JP6290142B2 - 減揺装置、および、船舶 - Google Patents

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Description

本発明は、減揺装置、特に、船舶の揺動を抑制する減揺装置または当該減揺装置が搭載された船舶に関する。
船舶の揺動を抑制する減揺装置が知られている。
関連する技術として、特許文献1には、最適な制振効果を得るための減揺装置が記載されている。特許文献1に記載の減揺装置では、ジンバルの回転運動を減衰させる機構として、バネあるいはブレーキを用いている。また、特許文献1に記載の減揺装置では、ジンバル全体の重心とジンバルの回転軸との間に所定の距離(偏差)が存在する。そして、当該距離(偏差)を調節することにより、バネ定数に相当するパラメータの調節が行われる。
また、特許文献2には、動揺制振装置が記載されている。特許文献2に記載の制振装置では、角速度センサによりジンバルの角速度が検出される。制御器は、ジンバルの角速度に応じて、電磁ブレーキに供給される励磁電流を制御する。当該励磁電流の制御により、ジンバルの角速度が制御される。
また、特許文献3には、減揺装置が記載されている。特許文献3に記載の減揺装置では、ジンバルの回転運動を減衰させる機構として、オイル式ダンパを用いることが記載されている。
特開平10−246636号公報 特開平7−127685号公報 特開2003−54491号公報
本発明の目的は、減揺対象物の揺動角速度が小さい場合でも、当該揺動を好適に減衰することが可能なパッシブ型ダンパを備える減揺装置を提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
いくつかの実施形態に係る減揺装置(10)は、減揺対象物(1)に固定されるベース(20)と、前記ベース(20)によって、第1軸(RA)まわりに回転自在に支持されるジンバル(40)と、前記ベース(20)に対する前記ジンバル(40)の相対回転運動を減衰させるダンパ機構(30)と、前記ジンバル(40)の一部を構成し、前記第1軸(RA)に垂直な第2軸(RB)まわりに回転自在なフライホイール(50)と、前記フライホイール(50)を回転させるモータ(60)とを具備する。前記ダンパ機構(30)は、パッシブ型のダンパ機構である。また、前記ジンバル(40)の角速度が第1角速度である時の前記ダンパ機構(30)のダンピング係数(D)の第1値(D1)は、前記ジンバル(40)の前記角速度が前記第1角速度より小さな第2角速度である時の前記ダンパ機構(30)の前記ダンピング係数(D)の第2値(D2)よりも大きい。
上記減揺装置(10)において、前記第1値(D1)は、前記第2値(D2)の1.1倍以上であってもよい。
上記減揺装置(10)において、前記ダンパ機構(30)には、前記ダンパ機構(30)の特性を変化させる制御信号が入力されなくてもよい。
上記減揺装置(10)において、前記ダンパ機構(30)は、ハウジング(32)と、前記ハウジング(32)の内側に配置された第1の液室(33)と、前記ハウジング(32)の内側に配置された第2の液室(34)と、前記第1の液室(33)と前記第2の液室(34)との間に配置され、前記ハウジング(32)に対して相対回転自在な仕切り部材(39)と、前記第1の液室(33)と前記第2の液室(34)とを連結する流路(35)と、前記流路(35)の最小断面積を規定するオリフィス部(36)とを具備していてもよい。また、前記オリフィス部(36)の形状は、前記ジンバル(40)の前記角速度が増加するにつれて前記ダンピング係数(D)の値が増加するように、設定されていてもよい。
上記減揺装置(10)において、前記オリフィス部(36)の少なくとも一部において、前記流路(35)の長手方向に垂直な流路断面積は、前記流路(35)の長手方向に沿って連続的に変化してもよい。
