JP6285796B2 - ロックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロックアップ装置に関するものである。
一般的に、ロックアップ装置は、クラッチ部と、ダンパーディスク組立体とを有している(例えば特許文献1)。ダンパーディスク組立体は、入力部材と、弾性部材と、出力部材とを有している。クラッチ部は、エンジンからの動力を入力部材に伝達又は遮断するように構成されている。
具体的には、クラッチ部は、回転軸の軸方向に移動することによって、フロントカバーと連結したり、フロントカバーから離間したりする。また、クラッチ部は、半径方向外側において、入力部材と係合している。
特許第4926228号公報
上述したように、クラッチ部は、エンジンからの動力を入力部材に伝達又は遮断するために、軸方向に移動する。このため、より確実にクラッチ部と入力部材とを係合させる必要がある。
本発明の課題は、確実にクラッチ部と入力部材とを係合させることのできるロックアップ装置を提供することにある。
本発明のある側面に係るロックアップ装置は、回転軸周りに回転する動力伝達装置のフロントカバーとタービンとの間に配置されている。ロックアップ装置は、ピストンプレートと、動力伝達部材と、入力部材とを備えている。ピストンプレートは、回転軸周りに回転するように配置されている。ピストンプレートは、回転軸の軸方向に移動可能に配置されている。動力伝達部材は、ピストンプレートに固定されている。入力部材は、回転軸周りに回転するように配置されている。入力部材は、動力伝達部材に係合するように構成されている。動力伝達部材は、一対の第1突出部と、開口部とを有している。各第1突出部は、周方向において互いに間隔をあけて配置されている。また、各第1突出部は、入力部材側に向かって突出する。開口部は、周方向において各第1突出部の間に配置される。入力部材は、第2突出部を有する。第2突出部は、動力伝達部材側に突出している。第2突出部は、各第1突出部間に配置される。
上記構成によれば、第2突出部は、各第1突出部間に配置されている。そして、各第1突出部間には、開口部が形成されている。すなわち、第2突出部は、軸方向において、開口部と対向するように配置されている。このため、ピストンプレートが軸方向に移動しても、第2突出部と動力伝達部材とが互いに干渉することを抑制することができる。この結果、第2突出部をより延ばすことが可能となり、ひいては、動力伝達部材と入力部材とを確実に係合させることができる。なお、動力伝達部材及びピストンプレートは、クラッチ部を構成する部材である。
好ましくは、ロックアップ装置は、中間プレートと、第1弾性部材とをさらに備えている。中間プレートは、回転軸周りにおいて、入力部材と相対回転するように配置されている。第1弾性部材は、回転方向において、入力部材と中間プレートとを弾性的に連結するように構成されている。
好ましくは、入力部材は、第1入力プレートと第2入力プレートとをさらに有する。第1入力プレートは、回転軸周りに回転するように配置されている。第2入力プレートは、回転軸周りにおいて第1入力プレートと一体的に回転するように配置されている。第1及び第2入力プレートはそれぞれ、環状である。各第2突出部は、第2入力プレートの内周端部に形成されている。
好ましくは、第1及び第2入力プレートはそれぞれ、複数の収容部と、複数の固定領域とを有している。各収容部は、第1弾性部材を収容するように構成されている。各収容部は、周方向において互いに間隔をおいて配置されている。各固定領域は、周方向において各収容部間に配置されている。第1及び第2入力プレートは、固定領域において互いに固定されている。
好ましくは、ロックアップ装置は、締結部材をさらに備える。締結部材は、固定領域において第1入力プレートと第2入力プレートとを互いに締結する。
好ましくは、締結部材は、リベットである。第1及び第2入力プレートは、リベット用孔を有している。リベット用孔は、固定領域に形成されている。リベット用孔には、リベットが貫通する。
好ましくは、締結部材は、固定領域の外周部に配置される。
本発明に係るロックアップ装置は、確実にクラッチ部と入力部材とを係合させるこができる。
トルクコンバータの断面図。 図1の一部を抽出して示す図。 動力伝達部材の正面部分図。 第1入力プレートの正面部分図。 図4のV−V線断面図 図4のVI−VI線断面図。 出力プレートの正面部分図。 図7のVIII−VIII線断面図。 図2の拡大部分図。 中間部材の正面部分図。 連結部材の正面部分図。
