JP2010211418A - 機器分析装置、機器分析システム、分析情報提供方法、分析情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

機器分析装置、機器分析システム、分析情報提供方法、分析情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ソフトウェア製品適用による環境負荷軽減効果を可視化できる機器分析装置、機器分析システム、分析情報提供方法、分析情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】機器分析装置100は、機器200の分析情報Rを提供する装置であって、前記各種情報に含まれる、機器200の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データ41から、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値V1を算出する第1の環境負荷値算出手段33と、算出した現在の環境負荷値V1からソフトウェア製品適用時の環境負荷値V2を算出する第2の環境負荷値算出手段34と、現在の環境負荷値V1とソフトウェア製品適用時の環境負荷値V2とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報Rを提供する情報提供手段35と、を有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネットワークなどのデータ伝送路を介して接続される1又は複数の機器から収集した各種情報を基に機器分析を行う機器分析装置及び機器分析システムに関し、特に、環境負荷に関する分析情報を提供する技術に関するものである。
近年の環境指向や省エネ指向の高まりにより、プリンタ、コピー機、又は複写機(MFP:Multifunction Peripheral)などの画像形成装置(以下、「機器」という。)に関しても、電力消費量、紙消費量、及びトナー消費量の削減(環境負荷の軽減)に対する配慮が重要視されている。
例えば、主要メーカの機器の消費電力に関する情報は、所定の機関(例えば「(財)省エネルギーセンター」など)より公開されており、ユーザによっては購入する機器を選択する際の重要な判断材料の1つとされている。また、機器の購入後においても、エネルギーコスト削減の観点から、自らのオフィスにおいて機器による消費電力量がどの程度のものであるかについて、関心を持ち始めている企業も存在する。
このようなことから、メーカでは、環境負荷を軽減するための様々な機能(電源制御機能や印刷制限機能などを実現するソフトウェア製品)を搭載した機器や、これらの機器を管理する機器管理装置などを提供している。ユーザは、上記機器及び上記機器管理装置を備えた機器管理システムを構築することで、環境負荷の軽減を実現することができる。また、ネットワーク通信などを含む情報処理技術の高度化に伴い、例えば、ローカルエリアなどの特定エリア内に構築された内部システムを、外部システムから遠隔管理する技術は、既に知られている。
例えば、特許文献1には、顧客先に設定された複写機から送信装置を介して、使用状況に関する情報がセンターに送信され、その情報が蓄積されるシステムが開示されている。また、例えば、特許文献2には、環境負荷情報、財務情報、提案情報を有し、制御部により、これらの情報を基に、環境負荷に関して改善すべき事業体を判断後、分析結果から現況に応じた提案情報をその事業体に提供するシステムが開示されている。
しかしながら、従来、ユーザに提供される情報は、上記機器及び/又は上記機器管理装置に対して、ソフトウェア製品の追加及び/又は置換(ソフトウェア製品の置き換え)を行うことにより、どの程度の環境負荷が軽減されるのか(ソフトウェア製品適用時の環境負荷軽減効果)を、明確に表すものではなかった。
そのため、ユーザは、顧客担当から提案されたソフトウェア製品が、自身の機器環境において環境負荷軽減に最適なものであるかを判断しづらい。
また、顧客担当者にとっては、ユーザに対して最適なソフトウェア製品を提案するために、自社が提供する様々な製品の組み合わせについて分析・検討しなくてはならず、提案作業が繁雑となる。
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、ソフトウェア製品適用による環境負荷軽減効果を可視化できる機器分析装置、機器分析システム、分析情報提供方法、分析情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る機器分析装置は、機器から収集した各種情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置であって、前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手段と、前記第1の環境負荷値算出手段により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手段と、前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手段と、を有している。
このような構成によって、本発明に係る機器分析装置は、各機器から収集した各種情報を基に現在の環境負荷値(現在値)を算出する。続いて、機器分析装置は、提案するソフトウェア製品(例えば「機器に搭載可能なソフトウェア製品」及び/又は「機器とは異なる装置に搭載可能で機器に対して環境負荷軽減効果を及ぼすソフトウェア製品」など)の製品情報を基に製品適用時の環境負荷値(製品適用時の推定値)を算出する。その結果、機器分析装置は、現在の環境負荷値及び製品適用時の環境負荷値が比較可能な分析情報を提供する。
これによって、本発明に係る機器分析装置は、ソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性を基に、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値を推定し、互いの値が比較可能な分析情報を提供することができる。その結果、機器分析装置は、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、ユーザに分かりやすく開示できる。
上記目的を達成するため、本発明に係る機器分析システムは、少なくとも1台以上の機器を管理する機器管理装置と、前記機器管理装置から得られた情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置とが、所定のデータ伝送路で接続される機器分析システムであって、前記機器管理装置が、前記機器から各種情報を収集する情報収集手段と、前記情報収集手段により収集した前記各種情報を前記機器分析装置に送信する情報送信手段と、を有し、前記機器分析装置が、前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手段と、前記第1の算出手段により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手段と、前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手段と、を有している。
上記目的を達成するため、本発明に係る分析情報提供方法は、機器から収集した各種情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置における分析情報提供方法であって、前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手順と、前記第1の環境負荷値算出手順により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手順と、前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手順と、を有している。
このような手順によって、本発明に係る分析情報提供方法は、ソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性を基に、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値を推定し、互いの値が比較可能な分析情報を提供すると言う動作を実現する。
これによって、本発明に係る分析情報提供方法は、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、ユーザに分かりやすく開示可能な環境を提供できる。
本発明によれば、ソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性を基に、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値を推定し、互いの値が比較可能な分析情報を提供することで、ソフトウェア製品適用による環境負荷軽減効果を可視化可能な機器分析装置、機器分析システム、分析情報提供方法、分析情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る機器分析システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る機器分析装置及び機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る機器分析装置が有する機能構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る製品情報のデータ例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る分析情報生成部及び補正部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る分析情報を提供する処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る環境負荷値補正の動作例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る分析情報提供の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器分析装置が有する機能構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るインストール情報のデータ例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る製品情報のデータ例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る最適製品選択部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る順位リストを生成する処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る順位リスト生成の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る最適製品候補リストを生成する処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る機器に対する製品適用可否を確認する処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る最適製品候補リスト生成の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る分析情報提供の動作例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る最適製品選択部の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る提案ルール情報のデータ例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る順位リストを生成する処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態に係る順位リスト生成の動作例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る最適製品候補リストを生成する処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態に係る最適製品候補リスト生成の動作例を示す図である。 