JP6283891B1 - ベルトクリーナ保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のベルトクリーナの取付け部の構造では、ベルトコンベア稼動中に、掻き取り状況を観察しながら、チップと戻り側ベルト表面の当接状態を調節することはできなかった。安全確保のため、ベルトクリーナの調整中は稼働を停止する必要があり、何回もコンベアの稼働、停止が必要であり、生産機会の損失や調整不良の問題があった。【解決手段】架台の両端に設けたクリーナの支持パイプを、高さ調整ボルトを設けた受け台で支持し、高さ調整ボルトを、受け台基部の、同一軸心上の上下2枚の水平板の貫通孔に挿入して、受け台を支えることにより、受け台が戻り側ベルトから受けるモーメントを、高さ調整ボルトと2つの貫通孔で受けることができ、2枚の水平板の間に鋏まれた高さ調整ナットにより、コンベア稼働中に高さ調整ボルトの操作が可能となり、実際の掻き取り状況を観察しながら、掻き取り調整が可能になった。【選択図】図1

Description

本発明は原材料の輸送に用いるベルトコンベアの戻り側ベルト表面に付着した付着物を掻き取るベルトクリーナにおいて、ベルトクリーナをコンベア架台に取り付けるためのベルトクリーナ保持装置に関するものである。
ベルトコンベアにおいて、通常搬送物はキャリアベルト(搬送側ベルト)に載せて搬送され、駆動プーリ側で払い出されリターンベルト(戻り側ベルト)となり従動プーリへ戻るが、戻り側ベルト表面に付着した搬送物(ベルトへの付着物)が途中で落下し、戻り側ベルト下に堆積する問題があった。又、付着物はリターンローラやスナッププーリを摩耗させたり、これらのローラに付着し戻り側ベルトを蛇行させたりする問題があった。
戻り側ベルト下に落下した搬送材の堆積物は、定期的に落下物の回収作業を実施しているが、戻り側ベルトの全長に渡り落下・堆積するので多大の労力と費用がかかっている。戻り側ベルトの付着物を掻き落すために、スクレーパ式、ブラシ方式、洗浄方式などのベルトクリーナが設置されているが、構造が簡単で管理の容易なスクレーパ方式が多用されている。
スクレーパ式ベルトクリーナでは、ベルトの付着物を効率よく掻き取るために、掻き取り部をベルトに適正な押圧力で常時押し付けているので、掻き取り部が摩耗したり、ベルトが摩耗したりして徐々に、掻き取り性能が低下する。そのため、定期的にベルトの稼働を停止させて、掻き取り部がベルト表面を適切に押圧するように調整しなければならない。しかしながら、大量輸送設備であるベルトコンベアを、ベルトクリーナ調整のために停止させるのは大きな生産機会損失であった。又、戻り側ベルトの下部はスペースが狭いため、作業者の行動範囲が限定され、正確さを要求される作業にも関わらず、ベルトクリーナの機能を生かすための精密な取付け作業や調整ができなかった。又、ベルトが停止している状態で掻き取り部とベルトの押圧力を調整しても、実際にベルトを稼働させてみると、不十分な掻き取り状態のままである場合があった。又、ベルトクリーナ架台の両端に設けた支持パイプを、ベルトクリーナ保持装置に強固に取付けることができず、ベルトクリーナが回転する問題があった。
特開2015−174702号広報において、架台の両端に、断面が四角形の支持軸が接合され、支持軸は、支持金具に高さ調節可能に取り付けられた溝型受け具に載置されており、該溝型受け具には架台の高さを調整するためのアジャストボルトと支持軸を固定するための側面固定ボルトが取り付けられたベルトクリーナが提案されている。この方法では、支持軸が角パイプのため、掻き取り部を回転させることができないため、掻き取り部とベルトの角度調整ができなかった。
特開2016−000645号広報において、戻り側ベルトの幅方向の両端に、支持金具が配設されており、該支持金具には高さ調整自在な溝型受け具が位置決めボルトで取り付けられ、四角枠を嵌めた丸パイプが載置されており、溝型受け具の下面の高さ調整ボルトで丸パイプを上昇させることにより、ベルトクリーナの高さ調整をする方法が提案されている。この方法では、高さ調整ボルトで高さ調整する前に、溝形受け具と支持金具の固定を緩める必要があり、安全の面からベルト稼働中にベルトクリーナの高さ調整は不可能であった。
