JP6290716B2 - 環境影響評価システムおよび方法 - Google Patents
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Description
図11は、図9に示した電子帳票システムの環境影響評価時における計算処理例である。図10に示した各変数値は、図11に示したような計算式を用いて、環境負荷量、ここではCO2排出量が計算される。したがって、原単位を予め登録しておいたとしても、1つの活動項目を計算する上で、複数の変数値入力が必要となる場合もある。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる環境影響評価システム10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる環境影響評価システムの構成を示すブロック図である。
また、具体的構成として、項目ごとに環境負荷量を計算するための評価式や環境負荷原単位を予め設定しておく評価式セットにおいて、各評価式で用いる項目変数の一部に、当該項目変数の変数値を特定するための関係式を含むようにしたものである。
図1に示すように、環境影響評価システム10には、主な機能部として、通信I/F部11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、原単位DB15A、評価式DB15B、評価式セットDB15C、および演算処理部16が設けられている。
操作入力部12は、キーボード、マウス、ダッチパネルなどの操作入力装置からなり、利用者による操作を検出して演算処理部16へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部16から出力された操作メニュー、設定画面、入力画面、評価結果画面など、各種情報を表示するための画面データを画面表示する機能を有している。
評価式DB15Bは、各項目に関する環境負荷量の計算に用いる各種評価式を記憶するデータベースである。
評価式セットDB15Cは、予め項目ごとに登録された、当該項目に関する環境負荷量を計算する際に用いる評価式および環境負荷原単位を含む複数の組を、評価式セットとして記憶するデータベースである。
したがって、図3の例では、合計11個の変数のうち、入力画面で操作入力が必要となる変数値は、項目変数A2,A3の2つに削減されることになり、かかる作業負担が大幅に軽減されていることが分かる。
また、項目変数A3の関係式には、自由変数X1と項目変数A4を用いた当該変数値を求めるための計算式が設定されており、項目変数A3に関する入力画面での操作入力が不要となる。
なお、計算式については、自由変数を用いず項目変数のみを変数として用いてもよく、この逆でもよい。
これら評価式セットは、環境負荷評価を実施する前に、評価式設定部16Bにより、操作入力部12で検出された利用者の操作入力に応じて予め設定され、評価式セットDB15Cに登録される。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる環境影響評価システム10の環境影響評価動作について説明する。図7は、環境影響評価処理を示すフローチャートである。
演算処理部16は、操作入力部12で検出した利用者による評価開始指示に応じて、図7の環境影響評価処理を実行する。この環境影響評価処理の実行に当たり、評価に用いる評価式セットは、予め評価式セットDB15Cに登録されているものとする。
この際、項目変数に関係式が関連付けされている場合には、当該関係式が示す定数または引用変数に基づき引用した他の項目変数が、当該項目変数の変数値として用いられる。
さらに、項目変数に自由変数を用いた関係式が関連付けされている場合には、入力画面から操作入力された当該自由変数の変数値が、当該自由変数の変数値として用いられる。
このように、本実施の形態は、評価式セットに、項目変数の一部に関連付けた、当該項目変数の変数値を特定するための関係式を含み、当該関係式を、当該変数値を示す定数または当該項目変数以外の他の項目変数の変数値の引用を示す引用変数で定義し、評価計算部16Cで、項目変数に関係式が関連付けされている場合には、当該関係式が示す定数または引用変数に基づき引用した他の項目変数の変数値を、当該項目変数の変数値として用いるようにしたものである。
これにより、専門的知識が必要な変数値を、他の項目変数の変数値を用いた計算式で計算することができ、環境影響負荷を低減するためICTサービスのような商品・サービスを利用者に説明し、販売促進するような場面においても、専門的知識を必要とせず広く活用することが可能となる。
これにより、自由変数は、項目変数のように評価式で用いられる変数と対応している必要がないため、中間的な値を示す変数として複数の関係式で横断的に使用することができ、これは、評価式が要求する値ではなく、利用者が日常管理している数値によって評価できることとなり、結果として評価準備にかかる数値の収集・整理・システムに合わせて変換処理する作業負担を軽減できる。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる環境影響評価システム10について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる環境影響評価システムの評価式セット登録処理を示すフローチャートである。
演算処理部16は、操作入力部12で検出した利用者による評価式セット登録指示に応じて、図8の評価式セット登録処理を実行する。
さらに、評価式設定部16Bは、利用者操作に応じて、当該評価式で用いる項目変数ごとに、当該項目変数の関係式として、定数、他の項目変数を示す引用変数、自由変数、これらを用いた計算式を、対応する欄に設定する(ステップ114)。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (5)
