JP6282119B2 - 自動弁装置点検システム - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル等に設置された水噴霧設備の自動弁装置を点検する自動弁装置点検システムに関する。
従来、自動車専用道路等のトンネルには、トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両を守るため、非常用設備が設置されている。このような非常用設備としては、火災の監視と通報のため火災検知器や非常電話が設けられ、火災の消火や延焼防止のために消火栓装置、トンネル防護のための水噴霧ヘッドと自動弁装置等を備えた水噴霧設備が設けられる。
水噴霧設備は自動弁装置を消火栓装置と同様に例えば50メートル間隔で設置され、1台の自動弁装置は例えば5メートル間隔に配置した複数の水噴霧ヘッドから散水する機能を有する。トンネル内を所定距離単位で複数の防護区画を設定し、火災時には火災を検出した防護区画と隣接する防護区画に対応する自動弁装置を弁開放することで水噴霧ヘッドから散水を行う。
このようなトンネル内の非常用設備は、半年又は1年に一度、定期点検が実施される。水噴霧設備の自動弁装置を点検する際には、点検員がトンネル内に出向いて自動弁の2次側に設けているテスト用制水弁をハンドル操作により閉鎖し、自動弁とテスト用制水弁の間の配管から排水系に至るテスト放水用の経路を準備し、この状態で自動弁を起動して水噴霧ヘッドから実放水することなく排水系にテスト放水して動作性能を確認する。動作性能の確認には自動弁装置の2次側に試験用の圧力計または圧力センサを取り付け、起動弁を手動又は遠隔で開操作することにより自動弁を起動し、圧力調整弁による放水圧力の調整状態を圧力計で確認する。
点検が終了した場合は、起動弁を閉操作して自動弁を閉じ、更に閉鎖状態とした自動弁2次側のテスト用制水弁を再開放して定常監視状態に戻している。
ところで、自動弁装置を点検する際に点検員がトンネル内に出向いてテスト用制水弁等を開閉操作する手間を節減するため、遠隔から自動弁装置に制御信号を送出することで遠隔的にテスト用制水弁等を開閉制御して点検を行えるようにした自動弁装置の点検装置が提案されている。
特開2002−126120号公報
ところで、このような従来の自動弁装置の点検にあっては、点検中に火災等の非常事態が発生した場合の対処方法を考慮する必要がある。従来の作業員が現場で自動弁装置を点検する場合には、点検中に火災が発生した場合は作業員が自動弁を閉鎖しテスト用制水弁を開放して定常監視状態への復旧操作を行なうことで、火災に対し対応が可能となる。
また、自動弁装置を遠隔点検している場合には、自動弁装置を設置している現場に作業員がいないため、点検中の自動弁装置を遠隔復旧して火災に対処する必要がある。
この点検中の自動弁装置の遠隔復旧は、防災監視盤から火災検知信号を受信した場合に自動弁装置の点検を中止し、点検途中の状態にある自動弁装置を、点検前の定常監視状態に復旧させ、その後、防災受信盤から放水信号を受信した場合に自動弁を開制御して水噴霧ヘッドから放水する。
しかし、自動弁装置の点検を中止してから定常監視状態に復旧させる場合、自動弁装置の遠隔点検を中止した状態によっては、定常監視状態に復旧するまでに時間が長くかかる場合があり、火災対応までの時間遅れが問題となる。
例えば自動弁の二次側に設けたテスト用制水弁を定常監視状態に復旧する際には、テスト用制水弁の開閉に例えば十数秒かかり、テスト用制水弁を加圧水の供給状態の切換えにより開閉制御する装置の場合には、加圧水の供給と排出を行う切替弁の制御を含めると、定常監視状態への復帰時間がさらに長くなり、火災対応遅れが大きくなる問題がある。
本発明は、点検中に火災等の非常事態が発生したときに、遠隔点検を中止してから散水開始信号を受ければすぐに散水可能な散水待機状態に移行するまで、さらに散水待機状態から散水開始までの移行時間を短縮して火災対応の遅れ時間を最小限に抑える自動弁装置点検システムを提供することを目的とする。
本発明は、
水噴霧ヘッドに加圧水を供給して散水させる自動弁と、
水噴霧時又はテスト放水時に前記自動弁を開制御するパイロット弁と、
自動弁の二次側に配置され、定常時に開放され、テスト放水時に閉鎖されるテスト用制水弁と、
自動弁装置を点検する場合に、テスト用制水弁を閉鎖し、パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から排水側に加圧水を流してテスト放水し、テスト放水を終了する場合に、パイロット弁に閉制御を指示して自動弁を閉制御した後に、テスト用制水弁を開放する点検指示部と、
点検指示部による自動弁装置の点検中に点検中止を検知した場合に、放水待機状態に復旧させ、放水待機状態で放水開始信号を検知した場合に水噴霧ヘッドから加圧水を散水させる点検復旧放水指示部と、
を設けた自動弁装置点検システムに於いて、
点検復旧放水指示部は、パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から排水側に加圧水を流しているテスト放水の点検状態で点検中止を検知した場合(状態4)、点検状態を放水待機状態とし、放水待機状態で放水信号を検知した場合にテスト用制水弁を開放とし、自動弁の二次側から加圧水を水噴霧ヘッドに供給して散水する。
点検復旧放水指示部は、パイロット弁に閉制御を指示して自動弁を閉鎖している点検状態で前記点検を中止した場合(状態5)、パイロット弁に開制御を指示して自動弁を開状態とした放水待機状態に復旧させ、放水待機状態で放水信号を検知した場合に、テスト用制水弁を開放とし、自動弁の二次側から加圧水を水噴霧ヘッドに供給して散水する。
また、テスト用制水弁を開閉制御するピストン・シリンダ機構を備えた水圧アクチュエータ
定常時に水圧アクチュエータの第1シリンダ室に加圧水を供給すると共に第2シリンダ室を排水側に連通して開放方向に駆動する定常位置と、テスト放水時に点検指示部により前記第2シリンダ室に加圧水を供給すると共に前記第1シリンダ室を排水側に連通して閉鎖方向への駆動する点検位置とを切替える点検切替弁と
を備え、
点検復旧放水指示部は、点検を中止して放水待機状態で放水信号を検知した場合に点検切替弁の定常位置への切替えを指示して水圧アクチュエータの駆動でテスト用制水弁を開放し、自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水する。
点検切替弁は、
水圧アクチュエータの第1シリンダ室に加圧水を供給して開放方向に駆動する定常位置と、第2シリンダ室に加圧水を供給して閉鎖方向に駆動する点検位置とを切替える点検弁と、
水圧アクチュエータの第2シリンダ室を排水側に連通して開放方向への駆動を許容する定常位置と、水圧アクチュエータの第1シリンダ室を排水側に連通して閉鎖方向への駆動を許容する点検位置とを切替えるテスト放水弁と、
で構成され、
点検指示部は、テスト放水弁及び点検弁の順番に定常位置から点検位置へ切替えを指示してテスト用制水弁を閉鎖し、パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から排水側に加圧水を流してテスト放水し、テスト放水を終了する場合に、パイロット弁に閉制御を指示して自動弁を閉制御した後に、点検弁及びテスト放水弁の順番に点検位置から定常位置への切替えを指示してテスト用制水弁を開放し、
