JP4839152B2 - センサネットワークシステム及びセンサネットワークのデータ処理方法 - Google Patents

センサネットワークシステム及びセンサネットワークのデータ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークに接続した多数のセンサノードからの情報を利用する技術に関し、特に、センサノードが送信した情報を円滑に配信するセンサネットワークシステムに関する。
近年、多数のセンサノードから得られるセンシングデータを、ネットワークを通じて取得するセンサネットワークシステム(以下、センサネットシステム)の技術が発展しつつある。センサネットシステムは、多数のセンサノードが取得した情報を、ネットワークを通してセンサノードから離れた場所の計算機や装置で利用する。
センサネットシステムでは、多数のセンサノードが取得した情報を、中継局や基地局を介してサーバ計算機などへ送信し、サーバ計算機が各センサノードの情報を収集する。このような構成のセンサネットシステムでは、一つのセンサノードが送信する情報量が過大になると、情報を転送する中継局や基地局の処理負荷が過大になってしまい、他のセンサノードの情報を収集できなくなるなどの障害が生じる恐れがある。このような障害を防ぐため、通信特性(送信間隔など)が平均通信特性から所定量以上ずれた端末を異常と判定し、サーバ計算機から端末へのデータ送信を抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
あるいは、送信する情報量が多いセンサノードを異常と判定し、異常なセンサノードからの情報を廃棄し、正常なセンサノードからの情報を伝送する技術が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2005−159646号公報 特開平11−120104号公報
センサネットシステムでは、センサノードとサーバ計算機の間の通信経路の中継局や基地局などのルータ装置において、単位時間当たりに所定量以上のデータの転送が要求された時、ルータ装置の処理負荷や通信負荷が限界を超えると、通信に障害が発生する可能性がある。さらに、ひとつのルータ装置に障害が発生すると、この障害がセンサネットシステム全体に波及して、システムが停止する可能性もある。
上記従来例では、ひとつのセンサノードの通信量が所定値を超えると異常なセンサノードと判定して、このセンサノードからの情報を破棄したり、このセンサノードに対する情報送信を抑制したりすることで、センサネットシステムの通信経路の負荷が過大になるのを防いでいる。しかしながら、上記従来例では、センサノード自体は正常であっても、通信経路上のルータ装置の負荷が過大になった場合、各センサノードに異常はないので通信を許容することになり、ルータ装置に通信の障害が発生するのを抑制することができない、という問題があった。
例えば、人体に装着するセンサノードの場合では、企業や施設内に中継局や基地局などの中継ノードを配置して、従業員や利用者が装着したセンサノードが測定した情報を中継ノードからサーバ計算機へ伝送する。会議場などに設置された中継ノードでは、会議の開催時には多数のセンサノードが配下の無線ネットワークに参加する。このとき、センサネットシステムの設計時に想定した会議場の入場者数を超える数のセンサノードが中継ノードのルータ装置の配下に参加した場合では、個々のセンサノードは正常であるが、ルータ装置が中継すべき情報量は設計値を超えてしまい、ルータ装置に通信障害が発生するなどの問題点があった。
センサノードの情報の測定間隔や情報の送信条件は、センサネットシステムの利用者が適宜設定を変更することが可能であり、例えば、温度センサを備えたセンサノードの測定間隔と送信条件を、測定した温度が所定の高温未満の場合には測定した温度を送信せずに5分間隔で測定を実行し、所定の高温となった場合には測定間隔を10秒に変更し、測定した温度を送信する、と設定することでセンサノードを火災報知に利用することができる。このセンサノードの設置場所で実際に火災が発生すると、センサノードからのデータ転送要求は急激に増大することになるが、上記従来例の場合では、このセンサノードのデータ転送要求が所定値を超えると異常なセンサノードと判定され、たとえ緊急を要しユーザにとって有用な情報であってもデータが破棄されてしまう、という問題があった。
上記従来例では、所定量以上のデータ転送要求が、センサノードの暴走によるものか、ユーザの操作によるものかは容易に判定できず、センサノードが正常か異常かは分からない。そして、センサネットシステムでは、センサノードが観測した現象を詳細かつリアルタイムに通達するという要求から、センサノードが出力する観測情報はできるだけ廃棄や遅延送信してはならない。特に、上述したような警報を伝達するセンサノードを含むセンサネットシステムでは、データ転送要求が急増したからといって、上記従来例のように安易にセンサノードを異常と判定してデータを破棄することはできないという問題がある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、センサノードノードから送信される情報を可能な限りリアルタイムで転送しながら、センサネットシステムの通信経路の負荷が過大になるのを抑制することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。本発明は、中継ノードの転送レートが予め設定した制限転送レートを超えたとき、送出レートが所定の条件を満たすセンサノードを送出レート超過ノードとして特定し、予め設定したルールに基づいて送出レート超過ノードまたは送出レート超過ノードを除くセンサノードの何れか一方から送出レートを抑制するセンサノードを減速ノードとして選択し、減速ノードまたは減速ノードに接続される中継ノードの何れかを減速処理実行ノードとして選択し、減速処理実行ノードに所定の処理の実行を指令する。
本発明は、中継ノードで転送レートが過大となってセンサネットワークが不安定になるのを防ぎながら、センサノードから送信される情報をすべて廃棄することなく、可能な限りリアルタイムで転送することで、信頼性を確保できる。
また、ユーザにとって緊急を要する有用な情報を抑制することなく、転送することができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用するセンサネットワークシステム(以下、センサネットシステム)の一例を示すブロック図である。
センサネットシステムは、環境に分散する多数のセンサノード1に設けたセンサにより環境情報を観測し、無線ネットワーク6で接続されたルータノード2とゲートウェイ3を経由して観測情報をセンサネットサーバ4に配送する。そして、センサネットサーバ4に観測情報を収集することで、ユーザの意思決定の支援などを実現する計算機システムである。センサネットサーバ4は、収集した観測情報を格納するデータベース5を備える。
センサノード1は、温度センサや湿度センサなどのセンサや、個人(または個体)を識別する識別子を有し、無線ネットワーク6を介してルータノード2に接続される。ルータノード2には複数のセンサノード1が接続され、これらセンサノード1からの観測情報を収集する。
ルータノード2は、配下(直属)のセンサノード1から収集した観測情報を隣り合うルータノード2またはゲートウェイ3と無線ネットワーク6を介して接続され、センサノード1から受信した観測情報をゲートウェイ3へ向けて転送する。
なお、図1は、センサネットサーバ4に1つのゲートウェイ3が接続されている例を示すが、センサネットサーバ4に複数のゲートウェイ3が接続されて、各ゲートウェイ3がそれぞれ無線ネットワーク6を備えるようにしても良い。また、ルータノード2やゲートウェイ3は、配下にセンサノード1が接続されていない場合もあり、このようなルータノード2やゲートウェイ3では観測情報やコマンドの転送を行う中継ノードとして機能する。また、センサノード1を配下に備えるルータノード2やゲートウェイ3も、他のルータノード2を接続して中継ノードして機能することができる。
本明細書では、センサノードのデータの送信をデータの送出、中継ノードのデータの送信をデータの転送と表現する。また、中継ノードにセンサが設けられ当該中継ノードが取得した情報をサーバ計算機側に送信する場合、当該中継ノードのハードウェアの故障やソフトウェアのバグにより異常を示す情報をサーバ計算機側に送信する場合など、配下のノードからのデータをサーバ計算機側に転送するとともに、当該中継ノードが情報を送出する場合には、当該中継ノードをセンサノードと考える。
ゲートウェイ3は、有線ネットワーク7を介してセンサネットサーバ4に接続され、無線ネットワーク6を介して各ルータノード2から受信した観測情報をセンサネットサーバ4に転送する。なお、以下の説明では、複数のセンサノード1を識別する際にはS1〜Snの符号を付し、複数のルータノード2を識別する際にはR1〜Rnの符号を付して説明する。また、本実施形態では、無線ネットワーク6をメッシュ配置のマルチホップ型で構成し、ルータノード2同士で観測情報などの通信を行う。ここで、ルータノード2とセンサノード1やルータノード2間の無線ネットワーク6は、例えば、PAN(Personal Area Network)で構成することができる。
有線ネットワーク7には、ゲートウェイ3とセンサネットサーバ4が接続され、さらに、センサネットサーバ4からの指令に応じて動作するアラーム11やエアコンディショナ12及びユーザ端末13が接続される。
センサネットサーバ4は、所定のセンサノード1の観測情報が所定の温度を超えると、アラーム11に動作開始の指令を送信し警報を発し、所定のセンサノード1の観測情報が所定の温度を超えると、エアコンディショナ12へ動作開始を指令する。ユーザ端末13は、ユーザまたは管理者がセンサネットシステムの設定や管理を行ったり、センサネットサーバ4に蓄積された観測情報を利用する。また、ユーザ端末13は、センサネットサーバ4を介してゲートウェイ3やルータノード2またはセンサノード1の設定を変更することができる。例えば、ユーザ端末13は、特定のセンサノード1のセンサの測定間隔を設定し、センサノード1の識別子と共に測定間隔の設定指令(コマンド)をセンサネットサーバ4に送信する。センサネットサーバ4は、ユーザ端末13からの設定指令を特定のセンサノード1に送信し、設定の変更を指令する。このとき、ゲートウェイ3とルータノード2は指定されたセンサノード1へ向けてセンサネットサーバ4からのコマンドを上流側に転送する。
なお、図1において、センサノード1側を観測情報の上流とし、センサネットサーバ4側を下流とする。例えば、図1において、ルータノードR1は上流側のルータノードであり、ルータノードR4は下流のルータノードとなる。また、センサノード1からセンサネットサーバへ向かうにつれて、上位の計算機となる。
また、センサネットサーバ4は、ユーザ端末13に対して収集した観測情報の提供や、有線ネットワーク7上の装置に対して観測情報に基づく指令や通知を行うサーバノードとして機能する。
<センサネットシステムの構成>
次に、図1に示したセンサネットシステムの各構成要素の詳細について、以下に説明する。
<センサノードのハードウェア構成>
図2は、センサノード1の構成を示すブロック図である。センサノード1は、環境を観測し、観測情報をイベントとして発行するノードである。センサノード1は、メモリ101とCPU103と、データの長期記録を行う不揮発性の外部記憶装置102と、環境の観測を行うセンサ107と、センサノード1を周期的に起動させるタイマ104と、ルータノード2等と無線通信を行う無線通信装置105と、センサノード1の各部に電力を供給する電池106とを含む。
なお、イベントとは、ノード(センサノード1またはルータノード2あるいはゲートウェイ3、以下同様)が自発的に発行する状態や状態変化を表す情報を格納した通信フレームを示し、コマンドはノードに対して何らかの処理を依頼するための通信フレームを示す。
センサノード1の起動時に、フラッシュメモリなどで構成された外部記憶装置102に記録されているプログラムをメモリ101上に読み込み、CPU103で実行することにより、後述するように所定の周期(測定間隔)でセンサ107を駆動して観測情報を取得し、イベントとしてルータノード2へ送出する。センサノード1では、電池106の無駄な消耗を防いで、長期間の使用を実現するためタイマ104に予め設定された測定間隔毎にCPU103を起動して観測情報の取得と送信を行い、その後、CPU103及び各部はスリープ状態に移行する処理を繰り返して実行する。なお、センサノード1の測定間隔は、例えば、5分などに設定され、間欠的にまたはイベント駆動的に観測情報をルータノード2へ送信する。
また、センサ107は、例えば温度センサ、湿度センサ、照度センサ、ボルトの緩みを検知するひずみセンサ、椅子への着座や扉の開閉を検知する圧力センサ、人の存在を検知する赤外線センサ、脈拍を検知する赤外線センサなどがあげられる。また、衣服などに装着する名札ノードもセンサノードの一種であり、ユーザのボタン操作による入力を検知するスイッチがセンサデバイスとなる。
<ルータノードのハードウェア構成>
図3は、ルータノード2の構成を示すブロック図である。ルータノード2は、通信を中継するノードであり、メモリ201、CPU203、タイマ204、データの長期記録を行う不揮発性の外部記憶装置202、無線ネットワーク6を介して通信を行う無線通信装置205及びルータノード2の各部に電力を供給するACアダプタ207、から構成される。ルータノード2の起動時には、CPU203がフラッシュメモリなどで構成された外部記憶装置202に記録されているプログラムをメモリ201上に読み込み、CPU203で実行することにより処理を行う。
ルータノード2は、センサノード1が発行した観測情報をイベントとして受信し、下流のルータノード2やゲートウェイ3へイベントを転送する。なお、各ルータノード2がゲートウェイ3やセンサノード1へ向けてイベントやコマンドの転送を行う通信経路は、ユーザ端末13等から予め設定されたものである。
ルータノード2では、センサノード1からのイベントを下流のルータノード2やゲートウェイ3へ転送し、下流のルータノード2やゲートウェイ3からのコマンドを上流のルータノード2やセンサノード1に転送する。
また、ルータノード2は、イベントの転送レート(単位時間当たりのデータ転送量または通信速度)を監視して、所定の制限転送レート(または制限速度)VLを超えていないかを判定する。さらに、ルータノード2は、当該ルータノードに直属の任意のノードからの流入速度が制限転送レートを超えない場合に、減速処理の主体である境界ノードであると判定する。つまり、下流のルータノード2で重複して減速処理の主体となることを防ぐ。なお、減速処理の主体とは、後述する減速量の決定、減速処理実行ノードの選択などの処理を行うルータノードを意味する。
なお、制限転送レートVLはルータノード(または、ゲートウェイ3)において、単位時間あたりに処理可能なイベント転送量に所定の安全率を見込んだものであり、CPU203や通信装置205の処理性能通に応じた速度で、各ルータノード2にそれぞれ予め設定した値である。
また、転送レート(受信速度、送信速度)、制限転送レートVLは例えば、毎秒のパケット数や、毎秒のオクテット数などで表現することができる。
減速処理の主体と判定したルータノード2は、転送レートが過大になるのを防ぐために減速処理を行う。減速処理の概略は次の通りである。
(1)境界ノードの判定処理
イベントの転送レートが制限転送レートVLを超える転送レートの異常を検知したルータノード2の上流のルータノード2でも、転送レートの異常を検知している可能性があるので、自ノードが減速処理の主体となるのか否かを判定する。このため、自ノードより上流のノードからのデータの流入速度(センサノード1からのデータの場合は送出レート、ルータノード2からのデータの場合は転送レート)が正常で、自ノードから下流のノードの転送レートが過大であれば、自ノードは境界ノードであると判定し、減速処理の指令の主体となる。過大になった転送レートを検知しても、自ノードが境界ノードでなければ減速処理の指令の主体とはならない。
(2)減速処理の対象の選択
減速処理を実行するのは、境界ノード自身、境界ノードよりも上流のルータノード2またはセンサノード1のいずれかで減速処理を実行することができる。
さらに、減速処理を実行するノードがその減速処理の対象とするノード(減速ノード)は、送出レートが過大である特定のセンサノード(送出レート超過ノード)か、送出レート超過ノード以外のセンサノード何れか一方から選択することができる。
ここで、送出レート超過ノードは、センサノード1のうち、単位時間当たりのデータ送出量(送出レート)が後述する(5)式を満たすセンサノードである。送出レート超過ノードの一例としては、次のようなものがあげられる。
A.ソフトウェアのバグやハードウェアの故障などで多量のデータを送信するセンサノード。すなわち、異常が発生したセンサノード1。
B.間欠型センサノードであって、ユーザ端末13からの設定によって送出レートが過度に高く設定されたセンサノード1(例えば、測定間隔が数秒などに設定された場合)。
C.不正に設置された悪意のあるセンサノード1であって、センサネットシステムを停止させるために大量のイベントを発行するセンサノード1。
