JP6289977B2 - 飛しょう体、及び、飛しょう体の動作方法 - Google Patents

飛しょう体、及び、飛しょう体の動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、飛しょう体、及び、飛しょう体の動作方法に関する。
飛しょう体は、目標地点へ短時間で到達するよう高速化される傾向にある。また、飛しょう体は、より遠方の目標地点に到達できるよう、航続距離が増加される傾向にある。そして、高速化及び航続距離の増加に伴い、飛しょう体は、高い空力加熱環境に曝される傾向にある。高い空力加熱環境に対応するため、飛しょう体1の外表面に耐熱合金を用いる技術が知られている(図1)。代替的に、飛しょう体1の外表面にアブレーション材料を用い、当該アブレーション材料の融解により、飛しょう体1からの入熱を抑制する技術が知られている(図2)。
特許文献1(特開平4−306500号公報)には、主推進装置の燃焼前と燃焼後で、制御ゲインを切り換える切り換え装置を備えた飛しょう体が開示されている。なお、特許文献1に記載された飛しょう体の表面材料については、不明である。
特開平4−306500号公報
一般に、耐熱合金は密度が高い。よって、飛しょう体の外表面材料として、耐熱合金を用いる場合、飛しょう体の重量が増加する。また、アブレーション材料は、消失(減耗又は融解等)により形状が変化する。よって、飛しょう体の外表面材料として、アブレーション材料を用いる場合、形状の変化に伴い飛しょう体の空力特性が変化する(図2)。
したがって、本発明の1つの目的は、飛しょう体の外表面の少なくとも一部を、アブレーション材料で構成するとともに、アブレーション材料の消失(減耗又は融解等)に伴う空力特性の変化に対応して制御パラメータを変更可能な飛しょう体を提供することにある。
この発明のこの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の1つの観点において、飛しょう体(10)は、制御パラメータを用いて、制御指令値(R、Rα、Rβ)を算出する演算装置(81)と、前記制御指令値(R、Rα、Rβ)に基づいて、前記飛しょう体(10)の姿勢又は推力を制御する制御装置(90)と、を備える。また、前記飛しょう体(1)の外表面の少なくとも一部は、アブレーション材料で構成される。加えて、前記演算装置(81)は、前記アブレーション材料の消失に伴う前記飛しょう体(1)の形状変化量(Δd)に応じて、前記制御パラメータ(G)を変更する。
上記飛しょう体(10)において、前記制御パラメータ(G)は、制御ゲイン(G)であってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記飛しょう体(10)の飛行諸元を取得する慣性装置(70)を、更に備えてもよい。また、前記演算装置(81)は、前記飛行諸元と、前記制御パラメータ(G)とに基づいて、前記制御指令値(R、Rα、Rβ)を算出してもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記飛しょう体(10)の目標諸元を指示する指令装置(84)を、更に備えてもよい。また、前記演算装置(81)は、前記目標諸元と、前記飛行諸元と、前記制御パラメータ(G)とに基づいて、前記制御指令値(R、Rα、Rβ)を算出してもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記制御パラメータ(G)は、前記目標諸元と前記飛行諸元の差分に適用する制御ゲイン(G)であってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記演算装置(81)は、オートパイロット装置(80)に設けられた演算装置(81)であってもよい。また、前記目標諸元は、オートパイロット装置(80)の指令装置(84)が指示する目標諸元であってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記演算装置(81)は、形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルに基づいて、前記形状変化量(Δd)を算出してもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間(t)と、形状変化量(Δd)とを対応づける関数又はデータテーブルであってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間(t)及び高度(H(t))と、形状変化量(Δd)とを対応づける関数又はデータテーブルであってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間(t)及びマッハ数(M(t))と、形状変化量(Δd)とを対応づける関数又はデータテーブルであってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間(t)及び姿勢角と、形状変化量(Δd)とを対応づける関数又はデータテーブルであってもよい。
上記飛しょう体(10)において、機体形状計測装置(100)を、更に備えてもよい。また、前記形状変化量(Δd)は、前記機体形状計測装置(100)が計測によって求める形状変化量(Δd)であってもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記機体形状計測装置(100)は、前記飛しょう体(10)のノーズ部(20)の形状又は操舵翼(60)の形状を計測してもよい。
上記飛しょう体(10)において、前記演算装置(81)は、プリプログラムに基づいて、制御パラメータ(G)を変更してもよい。
上記飛しょう体(10)において、機軸(S)方向に沿って、姿勢制御機構を複数備えてもよい。
本発明の他の1つの観点において、飛しょう体(10)の動作方法は、制御パラメータを用いて、制御指令値(R、Rα、Rβ)を算出する演算装置(81)と、前記制御指令値(R、Rα、Rβ)に基づいて、前記飛しょう体(10)の姿勢又は推力を制御する制御装置(90)と、を備える飛しょう体(10)の動作方法である。ここで、前記飛しょう体(1)の外表面の少なくとも一部は、アブレーション材料で構成されている。また、飛しょう体(10)の動作方法は、前記アブレーション材料の消失に伴う前記飛しょう体(1)の形状変化量(Δd)に応じて、前記制御パラメータを変更する工程を備えている。
