JP6284424B2 - 焼き器 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイ状の受皿と、受皿の底部から離間した状態で受皿に支持される面状の焼き部とを備えた焼き器に関する。
従来、焼き器は、ガスコンロを使用して魚介類などの調理物を焼き上げるものである。このガスコンロには、天ぷら油などの発火を防ぐための過熱防止機能や、鍋が載っていない状態では点火しない鍋無し検知機能を有するSiセンサ(温度センサ)が設置されている。Siセンサは、鍋底の温度が約250度になったとき、自動的に消火または弱火に制御するものである。上記焼き器を、Siセンサ付きガスコンロで使用した場合、調理物が焼き上がる前に受皿の高温状態が検知されて消火されてしまうといった不都合があった。
一方、受皿の底部中央に貫通孔を形成した焼き器が知られている(例えば、特許文献1−2参照)。特許文献1の焼き器は、受皿の貫通孔の位置にガスコンロの温度センサを挿入することで、温度センサと受皿とを非接触状態にして、調理物が焼き上がる前に消火してしまうことを防止するものである。
また、特許文献2の焼き器は、熱伝導率の低い材料からなる部材(セラミックスなど)を受皿の貫通孔周辺と面接触する状態で嵌め込み、この低熱伝導部材を温度センサに当接させるものである。
特開2001−252199号公報 特開平7−213434号公報
しかしながら、特許文献1の焼き器にあっては、温度センサに当接する部材がないので、焼き器をガスコンロに設置した際、Siセンサの鍋無し検知機能が作動し、点火させることができない。
一方、特許文献2の焼き器は、Siセンサを正常に機能させることができるものの、セラミックスなどの低熱伝導部材を用いているのでコストの上昇を招いてしまう。また、低熱伝導部材を用いることで温度上昇を抑制できるものの、低熱伝導部材を受皿の底部に面接触させているので、低熱伝導部材は高温になった受皿から伝熱され易い。その結果、調理物が焼き上がる前に低熱伝導部材の温度が約250度に達し、消火されるおそれがある。
そこで、本発明は、調理物が焼き上がる前にSiセンサの過熱防止機能が作動することのない焼き器を合理的に構成することを目的とする。
本発明に係る焼き器の特徴構成は、底部の中央に貫通孔を形成したトレイ状の受皿と、 前記底部から離間した状態で前記受皿に支持される面状の焼き部と、を備え、前記焼き部に前記貫通孔と対向する状態で固定され、前記貫通孔を介してガスコンロの温度センサに当接する当接部を備えた点にある。
本構成では、バーナーが取り囲む中央に配置されるSiセンサ(温度センサ)を、受皿中央の貫通孔と重ねあわせるように、焼き器をガスコンロにセットする。その際、貫通孔と対向する状態で固定される当接部がSiセンサの先端部に当接することで、鍋有り状態を検知して点火可能となる。次いで、点火操作を行うと、バーナーの火があたる受皿の底部が加熱されて高温となり、底部から網部に輻射熱や遠赤外線が放射されることによって、魚などの調理物が焼かれることとなる。
このとき、従来のように低熱伝導部材(当接部)を受皿の底部に面接触させる構成であると、受皿底部から伝熱された当接部が短時間で高温になってしまう。このため、Siセンサの過熱防止機能が作動して消火されるおそれがあり、調理物を良好に焼き上げることができない。
しかしながら、本構成では、受皿から離間した焼き部に、貫通孔と対向する状態で当接部を固定する。つまり、Siセンサには接触するが、受皿底部には接触しないように当接部の形状設計をすることが可能となる。その結果、当接部は高温状態の受皿から伝熱されないので、当接部の温度上昇を抑制することができる。また、焼き部は、受皿に比べてガスコンロから離間しているので、比較的低温である。このため、仮に当接部の温度が上昇した場合でも、当接部と接触する焼き部に放熱させることができる。
よって、当接部を、受皿の熱伝導率と同程度の材料として、例えば鉄鋳物を用いた場合でも、長時間に亘ってSiセンサの過熱防止機能の作動を防止することができる。このように、良好な状態で調理物を焼き上げることが可能な焼き器を合理的に構成できた。
他の特徴構成は、前記焼き部は、複数の棒状部材を枠体に固定した網状に形成され、前記当接部は、前記棒状部材に固定される点にある。
