JP7057486B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長変換部材及びこれを用いた光源装置に関する。
半導体レーザ素子及び蛍光体含有部材を組み合わせた光源装置として、基板の上に蛍光体含有部材を設けたものにレーザ光を照射し、例えば、白色の光を得るものがある(特許文献1~3等)。
WO2015/041138号公報 特開2013-030720号公報 特開2015-046386号公報
このような形態の光源装置においては、蛍光体含有部材に対して、真上からレーザ光を照射する形態と(特許文献1)、斜め上からレーザ光を照射する形態(特許文献2又は3)が挙げられる。前者の場合は、レーザ素子からの励起光を透過すると共に蛍光体含有部材からの蛍光を反射するダイクロイックミラー等が必要とされている。後者の場合であればダイクロイックミラー等は不要であるが、レーザ素子からの光の配光と蛍光体が発する蛍光の配光の違いが生じやすい。すなわち、後者の場合は、レーザ素子からの光については蛍光体含有部材の光照射面に対して斜め方向の配光強度が大きくなる傾向にあるが、蛍光については蛍光体含有部材の光照射面の真上において配光強度が大きくなる傾向にあるため、これらの混合光に色むらが生じやすい。
本発明は、輝度の向上及び色むらの改善が可能である波長変換部材及びそれを用いた光源装置を提供することを目的とする。
本願は以下の発明を含む。
(1)蛍光体を含有する蛍光部材と、
前記蛍光部材の上面に接続された蛍光体を含有しない透光部材とを備え、
該透光部材が、上方に延びる複数の貫通孔を有し、
前記複数の貫通孔の底部において、前記透光部材から前記蛍光部材が露出していることを特徴とする波長変換部材。
(2)蛍光体を含有する蛍光部材と、
前記蛍光部材の上面に接続された蛍光体を含有しない透光部材とを備え、
該透光部材が、上方に延びる複数の柱からなり、
前記蛍光部材の上面の前記複数の柱が設けられた領域以外の領域が、前記透光部材から露出していることを特徴とする波長変換部材。
(3)上記(1)及び(2)の波長変換部材と、
1以上のレーザ素子とを備え、
前記波長変換部材は、上面視において、前記レーザ光は前記波長変換部材と重ならない位置から前記波長変換部材に照射されるように配置されていることを特徴とする光源装置。
(4)上記(1)の波長変換部材と、
1以上のレーザ素子とを備え、
前記波長変換部材の前記貫通孔の内壁は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光の光軸が交差する位置に配置されていることを特徴とする光源装置。
(5)上記(2)の波長変換部材と、
1以上のレーザ素子とを備え、
前記波長変換部材の前記柱の側壁は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光の光軸が交差する位置に配置されていることを特徴とする光源装置。
本発明によれば、輝度の向上及び色むらの改善が可能である波長変換部材及びそれを用いた光源装置を提供することができる。
第1実施形態に係る波長変換部材の平面図である。 図1Aの波長変換部材の断面図である。 図1Aの波長変換部材の変形例を示す断面図である。 図1Aの波長変換部材の別の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る波長変換部材の平面図である。 図2Aの波長変換部材の断面図である。 第3実施形態に係る光源装置の概略図である。 第4実施形態に係る光源装置の概略断面図である。
以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明を以下に限定するものではない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。さらに、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、重複した説明は適宜省略する。
〔波長変換部材〕
一実施形態の波長変換部材10は、図1A及び図1Bに示すように、蛍光体を含有する蛍光部材11と、その上に設けられた透光部材12を備える。透光部材12は、蛍光体を含有しない部材であり、蛍光部材11の上面に接続されている。
蛍光部材11は、蛍光部材11の透光部材12と反対側には、放熱部材13が配置されていることが好ましい。
透光部材12は、積層方向に延びる複数の貫通孔(図1A中12a)を有する。
図3に示すようにレーザ光が蛍光部材11の上面に対して斜め方向から照射される場合、レーザ光の少なくとも一部が透光部材12に入射する際には、透光部材12にてレーザ光が屈折される。そして、透光部材12に入射したレーザ光の一部は、透光部材12の内側において貫通孔12aの内壁(以下、貫通孔12aの側面ということがある)で反射されて蛍光部材11に向かう。また、透光部材12に入射したレーザ光の別の一部は、貫通孔12aの内壁から外側に出る際に、透光部材12とその外側との屈折率差によって屈折される。このように貫通孔12aによってレーザ光の進行方向を変えることにより、蛍光部材11に入射するレーザ光の入射角度を不均一とすることができる。また、貫通孔12aによって光の横方向(つまり厚み方向と交差する方向)における光の伝搬が制限されるため、光の拡がりを低減することができる。