上記減揺装置(10)において、前記オリフィス部(36)は、前記流路(35)の長手方向に垂直な流路断面積が最小となる部分において、環状のエッジ部(38B)を備えていてもよい。
上記減揺装置(10)において、前記オリフィス部(36)は、固定型のオリフィス部であってもよい。
いくつかの実施形態に係る船舶(1)は、上記いずれかの段落に記載の減揺装置(10)が搭載された船舶である。
本発明により、減揺対象物の揺動角速度が小さい場合でも、当該揺動を好適に減衰することが可能なパッシブ型ダンパを備える減揺装置が提供できる。
図1は、いくつかの実施形態の船舶を模式的に示す斜視図である。 図2は、いくつかの実施形態の減揺装置を模式的に示す正面図である。 図3は、いくつかの実施形態の減揺装置の概略断面図である。 図4は、比較例の線形ダンパに関し、ジンバルの角速度と、ダンパ出力トルクとの関係を示す関数のグラフである。 図5は、いくつかの実施形態の非線形ダンパに関し、ジンバルの角速度と、ダンパ出力トルクとの関係を示す関数のグラフである。 図6は、図3のK−K矢視断面図である。 図7Aは、比較例におけるオリフィス部の縦断面図である。 図7Bは、いくつかの実施形態におけるオリフィス部の縦断面図である。 図7Cは、いくつかの実施形態におけるオリフィス部の縦断面図である。 図7Dは、いくつかの実施形態の非線形ダンパが搭載された減揺装置による減揺効果と、比較例の線形ダンパが搭載された減揺装置による減揺効果とを、模式的に示すグラフである。 図8は、いくつかの実施形態の非線形ダンパに関し、ジンバルの角速度と、ダンパ出力トルクとの関係を示す関数のグラフである。
以下、いくつかの実施形態における減揺装置に関して、添付図面を参照して説明する。以下の説明では、減揺対象物が船舶である場合の例について説明する。しかし、減揺対象物は、例えば、支持部材によって揺動自在に支持されたゴンドラであってもよい。
(座標系の定義)
図1を参照して、座標系の定義を行う。船舶1(減揺対象物)の1つの揺動軸を「X軸」と定義する。図1に記載の例では、X軸は、ロール軸、すなわち、船舶の長手方向に平行な軸である。減揺装置10を構成するジンバルの回転軸を「Y軸」と定義する。Y軸は、X軸に対して垂直である。図1に記載の例では、Y軸は、船幅方向に平行な軸である。X軸およびY軸に垂直な軸を、「Z軸」と定義する。
(用語の定義)
本明細書において、「アクティブ型」とは、角速度センサ等の状態量測定センサと演算装置とを用いて、制御対象の制御を行うタイプを意味する。例えば、特許文献2では、角速度センサ(状態量測定センサ)と電磁ブレーキ制御器(演算装置)とを用いて、励磁電流(制御対象)の制御を行っている。よって、特許文献2における「電磁ブレーキ」は、「アクティブ型の電磁ブレーキ」であるといえる。他方、本明細書において、「パッシブ型」とは、アクティブ型以外のタイプを意味する。「パッシブ型」においては、「状態量測定センサ」と「演算装置」のうちの少なくとも一方(典型的には両方)が不要である。「パッシブ型のダンパ機構」には、例えば、演算装置(制御装置)からの制御信号によってダンパ特性を制御する構成を含まないタイプのダンパ機構、ダンパ特性の制御が演算装置を用いることなく機械的に自動的に行われるタイプのダンパ機構が包含される。
本明細書において、「回転」には、所定の軸まわりの「揺動」が包含される。
次に、図1乃至図8を参照して、いくつかの実施形態における減揺装置について説明する。
図1は、船舶1を模式的に示す斜視図である。実施形態における減揺装置10は、減揺対象物である船舶1に設置され、電源装置3に電気的に接続される。電源装置3は、減揺装置10に電力を供給する。減揺装置10は、電源装置3から供給される電力を用いて、後述のモータ等を駆動する。
