JP6280357B2 - クラッド除去装置およびクラッド除去方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、クラッド除去装置およびクラッド除去方法に関する。
図7は、一般的な改良型沸騰水型原子炉の構造を示す縦断面図である。
この原子炉は、原子炉圧力容器1と、炉心シュラウド2と、燃料集合体3と、炉心支持板4と、上部格子板5と、インターナルポンプ6と、気水分離器7と、蒸気乾燥器8と、主蒸気管9と、給水スパージャ10とを備えている。また、原子炉圧力容器1は、下鏡部1aと、上鏡部1bと、胴体部1cとを備えている。
原子炉圧力容器1内に設置された炉心シュラウド2の内部には、多数の燃料集合体3が収容されている。燃料集合体3の下端部は、炉心支持板4により支持されており、燃料集合体3の上端部は、上部格子板5により覆われている。
原子炉圧力容器1の下鏡部1aには、環状に配置された複数個のインターナルポンプ6が貫設されている。インターナルポンプ6は、原子炉圧力容器1と炉心シュラウド2との間に形成されるダウンカマの冷却材を炉心部の燃料集合体3に強制的に供給し、燃料集合体3の燃焼度を増加させることにより、原子炉の出力を増加させる機能を有している。また、この原子炉は、インターナルポンプ6の回転数を変化させることにより、炉心流量を調整して、原子炉の出力を調整する機能を有している。
インターナルポンプ6により供給された冷却材は、炉心を通過する際に、炉心の核反応により昇温されて二相流状態になる。二相流状態になった冷却材は、炉心の上方に設置された気水分離器7内に流入し、蒸気と水とに分離される。分離された蒸気は、気水分離器7上に設けられた蒸気乾燥器8内に導入され、乾燥されて乾き蒸気になる。この乾き蒸気は、原子炉圧力容器1に接続された主蒸気管9を介して蒸気タービン(図示せず)に移送され、発電に供される。
その後、この蒸気は、復水器および給水加熱器(図示せず)を経由し、給水スパージャ10から原子炉内に戻され、気水分離器7および蒸気乾燥器8で分離された水と共にダウンカマを降下する。また、冷却材は、さらにインターナルポンプ6で昇圧された後、炉心下部に送られ、上昇流となって再び炉心に供給される。
図8は、一般的なインターナルポンプ6の構造を示す縦断面図である。
図8は、インターナルポンプ6を構成するポンプ11と、ディフューザ12と、インペラ13aがポンプシャフト本体13bと一体になったポンプシャフト13と、ストレッチチューブ14と、ストレッチチューブナット15と、二次シール16と、モータ21と、モータケーシング22と、ステータ23と、ロータ24と、スラストディスク25と、逆転防止装置26と、モータカバー27と、補助カバー28と、カップリングスタッド29と、メインスタッド30とを示している。
図8はさらに、原子炉圧力容器1の下鏡部1aを貫通する貫通ノズル17と、ディフューザ12を保持するためのポンプデッキ18とを示している。貫通ノズル17は、原子炉圧力容器1とモータケーシング22により形成されている。また、ポンプデッキ18は、原子炉圧力容器1の壁面に設けられている。
モータ21は、下鏡部1aの貫通ノズル17に直接溶接されて固定されたモータケーシング22内に収納されており、ステータ23、ロータ24、スラストディスク25、逆転防止装置26、モータカバー27、補助カバー28等で構成されている。モータ21は、ウェットタイプであり、モータケーシング22に冷却配管を介してモータ冷却熱交換器が接続されている。モータ21は、ロータ24と直結するスラストディスク25によりモータ冷却水を循環させ、モータ21の運転中の発熱を不図示のモータ冷却熱交換器により除熱する。
モータ21の上部には、パージ水供給配管が設けられている。プラント運転中、パージ水供給配管を介してパージ水が常時供給され、原子炉圧力容器1からモータ21への入熱が抑制される。さらには、放射線を帯びた炉水やクラッドのモータケーシング22内への浸入が抑制される。