特開2017−071453号広報において、架台の両端に取付けられた支持パイプは、溝型基体の内側に溶接したUボルトと該Uボルトに嵌装されたパイプ押え板からなるパイプクランプに挟み込まれて固定され、パイプクランプ置台の底板荷も受けられた高さ調整用の高さ調整ボルトにより、ベルトクリーナの高さ調整する方法が提案されている。この方法においては、溝型基体の側面に取り付けられた締め付けボルトを緩めて、パイプクランプ置台から解放しないと、ベルトクリーナの高さ調整ができなかった。このため、ベルト稼働中のベルトクリーナの高さ調整は安全の面から不可能であった。
特開2015−174702号広報 特開2016−000645号広報 特開2017−071453号広報
本発明は以下の課題を解決するものである。(1)ベルトコンベアを停止させることなく、稼動中に、ベルトクリーナの高さ調整ができるようにし、掻き取り状況を観察しながら、チップと戻り側ベルト表面の最適な当接状態を設定できるようにする。(2)保持装置の回転機構により、ベルトクリーナを保持装置に取付ける際に生じる片当たりを解消し、高さ調整ボルトと高さ調整ナットによる、ベルトクリーナの高さ調整を円滑に行う。(3)ベルトコンベア稼動中に、ベルトクリーナに支持パイプを保持している保持装置が緩んで、掻き取り部と戻り側ベルトの押圧力が減少し、掻き取り性能が低下しないようにする。(4)ベルトクリーナの現場取付けを、安全に且つ短時間に行えるようにする。(5)ベルトクリーナの取付け部をコンパクトにして、狭いスペースに取り付け可能にする。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、戻り側ベルトの幅方向に配設された架台に、掻き取り体を列設したベルトクリーナを、前記架台の両端に取り付けた支持パイプを保持して、前記戻り側ベルトの下面に固定するためのベルトクリーナ保持装置において、該ベルトクリーナ保持装置は、受け台と受け台基部からなり、前記受け台は、円筒基部に設けた前記支持パイプを受ける受け座と、前記支持パイプを鋏んで、前記受け座に押し付ける鋏み板と、該鋏み板と前記支持パイプを前記受け座に締め付け固定するために、前記円筒基部に取付けられている締め付けボルトと、前記円筒基部の底板に固定され、前記受け台を昇降させて、ベルトクリーナの高さを調整する高さ調整用ボルト、及び前記高さ調整ボルトに螺合された高さ調整ナットからなり、前記受け台基部は、垂直板と上水平板と下水平板からなり、前記上水平板と前記下水平板には、同一軸心上にそれぞれ上貫通孔と下貫通孔が設けられ、該上貫通孔と下貫通孔に、前記受け台の前記高さ調整ボルトが貫通されており、前記上水平板と前記下水平板の間には、前記高さ調整ボルトに螺合した前記高さ調整ナットが挿入されており、該高さ調整ナットを回転せしめることにより、前記高さ調整ボルトが昇降し、前記受け台を昇降せしめて、前記ベルトクリーナの高さ調整を可能にしたことを特徴とするベルトクリーナ保持装置である。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記受け台基部の前記上水平板の上には、パイプを軸方向に直角に切断した円筒ガイドが載置固定され、該円筒ガイドと、前記上水平板の前記上貫通孔と前記下水平板の前記下貫通孔は同一軸心上にあり、該円筒ガイドの片側端面には、前記円筒基部の受け座よりも大きな半円形の切り込みが、前記支持パイプの軸方向に2カ所設けられ、該切り込みの中に、前記支持パイプが該切り込みと干渉することなく収納できるようになっており、前記円筒ガイドには、前記受け台が挿入され、前記受け台が、前記高さ調整ボルトにより昇降する際に、前記円筒ガイドにガイドされることを特徴とするベルトクリーナ保持装置である。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、前記高さ調整ナットはウォームホイールであり、該ウォームホイールの軸孔の内面にはネジが形成されており、該ネジは前記高さ調整ボルトに螺合されており、前記ウォームホイールにはウォームギヤが噛み合っており、該ウォームギヤを回転させることにより、前記ウォームホイールを回転させ、前記高さ調整ボルトを昇降せしめて、前記ベルトクリーナを昇降させることを特徴とするベルトクリーナ保持装置である。
