JP6290725B2 - 太陽電池装置 - Google Patents

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

本発明は、太陽電池装置に関する。
近年、環境保護の観点から住宅に取り付けられる太陽電池装置の普及が進んでいる。
このような太陽電池装置は住宅の機能を損なうことなく、屋根上に設置できることが求められる。例えば積雪地域の住宅の屋根に求められる機能として雪止めがある。雪止めは屋根上に雪を留めることで、落雪に伴う大きな音の発生等を防止する機能がある。
一方で、太陽電池装置の太陽電池パネルの表面はガラスで覆われていることから滑りやすく、大きな雪の塊が一度に落ちやすく大きな音を発生させやすい。
この問題を解決するために、太陽電池装置に雪止めを設けて、太陽電池装置からの落雪を抑制することが提案されている。
特開2014−70355号公報
しかしながら特許文献1の太陽電池装置は、太陽電池モジュールの軒側に線状に設けら
れた、太陽電池装置の主面に対して略直角に立設した低背の雪止めを有している。このような雪止めは、雨水を堰き止めて貯留しやすい形状であるため、太陽電池装置上を流れる雨水の量が増すと雪止めを超える量まで水が滞留してから雪止めを乗り越える流れとなり、太陽電池装置上を流れる雨水の流れは上下に波打つ乱流となりやすい。
このように乱流となった水流は、最も軒先側に位置する太陽電池モジュールの雪止めを乗り越えた際に広い範囲に飛散し、一部の水流が屋根の雨樋を飛び越えて落ち、空調の室外機等の上で長時間に渡り大きな音を立てたり、下を通りかかった人に多量の水を浴びせるという問題を生じる。
また、軒先から飛び散る水流を受けるために、屋根から大きく張り出した雨樋を設けると、屋根からの滑雪が雨樋に引っ掛かり、雨樋が破損してしまう。
そこで、この問題を回避するために屋根の軒先側に通常の平板瓦等の屋根材で覆われた区間を残し、軒先から少し距離を取って太陽電池装置を配置するなどの対策がとられてきた。しかしこのような対策の場合、屋根の軒先側に至るまで太陽電池装置を設置することができず、太陽電池装置の設置面積が小さくなり、発電量が小さくなるという問題があった。
したがって、太陽電池装置の軒先からの雨水の飛散距離を抑制し屋根の雨樋で雨水を収集することができる構造の雪止めを備えた太陽電池装置が要求される。
本発明の一形態に係る太陽電池装置は、水平面に対して上側主面が傾斜するように設置される太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの下端近傍に設けられており、前記上側主面の上端から下端に向かう傾斜方向において前記上側主面に対して傾斜する第1主面を有する雪止めとを具備する太陽電池装置であって、前記第1主面は、前記太陽電池パネルから近い部位に前記上側主面に対して緩やかに傾斜し前記傾斜方向の下り側に突出した曲面からなる第1部分と、前記太陽電池パネルから遠い部位に前記上側主面に対して前記第1部分よりも急に傾斜した第2部分とを有しており、前記第1部分および前記第2部分は、その根本側から先端側にかけて前記傾斜方向の下り側に沿う角度を有し下り側に逆行しない
本発明の一実施形態に係る太陽電池装置によれば、雪止めの第1部分が太陽電池パネルから近い部位において、太陽電池パネルの上側主面に対して緩やかに傾斜していることから、雨水の水流が乱流となることを抑制し、水流を層流に近い状態に維持することができる。
さらに、第1部分とつながっている第2部分が太陽電池パネルから遠い部位において、太陽電池パネルの上側主面に対して第1部分よりも急に傾斜していることから、第2部分は太陽電池装置状の積雪を滑落しないように保持し、太陽電池装置上から一度に落雪することを防止する効果を高めつつ、水流を層流の方向へ整流する効果を有する。
これにより太陽電池装置の軒先から飛び広がる水の範囲を小さくして、軒先から飛び出す距離を短くすることで、雨水の水流が雨樋を飛び越えることなく、雨樋で回収される。
この結果、屋根の軒先まで太陽電池装置を充填して配置することができ、設置面積を大きくして発電量を高めることができる。