ポンプ11は、固定翼であるディフューザ12と、回転翼であるインペラ13aがポンプシャフト本体13bと一体になったポンプシャフト13等により構成されている。ディフューザ12は、ストレッチチューブ14とストレッチチューブナット15により貫通ノズル17に機械的に締結されている。また、ポンプシャフト本体13bは、ロータ24を貫通し、その下端部に設置されたカップリングスタッド29によりモータ21と締結されている。
モータ21により生じた回転エネルギーは、インペラ13aを介して冷却材の流体エネルギーに変換される。この冷却材は、ディフューザ12により整流されて静圧を確保した後、炉心部に強制的に供給される。
次に、引き続き図8を参照し、一般的な原子炉定期検査の流れについて説明する。以下の説明中で登場する符号S1〜S13は、図9に示すステップ番号を示す。図9は、一般的な原子炉定期検査の流れの一例を示すフローチャートである。
インターナルポンプ6を原子炉定期検査時等に分解して点検する際には、まず、モータカバー27を締結しているメインスタッド30を緩める。次に、モータ21とポンプシャフト13をわずかに降下させ、ポンプシャフト本体13bの段差部をストレッチチューブ14の上面に着座させて、原子炉水のシール部(一次シール)を形成する。
次に、モータケーシング22内に付設された二次シール16に外部配管から加圧水を供給して、ゴム製のシール部材である二次シール16を収縮させることにより、モータケーシング22とポンプシャフト本体13bとの間隙をシールする。次に、モータケーシング22の内包水を排水した後(S1)、補助カバー28を取り外す(S2)。さらに、モータカバー27を取り外した後、モータ(モータ本体)21を降下させて取り外す(S3)。
モータ21を取り外した後、モータケーシング22の下端に閉止冶具(閉止カバー)を取り付ける(S4)。次に、二次シール16の加圧を解除し、モータケーシング22内に注水した後(S5)、ポンプシャフト13、ディフューザ12、ストレッチチューブ14を原子炉上方に引き上げて取り外す(S6、S7)。さらに、貫通ノズル17上にノズル上部プラグを設置する(S8)。
取り外されたポンプシャフト13は、燃料プールの特設架台に設置され、外観検査と表面の洗浄作業が実施される。また、モータ21については、分解点検と消耗品の取り替え作業が実施される。さらに、貫通ノズル17については、後述するクラッド除去作業が実施される(S9、S10)。
これらのメンテナンス作業を終えたモータ21とポンプシャフト13は、取り外し手順とは逆の手順で原子炉に取り付けられて復旧される(S13)。なお、通常の原子炉定期検査では、ディフューザ12やストレッチチューブ14のメンテナンスは不要であり、これらの取り外しを行わないことが一般的である。また、二次シール16は、ポンプシャフト13を取り外した状態で原子炉上方からストレッチチューブ14にシールプラグを設置し、モータケーシング22内を排水した状態で、取り外して再取り付けすることが可能なように構成されている。
特開2006−284189号公報
上述したように、通常の原子炉定期検査においては、ディフューザ12やストレッチチューブ14の取り外しやメンテナンスは行われない。しかしながら、これらに異常が発生した場合などには、ディフューザ12やストレッチチューブ14を取り外し、点検やメンテナンスを行った後、再取り付け作業を行う必要がある。
ここで、ディフューザ12が設置される貫通ノズル17の上面(ディフューザ設置面)は、原子炉内を循環する炉水を密封するための重要な箇所である。よって、ディフューザ12の再取り付け後の確実な密封を実現するために、この箇所に付着したクラッドを除去することが望ましい。また、ストレッチチューブ14の再取り付け時の取り付け不良の原因となる貫通ノズル17の内面に付着したクラッドも除去することが望ましい。
しかしながら、図9に示す一般的な原子炉定期検査において、作業者は、モータ21の取り外し作業を原子炉圧力容器下部(ペデスタル)で実施した後、ポンプシャフト13、ディフューザ12、ストレッチチューブ14の取り外し作業を原子炉上部(オペレーティングフロア(以下「オペフロ」と略記する))で実施する。作業者はその後、再び原子炉圧力容器下部(ペデスタル)に移動した後、モータケーシング22の下部からクラッド除去装置を挿入し(S9)、クラッド除去作業を実施する(S10)。
