JP6290910B2 - ピラゾロピリダジンならびに網膜変性疾患およびアッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するための方法 - Google Patents

ピラゾロピリダジンならびに網膜変性疾患およびアッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するための方法 Download PDF

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Description

本出願は、2012年10月25日に出願された米国仮出願第61/718,593号および2013年3月8日に出願された米国仮出願第61/775,376号の利益を主張し、これらの仮出願のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
アッシャー症候群は、希な遺伝的障害であり、難聴および失明の主な原因であって、10個の遺伝子のいずれか1個の変異に関連している。この症候群に対する他の名称としては、Hallgren症候群、Usher−Hallgren症候群、RP−Dysacusis症候群、およびDystrophia Retinae Dysacusis症候群が挙げられる。
アッシャー症候群は、難聴および徐々の視力損失を特徴とする。聴力損失は内耳欠陥に伴うが、一方で視力損失は、網膜細胞の変性である網膜色素変性(RP)に伴う。通常、網膜の桿体細胞が最初に影響を受け、初期の夜盲症および周辺視の徐々の損失をもたらす。一部の場合は、黄斑の錐体細胞の初期変性に伴い、中心視(central acuity)の損失をもたらす。一部の場合、患者の中心窩視力がなしで済まされ、「ドーナツ型の視覚(doughnut vision)」をもたらし、ここでは、中心および周辺の視覚は損なわれないままであるが、失明の輪(ring of blindness)によって妨げられる。
アッシャー症候群は、I、IIおよびIIIと示される、3つの臨床サブタイプを有する。アッシャーIの対象は、重度に難聴に生まれ、10年以内に視力を失い始め、平衡困難性を示す。彼らは、前庭異常のために、子供として歩行するのを習得することが遅い。アッシャーIIの対象は、聴力損失をあまり受けず、身体的平衡異常を受けず、思春期に視力を失い始める。彼らの聴力の多くは、中年まで保存され得る。アッシャーIIIの対象は、聴力および視力の徐々の損失を受け、身体的平衡異常を受けることがあり得る。
アッシャー症候群は、変わりやすい状態であり;重症度の程度は、サブタイプと緊密には結び付けられない。例えば、アッシャーIIIの対象は、小児期に無症候性であるが、成人早期から中期までに重度の聴力および視力の損失を発症することがある。50歳前の実質的な視力障害は、アッシャーIIIの対象によく見られる。他方で、アッシャーIの対象は、生まれたときから難聴であるが、良好な中心視力を老年まで維持することがある。
(発明の要旨)
本発明は、以下の構造:
Figure 0006290910
Figure 0006290910
を有する化合物;および医薬として許容されるこれらの塩を提供する。
上記化合物1−化合物14のそれぞれ、または医薬として許容されるこの塩(「ピラゾロピリダジン化合物」または「本発明の化合物」)は、網膜変性疾患またはアッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するために有用である。
本発明はさらに、有効量のピラゾロピリダジン化合物、および医薬として許容される担体またはビヒクルを含む組成物を提供する。この組成物は、網膜変性疾患またはアッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するために有用である。
本発明はさらに、網膜変性疾患を処置するための方法であって、これを必要としている対象に有効量のピラゾロピリダジン化合物を投与することを含む方法を提供する。
本発明はなおさらに、アッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するための方法であって、これを必要としている対象に有効量のピラゾロピリダジン化合物を投与することを含む方法を提供する。
細胞におけるN48K Clarin−1発現の密度を示す図である。
本発明は、本発明の化合物、本発明の化合物を含む組成物、および網膜変性疾患またはアッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するための方法であって、ピラゾロピリダジン化合物または医薬として許容されるこの塩を投与することを含む方法を提供する。
本発明の化合物
数値に直ぐ先立つ場合の「約」という語は、その値のプラスまたはマイナス10%の範囲を意味し、例えば、「約100mg」は、90mgから110mg、「約300mg」は、270mgから330mgを意味するなどである。
略語:
APCI 大気圧化学イオン化
DAPI 4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMEM ダルベッコ変性イーグル培地
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDAC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
ESI エレクトロスプレーイオン化
ESI−TOF エレクトロスプレーイオン化−飛行時間
HATU 2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOPO 2−ヒドロキシピリジン−N−オキシド
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー−質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
m/z 質量対電荷比
MALDI−TOF マトリックス補助レーザ脱着イオン化−飛行時間
MS 質量分析
PBS リン酸緩衝生理食塩水
Rt 保持時間
SDS ドデシル硫酸ナトリウム
THF テトラヒドロフラン
本発明は、以下の構造:
Figure 0006290910
Figure 0006290910
を有する化合物;および医薬として許容されるこれらの塩を提供する。
本明細書で開示される化合物の一部、例えば、化合物1−4および14は、絶対立体化学を示す、ボールド体またはハッチ型ウェッジを有して描かれている。
いずれの特定の機構によっても拘束されることなく、ピラゾロピリダジン化合物のビスフェニルピラゾロピリダジン部分は、アッシャーIII症候群で変異した遺伝子によってコードされたタンパク質であるClarin Iの活性およびトラフィッキング(trafficking)の回復に関与していると考えられる(Adatoら、Eur J Hum Genet、2002年6月;10(6):339−50頁)。
本発明の化合物は、塩の形態であり得る。一部の実施形態において、塩は、医薬として許容される塩である。医薬として許容される塩には、例えば、酸付加塩および塩基付加塩が含まれる。酸付加塩を形成する酸は、有機酸または無機酸であり得る。塩基付加塩を形成する塩基は、有機塩基または無機塩基であり得る。一部の実施形態において、医薬として許容される塩は、金属塩である。一部の実施形態において、医薬として許容される塩は、アンモニウム塩である。
酸付加塩は、本発明の化合物の遊離塩基形態への酸の付加から生じ得る。一部の実施形態において、酸は有機である。一部の実施形態において、酸は無機である。好適な酸の非限定的な例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、亜硝酸、硫酸、亜硫酸、リン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、乳酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、酒石酸、アスコルビン酸、ゲンチシン酸、グルコン酸、グルカロン酸、サッカリン酸、ギ酸、安息香酸、グルタミン酸、パントテン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、フマル酸、コハク酸、クエン酸、シュウ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、グリコール酸、リンゴ酸、桂皮酸、マンデル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、エンボン酸、フェニル酢酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、2−ホスホグリセリン酸、3−ホスホグリセリン酸、グルコース−6−リン酸、およびアミノ酸が含まれる。
好適な酸付加塩の非限定的な例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、リン酸二水素塩、炭酸塩、重炭酸塩、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、4−アミノサリチル酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩、ゲンチシン酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、パントテン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、メチルマレイン酸塩、グリコール酸塩、リンゴ酸塩、桂皮酸塩、マンデル酸塩、2−フェノキシ安息香酸塩、2−アセトキシ安息香酸塩、エンボン酸塩、フェニル酢酸塩、N−シクロヘキシルスルファミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、エタン−1,2−ジスルホン酸塩、4−メチルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、2−ホスホグリセリン酸塩、3−ホスホグリセリン酸塩、グルコース−6−リン酸塩、およびアミノ酸塩が含まれる。
