JP6283261B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両に搭載されるアンテナ装置およびその製造方法に関する。
車両等には、ラジオ、テレビ、GPSおよび各種通信端末装置等、多くの送受信装置と、これら送受信装置に接続されるアンテナ装置とが搭載されている。この種のアンテナ装置は、車内に設置される場合を除いて防水機能が要求される。
この点につき、特許文献1には、薄板形状のアンテナエレメントの両面を防水フィルムにて覆う手法が開示されている。また、特許文献2には、基板および基板上に搭載された電子部品全体をモールド樹脂で覆う手法が開示されている。
特開2010−50886号公報(2010年3月4日公開) 特開2012−204263号公報(2012年10月22日公開)
防水フィルムを用いる特許文献1の構成は、使用環境によっては防水フィルムが剥離し易くなる等、防水性能に問題がある。また、アンテナパターンを樹脂モールド等で防水加工する場合には、アンテナパターンの凹凸が、ひけやうねりとなって樹脂モールドの表面に現れ、表面品質が低下するという問題がある。
本発明は、アンテナ装置の防水性能と表面品質を両立させることを目的とする。
本アンテナ装置は、対象物への取り付け面となる第1面およびその裏面となる第2面を有し、この第2面にアンテナ収納凹部が形成されたベース部材と、アンテナパターンの形成面およびその裏面となるアンテナパターンの非形成面を有し、アンテナパターンの形成面が上記アンテナ収納凹部の底面と向かい合うようにアンテナ収納凹部に収納されたアンテナ部材と、上記アンテナパターンの非形成面を覆うとともに上記アンテナ収納凹部を封止する樹脂製の封止部材とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、アンテナ部材が、アンテナパターンの形成面が上記アンテナ収納凹部の底面と向かい合うようにアンテナ収納凹部に収納された状態で、アンテナパターンの非形成面を覆うように樹脂製の封止部材が形成されている。したがって、アンテナパターンの凹凸が、ひけやうねりとなって封止部材の表面に現れることがない。これにより、アンテナ装置の防水性能と表面品質を両立させることができる。
本アンテナ装置では、上記封止部材は、射出成型されている構成とすることもできる。樹脂による射出成型ではアンテナパターンの凹凸が、ひけやうねりとなって封止部材の表面に現れるおそれがあるため、本アンテナ装置の構成が好適となる。
本アンテナ装置では、上記アンテナパターンに接続するケーブルの一部が、上記アンテナ収納凹部の底面に形成されたケーブル収容溝に収容されている構成とすることもできる。
このように、ケーブルの一部をケーブル収容溝に収納することで、アンテナパターンの形成面と上記アンテナ収納凹部の底面との密着性を高まる。これにより、第2面とアンテナパターンの非形成面とがずれた状態で封止部材が形成され、表面品質が低下するといった不具合を低減することができる。
本アンテナ装置では、上記ケーブルが、上記第2面のアンテナ収納凹部を取り囲む部分に形成されたケーブル引出溝を通って外部に引き出されている構成とすることもできる。
このように、ケーブルをケーブル引出溝に通して外部に引き出すことで、アンテナパターンの形成面と上記アンテナ収納凹部の底面との密着性を高まる。これにより、第2面とアンテナパターンの非形成面とがずれた状態で封止部材が形成され、表面品質が低下するといった不具合を低減することができる。
本アンテナ装置では、上記ベース部材の第1面は、上記ケーブル収容溝に対応する部分が膨らんでいる構成とすることもできる。
こうすれば、ベース部材の厚みが小さくても、ケーブルをケーブル収容溝に収容することができ、第2面とアンテナパターンの非形成面とがずれた状態で封止部材が形成され、表面品質が低下するといった不具合を低減することができる。
本アンテナ装置では、上記アンテナパターンが、上記アンテナ収納凹部の底面に設けられたパターン収納凹部に収納されている構成とすることもできる。
このように、アンテナパターンをパターン収納凹部に収納することで、アンテナパターンの形成面と上記アンテナ収納凹部の底面との密着性を高まる。これにより、第2面とアンテナパターンの非形成面とがずれた状態で封止部材が形成され、表面品質が低下するといった不具合を低減することができる。
本アンテナ装置では、上記ベース部材は、車両の窓枠の外側に取り付け可能に構成されていてもよい。車両の窓枠の外側にアンテナ装置を取り付ける場合は防水性能と表面品質の両立が要求されるため、本アンテナ装置の構成が好適となる。