よって、この原子炉定期検査では、モータ21の取り外し後にペデスタルからオペフロに移動する際だけでなく、クラッド除去作業のためのオペフロからペデスタルに移動する際にも、作業エリアの変更による作業中断が発生する(S11、S12)。そのため、作業効率の低下や作業者の負担の増大が課題となっている。
一の実施形態によれば、クラッド除去装置は、原子炉圧力容器を貫通する貫通ノズルの上部に搭載可能な搭載ブロックと、前記搭載ブロックに取り付けられた操作冶具とを備える。さらに、前記装置は、前記操作冶具に取り付けられており、前記貫通ノズルの表面に付着したクラッドを除去するクラッド除去機構であって、前記貫通ノズルに対する前記クラッド除去機構の高さを前記操作冶具により調整可能なクラッド除去機構を備える。
本発明によれば、作業者がクラッド除去作業を原子炉上部で実施することが可能なクラッド除去装置およびクラッド除去方法を提供することができる。
第1実施形態のクラッド除去装置の構造を示す縦断面図である。 第1実施形態のクラッド除去装置の第1の使用例を示す要部拡大縦断面図である。 第1実施形態のクラッド除去装置の第1の使用例を示す上面図である。 第1実施形態のクラッド除去装置の第2の使用例を示す要部拡大縦断面図である。 第1実施形態のクラッド除去装置の第2の使用例を示す上面図である。 第1実施形態の原子炉定期検査の流れを示すフローチャートである。 一般的な改良型沸騰水型原子炉の構造を示す縦断面図である。 一般的なインターナルポンプの構造を示す縦断面図である。 一般的な原子炉定期検査の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のクラッド除去装置19の構造を示す縦断面図である。
クラッド除去装置19は、搭載ブロック31と、ポンプデッキ把持機構32と、操作冶具33と、第1の軸受け34と、第2の軸受け35と、第1のシール材36と、第2のシール材37と、光学機器41と、光学機器移動用冶具42と、回転モータ43と、伸縮機構44と、磨き材駆動モータ45と、クラッド除去機構の例である磨き材46と、ガイドローラ47とを備えている。また、搭載ブロック31は、筒状部31aと、板状部31bと、筒内板状部31cとを備えている。
図1では、インターナルポンプ6のポンプ11とモータ21が取り外されて、原子炉圧力容器1内にクラッド除去装置19が設置されている。図1はさらに、閉止冶具51と、閉止冶具取り付けボルト52と、排水設備53とを示している。
搭載ブロック31は、貫通ノズル17の上部に搭載可能なように構成されている。搭載ブロック31は、貫通ノズル17の上部に搭載される際、貫通ノズル17上およびポンプデッキ18上に載置される。これにより、貫通ノズル17に対して搭載ブロック31の位置決めを行うことができる。貫通ノズル17上には筒状部31aが載置され、ポンプデッキ18上には板状部31bが載置される。
搭載ブロック31は、貫通ノズル17の上部に搭載されることで、貫通ノズル17の開口部を蓋のように覆うことができる。これにより、クラッド除去作業中に生じたクラッドが炉水中に拡散することを防止することが可能となる。
また、搭載ブロック31は、貫通ノズル17の開口部内に操作冶具33を挿入可能な位置に搭載される。これにより、磨き材46等を貫通ノズル17の開口部内に挿入し、貫通ノズル17の内面を磨くことが可能となる。
ポンプデッキ把持機構32は、板状部31bに取り付けられており、板状部31bと共にポンプデッキ18を把持する。これにより、クラッド除去作業中の搭載ブロック31の浮きを抑制することが可能となる。ポンプデッキ把持機構32は、例えば、エアシリンダにより実現可能である。
