JP4374386B2 - 環境負荷改善意思決定支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、製品のライフサイクルにわたる環境負荷改善の意思決定を支援する装置に関する。
従来の製造業の環境負荷管理・改善のための取組みは、環境報告書に記載するための生産活動による環境負荷量の把握と、製品当たりのライフサイクルアセスメントを、それぞれ独立に実施しているのが現状であった。生産活動の環境負荷は、製品の生産台数などの生産計画に密接に関連しているにも関わらず、製品と、事業活動のプロセス間の環境負荷のリンクが取れていないため、将来の生産計画や製品戦略を考慮に入れた環境負荷の削減計画が立てられないのが現状であった。
特開2002−99674号公報に記載の環境負荷情報システムは、企業活動の各工程(プロセス)において、環境負荷情報を個別に収集し、収集した環境情報を解析し、工程別、拠点別、製品別の環境負荷等を求め経営判断のため提供するというものであった。
特開2002−99674号公報
特許文献1では、製造工程での環境負荷情報を収集する製造情報システムから収集した情報を処理して、製品別にその製品を製造することによる環境負荷を求めることが記載されている。また、間接的な環境負荷については、管理系情報システムから取得した製品別の建物の使用状況(面積比)や、担当者の人数比に応じて、製品別に按分することが記載されている。
しかし、実際の製造現場では、特に組立て系の製造業を想定した場合、一つの製造プロセスで複数の部品や製品を製造したり、また異なる製品間に共通部品が存在することは常である。このように、製品を構成する部品やプロセスが、製品毎に独立でない状況で、製造プロセス毎の環境負荷からどのように製品ごとの環境負荷を算出するかが課題であった。
さらに、生産活動と製品の環境負荷の関係とのリンクが取れていたとして、生産計画を考慮した環境負荷削減計画を立案する方法に関しては考慮されてはいなかった。
そこで、本発明の第一の目的は、プロセス毎に収集した環境負荷に基づき製品毎の環境負荷寄与度を求めることのできる環境負荷改善意思決定支援装置を提供することにある。
また、本発明の第二の目的は、生産計画を考慮した環境負荷削減計画の立案を支援するため、製品の生産台数を変更したり、プロセスの環境負荷改善をした場合の、事業全体、製品全体、プロセス全体の環境負荷を求め、環境負荷量に上限を設定した場合に、削減の必要な部品・プロセスあたりの環境負荷の削減量を求めることのできる環境負荷改善意思決定支援装置を提供することにある。
本発明は、プロセス別の環境負荷量を収集するプロセス別環境負荷収集手段と、
質量と部品を製造する際の歩留まりを含む部品固有の属性を格納する部品属性格納手段と、
プロセス別環境負荷収集手段で収集したプロセス別の環境負荷量を、部品別に按分するための部品固有の属性を按分条件として格納する部品別按分条件格納手段と、
プロセス別環境負荷収集手段における環境負荷量の収集期間に対応して、各プロセスの部品別生産量からなる製造条件を格納する製造条件格納手段と、
前記製造条件のうち製造する部品の組み合わせにより決定される部品属性の算出条件を格納する部品属性算出条件格納手段と、
プロセス別環境負荷収集手段から入力されるプロセス別環境負荷量,部品別按分条件格納手段に格納される部品別按分条件,部品属性格納手段に格納される部品の属性,製造条件格納手段に格納される部品に関する製造条件、そして部品属性算出条件格納手段に格納される部品属性算出条件に基づき、部品別の環境負荷量を算出する部品別環境負荷算出手段と、
部品別環境負荷算出手段で算出した環境負荷量を各部品のプロセス別に格納する部品・プロセス別環境負荷格納手段と、
製品の部品構成と、それぞれの部品に対応付けられるプロセスを特定する部品表を格納する部品表格納手段と、
プロセス別の環境負荷を収集した同一期間に生産した製品の生産量を格納する製品生産量格納手段と、
部品・プロセス別環境負荷格納手段に格納された部品・プロセス別環境負荷、部品表格納手段に格納された部品表、そして製品生産量格納手段に格納された製品生産量から、製品・プロセス別に製品単位の環境負荷量を集計し、台数を積算することで各プロセスの環境負荷量に対する製品毎の寄与度を算出する、製品・プロセス別寄与度評価手段と、
製品・プロセス別寄与度評価手段で評価された製品毎にプロセス別の環境負荷配分表を格納する製品・プロセス別環境負荷配分表格納手段とを備える。
また本発明は、製品・プロセス別寄与度評価手段の入力データである、部品・プロセス別環境負荷格納手段,部品表格納手段,製品生産量格納手段に格納される各データを変更し、製品・プロセス別寄与度評価手段で再評価し、データ変更後の環境負荷量及びプロセス全体への環境負荷の寄与度を再評価する評価条件設定手段を備える。
また本発明は、製品全体,プロセス全体,事業全体環境負荷の削減目標値を設定した場合に、削減目標を達成するため、部品・プロセス別環境負荷と製品・プロセス別環境負荷について必要な削減量を算出する削減目標算出手段を備える。
本発明を用いると、プロセス毎に収集した環境負荷に対して、部品別プロセス別の環境負荷を算出でき、製品毎の寄与度を算出できる。また、生産計画を考慮した環境負荷削減計画が立てられる。
以下、図面を参照して、環境負荷改善意思決定支援装置の実施例を説明する。
図1は、本発明による環境負荷改善意思決定支援装置の第一の実施例の構成を示すブロック図である。図1の環境負荷改善意思決定支援装置は、プロセス別に環境負荷を収集するプロセス別環境負荷収集手段1と、プロセス別環境負荷収集手段1で収集した環境負荷を、部品別に按分するための按分条件を格納する、部品別按分条件格納手段2と、質量や、材料から部品を製造する際の歩留まりなど、部品固有の属性を格納する部品属性格納手段3と、プロセス別環境負荷収集手段1の収集期間に対応して、各プロセスの収集期間に対応する、部品別の生産量や、同時に生産する異なる部品の組み合わせなどの、製造条件を格納する製造条件格納手段4と、製造条件格納手段4に格納される製造条件から、部品別の環境負荷を算出するための、環境負荷算出条件を格納する部品属性算出条件格納手段5を備えている。
そしてプロセス別環境負荷収集手段1,部品別按分条件格納手段2,部品属性格納手段3,製造条件格納手段4,部品属性算出条件格納手段5に格納される情報から、部品別の環境負荷量を算出する部品別環境負荷算出手段6と、部品・プロセス別環境負荷算出手段6で算出した環境負荷を部品・プロセス別に格納する部品・プロセス別環境負荷格納手段7を備える。
更に、製品の部品構成とそれぞれの部品に紐づくプロセスを特定できる部品表を格納する部品表格納手段8と、プロセス別の環境負荷を収集した同一期間に生産した製品の生産量を格納する製品生産量格納手段9と、
部品・プロセス別環境負荷格納手段7,部品表格納手段8,製品生産量格納手段9に格納された情報から、製品・プロセス別に環境負荷を集計し、台数を積算することで各プロセスの環境負荷量に対する製品毎の寄与度を算出する、製品・プロセス別寄与度評価手段10と、製品・プロセス別寄与度評価手段10で評価された製品毎にプロセス別の環境負荷配分表を格納する製品・プロセス別環境負荷配分表格納手段11とを備える。
