JP6291549B1 - 矩形缶用ダネッジと矩形缶輸送システム - Google Patents

矩形缶用ダネッジと矩形缶輸送システム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数個の矩形缶の輸送に適したダネッジを提供すること。【解決手段】 複数個の矩形缶を載置する複数の収容部を本体部の上面に並設した矩形缶用ダネッジであって、本体部は、収容部の間で上方に突出して収容部の間を仕切る仕切り壁と、本体部の周囲から上方に突出して収容部の周囲を囲む周壁と、を備え、収容部は、矩形缶の下端部を載置する位置に凹状載置部を有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、18リットル缶などの矩形缶を輸送するときなどに使用する矩形缶用ダネッジと、矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶輸送システムに関する。
従来、種々の液体を輸送するために金属板製18リットル缶などの矩形缶を利用する場合がある。金属板製18リットル缶は、JIS 1602−2003に規定されており、油脂・石油・塗料・化学薬品・食料品などの輸送並びに貯蔵容器として用いられている。この金属板製18リットル缶は、尺貫法の歴史から一斗缶と呼ばれ、現在も上記石油などの液体の輸送や貯蔵に多く利用されている。以下、矩形缶として、この金属板製18リットル缶(以下、単に「矩形缶」という)を例に説明する。
上記矩形缶を輸送する場合、通常、工場(倉庫)などからトラックなどにバラ積みされ、目的地においてトラックなどから保管場所に降ろされて保管される。このため、複数の矩形缶の輸送時には、工場などとトラックなどとの間と、トラックなどと保管場所との間において、作業者が個々の矩形缶をばらばらで積み込む作業と降ろす作業が必要となる。
なお、複数の物品を輸送するときに使用するダネッジに関する先行技術として、例えば、パレット上に段積みしたダネッジの一番上に位置するダネッジにカバー部材を載置するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他のダネッジに関する先行技術として、ダネッジの最低部に溜った水が水抜き孔に誘導されるように傾斜壁をもうけたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−138855号公報 特開2002−205761号公報
ところで、上記したように、複数個の矩形缶を輸送する場合、工場とトラックなどとの間と、トラックなどと保管場所との間において、作業者が個々の矩形缶の積み降ろし作業を行うため、仮に、数百個の矩形缶を輸送する場合、数百回の積み込み作業と降ろす作業を行なうことになり、多くの労力と時間を要する。しかも、トラックなどによる輸送時には、矩形缶の倒れや矩形缶同士が接触して損傷しないように保護(養生)する作業も時間と労力を要する。
その上、積み降ろし作業時に個々の矩形缶同士の当接や、他の構造部分への当接によって矩形缶の変形や表面の擦れを生じるおそれが高く、傷付いた矩形缶の商品価値を下げてしまう。
仮に、矩形缶の輸送に、上記先行技術に記載されたダネッジを利用しようとしても、上記先行技術のダネッジはそれぞれが目的に応じて発明されたものであり、矩形缶の輸送に利用することは難しい。
そこで、本発明者は、複数個の矩形缶(18リットル缶等)の輸送に適したダネッジについて創意工夫して、矩形缶の輸送に適した矩形缶用ダネッジと、その矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶輸送システムを発明した。
本発明に係る矩形缶用ダネッジは、複数個の矩形缶を載置する複数の収容部を本体部の上面に並設した矩形缶用ダネッジであって、前記本体部は、前記収容部の間で上方に突出して前記収容部の間を仕切る仕切り壁と、前記本体部の周囲から上方に突出して前記収容部の周囲を囲む周壁と、を備え、前記収容部は、前記矩形缶の下端部を載置する位置に凹状載置部を有している。
この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「矩形缶」は、種々の材質の矩形缶を含む。