本構成のように焼き部を棒状部材にすることで、例えば板状部材に比べて蓄熱し難く、放熱され易い。このため、焼き部を低温状態で維持することが可能となり、当接部の熱は焼き部へとより一層放熱される。しかも、本構成のように焼き部を棒状部材に固定すれば、固定部材を別途設ける必要がない。
他の特徴構成は、前記当接部は、前記貫通孔より面積が大きい底面を有し、前記当接部の厚みは、前記受皿底部の板厚より大きい点にある。
本構成のように当接部の底面を貫通孔より大きくすることで、仮に焼き器の載置位置がずれた場合でも、当接部とSiセンサとの当接状態を維持することができる。このため、鍋無し検知機能が作動して消火されることがない。
また、本構成のように当接部の厚みを受皿の底部の板厚より大きく形成すれば、当接部の温度を上昇させるのに必要な熱量が大きくなる。その結果、ガスコンロからの熱風や受皿からの放射熱を受けても当接部の温度が上昇し難い。
他の特徴構成は、前記当接部に孔部を形成してある点にある。
本構成のように当接部に孔部を形成することで、外気との接触面積(表面積)が増加する。よって、当接部が外気に比べて高温となった場合、当接部の放熱が促進されて温度上昇を抑制することができる。
他の特徴構成は、前記当接部は板状部材で構成される点にある。
本構成のように当接部を板状部材とすることで、金属板などを曲げ加工するだけで所望の形状に成形できるので、製造が容易である。しかも、当接部を塊状に成形する場合に比べ、焼き器の軽量化が図られるので使い勝手が良い。
第1実施形態に係る焼き器の斜視図である。 第1実施形態に係る焼き器の分解斜視図である。 第1実施形態に係る焼き器の使用状態を示す側面図である。 第2実施形態に係る焼き部の(a)斜視図と(b)側面図である。 第3実施形態に係る焼き部の斜視図である。 第4実施形態に係る焼き部の斜視図である。 第5実施形態に係る焼き器の斜視図である。
以下に、本発明に係る焼き器の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、魚焼き器Xや餅焼き器Yを焼き器の一例として説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、魚焼き器Xや餅焼き器Yの網部2側を上、受皿1側を下として説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、魚焼き器Xは、トレイ状の受皿1と、受皿1の底部11から離間した状態で受皿1に支持される面状の網部2(焼き部の一例)とを備えている。受皿1は、板部材をトレイ状にプレス加工した後、ホーロー加工を施して成形される。また、網部2は、枠体23に複数の棒状線22をスポット溶接した後、錆や汚れを防止するためにホーロー加工、メッキ加工、フッ素樹脂塗装や油の塗布を施して成形される。これら受皿1や網部2は、鉄や鋼など金属材料で構成されている。
この魚焼き器Xは、図2,図3に示すように、ガスコンロ3にセットした後、魚介類などの調理物を網部2に載置して焼くことができるものである。
図2に示すように、受皿1は、中央に貫通孔11aを形成した底部11と、底部11の周囲から立設した側壁12とを備えている。貫通孔11aは、底部11を打ち抜き加工などして形成される。
底部11には、中央から放射状に延びた溝部11bと周方向に沿った溝部11cとが連なる状態で形成されている。これら溝部11b,11cは、調理物から落下する油などを貯留することができる。また、底部11には、貫通孔11aの周囲を網部2側に若干隆起させた立ち上がり部11dが形成されている。この立ち上がり部11dは、溝部11b,11cに貯留された油が、貫通孔11aからこぼれ落ちるのを阻止するものである。
側壁12は、その上端の四辺が外向きに曲げ加工され、丸みを帯びた形状となっている。また、側壁12には、網部2を取り付けるための長孔12aが2つ設けてある。この長孔12aに、後述する網部2の枠体23に形成された被係止部24を挿入することで、網部2が受皿1に支持される。
網部2は、受皿1側の面の中央に固定される当接部21と、複数の棒状線22と、枠体23と、魚焼き器Xの持ち手となる樹脂製のハンドル25とを備えている。なお、複数の棒状線22を枠体23の短辺方向に沿って設けたものを図示しているが、短辺方向に加えて長辺方向にも複数の棒状線22を設ける形態や、網部2を2枚重ねて調理物を挟み込むことが可能なダブルクリンプタイプも本実施形態に含まれるものとする。