D.上記図7のような間欠型ではなく、連続的にセンサ107の観測を行い所定の条件を満足したときにのみ送信を行う場合であって(イベント駆動型)、条件を連続的に満足した結果、大量のイベントを送信するセンサノード1。
E.1のルータノードに集合した多数のセンサノード。例えば、人間が装着するセンサノード1で、会議室などに設定したルータノード2に多数の装着者が集合した場合。
以上のように、故障により送出レートが過大となるセンサノードだけでなく、正常であっても設定された条件により送出レートが過大となるセンサノード及び通常の送出レートであるセンサノードであっても、ルータノードの転送レートが制限転送レートを超えかつ上記(5)式を満たすセンサノードは送出レート超過ノードに含まれる。
そのため、送出レート超過ノードからのイベントを優先することが要求されることがありうる。例えば上記Dのように、イベント駆動型センサノードであって、そもそもユーザが所望の条件を満たすセンサノードのイベントを要求している場合がある。一方、上記Bのように間欠型センサノードであって、ユーザが非常に短期間のデータを要求する場合もある。さらには、上記Eにおいても、上述したBやDの場合であれば、送出レート超過ノードからのイベントを優先することが要求される。
よって、減速ノードとして送出レート超過ノードを選択するかどうかは、センサノードが測定するイベントがユーザにとって緊急を要するか否か、つまりユーザにとって有用か否かにより定まる。例えば、火災発生により温度を測定するセンサノードからイベントが大量に送出される場合、食品を適切な温湿度で管理しなければならない空間で温湿度が所定の値を超え、センサノードからイベントが大量に送出される場合、地震発生により加速度を測定するセンサノードからイベントが大量に送出される場合など、緊急を要するイベントの場合には該イベントを優先して下流に転送することが要求される。
一方、単にある空間に間欠型センサノードが集中したためルータノードの転送レートが過大になった場合、温湿度を管理している空間で照度センサの故障によりセンサノードから大量のイベントが送出される場合など、緊急を要しないイベントの場合は、該イベントの下流への転送を抑制することが要求される。
このように、ユーザの目的によって、送出レート超過ノードもしくはそれ以外のセンサノードの何れかが減速ノードとして設定される。
(3)減速処理実行ノードの選択
減速処理を実行するノードは、境界ノード、境界ノードよりも上流のルータノード、送出レート超過ノード、送出レート超過ノード以外のセンサノードの何れかから選択することができる。
ここで、センサノード1で実行される減速処理とは、センサノード1がルータノード2やゲートウェイ3へイベントを送出するデータレート(送出レート)を抑制することを意味する。また、ルータノード2やゲートウェイ3で実行される減速処理とは、ルータノード2やゲートウェイ3へイベントを転送するデータレート(転送レート)を抑制することを意味する。
なお、(2)と(3)における減速ノード及び減速処理実行ノードの組み合わせは、後述するルール1−6により規定される。
(4)減速処理の内容
減速処理の内容は、上述したようにセンサノード1自身が送出レートを抑制する処理と、センサノード1からデータを受信したルータノード2が転送レートを抑制する処理がありうる。
センサノード1自身が送出する単位時間あたりのデータ量を抑制する減速処理としては、次のものがあげられる。
a1:センサノード1の測定間隔を増大する。
a2:観測情報のまとめ送りを行う。
a3:センサノード1とルータノード2の間で見なし通信を行う。
ルータノード2が転送するデータ量を抑制する減速処理としては、次のものがあげられる。
b1:減速ノードからの観測情報の最大値、最小値、平均値の3つに削減する。
a2:観測情報のまとめ送りを行う。
以上のように、減速処理では主体となる境界ノードの決定と、減速ノードの決定と、減速処理実行ノードの決定と、減速内容の決定を行って減速処理を実行する。
この減速処理により、中継ノードで転送レートが過大となってセンサネットワークが不安定になるのを防ぎながら、センサノードから送出される情報を完全に破棄することなく、可能な限りリアルタイムで転送することができる。
さらには、緊急を要するか否かにより送出レート超過ノードもしくはそれ以外のセンサノードを減速対象とするため、ユーザにとって有用である送出レート超過ノードからのイベントを抑制することなく、下流に転送することが可能となる。
<ゲートウェイのハードウェア構成>
図4は、ゲートウェイ3の構成を示すブロック図である。ゲートウェイ3はルータノード2と同様には、通信を中継するノードであるが、無線ネットワーク6と有線ネットワーク7の双方と通信を行う点がルータノード2と相違する。
ゲートウェイ3は、メモリ301、CPU303、タイマ304、データの長期記録を行う不揮発性の外部記憶装置302、無線ネットワーク6を介して通信を行う無線通信装置305、ゲートウェイ3の各部に電力を供給するACアダプタ307、有線ネットワーク7と通信を行うシリアル通信インターフェース308から構成される。ゲートウェイ3の起動時には、CPU303がフラッシュメモリなどで構成された外部記憶装置302に記録されているプログラムをメモリ301上に読み込み、CPU303で実行することにより処理を行う。
ゲートウェイ3は、ルータノード2からのイベントを無線ネットワーク6から受信して、このイベントを有線ネットワーク7からセンサネットサーバ4へ転送する。また、ゲートウェイ3は、センサネットサーバ4からのコマンドを有線ネットワーク7から受信し、無線ネットワーク6を介して上流のルータノード2へ転送する。
さらに、ゲートウェイ3は、イベントの転送レート(単位時間当たりのデータ転送量)を監視して、所定の制限転送レートVLを超えていないかを判定する。なお、制限転送レートVLはゲートウェイ3において、単位時間あたりに処理可能なイベント転送量に安全率を見込んだ転送レートであり、CPU303の処理性能や無線通信装置305の転送レートに応じた安全率を繰り込んだ速度で、ゲートウェイ3に予め設定した値である。
ゲートウェイ3は、受信したイベントの転送レートが制限転送レートVLを超え、かつ境界ノードであれば、上流のルータノード2やセンサノード1のいずれかに大量のイベントを発行するノードがあると判定し、上記ルータノード2と同様に、転送レートが過大になるのを防ぐために減速処理を行う。
<サーバのハードウェア構成>
図5は、センサネットサーバ4の構成を示すブロック図である。
図5において、センサネットサーバ4は、観測情報の収集・蓄積・配信を行うサーバノードであり、メモリ401、CPU403、データの長期記録を行う外部記憶装置402、通信を行う通信装置405、センサネットサーバ4内に電力を供給するACアダプタ407、管理者の操作を受け付けるキーボード408、情報を表示するディスプレイ409から構成される。センサネットサーバ4の起動時には、ディスク装置などで構成された外部記憶装置402に記録されているプログラムをメモリ402上に読み込み、CPU403で実行することにより所定の処理を行う。なお、センサネットサーバ4内のディスク装置に代わって、SANやNASのストレージ装置を用いるようにしても良い。
メモリ402上に読み込まれるプログラムは、ゲートウェイ3から受信したイベントをデータベース5に格納し、ユーザ端末13からの要求に応じてデータベース5の観測情報を提供する。また、センサネットサーバ4は、受信したイベントに対するアクションと、アクションの実行条件をユーザ端末13から予め受け付けておき、到着したイベントがアクションの実行条件を満たすときに、予め設定されたアクションを実行するサービスを提供する。
上記予め設定するアクション及びアクションの実行条件は、例えば、Aさんが装着するセンサノード1が会議室Bに到着したら、Cさんのユーザ端末13にメールを送信する、というものである。この例では、Aさんのセンサノード1が会議室Bに到着したら、という実行条件で、メールの送信というアクションが実行される。
<センサノードのソフトウェア構成>
次に、センサノード1のソフトウェアの機能要素を図6に示し、センサノード1で実行される処理の一例を図7のフローチャートに示す。
センサノード1で実行されるソフトウェアの要素は、センサネットサーバ4(ユーザ端末13)からコマンドを受信するコマンド受信部111と、受信したコマンドを実行してセンサノード1の設定やイベントの加工を実行するイベント加工部112と、センサ107が測定した観測情報やイベント加工部112が生成した情報を不揮発性メモリ102やメモリ101へ格納するイベント蓄積部113と、センサ107を駆動して観測情報を取得するセンサ観測部114と、センサ観測部114が取得した観測情報またはイベント蓄積部113が保持する情報をルータノード2へ送信するイベント送信部115と、を主体に構成される。そして、センサノード1では、上述したように所定の周期毎に上記各部を実行して、観測情報の取得と送信を行う。
センサノード1で実行される処理の一例について、図7を参照しながら説明する。
センサノード1では、タイマ104に予め設定された周期(測定間隔)が経過すると、タイマ104がCPU103に割り込みを発行し、スリープ状態のCPU103を起動する(121、122)。
CPU103は、センサ107を駆動して環境の測定を行う(123)。CPU103は、センサ107が測定した観測情報をメモリ101へ一旦格納する。次に、メモリ101または不揮発性メモリ102に予め格納された動作モードテーブル140を参照し、現在の動作モードを決定して観測情報を送信するか否かを判定する(124)。動作モードテーブル140は、図8で示すように、観測情報を送信するモード141と、観測情報をイベントとして送信する条件142が格納されている。そして、モード141は、CPU103が間欠的に起動する度に常に観測情報を送信する間欠型と、観測情報が条件142を満たしたときに観測情報を送信するイベント駆動型などが設定されており、ユーザ端末13からの要求に応じていずれかのモードが選択される。なお、初期状態では間欠型が設定されている。間欠型では、条件142は常に真に設定される。
イベント駆動型などが使用する条件142には、観測情報の値(観測値)が所定の閾値を超えたときにイベントの送信を行ったり、現在の観測値と前回値の差分が所定の閾値を超えたときにイベントの送信を行ったりするように、任意の条件式が格納される。これらの条件142は、ユーザ端末13やセンサネットサーバ4から設定することができる。
動作モードが間欠型であれば、イベント送信処理(125)を常に実行する。一方、動作モードがイベント駆動型であれば、観測情報が条件142を満たしたときにイベント送信処理を実行し、条件142を満たしていなければ観測情報の送信は行わず、コマンド要求を行う(126)。
コマンド要求処理126では、当該センサノード1宛のコマンドなどがルータノード2に蓄積されていれば、ダウンロードを要求してコマンドを一つ受信する(127)。センサノード1は、電池106の無駄な消耗を抑制するため、自ノード宛の情報を常にルータノード2へ要求することはなく、イベント送信に引き続いて、コマンドの受信処理を行うことでルータノード2との接続回数を削減し、電池106の消費を抑制する。
次に、コマンドの受信の結果、ルータノード2に当該センサノード1宛のコマンドの有無を判定する(128)。受信したコマンドがあれば、コマンドの実行を行って(129)、実行した結果をルータノード2に送信する(130)。そして、再びコマンドの要求処理(126)に戻って、ルータノード2に蓄積されたコマンドがなくなるまで、上記126〜130の処理を繰り返す。
ルータノード2に自ノード宛のコマンドがなくなると、CPU103はタイマ104を除く各部を停止させてからスリープ状態へ移行する(131)。
上記処理を繰り返すことで、所定の観測間隔でCPU103を起動して観測情報の取得とイベントの送信を実行し、センサノード1は間欠的にイベントを送信することができる。また、ユーザ端末13やセンサネットサーバ4からのコマンドを受信して、観測間隔や動作モードあるいは条件142の設定変更を行うことができる。
イベント駆動型モードには、図8に示した他に、複数回の観測情報をメモリ101に角のしておき、一回の通信で送信するまとめ送りモードや、観測情報の値の変化率が変わったときに観測情報(または変化率)を送信する見なし通信モードなどが含まれる。
なお、いずれの動作モードであっても、センサネットサーバ4は、タイマ104に設定した周期毎にCPU103を起動してセンサ107から観測情報を取得する。なお、まとめ送りモードは、所定の周期でセンサ107が測定した観測情報をメモリ101に格納し、観測情報の数が所定の値になると、これらの観測情報を一回の通信でまとめてルータノード2に送信する。そして、メモリ101の観測情報をクリアした後、上記の動作を繰り返す動作モードである。
なお、上記図7のフローチャートでは、間欠的にセンサ107の観測を行う例を示したが、この他に、常時センサ107による観測を行って、図8に示したイベント駆動型の条件142を満足したときにのみ送信を行うようにしても良い。
<センサネットシステムにおける転送レートの異常パターン>
次に、センサネットシステムに発生する転送レートが過大になるパターンについて以下に説明する。センサネットシステムに発生する過大な転送レートは、上述したように、センサノード1の故障だけではなく、正常なセンサノードであっても転送レートが制限転送レートVLを超える状態が発生する場合がある。
図9はセンサ107に温度センサを備えたセンサノードS1〜S16を建造物内に配置して、各センサノードをルータノードR1〜R3及びゲートウェイ3(GW)に接続した状態を示している。
そして、センサノードS1〜S16には、イベント駆動型に設定されており、例えば、所定の温度を超えたら、ルータノード(またはゲートウェイ)に観測情報を送信する設定となっている。図中ルータノードの中ではR1が最も上流に位置し、R2、R3が下流に位置しており、ルータノードR3がゲートウェイGWに接続されている例を示す。
図中円形の範囲で火災が発生すると、この範囲に含まれるセンサノードS6、S7、S10、S11の4つのセンサノードの観測情報の値(以下、観測値)が所定の温度を超えて、ルータノード2へイベントを送信する。4つのセンサノードは正常であるが、これらのセンサノードS6、S7、S10、S11を配下に持つルータノードR2は、上流のルータノードR1からのイベントに加え、火災によるイベントの大量発生で下流のルータノードR3への転送レートが制限転送レートを超えて転送レートの過大となる。ひとつのルータノード2で転送レートが過大になると、下流のルータノードR3やゲートウェイGWでも転送レートが制限転送レートを超えることになり、過大な転送レートが下流へ波及することになる。
この場合、転送レートが過大になったノードは、図中ルータノードR2であり、転送レートが過大になった原因がセンサノードS6、S7、S10、S11である。センサノードS6、S7、S10、S11のイベントは、緊急を要する情報を含むため減速処理の対象とせず、センサノードS6、S7、S10、S11以外のセンサノードと、ルータノード2よりも上流のノードを減速処理の対象とすることが望ましい。
次に、人体などに装着されてルータノード間を移動可能なセンサノードよるセンサネットシステムの転送レートの異常について図10を参照しながら以下に説明する。
図10は、人体に装着したセンサノードS1〜S8の例を示し、会議室Room#1〜#4及び廊下にルータノードR1〜R5を配置したものである。ルータノードR5はゲートウェイGWに接続され、各会議室Room#1〜#4のルータノードR1〜R4はそれぞれ下流のルータノードR5と接続しており、ルータノードR5は下流のゲートウェイGWに接続されたスター型の例を示す。センサノードS1〜S8は人の移動に伴って、ルータノードR1〜R5等の間を移動する。
図中会議室Room#1に多数の人が集まっており、センサノードS1〜S6がルータノードR1に接続する。ルータノードR1は、多数の人と共に会議室Room#1へ移動して来たセンサノードS1〜S6と接続し、センサノードS1〜S6から受信したイベントをルータノードR5を介してゲートウェイGWに送信する。
このとき、ルータノードR1は多数のセンサノードS1〜S6からのイベントによって、下流のルータノードR5へ転送する転送レートが制限転送レートを超える場合がある。そして、ルータノードR1の下流のルータノードR5とゲートウェイGWにおける転送レートも制限転送レートを超えて、ルータノードR1の以上が下流のルータノードに波及する。この例では、図9に示した異常現象や人体に異常が生じることなく、単に会議室Room#1にセンサノードS1〜S6移動してきたため、センサノードS1〜S6やルータノードR1は正常であるが、センサネットシステムの転送レートが過大となる場合を示す。
この場合、上述したように、緊急を要するイベントではないため、ルータノードR1がセンサノードS1〜S6を減速ノードとして選択することが望まれる。これにより、センサノードS1〜S6の送出レートを制限したり、ルータノードR1の転送レートを制限したりすることで、過大なった転送レートを抑制することができる。
