JP2004185309A - 環境負荷評価装置およびその方法 - Google Patents

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Masaaki Aoyanagi
雅明 青柳
Yuji Ito
裕二 伊藤
Fumihiko Kimura
文彦 木村
Satoru Kato
悟 加藤
Tetsuomi Asada
哲臣 浅田
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Abstract

【課題】様々なシステムの環境負荷の軽減について、ソフトウェア製品を考慮した改善策の検討に適したツールを提供する。
【解決手段】評価対象のシステムに含まれるソフトウェアは、負荷軽減の達成のしかたなどに基づいて複数の種類に分けられる。さらに、これらソフトウェアの種類と、環境負荷の原因となる事項(負荷原因)およびその評価基準とが対応づけられる。一方、負荷原因それぞれの単位負荷量などが設定される。以上のように設定された情報から、評価対象のシステムに含まれるソフトウェアそれぞれによる環境負荷軽減の効果が、対応づけられた負荷原因に対して、最適な評価基準により評価される。
【選択図】 図21

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品が環境に与える負荷を評価する環境負荷評価装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1,2は、製品のライフサイクルを考慮してリサイクルを行う方法を開示する。
このように、製品のリサイクルを考慮して環境に対する負荷を評価する方法は、ライフサイクルアセスメント(LCA; Life Cycle Assessment)とも呼ばれる。
しかしながら、これらの文献に開示された方法は、ハードウェア製品が環境に与える影響のみを考慮して環境に与える負荷を評価しており、ソフトウェア製品による環境への影響および負荷軽減などを考慮した環境への負荷の評価を行っていない。
従って、ソフトウェア製品を考慮して、システムの環境に与える影響を軽減するために適したツールも、これまで存在していない。
【0003】
【特許文献1】特開2002−117106号公報
【特許文献2】特開2002−109184号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、様々なシステムについて、ソフトウェア製品を考慮した環境負荷の評価を行うことができる環境負荷評価装置およびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、環境負荷の軽減のためのソフトウェア製品を考慮した改善策を検討するために適した環境負荷評価装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[環境負荷評価装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる環境負荷評価装置は、複数の種類のソフトウェアが環境に与える負荷を評価する環境負荷評価装置であって、ソフトウェアが環境に与える負荷を示す負荷情報を受け入れる負荷情報受け入れ手段と、前記負荷情報、および、前記ソフトウェアが環境に与える負荷を評価する評価基準、またはこれらのいずれかを受け入れ、前記ソフトウェアの種類それぞれと対応づける対応付け手段と、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷情報および評価基準またはこれらのいずれかに基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する環境負荷評価手段とを有する。
【0006】
[環境負荷評価方法]。
また、本発明にかかる環境負荷評価方法は、複数の種類のソフトウェアが環境に与える負荷を評価する環境負荷評価方法であって、ソフトウェアが環境に与える負荷を示す負荷情報を受け入れ、前記負荷情報、および、前記ソフトウェアが環境に与える負荷を評価する評価基準、またはこれらのいずれかを受け入れ、前記ソフトウェアの種類それぞれと対応づけ、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷情報および評価基準またはこれらのいずれかに基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する。
【0007】
好適には、前記負荷情報は、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因を示す負荷原因情報を少なくとも含み、前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因の1つ以上とを少なくとも対応付け、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷の原因に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する。
【0008】
好適には、前記評価基準は、基準となる所定の基準ソフトウェアとの相対的な負荷量を示す第1の基準、ソフトウェアそれぞれが生じる負荷量を示す第2の基準、ソフトウェアの負荷量、ソフトウェアの動作による負荷量の変化とを示す第3の基準、および、ソフトウェアの属性を示す第4の基準またはこれらの内の1つ以上の任意の組み合わせを項目として含み、前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記評価基準の項目の内の1つ以上とを少なくとも対応付け、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた評価基準の項目に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する。
【0009】
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、複数の種類のソフトウェアが環境に与える負荷を評価するプログラムであって、ソフトウェアが環境に与える負荷を示す負荷情報を受け入れる第1のステップと、前記負荷情報、および、前記ソフトウェアが環境に与える負荷を評価する評価基準、またはこれらのいずれかを受け入れ、前記ソフトウェアの種類それぞれと対応づける第2のステップと、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷情報および評価基準またはこれらのいずれかに基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する第3のステップとをコンピュータに実行させる。
【0010】
好適には、前記負荷情報は、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因を示す負荷原因情報を少なくとも含み、前記第2のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因の1つ以上とを少なくとも対応付け、前記第3のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷の原因に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する。
【0011】
好適には、前記評価基準は、基準となる所定の基準ソフトウェアとの相対的な負荷量を示す第1の基準、ソフトウェアそれぞれが生じる負荷量を示す第2の基準、ソフトウェアの負荷量、ソフトウェアの動作による負荷量の変化とを示す第3の基準、および、ソフトウェアの属性を示す第4の基準またはこれらの内の1つ以上の任意の組み合わせを項目として含み、前記第2のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記評価基準の項目の内の1つ以上とを少なくとも対応付け、前記第3のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた評価基準の項目に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する。
【0012】
【発明の実施の形態】
[本発明の背景]
本発明の実施形態の説明に先立ち、その理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
従来から、ハードウェア製品に関しては、環境に対する負荷(環境負荷)が評価されてきており、上述のように、環境負荷を評価する方法として、例えば、LCAという方法が採られる。
また、例えば、企業活動の環境負荷は、ISO14001により評価され、ハードウェア製品についての環境ガイドラインとして、IEC Guide109が存在する。
しかしながら、ソフトウェア製品の環境負荷については、未だ、何らの評価基準・環境ガイドラインも存在しない。
【0013】
また、従来、各企業から公表される環境報告書は、ハードウェア製品を対象としており、ソフトウェア製品を対象とする環境報告書を公表する企業は、今までなく、ソフトウェア製品に関する環境負荷の評価は、ハードウェア製品に関する環境負荷の評価と比べて、非常に遅れている。
【0014】
例えば、プリンタで両面印刷を行う印刷ソフトウェアを導入したり、システムを省電力化するソフトウェアを導入したりすることにより、システムの環境負荷を軽減可能であることはいうまでもなく、ソフトウェア製品を含めた環境負荷の評価は必須であることは、また、いうまでもない。
【0015】
また、例えば、複数のコンピュータがネットワークを介して接続されたシステムに、ファイルサーバが追加された場合、ファイルサーバにのみ着目すると、ハードウェアが追加された分だけ環境負荷が増加する。
しかしながら、ファイルサーバが追加されて、紙の書類を収容する書庫のスペースが大幅に減少したり、他のコンピュータの稼働時間が短くなったりすると、これらがもたらす環境負担の減少が、ファイルサーバのハードウェアの増加による環境負荷の増加を補って余りあるかも知れない。
【0016】
つまり、このような場合には、ファイルサーバ上で動作するファイル管理ソフトウェアが、ファイルサーバのハードウェアの増加による環境負荷の増加を補って余りある環境負荷の軽減をもたらす可能性がある。