以下、本発明に係るダンパーディスク組立体及び動力伝達装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、トルクコンバータ(動力伝達装置の一例)の断面図を示す。以下の説明において、回転軸とは、トルクコンバータ1の回転中心を示す。すなわち、図1の線Oが回転軸を示す。半径方向とは、回転軸Oを中心とした円の半径方向を意味する。半径方向の内側とは、回転軸Oに近付く方向を意味し、半径方向の外側とは回転軸Oから遠ざかる方向を意味する。また、軸方向とは、回転軸Oが延びる方向を意味する。すなわち、図1の左右方向を意味する。回転方向とは、回転軸O周りにダンパーディスク組立体が回転する方向を意味する。周方向とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。
図1に示すように、トルクコンバータ1は、エンジン側のクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフト(図示せず)にトルクを伝達するように構成されている。このトルクコンバータ1は、フロントカバー2と、トルクコンバータ本体6と、ロックアップ装置7と、を備えている。また、トルクコンバータ1は、連結部材8をさらに備えている。
フロントカバー2は、エンジン側の部材に連結されるように構成されている。フロントカバー2は、円板状の部材である。フロントカバー2は、筒状部10を有する。筒状部10は、フロントカバー2の外周部に位置する。筒状部10は、軸方向の第1側に突出する。すなわち、筒状部10は、トランスミッション側に突出する。
[トルクコンバータ本体6]
トルクコンバータ本体6は、作動流体を介して動力を伝達するように構成されている。トルクコンバータ本体6は、インペラ3、タービン4、及びステータ5を備えている。
インペラ3は、フロントカバー2から動力が入力されるように構成されている。インペラ3は、インペラシェル12と、複数のブレード13と、インペラハブ14とを有する。インペラシェル12は、フロントカバー2の筒状部10に固定されている。インペラシェル12は、例えば溶接などによって筒状部10に固定される。各ブレード13は、インペラシェル12の内側面に固定されている。インペラハブ14は、筒状であって、インペラシェル12の内周側に設けられている。
タービン4は、インペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル16と、複数のブレード17とを有している。各ブレード17は、タービンシェル16の内側面に固定されている。
ステータ5は、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ5は、インペラ3とタービン4との内周部間に配置される。ステータ5は円板状のステータキャリア20と、その外周面に設けられた複数のブレード21と、を有している。
ステータキャリア20は、ワンウェイクラッチ22を介して図示しない固定シャフトに支持されている。なお、タービンシェル16とワンウェイクラッチ22との間、及びステータキャリア20とインペラシェル12との間には、それぞれスラストベアリング23,24が設けられている。
[ロックアップ装置7]
ロックアップ装置7は、フロントカバー2とトルクコンバータ本体6との間に配置されている。詳細には、ロックアップ装置7は、フロントカバー2とタービン4との間に配置されている。ロックアップ装置7は、トルクを伝達又は遮断するように構成されている。詳細には、ロックアップ装置7は、フロントカバー2からのトルクをトランスミッションに伝達したり遮断したりするように構成されている。このロックアップ装置7は、クラッチ部260と、ダンパーディスク組立体27と、を有している。
<クラッチ部260>
図2は、ロックアップ装置7の詳細を示断面図である。図2に示すように、クラッチ部260は、エンジンからの動力を入力部材34に伝達又は遮断するように構成されている。クラッチ部260は、第1弾性部材36よりも半径方向内側において、入力部材34と係合する。具体的には、クラッチ部260は、第1弾性部材36よりも半径方向内側において、第2入力プレート42と係合する。クラッチ部260は、ピストンプレート26と、摩擦部材28と、動力伝達部材30とを有している。
ピストンプレート26は、軸方向においてフロントカバー2と対向して配置されている。ピストンプレート26は、円板状であって、中央に開口部を有している。すなわち、ピストンプレート26は環状に形成されている。環状のピストンプレート26の内周縁には、軸方向の第2側に延びる筒状部26aが設けられている。
ピストンプレート26は、回転軸Oまわりに回転するように配置されている。詳細には、ピストンプレート26は、ハブ47に対して相対回転可能である。ピストンプレート26は、軸方向に移動するように構成されている。詳細には、ピストンプレート26は、ハブ47上を摺動可能である。
