JP2015215026A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Naoki Tomiyama
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Abstract

【課題】タービンの出力側にダンパ機構が設けられているトルクコンバータにおいて、トルクコンバータ本体の径方向に関する位置決めを、簡単かつ精度よく行う。【解決手段】この装置は、フロントカバー2と、トルクコンバータ本体6と、ダンパ機構27と、を備えている。トルクコンバータ本体6は、インペラ3と、タービンシェル16を有するタービン4と、を有している。ダンパ機構27は、入力部材34と、出力部材35と、ダンパ本体と、を有している。タービンシェル16は内周端部を外周側に折り返して形成された折り返し部55を有し、折り返し部55は、位置決め部55aと、係合部55bと、を有している。位置決め部55aは、ダンパ機構27の出力部材35に支持されてタービン4を径方向に位置決めする。係合部55bはダンパ機構27の入力部材34に相対回転不能に係合する。【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置、特に、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達するための動力伝達装置に関する。
エンジンからの動力をトランスミッションに伝達するために、従来からトルクコンバータが用いられている。トルクコンバータは、エンジン側部材に連結されたフロントカバーと、フロントカバーに連結されたトルクコンバータ本体と、を有している。そして、フロントカバーから入力されたトルクは、作動流体を介してトランスミッション側に伝達される。トルクコンバータ本体は、フロントカバーに連結されたインペラと、トランスミッション側の部材に連結されるタービンと、タービンからインペラに戻る作動流体を整流するステータと、を有している。
特許文献1には、トーションスプリングを有するダンパ機構を、タービンとトランスミッション側の部材との間に設けたトルクコンバータが示されている。このトルクコンバータでは、タービンからのトルクはダンパ機構を介してトランスミッション側の部材に伝達される。
特開2008−82552号公報
特許文献1に示されたトルクコンバータでは、タービンシェルの内周端部がロックアップ装置の入力プレートにリベットによって固定されている。このような構造では、組付けが非常に困難である。また、タービンは、タービンシェルがリベットによって固定されている入力プレートを介して径方向に位置決めされており、タービン、ひいてはトルクコンバータ本体を径方向に正確に位置決めするのが困難である。
本発明の課題は、ダンパ機構の入力側にタービンが配置されている動力伝達装置において、トルクコンバータ本体の径方向の位置決めを、簡単かつ精度よく行うことにある。
本発明の一側面に係る動力伝達装置は、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達するための動力伝達装置であって、エンジン側の部材に連結されるフロントカバーと、トルクコンバータ本体と、ダンパ機構と、を備えている。トルクコンバータ本体は、フロントカバーから動力が入力されるインペラと、環状のタービンシェルを有しインペラに対向して配置されたタービンと、を有し、作動流体を介して動力を伝達する。ダンパ機構は、入力部材と、トランスミッション側の部材に連結される出力部材と、入力部材と出力部材とを回転方向に弾性的に連結するダンパ本体と、を有し、フロントカバーとトルクコンバータ本体との軸方向間に配置されている。タービンシェルは内周端部を外周側に折り返して形成された折り返し部を有している。折り返し部は、位置決め部と、係合部と、を有している。位置決め部は、折り返し部の内周端に形成され、ダンパ機構の出力部材に支持されてタービンを径方向に位置決めする。係合部は、折り返し部に形成され、ダンパ機構の入力部材に相対回転不能に係合する。
この装置では、フロントカバーからの動力は、インペラからタービンに伝達され、さらにタービンからダンパ機構に入力される。そして、ダンパ機構に伝達された動力は、出力部材を介してトランスミッション側の部材に伝達される。