点検復旧放水指示部は、点検弁の点検位置への切替えを指示してからテスト用制水弁の開放を経て前記パイロット弁の開制御を指示する前までの間に、点検を中止した場合(状態3)、点検弁及びテスト放水弁の順番に定常位置への切替えを指示してテスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、放水待機状態で放水信号を検知した場合、前記パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から加圧水を水噴霧ヘッドに供給して散水する。
点検復旧放水指示部は、点検弁の定常位置への切替えを指示してからテスト放水弁の定常位置への切替えを指示する前までの間に、点検を中止した場合(状態6)、点検弁及びテスト放水弁の順番に定常位置への切替えを指示してテスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、放水待機状態で放水信号を検知した場合、パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から加圧水を水噴霧ヘッドに供給して散水する。
点検復旧放水指示部は、テスト放水弁の点検位置への切替えを指示してから点検弁の点検位置への切替えを指示する前までの間に、点検を中止した場合(状態2)、テスト放水弁に定常位置への切替えを指示してテスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、放水待機状態で放水信号を検知した場合、パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から加圧水を水噴霧ヘッドに供給して散水する。
点検復旧放水指示部は、テスト放水弁の定常位置への切替えを指示してからテスト用制水弁の開放を検知する前までの間に、点検を中止した場合(状態7)、テスト放水弁に定常位置への切替えを指示してテスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、放水待機状態で放水信号を検知した場合、パイロット弁に開制御を指示して自動弁の二次側から加圧水を水噴霧ヘッドに供給して散水する。
本発明によれば、自動弁装置の遠隔点検中に火災発生など非常事態が発生した場合、例えばパイロット弁に開制御して自動弁の二次側から排水側に加圧水を流しているテスト放水の点検状態(状態4)で、点検を中止した場合は、当該中止した点検状態を放水待機状態として維持し、自動弁を閉鎖する定常監視状態には復旧させず、自動弁を開放したままの放水待機状態とし、自動弁を閉鎖状態とする定常監視状態への復旧は行なわない。このテスト用制水弁を閉鎖状態とし且つ自動弁を開放とした放水待機状態で、放水信号を検知した場合に、テスト用制水弁を開放制御し、自動弁の定常監視状態への復旧時間を必要とすることなく、自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水する。このため火災検知により遠隔点検を中止してから定常監視状態に復旧するまでの時間を短縮して非常時の対応の遅れ時間を最小限に抑えることができる。
本発明による自動弁装置点検システムを備えた水噴霧設備の概略を示した説明図 図1に設けた自動弁装置の実施形態を示した説明図 図2に設けたテスト用制水弁に設けた水圧アクチュエータを取り出して実施形態を示した説明図 図2の実施形態におけるテスト放水動作を示した説明図 図1のセンタ装置と自動弁装置に設けた端末ユニットの詳細を示したブロック図 図5の実施形態による自動弁装置点検動作を示した動作フロー図 図6の状態4及び状態5で火災検知による点検を中止した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図 図6の状態3,6、状態2,7及び状態1,8で火災検知による点検を中止した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図 図5のセンタ装置に設けた点検復旧放水部による処理の概略を示したフローチャート
図1は本発明による自動弁装置点検システムを備えた水噴霧設備の概略を示した説明図である。図1において、自動弁装置1はトンネル側壁のコンクリート枠体に対し枠抜きされたスペースに例えば50メートル間隔で設置されている。自動弁装置1の一次側には給水配管8が接続され、給水配管8には所定圧力範囲、例えば0.7MPa〜1.77MPaの範囲となる加圧水(加圧消火用水)が充填されている。
自動弁装置1の二次側にはヘッド配管3が設けられ、ヘッド配管3はコンクリート側壁に沿って立ち上がった後に長手方向に分岐され、このヘッド配管3に所定間隔で複数の水噴霧ヘッド4が接続されている。
自動弁装置1には端末ユニット2が設けられ、伝送路9を介してセンタ装置5に接続されている。端末ユニット2はセンタ装置5からの水噴霧起動コマンドを含む電文を受信して自動弁装置1を起動して水噴霧ヘッド4から散水し、起動後に、圧力センサで検出した放水圧力を含む電文をセンタ装置5に伝送し、センタ装置5側で自動弁装置1の動作を表示する。
また端末ユニット2はセンタ装置5からの遠隔的な点検指示に伴う制御コマンドを含む電文を受信して自動弁装置1をテスト放水可能状態に動作した後に起動し、水噴霧ヘッド4から放水せずに排水側に加圧水を流すテスト放水を行い、テスト放水中に、自動弁装置1に設けた圧力センサで検出した放水圧力を含む電文をセンタ装置5に伝送し、センタ装置5側で自動弁装置1のテスト放水中の動作を表示する。
センタ装置5に対してはポンプ制御盤6と防災受信盤7が信号線接続されている。ポンプ制御盤6は、センタ装置5からの自動弁装置1の起動またはテスト放水に伴うポンプ起動信号を受けてポンプ設備を運転し、自動弁装置1へ通じる給水配管8に加圧水を供給する。
防災受信盤7は図示しないトンネル内に設置された火災検知装置からの火災信号を受信して火災警報を行うもので、火災警報に連動してセンタ装置5に火災信号を移報出力して、センタ装置5は火災発生地区に対応した自動弁装置1の遠隔起動を行わせる。なお、センタ装置5は防災受信盤7にその機能を組み込んで一体化しても良い。
図2は図1に設けた本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図である。図2において、自動弁装置1は開閉可能な弁体22を内部に有する自動弁10を備え、自動弁10は定常時は閉じており一次側には給水配管8が接続され、加圧水が充填されている。
自動弁10の二次側にはテスト用制水弁11が設けられ、その二次側に図1に示したようにヘッド配管3を介して複数の水噴霧ヘッド4を接続している。テスト用制水弁11は、定常時は全開としており、自動弁装置の点検時は閉鎖して水噴霧ヘッド4から実際に散水することなく、排水配管にテスト放水を行う。
ここで、自動弁10の圧力制御機構およびそのための制御機器を説明する。自動弁10の圧力制御機構14は、シリンダ室18内にピストン16を摺動自在に収納している。ピストン16は弁体22が連結しており、ピストン16の左側に備えたリターンスプリング20により弁閉方向に付勢して定常時は閉鎖している。自動弁10を開放するときは、ピストン16の右側のシリンダ室18に加圧水を供給することでリターンスプリング20に抗して弁体22を左側に移動することで開放する。
自動弁用圧力調整弁12は、自動弁10の二次側配管内の圧力を監視して、二次側圧力を所定圧力に維持するように自動弁10の弁体22の開度を制御する装置である。自動弁用圧力調整弁12は、4つポートを備えており、自動弁10の一次側と連通する一次側ポートP1、自動弁10の二次側と連通する二次側ポートP2とパイロットポートPL、自動弁のシリンダ室18に連通するシリンダポートCLを備える。自動弁10を閉じている定常時は、一次側ポートP1とシリンダポートCLが連通し、一次側ポートP1と二次側ポートP2の連通状態を閉鎖している。また、シリンダポートCLと二次側ポートP2は、他のポート同士が連通する時の水量と比較して極めて少ない量が流れるように連通している。自動弁用圧力調整弁12は二次側の加圧水をパイロットポートPLに取り込んで二次側圧力を監視している。
