JP2006209502A - 環境負荷評価装置、環境負荷評価方法及びそのプログラム - Google Patents

環境負荷評価装置、環境負荷評価方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のソフトウェア製品がインストールされたシステムについて、ソフトウェア製品を考慮した環境負荷の評価を行うことができる環境負荷評価装置およびその方法を提供する。
【解決手段】 環境負荷評価装置は、対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素に起因する環境負荷(e10)を、対象ソフトウェアの使用量と他のソフトウェアの使用量との比率(使用比率)に応じて分配し、分配された環境負荷(e10.1)と、対象ソフトウェア固有の環境負荷(e11)とを合算することにより、対象ソフトウェアの環境負荷を算出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、製品が環境に与える負荷を評価する環境負荷評価装置およびその方法に関する。
例えば、特許文献1は、ハードウェアとソフトウェアから構成されるシステム製品の環境負荷改善効果を評価する環境負荷評価装置を開示する。
このように、製品のリサイクルを考慮して環境に対する負荷を評価する方法は、ライフサイクルアセスメント(LCA; Life Cycle Assessment)とも呼ばれている。
特開2004−94875号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、複数のソフトウェア製品がインストールされたシステムについて、ソフトウェア製品を考慮した環境負荷の評価を行うことができる環境負荷評価装置およびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、環境負荷の軽減または生産性の向上を実現するソフトウェア製品を考慮した改善策を検討するために適した環境負荷評価装置およびその方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る環境負荷評価装置は、複数のソフトウェアがインストールされるシステムについて環境負荷を評価する環境負荷評価装置であって、評価対象となる対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定する共用要素特定手段と、前記共用要素特定手段により特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価する共用負荷評価手段と、前記共用負荷評価手段により評価された環境負荷に基づいて、前記対象ソフトウェアの環境負荷を算出する対象負荷算出手段とを有する。
好適には、前記対象ソフトウェアが他のソフトウェアと共用するシステム要素群における、この対象システムの使用比率を算出する使用率算出手段をさらに有し、前記対象負荷算出手段は、前記使用率算出手段により算出された対象ソフトウェアの使用比率と、前記共用負荷評価手段により評価された環境負荷とに基づいて、この対象ソフトウェアの環境負荷を算出する。
好適には、前記使用率算出手段は、ユーザに選択された業務フローに要する工数と、この業務フローが単位時間当たりに実施される回数とに基づいて、前記対象システムの使用率を算出する。
好適には、前記対象ソフトウェアが少なくとも一定の期間占有するシステム要素を特定する占有要素特定手段と、前記占有要素特定手段により特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価する占有負荷評価手段とをさらに有し、前記対象負荷算出手段は、前記使用率算出手段により算出された対象ソフトウェアの使用比率と、前記共用負荷評価手段により評価された環境負荷と、前記占有負荷評価手段により評価された環境負荷とに基づいて、この対象ソフトウェアの環境負荷を算出する。
好適には、前記対象ソフトウェアの生産性と、前記対象負荷算出手段により算出されたこの対象ソフトウェアの環境負荷とに基づいて、この対象ソフトウェアの環境に対する効率を示す環境効率指標を算出する環境効率算出手段をさらに有する。
好適には、前記共用要素特定手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれを前記対象ソフトウェアとして、共用されるシステム要素を特定し、前記対象負荷算出手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれについて、前記環境負荷を算出する。
好適には、前記共用要素特定手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれを前記対象ソフトウェアとして、共用されるシステム要素を特定し、前記対象負荷算出手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれについて、前記環境負荷を算出し、前記環境効率算出手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれについて、前記環境効率指標を算出し、交換前後のソフトウェアそれぞれの前記環境効率指標に基づいて、このソフトウェアの交換による環境効率の変動を示す環境効率変動指標を算出する変動指標算出手段をさらに有する。
また、本発明に係る環境負荷評価方法は、複数のソフトウェアがインストールされるシステムについて環境負荷を評価する環境負荷評価方法であって、評価対象となる対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定し、特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価し、共用されるシステム要素について評価された環境負荷に基づいて、前記対象ソフトウェアの環境負荷を算出する。
また、本発明に係るプログラムは、複数のソフトウェアがインストールされるシステムについて環境負荷を評価する環境負荷評価装置において、評価対象となる対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定するステップと、特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価するステップと、共用されるシステム要素について評価された環境負荷に基づいて、前記対象ソフトウェアの環境負荷を算出するステップとを前記環境負荷評価装置に実行させる。
本発明にかかる環境負荷評価装置およびその方法によれば、複数のソフトウェア製品がインストールされたシステムについて、ソフトウェア製品を考慮した環境負荷の評価を行うことができる。
また、本発明にかかる環境負荷評価装置およびその方法は、環境負荷の軽減または生産性向上を実現するソフトウェア製品を考慮した改善策を検討するために適している。
[本発明の背景]
本発明の実施形態の説明に先立ち、その理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
従来から、ハードウェア製品に関しては、環境に対する負荷(環境負荷)が評価されてきており、上述のように、環境負荷を評価する方法として、例えば、LCAという方法が採られる。
また、例えば、企業活動の環境負荷は、ISO14001により評価され、ハードウェア製品についての環境ガイドラインとして、IEC Guide109が存在する。
また、従来、各企業から公表される環境報告書は、ハードウェア製品を対象としており、ソフトウェア製品を対象とする環境報告書を公表する企業は、ほとんどなく、ソフトウェア製品に関する環境負荷の評価は、ハードウェア製品に関する環境負荷の評価と比べて、非常に遅れている。
例えば、プリンタで両面印刷を行う印刷ソフトウェアを導入したり、システムを省電力化するソフトウェアを導入したりすることにより、システムの環境負荷を軽減可能であることはいうまでもなく、ソフトウェア製品を含めた環境負荷の評価は必須であることは、また、いうまでもない。