システムの一部分に、ハードウェア製品の追加による環境負荷が増加したとしても、ソフトウェア製品を含めたシステム全体としては、環境負荷が軽減することがある。
【0017】
このように、ソフトウェア製品の環境負荷は、そのソフトウェア製品が動作するシステム全体として評価することが望ましいことがわかる。
本発明は、ソフトウェア製品の動作負荷を、システム全体として評価する方法を提供しようとするものである。
【0018】
[本発明の概要]
次に、本発明の概要を説明する。
図1は、CO2換算可能な評価範囲(第1の評価範囲)と、CO2換算不可能な評価範囲(第2の評価範囲)とを例示する図である。
あるシステムの環境負荷の評価は、一般的に、構成要素それぞれの環境負荷を、二酸化炭素(CO2)量に換算することにより行われる。
図1に例示するように、ソフトウェア製品の記録媒体・パッケージ・マニュアルなどの資源、ソフトウェア製品の流通などに要するエネルギーなどのソフトウェア本体、ソフトウェア製品が動作するシステムのハードウェア製品などの動作環境、および、システムのユーザの移動・居室のスペースなど(周辺に物理的な影響を与える活動;物理的周辺影響活動)に起因する環境負荷は、CO2換算が可能である(第1評価範囲)。
【0019】
一方、そのシステムを利用するユーザの数(人数)、ユーザがそのシステムを利用するための作業量(工数)などの評価項目には、現在のところ、CO2に換算するための標準的な方法がない(第2評価範囲)。
企業活動の総合的な評価のためには、上述した第1評価範囲だけでなく、このように、CO2換算が難しい第2評価範囲についても評価可能であることが望ましい。
【0020】
図2は、図1に示した評価対象が、ライフサイクルの各ステージにおいて発生する環境負荷を、表形式で例示する図である。
ここまでにも述べたように、システムの環境負荷を評価するためには、LCAという手法が採られ、一般に、ライフサイクルには、設計、生産、流通、使用および処理・廃棄の6つのステージが含まれるとされる。
【0021】
これらのステージそれぞれにおいて、例えば、ソフトウェア製品自体(ソフト本体)は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、ソフトウェア製品は、生産のステージにおいて、ソフトウェア製品が記録される記録媒体などを生産するための環境負荷を生じる。
【0022】
また、ソフトウェア製品は、処理・廃棄のステージにおいて、ソフトウェア製品の記録媒体などを廃棄するための環境負荷を生じる。
なお、図2には、ソフトウェア製品が既存のものであって、設計のステージにおいて特段の環境負荷が生じず、また、使用のステージにおいては、ソフトウェア製品の環境負荷は、動作環境の環境負荷に含まれると考えられる場合が例示されている。
【0023】
また、これらのステージそれぞれにおいて、例えば、ソフトウェア製品が動作するシステムに含まれるPCなどの動作環境(ハードウェア製品)は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、ハードウェア製品は、設計のステージにおいて、ハードウェア製品を設計するために用いられるCADなどの設計用設備の製造負荷、消費資源およびエネルギーを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、生産のステージにおいて、ハードウェア製品を製造するために用いられるロボットなどの設計用設備の製造負荷、消費資源およびエネルギーを、環境負荷として生じる。
【0024】
また、ハードウェア製品は、流通のステージにおいて、ハードウェア製品を流通させるためのエネルギーを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、使用のステージにおいて、そのメンテナンスおよその動作のために必要な資源・エネルギーなどを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、処理・廃棄のステージにおいて、上述した設計用設備、生産用設備およびハードウェア自体、および、プリンタ用紙などの消耗品を廃棄するため環境負荷を生じる。
【0025】
また、これらのステージそれぞれにおいて、人の移動および居室のスペースなど、CO2換算可能な物理的周辺影響活動は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、物理的周辺影響活動は、システムの設計、生産および流通の各ステージにおいて、これらに必要な人の移動および居室のスペースなどを、環境負荷として生じる。
また、物理的周辺影響活動は、使用のステージにおいて、システムの使用のほか、メンテナンスのために必要な人の移動および居室のスペースなどを、環境負荷として生じる。
【0026】
また、これらのステージそれぞれにおいて、ユーザの人数および工数など、人的な生産に関係する活動であって、CO2換算不可能な活動(人的生産活動)は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、物理的周辺影響活動は、システムの設計、生産、流通および処理・廃棄の各ステージにおいて、これらに必要な工数などを生じる。
また、人的生産活動は、使用のステージにおいて、システムの使用のほか、メンテナンスのために必要な工数などを生じる。
【0027】
図3は、システムを改善し、評価する手順を例示する図である。
図4は、図1などに示した評価項目と、これらの評価項目の改善前・改善後の環境負荷、および、改善の効果を例示する図である。
以下、システムに含まれる評価対象それぞれについて、システムの環境負荷をより軽減し、企業の業績を向上するために改善を計画し、評価する場合を具体例とする。
【0028】
図3に例示するように、システムに対する改善の効果は、改善前の現状のシステムの環境負荷を評価する一方、改善策を適応した改善後のシステムの環境負荷を評価し、これらを比較することにより、環境負荷の改善を評価することができる。
このような改善は、図4に例示するように、改善の前後における各評価項目の環境負荷の差分をとり、これらの差分の総和を求めることにより評価することができる。
【0029】
つまり、ソフト本体については、現状のシステムにおいて動作しているソフトウェア製品の記録媒体およびマニュアルの環境負荷と、改善後のシステムにおいて動作するソフトウェア製品の記録媒体およびマニュアルの環境負荷との差分(差分1)が求められる。
また、動作環境については、現状の動作環境が消費するエネルギーおよび資源と、改善後の動作環境が消費するエネルギーおよび資源との差分(差分2)が求められる。
【0030】
また、物理的周辺影響活動については、現状の業務フローにおいて消費されるエネルギーおよび資源と、改善後の業務フローにおいて消費されるエネルギーおよび資源との差分(差分3)が求められる。
また、人的生産活動については、現状の業務フローの工数と、改善後の業務フローの工数との差分(差分4)が求められる。
これらの差分1〜4の内、差分1〜3が、CO2換算可能な改善効果(改善効果1)として評価され、差分4が、CO2換算可能な改善効果(改善効果1)として評価される。
【0031】
[具体例]
図5は、改善前のLANシステムの構成を例示する図である。
図6は、図5に示したLANシステムに、環境負荷の改善策としてドキュメント処理サーバを追加した改善後のLANシステムの構成を例示する図である。
図5に例示するファイルサーバ、コンピュータ(PC)、プリンタおよび他部門のLANシステムを含む改善前のLANシステムに、環境負荷の改善策として、改善前には紙の形式で処理・保管されていたドキュメントを、電子的に処理・保管するドキュメント処理サーバが追加され、図6に示す改善後のLANシステムとされる。
【0032】
図7は、図5に示した改善前のLANシステムの環境負荷と、図6に示した改善後のLANシステムの環境負荷とを、ライフサイクルのステージごとに表示する方法を例示する図である。
なお、図7においては、改善前の環境負荷を示す斜線が付されていない棒グラフと、改善前の環境負荷を示す斜線が付された棒グラフとが、同じ評価項目ごとに対応づけられて表示される場合が例示されている。
【0033】
図5に示した改善前のLANシステムに対して、図2に例示したライフサイクルのステージごとの評価項目についての評価を行う。
一方、図5に示した改善前のLANシステムに対しても、図2に例示したライフサイクルのステージごとの評価項目についての評価を行う。
【0034】
これら改善の前後のLANシステムについての評価の結果として得られた環境負荷を、ライフサイクルのステージごとに、棒グラフの形式で表示すると、図7に例示する通りとなる。
図7に示された例においては、環境負荷の改善のためにドキュメント処理サーバ(図6)が負荷されるので、設計、製造および廃棄のステージにおいて、若干、環境負荷が増大する。
なお、図7に示した棒グラフの中に、具体的にどのような資源などが節約されたかを示す情報、例えば、動作環境の使用中に軽減された環境負荷の内、印刷用紙が占める割合などを示す情報が付加されてもよい。
【0035】
図8は、図7に示した改善の前後のLANシステムの環境負荷の評価結果の表示例を示す図である。
しかしながら、図7を参照すると、使用のステージの環境負荷が大きく減少し、この環境負荷の減少が、他のステージにおける環境負荷の増大を補って余りある。
【0036】
しかも、改善後のLANシステムのCO2評価不可能な人的活動(例えば工数;図1,図2などを参照)が大幅に減少するので、ドキュメント処理サーバ上で動作し、ドキュメントの処理および管理などを行うソフトウェア製品により、LANシステム全体としての環境負荷が大幅に減少する。
このような改善の前後の環境負荷の評価結果は、図8に例示するように、表形式でも表示されうる。
【0037】
なお、図8においては、CO2に換算可能な第1評価範囲に含まれる評価項目が、より一般に理解されやすいように電力(kWh)の形式で表されている。
つまり、図8においては、第1評価範囲に含まれる評価項目について、改善前の環境負荷AkWhから、改善の結果A’kWh(A>A’)となり、改善結果としてΔAkWh(ΔA=A−A’)の環境負荷の改善が得られた場合が示されている。
また、図8においては、CO2換算不可能な第2評価範囲に含まれる評価項目について、改善前の工数B人月から、改善の結果B’人月(B>B’)となり、改善結果としてΔB人月(ΔB=B−B’)の工数の改善が得られた場合が示されている。