ここでは、タービンからの動力は、タービンシェルの内周端部を折り返して形成された折り返し部を介してダンパ機構の入力部材に入力される。そして、この折り返し部に、ダンパ機構の出力部材に支持されてタービンを径方向に位置決めするための位置決め部が形成されている。したがって、タービンそのものが出力部材に対して径方向に位置決めされることになり、トルクコンバータ本体を高い精度で径方向に位置決めできる。
また、折り返し部には、ダンパ機構の入力部材に係合する係合部が形成されているので、入力部材に対する係合部の係合を、例えばトルクコンバータ側から差し込んで行えるようにすれば、装置の組付けが容易になる。
本発明の別の側面に係る動力伝達装置では、入力部材は被係合部を有し、被係合部に対して、折り返し部の係合部がトルクコンバータに本体側からフロントカバー側に向かって差し込み可能である。
ここでは、トルクコンバータ本体とダンパ機構とを、別々に組み付けた後に、両者を組み付けることができ、組付け作業が容易になる。
本発明のさらに別の側面に係る動力伝達装置では、フロントカバーとダンパ機構との間に配置され、フロントカバーからの動力をダンパ機構の入力部材に伝達し又は動力伝達を解除するクラッチ部をさらに備えている。
本発明のさらに別の側面に係る動力伝達装置では、ダンパ本体は、複数の外周側弾性部材と、複数の内周側弾性部材と、中間部材と、を有する。外周側弾性部材は円周方向の両端部が入力部材に係合可能である。内周側弾性部材は、円周方向の両端部が出力部材に係合可能であり、外周側弾性部材の内周側に配置されている。中間部材は、入力部材及び出力部材に対して所定の角度範囲で相対回転自在であり、外周側弾性部材と内周側弾性部材とを直列的に作用させる。
本発明のさらに別の側面に係る動力伝達装置では、入力部材は、外周側弾性部材の軸方向両側方及び外周部を覆う形状であり、外周側弾性部材の軸方向及び径方向の移動を規制している。
本発明のさらに別の側面に係る動力伝達装置では、入力部材は、環状の第1入力プレートと、環状の第2入力プレートと、を有する。第1入力プレートは、外周側弾性部材のトルクコンバータ側の側方と、外周側弾性部材のトルクコンバータ側の外周部と、を覆う。第2入力プレートは、外周側弾性部材のフロントカバー側の側方と、外周側弾性部材のフロントカバー側の外周部と、を覆い、第1プレートに固定されている。また、第1入力プレートは、内周端にタービンシェルの折り返し部の外周端に係合する係合部を有している。
本発明のさらに別の側面に係る動力伝達装置では、入力部材と出力部材との相対回転を所定の角度範囲に規制するためのストッパ機構をさらに備えている。
本発明のさらに別の側面に係る動力伝達装置では、入力部材は環状に形成されており、出力部材は環状に形成されるとともに入力部材の内周側に配置されている。そして、入力部材の内周部と出力部材の外周部とは、少なくとも一部が径方向に重なっている。また、ストッパ機構は爪部と長孔とを有している。爪部は、入力部材及び出力部材の一方に形成され、軸方向に延びている。長孔は、入力部材及び出力部材の他方に円周方向に延びて形成され、爪部が挿入される。
本発明のさら別の側面に係る動力伝達装置では、出力部材は、1対の出力プレートと、ハブと、を有している。1対の出力プレートはダンパ本体を支持する。ハブは、1対の出力プレートが固定され、径方向の中心部にトランスミッション側の入力部材が係合可能な孔を有する。また、ハブは、タービンシェルの位置決め部が当接しタービンを支持するインロー部を有している。
以上のような本発明によれば、ダンパ機構の入力側にタービンが設けられている動力伝達装置において、トルクコンバータ本体の径方向に関する位置決めを、簡単かつ精度よく行うことができる。
本発明の一実施形態によるトルクコンバータの断面部分図。 図1の一部を抽出して示す図。 動力伝達プレートの正面部分図。 第1入力プレートの正面部分図。 図4のVA−VA線断面図 図4のVB−VB線断面図。 第2入力プレートの正面部分図。 図6のVIIA−VIIA線断面図 図6のVIIB−VIIB線断面図。 出力プレートの正面部分図。 図8のIX−IX線断面図。 図1の拡大部分図。 中間部材の正面部分図。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態による動力伝達装置としてのトルクコンバータ1の断面部分図である。図1の左側にはエンジン(図示せず)が配置され、図の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。なお、図1に示すO−Oがトルクコンバータ1の回転軸線である。