この構成により、並設した収容部に矩形缶を収容すれば、矩形缶の下端部が凹状載置部に位置し、安定して収容することができる。収容部に収容した矩形缶は、収容部の間の仕切り壁で隣接する矩形缶との間に適切な距離が保たれ、周壁で矩形缶用ダネッジの外周から適切な距離が保たれる。よって、複数の矩形缶を矩形缶用ダネッジの収容部に収容し、隣接する矩形缶と接触させることなく適切に輸送することができる。
また、前記凹状載置部は、上下方向に重ねたときに上方の該凹状載置部の外周部分が下方の前記周壁の内周部分と係合するように前記本体部から下方に突出して形成されていてもよい。
このように構成すれば、矩形缶を輸送しない状態で複数の矩形缶用ダネッジを上下方向に重ねたときに、上方に位置する矩形缶用ダネッジの凹状載置部の外周部分が下方に位置する矩形缶用ダネッジの周壁の内周部分と係合し、重ねた状態を保つことができる。これにより、矩形缶用ダネッジのみの安定した保管、輸送ができる。
また、前記仕切り壁は、前記収容部の間に該収容部を連通させる連通部を有し、前記連通部は、前記本体部の下面から下方に突出する位置決め凸部を有していてもよい。
このように構成すれば、仕切り壁から下方に突出する位置決め凸部により、矩形缶用ダネッジに収容した矩形缶の上部に他の矩形缶用ダネッジを配置すると、位置決め凸部が矩形缶の上端部の間に位置した状態で適切に配置することができる。これにより、矩形缶用ダネッジに収容した矩形缶の上部に、さらに矩形缶用ダネッジを配置して矩形缶を複数段で積み上げて輸送することができる。
また、前記仕切り壁と前記周壁は、上下方向に延びる面が上向きに漸減するテーパ状に形成され、前記位置決め凸部は、上下方向に延びる面が下向きに漸減するテーパ状に形成されていてもよい。
このように構成すれば、矩形缶用ダネッジを樹脂材料による一体成形で容易に製造することができる。矩形缶用ダネッジを樹脂材料とすることで、矩形缶で油や薬品を輸送する場合に、耐油性、耐薬品性を持たせることができる。しかも、矩形缶用ダネッジを軽量で強度を有するようにでき、再利用も可能となる。
一方、本発明に係る矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶輸送システムは、前記いずれかの矩形缶用ダネッジと、前記矩形缶用ダネッジを載置する輸送用パレットと、を備え、前記輸送用パレットは、該輸送用パレットの持上げ部と、前記矩形缶用ダネッジを定位置で保持する位置決め部と、を有し、前記輸送用パレットの上部に前記矩形缶用ダネッジを載置し、前記矩形缶用ダネッジの前記収容部に複数の前記矩形缶を収容し、複数の前記矩形缶の上部に前記矩形缶用ダネッジを上下面が反転した状態で載置し、上部の前記矩形缶用ダネッジを前記矩形缶に固定して輸送する。
この構成により、輸送用パレットに矩形缶用ダネッジを載置すると、輸送用パレットの位置決め部によって矩形缶用ダネッジが定位置で保持される。位置決めされた矩形缶用ダネッジの収容部に矩形缶を収容し、矩形缶の上部に上下面を反転させた矩形缶用ダネッジを載置することで、矩形缶の上端部を矩形缶用ダネッジで位置保持できる。この状態で上部の矩形缶用ダネッジを矩形缶に固定することで、複数の矩形缶を適切な距離を保った状態で輸送することができる。
また、前記矩形缶用ダネッジの前記収容部に収容した前記矩形缶の上部に前記矩形缶用ダネッジを載置し、前記矩形缶用ダネッジの前記収容部に複数の前記矩形缶を収容して複数段で前記矩形缶を収容し、最上段の前記矩形缶の上部に前記矩形缶用ダネッジを上下面が反転した状態で載置し、最上部の前記矩形缶用ダネッジを最上部の前記矩形缶に固定して輸送する、ようにしてもよい。
このように構成すれば、複数の矩形缶を矩形缶用ダネッジによって上下で位置保持して輸送することができ、多くの矩形缶を適切な距離を保った状態で輸送することができる。