本発明により、飛しょう体の外表面の少なくとも一部を、アブレーション材料で構成するとともに、アブレーション材料の消失(減耗又は融解等)に伴う空力特性の変化に対応して制御パラメータを変更可能な飛しょう体が提供される。
図1は、従来の飛しょう体を模式的に示す側面図である。 図2は、従来の飛しょう体を模式的に示す側面図である。 図3Aは、本発明の実施の形態に係る飛しょう体10を模式的に示す側面図である。 図3Bは、図3AのA−A断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る飛しょう体の制御システムの一例を示す機能ブロック図である。 図5は、図4の機能ブロック図を、より具体的に説明する図である。 図6Aは、本発明の実施の形態において、入熱量算出のステップを模式的に示す図である。 図6Bは、本発明の実施の形態において、形状予測(形状変化量の算出)のステップを模式的に示す図である。 図6Cは、本発明の実施の形態において、ゲイン補償量の算出及びゲイン補償量の適用のステップを模式的に示す図である。 図7は、本発明の実施の形態において、ゲイン補償フローを模式的に示す図である。 図8Aは、形状変化量の算出の概要を示す概念図であって、ノーズ部の形状変化量を算出する場合の概念図である。 図8Bは、ゲイン補償量の算出の概要を示す概念図であって、ノーズ部の形状変化量に基づいてゲイン補償量を算出する場合の概念図である。 図9Aは、形状変化量の算出の概要を示す概念図であって、操舵翼の形状変化量を算出する場合の概念図である。 図9Bは、ゲイン補償量の算出の概要を示す概念図であって、操舵翼の形状変化量に基づいてゲイン補償量を算出する場合の概念図である。 図10は、本発明の実施の形態における飛しょう体10の動作方法の概要を説明するフロー図である。 図11は、本発明の実施の形態の代替例であって、操舵翼が、機軸の方向に沿って複数設けられている飛しょう体を示す概要図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る飛しょう体について説明する。
1.重要な用語の定義
本実施の形態において、「制御パラメータ」は、入力データに基づいて制御指令値を算出する際に用いられる入力データ以外の要素を意味する。制御パラメータには、例えば、ゲイン、ラプラス演算子等の演算子が含まれる。また、入力データに基づいて制御指令値を算出する算出方式(アナログ回路、デジタル回路、プログラム等)が複数存在し、そのうちの1つの算出方式を選択して使用するような場合には、算出方式自体が、制御パラメータに該当する。
また、本実施の形態において、「形状変化量」は、アブレーション材料の消失(減耗又は融解等)による飛しょう体の外形形状の変化量を意味する。よって、操舵翼の舵角の変化は、材料の消失ではないため、外形形状の変化には含まれない。
2.飛しょう体の構成
図3Aは、本実施の形態に係る飛しょう体10を模式的に示す側面図である。図3Bは、図3AのA−A断面図である。まず、座標系の定義を行う。X方向(X座標)は、飛しょう体10の長手方向であり、+X方向は、飛しょう体10の後方方向を意味する。一方、−X方向は、前方方向を意味する。φ方向(φ座標)は、飛しょう体10の機軸Sまわりの回転方向であり、+φ方向は、+X方向にみて時計回り方向を意味する。Y1方向(Y1座標)は、X方向に垂直な方向で、かつ、操舵翼60−1に沿う方向である。また、+Y1方向は、機軸Sから離れる方向を意味する。同様に、Y2、Y3、Y4方向(Y2、Y3、Y4座標)は、X方向に垂直な方向で、かつ、操舵翼60−2、60−3、60−4に沿う方向である。また、+Y2、+Y3、+Y4方向は、機軸Sから離れる方向を意味する。ここで、Y1、Y2、Y3、Y4のうちの任意の1つを指すときには、「Y」と表記し、操舵翼60−1、60−2、60−3、60−4のうちの任意の1つを指すときには、「60」と表記する。
次に、飛しょう体10の姿勢角の定義を行う。一様流と機軸Sとのなす角を、迎角A(t)と定義する。また、機軸Sの回りの回転角を、ロール角B(t)と定義する。ここで、tは、時間を意味する。すなわち、迎角A(t)及びロール角B(t)は、時間に応じて変化する。なお、「姿勢角」の表記は、迎角及び/又はロール角を意味する。
図3A及び図3Bに示されるように、飛しょう体10は、ノーズ部20、胴体30、操舵翼60−1、60−2、60−3、60−4を備える。また、ノーズ部20、胴体30、操舵翼60は、それぞれ、ノーズ部外表面21、胴体外表面31、操舵翼外表面61を備える。そして、飛しょう体10の外表面(ノーズ部外表面21、胴体外表面31、操舵翼外表面61)の少なくとも一部はアブレーション材料で構成される。特に、高い空力加熱環境に曝される部分の外表面については、アブレーション材料で構成することが好ましい。高い空力加熱環境に曝される部分の外表面は、例えば、ノーズ部外表面21、操舵翼外表面61である。他方、飛しょう体10の外表面の残部は、アブレーション材料以外の材料で構成されてもよい。アブレーション材料以外の材料は任意であるが、耐熱合金を用いてもよい。また、ノーズ部20、胴体30、操舵翼60の大きさ、具体的形状、操舵翼60の枚数等は、図示の例に限らず、任意である。また、アブレーション材料は、飛しょう体10の飛行中に、消失(融解、昇華、減耗、剥離、焼失等)する材料であれば、任意である。なお、アブレーション材料は、好ましくは、相変化に伴う吸熱により耐熱性を向上させる材料である。
3.制御システム
本実施の形態に係る飛しょう体10は、操舵翼、推進装置等を制御するための制御システム200を搭載している。図4は、その制御システム200の機能構成を示す機能ブロック図である。
制御システム200は、誘導制御部40及びロケットモータ部50を備える。
誘導制御部40は、機体形状計測装置100、慣性装置70、演算装置81を備える。機体形状計測装置100は、後述のセンサ101、102を備える。そして、機体形状計測装置100は、前記センサ101、102を用いて、飛しょう体10の外表面の形状変化量を計測又は算出する。慣性装置70は、センサ(GPS、高度センサ、速度センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等)からの信号に基づいて、飛しょう体10の位置、高度、マッハ数、迎角、ロール角、加速度、角速度等のデータを算出する。機体形状推定器85は、慣性装置70からのデータに基づいて、飛しょう体10の外表面の形状変化量(推定値)を算出する。演算装置81は、慣性装置70からのデータ等の入力データに基づいて、制御指令値を算出する。制御指令値は、後述の制御装置90に伝達される。