定常時から自動弁10を開放する水噴霧時の動作は、電動弁を用いたパイロット弁30をセンタ装置5からの遠隔起動による開操作で行われる。なお、パイロット弁30と並列に接続された手動起動弁32を手動操作で開放することもできる。パイロット弁30が開くと、一次側の加圧水が止め弁26、パイロット弁30、自動弁用圧力調整弁12(ポートP1より入力しポートCLから出力される)及びオリフィス28を介して自動弁10のシリンダ室18内のピストン16よりも右側の空間に供給され、ピストン16を左側にストロークして、弁体22を弁座からリフトして開放し、自動弁10の二次側に加圧水を供給し、水噴霧ヘッド4からトンネル内に散水させる。
ピストン16よりも右側のシリンダ室18内に加圧水が供給され続けると、自動弁10は全開方向に制御されるため、二次側の圧力値は一次側の圧力値に近付く。自動弁用圧力調整弁12のパイロットポートPLに入る加圧水は内部のダイアフラム室に入り、ダイアフラムの反対に設けたスプリングとの圧力比較により、二次側圧力が規定の圧力を超えるかを監視している。二次側の加圧水が上昇し、自動弁用圧力調整弁12のパイロットポートPLに入る二次側の圧力値が規定圧力より高くなった場合、自動弁用圧力調整弁12は一次側ポートP1とシリンダポートCLの間の流路を閉じると共に、シリンダポートCLと二次側ポートP2の連通量を定常時より多くする。
このためパイロット弁30から自動弁用圧力調整弁12を通って自動弁10のシリンダ室18に対する加圧水の供給が止まり、シリンダ室18の加圧水は自動弁用圧力調整弁12のシリンダポートCLを入り二次側ポートP2を通って二次側に排出することで圧力が下がり、リターンスプリング20によるピストン16の右側への戻りで弁体22の開度が小さくなる。これによって二次側圧力値が減少し、規定の圧力値に近づく。
二次側圧力値が規定の圧力値より小さくなると自動弁用圧力調整弁12の一次側ポートP1とシリンダポートCLが連通し、シリンダポートCLと二次側ポートP2の連通状態を定常時のように狭くする。これによってパイロット弁30を通る自動弁10の一次側加圧水がシリンダ室18に入り、自動弁10はふたたび開方向に動くことで弁体22の開度を大きくして二次側圧力を大きくする。このような自動弁用圧力調整弁12による自動弁10の開閉調整の繰り返しで二次側圧力を規定の圧力値に調整する。
水噴霧ヘッド4からの散水を停止したい場合にはパイロット弁30を遠隔的に閉制御する。パイロット弁30を閉じると自動弁10のリターンスプリング20により弁体22が閉止方向に移動し、シリンダ室18の加圧水が自動弁用圧力調整弁12のシリンダポートCLから入り、二次側圧力が低下していくことで定常状態になっている自動弁用圧力調整弁12のシリンダポートCLと二次側ポートP2の狭い連通状態を介して二次側に流れ、弁体22を緩やかに閉鎖する。なお、テスト放水時における自動弁10の起動動作及び停止動作も水噴霧時と同じになる。
次にテスト用制水弁11を説明する。テスト用制水弁11として本実施形態にあっては、全開時の流過面積が大きく圧力損失の少ないバタフライ弁を使用している。なお、全開時の流過面積が大きく圧力損失の少ない弁としては、バタフライ弁以外にボール弁があり、バタフライ弁に代えてボール弁を使用しても良い。
テスト用制水弁11には遠隔開閉操作を行うためにピストン・シリンダ機構を備えた水圧アクチュエータ34が設けられている。水圧アクチュエータ34の詳細は図3に示される。図3のシリンダ60の内部にピストン62を摺動自在に設け、ピストン62から外部に取り出したピストンロッド64の先端にガイドローラ66を設け、バタフライ弁体24の弁回転軸72に連結した回動レバー70の先端に設けたスライダ68をピストンロッド64のガイドローラ66に嵌め入れている。ここで、ピストンロッド64のガイドローラ66と回動レバー70のスライダ68の連結により、ピストン62の直線運動を弁回転軸72の回転運動に変換する変換機構が構成される。
シリンダ60はピストン62により弁開放時に加圧水が供給される第1シリンダ室61aと、弁閉鎖時に加圧水が供給される第2シリンダ室61bに分けられている。テスト用制水弁11を開操作する場合は、矢印Aで示すように第1シリンダ室61aに加圧水を供給すると同時に第2シリンダ室61bを点線の矢印aで示すように排水側に連通する。
このため第1シリンダ室61aに供給された加圧水によりピストン62は第2シリンダ室61bの水を排水しながら上方にストロークし、ピストンロッド64のガイドローラ66と回動レバー70のスライダ68の連結による変換機構を介して直線運動を弁回転軸72の左回転運動に変換し、バタフライ弁体24を開操作する。
テスト用制水弁11を閉操作する場合は、逆に第2シリンダ室61bに矢印Bに示すように加圧水を供給すると同時に第1シリンダ室61aを点線の矢印bで示すように排水側に連通する。
このため第2シリンダ室61bに供給された加圧水によりピストン62は第1シリンダ室61aの水を排水しながら下方にストロークし、ピストンロッド64のガイドローラ66と回動レバー70のスライダ68の連結による変換機構を介して直線運動を弁回転軸72の右回転運動に変換し、バタフライ弁体24を閉操作する。この開閉操作に伴う弁回転軸72の回転角は概ね90度となる。
なお、水圧アクチュエータは図3に限定されず、適宜のピストン・シリンダ機構を用いることができる。
再び図2を参照するに、テスト用制水弁11に設けた水圧アクチュエータ34にはリミットスイッチ25が設けられ、バタフライ弁体の全開位置及び全閉位置を検知し、全開検知信号または全閉検知信号を出力する。具体的には、図3に示したピストンロッド64又は回動レバー70などの全開位置でオンするリミットスイッチと、全閉位置でオンするリミットスイッチを設ける。
テスト用制水弁11に設けた水圧アクチュエータ34を駆動制御する機器として、本実施形態にあっては、水圧アクチュエータ用圧力調整弁36、点検弁40およびテスト放水弁42を設けている。なお、テスト放水弁42は、本来、自動弁10のテスト放水における排水側への経路を形成するものであるが、水圧アクチュエータ34を開閉操作する際の排水側への経路切り替えにも利用している。また点検弁40及びテスト放水弁42は請求項における点検切替弁を構成する。
水圧アクチュエータ用圧力調整弁36は自動弁10に対する給水配管8からの加圧水を止め弁26を介して導入し、導入圧より低い所定圧に調整した加圧水を点検弁40のポートaに供給している。なお、このとき水圧アクチュエータ34のピストン62の移動速度を制御するために、点検弁40の一次側或いは二次側にオリフィス38若しくはニードル弁を設けてもよい。
ここで、一次側加圧水は例えば0.70MPa〜1.77MPaの比較的高い圧力範囲をもつが、このような高い水圧を水圧アクチュエータ34に加えると、例えば許容最大圧(耐圧)を例えば2.66MPaとする堅牢な構造を必要とし、水圧アクチュエータ34が大型化してコストアップになる。
これに対し本実施形態にあっては、水圧アクチュエータ用圧力調整弁36が調整する設定圧を一次側加圧水の圧力範囲より低い例えば0.50MPaに設定しており、このため水圧駆動する水圧アクチュエータ34の許容最大圧(耐圧)を例えば1.05MPaと半減でき、その分、水圧アクチュエータ34の強度を低下することができ、小型軽量化によりコストダウンすることができる。