本発明によれば、複数の矩形缶を矩形缶用ダネッジの収容部に載置して収容し、収容した矩形缶は隣接する矩形缶との間に適切な距離を保った状態で安定して輸送することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る矩形缶用ダネッジを示す平面図である。 図2は、図1に示す矩形缶用ダネッジのII−II矢視断面図である。 図3は、図2に示す右半部の拡大断面図である。 図4は、図2に示す左半部の拡大断面図である。 図5は、図1に示す矩形缶用ダネッジを用いて矩形缶を輸送する一例の矩形缶用ダネッジを断面にした正面図である。 図6は、図5に示す矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶の輸送例を示す斜視図である。 図7は、図1に示す矩形缶用ダネッジのみを輸送する状態の矩形缶用ダネッジを断面にした正面図である。 図8は、図1に示す矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶輸送システムの全体構成例を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、複数個の矩形缶として16個の矩形缶100を並列配置して輸送する矩形缶用ダネッジを例に説明する。また、矩形缶100として、金属板製18リットル缶を例にする。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示すように矩形缶用ダネッジ1を平面視で見た状態での前後左右方向の概念と一致するものとする。
(矩形缶用ダネッジの構成)
図1に示すように、この実施形態の矩形缶用ダネッジ1は、前後方向に4個、左右方向に4個、合計16個の矩形缶100(図5)を載置できるようになっている。16個の矩形缶100を載置する収容部10は、本体部2の上面に等間隔で並設されている。これにより、この実施形態の矩形缶用ダネッジ1は、平面視が正方形状となっている。
図1,2に示すように、この実施形態の矩形缶用ダネッジ1は、樹脂材料による一体成形で形成されている。矩形缶用ダネッジ1としては、高密度ポリエチレンで成形することができる。また、紫外線の影響を抑えるように青色、赤色などに着色することができる。矩形缶用ダネッジ1を樹脂材料とすることで、矩形缶100で油や薬品を輸送する場合に、耐油性、耐薬品性を持たせることができる。しかも、矩形缶用ダネッジ1を軽量で強度を有するようにでき、再利用も可能となる。
矩形缶用ダネッジ1の本体部2は、上記収容部10の間で上方に突出して収容部10の間を仕切る仕切り壁12を備えている。また、本体部2の周囲から上方に突出して収容部10の周囲を囲む周壁11を備えている。収容部10は、矩形缶100の下端部101(地板巻き締め部)を載置する凹状載置部15を有している。凹状載置部15は、収容部10の周囲に連なるように形成されている。さらに、上記仕切り壁12は、上記収容部10の間に、これらの収容部10を連通させる連通部16を有している。各収容部10の角部には、仕切り壁12又は周壁11があり、各収容部10を仕切っている。
図3は、図2に示す右半部の拡大断面図である。図示するように、上記収容部10の凹状載置部15は、本体部2の高さ方向で、下方に突出するように形成されている。この凹状載置部15は、周壁11から下方に延びるように形成されている。これにより、凹状載置部15は、後述するように、矩形缶用ダネッジ1のみを重ねたときに、外周部分が上記周壁11の内周部分13と係合するようになっている。
このような凹状載置部15を形成することで、並設した収容部10に矩形缶100を収容すれば、矩形缶100の下端部101が凹状載置部15に位置し、安定して収容することができる。また、収容部10に収容した矩形缶100は、収容部10の間の仕切り壁12で隣接する矩形缶100との間に適切な距離W1が保たれる。さらに、周壁11で矩形缶用ダネッジ1の外周から適切な距離W2が保たれる。
これにより、後述する図5のように、複数の矩形缶100を矩形缶用ダネッジ1の収容部10に収容し、隣接する矩形缶100と接触させることなく適切に輸送することができる。しかも、後述する図7のように、矩形缶100を輸送しない状態で複数の矩形缶用ダネッジ1を重ねたときに、上側に位置する矩形缶用ダネッジ1の凹状載置部15が下側に位置する矩形缶用ダネッジ1の周壁11の内周部分13と係合する。これにより、矩形缶用ダネッジ1を上下方向に重ねた状態で、矩形缶用ダネッジ1の前後左右方向の位置が決まった状態を保つことができる。したがって、矩形缶用ダネッジ1のみを輸送するときに、安定した輸送ができる。