摩擦部材28は、ピストンプレート26のフロントカバー2側の側面に固定されている。摩擦部材28は、環状であって、ピストンプレート26の外周部に固定されている。摩擦部材28は、フロントカバー2と摩擦係合するように構成されている。
動力伝達部材30は、ピストンプレート26に固定されている。詳細には、動力伝達部材30は、ピストンプレート26のダンパーディスク組立体27側の側面に固定されている。図3は、動力伝達部材30の一部を示す図である。図3に示すように、動力伝達部材30は、環状プレートである。動力伝達部材30は、複数の係合部31を有している。
各係合部31は、周方向に所定の間隔で配置されている。各係合部31は、動力伝達部材30の一部をダンパーディスク組立体27側に切り起こして形成される。詳細には、各係合部31は、一対の第1突出部31aと、開口部31bとを有している。
一対の第1突出部31aは、周方向において互いに間隔をあけて配置される。各第1突出部31aは、入力部材34側に向かって突出する。すなわち、各第1突出部31aは、軸方向の第1側に向かって突出する。開口部31bは、周方向において、一対の第1突出部31aの間に配置される。
各第1突出部31aの半径方向の長さは、後述する第2入力プレート42の第1爪部42dの半径方向の長さよりも長いことが好ましい。一対の第1突出部31a間の距離、すなわち、開口部31bの周方向の長さは、第1爪部42dの周方向の長さとほぼ同じである。したがって、第1爪部42dは、一対の第1突出部31a間に嵌合する。
動力伝達部材30は、複数のリベット用孔30aを有している。各リベット用孔30aは、周方向に所定の間隔で配置されている。動力伝達部材30は、リベット用孔30aに挿入されたリベット32によってピストンプレート26に固定されている。
<ダンパーディスク組立体27>
図1に示すように、ダンパーディスク組立体27は、軸方向において、フロントカバー2とトルクコンバータ本体6との間に配置されている。ダンパーディスク組立体27は、回転軸O周りに回転可能である。
図2に示すように、ダンパーディスク組立体27は、入力部材34と、中間プレート38と、第1弾性部材36とを備えている。また、ダンパーディスク組立体27は、出力部材35と、第2弾性部材37とをさらに備えている。また、ダンパーディスク組立体27は、第1ストッパ機構39をさらに備えている。
入力部材34は、回転軸O周りに回転するように配置されている。入力部材34は、環状に形成されている。入力部材34は、動力伝達部材30と係合するように構成されている。入力部材34は、第1入力プレート41、第2入力プレート42、及び支持面43を有している。
第1及び第2入力プレート41,42は、回転軸O周りに回転するように配置されている。第1及び第2入力プレート41,42は、互いに一体的に回転する。支持面43は、第1弾性部材36の半径方向の外側面を支持するように構成されている。
図4は第1入力プレート41をタービン4側から視た図であり、図5は図4のV−V線断面を、図6は図4のVI−VI線断面を示している。なお、第2入力プレート42は、第1入力プレート41と基本的に同じ構成であるため、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、第1入力プレート41は、環状に形成されている。第1入力プレート41は、複数の収容領域41sと、複数の固定領域41tとを有している。各収容領域41sと各固定領域41tとは、周方向において交互に配置されている。
各収容領域41sは、収容部41aを有している。各収容部41aは、第1弾性部材36を収容するように構成されている。各収容部41aは、周方向において互いに間隔をおいて配置されている。
図5に示すように、各収容部41aは、軸方向の第1側に膨らむように形成されている。具体的には、各収容部41aは、タービン4側に膨らむように形成されている。各収容部41aは、第1弾性部材36を収容している。詳細には、第1入力プレート41の各収容部41aは、第1弾性部材36の半分(軸方向の第1側の部分)を収容している。第1弾性部材36の残りの半分(軸方向の第2側の部分)は、第2入力プレート42の各収容部42aに収容されている。
第1入力プレート41の収容部41aは、軸方向の第2側を向く面において、第1支持面41uを有している。第1支持面41uは、第1弾性部材36の半径方向外側面と対向している。すなわち、第1支持面41uは、第1弾性部材36の半径方向外側面のうち、軸方向の第1側を覆うように構成されている。