金属塩は、カルボキシル基を有する本発明の化合物への無機塩基の付加から生じ得る。無機塩基は、塩基性対イオン、例えば、水酸化物イオン、炭酸イオン、重炭酸イオン、またはリン酸イオンなどと対になった金属カチオンからなる。金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、または典型金属であり得る。好適な金属の非限定的な例には、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、セリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、カルシウム、ストロンチウム、コバルト、チタン、アルミニウム、銅、カドミウム、および亜鉛が含まれる。
好適な金属塩の非限定的な例には、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、セリウム塩、マグネシウム塩、マンガン塩、鉄塩、カルシウム塩、ストロンチウム塩、コバルト塩、チタン塩、アルミニウム塩、銅塩、カドミウム塩、および亜鉛塩が含まれる。
アンモニウム塩は、カルボキシル基を有する本発明の化合物へのアンモニアまたは有機アミンの付加から生じ得る。好適な有機アミンの非限定的な例には、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、ジベンジルアミン、ピペラジン、ピリジン、ピラゾール、イミダゾール、ピラジン、ピピラジン、エチレンジアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、プロカイン、クロロプロカイン、コリン、ジシクロヘキシルアミン、およびN−メチルグルカミンが含まれる。
好適なアンモニウム塩の非限定的な例には、トリエチルアンモニウム塩、ジイソプロピルアンモニウム塩、エタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、モルホリニウム塩、N−メチルモルホリニウム塩、ピペリジニウム塩、N−メチルピペリジニウム塩、N−エチルピペリジニウム塩、ジベンジルアンモニウム塩、ピペラジニウム塩、ピリジニウム塩、ピラゾリウム塩、イミダゾリウム塩、ピラジニウム塩、エチレンジアンモニウム塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアンモニウム塩、プロカイン塩、クロロプロカイン塩、コリン塩、ジシクロヘキシルアンモニウム塩、およびN−メチルグルカミン塩が含まれる。
ピラゾロピリダジン化合物を作製するための方法
ピラゾロピリダジン化合物は、以下を包含する。
Figure 0006290910
スキーム1は、1−N−メチル基を有し、R’およびR”が、独立して、非置換または置換フェニル基であるピラゾロピリダジン化合物の調製について一般的に記載する。例えば、R’が非置換または置換フェニルである2−シアノカルボニル化合物は、N−メチルヒドラジンと縮合して、3−置換−1−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンを与える。5−アミノ基は、例えば、塩基、例えば、ピリジンの存在下で無水酢酸によってアシル化されて、5−アミド化合物を与える。5−アミド化合物は、例えば、エタノール(EtOH)などの溶媒中でヨウ素およびヨウ素酸の混合物によってヨウ素化されて、N−(3−置換−4−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミドを与える。例えば、トリエチルアミンなどの塩基と一緒のジメチルホルムアミド(DMF)などの溶媒中ヨウ化銅(I)の存在下でパラジウム(II)ビストリフェニルホスフィンジクロリドなどのパラジウム錯体により触媒される、アセトアミドとR”置換末端アルキンとのパラジウム媒介クロスカップリング、例えば、Sonagashiraクロスカップリングは、R”が非置換または置換フェニルである二置換アルキンを与える。エタノールなどの溶媒中水酸化ナトリウムなどの塩基によるアルキンアセトアミドの鹸化は、第一級アミンを与える。濃塩酸中亜硝酸ナトリウムによる第一級アミンのジアゾ化は、ジアゾ中間体を与え、このジアゾ中間体は環化して、1−N−メチル基を有し、R’およびR”が、独立して、非置換または置換フェニル基であるピラゾロピリダジン化合物を与える。
Figure 0006290910
スキーム2は、R基を有し、R’が非置換または置換フェニル基であるピラゾロピリダジン化合物の調製について一般的に記載する。R’およびRは、同一でありまたは異なることができる。例えば、4,6−ジクロロ−3−フェニルピリダジンは、テトラヒドロフラン(THF)などの溶媒中リチウムジイソプロピルアミド(LDA)などの塩基によって脱プロトン化され、得られた5−リチオ種は、非置換または置換ベンズアルデヒドと縮合して、第二級アルコールを与える。このアルコールは、トルエンなどの溶媒中二酸化マンガンなどの酸化剤によってケトンに酸化される。ケトンは、エタノールなどの溶媒中R−置換ヒドラジンと縮合して、中間体ヒドラゾンを与え、この中間体ヒドラゾンは環化して、1−N−R基を有するピラゾロピリダジン化合物を与え、ここで、Rは、式IIおよび式IIIにおけるように定義され、R’は、非置換または置換フェニル基である。
Figure 0006290910
スキーム3は、1−N−メチル基を有し、R’が、シアノ基、アルキン、アルケンまたはアリール基であるピラゾロピリダジン化合物の調製について一般的に記載する。例えば、1−メチル−3−ヨードフェニル−4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンは、場合によってパラジウム錯体などの適切な触媒の存在下で、場合によって亜鉛塩または銅塩などの非パラジウム遷移金属塩の存在下で、場合によってトリフェニルホスフィンまたは有機アミン塩基などの添加剤の存在下で、適切なカップリングパートナー、例えば、シアン化物塩、末端アルキン、ハロゲン化アルケニル、またはハロゲン化アリールとカップリングして、1−N−メチル基を有し、R’がシアノ基、アルキン、アルケンまたはアリール基であるピラゾロピリダジン化合物を与える。生成物中のR’の位置、すなわち、オルト、メタまたはパラは、出発物質中のヨード基の位置と同一である。
Figure 0006290910
スキーム4は、ピラゾロピリダジン化合物の調製について一般的に記載する。
治療上の使用
本発明の化合物は、これを必要としている対象に網膜変性疾患の処置のために投与され得る。網膜変性疾患の非限定的な例には、網膜色素変性、レーバー先天性黒内障、症候性網膜変性、滲出型および萎縮型加齢黄斑変性を含む加齢黄斑変性、およびアッシャー症候群が含まれる。一部の実施形態において、アッシャー症候群はアッシャー症候群のサブタイプである。一部の実施形態において、サブタイプはアッシャーIである。一部の実施形態において、サブタイプは、アッシャーIIである。一部の実施形態において、サブタイプはアッシャーIIIである。
本発明のさらなる実施形態において、本発明の化合物は、これを必要としている対象にアッシャー症候群に伴う聴力損失の処置のために投与され得る。一部の実施形態において、アッシャー症候群は、アッシャー症候群のサブタイプである。一部の実施形態において、サブタイプは、アッシャーIである。一部の実施形態において、サブタイプは、アッシャーIIである。一部の実施形態において、サブタイプは、アッシャーIIIである。
「対象」は、哺乳動物、例えば、ヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、または非ヒト霊長類、例えば、サル、チンパンジー、ヒヒもしくは赤毛猿である。一実施形態において、対象はヒトである。
本発明の化合物は、医薬として許容される担体またはビヒクルを含む組成物の成分として対象に投与され得る。好適な医薬担体またはビヒクルの非限定的な例には、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、エタノール、緩衝水、およびリン酸緩衝生理食塩水が含まれる。これらの組成物は、例えば、ドロップ剤、溶液剤、懸濁剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、および持続放出性製剤として投与され得る。一部の実施形態において、組成物は、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水シロップ、メチルセルロース、メチルおよびプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ならびに鉱油を含む。組成物は、滑沢剤、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、保存剤、甘味剤、または香味剤を追加的に含み得る。
組成物は、有効量の本発明の化合物を含み得る。本発明の化合物の「有効量」は、対象における網膜変性疾患またはアッシャー症候群に伴う聴力損失を処置するために有効である量である。組成物は、有効量の本発明の化合物を含む単位剤形で製剤化され得る。一部の実施形態において、組成物は、例えば、約1ngから約1,000mgの本発明の化合物を含む。一部の実施形態において、組成物は、約100mgから約1,000mgの本発明の化合物を含む。一部の実施形態において、組成物は、約100mgから約500mgの本発明の化合物を含む。一部の実施形態において、組成物は、約200mgから約300mgの本発明の化合物を含む。
本発明の化合物の投与量は、対象の症状、年齢、および体重、網膜変疾患またはアッシャー症候群に伴う聴力損失の性質および重症度、投与の経路、ならびに組成物の形態に依存して変わり得る。本明細書で記載される組成物は、単回用量または分割用量で投与され得る。一部の実施形態において、本発明の化合物の投与量は、対象の体重1kg当たり約0.01ngから約10g、1kg当たり約1ngから約0.1g、または1kg当たり約100ngから約10mgの範囲である。
投与は、例えば、局所、耳内、眼内、非経口、静脈内、動脈内、皮下、筋内、頭蓋内、眼窩内、脳室内、嚢内、脊髄内、槽内、腹腔内、鼻腔内、エアゾール、坐剤、または経口であり得る。経口使用のための製剤には、非毒性の、医薬として許容される賦形剤との混合物中に本発明の化合物を含有する錠剤が含まれる。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤または充填剤(例えば、スクロースおよびソルビトール)、滑沢剤、流動促進剤、および抗接着剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、シリカ、水素化植物油、またはタルク)であり得る。眼に使用するための製剤は、点眼剤の形態であり得る。
