JP6286743B2 - 車両のフロア支持構造 - Google Patents
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Description
又、第一フレームの中間部に鉄板製のステイを追加し、第二フレームの両端をそれぞれ車体フレームと第一フレームとに締結しなければならない。しかし、これは、製造や組立てが複雑となるため、好ましくない。
そのため、各部材の車両前後方向及び車幅方向の各方向への変位を簡便に抑制することができる構造が求められていた。
請求項2に記載した発明は、前記フロアステイ(80)は、前記サブステイ(82)に設けられた少なくとも一つの取付部(83)を介して前記フロア(50)に締結されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記フロア(50)は、車幅方向中央又はその近傍で車両前後方向に延びると共に上方に凸のトンネル部(51)を有し、前記フロアステイ(80)は、前記トンネル部(51)に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記フロア(50)は、車両前後方向の前後中間位置で前側の第一カバー(60)と後側の第二カバー(70)とに分割されると共に、前記第一カバー(60)及び前記第二カバー(70)のそれぞれが前記フロア(50)における車両前後方向の前後中間位置の分割部(62,72)で重なり合い、且つ、前記第一カバー(60)と前記第二カバー(70)のうち何れか一方(70)を取り外した状態で、前記第一カバー(60)と前記第二カバー(70)のうち何れか他方(60)における前記分割部(62)には、前記サブステイ(82)を締結する締結部(63)が形成されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、フロアステイとフロアとが車幅方向中央位置で少なくとも一か所締結されるので、フロアステイ及びフロアのそれぞれの車両前後方向及び車幅方向の各方向への変位を簡便に抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、フロアステイがトンネル部に配置されるので、フロアステイ及びフロアのそれぞれの車両前後方向及び車幅方向の各方向への変位を簡便に効果的に抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、第一カバーと第二カバーのうち何れか一方を取り外した状態で、サブステイを目視しながら他方の分割部の締結部に容易に取り付けることができる。又、フロアが第一カバーと第二カバーとに分割されても、第一カバー及び第二カバーのそれぞれが分割部で重なり合うので、別体の接続部材等を設ける必要がなく、部品点数は増加しない。
ロールバー3は、ボディ2の上部に位置する。ロールバー3は、鋼管、鋼板又は合成樹脂で形成され、車両空間Rを囲む。
ドア4は、ボディ2の車幅方向左右側端部に位置する。ドア4は、乗車空間Rの左右両側を覆う。
インスツルメントパネル9は、ボディ2の前部に位置する。
車体フレーム20は、ボディ2の下部に位置する。
センター部22aは、左右サイドロールバー40の車幅方向内側に並列に配置されて前後に延びる。
リヤ部22bは、センター部22aの後方に位置すると共に後部空間RRの下方でセンター部22aよりも上方に変位して前後に延びる。
段差部22cは、センター部22aの後部における前後中央部とリヤ部22bの前端とを繋ぐ。
センター部22aの後部における前後中央部と、段差部22cと、リヤ部22bの前端部と、に跨るように、左右一対のガセット22d(図2参照)が固設される。
左右ロアサブサイドフレーム31は、左右サイドフレーム22のセンター部22aの前部における前後中間部から上方に略垂直に延びる。
センター部32aは、上面視で左右サイドフレーム22のセンター部22aの前後中央部と重なる位置に配置されて前後に延びる。
リヤ部32bは、上面視で左右サイドフレーム22のセンター部22aの後部における前後中央部と重なる位置に配置されると共にセンター部32aよりも下方に変位して前後に延びる。リヤ部32bの後端部は、左右サイドフレーム22の段差部22cの上下中央部に連結される。