図2は、減揺装置10を模式的に示す正面図である。すなわち、図2は、図1のX軸の正の側から負の側に向かう方向に減揺装置10を見た時の、減揺装置10の正面図である。減揺装置10は、船舶1の床面に固定されるベース20を備える。ベース20は、例えば、ボルト孔等を備える取付金具22、ブラケット24、フレーム26等を備える。図2に記載の例では、後述のジンバル等を覆うために、フレーム26にカバー部材28が取り付けられている。また、図2に記載の例では、フレーム26およびカバー部材28からダンパ機構30の少なくとも一部が露出するように、ダンパ機構30が配置されている。代替的に、ダンパ機構30の全体が、フレーム26またはカバー部材28の内側に配置されてもよい。
図3は、減揺装置10の概略断面図(YZ平面における断面図)である。なお、図3には、X軸が明記されていないが、X軸は、後述の第1軸RAと第2軸RBとの交点を通過している。減揺装置10は、ベース20およびダンパ機構30に加え、ジンバル40と、フライホイール50と、モータ60とを具備する。
ジンバル40は、ベース20によって回転自在に支持されている。より具体的には、ジンバル40は、ベース20に対して、ジンバルの回転軸である第1軸RAまわりに相対回転自在であるように、ベース20に支持されている。図3に記載の例では、第1軸RAは、Y軸と一致している。ジンバル40のベース20に対する相対回転は、ジンバル40とベース20との間に、複数の第1軸受42を配置することにより実現される。
ジンバル40は、フライホイール50を含む。換言すれば、フライホイール50は、ジンバル40の一部を構成する。フライホイール50は、ジンバル40の枠体41に対して、第1軸RAに垂直な第2軸RBまわりに相対回転自在であるように、枠体41に支持されている。フライホイール50の枠体41に対する相対回転は、ジンバル40の枠体41とフライホイール50との間に、複数の第2軸受44を配置することにより実現される。
モータ60は、フライホイール50に第2軸RBまわりの回転力を付与する。モータ60は、ステータ62と、ロータ64とを備える。ステータ62は、ジンバル40の枠体41に固定されている。ステータ62は、巻回コイルを備えるコア部62Aを備え、巻回コイルには、上述の電源装置3から電力が供給される。図3に記載の例では、ロータ64は、フライホイール50に固定されている。モータ60への電力供給に基づいて、フライホイール50は、ジンバル40の枠体41に対して相対回転する。フライホイール50の回転は、例えば、角速度の大きさが一定である等角速度回転である。
ダンパ機構30は、ジンバル40の第1軸RA(すなわち、Y軸)まわりの角速度を減衰させる機能を有する(なお、Y軸まわりのジンバル40の回転角をθと定義すると、角速度は、dθ/dtである。)。以下において、「角速度(揺動角速度を含む)」は、単に、「角速度」と表記される。ダンパ機構30は、ベース20とジンバル40との間の相対回転運動に抵抗を与える。いくつかの実施形態では、ダンパ機構30のダンピング係数は、ベース20とジンバルとの間の相対回転速度の増加に応じて増加する(詳細は、後述される。)。なお、ダンピング係数が大きい場合、ダンピング係数が小さい場合と比較して、ベース20とジンバル40との間の相対回転運動に対する抵抗は、より大きい。
図3に記載の例では、ジンバル40の軸部材46と、ダンパ機構30の移動部材(例えば、後述の仕切り部材39)とが、機械的に接続されている。また、ベース20と、ダンパ機構30の固定部材(例えば、後述のハウジング32)とが、機械的に接続されている。そして、ダンパ機構30の移動部材(仕切り部材39)と、ダンパ機構30の固定部材(ハウジング32)との間の相対移動に対して、抵抗が付与される。詳細については、後述される。
(発明者によって認識された事項)
次に、発明者によって認識された事項について説明する。まず、ジンバル40のY軸まわりの運動方程式について考える。船舶1のX軸まわりの揺動角(回転角)をφ、船舶1のX軸まわりの角速度をdφ/dtと定義し、ジンバル40のY軸まわりの回転角をθ、ジンバル40のY軸まわりの角速度をdθ/dtと定義する時、Y軸まわりの運動方程式は、下記式(1)のように表される。なお、式(1)の左辺の第2項は、ダンパ機構30による出力トルクT(ダンパ機構30が、ジンバル40に与えるトルク)である。
