より更に好ましくは35質量%以上であり、また、塗布時の感触の低下を抑制する観点及び生産の容易性の観点から、好ましくは75質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下である。
分散相において、従って、ハイドロゲル粒子においても、液体油Bの含有量が固体脂Aの含有量よりも多い。具体的には、分散相における固体脂Aの含有量に対する液体油Bの含有量の質量比(液体油Bの含有量/固体脂Aの含有量)は、塗布後及び摩擦後において保護効果を高く保持するから、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上であり、また、同様の観点及びハイドロゲル粒子の保存安定性の観点から、から、好ましくは10以下、より好ましくは8.0以下、更に好ましくは6.0以下、より更に好ましくは5.0以下、より更に好ましくは4.5以下、より更に好ましくは4.0以下、より更に好ましくは3.5以下である。
(任意成分)
連続相は、非架橋型ハイドロゲルのゲル化剤及び水以外に、特開2000-126586号公報に記載の糖類、多価アルコール、水溶性高分子化合物、水溶性香料等の水溶性有機化合物の成分を含有していてもよい。
分散相は、固体脂A以外の固体脂を含んでいてもよく、また、液体油B以外の液体油を含んでいてもよい。かかる固体脂A以外の固体脂としては、例えば、固体の高級アルコール、固体のセラミド、固体のスフィンゴ脂質等が挙げられる。液体油B以外の液体油としては、例えば、液体のエステル油、液体の高級アルコール、液体のスクワラン、液体のグリセライド、液体のセラミド、液体のスフィンゴ脂質等が挙げられる。
連続相及び分散相のそれぞれは、後述の乳化分散剤、着色剤、防腐剤等の成分を含有していてもよい。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、イソプロピルメチルフェノール、デヒドロ酢酸及びその塩類等が挙げられる。
[ハイドロゲル粒子の製造方法]
以下、本実施形態に係るハイドロゲル粒子の製造方法について説明する。
本実施形態に係るハイドロゲル粒子の製造方法は、固体脂A、液体油B、ゲル形成剤、及び水を含有する分散液を、滴下法、噴霧法、又は撹拌法により液滴にして冷却固化させる方法が好ましい。
(分散液の調製)
まず、連続相成分液として、ゲル形成剤及びイオン交換水を混合し、その溶解温度以上の温度に加熱して十分に溶解させた混合液を調製する。また、分散相成分液として、固体脂A及び液体油Bを加熱混合して十分に溶解させた混合液を調製する。
そして、ゲル化温度以上の温度で、連続相成分液と分散相成分液とを混合して水中油型の分散液を調製する。ここで、分散液の調製方法は、特に限定されず、各種攪拌機、分散機等を用いた公知技術を適用することができる。
連続相成分液及び/又は分散相成分液には、それらの調製時及び/又は調製後に乳化分散剤を添加することが好ましく、連続相成分液に、その調製時に乳化分散剤を添加することがより好ましい。また、連続相成分液及び分散相成分液の混合時及び/又は混合後に乳化分散剤を添加してもよい。
乳化分散剤としては、例えば、高分子乳化分散剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。乳化分散剤は、単一種を添加しても、また、複数種を添加しても、どちらでもよい。
塗布後及び摩擦後の優れた保護効果を得る観点から、ポリビニルアルコールを連続相に含めることが好ましい。その場合、ハイドロゲル粒子におけるポリビニルアルコールの含有量は、塗布後及び摩擦後の優れた保護効果を得る観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、より更に好ましくは0.7質量%以下である。
(分散液の粒子化)
続いて、分散液を調製した後、その分散液を一般的な滴下法、噴霧法、又は攪拌法により液滴にして冷却固化させることによりハイドロゲル粒子を製造する。
滴下法は、孔から分散液を吐出させ、吐出された分散液がその表面張力又は界面張力によって液滴になる性質を利用し、その液滴を空気等の気相中又は液相中で冷却固化させてハイドロゲル粒子を製造する方法である。なお、粒径の均一なハイドロゲル粒子を製造する観点から、孔から吐出される分散液に振動を与えることが好ましい。
