JP5690127B2 - 飛行制御装置およびこれを備える飛行体 - Google Patents

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Description

本発明は、ピトー管を用いて対気速度を検出することなく、慣性航法装置から取得されるデータを用いて飛行体の対気速度を推定演算することが可能な飛行制御装置と、この飛行制御装置を備える飛行体とに関する。
航空機等の飛行体には、一般に、航法機器とエアデータセンサ(ADS)とが搭載されている。このうち航法機器は、航法を支援するものであり、当該飛行体の運動量から対地速度、飛行距離等を計測したり、目的地の到達予想時刻を算出したりすることにより、当該飛行体の位置あるいは目的地までの距離を把握するよう構成されている。一方、エアデータセンサは、ピトー管および温度計等で構成され、静圧、動圧、外気温度等を検出することにより、前記飛行体の飛行制御に用いられる対気速度(指示対気速度)を計測する。
前記航法機器の代表的なものとしては、慣性航法装置(INS)とGPS航法装置とが挙げられる。これら航法機器には、それぞれ一長一短があるため、航法の精度を向上する上では、双方を飛行体に搭載することが好ましいが、飛行体の種類によってはコストの面から一方しか搭載できない場合もある。そこで、例えば、特許文献1には、小型の飛行体において、GPS航法装置のみを搭載することで、慣性航法装置を用いなくても飛行体の位置および姿勢を推測できる技術が開示されている。
また、エアデータセンサの分野においても、前記技術と同様に、飛行体に搭載されるセンサを減らす技術が知られている。例えば、特許文献2には、飛行制御用センサからの検出信号に基づいて生成した対地速度目標信号および前記検出信号に基づき、飛行制御用アクチュエータへ制御信号を出力して無人飛行機を自動飛行する構成の自動飛行制御装置が開示されている。この構成によれば、対気速度センサが搭載されていない場合でも対気速度を推定しながら対地速度目標信号を発生できるため、無人飛行機に搭載されるセンサを最小限にすることが可能になるとされている。
ところで、特に旅客航空機等の有人飛行体の分野では、推進系統、操作系統等を冗長化することで、安全性の向上を図っていることが知られており、前記航法機器の分野においても、例えば、特許文献3に開示される航法システムの冗長化技術が提案されている。この技術では、航法システムとして、プライマリ系統では高精度のジャイロを用い、バックアップ系統では低精度のジャイロを用い、プライマリ系統のジャイロが故障したときに、バックアップ系統のジャイロを稼働させるという待機冗長構成が用いられており、各ジャイロから得られるデータの差分を用いてバックアップ系統のジャイロのデータを補正して、プライマリ系統のジャイロの精度を維持することで、航行の安全性を向上させている。
特開2004−117079号公報 特開2006−306354号公報 特開2002−90174号公報
前記のとおり航法機器の冗長化技術は知られている。しかしながら、エアデータセンサ、特にその要部であるピトー管の冗長化技術については知られていない。
ピトー管は、ある程度以上の高速で飛行する航空機において一般的に採用されているが、このピトー管が閉塞すると、対気速度を適切に計測することができなくなり、当該航空機の飛行制御に大きな影響を及ぼすことになる。具体的には、ピトー管は、その名称通り管状体であり、さらに空気流の全圧を検出するための孔(静圧孔)が形成されている。飛行体が飛行する高度の温度が氷点下に達していれば、蒸気またはミスト等の結露に由来する水分が凍結してピトー管または静圧孔を閉塞してしまい、対気速度の適切な計測が妨げられる。それゆえ、通常、ピトー管には、電熱線等を用いて前記閉塞の回避を図る防氷システムが備えられている。
ここで、エアデータセンサの冗長化を図るために、飛行体にピトー管を複数設けることが想定される。しかしながら、水分の凍結による閉塞は、複数のピトー管のいずれにおいても同程度の比率で生じ得る可能性も考えられるため、十分な冗長化とは断定し難い。それゆえ、ピトー管の冗長化を図るためには、当該ピトー管とは異なる構成で、対気速度の計測を可能とする手段を設けなければならない。
