JP6287841B2 - 通信装置、システム、および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、システム、および通信方法に関する。
従来、複数のセンサー付無線端末を所定空間に散在させ、それらが協調して環境や物理的状況を採取することを可能とするセンサーネットワーク(WSN:Wireless Sensor Networks)が知られている。たとえば、複数の無線センサーノードで検出された情報を基地局が収集する場合において、複数のセンサーノード内の経路を構築する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照)。
また、たとえば、複数のセンサー付無線端末のうちの固定端末の位置情報に基づいて複数のセンサー付き無線端末のうちの移動端末の位置情報を特定する技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照)。
特開2007−243794号公報 特開2001−45543号公報
しかしながら、端末のハードウェア資源によっては、端末が自端末のデータ処理を自端末で実行できない場合に、当該データ処理の処理結果に基づく処理を実行する装置に処理結果が到達しない可能性がある。
1つの側面では、本発明は、処理結果に基づく処理を実行する装置へ処理結果が到達する確度を向上させることができる通信装置、システム、および通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、自通信装置を含む複数の第1通信装置のうちの少なくとも前記自通信装置のデータ処理の実行結果を、前記複数の第1通信装置の間でマルチホッピング通信することにより、前記実行結果に基づく処理を行う第2通信装置へ送信する前記複数の第1通信装置の中の通信装置であって、前記複数の第1通信装置のうちの前記自通信装置以外の通信装置の中で、前記第2通信装置との通信に複数ホップ要する特定通信装置の識別情報を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、前記自通信装置のデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を前記特定通信装置に依頼する依頼情報を、前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信する送信部と、を有する通信装置、システム、および通信方法が提案される。
本発明の一態様によれば、処理結果に基づく処理を実行する装置へ処理結果が到達する確度を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施例を示す説明図である。 図2は、センサーノードのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、親機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、センサーノードの機能的構成例を示すブロック図である。 図5は、送信データの識別情報例を示す説明図である。 図6は、登録処理例(その1)を示す説明図である。 図7は、登録処理例(その2)を示す説明図である。 図8は、複数のセンサーノードによるデータ処理の実行例を示す説明図である。 図9は、実施例1にかかる所定値の一例を示す説明図である。 図10は、実施例1にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図11は、実施例1にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図12は、実施例1にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。 図13は、実施例2にかかるデータ処理の実行の依頼例を示す説明図である。 図14は、実施例2にかかる所定値の一例を示す説明図である。 図15は、実施例2にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図16は、実施例2にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図17は、実施例2にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる通信装置、システム、および通信方法の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態で説明するセンサーネットワークシステムでは、多数のセンサーを所定領域に設置して、各センサーがそれぞれ検出した検出情報を無線送信し、配置領域内のセンサーと無線通信可能な親機により検出情報を収集する。ここで、センサーとセンサーが検知したデータを処理可能なプロセッサを搭載した装置をセンサーノードと称する。たとえば、センサーノードは、所定領域内に数百個〜数万個配置されることとする。
図1は、本発明の一実施例を示す説明図である。センサーネットワークシステム100は、たとえば、複数の第1通信装置である複数のセンサーノード101と、第2通信装置である親機102と、を有する。各親機102は、複数のセンサーノード101の少なくともいずれかのデータ処理の実行結果に基づく処理を実行する。図1に示すように、親機102も複数設けられていてもよい。複数のセンサーノード101は、所定領域A内に配置されている。センサーノード101は広範囲に設置されるため、すべてのセンサーノード101が親機102に直接データを送信することはできない。そこで、センシング結果に対応するデータ処理の結果は、他のセンサーノード101を経由してマルチホッピング通信によって親機102に到達することとする。
たとえば、各センサーノード101は、高性能なプロセッサや大容量のメモリを搭載していない。そのため、センサーノード101は、自センサーノード101のデータ処理を完了できない場合がある。たとえば、センサーノード101は、搭載されたプロセッサの性能が低いと、センサーイベントに対応するデータ処理の実行が完了する前に、つぎのセンサーイベントが発生する可能性がある。または、たとえば、センサーノード101は、後述するハーベスタを搭載することによって自センサーノード101で発電し、後述するバッテリによって発電した電力を蓄電する。各センサーノード101内のハーベスタによる発電量やバッテリによる蓄電量は多くないため、データ処理が完了する前にバッテリが切れてしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態では、各センサーノード101は、自センサーノード101で発生したセンシングイベントに対応するデータ処理を完了できない場合に、他のセンサーノード101にデータ処理の実行を依頼する。これにより、各センサーノード101は、自センサーノード101のデータ処理の実行が完了できなくても他のセンサーノード101によってデータ処理の実行を完了させることができる。これにより、処理結果が親機102へ到達する確度を向上させることができる。依頼先で実行が完了しない場合に、依頼先がさらに他のセンサーノード101へ実行の依頼を行うことによって、複数のセンサーノード101で段階的に当該データ処理の実行を完了させることができる。
図1に示すように、たとえば、センサーノード101−lが、データ処理の実行を親機102と直接通信可能なセンサーノード101−hに割り当てる(図1の破線矢印)。そして、割当先のセンサーノード101−hが当該データ処理の実行を完了しなかった場合、割当先のセンサーノード101−hにはつぎの割当先のセンサーノード101がない。すなわち、データ処理の実行依頼の依頼先によっては、データ処理の実行が完了しない場合がある。たとえば、センサーノード101に搭載されるプロセッサは高性能でないため、各センサーノード101にスケジューリング処理を実行させると、各センサーノード101の負荷が多い。そこで、センサーノード101−lは、親機102との通信に複数ホップ要するセンサーノード101−mにデータ処理の実行を依頼する(図1の実線矢印)。1ホップは、直接通信可能な距離である。ホップ数は、マルチホッピング通信させた際の転送数である。
これにより、割当先センサーノード101で該データ処理が完了しなくとも複数のセンサーノード101で段階的に該データ処理を実行して該データ処理を完了でき、処理結果が親機102に到達する確度を向上させることができる。
さらに、図1に示すように、データ処理の実行を依頼する場合、割当先センサーノード101を自センサーノード101が直接通信可能なセンサーノード101にする。これにより、割当先センサーノード101でないセンサーノード101は、データ処理の実行の依頼情報などを転送させる処理を行わなくてもよい。したがって、データ処理の実行に関わりのないセンサーノード101の負荷を増やさずに、当該データ処理の実行を完了させることができる。