トルクコンバータ1は、エンジン側のクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するための装置である。このトルクコンバータ1は、エンジン側の部材に連結されるフロントカバー2と、3種の羽根車(インペラ3、タービン4、ステータ5)からなるトルクコンバータ本体6と、ロックアップ装置7と、から構成されている。
フロントカバー2は、円板状の部材であり、その外周部には軸方向トランスミッション側に突出する外周筒状部10が形成されている。
[トルクコンバータ本体6]
インペラ3は、フロントカバー2の外周筒状部10に溶接により固定されたインペラシェル12と、その内側に固定された複数のブレード13と、インペラシェル12の内周側に設けられた筒状のインペラハブ14と、から構成されている。
タービン4は流体室内でインペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル16と、タービンシェル16に固定された複数のブレード17と、を有している。
ステータ5は、インペラ3の内周部とタービン4の内周部との間に配置され、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するための機構である。ステータ5は円板状のステータキャリア20と、その外周面に設けられた複数のブレード21と、を有している。ステータキャリア20は、ワンウェイクラッチ22を介して図示しない固定シャフトに支持されている。なお、タービンシェル16とワンウェイクラッチ22との間、及びステータキャリア20とインペラシェル12との間には、それぞれスラストベアリング23,24が設けられている。
[ロックアップ装置7]
ロックアップ装置7は、フロントカバー2とトルクコンバータ本体6との間に配置され、動力をフロントカバー2からトランスミッションに直接伝達するものである。このロックアップ装置7は、ピストン26と、ダンパ機構27と、を有している。
<ピストン26>
図2に、ロックアップ装置7を抽出して示している。図1及び図2に示すように、ピストン26は円板状のプレート部材であり、フロントカバー2と軸方向に対向して配置されている。ピストン26の外周部において、フロントカバー2側の側面には、環状の摩擦部材28が固定されている。ピストン26の内周縁には軸方向エンジン側に延びる内周筒状部26aが設けられている。
ピストン26のタービン4側の側面には、動力伝達プレート30が固定されている。動力伝達プレート30は、図3に示すように、環状に形成されており、それぞれ円周方向に所定の間隔で設けられた複数の係合部31及び複数のリベット用孔30aを有している。係合部31は、動力伝達プレート30の一部をタービン4側に切り起こして形成されたものであり、径方向に所定の幅を有する1対の突起31aと、1対の突起31aの間に形成された開口31bと、を有している。動力伝達プレート30は、リベット用孔30aに挿入されたリベット32(図2参照)によってピストン26に固定されている。
<ダンパ機構27>
ダンパ機構27は、フロントカバー2とトルクコンバータ本体6との軸方向間に配置されており、図2に示すように、入力部材34と、出力部材35と、それぞれ複数の外周側及び内周側トーションスプリング36,37と、中間部材38と、を有している。複数の外周側及び内周側トーションスプリング36,37と中間部材38とによってダンパ本体が構成されている。また、ダンパ機構27は、最終ストッパ機構39と、初期ストッパ機構40と、を有している。
−−入力部材34−−
入力部材34は第1入力プレート41及び第2入力プレート42から構成されている。図4は第1入力プレート41をフロントカバー2側から視た図であり、図5Aは図4のVA−VA線断面を、図5Bは図4のVB−VB線断面を示している。また、図6は第2入力プレート42をフロントカバー2側から視た図であり、図7Aは図6のVIIA−VIIA線断面を、図5Bは図4のVIIB−VIIB線断面を示している。
第1入力プレート41は、円板状に形成されており、図4及び図5Aに示すように、複数のスプリング収容部41aと、複数の係合部41bと、環状の固定部41cと、複数の係合用切欠き41dと、複数のストッパ用爪41eと、を有している。
複数のスプリング収容部41aは、第1入力プレート41の外周部において、円周方向に所定の間隔で、かつ軸方向外側(タービン4側)に膨らむように形成されている。このスプリング収容部41aに外周側トーションスプリング36が収容されている。そして、スプリング収容部41aは、外周側トーションスプリング36のタービン4側の側方と、外周側トーションスプリング36のタービン4側の外周部と、を覆っている。
