JP6281678B2 - 防水性リモコン装置 - Google Patents
防水性リモコン装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6281678B2 JP6281678B2 JP2013072142A JP2013072142A JP6281678B2 JP 6281678 B2 JP6281678 B2 JP 6281678B2 JP 2013072142 A JP2013072142 A JP 2013072142A JP 2013072142 A JP2013072142 A JP 2013072142A JP 6281678 B2 JP6281678 B2 JP 6281678B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waterproof
- remote control
- wall surface
- control device
- front cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
パブリックトイレで使用されるリモコン装置には、清掃作業等のため防水性が要求される。従来、パブリックトイレで使用される防水性リモコン装置としては、住宅と違い使用頻度が高いので電池切れによる感知不良を回避するためにトイレブース内の壁面に設置される壁埋め込み式の有線式リモコンが知られ、また、一般的にリモコン装置に用いられる赤外線送信装置を使用した赤外線式リモコンがパブリックの使用頻度の高さにより電池切れとなりやすいため、消費電力の比較的小さい壁掛け式の電波式無線リモコンが知られている。
このように構成された本発明においては、防水用のパッキンと、遮断部とを一体化することによって、リモコン全体の薄型化を行いながら、誤動作や防水性能を確保することが可能となる。
このように構成された本発明においては、透光板と前面部材との間から進入した水が入力ユニットへ到達することを防止する第一のシール部と、制御ユニットへの水の浸入を防止する第二のシール部とを備えることで、水と接触すると誤動作や故障を引き起こす恐れのある部分への水の浸入を効率的に阻止することが可能となり、全体を薄型化しながら防水性能を確保することが可能となる。
透光板にはガラス、もしくは光の透過率の高い特殊な樹脂を用いる必要がある。このような材料は概して非常に硬く、ネジ加工を行ったり、スナップフィット構造により取り付けることが出来ない。その為、従来は複数の部材で挟み込むことで固定することが行われてきた。
上記のように構成された本発明においては、従来、リモコン装置で一般的に行われてきたような透光板を挟み込む構造が不要となることからさらなる薄型化が可能となる。さらに、透光板の回転を防水パッキンによって抑制することが可能となるので、薄型であっても透光板が容易に外れることを抑制することが可能となる。
まず、図1乃至図3により、本発明の第1実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び無線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び無線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置をトイレブース内の壁面に設置した状態を示す図であり、図2は、本発明の第1実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び無線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置を前方斜め上方から見た分解斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び無線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置を後方斜め上方から見た分解斜視図である。
防水性リモコン装置1は、制御ユニット8を自身の後面側(前面カバー部材の背面側)内部に装着した前面カバー部材12を、壁面4に予め固定された壁面固定部材6に対し、壁面固定部材6の頂部を覆うように上方から嵌合させて壁面固定部材6の下部までの全体を覆うように嵌合させることによって、一体化された箱形状(直方体形状)に形成されるようになっている。
この防水性リモコン装置1は、単独では十分な防水構造を形成していない前面カバー部材12を、単独では十分な防水構造を形成せず且つ壁面4に予め直付け固着された壁面固定部材6に対し、嵌合させることにより、良好な防水構造を完成させ、壁面に組みつけられた状態において防水構造を達成している防水性リモコン装置である。
壁面固定部材6は、壁面に沿った平板状の壁面固定板部6aと、壁面固定板部の上部に形成された背面側受け部6bと、この背面側受け部6b近傍から前方にほぼ水平方向に延びる前出頂面部6cと、壁面固定板部6aの底辺から前方にほぼ水平方向に延びる前出底面部6dと、壁面固定板部6aの右側辺から前方に延びる前出右側面部6eと、壁面固定板部6aの左側辺から前方に延びる前出左側面部6fとを備えている。