第1の解決手段による効果は以下である。(1)受け台の下部には、高さ調整ボルトが取付けられ、高さ調整ボルトは、高さ調整ナットが螺合され、高さ調整ナットは、上水平板と下水平板に鋏まれているので、高さ調整ナットを回転させると、高さ調整ナットは下水平板を押し付けながら、高さ調整ボルトを上昇させることができる。このため、ベルト稼働中であっても、高さ調整ナットだけを回転させることにより、ベルトクリーナの高さ調整を安全に、簡単にできる。(2)受け台が、戻り側ベルトから受ける水平力やスラスト力によって、上方に浮き上がろうとしても、高さ調整ナットは上水平板によって拘束されているので、受け台が抜け出ることはない。(3)受け台は、受け台基部の上に回転自在に取付けられていることから、戻り側ベルトの両側に取付けた支持パイプと受け台基部の取付け精度が悪くても、受け台がわずかに回転することにより、支持パイプと受け台基部に生じるモーメントによる拘束力を解放できる。支持パイプと受け台基部がこねると、高さ調整ボルトによる高さ調整作業が困難となる。(4)高さ調整ボルトは、上水平板と下水平板の2枚の板で支持され、転倒モーメントを受ける構造となっており、戻り側ベルトの水平力やスラスト力を受けても、受け台が倒れることはない。
第2の解決手段による効果は以下である。(1)パイプの軸直角に切断したパイプの側面に、支持パイプの外径よりもわずかに大きな半円形の切り欠きを設けて、支持パイプ受け部を形成し、且つ、受け部を2箇所設けているので、支持パイプを確実に固定できる。(2)ガイドパイプは、受け台よりも内径の大きなパイプを軸直角に切断した円筒形であり、受け台も円筒形であることから、戻り側ベルトから受ける水平力やスラスト力により、受け台が受ける回転モーメントや転倒モーメントを受けることができる。(3)受け台とガイドパイプは円筒形で形成されているので、高さ調整ボルトで受け台を昇降させる際に、ガイドパイプは受け台を円滑にガイドできる。(4)ガイドパイプ側面と垂直板をリブで接続することにより、ベルトクリーナが戻り側ベルトから受ける垂直力や水平力やスラスト力に対して、受け台基部の剛性を高めることができる。
第3の解決手段による効果は、ウォーム歯車とウォームギヤの組み合わせにより、小さな力で且つ、微細な精度で高さ調整ボルトを調節できることである。
両側にベルトクリーナ保持装置を設けたベルトクリーナの斜視図。 ベルトクリーナ保持装置の縦断面図。 受け台の正面図で縦部分断面図。 受け台の平面図。 受け台の側面図。 受け台基部の縦断面図。 受け台基部の最下点と最上点の位置説明図。 ベルトクリーナ保持装置の斜視図。 受け台基部に円筒ガイドを載置した縦断面図。 ベルトクリーナ保持装置の縦断面図。 ベルトクリーナ保持装置の横断面図。 受け台を円筒ガイドに挿入時の最下点と最上点の説明図。 スペーサ挿入時のベルトクリーナ保持装置の縦断面図。 ウォームギヤとウォームホイール取付け時のクリーナ保持装置の縦断面図。
本発明の実施形態を請求項1〜3及び図1〜14に基づいて説明する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、戻り側ベルト30の幅方向に配設された架台40に、掻き取り体20を列設したベルトクリーナ10を、前記架台40の両端に取り付けた支持パイプ50を保持して、前記戻り側ベルト30の下面に固定するためのベルトクリーナ保持装置100において、該ベルトクリーナ保持装置100は、受け台110と受け台基部120からなり、前記受け台110は、パイプを軸方向に直角に切断した円筒基部111からなり、該円筒基部111の片側端面には、前記支持パイプ50の外径より大きな半円形の前記支持パイプ50を受ける2カ所の受け座111aと、前記支持パイプ50を鋏んで、前記受け座111aに押し付ける鋏み板130と、該鋏み板130と前記支持パイプ50を前記受け座111aに締め付け固定するために、前記円筒基部111に取付けられている締め付けボルト112