複数の係合部41bは複数のスプリング収容部41aの円周方向間に形成されている。係合部41bは、スプリング収容部41aの一部を軸方向内側(フロントカバー2側)にプレス加工して形成されたものである。この複数の係合部41bはスプリング収容部41aに収容された外周側トーションスプリング36の両端に係合可能である。
固定部41cは、スプリング収容部41aの外周端からさらに外周側に延びている。固定部41cは平坦に形成されている。また、固定部41cにおいて、係合部41bの外周側には、リベット用孔41fが形成されている。
複数の係合用切欠き41dは、第1入力プレート41の内周端部において、円周方向に等角度間隔で形成されている。係合用切欠き41dは、内周側に開くように形成されている。
複数のストッパ用爪41eは、スプリング収容部41aの内周側において、円周方向に等角度間隔で形成されている。ストッパ用爪41eは、第1入力プレート41の一部をフロントカバー2側に切り起こして形成されたものである。
第2入力プレート42は、環状に形成されており、図6及び図7Aに示すように、複数のスプリング収容部42aと、複数の係合部42bと、環状の固定部42cと、複数の係合用爪42dと、複数のストッパ用爪42eと、を有している。
複数のスプリング収容部42aは、円周方向に所定の間隔で、かつ軸方向外側(フロントカバー2側)に膨らむように形成されている。このスプリング収容部42aと第1入力プレート41のスプリング収容部41aとの間に外周側トーションスプリング36が収容されている。そして、スプリング収容部42aは、外周側トーションスプリング36のフロントカバー2側の側方と、外周側トーションスプリング36のフロントカバー2側の外周部と、を覆っている。
複数の係合部42bは複数のスプリング収容部42aの円周方向間に形成されている。係合部42bは、スプリング収容部42aの一部を軸方向内側(タービン4側)にプレス加工して形成されたものである。この複数の係合部42bはスプリング収容部41a,42aに収容された外周側トーションスプリング36の両端に係合可能である。
固定部42cは、スプリング収容部41aの外周端からさらに外周側に延び、平坦に形成されている。固定部42cは、スプリング収容部42aの外周端からさらに外周側に延びており、第1入力プレート41の固定部41cと接触している。また、固定部42cにおいて、係合部42bの外周側には、リベット用孔42fが形成されている。このリベット用孔42fと第1入力プレート41のリベット用孔41fに挿入されたリベット43(図2参照)によって、第1及び第2入力プレート41,42が互いに固定されている。
複数の係合用爪42d及びストッパ用爪42eは、第2入力プレート42の内周端縁に形成され、円周方向に交互に配置されている。係合用爪42dは、第2入力プレート42の内周端部の一部をフロントカバー2側に折り曲げて形成されたものである。また、ストッパ用爪42eは、第2入力プレート42の内周端部の一部をタービン4側に折り曲げて形成されたものである。
第2入力プレート42の係合用爪42dは、図2及び図3に示すように、動力伝達プレート30の1対の突起31a間に挿入されて、突起31aに当接している。したがって、ピストン26及び動力伝達プレート30からの動力は、突起31aと第2入力プレート42の係合用爪42dとの係合によって、入力部材34に伝達される
−−出力部材35−−
出力部材35は、図2に示すように、1対の出力プレート45,46と、ハブ47と、を有している。1対の出力プレート45,46は、具体的な形状は異なるが、基本的な構成は同じである。したがって、ここではタービン4側の出力プレート45の構成について説明し、フロントカバー2側の出力プレート46については説明を省略する。
図2、図8、及び図9に示すように、出力プレート45は環状に形成されている。なお、図8は出力プレート45をタービン4側から視た図であり、図9は図8のIX−IX線断面図である。出力プレート45は、径方向の中間部に内周側トーションスプリング37を支持する複数の窓孔45aを有している。出力プレート45の外周部には、円周方向に延びて形成された複数のストッパ溝45bが形成されている。この複数のストッパ溝45bに、第1入力プレート41のストッパ用爪41eが挿入されている。また、出力プレート45の内周部には、円周方向に所定の間隔で複数のリベット用孔45cが形成されている。