演算装置81による前記制御指令値の算出について、さらに説明する。演算装置81には、PI制御、PID制御等の制御方式に応じて、ゲイン、時定数等の制御パラメータが設定されている。そして、演算装置81は、前記機体形状計測装置100、又は、前記機体形状推定器85から入力される形状変化量に基づいて、前記制御パラメータを変更する。そして、前記演算装置81は、変更された前記制御パラメータを用いて、前記入力データに基づいて制御指令値を算出する。
ロケットモータ部50は、制御装置90を備える。制御装置90は、演算装置81から伝達される制御指令値に基づいて、飛しょう体10の姿勢又は推力を制御する。
なお、機体形状計測装置100、機体形状推定器85のうちの一方があれば、形状変化量を算出することが可能である。よって、機体形状計測装置100、機体形状推定器85のうちの一方を省略してもよい。代替的に、機体形状計測装置100を用いて、センサ101、102の位置に対応する外表面の形状変化量を算出するとともに、機体形状推定器85を用いて、センサ101、102から離れた位置の外表面の形状変化量を算出するようにしてもよい。或いは、機体形状計測装置100を用いて、センサ101、102の位置に対応する外表面の形状変化量を算出するとともに、それ以外の外表面の形状変化量を内挿又は外挿により求めてもよい。そして、前記内挿又は外挿の際に、機体形状推定器85による形状変化量の算出結果を活用してもよい。
また、形状変化量の計測に用いるセンサ101、102としては、例えば、機体内部に配置された複数の厚さ検出センサ(例えば、超音波センサ)102A、102B、102Cを用いてもよい。厚さ検出センサにより、センサから外表面までの距離が測定され、前記距離に基づいて、アブレーション材料の消失に伴う外表面の形状変化量が算出される。代替的に、センサとして、機体内部に配置された複数の温度センサ(例えば、熱電対)101A、101B、101Cを用いてもよい。温度センサ101A、101B、101Cのうち、大きな温度上昇を示す温度センサに対応する外表面の形状変化(アブレーション材料の消失度)が大きいと判定することが可能である。この場合、外表面の形状変化が、間接的に計測されることとなる。また、温度センサの示す値が不連続に大きく変化した場合には、当該温度センサは、アブレーション材料の消失に伴い、外表面に露出したと判定することができる。この場合、外表面の形状変化が、直接的に計測されることとなる。なお、温度センサを用いて、外表面の形状変化を間接的に計測する場合には、慣性装置70からの高度データ、マッハ数データ、迎角データ、ロール角データ等も用いるとよい。例えば、慣性装置70からのデータに基づいて、温度センサに対応する外表面の温度を推定し、当該推定された温度と温度センサ101による計測値との差分に基づいて、温度センサ101から外表面までの厚さを算出してもよい。
本実施の形態では、アブレーション材料の消失により、飛しょう体10の外表面の形状が変化し、その結果、飛しょう体10の空力特性が変化する。しかし、本実施の形態では、飛しょう体10の外表面の形状変化量に基づいて、制御パラメータを変更するため、飛しょう体10の制御特性の低下を抑制することができる。
図5〜図8を参照して、制御システム200の一例について、より詳細に説明する。図5は、図4の機能ブロック図を、より具体的に説明する図である。
(機体形状計測装置100)
機体形状計測装置100は、温度センサ、超音波センサ等のセンサ101、102からの信号に基づいて、飛しょう体10の外表面の形状変化量Δdを計測又は算出する。そして、計測又は算出された形状変化量Δdは、演算装置81のゲイン補償算出部(制御パラメータ変更部)82に送られる。
(慣性装置70)
慣性装置70は、センサ(GPS、高度センサ、速度センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等)からの信号に基づいて、飛行諸元を算出する。飛行諸元には、例えば、飛しょう体の位置、高度H(t)、マッハ数M(t)、迎角A(t)、ロール角B(t)、加速度、角速度等が含まれる。飛行諸元は、時間tの経過に伴い変化する。高度H(t)、マッハ数M(t)、迎角A(t)、ロール角B(t)等のデータは、慣性装置70から機体形状推定器85に送られる。また、加速度、角速度等のデータは、演算装置81の指令値算出部83に伝達される。
(オートパイロット装置80)
オートパイロット装置80は、飛しょう体10を自動操縦するための装置である。オートパイロット装置80は、目標位置等の入力データ、慣性装置70からの入力データに基づいて、後述の制御装置90に送信する制御指令値(推力指令値R、舵角指令値Rα、偏向角指令値Rβ等)を算出する機能を備える。前記機能を実現するために、オートパイロット装置80は、指令装置84と、演算装置81と、機体形状推定器85とを備える。なお、オートパイロット装置80を、手動操縦装置で代替してもよい。この場合、目標位置の入力に代えて、或いは、目標位置の入力に加えて、パイロットによる操舵量又は遠隔操作装置からの指令値が入力される。
(指令装置84)
指令装置84は、目標位置等の入力データ、及び、慣性装置70からの入力データ(飛しょう体10の位置、高度、マッハ数、迎角、ロール角、加速度、角速度等)に基づいて、目標諸元を算出する。目標諸元は、例えば、目標加速度、目標角速度である。前記目標加速度、目標角速度に対応する加速度指令値、角速度指令値は、演算装置81の指令値算出部83に伝達される。
(機体形状推定器85)
機体形状推定器85は、後に図8A、図9Aを参照して説明されるように、慣性装置70から伝達されるデータに基づいて、形状変化量Δdを算出する。そして、算出された形状変化量Δdは、演算装置81のゲイン補償算出部(制御パラメータ変更部)82に伝達される。
(演算装置81のゲイン補償算出部82)
演算装置81は、ゲイン補償算出部(制御パラメータ変更部)82と指令値算出部83とを備える。ゲイン補償算出部(制御パラメータ変更部)82は、機体形状計測装置100及び/又は機体形状推定器85から伝達される形状変化量Δdに基づいて、ゲイン補償量(制御パラメータ変更指令値)を算出する。ゲイン補償量の算出については、後に図8B、図9Bを参照して説明される。算出されたゲイン補償量(制御パラメータ変更指令値)は、指令値算出部83に伝達される。
(演算装置81の指令値算出部83)