本発明の化合物またはこの組成物は、非経口、皮下、皮内、筋内、または静脈内投与のために、例えば、等張緩衝液、水性緩衝液または生理食塩緩衝液中で再構成するための凍結乾燥形態で提供され得る。本発明の組成物はまた、経口、耳内、経鼻、または舌下投与に有用な液体調製物、例えば、懸濁剤、シロップ剤またはエリキシル剤の形態であり得る。本発明の組成物はまた、経口投与に適した形態、例えば、カプセル剤、錠剤、丸剤、およびチュアブル固体製剤であり得る。本発明の組成物はまた、液体、粘性液体、ペースト、または粉末として、経皮投与のためのクリーム剤として調製され得る。本発明の組成物はまた、エアゾール性成分の有無にかかわらず、肺投与のための散剤として調製され得る。
組成物は、血液脳関門を横切ることができることに加えて、経口、耳内、鼻腔内、舌下、十二指腸内、皮下、頬側、結腸内、直腸、経膣、粘膜、肺、経皮、皮内、非経口、静脈内、筋内、および眼用剤形であり得る。
本発明の組成物は、当技術分野で公知の様々な手段によって投与され得る。例えば、本発明の組成物は、経口投与され得、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤またはシロップ剤として製剤化され得る。代替として、本発明の組成物は、注射剤(例えば、静脈内、筋内または皮下)、ドロップ注入(drop infusion)調製物または坐剤として非経口投与され得る。眼科用途のために、本発明の組成物は、点眼剤または眼軟膏剤として製剤化され得る。耳用組成物は、内部的または表面的のいずれかで、耳への適用のために点耳剤、軟膏剤(ointment)、クリーム剤、液剤、ゲル剤、または膏薬(salve)として製剤化され得る。これらの製剤は、従来の手段で調製され得、組成物は、任意の従来の添加剤、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁助剤、乳化剤、またはコーティング剤と混合され得る。
本発明の組成物は、湿潤剤、乳化剤および滑沢剤、着色剤、離型剤、コーティング剤、香味剤および賦香剤、保存剤ならびに抗酸化剤を含み得る。
組成物は、例えば、経口、耳内、眼内、経鼻、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、経膣、エアゾールおよび/または非経口投与に適切であり得る。組成物は、単位剤形で提供され得、当技術分野で公知の任意の方法により調製され得る。
経口投与に適した製剤は、カプセル剤、カシェ剤、丸剤、錠剤、ロゼンジ剤、散剤、顆粒剤の形態で、または水性もしくは非水性液体中溶液剤もしくは懸濁剤として、または水中油型もしくは油中水型の液体乳剤として、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤として、またはパステル剤(不活性基剤、例えば、ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアを用いる)としての形態であってもよい。本発明の組成物はまた、ボーラス剤、舐剤、またはペースト剤として投与され得る。
医薬として許容される担体またはビヒクルの追加の例には、(1)充填剤または増量剤、例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸;(2)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、および/またはアカシア;(3)保湿剤、例えば、グリセロール;(4)崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、バレイショまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウム;(5)溶解遅延剤、例えば、パラフィン;(6)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物;(7)湿潤剤、例えば、アセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロール;(8)吸収剤、例えば、カオリンおよびベントナイトクレー;(9)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびこれらの混合物;(10)着色剤;ならびに(11)緩衝剤が含まれる。類似の組成物を、軟質または硬質のゼラチン充填カプセル中で充填剤として用いることができる。
経口投与のための液体剤形は、医薬として許容される乳剤、マイクロエマルション、ゲル剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれる。液体剤形は、当技術分野で一般に用いられる不活性希釈剤、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸ジエチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油、例えば、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物を含有し得る。
懸濁剤形は、懸濁している、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカント、ならびにこれらの混合物を含有し得る。
主題組成物の経皮投与のための剤形には、ドロップ剤、散剤、スプレー剤、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、溶液剤、およびパッチ剤が含まれる。軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、およびゲル剤は、賦形剤、例えば、動物および植物脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはこれらの混合物を含有し得る。
散剤およびスプレー剤は、賦形剤、例えば、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉末、またはこれらの混合物を含有し得る。スプレー剤は、慣例の噴射剤、例えば、クロロフルオロヒドロカーボン、および揮発性非置換炭化水素、例えば、ブタンおよびプロパンを追加的に含有してもよい。
組成物は、固体粒子のエアゾールで投与され得る。非水性(例えば、フルオロカーボン噴射剤)懸濁剤が使用され得る。超音波ネブライザが使用され得るが、それらが分解を引き起こし得る剪断への暴露を最小限にするからである。
水性エアゾールは、本発明の化合物の水溶液または水性懸濁液を、非イオン性界面活性剤(Tweens、Pluronics、またはポリエチレングリコール);タンパク質、例えば、血清アルブミン;ソリビタンエステル;脂肪酸;レシチン;アミノ酸;緩衝剤;塩;糖;または糖アルコールのような任意の従来の医薬として許容される担体またはビヒクルと一緒に製剤化することによって作製され得る。
非経口投与に適した組成物は、本発明の化合物、および1種以上の医薬として許容される滅菌の等張性水性または非水性の溶液剤、分散液剤、懸濁剤、もしくは乳剤、または抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、もしくは製剤を対象の血液と等張性にさせる溶質を含有し得る、滅菌の注射可能な溶液剤もしくは分散液剤中に使用直前に再構成され得る滅菌の散剤、ならびに懸濁化剤または増粘剤を含む。
特定の実施形態を参照して本発明を説明してきたが、他の実施形態が本明細書の考察から当業者に明らかとなる。本発明は、以下の実施例への参照によりさらに明らかにされる。材料および方法の両方への多くの変更が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよいことが当業者に明らかである。
一般合成方法
特に断りのない限り、全ての化学薬品は、商業的供給業者から購入し、さらに精製することなく使用した。
標準塩基性LC−MS条件:(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)
アセトニトリル(遠UV等級):10mMの重炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウム)を有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するWaters Xterra MS 5μmC18、100×4.6mm(プラスガードカートリッジ)を使用した。流量は2mL/分であった。UV検出は、Watersダイオードアレー検出器(開始レンジ210nm、終了レンジ400nm、レンジ間隔4nm)を使用して行った。質量検出は、単一四重極LC−MS装置によって行った。イオン化は、化合物の種類に応じてESIまたはAPCIのいずれかである。使用した勾配は、0.00分の時点で水性溶媒95%から、4.0分の時点で水性溶媒5%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに1.5分間保持した。
標準酸性HPLC条件:(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPCL_CH3CN)
0.1%(V/V)ギ酸を有するアセトニトリル(遠VU等級):0.1%ギ酸を有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するHichrom ACE3C18−AR混合モード 100×4.6mmカラムを使用した。流量は1mL/分であった。UV検出は、Agilentダイオードアレー検出器(300nm、バンド幅200nm;基準450nm、バンド幅100nm)を使用して行った。使用した勾配は、0.00分から3.00分まで水性溶媒98%から、12.00分の時点で水性溶媒100%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに2.4分間保持した。
標準塩基性HPLC条件:(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC)
アセトニトリル(遠UV等級):10mM重炭酸アンモニウムを有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するPhenomenex、GeminiNX、3μmC18、150×4.6nmカラムを使用した。流量は、1mL/分であった。UV検出は、Agilentダイオードアレー検出器(300nm、バンド幅200nm;基準450nm、バンド幅100nm)を使用して行った。使用した勾配は、0.00分の時点で水性溶媒95.5%から9.00分の時点で水性溶媒0%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに4.5分間保持した。