レーザ光は、一部が蛍光部材11中の蛍光体によって波長変換され、別の一部が蛍光部材11の上面で反射されるなどして第1光(レーザ光が散乱されてLED光に近くなった光)として上方に取り出される。透光部材12が無い場合は、蛍光部材11に入射するレーザ光の入射角度は概ね均一であり、第1光の配光強度のピークは斜め方向、つまりレーザ光の光軸を蛍光部材11の上面で正反射させた方向又はその近傍となる傾向にある。そこで、貫通孔12aを有する透光部材12を設ける。これにより、蛍光部材11に対するレーザ光の入射角度を不均一とすることができるため、第1光における斜め方向の配光強度を低減することができる。すなわち、蛍光部材11の上面に垂直な方向に近い角度の配光の強度を高めることができるので、第1光の配光を、蛍光部材11の上面に略垂直な方向にピークを有する第2光(蛍光体の蛍光)の配光に近づけることができる。したがって、蛍光部材11からの光の色むらを改善することができる。
また、貫通孔12aを有する透光部材12を設けることで、光の拡がりを低減することができるため、輝度を向上させることができると考えられる。また、第1光のうち蛍光部材11から斜め方向に向かう光を低減することができるため、蛍光部材11の上面と垂直な方向を光の取り出し方向とする場合において取り出される光の光束の向上を図ることができると考えられる。
なお、本実施形態において、蛍光部材11の光入射面に垂直な方向を上下方向とし、該光入射面の透光部材12が設けられた側を上側としている。
(蛍光部材11)
蛍光部材11は、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を波長変換するために利用される部材である。そのために、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を波長変換可能な蛍光体を含んでいる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体、LAG系蛍光体、TAG系蛍光体等が挙げられる。2種以上の蛍光体を1つの蛍光部材11内に含めることもできる。特に、活性層がGaN系材料からなる窒化物半導体レーザ素子を用いる場合には、レーザ光に対する耐久性が高いYAG系蛍光体が好ましい。青色光を発する半導体レーザ素子とYAG蛍光体を組み合わせることで、白色光を得ることができる。
蛍光部材11は、蛍光体のみによって形成されていてもよいが、蛍光体と、蛍光体を保持するための保持体とにより形成されていることが好ましい。蛍光体と保持体とを有することにより、蛍光部材11においてレーザ光の反射及び散乱をさせやすいため、蛍光部材11の光入射面を光取出面と兼用する反射型の場合に適している。この場合、保持体は無機材料であることが好ましい。これにより、半導体レーザ素子から出射される光に起因する保持体の劣化、変色等を抑制することができる。無機材料としては、例えば、Al23、Y23等が挙げられる。この場合、蛍光体は、例えば、蛍光部材11に対して50~90体積%の濃度(量)で含有されているものが好ましい。保持体として無機部材を用いる場合は、蛍光部材11を焼結体とすることができる。
蛍光部材11は、板状の部材とすることができる。また、実質的に平坦な面を有することが好ましく、実質的に平坦な面を上面及び下面として、それらを平行に備えることがより好ましい。これにより、透光部材12を容易に設けることができる。実質的に平坦な面とは、巨視的に見て平坦であればよく、微視的に見て粗面であってもよい。
蛍光部材11は、その膜厚が薄くなるほど割れやすくなり、ハンドリングが困難となる。一方、その膜厚を厚くしすぎると、放熱性の悪化が懸念される。従って、蛍光部材11の厚みは、例えば、50μm~300μmが好ましく、80μm~200μmがより好ましい。蛍光部材11は、部分的に厚みが変化していてもよいが、均一な厚みを有していることが好ましい。これにより、透光部材12を容易に形成することができる。
蛍光部材は、例えば、放電プラズマ焼結(SPS)、熱間静水圧成形(HIP)冷間等方加圧成形(CIP)等を用いて形成することができる。
蛍光部材11の上面、つまり、後述する透光部材12が設けられる面に、レーザ光の反射を抑える機能を有する膜が付加されていてもよい。このような膜としては、例えば、反射防止膜15が挙げられる(図1C参照)。反射防止膜15は、レーザ光の波長域において例えば数%程度の低い反射率を有するものが挙げられる。この反射防止膜15は、さらに、蛍光体の波長変換光(蛍光)に対しても同様に低反射率であるものが好ましい。これにより、蛍光部材11に入射する光及び出射する光の損失を低減することができる。
(透光部材12)
蛍光部材11の上に設けられた透光部材12は、レーザ光が透過可能な部材からなる。ここでの透過可能とは、レーザ光の60%以上を透過することが好ましく、70%以上を透過することがより好ましく、80%以上を透過することがより一層好ましい。