但し、図7などに示した例は、本発明をLCA評価に限定することを意図しているのではなく、この例が、測定可能な項目のみ、差分のみ、測定して意味のあるもののみなどを評価の対象としてもよい。
【0038】
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態を説明する。
【0039】
[LANシステム]
図9は、改善前の第1のLANシステム5の構成を例示する図である。
図10は、図9に示したLANシステム5を改善して得られる改善後の第2のLANシステム6の構成を示す図である。
以下、説明の具体化・明確化のために、図9に示す改善前の第1のLANシステム5と、図10に示す改善後の第2のLANシステム6とを具体例とする。
ただし、この例示は、本発明の適用範囲および技術的範囲の限定を意図するものではない(以下、各具体例について同じ)。
【0040】
第1のLANシステム5は、図9に示すように、それぞれ、改善前のソフトウェア500,520,540,560が動作するファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54および他部門のLANシステム5,6(複数の組み合わせ)がネットワークを介して接続された構成を採る。
第2のLANシステム6は、図10に示すように、ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54およびLANシステム56上で動作するソフトウェアを、改善後のソフトウェア502,522,542,562に変更し、さらに、ドキュメント処理ソフトウェア582が、その上で動作するドキュメント処理サーバ58を追加した構成を採る。
つまり、第1のLANシステム5は、図5に示した改善前のLANシステムに対応し、第2のLANシステム6は、図6に示した改善後のLANシステムに対応する。
【0041】
[コンピュータ1]
図11は、本発明にかかる環境負荷評価のために用いられるコンピュータ1の構成を示す図である。
図11に示すように、コンピュータ1は、CPU102およびメモリ104およびこれらの周辺回路などを含むコンピュータ本体100、LCDディスプレイ装置、キーボードおよびマウスなどを含む表示・入力装置12、および、HDD・CD装置などの記録装置14から構成される。
なお、コンピュータ1には、ネットワークへの接続機能が必要な場合などには、適宜、必要な構成部分が追加される。
【0042】
つまり、コンピュータ1は、プログラムを実行して情報処理を行う一般的なコンピュータとしての構成部分を含む。
コンピュータ1は、図9,図10に示した第1および第2のLANシステム5,6とオンライン接続された状態(オンライン)で、あるいは、これらと接続されない状態(オフライン)で動作する。
【0043】
[第1の負荷評価プログラム2]
図12は、図11に示したコンピュータ1上で動作する第1の負荷評価プログラム2の構成を示す図である。
図12に示すように、負荷評価プログラム2は、ユーザインターフェース部(UI部)20、第1の項目設定部22、第1の環境負荷算出部24、効果算出部26およびデータベース部(DB部)28から構成される。
【0044】
項目設定部22は、負荷量設定部222およびライフサイクル設定部(LC設定部)220を含む。
環境負荷算出部24は、負荷量算出部242および環境負荷比較部240から構成される。
DB部28は、設定DB280および負荷量DB282を含む。
【0045】
負荷評価プログラム2は、例えば、記録媒体140および記録装置14(図11)を介してコンピュータ1に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
負荷評価プログラム2は、これらの構成部分により、図9に示した改善前の第1のLANシステム5、または、図10に示した改善後の第2のLANシステム6の環境負荷を評価し、評価結果を表示・出力する。
【0046】
負荷評価プログラム2において、UI部20は、負荷評価プログラム2のユーザに対してユーザインターフェース機能を提供し、負荷評価プログラム2全体の動作を制御する。
つまり、UI部20は、例えば、評価項目設定に用いられるGUI画像をコンピュータ1(図11)の表示・入力装置12に表示し、このGUI画像に対するユーザの操作を受け入れて、負荷評価プログラム2の各構成部分に対して出力する。
また、UI部20は、環境負荷算出部24および効果算出部26の算出結果を、例えば、図4,図7(但し、第1の実施形態においては、図4,図7において、第1表示範囲・第2表示範囲の表示なし),図8に示したように表示・入力装置12に表示し、あるいは、記録媒体140およびネットワークなどに対して出力する。
【0047】
項目設定部22において、LC設定部220は、システムに含まれる構成部分それぞれについて、環境負荷の原因となる負荷原因および評価項目(負荷情報)と、評価項目のライフサイクル(系時的情報)におけるステージ(図2に示した設計、生産など)それぞれとを対応づけて、UI部20から受け入れ、設定DB280に記憶する。
つまり、具体的には、LC設定部220は、例えば、図9に示したLANシステム5の構成部分、ファイルサーバ50上で動作するソフトウェア500(図2に示したソフト本体)のマニュアル・記録媒体を負荷原因とし、このマニュアル・記録媒体と、ソフト本体(評価項目)と、設計、生産などのステージとを対応づけて、UI部20から受け入れ、設定DB280に記憶する。
【0048】
負荷量設定部222は、LC設定部220により受け入れられた負荷原因それぞれが、例えば、単位稼働時間当たり、どの程度の環境負荷、あるいは、工数を生じるかを示す単位負荷量(負荷情報)を受け入れ、設定DB280に記憶する。
なお、例えば、負荷量設定部222に対しては、以下のような単位で単位負荷量が設定される。
【0049】
つまり、LANシステム5,6(図9,図10)に含まれるハードウェア製品については、単位負荷量は、コンピュータX台、プリンタY台など、CO2換算可能な単位で設定される。
また、ハードウェア製品が直接、消費するエネルギーについては、kWhなど、CO2換算可能な単位で設定される。
また、ハードウェア製品により直接、消費される資源については、用紙X枚、CD−ROMY枚など、CO2換算可能な単位で設定される。
また、ハードウェア製品が、直接、廃棄物を発生する場合には、その廃棄物について、CO2−Xkg、NO2−Ykgなど、環境負荷の単位で設定される。
【0050】
また、システムのユーザの人的活動は、人・物の移動については人・km、kg・km、および、必要とされるスペース(平方m、立方mなど)など、CO2換算可能な単位で設定される。
ただし、システムのユーザの人的活動は、上述のように、人数、人・月など、CO2換算不可能な単位で設定されることがある。
【0051】
環境負荷算出部24において、負荷量算出部242は、設定DB280から適宜、情報を読み出し、LC設定部220から入力される評価項目のライフサイクルにおけるステージそれぞれの負荷原因が生じる環境負荷を算出し、負荷量DB282に記憶する。
より具体的には、例えば、負荷量算出部242は、負荷評価プログラム2により改善の前後のLANシステム5,6(図9,図10)の比較が行われる場合には、負荷量DB282に記憶されたLANシステム5,6のライフサイクルにおけるステージそれぞれの環境負荷を算出し、負荷量DB282に記憶する。
【0052】
環境負荷比較部240は、負荷評価プログラム2により複数のシステムについての評価が行われる場合には、負荷量DB282に記憶された複数のシステムの負荷原因の環境負荷を比較し、比較結果を負荷量DB282に記憶する。
より具体的には、例えば、環境負荷比較部240は、負荷評価プログラム2により改善の前後のLANシステム5,6(図9,図10)の比較が行われる場合には、負荷量DB282に記憶されたLANシステム5,6のライフサイクルにおけるステージそれぞれの環境負荷の差分を算出し、負荷量DB282に記憶する。
【0053】
効果算出部26は、負荷量DB282から情報を適宜、読み出し、負荷量比較部240から入力される比較結果を用いて、システムの環境負荷に関する効果を、例えば、CO2換算あるいは人月の単位で算出し、UI部20に対して出力する。
より具体的には、例えば、環境負荷比較部240は、負荷評価プログラム2により改善の前後のLANシステム5,6(図9,図10)の比較が行われる場合には、効果算出部26は、LANシステム5,6の評価項目とその負荷原因、各ステージにおける環境負荷の差分値を受け、図8に示したように改善結果を求め、UI部20を介してユーザに対して表示する。
【0054】
なお、効果算出部26は、負荷評価プログラム2の処理の目的によっては、環境負荷算出部24により算出された負荷量に対して何らの評価を行わずに表示・出力を行う場合がある。
また、効果算出部26の表示方法は、図2,図4,図8に示した表形式、図7に示したグラフ形式、あるいは、これらの形式とハイライト表示を組み合わせた形式など、その形式を問われない。
【0055】
[負荷評価プログラム2の動作]
図13は、図12に示した第1の負荷評価プログラム2の第1の評価処理(S10)を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、負荷評価プログラム2により、LANシステム5に対する改善策の検討、つまり、LANシステム5に対して改善策が実行された後のLANシステム6(図10)の評価が行われる場合を具体例とする。
【0056】
図13に示すように、ステップ100(S100)において、項目設定部22のLC設定部220(図12)は、UI部20を介してユーザの操作を受け入れ、LANシステム6(図10)の構成部分(ファイルサーバ50およびソフトウェア502など)それぞれについて、環境負荷の原因となる負荷原因を、評価項目と、そのライフサイクルにおけるステージと対応づけて受け入れ、設定DB280に記憶する。
また、ステップ100(S100)において、負荷量設定部222は、受け入れられたLANシステム6の負荷原因それぞれが生じる単位負荷量を、受け入れ、設定DB280に記憶する。
【0057】
ステップ102(S102)において、UI部20(図12)は、例えば、ユーザの操作を判断し、ユーザが、負荷原因と、その単位負荷量の設定を終了したか否かを判断する。