また、前述した特許文献2に開示の自動飛行制御装置は、対気速度センサが搭載されていない場合でも対気速度を推定できるとされているが、この自動飛行制御装置が備える対気速度推定器は、種々の信号から対気速度を考慮した対地速度目標信号を生成する構成となっている。言い換えれば、特許文献2には、対気速度を考慮し得る対地速度目標値生成器が開示されているに過ぎず、エアデータセンサの冗長化に対応し得るように対気速度を推定する構成については何ら開示されていない。なお、特許文献2には、前記自動飛行制御装置が翼長1m以下で動力源がモータである小型軽量無人飛行機の自動飛行に適した技術であることが記載されているので、この技術は、動力源としてエンジンを搭載する飛行体に適用することは困難である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、航空機等の飛行体において、ピトー管を用いることなく、飛行制御に必要な対気速度のデータを推定できる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る飛行制御装置は、前記の課題を解決するために、飛行体の対気速度をU、当該飛行体の自重をW、当該飛行体の飛行時の荷重倍数をn、当該飛行体の飛行時の揚力係数をC、当該飛行体の飛行時の空気密度をρ、当該飛行体の代表面積をSとしたときに、次の式(I)
Figure 0005690127
により、前記対気速度を推定演算する対気速度推定演算部を備えており、当該対気速度推定演算部は、前記飛行体の飛行マッハ数をMとし、前記飛行体の迎角をαとし、当該迎角αの変化に応じた前記揚力傾斜をCLαとし、前記迎角α=0のときの前記揚力係数をCL0としたときに、前記揚力係数を、次の式(II)
Figure 0005690127
から算出するように構成され、前記迎角αは、前記飛行体が備える慣性航法装置で計測されるピッチ姿勢角θおよびピッチ経路角γの差分として推定され、さらに、前記待機速度推定演算部は、前記飛行体の飛行制御に用いられる対気速度指令値と前記対気速度とが実質的に同等である場合には、前記飛行体の飛行環境の音速をaとして、前記飛行マッハ数Mを、次の式(III)
Figure 0005690127
で示したときに、当該式(III)の対気速度を前記対気速度指令値に置き換えた上で前記式(II)の前記飛行マッハ数に代入した式から、前記揚力係数を算出し、当該揚力係数の算出値を前記式(I)に適用することにより、当該式(I)から対気速度を推定演算する構成である。
前記構成においては、前記対気速度推定演算部は、前記飛行体が水平飛行を行っている場合には、前記荷重倍数をn=1に設定し、前記飛行体が水平定常旋回飛行を行っている場合には、前記荷重倍数を
Figure 0005690127
(ただし、φは前記飛行体のロール姿勢角)に設定するよう構成されていればよい。
前記構成においては、前記対気速度推定演算部は、前記式(II)の前記飛行マッハ数を飛行マッハ数指令値に置き換えた式から前記揚力係数を算出し、当該揚力係数の算出値を前記式(I)に適用することにより、前記対気速度を推定演算する構成であればよい。
前記構成においては、前記対気速度と前記飛行体の対気速度指令値とが実質的に同等でない場合には、前記対気速度推定演算部は、前記式(II)により前記揚力係数を算出せずに、前記飛行体の飛行環境の音速をaとして、前記飛行マッハ数Mを、次の式(III)
Figure 0005690127
で示したときに、当該式(III)および前記式(II)を前記式(I)に代入して得られる前記飛行マッハ数Mの関数から、逐次法によって当該飛行マッハ数Mを算出し、その算出値に前記音速aを乗算することで、前記対気速度を推定演算するよう構成されている構成であればよい。
前記構成においては、前記対気速度推定演算部は、前記飛行体が備えるエンジンの回転数をΩとし、前記飛行体の飛行高度をHとしたときに、前記エンジンの燃料流量fを、次の式(IV)
Figure 0005690127
により定式化した上で、当該燃料流量fから前記自重Wを算出するよう構成されていればよい。
本発明には、前記構成の飛行制御装置を備える飛行体も含まれる。当該飛行体の具体的な構成は特に限定されず、旅客機等の有人飛行機、無人飛行機、あるいは飛しょう体等が挙げられる。これら飛行体は、慣性航法装置をさらに備えていることが好ましい。
以上のように、本発明では、航空機等の飛行体において、ピトー管を用いることなく、飛行制御に必要な対気速度のデータを推定できる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る飛行制御装置の構成例を示す模式的ブロック図である。 (a)は、図1に示す飛行制御装置による推進装置の制御の一例を示す模式的ブロック図であり、(b)は、図1に示す飛行制御装置を備える飛行体の飛行状態を模式的に示す説明図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、図1に示す飛行制御装置を備える飛行体の一例を示す模式図である。 図1に示す飛行制御装置による対気速度の推定演算処理の一例を示す処理ブロック図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態2に係る飛行制御装置を備える飛行体の一例を示す模式図である。 図5に示す飛行体が備える飛行制御装置による対気速度の推定演算処理の一例を示す処理ブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
