JP6288115B2 - 波長変換部材及びこれを用いた光源装置 - Google Patents
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Description
一方、強度と放熱性を向上させるために厚くかつ大面積の蛍光体含有部材を用いると、レーザ光がその中で広がりやすく、輝度を低下させる。
(1)レーザ光を反射する光反射部材及び該光反射部材の上に設けられた蛍光体含有層を備え、
前記蛍光体含有層は、レーザ光が照射される1以上の凸部を有し、
前記凸部は、前記凸部に照射されるレーザ光のスポットより大きいことを特徴とする波長変換部材。
(2)上述した波長変換部材と、
前記蛍光体含有層にレーザ光を照射するための1以上のレーザ素子と、を備え、
前記波長変換部材は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光が前記凸部に照射される位置に配置されている光源装置。
一実施形態の波長変換部材は、図1A及び図1Bに示すように、レーザ光を反射するための光反射部材と、この光反射部材上に設けられた蛍光体含有層とを備える。光反射部材は、基板の上に設けられている。
蛍光体含有層は、レーザ光が照射される1以上の凸部を有する。具体的には、蛍光体含有層は、基板側から、ベース部と、ベース部と連続した凸部とを有する。凸部は、凸部に照射されるレーザ光のスポットより大きい。
これにより、凸部よりも大きなベース部を基板等に固定することができるため、強度を向上させることができ、また、このようなベース部を基板等への放熱経路とすることができるため、放熱性を向上させることができる。加えて、凸部により、凸部に照射されるレーザ光の蛍光体含有層内部での広がりを抑えることができるため、波長変換部材にレーザ光を照射する発光装置の輝度を向上させることができる。
基板は、光反射部材を介して蛍光体含有層が固定される部材である。基板には、導電性、絶縁性等種々の材料を用いることができる。例えば、基板の材料としては、金属、セラミックス、ガラス、又はこれらの組み合わせが挙げられる。金属とは、例えば、Ag、Cu、Al、Au、Rh、又はこれら一種以上を含む合金等であり、セラミックスとは、例えば、アルミナ等である。基板は、これら材料の単層又は積層構造のいずれでもよい。
基板は、後述する蛍光体含有層よりも熱伝導率の大きな材料により形成されていることが好ましい。これにより、蛍光体含有層の熱を効率的に放熱することができる。そのような材料としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金が挙げられる。なお、蛍光体含有層から基板への放熱経路が確保されるように、典型的には、蛍光体含有層は光反射部材と接合層を介して基板に固定されている。各部材は直接接していなくてもよく、各部材の間に密着層やバリア層等を設けることができる。また、上面視において、基板の面積は蛍光体含有層の面積よりも大きいことが好ましい。これにより、蛍光体含有層のほぼ全面を、光反射部材等を介して基板に固定することができるため、強固に固定することができ、また、効率的に放熱することができる。なお、上面視または平面視とは、基板の主面に対して実質的に垂直な方向から見た場合を指す。
基板の厚みは、所望の強度を確保し得る厚みがあればよく、例えば、500μm程度以上が挙げられる。また、基板の厚みは、例えば5mm以下とする。通常、基板は蛍光体含有層よりも厚い。
光反射部材は、少なくとも蛍光体含有層と対面する領域において、照射されるレーザ光を反射可能であることが好ましい。例えば、蛍光体含有層の一方の主面側(下面側)に膜状の光反射部材を形成する。基板は、光反射部材の蛍光体含有層とは反対の側に配置すればよい。光反射部材は、少なくとも蛍光体含有層の凸部の直下に配置されていればよく、蛍光体含有層の下面のほぼ全てに設けることが好ましい。また、光反射部材は、照射されるレーザ光に対する反射率が60%以上であることが好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。光反射部材は、蛍光体の波長変換光に対する反射率も60%以上であることが好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。幅広い波長帯で比較的高い反射率を得るために、光反射部材は金属層を含むことが好ましい。例えば、光反射部材は、Ag層またはAl層を含む。光反射部材の厚みは、上述の反射率が得られる程度に厚いことが好ましく、例えば100nm以上とする。光反射部材の厚みは、例えば3μm以下とすることができる。