壁面固定板部6aは、ねじによりトイレブース3内の壁面4にねじ留め固定されるように形成され、電源配線及び信号配線等が壁面4裏の電源等から制御ユニット8まで有線接続される場合に、これらの配線を通すことができるような配線開口6kを形成している。
前出底面部6dは、前面カバー部材12の下方側から挿入されるネジ14によりネジ留め固定されるように形成されている。
入力ユニット16は、使用者の手指等が前方にかざされていることを赤外線を使用して検知する赤外線検知ユニットであり、使用者の手指等を検出するために赤外線を投光する投光部22と、赤外線を受光する受光部24と、円板形状に形成され且つ赤外線の光を透過させる透光板26と、意図する方向に進む赤外線光以外の赤外線光を遮光し、水密にシールする防水パッキン28と、を備えている。
透光板26は回転係止爪27を有し、前面カバー部材12に形成された挿入穴29に回転係止爪27を挿入した後、透光板26を回転することで前面カバー部材12に係止される。その後、先述の防水パッキン28を間に挟みこんだ状態で制御ユニット8や制御ユニット保護カバー10と一体的に固定することによって、回転係止爪27と防水パッキン28が接触する状態となり、摩擦力により透光板26の回転を抑制する。これによって、透光板26が脱落することを抑制することが出来る。
図4は、本発明の第1実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び無線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置における防水パッキンの構造部分を示す、図1のIV−IV線に沿って見た部分断面図である。
防水パッキン28は、その上部が透光板26に接続され、その下部が基板20に接続され、外周形状がほぼ円形に形成され且つ、基板20上に筒状に立ち上がるように配置され、その内側領域が複数の領域に区分されて形成されている。例えば、防水パッキン28は、投光部22から透光板26まで赤外線光を概ね直進させるように投光部22を収容する投光通路28aを形成し、透光板26から受光部24まで赤外線光を概ね直進させるように受光部24を収容する受光通路28bを形成している。そしてその間をさえぎる遮断部28cを備えている。従って、防水パッキン28は、投光部22から投光された赤外線の光を、透光板26を通過させることなく受光部24で直接受光させないような遮光構造を形成している。また、透光板26付近から中に侵入しようとする水を、防水パッキン28と、透光板26との間でシールすることができる。(第一のシール部)このとき、防水パッキン28の投光板26と接触する箇所には凸部28dが設けられている。これにより、防水パッキン286や前面カバー部材12、投光板26といった部材に交差によるばらつきが生じた際にも確実にシールを行うことが可能となっている。さらに、投光部22は、基板20上に配置され、投光部22と防水パッキン28との間が防水されるようにシールされるようになっている。(第二のシール部)ここでも同様に防水パッキン28の前面カバー部材12と接触する箇所には凸部28eが設けられている。このように構成された防水パッキン28によって、防水性の高い構造を有する防水性リモコン装置1を提供することができる。
このように、防水パッキン28を、透光板26と、基板20の間に設置することにより、遮光と防水を兼ね備えた支持構造を実現することができる。
電波送信装置30は、入力ユニット16よりも上方に所定距離離間して取付けられている。電波送信装置30が、使用者が手指等を入力ユニット16前方にかざしているときに、その手指等が電波送信装置30の前方にかからないような所定距離だけ入力ユニット16から離間されているので、使用者が手指等を入力ユニット16前方に(入力ユニット16が壁面4に取付けられている場合の前側に)かざしているとき、電波送信装置30から送信される電波が使用者が手指等によって妨げられ、通信に不具合が生じることを抑制することができる。
このように、制御ユニット保護カバー10は、前面カバー部材12と組合せて防水構造を形成するように設けられた従来の壁面カバー部材部材とは異なる部材である。
図5は、本発明の第1実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び無線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置を前面カバー部材と壁面固定部材とを嵌合した状態で後方斜め上方から見た斜視図であり、図6は、図5のVI−VI線に沿って見た拡大断面図であり、図7は、図5のVII−VII線に沿って見た部分拡大断面図である。
前面カバー部材12は、自身の内部に壁面固定部材6、制御ユニット8及び制御ユニット保護カバー10を収容しながら奥行き寸法(すなわち壁からの前出寸法)をなるべく小さく抑えるような薄型の形状に形成されている。前面カバー部材12は、自身の内部に壁面固定部材6の大部分を収容できるので、防水性リモコン装置1全体の前出寸法を抑えることができる。