本発明の変形例に係る機器分析装置が有する機能構成例(その1)を示す図である。 本発明の変形例に係る機器分析装置が有する機能構成例(その2)を示す図である。 本発明の変形例に係る機器分析装置が有する機能構成例(その3)を示す図である。 本発明の変形例に係る機器分析装置が有する機能構成例(その4)を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
本実施形態に係る機器分析システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る機器分析システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、機器分析システム1は、インターネットなどの外部ネットワークIを介して、機器分析装置100に、少なくとも1つ以上の分析対象である機器管理システムA〜Cが接続されている。
機器管理システムA〜Cは、例えば、顧客先に導入され特定エリア(ローカル)に構築されたシステムであり、一方、機器分析装置100は、メーカ側に配置されたサーバ機能を有する装置である。また、一般的に、機器管理システムA〜Cと外部ネットワークIとの間には、機器管理システムA〜Cの機密性を確保するため、ファイアウォール(非図示)が設置されている。
機器管理システムA〜Cは、LP(Laser Printer)200やMFP200といった1又は複数の機器200、1又は複数のクライアントPC(Personal Computer)300(以下、「PC」という。)、及び機器200を管理する機器管理装置400などが、LAN(Local Area Network)などの内部ネットワーク90で相互に接続されている。
各機器管理システムA、B、又はCでは、機器管理装置400が有する機器管理機能により、機器200から各種情報(例えば「状態情報」や「ジョブ履歴情報」などの機器情報)を取得し、機器の状態が監視される。また、PC300に対しては、機器管理装置400から機器200の機器情報が提供される。
このような構成により、機器分析システム1では、機器分析装置100が、外部ネットワークIを介して、機器管理システムA〜Cの各機器管理装置400から各種情報を収集し、収集した情報を基に分析を行い、分析結果として分析情報を提供することができる。
なお、上記には、機器管理装置400と外部ネットワークIとの間に、ファイアウォールを設置する構成について説明を行ったが、機器管理装置400が、ファイアウォールの機能を有している構成であってもよい。
<ハードウェア構成>
次に、上記機器分析装置100及び機器管理装置400のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る機器分析装置100及び機器管理装置400のハードウェア構成例を示す図である。なお、図2に示すように、機器分析装置100及び機器管理装置400は、ともにPCなどの情報処理装置であることから、以下の説明では、両装置を代表して機器分析装置100を例に説明する。
図2に示すように、機器分析装置100は、入力装置101、表示装置102、ドライブ装置103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU106、インタフェース装置107、及びHDD(Hard Disk Drive)108などを含む各種ハードウェアを備え、それぞれがバスで相互に接続されている。
入力装置101は、キーボード及びマウスなどを含み、機器分析装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどを含み、機器分析装置100による処理結果(例えば「機器の分析情報」)などを表示する。
インタフェース装置107は、機器分析装置100をネットワークなどの所定のデータ伝送路90に接続するインタフェースである。よって、機器分析装置100は、インタフェース装置107を介して、機器管理装置400とデータ通信を行うことができる。
HDD108は、各種プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えば、機器分析装置100全体を制御する情報処理システム(例えば「Windows(登録商標)」や「UNIX(登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))、及び情報処理システム上において各種機能(例えば「機器分析機能」や「分析情報提供機能」)を提供するアプリケーションなどがある。また、HDD108は、格納している上記プログラムやデータを、所定のファイルシステム及び/又はDB(Data Base)により管理している。
ドライブ装置103は、着脱可能な記録媒体103aとのインタフェースである。よって、機器分析装置100は、ドライブ装置103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、機器分析装置100が起動されるときに実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、機器分析装置100のシステム設定、及びネットワーク関連の設定などのデータが格納されている。
RAM104は、上記各種記憶装置から読み出されたプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
CPU106は、上記RAM104上に読み出したプログラムを実行することにより、機器分析装置100の全体制御や機器分析装置100が搭載する各種機能を動作させる。
このようなハードウェア構成により、機器分析装置100は、例えば、HDD108からRAM104上に読み出したプログラム(機器分析・分析情報を提供するプログラム)をCPU106により実行し、搭載機能を実現することができる。
<分析情報提供機能>
次に、本実施形態に係る分析情報提供機能について説明する。
本実施形態に係る機器分析装置100では、各機器200から収集した各種情報を基に現在の環境負荷値を算出する。続いて、機器分析装置100は、提案するソフトウェア製品の製品情報を基に製品適用時の環境負荷値を算出する。その結果、機器分析装置100は、現在の環境負荷値及び製品適用時の環境負荷値が比較可能な分析情報を提供する。機器分析装置100は、このような分析情報提供機能を有している。
従来、ユーザに提供される情報は、上記機器200及び/又は上記機器管理装置400に対して、ソフトウェア製品の追加及び/又は置換(ソフトウェア製品の置き換え)を行うことによる製品適用時の環境負荷軽減効果を、明確に表すものではなかった。
そのため、ユーザにとっては、顧客担当から提案されたソフトウェア製品が、自身の機器環境において環境負荷軽減に最適なものであるかを判断しづらく、また、顧客担当者にとっては、ユーザに対して最適なソフトウェア製品を提案するために、自社が提供する様々な製品の組み合わせについて分析・検討しなくてはならず、提案作業が繁雑なものであった。
そこで、本実施形態に係る機器分析装置100は、ソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性を基に、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値を推定し、互いの値が比較可能な分析情報を提供する。
これによって、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、ユーザに分かりやすく開示できる。
以下に、上記分析情報提供機能の構成とその動作について説明する。
《機能構成》
図3は、本実施形態に係る機器分析装置100が有する機能構成例を示す図である。
図3に示すように、機器分析装置100は、情報入力部31、情報保持部32、分析情報生成部33、補正部34、及び情報提供部35などを有している。
情報入力部31は、機器分析装置100が備える入力装置101を用いて、情報保持部32が保持する各種情報の追加や情報内容の変更を行う。例えば、機器分析装置100では、所定の情報管理ツールが搭載されており、ツールが動作することで表示装置102の画面にGUI(Graphical User Interface)が表示される。ユーザは、表示されたGUIを介して入力装置101であるキーボードなどを用いて、各種情報の追加や情報内容の変更を行う。
情報保持部32は、ログ情報41、機器情報42、及び製品情報43などを所定の記憶領域に格納し保持している。つまり、情報保持部32は、例えば、機器分析装置100が備えるHDD108が有する機能である。
ログ情報41は、機器200の動作履歴(ジョブ履歴)、エラー履歴、及び各種カウンタ値などを含むログ(記録データ)である。また、機器情報42は、機器識別情報(シリアル番号)や機器仕様情報(例えば「装着オプション」などのハードウェア情報)などを含む機器固有データである。
これらの情報は、機器管理装置400が機器200から収集した各種情報に含まれている。機器管理装置400は、情報収集部21を有しており、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いてポーリングやトラップなどにより、管理対象の複数の機器200から各種情報を収集する。
このようにして収集された各種情報は、機器管理装置400から機器分析装置100へと送信される。これにより、機器分析装置100は、受信データを計数することで情報種ごとに分類し、情報種ごとに用意された情報保持部32の所定の記憶領域に、分類後のデータを格納する。
よって、上記ログ情報41及び上記機器情報42は、上述した方法によって情報保持部32に保持される。