本発明の一形態に係る太陽電池装置の一実施形態を説明する図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A’線で切断した様子を示す断面図である。 本発明の一形態に係る太陽電池装置における太陽電池モジュールを構成する太陽電池パネルの一実施形態を説明する図であり、(a)は受光面側からみた平面図であり、(b)は(a)のB−B’線で切断した様子を示す断面図である。 本発明の一形態に係る太陽電池装置における太陽電池モジュールの一実施形態を説明する図であり、(a)は受光面側からみた平面図、(b)は背面図、(c)は側面図であり、(d)は図3(a)のC−C’線で切断した様子を示す断面図である。 本発明の一形態に係る太陽電池装置の一実施形態を説明する図であり、(a)は図1(b)におけるD部の拡大図、(b)は図1(b)におけるE部の拡大図である。 本発明の一形態に係る太陽電池装置の一実施形態を説明する図であり、(a)は図4(a)の太陽電池装置上の雨水の流れを説明する模式図であり、(b)は図4(b)の太陽電池装置上の雨水の流れを説明する模式図である。 従来の太陽電池装置の一実施形態を示す図4(a)に相当する断面図である。 本発明の他の実施形態に係る太陽電池装置を説明する図であり、図3(d)に相当する断面図である。 本発明の他の実施形態に係る他の太陽電池装置を説明する斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る他の太陽電池装置を説明する断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る太陽電池装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、太陽電池装置を構成する同一名称の部材については同一符号を付すものとし、重複した説明を省略する。また、図面は模式的に示したものであり、各図における構成
要素のサイズおよび位置関係等は必ずしも正確に示したものではない。
<太陽電池装置の基本構成>
図1(a),(b)に示すように、太陽電池装置1は、水平面2に対して傾斜した構造物の傾斜面3(例えば、野地板3aと、この野地板3a上に傾斜方向へ一定間隔で配置された桟木3bとで構成される面(本実施形態では例えば屋根面))上に、複数の太陽電池モジュール4を固定した構造を有する。
また、図3(a),(b),(c),(d)に示すように、各太陽電池モジュール4は、それを構成する太陽電池パネル11の外周部を複数のフレーム部材で構成されるフレーム12で補強して、太陽電池パネル11の裏面に例えば一対の固定用部材20を取り付けている。
なお、以下の説明では、傾斜面3に平行でかつ傾斜面3と水平面2との交線に垂直な方向を傾斜方向Xとし、傾斜面3と水平面2との交線に沿って延びる方向を水平方向Yとし、傾斜方向Xおよび水平方向Yの双方に対して垂直な方向を垂直方向Zとする。
また、通常、太陽電池パネル11の光を受けて発電に寄与する側の面を上側主面11aとし、受光面と反対側の面を裏面11bとする。また、太陽電池装置1が傾斜面3上へ設置された際に、傾斜方向Xにおける上方向側を棟側とし、傾斜方向Xにおける下方向側を軒側とする。
<太陽電池モジュール>
まず、太陽電池モジュール4の具体的な構成例について説明する。
図3(a),(b),(c)、(d)に示すように、太陽電池モジュール4は、太陽電池パネル11を4個のフレーム部材(12a,12b,12c)で構成されるフレーム12で補強して、その裏面に例えば一対の固定用部材20を取り付けている。
図2(a),(b)に示すように、太陽電池パネル11は、主として光を受光する上側主面11a(透光性基板14の一主面)と該上側主面11aの反対側に位置する裏面11b(裏面保護部材13の一主面)とを有している。
また、太陽電池パネル11は、上側主面11a側から順に、太陽電池モジュール4の基板を兼ねる透光性基板14と、熱硬化性樹脂からなる一対の充填材15と、これら充填材15に周囲を保護されインナーリード16で互いに電気的に接続された複数の太陽電池素子17と、裏面保護部材13とを備えている。
さらに、太陽電池パネル11は、太陽電池モジュール4の太陽電池素子17で得られた出力を外部に取り出すための端子ボックス18を備えている。
太陽電池パネル11の外形は受光面側からみて矩形状である。
以下、太陽電池装置1を設置した際に、軒側に位置する長辺を下端(例えば軒側)11cとし、棟側に位置する長辺を上端(例えば棟側)11dとし、一対の短辺を短辺11eとする。