なお、水圧アクチュエータ用圧力調整弁36は、その二次側の水圧アクチュエータ34のいずれか一方のシリンダ室に加圧水を充填すると、水圧アクチュエータ用圧力調整弁36の二次側圧力が所定圧力よりも高くなったことを検知して水圧アクチュエータ用圧力調整弁36内部に設けた弁体を閉鎖する。この水圧アクチュエータ用圧力調整弁36の閉鎖により、充填した側のシリンダ室に加圧水を継続して充填することで、テスト用制水弁11の開閉状態を保持する。
点検弁40は遠隔操作可能な電動式の三方切替弁を使用している。定常時、テスト用制水弁11は全開状態に保たれることから、点検弁40はポートaをポートbに連通する定常位置、即ち、水圧アクチュエータ用圧力調整弁36で調整した加圧水を水圧アクチュエータ34に供給して開操作する定常位置に切替えている。この定常位置は図3の水圧アクチュエータ34の場合、第1シリンダ室61aに加圧水を供給してピストン62を上方にストロークさせる開位置となる。
またテスト放水時、テスト用制水弁11は水噴霧ヘッドからの実放水を阻止するために全閉状態に保たれることから、点検弁40はポートbを切り離し、ポートaをポートcに連通する点検位置、即ち、水圧アクチュエータ用圧力調整弁36で調整した加圧水を水圧アクチュエータ34に供給して閉操作する点検位置に切替えている。この点検位置は図3の水圧アクチュエータ34の場合、第2シリンダ室61bに加圧水を供給してピストン62を下方にストロークさせる閉位置となる。
テスト放水弁42は遠隔操作可能な電動式の三方切替弁を使用している。定常時、自動弁10の弁体22は閉状態に保たれ、同時にテスト用制水弁11は開状態に保たれており、テスト用制水弁11に設けた水圧アクチュエータ34のシリンダ室の一方を排水側に連通させる必要があることから、テスト放水弁42はポートbをポートaに連通する定常位置、即ち水圧アクチュエータ34を開操作するための排水側に連通する定常位置に切り替わっている。このテスト放水弁42の定常位置は、図3の水圧アクチュエータ34の場合、第2シリンダ室61bの水を排水してピストン62を上方にストロークさせて全開状態を保持する切替位置となる。
またテスト放水時には、テスト用制水弁11は水噴霧ヘッドからの実放水を阻止するために閉操作され、続いて自動弁10の起動により調圧された二次側加圧水を排水側に流すテスト放水を行う。このテスト放水のため自動弁10の二次側からテスト放水配管55が引き出され、逆止弁50を介してテスト放水弁42のポートcに接続している。
このためテスト放水時、テスト放水弁42はポートcをポートaに連通する点検位置に切り替わっている。テスト放水弁42の点検位置は、テスト用制水弁11を閉鎖するために水圧アクチュエータ34を閉操作した場合の排水経路を形成する。
即ち、水圧アクチュエータ34の閉操作で流出された水を逆止弁52を介してテスト放水弁42のポートcに加え、点検位置への切り替えで連通しているポートaを介して排水側に流す。図3の水圧アクチュエータ34の場合、閉操作の際には第1シリンダ室61aの水をテスト放水弁42を介して排水してピストン62を下方にストロークさせて閉操作を行う。
またテスト用制水弁11の閉操作が完了すると、後の説明で明らかにするように、パイロット弁30を遠隔的に開操作することにより、自動弁10の開制御が行われ、このときテスト放水弁42はポートcをポートaに連通する点検位置に切り替わってテスト放水経路を形成しており、自動弁10の二次側に調圧供給された二次側加圧水は、テスト放水配管55、逆止弁50及びテスト放水弁42を介して排水側に流れるテスト放水が行われる。
なお、逆止弁52は自動弁10のテスト放水による二次側加圧水が閉操作を保持している水圧アクチュエータ34に回り込まないようにし、また逆止弁50は水圧アクチュエータ34からの排水が自動弁10の二次側に回り込まないようしている。
また、自動弁10の二次側から引き出したテスト放水配管55に対して自動排水弁54を設けている。自動排水弁54は自動弁10が閉鎖している定常時の圧力がない状態で開放し、テスト放水あるいは実火災時の放水による自動弁10から二次側加圧水が出力されると閉鎖し、テスト放水や実火災時放水が停止されたあとのヘッド配管3内の水を排水するために設けられている。
自動弁10の二次側から引き出したテスト放水配管55に対しては圧力センサ44が設けられている。パイロット弁30の開放に伴う自動弁10の開放により、水噴霧ヘッドから消火用水が散水されたとき、二次側の放水圧力が圧力センサ44に導入され、圧力センサ44は水噴霧ヘッドからの放水圧力を検出し、端末ユニット2を介して図1のセンタ装置5に放水圧力の検出情報を含む電文を送信する。これを受けてセンタ装置5にあっては、圧力センサ44で検出した放水圧力に基づき放水動作確認表示を行うことになる。
図4は図1の実施形態について遠隔的な点検指示により自動弁装置をテスト放水動作に切替えた状態を示している。テスト放水時には、まず点検弁40がポートaをポートcに連通する点検位置に切替えられ、またテスト放水弁42もポートcをポートaに連通する点検位置に切替えられる。
このため水圧アクチュエータ用圧力調整弁36で一次側圧力に対し低い設定圧に調整された加圧水は、点検弁40から水圧アクチュエータ34を閉操作するシリンダ室側、図3の第2シリンダ室61bに矢印Bに示すように供給される。同時に、第1シリンダ室61aは点線の矢印bに示すように、テスト放水弁42を介して排水側に連通し、第1シリンダ室61aの水は排水側に流れ出す。これによってピストン62は下方にストロークし、ピストンロッド64、ガイドローラ66及び回動レバー70を介して弁回転軸72を時計回りに回動し、バタフライ弁体24を閉鎖位置に回動し、テスト用制水弁11が閉鎖する。
テスト用制水弁11の閉鎖が完了してリミットスイッチ25により全閉を検知すると、パイロット弁30に開制御信号が与えられて開動作し、自動弁用圧力調整弁12と自動弁10の圧力制御機構14の動作を通じて弁体22が開放されると同時に二次側圧力を所定の設定圧に調整する圧力調整制御が行われ、自動弁10の二次側に供給された加圧水は、テスト放水配管55、逆止弁50及びテスト放水弁42を通って排水側に流れ、水噴霧ヘッドから噴霧することなくテスト放水を行うことができる。このテスト放水時のテスト放水配管55内の圧力を圧力センサ44で測定することで放水圧力が正しいか点検することができる。
図5は図1のセンタ装置と自動弁装置に設けた端末ユニットの詳細を示したブロック図である。これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる。また各機能のそれぞれの一部または全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであっても、ハードウェアによって実行されるものであっても良い。
図5において、自動弁装置側の端末ユニット2には端末伝送部86と端末処理部84が設けられ、端末処理部84に対しては制御負荷としてパイロット弁30、点検弁40及びテスト放水弁42が設けられ、またセンサとしてテスト用制水弁のリミットスイッチ(全開検出リミットスイッチと全閉検出リミットスイッチを含む)25、圧力センサ44及び圧力スイッチ48が設けられている。端末処理部84にはコンピュータのCPUによるプログラムの実行で実現される機能として、水噴霧制御部88及びテスト放水制御部90が設けられている。