一方、製品情報43は、機器200が搭載可能なソフトウェア製品及び/又は機器200とは異なる装置(例えば「機器管理装置」)に搭載可能で機器200に対して環境負荷軽減効果を及ぼすソフトウェア製品に関するデータである。上記製品情報43については、図を用いて具体的に説明する。
(製品情報)
図4は、本実施形態に係る製品情報43のデータ例を示す図である。
図4に示すように、上記製品情報43は、「製品名」及び「製品特性」などの各情報項目が関連付けて構成されている。「製品名」は、ソフトウェア製品を特定するための製品特定データである。また、「製品特性」は、ソフトウェア製品を機器200に適用した場合の環境負荷に関する特性を示す製品特性データである。
例えば、図4に示す製品情報43では、ソフトウェアAを機器200に適用した場合、紙及びトナー消費量が適用前より75%削減される製品特性の例が示されている。この他の製品特性には、非稼動時の消費電力の削減率、一定期間(例えば「1日」)内の最大印刷枚数設定、モノクロ印刷、及び機能別印刷画像の電子データ化などの各種印刷制限などがある。
このようなデータ構成により、製品特定データを基に、ソフトウェア製品適用時の環境負荷に関するデータを取得することができる。なお、上記製品情報43は、上述した情報入力部31により管理(情報の追加・更新)できる。
分析情報生成部33は、上記情報保持部32が保持する各情報を基に、現在の環境負荷値及び製品適用時の環境負荷値を算出し、互いの値を比較可能な分析情報を生成する。つまり、機器200におけるソフトウェア製品適用時の環境負荷をシミュレートする機能である。
また、補正部34は、上記分析情報生成部33により算出された現在の環境負荷値を、ソフトウェア製品を適用した場合の環境負荷値(製品適用時の環境負荷値)に補正する。つまり、機器200におけるソフトウェア製品適用時の環境負荷を推定する機能である。
上記分析情報生成部33及び上記補正部34は、図5に示すような機能部を有している。
図5は、本実施形態に係る分析情報生成部33及び補正部34の構成例を示す図である。図5に示すように、まず、分析情報生成部33は、環境負荷値算出部331を有している。
環境負荷値算出部331は、情報保持部32が保持する上記ログ情報41及び上記機器情報42を基に現在の環境負荷値を算出する。
本実施形態では、環境負荷値をCO2排出量としている。CO2排出量は、所定の係数を用いて、機器200から収集した各種消費量(例えば「紙」や「トナー」などの消費量)から算出することができる。上記所定の係数は、例えば、紙の場合「A4の新生紙(再生紙でない紙)1枚につき●[g]」などのCO2排出量に換算するための値である。環境負荷値算出部331は、このような値を換算対象ごとに保持している。
環境負荷値算出部331は、上記ログ情報41及び上記機器情報42から、機器200における各種消費量を取得し、上記所定の係数を用いて、取得した各種消費量からCO2排出量を算出する。つまり、現在の環境負荷値を算出する。
次に、補正部34は、制御部341、補正用データ取得部342、及び製品適用時環境負荷値算出部343などを有している。
制御部341は、ソフトウェア製品が機器200に適用可能か否かを判断し、判断結果を基に、上記環境負荷値算出部331が算出した現在の環境負荷値を製品適用時の環境負荷値へ補正するか否かを制御する。上記ソフトウェア製品は、例えば、提案の1つとして情報入力部31により指定されたソフトウェア製品である。
制御部341は、機器200の機器情報42を基に、指定されたソフトウェア製品が、機器200に適用可能な否かを判断する。このとき、適用可能であるとの判断結果であった場合には、現在の環境負荷値を後述する製品適用時環境負荷値算出部343へと渡す。一方、適用不可能であるとの判断結果であった場合には、補正を行わない。つまり、現在の環境負荷値を情報提供部35へと渡す。
また、適用可能であるとの判断結果であった場合には、後述する補正用データ取得部342に、指定されたソフトウェア製品の製品情報43の取得を要求する。
補正用データ取得部342は、制御部341からの要求に従って、後述する製品的洋治環境負荷値算出部343の補正用データを取得する。補正用データは、上記製品情報43に含まれている。よって、補正用データ取得部342は、指定されたソフトウェア製品の製品名(製品特定データ)などを基に情報保持部32から該当する製品情報43を取得する。このようにして取得された補正用データは、要求元の制御部341へと渡される。
製品適用時環境負荷値算出部343は、制御部341からの補正要求時に補正用データとして受け取った製品情報43を基に、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値を算出する。製品適用時環境負荷値算出部343は、製品情報43の製品特性データを参照し、ソフトウェア製品の環境負荷に関する特性(製品特性)を基に、製品適用時の環境負荷値(製品適用による環境負荷軽減後の値)を算出する算出方法を決定する。つまり、ソフトウェア製品の製品特性に基づき、製品適用時の環境負荷値を推定する所定の計算式を決定する。その結果、製品適用時環境負荷値算出部343は、決定した計算式に、現在の環境負荷値を代入し、製品適用時の環境負荷値を算出する。このようにして算出された製品適用時の環境負荷値は、補正前の現在の環境負荷値とともに情報提供部35へと渡される。
上記製品適用時の環境負荷値算出については、機能動作において詳細に説明する。
情報提供部35は、現在の環境負荷値及び製品適用時の環境負荷値を比較可能な分析情報を提供する。つまり、機器200における環境負荷軽減効果を可視化(レンダリング)する機能である。
情報提供部35は、上記分析情報を、例えば、機器分析装置100が備える表示装置102の画面に直接表示してもよい。また、情報提供部35は、上記分析情報を機器管理装置400に送信し、機器管理システムA,B,又はCに接続されるPC300により閲覧可能とする構成であってもよい。
このように、本実施形態に係る分析情報提供機能は、上記各機能部が機器分析装置100上で連係動作することにより実現される。
以下に、上記分析情報提供機能の詳細な動作(機能部群の連係動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。
《機能動作》
分析情報提供機能は、機器分析装置100に搭載(インストール)される分析情報提供プログラム(ソフトウェア部品)が、CPU106により、格納先(例えば「ROM」)からRAM104上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
(分析情報を提供する処理)
図6は、本実施形態に係る分析情報を提供する処理手順例を示すシーケンス図である。
図6に示すように、機器分析装置100は、分析情報生成部33が有する環境負荷値算出部331が、情報保持部32にアクセスし、機器ごとに保持されているログ情報41及び機器情報42を取得する(ステップS101)。
その結果、環境負荷値算出部331は、取得したログ情報41及び機器情報42を基に、現在の環境負荷値を算出する(ステップS102)。例えば、環境負荷値算出部331は、ログ情報41に含まれるカウンタ値(印刷枚数)から得られる紙の消費量に、所定の紙サイズにおけるCO2排出量を換算するための係数を乗算し、印刷枚数の環境負荷値を求める。
環境負荷値算出部331は、算出した現在の環境負荷値を、補正部34が有する制御部341へと渡す(ステップS103)。
続いて、制御部341は、指定されたソフトウェア製品が機器200に適用可能か否かを判断する(ステップS201)。
ステップS201において、適用不可能であると判断された場合、制御部341は、現在の環境負荷値を情報提供部35へと渡す(ステップS301)。
一方、ステップS201において、適用可能であると判断された場合、制御部341は、現在の環境負荷値を製品適用時の環境負荷値に補正するための補正用データの取得を、補正部34が有する補正用データ取得部342に要求する(ステップS401)。このとき、制御部341は、提案製品として指定されたソフトウェア製品が特定可能な製品名(製品特定データ)を補正用データ取得部342に送信する。
補正用データ取得部342は、要求に応じて、情報保持部32にアクセスし、保持されている製品情報43から該当する製品情報43を補正用データとして取得し(ステップS402)、要求元の制御部341へ応答する(ステップS403)。
制御部431は、応答を受け取ると、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値への補正を補正部34が有する製品適用時環境負荷値算出部343に要求する(ステップS404)。このとき、制御部341は、ステップS103において受け取った現在の環境負荷値及びステップS403において応答された補正用データを製品適用時環境負荷値算出部343に送信する。
製品適用時環境負荷値算出部343は、補正用データとして取得された製品情報43の製品特性データを参照し、指定されたソフトウェア製品の環境負荷に関する特性(製品特性)を基に、製品適用時の環境負荷値の算出方法(算出時に用いる計算式)を決定する(ステップS405)。
続いて、製品適用時環境負荷値算出部343は、決定した算出方法に従って(算出時の計算式を用いて)、現在の環境負荷値から製品適用時の環境負荷値を算出する(ステップS406)。
上記ステップS405及びS406の処理手順については、環境負荷値補正の動作例に基づいて詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係る環境負荷値補正の動作例を示す図である。図7には、適用するソフトウェア製品がソフトウェアAであり、環境負荷値算出部331により算出された機器200(適用対象の機器)の現在の環境負荷値V1(CO2排出量換算値)が「紙:800」及び「トナー:400」である場合の例が示されている。
製品適用時環境負荷値算出部343は、例えば、参照した製品情報43が図4に示したデータであった場合、製品特性データを参照し、指定されたソフトウェアAの環境負荷に関する特性(製品特性)を基に、製品適用時の環境負荷値の算出方法(算出時に用いる計算式)を決定する。
ソフトウェアAの製品特性が、「紙及びトナー消費量を適用前より75%削減」であることから、製品適用時の環境負荷値[Y]は、次式で求めることができる。
製品適用時の環境負荷値[Y] = 0.25 * 現在の環境負荷値[X]
このようにして、製品適用時環境負荷値算出部343は、製品特性から製品適用時の環境負荷値を算出する計算式が決定する。
その結果、製品適用時環境負荷値算出部343は、決定した計算式に、現在の環境負荷値V1を代入し、ソフトウェアAが適用された場合の環境負荷値V2(軽減後のCO2排出量換算値)を求める。
例えば、紙の場合には、現在の環境負荷値[800]が計算式に代入され、製品適用時の環境負荷値200(=0.25*800)が求まる。また、トナーの場合には、現在の環境負荷値[400]が計算式に代入され、製品適用時の環境負荷値100(=0.25*400)が求まる。
図6に戻り、このようにして算出された製品適用時の環境負荷値V2は、補正結果として、製品適用時環境負荷値算出部343から情報提供部35へと渡される(ステップS407)。また、現在の環境負荷値V1も、情報提供部35へと渡される。