太陽電池パネルの裏面11b側は全く受光(発電に寄与)しないわけではない。例えば、裏面保護部材13および太陽電池素子17と裏面保護部材13との間に位置する充填材15に、透光性を有するような材質を用いることによって、非受光面11b側から入射される光の一部を受けて発電に寄与させることができるので、このような形態を採用してもよい。
太陽電池素子17は、例えば、単結晶シリコンまたは多結晶シリコン等からなる平板状の部材が用いられる。このようなシリコン基板を用いる場合は、上述したように、インナーリード16で隣接するシリコン基板同士を電気的に接続すればよい。
また、太陽電池素子17の種類は特に制限されない。
例えば、太陽電池素子17として、アモルファスシリコンからなる薄膜太陽電池、主に銅−インジウム−ガリウム−セレンの四元化合物からなるCIGS系太陽電池、CdTe系太陽電池、または結晶シリコン基板上に薄膜アモルファスを形成した太陽電池等を用いてもよい。
例えば、アモルファスシリコン系太陽電池、CIGS系太陽電池またはCdTe系太陽電池を採用する場合、透光性基板上において、アモルファスシリコン層、CIGS層またはCdTe層を透明電極等と組み合わせて適宜積層するようにしたものが利用できる。
また、端子ボックス18は、変性ポリフェニレンエーテル樹脂(変性PPE樹脂)またはポリフェニレンオキサイド樹脂(PPO樹脂)からなる箱体内にターミナル板を備えており、さらに端子ボックス18の外部へ電力を導出する出力ケーブルを備えるものでよい。
フレーム12は、太陽電池パネル11を保護する機能を有する。
フレーム12の部材としてアルミニウム材を用いた場合、押し出し成形等で製造することができるので好適である。
フレーム12は例えば4個のフレーム部材を組み合わせて構成される。つまり、フレーム12は第1フレーム部材(例えば軒側に配置される)12aと第2フレーム部材(例えば棟側に配置される)12bと2個の第3フレーム部材(短辺)12cとからなる。
第1フレーム部材(軒側)12aは太陽電池パネル11の下端(軒側)11cを保護し、第2フレーム部材(棟側)12bは太陽電池パネル11の上端(棟側)11dを保護し、さらに第3フレーム部材(短辺)12cは、太陽電池パネル11の短辺11eを保護する。
図3(d)に示すように第1フレーム部材(軒側)12aは、上面12a1と、上面12a1の下側に設けられ太陽電池パネル11の下端(軒側)11cと嵌合する嵌合部12a2と、上面12a1の端部から−Z方向へ下垂する側面12a3を有する。そして第1フレーム部材(軒側)12aは、その上面12a1からZ方向へ突出する雪止め12a4を、第1フレーム部材(軒側)12aの長手方向に沿って有する。
より詳細に説明すると雪止め12a4は、太陽電池パネル11の下端(軒側)11c近傍に設けられており、上側主面11aの上端(棟側)11dから下端(軒側)11cに向かう方向において上側主面11aに対して傾斜する第1主面12a41を有する。さらに第1主面12a41は、太陽電池パネル11から近い部位に上側主面11aに対して緩やかに傾斜した第1部分12a411と、太陽電池パネル11から遠い部位に上側主面11aに対して前記第1部分12a411よりも急に傾斜した第2部分12a412とを有している。
雪止め12a4は、太陽電池パネル11への太陽光への入射を妨げずかつ、太陽電池モジュール4上への積雪の下部を保持する観点から、低背なものが好ましく例えば太陽電池
パネル11の上側主面11aに対して垂直方向Zへ5mm〜15mmの高さに設けるとよい。さらに第1主面12a41の第1部分12a411と第2部分12a422については、以下のようにするとよい。第1部分12a411は、その根元側から先端側にかけて傾斜方向Xの下り側に沿う角度を有し、上側主面11aに対する角度θは、水流を乱流としない観点から20°〜40°とすることが好ましい。第2部分12a412は、同様にその根元側から先端側にかけて傾斜方向Xの下り側に沿う角度を有し、上側主面11aに対する角度θは積雪を留める観点から50°〜70°にするとよい。
なお、雪止め12a4のXZ断面において、第1部分12a411の長さは第1主面12a41の長さの1/3以上有しており、かつ、第2部分12a412の長さは第1主面12a41の長さの1/3以上有しているのがよい。これによって、積雪を良好に保持できるとともに水流を良好にすることができる。