- 社会活動を複数の活動項目に分類し、これら活動項目やその詳細項目からなる項目に関する活動内容として、入力画面から操作入力された変数値に基づいて、前記項目ごとに環境負荷量を計算して集計することにより、評価対象となるICTサービスに関する環境負荷を評価する環境影響評価システムであって、
予め前記項目ごとに登録された、当該項目に関する環境負荷量を計算する際に用いる評価式および環境負荷原単位を含む複数の組を、評価式セットとして記憶する評価式セットDBと、
前記評価式セットに登録されている前記評価式および前記環境負荷原単位と、前記評価式で用いる項目変数の変数値とに基づいて、前記項目ごとに当該項目に関する前記環境負荷量を計算して集計する評価計算部とを備え、
前記評価式セットは、前記項目変数の一部に関連付けた、当該項目変数の変数値を特定するための関係式、および前記項目とは独立した変数として前記入力画面から変数値が操作入力される自由変数を含み、前記関係式の一部は、前記変数値を示す定数または当該項目変数以外の他の項目変数の変数値の引用を示す引用変数、または前記引用変数を用いて当該項目変数の変数値を計算するための計算式からなり、前記関係式の他の一部は、前記自由変数の引用を示す自由変数名または前記自由変数名を用いて当該変数値を計算するための計算式からなり、
前記評価計算部は、前記入力画面として前記評価式セットに登録されている前記自由変数に関する変数値のみが操作入力される画面を表示し、前記項目変数に前記定数からなる前記関係式が関連付けされている場合には、当該関係式が示す前記定数を当該項目変数の変数値として用い、前記項目変数に前記引用変数を用いた前記関係式が関連付けされている場合には、当該引用変数に基づき引用した他の項目変数の変数値を当該引用変数の変数値として用い、前記項目変数に前記自由変数を用いた前記関係式が関連付けされている場合には、前記入力画面から操作入力された当該自由変数の変数値を当該自由変数の変数値として用いる
ことを特徴とする環境影響評価システム。 - 請求項1に記載の環境影響評価システムにおいて、
前記評価式セットDBは、前記ICTサービスの導入前における環境負荷量を計算するための導入前評価式セットと、前記ICTサービスの導入後における環境負荷量を計算するための導入後評価式セットとを記憶し、
前記評価計算部は、前記導入前評価式セットに基づき前記ICTサービスの導入前における導入前環境負荷量を計算するとともに、前記導入後評価式セットに基づき当該ICTサービスの導入後における導入後環境負荷量を計算し、当該導入前環境負荷量から導入後環境負荷量を減算することにより当該ICTサービスの導入により削減された環境負荷削減量を計算する
ことを特徴とする環境影響評価システム。 - 請求項1または請求項2に記載の環境影響評価システムにおいて、
前記各項目に関する環境負荷量の計算に用いる各種環境負荷原単位を記憶する原単位DBと、
前記各項目に関する環境負荷量の計算に用いる各種評価式を記憶する評価式DBと、
設定画面での操作に応じて前記評価式セットを設定する際、前記項目ごとに、前記操作により選択した前記原単位DBの環境負荷原単位および前記評価式DBの評価式を当該項目の前記環境負荷原単位および前記評価式として登録し、当該評価式で用いる項目変数のうち前記操作により選択した変数に対して、前記操作により入力された関係式を関連付けて登録し、当該評価式セットを前記評価式セットDBへ登録する評価式設定部と
をさらに備えることを特徴とする環境影響評価システム。 - 請求項3に記載の環境影響評価システムにおいて、
前記評価式設定部は、前記評価式セットを設定する際、前記操作に応じて前記自由変数を登録するとともに、前記操作により選択した変数に対して、前記操作により入力された当該自由変数を用いた前記関係式を関連付けて登録することを特徴とする環境影響評価システム。 - 社会活動を複数の活動項目に分類し、これら活動項目やその詳細項目からなる項目に関する活動内容として、入力画面から操作入力された変数値に基づいて、前記項目ごとに環境負荷量を計算して集計することにより、評価対象となるICTサービスに関する環境負荷を評価する環境影響評価方法であって、
評価式セットDBが、予め前記項目ごとに登録された、当該項目に関する環境負荷量を計算する際に用いる評価式および環境負荷原単位を含む複数の組を、評価式セットとして記憶するステップと、
評価計算部が、前記評価式セットに登録されている前記評価式および前記環境負荷原単位と、前記評価式で用いる項目変数の変数値とに基づいて、前記項目ごとに当該項目に関する前記環境負荷量を計算して集計する評価計算ステップとを備え、
前記評価式セットは、前記項目変数の一部に関連付けた、当該項目変数の変数値を特定するための関係式、および前記項目とは独立した変数として前記入力画面から変数値が操作入力される自由変数を含み、前記関係式の一部は、前記変数値を示す定数または当該項目変数以外の他の項目変数の変数値の引用を示す引用変数、または前記引用変数を用いて当該項目変数の変数値を計算するための計算式からなり、前記関係式の他の一部は、前記自由変数の引用を示す自由変数名または前記自由変数名を用いて当該変数値を計算するための計算式からなり、
前記評価計算ステップでは、前記入力画面として前記評価式セットに登録されている前記自由変数に関する変数値のみが操作入力される画面を表示し、前記項目変数に前記定数からなる前記関係式が関連付けされている場合には、当該関係式が示す前記定数を当該項目変数の変数値として用い、前記項目変数に前記引用変数を用いた前記関係式が関連付けされている場合には、当該引用変数に基づき引用した他の項目変数の変数値を当該引用変数の変数値として用い、前記項目変数に前記自由変数を用いた前記関係式が関連付けされている場合には、前記入力画面から操作入力された当該自由変数の変数値を当該自由変数の変数値として用いる
ことを特徴とする環境影響評価方法。
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