所定領域Aが図1に示すような形状であり、親機102が四隅に配置されている場合を例に挙げる。所定領域A内の中央にあるセンサーノード101の方向にデータ処理を割り当てれば、親機102との通信に複数ホップ要するセンサーノード101にデータ処理を依頼させることができる。ここで、中央にあるセンサーノード101を中央センサーノード101と省略する。
本実施の形態では、各センサーノード101は、自センサーノード101と中央センサーノード101との間にあるセンサーノード101へデータ処理の実行を依頼する。すなわち、各センサーノード101は、中央センサーノード101に向かってデータ処理の実行依頼を割り当てる。センサーノード101と中央センサーノード101との間にある割当先のセンサーノード101を中央方向の割当先センサーノード101と称する。また、データ処理の実行依頼が中央センサーノード101に到達した後、センサーノード101は、自センサーノード101と中央センサーノード101との間にないセンサーノード101へデータ処理の実行を依頼する。自センサーノードと中央センサーノードとの間にない割当先のセンサーノード101を中央から離れる方向の割当先センサーノード101と称する。また、あるセンサーノード101によって発生したイベントに応じたデータ処理については、該センサーノード101のデータ処理と称する。
図2は、センサーノードのハードウェア構成例を示すブロック図である。センサーノード101は、センサー201−1〜201−nと、マイクロプロセッサ(MCU(Micro Control Unit)202)と、ROM(Read Only Memory)203と、RAM(Random Access Memory)204と、無線通信回路205と、アンテナ206と、を有する。センサーノード101は、センサー201と、無線通信回路205と、MCU202と、RAM204と、ROM203と、を接続する内部バス210を有する。さらに、ハーベスタ207と、バッテリ208と、PMU(Power Management Unit)209と、を有する。
センサー201−1〜201−n(n≧1)は、それぞれ設置箇所における所定の変位量を検出する。センサー201は、たとえば、設置箇所の圧力を検出する圧電素子や、温度を検出する素子、光を検出する光電素子などを用いることができる。アンテナ206は、親機102と無線通信する電波を送受信する。無線通信回路(RF(Radio Frequency))205は、受信した無線電波を受信信号として出力し、送信信号を無線電波としてアンテナ206を介して送信する。
MCU202は、センサー201が検出したデータを処理する。RAM204は、MCU202における処理の一時データを格納する。ROM203は、MCU202が実行する処理プログラムなどを格納する。
ハーベスタ207は、センサーノード101の設置箇所における外部環境、たとえば、光、振動、温度、無線電波(受信電波)などのエネルギー変化に基づき発電を行う。ハーベスタ207は、センサー201によって検出された変位量に応じて発電を行ってもよい。バッテリ208は、ハーベスタ207により発電された電力を蓄える。すなわち、センサーノード101は、二次電池や外部電源などが不要であり、動作に必要な電力を自装置の内部で生成する。
PMU209は、バッテリ208が蓄えた電力を、センサーノード101の各部の駆動電源として供給する制御を行う。たとえば、PMU209は、センサー201がセンシング処理を行うと、MCU202を動作させるために、MCU202へ電源を供給する。または、MCU202がいずれの処理も行っていない場合には、PMU209は、MCU202への電源供給をやめる。
図3は、親機のハードウェア構成例を示すブロック図である。親機102は、センサーノード101と異なり、外部電源に基づき動作する。親機102は、センサーノード101のプロセッサ(MCU202)よりも高性能なプロセッサ(CPU(Central Processing Unit)301)と、大容量のROM302およびRAM303と、を有する。親機102は、不揮発メモリ305と、インターフェース(I/O(Input/Output))回路304と、を有する。親機102は、CPU301とROM302とRAM303とI/O回路304と不揮発メモリ305とを接続するバス306を有する。
また、I/O回路304には、アンテナ307および無線通信回路(RF(Radio Frequency))308と、ネットワークI/F309が接続されている。これにより、親機102は、アンテナ307および無線通信回路308を介して、センサーノード101と無線通信することができる。さらに、親機102は、ネットワークI/F309を介して、TCP/IPのプロトコル処理などにより、インターネットなどのネットワークNETを介して利用者端末311やサーバ312などの外部装置と通信を行うことができる。
(センサーノード101の機能的構成例)
図4は、センサーノードの機能的構成例を示すブロック図である。センサーノード101は、送信部401と、受信部402と、判断部403と、実行部404と、判定部405と、登録部406と、蓄電部407と、を有する。送信部401と受信部402とは、たとえば、無線通信回路205およびアンテナ206である。蓄電部407は、たとえば、バッテリ208である。たとえば、判断部403から登録部406についての処理がコーディングされたプログラムがROM203などの記憶装置410に記憶されている。MCU202が当該記憶装置410からプログラムを読み出して、当該プログラムにコーディングされた処理を実行することにより、各部の処理が実現される。また、判定部405は、たとえば、PMU209によって実現されてもよい。
各センサーノード101内のROM203、RAM204などの記憶装置410は、自センサーノードID(IDentification)と、を有する。さらに、記憶装置410は、第1識別情報である中央方向の割当先センサーノードIDと、第2識別情報である中央から離れる方向の割当先センサーノードIDと、センサーノードの属性と、を有する。センサーノードの属性は、中央センサーノードであるか否かを示す情報である。
(送信データの識別情報例)
図5は、送信データの識別情報例を示す説明図である。各送信データは、信号識別情報と、割当方向と、割当先センサーノードIDと、データ本体と、を含む。送信データの識別情報は、信号識別情報と、割当方向と、割当先センサーノードIDと、である。信号識別情報は、いずれの信号であるかを示す情報である。たとえば、送信データがデータ処理の実行を依頼する情報であれば、信号識別情報が0に設定される。送信データが記憶装置410に中央方向の割当先センサーノードIDを登録させる登録信号を示す情報であれば、信号識別情報が1に設定される。送信データが登録信号を受領したことを示す受領信号であれば、信号識別情報が2に設定される。たとえば、送信データが登録処理を中央センサーノード101に依頼するためのブート信号であれば、信号識別情報が3に設定される。たとえば、送信データがデータ処理の実行結果を親機102に送信するための転送依頼信号であれば、信号識別情報が4に設定される。
割当方向と、割当先センサーノードIDと、は、演算を依頼する情報である場合に設定される。割当方向は、データ処理を中央センサーノード101に近づく方向にデータ処理を依頼するか、または中央センサーノード101から離れる方向にデータ処理を依頼するかを示す信号である。たとえば、中央センサーノード101方向を示す場合、割当方向は0に設定され、中央センサーノード101から離れる方向を示す場合、割当方向は1に設定される。
ここで、詳細な説明について、実施例1と実施例2とに分けて説明する。実施例1では、中央センサーノード101に向かってデータ処理の実行依頼を割り当て、中央センサーノード101まで当該実行依頼が到達した場合、中央センサーノード101から離れてデータ処理の実行依頼を割り当てる。これにより、複数のセンサーノード101にデータ処理の実行依頼を段階的に実行させることができる。実施例2では、複数のセンサーノード101のうち、所定領域A内で端のセンサーノード101にデータ処理の実行依頼が割り当てられた場合、依頼先が無いため、折り返してデータ処理の実行依頼を割り当てる。これにより、データ処理の実行を完了させることができる。
(実施例1)
実施例1では、中央センサーノード101に向かってデータ処理の実行依頼を割り当て、中央センサーノード101まで当該実行依頼が到達した場合、中央センサーノード101から離れてデータ処理の実行依頼を割り当てる。これにより、データ処理を複数のセンサーノード101に段階的に実行させることができる。
(登録処理)