なお、第2入力プレート42の収容部42aは、軸方向の第1側を向く面において、第2支持面42uを有している。第2支持面42uは、第1弾性部材36の半径方向外側面と対向している。すなわち、第2支持面42uは、第1弾性部材36の半径方向外側面のうち、軸方向の第2側を覆うように構成されている。
図4に示すように、各固定領域41tは、周方向において、各収容部41a間に配置されている。各固定領域41tにおいて、第1入力プレート41は、第2入力プレート42に固定されている。すなわち、第1入力プレート41と第2入力プレート42とは、各固定領域41t、42tにおいて、互いに固定されている。
詳細には、各固定領域41tには、リベット用孔41gが形成されている。リベット用孔41gは、各固定領域41tの外周部に形成されていることが好ましい。このリベット用孔41gに挿入されたリベット48(図2参照)によって、第1及び第2入力プレート41,42が互いに固定されている。なお、リベット48が、本発明の締結部材に相当する。
各固定領域41tには、係合部41fが形成されている。図6に示すように、各係合部41fは、各収容部41a内に収容された各第1弾性部材36の周方向端部と係合可能に構成されている。すなわち、各係合部41fは、各収容部41aよりも軸方向の第2側に位置している。例えば、一旦、全周に亘って収容部41aを形成し、その収容部41aのうちの一部を軸方向の第2側にプレス加工することによって、各係合部41fが形成される。なお、第2入力プレート42の各係合部42fは、各収容部42aよりも軸方向の第1側に位置している。
図4に示すように、第1入力プレート41は、フランジ部41bを有している。フランジ部41bは、第1入力プレート41の外周端部に位置する。このフランジ部41bは、第1入力プレート41の全周に亘って延びている。
図5及び図6に示すように、第1入力プレート41のフランジ部41bは、第2入力プレート42のフランジ部42bと接触している。なお、各固定領域41tに形成されたフランジ部41bは、各収容領域41sに形成されたフランジ部41bよりも、半径方向の長さが長い。固定領域41tに形成されたフランジ部41bに、上述したリベット用孔41gが形成されている。
第1入力プレート41の内周部41cは、軸方向において第2入力プレート42の内周部42cと間隔をあけて対向している。この内周部41cとフランジ部41bとの間に、各収容部41aが配置されている。
図4に示すように、第1入力プレート41の内周部41cには、複数の第1爪部41dと、複数の第2爪部41eが形成されている。各第1爪部41dと各第2爪部41eとは、周方向において交互に配置されている。
図5に示すように、各第1爪部41dは、第1入力プレート41の内周端部から軸方向の第1側に向かって延びている。詳細には、第1爪部41dは、内周部41cの内周端部の一部をタービン4側に折り曲げることによって形成されている。
図6に示すように、各第2爪部41eは、軸方向の第2側に向かって延びている。詳細には、各第2爪部41eは、第1入力プレート41の内周端部からフロントカバー2側に向かって延びている。なお、第2爪部41eは、内周部41cの内周端部の一部をフロントカバー2側に折り曲げることによって形成されている。
なお、図2及び図3に示すように、第2入力プレート42の各第1爪部42dは、動力伝達部材30側に突出している。すなわち、第2入力プレート42の各第1爪部42dは、軸方向の第2側に突出している。
第2入力プレート42の各第1爪部42dは、動力伝達部材30の1対の第1突出部31a間に配置される。すなわち、第2入力プレート42の各第1爪部42dは、軸方向において、動力伝達部材30の開口部31bと対向している。
周方向において、各第1爪部42dは、各第1突出部31aに当接している。したがって、ピストンプレート26及び動力伝達部材30からの動力は、第1突出部31aと第2入力プレート42の第1爪部42dの係合によって、入力部材34に伝達される。各第1爪部42dは、第2入力プレート42の内周端部に形成されている。なお、この第2入力プレート42の第1爪部42dが本発明の第2突出部に相当する。
図2に示すように、出力部材35は、エンジンからの動力を出力側の部材に出力する。具体的には、出力部材35は、エンジンからの動力を、トランスミッションの入力シャフト(図示省略)に出力する。出力部材35は、環状に形成されている。出力部材35は、入力部材34よりも半径方向内側に配置されている。出力部材35の外周部と入力部材34の内周部とは、少なくとも一部が重なるように配置されている。
出力部材35は、1対の出力プレート45,46と、ハブ47と、を有している。1対の出力プレート45,46は、具体的な形状は異なるが、基本的な構成は同じである。したがって、ここでは軸方向の第1側の出力プレート45の構成について説明し、軸方向の第2側の出力プレート46については説明を省略する。