この前面カバー部材12は、壁面固定部材6全体に対して使用者側の前面を覆う前面覆部12aと、壁面固定部材6の前出頂面部6c及び背面側受け部6bを覆うようにほぼ水平方向後方に張り出した頂面覆部12bと、前出底面部6dを下方から覆うように形成された底面覆部12cと、前出右側面部6eを覆う右側面覆部12dと、前出左側面部6fを覆う左側面覆部12eとを備えている。
前面覆部12aは、ほぼ長方形に形成され、中央近傍に入力ユニット16の防水パッキン28を埋め込むことができる円形開口部12fを形成し、頂面覆部12bは、前面覆部12aの背面側の頂部辺から後方に水平に突出して形成され、底面覆部12cは、前面覆部12aの背面側の底部辺から後方に水平に突出して形成され、右側面覆部12dは、前面覆部12aの背面側の右側辺から後方に水平に突出して形成され、左側面覆部12eは、前面覆部12aの背面側の左側辺から後方に水平に突出して形成されている。
このように、前面覆部12aの背面側の4辺から頂面覆部12b、底面覆部12c、右側面覆部12d及び左側面覆部12eが後方に張り出すように形成されているので、前面カバー部材12は、背面側に開放する凹形状に形成され、その背面側に基板20、電池32及び配線等を取付けることができる取付け空間12gを形成している。従って、この取付け空間12g内に、壁面固定部材6の壁面固定板部6a、前出頂面部6c、前出底面部6d、前出右側面部6e及び前出左側面部6fが、外周内側に嵌まり込むように配置できるようになっている。
先ず、前面カバー部材12の底面覆部12cは、その中央部近傍において、ネジ固定部12hを形成しており、このネジ固定部12hにおいてネジ14を下から上に貫通させて壁面固定部材6の前出底面部6dとネジ留め固定できるようになっている。底面覆部12cのネジ固定部12hに取り付けられるネジ14は、防水性リモコン装置1の正面方向、上方向及び/又は左右方向から見えにくく配置されているので、いたずらなどでネジ14をはずされてしまう可能性を低減でき、また、防水性リモコン装置1のパブリック環境において配置された場合の美観がよくなり、意匠性に優れている。さらに、ネジ14によって底面の1箇所を固定すればよいので、仮にネジ14を両側面においてネジ留めする場合のようにネジ留め箇所が2箇所必要になる場合と比べて、取付け者等の施工作業が軽減される。
先ず、壁面固定部材6の背面側受け部6b及び前面カバー部材12の頂面覆部12bについてさらに詳細に説明する。
壁面固定部材6の背面側受け部6bには、壁面固定部材6の前出頂面部6cと壁面固定板部6aとの間において、前出頂面部6cに接続され且つ前出頂面部6cの後方から立ち下がる第1立下り部6gと、第1立下り部6gから横方向に延びる平坦部6hと、平坦部6hの後方から立ち下がる第2立下り部6iと、第2立下り部6iから斜め下方に傾斜して延び且つ壁面固定板部に接続する傾斜部6jとが形成されている。
前面カバー部材12の頂面覆部12bは、ほぼ水平方向に後方に延びる上面壁12iと、この上面壁12iの後端辺から垂下する最も背面側の壁を形成する後端垂下壁12jとを備える。
さらに、後端垂下壁12jは、後端垂下壁12jの左右両端近傍に前面カバー部材12を壁面固定部材6上に嵌合するように位置決めさせる位置決め部12kを形成し、後端垂下壁12jの位置決め部12kより左右方向内側に水の侵入を抑制させる空間を形成する侵入抑制部12lを形成している。
前面カバー部材12の位置決め部12kと壁面固定部材6の背面側受け部6bの第2立下り部6iとの間には、水平方向に見て、比較的狭い幅W1の隙間空間を有する幅狭部13が形成されている。
前面カバー部材12の侵入抑制部12lと第1立下り部6gとの間には、水平方向に見て、位置決め部12kと第2立下り部6iとの間の幅W1よりも広い幅W2の水侵入抑制空間を有する幅広部15が形成されている。この幅広部15の水侵入抑制空間が、比較的広い幅W2の空間を形成するので、毛細管現象による水の内部への浸入がしにくい比較的広い空間が形成されており、矢印Aに示すような、毛細管現象による水の内部への浸入の流れの発生を抑制するようになっている。
従って、水が壁面4に沿って、前面カバー部材12及び壁面固定部材6の嵌合している状態において、前面カバー部材12と壁面固定部材6との間に形成された隙間に達した場合にも、侵入抑制部12lが、防水性リモコン装置1内部への水の浸入を抑制し、より高い防水性を有するようになっている。このとき、位置決め部12k付近で毛細管現象が発生して外部から水が浸入した場合であっても進入抑制部12lよりも防水性リモコン装置1内部への水の浸入を防止するために、進入抑制部12lは位置決め部12kよりも防水性リモコン装置1の内側の隙間空間を形成するように設けることが好ましい。
防水性リモコン装置1がパブリックトイレで使用されるとき、防水性リモコン装置1が頻繁にトイレブースの清掃作業が行われ濡れることも多く、またパブリック環境において使用者も多いため何らかの要因で濡れるような場合にも比較的高い防水性により自身内部への水の浸入を抑制できることが、防水性リモコン装置1の洗浄開始機能を維持する上で有用となっている。