と、前記円筒基部111の底板113に固定され、前記受け台110を昇降させて、ベルトクリーナ10の高さを調整する高さ調整用のボルト114、及び該高さ調整ボルト114に螺合された高さ調整ナット115からなり、前記受け台基部120は、垂直板121と上水平板122と下水平板123からなり、前記上水平板122と前記下水平板123には、同一軸心上にそれぞれ上貫通孔122aと下貫通孔123aが設けられ、該上貫通孔122aと下貫通孔123aに、前記受け台110の前記高さ調整ボルト115が貫通されており、前記上水平板122と前記下水平板123の間には、前記高さ調整ボルト114に螺合した前記高さ調整ナット115が挿入されており、該高さ調整ナット115を回転せしめることにより、前記高さ調整ボルト114が昇降し、前記受け台110を昇降せしめて、前記ベルトクリーナ10の高さ調整を可能にしたことを特徴とするベルトクリーナ保持装置100である。
図1は、ベルトクリーナ10の斜視図を示している。ベルトクリーナ10は、戻り側ベルト30の幅方向に配設された架台40に、自由側端末20aに耐磨耗材からなるチップ21を取り付けた複数の掻き取り体20を列設し、戻り側ベルト30の表面に当接して、付着物を掻き取る構造が多用されている。架台40の両端には、支持パイプ50が取り付けられ、支持パイプ50はベルトクリーナ保持装置100で保持され、ベルトクリーナ保持装置100はコンベアフレーム60などに取り付けられている。
図2は、ベルトクリーナ保持装置100の縦断面図である。ベルトクリーナ保持装置100は受け台110と受け台基部120で構成されている。受け台110は、受け台基部120の上水平板122と下水平板123に設けた上貫通孔122aと下貫通孔123aに、円筒基部111の底板113に設けた高さ調整ボルト114を貫通せしめて、受け台基部120に回転自在に保持される。高さ調整ボルト114は受け台110の底板113に溶接などで一体的に固定され、上水平板と下水平板の間に、高さ調整ボルト114に螺合した高さ調整ナット115が挿入されている。上水平板122が高さ調整ナット115のストッパーとなるため、戻り側ベルト30からの振動などで、受け台110が受け台基部120から抜け出して外れることがない。
受け台110が回転自在に受け台基部120に取付けられることにより、ベルトクリーナ10を戻り側ベルト30の下部に据え付ける際に、受け台基部120と支持パイプ50の直角度が確保できなくても、受け台110がわずかに回転することにより、受け台基部120との間に無理な捻り力が生じず、ベルトクリーナ10を戻り側ベルト30の幅方向に平行に取付けることができる。又、高さ調整ナット115を回転させて、高さ調整ボルト114を昇降させる際にも、受け台110に受け台基部120からの捻れなどの拘束力が作用しないために、円滑な作動ができる。
高さ調整ナット115と上水平板122との間には、間隙Gが生じ、受け台110が隙間Gだけ浮き上がる危険性がある。又、戻り側ベルト30から受ける力により、受け台110が振動し、掻き取り性能が低下する問題がある。このため、図13に示すように、高さ調整ナット115の上部に上スペーサ116を挿入するのがよい。又、高さ調整ナット115の下部には、高さ調整の際に高さ調整ナット115の回転を円滑にするために、下スペーサ117を挿入するのがよい。上スペーサ116や下スペーサ117を挿入した場合でも、高さ調整ナット115の回転は自在である。又、上スペーサ116や下スペーサ117をスラストベアリングにすることにより、高さ調整ナット115の回転をより円滑に行うことができる。