固定用部材20は、図3に示すように、棟側端部の受光面側に第1鉤状部24を有しており、棟側端部の裏面側へ延びた脚部25をさらに有している。
また、脚部25には孔部26が設けられている。
この孔部26を用いて、図1(b)に示すように、木ねじ27で野地板3aに対して固定部材20を固定させることができる。
また、固定用部材20は、軒側端部にタップ加工が施されたねじ孔28を有しており、締結ねじ29によって第1フレーム部材(軒側)12aと締結されて固定させることができる。
さらに、固定用部材20は、軒側の裏面側に第2鉤状部30を備えている。
第2鉤状部30は、太陽電池装置1を設置したときに、軒側に配置された他の太陽電池モジュール4の第2フレーム部材(棟側)12bに係合することができる。
このような固定用部材20は耐食性の観点から、ステンレスまたは溶融亜鉛メッキを施した鉄鋼などを用いて、プレス加工等によって製造することができる。
<太陽電池装置>
次に、上記構成の太陽電池モジュール4の複数を瓦重ねした太陽電池装置1の構成例について説明する。
以下、説明の便宜上、上下に隣接して設置された複数枚の太陽電池モジュール4のうち、傾斜方向Xの最も下り側(軒側)に位置する太陽電池モジュールを第1太陽電池モジュール4aとして、第1太陽電池モジュール4aの上側に位置する太陽電池モジュールを第2太陽電池モジュール4bとする。また太陽電池モジュール4bの上側に位置する太陽電池モジュール4を第3太陽電池モジュール4cとする。また太陽電池モジュール4cの上側に位置する太陽電池モジュール4を第4太陽電池モジュール4dとする。
第1太陽電池モジュール4aの第2フレーム部材(棟側)12bを第2太陽電池モジュール4bの第2鉤状部30で挟持することによって、第2太陽電池モジュール4bが第1太陽電池モジュール4a上に瓦重ね状に段葺きして固定される。
一方、固定用部材20がない位置では、上段の第2太陽電池モジュール4bは下段の第1太陽電池モジュール4aの第2フレーム部材(棟側)12bの上部に覆い被さるように配置されている。
また、第2太陽電池モジュール4bの棟側は、木ねじ27を固定用部材20の孔部26
に挿通して、野地板3aへ締めこむことで野地板3a上に固定される。
また、図1(a)に示すように、太陽電池モジュール4は、例えば建物の野地板3a上に、セラミックスまたは金属製の屋根瓦6と混在して設置することが可能である。
つまり、太陽電池モジュール4を複数の屋根瓦6によって囲まれるように設置することができるし、屋根瓦6を太陽電池モジュール4同士の間に配した設置にすることもできるし、または屋根の一面を全て太陽電池モジュール4とした設置にすることもできる。
本実施形態では、屋根瓦6として例えば平坦な平板瓦を使用しているが、波型瓦を使用してもよい。
<効果>
次に、上記太陽電池装置1の効果の詳細について説明する。
図4(a)(b)、図5(a)(b)に示すように、それぞれの太陽電池モジュール4の雪止め12a4は、太陽電池パネル11の下端(軒側)11c近傍に設けられており、上側主面11aの上端(棟側)11dから下端(軒側)11cに向かう傾斜方向において上側主面11aに対して傾斜する第1主面12a41を有する。そして第1主面12a41は、太陽電池パネル11から近い部位に上側主面11aに対して緩やかに傾斜した第1部分12a411を有する。
このことにより、太陽電池パネル11の上側主面11a上を流下してきた雨水の水流が、第1フレーム部材(軒側)12aの上面12a1から雪止め12a4の第1部分12a411上へとスムースに流れて、流速の時間的な変化の少ない層流の状態が維持されて、雨水の水流40が雪止め12a4上へと流れる際に乱流となることを抑制することができる。
さらに雪止め12a4は、太陽電池パネル11から遠い部位に第2部分12a412を有している。第2部分12a412は、第1部分12a411と連続しており、上側主面11aに対して前記第1部分12a411よりも急な傾斜を有している
これにより雨水の水流40が、第1部分12a411から第2部分12a412へと層流に近い状態を維持しつつ流れて、雪止めを乗り越えて水下側に位置する第1太陽電池モジュール4aへと流れ落ちる。この雨水の水流40は、第1太陽電池モジュール4aの太陽電池パネル11へと流れ落ちた後も流速の時間的変化の少ない状態であることから、第1太陽電池モジュール4aの太陽電池パネル11を流下し次の雪止め12a4に至るまでに層流に近い状態へと整えられ、同様に雪止め12a4を乗り越えて雨水が流れ落ちる。