Figure 0006290142
ここで、
は、Y軸まわりのジンバル40の慣性モーメント、
Dは、ダンパ機構30のダンピング係数、
mは、ジンバル40の質量とフライホイール50の質量の和、
gは、重力加速度、
εは、ジンバル40の重心とジンバル回転軸である第1軸RAとの間の距離(なお、ジンバルの重心が、ジンバル回転軸の下方に位置する時、εは正の値となる。)、
Hは、フライホイール50の第2軸RBまわりの角運動量
である。
式(1)において、左辺の第1項と第3項を微小量として無視すると、θ=0ラジアンにおけるつり合いは、下記式(2)のように表される。
Figure 0006290142
次に、ジンバル40の出力トルクについて考える。減揺装置10は、船舶のX軸まわりの揺動をジンバル40のY軸まわりの角速度に変換し、ジンバル40のY軸まわりの角速度を船舶のX軸まわりの揺動低減トルク(出力トルク)に変換する。ジンバル40の出力トルク(X軸まわりの出力トルク)をTと定義すると、出力トルクTは、下記式(3)のように表される。
Figure 0006290142
式(3)に式(2)を代入すると、下記式(4)が得られる。
Figure 0006290142
なお、減揺装置10が、ローリング低減装置(ARG:Anit Rolling Gyro)である場合には、式(4)の出力トルクTは、ARG出力トルクである。
式(4)を参照すると、ダンパ機構30のダンピング係数Dが小さいほど、Y軸まわりのジンバル40の出力トルクTが大きくなることが把握される。以上のことから、減揺装置10の出力トルクT(揺動低減トルク)を大きくするためには、ダンパ機構30のダンピング係数Dを小さくすればよいことがわかる。
しかし、設計上の観点から、ダンピング係数Dを無制限に小さくすることは困難である。以下、図4を参照して、より詳細に説明する。図4は、線形ダンパに関し、ジンバルの角速度dθ/dt(ラジアン/秒)と、ダンパ出力トルクTとの関係を示す関数T=f(dθ/dt)のグラフである。なお、線形ダンパとは、ダンピング係数Dが、ジンバルの角速度に依存せずに一定であるダンパを意味する。なお、ダンピング係数Dの大きさは、図4に示された関数fの傾きに対応する。
ジンバルの角速度dθ/dtの最大値A(図4に記載の例では、3.0ラジアン/秒)は、設計上の観点から、波高が高い時に想定される船舶のX軸まわりの最大揺動角速度に対応するダンパ出力トルクの値Bを考慮して決定される。そして、最大値Aとダンパ出力トルクの値Bとの関係を考慮して、ダンピング係数D(関数fの傾き)が決定される。このため、ダンピング係数Dを無制限に小さくことはできない。特に、図4に記載の例では、ダンピング係数D(関数fの傾き)が一定であるために、波高が低い時のジンバルの角速度の値E=dθ/dtは、小さな値に制限される。その結果、波高が低い時に、減揺装置10の出力トルクTを大きくすることができない(式(3)を参照。)。例えば、一般的なレジャーボートにおいては、波高が低い時に減揺装置10の出力トルクT(揺動低減トルク)を大きくすることができないため、波高の低い平常時に乗員が不快を感じるおそれがある。
そこで、発明者は、ダンパ機構30として、非線形ダンパ(ダンピング係数Dが、ジンバルの角速度に依存して変化するダンパ)を用いることを考案した。