第一の実施例の構成要素について順に説明する。尚、説明のため、製品の構成や、プロセス,環境負荷の値などを例示するが、これらは全て架空のものとする。
プロセス別環境負荷収集手段1が収集する環境負荷の種類には、原油,水など資源消費に分類されるもの、CO2,SOxなど大気排出されるもの、BOD,CODのように水圏排出されるもの、の3種類20項目以上が存在するが、目的に応じ、全て又は一部の環境負荷項目について、プロセス毎に環境負荷量を収集する。例えば電力量は、電力計などを使って単位時間当たりの電力量を計測し記録する。このようにして計測したプロセス別環境負荷の例を図2に示す。この図で行21,22は環境負荷項目毎の各プロセスにおける環境負荷量を表わしており、行21は環境負荷項目のうち電力の消費量を、行22は、鉄鉱石の消費量を示している。また、列23〜27はプロセスを示しており、例えば列23は「鉄切削」プロセス全体で消費する環境負荷を環境負荷項目毎に示す。例えば、列23の「鉄切削」プロセスでは、環境負荷項目「電力」の環境負荷は90000kwh発生するが、環境負荷項目「鉄鉱石」では環境負荷が発生しないなど、環境負荷項目とプロセスの組み合わせによっては環境負荷量が存在しない場合がある。
これらの環境負荷量の値は、単位時間,単位期間あたりに収集されたものとする。図2の例では、1期間の環境負荷のみを示しているが、期間毎に別テーブルを設けて複数の期間について環境負荷量を格納してもよい。あるいは、環境負荷項目毎に1テーブルとして、期間毎に行を追加して環境負荷量を記載しても良い。
部品別按分条件格納手段2は、プロセス別の環境負荷量を部品別に按分するための按分条件を格納するための手段である。部品別按分条件格納手段2の例を、図3に示す。列31〜35が、環境負荷量を按分するプロセスの例である。行36,37は環境負荷項目の例であり、本実施例では行36の「電力」と、行37の「鉄鉱石」を例に挙げている。例えば列31の「鉄切削」プロセスについて、プロセス別環境負荷収集手段1で収集した環境負荷のうち、環境負荷項目が「電力」の場合は、列31より、部品属性「質量」を用いて製品別に按分する。また、列35の「組立」プロセスについては、行36より、部品属性「処理時間」を用いて環境負荷量を製品別に按分する。
部品属性格納手段3は、部品を特定することにより一意に決まる部品の属性を格納する手段である。部品属性格納手段3の格納項目の例を図4に示す。列41〜43は各部品に対する部品属性の値を表わしており、列41は部品の質量、列42は部品の組立てに要する処理時間、列43は部品を鉄プレス処理した場合の歩留まりをそれぞれ表わしている。ここでは例として3種類の部品属性を示したが、これに限るわけではない。行44〜49の部品毎に、列41〜43の部品属性を格納する。尚、例えば行45の部品bについては、生産工程に「鉄プレス」プロセスが含まれないため「鉄プレス歩留まり」は設定しないなど、必要のない属性は設定していない。また、列43の行44,行47に示すように、「製造条件」が格納されている部品については、それぞれの部品の製造条件に基づいて部品別の属性を算出して値を求めることを示す。
製造条件格納手段4は、プロセス毎に、例えばMES(Manufacturing Execution System:生産実行システム)などから得られる製造条件などを格納する手段である。本実施例では、製造条件として生産台数を用いる。図5に製造条件格納手段4の格納項目の例を示す。これはプロセス毎に、そのプロセスで処理した部品の台数を示している。列51〜55がプロセスに対応し、行56〜5bが部品に対応している。例えば列51,行56の値から、「鉄切削」プロセスでは部品aを45000個処理したことがわかる。また、列52の行56と行59の値から、「鉄プレス」プロセスでは部品aを45000個、部品dを5000個処理したことがわかる。尚、この製造条件格納手段4で格納するデータは、プロセス別環境負荷収集手段1で環境負荷を収集する単位時間,単位期間と同期しており、例えばプロセス別環境負荷収集手段1で、毎月1日から31日までの情報を単位期間として収集する場合は、製造条件格納手段4でも、毎月1日から31日までの期間の製造条件を単位期間として格納する。
部品属性算出条件格納手段5は、部品属性格納手段3に格納する部品属性のうち、部品の特定により一意に決まる属性でなく、製造条件などの、他の要因を考慮した上で決まる属性の値を算出するための条件を格納する手段である。
部品属性算出条件の例を、図6に示す。この例は、部品組み合わせを要因とする「鉄プレス」プロセスにおける歩留まり算出の例である。「鉄プレス」プロセスでは鉄板から部品をプレスして型取る場合に、一枚の鉄板から取る部品の組み合わせにより歩留まりが異なる。これを反映して部品別環境負荷に按分するための条件の例である。図6に示す部品組み合わせの例を図7で説明する。「鉄プレス」プロセスで部品を型取りする元の鉄板71,72,73は同一の大きさとする。このうち、鉄板71からは「部品a」のみ2個分を型取りし、鉄板72からは「部品d」が1個分のみを型取りし、鉄板73からは「部品a」と「部品d」を組み合わせて型取りできる例であり、それぞれのケースで端材74,75,76が発生する。この結果、それぞれの鉄板から発生する端材の面積は、端材72,端材71,端材73の順に小さくなるため、歩留まり率もこの順に高くなることがわかる。これを数値で示したのが図6で、行61では「部品a」のみ型取る場合は歩留まり0.7、「部品d」のみ型取る場合は歩留まり0.6、「部品a」と「部品d」を組み合わせて型取ると歩留まりが0.9となることを表わしている。
以上説明した部品属性算出条件を利用した部品属性の作成方法は、部品別環境負荷算出手段6の説明の中で後述する。
部品・プロセス別環境負荷格納手段7について図10を用いて説明する。部品・プロセス別環境負荷格納手段7は、プロセス別環境負荷収集手段1で収集したプロセス別環境負荷から、部品別環境負荷算出手段6で、部品別の環境負荷量を算出した結果を格納する手段である。図10(a)は、環境負荷項目の「電力」について部品別の環境負荷量を算出した結果の例であり、図10(b)は、環境負荷量の「鉄鉱石」について算出した結果の例である。環境負荷項目はこれだけに限るわけではない。
部品別環境負荷算出手段6は、部品別按分条件格納手段2に格納された部品別按分条件と、部品属性格納手段3に格納された部品属性と、製造条件格納手段4に格納された製造条件と、部品属性算出条件格納手段5に格納された部品属性算出条件を用いて、プロセス別環境負荷収集手段1で収集されたプロセス別の環境負荷から、部品別の環境負荷値を算出する手段である。この部品別環境負荷算出手段6の処理の流れを図8に示す。
処理801では、部品属性のうち、部品を特定することのみで決まらず、製造条件など他の条件を考慮することで決まる部品属性を算出する。製造条件格納手段4に格納される製造条件と、部品属性算出条件格納手段5に格納される部品属性算出条件とから、製造条件に基づく部品属性を算出し、部品属性格納手段3に格納する。