まず、各センサーノード101について、中央センサーノード101に向かってデータ処理を割り当てる場合の割当先センサーノードIDを記憶装置410に登録する処理について説明する。さらに、各センサーノード101について、中央センサーノード101から離れる方向に向かってデータ処理を割り当てる場合の割当先センサーノードIDを記憶装置410に登録する処理について説明する。
図6は、登録処理例(その1)を示す説明図である。図6の例では、センサーノード101−0が中央センサーノード101である。中央センサーノード101の受信部402−0は、親機102からのブート信号を受信する。中央センサーノード101の送信部401−0は、中央センサーノード101の識別情報を含み、中央センサーノード101の周辺のセンサーノード101に割当先センサーノード101の登録を依頼する登録信号を送信する。具体的には、中央センサーノード101の送信部401−0は、登録信号および中央センサーノード101の識別情報を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101に送信する。登録信号であるため、送信データの識別情報は(1,0,0)である。
中央センサーノード101の周辺のセンサーノード101の受信部402は、登録信号を受信する。具体的には、受信部402は、登録信号および当該登録信号の送信元を示すセンサーノードIDを受信する。図6の例では、中央センサーノード101−0と通信可能な距離rにあるセンサーノード101の識別情報は8,12,13,17である。登録部406は、登録信号の送信元を示すセンサーノード101の識別情報を、中央方向の割当先センサーノードIDとして記憶装置410に記憶させる。登録部406は、登録信号の送信元センサーノード101の識別情報を中央方向の割当先センサーノードIDに登録する。センサーノード101−8を例に挙げると、中央方向の割当先センサーノードIDには0が登録される。
そして、送信部401は、自センサーノード101の識別情報を含む登録信号を受領したことを示す受領信号を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101に送信する。具体的には、送信部401は、受領信号と、当該受領信号に対応する登録信号の送信元センサーノードIDと、自センサーノードIDと、を関連付けて周辺のセンサーノード101に送信する。
中央センサーノード101の受信部402は、周辺のセンサーノード101からの受領信号を受信する。具体的には、中央センサーノード101の受信部402は、受領信号を受信する。受領信号に関連付けられて受領信号の送信元センサーノードIDが送信されるため、中央センサーノード101の登録部406は、中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして8を登録する。同様に、中央センサーノード101の登録部406は、中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして12,13,7を登録する。
図7は、登録処理例(その2)を示す説明図である。送信部401は、あらたに自センサーノード101の識別情報を含む登録信号を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101へ送信する。送信部401は、登録信号に自センサーノードIDを関連付けて周辺のセンサーノード101へ送信する。図7の例では、センサーノード101−8,12,13,17から登録信号が送信される。
受信部402は、自センサーノード101の周辺のセンサーノード101から受領信号を受信する。具体的には、受信部402は、登録信号を受信する。センサーノード101−8から送信された登録信号をセンサーノード101−0,3,7,9が受信する。センサーノード101−12から送信された登録信号をセンサーノード101−0,7,11,16が受信する。センサーノード101−13から送信された登録信号をセンサーノード101−0,9,14,18が受信する。センサーノード101−17から送信された登録信号をセンサーノード101−0,16,18,22が受信する。
センサーノード101−0を例に挙げると、センサーノード101の登録部406−0は、登録信号を送信済であるため、センサーノード101−8の識別情報を登録しない。
センサーノード101−7を例に挙げると、中央方向の割当先センサーノードIDとして8が登録される。送信部401−7は、受領信号と、受領信号に対応する登録信号の送信元のセンサーノードIDと、自センサーノードIDと、を関連付けて周辺のセンサーノード101へ送信する。送信部401−7は、「(2,0,0),8,7」を送信する。
受信部402は、自センサーノード101の周辺のセンサーノード101から受領信号を受信する。たとえば、受信部402−8は、受領信号を受信する。ここでは、受領信号と共に受領信号に対応する登録信号の送信元のセンサーノードIDと受領信号の送信元センサーノードIDとが送信される。登録部406は、受領信号と共に受信された受領信号の送信元のセンサーノード101を示す識別情報を中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして記憶装置410に記憶させる。登録部406−8は、受領信号に対応する登録信号の送信元センサーノードIDと自センサーノードIDが一致している場合、受領信号の送信元センサーノードIDを自センサーノード101の中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして登録する。図7に示すように、センサーノード101−8の中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして7が登録されている。このようにして、センサーノード101の登録を繰り返すことにより、すべてのセンサーノード101が登録信号を送信し終わると、登録処理が終了する。
(データ処理)
送信部401は、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む依頼情報を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101へ送信する。依頼情報は、自センサーノード101のデータ処理を割当先センサーノード101に実行させる情報であり、割当先センサーノード101の周辺のセンサーノード101へデータ処理の実行結果を送信させる情報である。
図8は、複数のセンサーノードによるデータ処理の実行例を示す説明図である。たとえば、センサーイベントに対応するデータ処理をセンサーノード101−7が処理できない場合に、センサーノード101−7は、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDが示すセンサーノード101に当該データ処理の実行を依頼する。たとえば、センサーノード101−7は、送信データの識別情報として「(0,0,8)」と当該データ処理に関する情報を周辺のセンサーノード101へ送信する。
受信部402は、依頼情報を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101から受信する。ここで受信される依頼情報は、複数のセンサーノード101の自センサーノード101以外のいずれかのセンサーノード101の記憶装置410に記憶された割当先センサーノード101の識別情報を含んでいる。より具体的には、依頼情報は、当該いずれかのセンサーノード101のデータ処理の実行と、データ処理の実行結果の送信と、を当該割当先センサーノード101に依頼する情報である。
判断部403は、受信部402によって受信された依頼情報が示すセンサーノード101が自センサーノード101であるか否かを判断する。具体的には、たとえば、判断部403は、受信されたデータの先頭の識別情報に含まれる割当先センサーノードIDが自センサーノードIDであるか否かを判断する。
判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行する。一方、判断部403によって自センサーノード101でないと判断された場合、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行しない。図8に示すように、たとえば、センサーノード101−8は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行する。一方、センサーノード101−6は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行しない。