当接部21は、受皿1の貫通孔11aと対向する状態で固定され、図3に示すように、貫通孔11aを介してガスコンロ3のSiセンサ31に当接する。この当接部21は、例えば鉄などの鋳物を、錆や汚れを防止するためにホーロー加工、メッキ加工、フッ素樹脂塗装や油を塗布した円柱状に構成されており、受皿1の貫通孔11aより面積が大きい底面を有している。このため、魚焼き器Xの位置がガスコンロ3からずれた場合でも、当接部21とSiセンサ31との当接状態を維持することができる。
また、当接部21は、鉄鋳物の側面をドリルなどで穿孔した孔部21aが貫通形成されている。この当接部21は、中央側に位置する2本の棒状線22aにカシメ加工や溶接などによって固定される。本実施形態では、当接部21の厚み方向に貫通した貫通穴21bに、棒状線22aの真ん中付近を切断し、曲げ加工した部位を挿入してプレスすることで、当接部21が棒状線22aにカシメ固定される。なお、孔部21aは、側面を貫通させる形態に限定されず、溝状にしても良いし、表面を凹凸形状にしても良い。
当接部21の厚みは、受皿1の底部11の板厚より大きく構成されており、魚焼き器Xをガスコンロ3にセットした際、Siセンサ31と当接可能な寸法形状に設定されている。なお、当接部21は、鉄などの金属材料に限定されず、例えば、セラミックスやガラス、融点の高い樹脂材料を用いても良い。
複数の棒状線22は枠体23の短辺方向に沿って並行に架け渡され、協働して平面上の格子(グリッド)を形成している。枠体23の2つの短辺は、下方に延出しつつ外向きに突出するように曲げ加工された被係止部24を有している。
複数の棒状線22のうち、中央側に位置する2本の棒状線22aには、他の棒状線22より太い線材で構成され、端部を外側に延出したU字部26が形成されている。ハンドル25は、このU字部26を嵌合することで、網部2に固定されている。
次に、図2〜図3を用いて、魚焼き器Xの組付方法を説明する。まず、図2に示すように、当接部21が固定された網部2の一方の被係止部24を、受皿1の側壁12に形成された長孔12aに挿入する。次いで、網部2の他方の被係止部24を内側に弾性変形させながら、別の長孔12aに挿入する。これによって、網部2は、受皿1の底部11から離間した状態で受皿1に支持される。
次いで、図3に示すように、ガスコンロ3のSiセンサ31を受皿1の貫通孔11aに重ねあわせ、魚焼き器Xをガスコンロ3にセットする。このとき、Siセンサ31の先端が当接部21に押圧されるように当接することで鍋有り状態を検知する。つまり、ガスコンロ3のつまみ操作部を捻ることで点火可能な状態となっている。また、貫通孔11a周囲の立ち上がり部11dと当接部21とは、互いに接触しない程度の隙間が確保されている。
次いで、魚を網部2に載置してガスコンロ3を点火することで、受皿1の底部11が徐々に加熱され、高温になった底部11から網部2に向けて輻射熱や遠赤外線が放射される。この輻射熱や遠赤外線によって魚が次第に焼かれていく。
本実施形態では、図3に示すように、Siセンサ31に接触する当接部21を、受皿1の底部11から離間した網部2に固定しているので、当接部21が底部11に面接触しない状態を作り出している。仮に、振動等によって当接部21が下降した場合でも、貫通孔11aの周囲を隆起させた立ち上がり部11dの上端に線接触することで、受皿1からの伝熱を抑制することができる。つまり、高温となった受皿1からの伝熱量を面接触させる場合に比べて低減することができるので、当接部21の温度上昇が抑制される。
一方、高温になった受皿1の底部11からの放射熱や、貫通孔11aを介して上昇するガスコンロ3からの熱風を受けて、当接部21の温度が上昇する。しかしながら、本実施形態では、当接部21を厚みの大きい円柱状に構成して、且つ側面を貫通した孔部21aを形成している。つまり、当接部21の厚みを大きくすれば、温度上昇に必要な熱量が大きくなるので、温度上昇を抑制することができる。
また、当接部21に孔部21aを形成することで、外気と接触する表面積が大きくなり、当接部21から放熱され易い。しかも、受皿1より比較的低温な網部2と当接部21とを接触させているので、当接部21が温度上昇した場合でも網部2に放熱することができる。このように、当接部21がSiセンサ31の作動温度(約250℃)まで上昇するのに時間を要する。よって、魚が焼き上げる前に消火または弱火になることを防止できる。
以下、本実施形態における魚焼き器Xで魚を焼いた実施例について説明する。
(実施例1)