本アンテナ装置の製造方法は、対象物への取り付け面となる第1面およびその裏面となる第2面を有し、第2面にアンテナ収納凹部が形成されたベース部材を準備し、アンテナパターンの形成面およびその裏面となるアンテナパターンの非形成面を有するアンテナ部材を、アンテナパターンの形成面が上記アンテナ収納凹部の底面と向かい合うようにアンテナ収納凹部に収納する工程と、上記ベース部材およびアンテナ部材を、アンテナ収納凹部にアンテナ部材が収納された状態で金型内に配置し、樹脂を用いた射出成形法により、アンテナパターンの非形成面を覆うとともに上記アンテナ収納凹部を封止する封止部材を形成する工程とを含むことを特徴とする。
上記製造方法では、アンテナ部材を、アンテナパターンの形成面が上記アンテナ収納凹部の底面と向かい合うようにアンテナ収納凹部に収納した状態で、アンテナパターンの非形成面を覆うように樹脂製の封止部材が形成している。したがって、アンテナパターンの凹凸が、ひけやうねりとなって封止部材の表面に現れることがない。これにより、アンテナ装置の防水性能と表面品質を両立させることができる。
本発明によれば、アンテナ装置の防水性能と表面品質を両立させることができる。
実施の形態1のアンテナ装置を示す分解斜視図である。 図1に示したアンテナ装置をBピラーに搭載した自動車を示す斜視図である。 実施の形態1のアンテナ装置を示す斜視図である。 図3のアンテナ装置のA−A線矢視断面である。 実施の形態1のアンテナ装置の変形例を示す断面図である。 実施の形態1のアンテナ装置の変形例を示す斜視図である。 実施の形態1のアンテナ装置の変形例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置の封止部材のゲート位置を示す断面図である。 実施の形態2のアンテナ装置を示す分解斜視図である。 実施の形態2のアンテナ装置を示す断面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の形態1を図面に基づいて以下に説明する。
(アンテナ装置の構成の概要)
図1は、実施の形態1のアンテナ装置10を示す分解斜視図である。図2は、図1に示したアンテナ装置10をBピラーに含む自動車20を示す斜視図である。
実施の形態1において、アンテナ装置10は図1・3に示した構成を有し、例えば、図2に示す自動車20のBピラーに搭載される。すなわち、ベース部材1、アンテナ部材2、および封止部材3を備えるアンテナ装置10は、ベース部材1が自動車20のBピラー(後部ドアの窓枠の縦部分)に取り付けられることで、Bピラーカバーとして機能する。
(ベース部材1)
ベース部材1は略表方形の板状であり、Bピラーの金属部分への取付面1aおよびその裏面となる収納面1bを有し、この収納面1bに、アンテナ収納凹部1cが形成されている。すなわち、ベース部材1は、アンテナ収容凹部1cの下部にあたる、略長方形の薄板部1xと、薄板部1xを取り囲む、額縁状の厚板部1yとを有している。
アンテナ収納凹部1cは、アンテナ部材2が隙間なく嵌る形状とされ、アンテナ部材2をアンテナ収納凹部1cに収納したときに、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(額縁状の厚板部1yの上面)とアンテナ部材2の上面(パターン非形成面2b)とが略面一になるように構成されている。
アンテナ収納凹部の底面1h(薄板部1xの上面)には、半田収納窪み1dと、半田収納窪み1dからベース部材の長手方向に伸び、アンテナ収納凹部1cの1辺に至るケーブル収納溝1eとが形成されている。
収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(額縁状の厚板部1yの上面)にはケーブル引出溝1fが形成されている。ケーブル引出溝1fの一端はケーブル収納溝1eと繋がり、他端はベース部材1の側面1zに達する。なお、ベース部材1の側面1zは、アンテナ装置10を車両20のBピラーの金属部分に取り付けたときの下端となる。
(アンテナ部材2)
アンテナ部材2は、例えば、長方形のFPC(Flexible Printed Circuits)であり、アンテナ基板2kと、アンテナ基板2k上に形成されたアンテナパターン2pとを備える。すなわち、アンテナ部材2の下面は、凹凸のあるアンテナパターン形成面2aであり、アンテナ部材2の上面は、凹凸のない、フラットなアンテナパターン非形成面2bとなっている。
アンテナ部材2は、アンテナパターン形成面2aとアンテナ収納凹部の底面1h(薄板部1xの上面)とが向かい合うように、アンテナ収納凹部1cに嵌め込まれ、収納される。このとき、アンテナパターン形成面2aおよびアンテナ収納凹部の底面1hのいずれかに接着剤を塗布しておくことで両者を接着固定することができる。