噴霧法は、噴霧ノズルを用い、噴霧ノズルから分散液を気相に噴霧させると共に、その表面張力によって液滴を形成させ、その液滴を気相で冷却固化させてハイドロゲル粒子を製造する方法である。
滴下法により、冷却固化させる際の気相又は液相の温度、及び噴霧法により、冷却固化させる際の気相の温度は、生産性の観点から、好ましくは0℃以上、より好ましくは5℃以上、更に好ましくは10℃以上であり、また、冷却固化する観点から、好ましくは35℃以下、より好ましくは30℃以下である。
攪拌法は、分散液と実質的に混じり合わない性状を有し且つゲル化温度以上の温度に調整した液に分散液を投入すると共に、攪拌による剪断力により分散液を微粒化し、界面張力によって液滴になる性質を利用することによって、その液滴を分散液と実質的に混じり合わない液中で冷却固化させてハイドロゲル粒子を製造する方法である。
滴下法、噴霧法、及び攪拌法のいずれの場合も、吐出時、噴霧時、又は投入時の分散液の温度を、美観に優れた球状の粒子を容易に製造することができるという観点から、好ましくはゲル化温度以上、より好ましくはゲル化温度+10℃以上、更に好ましくはゲル化温度+20℃以上であり、また、生産性の観点から、好ましくは100℃以下、より好ましくは95℃以下、更に好ましくは90℃以下とすることが好ましい。
なお、ハイドロゲル粒子からの油脂成分の漏出を抑制する観点からは、滴下法及び噴霧法が好ましく、生産性の観点から、噴霧法が更に好ましい。
以上のようにして製造されたハイドロゲル粒子は、必要に応じて更に粉砕等により微細化してもよい。
[皮膚化粧料]
本実施形態に係るハイドロゲル粒子は皮膚化粧料に配合される。本実施形態に係るハイドロゲル粒子は、乳化液に用いる場合、W/O型、O/W型のいずれの皮膚化粧料にも適用することが可能であるが、ハイドロゲル粒子の分散安定性の観点から、O/W型の皮膚化粧料に用いることが好ましい。また、本実施形態に係るハイドロゲル粒子は、化粧水等の水溶性溶媒を主成分とする皮膚化粧料にも適用することが可能である。
皮膚化粧料におけるハイドロゲル粒子の含有量は、ハイドロゲル粒子に含まれる油性成分による高い保護効果を得る観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上であり、また、ハイドロゲル粒子の分散安定性の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。
皮膚化粧料には、ハイドロゲル粒子以外に、紫外線吸収剤、高分子乳化分散剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、香料、着色剤等が配合されていてもよい。
(試験評価用サンプル)
試験評価用サンプルとして、以下の実施例1〜5及び比較例1〜7のハイドロゲル粒子或いはO/W型乳化物を作製した。それぞれの構成について表1及び2にも示す。
<実施例1>
ゲル形成剤として寒天(伊那食品工業社製 商品名:AX−200、非架橋型ハイドロゲルの溶解温度:92℃、非架橋型ハイドロゲルのゲル化温度:40℃、ゼリー強度:19kPa)、乳化分散剤として(アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(日光ケミカルズ社製 商品名:PEMULEN TR−2)、pH調整剤として48%苛性ソーダ(南海化学工業社製)、防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル(エーピーアイコーポレーション社製)、及びイオン交換水を含む連続相成分液を調製した。このとき、得られるハイドロゲル粒子におけるそれぞれの含有量が、寒天1.00質量%、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体0.10質量%、苛性ソーダ0.06質量%、パラオキシ安息香酸メチル0.10質量%、及びイオン交換水がその他残部となるように配合を行った。