[飛行制御装置および飛行体]
まず、本発明の実施の形態1に係る飛行制御装置21の典型的な構成例について、図1を参照して具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る飛行制御装置21は、対気速度推定演算部211および飛行制御演算部212を備えており、航空機または飛しょう体等の飛行体に設けられている。飛行体は、飛行を行うための公知の推進装置30を備えている。
飛行体は、慣性航法装置22、燃料流量計23等を備えており、対気速度推定演算部211は、慣性航法装置22から後述するデータD01〜D04が、燃料流量計23からデータD05が入力されるように構成されている。また、これらとは別に、飛行体の諸元として、離陸前の機体の搭載燃料、機体のペイロードおよび機体の代表面積が、それぞれデータD06、データD07およびデータD08として入力される。
対気速度推定演算部211は、データD01〜D08から飛行体の対気速度を推定演算し、飛行制御演算部212に出力する。飛行制御演算部212は、入力された対気速度と、図示しない種々のアビオニクス機器または制御機器等から得られる諸データとに基づいて、飛行体の飛行を制御するための演算を行い、推進装置30を制御する。
飛行制御装置21による推進装置30の制御について、図2(a)を参照して具体的に説明する。図2(a)に示すように、飛行制御演算部212から推進装置30に対して飛行体の対気速度指令値Uが入力される。推進装置30は、この対気速度指令値Uに応じた推進力により飛行体を飛行させる。飛行体の対気速度の実現値U(以下、特に断りのない限り、単に対気速度Uと称する。)は、対気速度推定演算部211にフィードバックされる。また、対気速度推定演算部211は対気速度推定値Uを推定演算し、推進装置30は、対気速度指令値Uと対気速度推定値Uとの差分に応じて対気速度Uを調整する。
ここで、外乱要因によって対気速度Uが増減すると対気速度推定値Uも増減するので、対気速度指令値Uと対気速度推定値Uとの差分も増減し、推進装置30はそれに合わせて推進力を変化させて対気速度Uを調整する。例えば、対気速度指令値Uと対気速度推定値Uとが異なる(U≠U)のであれば、対気速度Uが増加すると対気速度推定値Uが増加するので、対気速度指令値Uと対気速度推定値Uとの差分は減少する。その結果、推進装置30は、対気速度Uを減少させるか、または対気速度Uの増加率を小さくするように推進力を変化させるので、対気速度Uは増加前の値に戻ることになる。対気速度Uが減少した場合も同様である。このように、本実施の形態では、通常、対気速度指令値U、対気速度Uおよび対気速度推定値Uが常に略同じ値に保持される。
このような飛行制御が行われている飛行体の飛行時の姿勢を、図2(b)を参照して具体的に説明する。図2(b)においては、飛行中の飛行体10を長楕円で模式的に示しているが、この飛行体10の機軸方向Diは水平面(図中点線)に対して角度θを成しているとする。この角度θは飛行体10のピッチ姿勢角である。また、飛行体10の進行方向Diiは水平面に対して角度γを成しているとする。この角度γは飛行体10のピッチ経路角である。なお、ピッチ姿勢角θはピッチ経路角γよりも大きい(θ>γ)。
そして、ピッチ姿勢角θからピッチ経路角γを引いた角度、すなわち、図2(b)において機軸方向Diと進行方向Diiとの間の角度αは、飛行体10のトリム迎角(以下、単に迎角と称する。)である。飛行体10が一定高度で飛行しているときには、必ず迎角αを保持するが、対気速度推定演算部211は、この飛行特性を利用して、慣性航法装置22で計測されるピッチ姿勢角θおよびピッチ経路角γから迎角αを推定し、この迎角αを利用して飛行体10の揚力係数を算出し、対気速度推定値Uを算出するよう構成されている。この点については後に詳述する。
飛行制御装置21の具体的な構成は特に限定されず、公知のコンピュータまたは演算装置等が好適に用いられる。したがって、飛行制御装置21を構成する対気速度推定演算部211および飛行制御演算部212は、飛行制御装置21の機能構成であって、CPU等の演算器が、図示しない記憶部に格納されるプログラムに従って動作することにより実現される構成であればよい。あるいは、飛行制御演算部212は、前記CPU等の演算器により構成される一方、対気速度推定演算部211は、公知のスイッチング素子、加算器、減算器、比較器等による論理回路として構成されてもよい。