また、例えば、複数のコンピュータがネットワークを介して接続されたシステムに、ファイルサーバが追加された場合、ファイルサーバにのみ着目すると、ハードウェアが追加された分だけ環境負荷が増加する。
しかしながら、ファイルサーバが追加されて、紙の書類を収容する書庫のスペースが大幅に減少したり、他のコンピュータの稼働時間が短くなったりすると、これらがもたらす環境負担の減少が、ファイルサーバのハードウェアの増加による環境負荷の増加を補って余りあるかも知れない。
つまり、このような場合には、ファイルサーバ上で動作するファイル管理ソフトウェアが、ファイルサーバのハードウェアの増加による環境負荷の増加を補って余りある環境負荷の軽減をもたらす可能性がある。
システムの一部分に、ハードウェア製品の追加による環境負荷が増加したとしても、ソフトウェア製品を含めたシステム全体としては、環境負荷が軽減することがある。
このように、ソフトウェア製品の環境負荷は、そのソフトウェア製品が動作するシステム全体として評価することが望ましいことがわかる。
このようなソフトウェア製品を含めたシステム全体の環境負荷を評価する方法としては、本願出願人が特願2003−160416号において提案した手法(以下、全体評価手法)がある。
システムに関連する環境負荷を評価する場合に、ソフトウェア製品を含むシステム全体の環境負荷を評価する全体評価と、システムの一部(例えば、特定のソフトウェア製品)に起因する環境負荷を評価する部分評価とが存在する。
まず、全体評価について説明する。
[全体評価]
図1は、CO2換算可能な評価範囲(第1の評価範囲)と、CO2換算不可能な評価範囲(第2の評価範囲)とを例示する図である。
あるシステムの環境負荷の評価は、一般的に、構成要素それぞれの環境負荷を、二酸化炭素(CO2)量に換算することにより行われる。
図1に例示するように、ソフトウェア製品の記録媒体・パッケージ・マニュアルなどの資源、ソフトウェア製品の流通などに要するエネルギーなどのソフトウェア本体、ソフトウェア製品が動作するシステムのハードウェア製品などの動作環境、および、システムのユーザの移動・居室のスペースなど(周辺に物理的な影響を与える活動;物理的周辺影響活動)に起因する環境負荷は、CO2換算が可能である(第1評価範囲)。
一方、そのシステムを利用するユーザの数(人数)、ユーザがそのシステムを利用するための作業量(工数)などの評価項目には、現在のところ、CO2に換算するための標準的な方法がない(第2評価範囲)。
企業活動の総合的な評価のためには、上述した第1評価範囲だけでなく、このように、CO2換算が難しい第2評価範囲についても評価可能であることが望ましい。
図2は、図1に示した評価対象が、ライフサイクルの各ステージにおいて発生する環境負荷を、表形式で例示する図である。
ここまでにも述べたように、システムの環境負荷を評価するためには、LCAという手法が採られ、一般に、ライフサイクルには、設計、生産、流通、使用および処理・廃棄の6つのステージが含まれるとされる。
これらのステージそれぞれにおいて、例えば、ソフトウェア製品自体(ソフト本体)は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、ソフトウェア製品は、生産のステージにおいて、ソフトウェア製品が記録される記録媒体などを生産するための環境負荷を生じる。
また、ソフトウェア製品は、処理・廃棄のステージにおいて、ソフトウェア製品の記録媒体などを廃棄するための環境負荷を生じる。
なお、図2には、ソフトウェア製品が既存のものであって、設計のステージにおいて特段の環境負荷が生じず、また、使用のステージにおいては、ソフトウェア製品の環境負荷は、動作環境の環境負荷に含まれると考えられる場合が例示されている。
また、これらのステージそれぞれにおいて、例えば、ソフトウェア製品が動作するシステムに含まれるPCなどの動作環境(ハードウェア製品)は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、ハードウェア製品は、設計のステージにおいて、ハードウェア製品を設計するために用いられるCADなどの設計用設備の製造負荷、消費資源およびエネルギーを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、生産のステージにおいて、ハードウェア製品を製造するために用いられるロボットなどの設計用設備の製造負荷、消費資源およびエネルギーを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、流通のステージにおいて、ハードウェア製品を流通させるためのエネルギーを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、使用のステージにおいて、そのメンテナンスおよびその動作のために必要な資源・エネルギーなどを、環境負荷として生じる。
また、ハードウェア製品は、処理・廃棄のステージにおいて、上述した設計用設備、生産用設備およびハードウェア自体、および、プリンタ用紙などの消耗品を廃棄するため環境負荷を生じる。
また、これらのステージそれぞれにおいて、人の移動および居室のスペースなど、CO2換算可能な物理的周辺影響活動は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、物理的周辺影響活動は、システムの設計、生産および流通の各ステージにおいて、これらに必要な人の移動および居室のスペースなどを、環境負荷として生じる。
また、物理的周辺影響活動は、使用のステージにおいて、システムの使用のほか、メンテナンスのために必要な人の移動および居室のスペースなどを、環境負荷として生じる。
また、これらのステージそれぞれにおいて、ユーザの人数および工数など、人的な生産に関係する活動であって、CO2換算不可能な活動(人的生産活動)は、図2に示すような環境負荷を生じる。
つまり、物理的周辺影響活動は、システムの設計、生産、流通および処理・廃棄の各ステージにおいて、これらに必要な工数などを生じる。
また、人的生産活動は、使用のステージにおいて、システムの使用のほか、メンテナンスのために必要な工数などを生じる。
図3は、システムを改善し、評価する手順を例示する図である。
以下、システムに含まれる評価対象それぞれについて、システムの環境負荷をより軽減し、企業の業績を向上するために改善を計画し、評価する場合を具体例とする。
図3に例示するように、システムに対する改善の効果は、改善前の現状のシステムの環境負荷を評価する一方、改善策を適用した改善後のシステムの環境負荷を評価し、これらを比較することにより、環境負荷の改善を評価することができる。
このような改善は、改善の前後における各評価項目の環境負荷の差分をとり、これらの差分の総和を求めることにより評価することができる。
つまり、ソフトウェア本体については、現状のシステムにおいて動作しているソフトウェア製品の記録媒体およびマニュアルの環境負荷と、改善後のシステムにおいて動作するソフトウェア製品の記録媒体およびマニュアルの環境負荷との差分が求められる。
また、動作環境については、現状の動作環境が消費するエネルギーおよび資源と、改善後の動作環境が消費するエネルギーおよび資源との差分が求められる。
また、物理的周辺影響活動については、現状の業務フローにおいて消費されるエネルギーおよび資源と、改善後の業務フローにおいて消費されるエネルギーおよび資源との差分が求められる。
また、人的生産活動については、現状の業務フローの工数と、改善後の業務フローの工数との差分が求められる。
これらの差分1〜4の内、差分1〜3が、CO2換算可能な改善効果として評価され、差分4が、CO2換算可能な改善効果として評価される。
このように、全体評価手法では、ステージ毎、および、評価項目毎に環境負荷を評価し、システム改善の前後について、これらの評価結果を比較することにより、環境負荷の変動を評価することができる。