固体脂Aとして炭素数29〜35のノルマルパラフィンワックス(一部イソパラフィン)のセレシン(日興リカ社製 商品名:セレシン#810K、融点72〜76℃)及び液体油Bとして炭素数13〜16の水添ポリイソブテンの軽質流動イソパラフィン(日油社製 商品名:パールリーム4、融点−60℃以下)を含む分散相成分液を調製した。このとき、得られるハイドロゲル粒子におけるそれぞれの含有量が、セレシン10.00質量%及び軽質流動イソパラフィン30.00質量%となるように配合を行った。なお、固体脂Aのセレシンは、保護効果の効能を有する。
連続相成分液と分散相成分液とを質量比60:40の割合となるように合計1000g準備し、連続相成分液を90℃及び分散相成分液を80℃でそれぞれ加熱溶解させた。その後、80℃まで冷却した連続相成分液に分散相成分液を加え、その混合物をホモミキサー(プライミクス社製 商品名:T.K.ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて回転数15000rpmで1分間攪拌することにより水中油型の分散液を調製した。
その分散液の温度を80℃に保持し、槽内の3.4mの高さにおいて、分散液を30kg/hrの流量でスプレーノズル(シュリック社製空円錐ノズル、型式:121V、オリフィス径0.8mm、噴霧角度90°)から、槽内の25℃の気相中に噴霧し、槽下部において、噴霧により形成された分散液の液滴が冷却固化したハイドロゲル粒子を回収した。このハイドロゲル粒子を実施例1とした。
なお、実施例1のハイドロゲル粒子の体積基準平均粒径を、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所社製型番:LA−920)を用いて測定したところ100〜200μmであった。以下の実施例2〜5並びに比較例1〜3及び5〜7も同様であった。
<実施例2>
得られるハイドロゲル粒子における寒天の含有量が2.00質量%となるように配合を行ったことを除いて実施例1と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを実施例2とした。
<実施例3>
得られるハイドロゲル粒子における寒天の含有量が3.00質量%となるように配合を行ったことを除いて実施例1と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを実施例3とした。
<実施例4>
連続相成分液に、乳化分散剤としてポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製 商品名:ゴーセノールEG−05)を、得られるハイドロゲル粒子における含有量が0.50質量%となるように配合を行ったことを除いて実施例3と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを実施例4とした。
<実施例5>
得られるハイドロゲル粒子における含有量が固体脂Aのセレシン10.00質量%及び液体油Bの軽質流動イソパラフィン20.00質量%となるように分散相成分液の配合を行い、連続相成分液と分散相成分液とを質量比70:30の割合となるように混合したことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを実施例5とした。
<比較例1>
得られるハイドロゲル粒子における含有量が固体脂Aのセレシン10.00質量%及び液体油Bの軽質流動イソパラフィン10.00質量%となるように分散相成分液の配合を行い、連続相成分液と分散相成分液とを質量比80:20の割合となるように混合したことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを比較例1とした。
<比較例2>
分散相成分液に液体油Bの軽質流動イソパラフィンを配合せずに、分散相成分液を固体脂Aのセレシンのみで構成し、連続相成分液と分散相成分液とを質量比90:10の割合となるように混合したことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを比較例2とした。
<比較例3>
分散相成分液に固体脂Aのセレシンを配合せずに、分散相成分液を液体油Bの軽質流動イソパラフィンのみで構成したことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを比較例3とした。
<比較例4>