操作冶具33は、上下方向に延びる棒状の形状を有しており、板状部31bおよび筒内板状部31cを貫通する形で搭載ブロック31に取り付けられている。操作冶具33は、板状部31bに取り付けられた第1の軸受け34と、筒状板状部31cに取り付けられた第2の軸受け35とを介して、搭載ブロック31に取り付けられている。これらの軸受け34、35により、操作冶具33の上下移動および回転運動が可能となっている。
搭載ブロック31は、貫通ノズル17に載置される面に第1のシール材36を備え、ポンプデッキ18に載置される面に第2のシール材37を備えている。これらのシール材36、37により、炉水中へのクラッドの拡散をより確実に防止することが可能となる。なお、ポンプデッキ把持機構32には、第1のシール材36を圧縮することで、クラッドの拡散防止をより確実にする機能も持たせてもよい。
光学機器41は、光学機器移動用冶具42を介して、操作冶具33の先端付近に取り付けられている。本実施形態の光学機器41は、搭載ブロック31の搭載位置や、磨き材46による磨き箇所を観察するためのカメラおよび照明である。光学機器41の位置は、光学機器移動用冶具42により移動可能である。
回転モータ43は、操作冶具33の先端付近に取り付けられており、回転モータ43の回転により操作冶具33の先端に取り付けられた伸縮機構44、磨き材駆動モータ45、磨き材46、およびガイドローラ47を周方向に回転させる。
磨き材46は、操作冶具33の先端に、伸縮機構44および磨き材駆動モータ45を介して取り付けられている。磨き材46は、貫通ノズル17の表面を磨いて、貫通ノズル17の表面に付着したクラッドを除去するために使用される。本実施形態では、磨き材46を磨き材駆動モータ45により駆動させつつ貫通ノズル17に接触させることで、貫通ノズル17の表面を磨くことができる。
貫通ノズル17に対する磨き材46の高さは、操作冶具33の上下移動により調整可能である。また、磨き材46と貫通ノズル17との距離は、伸縮機構44の伸縮により変化させることが可能である。伸縮機構44は、水平方向に伸縮可能な機構であり、例えば、エアシリンダにより実現可能である。本実施形態では、伸縮機構44の伸縮により、磨き材46を貫通ノズル17の表面に接触させることができる。
閉止冶具51は、閉止冶具取り付けボルト52により、モータケーシング22の下端に取り付けられている。除去されたクラッドを含む炉水は、閉止冶具51のドレン孔と排水設備53とを経由して、炉外へと排出される。
本実施形態において、貫通ノズル17に対する磨き材46の位置は、貫通ノズル17の内面磨き用の第1の位置と、貫通ノズル17の上面磨き用の第2の位置とに設定することが可能である。以下、これらの詳細について、図2〜図5を参照して説明する。
(1)貫通ノズル17の内面磨き
図2および図3は、第1実施形態のクラッド除去装置19の第1の使用例を示す要部拡大縦断面図と上面図である。図3は、図2に示すA方向から貫通ノズル17を見た上面図である。本使用例では、クラッド除去装置19が、貫通ノズル17の内面磨き用に使用される。
貫通ノズル17の内面磨き時には、貫通ノズル17の開口部内に操作冶具33が挿入される。そして、伸縮機構44を伸ばすことにより、磨き材46を貫通ノズル17の内面に接触させる。これにより、貫通ノズル17の内面を磨くことが可能となる。
図3に示すように、操作冶具33には、複数本(ここでは3本)の伸縮機構44が取り付けられている。1本の伸縮機構44の先端には、磨き材駆動モータ45と磨き材46が取り付けられており、残りの伸縮機構44の先端には、ガイドローラ47が取り付けられている。
貫通ノズル17の内面磨き時には、これらの伸縮機構44を伸ばすことにより、磨き材46およびガイドローラ47を貫通ノズル17の内面に接触させる。これにより、ガイドローラ47は、内面磨き時の磨き材46の反力を受けることとなる。
操作冶具33は、図3に示すように、クラッド除去装置19の制御用の制御ライン48を包含している。本実施形態の制御ライン48は、光学機器41、光学機器移動用冶具42、回転モータ43、伸縮機構44、磨き材駆動モータ45の作動用に電源やエアーを供給するためのケーブルやホースである。制御ライン48は、図3のように操作冶具33の内部に包含されていてもよいし、操作冶具33の外部において操作冶具33に付帯されていてもよい。