負荷評価プログラム2は、設定が終了した場合にはS104の処理に進み、これ以外の場合にはS100の処理に留まる。
【0058】
ステップ104(S104)において、環境負荷算出部24(図12)の負荷量算出部242は、設定DB280に記憶された情報を適宜、読み出し、S100の処理において受け入れられたLANシステム6(図10)のライフサイクルの各ステージにおける環境負荷を算出し、設定DB280に記憶する。
【0059】
ステップ106(S106)において、効果算出部26(図12)は、算出されたLANシステム6(図10)の環境負荷を負荷量DB282から読み出して、UI部20を介して表示し、あるいは、記録装置14を介して記録媒体140に対して出力する。
【0060】
ステップ108(S108)において、UI部20(図12)は、ユーザにより設定修正のための操作が行われたか否かを判断する。
負荷評価プログラム2は、設定修正のための操作が行われた場合にはS100の処理に戻り、これ以外の場合には処理を終了する。
【0061】
図14は、図12に示した第1の負荷評価プログラム2の第2の評価処理(S12)を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、負荷評価プログラム2により、LANシステム5(図9)を改善してLANシステム6(図10)とした場合に、どのような改善効果が得られたかの評価が行われる場合を具体例とする。
【0062】
図14に示すように、ステップ120(S120)において、負荷評価プログラム2は、改善前のLANシステム5(図9)について、図13に示したS10の処理を行う。
つまり、S120に含まれるS100,S102の処理において、ユーザは、改善前のLANシステム5を構成するハードウェア製品(ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54および他部門のLANシステム56)およびこれらの上で動作する改善前のソフトウェア500,520,540,560それぞれについて、図2に示したような評価項目および負荷原因の検討を行い、さらに、検討の結果として得られた負荷原因それぞれの単位負荷量を求め、項目設定部22に設定する。
【0063】
同様に、S120に含まれるS104(図13)の処理において、環境負荷算出部24は、負荷原因ごとに環境負荷量を算出する。
なお、LANシステム5(図9)の各構成部分について、評価項目、負荷原因項目および単位負荷量が確定的に求められている場合には、S120に含まれるS106およびS108の処理は不要である。
【0064】
ステップ122(S122)において、負荷評価プログラム2は、改善後のLANシステム6(図10)について、図13に示したS10の処理を行う。
つまり、S122に含まれるS100,S102(図13)の処理において、ユーザは、改善後のLANシステム6を構成するハードウェア製品(ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54、他部門のLANシステム56およびドキュメント処理サーバ58)およびこれらの上で動作する改善後のソフトウェア502,522,542,562、および、ドキュメント処理サーバ58上で動作するドキュメント処理ソフトウェア582それぞれについて、図2に示したような評価項目および負荷原因の検討を行い、さらに、検討の結果として得られた負荷原因それぞれの単位負荷量を求め、項目設定部22に設定する。
【0065】
同様に、S122に含まれるS104(図13)の処理において、環境負荷算出部24は、負荷原因ごとに環境負荷量を算出する。
また、S122に含まれるS106の処理において、効果算出部26は、例えば、改善後のLANシステム6(図10)の環境負荷を、原因負荷事項ごとにユーザに示す。
【0066】
このLANシステム6の環境負荷の表示を参照して、ユーザは、LANシステム6の構成部分を、さらに最適化する場合には、その旨の操作をUI部20に対して行い、表示されたLANシステム6の環境負荷を受け入れる場合には、その旨の操作をUI部20に対して行う。
UI部20は、S122に含まれるS108の処理において、これらのいずれの操作が行われたかを判断し、ユーザが、LANシステム6を、さらに最適化する操作を行った場合には、S120に含まれるS100の処理に戻り、これ以外の場合にはS124の処理に進む。
【0067】
ステップ124(S124)において、効果算出部26は、改善の前後のLANシステム5,6の環境負荷量を、例えば、図8に示したように、システム全体としての改善結果として求め、ユーザに対して表形式で示す。
あるいは、ステップ124(S124)において、効果算出部26は、例えば、図7に示したように、改善の前後のLANシステム5,6の環境負荷量を、ライフサイクルのステージごとに対比させて、ユーザに対して棒グラフの形式で示す。
【0068】
[第2実施形態]
本発明の第2の実施形態を説明する。
【0069】
図15は、本発明にかかる第2の負荷評価プログラム3の構成を示す図である。
なお、図15に示した各構成部分の内、図12に示した表示・入力装置12の構成部分と実質的に同じものには、同じ符号が付されている(以下の各図において同様)。
図15に示すように、負荷評価プログラム3は、負荷評価プログラム2の第1の項目設定部22、第1の環境負荷算出部24および第1の効果算出部26を、第2の項目設定部32、第2の環境負荷算出部34および第2の効果算出部36で置換した構成を採る。
【0070】
第2の項目設定部32は、第1の項目設定部22(図12)に、評価範囲設定部324を付加した構成を採る。
第2の第2の環境負荷算出部34は、第1の環境負荷算出部24に、評価範囲集計部344を付加した構成を採る。
第2の効果算出部36は、第1の効果算出部26に、評価範囲別効果算出部360を付加した構成を採る。
【0071】
第2の負荷評価プログラム3も、第1の負荷評価プログラム2(図12)と同様に、記録媒体140(図11)を介してコンピュータ1に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
第2の負荷評価プログラム3は、これらの構成部分により、第1の負荷評価プログラム2と同様の環境付加の評価を行う他、図1などに示した評価範囲(グループ)の設定を受け入れ、この評価範囲ごとに環境負荷の算出および表示・出力を行う。
【0072】
第2の項目設定部32において、評価範囲設定部324は、システムの構成部分、例えば、図9,図10に示したLANシステム5,6のハードウェア製品およびソフトウェア製品に対する評価項目を分類する複数の評価範囲(例えば、図1などに示した第1評価範囲・第2評価範囲)を受け入れる。
評価範囲設定部324は、さらに、受け入れた評価範囲と、評価範囲それぞれに含まれるべき評価項目とを、図2などに例示したように対応付け、設定DB280に記憶する。
【0073】
第2の環境負荷算出部34において、評価範囲集計部344は、設定DB280から、評価範囲と対応づけられた評価項目を示す情報を適宜、読み出し、負荷量算出部242が算出した環境負荷量、および、負荷量比較部240が算出した複数のシステムの間の環境負荷の比較結果を、評価範囲ごとに集計し、負荷量DB282に記憶する。
【0074】
効果算出部36において、評価範囲別効果算出部360は、評価範囲ごとに集計された環境負荷量および比較結果を、例えば、図4に示したように表形式で、UI部20を介してユーザに示す。
なお、負荷評価プログラム3においては、LANシステム5,6(図5,図6)に含まれる各構成部分の負荷原因は、図1,図2などを参照して既に説明したように、第1評価範囲または第2評価範囲に分類される。
【0075】
このような評価項目の分類は、例えば、改善のために導入するハードウェア製品およびソフトウェア製品が、どのような分野で環境負荷に役立っているかを評価するために便利である。
従って、例えば、LANシステム5,6(図9,図10)に対して、積極的に環境負荷の軽減を目的とするハードウェア製品およびソフトウェア製品を、どのように導入するかを検討するために、このような評価項目の分類が、大きな役割を果たす。
【0076】
[負荷評価プログラム3の動作]
図16は、図15に示した第2の負荷評価プログラム3の評価処理(S14)を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、負荷評価プログラム3により、LANシステム5に対する改善策の検討、つまり、LANシステム5に対して改善策が実行された後のLANシステム6(図10)の評価が行われる場合を具体例とする。
【0077】
図16に示すように、ステップ140(S140)において、項目設定部32(図15)のLC設定部220は、LANシステム5,6(図9,図10)の構成部分それぞれについて、環境負荷の原因となる負荷原因を、評価項目と、そのライフサイクルにおけるステージと対応づけて受け入れる。
また、ステップ140(S140)において、負荷量設定部222(図15)は、受け入れられたLANシステム6の負荷原因それぞれが生じる単位負荷量を、受け入れる。
また、ステップ140(S140)において、評価範囲設定部324は、上述のように受け入れられた負荷原因項目および単位負荷量と、評価項目の評価範囲(第1評価範囲・第2評価範囲;図1など)を対応付け、設定DB280に記憶する。
【0078】
ステップ142(S142)において、UI部20(図15)は、例えば、ユーザの操作を判断し、ユーザが、負荷原因と、その単位負荷量の設定を終了したか否かを判断する。
負荷評価プログラム3は、設定が終了した場合にはS144の処理に進み、これ以外の場合にはS140の処理に留まる。
【0079】
つまり、S140,S142の処理において、ユーザは、改善前のLANシステム5(図9)を構成するハードウェア製品(ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54および他部門のLANシステム56)およびこれらの上で動作する改善前のソフトウェア500,520,540,560について、図2に示したような負荷原因、評価項目および評価範囲を検討し、また、負荷原因それぞれの単位負荷量を求め、項目設定部32(図15)に設定する。
【0080】