段差部32cは、センター部32aの後端とリヤ部32bの前端とを繋ぐ。
第二アッパークロスフレーム34は、断面矩形状をなして左右に延び、左右アッパーサブサイドフレーム32の後端部間を渡設する。
センタークロスフレーム27の車幅方向外側部と、左右アッパーサブサイドフレーム32のセンター部32aと、に跨るように、左右一対のガセット27a(図3参照)が固設される。
本体部28aは、左右アッパーサブサイドフレーム32の上側に位置すると共に、断面矩形状をなして左右に延び、センタークロスフレーム27における左右の車幅方向外側部を繋ぐ。本体部28aは、上面視でU字状をなす。
連結部28bは、本体部28aの車幅方向中央部と、センタークロスフレーム27の車幅方向中央部と、を連結する。連結部28bは、上面視で車両前後方向に直線状に延びる。
クロス部29aは、断面矩形状をなして左右に延び、後述する左右センターサイドロールバー44の上下中央部間を渡設する。クロス部29aの車幅方向中央部は、後述するセンタークロスロールバー46のクロス部46aの車幅方向中央部に近接する。
左右連結部29cは、断面矩形状をなして上下に延び、クロス部29aとセンタークロスフレーム27の車幅方向外側部間を渡設する。
左右連結部29cの下端部と、センタークロスフレーム27の車幅方向外側部と、に跨るように、左右一対のガセット27b(図3参照)が固設される。
左右接続部29dは、クロス部29aの車幅方向中央部から後述するセンタークロスロールバー46のクロス部46aに向けて上方に突出する。
左右ロア部40aは、左右ドア4の下方に配置されると共に、側面視で左右サイドフレーム22のセンター部22aの前後中央部と重なる位置に配置されて前後に延びる。
左右フロント部40bは、左右ロア部40aの前端に繋がると共に、上側ほど車両前後方向前側に位置するように側面視で傾斜する。
左右トップサイド部41aは、左右サイドロールバー40のフロント部40bの上端部とフロントアッパーロールバー42の左右アッパーサイド部42aの前部の下端部とを繋ぐ。左右トップサイド部41aの下部は、側面視で上下に略垂直に延びる。左右トップサイド部41aの上部は、上側ほど車両前後方向後側に位置するように側面視で傾斜する。
左右トップサイド部41aの下端部と、左右サイドロールバー40のフロント部40bの上端部と、に跨るように、左右一対のガセット41d(図2参照)が固設される。
ロアクロス部41cは、断面円形状をなして左右に延び、左右トップサイド部41aの下端部間を渡設する。
左右アッパーサイド部42aは、乗車空間Rの車幅方向左右側部に配置される。左右アッパーサイド部42aの前部は、下側ほど車両前後方向前側に位置するように側面視で傾斜する。左右アッパーサイド部42aの後部は、左右アッパーサイド部42aの前部の後端に繋がると共に、側面視で前後に略水平に延びる。
左右アッパーサイド部42aの前部の後端部と、左右アッパーサイド部42aの後部の前端部と、に跨るように、左右一対のガセット42c(図2参照)が固設される。
左右アッパーサイド部42aは、上面視において、左右トップサイド部41aとの接続部を起点として車両前後方向に直線状に延びた後、クロス部42bとの接続部の手前から車幅方向外側に向けて屈曲して後外方に傾斜し、その後、センターアッパーロールバー43のクロス部43bとの接続部寄りで車両前後方向に直線状に延びる。
左右センターサイド部43aは、側面視でL字状をなし上下に延びる。左右センターサイド部43aの上部の前端は、フロントアッパーロールバー42の左右アッパーサイド部42aの後部の後端に繋がる。左右センターサイド部43aの下部は、その下端部が下側ほど車両前後方向前側に位置するように側面視で傾斜して直線状に延びる。
クロス部43bは、断面円形状をなして左右に延び、左右センターサイド部43aの上部の前部間を渡設する。クロス部43bの車幅方向中央部は、上面視で車幅方向に直線状に延びる。クロス部43bの車幅方向左右外側部は、車幅方向外側ほど車両前後方向前側に位置するように上面視で傾斜する。