[部分評価]
次に、複数のソフトウェア製品がインストールされたシステムにおいて、特定のソフトウェアに起因して発生する環境負荷を評価する部分評価について説明する。
特定のソフトウェア製品に注目して、このソフトウェア製品に起因する環境負荷を評価する場合には、ソフトウェア製品の動作に要する動作環境および物理的周辺影響活動の環境負荷を、ソフトウェア製品の環境負荷として評価する必要がある。
すなわち、上記全体評価手法では、ソフトウェア製品に関する使用のステージの環境負荷は、システム全体の動作環境または物理的周辺影響活動の環境負荷として評価しているが、特定のソフトウェア製品のみに着目して環境負荷を評価する場合に、それぞれのソフトウェア製品によって、要求される動作環境および物理的周辺影響活動は異なり、これらの動作環境および物理的周辺影響活動に起因する環境負荷をそれぞれのソフトウェア製品の環境負荷の一部として評価する必要がある。
ソフトウェア製品の動作に要する動作環境および物理的周辺影響活動に起因する環境負荷には、以下のようなものが含まれる。
(1)機器の使用(製造、廃棄を含む)
例えば、PC、プリンタ装置、複合機など
(2)物の使用(製造、廃棄を含む)
例えば、用紙、トナー、CDなど
(3)人の移動
例えば、公共機関利用、自家用車利用など
(4)物の移動
例えば、トラック輸送、貨物輸送など
(5)オフィススペース
例えば、図面・書類置き場、機器設置スペースなど
(6)保管(倉庫)スペース
例えば、図面・書類保管、機器保管スペースなど
(7)電力の使用
例えば、PC、プリンタ装置、複合機、ネットワークインフラ機器などに用いる電源
(8)ネットワークサービス利用
例えば、外部IDCとのデータ通信量など
[具体例]
次に、環境負荷の評価対象を例示して、部分評価を説明する。
図4は、改善前のLANシステムの構成を例示する図である。
図5は、図4に示したLANシステムに、環境負荷の改善策として改善前ソフトウェア510を改善後ソフトウェア520に交換した改善後のLANシステムの構成を例示する図である。
図4に例示する改善前のLANシステム50および図5に例示する改善後のLANシステム52は、共に、ファイルサーバ500、コンピュータ(PC)502、プリンタ504および他部門のLANシステムを含み、それぞれのハードウェアにソフトウェア510〜520がそれぞれインストールされている。
すなわち、これらのLANシステム50および52は、同一のハードウェア構成を有するが、ファイルサーバ500にインストールされているソフトウェア510(520)が異なる。
このような場合に、ソフトウェア510およびソフトウェア520を対象ソフトウェアとして環境負荷を評価することにより、ソフトウェアの交換前後で環境負荷の変化を評価することができる。
図4に例示するように、改善前のソフトウェア510(対象ソフトウェア)は、ファイルサーバ500上で動作すると共に、PC502およびプリンタ504に処理の一部(例えば、文書データの入力、文書データのラスタライズ、文書データの印刷など)を依頼する。そのため、このソフトウェア510のシステム境界は、ファイルサーバ500、PC502、プリンタ504、および、これらを接続するネットワークを含む領域である。
ここで、システム境界とは、対象ソフトウェアの動作環境等を提供するシステム上の領域である。本例では、ソフトウェア510の要求に応じて、プリンタ504が文書データのラスタライズ処理および印刷処理を行い、PC502が文書データの作成処理を行う。
一方、図5に例示するように、改善後のソフトウェア520は、ファイルサーバ500上で動作すると共に、PC502に処理の一部(例えば、文書データの入力および表示など)を依頼する。そのため、このソフトウェア520のシステム境界は、ファイルサーバ500、PC502、および、これらを接続するネットワークを含む領域である。すなわち、本例では、ソフトウェア510の要求に応じて、PC502が文書データの作成処理および表示処理を行う。
このように、それぞれのソフトウェアでシステム境界が異なり、また、システム境界に含まれる各システム要素(ハードウェア、電源、および、紙など)の使用量が異なるため、ソフトウェアの交換により、環境負荷が変動する。ここで、システム要素とは、システムを構成する要素であり、例えば、PCおよびプリンタ等のハードウェア製品、ソフトウェア製品、および、印刷用紙などの資材を含む。
例えば、本例では、改善後のソフトウェア520自身がラスタライズを行うため、プリンタ504がシステム境界外となり、ファイルサーバ500とプリンタ504の間のネットワークトラフィックが削減される。
図6は、対象ソフトウェアの環境負荷を算出する方法を説明する図であり、図6(A)は、対象ソフトウェアのシステム境界で生ずる環境負荷を例示し、図6(B)は、対象ソフトウェアに起因する環境負荷を例示する。
図6(A)に例示するように、対象ソフトウェアのシステム境界内で生ずる環境負荷には、対象ソフトウェアが固有に発生する環境負荷(e11)と、他のソフトウェアが固有に発生する環境負荷(e12)と、対象ソフトウェアおよび他のソフトウェアが共用するシステム要素で発生する環境負荷(e10)とが含まれる。
対象ソフトウェアまたは他のソフトウェアが固有に発生する環境負荷とは、システム境界内で発生する環境負荷のうち、いずれのソフトウェアに起因して発生した環境負荷であるかを明確に判定できるものである。
例えば、対象ソフトウェアが固有に発生する環境負荷(e11)は、ソフトウェア510の要求に応じてプリンタ504(図4)により印刷された印刷用紙の環境負荷などであり、他のソフトウェアが固有に発生する環境負荷(e12)は、ソフトウェア512の要求に応じてプリンタ504により印刷された印刷用紙の環境負荷などである。
また、共用するシステム要素で発生する環境負荷(e10)とは、システム境界内で発生する環境負荷のうち、いずれのソフトウェアに起因して発生した環境負荷であるかを明確に判定できないものである。
例えば、共用するシステム要素で発生する環境負荷(e10)は、PC502の待機中の電力、および、ネットワークを構成するハードウェア(ケーブル、ルータ等)の環境負荷などが含まれる。
そこで、本発明では、図6(B)に例示するように、共用するシステム要素で発生する環境負荷(e10)を、対象ソフトウェアの使用量と他のソフトウェアの使用量との比率(使用比率)に応じて分配し、分配された環境負荷(e10.1)と、対象ソフトウェア固有の環境負荷(e11)とを合算することにより、対象ソフトウェアの環境負荷を算出する。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態を説明する。
[コンピュータ]
図7は、本発明にかかる環境負荷評価のために用いられるコンピュータ1の構成を示す図である。
図7に示すように、コンピュータ1は、CPU102およびメモリ104およびこれらの周辺回路などを含むコンピュータ本体100、LCDディスプレイ装置、キーボードおよびマウスなどを含む表示・入力装置12、および、HDD・CD装置などの記録装置14から構成される。
なお、コンピュータ1には、ネットワークへの接続機能が必要な場合などには、適宜、必要な構成部分が追加される。
つまり、コンピュータ1は、プログラムを実行して情報処理を行う一般的なコンピュータとしての構成部分を含む。
コンピュータ1は、図4,図5に示した改善前後のLANシステム50,52とオンライン接続された状態(オンライン)で、あるいは、これらと接続されない状態(オフライン)で動作する。
[第1の負荷評価プログラム20]
図8は、図7に示したコンピュータ1上で動作する第1の負荷評価プログラム20の構成を示す図である。
図8に示すように、負荷評価プログラム20は、ユーザインターフェース部(UI部)200、項目設定部22、環境負荷算出部24、効果算出部26、データベース部(DB部)28、システム要素特定部30および部分負荷算出部32から構成される。