(2)貫通ノズル17の上面磨き
図4および図5は、第1実施形態のクラッド除去装置19の第2の使用例を示す要部拡大縦断面図と上面図である。図5は、図4に示すB方向から貫通ノズル17を見た上面図である。本使用例では、クラッド除去装置19が、貫通ノズル17の上面磨き用に使用される。
貫通ノズル17の上面磨き時には、磨き材駆動モータ45および磨き材46の取り付け位置を、内面磨き時の取り付け位置から変更する。磨き材駆動モータ45および磨き材46は、内面磨き時には伸縮機構44の先端に取り付けられ(図2、図3)、上面磨き時には伸縮機構44の下部に取り付けられる(図4、図5)。図4、図5に示すモータ固定冶具49は、磨き材駆動モータ45を伸縮機構44の下部に固定するための冶具である。
磨き材駆動モータ45および磨き材46の取り付け位置の変更は、クラッド除去装置19を原子炉上方に一旦持ち上げた後、作業者が手動で行う。ただし、クラッド除去装置19を原子炉圧力容器1内に設置したまま、上記取り付け位置を作業者が遠隔操作により変更するための制御機構を、クラッド除去装置19に設けてもよい。
貫通ノズル17の上面磨き時には、貫通ノズル17の開口部の上方に、操作冶具33の先端が配置される。そして、伸縮機構44を伸ばすことにより、磨き材46を貫通ノズル17の上面に接触させる。これにより、貫通ノズル17の上面を磨くことが可能となる。
なお、貫通ノズル17の上面磨き時において、ガイドローラ47が取り付けられた伸縮機構44は、取り外してもよいし、縮めておいてもよい。
なお、内面磨き時には、磨き材46の回転軸が上下方向に平行に設定されているのに対し(図2、図3)、上面磨き時には、磨き材46の回転軸が伸縮機構44の伸縮方向に平行に設定されている(図4、図5)ことに留意されたい。
(3)第1実施形態の原子炉定期検査
図6は、第1実施形態の原子炉定期検査の流れを示すフローチャートである。図6の説明において、図9の説明との共通事項については説明を省略する。
まず、一次シールの形成および二次シール16の収縮後に、モータケーシング22の内包水を排水し(S1)、補助カバー28を取り外す(S2)。次に、モータカバー27を取り外した後、モータ(モータ本体)21を降下させて取り外す(S3)。次に、モータケーシング22の下端に閉止冶具51を取り付ける(S4)。次に、二次シール16の加圧を解除し、モータケーシング22内に注水する(S5)。
作業者はその後、作業を中断して、ペデスタルからオペフロに移動する(S11)。
次に、ポンプシャフト13、ディフューザ12、ストレッチチューブ14を原子炉上方に引き上げて取り外す(S6、S7)。次に、原子炉上部から原子炉圧力容器1内にクラッド除去装置19を搬入し、貫通ノズル17の上部に搭載ブロック31を搭載する(S9)。次に、磨き材46により貫通ノズル17の表面を磨いて、貫通ノズル17の表面に付着したクラッドを除去する(S10)。
その後、モータ21、ディフューザ12、ポンプシャフト13、ストレッチチューブ14は、取り外し手順とは逆の手順で原子炉に取り付けられて復旧される(S13)。
以上のように、本実施形態のクラッド除去装置19は、貫通ノズル17の上部に搭載可能な搭載ブロック31と、搭載ブロック31に取り付けられた操作冶具33とを備え、操作冶具33に取り付けられた磨き材46により、貫通ノズル17の表面を磨いて、貫通ノズル17の表面に付着したクラッドを除去する。
よって、本実施形態によれば、原子炉内が炉水で満たされた状態で原子炉上部からクラッド除去装置19を搬入し、貫通ノズル17の表面に付着したクラッドを除去することが可能となる。そのため、作業者は、クラッド除去作業のためにオペフロからペデスタルに移動する必要がなくなり、作業エリアの変更のために作業を中断する必要がなくなる。