透光部材12は、上方、つまり、蛍光部材11と透光部材12との積層方向に延びる複数の貫通孔12aを有する。言い換えると、蛍光部材11の下面及び上面を貫通するように、蛍光部材11の上面及び下面に対して交差する方向に延びる、複数の貫通孔12aを有する。このような貫通孔12aを配置することにより、照射されるレーザ光は、積層方向に延びる貫通孔12aの内壁によって反射又は屈折される。これにより、上述のとおり、レーザ光の入射角度を不均一とすることができ、第1光の強度のピークを斜め方向から蛍光部材11の上面に垂直な方向に近づけることができるため、蛍光部材11から取り出される光の色むらを改善することができる。波長変換部材10では、複数の貫通孔12aの底部において、透光部材12から蛍光部材11が露出している。
透光部材12の貫通孔12aは、蛍光部材11の上面及び下面に対して垂直に延びているものが好ましい。これにより、第1光を蛍光部材11の上面に対して垂直な方向に向かわせやすい。貫通孔12aは、透光部材12の厚み方向の全部、つまり、透光部材12を完全に貫通する孔として形成されていることにより、透光部材12内での光の横方向(つまり厚み方向と交差する方向)の伝搬を低減することができる。これにより、蛍光部材11から取り出される光の輝度を向上させることができる。
貫通孔12aの形状及び大きさは、適用するレーザ光のスポット径によって適宜調整することができる。貫通孔12aの形状は、例えば、平面視において、円形、楕円形、三角形及び四角形等の多角形等が挙げられる。貫通孔12aの内壁が平面である場合よりも曲面である場合の方が、光の進行方向をより不均一とすることができると考えられる。このため、貫通孔12aの形状は、平面視において円形状又は楕円形状であることが好ましい。
貫通孔12aのサイズは、透光部材12内から外に浸み出すエバネッセント光が透光部材12に再入射しにくいように、適用するレーザ光の波長よりも大きいことが好ましい。具体的には、貫通孔12aの直径又は最大幅が適用するレーザ光の波長よりも大きいことが好ましく、蛍光の波長よりも大きいことがより好ましい。貫通孔12a間の距離及び貫通孔12aの深さについても同様に、適用するレーザ光の波長よりも大きいことが好ましく、蛍光の波長よりも大きいことがより好ましい。貫通孔12a間の距離は、適用するレーザ光のスポット径よりも小さいことが好ましく、例えば、10~100μmの範囲が挙げられる。また、貫通孔12aの直径又は最大幅は10~100μmの範囲が好ましい。貫通孔12aは、適用されるレーザ素子から照射されるレーザ光の照射領域内に複数存在することが好ましい。これにより、より効果的にレーザ光の進行方向を補正することができる。具体的には、適用するレーザ光のスポット径が例えば500μm程度の場合、貫通孔12aは、そのスポット径内に数個~数十個配置されるものが好ましく、数個~十個配置されるものがより好ましい。これにより、レーザ光の照射位置の精度を緩和させることができる。この目的のためには、さらに、複数の貫通孔12aを、レーザ光の照射位置よりも広い範囲に配置することが好ましい。透光部材12の厚み、つまり、貫通孔12aの深さは、貫通孔12a間の距離よりも大きいことが好ましく、例えば2倍以上とすることができる。これにより、レーザ光が照射される領域の透光部材12の表面積を大きくすることができる。貫通孔12aの深さは、100μm以上が挙げられ、200μm以上が好ましく、200~1000μmがより好ましい。なお、貫通孔12aは、1つの透光部材12内において一部の貫通孔12aが異なる大きさ(直径、ピッチ、高さ)又は形状であってもよいが、全ての貫通孔12aにおいて、大きさ及び形状が同じであるものが好ましい。これにより、レーザ光がどの位置に照射されても同程度の効果を得ることができる。
透光部材12の上面、つまり、貫通孔12a以外の領域の上面は、ドーム形状又は椀形状等の曲面でもよいが、実質的に平坦な面であることが形成容易であるため好ましい。
また、貫通孔12aは、その側面を蛍光部材11の上面に対してほぼ垂直とすることができる。上下方向に切断した断面における貫通孔12aの断面形状は、例えば、四角形とすることができる(例えば、図1Bの12)。形成容易のため、貫通孔12aはその側面を蛍光部材11の上面に対して傾斜させてもよく、若干の傾斜又は曲面が存在してもよい。
透光部材12の全体の大きさは、例えば、適用するレーザ光のスポット径よりも大きくすることができ、適用するレーザ光のスポット径の1.5~20倍程度の平面積を有する大きさとしてもよい。
透光部材12は、例えば、無機ガラス、サファイア等によって形成することができる。なかでも、熱伝導性が比較的良好なサファイアが好ましい。これにより、蛍光部材11で生じた熱を、透光部材12で引くことができるため、蛍光部材11中の蛍光体の発光効率の向上と、それによる光源装置の温度特性の向上を図ることができる。透光部材12は、蛍光体を含有しない。
貫通孔12aは、例えば、ダイシング、マシニングセンタにより形成することができ、リフトオフ法等によりパターニングしたマスクを用いてエッチングすることによって形成してもよい。