図4は、図2に示す左半部の拡大断面図である。図示するように、上記連通部16は、上記本体部2の下面から下方に突出する複数の位置決め凸部17を有している。この位置決め凸部17により、後述する図5,7に示すように、輸送用パレット20の上面に矩形缶用ダネッジ1を配置することで、その位置を保つことができる。この実施形態では、位置決め凸部17が、仕切り壁12の部分の連通部16から下方に突出するように形成されている。これにより、矩形缶用ダネッジ1を樹脂材料で一体成形するときに、位置決め凸部17も同時に成形できる。
また、仕切り壁12から下方に突出する位置決め凸部17により、後述する図5に示すように、矩形缶用ダネッジ1に収容した矩形缶100の上部に他の矩形缶用ダネッジ1を配置すると、位置決め凸部17が矩形缶100の上端部102(天板巻き締め部)の間に位置した状態で適切に配置することができる。これにより、矩形缶用ダネッジ1に収容した矩形缶100の上部に、さらに矩形缶用ダネッジ1を配置して、矩形缶100を複数段で積み上げて輸送することができる。
さらに、この実施形態の矩形缶用ダネッジ1は、樹脂材料で一体成形されているため、上記仕切り壁12と周壁11は、上下方向に延びる面が上向きに漸減するテーパ状に形成されている。つまり、仕切り壁12と周壁11の間に形成されている収容部10は、上部が広く、矩形缶100の下端部101に接する下部に向けて狭まるように形成されている。一方、上記位置決め凸部17は、上下方向に延びる面が下向きに漸減するテーパ状に形成されている。つまり、位置決め凸部17は、上部が広く、矩形缶100の上端部102の間に位置する下部に向けて狭まるように形成されている。
これにより、矩形缶用ダネッジ1の収容部10に矩形缶100を収容するときは広い開口から凹状載置部15に向けて矩形缶100の下端部101が案内される。一方、矩形缶100の上端部102に他の矩形缶用ダネッジ1を載せるときは、矩形缶100の上端部102によって、矩形缶用ダネッジ1の位置決め凸部17の狭い下部から広い上部に向けて案内される。よって、矩形缶用ダネッジ1の収容部10に矩形缶100を載置するとき、及び、その矩形缶100の上端部102に他の矩形缶用ダネッジ1を載せる作業が容易に行える。
(矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶の輸送例)
図5は、上記矩形缶用ダネッジ1を用いて矩形缶100を輸送する一例の矩形缶用ダネッジ1を断面にした正面図である。図6は、図5に示す矩形缶用ダネッジ1を用いた矩形缶100の輸送例を示す斜視図である。
図示するように、矩形缶用ダネッジ1を用いて矩形缶100を輸送する場合、矩形缶用ダネッジ1を載置するための輸送用パレット20が用いられる。輸送用パレット20は、この輸送用パレット20を持上げるための持上げ部21を有している。持上げ部21としては、例えば、フォークリフトのツメ(フォーク)を挿入する開口部などである。この持上げ部21としては、クレーン等で吊上げる開口部とすることができる。輸送用パレット20は、上面に矩形缶用ダネッジ1を定位置で保持する位置決め部たる位置決め凹部22を有している。位置決め凹部22は、矩形缶用ダネッジ1から下方に突出した位置決め凸部17が入り込むようになっている。輸送用パレット20は、樹脂材料で形成することができる。樹脂材料とすることで、位置決め凹部22を容易に形成できる。
このような輸送用パレット20の上部に矩形缶用ダネッジ1を載置すると、輸送用パレット20の位置決め凹部22に矩形缶用ダネッジ1の位置決め凸部17が入り込むことで、矩形缶用ダネッジ1が輸送用パレット20の定位置に保持される。この矩形缶用ダネッジ1の収容部10に、複数の矩形缶100を収容する。