標準酸性HPLC条件:(15cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC)
0.1%(V/V)ギ酸を有するアセトニトリル(遠UV等級):0.1%ギ酸を有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するSupelco、Ascentis(登録商標)Express C18またはHichrom Halo、C18、2.7μm C18、150×4.6mmカラムを使用した。流量は1mL/分であった。UV検出は、Agilentダイオードアレー検出器(300nm、バンド幅200nm;基準450nm、バンド幅100nm)を使用して行った。使用した勾配は、0.00分の時点で水性溶媒96%から、9.00分の時点で水性溶媒0%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに4.5分間保持した。
本発明の例証化合物の合成的調製
実施例1
2−[4−クロロ−3−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物1)
工程1:N−(1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
Figure 0006290910
1H−ピラゾール−5−アミン(50g、0.602mol)およびN−メチルモルホリン(160mL、1.44mol)のCHCl(2L)中溶液に、塩化アセチル(99mL、1.38mol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で1日間撹拌した。一部のジアセチル化生成物をLCMSで観察した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた固体をMeOH(2L)に懸濁させ、0℃に冷却した。4M NaOH溶液(水性、440mL、1.75mol)をゆっくりと添加し、この混合物を1.5時間かけて室温に加温させた。MeOHを真空中で除去し、固体をろ過により収集し、最小限の冷水で洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(60g)として得た。
工程2:N−(4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
Figure 0006290910
N−(1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(60g、0.48mol)、ヨウ素酸(21.1g、0.12mol)およびヨウ素(61g、0.24mol)のエタノール(1.6L)中懸濁液を60℃で1.5時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルおよび2M Na水溶液間に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮して、表題化合物を固体(105g)として得た。
工程3:N−(4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
Figure 0006290910
N−(4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(30g、120mmol)、炭素上10%パラジウム(50%水、7.4g、3mmol)、ヨウ化銅(I)(1.14g、6mmol)、トリフェニルホスフィン(6.3g、24mmol)およびトリエチルアミン(50mL、360mmol)のエタノール(600mL)中懸濁液を通して窒素を20分間泡立てた。フェニルアセチレン(18.3g、179mmol)を添加し、この混合物を通して窒素をさらに25分間泡立てた。次いで、この反応混合物を加熱し、窒素の雰囲気中還流条件下で3日間撹拌し、室温に冷却した。反応混合物をセライトに通してろ過し、ろ液を真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル9:1から0:1)により精製し、表題化合物を固体(17.6g)として得た。
工程4:1−(1−エトキシエチル)−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
Figure 0006290910
N−(4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(17.6g、78mmol)、エトキシエテン(11.2mL、117mmol)および1,4−ジオキサン中HCl(1mL、4mmol)のCHCl(520mL)中溶液を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をエタノール(260mL)および25%NaOH水溶液(260mL)に溶解させ、この反応混合物を75℃に4時間加熱し、室温に冷却した。エタノールを真空中で部分濃縮し、得られた固体をろ過により収集し、水および最小限の冷エタノールで洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(16g)として得た。
工程5:4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
亜硝酸ナトリウム(4.3g、63mmol)を濃HCl(314mL)に−15℃で添加し、10分間撹拌した。1−(1−エトキシエチル)−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(3g、31.4mmol)を添加し、この混合物を−10℃で10分間および室温で1日間撹拌した。この反応混合物を0℃に冷却し、CHCl(250mL)を添加した。激しい撹拌下で、NaCO(160g)、続いて飽和NaHCO水溶液を、pHが7になるまで2時間にわたって注意深く添加し、さらなる塩基の添加後にはもはや泡立ちはなかった。層を分離し、水相をCHClで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/ジエチルエーテル1:0から0:1)により精製し、表題化合物を固体(3.43g)として得た。
工程6:4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(2.44g、10.6mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(3.58g、15.9mmol)のアセトニトリル(106mL)中懸濁液を還流において1日間加熱した。黄色の固体を温かい間にろ過により収集して、表題化合物および出発原料の混合物(9:1、4g)を得た。
工程7:2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン
Figure 0006290910
クロロアセチルクロリド(632μL、7.94mmo)を、(3R)−3−フルオロピロリジン(1g、7.94mmol)およびトリエチルアミン(2.2mL、15.9mmol)のCHCl(20mL)中溶液に5℃で滴下した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。水およびCHClを添加した。層を分離し、水層をCHClで抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮して、2−クロロ−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(4.7g)を得た。
水素化ナトリウム(鉱油中60%、240mg、6mmol)を、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(1.06g、3mmol)および2−クロロ−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(740mg、4.5mmol)の乾燥DMF(20mL)中溶液に室温で添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。4%LiCl水溶液および酢酸エチルを添加した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から3:7)により部分的に精製した。得られた固体を最小限のCHClに溶解させ、固体が沈殿するまでジエチルエーテルを添加した。固体をろ過により収集して、表題化合物を固体(846mg)として得た。
工程8:2−[4−クロロ−3−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−−1−イル]−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物1)
Figure 0006290910
2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(70mg、0.144mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(22mg、0.158mmol)およびKPO(92mg、0.43mmol)のDMF(1.1mL)および水(0.4mL)中懸濁液を通して窒素を20分間泡立てた。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(12mg、0.014mmol)を添加し、管を密封し、マイクロ波照射を用いて60℃に30分間加熱した。この粗反応混合物をろ過し、分取HPLCにより部分的に精製した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から7:3)により精製して、化合物1(20mg)を得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.82-7.72 (4 H, m), 7.55-7.47 (3 H, m), 7.22-7.13 (2 H, m), 5.68-5.52 (2 H, m), 5.50-5.20 (1 H, m), 4.00-3.79 (3 H, m), 3.68-3.57 (1 H, m), 2.49-2.27 (2 H, m).