情報提供部35は、現在の環境負荷値V1及び製品適用時の環境負荷値V2を基に、互いの値を比較可能な分析情報を提供する(ステップS501)。
上記ステップS501の処理手順については、分析情報提供の動作例に基づいて詳細に説明する。
図8は、本実施形態に係る分析情報提供の動作例を示す図である。図8には、図7に示した動作例により補正された製品適用時の環境負荷値V2が分析情報に含まれる場合の例が示されている。
図8に示すように、情報提供部35は、現在の環境負荷値V1及び製品適用時の環境負荷値V2を受け取り、互いの値が比較可能な分析情報Rを提供する。図8には、分析情報Rの提供形式に、例えば、棒グラフ(図中の網掛け部が製品適用時の環境負荷値側)などのような可視化形式が用いられている例が示されている。
なお、上記では、1台の機器200における環境負荷に関する分析及び情報提供の処理手順について説明を行ったが、この限りでない。情報保持部32には、機器管理システムA,B,及びCが管理する複数の機器200の各種情報が保持される。このことから、現在の環境負荷値を一括して算出することもでき、さらには、製品適用時の環境負荷値についても一括して算出することもできる。よって、機器分析装置100では、管理対象全ての機器200における環境負荷に関する分析及び情報提供が行える。つまり、上記ステップS101からS103、ステップS201、ステップS301又はステップS401からS407の各処理手順を、管理対象全ての機器200ごとに行え、ステップS501において、一括提供することができる。
また、指定するソフトウェア製品についても同様のことが言える。つまり、1台の機器200に対して複数のソフトウェア製品を指定し、製品適用時の環境負荷値を算出することや、管理対象全ての機器200に対して複数のソフトウェア製品を指定し、製品適用時の環境負荷値を算出することができる。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る機器分析装置100によれば、ソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性を基に、現在の環境負荷値V1から製品適用時の環境負荷値V2を推定し、互いの値を比較可能な分析情報Rとして提供する。
これによって、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、ユーザに分かりやすく開示できる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、提案するソフトウェア製品を指定し、指定製品適用時の環境負荷軽減効果を可視化するものであった。そこで、本実施形態では、顧客先に応じたソフトウェア製品を提案製品として選択決定し、ユーザに提案するものである。
例えば、機器200が搭載するソフトウェア構成(製品構成)は、ユーザの使用用途や目的によって異なる。また、ユーザごとに、ソフトウェア製品を購入する際に投入できる予算も異なる。
このようなことから、本実施形態では、単に環境負荷を軽減するソフトウェア製品を提案するのではなく、顧客先に導入されたソフトウェア製品構成や顧客の購入予算などに応じて、最適なソフトウェア製品(環境負荷を最大限に軽減する製品)を提案する。
以下に、上記分析情報提供機能について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と異なる事項についてのみ説明する。よって、同様の事項については、第1の実施形態で記載した内容を参照のこと。
<分析情報提供機能>
本実施形態に係る機器分析装置100では、各機器200から収集した各種情報を基に現在の環境負荷値V1を算出する。続いて、機器分析装置100は、現在、機器200に搭載されるソフトウェア製品及び/又は機器200とは異なる装置に搭載され機器200に対して環境負荷軽減効果を及ぼすソフトウェア製品の製品情報43、ならびにインストール情報を基にソフトウェア製品適用前(軽減前)の環境負荷値を算出する。
これにより、機器分析装置100は、現在の環境負荷値V1及び既存製品適用前の環境負荷値から算出された現在の環境負荷軽減率と顧客情報である予算を基に、提案製品として最適なソフトウェア製品を選択する。
その結果、機器分析装置100は、選択したソフトウェア製品の製品情報43を基に提案製品適用時の環境負荷値(提案製品適用時の推定値)を算出し、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値を比較可能な分析情報Rとして提供する。機器分析装置100は、このような分析情報提供機能を有している。
すなわち、本実施形態に係る機器分析装置100では、現在の環境負荷軽減率V1及び購入予算を基に、提案製品として最適なソフトウェア製品を選択し、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値を比較可能な分析情報Rとして提供する。
これによって、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、最適な製品に基づく環境負荷軽減効果をユーザに提案できる。
以下に、機能構成とその動作について説明する。
《機能構成》
図9は、本実施形態に係る機器分析装置100が有する機能構成例を示す図である。
図9に示すように、本実施形態と第1の実施形態に係る機能構成の主な違いは、分析情報生成部33が後述する既存製品適用前環境負荷値算出部332を有する点と、最適製品選択部36を有する点と、情報保持部32がインストール情報44及び顧客情報51を保持している点である。
(インストール情報)
図10は、本実施形態に係るインストール情報44のデータ例を示す図である。
インストール情報44は、上記ソフトウェア製品のインストール(導入)に関するデータである。
図10に示すように、上記インストール情報44は、「製品ID」、「インストール先」、及び「製品適用機器」などの各情報項目が関連付けて構成されている。「製品ID」は、上述した製品特定データである。また、「インストール先」は、ソフトウェア製品のインストール先(導入先)データである。また、「製品適用機器」は、インストール(導入)されたソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性が適用される機器200を示す製品適用データである。
例えば、図10に示すインストール情報44では、製品ID001のソフトウェアが機器200であるMFP01にインストールされて、ソフトウェアの製品特性がMFP01に適用されている例が示されている。
また、ソフトウェア製品による環境負荷軽減機能は、機器200がソフトウェア製品を搭載する以外にも、機器管理装置400上で動作することで、管理対象の複数の機器200に適用される場合もある。例えば、機器管理装置400で動作することで、管理対象の複数の機器200に対して、電源制御を行うなどがある。
また、上述したように機器管理装置400によりソフトウェア製品を動作させることも考えられる。例えば、機器200が他社機であってソフトウェア製品を機器200にインストール(導入)できない場合や、管理対象の機器200が1000台以上など、機器200に対して1台ずつにソフトウェア製品をインストール(導入)することが困難な場合などである。
そこで、インストール情報44は、機器200にインストール(導入)されたソフトウェア製品以外にも、ソフトウェアが動作することで機器200に製品特性が及ぶソフトウェア製品も管理する情報対象としている。
例えば、図5に示すインストール情報44では、製品ID002のソフトウェアが機器管理装置400であるサーバ01にインストールされて、ソフトウェアの製品特性が、サーバ01により管理されるMFP01、MFP02などの複数の機器200に適用されている例が示されている。
このようなデータ構成により、製品特定データを基に、ソフトウェア製品のインストール先(導入先)及び製品特性の適用機器に関するデータを取得することができる。また、逆に、製品適用データを基に、機器に適用されたソフトウェア製品に関するデータを取得することができる。
なお、上記インストール情報44は、上述した情報入力部31により管理(情報の追加・更新)できる。また、インストール情報44は、機器管理情報400が収集する各種情報に、機能仕様情報(例えば「搭載アプリケーション」などのソフトウェア情報)が含まれていれば、上述したログ情報41及び上記機器情報42と同じ方法で取得・管理してもよい。
(顧客情報)
顧客情報51は、顧客に関するデータである。例えば、顧客情報51は、「顧客ID」、「契約期間」、及び「製品購入」などの各情報項目が関連付けて構成される。「顧客ID」は、メーカと契約した顧客を特定するための顧客特定データである。また、「契約期間」は、ソフトウェア製品や機器200などの使用可能期間などを示す期限データである。「製品購入」は、これまでのソフトウェア製品購入履歴、購入時の予算、及び購入製品の置き換え可否などを示す購入データである。
このようなデータ構成により、顧客特定データを基に、契約期間及び製品購入に関するデータを取得することができる。
なお、上記顧客情報51は、上述した情報入力部31により管理(情報の追加・更新)できる。また、本実施形態では、情報保持部32が顧客情報51を必ずしも保持しておく必要はない。後述する最適製品選択部36では、顧客情報51のうち、購入予算及び置き換え可否に関するデータのみを用いることから、情報入力部31からの入力値をそのまま用いてもよい。
(製品情報)
図11は、本実施形態に係る製品情報43のデータ例を示す図である。
本実施形態では、第1の実施形態と異なるデータ構成の製品情報43を用いる。
図11に示すように、上記製品情報43は、「製品ID」、「環境負荷軽減率」、「価格」、及び「適用組み合わせ」などの各情報項目が関連付けて構成されている。「製品ID」は、ソフトウェア製品を特定するための製品特定データである。また、「環境負荷軽減率」は、ソフトウェア製品を機器200に適用した場合の環境負荷項目ごとの軽減率(例えば「紙消費量」、「トナー消費量」、及び「電力消費量」などの削減率)を示す製品特性データである。また、「価格」は、ソフトウェア製品の購入価格を示す金額データである。また、「適用組み合わせ」は、ソフトウェア製品を機器200に適用する場合に共存可能な製品を示す製品識別データである。
例えば、図11に示す製品情報43では、製品ID001のソフトウェアを機器200に適用した場合には、紙消費量が適用前より50%、トナー消費量が適用前より80%、電力消費量が適用前より25%削減される製品特性の例が示されている。さらに、製品ID001のソフトウェアの購入金額は30万で、製品ID003のソフトウェアが共存可能な他の製品である例が示されている。
このようなデータ構成により、製品特定データを基に、ソフトウェア製品適用時の環境負荷軽減率、購入価格、及び同時に適用可能な他の製品などに関するデータを取得することができる。また、環境負荷項目ごとの製品特性データ(各軽減率)から、複数のソフトウェア製品のうち、最も環境負荷軽減効果が大きいソフトウェア製品を選択することもできる。
(分析情報生成部)