また、S140,S142の処理において、ユーザは、改善後のLANシステム6(図10)を構成するハードウェア製品(ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54、他部門のLANシステム56およびドキュメント処理サーバ58)およびこれらの上で動作する改善後のソフトウェア502,522,542,562およびドキュメント処理ソフトウェア582について、図2に示したような負荷原因、評価項目および評価範囲を検討し、また、負荷原因それぞれの単位負荷量を求め、項目設定部32(図15)に設定する。
【0081】
ステップ144(S144)において、負荷量算出部242(図15)は、LANシステム5,6(図9,図10)それぞれの負荷原因ごとの環境負荷量を算出し、負荷量DB282に記憶する。
【0082】
ステップ146(S146)において、負荷量比較部240(図15)は、LANシステム5,6(図8,図10)それぞれの環境負荷量の差分を、負荷原因項目ごとに求め、負荷量DB282に記憶する。
【0083】
ステップ148(S148)において、UI部20は、ユーザが、LANシステム5,6(図9,図10)について、環境負荷を評価範囲別に集計する操作を行ったか否かを判断する。
負荷評価プログラム3は、範囲別に集計を行う場合にはS150の処理に進み、これ以外の場合にはS152の処理に進む。
【0084】
ステップ150(S150)において、評価範囲集計部344(図15)は、負荷量算出部242および負荷量比較部240の算出結果を、評価範囲(第1評価範囲・第2評価範囲;図1など)ごとに集計し、負荷量DB282に記憶する。
【0085】
ステップ152(S152)において、UI部20(図15)は、ユーザが、LANシステム5,6(図9,図10)について、環境負荷を、評価範囲別に評価する操作を行ったか否かを判断する。
負荷評価プログラム3は、範囲別に評価を行う場合にはS150の処理に進み、これ以外の場合にはS152の処理に進む。
【0086】
ステップ154(S154)において、評価範囲別効果算出部360は、例えば、図4,図7に示したように、評価範囲を考慮した効果を算出する。
【0087】
ステップ156(S156)において、効果算出部26は、例えば、図7(但し、第1表示範囲・第2表示範囲の表示なし),図8に示したように、評価範囲を考慮しない効果を算出する。
【0088】
ステップ158(S158)において、評価範囲別効果算出部360または効果算出部26は、S154またはS156の処理により得られた評価結果を、ユーザに対してUI部20を介して示す。
【0089】
ステップ160(S160)において、UI部20は、ユーザが、設定修正を行う旨の操作を行ったか否かを判断する。
負荷評価プログラム3は、設定の修正が必要な場合にはS140の処理に戻り、これ以外の場合には処理を終了する。
【0090】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0091】
[背景]
第1および第2の実施形態において説明された第1および第2の負荷評価プログラム2,3(図12,図16)は、システムに含まれるソフトウェア製品およびハードウェア製品が、積極的に環境負荷の軽減を意図して作成されているか否かを問わず、その環境負荷を評価するように構成されている。
一方、システムの構成要素、特にソフトウェア製品が、積極的に環境負荷の軽減を意図して作成されることがある。
【0092】
本発明の第3の実施形態は、このように、積極的に環境負荷の軽減を意図して作成されたソフトウェア製品の環境負荷評価のためになされたものである。
また、本発明の第3の実施形態は、環境負荷の軽減を意図して作成されたか否かを問わず、特定の分野のソフトウェア製品が、ライフサイクルの各ステージにおいて、どのような環境負荷を発生するかを評価するためになされたものである。
なお、以下の説明においては、これらの内の前者、積極的に環境負荷の軽減を意図して作成されたソフトウェア製品(以下、負荷軽減ソフトウェアなどと記す)の評価を具体例とする。
【0093】
負荷軽減ソフトウェアには、例えば、以下のような種類がある。
なお、特に環境負荷の軽減を意図して作成されていないソフトウェアも、以下のような負荷軽減ソフトウェアとしての属性を持ち得るので、このような負荷軽減ソフトウェア以外も、負荷軽減ソフトウェアとしての種類の属性を持ちうることはいうまでもない。
(1)脱物質化ソフトウェア;これは、ソフトウェア製品自体に使用される物質をできる限り少なくしたソフトウェア製品をいう。
例えば、ソフトウェア製品の媒体として、現在、CD−ROMが一般的に用いられているが、ソフトウェア製品の配布を、オンラインで行うことにより、このCD−ROMが生じる資源、流通などの環境負荷を、ほとんど0にすることができる。
【0094】
(2)無駄排除ソフトウェア;これは、無駄な環境負荷を発生させないように動作するソフトウェア製品をいう。
例えば、ワードプロセッサに、ユーザにとって使いやすい印刷プレビュー機能を付加すると、印刷ミスが減少して、無駄な資源の消費を排除することができる。
【0095】
(3)ハードウェア制御ソフトウェア;これは、ハードウェア製品を制御して、環境負荷および有害物質の発生を抑制するソフトウェア製品をいう。
例えば、システムを構成するハードウェア製品の制御ソフトウェアに対して、省電力化機能を付加することにより、エネルギー消費を減少させることができる。
また、例えば、自動車の燃料噴射をソフトウェアにより最適に制御すると、発生される有害物質を減少させることができる。
【0096】
(4)システム改革ソフトウェア;これは、ソフトウェア製品の導入により、システムが改良され、その結果として、工数、人・物の移動、設備、電力、資源および直接的廃棄物の発生が抑制されるようなソフトウェア製品をいう。
例えば、Web対応ドキュメント管理ソフトの導入により、効率的な情報共有により効率的な文書の共同編集が可能になり、また、文書検索機能の利用によりオフィスにおける業務の大幅な効率化が達成されるので、紙資源などの消費が軽減され、また、人的作業量も軽減される。
【0097】
(5)環境計画評価ソフトウェア;これは、システムの環境負荷を評価し、システムを改善して、環境負荷発生の抑制を目的とするソフトウェアをいう。
例えば、従来からあるLCA用のソフトウェア製品、および、既に述べた第1および第2の負荷評価プログラム2,3(図12,図15)および以下に述べる第3の負荷評価プログラム4などが、これに該当する。
【0098】
[評価基準]
これら負荷軽減ソフトウェアを評価するためには、以下のような評価基準が用いられる。
(1)改善評価;これは、基準となるソフトウェア製品(基準ソフトウェア)を定め、この基準ソフトウェア製品に対して、ある負荷軽減ソフトウェアが、どれだけ環境負荷を軽減させるかを、相対的に評価する基準である。
改善評価(改善率)は、例えば、下式1のように定義される。
改善評価は、例えば、脱物質化ソフトウェアおよび無駄排除ソフトウェアの評価に好適である。
【0099】
【数1】
Figure 2004185309
【0100】
(2)総量評価;これは、評価の対象となるソフトウェア製品を使用した場合に発生する環境負荷(製品負荷)を絶対値で評価するために用いられる基準である。
つまり、評価の対象となるソフトウェア製品を使用した場合に発生する環境負荷が、そのまま総量評価のために用いられる。
この基準は、同種のソフトウェア製品の間の比較対照に用いられるだけでなく、異なる種類のソフトウェア製品の間の比較対照にも用いられうる。
【0101】
(3)効用評価:これは、ソフトウェアによってもたらされる機能を数値化したものや性能値などの指標(製品効用)と、負荷軽減ソフトウェア自体が発生する環境負荷(製品負荷)との比率(効用比)を評価基準としたものである。
また、基準ソフトウェアの効用比と、負荷軽減ソフトウェアの効用比とから求められる相対的な改善効用率(%)を評価基準として用いることもできる。
効用比と、改善効用率とは、下式2−1,2−2のように定義される。
この基準は、ハードウェア制御ソフトウェア、システム改革ソフトウェアおよび環境計画評価ソフトウェアといった、ソフトウェア製品の効果の評価に好適である。
【0102】
【数2】
Figure 2004185309
【0103】
(4)ガイドラインによる評価;これは、評価の対象となるソフトウェア製品が、ガイドラインで定められた具体的な項目に該当するか否かにより、そのソフトウェア製品の環境負荷軽減の効果を評価しようとするものである。
このガイドラインには、CO2換算不可能な定性的な事項が含まれていてもよい。
【0104】
また、このガイドラインは、特定の種類のソフトウェアの評価のために特化して作成されても、様々な種類のソフトウェアの評価のために特化して作成されてもよい。
ガイドラインに含まれる項目としては、例えば、(a)使用されていない開発用装置の電源がOFFされているか、(b)製品の製造に再生資材が使われているか、(c)ソフトウェア製品が動作するために特殊なハードウェア製品が必要か、(d)製品が再利用可能かなどが含まれる。
【0105】
図17は、ソフトウェア製品の環境負荷軽減効果の総合評価方法を例示する図である。
(5)総合評価;図17に例示するように、例えば、ライフサイクルの各ステージが離散的に対応づけられたX軸(ライフサイクル軸)と、改善評価、総量評価などの評価項目が離散的に対応づけられたZ軸(評価値軸)と、製品に固有の負荷(その製品固有に使用されるハードウェアやソフトウェアなどで現れる負荷)、一般的な負荷(ソフトウェアを含むシステムで通常現れる負荷)および効用などを示すY軸(評価対象軸)とを用いて、評価の対象となるソフトウェア製品の環境負荷軽減効果を、総合的に評価することができる。
【0106】
図18は、負荷軽減ソフトウェアの種類と評価基準との対応を例示する図である。
なお、図18および後述の図19においては、各種負荷軽減ソフトウェアについて、CO2換算可能な定量的評価基準が適用される場合には○印が付され、CO2換算不可能な定性的評価基準が適用される場合には△印が付されている。
このように、負荷軽減ソフトウェアの種類により、異なった評価基準を適用することが妥当なので、例えば、図18に示すように、負荷軽減ソフトウェアの種類と、評価基準とを対応づけると、様々な種類の負荷軽減ソフトウェアそれぞれに対して、最適な評価基準を適用して、環境負荷の評価を行うことができる。
【0107】
図19は、負荷軽減ソフトウェアの種類と負荷原因との対応を例示する図である。
また、負荷軽減ソフトウェアは、その種類によって、どのような種類の負荷原因が発生する環境負荷を軽減させるかが異なる場合がある。