図5は、非線形ダンパの一例に関し、ジンバルの角速度dθ/dt(ラジアン/秒)と、ダンパ出力トルクTとの関係を示す関数f’のグラフである。ジンバルの角速度dθ/dtの最大値A(図5に記載の例では、3.0ラジアン/秒)と、波高が高い時に想定される船舶のX軸まわりの最大揺動角速度に対応するダンパ出力トルクの値Bとを考慮して、ジンバルの角速度が最大値Aである時のダンパのダンピング係数Dが決定される点は、図4に記載の例と同様である。図5に記載の例では、ジンバルの角速度が、第1角速度(例えば、最大値A)である時のダンピング係数Dの値D1(点Gにおける関数f’の傾き)は、ジンバルの角速度が、第1角速度より小さな第2角速度(例えば、第2角速度の値E’=1.8)である時のダンピング係数Dの値D2(点Hにおける関数f’の傾き)よりも大きい。このため、波高が低い時のジンバルの角速度の値E’=dθ/dt=1.8は、図4に記載の例におけるジンバルの角速度の値E=1.2と比較して、大きな値となる。その結果、波高が低い時に、減揺装置10の出力トルクTを大きくすることができる(式(3)を参照)。
例えば、一般的なレジャーボートにおいては、波高が低い時に減揺装置10の出力トルクT(揺動低減トルク)を大きくすることにより、波高の低い平常時における乗員の快適性が向上する。よって、図5に示されるようなダンパ特性が得られることは、好適である。
なお、図5に記載の例では、ジンバルの角速度が、第1角速度である時のダンピング係数Dの値D1(点Gにおける関数f’の傾き)は、ジンバルの角速度が、第1角速度より小さな第2角速度である時のダンピング係数Dの値D2(点Hにおける関数f’の傾き)の1.0倍より大きい。例えば、ジンバルの角速度が、第1角速度である時のダンピング係数Dの値D1は、ジンバルの角速度が、第1角速度より小さな第2角速度である時のダンピング係数Dの値D2の1.1倍以上、1.5倍以上、あるいは、1.8倍以上であってもよい。なお、D1/D2の値の最大値は任意である(例えば、D1/D2の値の最大値は、10以下の任意の値であってもよい)。
一例として、第1角速度をジンバルの設計上の許容最大角速度とし、第2角速度を当該許容最大角速度の3/5とするとき、第1角速度である時のダンピング係数Dの値D1は、第2角速度である時のダンピング係数Dの値D2の1.0倍より大きければ、波高が低い平常時の減揺効果は、線形ダンパを用いた時の減揺効果よりも大きい。第1角速度をジンバルの設計上の許容最大角速度とし、第2角速度を当該許容最大角速度の3/5とするとき、第1角速度である時のダンピング係数Dの値D1は、第2角速度である時のダンピング係数Dの値D2の1.1倍以上、1.5倍以上、あるいは、1.8倍以上である場合、波高が低い平常時の減揺効果は、線形ダンパを用いた時の減揺効果よりも顕著に大きい。
代替例として、関数f’が2次関数によって近似できるような場合等には、例えば、ジンバルの角速度が(所定の第2角速度から)5/3倍になるときのダンピング係数Dの値は、所定の第2角速度である時にダンピング係数の値の1.0倍超、1.1倍以上、1.5倍以上、あるいは、1.8倍以上になるようにしてもよい。
(ダンパの構成)
次に、図5に示されるようなダンパ特性を得るためのダンパ機構30の構成について考える。一例として、ダンパ機構30が、液体ダンパ(例えば、オイルダンパ)を含む場合を想定する。図6は、図3のK−K矢視断面図である。ダンパ機構30は、ハウジング32と、仕切り部材39(例えば、仕切り壁)と、第1の液室33と、第2の液室34と、流路35とを備える。
図3および図6に記載の例では、ハウジング32は、ベース20に対して相対移動不能な固定部材である。また、仕切り部材39は、ベース20に対して相対移動可能な移動部材である。図3および図6に記載の例では、ハウジング32は、ベース20に固定され、仕切り部材39は、ジンバル40に固定されている。
ハウジング32の内部の空間は、仕切り部材39によって、第1の液室33と、第2の液室34とに区分けされている。第1の液室33および第2の液室34には、液体(例えば、オイル)が収容されている。仕切り部材39は、第1の液室33と第2の液室34との間に配置され、ハウジング32に対して相対回転自在である。なお、仕切り部材39の回転軸は、図3における第1軸RAと同軸である。