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt3.97分;m/z 454[M+H]99.6%純度。
実施例2
2−[4−クロロ−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物2)
Figure 0006290910
工程8において4−フルオロフェニルボロン酸の代わりに3,4−ジフルオロフェニルボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物2を合成した。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.75-7.72 (2 H, m), 7.68-7.62 (1 H, m), 7.57-7.48 (4 H, m), 7.34-7.30 (1 H, m), 5.70-5.53 (2 H, m), 5.46-5.19 (1 H, m), 3.98-3.81 (3 H, m), 3.65-3.58 (1 H, m), 2.50-2.00 (2 H, m).
LCMS(15cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC_CH3CN)Rt 10.32分;m/z 472[M+H]99.6%純度。
実施例3
2−[4−クロロ−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物3)
Figure 0006290910
工程8において4−フルオロボロン酸の代わりに2,5−ジフルオロフェニルボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物3を合成した。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.78-7.74 (2 H, m), 7.55-7.47 (3 H, m), 7.38-7.33 (1 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 5.68-5.53 (2 H, m), 5.39-5.33 (1 H, m), 4.00-3.81 (3 H, m), 3.65-3.55 (1 H, m), 2.50-2.00 (2 H, m).
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.51分;m/z 472[M+H]93.72%純度。
実施例4
2−[4−クロロ−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物4)
Figure 0006290910
工程8において4−フルオロボロン酸の代わりに2,3−ジフルオロフェニルボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物4を合成した。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.77-7.74 (2 H, m), 7.54-7.47 (3 H, m), 7.43-7.37 (1 H, m), 7.33-7.29 (1 H, m), 7.24-7.17 (1 H, m), 5.69-5.54 (2 H, m), 5.41-5.25 (1 H, m), 4.01-3.78 (3 H, m), 3.65-3.58 (1 H, m), 2.00 (2 H, m).
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.52分;m/z 472[M+H]95.5%純度。
実施例5
4−クロロ−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物5)
Figure 0006290910
4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(9:1、1.4g)、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノール(1.13g、7.8mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(1.37g、7.8mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.07g、7.9mmol)の1,4−ジオキサン(26mL)中溶液を85℃に1時間加熱し、次いで、室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から0:1で開始し、次いで酢酸エチル/MeOH中4M NH1:0から9:1)により部分的に精製して、4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1Hピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(761mg)を得た。
工程8において4−フルオロフェニルボロン酸の代わりに2,3−ジフルオロフェニルボロン酸および2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノンの代わりに4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1Hピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを用いることを除いて、実施例1に従って化合物5を合成した。分取HPLCにより、化合物5を二ギ酸塩として得た。
H NMR δ (ppm)(DMSO-d): 8.18 (2 H, s), 7.68-7.64 (2 H, m), 7.62-7.54 (1 H, m), 7.54-7.40 (4 H, m), 7.37-7.30 (1 H, m), 4.85 (2 H, t), 2.89 (2 H, t), 2.44 (4 H, bs), 2.13 (4 H, bs), 2.02 (3 H, bs).
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.94分;m/z 469[M+H]95.98%純度。
実施例6
2−[4−クロロ−3−(2−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(化合物6)
Figure 0006290910
水素化ナトリウム(鉱油中60%、32mg、1.75mmol)を、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(400mg、1.12mmol)および2−クロロ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(54mg、1.8mmol)の乾燥DMF(7.5mL)中溶液に室温で添加した。室温で1.5時間後、さらに水素化ナトリウム(鉱油中60%、27mg)を添加し、この懸濁液を2時間撹拌した。4%LiCl水溶液および酢酸エチルを添加した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から0:1)により部分的に精製した。得られた固体を最小限のCHClに溶解させ、ジエチルエーテルを固体が沈殿するまで添加した。固体をろ過により収集して、2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(246mg)を得た。
工程8において4−フルオロフェニルボロン酸の代わりに2−フルオロフェニルボロン酸および2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノンの代わりに2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−(ピロリジン−1−イル)エタノンを用いることを除いて、実施例1に従って化合物6を合成した。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.77-7.74 (2 H, m), 7.66-7.61 (1 H, m), 7.53-7.45 (4 H, m), 5.58 (2 H, s), 3.66 (2 H, t), 3.54 (2 H, t), 2.11-2.05 (2 H, m), 1.96-1.90 (2 H, m).