このように雨水の水流40が、層流に近い状態で太陽電池装置1の上を流下することができる雪止め12a4を設けたことにより、太陽電池装置1の最も軒側から流れ落ちる際に、水流が拡散する範囲が小さくなり、雨水が雨樋7中へ好適に収集される。
この結果、太陽電池装置1を傾斜面3aの軒先まで葺くことができ、一方で第2部分12a412が、太陽電池パネル11の上側主面11aに対して急な角度を有していることから、積雪を太陽電池モジュール4位上に留める効果を有する。さらに傾斜方向Xへ隣接する複数の太陽電池モジュール4に雪止め12a4が設けられている。これにより、雪止め12a4が低背に設けられていても、各太陽電池モジュール4において積雪を分担して滑雪から留めることで十分な効果を得ることができるとともに、太陽電池パネルが段葺きされており水流が乱れやすい構造である場合により必要とされる機能を提供することができる。
このように本発明の太陽電池装置1を用いることで、住宅の屋根への太陽電池装置の設置容量を大きくし発電容量を高めることができる。
本発明の効果を確認するために実験を行った。太陽電池モジュール4を傾斜方向Xへ9枚設置した太陽電池装置1を構成し、棟側から約140mm/hの流量でシャワー状に放水し、雨樋7に相当する位置において太陽電池装置1から水流が飛散する最大距離Lの測定を行った。最大距離Lの計測は図5(b)に示す位置で行った。また本発明の効果を確認するために比較として、図6のように太陽電池パネル11の上側主面11aに対して傾斜方向Xの下り側に逆行するように立設した従来の太陽電池装置1Aで同様に試験を行った。
試験の結果、本発明による雪止め12a4を設けた本発明の太陽電池装置1における、軒先からの水流の飛散距離は70mmであり、比較とした従来の太陽電池装置1Aの飛散距離80mmよりも小さくなる結果を得た。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る太陽電池装置1について図7を参照して説明する。図7に示すように、太陽電池装置1を構成する太陽電池モジュール4の雪止め12a4の第1部分12a411が傾斜方向の下り側に突出する曲面からなる点で第1実施形態と相違する。
このような第1部分12a411を設けたことにより、雨水の水流が層流に近い状態へと維持されやすくなり、太陽電池装置1の軒側から飛散する雨水の距離をより縮小することができる。
なお、第2部分12a412は平面に限られるものではなく、例えば図7に示すように第2部分12a412を曲面とし、第1部分12a411と連続した曲面となるように形成してもよい。
第1部分12a411と第2部分12a412をこのような形状に形成することにより、雪止め12a4の乗り越える水流をより層流に近い状態にすることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る太陽電池装置1について、図8を参照して説明する。図8(a)に示すように、雪止め12a4が第1主面12a41から反対側の表面まで貫通した貫通穴12a413からなる非成形部を有する点で第1実施形態と第2実施形態と相違する。
このような貫通穴12a413を設けたことにより、一部の水流が貫通穴12a413を通り流下することから、雪止め12a4を乗り越える水量が少なくなり、水流が乱流となりにくくすることができる。
なお、雪止め12a4に設ける非成形部は、貫通穴12a413に限られるものではなく、例えば図8(b)に示す切欠き12a414であってもよい。
<第4実施形態>
次に図9を用いて、第4実施形態に係る太陽電池装置1について説明する。
図9に示すように、第1太陽電池モジュール4aは、雪止め12a4の第2部分12a412の上端(傾斜方向Xの下り側の端)から傾斜方向Xの下り側に伸びる補助部12a5を有している点で第1実施形態乃至第3実施形態と相違する。
補助部12a5は、雪止め12a4の第2部分12a412と連続するように設けられ
た逆U字型の断面を有する部材である。換言すると補助部12a5は、太陽電池パネル11の上側主面11aの延長面から最も離れた頂部12a52を経て、延長面に近づく第2主面12a51を有している。