判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合において、実行部404によって周辺のセンサーノード101のデータ処理の実行が終了した場合、送信部401は、実行部404による実行結果を周辺のセンサーノード101へ送信する。たとえば、送信部401が送信する送信データの識別情報を「(4,0,0)」にする。これによって、実行結果が、複数のセンサーノード101でマルチホッピング通信され、親機102に送信される。
また、判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合について説明する。実行部404によって周辺のセンサーノード101のデータ処理の実行が終了しなかった場合、送信部401は、依頼情報と、実行部404によって実行が終了したデータ処理の実行結果と、を、自センサーノード101の周辺のセンサーノード101に送信する。ここでの依頼情報は、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む、受信された依頼情報のデータ処理のうちの実行部404によって実行が終了しなかったデータ処理を割当先センサーノード101に実行させる情報である。さらに、依頼情報は、割当先センサーノード101によるデータ処理の実行結果の送信を当該割当先センサーノード101に依頼する情報である。
また、受信部402は、依頼情報と、データ処理のうちの実行が終了した実行結果と、を受信する。ここでの依頼情報は、複数のセンサーノード101の自センサーノード101以外のセンサーノード101の記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む情報である。当該依頼情報は、複数のセンサーノード101のうちのいずれかのセンサーノード101のデータ処理のうちの実行が終了していないデータ処理の実行を当該割当先センサーノード101に依頼する情報である。当該依頼情報は、当該データ処理の実行結果の送信を当該割当先センサーノード101に依頼する情報である。たとえば、受信されたデータの識別情報は、「0,0,i」である。
判断部403は、受信部402によって受信された依頼情報が含む識別情報が示す割当先センサーノード101が自センサーノード101であるか否かを判断する。
判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行する。判断部403によって自センサーノード101でないと判断された場合、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行しない。
判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合における詳細を説明する。実行部404によって依頼情報に基づくデータ処理の実行が終了した場合、送信部401は、たとえば、実行部404による実行結果を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101へ送信する。実行部404によって依頼情報に基づくデータ処理の実行が終了しなかった場合、送信部401は、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む依頼情報と、実行が終了したデータ処理の実行結果と、を周辺のセンサーノード101へ送信する。実行が終了したデータ処理の実行結果とは、受信部402によって受信された実行結果と、受信された依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行部404によって実行が終了したデータ処理の実行結果と、である。ここで送信される依頼情報は、受信された依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行部404によって実行が終了しなかったデータ処理の実行とデータ処理の実行結果の送信とを依頼する情報である。
また、たとえば、実行が終了しなかった場合とは、たとえば、実行するためのバッテリ208が十分でない場合が挙げられる。そこで、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理の実行が完了するまで、または蓄電部407によって蓄電された電力量が所定値未満となるまで、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行する。具体的には、判定部405は、蓄電部407によって蓄電された電力量が所定値未満であるか否かを判定する。判定部405は、たとえば、PMU209によって実現されてもよい。実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理の実行が完了するまで、または判定部405によって蓄電された電力量が所定値未満であると判定されるまで、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行する。
図9は、実施例1にかかる所定値の一例を示す説明図である。たとえば、実行結果や依頼情報の送信後にセンサーノード101が動作を継続したい場合、所定値は、実行結果や依頼情報などのデータの1回の送信にかかる電力量より多い電力量であってもよい。たとえば、実行結果や依頼情報の送信後にセンサーノード101が動作を終了してもよい場合、所定値は、1回の送信にかかる電力量であってもよい。所定値は、たとえば、センサーネットワークシステム100の開発者によって設定される。所定値は、たとえば、予めRAM204、ROM203などの記憶装置410に記憶される。
実行部404は、依頼情報に基づくデータ処理の実行が完了するまでの間に、判定部405によって蓄電された電力量が所定値未満でないと判定されるまで、依頼情報に基づくデータ処理を実行する。上述したように、判定部405は、蓄電された電力量が所定値未満であるか否かを判定する。
判定部405によって蓄電された電力量が所定値未満であると判定された場合に、送信部401は、受信された依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行が終了したデータ処理の実行結果と、あらたな依頼情報と、を周辺のセンサーノード101へ送信する。ここでのあらたな依頼情報は、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含み、受信された依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行部404によって実行が終了しなかったデータ処理の実行とデータ処理の実行結果の送信とを依頼する情報である。
中央センサーノード101の受信部402は、依頼情報を受信する。判断部403は、受信した依頼情報に含まれる識別情報が示すセンサーノード101が自センサーノード101であるか否かを判断する。
判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合に、中央センサーノード101の送信部401は、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む依頼情報を周辺のセンサーノード101へ送信する。ここでの依頼情報は、受信された依頼情報が示すデータ処理の実行と、データ処理の実行結果と、を当該割当先センサーノード101に依頼する情報である。送信部401は、割当先センサーノード101によってデータ処理の実行が終了しない場合に割当先センサーノード101と中央センサーノード101との間にないセンサーノード101にデータ処理を実行させる情報を周辺のセンサーノード101へ送信する。割当先センサーノード101と中央センサーノード101との間にないセンサーノード101にデータ処理を実行させる情報とは、たとえば、送信データの識別情報内の割当方向が中央から離れる方向に設定されることである。当該送信データの識別情報は「(0,1,i)」となる。
受信部402は、複数のセンサーノード101の自センサーノード101以外のいずれかのセンサーノード101の記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む依頼情報を自センサーノード101の周辺のセンサーノード101から受信する。ここでの依頼情報は、データ処理の実行と、データ処理の実行結果と、を割当先センサーノード101に依頼する情報である。さらに、受信部402は、依頼情報と併せて、当該割当先センサーノード101によってデータ処理の実行が終了しない場合に割当先センサーノード101と中央センサーノード101との間にないセンサーノード101にデータ処理を実行させる情報を受信する。上述したように、受信部402が受信したデータの識別情報は「(0,1,i)」となる。