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.62分;m/z 436[M+H]95.36%純度。
実施例7
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンのための合成スキーム:
Figure 0006290910
工程1:N−(2−アセチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド
Figure 0006290910
5−フェニル−1H−ピラゾール−3−アミン(18.6g、0.117mo)およびN−メチルモルホリン(30.8mL、0.281mol)のCHCl(250mL)中溶液に、塩化アセチル(20mL、0.281mol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をCHClおよび水で希釈した。層を分離し、有機層を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣にジエチルエーテルを添加し、固体をろ過により収集し、表題化合物を固体(25.1g)として得た。
工程2:N−(2−アセチル−4−ヨード−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド
Figure 0006290910
N−(2−アセチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド(25.1g、0.103mol)、ヨウ素酸(4.5g、0.026mol)およびヨウ素(15.7g、0.062mol)のエタノール(250mL)中懸濁液を50℃で3時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、CHClおよび2M Na水溶液間に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮して、表題化合物および出発物質の混合物(2.2:1、30.3g)を得た。この混合物をエタノール(250mL)中ヨウ素酸(1.6g、9.6mmol)およびヨウ素(9.7g、38mmol)を用いて同じ条件下で再び反応させて、表題化合物を固体(31.9g)として得た。
工程3:N−[3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
Figure 0006290910
N−(2−アセチル−4−ヨード−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド(31.87g、86.4mmol)、フェニルアセチレン(17.6g、173mmol)、トリエチルアミン(200mL)およびDMF(100mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(1.64g、8.6mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3.0g、4.3mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル5:1から1:1)により精製し、表題化合物を固体(12.5g)として得た。
工程4:3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
Figure 0006290910
N−[3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(12.5g、42mmol)、エタノール(100mL)および25%NaOH水溶液(100mL)の混合物を撹拌し、90℃に1時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣にジエチルエーテルを添加し、固体をろ過により収集し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(5.4g)として得た。
工程5:4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
亜硝酸ナトリウム(2.88g、42mmol)を濃HCl(314mL)に−15℃で少しずつ添加し、15分間撹拌した。3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(5.4g、21mmol)を固体として添加し、続いて、CHCl(10mL)を添加した。この反応混合物を加温させ、室温で1時間撹拌した。反応混合物をCHCl(44mL)で希釈し、NaCl(2.7g)を添加した。この反応混合物を50℃に1日間加熱した。層を分離し、有機層を水で洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル4:1、次いでCHCl/酢酸エチル1:0から4:1)により精製し、表題化合物を固体(3.0g)として得た。
実施例8
4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンのための合成スキーム
Figure 0006290910
工程1:N−[3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
Figure 0006290910
3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(6.5g、36mmol)およびN−メチルモルホリン(9.7mL、88mmol)のCHCl(150mL)中溶液に、塩化アセチル(6mL、85mmol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で1日間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣に0℃でMeOH(50mL)およびTHF(50mL)を添加し、続いてNaOH溶液(水性2.5M、42.5mL)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、pHが約6に達するまでHCl溶液を添加した。有機溶媒を真空中で蒸発させた。得られた水性懸濁液から固体をろ過により収集し、表題化合物を固体(7.6g)として得た。
工程2:N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
Figure 0006290910
N−[3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(7.6g、34.7mmol)、ヨウ素酸(1.5g、8.5mmol)およびヨウ素(4.4g、17.3mmol)のエタノール(200mL)中懸濁液を60℃で1時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、CHClおよび2M Na水溶液間に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、真空中で濃縮して、表題化合物を固体(10.8g)として得た。
工程3:N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
Figure 0006290910
N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(10.8g、44mmol)、フェニルアセチレン(12.5g、123mmol)、トリエチルアミン(100mL)およびDMF(40mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(840mg、4.42mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(1.5g、2.1mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から0:1)により精製し、表題化合物を固体(4g)として得た。
工程4:3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
Figure 0006290910
N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(2g、6.2mmol)、エタノール(22mL)および25%NaOH水溶液(22mL)の混合物を80℃に1時間撹拌および加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮して、表題化合物を固体(1.2g)として得た。
工程5:4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
亜硝酸ナトリウム(740mg、10.7mmol)を濃HCl(24mL)に−15℃で少しずつ添加し、15分間撹拌した。3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1g、3.6mmol)を固体として添加し、続いてCHCl(10mL)を添加した。この反応混合物を加温させ、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をCHCl(20mL)で希釈し、NaCl(0.5g)を添加した。この反応混合物を50℃に1日間加熱した。層を分離し、有機層を水で洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン0:1から7:3)により精製し、表題化合物を固体(500mg)として得た。
実施例9
4−クロロ−1−(2−イソプロポキシエチル)−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物7)
Figure 0006290910
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、2−イソプロポキシエタノール(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて85から120℃の温度に30から90分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、化合物7を得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.79-7.74 (4 H, m), 7.55-7.44 (6 H, m), 4.98 (2 H, t), 4.08 (2 H, t), 3.71-3.63 (1 H, m), 1.10 (6 H, t).
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 13.18分;m/z 393[M+H]93.65%純度。
実施例10
4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−1−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物8)
Figure 0006290910
4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノール(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて85から120℃の温度に30から90分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、化合物8を得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.81-7.77 (2 H, m), 7.57-7.44 (6 H, m), 7.20-7.18 (1 H, m), 4.95 (2 H, t), 3.07 (2 H, t), 2.65 (4 H, bs), 2.35 (4 H, bs), 2.25 (3 H, s).
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.93分;m/z 451[M+H]99.18%純度。
実施例11
4−[2−[4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]エチル]モルホリン(化合物9)
Figure 0006290910
4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、2−モルホリノエタノール(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて85から120℃の温度に30から90分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、分取HPLCにより精製して、化合物9を得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.80-7.77 (2 H, m), 7.60-7.45 (6 H, m), 7.22-7.16 (1 H, m), 4.95 (2 H, t), 3.62 (4 H, t), 3.06 (2 H, t,, 2.61 (4 H, t).
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.16分;m/z 438[M+H]97.23%純度。
実施例12
4−クロロ−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
工程1において3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−アミンを用いることを除いて、実施例8に従って4−クロロ−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを合成した。
実施例13
4−クロロ−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物10)
Figure 0006290910
4−クロロ−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノール(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて85から120℃の温度に30から90分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、化合物10を得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.78-7.75 (2 H, m), 7.65-7.59 (1 H, m), 7.58-7.51 (4 H, m), 7.33-7.29 (1 H, m), 4.93 (2 H, t), 3.16 (2 H, t), 3.08 (4 H, bs), 1.59 (4 H, bs), 2.67 (3 H, s).
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 4.27分;m/z 469[M+H]96.02%純度。
実施例14
4−クロロ−5−(3−フルオロフェニル)−3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
工程3においてフェニルアセチレンの代わりに3−フルオロフェニルアセチレンを用いることを除いて、実施例7に従って4−クロロ−5−(3−フルオロフェニル)−3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを合成した。
実施例15
2−[4−クロロ−5−(3−フルオロフェニル)−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(化合物11)
Figure 0006290910
4−クロロ−5−(3−フルオロフェニル)−3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、2−ヒドロキシ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて85から120℃の温度に30から90分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、化合物11を得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.81-7.76 (2 H, m), 7.55-7.45 (6 H, m), 7.23-7.15 (1 H, m), 5.58 (2 H, s), 3.67 (2 H, t), 3.54 (2 H, t), 2.13-2.05 (2 H, m), 1.97-1.89 (2 H, m).