一方、センタ装置5にはセンタ伝送部92とセンタ処理部94が設けられ、センタ処理部94に対しては表示部100、操作部102、警報部104、更に記憶部106が接続されている。表示部100は例えば操作部102を兼ねたタッチパネル付きの液晶表示パネルで構成される。
センタ処理部94にはコンピュータのCPUによるプログラムの実行で実現される機能として、水噴霧指示部95、点検指示部96及び点検復旧放水指示部98を設けている。
ここで、点検指示部96は自動点検を行い、この自動点検には、例えば順次点検、並列点検、個別点検などがあり、自動点検開始操作を行うと、所定の点検手順に従って制御コマンドを含む電文を送信して自動弁装置のテスト放水を自動的に行わせる。
また本実施形態の点検システムにあっては、自動弁装置の手動点検も可能であり、手動点検にあっては、所定の点検手順に従って例えば点検画面に表示された操作部位を点検員が操作して遠隔点検を行うが、この機能は省略している。
センタ処理部94に設けた水噴霧指示部95は、防災受信盤7から移報出力された火災信号を受信した場合に表示部100に火災地区表示を行い、且つ警報部104から火災警報を出した際に、火災警報内容を確認した担当員が、操作部102により火災発報地区に対応した自動弁装置を指定した自動弁起動操作を行うことで放水信号が出力され、この放水信号を受信した場合に水噴霧のための水噴霧起動コマンドなどの各種の制御コマンドを含む電文を作成し、この電文をセンタ伝送部92から伝送路9により自動弁装置側の端末ユニット2に伝送する。
センタ伝送部92からの電文には伝送先を示す端末アドレスと制御内容を示す制御コマンドが含まれており、端末伝送部86は受信電文から取得したアドレスが自己アドレスに一致することを検知した場合に有効な電文として電文内容を解析し(以下「有効受信」という)、例えば水噴霧起動コマンドであった場合には、水噴霧制御部88によりパイロット弁30に開制御信号を出力して開動作することで自動弁の開制御を行わせ、水噴霧ヘッドから散水させる。
自動弁の開放後に火災が鎮火して放水を停止する際にも、操作部102による自動弁停止操作に基づき、水噴霧指示部95は放水停止コマンドを含む電文を生成してセンタ伝送部92から伝送し、この電文を端末伝送部86で有効受信した場合、水噴霧制御部88によりパイロット弁30に閉制御信号を出力して自動弁10を閉動作することで水噴霧ヘッドからの散水を停止させる。
センタ処理部94に設けた点検指示部96は、点検員が表示部100のメニュー画面から自動点検のメニューを選択し且つ最初に行う自動弁装置を選択した場合、自動点検を開始するための点検画面が表示され、この点検画面の点検開始釦を操作すると、自動点検を開始する。
また点検指示部96は、点検中にあっては、自動弁装置に対する制御コマンドを含む電文の送信や、自動弁装置の検知データを含む電文の受信に基づき自動弁装置の動作状態の変化を検知し、これを表示部100の点検画面に反映表示する。
自動弁装置の点検指示部96は、自動弁装置を点検する場合、点検切替弁を構成するテスト放水弁42と点検弁40に定常位置から点検位置への切替えを指示してテスト用制水弁11を閉鎖し、テスト用制水弁11の全閉を検知した場合に、パイロット弁30に開制御を指示して自動弁10の二次側から排水側に加圧水を流してテスト放水し、圧力センサ48によりテスト放水による放水圧力を計測し、テスト放水を終了する場合には、パイロット弁30に閉制御を指示して自動弁10を閉制御した後に、点検切替弁を構成する点検弁40とテスト放水弁42に点検位置から定常位置への切替えを指示してテスト用制水弁11を開放する。
図6は図5の実施形態による自動弁装置点検動作を示した動作フロー図であり、センタ処理部94に設けた点検指示部96からの指示により行われる。
図6において、自動弁装置の点検が開始されると、ステップS1で点検指示部96は、テスト放水弁42を定常位置から点検位置へ切替える切替制御コマンドを含む電文を端末ユニット2に送信し、テスト放水弁42を点検位置に切替え、テスト用制水弁11の水圧アクチュエータ34の第1シリンダ室を排水側に連通する。
続いてステップS2に進み、点検指示部96は、点検弁40を定常位置から点検位置へ切替える切替制御コマンドを含む電文を端末ユニット2に送信し、点検弁40を点検位置に切替え、テスト用制水弁11の水圧アクチュエータ34の第2シリンダ室に一次側からの加圧水を供給する。
これによって水圧アクチュエータ34はピストン62を閉鎖側にストロークし、テスト用制水弁11を閉駆動し、テスト用制水弁11が全閉になるとリミットスイッチ25により検知された全閉検知データを含む電文が有効受信され、ステップS3でテスト用制水弁11の全閉を検知する。
続いてステップS4に進み、点検指示部96はパイロット弁30の開制御コマンドを含む電文を端末ユニット2に送信し、パイロット弁30の開制御を指示する。これにより自動弁装置のパイロット弁30が開き、自動弁用圧力調整弁12により自動弁10の調圧開動作が行われてステップS5で自動弁が開放し、自動弁10の二次側から排水側に加圧水を流すテスト放水を実行する。
テスト放水の実行は、点検指示部96側で圧力スイッチ48のオンデータを含む電文を有効受信して解析することで検知され、続いてステップS6の圧力計測を行う。ステップS6の圧力計測は、テスト放水による圧力をテスト放水配管55に設けた圧力センサ44で圧力値を計測し、この圧力値データを含む電文を点検指示部96側で有効受信して解析することで放水圧力を取得し、所定の圧力範囲にあれば、動作性能は正常として点検履歴に点検日時、放水圧力、正常か異常かの点検結果を記憶する。
点検が終了すると、続いてステップS7に進み、点検指示部96はパイロット弁30の閉制御を指示し、続いて点検弁40の定常位置への切替制御を指示し、更にステップS10でテスト放水弁42の定常位置への切替制御を指示し、ステップS11でテスト用制水弁11の全開を検知すると定常状態への復旧完了を認識して一連の点検処理を終了する。
再び図5を参照するに、センタ処理部94に設けた点検復旧放水指示部98は、点検指示部96による自動弁装置の点検中に防災受信盤7から移報出力された火災信号の受信を検知した場合に、点検を中止して放水待機状態に移行させ、放水待機状態で操作部102の操作による放水開始信号を検知した場合に水噴霧ヘッドから加圧水を散水させる。
点検復旧放水指示部98により点検を中止した場合の放水待機状態への移行および放水待機状態からの放水は、火災信号の受信検知で中止した点検中の状態により異なった制御処理となる。
本実施形態にあっては、図6の動作フロー図に示すように、自動弁装置点検動作を状態1〜8に分けており、点検を中止した時点の自動弁装置の各機器の状態に応じて放水待機状態への復旧および放水待機状態からの放水を行う。ここで状態1〜8は次のようになる。
(状態1)
テスト放水弁42に点検位置への切替えを指示する前までの状態(定常状態)。
(状態2)
テスト放水弁42に点検位置への切替えを指示してから点検弁40の点検位置への切替を指示する前までの状態(テスト放水弁の点検位置切替動作中の状態)。
(状態3)
点検弁40の点検位置への切替えを指示してからテスト用制水弁11の全閉検知を経てパイロット弁30に開制御を指示する前までの状態(点検弁の点検位置切替動作中の状態)。
(状態4)
パイロット弁30に開制御を指示してからパイロット弁30に閉制御を指示する前までの状態(パイロット弁及び自動弁開放中の状態)。
(状態5)
パイロット弁30に閉制御を指示してから自動弁閉を経て点検弁40に定常位置への切替を指示する前までの状態(パイロット弁及び自動弁の閉鎖動作中の状態)。
(状態6)
点検弁40に定常位置への切替えを指示してからテスト放水弁42に定常位置への切替を指示する前までの状態(点検弁の定常位置切替動作中の状態)。