そして、この例では、矩形缶用ダネッジ1の収容部10に収容した矩形缶100の上部に二段目の矩形缶用ダネッジ1を載置する。二段目の矩形缶用ダネッジ1は、下方の一段目の矩形缶用ダネッジ1に収容された矩形缶100の上端部102が収容部10の凹状載置部15の下面に接した状態となる。矩形缶100の上部に配置した二段面の矩形缶用ダネッジ1は、仕切り壁12の部分から下方に突出する位置決め凸部17が矩形缶100の間に位置して、定位置に保持される。そして、二段面の矩形缶用ダネッジ1の収容部10にも複数の矩形缶100を収容している。その後、二段目(最上段)の矩形缶100の上部に他の矩形缶用ダネッジ1を上下面が反転した状態で載置している。最上部に位置する矩形缶用ダネッジ1を上下面が反転した状態とすることで、矩形缶100の上端部102に凹状載置部15が接することになる。これにより、矩形缶100の上端部102を矩形缶用ダネッジ1の周壁11と仕切り壁12とによって定位置で保持することができる。この状態で、上部の矩形缶用ダネッジ1を矩形缶100に固定している。この例では、上部の矩形缶用ダネッジ1と矩形缶100とをフィルム6を巻くことで固定している。上部の矩形缶用ダネッジ1と矩形缶100の固定は、例えば、上部の矩形缶用ダネッジ1を輸送用パレット20に固定することでもできる。
このようにすれば、複数の矩形缶100を矩形缶用ダネッジ1によって上下部で位置保持して輸送する矩形缶用ダネッジ輸送体5を形成することができる。また、輸送用パレット20に収容された複数の矩形缶100は、適切な距離W1と距離W2を保った状態で矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で輸送することができる。よって、複数の矩形缶100の輸送を、1つの輸送用パレット20に載置した矩形缶用ダネッジ1によって傷付けることなく適切に輸送することができる。
(矩形缶用ダネッジのみの輸送形態例)
図7は、上記矩形缶用ダネッジ1のみを輸送する状態の矩形缶用ダネッジ1を断面にした正面図である。図示するように、矩形缶用ダネッジ1のみを輸送する場合、複数個を重ねて輸送することができる。最下部に位置する矩形缶用ダネッジ1は、位置決め凸部17が輸送用パレット20の位置決め凹部22に入り込んで位置決めされる。最下部の矩形缶用ダネッジ1に積み重ねた矩形缶用ダネッジ1は、上方に位置する矩形缶用ダネッジ1の凹状載置部15の外周部分が、下方に位置する矩形缶用ダネッジ1の周壁11の内周部分13と係合して、適切に積み重ねた状態を保つことができる。
矩形缶用ダネッジ1を保管する場合、この状態で保管することができる。矩形缶用ダネッジ1のみを輸送する場合、この状態で、最上部の矩形缶用ダネッジ1と輸送用パレット20とを固定すれば、安定して輸送することができる。
(矩形缶用ダネッジによる作用効果)
このように、輸送用パレット20の上部に矩形缶用ダネッジ1を載置し、その矩形缶用ダネッジ1の収容部10に複数の矩形缶100を載置すれば、各矩形缶100の間は、矩形缶用ダネッジ1の仕切り壁12によって適切な距離W1を保つことができる。また、矩形缶用ダネッジ1の周壁11によって、矩形缶100の最外面の周囲にも適切な距離W2を保つことができる。
したがって、矩形缶用ダネッジ1によって輸送される矩形缶100は、輸送中に矩形缶100同士が当接することがなく、傷付くことを防止できる。また、複数の矩形缶100を、矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で一体的にトラックに積み込むことができ、矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で一体的に保管することができるので、作業効率の大幅な向上と、労力の低減を図ることが可能となる。
(矩形缶輸送システムの全体構成例)
図8は、図1に示す矩形缶用ダネッジ1を用いた矩形缶輸送システム70の全体構成例を示す概念図である。この全体構成例は、矩形缶100に液体を充填して出荷する製造工場30と、液体が充填された矩形缶100を保管する保管庫40と、矩形缶100に充填された液体を消費する消費工場50と、矩形缶100に充填された液体を消費する消費者60と、を含む例である。
矩形缶100を製造工場30から保管庫40に輸送する場合(矢印A)、製造工場30において、上記図5,6に示すように、輸送用パレット20の上部に矩形缶用ダネッジ1を載置し、その矩形缶用ダネッジ1によって矩形缶100を複数段で収容し、矩形缶用ダネッジ輸送体5とする。