なお、慣性航法装置22、燃料流量計23、および推進装置30の具体的な構成も特に限定されず、飛行体の種類に応じた公知の構成が好適に用いられる。また、飛行制御装置21には、対気速度推定演算部211および飛行制御演算部212以外の公知の機能ブロックが含まれてもよいことはいうまでもない。
前述した飛行制御装置21を備える飛行体は特に限定されない。飛行体の一例について図3(a)〜(c)を参照して説明すると、例えば図3(a)に示すように、一般的な旅客航空機(旅客機)10Aが飛行制御装置21を備えていてもよいし、図3(b)に示すように、無人飛行機10Bが飛行制御装置21を備えていてもよいし、図3(c)に示すように、ロケットまたはミサイル等の飛しょう体10Cが飛行制御装置21を備えていてもよい。
旅客機10Aにおいては、飛行制御装置21以外に、図1に示す慣性航法装置22(図中INSと略記)および燃料流量計23(図中FFMと略記)と、エアデータセンサ24(図中ADSと略記)とを備えている。エアデータセンサ24はピトー管を含んでいるが、飛行制御装置21は、前記のとおり対気速度推定演算部211を含んでいるので、エアデータセンサ24の冗長構成とすることができる。この点は、無人飛行機10Bも同様である。これに対して、飛しょう体10Cにおいては、当該飛しょう体10Cの種類にもよるが、コスト上、高価なピトー管を含むエアデータセンサ24を備えることができない場合であれば、飛行制御装置21は、エアデータセンサ24の代替構成とすることができる。
旅客機10Aまたは無人飛行機10B等、通常の飛行体は、対気速度および対地速度を取得するために、慣性航法装置22およびエアデータセンサ24を搭載している。対地速度は飛行体の航法に必要な速度であり、対気速度は飛行制御において必要な速度である。ところが、飛行体の飛行条件によっては、対地速度と対気速度との間に大きな差が生じる。例えば、上空1万メートル付近に流れるジェット気流に航空機が乗っている場合であれば、ジェット気流の風速は秒速100mを超えることもあるので、対気速度に大きな影響を与え、それゆえ対地速度との差を大きくしてしまう。それゆえ、飛行体には慣性航法装置22およびエアデータセンサ24が搭載される。
これに対して、本発明においては、飛行制御装置21が対気速度推定演算部211を備えているので、後述するように、ピトー管等のエアデータセンサ24を備えていなくても、対気速度を推定演算することができる。それゆえ、前述したとおり、飛行制御装置21は、エアデータセンサ24の冗長構成として用いることができ、また、エアデータセンサ24の代替構成として用いることができる。
[対気速度推定演算部]
次に、対気速度推定演算部211の具体的な構成について、図1および図2に加えて、図4を参照して具体的に説明する。図4は、対気速度推定演算部211が実行する対気速度の推定演算処理の流れを示しており、プロセスP01〜P06が対気速度推定演算部211により実行される。なお、図4は推定演算処理を説明する図であり、機能ブロック構成を説明する図ではないため、図4に示す「慣性航法装置」および「燃料流量計」には、説明の便宜上、符号は付していない。
前述したように、対気速度推定演算部211に対しては、慣性航法装置22からデータD01〜D04が入力される。データD01は機体のロール姿勢角φであり、データD02は機体のピッチ姿勢角θであり、データD03は機体のピッチ経路角γであり、データD04は、飛行体10の飛行高度Hである。これらデータD01〜D04は慣性航法装置22により計測される。
対気速度推定演算部211は、これらデータD01〜D04のうち、データD02:ピッチ姿勢角θ(単位:°)およびデータD03:ピッチ経路角γ(単位:°)を用いて、飛行体10の迎角(トリム迎角)α(単位:°)を推定する(図2(b)参照)プロセスP01を実行する。プロセスP01では、迎角αを次に示す式(i)により算出することで推定する。
α=θ−γ … (i)
次に、対気速度推定演算部211は、プロセスP01で推定(算出)された迎角αと、データD04:飛行高度Hとから、飛行体10の飛行時の揚力係数Cを算出するプロセスP0を実行する。プロセスP02では、揚力係数Cを次に示す式(ii)により算出する。
Figure 0005690127
また、対気速度推定演算部211は、データD04:飛行高度Hから、飛行中の空気密度ρ(単位kg/m3 )を算出するプロセスP03を実行する。飛行体10の飛行高度Hは、一般に気圧高度で示されるので、プロセスP03では、当該気圧高度を用いて空気密度ρを算出する。