図7及び図8に示すように、出力プレート45は環状に形成されている。なお、図7は出力プレート45をタービン4側から視た図であり、図8は図7のVIII−VIII線断面図である。
図7に示すように、出力プレート45は、半径方向の中間部に複数の窓孔45aを有している。窓孔45aは、第2弾性部材37を支持するように構成されている(図8参照)。出力プレート45の外周部には、周方向に延びる複数の長孔45bが形成されている。この複数の長孔45bに、第1入力プレート41の第2爪部41eが挿入されている。第2爪部41eは、長孔45b内において周方向に摺動可能である。また、出力プレート45の内周部には、周方向に所定の間隔で複数のリベット用孔45cが形成されている。
以上のような構成により、第1入力プレート41の第2爪部41eが長孔45bの端面に当接するまで、第1及び第2入力プレート41,42と出力プレート45,46との相対回転が許容される。すなわち、第2爪部41eと長孔45bとによって、第1ストッパ機構39が構成されている。第1ストッパ機構39は、入力部材34と出力部材35との相対回転の角度を、所定の範囲に規定するように構成されている。また、第2入力プレート41の第2爪部42e、及び出力プレート46の長孔46eも同様に、第1ストッパ機構39を構成している。
図2に示すように、1対の出力プレート45,46は、軸方向に所定の間隔をあけて対向して配置されている。また、1対の出力プレート45,46の外周端部は、第1及び第2入力プレート41,42の内周部の間に差し込まれている。すなわち、第1及び第2入力プレート41,42の内周部と1対の出力プレート45,46の外周部とは、半径方向において重なるように配置されている。
図9に示すように、ハブ47は、内周部にスプライン孔47aを有する部材である。このスプライン孔47aにトランスミッションの入力シャフトが係合可能である。ハブ47のフロントカバー2側にはピストン支持部47bが形成され、タービン4側にはタービン支持部47cが形成され、これらの各支持部47b,47cの軸方向間には外周側に延びるフランジ部47dが形成されている。
ピストン支持部47bの外周面には、ピストンプレート26の筒状部26aが、軸方向に摺動可能に、かつ相対回転可能に支持されている。そして、ピストン支持部47bの外周面にはシール部材49が設けられている。タービン支持部47cの外周面にはタービン4(より詳細にはタービンシェル16)と連結部材8とが支持され、これにより、タービン4と連結部材8とが半径方向に位置決めされている。
フランジ部47dの外周部には、1対の出力プレート45,46がリベット50により固定されている。図10に示すように、フランジ部47dの外周面には、複数の係合用爪47eがさらに外周側に突出して設けられている。
図2に示すように、中間プレート38は、回転軸O周りにおいて回転するように配置されている。中間プレート38は、入力部材34と相対回転可能である。すなわち、中間プレート38は、第1及び第2入力プレート41,42と、相対回転可能である。また、中間プレート38は、出力部材35に対しても、相対回転するように配置されている。中間プレート38は、軸方向において、第1入力プレート41と、第2入力プレート42との間に配置されている。
図10に示すように、中間プレート38は、半径方向の外側に向かって開口する複数の第1凹部38aを有している。各第1凹部38aは、中間プレート38の外周端部に形成されている。
中間プレート38は、円板状であり、中央に開口を有している。すなわち、中間プレート38は、環状に形成されている。各第1凹部38aは、第1弾性部材36の半径方向内側部を収容するように構成されている。各第1凹部38aは、周方向において、互いに間隔をあけて配置されている。好ましくは、各第1凹部38aは、周方向において、互いに等間隔に配置されている。
中間プレート38は、半径方向の内側に向かって開口する複数の第2凹部38bが形成されている。各第2凹部38bは、中間プレート38の内周端部に形成されている。各第2凹部38bは、周方向において、互いに間隔をあけて配置されている。好ましくは、各第2凹部38bは、周方向において、互いに等間隔に配置されている。この各第2凹部38bにハブ47の各係合用爪47eが挿入されている。
第2凹部38bの周方向の長さは、係合用爪47eの周方向の長さよりも広く形成されている。このような構成により、ハブ47の係合用爪47eが中間プレート38の第2凹部38bの端面に当接するまで、中間プレート38とハブ47(出力部材35)との相対回転が許容される。すなわち、係合用爪47eと第2凹部38bとによって、第2ストッパ機構40が構成されている。