分析情報生成部33が有する既存製品適用前環境負荷値算出部332は、上記製品情報43及び上記インストール情報44を基に、既に導入されているソフトウェア製品(既存製品)適用前の環境負荷値を算出する。つまり、現在、機器200に搭載されるソフトウェア製品及び/又は機器200とは異なる装置(例えば「機器管理装置」)に搭載され機器200に環境負荷軽減効果を及ぼすソフトウェア製品が適用される前の環境負荷値を算出する。
ユーザに対して行うソフトウェア製品の提案内容には、新規ソフトウェア製品を提案する他に、既に導入されているソフトウェア製品を別の製品に置き換えるという提案を行う場合がある。このような場合、別の製品に置き換えた場合の環境負荷軽減効果を可視化しなければならない。そのため、既存製品適用前の環境負荷値を算出する必要がある。つまり、ソフトウェア製品適用による環境負荷軽減前の環境負荷値を算出する必要がある。
そこで、既存製品適用前環境負荷値算出部332では、以下の方法で既存製品適用前の環境負荷値が算出される。
既存製品適用前環境負荷値算出部332には、まず、環境負荷値算出部331から現在の環境負荷値が渡される。続いて、既存製品適用前環境負荷値算出部332は、インストール情報44のインストール先データ又は製品適用データを基に、環境負荷値が算出された機器200に適用されたソフトウェア製品を特定する。続いて、既存製品適用前環境負荷値算出部332は、製品情報43の製品特性データを基に、ソフトウェア製品の環境負荷に関する特性(製品特性)を特定する。これにより、既存製品適用前環境負荷値算出部332は、既存製品適用前の環境負荷値を算出する算出方法を決定する。つまり、ソフトウェア製品の製品特性に基づき、既存製品適用前の環境負荷値を算出する所定の計算式を決定する。その結果、既存製品適用前環境負荷値算出部332は、決定した計算式に、現在の環境負荷値を代入し、既存製品適用前の環境負荷値を算出する。
(最適製品選択部)
最適製品選択部36は、上記情報保持部32が保持する各情報を基に、現在の環境負荷値及び既存製品適用前の環境負荷値から算出された現在の環境負荷軽減率と、購入予算とを基に、提案製品として最適なソフトウェア製品を選択する。つまり、既に導入されているソフトウェア製品構成や購入予算などに応じて、最適なソフトウェア製品(環境負荷を最大限に軽減する製品)を選択する。最適製品選択部36は、図12に示すような機能部を有している。
図12は、本実施形態に係る最適製品選択部36の構成例を示す図である。
図12に示すように、最適製品選択部36は、順位リスト生成部361及び最適製品候補リスト生成部362などを有している。
順位リスト生成部361は、現在の環境負荷軽減率を基に、環境負荷項目の軽減率と機器200とが対応付けられたデータのリストを生成する。このリストを順位リストという。順位リストには、上記データが、ソフトウェア製品適用により環境負荷軽減効果が大きい順に並べられる。つまり、環境負荷を軽減する余地が大きい順に並べられる。また、上記現在の環境負荷軽減率は、現在の環境負荷値を既存製品適用前の環境負荷値で除算することで得られる値である。上記現在の環境負荷値及び上記既存製品適用前の環境負荷値は、分析情報生成部33から取得する。
順位リスト生成部361は、機器200における環境負荷項目ごとの現在の環境負荷軽減率を基に、該当する環境負荷項目の軽減率と機器200とを対応付けたデータをソフトウェア製品適用による環境負荷軽減効果が大きい順に並べて、上記順位リストを生成する。生成された順位リストは、後述する最適製品候補リスト生成部362へと渡される。
このように、順位リスト生成部361は、現在の環境負荷軽減効果を分析し、ソフトウェア製品適用により、さらなる軽減効果が期待できる環境負荷項目と機器200との組み合わせを割り出す。
上記順位リスト生成部361による順位リスト生成については、機能動作において詳細に説明する。
最適製品候補リスト生成部362は、上記順位リストを基に、提案製品として最適な候補(推奨製品)を選択し、最適製品候補リストを生成する。このとき、最適製品候補リスト生成部362は、機器200へのインストール状況、他の製品との共存・置き換え可否、及び購入予算などを基に、提案製品として最適な候補を選択する。上記インストール状況、上記他の製品との共存・置き換え可否、及び上記購入予算などに関する情報は、上記製品情報43、上記インストール情報44、及び顧客情報51を参照することで得られる。よって、最適製品候補リスト生成部362は、上記製品情報43、上記インストール情報44、及び顧客情報51を基に、提案製品として最適な候補を選択する。その後、最適製品候補リスト生成部362は、上述した方法で選択したソフトウェア製品と、適用対象の機器200とが対応付けられたデータのリストを生成する。このリストを最適製品候補リストという。生成された最適製品候補リストは、補正部34へと渡される。その結果、補正部34では、上記最適製品候補リスト内のソフトウェア製品に関するデータを基に、製品適用時の環境負荷値が算出される。
このように、最適製品候補リスト生成部362は、顧客先に導入されたソフトウェア製品構成に応じて、提案製品として最適な候補を抽出する。
また、最適製品候補リスト生成部362は、上述した候補の抽出を顧客の購入予算内で行う。最適製品候補リスト生成部362は、候補として抽出したソフトウェア製品の価格を購入予算の金額から減算し、購入予算内であれば、候補の抽出を繰り返して行う。上記ソフトウェア製品の価格は、ソフトウェア製品の製品情報43を参照することで得られる。
上記最適製品候補リスト生成部362による最適製品候補リスト生成については、機能動作において詳細に説明する。
以下に、上記分析情報提供機能の詳細な動作(機能部群の連係動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。
《機能動作》
分析情報提供機能は、機器分析装置100に搭載(インストール)される分析情報提供プログラム(ソフトウェア部品)が、CPU106により、格納先(例えば「ROM」)からRAM104上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
(順位リストを生成する処理)
図13は、本実施形態に係る順位リストを生成する処理手順例を示すシーケンス図である。
図13に示すように、機器分析装置100は、まず、最適製品選択部36が有する順位リスト生成部361により、現在の環境負荷軽減率を算出するための算出用データを、分析情報生成部33から取得する(ステップS601)。このとき、順位リスト生成部361は、分析情報生成部33から、現在の環境負荷値及び既存製品適用前の環境負荷値を、機器200ごとの軽減率算出用データとして受け取る。
続いて、順位リスト生成部361は、取得した上記現在の環境負荷値及び上記既存製品適用前の環境負荷値を基に、現在の環境負荷軽減率を算出する(ステップS602)。例えば、現在の環境負荷軽減率は、現在の環境負荷値を既存製品適用前の環境負荷値で除算することで算出される。また、上記現在の環境負荷値及び上記既存製品適用前の環境負荷値は、環境負荷項目(例えば「紙」、「トナー」、及び「電力」)ごとに取得できることから、現在の環境負荷軽減率は、環境負荷項目ごとに算出される。
ここまでの処理は、提案対象である機器200ごとに行われる。
続いて、順位リスト生成部361は、算出された環境負荷項目ごとの環境負荷軽減率を基に、上述した順位リストを生成する(ステップS603)。
上記ステップS603の処理手順については、順位リスト生成の動作例に基づいて詳細に説明する。
図14は、本実施形態に係る順位リスト生成の動作例を示す図である。図14には、[紙]、[トナー]、及び[電力]の3つの環境負荷項目における機器200ごとの現在の環境負荷値V1及び既存製品適用前の環境負荷値V2を、分析情報提供部33から取得した場合の例が示されている。
順位リスト生成部361は、まず、現在の環境負荷値を既存製品適用前の環境負荷値で除算することで、機器200ごとの現在の環境負荷軽減率を算出する。例えば、図14では、MFP01における環境負荷項目[紙]の軽減率が50%(=125/250)、[トナー]の軽減率40%(=30/50)、[電力]の軽減率10%(=270/300)が算出されている。
続いて、順位リスト生成部361は、算出された軽減率が小さい順に、該当する機器200と環境負荷項目に関するデータとを対応付けて抽出し、順位リストL1に追加していく。
算出された軽減率が小さいということは、ソフトウェア製品を適用した場合に、大きな軽減効果が見込まれる。例えば、図14では、MFP01の環境負荷項目[電力]の軽減率が最も小さいことから、順位リストL1の1番目のデータとして追加されている。次に、MFP03の環境負荷項目[電力]の軽減率が小さいことから、順位リストL1の2番目のデータとして追加されている。順に、MFP03の環境負荷項目[トナー]及び環境負荷項目[紙]が、順位リストL1の3番目及び4番目のデータとして追加されている。
このように、順位リストL1は、該当する機器200及び環境負荷項目に関するデータが、製品適用時に環境負荷軽減効果が大きい順に並べられて生成される。
図13に戻り、このようにして生成された順位リストL1は、順位リスト生成部361から最適製品選択部36が有する最適製品候補リスト生成部362へと渡される(ステップS604)。
(最適製品候補リストを生成する処理)
図15は、本実施形態に係る最適製品候補リストを生成する処理手順例を示すシーケンス図である。
図15に示すように、機器分析装置100は、最適製品選択部36が有する最適製品候補リスト生成部362が、上述した順位リストL1を受け取ると、まず、情報保持部32にアクセスし、保持している顧客情報51から購入予算及び置き換え可否に関するデータを取得する(ステップS701)。このとき、最適製品候補リスト生成部362は、顧客特定データを基に顧客情報51を参照し、該当する購入予算及び置き換え可否に関するデータを取得する。
続いて、最適製品候補リスト生成部362は、取得した購入予算の金額を、予算残高の初期値に設定する(ステップS702)。
最適製品候補リスト生成部362は、予算残高が足りている間、順位リストL1の順位に従って、以下に説明する処理を行う。
最適製品候補リスト生成部362は、まず、情報保持部32にアクセスし、順位リストL1を基に、環境負荷項目に対する推奨製品の製品情報43を取得する(ステップS703)。このとき、最適製品候補リスト生成部362は、製品特性データを基に、製品情報43の環境負荷軽減率を参照し、環境負荷項目ごとで最も大きい軽減率を示すデータに対応するソフトウェア製品の製品特定データを取得する。
続いて、最適製品候補リスト生成部362は、取得した推奨製品が、機器200に適用可能か否かを確認する(ステップS704)。
上記ステップS704の処理手順については、製品適用可否確認の処理手順例に基づいて詳細に説明する。
図16は、本実施形態に係る機器に対する製品適用可否を確認する処理手順例を示すシーケンス図である。
図16に示すように、ステップS701において取得した置き換え可否に関するデータを基に、既存製品の置き換え可否設定が「可」と設定されている場合に、最適製品候補リスト生成部362は、以下の処理により、推奨製品の適用可否を判断する。