蛍光体含有層は、レーザ素子から出射されるレーザ光を波長変換するために利用される層である。そのために、レーザ素子から出射されるレーザ光を波長変換可能な蛍光体を含んでいる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体、LAG系蛍光体、TAG系蛍光体が挙げられる。2種以上の蛍光体を1つの蛍光体含有層12内に含めることもできる。特に、活性層がGaN系材料からなるレーザ素子を用いる場合には、YAG系蛍光体が好ましい。レーザ光に対する耐久性が高く、青色レーザと組み合わせて白色光を得ることができるためである。
上面視における凸部の面積は、照射されるレーザ光のスポットを完全に内包可能な程度に大きく、且つ、所望の輝度が得られる程度に小さいことが好ましい。例えば、上面視における凸部の面積は、レーザ光のスポット面積の2倍以下が好ましい。すなわち、凸部の面積はレーザ光のスポットの面積の100%〜200%程度が好ましく、110%〜150%程度が好ましい。なお、輝度の単位はcd/m2であり、輝度とは単位面積あたりの光度である。したがって、凸部の面積が大きくなり発光面が大きくなるほど輝度は小さくなる。これを避けるために、凸部の面積は、具体的には、1mm2以下であることが好ましく、0.5mm2以下であることがより好ましい。凸部の大きさをこのような範囲とすることにより、LEDよりも高輝度であるレーザダイオードの利点をより活かすことができる。また、凸部の面積は、例えば0.01mm2以上であり、0.25mm2以上であってもよい。なお、レーザ光のスポットとは、レーザ光が凸部の表面に到達したときの形状を指す。レーザ光の遠視野像(FFP)は略楕円形状であるが、例えば後述するように基板の主面に対して交差する方向からレーザ光を照射すれば、レーザ光のスポットは楕円が変形した形状となる。
凸部は、頂面、すなわちレーザ光照射側の面を有する。頂面は、曲面(ドーム形状又は椀形状)等でもよいが、実質的に平坦な面であることが好ましい。この場合、凸部は、頂面から光反射部材に向かう方向に延びる側面も有する。このような凸部は、曲面からなる凸部よりも容易に形成することができる。
凸部は、ベース部に対して、1つのみ配置されていてもよい。この場合、ベース部のほぼ中央に凸部が配置されていることが好ましい。これにより、凸部で発生した熱をベース部のほぼ中央から広げることができるため、効率的に放熱することができる。
また、凸部は、溝(例えば、図1A及び図1Bの12c等)によって区画されていてもよい。つまり、蛍光体含有層の表面が溝によって区画されていてもよい。この場合、溝の底面がベース部の表面に相当する。また、凸部は、溝を挟んで、複数配置されていてもよい。なお、凸部が複数配置される場合、少なくとも1つの凸部12aが上述した大きさを有していればよい。このような凸部12aにレーザ光を照射する。レーザ光を照射しない他の凸部12a’は、上述した大きさを有する少なくとも1つの凸部12aと、形状、大きさ等が同一でもよいし、異なってもよい。なお、このような凸部12a’がある構成はダイシング装置等により溝を形成すれば作製可能であるため、容易に製造することができる。
なお、溝は、全てが同じ深さ及び/又は幅であることが好ましいが、上述した凸部12aを区画する溝が、上述した幅及び深さを有している限り、上述した凸部12a以外の凸部12a’を区画する溝が、上述した幅及び/又は深さを有していてもよい。