アンテナパターン2pは、半田部(図示せず)において同軸ケーブル5に接続され、同軸ケーブル5は、アンテナ部材2の長手方向に引き出される。半田部(図示せず)は、アンテナ収納凹部の底面1hに設けられた半田収容窪み1dに収容される。同軸ケーブル5の一部(根元部分:図示せず)は、アンテナ収納凹部の底面1hに設けられたケーブル収容溝1eに収容され、同軸ケーブル5の他の部分(図示部分含む)は、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(厚板部1yの上面)に形成されたケーブル引出溝1fを通って外部に引き出されている。
アンテナ部材2の形状は、長方形に限定されず、アンテナ装置10の平面形状に応じて適宜設定することができる。
同軸ケーブル5としては、高い耐熱性を有するPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やFEP(テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体)などのテフロン(登録商標)系の樹脂にて被覆されたものを使用することが好ましい。
(封止部材3)
封止部材3は、フラットなアンテナパターン非形成面2b、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(額縁状の厚板部1yの上面)、およびベース部材1の4つの側面(側面1zを含む)を覆うように形成され、アンテナ収納凹部1cを封止する。具体的には、ベース部材1およびアンテナ部材2を、アンテナ収納凹部1cにアンテナ部材2が収納された状態で金型内に配置し、樹脂を用いて封止部材3を射出成形する。なお、封止部材3が射出成型されると、ベース部材1の側面1zを覆う部分に、同軸ケーブル5の位置に対応する引出孔3aが形成される。
(ベース部材1および封止部材3の材料)
ベース部材1および封止部材3の材料には、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、ABSあるいはポリカーボネートを使用することができる。その他、例えば、ポリブチレンテレフタレートPBT等のポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレン等のポリオレフィン、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリケトン(PK)、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、フェノキシ樹脂、フッ素系樹脂、これら系統の熱可塑エラストマー等、これらの共重合体、変性体などの熱可塑性樹脂成分が、単独または2種類以上ブレンドされた樹脂を使用することができる。なお、各部材には、同一の樹脂、あるいは互いに異なる樹脂を適宜使用することができる。
(各部材の組み付け状態)
図3は、実施の形態1のアンテナ装置10(上記の各部材を組み付けた状態)を示す斜視図である。図4は、アンテナ装置10のA−A矢視断面図である。
図3・図4に示すように、ベース部材1のアンテナ収納凹部1cには、アンテナ部材2が、アンテナパターンの形成面2aとアンテナ収納凹部の底面1hとが向かい合うように収納され、同軸ケーブル5(根元部分)は、アンテナ収納凹部1cの底面1hに設けられたケーブル収容溝1eに収容される。そして、ベース部材1の上面、アンテナ部材2のパターン非形成面2b、およびベース部材1の4つの側面が、射出成型された封止部材3(樹脂)によって覆われ、アンテナ部材2の防水性が確保される。
図4の射出位置(長手方向の側面から射出)は一例であり、別の側面から射出することもできる。この場合は、ゲート跡が目立ちにくいアンテナ装置10の側面に残るため、望ましい。なお、ゲート跡が目立たない位置(例えば、ドアボディ内)にくることを条件に、アンテナ装置10の上面や下面からの射出も可能である。
(アンテナ装置10の製造方法)
以下に、アンテナ装置10の製造方法について説明する。
図1に示したアンテナ装置10の各部材のうち、ベース部材1およびアンテナ部材2並びに同軸ケーブル5は、あらかじめ成型されたものを用意する(第1の工程)。