次に処理ループの初期化処理として、処理802では、部品別按分条件格納手段2からプロセスを読み出すカウンタiを0にクリアする。そして処理803では、部品別按分条件格納手段2から環境負荷項目を読み出すカウンタjを0にクリアする。
処理804では、部品別按分条件格納手段2から、プロセスiの環境負荷項目jにおける按分条件を取得する。そして処理805では、プロセスiの環境負荷項目jにおける按分条件がNULLか否かを判定する。NULLでなく環境負荷の按分処理が必要な場合は処理806の按分処理に進み、NULLの場合には処理806の按分処理をスキップして処理807に進む。
処理806は、処理804で取得したプロセスiの環境負荷項目jにおける按分処理を実施し、按分した部品・プロセス別環境負荷を、部品・プロセス別環境負荷格納手段7に格納する。この按分処理については様々な方法が考えられるが、ここでは、各プロセスで処理された部品の台数と、部品属性から、それぞれのプロセスで処理された、按分条件単位量での値を求めるとする。具体的には以下の式で求める。
Bijk=Cijk×(Bij/Σ(Nik×Cijk)) …(数式1)
Bijk:部品kのプロセスiにおける環境負荷項目jの環境負荷量
Cijk:部品kのプロセスiにおける環境負荷項目jの按分条件の値
Bij:プロセスiにおける環境負荷項目jの環境負荷量
Nik:部品kのプロセスiにおける処理台数
処理807は、環境負荷項目のカウンタjを1進める。
処理808は、部品別按分条件格納手段2に格納されているプロセスiにおける全ての環境負荷項目jについて按分処理終了したか否かを判定する。プロセスiにおける全ての環境負荷項目の按分処理が終了した場合は809の処理に進み、プロセスのカウンタiを1つ進める。一方、終了していない場合は処理804に戻り、次の環境負荷項目についての按分処理をする。
処理80aは、部品別按分条件格納手段2の全てのプロセスiについて按分処理が終了したか否かを判定する。全てのプロセスiについて按分処理が終了していれば部品別環境負荷算出手段6の処理を終了する。終了していなければ処理803に戻り、次のプロセスについて按分処理を行う。
以上説明した部品別環境負荷算出手段6の処理の流れを、具体例を用いて説明する。製造条件に基づく部品属性を算出する処理801では、図4に示す部品属性格納手段3のうち、値に「製造条件」が設定されている部品の属性について部品属性を算出する。例えば図3では列43の行44,行47に「製造条件」が設定されているので、これらについて部品属性を算出する。図5の製造条件格納手段4から、列52のプロセス「鉄プレス」では「部品a」を45000台、「部品d」を5000台処理している。図6の部品属性算出条件格納手段5より、「部品a」のみを処理した場合の歩留まりは0.7、「部品a」と「部品d」を同時に処理した場合は0.9であるため、歩留まりの高い組み合わせを優先して実施しているものとして、「部品a」の45000台のうち5000台は「部品d」との組み合わせで処理していると考え、「部品a」の40000台は歩留まり0.7として、「部品a」の「鉄鉱石」環境負荷量を一台あたりで平均すると、「部品a」の「鉄プレス」プロセスの「鉄鉱石」歩留まりは、(40000台×0.7+5000台×0.9)÷45000台≒0.72で、0.72、「部品d」は5000台全てを「部品a」との組み合わせで処理することで、図6の行63の「鉄プレス」歩留まりの値より歩留まりは0.9として算出する。
この算出結果に基づき、部品属性格納手段3に算出結果の部品属性を格納する。図9に部品属性算出後の部品属性格納手段3の状態を示す。列43,行44の「部品a」における「鉄プレス」歩留まりに0.72を格納し、列43,行47の「部品d」における「鉄プレス」歩留まりに0.9を格納する。
以降の説明では、図9に示す更新後の部品属性格納手段3の状態を参照する。
次に、処理802、803で設定されたカウンタi,jにより、図3に示す部品別按分条件格納手段2の環境負荷「電力」における「鉄切削」プロセスの項目を参照し、処理804で、按分条件として「質量」を取得する。また処理805では、按分条件が取得されNULLでないので処理806に進む。
処理806では図2のプロセス別環境負荷量と、図5の製造条件格納手段4における製造条件(プロセス別処理台数)と、図9の部品属性格納手段3における部品属性とから、部品aの「鉄切削」プロセスの環境負荷「電力」の環境負荷量は、5(kg)×(90000(kwh)/(45000(台)×5(kg)))=2kwhとなる。この値を、図10(a)に示す部品・プロセス別環境負荷格納手段7の環境負荷「電力」における部品aの「鉄切削」プロセスに相当する列101,行106に格納する。
続いて、処理807で次の環境負荷項目「鉄鉱石」の処理に進むためカウンタjを進め、処理804に戻って、「鉄切削」プロセスにおける環境負荷「鉄鉱石」の按分条件「−(NULL)」を取得する。この按分条件がNULLなので処理805では、処理806をキャンセルし、処理807に進む。
処理807では次の環境負荷項目にカウンタjを進め、処理808でプロセス「鉄切削」における全ての環境負荷項目について按分処理が終了ているため、処理809でプロセスのカウンタiを進めて、図3に示す部品別按分条件格納手段2における列24の次のプロセスである「鉄プレス」に進む。
80aの判定で処理803に進み、環境負荷項目にカウンタjを初期化して、図3に示す部品別按分条件格納手段2の環境負荷「電力」に対応する行36を参照し、プロセス「鉄プレス」の按分条件「質量」を処理804で取得する。
処理805の判定では按分条件NULLではないため処理806に進み、図2のプロセス別環境負荷量と、図5の製造条件格納手段4における製造条件(プロセス別処理台数)と、図9の部品属性格納手段3における部品属性とから、部品aの「鉄プレス」プロセスの環境負荷「電力」の環境負荷量=5(kg)×(80000(kwh)/(45000(台)×5(kg)+5000(台)×1(kg)))=1.74kwh、部品dの「鉄プレス」プロセスの環境負荷「電力」の環境負荷量=1(kg)×(80000(kwh)/(45000(台)×5(kg)+5000(台)×1(kg)))=0.35kwhとなる。そして、これらの値を、図10(a)に示す部品・プロセス別環境負荷格納手段7の環境負荷「電力」における「鉄プレス」プロセスに相当する列102の行106,行109に格納する。
以下同様にして、処理807でカウンタjを進め、次の環境負荷項目「鉄鉱石」の処理に進み、処理804に戻って、プロセス「鉄プレス」の環境負荷「鉄鉱石」及びその部品別の按分条件「質量÷鉄プレス歩留まり」を取得する。
更に、処理805の判定で処理806に進み、「部品a」の「鉄プレス」プロセスの環境負荷「鉄鉱石」の環境負荷量=(5/0.72)×(200000(kg)/(45000(台)×(5(kg)/0.72)+5000(台)×(1(kg)/0.9)))=4.37(kg)、「部品d」の「鉄プレス」プロセスの環境負荷「鉄鉱石」の環境負荷量=0.9×(200000(kg)/(45000(台)×0.72+5000(台)×0.9))=0.70(kg)となる。これらの値を図10(b)に示す部品・プロセス別環境負荷格納手段7の環境負荷「鉄鉱石」に相当する列10dの行10h,行10kにそれぞれ格納する。