なお、図2A及び図2Bに示すように凸部22aが1つのみである場合は、ベース部22bのうち凸部22aから露出した領域を、上述の溝と同様の形状等とすることができる。
溝の形成は、例えば、ダイシング、マシニングセンタにより、実行することができる。溝の形成は、フォトリソグラフィ及びエッチング工程、リフトオフ法等を利用したパターニングでもよい。なかでも、ブレード又はレーザを用いたダイシング装置により溝を形成することが好ましい。これにより、容易に溝を形成することができる。例えば、蛍光体含有層に対してブレード又はレーザを縦横に走査すればよい。この場合、上面側から見て、溝は蛍光体含有層の端まで達してよい。なお、溝の形成は蛍光体含有層を基板に固定した後に行ってもよい。このようにすれば、溝による蛍光体含有層の分離をより抑制しやすいと考えられる。
一実施形態の発光装置100は、図8に示すように、上述した蛍光体含有層12にレーザ光を照射するための1以上のレーザ素子80を備える。波長変換部材10は、レーザ素子80から照射されるレーザ光Aが、波長変換部材10の凸部12aに照射される位置に配置されている。
このような構成により、ベース部において、蛍光体含有層の面積を確保することにより、蛍光体含有層の強度及び放熱性を向上させることができるとともに、凸部により蛍光体含有層内部でのレーザ光等の広がりを抑えることができる。その結果、発光面を主に凸部に限定することができるため、光源装置の輝度を向上させることができる。
レーザ素子は、光源装置の光源として用いられる。レーザ素子が出射するレーザ光は指向性が強い光であるため、発光ダイオード(LED)が発する光よりも一般的に輝度が高い。したがって、光源としてレーザ素子を用いることにより、LEDを用いる場合よりも高輝度な光源装置を実現することができる。
レーザ素子は、例えばパッケージに収容された状態で用いる。パッケージによりレーザ素子が気密封止されていることが好ましく、これによりレーザ素子が出射するレーザ光による集塵を抑制することができる。
レーザ素子は複数配置されていてもよい。この場合、複数のレーザ素子は、これらから出射されるレーザ光が、それぞれ、波長変換部材の同じ凸部に照射される位置に配置されていることが好ましい。これにより、1つの凸部により高密度のレーザ光を照射することができ、さらに高輝度化することができる。
レーザ素子は、例えば、430〜470nmの範囲にピーク波長を有するレーザ光を出射する。このような波長帯のレーザ光は、YAG系蛍光体の励起に適している。また、このような波長帯のレーザ光を出射するレーザ素子としては、GaN系レーザ素子が挙げられる。
発光装置は、例えば、光制御部材、レンズ(集光レンズ、コリメートレンズ等)、ダイクロイックミラー、ファイバー等の部材を単独で又は組み合わせて用いてもよい。例えば、特開2013−250321号公報、特開2012−243624号公報等がその一例として挙げられる。このような部材を利用することにより、レーザ光のスポットのサイズ及び形状を調整することができる。また、蛍光体含有層を経た後の光をレンズ等を用いて集光してもよい。
この実施形態1の波長変換部材10は、図1A及び図1Bに示すように、レーザ光を反射するための光反射部材13と、この光反射部材13上に設けられた蛍光体含有層12とを備える。光反射部材13は、基板11の上に設けられている。
蛍光体含有層12は、基板11側から、ベース部12bと、ベース部12bと連続した凸部12aとを有する。凸部12aは、凸部12aに照射されるレーザ光のスポットより大きい。
蛍光体含有層12は、平面視において基板11の中央部に固定されている。ベース部12bの外形は、平面形状が四角形であり、3mm×3mm程度の大きさ、100μm程度の厚さを有する。すなわち、蛍光体含有層12の下面から溝12cの下端までの距離が40μm程度である。ベース部12bと凸部12aとの合計厚さは、100μm程度である。
蛍光体含有層12の表面には、直線状の溝12c(幅0.5mm程度)が縦横に一定の間隔で2本ずつ配置されており、これによって、蛍光体含有層12の中央部が区画されて平面形状が四角形の凸部12aとなっている。従って、凸部12aには、溝12cを介して縦横斜めに複数の凸部12a’が隣接して配置されている。溝12cの深さは、60μm程度である。