また、対気速度推定演算部211は、全備状態の自重W(単位:N)を算出するプロセスP04を実行する。このプロセスP04では、離陸前の飛行体10の諸元である、飛行体10の搭載燃料と飛行体10のペイロードとの和から全備状態の自重Wを算出する。さらに、対気速度推定演算部211は、前記全備状態の自重Wと燃料流量fとから、飛行中の自重W(単位:N)を算出するプロセスP05を実行する。燃料流量fは燃料流量計23から取得される。プロセスP05では、飛行中の自重Wを次に示す式(iii)により算出する。なお、式(iii)におけるGは重力加速度(単位:m/s2 )であり、Tは飛行体10の飛行時間(単位:s)である。
Figure 0005690127
そして、対気速度推定演算部211は、慣性航法装置22で計測されたデータD01:ロール姿勢角φ、プロセスP02でデータD02:ピッチ姿勢角θおよびデータD03:ピッチ経路角γから算出された揚力係数C、プロセスP03でデータD04:飛行高度Hから算出された空気密度ρ、プロセスP04およびP05でデータD05:燃料流量f、データD06:搭載燃料、およびデータD07:ペイロードから算出された飛行中の自重W、並びに、飛行体10の機体の諸元であるデータD08:代表面積S(単位:m2 )から、プロセスP07にて対気速度U(単位:m/s)を推定演算する。プロセスP07では、対気速度Uを次に示す式(I)により算出する。なお、nは、飛行体10の飛行時の荷重倍数である。
Figure 0005690127
なお、飛行体10が水平飛行を行っているときには、慣性航法装置22で計測されるロール姿勢角φ=0°であるので、荷重倍数n=1となるが、飛行体10が水平定常旋回飛行を行っている場合には、ロール姿勢角φ>0°となる。そこで、対気速度推定演算部211は、プロセスP06で荷重倍数nを次に示す式(iv)により算出する。
Figure 0005690127
荷重倍数n=1の場合には、前記式(I)は次に示す式(I−1)となり、荷重倍数nが前記式(iv)により算出される場合には、前記式(I)は次に示す式(I−2)となる。
Figure 0005690127
このように、対気速度推定演算部211は、前記式(I)により飛行体の対気速度を推定演算処理するが、当該式(I)における揚力係数Cは、飛行体の飛行マッハ数をMとし、迎角αの変化に応じた揚力傾斜をCLαとし、迎角α=0のときの前記揚力係数をCL0としたときに、次に示す式(II)から算出する。なお、この式(II)は、迎角αの関数である前記式(ii)を、次に示す飛行マッハ数Mの関数として記述したものである。
Figure 0005690127
本発明においては、対気速度推定演算部211は、対気速度指令値Uと対気速度Uとが実質的に同等であるか否かに応じて、前記式(II)により揚力係数Cを算出するか、前記(I)および前記(II)を用いて飛行マッハ数Mを算出してから、対気速度推定値Uを演算する構成となっている。
前記式(I)は、飛行体の飛行高度Hが一定であるときに、当該飛行体の空力特性から導き出される対気速度Uと飛行体の迎角αとの関係に基づくものである。また、前記式(II)は、揚力係数Cを迎角αと飛行マッハ数Mとから算出するものである。いずれの式も複雑な計算式ではなく、飛行制御上で基本的に用いられる式となっている。本発明では、これら基本的で簡潔な式を用いるとともに、対気速度指令値Uと対気速度Uとが実質的に同等であるか否かに基づいて、揚力係数Cを直接算出するか、揚力係数を算出しない代わりに飛行マッハ数Mを算出することによって、対気速度推定値Uを算出している。
それゆえ、飛行制御装置21においては、複雑な演算処理を行うことなく、また、ピトー管を用いることなく対気速度を推定演算することができる。その結果、一般的な航空機(例えば旅客機10A)または無人飛行機10B等においては、飛行制御装置21をエアデータセンサ24の冗長構成に利用することができ、あるいは、飛しょう体10C等においては、飛行制御装置21を高価なピトー管の代替構成として用いることができる。
[推定演算処理]
次に、前述した対気速度の推定演算処理について、より詳細に説明する。まず、飛行体が水平飛行しているときには、飛行体においては水平姿勢で力が釣り合った状態となっているので、当該飛行体の自重を支持する大きさの揚力が発生していることになる。この揚力は、一般的に、次に示す式(v)で示される。
Figure 0005690127
飛行体が水平飛行の状態にあれば、当該飛行体の迎角αは、ピッチ姿勢角θに等しく、このピッチ姿勢角θは、慣性航法装置22から取得することができる。また、飛行体が受ける風の方向等によってピッチ経路角γが発生しても、慣性航法装置22によりピッチ経路角γを取得することができる。それゆえ、前記式(i)から迎角αを算出することができる。具体的には、飛行体がトリム(釣り合い)状態にあれば極端に大きな加速度が発生しないため、例えば飛行体の上下方向に風が吹いたとすれば、それによって飛行体は上下に移動することになる。この場合、ピッチ経路角γはゼロでない(γ≠0)が、ピッチ経路角γは慣性航法装置22によりγを取得できるので、迎角αは前記式(i)から算出することができる。