続いて、処理807,処理808,処理809の処理で、部品別按分条件格納手段2における次のプロセス「PP切削」に進む。
以下、全てのプロセス・環境負荷項目について算出処理を実施した結果、部品・プロセス別環境負荷格納手段7へは、図10(a),(b)に示すように、部品・プロセス別環境負荷量が格納される。
次に、部品表格納手段8について説明する。部品表格納手段8は、製品を構成する部品の構成や数量をツリー構造で表現した部品表を格納するものである。
図11に、部品表格納手段8に格納する部品表の例を示す。図中、「製品A」111は、「部品a」112と「部品b」113と「部品f」116で構成される。このうち、「部品b」113は、「部品c」114と、「部品d」115で構成されるアセンブリ品である。
同様に、「製品B」11cについても、「製品B」11cを構成する各部品を、「製品B」11cを親とするツリー状の構成で表現する。尚、親子関係にある各部品をつなぐ線に添えられた括弧内の数字(117〜11b、及び、11h〜11k)は、ツリー構成の中の親子関係における子部品の数を表す。例えば「製品A」111は、「部品a」112が1個で構成されるが、「製品B」11cは、「部品a」11dが4個で構成される。
以上のように、部品表格納手段8に格納する部品表は、製品を構成する部品の種類及び数量、そして図示されていないプロセスの種類を表す情報を含んでいる。
製品生産量格納手段9は、製品毎の生産台数を格納する手段である。図12に製品生産量格納手段9に格納される製品生産量の例を示す。この例では、製品Aは5000台、製品Bは8000台を生産したものとする。尚、製品生産量格納手段9に格納する製品生産量は、プロセス別環境負荷収集手段1でプロセス別の環境負荷を収集する単位時間,単位期間と同期をとって格納するものとし、この単位時間,単位期間の間に生産された台数が格納される。
製品・プロセス別寄与度評価手段10は、部品別環境負荷算出手段6で算出した部品・プロセス別環境負荷量を、部品表格納手段8に格納された部品表と、製品生産量格納手段9に格納された製品生産量を用いて、プロセス毎に製品の環境負荷の寄与度を算出する手段である。
製品・プロセス別寄与度評価手段10の処理の流れを図13に示す。処理1301は、部品表格納手段8に格納されている各部品表の製品を構成する構成要素である部品に対して、部品・プロセス別環境負荷格納手段7から、各部品に対して実施されるプロセスと、そのプロセスの環境負荷量を抽出して、部品表に対応付ける処理である。この処理1301終了後の部品表の状態を図14に示す。ここでは部品表中の各部品に該当するプロセスおよび環境負荷量を、部品・プロセス別環境負荷格納手段7から抽出し、部品の属性として対応付けている。具体的には、図11の部品表に記録されている構成要素の部品を順に参照し、参照した部品について、図10の部品・プロセス別環境負荷格納手段7のテーブルを検索し、環境負荷量の値の存在するプロセスおよび環境負荷量を該当する部品の属性として対応付ける。例えば図11の「部品a」112については、図10(a)の表で部品名から検索すると、行106が該当することになり、この行106について全てのプロセスを検索していくと列101の「鉄切削」と列102の「鉄プレス」2つのプロセスについてそれぞれ環境負荷量“2”,“1.74”が格納されている。このため、「部品a」についてはこれら2つのプロセスが存在することが分かり、「部品a」の属性としてこれら「鉄切削」11mと「鉄プレス」11lのプロセスを対応付ける。
この例では環境負荷項目の「電力」についてのみを対応付けた場合を説明したが、全ての環境負荷項目を部品の属性としてつけても良いし、環境負荷項目毎に部品表を分けて表わすようにしても良い。
処理1302は、処理1301でプロセスおよび環境負荷量を部品に対応付けた部品表を使って、製品・プロセス別に環境負荷量を集計して製品あたりの環境負荷量を求める処理である。この処理1302が終了したときの状態を図15に示す。この図に示すように、「製品A」111における各プロセス(152〜156)の環境負荷量と、「製品B」11cにおける各プロセス(158〜15c)の環境負荷量のように、製品毎に各プロセスの環境負荷量を集計する。
例えば、図14の「製品A」111において、「鉄プレス」プロセスは「部品a」112に対して実施される「鉄プレス」11lと、部品d(115)に対して実施される「鉄プレス」11pがある。「部品a」112も「部品d」115も、1つの製品について、それぞれ1個ずつで製品を構成していることから、「製品A」111における「鉄プレス」プロセスの環境負荷量=1.74(kwh)+0.35(kwh)=2.09(kwh)となり、図15に示すように「製品A」111における「鉄プレス」152の環境負荷量として2.09が求まる。
同様に、例えば図14の「製品B」11cにおいて、「鉄プレス」プロセスについては、「部品a」11dに対して実施される「鉄プレス」11sと、「部品a」11fに対して実施される「鉄プレス」11uがある。この場合、「部品a」11dは製品Bに4個含まれるので、「製品B」11cにおける「鉄プレス」プロセスの環境負荷量=1.74(kwh)×4(個)+1.74(kwh)×1=8.7(kwh)となり、図15に示すように「製品B」11cにおける「鉄プレス」158の環境負荷量として8.7が求まる。以上のように、処理1302による1製品あたりのプロセス毎の集計結果を、製品名を行に、プロセス名と1台あたりの環境負荷量の和である製品計を列として表した表を図16に示す。
処理1303は、処理1302で求めた1台あたりの製品別、プロセス別の環境負荷量に、製品それぞれの生産台数を積算することで、生産台数を考慮したプロセス毎の環境負荷量を算出する処理である。図12に示した製品生産量の例では、生産台数は「製品A」が5000台、「製品B」が8000台なので、図16に示した1製品あたりのプロセス毎の集計結果における「製品A」の各プロセスにおける環境負荷量とその製品計に「製品A」の台数5000台を、「製品B」の各プロセスにおける環境負荷量とその製品計に「製品B」の台数8000台をそれぞれ積算した環境負荷量は図17のようになる。更に、プロセス毎に各製品における環境負荷量を合計したプロセス全体の環境負荷量を行173に、生産台数を反映した製品全体の環境負荷の合計を列179に格納する。この行173と列179における値は事業全体の環境負荷量の合計である。
処理1304は、処理1303で求めた、製品生産量を考慮した製品・プロセス毎の環境負荷に基づき、各プロセス全体の環境負荷に対して、それぞれの製品が寄与している割合を求める処理である。処理1304で寄与度を算出した結果を図18に示す。例えば、図17の列174の「鉄切削」プロセスについては、「製品A」の「鉄切削」プロセスへの環境負荷寄与度=10000÷90000=0.11、「製品B」の「鉄切削」プロセスへの環境負荷寄与度=80000÷90000=0.89となる。このように、プロセス毎に、環境負荷量に対する製品の寄与度が異なることがわかる。