図3は受け台110の正面図で、片側断面図である。受け台110の円筒基部111は、パイプを軸方向に直角に切断した円筒形である。円筒基部111の片側端面には、支持パイプ50の外形50aよりもわずかに大きな半円形が、支持パイプ50の軸方向に2カ所切り込まれ、支持パイプ50の受け座111aを形成している。円筒基部111の端面には、締め付けボルト112が2本取付けられており、締め付けボルト112には、鋏み板130の貫通孔131aを通して鋏み板130が挿入され、鋏み板130と受け座111aで支持パイプ50を締め付けて、支持パイプ50を受け台110に固定する。鋏み板130は、押え板131と円弧板132から構成され、円弧板132は押え板131に溶接で強固に固定される。円弧板132は、支持パイプ50の外径50aと同等もしくはわずかに大きな円弧がよい。円弧板132と支持パイプ50との密着性がよいほど、支持パイプ50と円弧板132との摩擦力が大きくなり、戻り側ベルト30の回転モーメントに対する回転抵抗力が向上する。円筒基部111の片側には底板113が溶接固定されている。底板113には高さ調整ボルト114が溶接などで固定されている。
図4は、図3のA−A断面図である。図5は、受け台110の側面図である。底板113には切り欠き113aが設けられ、円筒基部111には開口部113bが設けられている。底板113の上にダストが堆積するからである。締め付けボルト112は、円筒基部111の側面を切り欠いて溶接により取付けるのがよい。溶接部112a面積が大きくなり、締め付けボルト112の取付け強度が向上するからである。
図6は、受け台基部120の縦断面図である。受け台基部120は、受け台基部120をコンベアフレーム60などに取付けるための垂直板121と、受け台110を支持するための上水平板122と下水平板123からなっている。上水平板122と下水平板123は曲げ強度を向上させるために補強材124で連結されている。垂直板121には貫通孔121aが設けられ、ボルト125でコンベアフレーム60などに取付けられる。上水平板122と下水平板123には、同一軸心120a上に上貫通孔122aと下貫通孔123aが設けられている。上貫通孔122aと下貫通孔123aには、高さ調整ボルト114が挿入され、且つ、高さ調整ボルト114に螺合する高さ調整ナット115が、上水平板122と下水平板123の間に収納される。
図7は、受け台110が高さ調整ボルト114で上昇する場合の、受け台基部120の最下点と最上点の位置を説明する図である。図7(a)は受け台110が最下点にある場合を示す。図7(b)は、受け台110がストロークS上昇して、最上点にある場合を示す。高さ調整ナット114を回転することにより、高さ調整ナット114は下水平板123に押し付けられ、高さ調整ボルト114が上昇し、受け台110及び、受け台110に保持されている支持パイプ50を上昇させる。上昇ストロークは10〜30mmである。10mmより小さいと、戻り側ベルト30の摩耗やトラフ癖による変形に追随できない。30mmより大きいと、戻り側ベルト30から受ける水平力により生じる曲げモーメントが大きくなり、高さ調整ボルト114の曲げ強度が不足する。受け台110の傾きを小さくするためには、高さ調整ボルト114と上貫通孔123aと下貫通孔123aの隙間をできるだけ小さくするのがよい。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記受け台基部120の前記上水平板122の上には、パイプを軸方向に直角に切断した円筒ガイド126が載置固定され、該円筒ガイド126と、前記上水平板122の前記上貫通孔122aと前記下水平板123の前記下貫通孔123aは同一軸心120a上にあり、該円筒ガイド126の片側端面には、前記円筒基部111の受け座111aよりも大きな半円形の切り込み126aが、前記支持パイプの軸方向に2カ所設けられ、該切り込み126aの中に、前記支持パイプ50が該切り込み126aと干渉することなく収納できるようになっており、前記円筒ガイド126には、前記受け台110が挿入され、前記受け台110が、前記高さ調整ボルト114により昇降する際に、前記円筒ガイド126により、ガイドされることを特徴とするベルトクリーナ保持装置100である。
図8は、ベルトクリーナ保持装置100の斜視図である。支持パイプ50は、受け台110の円筒基部111の受け座111aに載置され、鋏み板130の押え板131により押し付けられ、円弧板132と受け座111aに強固に固定される。受け台110は、受け台基部120に固定された円筒ガイド126に挿入され、支持パイプ50を保持する。