項目設定部22は、負荷量設定部222およびライフサイクル設定部(LC設定部)220を含む。
環境負荷算出部24は、負荷量算出部242および負荷量比較部240を含む。
DB部28は、設定DB280および負荷量DB282を含む。
システム要素特定部30は、境界特定部300、共用要素特定部302および占有要素特定部304を含み。
部分負荷算出部32は、共用負荷評価部320、占有負荷評価部322および使用率算出部324を含む。
負荷評価プログラム20は、例えば、記録媒体140および記録装置14(図7)を介してコンピュータ1に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
負荷評価プログラム20は、これらの構成部分により、図4に示した改善前のLANシステム50、または、図5に示した改善後のLANシステム52の環境負荷を評価し、評価結果を表示・出力する。
負荷評価プログラム20において、UI部200は、負荷評価プログラム20のユーザに対してユーザインターフェース機能を提供し、負荷評価プログラム20全体の動作を制御する。
つまり、UI部200は、例えば、評価項目設定に用いられるGUI画像をコンピュータ1(図7)の表示・入力装置12に表示し、このGUI画像に対するユーザの操作を受け入れて、負荷評価プログラム20の各構成部分に対して出力する。
また、UI部200は、環境負荷算出部24および効果算出部26の算出結果を、例えば、図12に示したように表示・入力装置12に表示し、あるいは、記録媒体140およびネットワークなどに対して出力する。
UI部200は、例えば、負荷軽減または生産性向上のソフトウェアの種類と評価基準を対応づけるためのGUI画像、および、ソフトウェアの種類と負荷原因とを対応づけるためのGUI画像を、表示・入力装置12(図7)にさらに表示する。
また、UI部200は、評価対象とすべき対象ソフトウェアの選択操作をこれらのGUI画像上で受け入れて、システム要素特定部30に対して出力する。
項目設定部22において、LC設定部220は、システムに含まれる構成部分それぞれについて、環境負荷の原因となる負荷原因および評価項目(負荷情報)と、評価項目のライフサイクル(系時的情報)におけるステージ(図2に示した設計、生産など)それぞれとを対応づけて、UI部200から受け入れ、設定DB280に記憶する。
つまり、具体的には、LC設定部220は、例えば、図4に示したLANシステム50の構成部分、ファイルサーバ500上で動作するソフトウェア510(図2に示したソフト本体)のマニュアル・記録媒体を負荷原因とし、このマニュアル・記録媒体と、ソフト本体(評価項目)と、設計、生産などのステージとを対応づけて、UI部200から受け入れ、設定DB280に記憶する。
負荷量設定部222は、LC設定部220により受け入れられた負荷原因それぞれが、例えば、単位稼働時間当たり、どの程度の環境負荷、あるいは、工数を生じるかを示す単位負荷量を受け入れ、設定DB280に記憶する。
なお、例えば、負荷量設定部222に対しては、以下のような単位で単位負荷量が設定される。
つまり、LANシステム50,52(図4,図5)に含まれるハードウェア製品については、単位負荷量は、コンピュータX台、プリンタY台など、CO2換算可能な単位で設定される。
また、ハードウェア製品が直接、消費するエネルギーについては、kWhなど、CO2換算可能な単位で設定される。
また、ハードウェア製品により直接、消費される資源については、用紙X枚、CD−ROMY枚など、CO2換算可能な単位で設定される。
また、ハードウェア製品が、直接、廃棄物を発生する場合には、その廃棄物について、CO2−Xkg、NO2−Ykgなど、環境負荷の単位で設定される。
また、システムのユーザの人的活動は、人・物の移動については人・km、kg・km、および、必要とされるスペース(平方m、立方mなど)など、CO2換算可能な単位で設定される。
ただし、システムのユーザの人的活動は、上述のように、人数、人・月など、CO2換算不可能な単位で設定されることがある。
環境負荷算出部24において、負荷量算出部242は、設定DB280から適宜、情報を読み出し、LC設定部220から入力される評価項目のライフサイクルにおけるステージそれぞれの負荷原因に起因する環境負荷を算出し、負荷量DB282に記憶する。
より具体的には、例えば、負荷量算出部242は、負荷評価プログラム20により改善の前後のLANシステム50,52(図4,図5)の比較が行われる場合には、負荷量DB282に記憶されたLANシステム50,52のライフサイクルにおけるステージそれぞれの環境負荷を算出し、負荷量DB282に記憶する。
負荷量比較部240は、負荷評価プログラム20により複数のシステムについての評価が行われる場合には、負荷量DB282に記憶された複数のシステムの負荷原因の環境負荷を比較し、比較結果を負荷量DB282に記憶する。
より具体的には、例えば、負荷量比較部240は、負荷評価プログラム20により改善の前後のLANシステム50,52(図4,図5)の比較が行われる場合には、負荷量DB282に記憶されたLANシステム50,52のライフサイクルにおけるステージそれぞれの環境負荷の差分を算出し、負荷量DB282に記憶する。
効果算出部26は、負荷量DB282から情報を適宜、読み出し、負荷量比較部240から入力される比較結果を用いて、システムの環境負荷に関する効果を、例えば、CO2換算あるいは人月の単位で算出し、UI部200に対して出力する。
より具体的には、例えば、負荷量比較部240は、負荷評価プログラム20により改善の前後のLANシステム50,52(図4,図5)の比較が行われる場合には、効果算出部26は、LANシステム50,52の評価項目とその負荷原因、各ステージにおける環境負荷の差分値を受けて改善結果を求め、UI部200を介してユーザに対して表示する。
なお、効果算出部26は、負荷評価プログラム20の処理の目的によっては、環境負荷算出部24により算出された負荷量に対して何らの評価を行わずに表示・出力を行う場合がある。
また、効果算出部26の表示方法は、図12に示した表形式に限定されるものではなく、例えば、グラフ形式、あるいは、これらの形式とハイライト表示とを組み合わせた形式などであってもよい。
システム要素特定部30において、境界特定部300は、ユーザによって選択された対象ソフトウェアについて、図4または図5に例示したように、システム境界を特定する。
より具体的には、境界特定部300は、ユーザの入力、または、対象ソフトウェアの設定情報などに基づいて、対象ソフトウェアの動作環境となる範囲を特定する。
共用要素特定部302は、ユーザによって選択された対象ソフトウェアと、他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定する。
より具体的には、共用要素特定部302は、ユーザの入力、または、対象ソフトウェアの設定情報などに基づいて、システム環境に含まれるシステム要素のうち、対象ソフトウェアまたは他のソフトウェアに割り当てることができないシステム要素を特定する。
占有要素特定部304は、ユーザによって選択された対象ソフトウェアが占有するシステム要素を特定する。
より具体的には、占有要素特定部304は、ユーザの入力、または、対象ソフトウェアの設定情報などに基づいて、対象ソフトウェアの動作環境として必要となるシステム要素を特定する。
システム要素には、例えば、対象ソフトウェアによりなされる処理(以下、対象処理)に用いられるハードウェア(サーバ、PC、プリンタ、ネットワーク機器、紙)、および、これらのハードウェアの動作に要する電力などが含まれる。また、これらのハードウェアが対象ソフトウェアによって一時的に利用される場合には、実際に占有されている時間(占有時間)もシステム要素の一部として特定される。
部分負荷算出部324において、共用負荷評価部320は、共用要素特定部302により特定されたシステム要素について、環境負荷を評価する。