最適製品候補リスト生成部362は、まず、情報保持部32へアクセスし、機器特定データを基に、インストール情報44における機器200にインストールされた製品に関するデータを取得する(ステップS801)。さらに、最適製品候補リスト生成部362は、製品特定データを基に、推奨製品の製品情報43における適用組み合わせに関するデータを取得する(ステップS802)。
最適製品候補リスト生成362は、取得した上記製品に関するデータ及び上記適用組み合わせに関するデータを基に、機器200に対して推奨製品が適用可能か否かを判断する(ステップS803)。
一方、既存製品の置き換え可否設定が「否」と設定されている場合に、最適製品候補リスト生成部362は、機器200に対して推奨製品が適用可能であると判断する(ステップS804)。
図15に戻り、最適製品候補リスト生成362は、上述した方法による確認結果が、推奨製品が適用可能であった場合に、以下の処理を行う。
最適製品候補リスト生成362は、推奨製品を提案候補として最適製品候補リストに追加し(ステップS7051)、ステップS702において設定した予算残高から、推奨製品の価格を減算し、予算残高を更新する(ステップS7052)。
上記ステップS7051の処理手順については、最適製品候補リスト生成の動作例に基づいて詳細に説明する。
図17は、本実施形態に係る最適製品候補リスト生成の動作例を示す図である。図17には、図14に示した動作例により生成された順位リストL1を基に最適製品候補リストL2が生成される例が示されている。
まず、上記ステップS703までの処理手順により、図17に示す参照符号P1のデータが確定される。
このような場合、最適製品候補リスト生成部362では、ステップS704において、製品ID001及び003のソフトウェアが適用可能であることが確認されると、これらの推奨製品及び適用対象の機器200が対応付けられたデータが、順位に従って、最適製品候補リストL2に追加される。
また、図14の参照符号P2に示すように、既存製品の置き換え以外に、ソフトウェア製品を適用する場合には、順位に従って、予算残高の金額からソフトウェア製品の価格が減算され、予算残高が更新される。
図15に戻り、最適製品候補リスト生成部362は、ステップS7052により更新された予算残高が足りているか否かを確認する(ステップS706)。つまり、更新された予算残高の金額が、0又は負の値となっていないかを確認する。
このように、最適製品候補リスト生成部362では、順位リストL1の順位に従って、予算残高が足りている間(購入予算が尽きるまで)、上記ステップS703からS706までの処理手順が繰り返して行われる。すなわち、最適製品候補リスト生成部362では、購入予算内で、機器200に適用可能な推奨製品をリストアップする。
このようにして生成された最適製品候補リストL2は、最適な提案結果として、最適製品候補リスト生成部362から補正部34へと渡される(ステップS707)。
これにより、補正部34では、最適製品提案リストL2にリスト化されたソフトウェア製品を基に、現在の環境負荷値V1から提案製品適用時の環境負荷値が算出される。
その結果、情報提供部35からは、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値を基に、互いの値を比較可能な分析情報Rが提供される。
本実施形態に係る分析情報提供については、図18に基づいて説明する。
図18は、本実施形態に係る分析情報提供の動作例を示す図である。図18には、図17に示した動作例により生成された最適製品候補リストL2を基に最適化された環境負荷値V3が分析情報Rに含まれる場合の例が示されている。
図18に示すように、情報提供部35は、現在(最適化前)の環境負荷値V1及び提案製品適用時(最適化後)の環境負荷値V3を受け取り、互いの値が比較可能な分析情報Rを提供する。図18には、分析情報Rの提供形式に、例えば、棒グラフ(図中の網掛け部が最適化後の環境負荷値側)などのような可視化形式が用いられている例が示されている。また、提案内容として、推奨製品、製品価格、及び顧客の予算金額値V4を含む適用製品一覧が開示されている例が示されている。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る機器分析装置100によれば、現在の環境負荷軽減率及び購入予算を基に、提案製品として最適なソフトウェア製品を選択し、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値V3を比較可能な分析情報Rとして提供する。
これによって、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、最適な製品に基づく環境負荷軽減効果をユーザに提案できる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、顧客先に構築されたシステム環境や顧客の購入予算などに応じて、最適なソフトウェア製品(環境負荷を最大限に軽減するソフトウェア製品)を選択し、提案製品適用時の環境負荷軽減効果を可視化するものであった。そこで、本実施形態では、機器に応じたソフトウェア製品を提案製品として選択決定し、ユーザに提案するものである。
例えば、機器管理システムの機器構成、機器が搭載するソフトウェア構成(製品構成)、及び機器の使用実績は、ユーザの使用用途や目的によって異なる。また、ユーザごとに、ソフトウェア製品を購入する際に投入できる予算も異なる。
このようなことから、本実施形態では、機器の利用傾向(利用特性)などに応じて、最適なソフトウェア製品(環境負荷を最大限に軽減するソフトウェア製品)を提案する。
以下に、上記分析情報提供機能について説明する。なお、以下の説明では、上記各実施形態と異なる事項についてのみ説明する。よって、同様の事項については、上記各実施形態で記載した内容を参照のこと。
<分析情報提供機能>
本実施形態に係る機器分析装置100では、各機器200から収集した各種情報を基に現在の環境負荷値V1を算出する。続いて、機器分析装置100は、上記各種情報のうちログ情報41から機器200の利用傾向に関するデータを得る。
これにより、機器分析装置100は、機器200の利用傾向を基に、予め決めておいた提案ルール(利用傾向に合わせて最適なソフトウェア製品を決定するための条件定義)に従って、提案製品として最適なソフトウェア製品を選択する。
その結果、機器分析装置100は、選択したソフトウェア製品の製品情報43を基に提案製品適用時の環境負荷値(提案製品適用時の推定値)を算出し、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値V3が比較可能な分析情報Rを提供する。機器分析装置100は、このような分析情報提供機能を有している。
すなわち、本実施形態に係る機器分析装置100では、提案製品として、機器200の利用傾向に適合するソフトウェア製品を選択し、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値V3が比較可能な分析情報Rを提供する。
これによって、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、最適な製品に基づく環境負荷軽減効果をユーザに提案できる。
以下に、機能構成とその動作について説明する。
《機能構成》
図19は、本実施形態に係る最適製品選択部36の構成例を示す図である。
図19に示すように、本実施形態と上記各実施形態に係る機能構成の主な違いは、最適製品選択部36が有する順位リスト生成部361と、情報保持部32が提案ルール情報61を保持している点である。
(提供ルール情報)
図20は、本実施形態に係る提案ルール情報61のデータ例を示す図である。
提案ルール情報61は、機器200の利用傾向に合わせて最適なソフトウェア製品を決定するための条件が定義されたデータである。
図20に示すように、上記提案ルール情報61は、「ルールID」、「適用条件」、「推奨製品(製品特性を含む)」、及び「推奨度」などの各情報項目が関連付けて構成されている。「ルールID」は、条件定義である提案ルールを特定するためのルール特定データである。また、「適用条件」は、ソフトウェア製品を利用傾向に適合させるための一定の条件定義(適用条件定義)を示す条件定義データである。また、「推奨製品(製品特性を含む)」は、利用傾向に適合するソフトウェア製品(推奨製品)及び製品を機器200に適用した場合の環境負荷に関する特性を示す製品データである。また、「推奨度」は、ソフトウェア製品の利用傾向に応じた推奨程度を示すレベルデータである。
例えば、図20に示す提案ルール情報61では、機器200において、1日の印刷枚数が3000枚を超えた場合に、両面/集約印刷を強制的に行う製品ID005のソフトウェアを提案するルールID001の提案ルールの例が示されている。また、図20に示す提案ルール情報61では、ルールID001の提案ルールにおいて、製品ID005のソフトウェア製品の推奨度が、超過枚数100枚につき1点ずつ増加され、超過枚数が多いほど推奨度が高くなる例が示されている。
このようなデータ構成により、ルール特定データを基に、適用条件及び推奨製品に関するデータを取得することができる。また、条件定義データを基に、条件適合時の推奨製品を特定することができる。
なお、上記提案ルール情報61は、上述した情報入力部31により管理(情報の追加・更新)できる。
(順位リスト生成部)
最適製品選択部36が有する順位リスト生成部361は、集計部3611及びルール適用部3612などを有している。
集計部3611は、情報保持部32が保持している各機器200のログ情報41を基に、機器200の利用傾向を集計する。集計する利用傾向には、例えば、1日あたりの印刷枚数や印刷総量に対するカラー比率などがある。上記1日あたりの印刷枚数は、ログ情報41に含まれるカウンタ値から得られる。また上記カラー比率は、ログ情報41に含まれるモノクロ印刷時のカウンタ値及びカラー印刷時のカウンタ値から得られる。
このように、集計部3611では、機器200の動作記録を含むログ情報41から各種利用傾向の集計結果が得られる。
ルール適用部3612は、得られた集計結果を基に、利用傾向に応じて推奨製品を選択し、推奨製品と機器200とが対応付けられたデータのリストを生成する。本実施形態では、このリストを順位リストL1という。
上記順位リストL1において、本実施形態と第2の実施形態との違いは、機器200に対して、環境負荷項目の軽減率ではなく、推奨製品が対応付けられている点である。
ルール適用部3612は、まず、情報保持部32が保持している上記提案ルール情報61を取得する。続いて、ルール適用部3612は、集計結果を基に提案ルール情報61を参照し、定義された適用条件を満たしているか否かを確認する。このとき、ルール適用部3612は、満たされた適用条件から推奨製品を特定するとともに、推奨度を算出する。その結果、ルール適用部3612は、算出した推奨度を基に、推奨度が高い順に、該当する推奨製品と機器200とを対応付けたデータを並べて、上記順位リストL1を生成する。