以上のような構成により、第1及び第2入力プレート41,42のストッパ用爪41e,42eがストッパ溝45b,46bの端面に当接するまで、第1及び第2入力プレート41,42と出力プレート45,46との相対回転が許容される。すなわち、ストッパ用爪41e,42eとストッパ溝45b,46bとによって、最終ストッパ機構39が構成されている。
以上のような1対の出力プレート45,46は、軸方向に所定の間隔をあけて対向して配置されている。また、1対の出力プレート45,46の外周端部は、第1及び第2入力プレート41,42の内周部の間に差し込まれている。すなわち、第1及び第2入力プレート41,42の内周部と1対の出力プレート45,46の外周部とは、径方向において重なるように配置されている。
ハブ47は、図10に拡大して示すように、内周部にスプライン孔47aを有する部材である。このスプライン孔47aにトランスミッションの入力軸が係合可能である。ハブ47のフロントカバー2側にはピストン支持部47bが形成され、タービン4側にはタービン支持部47cが形成され、これらの各支持部47b,47cの軸方向間には外周側に延びるフランジ部47dが形成されている。
ピストン支持部47bの外周面には、ピストン26の内周筒状部26aが、軸方向に摺動自在に、かつ相対回転自在に支持されている。そして、ピストン支持部47bの外周面にはシール部材49が設けられている。
フランジ部47dの外周部には、1対の出力プレート45,46がリベット50により固定されている。また、フランジ部47dの外周面には、複数のストッパ用爪47eがさらに外周側に突出して設けられている。
−−中間部材38−−
中間部材38は、入力部材34(第1及び第2入力プレート41,42)及び出力部材35(主に、1対の出力プレート45,46)に対して所定の角度範囲で相対回転自在である。中間部材38は、外周側トーションスプリング36と内周側トーションスプリング37とを直列的に作用させるためのものである。中間部材38は、図1、図2及び図11に示すように、円板状のプレート部材であり、外周端部には外周側トーションスプリング36を収容するための複数の第1切欠き部38aを有している。複数の第1切欠き部38aは外周側に開いている。中間部材38の内周端部には、複数の第2切欠き部38bが形成されている。第2切欠き部38bは内周側に開いている。この第2切欠き部38bにハブ47のストッパ用爪47eが挿入されている。
ここで、第2切欠き部38bの円周方向の幅はストッパ用爪47eの円周方向の幅よりも広く形成されている。このような構成により、ハブ47のストッパ用爪47eが中間部材38の第2切欠き部38bの端面に当接するまで、中間部材38とハブ47(出力部材35)との相対回転が許容される。すなわち、ストッパ用爪47eと第2切欠き部38bとによって、初期ストッパ機構40が構成されている。
また、中間部材38の径方向中間部には、内周側トーションスプリング37を収容するための複数のスプリング収容部38cが形成されている。スプリング収容部38cは、回転方向において、隣接する2つの第1切欠き部38aの間の内周側に位置するように配置されている。
−−外周側及び内周側トーションスプリング36,37−−
外周側トーションスプリング36は、中間部材38の第1切欠き部38aに収容され、かつ外周部及び軸方向の両側が第1及び第2入力プレート41,42によって支持されている。したがって、外周側トーションスプリング36は第1及び第2入力プレート41,42によって径方向及び軸方向の移動が規制されている。また、第1切欠き部38aに収容された外周側トーションスプリング36の両端面には、第1及び第2入力プレート41,42の係合部41bが係合している。
内周側トーションスプリング37は、中間部材38のスプリング収容部38cに収容され、かつ1対の出力プレート45,46によって径方向及び軸方向が支持されている。したがって、内周側トーションスプリング37は1対の出力プレート45,46によって径方向及び軸方向の移動が規制されている。また、スプリング収容部38cに収容された内周側トーションスプリング37の両端面には、1対の出力プレート45,46の窓孔45a,46aの端面が係合可能である。
[タービン4の支持及び連結構造]
タービン4を含むトルクコンバータ本体6を支持し径方向に位置決めする構造及び入力部材34との連結構造について以下に説明する。