また、事業全体の環境負荷に対する、各プロセスの寄与度を行183の列184〜列188に格納する。そして、事業全体の環境負荷に対する、各製品の寄与度を列189の行181,行182に格納する。このように、製品・プロセス毎の寄与度に加え、その上位に相当するプロセス毎の寄与度,製品毎の寄与度も同時に示すことができる。
製品・プロセス別環境負荷配分表格納手段11は、製品・プロセス別寄与度評価手段10による環境負荷の評価結果について、製品別,プロセス別に配分結果を求め、これを行列の形式で表わした製品・プロセス別環境負荷配分表を格納するものである。製品・プロセス別環境負荷配分表とは、具体的には、製品1台あたりの環境負荷量をプロセス毎に示した図16に示すテーブル(以降、製品毎配分表とする)と、図16に示したテーブルに製品の台数を積算し、台数も反映した、製品・プロセス全体の環境負荷を求めた図17のテーブル(以降、プロセス毎配分表とする)と、図17で求めたテーブルを用いて、プロセス毎の、環境負荷の寄与度を求めた図18に示すテーブル(以降、寄与度配分表とする)である。
これにより、例えば以下のような手順で、環境負荷削減のための意思決定をすることが考えられる。
(手順1)環境負荷削減の優先度が高いプロセスを特定する。例えば、環境負荷「電力」の環境負荷量を削減するため、環境負荷「電力」が最も高いプロセスを削減のターゲットとする。図2に示したプロセス別環境負荷収集手段1により収集したプロセス別環境負荷量の結果からは、環境負荷「電力」における環境負荷量が最も大きいプロセスは「PP成形」であることがわかる。これを環境負荷削減の優先度が高いプロセスであるものとする。
(手順2)環境負荷削減の優先度の高いプロセスについて、環境負荷量の寄与度が高い製品を削減のターゲットとする。図18に示したプロセス別の寄与度配分表から、「PP成形」プロセスについては「製品B」の寄与度が0.62と高いことがわかり、製品Bの「PP成形」に関する環境負荷を削減する努力の優先度を上げることが効果的であることがわかる。
以上のように、第一の実施例の構成をとることで、プロセス毎の環境負荷総量に対する各製品の寄与度がわかるため、環境負荷削減のための削減目標に優先順位付けすることができる。
図33に示す実施例2の構成は、実施例1の環境負荷改善意思決定支援装置に、評価条件設定手段12を加えた構成となっている。ここでは、製品・プロセス別寄与度評価手段14で製品・プロセス別の環境負荷を求めて、プロセス別の環境負荷に対する寄与度を算出するが、評価条件設定手段12により、製品・プロセス別寄与度評価手段14に入力された部品・プロセス別環境負荷格納手段7,部品表格納手段8,製品生産量格納手段9に格納される各データを変更し、製品・プロセス別寄与度評価手段10で再評価することによって、データ変更後の環境負荷量やプロセス全体への環境負荷の寄与度を再評価する。
評価条件設定手段12の処理の流れについて図19を用いて説明する。また、評価条件設定手段12の入力及び出力画面を図20,図21,図25を用いて説明する。まず処理1901では、ユーザーから環境負荷を評価するために値を変更する項目が含まれる条件の選択を受け付ける。これは、図20に示すような入力画面で、変更可能な条件またはデータをリストで表示し、その中から項目を選択させるなどの手段で受け付ける。処理1902では、処理1901で受け付けた項目について、該当するテーブルを部品別按分条件格納手段2,部品属性格納手段3,製造条件格納手段4,部品属性算出条件格納手段5,部品・プロセス別環境負荷格納手段7、部品表格納手段8,製品生産量格納手段9の中から呼び出して表示する。この実施例では、処理1901で選択された変更項目である「部品・プロセス別環境負」に基づき、対応する部品・プロセス別環境負荷格納手段7、から、格納された評価データを呼び出して図21のように表示する。
処理1903では、表示した評価条件の値について変更内容を受け付ける。図21に示す入力画面では、初期条件の表示内容から、ユーザーが条件を変更したい箇所を選択し、変更後の値を入力する。例えば「部品a」における「鉄プレス」の環境負荷量を変更してその影響をシミュレーションする場合は、プルダウンメニュー211で環境負荷項目「電力」を選択し、「部品a」の「鉄プレス」に該当するセル212を選択し、変更後の値をテキストボックス213に入力した上で、変更ボタン214を押す。この一連の操作によって、環境負荷項目「電力」について、「部品a」における「鉄プレス」の環境負荷を1.5に変更する。ここで受け付けた変更は、製品・プロセス別寄与度評価手段14、もしくは変更前の値を呼び出してきた各格納手段のワークエリア内に格納され、以降の処理では必要に応じ変更後の値を取り出すようにする。
処理1904では、製品・プロセス別寄与度評価手段10を呼び出して、処理1903で受け付けた設定条件の変更内容を反映した評価を実施する。この処理により、評価条件変更後の製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表が算出できる。図21に示した環境負荷量の変更後の製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表のそれぞれの例を図22,図23,図24に示す。
処理1905では、処理1904で求めた評価条件変更後の製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表を、初期条件で求めた製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表とそれぞれ比較する。これは、製品・プロセス別寄与度評価手段14の処理結果として作成された、初期条件での製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表それぞれで対応するセル同志を比較し、(1)増加/変更無し/減少のいずれであるか、(2)増減量(初期値との差分の値)(3)増減率(初期値との差分の値/初期値)などを算出する処理である。
処理1906では、処理1904、及び処理1905で算出した評価結果と比較結果を表示する。表示画面の例を図25に示す。図25に示す画面251,252,254のうち、画面251は、処理1904で作成した、図22に示す設定条件変更後の製品別配分表をそのまま表示する例である。画面252は、図17に示した初期条件によるプロセス毎配分表の評価結果と図23に示した評価条件変更後のプロセス毎配分表の評価結果との各値を、同一セルの上下に並べて表示し、かつ処理1905で求めた値の増減を、下向き三角(減少)または上向き三角(増加)で示したものである。また、画面254は、処理1905で求めたプロセス毎配分表における各セルの値の増減率を表示した例である。
以上の評価条件設定手段12の処理により、製品・プロセス別に環境負荷を評価する際の条件を再設定し、変更した条件での環境負荷量をシミュレーションして、また収集した環境負荷に基づく初期条件を用いて評価した結果との比較ができる。
上記の評価条件設定手段12の実施例では評価条件の変更が一箇所の例を示したが、処理1901、および処理1903で複数の変更を受け付け、その結果を表示することも同様に可能である。また、実施例では部品・プロセス別環境負荷の条件を変更する例を用いたが、同様に部品表格納手段8に格納される部品の構成を変更したり、製品生産量格納手段9に格納される製品生産量が変更される場合も、同様に処理を行い条件変更後の製品・プロセス別の環境負荷を算出する。