防水性リモコン装置1を最初に設置する施工工事の際に、壁面固定部材6が、公衆トイレなどの、パブリックトイレ空間、各種洗浄装置の設置空間、トイレブース3等の壁面4に固定されている。
次に、防水性リモコン装置1の施工工事をする者、防水性リモコン装置1の設置をする者、防水性リモコン装置1をメンテナンス管理する者等(本発明において「施工者」という用語の意義には、最初の施工工事者の他、最初の施工工事後に、清掃、調整、工事等のさまざまな目的で、前面カバー部材12を壁面固定部材6に取付け又は取外し等する者を広義に含んでいる)は、前面カバー部材12を、トイレブース3等内の壁面4に固定されている壁面固定部材6に、壁面固定部材6を覆うように取付ける。
ここで、前面カバー部材12は、予め制御ユニット8及び制御ユニット保護カバー10が組み込まれて一体の部材に組み立てられている。
施工者は、前面カバー部材12を壁面固定部材6に取り付けた状態で、前面カバー部材12の底面からネジ止めすることで、ネジ14を目立たせないようにして防水性リモコン装置1の意匠性に優れさせ且つ1箇所のネジ止めで確実に固定し、両者を固定する。
このように、施工者は、前面カバー部材12を、壁面固定部材6に取り付けると、前面カバー部材12及び壁面固定部材6が一体化されて、防水性リモコン装置1が完成及び設置された状態となる。防水性リモコン装置1が設置された状態では、防水性リモコン装置1全体のトイレブース3内の壁面4からの前出寸法は、概ね前面カバー部材12の前後方向の長さとなっており、従来の防水性リモコン装置を構成する前面ケース部材、壁面側ケース部材、及びリモコンケースハンガーのうち壁面側ケース部材を省略するように構成されているので、前面カバー部材12を壁面固定部材6に取り付けた状態における防水性リモコン装置1の前出寸法が抑制されている。
施工者は、前面カバー部材12の底面覆部12cからネジ14を取外し、次いで前面カバー部材12を壁面固定部材6の下方から前方及び上方に向かって取り外す。
施工者が、前面カバー部材12を壁面固定部材6から取り外した状態では、施工者の手元に前面カバー部材12及び前面カバー部材12に取付けられている制御ユニット8等があり、トイレブース3内の壁面4には壁面固定部材6が固定されたままである。
施工者は、これら前面カバー部材12及び前面カバー部材12に取付けられている制御ユニット8等を手元で確認しながらメンテナンス(機器の不具合の調整や設定変更など)を簡単に行うことができ、さらに定期的に発生する電池交換についても、電池32が前面カバー部材12側に取付けられているので、施工者は、手元で電池32の交換を容易に行うことが出来る。
便器洗浄を行おうとする使用者が、防水性リモコン装置1の入力ユニット16における赤外線を投光する投光部22の前方且つ透光板26の前方空間に手指をかざすと、入力ユニット16の受光部24は赤外線を受光し、入力ユニット16を有する制御ユニット8は使用者の便器洗浄を行う意図を判断して、制御ユニット8の送信ユニット18の電波送信装置30によって便器洗浄装置2に洗浄開始命令を送信する。
便器洗浄装置2の制御部(図示せず)は、洗浄開始命令を受信すると、便器洗浄装置2の便器洗浄動作を開始させる。
上述した本発明の第1実施形態による防水性リモコン装置によれば、前面カバー部材12が壁面固定部材6と嵌合して防水構造を形成する防水性リモコン装置1を完成させ、壁面固定部材6が、従来の後側防水ケース部材とリモコンハンガとを一体化した機能を有し、従来の下防水ケース部材を省略するように構成されているので、前面カバー部材12を壁面固定部材6に取付けた状態における防水性リモコン装置1の前出寸法を抑制することができ、使用者が壁面4から前出する防水性リモコン装置1により怪我をする危険性を抑制して、使用者の使い勝手を向上することができる。
例えば、また、前面カバー部材12は、制御ユニット8を自身に取り付けた状態で壁面固定部材6に着脱自在に取付けられるので、前面カバー部材12及びこれに取り付けられた制御ユニット8を壁面固定部材6から取り外すことによって、制御ユニット8が手元側に来ることになり、施工者が簡単にメンテナンスを行うことができ、施工者の使い勝手を向上することができる。
例えば、また、前面カバー部材12がその底面覆部12cのネジ固定部12hからネジ止めされる場合は、その上面からネジ止めされる場合と比較してネジ止めが目立ちにくく、いたずら目的でネジ止めを解除される可能性を低減でき、且つ意匠性に優れ、さらにその両側面からネジ止めされる場合と比較して、一箇所のネジ止めで確実に固定することができ、施工者の作業性がよく且つネジ止め個数が少ないので経済性にも優れている。
また、例えば、入力ユニット16に赤外線センサを採用する場合には、赤外線センサを利用することで防水性リモコン装置1に触れることなく便器洗浄を行うことが可能となるが、使用者が入力ユニット16の投光部22の前方に手をかざしている場合でも、電波送信装置30が入力ユニット16の上方に離間して配置されているので、使用者の手指等による電波の送信を妨げにくくなり、便器洗浄装置2に洗浄命令を安定して送信することができる。