センサノードS1〜S6で送出レートを制限する例としては、上記a1の測定間隔の増大や、a2のまとめ送りや、a3の見なし通信を行うことができる。また、ルータノードR1における転送レートの制限は、上記b1の最大値、最小値、平均値のみの送信や、a2のイベントのまとめ送りを行うことができる。
本発明ではセンサネットシステムの転送レートが過大になると、ルータノード2またはゲートウェイ3が転送レートの異常を検知し、送出レートが過大になった送出レート超過ノードから転送レートの異常を検知したノードの間に減速処理実行ノードを設定し、この減速処理実行ノードが減速処理を実行する。または、送出レート超過ノードを減速処理実行ノードとして設定し、この送出レート超過ノードが送出レートを抑制するようにしてもよい。以下、ルータノード2またはゲートウェイ3で行われる減速処理を以下に説明する。
<ソフトウェア構成>
ルータノード2とゲートウェイ3の構成は、図3、図4に示したとおりであり、ルータノード2が無線ネットワーク6のみと通信を行うのに対して、ゲートウェイ3が無線ネットワーク6と有線ネットワーク7の双方で通信を行う点で相違するが、ルータノード2及びゲートウェイ3で実行される処理は、イベントまたはコマンドの転送処理と、転送レートの異常発生時の減速処理を同様に行う。以下の説明では、ルータノード2で実行される処理を説明し、ゲートウェイ3でも同様の処理を行うものとする。
図11は、ルータノード2で実行されるソフトウェアの機能ブロック図である。図11において、ルータノード2は、上流のノードからイベントを受信するイベント受信部217と、受信したイベントを下流のノードに送信するイベント転送部216と、下流のノードからコマンドを受信するコマンド受信部220と、受信したコマンドを上流のノードに送信するコマンド転送部221と、を備えてイベントとコマンドの転送を行う。なお、コマンド受信部220は、ルータノード2にセンサノード1が接続されている場合、このセンサノード1からコマンドも受信する。
ユーザ端末13やセンサネットサーバ4から、当該ルータノード2に対するコマンドが送られてきた場合には、イベント加工部218により当該ルータノード2で実行する処理が設定される。例えば、当該ルータノード2がまとめ送りを行うコマンドを受信すると、イベント加工部218では、上流のノードから受信したイベントを一旦イベント蓄積部219にセンサノード1のID毎に格納する。そして、各ID毎に所定の数のイベントがイベント蓄積部219に蓄積されると、イベント加工部218は当該IDの複数のイベントをまとめて下流のノードに送信する。
あるいは、当該ルータノード2が最大、最小、平均値で転送を行うコマンドを受信すると、イベント加工部218では、上流のノードから受信したイベントを一旦イベント蓄積部219にセンサノード1のID毎に格納する。そして、各ID毎に所定の数のイベントがイベント蓄積部219に蓄積されると、イベント加工部218は当該IDのイベントに含まれる観測値の最大値と、最小値と平均値を演算し、これら3つのイベントをまとめて下流のノードに送信する。つまり、ひとつのセンサノード1からの情報量を削減して下流のノードに転送する。
あるいは、当該ルータノード2が見なし通信を行うコマンドを受信すると、イベント加工部218では、上流のセンサノードから受信したイベントを一旦イベント蓄積部219にセンサノード1のID毎に格納する。そして、イベント加工部218は各ID毎に変化率を演算し、センサノード1が起動する所定の周期毎にイベント加工部218が前回の値に変化率を乗じたものを、センサノード1の観測値として下流のルータノード2へ出力する。センサノード1は、上記所定の周期毎に起動して観測値を取得し、観測値の変化率が変化したときのみルータノード2へ観測値を送信する。この見なし通信では、センサノード1とルータノード2間のデータ転送量を削減することができる。
次に、PR(Parent Router)ブロック212は、上流のノードにセンサノード1が接続されているときに機能するものである。PRブロック212は、コマンド受信部220が下流のノードから受信したコマンドのうち、当該ルータノード2の配下のセンサノード1宛のコマンドを抽出するコマンド抽出部222と、抽出したコマンドを格納するコマンド蓄積部223と、配下のセンサノード1からコマンドのダウンロード要求を受け付けて、このセンサノード1宛のコマンドがコマンド蓄積部223にあれば送信するコマンド要求受信部224と、を含む。
上記図7で説明したように、センサノード1は間欠的に起動してルータノード2と通信を行い、コマンドを要求する。コマンド要求受信部224は、コマンド抽出部222を介して要求元のセンサノード1のIDに対応するコマンドをコマンド蓄積部223から取得してセンサノード1に転送する。なお、コマンド要求受信部224は、センサノード1とのコマンドの送受信を、上記コマンド受信部220とコマンド転送部221から実行する。なお、コマンド蓄積部223は、例えば外部記憶装置202にコマンドを格納する。
次に、ルータノード2は、センサネットシステムの障害を検知して、減速処理の指令を行うDR(Detected Router)ブロック211を備える。
DRブロック211は、イベント受信部217が受信したイベントを解析して自ノードの転送レートが制限転送レートを超えたか否かを判定する制限転送レート判定部と、転送レートの異常を検知した場合には、当該ルータノード2が減速処理を指令する主体つまり境界ノードであるか否かを判定する境界ノード判定部と、当該ルータノードに接続されるセンサノードから送出レート超過ノードを特定する送出レート超過ノード特定部と、送出レート超過ノードまたは送出レート超過ノードを除くセンサノードの何れか一方から減速ノードを選択する減速ノード選択部と、減速ノードまたは減速ノードに接続される中継ノードの何れかから減速処理実行ノードを選択する減速処理実行ノード選択部と、を有するイベント解析部214を含む。さらに、イベント受信部217が受信したイベントの流入速度(転送レート)を測定し、測定結果を保持する流入量統計部213と、イベント解析部214により当該ルータノード2が減速処理の主体であると判定された場合に、減速処理を指令するコマンド発行部215を含んで構成される。
ルータノード2のDRブロック211で行われる減速処理は、転送レートの異常の検知及び減速処理の主体の決定と、送出レート超過ノードの決定と、減速量の決定からなり、以下に説明する。
<減速処理のフロー>
図12にルータノード2またはゲートウェイ3で実行される転送レートの異常検知と減速処理のフローチャートを示す。なお、この処理は所定の周期で繰り返して実行されるものである。以下では、減速処理の概要を説明した後に、各処理の詳細について説明していく。
ルータノード2(またはゲートウェイ3)のDRブロック211では、受信したイベントの転送レート(以下、流入速度)を監視して、流入速度が所定の制限転送レートVL以上となるとセンサネットシステムの転送レートに異常が発生したことを検知する(ステップ1001)。
次に、転送レートの異常を検知したノードのうち、いずれのノードで減速処理を実施するのかを判定するために転送レートの異常を検知した自ノードが、境界ノードであるか否かを判定する(ステップ1002)。制限転送レートVLが各ルータノード2で共通である場合、自ノードで転送レートの異常を検知した場合には、下流のノードでも転送レートの異常を検知する。このため、減速処理の主体となるノードをひとつに絞るため、自ノードよりも下流で流入速度が異常となるノードを境界ノードとし、この境界ノードを減速処理の主体とする。
境界ノードと判定されると、制限転送レートVLを超えた分の転送レートを低減するために、自ノードまたは自ノードよりも上流のノードで減速すべき転送レートを減速量VRとして求める(ステップ1003)。
次に、境界ノードが受信したイベントに含まれるセンサノード1の識別子(ID)毎に流入速度(単位時間当たりのデータ送出量)を求め、この流入速度が後述する所定値を超えるセンサノード1を送出レートが過大なセンサノード(送出レート超過ノード)として特定する(ステップ1004)。
次に、境界ノードは予め設定された減速処理ルールから、送出レート抑制の対象となる減速ノードを選択する(ステップ1005)。そして、減速処理を実行する減速処理実行ノードを予め設定した減速処理ルールから決定する(ステップ1006)。これらの処理では、後述するように、送出レートが過大となった送出レート超過ノードが必ず抑制の対象となる訳ではなく、送出レート超過ノードのイベントを優先させる場合には、送出レート超過ノード以外のノードを減速ノードとして、送出レート超過ノードからの緊急のイベントを下流に転送する。また、減速ノードのイベントについて転送レートの削減を実行する減速処理実行ノードは、送出レート超過ノードが減速処理実行ノードとなる場合もあるが、境界ノードDRや親ルータPRや子ルータCR等が減速処理実行ノードとなる場合もある。
次に、DRブロック211では、減速処理実行ノードで行う経路毎の減速量を比例減速量vRiとしてそれぞれ演算する(ステップ1007)。比例減速量vRiは、上記ステップ1003で求めた減速量VRから、減速処理実行ノードに接続された上流のセンサノードの送出レートに比例した減速量をそれぞれ設定する。なお、減速処理実行ノードがひとつのセンサノード1の場合、比例減速量vRi=減速量VRとなる。
そして、DRブロック211では、決定した減速量でイベントの送出レートまたは転送レートを抑制するため、上記(3)のa1〜a3、b1に示した減速処理の内容を設定する(ステップ1008)。なお、設定する減速処理の内容は減速処理実行ノードの種類に応じて設定してもよい。例えば、減速処理実行ノードがセンサノードであれば、a1の測定間隔の増大を設定し、ルータノード2であればa2のまとめ送りを設定する。
以上のように、境界ノードは減速処理実行ノードと送出レートの抑制対象となる減速ノードと、減速処理の内容を決定すると、減速処理実行ノードに対して減速処理のコマンドと減速ノードの情報を送信し、その情報を受信した減速処理実行ノードは減速処理を開始する(ステップ1009)。
次に、上記フローチャートの各ステップで行われる処理の詳細を以下に述べる。
<異常の検知及び境界ノードの決定>
上記図12のステップ1001、1002で行われる転送レートの異常検知の処理と、境界ノードの決定について説明する。
ルータノード2のDRブロック211では、イベント受信部217がセンサノード1または上流のルータノード2から受信したイベントを、イベント解析部214が解析して単位時間当たりのデータ転送量が過大になったことを検知する。イベント解析部214は、流入量統計部213が測定したイベントの流入量(受信量)から単位時間当たりの受信量の総和を当該ルータノード2におけるイベントの流入速度(受信速度)として求める。ここで、イベントの受信量(流入量)は、例えば、パケット数やバイト数(またはオクテット数)で表すことができる。
いま、図13で示すように、無線ネットワーク6に6つのルータノードR2〜R7と、ゲートウェイGW及びセンサノードS1を配置し、最も上流のルータノードR5にセンサノードS1とルータノードR2を接続し、ルータノードR5の下流にルータノードR6を接続している。なお、ルータノードR2には、図示しないセンサノードが接続されている。
以下、センサノードの送出レートをvi、ルータノードの転送レートをViと表記する
。つまり、各Viはそのルータノードに直属として接続されるセンサノードの送出レートviと上流のルータノードの転送レートの合計となる。例えばルータノードR2に2個の
センサノードが接続されており、それぞれの送出レートがv2とv3の場合、転送レートV2=v2+v3となる。
ルータノードR5は、上流のセンサノードS1から流入速度v1でイベントを受信し、上流のルータノードR2から流入速度V2でイベントを受信して、v1+V2の速度で下流のルータノードR6にイベントを転送する。
ルータノードR6はルータノードR5とルータノードR3からイベントを受信し、下流のルータノードR7にイベントを転送する。ルータノードR3も図示しないセンサノードが接続されている。
ルータノードR6は、上流のルータノードR5から流入速度v1+V2でイベントを受信し、上流のルータノードR3から流入速度V3でイベントを受信して、v1+V2+V3の速度で下流のルータノードR7にイベントを送信する。
ルータノードR7はルータノードR6とルータノードR4からイベントを受信し、下流のルーゲートウェイGWにイベントを転送する。ルータノードR4も図示しないセンサノードが接続されている。
ルータノードR7は、上流のルータノードR6から流入速度v1+V2+V3でイベントを受信し、上流のルータノードR4から流入速度V4でイベントを受信して、v1+V2+V3+V4の速度で下流のゲートウェイGWにイベントを送信する。
いま、ルータノードR6のDRブロック211について着目する。センサネットシステムの異常を検知するには、図11の流入量統計部213が測定した当該ルータノードR6へのセンサノードからの流入速度viの合計値Σviと、予め設定した制限転送レートVLをイベント解析部214で比較する。また、各センサノード1のID毎に流入速度viを後述の(5)式で所定値εと比較する。
イベント解析部214は、流入速度viの合計値Σviが予め設定した制限転送レートVL以上であれば、転送レートが過大であるためセンサネットシステムの異常と判定する。そして、各流入速度viのうち、後述する(5)式に該当するセンサノード1があれば、当該センサノード1のIDを転送レートな過大なノードとして特定する。つまり、流入量統計部213では、受信したイベントからセンサノード1のIDを抽出し、このID毎に流入速度を保持しておく。そして、イベント解析部214では、各センサノード1を送出レートのうち、後述する(5)式に該当するノードを送出レートが過大なセンサノード1として特定する。
ここで、現在着目しているルータノードR6の流入速度viの合計値Σviは、v1+V2+V3であり、このルータノードR6の流入速度viの合計値が制限転送レートVL
以上であれば、下流のルータノードR7とゲートウェイGWもイベントの流入速度の合計値Σviが制限転送レートVL以上となり、ルータノードR6の下流のイベント転送経路上の全てのノードがセンサネットシステムの異常を判定する。センサネットシステムの異常を判定したルータノードいずれもが減速処理の主体となって減速処理の指令を出すことも可能であるが、減速処理の指令の重複を避けるため、以下のように自ノードが減速処理の主体であるかを判定する。
あるノードに接続された直属のノードからの流入速度を∀vn、とすると自ノードの上流からの流入速度が正常(制限転送レートVL未満)で、自ノードから下流への流入速度(転送レート)が制限転送レートVL以上となるノードを、減速処理の主体となる境界ノードとする。直属のノードからの流入速度∀vnが正常な場合の境界ノードの判定は次式により行う。
Figure 0004839152
あるノードの直属のノードの流入速度∀vnは、制限転送レートVL未満であるが、各センサノードの流入速度viの合計値Σviが制限転送レートVL以上となるノードが、減速処理の主体となるべき境界ノードとして判定できる。つまり、上記(1)式を満足するノードが境界ノードとなる。なお、図13のルータノードR6において、
n=1:v1+V2、
n=2:V3
として扱う。他のノードでも同様であり、nは上流側とのひとつの接続を示す。
例えば、図13において、
ルータノードR5から流入速度v1+V2<VL
配下のルータノードR3からの流入速度V3<VL
の状態で、いずれの流入速度vnも制限転送レートVL未満で正常な場合でも、
合計値Σvi=v1+V2+V3>VL
となる場合には、ルータノードR6のイベント解析部214は、自ノードが境界ノードと判定できる。この場合、ルータノードR6の下流のルータノードR7、ゲートウェイGWでは、上流からの一つの流入速度vnが制限転送レートVL以上となり上記(1)式を満足しないため、センサネットシステムの異常は検知するものの、減速処理の主体にはならないことを判定できる。つまり、ルータノードR7、ゲートウェイGWでは、ルータノードR6から受信するイベントの流入速度が制限転送レートVLを超えてしまうので、上記(1)を満たさない。
このように、減速処理の主体となるルータノードの重複を避けることにより、減速処理を実行するセンサノードまたは中継ノード(減速処理実行ノード)に重複して減速指令が出されることを防ぐことができ、センサノードが送出する情報をできるだけ廃棄または遅延送信することなく、サーバ計算機側に転送することができる。
なお、境界ノードでは、上流から受信したイベントについて、センサノード1のID毎に流入速度を求め、流入速度が後述の(5)式を満足するセンサノード1があれば、このセンサノード1の識別子を送出レートが過大なセンサノード1として特定しておく。
また、上記制限転送レートVLはルータノード2の処理能力の上限値から、所定の安全率などを考慮して決定したもので、流入速度viの合計値Σviが制限転送レートVLを超えても即座にルータノード2が停止しない値に予め設定したものである。
<減速量の演算>