判断部403は、受信された依頼情報が含む識別情報が示すセンサーノード101が自センサーノード101であるか否かを判断する。判断部403によって自センサーノード101であると判断された場合、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行する。一方、判断部403によって自センサーノード101でないと判断された場合、実行部404は、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行しない。
送信部401は、依頼情報が示すデータ処理の実行が終了しなかった場合、記憶装置410に記憶された中央から離れる方向の割当先センサーノードIDを含む依頼情報を送信する。ここでの依頼情報は、受信された依頼情報が示すデータ処理のうちの実行が終了しなかったデータ処理の実行とデータ処理の実行結果の送信とを当該割当先センサーノード101に依頼する情報である。さらに、送信部401は、当該依頼情報と併せて、当該割当先センサーノード101によってデータ処理の実行が終了しない場合に中央センサーノード101から離れる方向にある割当先センサーノード101にデータ処理を実行させる情報を送信する。さらに、送信部401は、送信する依頼情報と併せて、受信された依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行が終了したデータ処理の実行結果を送信する。
(実施例1にかかるセンサーノード101が行う処理手順)
図10〜図12は、実施例1にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、センサーノード101は、イベントの発生を検出したか否かを判断する(ステップS1001)。イベントの発生を検出していない場合(ステップS1001:No)、ステップS1001へ戻る。
信号が受信された場合(ステップS1001:信号受信)、センサーノード101は、いずれの信号かを判断する(ステップS1002)。受信された信号が親機102からのブート信号の場合(ステップS1002:ブート信号)、センサーノード101は、ブート処理を実行し(ステップS1003)、自センサーノード101が中央センサーノード101であるか否かを判断する(ステップS1004)。中央センサーノード101であるか否かは、記憶装置410に記憶されたセンサーノード101の属性によって判定される。中央センサーノード101である場合(ステップS1004:Yes)、センサーノード101は、登録信号および自センサーノードIDを周辺のセンサーノード101に送信し(ステップS1005)、一連の処理を終了する。一方、中央センサーノード101でない場合(ステップS1004:No)、一連の処理を終了する。
ステップS1002において、受信された信号が登録信号である場合(ステップS1002:登録信号)、センサーノード101は、登録信号を未受信であるか否かを判定する(ステップS1006)。ステップS1006によって、中央方向の送信先センサーノードIDを記憶装置410に登録済みであるか否かが判定される。
登録信号が未受信である場合(ステップS1006:Yes)、センサーノード101は、登録信号の送信元センサーノードIDを中央方向の割当先センサーノードIDとして登録する(ステップS1007)。センサーノード101は、受領信号と、登録信号の送信元センサーノードIDと、自センサーノードIDと、を周辺のセンサーノード101へ送信する(ステップS1008)。センサーノード101は、登録信号、および自センサーノードIDを周辺のセンサーノード101へ送信し(ステップS1009)、一連の処理を終了する。登録信号が未受信でない場合(ステップS1006:No)、中央方向の送信先センサーノードIDを記憶装置410に登録済みであるため、一連の処理を終了する。
ステップS1002において、受信された信号が受領信号である場合(ステップS1002:受領信号)、ステップS1010へ移行する。センサーノード101は、受領信号に対応する登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDと一致しているか否かを判断する(ステップS1010)。登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDと一致していない場合(ステップS1010:No)、一連の処理を終了する。登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDと一致している場合(ステップS1010:Yes)、ステップS1011へ移行する。センサーノード101は、受領信号の送信元センサーノードIDを中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして登録し(ステップS1011)、一連の処理を終了する。
ステップS1002において、受信された信号が実行依頼である場合(ステップS1002:実行依頼)、センサーノード101は、ブート処理を実行する(ステップS1101)。つぎに、センサーノード101は、実行依頼に含まれる割当先センサーノードIDが自センサーノードIDと同一か否かを判定する(ステップS1102)。自センサーノードIDと同一でない場合(ステップS1102:No)、一連の処理を終了する。自センサーノードIDと同一の場合(ステップS1102:Yes)、センサーノード101は、自センサーノード101が中央センサーノード101か否かを判定する(ステップS1103)。中央センサーノード101であるか否かは、記憶装置410に記憶されたセンサーノード101の属性によって判定される。
中央センサーノード101である場合(ステップS1103:Yes)、センサーノード101は、実行依頼の送信元センサーノードIDを記憶し(ステップS1104)、割当方向のビットを反転する(ステップS1105)。センサーノード101は、記憶装置410に記憶された反転後の割当方向に基づく割当先センサーノードIDのうち、記憶した送信元センサーノードID以外の割当先センサーノードIDを選択する(ステップS1106)。センサーノード101は、選択した割当先センサーノードID、および実行依頼として受信した実行データを送信し(ステップS1107)、一連の処理を修了する。
ステップS1103において、中央センサーノード101でない場合(ステップS1103:No)、センサーノード101は、依頼されたデータ処理を実行し(ステップS1108)、データ処理が完了したか否かを判断する(ステップS1109)。データ処理が完了していない場合(ステップS1109:No)、センサーノード101は、バッテリ208の残量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1110)。所定値の一例は、図9に示している。
所定値以上である場合(ステップS1110:Yes)、ステップS1108に戻る。所定値未満である場合(ステップS1110:No)、センサーノード101は、割当方向に基づく割当先センサーノードIDと、実行が終了しなかったデータ処理に関する情報と、実行が終了した実行結果と、を送信し(ステップS1111)、一連の処理を終了する。一方、ステップS1109において、データ処理が完了した場合(ステップS1109:Yes)、センサーノード101は、実行結果を周辺のセンサーノード101へ送信し(ステップS1112)、一連の処理を終了する。実行結果については、マルチホッピング通信によって最終的に親機102が受信する。
ステップS1001において、センシングイベントが検出された場合(ステップS1001:センシング)、センサーノード101は、ブート処理を実行し(ステップS1201)、データ処理を実行する(ステップS1202)。センサーノード101は、データ処理が完了したか否かを判断する(ステップS1203)。データ処理が完了した場合(ステップS1203:Yes)、センサーノード101は、実行結果を送信し(ステップS1206)、一連の処理を終了する。
データ処理が完了していない場合(ステップS1203:No)、センサーノード101は、バッテリ208残量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1204)。バッテリ208残量が所定値以上である場合(ステップS1204:Yes)、ステップS1202へ戻る。バッテリ208残量が所定値未満である場合(ステップS1204:No)、センサーノード101は、中央方向の割当先センサーノードIDと、実行が終了しなかったデータ処理に関する情報と、実行が終了した実行結果と、を送信し(ステップS1205)、一連の処理を終了する。
(実施例2)
実施例2では、複数のセンサーノード101のうち、所定領域A内で端のセンサーノード101にデータ処理の実行依頼が割り当てられた場合、依頼先が無いため、折り返してデータ処理の実行依頼を割り当てる。これにより、データ処理の実行を完了させることができる。
(登録処理)