中間プレート38の半径方向中間部には、第2弾性部材37を収容するための複数の開口部38cが形成されている。各開口部38cは、周方向において、互いに間隔をおいて配置されている。各開口部38cは、周方向において、隣接する2つの第1凹部38aの間に配置されている。また、各開口部38cは、各第1凹部38aよりも、径方向において内側に配置されている。
図1及び図2に示すように、第1弾性部材36は、回転方向において、入力部材34と中間プレート38とを弾性的に連結するように構成されている。詳細には、第1弾性部材36は、回転方向において、第1及び第2入力プレート41,42と、中間プレート38とを弾性的に連結するように構成されている。第1弾性部材36は、具体的には、バネ部材である。
図10に示すように、各第1弾性部材36の半径方向内側部は、中間プレート38の第1凹部38aに収容されている。第1弾性部材36は第1及び第2入力プレート41,42によって半径方向及び軸方向の移動が規制されている。また、第1凹部38aに収容された第1弾性部材36の両端面には、第1及び第2入力プレート41,42の係合部41fが係合している。
第2弾性部材37は、回転方向において、出力部材35と中間プレート38とを弾性的に連結するように構成されている。詳細には、第2弾性部材37は、出力プレート45,46と、中間プレート38とを弾性的に連結するように構成されている。第2弾性部材37は、具体的には、バネ部材である。
第2弾性部材37は、中間プレート38の開口部38cに収容され、かつ1対の出力プレート45,46によって半径方向及び軸方向が支持されている。したがって、第2弾性部材37は1対の出力プレート45,46によって半径方向及び軸方向の移動が規制されている。また、開口部38cに収容された第2弾性部材37の両端面には、1対の出力プレート45,46の窓孔45a,46aの端面が係合可能である。
[連結部材8]
連結部材8は、タービン4に固定されるとともに、ダンパーディスク組立体27の入力部材34に相対回転不能に係合している。より詳細には、連結部材8は、図1、図2及び図11に示すように、円板状のプレート部材であり、内周部がリベット52によってタービンシェル16の内周端部に連結されている。連結部材8の外周端部には、複数の係合用の切欠き部8aが形成されている。切欠き部8aは外周側に開いており、この切欠き部8aに第1入力プレート41の第1爪部41dが係合している。
[動作]
エンジン側のクランクシャフトからのトルクはフロントカバー2に入力される。これにより、インペラ3が回転し、作動油がインペラ3からタービン4へ流れる。この作動油の流れによりタービン4は回転し、タービン4に固定された連結部材8も同様に回転する。
低速度域では、ロックアップ装置7はオフ(動力伝達解除状態)であり、この場合は、タービン4から出力されたトルクが、連結部材8及びダンパーディスク組立体27を介してトランスミッション側に出力される。
具体的には、連結部材8の切欠き部8aと第1入力プレート41との係合によって、タービン4からの動力は連結部材8を介して第1及び第2入力プレート41,42に伝達される。これらの両入力プレート41,42に伝達された動力は、入力プレート41,42→第1弾性部材36→中間プレート38→第2弾性部材37→出力プレート45,46→ハブ47の経路で伝達される。
動力伝達時において、ダンパーディスク組立体27では、中間部材38によって第1弾性部材36と第2弾性部材37とが直列的に作用する。
ここで、第2弾性部材37の圧縮によって中間プレート38と出力部材35のハブ47との間に所定の相対回転(図10に示す例では角度θ)が生じると、中間プレート38の第2凹部38bの端面にハブ47の係合用爪47eが当接する。すなわち、第2ストッパ機構40が作動する。このため、この角度以降は、第2弾性部材37は、圧縮されず、剛体として機能する。
第1弾性部材36に伝達された動力は、第1弾性部材36→中間プレート38→第2ストッパ機構40→ハブ47の経路で伝達される。
そして伝達される動力がさらに大きくなり、第1弾性部材36の圧縮が大きくなって第1及び第2入力プレート41,42と出力プレート45,46の相対回転角度が大きくなると、第1及び第2入力プレート41,42の第2爪部41e,42eが出力プレート45,46の長孔45b,46bの端面に当接する。すなわち、第1ストッパ機構39が作動する。