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.69分;m/z 436[M+H]98.67%純度。
実施例16
イソブチル2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)アセテート(化合物12)
イソブチル2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)アセテートのための合成スキーム
Figure 0006290910
工程1:エチル2−(5−アセトアミド−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート
Figure 0006290910
エチル2−(5−アミノ−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート(49g、0.17mol)のピリジン(200mL)中溶液に、無水酢酸(17.4g、0.17mmol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をCHClおよび水で希釈した。層を分離し、有機層を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、真空中で濃縮した。残渣にCHClを添加し、固体をろ過により収集し、表題化合物を固体(22g)として得た。母液を真空中で濃縮し、冷CHClで洗浄して、第2のバッチ15gを得た。
工程2:エチル2−(5−アセトアミド−4−ヨード−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート
Figure 0006290910
エチル2−(5−アセトアミド−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート(37g、129mmol)、ヨウ素酸(5.6g、32mmol)およびヨウ素(19.7g、77mmol)のエタノール(400mL)中懸濁液を50℃で2時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をCHCl/ジエチルエーテル(1:0から97:3)でシリカゲルのパッドを通して溶離させた。残渣をCHClおよび2M Na水溶液間に分配した。層を分離し、有機層を脱水し(MgSO)、真空中で濃縮して、残渣を得、この残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl/イソヘキサン1:1から1:0、次いでCHCl/ジエチルエーテル9:1から8:2)により部分的に精製し、次いで、ジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物をオフホワイトの固体(43g)として得た。
工程3:エチル2−[5−アセトアミド−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]アセテート
Figure 0006290910
エチル2−(5−アセトアミド−4−ヨード−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート(18.6g、45mmol)、フェニルアセチレン(9.2g、90mmol)、ヨウ化銅(860mg、4.5mmol)、トリエチルアミン(200mL)およびDMF(75mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(1.6g、2.25mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で4.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl、次いでイソヘキサン/酢酸エチル1:1、続いてCHCl/酢酸エチル9:1から8:2)により部分的に精製し、次いでジエチルエーテルで粉砕して、表題化合物を固体(13g)として得た。
工程4:2−[5−アミノ−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−2−イル]酢酸ナトリウム
Figure 0006290910
エチル2−[5−アセトアミド−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]アセテート(13g、34mmol)、エタノール(150mL)および25%NaOH水溶液(150mL)の混合物を撹拌し、80℃に8時間加熱し、室温に冷却した。冷却後、沈殿物が形成した。沈殿物をろ過し、酢酸エチル/水(1:1)の冷混合物で洗浄した。固体をジエチルエーテルでさらに粉砕し、ろ過し、乾燥させて、表題化合物9.8gを得た。
工程5:2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−1Hピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)酢酸
Figure 0006290910
亜硝酸ナトリウム(1.86mg、26.9mmol)を濃HCl(30mL)に0℃で少しずつ添加し、15分間撹拌した。2−[5−アミノ−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]酢酸ナトリウム(3g、8.85mmol)を固体として、少しずつ添加した。次いで、この懸濁液を室温で16時間撹拌した。この反応混合物をCHClで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジエチルエーテル/CHCl1:9)により精製し、表題化合物を固体(1.7g)として得た。
工程6:イソブチル2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)アセテート(化合物12)
Figure 0006290910
トリエチルアミン(535μL、3.8mmol)をTHF(20mL)中2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−1Hピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)酢酸(700mg、1.92mmol)に0℃で添加し、続いてイソブチルクロロホルメート(342mg、2.9mmol)を添加した。この反応混合物を1時間撹拌した。次いで、水素化ホウ素ナトリウム(220mg、5.8mmol)を少しずつ添加し、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を0.5M HClで希釈し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離器)、真空中で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン0:1から1:0)により精製して、化合物12を固体(50mg)として得た。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.80-7.73 (4 H, m), 7.56-7.48 (6 H, m), 5.60 (2 H, s), 3.99 (2 H, d), 1.97-1.90 (1 H, m), 0.90 (6 H, d).
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 4.24分;m/z 421[M+H]98.88%純度。
実施例17
4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
Figure 0006290910
工程7において2−クロロ−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノンの代わりに2−ピロリジン−1−イルエタノールを用いることを除いて、工程6を通して実施例1に従って、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを合成して、表題化合物を得た。
実施例18
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物13)
Figure 0006290910
実施例1、4−フルオロフェニルボロン酸の代わりにフェニルボロン酸を用いおよび2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノンの代わりに4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを用いる工程8に従って、化合物13を合成した。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.79-7.76 (4 H, m), 7.55-7.44 (6 H, m), 4.97 (2 H, t), 3.22 (2 H, t), 2.68 (4 H, bs), 1.88-1.65 (4 H, m).
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.98分;m/z 404[M+H]95.91%純度。
実施例19
2−[4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物14)
Figure 0006290910
実施例1、4−フルオロフェニルボロン酸の代わりに3−フルオロフェニルボロン酸を用いる工程8に従って、化合物14を合成した。
H NMR δ (ppm)(CHCl-d): 7.76-7.74 (2 H, m), 7.61-7.59 (1 H, m), 7.56-7.43 (5 H, m), 7.18 (1 H, m), 5.69-5.54 (2 H, m), 5.36 (1 H, m), 4.00-3.84 (3 H, m), 3.62 (1 H, m), 2.50-2.00 (2 H, m).