魚焼き器Xは、鋼板(ホーロー加工)の受皿1を、底部11が240mm×200mm,高さ20mm,貫通孔11aの径23mm,立ち上がり部11dの高さ2mmとし、網部2の棒状線22は、フッ素樹脂加工やメッキ加工などを施した鉄線を使用し、鉄鋳物の当接部21は、径40mm,厚み15mm,孔部21aの径8mmに設定した。
この魚焼き器Xにサバ片身を半切りしたものを2つ載せ、大阪瓦斯製110−R441型ガスコンロ(焼き物モード)を用いて焼いた。その結果、片面が約7分で焼き上がり、両面は約10分で良好な焼き上がり状態となった。魚が焼き上がるまでにバーナーの火が消えることはなかった。
(実施例2)
魚焼き器Xは、鋼板(ホーロー加工)の受皿1を、底部11が212mm×187mm,高さ20mm,貫通孔11aの径28mm,立ち上がり部11dの高さ2mmとし、網部2の棒状線22は、メッキ加工やメッキ加工などを施した鉄線を使用したダブルクリンプタイプとし、鉄鋳物の当接部21は、径40mm,厚み15mm,孔部21aの径8mmに設定した。
この魚焼き器Xにサバ片身を半切りしたものを2つ載せ、パロマ工業製PA−KN33WF−L型ガスコンロ(焼き物モード)を用いて焼いた。その結果、6分経過後に90秒程度トロ火になったが、両面は約11分で良好な焼き上がり状態となった。魚が焼き上がるまでにバーナーの火が消えることはなかった。
(比較例)
上述した実施例に対し、貫通孔11aおよび当接部21を設けない場合を比較例の魚焼き器Xとして魚を焼いた。その結果、Siセンサ31の過熱防止機能が作動し、着火とトロ火を2〜3分程度繰り返し、場合によっては消火する場合もあり、魚を良好に焼き上げることができなかった。
このように、本実施形態における魚焼き器Xを用いることで、調理物が良好に焼き上がることが検証できた。ここで、受皿1の貫通孔11aの径は20mm〜50mm、当接部21の径は20mm〜50mm,厚みは12mm〜19mmであることが好ましい。さらに好ましくは、受皿1の貫通孔11aの径23mm〜28mm、当接部21の径30mm〜40mm,厚み15mm〜18mmである。なお、受皿1の貫通孔11aや立ち上がり部11d、当接部21の寸法形状は特に限定されず、魚焼き器Xの大きさや調理対象に応じて、適宜最適な寸法形状を選択すれば良い。
[第2実施形態]
第2実施形態について、上述した実施形態と異なる構成のみ図4を用いて説明する。なお、図面の理解を助けるため、上述した実施形態と同じ部材について同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、網部2に当接部21を固定する方法が第1実施形態と異なっている。当接部21の上端にフランジ部21cを設け、中央側に位置する2本の棒状線22bの真ん中付近を、受皿1側に屈曲させている。当接部21を網部2の中央に固定するに際し、一方の棒状線22bとこの棒状線22bに隣接する棒状線22cとにフランジ部21cを挟み込み、他方の棒状線22bとこの棒状線22cに隣接する棒状線22cとを弾性変形させながらフランジ部21cを挟み込むようにする。
本実施形態では、カシメ加工や溶接加工を必要としないので組付工数を少なくすることができる。また、棒状線22b,22cでフランジ部21cを挟み込むと共に、棒状線22bを屈曲させているので、当接部21は網部2に対して位置ずれすることがない。
[第3実施形態]
第3実施形態について、上述した実施形態と異なる構成のみ図5を用いて説明する。なお、図面の理解を助けるため、上述した実施形態と同じ部材について同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、網部2に当接部21を固定する方法が第1実施形態と異なっている。当接部21の上端に穴やネジ穴を設け、中央側に位置する2本の棒状線22bの間に鉄などの金属板22dを配置している。この金属板22dは中央にネジ挿入用の穴が形成され、カシメ加工や溶接加工によって2本の棒状線22bに固定されている。金属板22dの穴の下に当接部21のネジ穴を重ねあわせるようにセットしてネジ止めすることで、当接部21を網部2の中央に固定する。
本実施形態ではネジ止めするだけなので、組付けが容易である。また、当接部21が劣化した場合、ネジを外すだけで交換できるので利便性が高い。なお、ネジ固定に限定されず、当接部21の上端穴に嵌合部材をカシメ加工などしても良い。
[第4実施形態]