以上の実施例2の構成をとることで、製品・プロセス別寄与度評価手段14で評価した、現状の製品・プロセス別環境負荷に基づき、将来の生産計画で生産台数を変更した場合や、設計変更で製品の構成を変更した場合、またプロセス改善などでプロセスの環境効率を改善した場合などの、製品全体、プロセス全体、事業全体に及ぼす影響を評価することができる。また、現状の環境負荷を初期値とし、環境負荷の増減や、初期値に対する増減率などを評価し、比較表示することで、現状との比較を明らかにし、環境負荷の改善のための意思決定の判断材料として用いることができる。
図34に示す実施例3は、実施例2の環境負荷改善意思決定支援装置に、削減目標算出手段13を加えたものである。削減目標算出手段13は、製品全体、プロセス全体、事業全体などの単位で環境負荷の削減目標値を設定した場合に、削減目標を達成するため、部品・プロセス別環境負荷、また、製品・プロセス別環境負荷をどれだけ削減することが必要かを算出する手段である。
削減目標算出手段13の処理の流れを図26に示す。処理2601では、部品・プロセス別環境負荷と、製品の生産台数を変数とし、これらの変数を用いて、製品・プロセス毎の環境負荷の関数を作成する。処理2601について図27を用いて説明する。図27で、表271は部品・プロセス別の環境負荷を変数で表わしたものであり、部品名とプロセス名の組み合わせに対してそれぞれ、この表の各セルに示す変数で表す。表271で生成する変数は、部品・プロセス別環境負荷格納手段7に格納されている図10に示したようなテーブルにおいて、環境負荷量がNULL(“−”)ではなく値が設定されている部品とプロセスの組み合わせについて変数を生成するか、あるいは、図14に示したような、部品とプロセスを対応付けた部品表み基づき、各部品とプロセスの対応付け毎に変数を生成してもよい。この表から、例えば「部品a」の「鉄切削」プロセスは“a1”、「部品a」の「鉄プレス」プロセスは“a2”、となる。また、表272に示すように、製品毎の生産台数も同様に変数で表す。例えば「製品A」は“Na”、「製品B」は“Nb”という変数で表わす。
更に、部品表273から、各製品を構成する部品と個数を抽出する。例えば、「製品A」についての部品表274からは、「製品A」が「部品a」,「部品b」,「部品c」,「部品d」それぞれ1個ずつで構成されていることを表わしている。
以上の情報から、表276に示すように、製品・プロセス別環境負荷量を、表271における部品・プロセス別環境負荷の変数と、表272における製品の生産台数に対応した変数とを用いた関数で表す。例えば、「製品A」の「鉄切削」プロセスの環境負荷は、表271の「鉄切削」プロセスの列より、「部品a」について環境負荷が発生することがわかる。この際、「製品A」の部品表274により、「製品A」を構成する「部品a」の個数は1個であるので、「製品A」一台あたりの「鉄切削」環境負荷は「a1」となり、「製品A」の生産台数は表272より“Na”台であるので、「製品A」の「鉄切削」プロセスの環境負荷は「Na×a1」となる。
以上のような手順で、処理2601では製品・プロセス毎の環境負荷を表す関数を作成する。
処理2602では、ユーザーからの制約条件の設定を受け付ける。ここで設定する制約条件は、プロセス全体、あるいは製品全体などの環境負荷の削減目標値である。制約条件設定画面の例を、図28に示す。画面中、ユーザーは、メニュー281で制約条件を設定するレベルを選択する。制約条件の設定レベルとしては、(1)プロセス全体、(2)製品全体、(3)製品・プロセス別、(4)事業全体、等に分けて選択させる。ここで(1)プロセス全体は、図27のセル範囲278の各セルに対応する、「鉄切削」プロセス全体の環境負荷などを削減目標の対象とするものである。(2)製品全体は、図27のセル範囲279の各セルで示すような、「製品B」の環境負荷などを削減目標の対象とするものである。(3)製品・プロセス別は、図27のセル範囲277の各セルで示す、例えば「製品A」の「鉄切削」プロセスなど、特定の製品における特定のプロセスを削減目標の対象とするものである。(4)事業全体は、図27のセル27aの、事業全体の環境負荷の集計値を削減目標の対象とするものである。
メニュー281で選択された項目を受け付けて、図27に示す関数で表現した製品・プロセス別環境負荷量の表276と製品・プロセス別環境負荷配分表格納手段11に格納されている製品毎配分表などから、選択された項目に該当するリストを、プルダウンメニュー282で表示する。画面28に示す例の場合、制約条件を設定するレベルとしてメニュー281で「製品全体」を選択し、プルダウンメニュー282では「製品B」を選択しているので、「製品B」全体での環境負荷に制約条件を設定することになる。そこで、新たな制約値をテキストボックス283に入力し、コンボボックス284で制約値「以上」であるか、「以下」であるかを選択する。そして「設定」ボタン285を押下する事で、設定後制約条件286に、一連の操作で選択した制約条件を追加する。尚、制約条件を設定する対象は、必ずしも図27の表276における単一のセルの単位でなく、例えば「鉄切削」および「鉄プレス」の環境負荷量の和が“100000以下”、など、複数セル単位で制約値を設定することもできる。
処理2603で、最適化する変数の設定を受け付ける。処理2602で、設定された制約条件の中に含まれる変数のうち、最適化変数とする変数を設定する。図29に最適化する変数を設定する画面の例を示す。設定画面のリスト291に、設定された制約条件に含まれる変数を表示し、ユーザーはリスト中から最適化変数に設定する変数を選択し、292の「設定」ボタンを押下することで293に示すウインドウに、設定後の変数が表示されるとする。最適化変数の設定が終了したら294「終了」ボタンを押下して最適化に使用する変数の選択を終了する。尚、制約条件に含まれる変数のうち、この設定画面で選択せず、最適化しないものについては、定数を代入するものとし、別途定数入力画面(図示せず)などでユーザーに定数を入力させ、受け付ける。尚、部品・プロセス別環境負荷格納手段7に格納されている、変数の初期値をそのまま定数として採用することもできる。
処理2604で、目的関数の設定を受け付ける。目的関数設定画面の例を図30に示す。本実施例では、目的関数として、予め考えられる目的関数をいくつか準備しておき、ユーザーに選択させることで目的関数を設定する。目的関数として、例えば、(1)部品毎の環境負荷削減量の総和を最小化、(2)部品毎の環境負荷削減量の分散値を最小化、(3)(全体の環境負荷削減量÷部品毎の削減量総和)を最大化、(4)環境負荷削減コストの最小化、(5)(事業全体の環境負荷の削減量÷環境負荷削減コスト)を最大化、などが考えられる。(1)は削減量最小で制約条件を満たす解を求めるための目的関数であり、(2)は変数間の削減量の格差を最小化し、平等に削減するための目的関数であり、(3)は事業全体の環境負荷量の削減効率を最大化するための目的関数である。また、(4)と(5)は部品別の環境負荷の削減コストを定義し、(4)はコスト最小化、(5)は投資対効果を最大化するための目的関数である。最適化の目的に応じてメニュー301からいずれかの目的関数を選択し、「設定」ボタン302を押下して設定する。