透光部材12の上面、つまり、蛍光部材11とは反対側の面に、コート部材が形成されていてもよい。コート部材としては、例えば反射防止膜(ARコート)が挙げられる。反射防止膜の材料としては、SiO2、Al23、ZrO2、Nb25、MgO等が挙げられる。これらは、2種以上積層して、半導体レーザ素子の発振波長等に応じて所望の反射率を有するように膜厚を調整することにより反射防止膜とすることができる。反射防止膜を施すことにより、透光部材12の上面での反射が低減されるため、レーザ光を透光部材12の内部に効率よく入射させることができ、また、透光部材12の内部の光を上方へ効率よく取り出すことができる。また、反射防止膜を施すことにより、透光部材12から側方に向かう光を低減することができる。
透光部材12は、貫通孔12a内に、透光部材12を構成する材料と屈折率等の異なる透光性の材料を埋め込んでもよいが、そのままの形態、つまり、貫通孔12a内は空洞であり、貫通孔12aの側面が空気と接触していることが好ましい。これによって、透光部材12の内部と外部との屈折率差を大きくしやすいため、貫通孔12aの側面で反射させやすい。
図2A及び2Bに示すように、透光部材22は、上方、つまり、蛍光部材11と透光部材12との積層方向に延びる複数の柱22aからなる部材であってもよい。このような柱22aを配置することにより、照射されるレーザ光は、積層方向に延びる柱22aの内壁によって反射又は屈折される。これにより、上述のとおり、レーザ光の入射角度を不均一とすることができ、第1光の強度のピークを斜め方向から蛍光部材11の上面に垂直な方向に近づけることができる。したがって、蛍光部材11から取り出される光の色むらを改善することができる。波長変換部材20では、蛍光部材11の上面の複数の柱22aが設けられた領域以外の領域が、透光部材22から露出している。
透光部材22は、複数の柱22aからなること以外は、透光部材12と同様の構成等を採用することができ、同様の効果を得ることができる。
透光部材22の柱22aは、蛍光部材11の透光部材12が設けられた上面に対して垂直に延びているものが好ましい。これにより、柱22aの内壁によって反射又は屈折される光を蛍光部材11の上面に対して垂直な方向に向かわせやすい。複数の柱22aは、互いに部分的に接続された形状とすることもできるが、透光部材12の厚み方向の全部、つまり、個々に分離した独立柱で形成されていることが好ましい。これにより、透光部材22内での光の横方向(つまり厚み方向と交差する方向)の伝搬を低減することができ、蛍光部材11から取り出される光の輝度を向上させることができる。
柱22aの形状及び大きさは、適用するレーザ光のスポット径によって適宜調整することができる。柱22aの形状は、例えば、平面視において、円形、楕円形、三角形及び四角形等の多角形等が挙げられる。柱22aの内壁が平面である場合よりも曲面である場合の方が、光の進行方向をより不均一とすることができると考えられる。このため、柱22aの形状は、平面視において円形状又は楕円形状であることが好ましい。
柱22a間の距離は、透光部材22内から外に浸み出すエバネッセント光が透光部材22に再入射しにくいように、適用するレーザ光の波長よりも大きいことが好ましい。柱22a間の距離は、蛍光の波長よりも大きいことがより好ましい。柱22aの直径又は最大幅、及び、柱22aの高さについても同様に、適用するレーザ光の波長よりも大きいことが好ましく、蛍光の波長よりも大きいことがより好ましい。柱22aの直径又は最大幅は、適用するレーザ光のスポット径よりも小さいことが好ましく、例えば、10~100μmの範囲が挙げられる。また、柱22a間の距離は10~100μmの範囲が好ましい。
柱22aは、適用されるレーザ素子から照射されるレーザ光の照射領域内に複数存在することが好ましい。これにより、より効果的にレーザ光の進行方向を補正することができる。具体的には、適用するレーザ光のスポット径が例えば500μm程度の場合、柱22aの直径又は最大幅は、そのスポット径内に数個~数十個配置されるものが好ましく、数個~十個配置されるものがより好ましい。これにより、レーザ光の照射位置の精度を緩和させることができる。この目的のためには、さらに、複数の柱22aを、レーザ光の照射位置よりも広い範囲に配置することが好ましい。透光部材22の厚み、つまり、柱22aの高さは、柱22aの直径又は最大幅の距離よりも大きいことが好ましく、例えば2倍以上とすることができる。これにより、レーザ光が照射される領域の透光部材22の表面積を大きくすることができる。柱22aの高さは、100μm以上が挙げられ、200μm以上が好ましく、200~1000μmがより好ましい。なお、柱22aは、1つの透光部材22内において一部の柱22aが異なる大きさ(直径、ピッチ、高さ)又は形状であってもよいが、全ての柱22aにおいて、大きさ及び形状が同じであるものが好ましい。これにより、レーザ光がどの位置に照射されても同程度の効果を得ることができる。
また、柱22aは、その側面を蛍光部材11の上面に対してほぼ垂直とすることができる。上下方向に切断した断面における柱22aの断面形状は、例えば、四角形とすることができる(例えば、図2Bの22a)。形成容易のため、柱22aはその側面を蛍光部材11の上面に対して傾斜させてもよく、若干の傾斜又は曲面が存在してもよい。