流路35は、第1の液室33と第2の液室34とを連結している。図6に記載の例では、流路35は、ハウジング32に形成されている。代替的に、流路35は、仕切り部材39に形成されてもよい。図6に記載の例では、仕切り部材39が、R方向に回転すると、第2の液室34内の液体の一部が、流路35を介して、第1の液室33に移動する。他方、仕切り部材39が、R方向と反対の方向に回転すると、第1の液室33内の液体の一部が、流路35を介して、第2の液室34に移動する。流路35を流れる液体の粘性に加え、流路35の断面積が小さいことにより、ダンパ機構30は、液体ダンパとして機能する。
図6に記載の例では、流路35には、オリフィス部36が設けられている。図6に記載の例では、オリフィス部36の数は1つであるが、代替的に、オリフィス部の数は2つ以上であってもよい。オリフィス部36には、流路35の他の部分よりも流路断面積が小さな部分、すなわち、幅狭部37が設けられている。なお、流路断面積は、流路35の長手方向に垂直な流路断面積である。なお、流路35が湾曲流路である場合には、流路の長手方向は、流路の各位置における流路の接線方向を意味する。幅狭部37は、例えば、流路35に向けて突出する環状の突出部38によって規定される。なお、流路35の断面が円形である場合には、環状の突出部38は、リング状の突出部であり、流路35の断面が矩形である場合には、環状の突出部38は、矩形枠状の突出部である。オリフィス部36の材質、特に、突出部38の材質は、例えば、金属である。
図7A乃至図7Cは、図6におけるオリフィス部36の拡大図である。図7A乃至図7Cに記載のオリフィス部36は、固定型のオリフィス部である。固定型のオリフィス部においては、制御装置による制御によって移動する部材または部分、すなわち、制御装置による制御によって、オリフィス部が設置される部材(例えば、ハウジング32)に対して移動する部材または部分は存在しない。
図7Aは、比較例におけるオリフィス部36を示す。図7Aに記載の例では、幅狭部37Aにおける流路断面積は、一定である。そして、幅狭部37Aを流れる液体の流量Qは、第1の液室33における液圧と第2の液室34における液圧との差圧Pに比例する(Q=aP、aは定数)。このため、液体ダンパは、線形ダンパであるといえ、図5に記載のダンパ特性を示さない。
図7Bに記載の例では、幅狭部37Bにおける流路断面積は、流路35の長手方向に沿って連続的に変化している。より具体的には、突出部38の第1端部(第1の液室33側の端部)が、第1傾斜面38−1を備え、突出部38の第2端部(第2の液室側の端部)が、第2傾斜面38−2を備えている。第1傾斜面38−1は、第2端部に向かうにつれて流路断面積が小さくなるように形成され、第2傾斜面38−2は、第1端部に向かうにつれて流路断面積が小さくなるように形成されている。また、図7Bに記載の例では、流路35の長手方向に垂直な流路断面積が最小となる部分において、環状のエッジ部38Bが設けられている。そして、幅狭部37Bを流れる液体の流量Qは、第1の液室33における液圧と第2の液室34における液圧との差圧Pの平方根に概ね比例する(Q=bP、bは定数)。このため、液体ダンパは、非線形ダンパであるといえ、図5に記載のダンパ特性を示す。
図7Cに記載の例では、幅狭部37Cにおける流路断面積は、少なくとも幅狭部37Cの第1端部37CA、第2端部37CBにおいて、流路35の長手方向に沿って連続的に変化している。なお、図7Cに記載の例では、突出部38(あるいは、幅狭部)の形状は、中央対称面PLに対して対称な形状である。図7Cに記載の例における幅狭部37Cは、図7Aに記載の例における幅狭部37Aが奏する機能と図7Bに記載の例における幅狭部37Bが奏する機能の中間の機能を奏する。このため、液体ダンパは、非線形ダンパであるといえ、図5に記載のダンパ特性を示す。