指令値算出部83は、指令装置84から伝達される指令値(加速度指令値、角速度指令値等)、慣性装置70から送信されるデータ(加速度データ、角速度データ等)に基づいて、後述の制御装置90に伝達する制御指令値(推力指令値R、舵角指令値Rα、偏向角指令値Rβ等)を算出する。前記算出は、制御ゲイン等の制御パラメータを用いて行われる。また、前記制御ゲイン(制御パラメータ)は、ゲイン補償算出部82から伝達されるゲイン補償量(制御パラメータ変更指令値)に基づいて、変更される。
(制御装置90)
制御装置90は、推進装置91、操舵装置92、推力偏向装置93を用いて、飛しょう体10の姿勢及び推力を制御する。推進装置91は、例えば、ロケットモータであり、飛しょう体10に推力Tを付与する。操舵装置92は、操舵翼60の舵角αを変更する。推力偏向装置93は、推進装置91による燃焼ガスの噴射の方向、すなわち、偏向角βを変更する。制御装置90は、指令値算出部83から伝達される指令値(推力指令値R、舵角指令値Rα、偏向角指令値Rβ等)に基づいて、前記推力T、舵角α、偏向角β等を決定する。
次に、図6A乃至図7Bを参照して、ゲイン補償のフローを説明する。
(ゲイン補償フロー:機体形状推定器85を用いる場合)
まず、機体形状推定器85による形状予測に基づいて、ゲイン補償を行う場合について説明する。図6Aは、入熱量算出のステップを模式的に示す図である。図6Bは、形状予測(形状変化量の算出)のステップを模式的に示す図である。図6Cは、ゲイン補償量の算出及びゲイン補償量の適用のステップを模式的に示す図である。
図6Aの上部のグラフは、高度、マッハ数等が、時間tに応じて変化する様子を模式的に示すグラフである。図6Aの中央の図は、飛しょう体のノーズ部20又は胴体30の外表面からの入熱量h(t,x,φ)を、模式的に示す図である。ここで、h(t,x,φ)は、X座標値がx、φ座標値がφである外表面の、時間tにおける入熱量を意味する。図6Aの下部の図は、飛しょう体の操舵翼60の上部外表面からの入熱量h1(t,x,y)、及び、下部外表面からの入熱量h2(t,x,y)を、模式的に示す図である。ここで、h1(t,x,y)は、X座標値がx、Y座標値がyである上部外表面の、時間tにおける入熱量を意味する。また、h2(t,x,y)は、X座標値がx、Y座標値がyである下部外表面の、時間tにおける入熱量を意味する。ステップ1(S1)において、機体形状推定器85は、各部位における入熱量h(t,x,φ)、入熱量h1(t,x,y)、h2(t,x,y)を算出する。入熱量の算出の後、図6Bのステップ2(S2)に進む。なお、入熱量の算出の詳細については、後に、図8A、図9Aを参照して説明される。
図6Bの上部のグラフは、各部位における入熱量の時間履歴(例えば、入熱量の積算値)と形状変化量Δdとの関係を模式的に示すグラフである。図6Bの中央の図は、ノーズ部20又は胴体30における形状変化の予測を模式的に示す図である。図6Cの下部の図は、操舵翼60における形状変化の予測を模式的に示す図である。ステップ2(S2)において、機体形状推定器85は、各部位における入熱量h(t,x,φ)、入熱量h1(t,x,y)、h2(t,x,y)に基づいて、各部位における形状変化量Δd(Δd(x,φ)、Δd1(x,y)、Δd2(x,y))を算出する。形状変化量の算出の後、図6Cのステップ3(S3)に進む。なお、形状変化量の算出の詳細については、後に、図8A、図9Aを参照して説明される。
図6Cの上部のグラフは、形状変化量Δdとゲイン補償量ΔGとの関係を模式的に示すグラフである。図6Cの下部の図は、演算装置81の指令値算出部83における制御ゲインGが、制御ゲインG+ΔGに変更される様子を模式的に示す図である。ステップ3(S3)において、演算装置のゲイン補償算出部82は、各部位における形状変化量Δd(Δd(x,φ)、Δd1(x,y)、Δd2(x,y))から、ゲイン補償量ΔGを算出する。なお、ゲイン補償量の算出の詳細については、後に、図8B、図9Bを参照して説明される。
ステップ3(S3)で求められたゲイン補償量ΔGは、演算装置81の指令値算出部83に伝達される。そして、指令値算出部83における制御ゲインGは、制御ゲインG+ΔGに変更される。その後、指令値算出部83は、入力データ(加速度指令値及び角速度指令値、慣性装置70から入力される加速度及び角速度等)と、制御ゲインG+ΔG等の制御パラメータとに基づいて、推力指令値R、舵角指令値Rα、偏向角指令値Rβを算出する。なお、前記制御ゲインG+ΔGは、例えば、加速度指令値と慣性装置70から入力される加速度データとの差分、或いは、角速度指令値と慣性装置70から入力される角速度データとの差分に適用される制御パラメータである。
(ゲイン補償フロー:機体形状計測装置100を用いる場合)
次に、機体形状計測装置100による形状計測に基づいて、ゲイン補償を行う場合について説明する。図7は、ゲイン補償フローを模式的に示す図である。
ステップ1’(S1’)において、機体形状計測装置100は、センサ101、102を用いて形状計測を行い、各部位における形状変化量Δd(Δd(x,φ)、Δd1(x,y)、Δd2(x,y))を算出する。
ステップ2’(S2’)は、上述のステップ3(S3)と同一である。すなわち、演算装置81のゲイン補償算出部82は、各部位における形状変化量Δd(Δd(x,φ)、Δd1(x,y)、Δd2(x,y))から、ゲイン補償量ΔGを算出する。そして、算出されたゲイン補償量ΔGは、演算装置81の指令値算出部83に伝達される。続いて、指令値算出部83における制御ゲインGは、制御ゲインG+ΔGに変更される。その後、指令値算出部83は、入力データ(加速度指令値及び角速度指令値、慣性装置70から入力される加速度及び角速度等)と、制御ゲインG+ΔG等の制御パラメータとに基づいて、推力指令値R、舵角指令値Rα、偏向角指令値Rβを算出する。なお、前記制御ゲインG+ΔGは、例えば、加速度指令値と慣性装置70から入力される加速度データとの差分、或いは、角速度指令値と慣性装置70から入力される角速度データとの差分に適用される制御パラメータである。
引き続いて、図8A乃至図9Bを参照して、形状変化量の算出、及び、ゲイン補償量の算出について、より詳細に説明する。
まず、図8A及び図8Bを参照して、ノーズ部20の形状変化量を算出し、当該形状変化量に基づいて、ゲイン補償量を算出する場合について説明する。
(ノーズ部の形状変化量の算出)