柱22aは、例えば、ダイシング、マシニングセンタにより形成することができ、リフトオフ法等によりパターニングしたマスクを用いてエッチングすることによって形成してもよい。
透光部材22は、柱22a内に、透光部材22を構成する材料と屈折率等の異なる透光性の材料を埋め込んでもよいが、そのままの形態、つまり、柱22a間は空洞であり、柱22aの側面が空気と接触していることが好ましい。これによって、透光部材22の内部と外部との屈折率差を大きくしやすいため、柱22aの側面で反射させやすい。
(光反射部材14)
蛍光部材11の透光部材12と反対側の面(下面)に、光反射部材14を配置することができる(図1C参照)。光反射部材14は、適用するレーザ光及び蛍光部材11によって波長変換された光の双方を反射し得る機能を有するものが好ましい。例えば、光反射部材14は、照射されるレーザ光に対する反射率が80%以上であることが好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。光反射部材は、蛍光体の波長変換光に対する反射率も80%以上であることが好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。光反射部材14は、蛍光部材11の下面に膜状に配置することができる。光反射部材14は、蛍光部材11の下面のほぼ全てに設けることが好ましく、光反射部材14は、後述する基体の機能を兼ねていてもよい。光反射部材14の厚みは、上述の反射率が得られる程度に厚いことが好ましく、例えば100nm以上であることが好ましく、100nm~3μmがより好ましい。
光反射部材14としては、単層又は多層の誘電体膜、単層又は多層の金属膜等を用いることができる。これらを組み合わせてもよい。誘電体多層膜としてはSiO2膜とNb25膜が繰り返し積層された多層膜等を用いることができる。幅広い波長帯で比較的高い反射率を得るために、光反射部材14は金属層を含むことが好ましい。例えば、光反射部材14は、Ag層またはAl層を含む。金属層を蛍光部材11に直接設けると、一部の光が金属層で吸収されることがある。そこで、金属層と蛍光部材11との間に、単層又は多層の誘電体膜を設けてもよい。誘電体膜は光を吸収しにくいため、全体として反射率を向上させることができる。
波長変換部材10は、放熱部材13の上に配置されることが好ましい。放熱部材13の材料としては、放熱性が良好な材料、つまり、蛍光体よりも熱伝導率の大きな材料による部材が挙げられる。これにより、波長変換部材10、特に蛍光部材11で発生する熱を効果的に放出することができ、蛍光体の発光効率の向上を図ることができる。放熱部材13は例えばCu等の金属からなる。放熱部材13は、上述したように、光反射部材14としての機能を兼ね備えていてもよい。
〔光源装置〕
光源装置30は、図3に示すように、上述した波長変換部材10又は20と、1以上の半導体レーザ素子31とを備える。以下では、重複した説明を避けるため、波長変換部材10について記載するが、波長変換部材20についても当てはまることは言うまでもない。波長変換部材10は、半導体レーザ素子31から照射されるレーザ光Aが貫通孔12aに照射される位置に配置される。半導体レーザ素子31は、上面視において、波長変換部材10と重ならない位置に配置されていることが好ましい。これにより、ダイクロイックミラーを不要とすることができる。この場合、半導体レーザ素子31は、半導体レーザ素子31から照射されるレーザ光の光軸が、波長変換部材10の貫通孔12aの内壁と交差する位置、つまり、レーザ光Aを貫通孔12aに斜め方向から入射させる位置に配置されていることが好ましい。言い換えると、半導体レーザ素子31は、レーザ光Aが、貫通孔12aの内壁に照射されずに直接透光部材12から露出した蛍光部材11に照射されない位置に配置されることが好ましい。これにより、レーザ光Aのほぼ全てを貫通孔12aの内壁で反射させる、又は、透光部材12に入射させることができる。
このような構成により、透光部材12に照射されたレーザ光を貫通孔12aの内壁で反射するなどして、レーザ光の蛍光部材11の上面に対する入射角度を不均一とすることができる。これにより、蛍光部材11の上面から取り出される第1光(レーザ光が散乱されてLED光に近くなった光)の配光を、第2光(蛍光体の蛍光)の配光に近づけることができる。したがって、蛍光部材11からの色むらを改善することが可能となる。また、また、貫通孔12aにより光の拡がりを低減することができるため、輝度を向上させることができると考えられる。また、貫通孔12aにより、第1光のうち蛍光部材11から斜め方向に向かう光を低減することができるため、光源装置30の光取り出し方向を蛍光部材11の上面と垂直な方向とする場合において取り出される光の光束の向上を図ることができると考えられる。
なお、ここでは貫通孔12aを有する波長変換部材10を用いる場合について説明したが、柱22aを有する波長変換部材10を用いてもよい。この場合も同様の配置等を採用することができ、同様の効果を得ることができる。
(半導体レーザ素子31)