処理2605では、処理2604で設定した目的関数に基づいて最適化処理を実行する。処理2602で、例えば図31に示すような、「鉄切削」プロセスの総環境負荷量に該当するセル311対し「鉄切削」プロセスの環境負荷が“80000以下”、「PP成形」プロセスの総環境負荷量に該当するセル302に対し「PP成形」プロセスの環境負荷が“89970以下”、「製品B」の総環境負荷量に該当するセル313に対し「製品B」の環境負荷が“25以下”、という制約条件を設定したとする。そして、製品の生産台数は初期値の図12に示す台数に設定し、各部品・プロセス別環境負荷を図27に示すように変数として設定すると、この制約条件は変数a1,a2,c3,c4,e5によって、a1×45000≦80000,c4×13000≦89970,5×a1+5×a2+c3+f3+c4+e5≦25、と表わされる。
処理2604では、例えば初期値からの削減量を最小化する目的関数が選択されたものとし、部品・プロセス別環境負荷量の初期値が図32に示す値であるとすると、目的関数は(2−a1)+(1.74−a2)+(2.86−c3)+(7.69−c4)+(1.67−e5) → min、となる。ただし、部品別,プロセス別の環境負荷量は増加しないと仮定して、a1≦2,a2≦1.74,c3≦2.86,c4≦7.69,e5≦1.67、であるものとする。
以上の定式化に基づき、線形計画法などの最適化手法を用い最適化処理を実行することで、例えばa1=0.97,a2=1.74,c3=2.86,c4=6.92、e5=1.67のように各部品・プロセス別環境負荷を求めることができる(値は説明のための架空のものとする)。
処理2606で、製品・プロセス別寄与度評価手段14を呼び出し、処理2605で最適化した部品・プロセス別環境負荷量を反映した評価を実施し、製品・プロセス別環境負荷配分表を生成する。この処理により、最適化で求めた部品・プロセス別の環境負荷量に基づいた製品・プロセス別環境負荷配分表(製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表)が算出される。
処理2607では、処理2606で評価した結果を、実施例2で説明した処理1905と同様にして、初期条件での評価結果と比較する。これは、製品・プロセス別寄与度評価手段14で作成された、初期条件の下での製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表と、最適化で求めた部品・プロセス別の環境負荷量に基づいた製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表とをそれぞれ比較し、各項目における値の増減、また、初期値との増減率などを算出する処理である。
処理2608では、処理2605で実施した最適化の結果得られた部品・プロセス別環境負荷量と、処理2606で評価した最適化結果による製品毎配分表,プロセス毎配分表,寄与度配分表、および処理2607でこれらを比較した結果を表示する。
表示画面の例を図35,図36に示す。図35の画面351に示すように、最適化の結果得られた目的関数の値(352)を表示する。そして、プルダウンメニュー353で最適化した結果を表示する表をユーザーに選択させる。また、プルダウンメニュー354で、選択した表に表示する値の種類を選択する。画面351の例では、最適化の結果得られた最適値を表示させると選択しており、表示される表にはセル355に示すように最適化の結果を表示する。また、この時、セル355のように、最適化の際に変数としていた項目の値を強調表示するなどの表示方法を取ることもできる。
また、画面356のセル357に示すように、表に表示する値の種類を選択する際に初期値と最適値を表示するように選択することで、最適化前の初期値と、最適化した結果の値を上下に並べて表示することも出来る。この時、各項目の値の増減に基づき、例えば下向き三角(減少),上向き三角(増加)等の記号付きで表示することもできる。また、画面358のように、表に表示する値の種類を選択する際に削減量と削減率の値を表示するように選択することで、初期値と比較した環境負荷の削減量と削減率を上下に並べて表示することもできる。
図36の画面361に示すのは処理2606で算出した製品・プロセス別環境負荷配分表のうち、製品毎配分表を表示している例である。図35に示す最適化した結果の表示と同様に初期値と最適値を表示するように選択することで、製品毎配分表362の各項目には、最適化前の初期値による評価値と最適化で求めた評価値を上下に並べて表示している。また、セル363のように、処理2602で制約条件を設定した項目に対応する環境負荷量を強調表示し、その制約値(364)を並べて表示することで、最適化した結果が制約条件を満たしていることを確認できるようにする。同様に、画面365に示すように、評価結果としてプロセス別配分表を表示し、プルダウンメニュー367で環境負荷量の最適値と削減率を表示するように選択することで、環境負荷量の評価結果と、初期値からの削減率を上下に並べて表示することもできる。またこの時、処理2602で制約条件を設定した項目(368)に対応する環境負荷量を強調表示し、その制約値(369)を並べて表示することが出来る。
次に、最適化の目的関数を、環境負荷削減コストを最小化する関数とした場合の例を説明する。環境負荷とは別に、図37に示すような、部品毎の各プロセスにおける環境負荷削減コストを予め設定しておく。これらの値は削減目標算出手段13に格納しておくものとする。これらのコストは企業内のコスト管理システム等と連携を取り、該当する項目の値を随時格納することで設定しても良いし、ユーザーにより書く項目のコストの値を入力させる形態をとっても良い。図37に示す表の各セルの値は、ある部品の生産工程に関係するプロセスについて環境負荷量を削減するのに要するコストを示す。ここでは環境負荷量を1減らす際のコストを定数で表す。例えば図37は、「部品a」の生産には「鉄切削」と「鉄プレス」の各プロセスが関連し、「部品a」の生産に際しそれぞれのプロセスによる環境負荷量を削減するには、“Ca1”と“Ca2”のコストがかかることを表わしている。
制約条件と変数については図31に示したセル311に関する例と同じであり、部品・プロセス別環境負荷量の初期値が図32に示す値であるとすると、環境負荷削減コストはCa1×(2−a1)+Ca2×(1.74−a2)+Cc3×(2.86−c3)+Cc4×(7.69−c4)+Ce5×(1.67−e5)となる。ここで仮に、コストの値が図38示す値であるとすると、目的関数は
2×(2−a1)+3×(1.74−a2)+0.5×(2.86−c3)+1×(7.69
−c4)+0.1×(1.67−e5) → min
となる。これを目的関数として最適化処理を実行することにより、環境負荷削減コストが最小となる部品・プロセス別の環境負荷を前述の実施例と同様に求めることができる。