凸部12aの頂面の大きさは1mm2よりも小さい。具体的には、0.7mm×0.7mm程度の四角形である。
凸部12a、12a’の頂面は平坦である。
蛍光体含有層12の下には光反射部材13が設けられており、光反射部材13が接合層14によって基板11に固定されている。光反射部材13は、蛍光体含有層12側から順に、SiO2膜とNb2O5膜が繰り返し積層された誘電体多層膜と、Ag層と、を有する。光反射部材13の波長400〜800nmの光に対するレーザ光の反射率は95〜99%程度である。
まず、平均粒径が約10μmのYAG系蛍光体[Y2.95Ce0.05]Al5O12からなる粉末と酸化アルミニウム(Al2O3)からなる保持体とを混合し、SPS焼結法を用いて焼結して、塊状の蛍光部材を作製する。
その後、蛍光部材を3mm×3mm程度のサイズに個片化し、基板11の上面に接合層14によって接合する。接合層14はAuSn共晶合金を主に含む。その後、溝12cを形成することにより、蛍光体含有層12を備えた波長変換部材10を作製する。
この実施形態2の波長変換部材20は、図2A及び図2Bに示すように、レーザ光を反射するための光反射部材23と、この光反射部材23上に設けられた蛍光体含有層22とを備える。
蛍光体含有層22が、ベース部22bの略中央に、ベース部22bと連続した1つの凸部22aを有する以外、実施形態1の波長変換部材10と同様の構成を有する。
本実施形態においても、実施形態1の波長変換部材10と同様の効果が得られる。また、凸部22aの側面から出た光が蛍光体含有層22に再入射しにくいため、凸部22a以外の領域における発光を抑制することができる。
この実施形態3の波長変換部材30は、図3に示すように、レーザ光を反射するための光反射部材と、この光反射部材上に設けられた蛍光体含有層32とを備える。
平面視において、基板11の大きさは、20mm×40mm程度であり、蛍光体含有層32の大きさは、6mm×6mm程度である。蛍光体含有層32において、幅0.5mmの溝32cを介して凸部32aが3列3行で、ベース部32b上に、一体的に、蛍光体含有層32の中央部に配列され、その外周に、溝32cを介して凸部32a’が隣接するように配置されている以外、実施形態1の波長変換部材10と同様の構成を有する。
本実施形態においても、実施形態1の波長変換部材10と同様の効果が得られる。
また、凸部32aは、レーザ光を異なる複数の位置に照射する場合に対応するように配置されている。レーザ光は、各凸部32aを1つずつ所定の順序で照射してもよい。
この実施形態4の波長変換部材40は、図4に示すように、レーザ光を反射するための光反射部材と、この光反射部材上に設けられた蛍光体含有層42とを備える。
蛍光体含有層42が、ベース部42bの略中央に、ベース部42bと連続した、平面形状が円形の1つの凸部42aを有し、凸部42aの外周には溝42cが形成されており、溝42cの外周には、凸部42a’が配置されている以外、実施形態1の波長変換部材10と同様の構成を有する。
本実施形態においても、実施形態1の波長変換部材10と同様の効果が得られる。また、凸部の平面視形状が円形であるため、レーザ光のスポット形状との近似性が実施形態1の波長変換部材10よりも高い。これにより、レーザ光が照射されない部分の面積を減らすことが可能であり、輝度をさらなる向上を図ることができる。
この実施形態5の波長変換部材50は、図5に示すように、ベース部52bの略中央に、ベース部52bと連続した凸部52aを有する蛍光体含有層52を備える。
凸部52aを区画する溝52cの断面形状がV字状である以外、実施形態1の波長変換部材10と同様の構成を有する。
この実施形態6の波長変換部材60は、図6に示すように、ベース部62bの略中央に、ベース部62bと連続した凸部62aを有する蛍光体含有層62を備える。
凸部62aを区画する溝62cの断面形状が底面側で幅狭のテーパー形状である以外、実施形態1の波長変換部材10と同様の構成を有する。