(状態7)
テスト放水弁42に定常位置への切替えを指示してからテスト用制水弁11の全開を検知する前までの状態(テスト放水弁の定常位置切替動作中の状態)。
(状態8)
テスト用制水弁11の全開を検知した状態(定常状態復旧)。
このような自動弁装置の点検処理において、火災信号の受信検知により状態1〜8で点検を中止した場合の点検復旧放水指示部98による動作の詳細を図7及び図8の動作フロー図を参照して説明すると次のようになる。
(状態4の点検復旧放水動作)
図7(A)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態4に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図である。
点検を中止したタイミングが図6の状態4のときは、テスト用制水弁11を全閉とした状態でパイロット弁30の開制御により自動弁10を調圧開制御して排水側にテスト放水を行っている状態である。
このような状態4で、火災信号等の非常状態が発生して点検を中止させた場合、従来のような自動弁装置を定常状態まで復旧させると、この復旧するまでの時間が長くなって、その後に散水制御すると火災対応遅れによる被害が大きくなることから、本実施形態にあっては定常状態へは復旧させず、ステップS21のように、点検を中止した状態4におけるパイロット弁30及び自動弁10の開状態をそのまま放水待機状態として維持する。
続いてステップS22に進み、状態4の放水待機状態で操作部102からの放水信号を検知した場合、ステップS23に進んで点検弁40の定常位置への切替えを指示し、続いてステップS24でテスト放水弁の定常位置への切替えを指示し、テスト制水弁11を開放制御する。ステップS25で水圧アクチュエータ34の駆動によるテスト用制水弁11の全開を検知すると、既に自動弁10は調圧開制御されていることから、開放したテスト用制水弁11から水噴霧ヘッドに加圧水を供給して放水が行われる。
即ち、状態4で非常事態が発生して点検中止として放水待機状態に移行するための復旧は、状態4をそのまま放水待機状態として維持することから復旧時間が不要で、また待機中に放水信号を受信した場合は、点検弁40とテスト放水弁42の定常位置への切替えによるテスト用制水弁11を開制御することだけで水噴霧ヘッドから放水でき、この放水開始までの時間も、定常状態で閉鎖している自動弁10をパイロット弁30の開制御で調圧制御する場合に比べ、より短い時間に短縮でき、火災対応の遅れ時間を最小限に抑えることができる。
続いてステップS26でセンタ装置5の操作部102からの放水停止信号の受信を検知するとステップS27に進んでパイロット弁30に閉制御を指示し、ステップS28で自動弁10が閉鎖して放水を停止する。
(状態5の点検復旧放水処理)
図7(B)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態5に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図である。
点検を中止した状態5は、テスト放水による圧力計測を終了してパイロット弁30の閉制御を指示して自動弁10を閉じようとしている状態である。
このような状態5で点検を中止した場合、本実施形態にあっては、自動弁装置を定常監視状態に復旧させると、この復旧時間が長くなって火災対応遅れが大きくなることから、定常監視状態へは復旧させず、ステップS30で閉動作の途中で停止したパイロット弁30に対し開制御を指示し、ステップS31で自動弁開とした放水待機状態に復旧させる。
続いてステップS32に進み、放水待機状態で操作部102からの放水信号を検知した場合にステップS33で点検弁40の定常位置への切替えを指示し、続いてステップS34でテスト放水弁の定常位置への切替えを指示し、ステップS35で水圧アクチュエータ34の駆動によるテスト用制水弁11の全開を検知すると、既に自動弁10は調圧開制御されていることから、開放したテスト用制水弁11から水噴霧ヘッドに加圧水を供給して散水する。
即ち、状態5での点検中止は、放水待機状態の復旧時間は、閉制御中に停止したパイロット弁30を開制御させる時間となり、その分、復旧時間なしの状態4に比べ復旧時間を必要とするが、放水信号を受信した場合は点検弁40とテスト放水弁42の定常位置への切替えによるテスト用水弁11の開制御で水噴霧ヘッドから放水でき、この放水開始までの時間は、定常監視状態で閉鎖している自動弁10をパイロット弁30の開制御で調圧制御する場合に比べ、より短い時間に短縮でき、火災対応の遅れ時間を最小限に抑えることができる。
なお、ステップS36〜S38の放水停止は図7(A)のステップS26〜S28と同じになる。
(状態3の点検復旧放水動作)
図8(A)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態3に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図である。
点検を中止した状態3は、点検弁40に点検位置への切替えを指示してテスト用制水弁11の全閉を検知した状態である。
このような状態3で点検を中止した場合、本実施形態にあっては、自動弁装置を定常監視状態に復旧させるため、ステップS41で点検弁40に定常位置への切替えを指示し、続いてステップS42でテスト放水弁42に同じく定常位置への切替えを指示し、ステップS43でテスト用制水弁11の全開を検知すると定常監視状態に復旧して放水待機状態となる。
続いてステップS44に進み、放水待機状態(定常監視状態)で操作部102からの放水信号を検知した場合に、ステップS45でパイロット弁30の開制御を指示し、ステップS46で自動弁10を調圧開制御し、開放しているテスト用制水弁11から水噴霧ヘッドに加圧水を供給して散水する。
このような点検を中止した状態3からの点検復旧放水処理は、自動弁装置を定常監視状態に復旧して放水待機とすることから、従来と同じ火災対応時間となる。
なお、ステップS47〜S49の放水停止は図7(A)のステップS26〜S28と同じになる。
(状態6の点検復旧放水処理)
図8(A)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態6に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図であり、前述した状態3の場合と同じになる。
点検を中止した状態6は、点検弁40に定常位置への切替えを指示して作動途中で点検中止した状態である。このような状態6で点検を中止した場合、本実施形態にあっては、自動弁装置を定常監視状態に復旧させるため、ステップS41で点検弁40に定常位置への切替えを指示し、続いてステップS42でテスト放水弁42に同じく定常位置への切替えを指示し、ステップS43でテスト用制水弁11の全開を検知すると定常監視状態に復旧して放水待機状態となる。
その後の放水信号による放水および放水停止信号による放水停止は状態3の場合と同じになる。
このような点検を中止した状態6からの点検復旧放水処理は、自動弁装置を定常監視状態に復旧して放水待機とすることから、従来と同じ火災対応時間となる。
(状態2の点検復旧放水処理)
図8(B)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態2に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図である。