LCMS(10cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC_CH3CN)Rt 10.25分;m/z 454[M+H]96.13%純度。
実施例20
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の活性を示すアッセイ法(24時間インキュベーション)
Clarin−1は、アッシャーIII症候群において変異した遺伝子によってコードされたタンパク質である(Adatoら、2002年)。北米でClarin−1において最もよく見られる変異はN48Kであり、この変異は、グリコシル化の消失およびトラフィッキング障害を引き起こすことが報告されている(Tianら、2009年)。結果として、N48Kタンパク質は、原形質膜に到達せず、プロテアソームにより分解される。したがって、N48K Clarin−1の細胞表面へのトラフィッキングの回復は、アッシャーIII症候群への介入の手段を与えると考えられている。
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の有用性を実証する有用な細胞モデルは、HEK293−Clarin−1 N48K−HA D9細胞系である(Tianら、2009年)。典型的な実験において、37℃、5%COで加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)中1ウェル当たり20,000個の細胞の細胞密度でコラーゲン被覆96−ウェルプレート上に、これらの細胞を播種した。インキュベーション一晩後、37℃、5%COで加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するDMEM培地中に24時間インキュベーションのために化合物を添加した。負対照として、DMSOを0.25%最終濃度で使用した。化合物を典型的には3通り方式で試験した。化合物と一緒にインキュベーション24時間後、10%緩衝ホルマリンの添加により細胞をウェルに固定して、最終濃度4%ホルマリンを得た。室温で固定20分後、Triton X−100を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.02リン酸塩、150mM NaCl、0.1%Triton X−100)でウェルを3回洗浄した。
HAタグ付きN48K Clarin−1を、Triton X−100を含有するPBS中1:1000の希釈でHAタグに対する抗体(HA.11 Clone 16B12モノクローナル抗体、Covance #MMS−101P)によって検出した。インキュベーション90分後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、このウェルに二次抗体(ヤギ抗マウスIgG−Cy3(1.5mg/ml)、Jackson IR Europe#115165003)を、Triton X−100を含有するPBS中1:250の希釈で45分間添加した。その後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、核に対する最終の染色を1:10,000の希釈でDAPI(4’、6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)の添加により行った。染色細胞の画像化は、InCell 1000High Content Imager(GE Healthcare)上で行い、N48K Clarin−1に対してCy3チャネルおよび核に対してDAPIチャネルを読み出した。特定のアルゴリズムを用いて画像を分析および定量化した。このアルゴリズムにより、DAPIシグナルの追加の核セグメンテーションに基づいてそれぞれの細胞についてのHA−Clarin−1染色が測定された(図1)。このアルゴリズムにより、細胞1個当たりの強度が測定され、したがって、細胞数の変化に対してあまり感度が高くない。ウェル1つ当たり、およそ2,000個の細胞を測定して、細胞1個当たりの平均密度測定値を得た。
実施例21
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の活性を示すアッセイ法(2時間インキュベーション)
Clarin−1は、アッシャーIII症候群において変異した遺伝子によりコードされたタンパク質である(Adatoら、2002年)。北米でClarin−1において最もよく見られる変異はN48Kであり、この変異は、グリコシル化の消失およびトラフィッキング障害を引き起こすことが報告されている(Tianら、2009年)。結果として、N48Kタンパク質は、原形質膜に到達せず、プロテアソームにより分解される。したがって、N48K Clarin−1の細胞表面へのトラフィッキングの回復は、アッシャーIII症候群への介入の手段を与えると考えられている。
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の有用性を実証する有用な細胞モデルは、HEK293−Clarin−1 N48K−HA D9細胞系である(Tianら、2009年)。典型的な実験において、37℃、5%COで加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)中1ウェル当たり20,000個の細胞の細胞密度でコラーゲン被覆96−ウェルプレート上に、これらの細胞を播種した。インキュベーション一晩後、37℃、5%COで加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するDMEM培地中に2時間インキュベーションのために化合物を添加した。負対照として、DMSOを0.25%最終濃度で使用した。化合物を典型的には3通り方式で試験した。化合物と一緒にインキュベーション2時間後、細胞を新鮮な培地中で22時間インキュベートした。次いで、10%緩衝ホルマリンの添加により細胞をウェルに固定して、最終濃度4%ホルマリンを得た。室温で固定20分後、Triton X−100を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.02リン酸塩、150mM NaCl、0.1%Triton X−100)でウェルを3回洗浄した。
HAタグ付きN48K Clarin−1を、Triton X−100を含有するPBS中1:1000の希釈でHAタグに対する抗体(HA.11 Clone 16B12モノクローナル抗体、Covance #MMS−101P)によって検出した。インキュベーション90分後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、このウェルに二次抗体(ヤギ抗マウスIgG−Cy3(1.5mg/ml)、Jackson IR Europe#115165003)を、Triton X−100を含有するPBS中1:250の希釈で45分間添加した。その後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、核に対する最終の染色を1:10,000の希釈でDAPI(4’、6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)の添加により行った。染色細胞の画像化は、InCell 1000High Content Imager(GE Healthcare)上で行い、N48K Clarin−1に対してCy3チャネルおよび核に対してDAPIチャネルを読み出した。特定のアルゴリズムを用いて画像を分析および定量化した。このアルゴリズムにより、DAPIシグナルの追加の核セグメンテーションに基づいてそれぞれの細胞に対するHA−Clarin−1染色が測定された(図1)。このアルゴリズムにより、細胞1個当たりの強度が測定され、したがって、細胞数の変化に対してあまり感度が高くない。ウェル1つ当たり、およそ2,000個の細胞を測定して、細胞1個当たりの平均密度測定値を得た。
実施例22
本発明の化合物5−化合物12についてのIC50値を、実施例20のアッセイ法に従って得た。化合物5−化合物12について得たIC50値は、2マイクロモル以下であった。
化合物1−化合物4、化合物11、化合物13および化合物14についてのIC50値は、実施例21のアッセイ法に従って得た。化合物1−化合物4、化合物11、化合物13および化合物14について得たIC50値は、14マイクロモル以下であった。化合物1−化合物3、化合物11、化合物13および化合物14について得たIC50値は、6マイクロモル以下であった。化合物2、化合物11および化合物13について得たIC50値は、4マイクロモル以下であった。化合物13について得たIC50値は、1マイクロモル以下であった。
実施例20の方法に従ってアッセイした化合物11について得たIC50値は、2マイクロモル未満であった。実施例21の方法に従ってアッセイした化合物11について得たIC50値は、3マイクロモル未満であった。
本出願で開示されたそれぞれの参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (16)

  1. 構造:
    Figure 0006290910
    Figure 0006290910
    を有する化合物;または医薬として許容されるこの塩。
  2. 有効量の請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの化合物の塩、および医薬として許容される担体またはビヒクルを含む、組成物。
  3. 請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの化合物の塩を含有する、網膜変性疾患の治療のための組成物。
  4. 網膜変性疾患が、網膜色素変性、レーバー先天性黒内障、症候性網膜変性、加齢性黄斑変性またはアッシャー症候群である、請求項に記載の組成物。
  5. アッシャー症候群が、アッシャーI症候群、アッシャーII症候群またはアッシャーIII症候群である、請求項に記載の組成物。
  6. 網膜変性疾患が、アッシャーIII症候群である、請求項に記載の組成物。
  7. 請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの化合物の塩を含有する、アッシャー症候群に伴う聴力損失の治療のための組成物。
  8. アッシャー症候群が、アッシャーI症候群、アッシャーII症候群またはアッシャーIII症候群である、請求項に記載の組成物。
  9. アッシャー症候群が、アッシャーIII症候群である、請求項に記載の組成物。
  10. 網膜変性疾患の治療のための医薬の製造における、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの化合物の塩の使用。
  11. 網膜変性疾患が、網膜色素変性、レーバー先天性黒内障、症候性網膜変性、加齢性黄斑変性またはアッシャー症候群である、請求項10に記載の使用。
  12. アッシャー症候群が、アッシャーI症候群、アッシャーII症候群またはアッシャーIII症候群である、請求項11に記載の使用。
  13. 網膜変性疾患が、アッシャーIII症候群である、請求項11に記載の使用。
  14. アッシャー症候群に伴う聴力損失の治療のための医薬の製造における、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの化合物の塩の使用。
  15. アッシャー症候群が、アッシャーI症候群、アッシャーII症候群またはアッシャーIII症候群である、請求項14に記載の使用。
  16. アッシャー症候群が、アッシャーIII症候群である、請求項14に記載の使用。
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