そして、揚力係数Cは、前記式(ii)に示すように迎角αの関数であるので、当該式(ii)に対して、前記のように取得または算出された迎角αを代入すれば算出することができる。また、空気密度ρは、前述したように慣性航法装置22の飛行高度Hから算出することができる。
また、自重Wは、前記式(iii)により、飛行開始前(離陸前)の全備状態の自重Wから燃料消費量に対応する重量を減算することにより算出することができる。燃料消費量は、燃料流量計23から取得される燃料流量fから算出することができる。つまり、燃料流量計23は、エンジンへ供給される燃料の単位時間当たりの量(燃料流量f)を計測するものであり、それゆえ、この燃料流量fから燃料の消費量に対応する重量を算出することができる。
また、代表面積Sは、飛行体それぞれに固有の定数であるため飛行中も変化することがない。それゆえ、対気速度Uを基準として前記式(v)を変形すると、前記式(I)が得られる。なお、水平飛行においては荷重倍数n=1であるので、このときの前記式(I)は前述した式(I−1)として記述される。
ここで、揚力係数Cを示す前記式(ii)は、次に示すように、前述した式(II)として記述することができる。式(II)におけるCLα(M)・αは、迎角αによる揚力係数の変化量を示し、CL0(M)は、迎角α=0のときの揚力係数の既定値を示しているので、飛行時の揚力係数Cは、これらの値を加算したものとなる。
Figure 0005690127
さらに、飛行マッハ数Mは、飛行体の飛行環境の音速をaとしたときに、次の式(III)で示される。なお、飛行環境の音速aは飛行高度Hに依存するため、慣性航法装置22により取得される飛行高度Hから算出することができる。
Figure 0005690127
前記式(II)において、CLαおよびCL0は、風洞試験によって取得できる値であり、飛行マッハ数Mに依存する。したがって、これら係数は、飛行マッハ数Mの関数として記述することができる。
ところで、前記式(III)においては、対気速度Uは、推定演算の対象であるため不明である。これに対して、図2に示す推進装置30のフィードバック制御が維持されていれば、対気速度指令値U、対気速度Uおよび対気速度推定値Uは実質的に同じ値に保持される。つまり、対気速度指令値Uと対気速度Uとは実質的に同等と見なすことができるので、前記式(II)および式(III)から、揚力係数Cは、次の式(II−1)で示すことができる。
Figure 0005690127
ここで、図2に示すフィードバック制御では、飛行制御演算部212は、対気速度指令値Uを用いて推進装置30を制御しているが、前記式(III)から明らかなように、飛行体の飛行マッハ指令値Mを用いて推進装置30を制御することもできる。つまり、飛行マッハ数指令値Mは、前記式(III)から対気速度指令値Uを飛行環境の音速aで除算したものになるので、前記式(II−1)は、次の式(II−2)として記述することができる。
Figure 0005690127
このように、飛行体の対気速度Uと対気速度指令値Uとが実質的に同等と見なせる場合には、対気速度推定演算部211は、実際の対気速度Uが不明であっても、前記式(II−1)または式(II−2)から揚力係数Cを算出することができ(図2におけるプロセスP01およびプロセスP02)、また、その他の変数または定数も前述したように容易に取得することができる(図2におけるデータD01、データD08、プロセスP03〜P05)ので、対気速度指令値Uまたは飛行マッハ数指令値Mが明らかであれば、前記式(I−1)および式(II)から対気速度推定値Uを算出することができる。
ここで、対気速度Uと対気速度指令値Uとが実質的に同等と見なせない場合であっても、対気速度推定演算部211は対気速度Uを推定演算することができる。具体的には、図2に示す推進装置30のフィードバック制御が成立しないとき、例えば、推進装置30の故障時等には、対気速度Uと対気速度指令値Uとが大きく異なるため、対気速度Uと対気速度指令値Uとを同等と見なすことができなくなる。この場合、前記式(II)と式(II−1)とが等価であると見なせない状態にある。
そこで、前記式(II)および式(III)を前記式(I−1)に直接代入する。これにより、次に示す式(II−3)が得られる。この式(II−3)は飛行マッハ数Mの関数であり、揚力係数Cを含まない式となっている。
Figure 0005690127
この式(II−3)から逐次法によって数値的に解析することで飛行マッハ数Mを算出することができる。得られた飛行マッハ数Mに、飛行環境の音速aを乗算する(前記式(III)参照)することにより、対気速度推定値Uが算出される。