第4実施形態について、上述した実施形態と異なる構成のみ図6を用いて説明する。なお、図面の理解を助けるため、上述した実施形態と同じ部材について同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、当接部21の形状が第1実施形態と異なっている。当接部21は、受皿1より熱伝導率の低い断面視U字状の板状部材で構成されている。本実施形態における当接部21は、上述した実施形態に比べて厚みが小さいので、受皿1からの放射熱やガスコンロ3からの熱風を受けて温度上昇を招きやすい。このため、当接部21は、セラミックスなどの熱伝導率の低い材料を用いても良い。一方、板状部材の肉厚を受皿1の底部11の板厚より大きくすれば、熱伝導率が底部11より低くなるので、鉄などの金属材料を用いても良い。
当接部21の上端を外側に折り曲げた部位を、中央側に位置する2本の棒状線22bに引っ掛けた後、カシメ加工や溶接加工などを施し、網部2の中央に固定する。本実施形態においても、上述した実施形態同様、当接部21の表面を凹凸形状にして、放熱効率を高めても良い。
本実施形態では、当接部21を板状にすることで、所望の形状に成形するのが容易である。また、魚焼き器X全体の軽量化を図ることができるので、使い勝手が良い。
[第5実施形態]
第5実施形態について、上述した実施形態と異なる構成のみ図7を用いて説明する。なお、図面の理解を助けるため、上述した実施形態と同じ部材について同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、餅焼き器Yについて説明する。餅焼き器Yは、トレイ状の受皿1と、受皿1の側壁12に支持される面状の網部2(焼き部の一例)と、受皿1の底部11に収納されるセラミックプレート4とを備えている。網部2を受皿1から取外すことで、セラミックプレート4も受皿1から取外すことが可能となるので、これら3つの部材を別々に洗浄することができるものである。
受皿1は、基本的に上述した実施形態と同様であるが、複数の同芯円の周方向に沿って凸部13を複数設け、この凸部13の側面に多数の開口部13aがせん断加工などによって形成されている点が異なっている。この開口部13aは、ガスコンロ3から生じる高温気流を受皿1の内部に受け入れることができるので、調理物をより迅速に焼き上げることができる。なお、凸部13を同芯円の周方向に沿って設ける形態に限定されず、点在させるなどしても良い。
また、餅焼き器Yの持ち手となるハンドル25が、受皿1の側壁12に対して出し入れ自在に係合されている。
網部2は、複数の棒状線22が互い違いに組み込まれた平織り状に形成されている。本実施形態では、棒状線22の下面に対して、中央側に位置する2本の棒状線22eを複数の棒状線22と同等か太い線材に構成し、枠体23に対してスポット溶接している。上述した実施形態同様、中央側に位置する2本の棒状線22eには当接部21が固定される。なお、当接部21を2本の棒状線22eに固定せず、平織り状の棒状線22に直接固定する形態にしても良い。
セラミックプレート4は、鉄製エキスパンドメタルからなる網にセラミックスを塗布、乾燥、焼成したものであり、弾性変形能を備えた網目状の板状部材で構成される。このセラミックプレート4は、耐熱性に優れ、表面温度が高くなれば多くの遠赤外線が網部2に向かって放射される。よって、調理物を迅速に焼き上げることができる。
本実施形態においても、上述した実施形態同様、調理物が焼き上がる前にSiセンサ31の過熱防止機能が作動することを防止することができる。以下、本実施形態における餅焼き器Yで餅を焼いた実施例について説明する。
(実施例3)
餅焼き器Yは、鋼板にメッキ加工やホーロー加工を施した受皿1を、底部11が192mm×192mm,高さ12.5mm,貫通孔11aの径26mm,立ち上がり部11dの高さ2mmとし、底部11の上面にセラミックプレート4を配置し、網部2は、フッ素樹脂加工を施した鉄線を使用し、鉄鋳物の当接部21は、径40mm,厚み12mm,孔部21aの径8mmに設定した。なお、本実施例における寸法形状は、立ち上がり部11dの上端が当接部21の底面に線接触する状態となる。
この餅焼き器Yに切り餅を4個載せ、大阪瓦斯製110−R441型ガスコンロ(焼き物モード)を用いて焼いた。その結果、両面は約6分で良好な焼き上がり状態となった。餅が焼き上がるまでにバーナーの火が消えることはなかった。このように、当接部21と受皿1の底部11とを当接させた場合でも、網部2への放熱効果や線接触による受皿1からの伝熱抑制効果が機能して、餅が焼き上がる前に当接部21が高温になることを防止することができた。