このように、順位リスト生成部361は、現在の機器200における利用傾向を集計し、集計された利用傾向から提案製品として推奨するソフトウェア製品と機器200との組み合わせを割り出す。
上記集計部3611及び上記ルール適用部3612による順位リスト生成については、機能動作において詳細に説明する。
以下に、上記分析情報提供機能の詳細な動作(機能部群の連係動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。
《機能動作》
分析情報提供機能は、機器分析装置100に搭載(インストール)される分析情報提供プログラム(ソフトウェア部品)が、CPU106により、格納先(例えば「ROM」)からRAM104上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
(順位リストを生成する処理)
図21は、本実施形態に係る順位リストL1を生成する処理手順例を示すシーケンス図である。
図21に示すように、機器分析装置100は、順位リスト生成部361が有する集計部3611により、まず、情報保持部32に保持されるログ情報41を取得する(ステップS901)。このとき、集計部3611は、情報保持部32へアクセスし、機器特定データを基に、機器200のログ情報41を取得する。
続いて、集計部3611は、取得したログ情報41から機器200の各利用傾向を集計する(ステップS902)。例えば、1日あたりの印刷枚数(X枚/日)や印刷総量におけるカラー比率(X%)などの値である。
上記各利用傾向の集計結果は、集計部3611から順位リスト生成部361が有するルール適用部3612へと渡される(ステップS903)。
ルール適用部3612は、機器200の各利用傾向の集計結果を受け取ると、情報保持部32が保持している提案ルール情報61を取得する(ステップS904)。
ルール適用部3612は、各利用傾向の集計結果を基に、取得した提案ルール情報61に定義される各適用条件に従って、推奨製品の推奨度を算出する(ステップS905)。このとき、ルール適用部3612は、ルール特定データを基に、提案ルール情報61に定義される適用条件の条件定義データを参照し、利用傾向の集計結果が、適用条件を満たしているか否かを確認する。
もし、満たされる適用条件がなかった場合には、利用傾向に応じて提案するソフトウェア製品が存在しないこととなる。
一方、満たされる適用条件があった場合には、利用傾向に応じて提案するソフトウェア製品、つまり適合する推奨製品が存在することとなる。この場合、ルール適用部3612は、満たされた適用条件に対応付けて定義される製品データを基に推奨製品を特定し、同じく適用条件に対応付けて定義されるレベルデータを基に推奨度を算出する。
ここまでの処理は、機器200ごとに行われる。
続いて、ルール適用部3612は、算出された推奨製品ごとの推奨度を基に、上述した順位リストL1を生成する(ステップS906)。
上記ステップS906の処理手順については、順位リスト生成の動作例に基づいて詳細に説明する。
図22は、本実施形態に係る順位リスト生成L1の動作例を示す図である。図22には、3200枚/日かつカラー比率55%の各値が、MFP01における利用傾向の集計結果として集計部3611から得られた場合の例が示されている。
ルール適用部3612は、まず、提案ルール情報61を取得する。このとき取得した提案ルール情報61が、図20に示したデータの場合には、3200枚/日が、ルールID001の適用条件を満たしていることから、製品ID005のソフトウェア製品を推奨製品として特定する。また、超過枚数が200枚であることから、推奨度2点を算出する。次に、カラー比率が、ルールID002の適用条件を満たしていることから、製品ID006のソフトウェア製品を推奨製品として特定し、超過率5%であることから、推奨度5点を算出する。
続いて、ルール適用部3612では、算出された推奨度が大きい順に、該当する機器200及び推奨製品に関するデータを対応付けて抽出し、順位リストL1に追加していく。
例えば、図22では、MFP01の推奨製品である製品ID005のソフトウェア製品の推奨度が最も大きいことから、順位リストL1の1番目のデータとして追加されている。次に、MFP03の推奨製品である製品ID001のソフトウェア製品の推奨度が大きいことから、順位リストL1の2番目のデータとして追加されている。このように、順位リストL1は、該当する機器200及び推奨製品に関するデータが、提案製品としての推奨程度が高い順に並べられて生成される。
図21に戻り、このようにして生成された順位リストL1は、ルール適用部3612から最適製品選択部36が有する最適製品候補リスト生成部362へと渡される(ステップS907)。
(最適製品候補リストを生成する処理)
図23は、本実施形態に係る最適製品候補リストL2を生成する処理手順例を示すシーケンス図である。
第2の実施形態において説明した図15に示す処理手順と、図23に示す処理手順とでは、図15に示すステップS703の処理手順が図23に示す処理手順にはない点が異なる。つまり、本実施形態に係る最適製品候補リストL2を生成する処理では、情報保持部32へアクセスし、ソフトウェア製品の製品情報43を取得する必要がない。
図22を用いて上述したように、順位リスト生成部361が生成する順位リストL1には、既に機器200と提案対象のソフトウェア製品とが対応付けられたデータで構成されている。そのため、提案対象のソフトウェア製品の製品情報43を取得する必要がない。
その他の処理手順については、同様であるため、ここでの説明は省略する。
図24は、本実施形態に係る最適製品候補リスト生成の動作例を示す図である。図24には、図22に示した動作例により生成された順位リストL1を基に最適製品候補リストL2が生成される例が示されている。
まず、上記ステップS1002までの処理手順により、図24に示す参照符号P1のデータが確定される。
最適製品候補リスト生成部362は、ステップS1003において、製品ID001及び003のソフトウェアが適用可能であることが確認されると、これらの推奨製品及び適用対象の機器200が対応付けられたデータを、順位に従って、最適製品候補リストL2に追加する。
また、図24の参照符号P2に示すように、既存製品の置き換え以外に、ソフトウェア製品を適用する場合には、順位に従って、予算残高の金額からソフトウェア製品の価格を減算し、予算残高を更新する。
このように、最適製品候補リスト生成部362は、購入予算内で、機器200に適用可能な推奨製品をリストアップする。
また、このようにして生成された最適製品候補リストL2は、ステップ1006において、最適な提案結果として、最適製品候補リスト生成部362から補正部34へと渡される。
これにより、補正部34では、最適製品提案リストL2にリスト化されたソフトウェア製品を基に、現在の環境負荷値V1から提案製品適用時の環境負荷値V3が算出される。
その結果、情報提供部35からは、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値V3を基に、互いの値を比較可能な分析情報Rが提供される。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る機器分析装置100によれば、提案製品として、機器200の利用傾向に適合するソフトウェア製品を選択し、現在の環境負荷値V1及び提案製品適用時の環境負荷値V3を比較可能な分析情報Rとして提供する。
これによって、ソフトウェア製品の適用による環境負荷軽減効果を可視化でき、最適な製品に基づく環境負荷軽減効果をユーザに提案できる。
<変形例>
ここからは、上述した機器分析装置100が有する機能構成の変形例について説明する。例えば、図25から図28に示すような機能構成であってもよい。なお、図25及び図26には、第1の実施形態に係る機能構成の変形例が示されており、図27及び図28には、第2及び第3の実施形態に係る機能構成の変形例が示されている。よって、以下の説明では、代表して図25及び図26についてのみ説明を行う。
図25は、本変形例に係る機器分析装置100が有する機能構成例(その1)を示す図である。
図25に示す機能構成と、上記第1の実施形態に係る機能構成との違いは、機器分析装置100が情報収集部21を有する点である。上記実施形態では、情報収集部21を機器管理装置400が有し、機器分析装置100とは別の装置により、機器200から各種情報の収集を行う構成となっていた。
本変形例に係る機器分析装置100が、情報収集を含む機器管理機能及び分析情報提供機能をともに有する構成であってもよい。
このような構成の場合には、顧客先に構築された各機器管理システムA,B,及びC内内において、機器200から収集した各種情報を基に分析情報Rを生成・提供することができる。これにより、機器分析装置100は、ユーザが機器200から収集した各種情報の機密性を優先した場合(収集情報を外部に送信したくない場合)であっても、環境負荷軽減効果を可視化し、ユーザに開示することができる。
また、図26は、本変形例に係る機器分析装置100が有する機能構成例(その2)を示す図である。
図26に示す機能構成と、上記第1の実施形態に係る機能構成との違いは、情報入力部31及び情報保持部32と、分析情報生成部33及び情報提供部34とを、異なる装置が有する点である。上記実施形態では、情報保持部32、分析情報生成部33、補正部34、及び情報提供部35を同じ装置が有する構成となっていた。
本変形例では、DBサーバのような情報管理装置500が情報入力部31及び情報保持部32を有し、機器200から収集した各種情報は一括して管理する。機器分析装置100は、分析情報生成部33、補正部34、及び情報提供部35を有し、必要に応じて情報管理装置500からログ情報41、機器情報42、製品情報43、及びインストール情報44を取得し、分析情報Rの生成・提供を行う構成であってもよい。
このような構成の場合には、管理対象の機器200が相当数存在する場合(例えば「数千台」や「数万台」)であっても、情報管理機能と分析情報提供機能を別の装置で動作させることで、処理の負荷を分散することができる。これにより、処理時間によるユーザの使用感への悪影響(例えば「情報要求への応答遅延」)を防ぐことができる。
さらに、分析情報生成部33、補正部34、及び情報提供部34のみで構成される分析情報提供機能の場合、情報保持部32へのアクセスに関する手続き(例えば「ネットワークアドレス」)が指定可能であれば、プラグインなどの機能拡張プログラムとして提供することもできる。
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る機器分析装置100が有する「分析情報提供機能」は、上述した各処理手順を動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、CPU106で実行されることにより実現される。
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。例えば、記録媒体103aは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびにSDメモリカード(SD Memory Card)及びUSB(Universal Serial Bus)メモリなどである。