より具体的には、共用負荷評価部320は、負荷量DB282に記憶された環境負荷(評価項目毎、および、ステージ毎に算出された環境負荷)を読み出して、共用されるシステム要素の環境負荷を算出する。
例えば、プリンタ装置504(図4)が対象ソフトウェア510および他のソフトウェアにより共用されており、このプリンタ504の待機時間が全体時間の70%である場合に、共用負荷評価部320は、プリンタ504の設計ステージ、製造ステージおよび廃棄ステージにおける環境負荷に対して、0.7をかけて、共用システム要素の環境負荷とする。
占有負荷評価部322は、占有要素特定部304により特定されたシステム要素について、環境負荷を評価する。
より具体的には、占有負荷評価部322は、負荷量DB282に記憶された環境負荷(評価項目毎、および、ステージ毎に算出された環境負荷)を読み出して、対象システムが占有するシステム要素の環境負荷を算出する。
例えば、対象ソフトウェア510がプリンタ504(図4)を、全体時間の0.1%だけ占有して使用する場合に、占有負荷評価部322は、プリンタ504の使用ステージにおける環境負荷に対して、0.001をかけて、占有システム要素の環境負荷とする。
使用率算出部324は、共用要素特定部302により特定された共用システム要素それぞれについて、この共用システム要素が共用される全時間(全工数)のうちの、対象ソフトウェアがこの共用システム要素を使用している使用時間(使用量の一例)の割合を使用比率として算出する。
例えば、対象ソフトウェアが、プリンタ504の全使用時間のうち、0.1%の時間を占有して使用している場合に、使用率算出部324は、0.1%を対象ソフトウェアの使用比率とする。
部分負荷算出部324は、共用負荷評価部320により評価された共用システム要素の環境負荷と、使用率算出部324により算出された使用比率とに基づいて、共用システム要素に起因する環境負荷の対象ソフトウェアに対する割当量を算出し、算出された割当量と、占有負荷評価部322により算出された占有システム要素の環境負荷とを合算して、対象システムの環境負荷を算出し、算出された対象システムの環境負荷を効果算出部26に出力する。
より具体的には、部分負荷算出部324は、用負荷評価部320により算出された共用システム要素の環境負荷に対して、使用率算出部324により算出された使用比率をかけることにより、対象ソフトウェアに対する割当量を算出する。
[負荷評価プログラム20の動作]
(第1実施形態のフロー:環境負荷の全体評価)
図9は、図8に示した第1の負荷評価プログラム20の全体評価処理(S10)を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、負荷評価プログラム20により、LANシステム50に対する改善策の検討、つまり、LANシステム50に対して改善策が実行された後のLANシステム52(図5)の評価が行われる場合を具体例とする。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、項目設定部22のLC設定部220(図8)は、UI部200を介してユーザの操作を受け入れ、LANシステム52(図5)のシステム要素(ファイルサーバ500等のハードウェア、ソフトウェア520等のソフトウェアなど)それぞれについて、環境負荷の原因となる負荷原因を、評価項目と、そのライフサイクルにおけるステージと対応づけて受け入れ、設定DB280に記憶する。
また、ステップ100(S100)において、負荷量設定部222は、受け入れられたLANシステム52の負荷原因それぞれが生じる単位負荷量を、受け入れ、設定DB280に記憶する。
ステップ102(S102)において、UI部200(図8)は、例えば、ユーザの操作を判断し、ユーザが、負荷原因と、その単位負荷量の設定を終了したか否かを判断する。
負荷評価プログラム20は、設定が終了した場合にはS104の処理に進み、これ以外の場合にはS100の処理に留まる。
ステップ104(S104)において、環境負荷算出部24(図8)の負荷量算出部242は、設定DB280に記憶された情報を適宜、読み出し、S100の処理において受け入れられたLANシステム52(図5)のライフサイクルの各ステージにおける環境負荷を算出し、負荷量DB282に記憶する。
ステップ106(S106)において、効果算出部26(図8)は、算出されたLANシステム52(図5)の環境負荷を負荷量DB282から読み出して、UI部200を介して表示し、あるいは、記録装置14を介して記録媒体140に対して出力する。
ステップ108(S108)において、UI部200(図8)は、ユーザにより設定修正のための操作が行われたか否かを判断する。
負荷評価プログラム20は、設定修正のための操作が行われた場合にはS100の処理に戻り、これ以外の場合には処理を終了する。
(環境負荷の部分評価)
図10は、図8に示した第1の負荷評価プログラム20の部分評価処理(S20)を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、図9で説明した全体評価処理(S10)が既になされている場合を具体例とするが、これに限定されるものではない。
図10に示すように、ステップ200(S200)において、システム要素特定部30の境界設定部300(図8)は、UI部200を介してユーザの操作を受け入れ、LANシステム52(図5)に含まれる対象ソフトウェア(本例では、ソフトウェア520)を選択し、選択された対象ソフトウェアの動作環境となるシステム境界を、対象ソフトウェア520の設定情報などに基づいて特定する。
なお、ユーザが対象ソフトウェアのシステム境界を入力し、境界設定部300が、ユーザからの入力に基づいて、システム境界を特定してもよい。
ステップ202(S202)において、UI部200(図8)は、例えば、ユーザの操作を判断し、ユーザが、対象システムの選択を終了したか否かを判断する。
負荷評価プログラム20は、対象システムの選択が終了した場合にはS204の処理に進み、これ以外の場合にはS200の処理に留まる。
ステップ204(S204)において、システム要素特定部30(図8)の占有要素特定部304は、境界特定部300により特定されたシステム境界の中から、対象ソフトウェアにより一定時間占有されるシステム要素を時間帯毎に特定する。
また、共用要素特定部302は、境界特定部300により特定されたシステム境界に含まれるシステム要素のうち、いずれのソフトウェア(対象ソフトウェア520および他のソフトウェア512)に占有されていないシステム要素を時間帯毎に特定し、特定されたシステム要素を共用システム要素とする。
ステップ206(S206)において、部分負荷算出部32(図8)の共用負荷評価部320は、共用要素特定部302により特定された共用システム要素それぞれの環境負荷(本例では、使用ステージにおけるファイルサーバ500、PC502、および、これらの間のネットワーク機器に関する環境負荷)を、負荷量DB282から読み出し、読み出された環境負荷に基づいて、共用システム要素の環境負荷を算出する。
なお、負荷量DB282に単位時間当たりの環境負荷が記憶されている場合に、共用負荷評価部320は、読み出された環境負荷(単位時間当たり)に対して、共用システム要素が共用されている時間(すなわち、いずれのソフトウェアによっても占有されていない時間)をかけて、共用システム要素の環境負荷を算出する。
また、占有負荷評価部322(図8)は、占有要素特定部304により特定されたシステム要素の環境負荷(本例では、各ステージにおけるファイルサーバ500の環境負荷、および、各ステージにおける対象ソフトウェア520の環境負荷等)を、負荷量DB282から読み出し、読み出された環境負荷に基づいて、対象ソフトウェア520が占有するシステム要素の環境負荷を算出する。