そして、この矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で、輸送用パレット20がフォークリフト31によって輸送トラック32に積み込まれる。この場合、複数の矩形缶100(この例では、32個)を一体的に積み込むことができ、積込み時の作業時間と労力を軽減し、大幅な作業効率の向上を図ることができる。しかも、積込み時に矩形缶100が他の矩形缶や構造部分に当接して傷付くことを防止できる。その上、輸送トラック32内での位置保持のための保護(養生)作業も必要なくなる。
輸送トラック32によって保管庫40に輸送された矩形缶100は、図示しないフォークリフトによって輸送トラック32から降ろされて、所定の場所に保管される。この場合も、複数の矩形缶100(この例では、32個)を収容した矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で移動させて、荷降ろし時の作業時間と労力を軽減し、大幅な作業効率の向上を図ることができる。しかも、矩形缶100の保管庫における積み替えなどの時間や、矩形缶100が他の矩形缶や構造部分に当接して傷付くことを防止できる。
また、保管庫40から消費工場50に輸送する場合(矢印B)も、輸送用パレット20に載置した矩形缶用ダネッジ1に複数の矩形缶100が収容された矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で輸送できるため、作業時間(例えば、年間 数百時間)と労力を軽減し、大幅な作業効率の向上を図ることができる。
さらに、上記製造工場30から消費者60に直接輸送する場合(矢印C)も、輸送用パレット20に載置された矩形缶用ダネッジ1に複数の矩形缶100が収容された矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で輸送することができる。したがって、輸送のための作業時間と労力を大幅に削減することができ、作業効率の向上を図ることができる。
一方、図示する保管庫40、消費工場50、消費者60において、矩形缶用ダネッジ1が不要となった場合、上記図7に示すように、矩形缶用ダネッジ1を積み重ねて製造工場30へ返却することができる(矢印D)。矩形缶用ダネッジ1を製造工場30へ返却することで、矩形缶用ダネッジ1の再利用を図ることができる。
なお、図8に示す矩形缶輸送システム70の全体構成例では、説明上、複数の利用形態を示しているが、一部の利用形態でも矩形缶100の輸送、保管などの作用効果は同様に奏することができ、矩形缶輸送システム70は、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、上記した実施形態に限定されるものではない。
(矩形缶輸送システムによる作用効果例)
一例として、従来の作業者による個々の矩形缶100を積み降ろす作業と、矩形缶用ダネッジ1を用いた矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で矩形缶100を積み降ろす作業の比較を行った。この例では、図6に示すように、32缶を積んだ輸送用パレット20を同時に6個輸送する例とする。したがって、矩形缶100としては、192個を輸送する例である。
矩形缶100を輸送トラック32へ積み込む作業は、従来は個々の矩形缶100を積み込むのに作業者2人で1時間を要していた作業が、本発明によれば矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位なので1人でも15分で完了する。例えば、1年間に80回の輸送をする場合、1回に105分の短縮が可能であるため、1年間に140時間の短縮が可能である。しかも、労力も大幅に低減することができる。
矩形缶100を輸送トラック32から降ろす作業は、従来は倉庫用のパレットに積み替えるため、約200缶で約2時間を要していた作業が、本発明によれば矩形缶用ダネッジ輸送体5の単位で保管できるため、積み替え作業が必要なくなる。例えば、1年間に80回の積み替えをする場合、1回に約2時間の短縮が可能であるため、1年間に160時間の短縮が可能である。しかも、労力を要しない作業にできる。
(総括)