また、受信部402が一定時間以内に受領信号を受信できない場合、登録部406は、登録信号の送信元のセンサーノードIDを中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして記憶装置410に記憶させる。たとえば、複数のセンサーノード101のうち、所定領域A内で端に配置されたセンサーノード101は、登録信号の依頼先がないために、一定時間以内に受領信号を受信できない可能性が高い。そのため、たとえば、各センサーノード101は、中央から離れる方向の割当先センサーノードIDと、中央方向の割当先センサーノードIDと、が同一であれば、自センサーノード101が端に配置されたセンサーノード101であると判断できる。
(データ処理)
図13は、実施例2にかかるデータ処理の実行の依頼例を示す説明図である。図13に示すように、中央から離れる方向にデータ処理の実行依頼を繰り返すと、当該実行依頼が端のセンサーノード101に到達する場合がある。この場合、端のセンサーノード101は、依頼先がないため、中央方向にデータ処理の実行依頼を行う。これにより、データ処理が完了するまで実行依頼を継続させることができる。
受信部402は、依頼情報と、データ処理の実行が終了しない場合に割当先センサーノード101と中央センサーノード101との間にないセンサーノード101にデータ処理を実行させる情報と、を周辺のセンサーノード101から受信する。ここでの依頼情報は、自センサーノード101以外のいずれかのセンサーノード101の記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含み、データ処理の実行と、データ処理の実行結果の送信と、を該割当先センサーノード101に依頼する情報である。
判断部403は、受信された依頼情報が含む割当先センサーノードIDが自センサーノードIDであるか否かを判断する。
実行部404は、自センサーノード101であると判断した場合、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行し、判断部403によって自センサーノード101でないと判断した場合、受信された依頼情報に基づくデータ処理を実行しない。
図14は、実施例2にかかる所定値の一例を示す説明図である。ここで、実施例2における判定部405による判定時に用いられる所定値について説明する。実施例2では、端のセンサーノード101によってデータ処理の実行依頼が中央方向に折り返す。そこで、所定値は、少なくとも2回の送信にかかる電力量である。所定値は、たとえば、センサーネットワークシステム100の開発者によって設定される。所定値は、たとえば、予めRAM204、ROM203などの記憶装置410に記憶される。
送信部401は、依頼情報が示すデータ処理の実行が終了しなかった場合に、記憶装置410に記憶された2つの割当先センサーノードIDが同一であれば、記憶装置410に記憶された割当先センサーノードIDを含む依頼情報を送信する。さらに、送信部401は、実行が完了しない場合に中央方向の割当先センサーノード101にデータ処理を実行させる情報と、受信された依頼情報に基づくデータ処理のうち実行が終了したデータ処理の実行結果と、を併せて周辺のセンサーノード101へ送信する。
(実施例2にかかるセンサーノード101が行う処理手順)
図15〜図17は、実施例2にかかるセンサーノードが行う処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、センサーノード101は、イベントの発生を検出したか否かを判断する(ステップS1501)。イベントの発生を検出していない場合(ステップS1501:No)、ステップS1501へ戻る。
信号が受信された場合(ステップS1501:信号受信)、センサーノード101は、いずれの信号かを判断する(ステップS1502)。受信された信号が親機102からのブート信号の場合(ステップS1502:ブート信号)、センサーノード101は、ブート処理を実行し(ステップS1503)、自センサーノード101が中央センサーノード101であるか否かを判断する(ステップS1504)。中央センサーノード101であるか否かは、記憶装置410に記憶されたセンサーノード101の属性によって判定される。中央センサーノード101である場合(ステップS1504:Yes)、センサーノード101は、登録信号および自センサーノードIDを周辺のセンサーノード101に送信し(ステップS1505)、一連の処理を終了する。一方、中央センサーノード101でない場合(ステップS1504:No)、一連の処理を終了する。
ステップS1502において、受信された信号が登録信号である場合(ステップS1502:登録信号)、センサーノード101は、登録信号を未受信であるか否かを判定する(ステップS1601)。ステップS1601によって、中央方向の送信先センサーノードIDを記憶装置410に登録済みであるか否かが判定される。
登録信号が未受信である場合(ステップS1601:Yes)、センサーノード101は、登録信号の送信元センサーノードIDを中央方向の割当先センサーノードIDとして登録する(ステップS1602)。センサーノード101は、受領信号と、登録信号の送信元センサーノードIDと、自センサーノードIDと、を周辺のセンサーノード101へ送信する(ステップS1603)。センサーノード101は、登録信号、および自センサーノードIDを周辺のセンサーノード101へ送信し(ステップS1604)、受領信号の受信待ち状態に遷移する(ステップS1605)。
センサーノード101は、登録信号を送信後に一定時間以内に受領信号を受信したか否かを判断する(ステップS1606)。一定時間以内に受領信号が受信された場合(ステップS1606:Yes)、ステップS1506へ移行する。一定時間以内に受領信号が受信されなかった場合(ステップS1606:No)、センサーノード101は、登録済みの中央方向の割当先センサーノード101を、中央から離れる方向の割当先センサーノード101にコピーする(ステップS1607)。センサーノード101は、受領信号の受信待ち状態を解除し(ステップS1608)、一連の処理を終了する。また、登録信号が未受信でない場合(ステップS1601:No)、中央方向の送信先センサーノードIDを記憶装置410に登録済みであるため、一連の処理を終了する。
ステップS1502において、受信された信号が受領信号である場合(ステップS1502:受領信号)、ステップS1506へ移行する。センサーノード101は、受領信号に対応する登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDと一致しているか否かを判断する(ステップS1506)。登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDと一致していない場合(ステップS1506:No)、一連の処理を終了する。
受領信号に対応する登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDと一致している場合(ステップS1506:Yes)、ステップS1507へ移行する。センサーノード101は、受領信号の送信元センサーノードIDを中央から離れる方向の割当先センサーノードIDとして登録する(ステップS1507)。そして、センサーノード101は、受領信号の受信待ち状態を解除し(ステップS1508)、一連の処理を終了する。
ステップS1502において、受信された信号が実行依頼である場合(ステップS1502:実行依頼)、センサーノード101は、ブート処理を実行する(ステップS1701)。つぎに、センサーノード101は、実行依頼に含まれる割当先センサーノードIDが自センサーノードIDと同一か否かを判定する(ステップS1702)。自センサーノードIDと同一でない場合(ステップS1702:No)、一連の処理を終了する。自センサーノードIDと同一の場合(ステップS1702:Yes)、センサーノード101は、自センサーノードが中央センサーノード101か否かを判定する(ステップS1703)。中央センサーノード101であるか否かは、記憶装置410に記憶されたセンサーノード101の属性によって判定される。
中央センサーノード101である場合(ステップS1703:Yes)、センサーノード101は、実行依頼の送信元センサーノードIDを記憶し(ステップS1704)、割当方向のビットを反転する(ステップS1705)。センサーノード101は、記憶装置410に記憶された反転後の割当方向に基づく割当先センサーノードIDのうち、記憶した送信元センサーノードID以外の割当先センサーノードIDを選択する(ステップS1706)。センサーノード101は、選択した割当先センサーノードID、および実行依頼として受信した実行データを送信し(ステップS1707)、一連の処理を終了する。