なお、対象ソフトウェア520がファイルサーバ500を一定の時間のみ占有している場合には、占有負荷評価部322は、単位時間当たりの環境負荷(使用ステージにおけるファイルサーバ500の環境負荷)に、実際の占有時間をかけて、対象ソフトウェア520がこのファイルサーバ500上で動作することに起因する環境負荷を算出する。
ステップ208(S208)において、使用率算出部324(図8)は、対象ソフトウェアが共用システム要素を占有している比率(使用比率)を算出する。
ステップ210(S210)において、部分負荷評価部32(図8)は、使用率算出部324により算出された比率(使用比率)と、共用負荷評価部320により算出された共用システム要素の環境負荷とを掛け合わせて、対象ソフトウェアに対する割当量を算出する。
ステップ212(S212)において、部分負荷評価部32は、S210において算出された割当量と、占有負荷評価部322により算出された環境負荷(占有するシステム要素の環境負荷)とを合算して、この対象システムの環境負荷を算出し、効果算出部26に出力する。
ステップ214(S214)において、効果算出部26(図8)は、部分負荷評価部32により算出された対象システムの環境負荷を、UI部200を介して表示し、あるいは、記録装置14を介して記録媒体140に対して出力する。
(全体動作:改善前と改善後の比較)
図11は、図8に示した第1の負荷評価プログラム20の全体動作(S30)を示すフローチャートである。なお、本例では、改善前ソフトウェア510(図4)が改善後ソフトウェア520(図5)に置換される場合における部分評価を具体例として説明するが、全体評価を行う場合も同様に実現される。
図11に示すように、ステップ300(S300)において、負荷評価プログラム20は、改善前のLANシステム50(図4)について、図10に示した部分評価処理(S20)を行う。
つまり、S300に含まれるS200〜S214の処理において、負荷評価プログラム20のシステム要素特定部30は、改善前のLANシステム50について、対象ソフトウェア510のシステム境界を特定し、特定されたシステム境界内で、占有システム要素および共用システム要素を特定する。
さらに、負荷評価プログラム20の部分負荷算出部32は、対象ソフトウェア510の各共用システム要素について、この対象ソフトウェア510の使用比率を算出し、算出された使用比率と、この共用システム要素の環境負荷とを掛け合わせて、対象ソフトウェア510の割当量を算出し、算出された割当量と、この対象ソフトウェア510が占有するシステム要素の環境負荷とを合算して、この対象ソフトウェア510の環境負荷を算出する。
ステップ302(S302)において、負荷評価プログラム20は、改善後のLANシステム52(図5)について、図10に示した部分評価処理(S20)の処理を行う。
つまり、S302に含まれるS200〜S214の処理において、負荷評価プログラム20のシステム要素特定部30は、改善後のLANシステム52について、対象ソフトウェア520のシステム境界を特定し、特定されたシステム境界内で、占有システム要素および共用システム要素を特定する。
さらに、負荷評価プログラム20の部分負荷算出部32は、対象ソフトウェア520の各共用システム要素について、この対象ソフトウェア520の使用比率を算出し、算出された使用比率と、この共用システム要素の環境負荷とを掛け合わせて、対象ソフトウェア520の割当量を算出し、算出された割当量と、この対象ソフトウェア520が占有するシステム要素の環境負荷とを合算して、この対象ソフトウェア520の環境負荷を算出する。
ステップ304(S304)において、効果算出部26は、改善の前後のLANシステム50,52における対象ソフトウェア510,520の環境負荷量を、例えば、図12に示すように、システム全体としての改善結果として求め、ユーザに対して表形式で示す。
図12は、改善の前後の環境負荷量が表示される表示画面を例示する図である。
図12に例示するように、効果算出部26は、UI部200を介して、改善前(すなわち、現状)のソフトウェア510の環境負荷量、このソフトウェア510の生産性、改善後のソフトウェア520の環境負荷量、このソフトウェア520の生産性、改善前後の環境負荷量の差分、および、改善前後の生産性の差分を表形式で表示する。
なお、図12においては、CO2に換算可能な第1評価範囲に含まれる評価項目が、より一般に理解されやすいように電力(kWh)の形式で表されている。
つまり、図12においては、第1評価範囲に含まれる評価項目について、改善前の環境負荷AkWhから、改善の結果A’kWh(A>A’)となり、改善結果としてΔAkWh(ΔA=A−A’)の環境負荷の改善が得られた場合が示されている。
また、図12においては、CO2換算不可能な第2評価範囲に含まれる評価項目について、改善前の工数B人月から、改善の結果B’人月(B>B’)となり、改善結果としてΔB人月(ΔB=B−B’)の工数の改善が得られた場合が示されている。
以上説明したように、本実施形態における負荷評価プログラム20は、システムにインストールされたソフトウェアそれぞれに起因する環境負荷を評価することができる。
特に、複数のソフトウェアがシステムにインストールされ、これらのソフトウェアがシステム要素を共用している場合には、システム要素の環境負荷の中には、いずれのソフトウェアにも割当てできない部分(共用部分)が生ずるが、本負荷評価プログラム20は、このような共用部分の環境負荷を、ソフトウェアがこの共用部分を使用する使用量に応じて分配することにより、ソフトウェアそれぞれに起因する環境負荷を適切に評価することができる。
[第2実施形態]
上記実施形態では、改善前後の環境負荷および生産性を特定のソフトウェアに注目して評価したが、環境負荷および生産性をそれぞれ独立に評価したのでは、改善効果を理解しにくい場合がある。
例えば、比較するモデルが大きく異なる場合に、単純に対象ソフトウェア(またはシステム全体)の置き換え部分を評価範囲(システム境界)とすると、ソフトウェアの置換または新規導入による業務内容の改革(紙の電子化、移動の削減など)や、業務フローの改善等の「生産性の向上」による効果が考慮されない恐れがある。
つまり、異なる成果を得るための環境負荷の比較だけでは、そのソフトウェア(システム)の正当な評価とはいえない。
そこで、第2の実施形態では、改善前後のソフトウェア(またはシステム全体)の環境負荷を、改善前後の生産性の変化とリンクして評価する。
図13は、プリンタに対して、コピーおよび丁合を自動化するソフトウェアをLANシステムに適応する前後のプリンタの環境負荷の評価結果を例示する図である。
コピーおよび丁合作業を自動化した結果として、これらの作業に伴う人的ミスが減り、同じ分量のコピーおよび丁合の作業(単位作業)を行うときに使用される用紙の量は、図13に示すように減少する。
しかしながら、一般に、プリンタの消費電力は、1週間当たりの消費電力あるいは1ヶ月当たりの消費電力といったように、一定期間ごとに測定される。
これに対し、作業効率は向上しているので、プリンタの使用頻度および使用時間は増加してしまう可能性がある。
このように、プリンタの使用頻度・使用時間が増えると、一定期間ごとのプリンタの消費電力は増加してしまう。
したがって、図13に正規化されていない改善後の環境負荷として示すように、単位作業当たりに使用される用紙の量に起因する環境負荷と、一定期間後との消費電力に起因する環境負荷とを単純に加算して、環境負荷を評価すると、コピーおよび丁合を自動化するソフトウェアを導入したにもかかわらず、かえって、環境負荷が増加したという評価結果が出る可能性がある。
このような評価結果は、自動化ソフトウェア導入の前後の環境負荷の増減を、適切に反映したものと言うことはできない。
これを生産性に基づいて正規化することにより、自動化ソフトウェア導入の前後の環境負荷の増減を適切に評価することができる。
図14は、生産性に基づく環境負荷の正規化を説明する図であり、図14(A)は、改善前後の環境負荷を例示し、図14(B)は、改善前後の生産性を例示し、図14(C)は、改善前後の環境効率を例示し、図14(D)は、環境効率変動指標の算出式を例示する。