以上のように、第三の実施例の構成を用いることで、現状の環境負荷を踏まえて、製品単位,プロセス単位などマクロなレベルでの環境負荷の削減目標値を設定し、その削減目標を達成するために部品毎の各プロセスのレベルではそれぞれどれだけ環境負荷を削減すればよいかを最適化を用いて求めることができる。環境規制や、製品戦略などに基づき、経営者や環境管理者がマクロな削減目標を定め、それをもとに設計・製造現場での環境負荷削減計画を立案する際の意思決定支援として用いることができる。
また、最適化の目的関数を様々に変更することで、投資を最小にしたい場合、また部署毎の削減量の格差を最小にしたい場合など、目的に応じた最適化を実行し、部品・プロセス別の環境負荷の削減目標値を求めることができる。
本発明による環境負荷改善意思決定支援装置の一実施例の構成図である。 プロセス別環境負荷収集手段で計測したプロセス別環境負荷の例である。 部品別按分条件格納手段の格納内容の例である。 部品属性格納手段の格納項目の例である。 製造条件格納手段の格納項目の例である。 部品属性算出条件の例である。 部品組み合わせの例を説明するための図である。 部品別環境負荷算出手段の処理の流れを説明するための図である。 部品属性算出後の部品属性格納手段の状態を示す図である。 部品・プロセス別環境負荷格納手段の格納項目の例である。 部品表格納手段に格納する部品表の例である。 製品生産量格納手段の格納項目の例である。 製品・プロセス別寄与度評価手段の処理を説明するための図である。 プロセスを対応付けた部品表を説明する図である。 各製品にプロセス別の環境負荷量を対応付けた図である。 製品1台あたりのプロセス別環境負荷量を表わす図である。 プロセス別環境負荷量の総和を示す図である。 製品別寄与度を算出した結果を示す図である。 評価条件設定手段の処理の流れを示す図である。 評価条件の変更項目の選択を受け付ける入力画面の例である。 評価条件の変更内容を受け付ける入力画面の例である。 評価条件変更後の環境負荷配分表の製品毎配分表の例である。 評価条件変更後の環境負荷配分表のプロセス毎配分表の例である。 評価条件変更後の環境負荷配分表の寄与度配分表の例である。 初期条件での評価結果との比較結果の表示画面の例である。 削減目標算出手段の処理の流れを説明するための図である。 環境負荷を表わす関数の生成を説明するための図である。 制約条件設定画面の例である。 最適化変数設定画面の例である。 目的関数設定画面の例である。 制約条件の設定内容を説明するための例である。 部品・プロセス別環境負荷の初期値の例である。 本発明による環境負荷改善意思決定支援装置の他の実施例の構成図である。 本発明による環境負荷改善意思決定支援装置の他の実施例の構成図である。 削減目標算出手段の処理の結果の表示画面の例を示す図である。 削減目標算出手段の処理の結果の表示画面の例を示す図である。 部品毎プロセス毎の環境負荷削減コストの格納例である。 部品毎プロセス毎の環境負荷削減コストの具体例である。
符号の説明
1 プロセス別環境負荷収集手段
2 部品別按分条件格納手段
3 部品属性格納手段
4 製造条件格納手段
5 部品属性算出条件格納手段
6 部品別環境負荷算出手段
7 部品・プロセス別環境負荷格納手段
8 部品表格納手段
9 製品生産量格納手段
10,14 製品・プロセス別寄与度評価手段
11 製品・プロセス別環境負荷配分表格納手段
12 評価条件設定手段
13 削減目標算出手段

Claims (5)

  1. 計測器によりプロセス別に環境負荷量を単位時間又は単位期間の収集期間で収集するプロセス別環境負荷収集手段と、質量及び部品製造の歩留まりを含む部品固有の属性を格納する部品属性格納手段と、収集したプロセス別の環境負荷量を部品別に按分する処理に用いる部品固有の属性を按分条件として格納する部品別按分条件格納手段と、前記収集期間に対応するプロセス毎の部品別生産量からなる製造条件を格納する製造条件格納手段と、前記部品属性格納手段に格納される部品固有の属性のうち前記製造条件格納手段に格納された製造条件が設定されている部品について製造条件を考慮した部品の組み合わせ処理により決定される部品属性の算出条件を格納する部品属性算出条件格納手段と、前記プロセス別の環境負荷量と前記按分条件と前記部品属性算出条件格納手段に格納された部品属性の算出条件により決定される部品属性を含む前記部品固有の属性と前記製造条件とに基づいて、部品別の環境負荷量を算出する部品別環境負荷算出手段と、該部品別環境負荷算出手段により算出された前記部品別の環境負荷量を部品毎のプロセス別環境負荷量として格納する部品・プロセス別環境負荷格納手段と、製品を構成する部品と各部品に対応付けられるプロセスを特定できる部品表を格納する部品表格納手段と、前記収集期間に生産した製品の生産量を格納する製品生産量格納手段と、前記部品表格納手段に格納された製品を構成する各部品に該当するプロセス及び環境負荷量を前記部品・プロセス別環境負荷格納手段から抽出して部品の属性として対応付け、一製品当たりの部品毎のプロセス別環境負荷量を集計し、集計された当該環境負荷量に前記製品の生産量を積算して製品毎のプロセス別環境負荷量を算出し、各プロセスの環境負荷量に対する製品毎の寄与度を算出する、製品・プロセス別寄与度評価手段と、前記寄与度に基づきプロセス別に製品毎の環境負荷の配分表を格納する製品・プロセス別環境負荷配分表格納手段とを備えることを特徴とした環境負荷改善意思決定支援装置。
  2. 請求項1において、前記部品・プロセス別環境負荷格納手段に格納された前記部品毎のプロセス別環境負荷量、又は前記部品表格納手段に格納された製品を構成する部品あるいは各部品に対応付けられるプロセス、又は前記製品生産量格納手段に格納された前記製品の生産量の少なくともいずれか1つの値を変更する評価条件設定手段を備え、前記評価条件設定手段により変更された値を入力として、前記製品・プロセス別寄与度評価手段により製品毎のプロセス別環境負荷量を算出し、各プロセスの環境負荷量に対する製品毎の寄与度を算出することを特徴とする環境負荷改善意思決定支援装置。
  3. 請求項2において、前記評価条件設定手段は、評価条件設定手段で変更した値を入力として前記製品・プロセス別寄与度評価手段により算出した製品毎のプロセス別環境負荷量を、変更する前の値に基づいて前記製品・プロセス別寄与度評価手段により求めた製品毎のプロセス別環境負荷量と比較することを特徴とする環境負荷改善意思決定支援装置。
  4. 請求項2において、部品毎のプロセス別環境負荷量を変数とし、一製品あたりの環境負荷量を表わす前記変数による関数を生成し、環境負荷量の集計単位についてその環境負荷値の上限を設定して、部品毎のプロセス別環境負荷量の上限を最適化手法により求める削減目標算出手段を備えることを特徴とする環境負荷改善意思決定支援装置。
  5. 請求項1において、前記部品別環境負荷算出手段は、プロセスで同時に処理する部品の組合せにより算出される部品属性によって決まる按分比率により、部品別環境負荷を算出することを特徴とする環境負荷改善意思決定支援装置。
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