次に、上記ステップ1003で行われる減速量の演算処理について説明する。自ノードが境界ノードと判定したルータノード2のイベント解析部214では、自ノードまたは自ノードよりも上流のノードで流入速度viを抑制すべき減速量VRを次式により求める。
Figure 0004839152
減速量VRは、送出レート超過ノードの流入速度viを減算する値であり、自ノードから下流のノードへの流入速度(転送レート)=Σviが制限転送レートVLを超えた分を設定する。
このように、比例減速量を定めることによりデータが完全に破棄されることを防ぎ、できる限り下流へ転送することが可能になる。
<比例減速量の演算>
続いて、上記ステップ1007で行われる比例減速量の演算処理について説明する。減速処理実行ノードのイベント解析部214では、自ノードが下流に転送する転送レートΣviと、センサノードが送出するそれぞれのイベントの送出レートviとから、次式によりそれぞれのイベント流入速度の比例減速量vRiを求める。
Figure 0004839152
すなわち、図13では、ルータノードR6が境界ノードの場合では、ルータノードR6の配下にある各センサノードの送出レートviと合計値Σviに対する比率に応じた比例
減速量vRiを、上記(3)式から算出する。つまり、送出レートviが大きいほどセンサノードの比例減速量vRiも大きくなる。
<送出レート超過ノードの特定>
イベントの流入速度を上記(3)式で一律に規制してもよいが、正常なセンサノードからのイベントが取得できなくなる可能性がある。そこで、以下のように正常なセンサノードと送出レート超過ノードの特定を行う。
正常なセンサノードからのイベントの流入速度viは低いため、次式により送出レート(流入速度vi)の低いセンサノードを正常なセンサノードとして特定し、この正常なセンサノードに対する減速処理を解除しておく。
Figure 0004839152
上記(4)式において、εはルータノード2の性能やセンサネットシステムの仕様などに応じて予め設定した値であり、送出レートの低い正常なセンサノードの比例減速量vRiを0と見なして送出レート超過ノードから除外するための値である。
なお、上記(4)式で比例減速量vRiを0に設定したセンサノードの送出レートviは、上記(2)式と(3)式の合計値Σviから除外しておく。
次に、送出レート超過ノードは、次式により特定する。
Figure 0004839152
すなわち、上記(5)式により、単位時間当たりのデータ送出量の合計値Σviと該当ノードの単位時間当たりのデータ送出量viの比に、減速量VRを乗じた値が所定値εを超えるセンサノードを、送出レート超過ノードとして特定する。
<減速処理ルール>
次に、上記図12のステップ1005、1006で行われる減速ノードの選択と減速処理実行ノードの選択処理について説明する。
ここで、送出レート超過ノードと減速処理実行ノードの関係を説明するため、無線ネットワーク6上の各ノードを図14のように定義する。図14において、転送レートの異常を検知して、かつ、境界ノードとなったルータノード2を転送レート超過検出ルータ(Detected Router)DRとする。転送レート超過検出ルータDRのひとつ上流のルータノードを子ルータ(Child Router)CRとする。送出レートを減速する対象となったセンサノード1を送出レート超過センサノードとし、送出レート超過センサノードを配下に接続したルータノード2を送出レート超過センサノードの親ルータ(Parent Router)PRとする。なお、転送レートの異常を検知して、かつ、境界ノードとなったゲートウェイ3は転送レート超過検出ゲートウェイとなる。
次に、減速処理実行ノードの一例としては、図15に示すように、減速処理のルール名2101と、速度規制を実施するノードの種類を示した減速ノード2102と、減速処理を行う減速処理実行ノード2103を定義した減速処理ルールテーブル2100を用いることができる。この減速処理ルールテーブル2100は、ルータノード2及びゲートウェイ3のDRブロック211にそれぞれ予め設定されたものである。そして、本実施形態では、減速処理ルールテーブル2100をイベント解析部214に格納しておき、予め設定された減速処理ルール(以下、単にルールと呼ぶ)1〜6のうち、使用するルールをユーザ端末13等から予め設定しておく。図15に例示した各ルールの概要は、次の通りである。
ルール1は、送出レートが過大となった送出レート超過ノードを減速ノードとし、転送レート超過検出ルータDRを減速処理実行ノードとする。送出レート超過ノードからのイベントを境界ノードDRで減速する。図14において、例えば、送出レート超過センサノードや親ルータPR、子ルータCRから受信したイベントについて、転送レート超過検出ルータDRが当該イベントの転送レートを減速する。なお、減速の処理については後述する。
ルール2は、送出レートが過大となった送出レート超過ノードを除くノードを減速ノードとし、転送レート超過検出ルータDRを減速処理実行ノードとする。例えば、図9において、送出レート超過ノードがセンサノードS6、S7、S10、S11でルータノードR2が境界ノードの場合、ルータノードR2は、送出レート超過ノード以外のセンサノードS2、S3、S14、S15からのイベントに対して減速処理を実行することで、送出レート超過ノードからのイベントを優先して転送する。すなわち、観測値を伝えたいセンサノードを優先することができ、例えば、火災などの警報(あるいは緊急事態)を検知するセンサノードの観測値を伝達するのに適する。
ルール3は、送出レートが過大となった送出レート超過ノードで減速処理を実行する。つまり、送出レート超過センサノードで測定間隔を増大したり、まとめ送りや見なし通信を実行したりすることで、送出レートが過大となったセンサノードからのイベントの流入速度を低減する。
ルール4は、送出レートが過大となった送出レート超過ノード以外のノードを減速ノードとし、送出レート超過ノード以外のノードで減速を実行する。例えば、図9において、送出レート超過ノードがセンサノードS6、S7、S10、S11の場合、送出レート超過ノード以外のセンサノードS2、S3、S14、S15で減速処理(送出レートの低減)を実行することで、送出レート超過ノードのイベントを優先して転送する。この場合もルール2と同様に、観測値を伝えたいノードを優先することができ、例えば、火災などの警報(あるいは緊急事態)を検知するセンサノードの観測値を伝達するのに適する。
ルール5は、送出レートが過大となった送出レート超過ノードを減速ノードとし、境界ノードDRの子ルータCRが送出レート超過ノードからのイベントについて減速処理を実行する。
ルール6は、送出レートが過大となった送出レート超過ノードを減速ノードとし、送出レート超過ノードの親ルータPRが、送出レート超過ノードからのイベントについて減速処理を実行する。
上述したように、送出レート超過ノードを減速ノードとするルール1、3、5、6(以下ルールA)は、送出レート超過ノードの情報が緊急でない場合に選択され、送出レート超過ノード以外のセンサノードを減速ノードとするルール2、4(以下ルールB)は、送出レート超過ノードの情報が緊急である場合に選択されることが望ましい。
上記緊急であるか否かの判断をシステムで具体的に実行する構成としては、予めユーザ端末で設定することができる。例えば、ユーザにとってイベント型のセンサノードから送出される情報が重要なら予めルールBを設定することができるし、消費電力を抑えるためにセンサノードをイベント型に設定している場合には、大量に送出されるイベントを重要でないため、予めルールBを設定することができる。さらには、間欠型のセンサノードから送出される情報は重要でないとみなして、予めルールAを設定することができる。さらには、イベントごとつまりセンサノードのセンサのIDごとにルール1〜6の何れかを設定しておくことも可能である。
さらに、境界ノードが所定の規則に基づいて何れか一つのルールを選択することもできる。例えば、センシング対象のデータ種類に対応するフラグがデータに付されている場合、境界ノードのイベント解析部は記憶されたフラグとルールの対応テーブルに基づいて、何れかのルールを選択することができる。
また、センサノードのイベント加工部がイベントを解析し、所定の条件を満たすイベント(例えば、測定値が急激に変化したイベント)に対応するルールを示すフラグを付け、境界ノードのイベント解析部が該フラグに基づいて該ルールを選択することができる。
また、サーバが受信したイベントを解析し、所定の条件を満たすイベント(例えば、測定値が急激に変化しているイベントなど)を発行するセンサノードを特定し、該センサノードの情報を優先するルールを選択する旨のコマンドを上流のルータノードに送ることもできる。
以上のように、複数のセンサノードが混在するセンサネットシステムにおいても、状況に応じて優先すべきデータを収集することができる。
図12のステップ1005、1006では、以上のように減速処理ルールテーブル2100に設定されたルールから境界ノードが減速ノードと減速処理実行ノードを選択する。
次に、上記各ルール1〜6の詳細について、以下に説明する。
<ルール1>
図16は上記ルール1を適用したセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。図中ルータノードR1にはセンサノードS1、S2が接続され、ルータノードR2にはセンサノードS3、S4が接続され、ルータノードR3にはセンサノードS5、S6が接続され、ルータノードR4にはセンサノードS7、S8が接続される。そしてルータノードR1、R2の下流にはルータノードR5が接続され、ルータノードR3、R4の下流にはルータノードR6が接続される。さらに、ルータノードR5、R6の下流にはルータノードR7が接続されて、ルータノードR7の下流にはルータノードR8とゲートウェイGWが直列に接続される。
図中ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなる。
ルール1では、境界ノードDRであるルータノードR7が特定した送出レート超過ノードからのイベントを、境界ノードDRで転送レートを抑制する。このため、境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントのうち、受信したイベントに含まれるセンサノード1のID毎に求めた送出レートviから上記(5)式を満足するノードを減速ノード=送出レート超過ノードとして判定する。
ルール1を適用する図16の例では、センサノードS3からの単位時間当たりのデータ転送量が上記(5)式を満足し、過大となっていた場合を示す。ルータノードR7では、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるように、減速処理を実施する。
ルータノードR7では、上記<ルータノードのハードウェア構成>の(3)で述べた減速処理のうち、
b1:送出レート超過ノードからの観測情報の最大値、最小値、平均値の3つに削減
a2:観測情報のまとめ送り
のいずれかを実行する。上記3つの処理の何れを選択するかについては、センサネットシステムの管理者などがユーザ端末13等から予め設定した処理を実行する。
例えば、このルール1の減速処理として、上記b1の減速処理が設定されていた場合、送出レート超過となったセンサノードS3からの観測値をルータノードR7で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、記憶した観測値の最大値、最小値、平均値を求め、下流のルータノードR8へ出力することで、ルータノードR7の下流へのデータ転送量が制限転送レートVLを超えるのを抑制する。
上記a2のまとめ送りの場合も、センサノードS3からのイベントをルータノードR7で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、下流のルータノードR8へ複数の観測値をまとめて送信する。
このルール1では、以上のb1、a2のいずれかの処理により、ルータノードR7から下流のノードへのデータ転送量が過大になるのを抑制できる。なお、ルータノードR7では、減速処理を開始した後には、後述する減速処理からの復帰処理を実行して、送出レート超過となったセンサノードS3からのデータ送出量が所定のしきい値未満または上記(4)式を満足する時点で、減速処理を終了して通常の処理に復帰すればよい。
<ルール2>
図17は上記ルール2を適用したセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。センサノードS1〜S8、ルータノードR1〜R8及びゲートウェイGWの構成は、上記図16と同様である。
図17の例では、ルータノードR2に接続されたセンサノードS3からの単位時間当たりのデータ転送量が上記(5)式を満足し、過大となっていた場合を示す。
ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなる。
ルール2では、境界ノードDRが特定した送出レート超過ノード以外のノードを減速ノードとし、これらのノード1からのイベントを、境界ノードDRで転送レートを抑制する。このため、境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントのうち、送出レートが上記(5)式に該当するセンサノードS3以外のセンサノードS1、S2、S4〜S8を減速ノードとして判定する。ルータノードR7は、これらの減速ノードからのデータ転送量について、上記(3)式から求めた比例減速量vRiとなるように減速処理を実施する。
ルータノードR7では、上記<ルータノードのハードウェア構成>の(3)で述べた減速処理のうち、
b1:送出レート超過ノード以外からの観測情報の最大値、最小値、平均値の3つに削減
a2:観測情報のまとめ送り
のいずれかを実行する。上記3つの処理の何れを選択するかについては、センサネットシステムの管理者などがユーザ端末13等から予め設定した処理を実行する。
例えば、このルール2の減速処理として、上記b1の減速処理が設定されていた場合には、減速ノードであるセンサノードS1、S2、S4〜S8のそれぞれについて、上記図12のステップ1007で比例減速量vRiを求める。
そして、減速ノードであるセンサノードS1、S2、S4〜S8からの観測値をルータノードR7で一旦記憶し、上記比例減速量vRiとなるような周期で、記憶した観測値の最大値、最小値、平均値を求め、下流のルータノードR8へ出力することで、ルータノードR7の下流へのデータ転送量が制限転送レートVLを超えるのを抑制する。
上記a2のまとめ送りの場合も、減速ノードのセンサノードS1、S2、S4〜S8からのイベントをルータノードR7で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、下流のルータノードR8へ複数の観測値をまとめて送信する。
このルール2では、以上のb1、a2のいずれかの処理により、ルータノードR7から下流のノードへのデータ転送量が過大になるのを抑制しながら、送出レート超過が発生したセンサノードS3の観測値をセンサネットサーバ4へ送信することができる。なお、ルータノードR7では、減速処理を開始した後には、後述する減速処理からの復帰処理を実行して、送出レート超過となったセンサノードS3からのデータ転送量が上記(4)式を満足する時点で、減速ノードに設定されたセンサノードS1、S2、S4〜S8の減速処理を終了して通常の処理に復帰すればよい。
このような処理により、例えば火災の発生による温度の急激な上昇といった緊急の情報を優先してサーバ計算機側に転送することができ、ユーザにとって重要な情報を破棄または遅延送信することなく、伝達することができる。
<ルール3>
図18は上記ルール3を適用したセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。センサノードS1〜S8、ルータノードR1〜R8及びゲートウェイGWの構成は、上記図16と同様である。
図中ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなる。
ルール3では、境界ノードDRが特定した送出レート超過ノードを減速ノードとして、送出レート超過ノードに減速を指令し、転送レートを抑制させる。このため、境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントのうち、受信したイベントに含まれるセンサノード1のID毎に求めた転送レートが上記(5)式を満足し、過大となっていたノードを送出レート超過ノードとして判定する。この例では、センサノードS3からの単位時間当たりのデータ転送量が過大となっていた場合を示す。そして、ルータノードR7では、センサノードS3のデータ転送量に基づいて比例減速量vRiを求める。ルータノードR7は、センサノードS3にデータ転送量が比例減速量vRiの分だけ低減するよう減速処理の実行を指令する。ルータノードR7は、上記<ルータノードのハードウェア構成>の(3)で述べた減速処理のうち、
a1:センサノード1の測定間隔を増大
a2:観測情報のまとめ送り
a3:センサノード1とルータノード2の間で見なし通信
のいずれかを、減速ノードであるセンサノードS3に指令する。上記3つの処理の何れを選択するかについては、センサネットシステムの管理者などがユーザ端末13等から予め設定した処理を実行する。