防水性リモコン装置は、パブリックの現場において、例えば、使用頻度が非常に高い場所に設置されるような場合には、電池交換などのメンテナンスの手間を極力減らすため、電源配線及び信号配線等を壁内から直接リモコン内まで配線するような有線式の配線を有する場合がある。本発明の第2実施形態は、本発明による手かざし式センサの入力ユニット及び有線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置の例である。
図12図8は、本発明の第2実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び有線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置を前方斜め上方から見た分解斜視図であり、図9は、本発明の第2実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び有線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置を後方斜め上方から見た分解斜視図であり、図10は、本発明の第2実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び有線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置において、基板、制御ユニット保護カバー及び壁面固定部材を取り外した状態を後方斜め上方から見た斜視図であり、図14は、本発明の第2実施形態による手かざし式センサの入力ユニット及び有線式の送信ユニットを備えた防水性リモコン装置において、基板、制御ユニット保護カバー及び壁面固定部材を取り外した状態を後方から見た背面図である。
第2実施形態による防水性リモコン装置は、上述した第1実施形態による防水性リモコン装置と構造がほぼ同じであるため、ここでは、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
送信ユニット218は、洗浄開始信号を有線信号配線により送信する有線信号送信装置230と、有線信号を送信できる信号配線部(ハーネス)238とを備えるが、この信号配線部238には、便器洗浄開始等の信号を送受信できる信号配線と、電気を外部電源(図示せず)から壁面4を通して防水性リモコン装置201内の制御ユニット208の基板220まで供給する電気配線とが含まれている。
第2実施形態による防水性リモコン装置201では、この有線信号送信装置230により発信された有線信号を便器洗浄装置2の受信装置(図示せず)で受信し、便器洗浄を行うようになっている。有線信号送信装置230には、外部電源からの電気が電気配線から提供されるので、電池の取替えの手間をなくすことができている。
この信号配線部238には、幅狭部238bの基板接続部238a側に、係止ロック部246が取付けられている。この係止ロック部246は、プラスチック製のバンドを巻いて止めた簡易な構造により形成され、且つ信号配線部に238に固定されている。
このような有線タイプの防水性リモコン装置201においては、施工の際に、信号配線部238を配線施工した後に、防水性リモコン装置201のスイッチ等の部品を取り付ける場合等があり、その際、施工者が防水性リモコン装置201を誤って落としてしまったりする場合に、前面カバー部材12の自重により、信号配線部238が壁面4側から一気に引っ張られて、荷重が基板接続部238aにかかり、基板接続部238aを基板220に接続しているハンダが外れてしまう不都合があった。
従って、信号配線部238が一気に引っ張られるような場合にも、信号配線部238の基板接続部238aに大きな荷重がかかることを抑制することが必要となる。
そこで、本発明の第2実施形態においては、信号配線部238には、幅狭部238bの基板接続部238a側に、係止ロック部246が固定され、信号配線部238が壁面4側から一気に引っ張られるような場合にも、信号配線部238に取り付けられた係止ロック部246が、前面カバー部材12に形成されたリブ240と円形部242との間に形成された幅狭経路部244に引っかかり(及び/又はリブ240、円形部242等に引っかかり)、係止ロック部246が取り付けられた部分から基板接続部238a側の部分が、引張り荷重を受けて信号配線部238の基板接続部238aを基板220に接続しているハンダが外れてしまうことを防ぐことが出来る。また、係止ロック部246が簡易な構造により形成されているので、本発明の第2実施形態によるような薄型の防水性リモコン装置201においても、信号配線部238の引張り荷重に強い係止ロック部246の構造を形成することができる。