図19に示すように、負荷軽減ソフトウェアの種類と、これらが環境負荷を軽減する種類の負荷原因とを対応付けて評価を行うことができると、どの種類の負荷軽減ソフトウェアが、どのような種類の負荷原因が発生する環境負荷を、どの程度、軽減するかを明確にすることができる。
【0108】
なお、ガイドラインによる評価が適用されるか否かは、負荷軽減ソフトウェアの種類と評価基準とを対応させることに該当するが、ここでは、この事柄は、図19に含められている。
また、以下、負荷軽減ソフトの種類が、負荷原因および評価基準の両方と対応づけられる場合を具体例とするが、評価の目的に応じて、負荷軽減ソフトの種類が、これらの一方と対応付けられる場合もあり得る。
【0109】
[第3の負荷評価プログラム4]
図20は、本発明にかかる第3の負荷評価プログラム4の構成を示す図である。
第3の負荷評価プログラム4は、ここまでに説明した事柄をふまえており、負荷軽減ソフトウェアの種類ごとに、負荷原因と評価基準とを定義し、効果的な環境負荷の軽減効果の評価を行うことができるように構成されている。
図20に示すように、第4の負荷評価プログラム4は第1の負荷評価プログラム2(図12)の第1の項目設定部22を、第3の項目設定部42で置換し、第1の環境負荷算出部24を、第3の環境負荷算出部44で置換し、第1の効果算出部26を、第3の効果算出部46で置換した構成を採る。
【0110】
第3の項目設定部42は、第1の項目設定部22に、原因・基準設定部424を付加した構成を採る。
第3の環境負荷算出部44は、第1の環境負荷算出部24に、原因・基準別集計部444を付加した構成を採る。
第3の効果算出部46は、第1の効果算出部26に、原因・基準別効果算出部460を付加した構成を採る。
【0111】
負荷評価プログラム4において、UI部20は、例えば、図18,図19に示したように、負荷軽減ソフトウェアの種類と評価基準を対応づけるためのGUI画像、および、負荷軽減ソフトウェアの種類と負荷原因とを対応づけるためのGUI画像を、表示・入力装置12(図11)にさらに表示する。
また、UI部20は、表示したこれらのGUI画像に対する操作を受け入れて、原因・基準設定部424に対して出力する。
【0112】
原因・基準設定部424は、システムに含まれるソフトウェア製品それぞれについて、負荷軽減ソフトウェアとしての種類を受け入れる。
また、原因・基準設定部424は、図18,図19に示したように、負荷軽減ソフトウェアの種類と負荷原因との対応づけ、および、負荷軽減ソフトウェアの種類と評価基準との対応付けの設定を受け入れる。
【0113】
また、原因・基準設定部424は、受け入れたソフトウェア製品それぞれの種類に基づいて、これらのソフトウェア製品それぞれと、負荷原因および評価基準とを対応づける。
原因・基準設定部424は、以上のような処理により得られた情報を、設定DB280に記憶する。
【0114】
原因・基準別集計部444は、適宜、負荷量DB282から情報を読み出し、システムに含まれるソフトウェア製品それぞれが、どのような負荷原因について、どのような量の環境負荷を発生するかを算出し、集計し、負荷量DB282に記憶する。
【0115】
原因・基準別効果算出部460は、適宜、負荷量DB282から情報を読み出し、システムに含まれるソフトウェア製品それぞれが、それぞれに対応づけられた負荷原因について、それぞれに対応づけられた評価基準において、どのような環境負荷軽減効果を達成するかを算出する。
また、原因・基準別効果算出部460は、算出した環境負荷軽減効果を、例えば表形式(図示せず)で、UI部20を介してユーザに表示する。
【0116】
[負荷評価プログラム4の動作]
図21は、図20に示した第3の負荷評価プログラム4の評価処理(S18)を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、負荷評価プログラム4により、改善の前後のLANシステム5,6(図9,図10)の比較評価が行われる場合を具体例とする。
【0117】
ステップ180(S180)において、項目設定部42(図20)のLC設定部220は、LANシステム5,6(図9,図10)のソフトウェア500,502,520,522,540,542,560,562およびドキュメント処理ソフトウェア582それぞれについて、環境負荷の原因となる負荷原因を、評価項目と、そのライフサイクルにおけるステージと対応づけて受け入れる。
また、ステップ180(S180)において、負荷量設定部222は、受け入れられたLANシステム5,6の負荷原因それぞれが生じる単位負荷量を、受け入れる。
【0118】
また、ステップ180(S180)において、原因・基準設定部424は、LANシステム5,6(図9,図10)のソフトウェア500,502,520,522,540,542,560,562およびドキュメント処理ソフトウェア582それぞれについて、その負荷軽減ソフトウェアとしての種類を受け入れる。
さらに、原因・基準設定部424は、図18,図19に示したように、負荷軽減ソフトウェアの種類と、負荷原因および評価基準との対応付けの設定を受け、設定DB280に記憶する。
【0119】
ステップ182(S182)において、UI部20(図20)は、例えば、ユーザの操作を判断し、ユーザが、負荷原因と、その単位負荷量の設定を終了したか否かを判断する。
負荷評価プログラム4は、設定が終了した場合にはS184の処理に進み、これ以外の場合にはS180の処理に留まる。
【0120】
つまり、S180,S182の処理において、ユーザは、改善の前後のLANシステム5,6(図9,図10)を構成する改善前のソフトウェア500,502,520,522,540,542,560,562およびドキュメント処理ソフトウェア582について、これらの負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷軽減ソフトウェアの種類と負荷原因および評価基準との対応付けと、図2に示したような負荷原因および評価項目を検討し、また、負荷原因それぞれの単位負荷量を求め、項目設定部42(図20)に設定する。
【0121】
ステップ184(S184)において、負荷量算出部242(図20)は、LANシステム5,6(図9,図10)それぞれの負荷原因ごとの環境負荷量を算出し、負荷量DB282に記憶する。
【0122】
ステップ186(S186)において、負荷量比較部240(図15)は、LANシステム5,6(図8,図10)それぞれの環境負荷量の差分を、負荷原因項目ごとに求め、負荷量DB282に記憶する。
【0123】
ステップ188(S188)において、UI部20は、ユーザが、LANシステム5,6(図9,図10)について、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけて集計する集計する操作を行ったか否かを判断する。
負荷評価プログラム4は、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけた集計を行う場合にはS190の処理に進み、これ以外の場合にはS192の処理に進む。
【0124】
ステップ190(S190)において、原因・基準別集計部444(図20)は、負荷量算出部242および負荷量比較部240の算出結果に対して、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけた集計を行い、負荷量DB282に記憶する。
【0125】
ステップ192(S192)において、UI部20(図20)は、ユーザが、LANシステム5,6(図9,図10)について、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけた評価を行うための操作を行ったか否かを判断する。
負荷評価プログラム4は、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけた評価を行う場合にはS194の処理に進み、これ以外の場合にはS196の処理に進む。
【0126】
ステップ194(S194)において、原因・基準別効果算出部460は、例えば、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけた効果を算出する。
【0127】
ステップ196(S196)において、効果算出部26は、例えば、図7,図8などに示したように、ソフトウェア製品の負荷軽減ソフトウェアとしての種類と、負荷原因および評価基準とを対応づけた効果を算出する。
【0128】
ステップ198(S198)において、原因・基準別効果算出部460または効果算出部26は、S194またはS196の処理により得られた評価結果を、ユーザに対してUI部20を介して示す。
【0129】
ステップ200(S200)において、UI部20は、ユーザが、設定修正を行う旨の操作を行ったか否かを判断する。
負荷評価プログラム4は、設定の修正が必要な場合にはS180の処理に戻り、これ以外の場合には処理を終了する。
【0130】
なお、図12に示した第2の負荷評価プログラム2の機能と、第3の負荷評価プログラム4の機能とは、適宜、組み合わせて実装することができる。
【0131】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4の実施形態を説明する。
ここまでに説明した第1〜第3の負荷評価プログラム2〜4は、ユーザが、負荷原因それぞれが発生する負荷量(単位負荷量)を検討し、設定するように構成されている。
一方、今まで、ハードウェア製品が発生する環境負荷を測定し、CO2換算する方法はあったが、ソフトウェア製品が、環境負荷に与える影響を測定し、CO2換算する方法はなかった。
【0132】
本発明の第4の実施形態として以下に示す環境負荷評価方法は、ハードウェア製品だけでなく、ソフトウェア製品が環境負荷に与える影響を自動的に測定し、正確に評価することができるように工夫されている。
また、本発明の第4の実施形態として以下に示す環境負荷評価方法は、測定者によって測定結果にばらつきが生じないように、また、統一された基準の下で、ソフトウェア製品を考慮した環境負荷の評価を行うことができるように工夫されている。
【0133】
[LANシステム7]
図22は、本発明にかかる環境負荷評価が適応される第3のLANシステム7の構成を例示する図である。