例えば、このルール3の減速処理として、上記a1の減速処理が設定されていた場合、ルータノードR7は、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるようなセンサノードS3の測定間隔を演算し、センサノードS3に対して測定間隔を演算した値へ変更するようにコマンドを送信する。これにより、センサノードS3は測定間隔を増大することで単位時間当たりのデータ送出量を削減し、この結果、ルータノードR7における単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制できる。
ルール3の減速処理として上記a2のまとめ送りが設定されていた場合は、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるように、センサノードS3が観測値を保持する個数を、まとめて送る観測値の数として求める。つまり、求めた個数にセンサノードS3の測定間隔を乗じた値が、センサノードS3がイベントをまとめて送信する間隔となる。ルータノードR7は、センサノードS3に対して上記求めたまとめ送りの個数と、まとめ送りの個数を指令する。
これにより、センサノードS3は測定間隔毎に観測値を保持し、観測値が上記まとめ送りの個数に達する度に、一つのイベントで複数の観測値を送信することで単位時間当たりのデータ転送量を削減し、この結果、ルータノードR7における単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制できる。
ルール3の減速処理として上記a3のみなし通信が設定されていた場合は、ルータノードR7はセンサノードS3に対してみなし通信の開始を指令する。
これにより、センサノードS3は所定の測定間隔毎に観測値を取得し、前回の観測値との差分(変化率)が変化していなければ観測値の送信を行わずにスリープ状態に移行する。一方、センサノードS3は、取得した観測値と前回の観測値との差分(変化率)が変化していたときにのみ観測値を送信する。
ルータノードR7では、少なくとも2つの観測値をセンサノードS3から取得した後は、この2つの観測値の差分を変化率とし、センサノードS3の所定の測定間隔毎に観測値を変化率に基づいて演算して下流のルータノードR8へ送信する。
したがって、観測値の変化率が変わらない期間では、送出レート超過ノードとなったセンサノードS3はイベントを送信することがなくなって、センサノードS3からの単位時間当たりのデータ送出量を削減し、この結果、ルータノードR7へ流入する単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制できる。
このルール3では、以上のa1、a2、a3のいずれかの処理により、ルータノードR7へ流入するイベントのデータ転送量が過大になるのを抑制できる。なお、ルータノードR7では、減速処理を開始した後には、後述する減速処理からの復帰処理を実行して、送出レート超過となったセンサノードS3からのデータ転送量が上記(4)式を満足する時点で、減速処理を終了して通常の処理に復帰すればよい。
また、上記減速処理の内容(a1〜a3)については境界ノードDRで設定せずに、減速ノードであるセンサノード1で設定または選択するようにしても良い。この場合、境界ノードDRは、比例減速量vRi(または減速量VR)と減速開始のコマンドをセンサノードS3へ送ればよい。
すなわち、図22で示すように、上記図12のステップ1006〜1008を省略し、ステップ1009Aでは、境界ノードDRから減速ノードであるセンサノードS3に減速コマンドを送信する。
減速コマンドを受信したセンサノードS3では(1011)、減速処理の内容を選択(または設定)し(1012)、送出レートの抑制を開始する(1013)。
このような処理により、センサノード自身が送出レートを調整することができ、センサノードがデータを大量に送出する状況が一時的ではなく継続する場合にも、通信障害の発生を防ぐことができる。
<ルール4>
図19は上記ルール4を適用したセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。センサノードS1〜S8、ルータノードR1〜R8及びゲートウェイGWの構成は、上記図16と同様である。
図中ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなる。
ルール4では、境界ノードDRが特定した送出レート超過ノードを除くセンサノードを減速ノードとし、減速処理の実行ノードは減速ノードとなる。図19の例では、センサノードS3が送出レート超過ノードとなった例を示し、ルータノードR7が送出レート超過ノード以外のセンサノードS1、S2、S4〜S8に送出レートの抑制を指令し、送出レート超過ノードを除くセンサノードのデータ送出レートを抑制させる。
このため、境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントのうち、受信したイベントに含まれるセンサノード1のID毎に求めた転送レートが上記(5)式を満足し、転送レートが過大となっていたセンサノードS3を送出レート超過ノードとして判定する。
そして、ルール4では、上記図12のステップ1005において、ルータノードR7は、受信したイベントに含まれるセンサノードのIDが送出レート超過ノードであるセンサノードS3を除くS1、S2、S4〜S8を減速ノードとして選択する。また、図12のステップ1006では、ルータノードR7は、減速処理実行ノードとして減速ノードを設定する。ルータノードR7は、上記図12のステップ1007で、これらの減速ノードからのデータ転送量について、上記(3)式から求めた比例減速量vRiとなるように減速処理を指令する。
ルータノードR7では、上記<ルータノードのハードウェア構成>の(3)で述べた減速処理のうち、
a1:センサノード1の測定間隔を増大
a2:観測情報のまとめ送り
a3:センサノード1とルータノード2の間で見なし通信
のいずれかを、減速ノードであるセンサノードS1、S2、S4〜S8にそれぞれ指令する。上記3つの処理の何れを選択するかについては、センサネットシステムの管理者などがユーザ端末13等から予め設定した処理を実行する。
例えば、このルール4の減速処理として、上記a1の減速処理が設定されていた場合、ルータノードR7は、それぞれの減速ノードについて上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるようなセンサノードの測定間隔を演算し、センサノードS1、S2、S4〜S8に対して測定間隔を上記演算した値へ変更するようにコマンドを送信する。これにより、センサノードS1、S2、S4〜S8は測定間隔を増大することで単位時間当たりのデータ転送量を削減し、この結果、ルータノードR7における単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制できる。
ルール4の減速処理として上記a2のまとめ送りが設定されていた場合は、ルータノードR7は各減速ノードのデータ転送量が上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるように、センサノードS3が観測値を保持する個数を、まとめて送る観測値の数として求める。つまり、求めた個数にセンサノードS3の測定間隔を乗じた値が、センサノードS1、S2、S4〜S8がイベントをまとめて送信する間隔となる。ルータノードR7は、センサノードS1、S2、S4〜S8に対して上記求めたまとめ送りの個数と、まとめ送りの個数を指令する。
これにより、センサノードS1、S2、S4〜S8は測定間隔毎に観測値を保持し、観測値が上記まとめ送りの個数に達する度に、一つのイベントで複数の観測値を送信することで単位時間当たりのデータ転送量を削減し、この結果、ルータノードR7における単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制できる。
ルール4の減速処理として上記a3のみなし通信が設定されていた場合は、ルータノードR7はセンサノードS1、S2、S4〜S8に対してみなし通信の開始を指令する。
これにより、センサノードS1、S2、S4〜S8は所定の測定間隔毎に観測値を取得し、前回の観測値との差分(変化率)が変化していなければ観測値の送信を行わずにスリープ状態に移行する。一方、センサノードS1、S2、S4〜S8は、取得した観測値と前回の観測値との差分(変化率)が変化していたときにのみ観測値を送信する。
ルータノードR7では、少なくとも2つの観測値をセンサノードS1、S2、S4〜S8から取得した後は、この2つの観測値の差分を変化率とし、センサノードS1、S2、S4〜S8の所定の測定間隔毎に観測値を変化率に基づいて演算して下流のルータノードR8へ送信する。
したがって、観測値の変化率が変わらない期間では、送出レート超過ノードとなったセンサノードS1、S2、S4〜S8はイベントを送信することがなくなって、センサノードS1、S2、S4〜S8からの単位時間当たりのデータ転送量を削減し、この結果、ルータノードR7へ流入する単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制できる。
このルール4では、以上のa1、a2、a3のいずれかの処理により、ルータノードR7へ流入するイベントのデータ転送量が過大になるのを抑制できる。なお、ルータノードR7では、減速処理を開始した後には、後述する減速処理からの復帰処理を実行して、送出レート超過となったセンサノードS3からのデータ転送量が上記(4)式を満足するようになった時点で、減速ノードであるセンサノードS1、S2、S4〜S8に対して減速処理を終了するコマンドを送信して通常の処理に復帰すればよい。
また、上記減速処理の内容(a1〜a3)については境界ノードDRで設定せずに、上記ルール3の図22と同様に、減速ノードであるセンサノード1で設定または選択するようにしても良い。この場合、境界ノードDRは、比例減速量vRiと減速開始のコマンドを減速ノードのセンサノードへ送ればよい。
このような処理により、ルール2と同様にユーザにとって有用な情報を破棄または遅延送信することなく、伝達することができる。さらにはルール3と同様に、センサノードがデータを大量に送出する状況が一時的ではなく継続する場合にも、通信障害の発生を防ぐことができる。
<ルール5>
図20は上記ルール5を適用したセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。センサノードS1〜S8、ルータノードR1〜R8及びゲートウェイGWの構成は、上記図16と同様である。
図中ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなる。
ルール5では、境界ノードDRが特定した送出レート超過ノードの下流にあるノードのうち、境界ノードDRの子ルータCRを減速処理実行ノードとする。境界ノードDRは、送出レート超過ノードの下流にあたる子ルータCRに対して減速処理を指令する。
このため、境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントのうち、受信したイベントに含まれるセンサノード1のID毎に求めた送出レートが上記(5)式を満足し、過大となっているノードを送出レート超過ノードとして判定する。この例では、センサノードS3からの単位時間当たりのデータ転送量が過大となっていた場合を示す。そして、ルータノードR7では、センサノードS3のデータ転送量に基づいて比例減速量vRiを求める。ルータノードR7は、送出レート超過ノードとして特定したセンサノードS3のデータを送信する子ルータCRとしてルータノードR5を減速処理実行ノードとして選択する。
境界ノードDRのルータノードR7は、データ転送量が比例減速量vRiの分だけ低減するよう減速処理の実行を指令する。ルータノードR7は、上記<ルータノードのハードウェア構成>の(3)で述べた減速処理のうち、
b1:送出レート超過ノードからの観測情報の最大値、最小値、平均値の3つに削減
a2:観測情報のまとめ送り
のいずれかを実行する。上記3つの処理の何れを選択するかについては、センサネットシステムの管理者などがユーザ端末13等から予め設定した処理を実行する。
例えば、このルール5の減速処理として、上記b1の減速処理が設定されていた場合、送出レート超過となったセンサノードS3からの観測値を子ルータCRであるルータノードR5で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、記憶した観測値の最大値、最小値、平均値を求め、下流の境界ノードDRであるルータノードR7へ出力することで、ルータノードR7の下流へのデータ転送量が制限転送レートVLを超えるのを抑制する。
上記a2のまとめ送りの場合も、センサノードS3からのイベントを子ルータCRであるルータノードR5で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、下流のルータノードR7へ複数の観測値をまとめて送信する。
このルール5では、以上のb1、a2のいずれかの処理により、ルータノードR5から下流のノードへのデータ転送量が過大になるのを抑制できる。なお、ルータノードR5では、減速処理を開始した後には、後述する減速処理からの復帰処理を実行して、送出レート超過となったセンサノードS3からのデータ転送量が上記(4)式を満たすようになった時点で、減速処理を終了して通常の処理に復帰すればよい。
また、上記減速処理の内容(b1、a2)については境界ノードDRで設定せずに、減速ノードである子ルータCRで設定または選択するようにしても良い。この場合、境界ノードDRは、減速量VRと減速開始のコマンドをセンサノードS3へ送ればよい。
すなわち、図23で示すように、上記図12のステップ1006〜1008を省略し、ステップ1009Bでは、境界ノードDRから減速ノードである子ルータCRに減速コマンドを送信する。
減速コマンドを受信した子ルータCRでは(1021)、減速処理の内容を選択(または設定)し(1022)、転送レートを抑制する(1023)。
<ルール6>
図21は上記ルール6を適用したセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。センサノードS1〜S8、ルータノードR1〜R8及びゲートウェイGWの構成は、上記図16と同様であり、ルータノードR2に移動可能なセンサノードS3、S4に加えてS9〜S12が接続した例を示す。
図中ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなる。
ルール6では、境界ノードDRが特定した送出レート超過ノードの上流にあるセンサノードのうち、送出レート超過ノードの下流で接続した親ルータPRを減速処理実行ノードとする。境界ノードDRは、送出レート超過ノードの下流で接続された親ルータPRに対して減速処理を指令する。
このため、境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントのうち、受信したイベントに含まれるセンサノード1のID毎に求めた送出レートが上記(5)式を満足し、過大となっているノードを送出レート超過ノードとして判定する。この例では、センサノードS3、S4、S9〜S12からの単位時間当たりのデータ転送量が過大となっていた場合を示す。そして、ルータノードR7では、センサノードS3、S4、S9〜S12のデータ転送量に基づいて比例減速量vRiを求める。ルータノードR7は、送出レート超過ノードとして特定したセンサノードS3、S4、S9〜S12のデータを転送する親ルータPRとしてルータノードR2を減速処理実行ノードとして選択する。
境界ノードDRのルータノードR7は、データ転送量が比例減速量vRiの分だけ低減するよう減速処理の実行を親ルータであるルータノードR2に指令する。ルータノードR7は、上記<ルータノードのハードウェア構成>の(3)で述べた減速処理のうち、
b1:送出レート超過ノードからの観測情報の最大値、最小値、平均値の3つに削減
a2:観測情報のまとめ送り
のいずれかを実行する。上記3つの処理の何れを選択するかについては、センサネットシステムの管理者などがユーザ端末13等から予め設定した処理を実行する。
例えば、このルール6の減速処理として、上記b1の減速処理が設定されていた場合、送出レート超過となったセンサノードS3、S4、S9〜S12からの観測値を親ルータPRであるルータノードR2で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、記憶した観測値の最大値、最小値、平均値を求め、下流の境界ノードDRであるルータノードR7へ出力することで、ルータノードR7の下流へのデータ転送量が制限転送レートVLを超えるのを抑制する。
上記a2のまとめ送りの場合も、センサノードS3、S4、S9〜S12からのイベントを親ルータPRであるルータノードR2で一旦記憶し、上記図12のステップ1007で求めた比例減速量vRiとなるような周期で、下流のルータノードR7へ複数の観測値をまとめて送信する。