このように、本実施形態によれば、作業者がクラッド除去作業を原子炉上部で実施することが可能となり、作業効率を向上させることや、作業者の負担を軽減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、貫通ノズル17の内面および上面のクラッドを除去することにより、ディフューザ12の再取り付け後の確実な密封を実現することや、ストレッチチューブ14の再取り付け時の取り付け不良を抑制することが可能となる。
(第1実施形態の変形例)
以下、第1実施形態のクラッド除去装置19の種々の変形例について説明する。
本実施形態のクラッド除去装置19は、貫通ノズル17上およびポンプデッキ18上の両方に載置される。しかしながら、クラッド除去装置19は、貫通ノズル17上およびポンプデッキ18上のいずれか片方のみに載置されてもよい。また、クラッド除去装置19は、これら以外の炉内機器または炉内部材上に載置されてもよい。いずれの場合も、クラッド除去装置19は、貫通ノズル17の中心線と搭載ブロック31の中心線が重なるように載置されることが望ましい。
また、本実施形態の磨き材46の水平方向の位置は、伸縮機構44の伸縮により調整可能である。しかしながら、磨き材46の水平方向の位置は、磨き材46そのものの水平方向への変形により調整可能としてもよい。この場合、伸縮機構44は、伸縮不能な機構に置き換えてもよい。また、磨き材46は、その高さ方向へ変形可能とすることで、磨き材46の上下方向の位置を微調整できるようにしてもよい。また、事前に磨き対象箇所の寸法が判明している場合には、伸縮機構44は伸縮不能な機構に置き換えてもよい。
また、本実施形態のクラッド除去装置19は、磨き材46により貫通ノズル17の表面を磨くことで、クラッドを除去する。しかしながら、クラッド除去装置19は、噴射ノズルからの水を貫通ノズルの表面に噴射し、加圧された水の圧力によりクラッドを除去してもよい。
また、本実施形態では、除去されたクラッドを含む炉水を、閉止冶具51のドレン孔と排水設備53とを経由して炉外へと排出する。しかしながら、除去されたクラッドを含む炉水は、原子炉上部から原子炉圧力容器1内に吸引装置を下した後、この吸引装置による吸引により炉外へと排出してもよい。
また、クラッド除去装置19によるクラッドの除去は、モータケーシング22内にモータ21が設置された状態において、除去されたクラッドがモータ21内に侵入することを防止する冶具がモータケーシング22内に取り付けられた状態で行ってもよい。これにより、モータ21を取り外さずにクラッド除去作業を行うことが可能となる。
この場合、上記の侵入防止冶具の取り付け位置は、モータ21よりも上方であればどの位置でもよいが、クラッド除去作業の妨げにならない位置とすることが望ましい。モータケーシング22は、上部の細い部分と、下部の太い部分と、これらの間のくびれ部分とを有しているが、侵入防止冶具はこのくびれ部分に取り付けることが望ましい。侵入防止冶具は、例えば、モータケーシング22内の空間をくびれ部分付近でふさぐよう変形可能な構造体である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:原子炉圧力容器、1a:下鏡部、1b:上鏡部、1c:胴体部、
2:炉心シュラウド、3:燃料集合体、4:炉心支持板、5:上部格子板、
6:インターナルポンプ、7:気水分離器、8:蒸気乾燥器、9:主蒸気管、
10:給水スパージャ、11:ポンプ、12:ディフューザ、
13:ポンプシャフト、13a:インペラ、13b:ポンプシャフト本体、
14:ストレッチチューブ、15:ストレッチチューブナット、16:二次シール、
17:貫通ノズル、18:ポンプデッキ、19:クラッド除去装置、
21:モータ、22:モータケーシング、23:ステータ、24:ロータ、
25:スラストディスク、26:逆転防止装置、27:モータカバー、
28:補助カバー、29:カップリングスタッド、30:メインスタッド、
31:搭載ブロック、31a:筒状部、31b:板状部、31c:筒内板状部、
32:ポンプデッキ把持機構、33:操作冶具、34:第1の軸受け、