この実施形態7の波長変換部材70は、図7に示すように、ベース部72bの略中央に、ベース部72bと連続した凸部72aを有する蛍光体含有層72を備える。
凸部72aを区画する溝72cの断面形状が半楕円形状である以外、実施形態1の波長変換部材10と同様の構成を有する。
この実施形態8の発光装置100は、図8に示すように、波長変換部材10と、蛍光体含有層12にレーザ光を照射するための1以上のレーザ素子80を備える。波長変換部材10は、レーザ素子80から照射されるレーザ光Aが、波長変換部材10の凸部12aに照射される位置に配置されている。
レーザ素子80は、ピーク波長が約450nmのレーザ光を出射可能であり、そのレーザ光のFFPは略楕円形状である。図8に示すようにレーザ光は凸部12aの頂面に対して斜め方向から入射するため、凸部12aの頂面におけるレーザ光のスポット形状はほぼ楕円形状である。スポットのサイズは、例えば、長手方向の長さが0.5mmであり、短手方向の長さが0.3mmである。
11 基板
12、22、32、42、52、62、72 蛍光体含有層
12a、22a、32a、42a、52a、62a、72a 凸部
12a’、32a’、42a’ 凸部
12b、22b、32b、42b、52b、62b、72b ベース部
12c、32c、42c、52c、62c、72c 溝
13、23 光反射部材
14 接合層
80 レーザ素子
100 発光装置
A レーザ光
B 光
Claims (9)
- レーザ光を反射する光反射部材及び該光反射部材の上に設けられた蛍光体含有層を備え、
前記蛍光体含有層は、レーザ光が照射される1以上の凸部を有し、
前記凸部は、前記凸部に照射されるレーザ光のスポットより大きく、
前記凸部は実質的に平坦な頂面を有し、該頂面の面積は、前記レーザ光のスポット面積の2倍よりも小さい面積であることを特徴とする波長変換部材。 - レーザ光を反射する光反射部材及び該光反射部材の上に設けられた蛍光体含有層を備え、
前記蛍光体含有層は、レーザ光が照射される1以上の凸部を有し、
前記凸部は、前記凸部に照射されるレーザ光のスポットより大きく、溝によって区画されており、該溝は、前記蛍光体含有層の厚みの50〜80%の深さを有することを特徴とする波長変換部材。 - レーザ光を反射する光反射部材及び該光反射部材の上に設けられた蛍光体含有層を備え、
前記蛍光体含有層は、レーザ光が照射される1以上の凸部を有し、
前記凸部は、前記凸部に照射されるレーザ光のスポットより大きく、溝によって区画されており、該溝は、前記蛍光体含有層の前記光反射部材側の表面から厚み方向に20μm以上の距離をあけて配置されていることを特徴とする波長変換部材。 - 前記凸部は実質的に平坦な頂面を有し、前記頂面の面積は、1mm2以下である請求項1〜3に記載の波長変換部材。
- 前記溝は、前記照射されるレーザ光の波長よりも大きな幅を有する請求項2又は3に記載の波長変換部材。
- 前記光反射部材の下方に基板が設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の波長変換部材。
- 前記基板は、前記蛍光体含有層よりも熱伝導率の大きな材料により形成されている請求項6に記載の波長変換部材。
- 該蛍光体含有層は、レーザ光が照射される前記凸部を複数備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の波長変換部材。
- レーザ光を反射する光反射部材及び該光反射部材の上に設けられた蛍光体含有層を備え、
前記蛍光体含有層は、レーザ光が照射される1以上の凸部を有し、
前記凸部は、前記凸部に照射されるレーザ光のスポットより大きい波長変換部材と、複数のレーザ素子と、を備え、
前記波長変換部材は、前記複数のレーザ素子から照射されるレーザ光が、それぞれ、前記波長変換部材の同じ前記凸部に照射される位置に配置されていることを特徴とする光源装置。
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