図14(A)に例示するように、対象ソフトウェアの導入により、環境負荷が、2.0t(CO2相当)から、2.2t(CO2相当)に増加する場合がある。
しかしながら、この対象ソフトウェアの導入により生産性が向上し、図14(B)に例示するように、今まで8ヶ月かかっていた作業が、6ヶ月でできるようになった。
このような場合に、生産性は作業時間(工数)の逆数と考えられるので、改善前後の生産性は、それぞれ12ヶ月/8ヶ月、12ヶ月/6ヶ月となる。
そこで、生産性の変動を加味して環境負荷を評価すべく、第2の実施形態では、環境効率という概念を導入する。
環境効率は、図14(C)に例示するように、(生産性)/(環境負荷)である。
本例について、改善前後の環境効率を算出すると、改善前の環境効率は、0.75であり、改善後の環境効率は、0.90である。
このように、環境効率を導入することにより、生産性を加味して、改善前後の環境負荷を比較することができる。
さらに、図14(D)に例示するように、改善前後の環境効率の比を、環境効率変動指標とすることにより、環境効率の変動指標を得ることができる。
本例では、(改善後の環境効率)/(改善前の環境効率)が1.21となるため、21%の環境効率が改善したことがわかる。
なお、図13に例示するように、「生産性の向上」に相当する部分を固定し、一定の成果をあげるために要する環境負荷の比較を行っても、同様の結果が得られる。
[第2の負荷評価プログラム40]
図15は、第2の負荷評価プログラム40の構成を示す図である。なお、本図に示された各構成のうち、図8に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図15に示すように、第2の負荷評価プログラム40は、第1の負荷評価プログラム20(図8)に含まれる第1の効果算出部26を、第2の効果算出部46に置換した構成をとる。
第2の効果算出部46は、環境効率算出部460および変動指標算出部462を含む。
第2の効果算出部46(図15)において、環境効率算出部460は、対象ソフトウェア(またはシステム全体)の生産性および環境負荷に基づいて、図14に例示した環境効率を算出する。
生産性は、例えば、対象ソフトウェアを適用した場合における単位時間当たりの処理量である。なお、環境効率算出部460は、一定の処理に要する処理時間(工数)の逆数を生産性として用いてもよい。
変動指標算出部462は、環境効率算出部460により算出された改善前の環境効率および改善後の環境効率に基づいて、図14(D)に例示した環境効率変動指標を算出する。
第2の効果算出部46は、環境効率算出部460により算出された改善前の環境効率および改善後の環境効率、ならびに、変動指標算出部462により算出された環境効率変動指標を、UI部200を介してユーザに表示する。
[負荷評価プログラム40の全体動作]
図16は、図15に示した第2の負荷評価プログラム40の全体動作(S32)を示すフローチャートである。なお、本例では、改善前ソフトウェア510(図4)が改善後ソフトウェア520(図5)に置換される場合における部分評価を具体例として説明するが、全体評価を行う場合も同様に実現される。
図16に示すように、ステップ320(S320)において、負荷評価プログラム40(図15)は、改善前のLANシステム50(図4)について、図10に示した部分評価処理(S20)を行う。
つまり、S320に含まれるS200〜S214の処理において、負荷評価プログラム40のシステム要素特定部30(図15)は、改善前のLANシステム50について、対象ソフトウェア510のシステム境界を特定し、特定されたシステム境界内で、占有システム要素および共用システム要素を特定する。
さらに、負荷評価プログラム40の部分負荷算出部32は、対象ソフトウェア510の各共用システム要素について、この対象ソフトウェア510の使用比率を算出し、算出された使用比率と、この共用システム要素の環境負荷とを掛け合わせて、対象ソフトウェア510の割当量を算出し、算出された割当量と、この対象ソフトウェア510が占有するシステム要素の環境負荷とを合算して、この対象ソフトウェア510の環境負荷を算出する。
ステップ322(S322)において、負荷評価プログラム40(図15)は、改善後のLANシステム52(図5)について、図10に示した部分評価処理(S20)の処理を行う。
つまり、S322に含まれるS200〜S214の処理において、負荷評価プログラム40のシステム要素特定部30(図15)は、改善後のLANシステム52について、対象ソフトウェア520のシステム境界を特定し、特定されたシステム境界内で、占有システム要素および共用システム要素を特定する。
さらに、負荷評価プログラム40の部分負荷算出部32は、対象ソフトウェア520の各共用システム要素について、この対象ソフトウェア520の使用比率を算出し、算出された使用比率と、この共用システム要素の環境負荷とを掛け合わせて、対象ソフトウェア520の割当量を算出し、算出された割当量と、この対象ソフトウェア520が占有するシステム要素の環境負荷とを合算して、この対象ソフトウェア520の環境負荷を算出する。
ステップ324(S324)において、環境効率算出部460(図15)は、ユーザから、改善前の生産性(すなわち、改善前のLANシステム50(図4)の生産性)、および、改善後の生産性(すなわち、改善後のLANシステム52(図5)の生産性)を取得する。なお、環境効率算出部460は、改善前のLANシステム50、および、改善後のLANシステム52の単位業務量に要する処理時間を計測し、計測された処理時間の逆数を生産性としてもよい。
ステップ326(S326)において、環境効率算出部460は、取得された改善前後の生産性と、部分負荷算出部32により算出された改善前後の環境負荷量とを、図14(C)に例示した数式に代入して、改善前後の環境効率をそれぞれ算出する。
ステップ328(S328)において、変動指標算出部462は、環境効率算出部460により算出された改善前後の環境効率を、図14(D)に例示した数式に代入して、環境効率変動指標を算出する。
ステップ330(S330)において、効果算出部46は、改善前後のLANシステム50,52の環境効率、および、このLANシステムにおける環境効率変動指標を、ユーザに対して提供する。
このように、第2の実施形態における負荷評価プログラム40は、改善前後の環境負荷を、改善前後の生産性を加味して評価することができる。
[変形例]
上記実施形態では、共用システム要素の環境負荷を、対象ソフトウェアの使用量(実際の使用時間)に応じて分配しているが、実際の使用時間(工数)を精緻に測定することが困難な場合もある。
このような場合には、以下のように、主要業務フローで代表させ、負荷評価プログラム20は、その工数の対比で使用比率を算出してもよい。
主要業務フローは、例えばユーザによって選択される。
対象ソフトウェア520に対応する未導入時の作業を実行する際の工数(本例では、対象ソフトウェア510を利用する場合の工数)を、T1とし、対象ソフトウェア520を利用して作業を実行する際の工数をT2とする。
まず、負荷評価プログラム20(40)は、対象ソフトウェア510の主要業務フローに要する工数(t1)、および、対象ソフトウェア520の主要業務フローに要する工数(t2)を測定する。
次に、負荷評価プログラム20(40)は、この主要業務フローを単位期間(例えば、1年)当たりに実施する回数(n回)を測定する。
そして、負荷評価プログラム20(40)は、対象ソフトウェアを含むシステム境界内の、年間総工数(総処理時間)を求める(T10、T20)。
ここで、対象システムの使用時間T1は、(t1×n)で近似でき、他のソフトウェアの使用時間T2は、(t2×n)で近似できる。
従って、
使用時間T1≒t1×n
使用時間T2≒t2×n
となる。
このように、対象ソフトウェアの実際の使用時間を、主要業務フローの処理時間で近似することにより、負荷評価プログラム20(40)は、対象システムに着目した場合の環境負荷量を容易に算出することができる。