速度が上昇すると、ピストンプレート26がフロントカバー2側に移動し、摩擦部材28がフロントカバー2の側面に押し付けられる。この状態では、ロックアップ装置7はオン(動力伝達状態)になり、フロントカバー2からの動力がピストンプレート26に伝達される。ピストンプレート26に伝達された動力は、動力伝達部材30を介してダンパーディスク組立体27に伝達される。具体的には、動力伝達部材30の第1突出部31aと第2入力プレート42の第1爪部42dとの係合により、動力伝達部材30から第2入力プレート42及び第1入力プレート41に動力が伝達される。第1及び第2入力プレート41,42に動力が伝達された後は、前述と同様の動作によって動力がトランスミッション側に伝達される。
[特徴]
中間プレート38の各第1凹部38aに、第1弾性部材36の半径方向内側部が配置されている。そして、第1弾性部材36の半径方向外側面は、入力部材34の支持面43によって支持されている。すなわち、中間プレート38は、第1弾性部材36の半径方向外側面を支持するための外周縁部を有していない。このため、ダンパーディスク組立体27が回転軸周りに回転するとき、第1弾性部材36は中間プレート38を半径方向外側に押圧しない。したがって、中間プレート38の設計の自由度を高めることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
例えば、前記実施形態ではロックアップ装置を備えたトルクコンバータに本発明を適用したが、ロックアップ装置を備えていないトルクコンバータにも本発明を適用することができる。
変形例2
上記実施形態では、ダンパーディスク組立体27は、第2弾性部材37、出力プレート45、46を有しているが、特にこれに限定されない。例えば、ダンパーディスク組立体は、第2弾性部材37及び出力プレート45,46を有していなくてもよい。この場合、中間プレート38はハブ47に固定され、ダンパーディスク組立体27は第2ストッパ機構を有していない。
変形例3
上記実施形態における第1ストッパ機構39では、第2爪部41e、42eが入力部材34に形成され、長孔45b、46bが出力部材35に形成されているが、特にこれに限定されない。例えば、第2爪部が出力部材35に形成され、長孔が入力部材34に形成されていてもよい。
7 ロックアップ装置
26 ピストンプレート
30 動力伝達部材
31a 第1突出部
31b 開口部
34 入力部材
42d 第1爪部

Claims (7)

  1. 回転軸周りに回転する動力伝達装置のフロントカバーとタービンとの間に配置され、トルクを伝達又は遮断するためのロックアップ装置であって、
    前記回転軸周りに回転するように配置され、前記回転軸の軸方向に移動可能に配置されたピストンプレートと、
    前記ピストンプレートに固定された動力伝達部材と、
    前記回転軸周りに回転するように配置され、前記動力伝達部材に係合するように構成された入力部材と、
    を備え、
    前記動力伝達部材は、周方向において互いに間隔をあけて配置され且つ前記入力部材側に向かって突出する一対の第1突出部と、前記周方向において前記各第1突出部の間に配置される開口部と、を有し
    前記入力部材は、前記動力伝達部材側に突出して前記各第1突出部間に配置される第2突出部を有する、
    ロックアップ装置。
  2. 前記回転軸周りにおいて、前記入力部材と相対回転するように配置された中間プレートと、
    回転方向において、前記入力部材と前記中間プレートとを弾性的に連結するように構成された第1弾性部材と、
    をさらに備えた、請求項1に記載のロックアップ装置。
  3. 前記入力部材は、前記回転軸周りに回転するように配置された環状の第1入力プレートと、前記回転軸周りにおいて前記第1入力プレートと一体的に回転するように配置された環状の第2入力プレートと、をさらに有し、
    前記各第2突出部は、前記第2入力プレートの内周端部に形成される、
    請求項2に記載のロックアップ装置。
  4. 前記第1及び第2入力プレートはそれぞれ、前記第1弾性部材を収容するように構成され周方向において互いに間隔をおいて配置された複数の収容部と、前記周方向において前記各収容部間に配置された複数の固定領域と、を有し、
    前記第1及び第2入力プレートは、前記固定領域において互いに固定される、
    請求項3に記載のロックアップ装置。
  5. 前記固定領域において前記第1入力プレートと前記第2入力プレートとを互いに締結する締結部材をさらに備える、
    請求項4に記載のロックアップ装置。
  6. 前記締結部材は、リベットであって、
    前記第1及び第2入力プレートは、前記各固定領域に形成されて前記リベットが貫通するリベット用孔を有する、
    請求項5に記載のロックアップ装置。
  7. 前記締結部材は、前記固定領域の外周部に配置される、
    請求項5又は6に記載のロックアップ装置。
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