このルール5では、以上のb1、a2のいずれかの処理により、ルータノードR2から下流のノードへのデータ転送量が過大になるのを抑制できる。なお、ルータノードR2では、減速処理を開始した後には、後述する減速処理からの復帰処理を実行して、送出レート超過となったセンサノードS3、S4、S9〜S12からのデータ転送量がそれぞれ上記(4)式を満たすようになった時点で、減速処理を終了して通常の処理に復帰すればよい。
このような処理は、多数のセンサノードが1のルータノードに集中して接続した場合に特に有効である。
なお、図21において、一つのルータノードR2に多数のセンサノードS3、S4、S9〜S12が集中して接続した場合で、各センサノードからのデータ転送量がそれぞれ上記(4)式を満たし、かつ、ルータノードR2の下流へのデータ転送量が制限転送レートVL以上の場合には、親ルータPRであるルータノードR2が境界ノードDRとなり、上記ルール1を適用してルータノードR2で減速処理を行うことができる。
また、上記減速処理の内容(b1、a2)については境界ノードDRで設定せずに、上記ルール5の図23と同様に、減速ノードである親ルータPRで設定または選択するようにしても良い。この場合、境界ノードDRは、比例減速量vRiと減速開始のコマンドを減速処理実行ノードの親ルータPRへ送ればよい。
次に、親ルータPRで減速処理としてまとめ送りを行う場合の処理の一例について以下に説明する。
図24〜図27は、親ルータPRで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図24は、上流のノードからイベントを受信する度に実行される処理である。図24のステップ1031で上流のノードからイベントを受信すると、親ルータPRは予め設定したカウンタをインクリメントする(1032)。そして、現在、まとめ送り処理が選択されているか否かを判定し(1033)、まとめ送り処理が選択されていればメモリ201等にイベントを蓄積し(1034)、まとめ送り処理が選択されていなければイベントを下流のルータノードへ転送する(1035)。
図25は、下流の境界ノードDRから減速コマンドを受信したときに実行される処理である。親ルータPRは減速コマンドを受信すると(1041)、予め設定したタイマ2を起動する(1042)。タイマ2は所定の周期(例えば1分)で割り込みを発生して後述する処理を実行する。また、親ルータPRは、タイマ2がセットされると、予め設定されたタイマ1を起動して、減速処理(まとめ送り)の監視を所定の周期(例えば、1分)で実行する。
図26は、タイマ2の割り込みによって実行されるまとめ送り処理の一例を示すフローチャートである。タイマ2は所定の周期毎に割り込みを発生して当該処理を起動する(1051)。ステップ1052では、メモリ201上に蓄積されたイベントの有無を判定し、イベントが蓄積されていれば、複数のイベント(観測値など)をまとめたイベントを生成し(1053)、下流のルータノードへ複数のイベントをまとめた情報を送信する(1054)。
次に、図27は、上記タイマ2の割り込みにより周期的に実行される監視処理である。タイマ1の割り込みによって当該処理が起動される(1061)。図24のステップ1032でイベントの数をカウントするカウンタの値が制限転送レートVLよりも大きいか否かを判定する(1062)。ここで、カウンタはタイマ1の周期(ここでは、1分)毎の受信イベント数を示し、単位時間当たりのデータ転送量として扱う。そして、制限転送レートVLは、単位時間当たりのイベント転送量として親ルータPRに予め設定されたものである。カウンタの値が制限転送レートVLよりも大きければ、減速処理を継続するためにステップ1065へ進んでまとめ送り処理を設定する。その後、カウンタを0にリセットして処理を終了する(1066)。
一方、上記ステップ1062カウンタの値が制限転送レートVL以下の場合には、ステップ1063へ進み、減速処理を解除するための上記しきい値VLaと比較する(1064)。現在のデータ転送量(カウンタの値)がしきい値VLa未満であれば減速処理を終了するため、まとめ送り処理を解除し(1064)、カウンタを0にリセットして処理を終了する。一方、現在のデータ転送量(カウンタの値)がしきい値VLa以上であれば減速処理を継続するため、まとめ送り処理を設定し(1065)、カウンタを0にリセットして処理を終了する。
以上の処理により、親ルータPRでは、減速処理を受けるとまとめ送り処理を開始し、現在のデータ転送量を示すカウンタの値が所定のしきい値VLa未満になると、まとめ送り処理を終了して減速処理を停止し、通常の動作(イベントの転送)に復帰するのである。
<減速処理からの復帰処理>
次に、上記ルール1、2、5、6の減速処理実行ノードで行われる復帰処理の一例を図28のフローチャートに示す。図28は、減速処理実行ノードがルータノード2またはゲートウェイ3の場合の処理を示す。
減速処理を開始してから(1011)、ルータノード2では送出レート超過ノードからの流入速度を検出する(1012)。そして、ステップ1013では、減速処理を終了するためのしきい値VLaと送出レート超過ノードの流入速度viを比較して、流入速度viがしきい値VLa未満であれば正常な状態に復帰したと判定する。流入速度viがしきい値VLa以上であれば、送出レートが過大な状態が継続しているので、ステップ1011に復帰して上記処理を繰り返す。一方、送出レート超過ノードからの流入速度viがしきい値VLa未満になっていれば、減速処理を停止し(1014)、通常の動作に復帰する(1015)。なお、しきい値VLaは、制限転送レートVLよりも小さい値に設定し、減速処理と通常動作のハンチングが生じるのを防ぐ。
また、ルール1、2のように減速処理実行ノードが境界ノードの場合には、該境界ノードの転送レートが制限転送レートVLよりも小さくなった場合に、減速処理を停止してもよい。
また、ルール3、4のように減速処理実行ノードがセンサノード1の場合、自ノードが送信する送出レートが過大であるか否かを判定しないため、当該センサノード1の親ルータPR(あるいは境界ノードDR)が所定の時間間隔(例えば、30分)毎に、一旦減速処理を中断して通常動作に戻す。そして、通常動作の送出レートがしきい値VLa以上であれば、再びセンサノード1の減速処理を再開させる。一方、通常動作に戻したときの送出レートがしきい値VLa未満であれば、そのまま通常動作に復帰させて減速処理を終了させるようにしても良い。
<データフォーマット>
本発明のセンサネットシステムで使用するパケットのデータフォーマットについて以下に説明する。
図29は、パケット8のデータフォーマットを示し、パケット8はヘッダ81とペイロード82及びチェックサム83から構成される。ヘッダ81は、プリアンブル811と、ペイロードの容量を示すサイズ812と、送信先のID(例えば、MACアドレス)を格納する送信先ID813と、送信元のID(例えば、MACアドレス)を格納する送信元ID814と、パケットの種別を示す識別子を格納するメッセージID815と、メッセージの種類を格納するメッセージ種類816と、パケット8のシーケンス番号を格納するシーケンス番号817を含む。
単独のパケットでひとつの観測値を送信する際のパケット8を図30に示す。送信元ID814には、センサノード1のIDが格納され、送信先IDにはゲートウェイ3のIDが格納される。そして、メッセージID815には観測値を示す「OBSERVED」が格納され、メッセージ種類816にはイベントを示す「EVT」が格納される。ペイロード82には、観測値821と観測値を取得した時刻822が格納される。
次に、上記まとめ送り処理で用いられるパケット8のデータフォーマットを図31、図32に示す。まとめ送り処理では、図31で示すように、一つのセンサノード1からの観測値を測定間隔毎に複数個まとめた時間方向まとめ送りイベントと、図32で示すように、複数のセンサノード1の観測値をまとめた空間方向まとめ送りイベントの2つがある。
時間方向まとめ送りイベントのフォーマットは、図31で示すように。送信元IDには、ひとつのセンサノード1のIDが格納され、メッセージID815には時間方向まとめ送りイベントを示す「GATFHERD−T」が格納される。
ペイロード82には、データの繰り返し数820と、繰り返し数820に応じた複数組の観測値821と時刻822が格納される。この時間方向まとめ送りイベントにより、一回の送信でひとつのセンサノード1の複数のイベントを送信することができる。
空間方向まとめ送りイベントのフォーマットは、図32で示すように。送信元IDには、複数のセンサノード1が接続された親ルータPRのIDが格納され、メッセージID815には空間方向まとめ送りイベントを示す「GATFHERD−S」が格納される。
ペイロード82には、データの繰り返し数820と、繰り返し数820に応じた複数組のノードID823、観測値821と時刻822が格納される。この空間方向まとめ送りイベントにより、一回の送信で複数のセンサノード1のイベントを送信することができる。
次に、ペイロード82に格納される観測値や時刻を表すために用いられる可変バイト長整数(MBI:Multi Byte Integer)を図33、図34に示す。図33は、可変バイト長整数のフォーマットを示し、0ビットに継続フラグを格納し、1〜7ビットに整数部を格納する。継続フラグが1であれば、1〜7ビットの整数部と、後に続く1バイト(オクテット)のデータの1〜7ビットの整数部を結合すること意味する。そして、図34で示すように、継続フラグが0のバイトまでがひとつのデータとなる。図34では、3バイトの可変バイト長整数を結合した例を示し、継続フラグが0のバイトの7ビット目を最下位ビットとして、3つのバイトの1〜7ビット目を結合した値がひとつの整数を示す。
図35は、データの表記を示し、温度と時刻を絶対値と相対値で示したものである。相対値rはある基準値からの差分のみを記載することでデータ長を短くすることができる。そして、MBIと組み合わせることで、まとめ送りイベントのデータ量を削減できる。
図36は、単独のイベントを格納したパケット8を10回送る例を示す。パケット8のペイロード82には、絶対値で格納された観測値821が2バイト、時刻が4バイトでヘッダー81が10バイト、チェックサム83が2バイトの計18バイト(オクテット)でひとつのデータを構成する。このパケット8を10個送信すると、180バイトとなる。
図37は時間方向まとめ送りイベントのパケット8を示し、ペイロード82には、基準となる観測値Va821が絶対値で2バイト、基準となる時刻Ta822が絶対値で4バイトのデータ格納され、その後方には、繰り返し数820に応じた組数の観測値の相対値Vr824と時刻の相対値Tr825がそれぞれ1バイトで格納される。ヘッダー81が10バイト、IDが2バイト、繰り返し数820が1バイトとすると、10組の観測値と時刻を示すまとめ送りイベントは、39バイトとなり、図36に示した単独観測イベントを10回送るよりも遙かに少ないデータ量で同量のデータ(イベント)を送信することができ、単位時間当たりのデータ転送量を削減できるのである。
図38は、空間方向まとめ送りイベントのパケット8を示す。ペイロード82には、基準となるノードのID814と基準となる観測値Va821が絶対値で2バイト、基準となる時刻Ta822が絶対値で4バイトのデータ格納され、その後方に繰り返し数820に応じた組数の、ノードID826が2バイト、観測値の相対値Vr824と時刻の相対値Tr825がそれぞれ1バイトで格納される。ヘッダー81が10バイト、ID813が2バイト、繰り返し数820が1バイトとすると、10組の観測値と時刻を示すまとめ送りイベントは、59バイトとなり、図36に示した単独観測イベントを10回送るよりも遙かに少ないデータ量で同量のデータ(イベント)を送信することができ、単位時間当たりのデータ転送量を削減できるのである。 <第2実施形態>
図39は、第2の実施形態を示し、前記第1の実施形態では送出レート超過ノードを特定してから減速ノードや減速処理実行ノードを決定していたのに対し、本第2の実施形態では送出レート超過ノードを特定せずに減速処理を行う点で相違する。その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
図39は、第2の実施形態を適用するセンサネットシステムの減速処理の一例を示す。センサノードS1〜S8、ルータノードR1〜R8及びゲートウェイGWの構成は、前記第1実施形態の図16と同様である。
図中センサノードS3、S5、S6は単位時間当たりのデータ転送量が過大になった送出レート超過ノードであり、ルータノードR7は、上記(1)式よりルータノードR5、R6の流入速度の和が制限転送レートVL以上となり、かつ、ルータノードR5からの流入速度とルータノードR6からの流入速度がそれぞれ制限転送レートVL未満であるので、境界ノードとなった例を示す。
第2の実施形態では、境界ノードDRは送出レート超過ノードを特定せず、上流のセンサノード1の全てを減速ノード及び減速処理実行ノードとみなして送出レートの抑制を指令する。センサノード1では、上記図7で示したように、所定の測定間隔(例えば、5分)毎にタイマの割り込みで起動して、観測値の測定及び送信と、コマンドの受信と実行を終えると再び休眠状態に移行する。すなわち、図40で示すように、所定の測定間隔Tが経過すると、休眠状態のセンサノードS1は起動して、センサか観測値を取得してイベントとして親ルータPRへ送信する(T1)。イベントの送信が完了すると、センサノードS1は、自ノード宛のコマンドを要求し、親ルータPRに自ノード宛のコマンドがあれば、親ルータPRから当該コマンドを取得して実行する(T2)。このT2の処理を、自ノード宛のコマンドがなくなるまで繰り返した後(T3)、再び休眠状態へ移行する。
ここで、センサノード1の単位時間当たりのデータ転送量が過大なるときには、センサノード1の測定間隔Tが通常よりも大幅に短くなり、例えば、通常の測定間隔が5分の場合、送出レート超過ノードの測定間隔が10秒などになる。このためセンサノード1が送信するデータ転送量が過大になるのである。
このような送出レート超過ノードでは、図40のT2に示したコマンド要求の間隔T2’−T2も、測定間隔Tの短縮に応じて短くなる。そこで、第2の実施形態では、送出レート超過ノードが発生すると、境界ノードDRは、当該境界ノードDRよりも上流の親ルータPRに対して全てのセンサノードに対する減速コマンドを発行しておく。この後、送出レート超過ノードは測定間隔Tが非常に短いため、親ルータPRに対して頻繁にコマンドを要求する。このため、測定間隔Tが短い送出レート超過ノードは、高い確率で減速コマンドを受信し、当該減速コマンド実行することになる。
そして、境界ノードDRの単位時間当たりのデータ転送量が制限転送レートVL未満になると、上流の親ルータPRに対して減速コマンドの削除を発行する。減速正常なセンサノードの測定間隔Tは、送出レート超過ノードよりも長い周期であるため、親ルータPRにコマンドを要求したときには、高い確率で減速コマンドが削除されているため、減速コマンドを受信する可能性が低くなり、通常の動作を継続することができる。
以上の例を図39で説明する。境界ノードDRと判定されたルータノードR7では、上流のルータノードR5、R6からのイベントが過大になっている。このとき、センサノードS3、S5、S6が上記(5)式を満たす送出レート超過ノードであるが、ルータノードR7は送出レート超過ノードを特定していない。
ルータノードR7は、上流のルータノードR5、R6へイベントを出力する各センサノードS1〜S8の親ルータPRとしてのルータノードR1〜R4に対して、全てのセンサノードS1〜S8に当てて減速コマンドを発行する。
減速コマンドを受信した親ルータPRは、センサノードS1〜S8がコマンドを要求するのを待つ。送出レート超過ノードであるセンサノードS3、S5、S6は、測定間隔Tが極めて短いので、センサノードS3が親ルータPRであるルータノードR2から減速コマンドを受信して実行し、センサノードS5、S6が親ルータPRであるルータノードR3から減速コマンドを受信して実行する。この結果、境界ノードDRの単位時間当たりのデータ転送量は制限転送レートVL未満となる。境界ノードDRは、転送レートが制限転送レートVLを下回ったことから、上流の親ルータPRに対して減速コマンドの削除を指令する。この時点で、図39の送出レート超過ノードであるセンサノードS3宛の減速コマンドと、センサノードS5、S6宛の減速コマンドは、既に受信されているのでルータノードR2、R3には存在しない。したがって、親ルータPRのうち、ルータノードR2ではセンサノードS4宛の減速コマンドを削除し、ルータノードR1、R4では全ての減速コマンドを削除する。
この後に、正常なセンサノードS1、S2、S4、S7、S8が親ルータPRにコマンドを要求しても、減速コマンドは削除されているので、これらの正常なセンサノードは減速を実施することがない。
したがって、境界ノードDRは送出レート超過ノードを特定することなく、単位時間当たりのデータ送出量が過大になったセンサノード1のみを減速(送出レートの抑制)させて、当該境界ノードDRの単位時間当たりのデータ転送量を制限転送レートVL未満に抑制することができるのである。