連続相成分液に寒天を配合しないことを除いて実施例1の場合と同様の操作を行って回収したO/W型乳化物を比較例4とした。
<比較例5>
分散相成分液に、固体脂Aのセレシンの代わりに、固体脂A以外の他の固体脂であるエチレングリコールジステアレート(花王社製 商品名:エマノーン3201M−V、融点60〜65℃)を、得られるハイドロゲル粒子における含有量が10.00質量%となるように配合を行ったことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを比較例5とした。
<比較例6>
分散相成分液に、固体脂Aのセレシンの代わりに、固体脂A以外の他の固体脂であるステアリン酸ステアリル(花王社製 商品名:エキセパールSS、融点56〜66℃)を、得られるハイドロゲル粒子における含有量が10.00質量%となるように配合を行ったことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを比較例6とした。
<比較例7>
分散相成分液に、液体油Bの軽質流動イソパラフィンの代わりに、液体油B以外の他の液体油であるセバシン酸ジイソプロピル(日光ケミカルズ社製 商品名:ニッコールDIS、凝固点−2.1℃)を、得られるハイドロゲル粒子における含有量が30.00質量%となるように配合を行ったことを除いて実施例4と同一構成のハイドロゲル粒子を作製し、これを比較例7とした。
Figure 0006292856
Figure 0006292856
(試験評価方法)
<塗布後(摩擦前)のろ紙の相対水分蒸散量>
実施例1〜5及び比較例1〜7のそれぞれについて、直径約20mmのNo.5Cのろ紙に、試験評価用サンプルのハイドロゲル粒子或いはO/W型乳化物を0.05gを、指で塗布し、それを30℃の恒温室に30分間保管して乾燥させた。また、直径約20mmのNo.5Cのろ紙を、試験評価用サンプルを未塗布のまま30℃の恒温室に30分間保管して乾燥させた。
20gの水を入れたピアースバイアル(アズワン社製、型番:CV−400)の質量aを精密天秤で精秤し、その上に乾燥後の試験評価用サンプルを塗布したろ紙を載せて、上部が開放された蓋を閉めてサンプルX1とした。また、20gの水を入れたピアースバイアルの質量Aを精密天秤で精秤し、その上に乾燥後の試験評価用サンプルを未塗布のろ紙を載せて、上部が開放された蓋を閉めてサンプルY1とした。
それらのサンプルX1及びY1を30℃の恒温室に24時間静置した後、サンプルX1の蓋及びろ紙を取り除いたピアースバイアルの質量bを精密天秤で精秤すると共に、サンプルY1の蓋及びろ紙を取り除いたピアースバイアルの質量Bを精密天秤で精秤した。
同条件で3回の測定を行い、得られたa、b、A、及びBをそれぞれ平均してa’、b’、A’、及びB’とした。そして、サンプルX1及びY1の24時間の蒸散水分量をそれぞれ(a’−b’)及び(A’−B’)よりを求め、次式よりそれらの相対水分蒸散量を求めた。
相対水分蒸散量(%)=[(a’−b’)/(A’−B’)]×100
なお、この相対水分蒸散量は、値が小さい方が保護効果が高いことを意味する。
<摩擦後のろ紙の相対水分蒸散量>
実施例1〜5及び比較例1〜7のそれぞれについて、直径約20mmのNo.5Cのろ紙に、試験評価用サンプルのハイドロゲル粒子或いはO/W型乳化物を、指で0.05g塗布し、それを30℃の恒温室に30分間保管して乾燥させた。乾燥後、ろ紙の上にパルプ(日本製紙クレシア社製、商品名:キムワイプワイパーS−200)を巻いた重石(寸法:10×10×150mmの直方体、質量660g)を載せ、0.15m/sの速度で試験評価用サンプルを塗布した、ろ紙の表面を15回擦った。また、直径約20mmのNo.5Cのろ紙を、試験評価用サンプルを未塗布のまま30℃の恒温室に30分間保管して乾燥させた。
20gの水を入れたピアースバイアル(アズワン社製、型番:CV−400)の質量cを精密天秤で精秤し、その上に乾燥後に摩擦した試験評価用サンプルを塗布したろ紙を載せて、上部が開放された蓋を閉めてサンプルX2とした。また、20gの水を入れたピアースバイアル(アズワン社製、型番:CV−400)の質量Aを精密天秤で精秤し、その上に乾燥後の試験評価用サンプルを未塗布のろ紙を載せて、上部が開放された蓋を閉めてサンプルY2とした。