図8Aは、形状変化量の算出の概要を示す概念図であって、ノーズ部の形状変化量を算出する場合の概念図である。ノーズ部20の各部位における入熱量h(t,x,φ)は、下記(式1)に示すように、高度H(t)、迎角A(t)、ロール角B(t)、マッハ数M(t)、形状データS(t,x,φ)の関数である。
Figure 0006289977
機体形状推定器85は、慣性装置70から送信されるデータ(H(t)、A(t)、B(t)、数M(t))、及び、機体形状データS(t,x,φ)を用いて、各部位における入熱量h(t,x,φ)を算出する。前記算出は、例えば、数値計算によって行うことができる。そして、各部位における入熱量h(t,x,φ)の時間履歴は、制御システム200の記憶装置に記憶される。
図8Aの中央のグラフに示されるように、各部位における形状変化量Δd(x,φ)は、入熱量h(t,x,φ)の時間履歴(例えば、入熱量の積算値)の関数である。よって、各部位における入熱量h(t,x,φ)と、各部位における形状変化量Δd(x,φ)との関係は、下記(式2)によって表現できる。ここで、T1_noseは、関数又はデータテーブルである。
Figure 0006289977
機体形状推定器85は、制御システム200の記憶装置に記憶された入熱量h(t,x,φ)の時間履歴、及び、T1_noseに基づいて、各部位における形状変化量Δd(x,φ)を算出する。算出された形状変化量Δd(x,φ)は、制御システム200の記憶装置に記憶される。なお、各部位における入熱量h(t,x,φ)から各部位における形状変化量Δd(x,φ)を求めるための関数又はデータテーブルは、実験データ又は数値計算を用いて、予め求めておくことが可能である。ここで、各部位における入熱量h(t,x,φ)から各部位における形状変化量Δd(x,φ)を求めるためのデータテーブルの形式は、各部位における入熱量h(t,x,φ)と各部位における形状変化量Δd(x,φ)とを対応づけるものであれば何でもよい。そして、制御システム200のデータベースには、前記関数又は前記データテーブルが予め記憶される。
(ノーズ部の形状変化量に基づくゲイン補償量の算出)
図8Bは、ゲイン補償量の算出の概要を示す概念図であって、ノーズ部の形状変化量に基づいてゲイン補償量を算出する場合の概念図である。図8Bの上部のグラフに示されるように、空力係数変化量ΔCzは、各部位における形状変化量Δd(x,φ)の関数である。よって、各部位における形状変化量Δd(x,φ)と、空力係数変化量ΔCzとの関係は、下記(式3)によって表現できる。ここで、T2_noseは、関数又はデータテーブルである。
Figure 0006289977
ゲイン補償算出部82は、制御システム200の記憶装置に記憶された形状変化量Δd(x,φ)、及び、T2_noseに基づいて、空力係数変化量ΔCzを算出する。算出された空力係数変化量ΔCzは、制御システム200の記憶装置に記憶される。なお、各部位における形状変化量Δdから空力係数変化量ΔCzを求めるための関数又はデータテーブルは、実験データ又は数値計算を用いて、予め求めておくことが可能である。ここで、各部位における形状変化量Δdから空力係数変化量ΔCzを求めるためのデータテーブルの形式は、各部位における形状変化量Δdと空力係数変化量ΔCzとを対応づけるものであれば何でもよい。そして、制御システム200のデータベースには、前記関数又は前記データテーブルが予め記憶される。
図8Bの中央のグラフに示されるように、ゲイン補償量ΔGは、空力係数変化量ΔCzの関数である。よって、空力係数変化量ΔCzと、ゲイン補償量ΔGとの関係は、下記(式4)によって表現できる。ここで、T3_noseは、関数又はデータテーブルである。T3_noseを用いることにより、空力係数変化量ΔCzに対応する最適なゲイン補償量ΔGを決定することができる。
Figure 0006289977
ゲイン補償算出部82は、制御システム200の記憶装置に記憶された空力係数変化量ΔCz、及び、T3_noseに基づいて、ゲイン補償量ΔGを算出する。算出されたゲイン補償量ΔGは、制御システム200の記憶装置に記憶される。なお、空力係数変化量ΔCzからゲイン補償量ΔGを求めるための関数又はデータテーブルは、実験データ又は数値計算を用いて、予め求めておくことが可能である。ここで、空力係数変化量ΔCzからゲイン補償量ΔGを求めるためのデータテーブルの形式は、空力係数変化量ΔCzとゲイン補償量ΔGとを対応づけるものであれば何でもよい。そして、制御システム200のデータベースには、前記関数又は前記データテーブルが予め記憶される。
なお、上記の例では、関数又はデータテーブルT2_nose、及び、関数又はデータテーブルT3_noseを2段階に適用して、ゲイン補償量ΔGを算出している。しかし、当該例に限定されない。T2_nose、及び、T3_noseを1つの関数又はデータテーブルにまとめて、形状変化量Δdから、直接、ゲイン補償量ΔGを算出するようにしてもよい。
次に、図9A及び図9Bを参照して、操舵翼60の形状変化量を算出し、当該形状変化量に基づいて、ゲイン補償量を算出する場合について説明する。
(操舵翼の形状変化量の算出)
図9Aは、形状変化量の算出の概要を示す概念図であって、操舵翼の形状変化量を算出する場合の概念図である。操舵翼60の各部位における入熱量h(t,x,y)は、下記(式5)に示すように、高度H(t)、迎角A(t)、ロール角B(t)、マッハ数M(t)、舵角δ(t)、形状データS(t,x,φ)の関数である。
Figure 0006289977
機体形状推定器85は、慣性装置70から送信されるデータ(H(t)、A(t)、B(t)、数M(t))、舵角δ(t)、及び、機体形状データS(t,x,y)を用いて、各部位における入熱量h(t,x,y)を算出する。前記算出は、例えば、数値計算によって行うことができる。そして、各部位における入熱量h(t,x,y)の時間履歴は、制御システム200の記憶装置に記憶される。
図9Aの中央のグラフに示されるように、各部位における形状変化量Δd(x,y)は、入熱量h(t,x,y)の時間履歴(例えば、入熱量の積算値)の関数である。よって、各部位における入熱量h(t,x,y)と、各部位における形状変化量Δd(x,y)との関係は、下記(式6)によって表現できる。ここで、T1_wingは、関数又はデータテーブルである。
Figure 0006289977