35:第2の軸受け、36:第1のシール材、37:第2のシール材、
41:光学機器、42:光学機器移動用冶具、43:回転モータ、
44:伸縮機構、45:磨き材駆動モータ、46:磨き材、
47:ガイドローラ、48:制御ライン、49:モータ固定冶具、
51:閉止冶具、52:閉止冶具取り付けボルト、53:排水設備。

Claims (13)

  1. 原子炉圧力容器を貫通する貫通ノズルの上部に搭載可能な搭載ブロックと、
    前記搭載ブロックに取り付けられた操作冶具であって、前記操作冶具の上下移動および回転運動が可能なように前記搭載ブロックに取り付けられている操作冶具と、
    前記操作冶具に取り付けられており、前記貫通ノズルの表面に付着したクラッドを除去するクラッド除去機構であって、前記貫通ノズルに対する前記クラッド除去機構の高さを前記操作冶具により調整可能なクラッド除去機構と、
    を備えるクラッド除去装置。
  2. 前記搭載ブロックは、前記貫通ノズルの開口部を覆うように前記貫通ノズルの上部に搭載可能である、請求項1に記載のクラッド除去装置。
  3. 前記搭載ブロックは、前記貫通ノズルの開口部内に前記操作冶具を挿入可能な位置に搭載可能である、請求項1または2に記載のクラッド除去装置。
  4. 前記操作冶具は、前記クラッド除去装置の制御用の制御ラインを包含または付帯している、請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッド除去装置。
  5. 前記搭載ブロックは、前記貫通ノズルの上部に搭載される際、前記貫通ノズル上、および、ポンプのディフューザを保持するためのポンプデッキ上の少なくともいずれかに載置される、請求項1から4のいずれか1項に記載のクラッド除去装置。
  6. 前記搭載ブロックは、前記貫通ノズルまたは前記ポンプデッキに載置される面にシール材を備える、請求項5に記載のクラッド除去装置。
  7. 前記搭載ブロックは、前記貫通ノズル上に載置される筒状部と、前記ポンプデッキ上に載置される板状部とを備える、請求項5または6に記載のクラッド除去装置。
  8. さらに、前記搭載ブロックに取り付けられており、前記搭載ブロックと共に前記ポンプデッキを把持するポンプデッキ把持機構を備える、請求項5から7のいずれか1項に記載のクラッド除去装置。
  9. 前記クラッド除去機構は、前記貫通ノズルを磨くための磨き材、または、前記貫通ノズルに水を噴射するための噴射ノズルである、請求項1から8のいずれか1項に記載のクラッド除去装置。
  10. さらに、前記操作冶具と前記磨き材との間に取り付けられた伸縮機構であって、前記磨き材と前記貫通ノズルとの距離を前記伸縮機構の伸縮により変化させる伸縮機構を備える、請求項9に記載のクラッド除去装置。
  11. 前記貫通ノズルに対する前記磨き材の位置は、前記貫通ノズルの内面磨き用の第1の位置と、前記貫通ノズルの上面磨き用の第2の位置とに設定可能である、請求項9または10に記載のクラッド除去装置。
  12. 原子炉上部から原子炉圧力容器内にクラッド除去装置を搬入し、
    前記原子炉圧力容器を貫通する貫通ノズルの上部に、前記クラッド除去装置の搭載ブロックを搭載し、
    前記クラッド除去装置の操作冶具に取り付けられたクラッド除去機構により、前記貫通ノズルの表面に付着したクラッドを除去する、
    ことを含み、
    前記クラッドの除去は、前記原子炉圧力容器のモータケーシング内にモータが設置された状態において、除去されたクラッドが前記モータ内に侵入することを防止する冶具が前記モータケーシング内でかつ前記モータよりも上方の位置に取り付けられた状態で行われる、クラッド除去方法。
  13. さらに、除去されたクラッドを含む炉水を、前記原子炉圧力容器のモータケーシングの下部から排出する、または、原子炉上部から前記原子炉圧力容器内に搬入された吸引装置により排出する、ことを含む請求項12に記載のクラッド除去方法。
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