左右サポート部45aは、断面円形状をなして左右に延び、左右サイドロールバー40の左右ロア部40aと左右サイドフレーム22のセンター部22aの前部間を渡設する。左右サポート部45aの車幅方向左右端部は、車幅方向外側ほど車両前後方向後側に位置するように上面視で傾斜する。
左右サポート部45aの車幅方向内側端部と、左右サイドフレーム22のセンター部22aの前部と、に跨るように、左右一対のガセット22e(図4参照)が固設される。
左右連結部45cは、断面円形状をなして前後に延び、左右サポート部45aとクロス部45bの車幅方向外側端部間を渡設する。左右連結部45cは、車両前後方向に直線状に延びる。
クロス部45bの右側端部と、右側連結部45cの後部と、に跨るように、ガセット45d(図3参照)が固設される。
クロス部46aは、断面円形状をなして左右に延び、センターアッパーロールバー43の左右センターサイド部43aの上下中央部間を渡設する。クロス部46aの車幅方向中央部は、下方に凸の湾曲形状をなす。
左右アッパー部47aは、センターアッパーロールバー43の左右センターサイド部43aとボルト等により連結されると共に、上面視で車両前後方向に直線状に延びる。
左右アッパー部47aの前端部と、センターアッパーロールバー43の左右センターサイド部43aと、に跨るように、左右一対のガセット47eが固設される。
左右ロア部47cは、左右リア部47bの下端に繋がると共に、車幅方向内側に延びる。
左右リアエンド部47dは、左右ロア部47cの車幅方向中央部に繋がると共に、前側ほど車幅方向内側に位置するように上面視で傾斜する。
シートクッション6は、車幅方向に隣り合う複数(例えば本実施形態では三つ)の座体(第一座体6a、第二座体6b及び第三座体6c)を有する。
第一座体6aは、運転者Dr(図1参照)が座る座体であり、車幅方向左側に位置する。
第二座体6bは、第一同乗者Fp1(図1参照)が座る座体であり、車幅方向中央に位置する。
第三座体6cは、第二同乗者Fp2(図1参照)が座る座体であり、車幅方向右側に位置する。
尚、図4において、符号91は内燃機関の燃焼室に空気を導入するための吸気管である。符号92は、各種電装部品に接続されるワイヤーハーネスである。
シートバック(図示略)は、車体フレーム20を構成するシートバックフレーム29(図3参照)におけるクロス部29a、支持部29b及び左右一対の連結部29cにより支持固定される。
図6に示すように、フロントフロア50(以下、単にフロア50ということがある。)は、車幅方向に並ぶ乗員Dr,Fp1,Fp2(図1に示す運転者Dr、第一同乗者Fp1及び第二同乗者Fp2)のそれぞれが足を置けるように車幅方向に延びる。図7に示すように、フロア50は、平面部を含んで形成され、車外EXと車内INとを隔てる。
フロア50の車両前後方向前後端部及び車幅方向左右端部のそれぞれは、ボディ2(図1参照)によって支持される。
尚、フロアステイ80は、フロア50の車幅方向中央下面に接することに限らず、フロア50の車幅方向中央近傍下面に接していてもよい。
左右メインステイ81は、フロア50の車幅方向中央又はその近傍の下面の形状に沿うように延びる。
左右メインステイ81の前端部81aは、フレーム本体21の車幅方向中央又はその近傍の部分21a(第一部分)に係合する。左右メインステイ81の後端部81bは、第一アッパークロスフレーム33の車幅方向中央又はその近傍の部分33a(第二部分)に係合する。
左右メインステイ81の前後両端部81a,81bは、それぞれ車体フレーム21の壁面に設けられた各差込孔21h,33hに差し込まれた状態で、前記壁面の内側で車幅方向右方に略90°曲がり延びる。左右メインステイ81は、フロア50からの荷重を受けることにより、締結されなくても車体フレーム21に係合される。
尚、左右メインステイ81が渡す部分はこれに限らない。左右メインステイ81は、ボディ2のうちフロア50の車両前後方向前端部寄りに位置する第一部分21aと、ボディ2のうちフロア50の車両前後方向後端部寄りに位置する第二部分33aとの間を渡していればよい。
尚、図8(a)、(b)においては、便宜上、サブステイ82のうち車幅方向中央部及び車幅方向一方側部を示し、サブステイ82の車幅方向他方側部は、前記車幅方向一方側部と車幅方向中心を基準に左右対称形状を有するため、図示を省略する。