上述した本発明の第2実施形態による防水性リモコン装置201によれば、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による防水性リモコン装置の効果と同様に、前面カバー部材12を壁面固定部材6に取付けた状態における防水性リモコン装置201の前出寸法を抑制することができ、使用者が壁面4から前出する防水性リモコン装置201により怪我をする危険性を抑制して、使用者の使い勝手を向上することができる。
例えば、また、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による防水性リモコン装置の効果と同様に、前面カバー部材12は、制御ユニット208を自身に取り付けた状態で壁面固定部材6に着脱自在に取付けられるので、前面カバー部材12及びこれに取り付けられた制御ユニット208を壁面固定部材6から取り外すことによって、制御ユニット208が手元側に来ることになり、施工者等が簡単にメンテナンスを行うことができ、施工者の使い勝手を向上することができる。
例えば、また、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による防水性リモコン装置の効果と同様に、前面カバー部材12がその底面覆部12cのネジ固定部12hからネジ止めされる場合は、その上面からネジ止めされる場合と比較してネジ止めが目立ちにくく、いたずらなどでネジ止めを解除されてしまう可能性を低減でき、且つ意匠性に優れ、さらにその両側面からネジ止めされる場合と比較して、一箇所のネジ止めで確実に固定することができ、施工者の作業性がよく且つネジ止め個数が少ないので経済性にも優れている。
2 便器洗浄装置
3 トイレブース
4 壁面
6 壁面固定部材
6a 壁面固定板部
6b 背面側受け部
6c 前出頂面部
8 制御ユニット
10 制御ユニット保護カバー
12 前面カバー部材
12a 前面覆部
12b 頂面覆部
12h ネジ固定部
12i 上面壁
12j 後端垂下壁
12l 侵入抑制部
13 幅狭部
14 ネジ
15 幅広部
16 入力ユニット
18 送信ユニット
20 基板
22 投光部
24 受光部
26 透光板
27 回転係止爪
28 防水パッキン
29 挿入穴
30 電波送信装置
32 電池
101 防水性リモコン装置
108 制御ユニット
116 入力ユニット
120 基板
128 防水パッキン
134 ボタン部
136 タクトスイッチ
201 防水性リモコン装置
208 制御ユニット
218 送信ユニット
220 基板
230 有線信号送信装置
238 信号配線部
246 係止ロック部
301 防水性リモコン装置
308 制御ユニット
320 基板
A 矢印
l1 距離
l2 距離
W1 幅
W2 幅
Claims (4)
- トイレブース内の壁面に設置される防水性リモコン装置であって、
使用者からの入力を判定する入力ユニットと、
洗浄装置に洗浄命令を送信する送信ユニットと、
前記入力ユニット及び前記送信ユニットと接続される基板と、を有する制御ユニットと、
使用者と相対する前面をカバーするように形成された前面部材と
トイレブース内の壁面に固定される壁面固定部材と、を有し、
前記入力ユニットは、光を照射する投光部と、対象物から反射した光を受光する受光部と、からなる人体検知センサを有し、
前記前面部材は、前記人体検知センサに送受信される光を透過する透光板を備え、
前記透光板は、前記前面部材の挿入穴に挿入される回転係止片を有するとともに、前記挿入穴に前記回転係止片を挿入後に回転させることで前記前面部材に係止されるよう構成され、
前記制御ユニットと前記透光板の間に位置し、外周形状がほぼ円形に形成され筒状に立ち上がるよう形成される防水パッキンを有し、
前記防水パッキンは前記投光部から照射された光が前記透光板を通過せずに直接前記受光部へ到達することを防止する遮断部を備え、
さらに、前記防水パッキンは、前記透光板と接触するとともに前記基板と直接接触することを特徴とする防水性リモコン装置。 - 前記防水パッキンは、前記透光板と接触し外部から前記人体検知センサへの水の浸入を防止する第一のシール部と、前記制御ユニットと前記前面部材との間を水密にシールする第二のシール部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の防水性リモコン装置。
- 前記第一のシール部には、凸部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の防水性リモコン装置。
- 前記透光板は、前記前面部材に対して前方から挿入し、回転することで固定される回転係止爪を有し、
前記防水パッキンは前記回転係止爪と接触していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防水性リモコン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013072142A JP6281678B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 防水性リモコン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013072142A JP6281678B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 防水性リモコン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014196606A JP2014196606A (ja) | 2014-10-16 |