(実施例4)
餅焼き器Yの構成は、実施例3と同様である。
この餅焼き器Yに切り餅を2個載せ、パロマ工業製PA−KN33WF−L型ガスコンロ(焼き物モード)を用いて焼いた。その結果、両面は約7分で良好な焼き上がり状態となった。餅が焼き上がるまでにバーナーの火が消えることはなかった。
このように、本実施形態における餅焼き器Yを用いることで、調理物が良好に焼き上がることが検証できた。ここで、受皿1の貫通孔11aの径は20mm〜50mm、当接部21の径は20mm〜50mm,厚みは8mm〜18mmであることが好ましい。さらに好ましくは、受皿1の貫通孔11aの径24mm〜26mm、当接部21の径30mm〜40mm,厚み10mm〜12mmである。なお、受皿1の貫通孔11aや立ち上がり部11d、当接部21の寸法形状は特に限定されず、餅焼き器Yの大きさや調理物の対象に応じて、適宜最適な寸法形状を選択すれば良い。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態では、当接部21を円柱状や板状に形成する例を示したが、多角柱状に形成したり、上面や底面を緩やかに湾曲させたりするなど、どのような形状であっても良い。
(2)上述した実施形態では、当接部21の側面に貫通した孔部21aを形成する例を示したが、当接部21の上面に孔部21aを形成しても良い。また、貫通した孔部21aを十字に2つ設けるなど、孔部21aを複数設けても良いし、孔部21aを設けなくても良く、特に限定されない。
(3)受皿1の貫通孔11aの形状は、円形に限定されず、多角形状のものでも良い。また、貫通孔11aの周囲に形成した立ち上がり部11dの高さや隆起角度はどのような大きさでも良いし、立ち上がり部11dの上端に凹凸を形成しても良い。立ち上がり部11dの上端に凹凸を形成すれば、仮に当接部21が立ち上がり部11dの上端に接触した場合でも、当接面積が小さくなるので受皿1からの伝熱をより一層抑制することができる。なお、立ち上がり部11dを設けなくても良い。
(4)魚焼き器Xは、餅焼き器Yと同様、セラミックプレート4を用いたり、受皿1の底部11に形成した凸部13の側面に、多数の開口部13aを設けたりしても良い。逆に、餅焼き器Yは、セラミックプレート4や凸部13及び開口部13aを省略しても良い。つまり、上述した魚焼き器Xや餅焼き器Yの構成を適宜組み合わせることができる。
(5)魚焼き器Xや餅焼き器Yの焼き部2は網状のものに限定されず、開口のない平板状にしても良く、特に限定されない。
(6)上述した実施形態では、当接部21を網部2に固定する形態として説明してきたが、当接部21を受皿1の立ち上がり部11dに載置するなどしても、従来のように受皿1の底部11に面接触させる場合に比べ、ある程度の温度抑制効果が期待できる。
本発明は、魚焼き器や餅焼き器などの焼き器に利用可能である。
1 受皿
11 底部
11a 貫通孔
2 網部(焼き部)
21 当接部
21a 孔部
22 棒状線(棒状部材)
23 枠体
3 ガスコンロ
31 Siセンサ(温度センサ)
X 魚焼き器(焼き器)
Y 餅焼き器(焼き器)

Claims (5)

  1. 底部の中央に貫通孔を形成したトレイ状の受皿と、
    前記底部から離間した状態で前記受皿に支持される面状の焼き部と、を備え、
    前記焼き部に前記貫通孔と対向する状態で固定され、前記貫通孔を介してガスコンロの温度センサに当接する当接部を備えた焼き器。
  2. 前記焼き部は、複数の棒状部材を枠体に固定した網状に形成され、
    前記当接部は、前記棒状部材に固定される請求項1に記載の焼き器。
  3. 前記当接部は、前記貫通孔より面積が大きい底面を有し、
    前記当接部の厚みは、前記受皿底部の板厚より大きい請求項1又は2に記載の焼き器。
  4. 前記当接部に孔部を形成してある請求項1〜3のいずれか一項に記載の焼き器。
  5. 前記当接部は板状部材で構成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の焼き器。
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