第一仕切り部66(図9参照)は、第一カバー60の車幅方向中央左側寄りで上方に突出して形成される。第一仕切り部66の下方には、第一トンネル部61の左上側で上方に凸の第一仕切り空間61sが形成される。
第二仕切り部76(図10参照)は、第二カバー70車幅方向中央左側寄りで上方に突出して形成される。第二仕切り部76の下方には、第二トンネル部71の左上側で上方に凸の第二仕切り空間71sが形成される。
以下、第一カバー60の分割部62を第一分割部62といい、第二カバー70の分割部72を第二分割部72ということがある。
尚、第一分割部62は、第一カバー60の下部後端部に位置する。第二分割部72は、第二カバー70の下部前端部に位置する。
第一カバー60は、その上下中央部が車両前後方向前方に突出する湾曲形状をなす。具体的に、第一カバー60は、図7において、その本体部64の上端部を起点として斜め前下方に延びた後、後側よりも緩やかに斜め前下方に屈曲して直線状に延び、その後、下方に屈曲して後側に凸の曲線状に延び、その後、斜め前下方に屈曲して直線状に延び、その後、下方に屈曲して直線状に延びることで第一仕切り部66の前端に至り、その後、斜め後下方に屈曲して直線状に延び、その後、第二カバー70の第二分割部72の上下厚み分程度下方に屈曲し、その後、斜め後下方に屈曲して延びることで第一分割部62の後端に至る。
図7に示すように、第一分割部62の締結部63の挿通孔及びサブステイ82の取付部83の挿通孔83aを通じて、ボルト95(図5参照)にナット96を螺着し締め込むことで、第一分割部62の締結部63がサブステイ82の取付部83に締結固定される。
本体部64の車幅方向左側部の上下中央には、複数(例えば本実施形態では二つ)の締結部64fが車幅方向に所定の間隔を空けて形成される。各締結部64fには、その前後に開口する挿通孔が形成される。
各締結部64e,64fには、各挿通孔を通じて、所定の機能部品等が取り付けられる。
図9に示すように、本体部64の車幅方向左右側部の上下中央には、左右一対の滑り止め部64hが形成される。
第二カバー70は、その前後中央部が車両前後方向下方に突出する湾曲形状をなす。具体的に、第二カバー70は、図7において、その後壁部74の上端部を起点として下方に延びた後、前方に屈曲して直線状に延び、その後、下方に屈曲して直線状に延び、その後、斜め前下方に屈曲して延びて接続部75の後端に至り、その後、前方に屈曲して直線状に延びることで第二仕切り部76の後端に至り、その後、斜め前上方に屈曲して直線状に延び、その後、後側よりも緩やかに斜め前上方に屈曲して延びることで第二分割部72の前端に至る。
又、第二分割部72の第二締結部72bの挿通孔及び第一分割部62の第二締結部62bの挿通孔を通じて、ボルト99aにナット(図示略)を螺着し締め込むことで、第二分割部72の第二締結部72b及び第一分割部62の第二締結部62bの双方が左右サイドフレーム22のセンター部22aの前部における取付部(図示略)に締結固定される。
又、第二分割部72の第三締結部72cの挿通孔を通じて、ボルト99bにナット(図示略)を螺着し締め込むことで、第二分割部72の第三締結部72cが左右フロントフェンダ11の後下部の取付部11aに締結固定される。
尚、図7において、符号90はアンダーカバーである。
先ず、左右メインステイ81にサブステイ82を渡し、互いに自由に動くH字形に組んでおく。
次に、フロアステイ80(図4参照)をボディ2(図2参照)に係合する。
具体的に、図7に示すように、左右メインステイ81の前端部81aをフレーム本体21の車幅方向中央又はその近傍の部分21a(第一部分)に係合すると共に、左右メインステイ81の後端部81bを第一アッパークロスフレーム33の車幅方向中央又はその近傍の部分33a(第二部分)に係合し、左右メインステイ81を第一部分21aと第二部分33aとの間に渡す。
左右メインステイ81をボディ2に係合することにより、サブステイ82は前後にしか動けない状態になる。
具体的に、図7に示すように、第一カバー60の本体部64の上端部を、その各締結部64aの挿通孔を通じて、トリムクリップ97aを差し込むことで、インスツルメントパネル9の下部の取付部9aに固定する。