次に、飛行体が水平定常旋回飛行しているときには、図4のプロセスP06に示すように、前記式(I)における荷重倍数nが前記式(iv)で示される。そこで、前記式(I)は前記式(I−2)として記述することができる。そして、水平定常旋回飛行時において、飛行体の対気速度Uと対気速度指令値Uとが実質的に同等と見なせる場合には、対気速度推定演算部211は、前記式(II−1)または式(II−2)により揚力係数Cを算出し、前記式(I−2)により対気速度推定値Uを算出する。
一方、対気速度Uと対気速度指令値Uとが大きく異なる場合には、前記式(II−3)は、次に示す式(II−4)となる。それゆえ、対気速度推定演算部211は、この式(II−4)から逐次法により飛行マッハ数Mを算出し、前記式(III)により対気速度推定値Uを算出する。
Figure 0005690127
なお、前記式(I−2)または前記式(II−4)のいずれにおいても、φ=0°であれば、前記式(I−1)または前記式(II−3)になるので、飛行体が水平飛行状態であっても水平定常旋回飛行状態であっても、一定の高度で飛行を継続している限り、対気速度推定演算部211は対気速度推定値Uを算出することができる。したがって、前記式(I)および前記式(II)は、飛行状態に関係なく一定の高度で飛行している限り対気速度の推定演算に利用することができる。
また、飛行体が受ける風の方向等によって厳密な水平飛行が実現できない場合であっても、当該飛行体がトリム状態にあって略水平飛行していると見なすことができれば、本実施の形態で説明した対気速度の推定演算は可能である。例えば前述したように、飛行体が風により上下運動しても、前記式(I)が成立すると見なせる程度の移動であれば、釣り合い状態が壊れずに飛行体に大きな加速度が発生しないので、本実施の形態に係る飛行制御装置21は前述した推定演算を行うことができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、飛行体10は燃料流量計23を備えており、対気速度推定演算部211は、燃料流量計23から取得される燃料流量fを用いて飛行体10の自重Wを算出して対気速度を推定演算していたが、本実施の形態では、燃料流量計23を備えていなくても対気速度を推定演算することができる。
本発明の実施の形態2に係る飛行制御装置21は、基本的に前記実施の形態1と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略するが、図5(a)または(b)に示すように、本実施の形態に係る飛行制御装置21を搭載する無人飛行機10Dまたは飛しょう体10Eは、燃料流量計23を備えていない。
ここで、飛行体10の飛行時の自重Wは、前記式(iii)で表される。この式(iii)は、飛行体10の全備状態の自重Wから燃料の消費量に対応する重量を減算していく式である。全備状態の自重Wは、空虚状態の自重に燃料およびペイロード等の搭載物の重量を加えた値であって、飛行開始前(離陸前)の既知の値となる。一方、燃料流量計23が飛行体10に搭載されていなければ、燃料流量fが取得できないので、燃料の消費量に対応する重量を算出することができない。
これに対して、本実施の形態では、対気速度推定演算部211は、図6に示すように、推進装置30からエンジンの回転数Ω(データD09)を取得し、プロセスP08において、取得した回転数Ωから次に示す式(IV)により燃料流量fを算出することができる。
Figure 0005690127
この式(IV)は、データD09:回転数ΩとデータD04:飛行高度Hによって燃料流量fを定式化したものである。通常の推進装置30は、エンジンの制御のために回転数計を搭載しているため、対気速度推定演算部211は、推進装置30からデータD09:回転数Ωを直接取得することができる。また、飛行高度Hは慣性航法装置22から取得することができる。この式(IV)は、テーブルとして図示しない記憶部に記憶させておき、対気速度推定演算部211は、このテーブルを参照することによって、式(iii)から自重Wを算出することが可能になる。
なお、図6におけるその他のデータおよびプロセスは、前記実施の形態1で参照した図4と同様であるので、その説明は省略する。また、図5(a),(b)に示す無人飛行機10Dおよび飛しょう体10Eは、燃料流量計23を搭載していない以外は、前記実施の形態1で参照した図3(b),(c)に示す無人飛行機10Bおよび飛しょう体10Cと同様であるので、その説明を省略する。
ここで、本実施の形態および前記実施の形態1においては、対気速度推定演算部211は、飛行制御装置21に含まれる構成となっているが、本発明はこれに限定されず、対気速度推定演算部211が、飛行制御装置21から独立した対気速度推定演算装置として構成されてもよい。