ステップS1703において、中央センサーノード101でない場合(ステップS1703:No)、センサーノード101は、依頼されたデータ処理を実行し(ステップS1708)、データ処理が完了したか否かを判断する(ステップS1709)。データ処理が完了していない場合(ステップS1709:No)、センサーノード101は、バッテリ208残量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1710)。所定値の一例は、図14に示している。
所定値以上である場合(ステップS1710:Yes)、ステップS1708に戻る。所定値未満である場合(ステップS1710:No)、中央方向の割当先センサーノードIDと、中央から離れる方向の割当先センサーノードIDと、が同一か否かを判断する(ステップS1711)。中央方向の割当先センサーノードIDと、中央から離れる方向の割当先センサーノードIDと、が同一でない場合(ステップS1711:No)、ステップS1713へ移行する。
中央方向の割当先センサーノードIDと、中央から離れる方向の割当先センサーノードIDと、が同一である場合(ステップS1711:Yes)、センサーノード101は、割当方向のビットを反転する(ステップS1712)。そして、センサーノード101は、割当方向に基づく割当先センサーノードIDと、実行が終了しなかったデータ処理に関する情報と、実行が終了した実行結果と、を送信し(ステップS1713)、一連の処理を終了する。一方、ステップS1709において、データ処理が完了した場合(ステップS1709:Yes)、センサーノード101は、実行結果を周辺のセンサーノード101に送信し(ステップS1714)、一連の処理を終了する。
ステップS1501において、センシングイベントが検出された場合(ステップS1501:センシング)については、図12に示した実施例1と同一処理であるため、詳細な説明を省略する。
以上実施例1および2で説明したように、センサーノードは、親機との通信に複数ホップ要するセンサーノードにデータ処理の実行を依頼する。割当先センサーノードで該データ処理が完了しなくとも、さらに別のセンサーノードに該データ処理の実行のつづきを依頼できるため、親機に到達するまでに段階的に該データ処理を実行することができる。したがって、完全な処理結果が親機に到達する確度を向上させることができる。
また、各センサーノードは、受信した依頼情報に含まれる割当先センサーノードIDが自センサーノードIDであれば、受信した依頼情報が示すデータ処理を実行する。各センサーノードは、受信した依頼情報が示すデータ処理の実行が完了しなかった場合に、自記憶装置が記憶する識別情報が示す割当先センサーノードに当該データ処理のつづきの実行を依頼する。これにより、データ処理の実行が完了するまで複数のセンサーノードで段階的にデータ処理が実行される。したがって、完全な処理結果が親機に到達する確度を向上させることができる。
また、バッテリの残量が十分でない場合には、センサーノードは、データ処理の実行を中断し、記憶装置に記憶された識別情報が示す割当先センサーノードに当該データ処理のつづきの実行を依頼する。これにより、複数のセンサーノードで段階的にデータ処理の実行が行われている場合に、バッテリ切れによってデータ処理の実行が放棄されるのを防止することができる。
また、センサーノードは、親機との通信に複数ホップ要するセンサーノードの中で、自センサーノードが直接通信可能なセンサーノードにデータ処理の実行を依頼する。依頼先にデータ処理の実行を依頼するために、依頼先でないセンサーノードが当該データ処理に関する情報などを転送する処理を行わなくてよいため、各センサーノードの負荷を増大させることなく、複数のセンサーノードでデータ処理を完了させることができる。
また、自センサーノードと中央センサーノードとの間にある第1割当先センサーノードIDと自センサーノードと中央センサーノードとの間にない第2割当先センサーノードIDとを記憶装置に記憶させる。初めに各センサーノードは、データ処理の実行を他のセンサーノードに依頼する場合、第1割当先センサーノードに依頼する。中央センサーノードまで当該データ処理の実行依頼が到達した場合、中央センサーノードは、中央センサーノードから離れる第1割当先センサーノードにデータ処理の実行を依頼する。これにより、データ処理が破棄されることなく、複数のセンサーノードで継続してデータ処理を実行することができる。したがって、完全な処理結果が親機に到達する確度を向上させることができる。
また、中央センサーノードが、登録信号を送信し、複数のセンサーノードは、登録信号を転送する。各センサーノードは、登録信号を受信すると、当該登録信号の送信元のセンサーノードIDを第1割当先センサーノードIDとして記憶する。各センサーノードは、登録信号によって第1割当先センサーノードIDを登録したことを示す受領信号を周辺のセンサーノードに送信する。各センサーノードは、受信した受領信号に対応する登録信号の送信元センサーノードIDが自センサーノードIDである場合、受領信号の送信元センサーノードIDを第2割当先センサーノードIDとして記憶する。これにより、中央方向にセンサーノードを割り当てることができ、中央から離れる方向にセンサーノードを割り当てることができる。
また、所定領域内の端に配置されたセンサーノードは、依頼先が無い場合に、依頼元にデータ処理の実行を依頼する。これにより、端に配置されたセンサーノードによってデータ処理が放棄されるのを防止することができる。複数のセンサーノードで継続してデータ処理が実行されるため、完全な処理結果が親機に到達する確度を向上させることができる。
100 センサーネットワークシステム
101 センサーノード
102 親機
201 センサー
202 MCU
203 ROM
204 RAM
205 無線通信回路
206 アンテナ
207 ハーベスタ
208 バッテリ
209 PMU
401 送信部
402 受信部
403 判断部
404 実行部
405 判定部
406 登録部
407 蓄電部
410 記憶装置

Claims (8)

  1. 自通信装置を含む複数の第1通信装置のうちの少なくとも前記自通信装置のデータ処理の実行結果を、前記複数の第1通信装置の間でマルチホッピング通信することにより、前記実行結果に基づく処理を行う第2通信装置へ送信する前記複数の第1通信装置の中の通信装置であって、
    前記複数の第1通信装置のうちの前記自通信装置以外の通信装置の中で、前記第2通信装置との通信に複数ホップ要する特定通信装置の識別情報を記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、前記自通信装置のデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を前記特定通信装置に依頼する依頼情報を、前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信する送信部と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記複数の第1通信装置のうちの前記自通信装置以外のいずれかの通信装置が生成して前記いずれかの通信装置の周辺の装置に送信した依頼情報であって、前記いずれかの通信装置の記憶装置に記憶された前記いずれかの通信装置のデータ処理の実行を割り当てる特定通信装置の識別情報を含み、前記いずれかの通信装置のデータ処理の実行および当該データ処理の実行結果の送信を、前記いずれかの通信装置の記憶装置に記憶された前記識別情報が示す前記特定通信装置に依頼する依頼情報を、前記自通信装置の周辺の通信装置から受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された前記依頼情報に含まれる識別情報が示す前記特定通信装置が前記自通信装置であるか否かを判断する判断部と、
    前記判断部によって前記自通信装置であると判断された場合、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理を実行し、前記判断部によって前記自通信装置でないと判断された場合、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理を実行しない実行部と、
    を有し、
    前記送信部は、
    前記判断部によって前記自通信装置であると判断された場合において、
    受信された前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が前記実行部によって終了した場合、前記実行部による実行結果を前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信し、