又、第一カバー60の本体部64の車幅方向左右端部を、その各締結部64cの挿通孔を通じて、トリムクリップ(図示略)を差し込むことで、左右フロントフェンダ11の後端部に固定する。
又、第一カバー60の本体部64の車幅方向左右側部を、その各締結部64dの挿通孔を通じて、トリムクリップ97bを差し込むことで、左右フロントフェンダ11の後部に固定する。
具体的に、第一カバー60の第一分割部62の締結部63を、その挿通孔及びサブステイ82の取付部83の挿通孔83aを通じて、ボルト95(図5参照)にナット96(図7参照)を螺着し締め込むことで、サブステイ82の取付部83に締結固定する。
具体的に、図6及び図7に示すように、第二カバー70の第二分割部72を、第一カバー60の第一分割部62に重ね合わせる。
又、図2及び図10に示すように、第二カバー70の接続部75の車幅方向左右端部を、その左右係合部75aにより左右ロア部40に係合することで、左右サイドロールバー40の左右ロア部40aに支持する。
又、図7及び図10に示すように、第二カバー70の後壁部74の上端部を、その各締結部74aの挿通孔を通じて、トリムクリップ(図示略)を差し込むことで、シートクッションフレーム28の本体部28aに固定する。
又、図3及び図10に示すように、第二カバー70の後壁部74の車幅方向左右端部を、その各締結部74bの挿通孔を通じて、トリムクリップ(図示略)を差し込むことで、シートクッションフレーム28の本体部28aとロアロールバー45の左右連結部45cとを結ぶ上下延在部(図示略)に固定する。
又、図2及び図10に示すように、第二カバー70の後壁部74の上下中央部を、その各締結部74cの挿通孔を通じて、トリムクリップ(図示略)を差し込むことで、左右ロアサブサイドフレーム31に固定する。
又、図5、図6及び図10に示すように、第二カバー70の第二分割部72の第三締結部72cを、その挿通孔を通じてボルト99bにナット(図示略)を螺着し締め込むことで、左右フロントフェンダ11の後下部の取付部11aに締結固定する。
具体的に、図5及び図6に示すように、第二カバー70の第二分割部72の第一締結部72aを、その挿通孔及び第一カバー60の第一分割部62の第一締結部62aの挿通孔を通じて、トリムクリップ98を差し込むことで、第一分割部62の第一締結部62aに固定する。
又、第二カバー70の第二分割部72の第二締結部72bを、その挿通孔及び第一カバー60の第一分割部62の第二締結部62bの挿通孔を通じて、ボルト99aにナット(図示略)を螺着し締め込むことで、第二分割部72の第二締結部72b及び第一分割部62の第二締結部62bの双方を左右サイドフレーム22のセンター部22aの前部における取付部(図示略)に締結固定する。
以上の工程により、フロア50の取付が完了する。
これにより、複数のメインステイ81が車両前後方向に渡されると共に、車幅方向に間隔を空けて配置されるので、車幅方向に延びるフロア50への上方からの荷重を分散させて支持すると共に、複数のメインステイ81のそれぞれの車両前後方向への変位を規制することができる。又、サブステイ82が複数のメインステイ81の車幅方向左右間に渡されることで複数のメインステイ81のそれぞれの車幅方向への変位を規制することができるので、サブステイ82を別体の支持部材等によりボディ2に支持させる必要がない。又、フロア50は平面部を含む部材であり、その車両前後方向前後端部及び車幅方向左右端部のそれぞれがボディ2に支持されるので、車両前後方向及び車幅方向の各方向へ変位しにくい。よって、各部材の車両前後方向及び車幅方向の各方向への変位を簡便に抑制することができる。
このように、フロアステイ80とフロア50とが車幅方向中央位置で少なくとも一か所締結されるので、フロアステイ80及びフロア50のそれぞれの車両前後方向及び車幅方向の各方向への変位を簡便に抑制することができる。
このように、フロアステイ80がトンネル部51に配置されるので、フロアステイ80及びフロア50のそれぞれの車両前後方向及び車幅方向の各方向への変位を簡便に効果的に抑制することができる。
このように、サブステイ82の複数の係合部84が複数のメインステイ81のそれぞれに係合されるのみで済むので、特別な加工や締結が不要となる。