半導体レーザ素子31は、光源装置30の光源として用いられる。半導体レーザ素子31が出射するレーザ光は指向性が強い光であるため、発光ダイオード(LED)が発する光よりも一般的に輝度が高い。したがって、光源として半導体レーザ素子31を用いることにより、LEDを用いる場合よりも高輝度な光源装置30を実現することができる。
半導体レーザ素子31が出射するレーザ光のスポットの面積は、上面視において、透光部材12の表面で、例えば、1mm2以下であることが好ましく、0.5mm2以下であることがより好ましい。レーザ光のスポットの面積は、例えば0.007mm2以上である。また、上面視において、レーザ光のスポットのサイズは、その幅が例えば0.1mm以上である。なお、幅とは、略円形の場合は直径を指し、略楕円形状の場合は長径(長軸の長さ)を指す。レーザ光のスポットは、レンズ又はファイバー等の光学部材を用いることによって調整することができる。レーザ光の波長変換部材10への入射角度は、意図する光の取り出し方向、レーザ光の種類等によって適宜設定することができる。レーザ光の入射方向と反射方向が一致しないように、蛍光部材11の上面に対して垂直な方向は避け、この上面に対して傾斜した方向とすることが好ましい。
半導体レーザ素子31は、例えばパッケージに収容された状態で用いる。パッケージにより半導体レーザ素子31が気密封止されていることが好ましく、これにより半導体レーザ素子31が出射するレーザ光による集塵を抑制することができる。後述する図4に示すように、半導体レーザ素子31と波長変換部材10を1つのパッケージ内に収容してもよい。
この光源装置30では、1つの半導体レーザ素子31に対して、1つの波長変換部材10を用いてもよいし、複数の半導体レーザ素子31に対して1つの波長変換部材10を用いてもよい。複数の半導体レーザ素子31を用いる場合は、例えば、複数の半導体レーザ素子31から出射する複数のレーザ光を1つのビームに集光して用いる。これにより、高密度のレーザ光を取り出すことができ高輝度を得ることができる。半導体レーザ素子31は、同じ波長のものであってもよいし、異なる波長のものであってもよい。
半導体レーザ素子31は、例えば、430~470nmの範囲にピーク波長を有するレーザ光を出射する。このような波長帯のレーザ光は、YAG系蛍光体の励起に適している。また、このような波長帯のレーザ光を出射する半導体レーザ素子31としては、GaN系半導体レーザ素子が挙げられる。
半導体レーザ素子31は、波長変換部材10から離間した位置に設ける。これにより、半導体レーザ素子31の放熱経路と波長変換部材10の放熱経路とを別経路とすることができるため、各部材の熱を効率的に逃がすことができる。
一実施の形態の光源装置40は、図4に示すように、
基体44と、基体44に載置された半導体レーザ素子31と、
波長変換部材10と、
半導体レーザ素子31を封止するように基体44に接合され、半導体レーザ素子31からの光を上方に透過させる窓を含む蓋体45とを備える。
(基体44/蓋体45)
基体44は、波長変換部材10が固定される部材であり、半導体レーザ素子31を実装する部材である。基体44は、導電性、絶縁性等種々の材料によって形成することができる。例えば、基体44の材料としては、セラミックス、金属、ガラス又はこれらの組み合わせが挙げられる。基体44を放熱部材として用いてもよく、この場合は、基体44は蛍光部材11よりも熱伝導率の大きな材料により形成されていることが好ましい。これにより、蛍光部材の熱を効率的に放熱することができる。そのような材料としては、例えば、Ag、Cu、Al、Au、Rh等の金属又はこれら一種以上を含む合金等が挙げられる。また、AlNセラミックスを用いてもよい。
基体44の厚みは、強度を確保し得る厚みがあればよく、例えば、500μm~5mmが挙げられる。
蓋体45は、基体44に接合され、半導体レーザ素子31を気密封止するために用いることができる。蓋体45の一部においては、波長変換部材から出射される光を取り出す透光性の窓が配置されている。窓は例えば無機ガラスからなる。蓋体45を構成する材料は、例えば、上述した基体と同様の材料が挙げられる。
(その他の部材)
光源装置は、例えば、光制御部材(プリズム41)、レンズ(集光レンズ、コリメートレンズ等)43、ファイバー等の部材を単独で又は組み合わせて用いてもよい。このような部材を利用することにより、レーザ光のスポットのサイズ及び形状を調整することができる。また、波長変換部材10を経た後の光を、レンズ等を用いて集光してもよい。
実施形態1:波長変換部材
実施形態1の波長変換部材10は、図1A及び図1Bに示すように、蛍光体を含有する蛍光部材11と、その上に積層された透光部材12とを備える。
蛍光部材11は板状部材であり、その外形は、平面形状が四角形で3mm×3mm程度の大きさ、100μm程度の厚さを有する。蛍光部材11は、実質的に平坦な上下面を有する。蛍光部材11は、YAG蛍光体を含む。
蛍光部材11の上に積層された透光部材12は、サファイアによって形成されており、積層方向、つまり、蛍光部材11の上面に垂直に延びる複数の貫通孔12aを有する。貫通孔12aは、円柱形状を有し、貫通孔12aの直径は50μm、そのピッチは30μm、その高さは200μmである。透光部材12に配置された貫通孔12aは、全てが同じ大きさ、ピッチ及び高さである。透光部材12の上面、つまり、貫通孔12a以外の領域の上面は、実質的に平坦な面である。