図41は、境界ノードDRと親ルータPR及びセンサノード1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
境界ノードDRとなるルータノード2では、前記第1実施形態の(1)式から自ノードへのイベントの流入速度が制限転送レートVL以上で、かつ、各入力が制限転送レートVL未満であれば自ノードが境界ノードDRであると判定し、減速処理を開始する(1101)。
境界ノードDRでは、前記第1実施形態と同様に、上記(2)式及び(3)式から減速量VRと比例減速量vRiを演算する(1102、1103)。そして、境界ノードDRは上流の全てのセンサノード宛に比例減速量vRiを含む減速コマンドを送信する(1104)。
図42は、減速コマンドのパケット8のデータフォーマットを示し、パケット8は前記第1実施形態の図29と同様に、ヘッダ81とペイロード82及びチェックサム83から構成される。ヘッダ81は、プリアンブル811と、ペイロードの容量を示すサイズ812と、送信先のID(例えば、MACアドレス)を格納する送信先ID813と、送信元のID(例えば、MACアドレス)を格納する送信元ID814と、パケットの種別を示す識別子を格納するメッセージID815と、メッセージの種類を格納するメッセージ種類816と、パケット8のシーケンス番号を格納するシーケンス番号817を含む。送信先IDには境界ノードDRの上流の親ルータPRのIDが格納され、送信元IDには当該境界ノードDRのIDが格納される。そして、メッセージID815には減速を示す「LIMIT」が格納され、メッセージ種類816にはコマンドを示す「CMD」が格納される。ペイロード82には、比例減速量vRiが格納される。
図41において、境界ノードDRは、減速コマンドを発行した後には、流入速度viの合計値Σviを監視して、前記第1実施形態と同様に、この合計値Σviが所定のしきい
値VL未満になると、流入速度viが正常になったことを判定する(1105)。つまり、減速コマンドにより上流のセンサノードで減速(送出レートの抑制)が完了したことを判定する。
次に、境界ノードDRは、減速コマンドを削除するコマンド(減速キャンセルコマンド)を上流のノードに送信する(1106)。これにより、正常なセンサノードで送出レートの抑制が行われるのを抑制する。
図43は、減速キャンセルコマンドのパケット8のデータフォーマットを示し、パケット8は上記図42と同様に、ヘッダ81とペイロード82及びチェックサム83から構成される。送信先IDには境界ノードDRの上流の親ルータPRのIDが格納され、送信元IDには当該境界ノードDRのIDが格納される。そして、メッセージID815には減速のキャンセルを示す「CANCEL」が格納され、メッセージ種類816にはコマンドを示す「CMD」が格納される。この場合、ペイロード82はない。
上記ステップ1104で境界ノードDRが発行した減速コマンドは、上流のノード間で順次転送されて親ルータPRへ配信される。例えば、図39に示すセンサネットシステムでは、境界ノードDRとなったルータノードR7が、ルータノードR5、R6へ減速コマンドを送信する。ルータノードR5、R6は受信した減速コマンドを、上流のノードへ転送し、また、自ノードにセンサノード1が接続されていれば減速コマンドを蓄積する。
ルータノードR5、R6の上流のルータノードR1〜R4は、自ノードよりも上流にルータノード2がないので、減速コマンドを蓄積する。センサノードS1〜S8の親ルータPRであるルータノードR1〜R4では、図41のステップ1201〜1206の処理を実行する。
まず、親ルータPRは下流のノードから減速コマンドを受信し(1201)、当該減速コマンドを図11に示したPRブロック212のコマンド蓄積部223に蓄積する。そして、親ルータPRは、配下のセンサノードが所定の測定間隔で起動して、コマンド要求を受信すると(1203)、コマンド蓄積部223に格納されている減速コマンドをセンサノードへ送信する(1204)。
親ルータPRで蓄積される減速コマンドの一例を図44に示す。親ルータPRのコマンド蓄積部223では、境界ノードDRから配信された減速コマンドから制限値である比例減速量vRiを抽出する。そして、比例減速量vRiに親ルータPRの配下のセンサノード数に応じたコマンドフラグをセットする。なお、コマンドフラグは、センサノードのIDと一意に対応付けておく。そして、センサノードが減速コマンドを受信すると、このセンサノードのIDに対応するフラグをセットして、コマンドを与えたセンサノードを識別する。
図41において、親ルータPRは、下流のノードから減速キャンセルコマンドを受信すると(1205)、コマンド蓄積部223に格納されていた減速コマンドを削除する(1206)。したがって、減速キャンセルコマンドを受信した後に、親ルータPRにコマンドを要求したセンサノードには減速コマンドを送信することはない。
次に、センサノードで行われる処理の一例を、図41のフローチャートに基づいて説明する。センサノードは前記第1実施形態でも述べたように、所定の測定間隔で割り込みをかけるタイマによって間欠的に起動する(1301、1302)。センサ107から観測値を取得すると、センサノードは観測値をイベントとして親ルータPRであるルータノードR2に送信する(1303)。センサノードは、イベントの送信が完了すると、当該センサノード宛のコマンドをルータノードR2に要求する(1304)。そして、この時点でルータノードR2に減速コマンドが蓄積されていればセンサノードは減速コマンドを受信する(1305)。
次に、センサノードは、減速処理の内容を決定する(1306)。減速処理の内容は前記第1実施形態と同様に、
a1:センサノード1の測定間隔を増大
a2:観測情報のまとめ送り
a3:見なし通信
のいずれか一つである。なお、減速処理の内容決定は、比例減速量vRiの大きさに応じて上記a1〜a3のいずれかを選択しても良いし、予め設定された処理を行うようにしても良い。
次に、センサノードは決定した減速処理を実行して減速を開始し(1307)、その後休眠状態へ移行する(1308)。この減速の開始は、例えば、減速処理が上記a1であれば、測定間隔を増大してタイマにセットし、上記a2であれば、まとめて送るイベントの数をセットする。あるいは、減速処理が上記a3であれば、観測値の前回値と現在値を比較して変化率を求め、変化率が更新されたときに、親ルータPRであるルータノードR2に観測値を送信するように設定する。
図45は、上記図39に示したセンサネットシステムで境界ノードDR(ルータノードR7)が減速コマンドを発行する際のタイムチャートである。
図45においてルータノードR7は、上流のセンサノードS3から大量のイベントを受信し、時刻T10で、ルータノードR7はイベントの流入速度viの合計値Σviが制限転送レートVLを超え、センサネットシステムの転送レートに異常が発生したことを検知する。そして、ルータノードR7は自ノードが境界ノードDRであることを判定すると、時刻T11で減速コマンドを上流の親ルータPRであるルータノードR1、ルータノードR2に送信する。
親ルータPRであるルータノードR1、R2では、ルータノードR7から受信した減速コマンドを一旦蓄積し、センサノードがアクセスするまで待機する。ここで、送出レート超過ノードとなっているセンサノードS3は、極めて短い測定周期TaでルータノードR2へイベントを送信し、コマンドを要求する。このため、ルータノードR2が減速コマンドを蓄積した直後の時刻T12で、センサノードS3はルータノードR2にコマンドを要求し、減速コマンドを取得する。減速コマンドを取得したセンサノードS3は、減速コマンドを実行し、上述のように所定の減速処理を実施する。減速処理の内容が例えば測定間隔の増大の場合は、測定間隔を図中Tbに拡大して、このセンサノードS3が送信する単位時間当たりのデータ転送量を低減する(時刻T13)。
境界ノードDRであるルータノードR7は、減速コマンドを発行した後、イベントの流入速度viを監視して合計値Σviが制限転送レートVLを下回ると、センサネットシステムの転送レートが正常な状態に復帰したと判定する(時刻T14)。ルータノードR7は、センサネットシステムの転送レートが正常に復帰したので、時刻T15で減速キャンセルコマンドを上流の親ルータPRに発行して、これ以上の減速(送出レートの抑制)を防ぐ。
そして、正常なセンサノードS1は、通常の測定間隔(例えば、5分)毎に親ルータPRであるルータノードR1にアクセスし、イベントの送信後にコマンドを要求する(時刻T16)。このときルータノードR1は、ルータノードR7からの指令で減速コマンドの削除が完了されているため、正常なセンサノードが減速処理を開始することを防ぐのである。
以上のように、第2実施形態によれば、送出レート超過ノードの特定などを行うことなく単位時間当たりのデータ送出量が過大となったセンサノードの減速を実現できる。つまり、送出レートを抑制するセンサノードを上記(5)式を満たすか満たさないかで一律に決定することなく、単位時間当たりのデータ送出量が過大である順に送出レートを抑制することができる。そして、送出レートが過大でないセンサノードが減速コマンドを受信する確率は低いため、該センサノードから送信される情報を可能な限りリアルタイムで転送しながら、センサネットシステムの通信経路の負荷が過大になるのを防ぐことができる。例えば、複数のセンサノードの単位時間当たりのデータ送出量がほとんど同じである場合であっても、転送レートを抑制するために必要十分なセンサノードを送出レート抑制の対象とするができ、センサノードからの情報を可能な限り転送することができる。
<第3実施形態>
図46、図47は、第3の実施形態を示し、前記第1の実施形態に示したゲートウェイ3及びセンサネットサーバ4を複数備えたセンサネットシステムを示す。本第3実施形態では、サーバ間で行われるイベントの転送について、前記第1実施形態に示したルータノード間の減速処理を適用する例を示す。
ゲートウェイ3の上流には前記第1実施形態の図1に示したセンサノード1とルータノード2及び無線ネットワーク6からなるPAN(Personal Area Network)60が接続され、センサノード1からのイベントが下流のゲートウェイ3に転送される。
各ゲートウェイ3の下流には、上流から転送されたイベントを収集するセンサネットサーバ4が有線ネットワーク7を介して接続される。
センサネットサーバ4の下流には、センサネットサーバ4が収集したイベントを利用する上位サーバ41が有線ネットワーク7を介して接続される。なお、上位サーバ41は、複数のセンサネットサーバ4からイベントを受信する。上位サーバ41の下流には、アプリケーションサーバ42が有線ネットワーク7を介して接続される。アプリケーションサーバ42は、上位サーバ41からのイベントを受信し、図示しない下流の計算機へイベントを転送する。上位サーバ41やアプリケーションサーバ42あるいはセンサネットサーバ4では、受信したイベントに加工を施した情報を新たなイベントして下流の計算機へ送信することができる。
PAN60から送信されたセンサノード1からのイベントは、ゲートウェイ3から下流のセンサネットサーバ4に収集され、さらに上位サーバ41及びアプリケーションサーバ42へイベントが転送される。
ここで、上位サーバ41及びアプリケーションサーバ42の構成は、図47で示すように、センサネットサーバ4と同様の構成である。
図47は、上位サーバ41またはアプリケーションサーバ42の構成を示すブロック図である。
図47において、上位サーバ41またはアプリケーションサーバ42は、サーバ間でイベントの転送を行う上位のサーバノードとして機能し、情報を格納するメモリ501、演算処理を行うCPU503、データの長期記録を行う外部記憶装置502、通信を行う通信装置505、サーバ41,42内に電力を供給するACアダプタ507、管理者等の操作を受け付けるキーボード508、情報を表示するディスプレイ509から構成される。上位サーバ41またはアプリケーションサーバ42の起動時には、ディスク装置などで構成された外部記憶装置502に記録されているプログラムをメモリ502上に読み込み、CPU503で実行することにより所定の処理を行う。
メモリ502上に読み込まれるプログラムは、上流のサーバから受信したイベントを参照あるいは加工して新たなイベントを送信する。
このようなセンサネットシステムのサーバノードでは、前記第1実施形態のルータノード2と同様に、上流から受信する各サーバノードからのイベントの流入速度の和が制限転送レートVLを超えると、サーバ間の通信に障害が発生する恐れがある。そこで、ゲートウェイ3よりも下流のサーバノードを前記第1実施形態のルータノード2及びセンサノード1と同様に扱い、前記第1実施形態の(1)式により、転送レート超過が発生する境界に位置するサーバノードを境界サーバノードとする。なお、サーバノードは、前記第1実施形態のルータノード2に比してCPUの処理能力やメモリの搭載量を多く設定できるので、制限転送レートVLをサーバノードの性能に応じて増大した制限転送レートVL’としてもよい。
そして、前記第1実施形態の(5)式を用いて、送出レートが過大であるセンサノードまたは転送レートが過大である中継ノードを送出レート超過ノードとして特定する。なお、中継ノードがセンサノードからのイベントを転送する際に自分のIDを付与することにより、境界サーバノードは中継ノードを送出レート超過ノードとして特定できる。また、前記第1実施形態の図15で示したように、境界サーバノードが減速対象となるサーバノードを減速サーバノードとして決定し、減速処理を実行するサーバノードを減速処理実行ノードとして決定し、減速処理を実行する。
境界サーバノードは、イベントの転送量が過大になって減速処理を開始したことを示す警報イベントを下流のサーバノードに対して送信する。また、警報イベントを受信したサーバノードでは、さらに下流にサーバノード(あるいはユーザ端末)に対して警報イベントを送信する。
例えば、センサネットサーバ4が複数のゲートウェイ3から大量のイベントを受信した場合、センサネットサーバ4で減速処理を実施し、下流の上位サーバ41に警報イベントを送信する。これにより、転送レート超過を検出したサーバノードの下流のサーバノードへのイベントが制限転送レートを超えるのを抑制する。また、下流のサーバノードは、警報イベントを受信することで、異常が発生した通信経路を識別することができる。なお、サーバノードで実施する減速処理としては、前記第1実施形態の(3)減速処理の内容で示したb1,a2を行うことができる。
さらにサーバノードの減速処理としては、次のような処理を行うことができる。
c1:下流のノードに転送するイベントを削減し、削減したイベントを全て外部記憶装置505へ格納する。そして、サーバノードはルータノード2やゲートウェイ3に比して処理能力に余裕があるので、受信したイベントから異常の原因を解析する。
c2:上記c1で外部記憶装置505へ格納したイベントを、遅延して送信する。
また、減速処理を実行するサーバノードや、境界サーバノードでは、受信した全てのイベントを解析してフィルタリングを実施するイベントを特定するようにしても良い。
以上のように、第3実施形態では、有線ネットワーク7で接続されたサーバノード間でも転送レート超過の検出と、減速処理を実行することでセンサネットシステムのサーバ間の通信に障害が発生するのを抑制できる。
<変形例1>
前記第1実施形態においては、図12のステップ1008で適用する減速処理の内容を、上記(3)減速処理の内容に示したa1〜a3またはb1のうち、予め設定した処理内容を用いたが、境界ノードDRとなったルータノード2やゲートウェイ3、あるいは減速処理実行ノードとなったルータノード2やセンサノード1が所定の規則に基づいてa1〜a3またはb1のいずれか一つの処理内容を選択するようにしても良い。
また、減速処理の内容のうち、センサノードで実行する減速処理と、ルータノード2で実行する減速処理のいずれかを、境界ノードDRが決定するようにしても良い。
<変形例2>
前記第3実施形態においては、境界サーバノードが下流のサーバノードに対して警報イベントを送信したが、前記第1実施形態の境界ノードにおいても、下流のルータノード2やゲートウェイ3に対して警報イベントを送信するようにしても良い。これにより、境界ノードのよりも下流のルータノード2またはゲートウェイ3は、異常が発生した通信経路を識別することができる。
以上のように、本発明では、センサネットシステム上の経路で単位時間当たりのデータ送出量が過大になるのを防ぎながら、センサノードから送信される情報を完全に破棄することなく可能な限りリアルタイムで転送できるので、健康状態を管理するセンサネットシステムや、建造物の環境を管理するセンサネットシステムなどに適用することができる。