このように、第一カバー60と第二カバー70のうち何れか一方を取り外した状態で、サブステイ82を目視しながら他方の分割部62の締結部63に容易に取り付けることができる。又、フロア50が第一カバー60と第二カバー70とに分割されても、第一カバー60及び第二カバー70のそれぞれが分割部62,72で重なり合うので、別体の接続部材等を設ける必要がなく、部品点数は増加しない。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2 ボディ
21a フレーム本体21の車幅方向中央又はその近傍の部分(第一部分)
33a 第一アッパークロスフレーム33の車幅方向中央又はその近傍の部分(第二部分)
50 フロントフロア(フロア)
51 トンネル部
60 第一カバー
62 第一分割部(分割部)
63 締結部
70 第二カバー
72 第二分割部(分割部)
80 フロアステイ
81 メインステイ
82 サブステイ
83 取付部
84 結合部
Dr 運転者(乗員)
Fp1 第一同乗者(乗員)
Fp2 第二同乗者(乗員)
EX 車外
IN 車内
Claims (4)
- 車幅方向に並ぶ乗員(Dr,Fp1,Fp2)のそれぞれが足を置けるように車幅方向に延びると共に、平面部を含んで車外(EX)と車内(IN)とを隔てるフロア(50)と、
前記フロア(50)の車両前後方向前後端部及び前記フロア(50)の車幅方向左右端部のそれぞれを支持するボディ(2)と、を備える車両(1)のフロア支持構造において、
前記フロア(50)の車幅方向中央又はその近傍の下面に接して前記フロア(50)を支持するフロアステイ(80)を更に備え、
前記フロアステイ(80)は、前記ボディ(2)のうち前記フロア(50)の車両前後方向前端部寄りに位置する第一部分(21a)と、前記ボディ(2)のうち前記フロア(50)の車両前後方向後端部寄りに位置する第二部分(33a)との間を渡して、前記フロア(50)への上方からの荷重を受ける複数のメインステイ(81)と、
前記複数のメインステイ(81)の車幅方向左右間を渡して、前記複数のメインステイ(81)のそれぞれの車幅方向への変位を規制するサブステイ(82)と、を有し、
前記複数のメインステイ(81)及び前記サブステイ(82)のそれぞれは、断面円形状の線材からなり、
前記サブステイ(82)には、前記複数のメインステイ(81)のそれぞれの直径以上の大きさの間隔を空けて巻回されてコイル状をなす複数の係合部(84)が形成され、
前記フロアステイ(80)は、前記サブステイ(82)の前記複数の係合部(84)のそれぞれが前記複数のメインステイ(81)のそれぞれに係合することを特徴とする車両のフロア支持構造。 - 前記フロアステイ(80)は、前記サブステイ(82)に設けられた少なくとも一つの取付部(83)を介して前記フロア(50)に締結されることを特徴とする請求項1に記載の車両のフロア支持構造。
- 前記フロア(50)は、車幅方向中央又はその近傍で車両前後方向に延びると共に上方に凸のトンネル部(51)を有し、
前記フロアステイ(80)は、前記トンネル部(51)に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のフロア支持構造。 - 前記フロア(50)は、車両前後方向の前後中間位置で前側の第一カバー(60)と後側の第二カバー(70)とに分割されると共に、前記第一カバー(60)及び前記第二カバー(70)のそれぞれが前記フロア(50)における車両前後方向の前後中間位置の分割部(62,72)で重なり合い、且つ、前記第一カバー(60)と前記第二カバー(70)のうち何れか一方(70)を取り外した状態で、前記第一カバー(60)と前記第二カバー(70)のうち何れか他方(60)における前記分割部(62)には、前記サブステイ(82)を締結する締結部(63)が形成されることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載の車両のフロア支持構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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