次いで、アンテナ部材2を、アンテナパターン形成面2aがアンテナ収納凹部の底面1hと向かい合うようにアンテナ収納凹部1cに収納する。このとき、アンテナパターン形成面2aおよびアンテナ収納凹部1cの底面1hのいずれかに接着剤を塗布しておくことで、両者を接着固定する。さらに、アンテナ部材2の半田部(図示せず)を、アンテナ収納凹部の底面1hに設けられた半田収容窪み1dに収容し、同軸ケーブル5の一部(根元部分:図示せず)を、アンテナ収納凹部の底面1hに設けられたケーブル収容溝1eに収容し、同軸ケーブル5の他の部分(図示部分含む)は、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(厚板部1yの上面)に形成されたケーブル引出溝1fに通して外部に引き出す(第2の工程)。
次に、上記のように組み付けたベース部材1およびアンテナ部材2並びに同軸ケーブル5を、射出成形型のキャビティ(金型)内に配置する。その後、樹脂を用いた射出成形を行い、ベース部材1の上面、アンテナ部材2のパターン非形成面2b、およびベース部材1の4側面を覆う封止部材3を形成する(第3の工程)。
(実施の形態1のアンテナ装置10の利点)
実施の形態1では、アンテナ収納凹部1cは、アンテナ部材2が隙間なく嵌る形状とされ、アンテナ部材2をアンテナ収納凹部1cに収納したときに、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(厚板部1yの上面)とアンテナ部材2のパターン非形成面2bとが略面一になる。この状態で、ベース部材1の上面(厚板部1yの上面)および凹凸のないアンテナ部材2のパターン非形成面2bを覆うように封止部材3を射出成型するため、アンテナ装置10の外面となる封止部材表面3fをうねりや引け(凹凸)のないフラットな状態とすることができ、同時に十分な防水性能を確保することができる。
また、アンテナ部材2の半田部(図示せず)を、半田収容窪み1dに収容し、同軸ケーブル5の一部(根元部分)を、ケーブル収容溝1eに収容し、同軸ケーブル5の他の部分を、ケーブル引出溝1fに通して外部に引き出しているため、アンテナパターンの形成面2aとアンテナ収納凹部の底面1hとの密着性を高まる。これにより、収容面1bとアンテナパターンの非形成面2bとがずれた状態で封止部材3が形成され、表面品質が低下するといった不具合を低減することができる。
(アンテナ装置10の変形例)
図5は本実施の形態1の変形例を示す断面図である。同図に示すように、実施の形態1のアンテナ装置10では、ベース部材1の裏面(取付面1a)の、ケーブル収容溝1eに対応する部分を膨らませて畝状凸部1hとすることで、ケーブル収容溝1eを確保することもできる。こうすれば、ベース部材1の厚みが小さくても、同軸ケーブル5をケーブル収容溝1fに収めることができる。
半田窪み1dについても同様で、ベース部材1の裏面(取付面1a)の、半田収容窪み1dに対応する部分を膨らませることで、半田収容窪み1dを確保することもできる。こうすれば、ベース部材1の厚みが小さくても、半田部を半田収容窪み1dに収めることができる。
図1・3では、一例として、ベース部材1およびアンテナ装置10を直方体形状としているがこれに限定されない。車両の金属ピラーの形状に合わせて、図6のように、ベース部材1、アンテナ部材2および封止部材3(これらを含むアンテナ装置10全体)を緩やかに湾曲させることもできる。
また、図7に示すように、ベース部材1、アンテナ部材2および封止部材3(これらを含むアンテナ装置10全体)の平面形状を、車両の金属ピラーの形状に合わせて、高さ方向に長い台形形状とすることもできる。この場合、封止部材3を射出形成する際のゲート位置は、図8(a)に示すように、封止部材3の4つの側面(上下左右)とすることができる。また、図8(b)に示すように、ドアボディ内に隠れる位置であれば、ゲート位置を上面とすることもできる。こうすれば、封止部材3のゲート跡が目立ちにくく、美観に優れたアンテナ装置10を実現することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の実施の形態2を図9・図10に基づいて以下に説明する。
(ベース部材1)
図9・10に示すように、ベース部材1は略表方形の板状であり、Bピラー(金属製窓枠の縦部分)への取付面1aおよびその裏面となる収納面1bを有し、この収納面1bに、アンテナ収納凹部1cが形成され、さらに、アンテナ収納凹部1cの底部に、パターン収容凹部1gが形成されている。
パターン収納凹部1gは、アンテナパターン2pが隙間なく嵌る形状とされ、アンテナ部材2をアンテナ収納凹部1cに収納したときに、アンテナパターン2pがパターン収納凹部1gに嵌まることで、アンテナ収容凹部の底面1sと、アンテナパターン形成面2aのアンテナパターン2pを取り囲む領域とが接するとともに、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分(額縁状の厚板部1yの上面)とアンテナ部材2のパターン非形成面2bとが略面一になるように構成されている。