図9は、受け台基部120に円筒ガイド126を載置した正面図で、部分的に縦断面している。受け台基部は、垂直板と上水平板と下水平板と円筒ガイド円筒からなっている。円筒ガイド126はパイプを軸方向に直角に切断した円筒である。円筒ガイド126の片側の端面には、受け台110の受け座111aよりも大きな半径の切り欠き126aを、支持パイプ50の軸方向に2カ所設けている。切り欠き126aを設けることにより、支持パイプ50を、円筒ガイド126と干渉することなく収納できる。円筒ガイド126の片側端面は、受け台基部120に溶接固定されている。円筒ガイド126と上水平板122と垂直板121は連結材127で連結するのがよい。連結材127で円筒ガイド126を連結することにより、円筒ガイド126が受け台基部120の補強材となり、受け台110が戻り側ベルト30から受ける垂直力や曲げモーメントに対して、受け台110の傾きを防止できる。該円筒ガイド126と、前記上水平板122の前記上貫通孔122aと前記下水平板123の前記下貫通孔123aは同一軸心120a上になっている。
図10は、図8を部分的に縦断面した図である。図11は、図10のC−C断面図である。円筒ガイド126は、円筒基部111の外径よりわずかに大きな内径のパイプを使用する。円筒基部111と円筒ガイド126の隙間は1〜5mmが望ましい。1mmより小さいと、製作精度の制約から、円筒基部111と円筒ガイド126間に部分的な接触部が生じ、大きな摺動抵抗が生じる。又。5mm以上になると、円筒基部111が傾いて、円筒ガイド126と片当たりして大きな摺動抵抗を生じる。例えば、円筒基部111として、JIS G3454 STPG sch40 の60Aのパイプを使用した場合、外径76.3mmである。円筒ガイド126として、JIS G3452 SGP 80Aのパイプを使用した場合、内径は80.7mmである。内径と外径の差は、4.4mmとなり、片側2.2mmのクリアランスを確保することができる。又、円筒基部111が傾いた際に、支持パイプ50が切り欠126aきに干渉しないようにするため、切り欠き126aの大きさは円筒基部111の受け座111aより2〜5mm大きくするのがよい。
図12は、受け台110を円筒ガイド126に挿入時の最下点と最上点の説明図である。図12(a)は受け台110が最下点にある場合を示す。図12(b)は受け台110が、ストロークS上昇して、最上点にある場合を示す。受け台110が上昇する際に、受け台110は戻り側ベルト30の水平力によるモーメントを受けて傾くため、円滑な上昇が妨げられる。しかし、円筒ガイド126によって、倒れを防止できるので受け台110は円滑に上昇可能となる。又、円筒ガイド126は、受け台110が上昇後も、戻り側ベルト30による大きなモーメントに対して、強度部材となり受け台110の倒れを防止できる。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、前記高さ調整ナット115はウォームホイール140であり、該ウォームホイール140の軸孔140aの内面にはネジが形成されており、該ネジは前記高さ調整ボルト114に螺合されており、前記ウォームホイール140にはウォームギヤ150が噛み合っており、該ウォームギヤ150を回転させることにより、前記ウォームホイール140を回転させ、前記高さ調整ボルト114を昇降せしめて、前記受け台110を昇降せしめ、前記ベルトクリーナを昇降させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベルトクリーナ保持装置100である。
図14は、高さ調整ナット115の代わりに、ウォームホイール140とウォームギヤ150を組み合わせている。ウォームホイール140とウォームギヤ150の組み合わせにより、小さな力で且つ、微細な精度で高さ調整ボルト114を調節できる。