このため、図7Bまたは図7Cに示されるダンパ機構30(非線形ダンパ)が搭載された減揺装置10は、減揺対象物である船舶1の揺動角速度(例えば、X軸まわりの揺動角速度)が小さい場合でも、当該揺動を好適に減衰可能である。なお、図7Dは、実施形態の非線形ダンパが搭載された減揺装置10による減揺効果と、比較例の線形ダンパが搭載された減揺装置による減揺効果とを、模式的に示すグラフである。図7Dを参照すると、実施形態の非線形ダンパが搭載された減揺装置10では、低波高領域における減揺効果が大きいことが把握される。
加えて、図7Bまたは図7Cに示されるオリフィス部36を有する非線形ダンパの特性は、第1の液室33および第2の液室34に収容された液体(オイル)の粘性の影響を受けにくい。このため、ダンパの温度変化あるいはダンパの周囲の温度変化に対するダンパ出力トルクの変動が小さい。よって、船舶の揺動角速度(入力)に対して、安定したジンバル角速度(dθ/dt)を得ることが可能である。すなわち、図7Bまたは図7Cに記載の例では、ダンパの温度上昇(オイルの粘性低下)により、過度にダンピング係数が小さくなることがない。その結果、過度にダンピング係数が小さくなることにより、ジンバルの角速度が制限値を超える事態の発生が抑制され、減揺装置10が損傷しない。
なお、ダンパ機構30は、図5に記載のダンパ特性に代えて、図8に記載のダンパ特性を示してもよい。図8に記載の例においても、ジンバル40の角速度が、第1角速度(例えば、最大値A)である時のダンピング係数Dの値D1(点Gにおける関数f’’の傾き)は、ジンバル40の角速度が、第1角速度より小さな第2角速度である時のダンピング係数Dの値D2(点Hにおける関数f’の傾き)よりも大きい。このため、波高が低い時のジンバルの角速度の値E’=dθ/dt=1.8は、図4に記載の例におけるジンバルの角速度の値Eと比較して、大きな値となる。その結果、波高が低い時に、減揺装置10の出力トルクを大きくすることができる(式(3)を参照)。
図5に記載のダンパ特性と、図8に記載のダンパ特性とは、ダンピング係数Dの値(関数f’の傾き、又は、関数f’’の傾き)が、ジンバルの角速度が増加するにつれて、(広義に)単調増加している点で共通する。ここで、「広義に」とは、ジンバルのダンピング係数Dの値がジンバルの角速度の増加に対して一定である部分(関数f’’の傾きが一定である部分)が含まれていてもよいことを意味する。
なお、図8に記載のダンパ特性は、例えば、第1の液室33における液圧と第2の液室34における液圧との差圧Pの大きさに応じて、幅狭部37の最小断面積が段階的に(少なくとも2段階に)変化するように機械的に調整されたオリフィス部(可動型のオリフィス部)を採用することで実現可能である。このような機構は、当業者によって容易に実現可能であるため、詳細な説明は省略する。代替的に、あるいは、付加的に、ダンパのダンピング係数Dを段階的に(少なくとも2段階に)変更することが可能な手動の入力装置を備えていてもよい。
なお、図5または図8に記載のようなダンパ特性を実現するために、船舶の揺動角速度を検出するセンサと、センサからの信号が入力されるとともにダンパ特性を変更する制御信号を出力する演算装置とを用いて、ダンパ特性をアクティブに制御することも考えられる。このようなタイプのダンパ機構は、本明細書において、アクティブ型のダンパ機構と定義される。アクティブ型のダンパ機構は、制御機構を構成する構成部品点数が多いとの問題がある。また、アクティブ型のダンパ機構を採用する場合、故障が発生した場合に、減揺装置が発振する可能性がある。さらに、制御機構は、電気信号の入力或いは出力等を利用するため、高い防水特性が求められる。これに対し、いくつかの実施形態におけるダンパ機構は、パッシブ型のダンパ機構(アクティブ型以外のダンパ機構)であるため、故障が発生した場合であっても、減揺装置が発振することがない。また、実施形態におけるパッシブ型のダンパ機構は、電気的な演算装置(制御装置)を用いることなく実現可能であるため、耐水性の点から好ましい。