それらのサンプルX2及びY2を30℃の恒温室に24時間静置した後、サンプルX2の蓋及びろ紙を取り除いたピアースバイアルの質量dを精密天秤で精秤すると共に、サンプルY2の蓋及びろ紙を取り除いたピアースバイアルの質量Bを精密天秤で精秤した。
同条件で3回の測定を行い、得られたc、d、A、及びBをそれぞれ平均してc’、d’、A’、及びB’とした。そして、サンプルX2及びY2の24時間の蒸散水分量をそれぞれ(c’−d’)及び(A’−B’)よりを求め、次式よりそれらの相対水分蒸散量を求めた。
相対水分蒸散量(%)=[(c’−d’)/(A’−B’)]×100
なお、この相対水分蒸散量も同様に、値が小さい方が、保護効果が高いことを意味する。
(試験評価結果)
試験評価結果を表1及び2並びに図1及び2に示す。
これらより、実施例1〜5のいずれについても、比較例1〜7と比較すると、摩擦後の保護効果が高いことが分かる。
実施例1〜3の比較によれば、連続相に配合された寒天の含有量がこの範囲内であれば、塗布後(摩擦前)及び摩擦後のいずれの保護効果もほとんど差がないことが分かる。
実施例3と実施例4との比較によれば、連続相にポリビニルアルコールが配合されている場合には、連続相にポリビニルアルコールが配合されていない場合に比べて、塗布後(摩擦前)の保護効果が非常に高く、摩擦後の保護効果もやや高いことが分かる。
実施例4、比較例2、及び比較例3の比較によれば、分散相に固体脂A及び液体油Bの両方が配合されている場合には、分散相に固体脂A及び液体油Bのうちいずれか一方しか配合されていない場合と比較して、塗布後(摩擦前)の保護効果が高いことが分かる。
実施例4、実施例5、及び比較例1の比較によれば、分散相における液体油Bの含有量が固体脂Aの含有量よりも多い場合には、分散相における液体油Bの含有量が固体脂Aの含有量と等しい場合と比較して、塗布後(摩擦前)の保護効果が高く、摩擦後においてもある程度保持されることが分かる。
実施例1及び比較例4の比較によれば、ハイドロゲル粒子の場合には、塗布後(摩擦前)の保護効果が高く、摩擦後においてもそれがある程度維持されるのに対し、O/W型乳化物の場合には、塗布後(摩擦前)の保護効果は高いものの、摩擦後の保護効果は非常に低くなることが分かる。これはハイドロゲル粒子のゲル形成剤とゲル粒子内の分散相にある油性成分との相互作用により、耐摩擦性が向上したためと考えられる。
実施例4及び比較例5〜7の比較によれば、固体脂A以外の固体脂を用いた場合、或いは、液体油B以外の液体油を用いた場合には、実施例1〜5のように塗布後(摩擦前)及び摩擦後の高い保護効果を得ることはできないことが分かる。
本発明は、ハイドロゲル粒子及びそれが配合された皮膚化粧料について有用である。

Claims (6)

  1. 非架橋型ハイドロゲルを含む連続相と、前記連続相内に分散した分散相とを備え、
    前記連続相は、ポリビニルアルコールを含み、
    前記分散相は、炭化水素の固体脂及び炭化水素の液体油を含み、
    前記分散相において、前記炭化水素の液体油の含有量が前記炭化水素の固体脂の含有量よりも多く、且つ前記分散相における前記炭化水素の液体油の含有量の前記炭化水素の固体脂の含有量に対する質量比(炭化水素の液体油の含有量/炭化水素の固体脂の含有量)が3.0〜10である、ハイドロゲル粒子。
  2. 前記ハイドロゲル粒子における前記炭化水素の固体脂及び前記炭化水素の液体油の合計含有量が10〜75質量%である、請求項1に記載されたハイドロゲル粒子。
  3. 前記ハイドロゲル粒子における前記分散相の含有量が40〜70質量%である、請求項1又は2に記載されたハイドロゲル粒子。
  4. 前記分散相における前記炭化水素の固体脂の含有量が15〜25質量%である、請求項1乃至のいずれかに記載されたハイドロゲル粒子。
  5. 前記分散相における前記炭化水素の液体油の含有量が75〜85質量%である、請求項1乃至のいずれかに記載されたハイドロゲル粒子。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載されたハイドロゲル粒子が配合された皮膚化粧料。
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