以上のように、上記矩形缶用ダネッジ1によれば、各矩形缶100の間と最外面の周囲に適切な距離W1,W2を保つことができるので、矩形缶100の輸送時に矩形缶100同士が当接して傷付くことを防止することが可能となる。
また、複数の矩形缶100を、矩形缶用ダネッジ1に収容した状態で一体的にトラックに積み込むことができ、矩形缶用ダネッジ1に収容した状態で一体的に保管することができるので、作業効率の大幅な向上と、労力の低減を図ることが可能となる。
なお、上記した実施形態では、矩形缶100を16個載置する矩形缶用ダネッジ1を例に説明したが、矩形缶100の個数は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態では、18リットル缶を例に説明したが、例えば、大きな矩形缶や小さな矩形缶などにも利用でき、矩形缶100の大きさは上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 矩形缶用ダネッジ
2 本体部
10 収容部
11 周壁
12 仕切り壁
13 内周部分
15 凹状載置部
16 連通部
17 位置決め凸部
20 輸送用パレット
21 持上げ部
22 位置決め凹部
30 製造工場
40 保管庫
50 消費工場
60 消費者
70 矩形缶輸送システム
100 矩形缶
101 下端部
102 上端部
W1,W2 距離

Claims (5)

  1. 複数個の矩形缶を載置する複数の収容部を本体部の上面に並設した矩形缶用ダネッジであって、
    前記本体部は、前記収容部の間で上方に突出して前記収容部の間を仕切る仕切り壁と、前記本体部の周囲から上方に突出して前記収容部の周囲を囲む周壁と、を備え、
    前記収容部は、前記矩形缶の下端部を載置する位置に凹状載置部を有し
    前記仕切り壁は、前記収容部の間に該収容部を連通させる連通部を有し、
    前記連通部は、前記本体部の下面から下方に突出する位置決め凸部を有している、
    ことを特徴とする矩形缶用ダネッジ。
  2. 前記仕切り壁と前記周壁は、上下方向に延びる面が上向きに漸減するテーパ状に形成され、
    前記位置決め凸部は、上下方向に延びる面が下向きに漸減するテーパ状に形成されている、
    請求項に記載の矩形缶用ダネッジ。
  3. 前記凹状載置部は、上下方向に重ねたときに上方の該凹状載置部の外周部分が下方の前記周壁の内周部分と係合するように前記本体部から下方に突出して形成されている、
    請求項1又は2に記載の矩形缶用ダネッジ。
  4. 複数個の矩形缶を載置する複数の収容部を本体部の上面に並設し、前記本体部は、前記収容部の間で上方に突出して前記収容部の間を仕切る仕切り壁と、前記本体部の周囲から上方に突出して前記収容部の周囲を囲む周壁と、を備え、前記収容部は、前記矩形缶の下端部を載置する位置に凹状載置部を有している、矩形缶用ダネッジと、
    前記矩形缶用ダネッジを載置する輸送用パレットと、
    を備え、
    前記輸送用パレットは、該輸送用パレットの持上げ部と、前記矩形缶用ダネッジを定位置で保持する位置決め部と、を有し、
    前記輸送用パレットの上部に前記矩形缶用ダネッジを載置し、
    前記矩形缶用ダネッジの前記収容部に複数の前記矩形缶を収容し、
    複数の前記矩形缶の上部に前記矩形缶用ダネッジを上下面が反転した状態で載置し、
    上部の前記矩形缶用ダネッジを前記矩形缶に固定して輸送する、
    矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶輸送システム。
  5. 前記矩形缶用ダネッジの前記収容部に収容した前記矩形缶の上部に前記矩形缶用ダネッジを載置し、
    前記矩形缶用ダネッジの前記収容部に複数の前記矩形缶を収容して複数段で前記矩形缶を収容し、
    最上段の前記矩形缶の上部に前記矩形缶用ダネッジを上下面が反転した状態で載置し、
    最上部の前記矩形缶用ダネッジを最上部の前記矩形缶に固定して輸送するようにした、
    請求項に記載の矩形缶用ダネッジを用いた矩形缶輸送システム。
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