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態又は変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態又は変形例にも適用可能である。
1 :船舶
3 :電源装置
10 :減揺装置
20 :ベース
22 :取付金具
24 :ブラケット
26 :フレーム
28 :カバー部材
30 :ダンパ機構
32 :ハウジング
33 :第1の液室
34 :第2の液室
35 :流路
36 :オリフィス部
37 :幅狭部
37CA :第1端部
37CB :第2端部
38 :突出部
38−1 :第1傾斜面
38−2 :第2傾斜面
38B :エッジ部
39 :仕切り部材
40 :ジンバル
41 :枠体
42 :第1軸受
44 :第2軸受
46 :軸部材
50 :フライホイール
60 :モータ
62 :ステータ
62A :コア部
64 :ロータ
RA :第1軸
RB :第2軸

Claims (7)

  1. 減揺対象物に固定されるベースと、
    前記ベースによって、第1軸まわりに回転自在に支持されるジンバルと、
    前記ベースに対する前記ジンバルの相対回転運動を減衰させるダンパ機構と、
    前記ジンバルの一部を構成し、前記第1軸に垂直な第2軸まわりに回転自在なフライホイールと、
    前記フライホイールを回転させるモータと
    を具備し、
    前記ダンパ機構は、パッシブ型のダンパ機構であり、
    前記フライホイールの角運動量は前記モータの定速回転により一定であり、
    前記ダンパ機構は、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの内側に配置された第1の液室と、
    前記ハウジングの内側に配置された第2の液室と、
    前記第1の液室と前記第2の液室との間に配置され、前記ハウジングに対して相対回転自在な仕切り部材と、
    前記第1の液室と前記第2の液室とを連結する流路と、
    前記流路の最小断面積を規定するオリフィス部と
    を具備し、
    前記ダンパ機構は、所定の関数で表わされるダンパ特性を有し、該ダンパ特性では、前記ジンバルの角速度が増加するにつれて、前記関数の傾きであるダンピング係数が広義に単調増加する
    減揺装置。
  2. 前記ジンバルの角速度が第1角速度であるときの前記ダンパ機構のダンピング係数の第1値は、前記ジンバルの前記角速度が前記第1角速度より小さな第2角速度である時の前記ダンパ機構の前記ダンピング係数の第2値よりも大きく、
    前記第1値は、前記第2値の1.1倍以上である
    請求項1に記載の減揺装置。
  3. 前記ダンパ機構には、前記ダンパ機構の特性を変化させる制御信号が入力されない
    請求項1又は2に記載の減揺装置。
  4. 前記オリフィス部の少なくとも一部において、前記流路の長手方向に垂直な流路断面積は、前記流路の長手方向に沿って連続的に変化する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の減揺装置。
  5. 前記オリフィス部は、前記流路の長手方向に垂直な流路断面積が最小となる部分において、環状のエッジ部を備える
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の減揺装置。
  6. 前記オリフィス部は、固定型のオリフィス部である
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の減揺装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の減揺装置が搭載された船舶。
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