ウォームホイール140とウォームギヤ150の位置決めを確実にするため、ウォームホイール140の上下に上スペーサ116と下スペーサ117を挿入してもよい。スペーサ116,117により、ウォームホイール140とウォームギヤ150の噛み合い精度が向上する。又、ウォームホイール140の円滑な回転が可能となる。スペーサ116,117の代わりに、スラストベアリングを挿入することもできる。ウォームギヤ150は軸受け台151により支持される。又、ウォームギヤ150の回転を容易にするため、ハンドル152を設けてよい。又、ウォームギヤをモータで回転させることも可能である。モータなどを使用して電動化することにより、ベルトクリーナに作用する力や掻き取り状態などを測定し、信号化することにより、ベルトクリーナの高さ調整即ち掻き取り性能の調整を遠隔操作可能である。
10:ベルトクリーナ
20:掻き取り体
21:チップ
30:戻り側ベルト
40:架台
50:支持パイプ
50a:外径
60:コンベアフレーム
100:ベルトクリーナ保持装置
110:受け台
111:円筒基部
111a:受け座
112:締め付けボルト
112a:溶接部
113:底板
113a:切り欠き
113b:開口部
114:高さ調整ボルト
115:高さ調整ナット
116:上スペーサ
117:下スペーサ
120:受け台基部
120a:軸心
121:垂直板
122:上水平板
122a:上貫通孔
123:下水平板
123a:下貫通孔
124:補強材
125:ボルト
126:円筒ガイド
127:連結材
130:鋏み板
131:押え板
131a:貫通孔
132:円弧板
140:ウォームホイール
140a:軸孔
150:ウォームギヤ
151:軸受け台
152:ハンドル
G:隙間
S:ストローク

Claims (3)

  1. 戻り側ベルトの幅方向に配設された架台に、掻き取り体を列設したベルトクリーナを、前記架台の両端に取り付けた支持パイプを保持して、前記戻り側ベルトの下面に固定するためのベルトクリーナ保持装置において、該ベルトクリーナ保持装置は、受け台と受け台基部からなり、前記受け台は、パイプを軸方向に直角に切断した円筒基部からなり、該円筒基部の片側端面には、前記支持パイプの外径より大きな半円形の前記支持パイプを受ける2カ所の受け座と、前記支持パイプを鋏んで、前記受け座に押し付ける鋏み板と、該鋏み板と前記支持パイプを前記受け座に締め付け固定するために、前記円筒基部に取付けられている締め付けボルトと、前記円筒基部の底板に固定され、前記受け台を昇降させて、ベルトクリーナの高さを調整する高さ調整用ボルト、及び前記高さ調整ボルトに螺合された高さ調整ナットからなり、前記受け台基部は、垂直板と上水平板と下水平板からなり、前記上水平板と前記下水平板には、同一軸心上にそれぞれ上貫通孔と下貫通孔が設けられ、該上貫通孔と下貫通孔に、前記受け台の前記高さ調整ボルトが貫通されており、前記上水平板と前記下水平板の間に、前記高さ調整ボルトに螺合した前記高さ調整ナットが挿入されており、該高さ調整ナットを回転せしめることにより、前記高さ調整ボルトが昇降し、前記受け台を昇降せしめて、前記ベルトクリーナの高さ調整を可能にしたことを特徴とするベルトクリーナ保持装置
  2. 前記受け台基部の前記上水平板の上には、パイプを軸方向に直角に切断した円筒ガイドが載置固定され、該円筒ガイドと、前記上水平板の前記上貫通孔と前記下水平板の前記下貫通孔は同一軸心上にあり、該円筒ガイドの片側端面には、前記円筒基部の受け座よりも大きな半円形の切り込みが、前記支持パイプの軸方向に2カ所設けられ、該切り込みの中に、前記支持パイプが該切り込みと干渉することなく収納できるようになっており、前記円筒ガイドには、前記受け台が挿入され、前記受け台が、前記高さ調整ボルトにより昇降する際に、前記円筒ガイドにガイドされることを特徴とする請求項1記載のベルトクリーナ保持装置。
  3. 前記高さ調整ナットはウォームホイールであり、該ウォームホイールの軸孔の内面にはネジが形成されており、該ネジは前記高さ調整ボルトに螺合されており、前記ウォームホイールにはウォームギヤが噛み合っており、該ウォームギヤを回転させることにより、前記ウォームホイールを回転させ、前記高さ調整ボルトを昇降せしめて、前記ベルトクリーナを昇降させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベルトクリーナ保持装置。
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