このような補助部12a5は、その第2主面12a51の頂部12a52の近傍を曲面とするように形成するとさらに好ましい。
第1太陽電池モジュール4aの雪止め12a4にこのような補助部12a5を設けることで、雨水の水流を整流する効果を得て、太陽電池装置1の軒側から飛散する水流の距離を小さくすることができる。
本発明の効果を確認するために試験を行った。第1実施形態と同様に配列した太陽電池装置1のうち第1太陽電池モジュール4aの雪止め12a4に補助部12a5を取り付けた。試験の結果、第1実施形態では70mmであった最大距離Lを60mmに縮小する効果を得ることができた。
これにより、雨樋が屋根から張り出す距離を小さい場合であっても、屋根の軒先まで太陽電池装置1を設置することができ、発電量を高めることができる。
<その他>
本実施形態に適用できる太陽電池モジュール4としては、上述の実施形態で説明したスーパーストレート構造のものに限られるものではなく、ガラスパッケージ構造または、サブストレート構造などの種々の構造のものに適用可能である。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良などが可能である。例えば、上記実施形態では、太陽電池モジュール4のフレーム12に雪止め12a4を有する例を示したが、雪止めは太陽電池モジュールとは別体であり、太陽電池モジュールに隣接するようにこの別体の雪止めを設けて太陽電池装置としてもよい。
1:太陽電池装置
1A:従来の太陽電池装置
2:水平面
3:傾斜面
3a:野地板
3b:桟木
4:太陽電池モジュール
4a:第1太陽電池モジュール
4b:第2太陽電池モジュール
4c:第3太陽電池モジュール
4d:第4太陽電池モジュール
5:固定用部材
6:屋根瓦
7:雨樋
11:太陽電池パネル
11a:上側主面
11b:裏面
11c:下端(軒側)
11d:上端(棟側)
11e:短辺
12:フレーム
12a:第1フレーム部材(軒側)
12a1:上面
12a2:嵌合部
12a3:側面
12a4:雪止め
12a41:第1主面
12a411:第1部分
12a412:第2部分
12a413:貫通穴
12a5:補助部
12a51:第2主面
12a52:頂部
12b:第2フレーム部材(棟側)
12c:第3フレーム部材(側面)
13:裏面保護部材
14:透光性基板
15:充填材
16:インナーリード
17:太陽電池素子
18:端子ボックス
20:固定用部材
24:第1鉤状部
25:脚部
26:孔部
27:木ねじ
28:ねじ孔
29:締結ねじ
30:第2鉤状部
40:水流

Claims (6)

  1. 水平面に対して上側主面が傾斜するように設置される太陽電池パネルと、
    前記太陽電池パネルの下端近傍に設けられており、前記上側主面の上端から下端に向かう傾斜方向において前記上側主面に対して傾斜する第1主面を有する雪止めとを具備する太陽電池装置であって、
    前記第1主面は、前記太陽電池パネルから近い部位に前記上側主面に対して緩やかに傾斜し前記傾斜方向の下り側に突出した曲面からなる第1部分と、
    前記太陽電池パネルから遠い部位に前記上側主面に対して前記第1部分よりも急に傾斜した第2部分とを有しており、
    前記第1部分および前記第2部分は、その根本側から先端側にかけて前記傾斜方向の下り側に沿う角度を有し下り側に逆行しない太陽電池装置。
  2. 前記雪止めは、前記第1主面からその反対側の表面までを貫通するかまたは切欠いてなる非形成部を有している、請求項に記載の太陽電池装置。
  3. 請求項1または2に記載の前記太陽電池パネルと前記雪止めを前記傾斜方向に複数個並べてなる太陽電池装置。
  4. 前記傾斜方向の最も下り側に位置する前記雪止めは、前記第2部分の上端から前記傾斜方向の下り側に延びる補助部をさらに有しており、
    該補助部は、前記第2部分に連続するとともに前記上側主面の延長面から最も離れた頂部を経て前記延長面に近づく第2主面を有している、請求項に記載の太陽電池装置。
  5. 前記第2主面は、前記頂部の近傍が曲面よりなる、請求項に記載の太陽電池装置。
  6. 前記複数の太陽電池パネルは段葺きされてなる、請求項3乃至5のいずれかに記載の太陽電池装置。
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