機体形状推定器85は、制御システム200の記憶装置に記憶された入熱量h(t,x,y)の時間履歴、及び、T1_wingに基づいて、各部位における形状変化量Δd(x,y)を算出する。算出された形状変化量Δd(x,y)は、制御システム200の記憶装置に記憶される。なお、各部位における入熱量h(t,x,y)から各部位における形状変化量Δd(x,y)を求めるための関数又はデータテーブルは、実験データ又は数値計算を用いて、予め求めておくことが可能である。ここで、各部位における入熱量h(t,x,y)から各部位における形状変化量Δd(x,y)を求めるためのデータテーブルの形式は、各部位における入熱量h(t,x,y)と各部位における形状変化量Δd(x,y)とを対応づけるものであれば何でもよい。そして、制御システム200のデータベースには、前記関数又は前記データテーブルが予め記憶される。
(操舵翼の形状変化量に基づくゲイン補償量の算出)
図9Bは、ゲイン補償量の算出の概要を示す概念図であって、操舵翼の形状変化量に基づいてゲイン補償量を算出する場合の概念図である。図9Bの上部のグラフに示されるように、k番目の操舵翼60−kの空力係数変化量ΔCzは、操舵翼60−kの各部位における形状変化量Δd(x,y)の関数である。よって、各部位における形状変化量Δd(x,y)と、空力係数変化量ΔCzとの関係は、下記(式7)によって表現できる。ここで、T2_wingkは、関数又はデータテーブルである。
Figure 0006289977
ゲイン補償算出部82は、制御システム200の記憶装置に記憶された形状変化量Δd(x,y)、及び、T2_wingkに基づいて、空力係数変化量ΔCzを算出する。算出された空力係数変化量ΔCzは、制御システム200の記憶装置に記憶される。なお、各部位における形状変化量Δd(x,y)から空力係数変化量ΔCzを求めるための関数又はデータテーブルは、実験データ又は数値計算を用いて、予め求めておくことが可能である。ここで、各部位における形状変化量Δdから空力係数変化量ΔCzを求めるためのデータテーブルの形式は、各部位における形状変化量Δdkと空力係数変化量ΔCzとを対応づけるものであれば何でもよい。そして、制御システム200のデータベースには、前記関数又は前記データテーブルが予め記憶される。
次に、操舵翼60の全体としての空力係数変化量ΔCzは、各操舵翼60−kの空力係数変化量ΔCzを加算することにより求められる(式8)。前記空力係数変化量ΔCzは、制御システム200の記憶装置に記憶される。
Figure 0006289977
図9Bの中央のグラフに示されるように、ゲイン補償量ΔGは、空力係数変化量ΔCzの関数である。よって、空力係数変化量ΔCzと、ゲイン補償量ΔGとの関係は、下記(式9)によって表現できる。ここで、T3_wingは、関数又はデータテーブルである。T3_wingを用いることにより、空力係数変化量ΔCzに対応する最適なゲイン補償量ΔGを決定することができる。
Figure 0006289977
ゲイン補償算出部82は、制御システム200の記憶装置に記憶された空力係数変化量ΔCz、及び、T3_wingに基づいて、ゲイン補償量ΔGを算出する。算出されたゲイン補償量ΔGは、制御システム200の記憶装置に記憶される。なお、空力係数変化量ΔCzからゲイン補償量ΔGを求めるための関数又はデータテーブルは、実験データ又は数値計算を用いて、予め求めておくことが可能である。ここで、空力係数変化量ΔCzからゲイン補償量ΔGを求めるためのデータテーブルの形式は、空力係数変化量ΔCzとゲイン補償量ΔGとを対応づけるものであれば何でもよい。そして、制御システム200のデータベースには、前記関数又は前記データテーブルが予め記憶される。
なお、上記の例では、関数又はデータテーブルT2_wingk、及び、関数又はデータテーブルT3_wingを2段階に適用して、ゲイン補償量ΔGを算出している。しかし、当該例に限定されない。例えば、T2_wingk、及び、T3_wingを1つの関数又はデータテーブルにまとめて、形状変化量Δdから、直接、ゲイン補償量ΔGを算出するようにしてもよい。
(形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブル)
上述のfnose、T1_nose、fwing、T1_wingは、形状変化量Δdを求めるための関数又はデータテーブルであるので、形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルであるということができる。
(形状変化量算出の代替例1)
上記の例では、形状変化量Δd(x,φ)又はΔd(x,y)を算出するために、高度H(t)、迎角A(t)、ロール角B(t)、マッハ数M(t)、舵角δ(t)、形状データS(t,x,φ)を用いている。
しかし、上記の例に限定されない。各部位における形状変化量Δdを近似的に算出するために、時間のみを用いてもよい。例えば、単位時間あたり、各部位においてアブレーション材料が一定量ずつ消失すると近似できる場合を想定する。或いは、飛行マッハ数、飛行経路(飛行高度)、飛行姿勢が予め決まっているような場合、又は、飛しょう体10の運用方針又は特性から、飛行マッハ数、飛行高度、飛行姿勢が概ね予測できるような場合を想定する。これらの場合、各部位における形状変化量Δdは、近似的に、時間のみの関数であるということができる。よって、これらの場合には、時間を入力データとし、形状変化量Δdを出力データとする形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルを用いることができる。
(形状変化量算出の代替例1の変形例)
上記代替例1では、形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルは、時間と形状変化量Δdとを対応づける関数又はデータテーブルである。この場合、各時間における形状変化量Δdを、形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルを用いて、予め求めておくことが可能である。さらに、各時間におけるゲイン補償量ΔGについても、関数又はデータテーブル(T2_nose、T3_nose、T2_wingk、T3_wing)を用いて予め求めておくことが可能である。
本変形例では、各時間におけるゲイン補償量ΔGを予め求めておくことができる点を利用する。すなわち、本変形例では、演算装置81をプリプログラムして、各時間において、予め求めたゲイン補償量ΔGが適用されるようにする。この場合には、プリプログラムが、形状変化量Δdに応じて、制御ゲインG(制御パラメータ)を変更することとなる。なお、プリプログラムを用いて、制御ゲインG(制御パラメータ)を変更する場合には、機体形状計測装置100及び機体形状推定器85を省略することができる。このため、飛しょう体10のコストを削減することができる。