本発明の第1の実施形態を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるセンサノードのハードウェアを示すブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるルータノードのハードウェアを示すブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるゲートウェイのハードウェアを示すブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるセンサネットサーバのハードウェアを示すブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるセンサノードのソフトウェアの機能要素を示すブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるセンサノードで行われる処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態におけるセンサノードで使用される動作モードテーブルの説明図の一例である。 同じく第1実施形態におけるセンサネットシステムの一例を示すブロック図で、ルータノードを構造物内に設置した例を示す。 同じく第1実施形態におけるセンサネットシステムの一例を示すブロック図で、ルータノードを会議室内に設置した例を示す。 同じく第1実施形態におけるルータノードまたはゲートウェイのソフトウェアの機能要素を示すブロック図の一例である。 同じく第1実施形態におけるルータノードまたはゲートウェイで実行される処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態におけるセンサノード、ルータノード、ゲートウェイと境界ノードの関係を示す説明図の一例である。 同じく第1実施形態におけるセンサノード、ルータノード、ゲートウェイと送出レート超過ノード、境界ノード、親ルータ、子ルータの関係を示す説明図の一例である。 同じく第1実施形態における減速処理ルールテーブルの一例を示す説明図である。 同じく第1実施形態における減速処理ルール1を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態における減速処理ルール2を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態における減速処理ルール3を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態における減速処理ルール4を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態における減速処理ルール5を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態における減速処理ルール6を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第1実施形態における境界ノードDRとセンサノードで実行される処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態における境界ノードDRとセンサノードで実行される処理の他の例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態における親ルータで行われるイベントの受信処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態における親ルータで行われる減速コマンドの受信処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態における親ルータで行われるタイマ2の割り込み処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態における親ルータで行われるタイマ1の割り込み処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態における減速処理実行ノードで行われる復帰処理の一例を示すフローチャート。 同じく第1実施形態におけるパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における単独観測イベントのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における時間方向まとめ送りイベントのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における空間方向まとめ送りイベントのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における可変データ長整数のデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における可複数バイトで構成された変データ長整数のデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における観測値の一例を示し、絶対値の表記と相対値の表記を示す説明図。 同じく第1実施形態における単独観測イベントのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における時間方向まとめ送りイベントのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第1実施形態における空間方向まとめ送りイベントのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 第2実施形態における減速処理ルールを示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 第2実施形態におけるセンサノードとルータノードの通信処理の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態における境界ノードDRと親ルータPRとセンサノードで実行される処理の一例を示すフローチャート。 同じく第2実施形態における減速コマンドのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第2実施形態における減速キャンセルコマンドのパケットのデータフォーマットの一例を示す説明図。 同じく第2実施形態における親ルータPRに蓄積される減速コマンドの一例を示す説明図。 同じく第2実施形態における境界ノードDRと親ルータPRとセンサノードで実行される処理の一例を示すタイムチャート。 第3実施形態を示すセンサネットシステムのブロック図の一例である。 同じく第3実施形態におけるサーバノードのブロック図の一例である。
符号の説明
1、S1〜S8 センサノード
2、R1〜R8 ルータノード
3、GW ゲートウェイ
4 センサネットサーバ
5 データベース
6 無線ネットワーク
7 有線ネットワーク
13 ユーザ端末

Claims (18)

  1. 取得した情報をイベントとして送出するセンサノードと、
    前記イベントを受信しサーバ計算機側へ転送する中継ノードと、を備えたセンサネットワークシステムにおいて、
    前記中継ノードは、
    前記イベントの転送レートが予め設定した制限転送レートを超えたか否かを判定する制限転送レート判定部と、
    前記制限転送レート判定部により前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたとき、当該中継ノードに接続されるセンサノードからのイベントの送出レートが所定の条件を満たすセンサノードを送出レート超過ノードとして特定する送出レート超過ノード特定部と、
    予め設定したルールに基づいて前記送出レート超過ノードまたは前記送出レート超過ノードを除くセンサノードの何れか一方から送出レートを抑制するセンサノードを減速ノードとして選択する減速ノード選択部と、
    前記減速ノードまたは前記減速ノードに接続される中継ノードの何れかを減速処理実行ノードとして選択する減速処理実行ノード選択部と、
    前記減速処理実行ノードに所定の処理の実行を指令する減速開始部と、を備えることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  2. 前記減速ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを前記減速ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノード選択部は、
    当該中継ノードを前記減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  3. 前記減速ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを除くセンサノードを前記減速ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノード選択部は、
    当該中継ノードを前記減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  4. 前記減速ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを前記減速ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  5. 前記減速ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを除くセンサノードを前記減速ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを除くセンサノードを前記減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  6. 前記減速ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを前記減速ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノード選択部は、
    当該中継ノードよりもセンサノード側で前記減速ノードのイベントを中継する中継ノードを減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  7. 前記減速ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードを減速ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノード選択部は、
    前記送出レート超過ノードに直属の中継ノードを減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  8. 取得した情報をイベントとして送出するセンサノードと、
    前記イベントを受信しサーバ計算機側へ転送する中継ノードと、を備えたセンサネットワークシステムにおいて、
    前記中継ノードは、
    前記イベントの転送レートが予め設定した制限転送レートを超えたか否かを判定する制限転送レート判定部と、
    前記制限転送レート判定部により前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたとき、当該中継ノードに接続されるセンサノードに直属の中継ノードに減速指令を送信する減速指令部と、を備え、
    前記センサノードは、
    前記直属の中継ノードと通信を行う通信処理部と、
    前記通信処理部が前記減速指令を受信したとき、前記イベントに所定の処理を行って該イベントの送出レートを抑制する減速処理実行部と、
    を備えたことを特徴とするセンサネットワークシステム。
  9. 前記制限転送レート判定部により前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたときであって、当該中継ノードに直属のセンサノードの送出レート及び直属の中継ノードの転送レートが前記制限転送レート未満である場合、当該中継ノードを境界ノードとすることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のセンサネットワークシステム。
  10. 前記減速処理実行ノードは、
    前記イベントを蓄積するイベント蓄積部を有し、
    前記イベント蓄積部に蓄積されたイベントが前記予め設定した数になると、これらのイベントをまとめて送信することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のセンサネットワークシステム。
  11. 前記中継ノードは、
    前記制限転送レート判定部により前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定された後、当該中継ノードが前記サーバ計算機側へ転送するイベントの転送レートが前記制限転送レート未満になったとき、前記センサノードに直属の中継ノードに減速解除の指令を送信することを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載のセンサネットワークシステム。
  12. センサノードから受信したイベントを転送する中継ノードと、
    前記転送されたイベントを受信しサーバ計算機へ送信するサーバノードと、を備えたセンサネットワークシステムにおいて、
    前記サーバノードは、
    当該サーバノードが前記サーバ計算機へ転送するイベントの転送レートが予め設定した制限転送レートを超えたか否かを判定する制限転送レート判定部と、
    前記制限転送レート判定部により前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたときに、当該サーバノードに接続される中継ノードからのイベントの転送レートが所定の条件を満たす中継ノードを送出レート超過ノードとして特定する送出レート超過ノード特定部と、
    予め設定したルールに基づいて前記送出レート超過ノードまたは前記送出レート超過ノードを除く中継ノードのうち、転送レートを抑制する中継ノードを減速ノードとして選択する減速ノード選択部と、
    前記減速ノードまたは前記減速ノードに接続されるサーバノードの何れかを減速処理実行ノードとして選択する減速処理実行ノード選択部と、
    前記減速処理実行ノードに所定の処理の実行を指令する減速開始部と、を備えることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  13. センサノードが取得した情報をイベントとして中継ノードからサーバ計算機側へ転送する転送レートが予め設定した制限転送レートを超えたか否かを判定し、
    前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたとき、前記中継ノードに接続されるセンサノードからのイベントの送出レートが所定の条件を満たすセンサノードを送出レート超過ノードとして特定し、
    予め設定したルールに基づいて前記送出レート超過ノードまたは前記送出レート超過ノードを除くセンサノードのいずれか一方から送出レートを抑制するセンサノードを減速ノードとして選択し、
    前記減速ノードまたは前記減速ノードに接続される中継ノードの何れかを減速処理実行ノードとして選択し、
    前記減速処理実行ノードに所定の処理の実行を指令することを特徴とするセンサネットワークのデータ処理方法。
  14. 前記送出レート超過ノードを前記減速ノードとして選択し、
    当該中継ノードを前記減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項13に記載のセンサネットワークのデータ処理方法。
  15. 前記送出レート超過ノードを除くセンサノードを減速ノードとして選択し、
    当該中継ノードを前記減速処理実行ノードとして選択することを特徴とする請求項13に記載のセンサネットワークのデータ処理方法。
  16. センサノードが取得した情報をイベントとして中継ノードからサーバ計算機側へ転送する転送レートが予め設定した制限転送レートを超えたか否かを判定し、
    前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたとき、当該中継ノードに接続されるセンサノードに直属の中継ノードに減速指令を送信し、
    前記センサノードは、前記直属の中継ノードから前記減速指令を受信したとき、前記イベントに所定の処理を行って該イベントの送出レートを抑制することを特徴とするセンサネットワークのデータ処理方法。
  17. 前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定されたときであって、当該中継ノードに直属のセンサノードの送出レート及び直属の中継ノードの転送レートが前記制限転送レート未満である場合、当該中継ノードを境界ノードとすることを特徴とする請求項13乃至16の何れかに記載のセンサネットワークのデータ処理方法。
  18. 前記転送レートが前記制限転送レートを超えたと判定された後、当該中継ノードが前記サーバ計算機側へ転送するイベントの転送レートが前記制限転送レート未満になったとき、前記センサノードに直属の中継ノードに減速解除の指令を送信することを特徴とする請求項16または17に記載のセンサネットワークのデータ処理方法。
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