なお、本発明は前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態や複数の変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、ピトー管を備えるにはコスト高となるような飛行体、あるいは、ピトー管を備えており、一定高度では水平飛行し得る構成の飛行体等に広く好適に用いることができる。
10 飛行体
10A 旅客機(飛行体)
10B,10D 無人飛行機(飛行体)
10C,10E 飛しょう体(飛行体)
21 飛行制御装置
22 慣性航法装置
23 燃料流量計
24 エアデータセンサ
211 対気速度推定演算部
212 飛行制御演算部

Claims (7)

  1. 飛行体の対気速度をU、当該飛行体の自重をW、当該飛行体の飛行時の荷重倍数をn、当該飛行体の飛行時の揚力係数をCL、当該飛行体の飛行時の空気密度をρ、当該飛行体の代表面積をSとしたときに、次の式(I)
    Figure 0005690127
    により、前記対気速度を推定演算する対気速度推定演算部を備えており、
    当該対気速度推定演算部は、前記飛行体の飛行マッハ数をMとし、前記飛行体の迎角をαとし、当該迎角αの変化に応じた前記揚力傾斜をCLαとし、前記迎角α=0のときの前記揚力係数をCL0としたときに、前記揚力係数を、次の式(II)
    Figure 0005690127
    から算出するように構成され
    前記迎角αは、前記飛行体が備える慣性航法装置で計測されるピッチ姿勢角θおよびピッチ経路角γの差分として推定され、
    さらに、前記待機速度推定演算部は、前記飛行体の飛行制御に用いられる対気速度指令値と前記対気速度とが実質的に同等である場合には、前記飛行体の飛行環境の音速をaとして、前記飛行マッハ数Mを、次の式(III)
    Figure 0005690127
    で示したときに、当該式(III)の対気速度を前記対気速度指令値に置き換えた上で前記式(II)の前記飛行マッハ数に代入した式から、前記揚力係数を算出し、当該揚力係数の算出値を前記式(I)に適用することにより、当該式(I)から対気速度を推定演算することを特徴とする、飛行制御装置。
  2. 前記対気速度推定演算部は、前記飛行体が水平飛行を行っている場合には、前記荷重倍数をn=1に設定し、前記飛行体が水平定常旋回飛行を行っている場合には、前記荷重倍数を
    Figure 0005690127
    (ただし、φは前記飛行体のロール姿勢角)に設定するよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の飛行制御装置。
  3. 前記対気速度推定演算部は、前記式(II)の前記飛行マッハ数を飛行マッハ数指令値に置き換えた式から前記揚力係数を算出し、当該揚力係数の算出値を前記式(I)に適用することにより、前記対気速度を推定演算することを特徴とする、請求項1または2に記載の飛行制御装置。
  4. 前記対気速度と前記飛行体の対気速度指令値とが実質的に同等でない場合には、
    前記対気速度推定演算部は、前記式(II)により前記揚力係数を算出せずに、前記飛行体の飛行環境の音速をaとして、前記飛行マッハ数Mを、次の式(III)
    Figure 0005690127
    で示したときに、当該式(III)および前記式(II)を前記式(I)に代入して得られる前記飛行マッハ数Mの関数から、逐次法によって当該飛行マッハ数Mを算出し、その算出値に前記音速aを乗算することで、前記対気速度を推定演算するよう構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の飛行制御装置。
  5. 前記対気速度推定演算部は、
    前記飛行体が備えるエンジンの回転数をΩとし、前記飛行体の飛行高度をHとしたときに、前記エンジンの燃料流量fを、次の式(IV)
    Figure 0005690127
    により定式化した上で、当該燃料流量fから前記自重Wを算出するよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の飛行制御装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の飛行制御装置を備えることを特徴とする、飛行体。
  7. 慣性航法装置をさらに備えていることを特徴とする、請求項に記載の飛行体。
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