(形状変化量算出の代替例2)
代替的に、各部位における形状変化量Δdを近似的に算出するために、時間及び高度を用いてもよい。例えば、飛しょう体10の運用方針又は特性から、飛行マッハ数、飛行姿勢が概ね予測できるような場合を想定する。この場合、各部位における形状変化量Δdは、近似的に、時間及び高度の関数であるということができる。よって、この場合には、時間及び高度を入力データとし、形状変化量Δdを出力データとする形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルを用いることができる。
(形状変化量算出の代替例3)
代替的に、各部位における形状変化量Δdを近似的に算出するために、時間及びマッハ数を用いてもよい。例えば、飛しょう体10の運用方針又は特性から、飛行高度、飛行姿勢が概ね予測できるような場合を想定する。この場合、各部位における形状変化量Δdは、近似的に、時間及びマッハ数の関数であるということができる。よって、この場合には、時間及びマッハ数を入力データとし、形状変化量Δdを出力データとする形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルを用いることができる。
(形状変化量算出の代替例4)
代替的に、各部位における形状変化量Δdを近似的に算出するために、時間及び姿勢角(迎角及び/又はロール角)を用いてもよい。例えば、飛しょう体10の運用方針又は特性から、飛行マッハ数、飛行高度が概ね予測できるような場合を想定する。この場合、各部位における形状変化量Δdは、近似的に、時間及び姿勢角の関数であるということができる。よって、この場合には、時間及び姿勢角を入力データとし、形状変化量Δdを出力データとする形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルを用いることができる。
(形状変化量算出の代替例1乃至4の組み合わせ)
上記代替例1乃至4は、任意に組み合わせることが可能である。例えば、各部位における形状変化量Δdを近似的に算出するために、時間、高度及びマッハ数を用いてもよい。
(入熱量算出の代替例)
上記の例では、入熱量(h(t,x,φ)又はh(t,x,y))を数値計算により算出している。しかし、当該例に限定されない。例えば、上述の温度センサ101からのデータを用いて、各部位における入熱量を推定することも可能である。
(ゲイン補償の代替例)
上記の例では、基準となる制御ゲインGに対して、加減算(G+ΔG)をして、ゲイン補償を行っている。しかし、当該例に限定されない。例えば、基準となる制御ゲインGに対して乗除算を行ってもよい。乗除算の一例として、基準となる制御ゲインGに対して、係数Kを乗じることも可能である。
4.動作方法
図10は、本発明の実施の形態における飛しょう体10の動作方法の概要を説明するフロー図である。
ステップ10(S10)において、飛しょう体10のロケットモータが点火され、飛しょう体10が飛行を開始する。
ステップ20(S20)において、慣性装置70は、飛行諸元(飛しょう体の位置、高度、マッハ数、迎角、ロール角、加速度、角速度等)を算出する。ステップ20(S20)の実行後、ステップ30(S30)及びステップ40(S40)に進む。
ステップ30(S30)において、制御システム200の指令値算出部83は、前記飛行諸元及び/又は目標諸元等を入力データとして、制御パラメータを用いて、制御指令値を算出する。図6Cに示されるように、飛行諸元は、例えば、加速度、角速度等である。目標諸元は、加速度指令値、角速度指令値等である。制御パラメータは、制御ゲインG等である。また、制御指令値は、推力指令値、舵角指令値、偏向角指令値等である。制御装置90は、推力指令値、舵角指令値、偏向角指令値等に基づいて、飛しょう体10の推力、姿勢を制御する。ステップ30(S30)の実行後、ステップ20(S20)に戻る。
ステップ40(S40)において、機体形状計測装置100及び/又は機体形状推定器85は、飛しょう体10の外表面の形状変化量の計測又は算出を行う。飛しょう体10が高速で飛行することにより、外表面のアブレーション材料の一部は、消失(減耗又は融解等)する。このため、飛しょう体10の外表面の形状は変化する。
ステップ50(S50)において、ゲイン補償算出部(制御パラメータ変更部)82は、前記形状変化量に基づいて、制御パラメータの補償量(ゲイン補償量等)を算出する。制御パラメータの補償量(ゲイン補償量等)は、指令値算出部83に送られる。指令値算出部83は、制御パラメータの補償量(ゲイン補償量等)に基づいて、制御パラメータ(制御ゲイン等)を変更する。次回、ステップ30(S30)が実行される際には、変更後の制御パラメータ(制御ゲインG+ΔG等)が適用されることとなる。ステップ50(S50)の実行後、ステップ20(S20)に戻る。
本実施の形態では、アブレーション材料の消失に伴い、飛しょう体10の空力特性が変化する。しかし、本実施の形態では、ステップ40(S40)、及び、ステップ50(S50)を備えることにより、制御パラメータは、変化した空力特性に適した制御パラメータに変更される。よって、空力特性の変化に伴う制御特性の低下を抑制することができる。
5.姿勢制御機構
(姿勢制御機構の代替例1)
本実施の形態では、姿勢制御機構として、操舵翼60及び/又は推力偏向装置を用いている。しかし、この形態に限定されない。例えば、機軸Sの方向と異なる方向に、ガスを噴射する補助ノズルを用いて姿勢の制御を行ってもよい。
(姿勢制御機構の代替例2)
また、本実施の形態では、姿勢制御機構としての操舵翼60−1、60−2、60−3、60−4が設けられている。しかし、この形態に限定されない。操舵翼60は、何枚であってもよい。さらに、第11図に示されるように、操舵翼60、60’は、機軸Sの方向に沿って、複数設けられていてもよい。さらに、操舵翼60、及び、操舵翼60’のうちの一方を、ガスを噴射する補助ノズルで代替してもよい。
6.飛しょう体の種類
本実施の形態において、飛しょう体の種類は任意である。例えば、目標物に向かって飛行し、目標物を破壊する飛しょう体であってもよい。また、飛しょう体は、無人で飛行する飛しょう体であってもよいし、有人で飛行する飛しょう体であってもよい。また、飛しょう体は、大気圏内を飛行する飛しょう体であってもよいし、大気圏外から大気圏内に突入する飛しょう体であってもよい。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、実施の形態の各例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、相互に適用可能である。