点検を中止した状態2は、テスト放水弁42に点検位置への切替えを指示して作動途中で停止した状態である。
このような状態2で点検を中止した場合、本実施形態にあっては、自動弁装置を定常監視状態に復旧させるため、ステップS52でテスト放水弁42に定常位置への切替えを指示し、続いてステップS53でテスト用制水弁11の全開を検知すると定常監視状態に復旧して放水待機状態となる。
続いてステップS54に進み、放水待機状態(定常監視状態)で操作部102からの放水信号を検知した場合にステップS55でパイロット弁30の開制御を指示し、ステップS56で自動弁10を調圧開制御し、開放しているテスト用制水弁11から水噴霧ヘッドに加圧水を供給して散水する。
このような点検を中止した状態2からの点検復旧放水処理は、自動弁装置を定常監視状態に復旧して放水待機とすることから、従来と同じ火災対応時間となる。
なお、ステップS57〜S59の放水停止は図7(A)のステップS26〜S28と同じになる。
(状態7の点検復旧放水処理)
また図8(B)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態7に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図であり、前述した状態2の場合と同じになる。
点検を中止した状態7は、テスト放水弁42に定常位置への切替えを指示して作動途中で停止した状態である。このような状態7で点検を中止した場合、本実施形態にあっては、自動弁装置を定常監視状態に復旧させるため、ステップS52でテスト放水弁42に定常位置への切替えを指示し、ステップS53でテスト用制水弁11の全開を検知すると定常監視状態に復旧して放水待機状態となる。その後の放水信号による放水および放水停止信号による放水停止は状態2の場合と同じになる。
このような点検を中止した状態7からの点検復旧放水処理は、自動弁装置を定常監視状態に復旧して放水待機とすることから、従来と同じ火災対応時間となる。
(状態1,8の点検復旧放水処理)
図8(C)は火災信号受信検知により点検を中止した状態が図6の状態1又は状態8に該当した場合の点検復旧放水動作を示した動作フロー図である。
点検を中止した状態1は点検開始前の定常状態であり、状態8は点検終了後の同じく定常監視状態である。
このような状態1,8で点検を中止した場合、自動弁装置は定常監視状態にあるため復旧は不要であり、ステップS64で操作部102からの放水信号を検知した場合にステップS65でパイロット弁30の開制御を指示し、ステップS66で自動弁10を調圧開制御し、開放しているテスト用制水弁11から水噴霧ヘッドに加圧水を供給して散水する。
このような点検を中止した状態1,8からの点検復旧放水処理は、従来と同じ火災対応時間となる。なお、ステップS67〜S69の放水停止は図7(A)のステップS26〜S28と同じになる。
図9は図7及び図8に示した点検を中止した状態1〜8に応じた点検復旧放水動作を実現する図5のセンタ処理部に設けた点検復旧放水指示部98による処理の概略を示したフローチャートである。
図9において、点検復旧放水指示部98は、防災受信盤7から移報された火災信号の受信を検知するとステップS101で自動点検を中止し、ステップS102で点検中止時点の状態1〜8のいずれかを読み込む。
続いてステップS103で状態4を検知した場合はステップS104で自動弁開の状態を維持してこれを放水待機状態とする。
続いてステップS105で放水信号の受信を検知するとステップS106に進み、点検弁40の定常位置への切替えを指示し、続いてステップS107でテスト放水弁42の定常位置への切替えを指示し、ステップS108でテスト用制水弁11の全開を検知して水噴霧ヘッドから放水させる。
続いてステップS109で放水停止信号の受信を検知するとステップS110に進んでパイロット弁30の閉制御を指示して自動弁を閉鎖して放水を停止し、定常監視状態に戻す。
ステップS103で状態4ではなく、ステップS111で状態5を検知した場合は、ステップS112でパイロット弁30に開制御を指示してステップS104に進み、自動弁開による放水待機状態とし、それ以降は状態4を検知した場合と同じステップS105〜S110の処理となる。
ステップS113で状態3又は状態6を検知した場合は、ステップS114に進み、点検弁40の定常位置への切替えを指示し、続いてステップS115でテスト放水弁42の定常位置への切替えを指示し、ステップS116でテスト用制水弁11の全開を検知して定常監視状態となる放水待機状態に復旧する。
続いてステップS117で放水信号の受信を検知するとステップS118に進んでパイロット弁30の開制御を指示して自動弁を開放し、水噴霧ヘッドから放水させる。
続いてステップS109で放水停止信号の受信を検知するとステップS110に進んでパイロット弁30の閉制御を指示して自動弁を閉鎖して定常監視状態に戻す。
また、ステップS113で状態3又は状態6の検知ではない場合はステップS119に進み、ステップS119で状態2又は状態7を検知した場合は、ステップS115に進んでテスト放水弁42の定常位置への切替えを指示し、ステップS116でテスト用制水弁11の全開を検知して水噴霧ヘッドから放水させる。続いてステップS109で放水停止信号の受信を検知するとステップS110に進んでパイロット弁30の閉制御を指示して自動弁を閉鎖して定常監視状態に戻す。
また、ステップS119で状態2又は状態7の検知ではない場合は、状態1又は状態8の検知となり、この場合は、定常監視状態にあることからステップS117に進み、放水信号の受信を検知するとステップS118に進んでパイロット弁30に開制御を指示して自動弁を開放し、水噴霧ヘッドから放水させる。続いてステップS109で放水停止信号の受信を検知するとステップS110に進んでパイロット弁30の閉制御を指示して自動弁を閉鎖して定常監視状態に戻す。
なお、上記の実施形態では、テスト時の自動弁二次側からの加圧水の排水と、テスト用制水弁11を閉止する際の水圧アクチュエータ34の第1シリンダ室61aの排水は、混合してからテスト放水弁42のポートcに入力して排水しているが、これに限らず、混合せずに、複数のテスト放水弁を使用してそれぞれ独立して排水する構成としても良い。
またテスト放水弁42は3方切替弁に限らず、水圧アクチュエータ34の開閉いずれかのシリンダ室を排水するように切替可能とする複数の弁で構成しても良い。
また水圧アクチュエータ34に導入する加圧水の切替のために、点検弁40とテスト放水弁42の2つの三方切替弁で構成しているが、これに限らず、例えば一つの4方切替弁で構成しても良い。
つまり、オリフィス38の一次側に接続するポートa、水圧アクチュエータ34の第1シリンダ室61aに接続するポートbと第2シリンダ61bに接続するポートc、及び排水側に接続するポートdの4つのポートを備える。そしてテスト用制水弁11を開放する定常時は、ポートaとポートbを連通し、ポートcとポートdを連通することで、第1シリンダ室61aに加圧水を供給するとともに、第2シリンダ室61bの水を排水する。テスト用制水弁11を閉鎖するテスト時は、ポートaとポートcを連通し、ポートbとポートdを連通することで、第2シリンダ室61bに加圧水を導入し、第1シリンダ室61aの水を排水させる。この場合は、テスト用制水弁11の開閉制御を一つの弁で構成し、テスト時の自動弁二次側の加圧水を排水側に接続する切替弁を別途設ければ良い。
また、上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入することができる。