タービンシェル16は、図10に示すように、内周端部を、フロントカバー2側でかつ外周側に折り返して形成された折り返し部55を有している。折り返し部55は、環状の位置決め部(インロー部)55aと、複数の係合用爪55bと、を有している。
位置決め部55aは折り返し部55の内周端に形成され、位置決め部55aの内周端面がハブ47のタービン支持部47cの外周面に支持されている。このような構成により、タービン4を含むトルクコンバータ本体6が径方向に位置決めされている。
複数の係合用爪55bは、折り返し部55の外周端に、フロントカバー2側に折り曲げて形成されている。この係合用爪55bが、図4及び図10に示すように、第1入力プレート41の係合用切欠き41eに係合している。
[動作]
エンジン側のクランクシャフトからのトルクはフロントカバー2に入力される。これにより、インペラ3が回転し、作動油がインペラ3からタービン4へ流れる。この作動油の流れによりタービン4は回転し、タービン4に固定された連結部材8も同様に回転する。
低速度域では、ロックアップ装置7はオフ(動力伝達解除状態)であり、この場合は、タービン4から出力されたトルクが、タービンシェル16の折り返し部55及びダンパ機構27を介してトランスミッション側に出力される。
具体的には、折り返し部55の係合用爪55bと第1入力プレート41の係合用切欠き41dとの係合によって、タービン4からの動力は折り返し部55を介して第1及び第2入力プレート41,42に伝達される。これらの両入力プレート41,42に伝達された動力は、入力プレート41,42→外周側トーションスプリング36→中間部材38→内周側トーションスプリング37→出力プレート45,46→ハブ47の経路で伝達される。
動力伝達時において、ダンパ機構27では、中間部材38によって外周側トーションスプリング36と内周側トーションスプリング37とは直列的に作用する。
ここで、内周側トーションスプリング37の圧縮によって中間部材38と出力部材35のハブ47との間に所定の相対回転(図11に示す例では角度θ)が生じると、中間部材38の第2切欠き部38bの端面にハブ47のストッパ用爪47eが当接する。すなわち、初期ストッパ機構40が作動する。このため、この角度以降は、内周側トーションスプリング37は、圧縮されず、剛体として機能する。
外周側トーションスプリング36に伝達された動力は、外周側トーションスプリング36→中間部材38→初期ストッパ機構40→ハブ47の経路で伝達される。
そして伝達される動力がさらに大きくなり、外周側トーションスプリング36の圧縮が大きくなって第1及び第2入力プレート41,42と出力プレート45,46の相対回転角度が大きくなると、第1及び第2入力プレート41,42のストッパ用爪41e,42eが出力プレート45,46のストッパ溝45b,46bの端面に当接する。すなわち、最終ストッパ機構39が作動する。
速度が上昇すると、ピストン26がフロントカバー2側に移動し、摩擦部材28がフロントカバー2の側面に押し付けられる。この状態では、ロックアップ装置7はオン(動力伝達状態)になり、フロントカバー2からの動力がピストン26に伝達される。ピストン26に伝達された動力は、動力伝達プレート30を介してダンパ機構27に伝達される。具体的には、動力伝達プレート30の突起31aと第2入力プレート42の係合用爪42dとの係合により、動力伝達プレート30から第2入力プレート42及び第1入力プレート41に動力が伝達される。第1及び第2入力プレート41,42に動力が伝達された後は、前述と同様の動作によって動力がトランスミッション側に伝達される。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
例えば、前記実施形態ではロックアップ装置を備えたトルクコンバータに本発明を適用したが、ロックアップ装置を備えていないトルクコンバータにも同様に本発明を適用することができる。
また、前記実施形態では、ダンパ機構が外周側及び内周側トーションスプリングを有していたが、外周側トーションスプリングのみを有するダンパ機構にも本発明を同様に適用することができる。
さらに、係合部を構成する部材の溝及び突起は、それぞれ逆の部材に構成されていてもよい。
1 トルクコンバータ
2 フロントカバー
3 インペラ
4 タービン
6 トルクコンバータ本体
7 ロックアップ装置
8 連結部材
16 タービンシェル
27 ダンパ機構
34 入力部材
35 出力部材
36 外周側トーションスプリング
37 内周側トーションスプリング
38 中間部材
39 最終ストッパ機構
40 初期ストッパ機構
41 第1入力プレート