蛍光部材11の下には放熱部材13が設けられており、波長変換部材10は、平面視において放熱部材13の中央に、接合層等によって固定されている。放熱部材13は、銅板の表面に、銅板側から順にNi層とAu層が設けられた構成である。放熱部材13の外形は、平面形状が四角形の板状体であり、10mm×20mm程度の大きさ、2mm程度の厚さを有する。
このような波長変換部材10は、例えば、以下の方法によって製造することができる。
まず、平均粒径が約10μmのYAG系蛍光体[Y2.95Ce0.05]Al512からなる粉末と酸化アルミニウム(Al23)からなる保持体とを混合し、SPS焼結法を用いて焼結して、塊状の蛍光部材を作製する。塊状の蛍光部材をワイヤーソーによって、厚み0.3mmの板状にスライスする。その後、#800のダイヤモンド砥粒を用いて、板状体の蛍光部材の両面を研削し、研磨及びCMP処理を行い、蛍光部材の膜厚を100μmにする。この工程により、鏡面を有する板状の蛍光部材を得る。
透光部材12を、塊状のサファイアをワイヤーソーによって、厚み0.3mmの板状にスライスする。その後、#800のダイヤモンド砥粒を用いて、板状体のサファイアの両面を研削し、研磨及びCMP処理を行い、膜厚を200μmにする。
次いで、蛍光部材11の片面又は透光部材12の片面に、接合用のガラスコート(スパッタ等でガラスの薄膜を成膜する)を施す。そして、蛍光部材11及び透光部材12を、コートしたガラスを介して接合する。その後、蛍光部材11の下面側に、放熱部材13との接合層として、例えば、AuSn共晶合金を形成する。得られた蛍光部材11及び透光部材12の複合体をダイシング又はレーザ加工等により3mm×3mm程度のサイズに個片化し、蛍光部材11の接合層側を放熱部材13に接触させて、加熱することにより接合する。
その後、透光部材12の上面から、マシニングセンタ等を用いて、貫通孔12aを形成する。
なお、上記において、蛍光部材11及び透光部材12を準備した後、透光部材12の片面に接合用のガラスコートを施した後で貫通孔12aを形成し、その後、透光部材12と蛍光部材11とを接合してもよい。
上述した波長変換部材10は、例えば、図1Cに示すように、蛍光部材11の下面側、つまり、蛍光部材11と放熱部材13との間に、光反射部材14が形成されている。
光反射部材14は、蛍光部材11側から順に、SiO2膜とNb25膜が繰り返し積層された誘電体多層膜と、Ag層との積層構造を有する。光反射部材14の波長400~800nmの光に対する反射率は95~99%程度である。また、蛍光部材11の上面側、つまり、蛍光部材11と透光部材12との間に、反射防止膜15を形成してもよい。反射防止膜15は、レーザ光及び蛍光の波長域において数%程度の低反射率を有する。さらに、上述した波長変換部材10は、例えば、図1Dに示すように、貫通孔12aを有する透光部材12の上面、つまり、蛍光部材11の反対側の面に、反射防止膜16が形成されていてもよい。
このような実施形態1の波長変換部材10は、貫通孔12aを有する透光部材12が設けられているため、適用するレーザ光を貫通孔12aに沿った方向に補正することができ、また、蛍光部材11から取り出される光を貫通孔12aに沿った方向に補正することができる。したがって、輝度を向上させることができ、且つ、色むらを改善することができる。
実施形態2:波長変換部材
実施形態2の波長変換部材20は、図2A及び図2Bに示すように、透光部材22が、貫通孔を有するものではなく、複数の円柱状の柱22aによって形成されている以外、実質的に波長変換部材10と同様の構成を有する。
ここで、柱22aの直径は50μm、そのピッチは30μm、その高さは200μmである。透光部材22を構成する柱22aは、全てが同じ大きさ、ピッチ及び高さである。透光部材22の上面、つまり、柱22aの上面は、実質的に平坦な面である。
本実施形態においても、実施形態1の波長変換部材10と同様に、輝度向上及び色むら改善の効果が得られる。また、複数の柱22aからなる透光部材22であれば、透光部材22の内部における横方向の光の伝搬距離を短くすることができるため、輝度のより一層の向上が期待できる。一方で、透光部材22の場合、柱22aの底面のみで蛍光部材11と接続するため、透光部材12、22の強度の点からは、実施形態1のように貫通孔12aを有する透光部材12の方が好ましいと考えられる。
実施形態3:光源装置
実施形態3の光源装置30は、図3に示すように、波長変換部材10と、蛍光部材11にレーザ光を照射するための半導体レーザ素子31を備える。波長変換部材10は、半導体レーザ素子31から照射されるレーザ光Aが、波長変換部材10の透光部材12の貫通孔12aが配置された領域に照射される位置に配置されている。
半導体レーザ素子31は、ピーク波長が約450nmのレーザ光を出射可能であり、そのレーザ光のFFPは略楕円形状である。図3に示すようにレーザ光は波長変換部材10に対して斜め方向から入射する。波長変換部材10の上面におけるレーザ光のスポットのサイズは、長手方向の長さが約0.5mmであり、短手方向の長さが約0.3mmである。