1 :飛しょう体
10 :飛しょう体
20 :ノーズ部
21 :ノーズ部外表面
30 :胴体
31 :胴体外表面
40 :誘導制御部
50 :ロケットモータ部
60 :操舵翼
60’ :操舵翼
60−1 :操舵翼
60−2 :操舵翼
60−3 :操舵翼
60−4 :操舵翼
61 :操舵翼外表面
70 :慣性装置
80 :オートパイロット装置
81 :演算装置
82 :ゲイン補償算出部
83 :指令値算出部
84 :指令装置
85 :機体形状推定器
90 :制御装置
91 :推進装置
92 :操舵装置
93 :推力偏向装置
100 :機体形状計測装置
101 :センサ
101A :温度センサ
101B :温度センサ
101C :温度センサ
102A :厚さ検出センサ
102B :厚さ検出センサ
102C :厚さ検出センサ
200 :制御システム
S :機軸
形状変化量 :Δd
制御ゲイン :G
ゲイン補償量:ΔG
迎角 :A(t)
ロール角 :B(t)
高度 :H(t)
マッハ数 :M(t)
推力指令値 :R
舵角指令値 :Rα
偏向角指令値:Rβ
推力 :T
舵角 :α
偏向角 :β

Claims (16)

  1. 飛しょう体であって、
    制御パラメータを用いて、制御指令値を算出する演算装置と、
    前記制御指令値に基づいて、前記飛しょう体の姿勢又は推力を制御する制御装置と
    を備え、
    前記飛しょう体の外表面の少なくとも一部は、消失することで前記飛しょう体の空力特性が変化するアブレーション材料で構成され、
    前記演算装置は、前記アブレーション材料の消失に伴う前記飛しょう体の形状変化量に応じて、前記飛しょう体の空力特性の変化に伴う制御特性の低下を抑制するように前記制御パラメータを変更する
    飛しょう体。
  2. 請求項1に記載の飛しょう体において、
    前記制御パラメータは、制御ゲインである
    飛しょう体。
  3. 請求項1又は2に記載の飛しょう体において、
    前記飛しょう体の飛行諸元を取得する慣性装置を、更に備え、
    前記演算装置は、前記飛行諸元と、前記制御パラメータとに基づいて、前記制御指令値を算出する
    飛しょう体。
  4. 請求項3に記載の飛しょう体において、
    前記飛しょう体の目標諸元を指示する指令装置を、更に備え、
    前記演算装置は、前記目標諸元と、前記飛行諸元と、前記制御パラメータとに基づいて、前記制御指令値を算出する
    飛しょう体。
  5. 請求項4に記載の飛しょう体において、
    前記制御パラメータは、前記目標諸元と前記飛行諸元の差分に適用する制御ゲインである
    飛しょう体。
  6. 請求項4又は5に記載の飛しょう体において、
    前記演算装置は、オートパイロット装置に設けられた演算装置であり、
    前記目標諸元は、オートパイロット装置の指令装置が指示する目標諸元である
    飛しょう体。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の飛しょう体において、
    前記演算装置は、形状変化量算出関数又は形状変化量算出テーブルに基づいて、前記形状変化量を算出する
    飛しょう体。
  8. 請求項7に記載の飛しょう体において、
    前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間と、形状変化量とを対応づける関数又はデータテーブルである
    飛しょう体。
  9. 請求項7に記載の飛しょう体において、
    前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間及び高度と、形状変化量とを対応づける関数又はデータテーブルである
    飛しょう体。
  10. 請求項7に記載の飛しょう体において、
    前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間及びマッハ数と、形状変化量とを対応づける関数又はデータテーブルである
    飛しょう体。
  11. 請求項7に記載の飛しょう体において、
    前記形状変化量算出関数又は前記形状変化量算出テーブルは、少なくとも時間及び姿勢角と、形状変化量とを対応づける関数又はデータテーブルである
    飛しょう体。
  12. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の飛しょう体において、
    機体形状計測装置を、更に備え、
    前記形状変化量は、前記機体形状計測装置が計測によって求める形状変化量である
    飛しょう体。
  13. 請求項12に記載の飛しょう体において、
    前記機体形状計測装置は、前記飛しょう体のノーズ部の形状又は操舵翼の形状を計測する
    飛しょう体。
  14. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の飛しょう体において、
    前記演算装置は、プリプログラムに基づいて、制御パラメータを変更する
    飛しょう体。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の飛しょう体において、
    機軸方向に沿って、姿勢制御機構を複数備える
    飛しょう体。
  16. 飛しょう体の動作方法であって、
    前記飛しょう体は、
    制御パラメータを用いて、制御指令値を算出する演算装置と、
    前記制御指令値に基づいて、前記飛しょう体の姿勢又は推力を制御する制御装置と
    を備え、
    前記飛しょう体の外表面の少なくとも一部は、消失することで前記飛しょう体の空力特性が変化するアブレーション材料で構成されており、
    前記飛しょう体の動作方法は、
    前記アブレーション材料の消失に伴う前記飛しょう体の形状変化量に応じて、前記飛しょう体の空力特性の変化に伴う制御特性の低下を抑制するように前記制御パラメータを変更する
    飛しょう体の動作方法。
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