また、上記実施形態における負荷評価プログラム20(40)は、ユーザが、負荷原因それぞれが発生する負荷量(単位負荷量)を検討し、設定するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ソフトウェア製品が環境負荷に与える影響を自動的に測定し評価するもよい。
CO2換算可能な評価範囲(第1の評価範囲)と、CO2換算不可能な評価範囲(第2の評価範囲)とを例示する図である。 図1に示した評価対象が、ライフサイクルの各ステージにおいて発生する環境負荷を、表形式で例示する図である。 システムを改善し、評価する手順を例示する図である。 改善前のLANシステムの構成を例示する図である。 図4に示したLANシステムに、環境負荷の改善策として改善前ソフトウェア510を改善後ソフトウェア520に交換した改善後のLANシステムの構成を例示する図である。 対象ソフトウェアの環境負荷を算出する方法を説明する図である。 本発明にかかる環境負荷評価のために用いられるコンピュータ1の構成を示す図である。 図7に示したコンピュータ1上で動作する第1の負荷評価プログラム20の構成を示す図である。 図8に示した第1の負荷評価プログラム20の全体評価処理(S10)を示すフローチャートである。 図8に示した第1の負荷評価プログラム20の部分評価処理(S20)を示すフローチャートである。 図8に示した第1の負荷評価プログラム20の全体動作(S30)を示すフローチャートである。 改善の前後の環境負荷量が表示される表示画面を例示する図である。 プリンタに対して、コピーおよび丁合を自動化するソフトウェアをLANシステムに適応する前後のプリンタの環境負荷の評価結果を例示する図である。 生産性に基づく環境負荷の正規化を説明する図である。 第2の負荷評価プログラム40の構成を示す図である。 図15に示した第2の負荷評価プログラム40の全体動作(S32)を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・コンピュータ、
100・・・コンピュータ本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
12・・・表示・入力装置、
14・・・記録装置、
140・・・記録媒体、
20,40・・・負荷評価プログラム、
200・・・UI部、
22・・・項目設定部、
220・・・LC設定部、
222・・・負荷量設定部、
24・・・環境負荷算出部、
240・・・負荷量比較部、
242・・・負荷量算出部、
26,46・・・効果算出部、
460・・・環境効率算出部、
462・・・変動指標算出部、
28・・・データベース部、
280・・・設定ベータベース、
282・・・負荷量データベース、
30・・・システム要素特定部、
300・・・境界特定部、
302・・・共用要素特定部、
304・・・占有要素特定部、
32・・・部分負荷算出部、
320・・・共用負荷評価部、
322・・・占有負荷評価部、
324・・・使用率算出部、

Claims (9)

  1. 複数のソフトウェアがインストールされるシステムについて環境負荷を評価する環境負荷評価装置であって、
    評価対象となる対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定する共用要素特定手段と、
    前記共用要素特定手段により特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価する共用負荷評価手段と、
    前記共用負荷評価手段により評価された環境負荷に基づいて、前記対象ソフトウェアの環境負荷を算出する対象負荷算出手段と
    を有する環境負荷評価装置。
  2. 前記対象ソフトウェアが他のソフトウェアと共用するシステム要素群における、この対象システムの使用比率を算出する使用率算出手段
    をさらに有し、
    前記対象負荷算出手段は、前記使用率算出手段により算出された対象ソフトウェアの使用比率と、前記共用負荷評価手段により評価された環境負荷とに基づいて、この対象ソフトウェアの環境負荷を算出する
    請求項1に記載の環境負荷評価装置。
  3. 前記使用率算出手段は、ユーザに選択された業務フローに要する工数と、この業務フローが単位時間当たりに実施される回数とに基づいて、前記対象システムの使用率を算出する
    請求項2に記載の環境負荷評価装置。
  4. 前記対象ソフトウェアが少なくとも一定の期間占有するシステム要素を特定する占有要素特定手段と、
    前記占有要素特定手段により特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価する占有負荷評価手段と
    をさらに有し、
    前記対象負荷算出手段は、前記使用率算出手段により算出された対象ソフトウェアの使用比率と、前記共用負荷評価手段により評価された環境負荷と、前記占有負荷評価手段により評価された環境負荷とに基づいて、この対象ソフトウェアの環境負荷を算出する
    請求項2に記載の環境負荷評価装置。
  5. 前記対象ソフトウェアの生産性と、前記対象負荷算出手段により算出されたこの対象ソフトウェアの環境負荷とに基づいて、この対象ソフトウェアの環境に対する効率を示す環境効率指標を算出する環境効率算出手段
    をさらに有する請求項1〜4のいずれかに記載の環境負荷評価装置。
  6. 前記共用要素特定手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれを前記対象ソフトウェアとして、共用されるシステム要素を特定し、
    前記対象負荷算出手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれについて、前記環境負荷を算出する
    請求項1に記載の環境負荷評価装置。
  7. 前記共用要素特定手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれを前記対象ソフトウェアとして、共用されるシステム要素を特定し、
    前記対象負荷算出手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれについて、前記環境負荷を算出し、
    前記環境効率算出手段は、交換前後のソフトウェアそれぞれについて、前記環境効率指標を算出し、
    交換前後のソフトウェアそれぞれの前記環境効率指標に基づいて、このソフトウェアの交換による環境効率の変動を示す環境効率変動指標を算出する変動指標算出手段
    をさらに有する請求項5に記載の環境負荷評価装置。
  8. 複数のソフトウェアがインストールされるシステムについて環境負荷を評価する環境負荷評価方法であって、
    評価対象となる対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定し、
    特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価し、
    共用されるシステム要素について評価された環境負荷に基づいて、前記対象ソフトウェアの環境負荷を算出する
    環境負荷評価方法。
  9. 複数のソフトウェアがインストールされるシステムについて環境負荷を評価する環境負荷評価装置において、
    評価対象となる対象ソフトウェアと他のソフトウェアとが共用するシステム要素を特定するステップと、
    特定されたシステム要素に起因する環境負荷を評価するステップと、
    共用されるシステム要素について評価された環境負荷に基づいて、前記対象ソフトウェアの環境負荷を算出するステップと
    を前記環境負荷評価装置に実行させるプログラム。
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