これにより、上記プログラムは、記録媒体103aを読み取り可能なドライブ装置103や外部記憶I/F(非図示)などを介して機器分析装置100にインストールすることができる。また、機器分析装置100は、インタフェース装置107を備えていることから、インターネットなどの電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 機器分析システム
21 情報収集部
31 情報入力部
32 情報保持部
33 分析情報生成部(シミュレータ)
331 環境負荷値算出部
332 既存製品適用前環境負荷値算出部
34 補正部
341 制御部
342 補正用データ取得部
343 製品適用時環境負荷値算出部
35 情報提供部(レンダラ)
36 最適製品選択部
361 順位リスト生成部
362 最適製品候補リスト生成部
3611 集計部
3612 ルール適用部
41 ログ情報
42 機器情報
43 製品情報
44 インストール情報
51 顧客情報
61 提案ルール情報
90 内部ネットワーク(LAN)
100 機器分析装置(機器分析サーバ)
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置(a:記録媒体)
104 RAM(揮発性の半導体メモリ)
105 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
106 CPU(中央処理装置)
107 インタフェース装置(NIC:Network I/F Card)
108 HDD(不揮発性の記憶装置)
200 機器(画像処理装置:管理対象/非管理対象を含む)
300 クライアントPC(情報処理装置)
400 機器管理装置(機器管理サーバ)
500 情報管理装置(DBサーバ)
A,B,C 機器管理システム
I 外部ネットワーク(インターネット)
特開2003−33750号公報 特開2003−99577号公報

Claims (18)

  1. 機器から収集した各種情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置であって、
    前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手段と、
    前記第1の環境負荷値算出手段により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手段と、
    前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手段と、を有することを特徴とする機器分析装置。
  2. ソフトウェア製品の環境負荷に関する製品特性を示すデータを含む製品情報を保持する製品情報保持手段を有し、
    前記第2の環境負荷値算出手段は、
    前記製品情報保持手段で保持する前記製品情報に含まれる前記製品特性を基に、前記現在の環境負荷値から前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出することを特徴とする請求項1に記載の機器分析装置。
  3. 前記第2の環境負荷値算出手段は、
    前記製品特性から、前記現在の環境負荷値から前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出するための計算式を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器分析装置。
  4. 顧客先に導入されたソフトウェア製品の構成に応じて、提案製品として前記機器に適用するソフトウェア製品を選択する第1の製品選択手段を有し、
    前記第2の環境負荷値算出手段は、
    前記第1の製品選択手段により選択したソフトウェア製品を適用した場合の環境負荷値を算出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  5. 顧客先に導入された前記ソフトウェア製品に関するインストール状況を示すデータを含むインストール情報を保持するインストール情報保持手段を有し、
    前記第1の製品選択手段は、
    前記インストール情報保持手段で保持する前記インストール情報に含まれるインストール先及び他のソフトウェア製品との共存関係を基に、前記機器に適用するソフトウェア製品を選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  6. 前記現在の環境負荷値から顧客先に導入されたソフトウェア製品である既存製品が適用される前の環境負荷値を算出する第3の環境負荷値算出手段を有し、
    前記第1の製品選択手段は、
    前記現在の環境負荷値及び既存製品適用前の環境負荷値から算出した環境負荷項目ごとの環境負荷軽減率を基に、ソフトウェア製品適用により軽減効果のある環境負荷項目を特定し、特定した前記環境負荷項目に対して環境負荷軽減機能が作用するソフトウェア製品を選択することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  7. 前記第1の製品選択手段は、
    前記環境負荷軽減率の値が小さい順に、ソフトウェア製品適用により軽減効果のある環境負荷項目を特定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  8. 前記機器の利用傾向に応じて、提案製品として前記機器に適用するソフトウェア製品を選択する第2の製品選択手段を有し、
    前記第2の環境負荷値算出手段は、
    前記第2の製品選択手段により選択したソフトウェア製品を適用した場合の環境負荷値を算出することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  9. 前記利用傾向に応じた前記ソフトウェア製品の提案に関する条件及び適用製品の定義を示すデータを含む提案ルール情報を保持する提案ルール情報保持手段を有し、
    前記第2の製品選択手段は、
    前記機器の利用傾向を基に、前記提案ルール情報保持手段で保持する前記提案ルール情報に含まれる前記ソフトウェア製品の適用条件に従って、前記ソフトウェア製品を選択することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  10. 前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、前記機器の利用傾向を集計し、集計結果を得る集計手段と、
    前記集計手段により集計した前記集計結果に対して、前記ソフトウェア製品の適用条件を満たしているか否かを確認し、前記集計結果のうち、前記適用条件を満たす利用傾向に適した環境負荷軽減機能が作用するソフトウェア製品の推奨度を算出するルール適用手段と、を有し、
    前記第2の製品選択手段は、
    前記ルール適用手段により算出した推奨度を基に、前記ソフトウェア製品を選択することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  11. 前記第2の製品選択手段は、
    前記ソフトウェア製品の推奨度が大きい順に、前記ソフトウェア製品を選択することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  12. 前記ルール適用手段は、
    前記提案ルール情報に含まれる、前記適用条件に対応付けられて定義されている前記推奨度を計算するための計算式を用いて、前記ソフトウェア製品の推奨度を算出することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  13. 前記第1の製品選択手段及び前記第2の製品選択手段は、
    顧客が前記ソフトウェア製品を購入する場合に予め決めておいた予算内で、前記ソフトウェア製品を選択することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  14. 前記第1の製品選択手段及び前記第2の製品選択手段は、
    前記ソフトウェア製品を選択したときに、前記ソフトウェア製品の販売価格を前記予算から減算することで得られた予算残高を基に、選択したソフトウェア製品が予算内で購入できるか否かを確認することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の機器分析装置。
  15. 1又は複数の機器を管理する機器管理装置と、前記機器管理装置から得られた情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置とが、所定のデータ伝送路で接続される機器分析システムであって、
    前記機器管理装置が、
    前記機器から各種情報を収集する情報収集手段と、
    前記情報収集手段により収集した前記各種情報を前記機器分析装置に送信する情報送信手段と、を有し、
    前記機器分析装置が、
    前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手段と、
    前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手段と、を有することを特徴とする機器分析システム。
  16. 機器から収集した各種情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置における分析情報提供方法であって、
    前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手順と、
    前記第1の環境負荷値算出手順により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手順と、
    前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手順と、を有することを特徴とする分析情報提供方法。
  17. 機器から収集した各種情報を分析し、分析情報を提供する機器分析装置における分析情報提供プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記各種情報に含まれる、前記機器の動作により環境負荷に影響を及ぼす各種消費量の記録データから、所定の計算式を用いて、現在の環境負荷値を算出する第1の環境負荷値算出手段と、
    前記第1の環境負荷値算出手段により算出した前記現在の環境負荷値からソフトウェア製品適用時の環境負荷値を算出する第2の環境負荷値算出手段と、
    前記現在の環境負荷値と前記ソフトウェア製品適用時の環境負荷値とを含む、前記ソフトウェア製品適用による環境負荷に関する分析情報を提供する情報提供手段として機能させる分析情報提供プログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムを記憶した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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