図23は、図22に示したLANシステム7に含まれるプリンタ54、ドキュメント処理サーバ58およびコンピュータ1を示す図である。
【0134】
図22に示すように、LANシステム7は、例えば、図10に示した第2のLANシステム6にコンピュータ1(図11)を接続し、その構成部分のファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54、LANシステム56およびドキュメント処理サーバ58それぞれに、環境負荷測定装置70−1〜70−5を付加した構成を採る。
また、図23に示すように、ドキュメント処理サーバ58、ドキュメント処理ソフトウェア582、プリンタ54およびそのソフトウェア542には、コンピュータ1側からの制御・設定に従って起動・動作し、これらそれぞれの環境負荷を軽減する環境負荷軽減機能584,586,544,546が備えられている。
ここでは、説明の簡略化および明確化のために、ドキュメント処理サーバ58、プリンタ54およびこれらの上で動作するソフトウェアを具体例とする。
【0135】
[負荷評価プログラム8]
図24は、図22に示したLANシステム7のコンピュータ1上で動作する第4の負荷評価プログラム8の構成を示す図である。
図24に示すように、負荷評価プログラム8は、図12に示した第1の負荷評価プログラム2、および、単位負荷量生成プログラム72から構成される。
単位負荷量生成プログラム72は、負荷量測定部720、負荷量変換部722、単位負荷量DB724、装置制御部726および負荷量監視部730から構成される。
【0136】
第4の負荷評価プログラム8は、記録媒体140(図11)を介してコンピュータ1(図22)に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
負荷評価プログラム8は、これらの構成部分により、LANシステム7に含まれる構成部分の環境負荷を、ソフトウェア製品を考慮して測定する。
また、負荷評価プログラム8は、LANシステム7の構成部分が過大な環境負荷を発生している場合には、警告の表示およびその構成部分に対する環境負荷軽減のための制御を行う。
【0137】
図23に示した環境負荷測定装置70−3,7−5は、プリンタ54およびドキュメント処理サーバ58それぞれが生じる環境負荷を、負荷原因ごとに測定する。
また、環境負荷測定装置70−3,70−5は、測定した環境負荷を、問い合わせに応じて、コンピュータ1に対して出力する。
プリンタ54が発生する環境負荷には、例えば、消費電力、用紙使用枚数およびトナーの交換回数などがあり、負荷原因に準じ、環境負荷の評価に用いられる情報として、省電力モードの通算時間および電力ONの通算時間などがある。
【0138】
また、ドキュメント処理サーバ58が発生する環境負荷には、例えば、消費電力などがあり、負荷原因に準じ、その評価に用いられる情報として、ドキュメント処理量、省電力モードの通算時間および電力ONの通算時間などがある。
環境負荷測定装置70−3,70−5は、それぞれ、これらの環境負荷を、負荷原因ごとに測定し、それぞれの単位(kWh,枚,時間、CO2量など)で、コンピュータ1に通知する。
【0139】
図24に示した負荷評価プログラム8において、負荷量測定部720は、例えば周期的に、あるいは、装置制御部726の制御に従って、環境負荷測定装置70−3,70−5に対して問い合わせを行い、環境負荷測定装置70−3,70−5が測定した環境負荷を受ける。
【0140】
負荷量変換部722は、負荷量測定部720が受信した環境負荷を、共通の単位、例えば、CO2量あるいは電力消費量に変換し、単位負荷量DB724に記憶する。
【0141】
負荷量監視部730は、負荷量測定部720が周期的に受けた環境負荷量を監視し、環境負荷を過大に発生するLANシステム7の構成部分があった場合には、UI部20を介して警告を出し、あるいは、装置制御部726を介して、その構成部分の動作を停止させ、あるいは、その構成部分に備えられた環境負荷軽減のための機能を起動させる。
【0142】
装置制御部726は、上述のように、負荷量監視部730からの通知に従って、LANシステム7の各構成部分を制御する。
また、装置制御部726は、環境負荷の測定のために、LANシステム7の各構成部分を制御する。
【0143】
負荷評価プログラム8において、項目設定部22は、ユーザからの単位負荷量の設定を受けるほか、単位負荷量DB724に記憶された単位負荷量を適宜、参照して、負荷評価プログラム2による環境負荷の評価のために利用する。
【0144】
[負荷評価プログラム8の動作]
以下、負荷評価プログラム8の動作を説明する。
図25は、第4の負荷評価プログラム8(図24)による環境負荷測定処理(S30)を示す第1のシーケンス図である。
まず、負荷評価プログラム8が、LANシステム7の構成部分に対する制御を行わずに、単に、環境負荷量を測定し、単位負荷量を生成する場合の処理を説明する。
【0145】
図25に示すように、単位負荷量生成プログラム72(図24)の負荷量測定部720は、LANシステム7(図22)の各構成部分(ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54,LANシステム56およびドキュメント処理サーバ58)の環境負荷測定装置70−1〜70−3が測定した環境負荷を受ける(S300〜S308)。
【0146】
単位負荷量生成プログラム72(図24)の負荷量変換部722は、LANシステム7の各構成部分から受けた環境負荷を、共通の単位に変換し、単位負荷量として単位負荷量DB724に記憶させる(S310)。
負荷評価プログラム2の項目設定部22は、単位負荷量DB724に記憶された単位負荷量を、環境負荷の評価のために、適宜、参照する(S312)。
【0147】
図26は、第4の負荷評価プログラム8(図24)による環境負荷測定処理(S32)を示す第2のシーケンス図である。
次に、負荷評価プログラム8が、LANシステム7の構成部分に対する制御を行って、環境負荷量を測定し、単位負荷量を生成する場合の処理を説明する。
【0148】
まず、単位負荷量生成プログラム72の装置制御部726は、LANシステム7の各構成部分(ファイルサーバ50、コンピュータ52、プリンタ54、LANシステム56、ドキュメント処理サーバ58、ソフトウェア502,522,542,562およびドキュメント処理ソフトウェア582;図22)に対する制御を行う(S320〜S328)。
つまり、例えば、S328において、装置制御部726は、ドキュメント処理サーバ58の環境負荷軽減機能584およびドキュメント処理ソフトウェア582のドキュメント処理サーバ586を適宜、起動したり停止したりして、所望の測定条件に設定する。
【0149】
負荷量測定部720(図24)は、LANシステム7(図22)の各構成部分の環境負荷測定装置70−1〜70−5が測定した環境負荷を受ける(S330〜S338)。
単位負荷量生成プログラム72(図24)の負荷量変換部722は、LANシステム7の各構成部分から受けた環境負荷を、共通の単位に変換し、単位負荷量として単位負荷量DB724に記憶させる(S340)。
【0150】
負荷評価プログラム2の項目設定部22は、単位負荷量DB724に記憶された単位負荷量を、環境負荷の評価のために、適宜、参照する(S342)。
以上説明したS32の処理を、LANシステム7の構成部分それぞれの測定条件を変更しつつ繰り返すことにより、様々な条件においてLANシステム7の各構成部分が発生する環境負荷の量を測定することができ、この測定値を用いて、LANシステム7が発生する環境負荷を正確に評価することができる。
【0151】
図27は、第4の負荷評価プログラム8(図24)による環境負荷測定処理(S36)を示す第3のシーケンス図である。
次に、負荷評価プログラム8が、LANシステム7の構成部分に対する環境負荷軽減のための制御を行う場合の処理を説明する。
【0152】
単位負荷量生成プログラム72(図24)の負荷量測定部720は、例えば周期的に、LANシステム7の各構成部分(50〜58;図22)の環境負荷測定装置70−1〜70−5から、環境負荷の測定値を受ける(S360〜S368)。
負荷量監視部730は、負荷量測定部720が受けたLANシステム7の各構成部分の環境負荷を監視し、ある構成部分が生じた環境負荷の量が、予め決められた条件に該当した場合に、その構成部分に、過大な環境負荷が発生していると判定する。
負荷量監視部730は、例えば、プリンタ54の用紙の消費枚数、稼働時間、消費電力それぞれが、あらかじめ決められた限度を超えた場合、あるいは、プリンタ54全体が、一定の期間内に発生する環境負荷が、予め定められたCO2換算値の限度を超えた場合に、過大な環境負荷が発生していると判定する(S370)。
【0153】
負荷量監視部730(図24)は、UI部20を介して、コンピュータ1(図22)のユーザに対して警告を表示する(S372)。
また、負荷量監視部730は、必要に応じて、装置制御部726を介してプリンタ54を制御し、プリンタ54の環境負荷軽減機能544、あるいはそのソフトウェア542の環境負荷軽減機能546を起動させ、環境負荷の発生を抑制させる。
あるいは、負荷量監視部730は、必要に応じて、プリンタ54に対して、その動作を停止させる制御を行う(S374)。
【0154】
なお、第4の負荷評価プログラム8の機能と、第2および第3の負荷評価プログラム3,4の機能は、適宜、組み合わせることが可能である。
【0155】
図28は、負荷軽減制御の他の態様を示す図である。
以上の説明においては、LANシステム7の各構成部分(図22)それぞれが一体に構成されている場合を例示した。
しかしながら、システムの構成部分は、一体に構成されているとは限らず、図28に示すように、装置を制御する制御部分と、環境負荷を発生する負荷発生部分が分かれていることがあり、さらに、これらの間に、制御のための経路が存在することがある。
このような場合、単位負荷量生成プログラム72(図24)の装置制御部726は、制御部分、経路および負荷発生部分の内、環境負荷軽減のために最適な部分に対して制御を行えばよい。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる環境負荷評価装置およびその方法によれば、様々なシステムについて、ソフトウェア製品を考慮した環境負荷の評価を行うことができる。