    受信された前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が前記実行部によって終了しなかった場合、前記自通信装置の前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの前記実行部によって実行が終了しなかったデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を前記自通信装置の前記記憶装置に記憶された前記識別情報が示す前記特定通信装置へ依頼する依頼情報と、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの前記実行部によって実行が終了したデータ処理の実行結果と、を関連付けて前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記受信部は、
    前記複数の第1通信装置のうちの前記自通信装置以外の通信装置の記憶装置に記憶された特定通信装置の識別情報を含み、前記複数の第1通信装置のうちのいずれかの通信装置のデータ処理のうちの実行が終了していないデータ処理の実行、および前記いずれかの通信装置の前記データ処理の実行結果の送信を、前記自通信装置以外の通信装置の記憶装置に記憶された前記識別情報が示す前記特定通信装置に依頼する依頼情報と、前記データ処理のうちの実行が終了した実行結果と、を受信し、
    前記判断部は、
    前記受信部によって受信された前記依頼情報に含まれる識別情報が示す前記特定通信装置が前記自通信装置であるか否かを判断し、
    前記実行部は、
    前記判断部によって前記自通信装置であると判断された場合、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理を実行し、前記判断部によって前記自通信装置でないと判断された場合、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理を実行せず、
    前記送信部は、
    前記判断部によって前記自通信装置であると判断された場合において、
    受信された前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が前記実行部によって終了した場合、前記実行部による実行結果を前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信し、
    前記実行部によって前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が終了しなかった場合、前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの前記実行部によって実行が終了しなかったデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を依頼する依頼情報と、前記受信部によって受信された実行結果および受信された前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの前記実行部によって実行が終了したデータ処理の実行結果と、を前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記実行部と前記送信部に供給される電力を蓄電する蓄電部を有し、
    前記実行部は、
    受信された前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が完了するまで、または前記蓄電部によって蓄電された電力量が所定値未満となるまで、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理を実行し、
    前記送信部は、
    受信された前記依頼情報に基づくデータ処理の前記実行部による実行が前記蓄電された電力量が前記所定値未満となって中断された場合に、前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの前記実行部によって実行が終了しなかったデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を依頼する依頼情報と、受信された前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの前記実行部によって実行が終了したデータ処理の実行結果と、を前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信することを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 前記自通信装置の記憶装置に記憶された前記識別情報が示す前記特定通信装置は、前記自通信装置と直接通信可能な通信装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信装置。
  6. 複数の第1通信装置と、
    前記複数の第1通信装置の間でマルチホッピング通信されることによって送信された前記複数の第1通信装置の少なくともいずれかのデータ処理の実行結果に基づく処理を行う第2通信装置と、
    を有し、
    前記複数の第1通信装置の各々が、
    前記複数の第1通信装置のうちの自通信装置以外の通信装置の中で、前記第2通信装置との通信に複数ホップ要する特定通信装置の識別情報を記憶する記憶装置を有し、
    前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、前記自通信装置のデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を前記特定通信装置に依頼する依頼情報を、前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信することを特徴とするシステム。
  7. 前記複数の第1通信装置の各々が、
    前記複数の第1通信装置のうちの前記自通信装置以外のいずれかの通信装置が生成して前記いずれかの通信装置の周辺装置に送信した依頼情報であって、前記いずれかの通信装置の記憶装置に記憶された前記いずれかの通信装置のデータ処理の実行を割り当てる特定通信装置の識別情報を含み、前記いずれかの通信装置のデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を前記いずれかの通信装置の記憶装置に記憶された前記特定通信装置に依頼する依頼情報を、前記自通信装置の周辺の通信装置から受信し、
    受信した前記依頼情報が含む識別情報が示す前記特定通信装置が前記自通信装置であるか否かを判断し、
    前記自通信装置であると判断した場合、受信した前記依頼情報に基づくデータ処理を実行し、前記自通信装置でないと判断した場合、受信した前記依頼情報に基づくデータ処理を実行せず、
    前記自通信装置であると判断した場合において、
    受信した前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が終了した場合、実行結果を前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信し、
    受信した前記依頼情報に基づくデータ処理の実行が終了しなかった場合、前記記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、受信した前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行が終了しなかったデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を依頼する依頼情報と、受信した前記依頼情報に基づくデータ処理のうちの実行が終了したデータ処理の実行結果と、を前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  8. 自通信装置を含む複数の第1通信装置のうちの少なくとも前記自通信装置のデータ処理の実行結果を、前記複数の第1通信装置の間でマルチホッピング通信することにより、前記実行結果に基づく処理を行う第2通信装置へ送信する通信装置が、
    前記複数の第1通信装置のうちの前記自通信装置以外の通信装置の中で、前記第2通信装置との通信に複数ホップ要する特定通信装置の識別情報を記憶する記憶装置に記憶された前記識別情報を含み、前記自通信装置のデータ処理の実行および前記データ処理の実行結果の送信を前記特定通信装置に依頼する依頼情報を、前記自通信装置の周辺の通信装置へ送信することを特徴とする通信方法。
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