パターン収納凹部の底面1sには、半田収納窪み1nと、半田収納窪み1nからベース部材1の長手方向に伸び、パターン収納凹部1gの1辺に至るケーブル収納溝1uが形成され、アンテナ収納凹部の底面1hには、ケーブル収納溝1uに繋がり、アンテナ収納凹部1cの1辺に至るケーブル収納溝1eが形成されている。
また、収納面1bのアンテナ収納凹部1cを取り囲む部分には、ケーブル収納溝1eに繋がり、ベース部材1の側面1zに達するケーブル引出溝1fが形成されている。
(各部材の組み付け状態)
図10は、アンテナ装置10の断面図(厚み方向に沿って切断した時の断面図)である。
図9・図10に示すように、ベース部材1のアンテナ収納凹部1cにアンテナ部材2が収容される際に、アンテナパターン2pがアンテナ収納凹部の底面1hのパターン収容凹部1gに収納される。また、アンテナパターン2pの半田部は、パターン収納凹部の底面1sに形成された半田収納窪み1nに収納され、同軸ケーブル5(根元部分)は、パターン収納凹部の底面1sに形成されたケーブル収容溝1uと、アンテナ収納凹部の底面1hに形成されたケーブル収容溝1eとに収容される。そして、ベース部材1の上面、アンテナ部材2のパターン非形成面2b、およびベース部材1の4つの側面が、射出成型された封止部材3(樹脂)によって覆われ、アンテナ部材2の防水性が確保される。
(実施の形態2のアンテナ装置10の利点)
実施の形態2では、アンテナ部材2をアンテナ収納凹部1cに収納したときに、アンテナパターン2pがパターン収納凹部1gに嵌まることで、アンテナ収容凹部の底面1sと、アンテナパターン形成面2aのアンテナパターン2pを取り囲む領域とが接するため、アンテナパターンの形成面2aとアンテナ収納凹部の底面1hとの密着性がより高まる。これにより、収容面1bとアンテナパターンの非形成面2bとがずれた状態で封止部材3が形成され、表面品質が低下するといった不具合をより低減することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、車載用の成形品に組み込まれるアンテナ装置として利用することができる。
1 ベース部材
1a 取付面
1b 収容面
1c アンテナ収容凹部
1d 半田収容窪み
1e ケーブル収納溝
1f ケーブル引出溝
2 アンテナ部材
2a アンテナパターンの形成面
2b アンテナパターンの非形成面
2p アンテナパターン
2k アンテナ基板
3 封止部材
5 同軸ケーブル
10 アンテナ装置

Claims (6)

  1. 対象物への取り付け面となる第1面およびその裏面となる第2面を有し、この第2面にアンテナ収納凹部が形成されたベース部材と、
    アンテナパターンの形成面およびその裏面となるアンテナパターンの非形成面を有し、アンテナパターンの形成面が上記アンテナ収納凹部の底面と向かい合うようにアンテナ収納凹部に収納されたアンテナ部材と、
    上記アンテナパターンの非形成面を覆うとともに上記アンテナ収納凹部を封止する樹脂製の封止部材とを備え
    上記アンテナパターンが、上記アンテナ収納凹部の底面に設けられたパターン収納凹部に収納されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記封止部材は、射出成型されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記アンテナパターンに接続するケーブルの一部が、上記アンテナ収納凹部の底面に形成されたケーブル収容溝に収容されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 上記ケーブルが、上記第2面のアンテナ収納凹部を取り囲む部分に形成されたケーブル引出溝を通って外部に引き出されていることを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 上記ベース部材の第1面は、上記ケーブル収容溝に対応する部分が膨らんでいることを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  6. 上記ベース部材は、車両の窓枠の外側に取り付け可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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