このような構成により、半導体レーザ素子31からのレーザ光Aを貫通孔12aに沿った方向に補正することができ、また、蛍光部材11から取り出される光を貫通孔12aに沿った方向に補正することができる。これにより、半導体レーザ素子31からの光の配光と蛍光体の蛍光の配光とを近づけることができるため、高輝度且つ色むらが改善された発光を得ることができる。
実施の形態4:光源装置
実施形態4の光源装置40は、図4に示すように、波長変換部材10と、半導体レーザ素子31とを備える。また、波長変換部材10と、半導体レーザ素子31との間には、レーザ光を波長変換部材10に適切に照射し得るように、レンズ43とプリズム41とを備える。これら波長変換部材10、半導体レーザ素子31と、レンズ43と、プリズム41とは、半導体レーザ素子31を封止し得る基体44内に収容され、蓋体45によって気密封止されている。また、半導体レーザ素子31は、放熱性の良好なサブマウント42上に載置されている。なお、図4の光源装置40では、図1A等に示された波長変換部材10において、放熱部材13が基体44に置き換わっている。
半導体レーザ素子31から出射されたレーザ光は、該レーザ光を集光又は平行光化するレンズ43を通り、レンズ43からの光を屈折させるプリズム41を通って、斜め上の方向から、波長変換部材10に照射される。
このような光源装置40においても、実施の形態3の光源装置30と同様に、高輝度且つ色むらが改善された発光を得ることができる。
本発明の波長変換部材および光源装置は、ヘッドライトを含む車載用の各種光源、プロジェクタ装置の光源、液晶ディスプレイのバックライト光源、各種照明器具などの各種用途に利用することができる。
10、20 :波長変換部材
11 :蛍光部材
12 :透光部材
12a :貫通孔
13 :放熱部材
14 :光反射部材
15、16 :反射防止膜
22 :透光部材
22a :柱
30、40 :光源装置
31 :半導体レーザ素子
41 :プリズム
42 :サブマウント
43 :レンズ
44 :基体
45 :蓋体
A :レーザ光
B :光

Claims (13)

  1. 1以上のレーザ素子と、
    蛍光体を含有する蛍光部材及び前記蛍光部材の上面に接続された蛍光体を含有しない透光部材を有する波長変換部材とを備え、
    該透光部材が、直径が10μm以上であり、上方に延びる複数の貫通孔を有し、
    前記複数の貫通孔の底部において、前記透光部材から前記蛍光部材が露出し
    前記レーザ素子は、上面視において、前記波長変換部材に重ならない斜め上方から前記波長変換部材に光を照射するように配置されていることを特徴とする光源装置
  2. 前記貫通孔が、前記蛍光部材の前記上面に対して垂直に延びている請求項1に記載の光源装置
  3. 前記貫通孔の深さが200μm以上である請求項1又は2に記載の光源装置
  4. 前記蛍光部材の下面に、光反射部材が配置されている請求項1~3のいずれか1項に記載の光源装置
  5. 1以上のレーザ素子と、
    蛍光体を含有する蛍光部材、前記蛍光部材の上面に接続された蛍光体を含有しない透光部材及び前記蛍光部材の下面に配置される光反射部材を有する波長変換部材とを備え、
    前記透光部材が、上方に延びる均等な大きさ及び形状を有する複数の柱からなり、
    前記蛍光部材の上面の前記複数の柱が設けられた領域以外の領域が、前記透光部材から露出し
    前記レーザ素子は、上面視において、前記波長変換部材に重ならない斜め上方から前記波長変換部材に光を照射するように配置されていることを特徴とする光源装置
  6. 前記柱が、前記蛍光部材の前記上面に対して垂直に延びている請求項5に記載の光源装置
  7. 前記柱の長さが200μm以上である請求項5又は6に記載の光源装置
  8. さらに、前記蛍光部材の前記透光部材と反対側に、前記蛍光部材よりも熱伝導率の大きな材料からなる放熱部材を有する請求項1~7のいずれか1項に記載の光源装置
  9. 前記蛍光部材と前記透光部材との間に反射防止膜を有する請求項1~8のいずれか1項に記載の光源装置
  10. 記波長変換部材の前記貫通孔の内壁は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光の光軸が交差する位置に配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載の光源装置。
  11. 前記貫通孔は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光の照射領域内に複数存在する請求項10に記載の光源装置。
  12. 記波長変換部材の前記柱の側壁は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光の光軸が交差する位置に配置されている請求項5~7のいずれか1項に記載の光源装置。
  13. 前記柱は、前記レーザ素子から照射されるレーザ光の照射領域内に複数存在する請求項12に記載の光源装置。
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