また、本発明にかかる環境負荷評価装置およびその方法は、環境負荷の軽減のためのソフトウェア製品を考慮した改善策を検討するために適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】CO2換算可能な評価範囲(第1の評価範囲)と、CO2換算不可能な評価範囲(第2の評価範囲)とを例示する図である。
【図2】図1に示した評価対象が、ライフサイクルの各ステージにおいて発生する環境負荷を、表形式で例示する図である。
【図3】システムを改善し、評価する手順を例示する図である。
【図4】図1などに示した評価項目と、これらの評価項目の改善前・改善後の環境負荷、および、改善の効果を例示する図である。
【図5】改善前のLANシステムの構成を例示する図である。
【図6】図5に示したLANシステムに、環境負荷の改善策としてドキュメント処理サーバを追加した改善後のLANシステムの構成を例示する図である。
【図7】図5に示した改善前のLANシステムの環境負荷と、図6に示した改善後のLANシステムの環境負荷とを、ライフサイクルのステージごとに表示する方法を例示する図である。
【図8】図7に示した改善の前後のLANシステムの環境負荷の評価結果の表示例を示す図である。
【図9】改善前の第1のLANシステムの構成を例示する図である。
【図10】図9に示したLANシステムを改善して得られる改善後の第2のLANシステムの構成を示す図である。
【図11】本発明にかかる環境負荷評価のために用いられるコンピュータの構成を示す図である。
【図12】図11に示したコンピュータ上で動作する第1の負荷評価プログラムの構成を示す図である。
【図13】図12に示した第1の負荷評価プログラムの第1の評価処理(S10)を示すフローチャートである。
【図14】図12に示した第1の負荷評価プログラムの第2の評価処理(S12)を示すフローチャートである。
【図15】本発明にかかる第2の負荷評価プログラムの構成を示す図である。
【図16】図15に示した第2の負荷評価プログラムの評価処理を示すフローチャートである。
【図17】図17は、ソフトウェア製品の環境負荷軽減効果の総合評価方法を例示する図である。
【図18】負荷軽減ソフトウェアの種類と評価基準との対応を例示する図である。
【図19】負荷軽減ソフトウェアの種類と負荷原因との対応を例示する図である。
【図20】本発明にかかる第4の負荷評価プログラムの構成を示す図である。
【図21】図20に示した第3の負荷評価プログラムの評価処理(S18)を示すフローチャートである。
【図22】本発明にかかる環境負荷評価が適応される第3のLANシステムの構成を例示する図である。
【図23】図22に示したLANシステムに含まれるプリンタ、ドキュメント処理サーバおよびコンピュータを示す図である。
【図24】図22に示したLANシステムのコンピュータ上で動作する第4の負荷評価プログラムの構成を示す図である。
【図25】第4の負荷評価プログラム(図24)による環境負荷測定処理(S30)を示す第1のシーケンス図である。
【図26】第4の負荷評価プログラム(図24)による環境負荷測定処理(S32)を示す第2のシーケンス図である。
【図27】第4の負荷評価プログラム(図24)による環境負荷測定処理(S36)を示す第3のシーケンス図である。
【図28】負荷軽減制御の他の態様を示す図である。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ、
100・・・コンピュータ本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
12・・・表示・入力装置、
14・・・記録装置、
140・・・記録媒体、
2,3,4,8・・・負荷評価プログラム、
20・・・UI部、
22,32,42・・・項目設定部、
220・・・LC設定部、
222・・・負荷量設定部、
324・・・評価範囲設定部、
424・・・原因・基準設定部、
24,34,44・・・環境負荷算出部、
240・・・負荷量比較部、
242・・・負荷量算出部、
344・・・評価範囲集計部、
444・・・原因・基準別集計部、
26,36,46・・・効果算出部、
360・・・評価範囲別効果算出部、
460・・・原因・基準別効果算出部、
72・・・単位負荷量生成プログラム、
720・・・負荷量測定部、
722・・・負荷量変換部、
724・・・単位負荷量DB、
726・・・装置制御部、
730・・・負荷量監視部、
5,6,7,56・・・LANシステム、
50・・・ファイルサーバ、
52・・・コンピュータ、
54・・・プリンタ、
58・・・ドキュメント処理サーバ、
70・・・環境負荷測定装置、
500〜562・・・ソフトウェア、
582・・・ドキュメント処理ソフトウェア、
584,586,544,546・・・環境負荷軽減機能、

Claims (7)

  1. 複数の種類のソフトウェアが環境に与える負荷を評価する環境負荷評価装置であって、
    ソフトウェアが環境に与える負荷を示す負荷情報を受け入れる負荷情報受け入れ手段と、
    前記負荷情報、および、前記ソフトウェアが環境に与える負荷を評価する評価基準、またはこれらのいずれかを受け入れ、前記ソフトウェアの種類それぞれと対応づける対応付け手段と、
    前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷情報および評価基準またはこれらのいずれかに基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する環境負荷評価手段と
    を有する環境負荷評価装置。
  2. 複数の種類のソフトウェアが環境に与える負荷を評価する環境負荷評価方法であって、
    ソフトウェアが環境に与える負荷を示す負荷情報を受け入れ、
    前記負荷情報、および、前記ソフトウェアが環境に与える負荷を評価する評価基準、またはこれらのいずれかを受け入れ、前記ソフトウェアの種類それぞれと対応づけ、
    前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷情報および評価基準またはこれらのいずれかに基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する
    環境負荷評価方法。
  3. 前記負荷情報は、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因を示す負荷原因情報を少なくとも含み、
    前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因の1つ以上とを少なくとも対応付け、
    前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷の原因に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する
    請求項2に記載の環境負荷評価方法。
  4. 前記評価基準は、
    基準となる所定の基準ソフトウェアとの相対的な負荷量を示す第1の基準、
    ソフトウェアそれぞれが生じる負荷量を示す第2の基準、ソフトウェアの負荷量、
    ソフトウェアの動作による負荷量の変化とを示す第3の基準、および、
    ソフトウェアの属性を示す第4の基準
    またはこれらの内の1つ以上の任意の組み合わせ
    を項目として含み、
    前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記評価基準の項目の内の1つ以上とを少なくとも対応付け、
    前記ソフトウェアの種類と対応づけられた評価基準の項目に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する
    請求項2または3に記載の環境負荷評価方法。
  5. 複数の種類のソフトウェアが環境に与える負荷を評価するプログラムであって、
    ソフトウェアが環境に与える負荷を示す負荷情報を受け入れる第1のステップと、
    前記負荷情報、および、前記ソフトウェアが環境に与える負荷を評価する評価基準、またはこれらのいずれかを受け入れ、前記ソフトウェアの種類それぞれと対応づける第2のステップと、
    前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷情報および評価基準またはこれらのいずれかに基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する第3のステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  6. 前記負荷情報は、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因を示す負荷原因情報を少なくとも含み、
    前記第2のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記ソフトウェアが環境に与える負荷の原因の1つ以上とを少なくとも対応付け、
    前記第3のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた負荷の原因に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する
    請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記評価基準は、
    基準となる所定の基準ソフトウェアとの相対的な負荷量を示す第1の基準、
    ソフトウェアそれぞれが生じる負荷量を示す第2の基準、ソフトウェアの負荷量、
    ソフトウェアの動作による負荷量の変化とを示す第3の基準、および、
    ソフトウェアの属性を示す第4の基準
    またはこれらの内の1つ以上の任意の組み合わせ
    を項目として含み、
    前記第2のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類それぞれと、前記評価基準の項目の内の1つ以上とを少なくとも対応付け、
    前記第3のステップにおいて、前記ソフトウェアの種類と対応づけられた評価基準の項目に基づいて、前記ソフトウェアそれぞれが環境に与える負荷を評価する
    請求項5または6に記載のプログラム。
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