また、上記のテスト用制水弁11の開閉制御は、水圧アクチュエータ34の加圧水の供給切換により行っているが、これに限らず、自動弁10に示すシリンダとピストンの構造で定常時に開放状態としても良いし、電動弁であっても良い。
点検中止のタイミングは、水噴霧設備を起動させる火災発生時が主であるが、これに限らず、トンネル内の車輌故障情報、事故発生情報、停電などの非常に点検中止を行っても良い。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1:自動弁装置
2:端末ユニット
4:水噴霧ヘッド
10:自動弁
11:テスト用制水弁
30:パイロット弁(遠隔起動弁)
34:水圧アクチュエータ
40:点検弁
42:テスト放水弁
44:圧力センサ
84:端末処理部
86:端末伝送部
88:水噴霧制御部
90:テスト放水制御部
92:センタ伝送部
94:センタ処理部
95:水噴霧指示部
96:点検指示部
98:点検復旧放水指示部

Claims (8)

  1. 水噴霧ヘッドに加圧水を供給して散水させる自動弁と、
    水噴霧時又はテスト放水時に前記自動弁を開制御するパイロット弁と、
    前記自動弁の二次側に配置され、定常時に開放され、テスト放水時に閉鎖されるテスト用制水弁と、
    自動弁装置を点検する場合に、前記テスト用制水弁を閉鎖し、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から排水側に加圧水を流してテスト放水し、当該テスト放水を終了する場合に、前記パイロット弁に閉制御を指示して前記自動弁を閉制御した後に、前記テスト用制水弁を開放する点検指示部と、
    前記点検指示部による前記自動弁装置の点検中に点検中止を検知した場合に、放水待機状態に復旧させ、当該放水待機状態で放水開始信号を検知した場合に前記水噴霧ヘッドから加圧水を散水させる点検復旧放水指示部と、
    を設けた自動弁装置点検システムに於いて、
    前記点検復旧放水指示部は、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から排水側に加圧水を流しているテスト放水の点検状態で前記点検中止を検知した場合、当該点検状態を放水待機状態とし、当該放水待機状態で放水信号を検知した場合に前記テスト用制水弁を開放とし、前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  2. 請求項1記載の自動弁装置点検システムに於いて、前記点検復旧放水指示部は、前記パイロット弁に閉制御を指示して前記自動弁を閉鎖している点検状態で前記点検を中止した場合、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁を開状態とした放水待機状態に復旧させ、当該放水待機状態で放水信号を検知した場合に、前記テスト用制水弁を開放とし、前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  3. 請求項1記載の自動弁装置点検システムに於いて、
    前記テスト用制水弁を開閉制御するピストン・シリンダ機構を備えた水圧アクチュエータ
    定常時に前記水圧アクチュエータの第1シリンダ室に加圧水を供給すると共に第2シリンダ室を排水側に連通して開放方向に駆動する定常位置と、テスト放水時に点検指示部により前記第2シリンダ室に加圧水を供給すると共に前記第1シリンダ室を排水側に連通して閉鎖方向への駆動する点検位置とを切替える点検切替弁と
    を備え、
    前記点検復旧放水指示部は、点検を中止して放水待機状態で放水信号を検知した場合に前記点検切替弁の定常位置への切替えを指示して前記水圧アクチュエータの駆動で前記テスト用制水弁を開放し、前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  4. 請求項3記載の自動弁装置点検システムに於いて
    前記点検切替弁は、
    前記水圧アクチュエータの前記第1シリンダ室に加圧水を供給して開放方向に駆動する定常位置と、前記第2シリンダ室に加圧水を供給して閉鎖方向に駆動する点検位置とを切替える点検弁と、
    前記水圧アクチュエータの前記第2シリンダ室を排水側に連通して開放方向への駆動を許容する定常位置と、前記水圧アクチュエータの前記第1シリンダ室を排水側に連通して閉鎖方向への駆動を許容する点検位置とを切替えるテスト放水弁と、
    で構成され、
    前記点検指示部は、前記テスト放水弁及び前記点検弁の順番に前記定常位置から前記点検位置へ切替えを指示して前記テスト用制水弁を閉鎖し、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から排水側に加圧水を流してテスト放水し、当該テスト放水を終了する場合に、前記パイロット弁に閉制御を指示して前記自動弁を閉制御した後に、前記点検弁及びテスト放水弁の順番に点検位置から定常位置への切替えを指示して前記テスト用制水弁を開放することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  5. 請求項4記載の自動弁装置点検システムに於いて、前記点検復旧放水指示部は、前記点検弁の点検位置への切替えを指示してから前記テスト用制水弁の開放を経て前記パイロット弁の開制御を指示する前までの間に、点検を中止した場合、前記点検弁及びテスト放水弁の順番に定常位置への切替えを指示して前記テスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、当該放水待機状態で放水信号を検知した場合、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  6. 請求項記載の自動弁装置点検システムに於いて、前記点検復旧放水指示部は、前記点検弁の定常位置への切替えを指示してから前記テスト放水弁の定常位置への切替えを指示する前までの間に、点検を中止した場合、前記点検弁及びテスト放水弁の順番に定常位置への切替えを指示して前記テスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、当該放水待機状態で放水信号を検知した場合、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  7. 請求項記載の自動弁装置点検システムに於いて、前記点検復旧放水指示部は、前記テスト放水弁の点検位置への切替えを指示してから前記点検弁の点検位置への切替えを指示する前までの間に、点検を中止した場合、前記テスト放水弁に定常位置への切替えを指示して前記テスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、当該放水待機状態で放水信号を検知した場合、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
  8. 請求項記載の自動弁装置点検システムに於いて、前記点検復旧放水指示部は、前記テスト放水弁の定常位置への切替えを指示してから前記テスト用制水弁の開放を検知する前までの間に、点検を中止した場合、前記テスト放水弁に定常位置への切替えを指示して前記テスト用制水弁の開放を検知した放水待機状態に復旧し、当該放水待機状態で放水信号を検知した場合、前記パイロット弁に開制御を指示して前記自動弁の二次側から加圧水を前記水噴霧ヘッドに供給して散水することを特徴とする自動弁装置点検システム。
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