42 第2入力プレート
41d,42d 係合用爪
41e,42e ストッパ用爪
45b,46b ストッパ溝
47 ハブ
55 折り返し部
55a 位置決め部
55b 係合部

Claims (9)

  1. エンジンからの動力をトランスミッションに伝達するための動力伝達装置であって、
    エンジン側の部材に連結されるフロントカバーと、
    前記フロントカバーから動力が入力されるインペラと、環状のタービンシェルを有し前記インペラに対向して配置されたタービンと、を有し、作動流体を介して動力を伝達するトルクコンバータ本体と、
    入力部材と、トランスミッション側の部材に連結される出力部材と、前記入力部材と前記出力部材とを回転方向に弾性的に連結するダンパ本体と、を有し、前記フロントカバーと前記トルクコンバータ本体との軸方向間に配置されたダンパ機構と、
    を備え、
    前記タービンシェルは内周端部を外周側に折り返して形成された折り返し部を有し、
    前記折り返し部は、
    内周端に形成され、前記ダンパ機構の出力部材に支持されて前記タービンを径方向に位置決めする位置決め部と、
    前記ダンパ機構の入力部材に相対回転不能に係合する係合部と、
    を有している、
    動力伝達装置。
  2. 前記入力部材は被係合部を有し、前記被係合部に対して、前記折り返し部の係合部が前記トルクコンバータ本体側から前記フロントカバー側に向かって差し込み可能である、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記フロントカバーと前記ダンパ機構との間に配置され、前記フロントカバーからの動力を前記ダンパ機構の入力部材に伝達し又は動力伝達を解除するクラッチ部をさらに備えた、請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記ダンパ本体は、
    円周方向の両端部が前記入力部材に係合可能な複数の外周側弾性部材と、
    円周方向の両端部が前記出力部材に係合可能であり、前記外周側弾性部材の内周側に配置された複数の内周側弾性部材と、
    前記入力部材及び前記出力部材に対して所定の角度範囲で相対回転自在であり、前記外周側弾性部材と前記内周側弾性部材とを直列的に作用させる中間部材と、
    を有する、
    請求項1から3のいずれかに記載の動力伝達装置。
  5. 前記入力部材は、前記外周側弾性部材の軸方向両側方及び外周部を覆う形状であり、前記外周側弾性部材の軸方向及び径方向の移動を規制している、請求項4に記載の動力伝達装置。
  6. 前記入力部材は、
    前記外周側弾性部材の前記トルクコンバータ側の側方と、前記外周側弾性部材の前記トルクコンバータ側の外周部と、を覆う環状の第1入力プレートと、
    前記外周側弾性部材の前記フロントカバー側の側方と、前記外周側弾性部材の前記フロントカバー側の外周部と、を覆い、前記第1プレートに固定された環状の第2入力プレートと、
    を有し、
    前記第1入力プレートは、内周端に前記タービンシェルの折り返し部の外周端に係合する係合部を有している、
    請求項5に記載の動力伝達装置。
  7. 前記入力部材と前記出力部材との相対回転を所定の角度範囲に規制するためのストッパ機構をさらに備えた、請求項1から6のいずれかに記載の動力伝達装置。
  8. 前記入力部材は環状に形成されており、
    前記出力部材は、環状に形成されるとともに前記入力部材の内周側に配置されており、
    前記入力部材の内周部と前記出力部材の外周部とは、少なくとも一部が径方向に重なっており、
    前記ストッパ機構は、
    前記入力部材及び前記出力部材の一方に形成され、軸方向に延びる爪部と、
    前記入力部材及び前記出力部材の他方に円周方向に延びて形成され、前記爪部が挿入される長孔と、
    を有する、
    請求項7に記載の動力伝達装置。
  9. 前記出力部材は、
    前記ダンパ本体を支持する1対の出力プレートと、
    前記1対の出力プレートが固定され、径方向の中心部にトランスミッション側の入力部材が係合可能な孔を有するハブと、
    を有し、
    前記ハブは、前記タービンシェルの位置決め部が当接し前記タービンを支持するインロー部を有する、
    請求項1から8のいずれかに記載の動力伝達装置。
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