JP6281678B2 true JP6281678B2 (ja) | 2018-02-21 |
Family
ID=52357578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013072142A Active JP6281678B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 防水性リモコン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6281678B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6814408B2 (ja) * | 2017-03-17 | 2021-01-20 | Toto株式会社 | メインリモコン、サブリモコン及びリモコンシステム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02136U (ja) * | 1988-06-13 | 1990-01-05 | ||
JP2574518Y2 (ja) * | 1993-02-26 | 1998-06-18 | 株式会社イナックス | ユニットバスにおける天井点検口蓋取付構造 |
JP2001311203A (ja) * | 2000-05-01 | 2001-11-09 | Aichi Electric Co Ltd | 衛生洗浄装置における洗浄水の加熱装置 |
JP2002088885A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-03-27 | Toto Ltd | 水洗便器 |
-
2013
- 2013-03-29 JP JP2013072142A patent/JP6281678B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014196606A (ja) | 2014-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6784933B2 (ja) | 吐水装置及び光電センサ | |
US8963086B2 (en) | Shielding of an IR detector | |
JP6679242B2 (ja) | 水洗大便器のリモートコントロール装置およびリモートコントロール装置ユニット | |
JP2009056215A (ja) | 洗濯機 | |
JP2008077473A (ja) | 煙感知器 | |
JP6281678B2 (ja) | 防水性リモコン装置 | |
JP5991122B2 (ja) | 防水性リモコン装置 | |
JP6300141B2 (ja) | トイレ用設備 | |
US20070296700A1 (en) | Washable mouse | |
JP6577356B2 (ja) | 浴室リモコン | |
JP2007102555A (ja) | 防災防犯機器の防水構造 | |
JP6202467B2 (ja) | 防水性リモコン装置 | |
JP2019012325A (ja) | 炎感知器 | |
JP6233747B2 (ja) | 固定部材 | |
JP4640302B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP5215954B2 (ja) | トイレ用リモコン装置 | |
JP6983594B2 (ja) | 擬音装置 | |
JP6074616B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP2009200893A (ja) | リモコン装置 | |
JP6187741B2 (ja) | スイッチ装置 | |
CN210123627U (zh) | 显示装置和净水设备 | |
JP6825329B2 (ja) | リモコン装置 | |
JP2767222B2 (ja) | 信号表示灯 | |
JP4914781B2 (ja) | 警報器 | |
JP5010335B2 (ja) | 炎センサ設置方法および炎検出システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160307 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6281678 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |