JP5897156B2 - ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法 - Google Patents

ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5897156B2
JP5897156B2 JP2014558617A JP2014558617A JP5897156B2 JP 5897156 B2 JP5897156 B2 JP 5897156B2 JP 2014558617 A JP2014558617 A JP 2014558617A JP 2014558617 A JP2014558617 A JP 2014558617A JP 5897156 B2 JP5897156 B2 JP 5897156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
water jet
jet peening
instrumentation
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014558617A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014115812A1 (ja
Inventor
彰男 南山
彰男 南山
豊 西辻
豊 西辻
浩司 沖村
浩司 沖村
日並 一幸
一幸 日並
智元 濱本
智元 濱本
敬男 金野
敬男 金野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014558617A priority Critical patent/JP5897156B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5897156B2 publication Critical patent/JP5897156B2/ja
Publication of JPWO2014115812A1 publication Critical patent/JPWO2014115812A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C1/00Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods
    • B24C1/003Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods using material which dissolves or changes phase after the treatment, e.g. ice, CO2
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/28Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C1/00Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods
    • B24C1/10Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods for compacting surfaces, e.g. shot-peening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/32Abrasive blasting machines or devices; Plants designed for abrasive blasting of particular work, e.g. the internal surfaces of cylinder blocks
    • B24C3/325Abrasive blasting machines or devices; Plants designed for abrasive blasting of particular work, e.g. the internal surfaces of cylinder blocks for internal surfaces, e.g. of tubes
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C17/00Monitoring; Testing ; Maintaining
    • G21C17/003Remote inspection of vessels, e.g. pressure vessels
    • G21C17/01Inspection of the inner surfaces of vessels
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C17/00Monitoring; Testing ; Maintaining
    • G21C17/017Inspection or maintenance of pipe-lines or tubes in nuclear installations
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/20Arrangements for introducing objects into the pressure vessel; Arrangements for handling objects within the pressure vessel; Arrangements for removing objects from the pressure vessel
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/20Arrangements for introducing objects into the pressure vessel; Arrangements for handling objects within the pressure vessel; Arrangements for removing objects from the pressure vessel
    • G21C19/207Assembling, maintenance or repair of reactor components
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C17/00Monitoring; Testing ; Maintaining
    • G21C17/10Structural combination of fuel element, control rod, reactor core, or moderator structure with sensitive instruments, e.g. for measuring radioactivity, strain
    • G21C17/108Measuring reactor flux
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、原子炉容器に設けられる管台及びその周辺を補修するウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法に関するものである。
例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を備える原子力発電プラントは、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電するものである。
このような原子力発電プラントにて、加圧水型原子炉は、十分な安全性や信頼性を確保するために各種の構造物などを定期的に検査する必要がある。そして、各検査を施工して不具合を発見した場合は、その不具合に関係する必要箇所を補修している。例えば、加圧水型原子炉にて、原子炉容器本体は、下鏡を貫通する多数の計装管台が設けられ、この各計装管台は、炉内側の上端部に炉内計装案内管が固定される一方、炉外側の下端部にコンジットチューブが連結されている。そして、中性子束を計測可能な中性子束検出器は、コンジットチューブにより計装管台から炉内計装案内管を通して炉心(燃料集合体)まで挿入可能となっている。
この計装管台は、炉内計装筒が原子炉容器本体の取付孔に嵌入して溶接されることで構成されている。そのため、炉内計装筒やこの炉内計装筒の溶接部及びその周辺部に引張応力が残留している可能性があり、長期の使用により応力腐食割れが発生する確率が高くなる。そこで、従来から、表面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善することで、応力腐食割れを防止するようにしたウォータジェットピーニング技術がある。このウォータジェットピーニングは、水中で金属部材表面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射し、金属部材表面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善するものである。このようなウォータジェットピーニング装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2006−201141号公報
ところで、計装管台(炉内計装筒)の内面に対してウォータジェットピーニングを行う場合、この計装管台の内部に配置されている中性子束検出器をシンブルチューブと共に所定長さだけコンジットチューブを介して外部(下部)に抜き出しておく。しかし、炉内計装筒の内面にウォータジェットピーニングを行うと、噴射された高圧水により炉内計装筒の圧力が上昇し、この水圧により中性子束検出器を更に押圧し、シンブルチューブが移動して収納室側に飛び出してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止して作業の安全性の向上を可能とするウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のウォータジェットピーニング装置は、計装管台の外周部側に所定隙間をもって配置可能なクランプ筒と、前記クランプ筒を前記計装管台に固定可能なクランプ機構と、円筒形状をなして前記クランプ筒内に設けられて前記計装管台の上端に近接した位置に位置決めされる位置決め部材と、前記位置決め部材の内部を昇降可能な内面WJPノズルと、前記位置決め部材を放射状に貫通する排水孔と、を有することを特徴とするものである。
従って、クランプ筒内に計装管台の上端に近接した位置に位置決めされる位置決め部材を設け、この位置決め部材を放射状に貫通する排水孔を設けることで、水中で内面WJPノズルから計装管台の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射すると、計装管台の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善され、噴射された高圧水は、中性子束検出器にほとんど作用することなく、位置決め部材の排水孔から排水されることとなり、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止して作業の安全性を向上することができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記位置決め部材は、円筒部と、前記円筒部の下端に設けられるフランジ部とを有し、前記排水孔は、前記フランジ部に周方向に均等間隔で複数設けられることを特徴としている。
従って、排水孔が位置決め部材のフランジ部に周方向に均等間隔で複数設けられることで、内面WJPノズルから噴射された高圧水は、複数の排水孔から効率良く排水されることとなり、排水性を向上することができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記位置決め部材は、前記計装管台の上端に当接した位置に位置決めされることを特徴としている。
従って、位置決め部材が計装管台の上端に当接した位置に位置決めされることで、位置決め部材と計装管台を隙間なく配置することとなり、内面WJPノズルから噴射された高圧水を複数の排水孔に適正に導くことができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記位置決め部材が前記計装管台に対して予め設定された所定の位置に位置決めされたことを検出する検出装置が設けられることを特徴としている。
従って、検出装置は、位置決め部材が計装管台に対する所定の位置に位置決めされたことを検出することから、計装管台に対してウォータジェットピーニング装置を高精度に位置決めすることができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記検出装置は、前記クランプ筒に上下移動自在に支持されて下端部が前記計装管台の上端部に直接的または間接的に当接可能な検出ロッドと、前記検出ロッドの上下位置を検出する検出器とを有することを特徴としている。
従って、クランプ筒に上下移動自在に支持された検出ロッドの下端部が計装管台の上端部に直接的または間接的に当接すると、検出器がこの検出ロッドの位置を検出することとなり、簡単な構成で、計装管台に対してウォータジェットピーニング装置を高精度に位置決めすることができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記位置決め部材は、前記クランプ筒に上下移動自在に支持されると共に前記計装管台の上端面に面接触可能な作動片を有し、前記作動片を介して前記検出ロッドが上下移動可能であることを特徴としている。
従って、位置決め部材の作動片が計装管台の上端面に面接触すると、検出ロッドが移動することとなり、位置決め部材が所定の位置に移動したことを高精度に検出することで、計装管台に対してウォータジェットピーニング装置を高精度に位置決めすることができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記検出ロッドは、前記位置決め部材の外部に配置されることを特徴としている。
従って、内面WJPノズルが位置決め部材の内部を昇降することから、検出ロッドを位置決め部材の外部に配置することで、検出ロッドが内面WJPノズルの昇降を邪魔することはなく、安定したウォータジェットピーニングを施工することができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、コンジットチューブの一端部が前記計装管台に連結される一方、他端部が監視室まで延設されて連結され、先端部に中性子束検出器が装着されたシンブルチューブが前記コンジットチューブの他端部側から挿入され、前記計装管台を通して原子炉容器内に挿入可能であり、前記コンジットチューブの他端部側から引き出された前記シンブルチューブの端部を前記コンジットチューブに対して移動不能とする固定装置が設けられることを特徴としている。
従って、固定装置によりコンジットチューブの他端部側から引き出されたシンブルチューブを移動不能とすることで、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止することができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記固定装置は、前記監視室内に延設された前記コンジットチューブに固定される第1固定治具と、前記コンジットチューブの他端部側から引き出された前記シンブルチューブの端部に固定される第2固定治具と、前記第1固定治具と前記第2固定治具との離間を阻止する連結部材とを有することを特徴としている。
従って、簡単な構成で容易にウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止することができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置では、前記シンブルチューブと前記コンジットチューブとの固定状態を監視する監視装置が設けられることを特徴としている。
従って、監視装置によりシンブルチューブとコンジットチューブとの固定状態を監視することで、未然にウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止することができる。
本発明のウォータジェットピーニング施工方法は、計装管台の外周部側に所定隙間をもってクランプ筒を配置する工程と、前記クランプ筒に設けられた位置決め部材が前記計装管台の上端に近接した位置で前記計装管台に固定する工程と、内面WJPノズルを前記クランプ筒を通って前記計装管台まで下降する工程と、前記内面WJPノズルからキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射したまま回転しながら下降することで前記計装管台の内面に高圧水を噴射する工程と、前記内面WJPノズルから噴射された高圧水を前記位置決め部材に設けられた排水孔から外部に排出する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、水中で内面WJPノズルから計装管台の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射すると、計装管台の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善され、噴射された高圧水は、中性子束検出器にほとんど作用することなく、位置決め部材の排水孔から排水されることとなり、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止して作業の安全性を向上することができる。
本発明のウォータジェットピーニング施工方法では、前記計装管台からコンジットチューブを通して外部に引き出されたシンブルチューブを移動不能とした状態で、前記内面WJPノズルから高圧水を噴射することを特徴としている。
従って、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止することができる。
本発明のウォータジェットピーニング施工方法では、前記内面WJPノズルから前記計装管台の内面に高圧水を噴射するとき、前記シンブルチューブと前記コンジットチューブとの固定状態を監視することを特徴としている。
従って、未然にウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止することができる。
本発明のウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法によれば、クランプ筒内に計装管台の上端に近接した位置に位置決めされる位置決め部材を設け、この位置決め部材を放射状に貫通する排水孔を設けるので、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブの飛び出しを防止して作業の安全性を向上することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るウォータジェットピーニング装置のクランプ装置を表す縦断面図である。 図2は、図1のII−II断面図である。 図3は、図1のIII−III断面図である。 図4は、内面ウォータジェットピーニングの作用を表す概略図である。 図5は、ウォータジェットピーニング装置の検出装置を表す概略図である。 図6は、検出装置による作用を表す概略図である。 図7は、ウォータジェットピーニング装置の据付状態を表す概略図である。 図8は、原子炉容器の下部を表す概略図である。 図9は、原子炉容器の下部を表す平面図である。 図10は、ウォータジェットピーニング装置を表す正面図である。 図11は、原子力発電プラントの概略構成図である。 図12は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。 図13は、原子炉容器の計装管台を表す断面図である。 図14は、本発明の実施例2に係るウォータジェットピーニング装置のクランプ装置を表す縦断面図である。 図15は、検出装置による作用を表す概略図である。 図16は、本発明の実施例3に係るウォータジェットピーニング装置の全体構成を表す概略図である。 図17は、固定装置を表す概略図である。 図18は、図17のXVIII−XVIII断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図11は、原子力発電プラントの概略構成図、図12は、加圧水型原子炉を表す縦断面図、図13は、原子炉容器の計装管台を表す断面図である。
実施例1の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉である。
実施例1の加圧水型原子炉を有する原子力発電プラントにおいて、図11に示すように、原子炉格納容器11は、内部に加圧水型原子炉12及び蒸気発生器13が格納されており、この加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは高温側送給配管14と低温側送給配管15を介して連結されており、高温側送給配管14に加圧器16が設けられ、低温側送給配管15に一次冷却水ポンプ17が設けられている。この場合、減速材及び一次冷却水(冷却材)として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器16により150〜160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。
従って、加圧水型原子炉12にて、燃料(原子燃料)として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水として軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器16により所定の高圧に維持された状態で、高温側送給配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高温高圧の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は低温側送給配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
蒸気発生器13は、加熱された二次冷却水、つまり、蒸気を送給する配管31を介して蒸気タービン32と連結されており、この配管31に主蒸気隔離弁33が設けられている。蒸気タービン32は、高圧タービン34と低圧タービン35を有すると共に、発電機(発電装置)36が接続されている。また、高圧タービン34と低圧タービン35は、その間に湿分分離加熱器37が設けられており、配管31から分岐した冷却水分岐配管38が湿分分離加熱器37に連結される一方、高圧タービン34と湿分分離加熱器37は低温再熱管39により連結され、湿分分離加熱器37と低圧タービン35は高温再熱管40により連結されている。
更に、蒸気タービン32の低圧タービン35は、復水器41を有しており、この復水器41は、配管31からバイパス弁42を有するタービンバイパス配管43が接続されると共に、冷却水(例えば、海水)を給排する取水管44及び排水管45が連結されている。この取水管44は、循環水ポンプ46を有し、排水管45と共に他端部が海中に配置されている。
そして、この復水器41は、配管47が接続されており、復水ポンプ48、グランドコンデンサ49、復水脱塩装置50、復水ブースタポンプ51、低圧給水加熱器52が接続されている。また、配管47は、脱気器53が連結されると共に、主給水ポンプ54、高圧給水加熱器55、主給水制御弁56が設けられている。
従って、蒸気発生器13にて、高温高圧の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、配管31を通して蒸気タービン32(高圧タービン34から低圧タービン35)に送られ、この蒸気により蒸気タービン32を駆動して発電機36により発電を行う。このとき、蒸気発生器13からの蒸気は、高圧タービン34を駆動した後、湿分分離加熱器37で蒸気に含まれる湿分が除去されると共に加熱されてから低圧タービン35を駆動する。そして、蒸気タービン32を駆動した蒸気は、復水器41で海水を用いて冷却されて復水となり、グランドコンデンサ49、復水脱塩装置50、低圧給水加熱器52、脱気器53、高圧給水加熱器55などを通して蒸気発生器13に戻される。
このように構成された原子力発電プラントの加圧水型原子炉12において、図12に示すように、原子炉容器61は、その内部に炉内構造物が挿入できるように、原子炉容器本体62とその上部に装着される原子炉容器蓋(上鏡)63により構成されており、この原子炉容器本体62に対して原子炉容器蓋63が複数のスタッドボルト64及びナット65により開閉可能に固定されている。
この原子炉容器本体62は、原子炉容器蓋63を取り外すことで上部が開口可能であり、下部が半球形状をなす下鏡66により閉塞された円筒形状をなしている。そして、原子炉容器本体62は、上部に一次冷却水としての軽水(冷却材)を供給する入口ノズル(入口管台)67と、軽水を排出する出口ノズル(出口管台)68が形成されている。また、原子炉容器本体62は、この入口ノズル67及び出口ノズル68とは別に、図示しない注水ノズル(注水管台)が形成されている。
原子炉容器本体62は、内部にて、入口ノズル67及び出口ノズル68より上方に上部炉心支持板69が固定される一方、下方の下鏡66の近傍に位置して下部炉心支持板70が固定されている。この上部炉心支持板69及び下部炉心支持板70は、円板形状をなして図示しない多数の連通孔が形成されている。そして、上部炉心支持板69は、複数の炉心支持ロッド71を介して下方に図示しない多数の連通孔が形成された上部炉心板72が連結されている。
原子炉容器本体62は、内部に円筒形状をなす炉心槽73が内壁面と所定の隙間をもって配置されており、この炉心槽73は、上部が上部炉心板72に連結され、下部に円板形状をなして図示しない多数の連通孔が形成された下部炉心板74が連結されている。そして、この下部炉心板74は、下部炉心支持板70に支持されている。即ち、炉心槽73は、原子炉容器本体62の下部炉心支持板70に吊り下げ支持されることとなる。
炉心75は、上部炉心板72と炉心槽73と下部炉心板74により形成されており、この炉心75は、内部に多数の燃料集合体76が配置されている。この燃料集合体76は、図示しないが、多数の燃料棒が支持格子により格子状に束ねられて構成され、上端部に上部ノズルが固定される一方、下端部に下部ノズルが固定されている。また、炉心75は、内部に多数の制御棒77が配置されている。この多数の制御棒77は、上端部がまとめられて制御棒クラスタ78となり、燃料集合体76内に挿入可能となっている。上部炉心支持板69は、この上部炉心支持板69を貫通して多数の制御棒クラスタ案内管79が固定されており、各制御棒クラスタ案内管79は、下端部が燃料集合体76内の制御棒クラスタ78まで延出されている。
原子炉容器61を構成する原子炉容器蓋63は、上部が半球形状をなして磁気式ジャッキの制御棒駆動装置80が設けられており、原子炉容器蓋63と一体をなすハウジング81内に収容されている。多数の制御棒クラスタ案内管79は、上端部が制御棒駆動装置80まで延出され、この制御棒駆動装置80から延出されて制御棒クラスタ駆動軸82が、制御棒クラスタ案内管79内を通って燃料集合体76まで延出され、制御棒クラスタ78を把持可能となっている。
この制御棒駆動装置80は、上下方向に延設されて制御棒クラスタ78に連結されると共に、その表面に複数の周溝を長手方向に等ピッチで配設してなる制御棒クラスタ駆動軸82を磁気式ジャッキで上下動させることで、原子炉の出力を制御している。
また、原子炉容器本体62は、下鏡66を貫通する多数の計装管台83が設けられ、この各計装管台83は、炉内側の上端部に炉内計装案内管84が連結される一方、炉外側の下端部にコンジットチューブ85が連結されている。各炉内計装案内管84は、上端部が下部炉心支持板70に連結されており、振動を抑制するための上下の連接板86,87が取付けられている。シンブルチューブ88は、中性子束を計測可能な中性子束検出器(図示略)が装着されており、コンジットチューブ85から計装管台83及び炉内計装案内管84を通り、下部炉心板74を貫通して燃料集合体76まで挿入可能となっている。
従って、制御棒駆動装置80により制御棒クラスタ駆動軸82を移動して燃料集合体76から制御棒77を所定量引き抜くことで、炉心75内での核分裂を制御し、発生した熱エネルギにより原子炉容器61内に充填された軽水が加熱され、高温の軽水が出口ノズル68から排出され、上述したように、蒸気発生器13に送られる。即ち、燃料集合体76を構成する原子燃料が核分裂することで中性子を放出し、減速材及び一次冷却水としての軽水が、放出された高速中性子の運動エネルギを低下させて熱中性子とし、新たな核分裂を起こしやすくすると共に、発生した熱を奪って冷却する。一方、制御棒77を燃料集合体76に挿入することで、炉心75内で生成される中性子数を調整し、また、制御棒77を燃料集合体76に全て挿入することで、原子炉を緊急に停止することができる。
また、原子炉容器61は、炉心75に対して、その上方に出口ノズル68に連通する上部プレナム89が形成されると共に、下方に下部プレナム90が形成されている。そして、原子炉容器61と炉心槽73との間に入口ノズル67及び下部プレナム90に連通するダウンカマー部91が形成されている。従って、軽水は、入口ノズル67から原子炉容器本体62内に流入し、ダウンカマー部91を下向きに流れ落ちて下部プレナム90に至り、この下部プレナム90の球面状の内面により上向きに案内されて上昇し、下部炉心支持板70及び下部炉心板74を通過した後、炉心75に流入する。この炉心75に流入した軽水は、炉心75を構成する燃料集合体76から発生する熱エネルギを吸収することで、この燃料集合体76を冷却する一方、高温となって上部炉心板72を通過して上部プレナム89まで上昇し、出口ノズル68を通って排出される。
このように構成された原子炉容器61にて、図13に示すように、計装管台83は、炉内計装筒95が原子炉容器本体62の下鏡66に形成された取付孔96に嵌入し、炉内計装筒95の上端部が下鏡66の内面に溶接(開先溶接部97)により固定されて構成されている。原子炉容器本体62は、母材となる低合金鋼の内面にステンレス鋼が肉盛溶接されて構成され、ニッケル基合金製の炉内計装筒95がこの原子炉容器本体62の取付孔96に嵌入した状態で、ニッケル基合金製の材料により原子炉容器本体62に溶接(開先溶接部97)されている。
そのため、炉内計装筒95、開先溶接部97及びその周辺部に引張応力が残留している可能性があり、長期の使用により応力腐食割れが発生する確率が高くなる。そこで、原子炉補修装置としてのウォータジェットピーニング(WJP)装置によりこの表面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善することで、応力腐食割れを防止するようにしている。このウォータジェットピーニング装置は、水中で金属部材表面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射し、金属部材表面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善するものである。
そして、ウォータジェットピーニング装置により下鏡66の表面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善する場合、このウォータジェットピーニング装置を計装管台83(炉内計装筒95)に装着して作業を行う。
図1は、本発明の実施例1に係るウォータジェットピーニング装置のクランプ装置を表す縦断面図、図2は、図1のII−II断面図、図3は、図1のIII−III断面図、図4は、内面ウォータジェットピーニングの作用を表す概略図、図5は、ウォータジェットピーニング装置の検出装置を表す概略図、図6は、検出装置による作用を表す概略図、図7は、ウォータジェットピーニング装置の据付状態を表す概略図、図8は、原子炉容器の下部を表す概略図、図9は、原子炉容器の下部を表す平面図、図10は、ウォータジェットピーニング装置を表す正面図である。
実施例1において、図7に示すように、ウォータジェットピーニング装置101は、原子炉容器61(原子炉容器本体62)の下鏡(半球部)66に設けられた計装管台83(炉内計装筒95)に据え付けられる。即ち、原子力発電プラントにおいて、原子炉建屋(図示略)は、作業フロア121が設けられており、この作業フロア121より下方にキャビティ122が設けられ、このキャビティ122に冷却水が貯留されている。このキャビティ122は、内部に原子炉容器61が配置され、吊下げ支持されている。
原子炉建屋は、天井クレーン123が設けられ、フック124を水平方向に交差する2方向に移動可能であると共に昇降可能となっている。また、原子炉建屋は、キャビティ122の両側に一対のガイドレール125が敷設され、移動式クレーン126が移動自在に支持されている。この移動式クレーン126は、水平方向における一方向(図7にて、左右方向)に移動自在であると共に、水平方向における一方向に交差(直交)する他方向(図7にて、紙面直交方向)に移動自在な電動ホイスト127が設けられている。そして、この電動ホイスト127は、鉛直方向に沿って昇降可能なフック128を有している。
据付用ポール111は、長尺部材であって、所定の長さを有しており、下端部にウォータジェットピーニング装置101が連結可能となっている。この据付用ポール111は、複数の分割ポールから構成され、フランジ部同士を密着させ、複数のスイングボルトにより両者を締結することができる。なお、本実施例では、ウォータジェットピーニング装置101の据付用治具として据付用ポール111を用いたが、この構成に限定されるものではなく、例えば、ワイヤやケーブル、ロープなどを用いてもよい。
また、図8及び図9に示すように、原子炉容器61は、岩盤等の堅固な地盤上に設置されたコンクリート構造物131により支持されている。原子炉容器61は、このコンクリート構造物131に形成された円筒部132に配置され、吊下げ支持されている。そして、コンクリート構造物131は、原子炉容器61の下方に位置してシンブルチューブ配管室133が形成されている。複数のコンジットチューブ85は、一端部が下鏡66の計装管台83に連結され、シンブルチューブ配管室133を湾曲して引き回された後、他端部が集合されて監視室134に配置されている。
中性子束検出器135は、シンブルチューブ88の先端部に装着されており、コンジットチューブ85の他端部側から挿入され、原子炉の稼動時には、原子炉容器61内に配置されている。そして、ウォータジェットピーニングの施工時には、シンブルチューブ88を介して中性子束検出器135を原子炉容器61から抜き出している。
図10に示すように、ウォータジェットピーニング装置101は、装置本体102とクランプ装置103と内面WJPノズル105とを有している。クランプ装置103は、装置本体102の下部から下方に突出して配置され、計装管台83(炉内計装筒95)の外周面に嵌合してクランプすることで、装置本体102を計装管台83に固定するものである。内面WJPノズル105は、炉内計装筒95の内面に引張高圧水を噴射するものである。
この場合、内面WJPノズル105は、装置本体102に設けられた昇降機構(図示略)により上下に移動することができると共に、回転機構(図示略)により回転することができ、下鏡66、開先溶接部97、炉内計装筒95の所定の領域に高圧水を噴射することができる。
また、ウォータジェットピーニング装置101は、装置本体102に対して施工監視用カメラ106と装置位置決め用カメラ107,108が設けられている。施工監視用カメラ106は、装置本体102に固定され、水平支持軸により回動可能であり、撮影方向を変更可能となっている。
装置位置決め用カメラ107,108は、水平方向に所定角度θ(例えば、90度)だけ離間した位置に配置され、照明を有している。この装置位置決め用カメラ107,108は、装置本体102に対して昇降シリンダ109により昇降可能となっており、ウォータジェットピーニング装置101の位置決め時に下降位置に移動し、ウォータジェットピーニング装置101の作業時の上昇位置に移動可能となっている。
ウォータジェットピーニング装置101は、装置本体102の上部に連結軸110が固定されており、据付用ポール111に連結可能となっている。
ウォータジェットピーニング装置101におけるクランプ装置103において、図1から図3に示すように、クランプ筒201は、上クランプ筒202と下クランプ筒203とがボルト204により締結された円筒形状をなし、装置本体102にボルト205により固定されている。
このクランプ筒201は、内側の下部に支持筒206が配置され、下端部がクランプ筒201の下端部にボルト207により固定され、この支持筒206は、内側にガイド筒208が嵌合し、下端部が支持筒206の下端部にボルト209により固定されている。複数(本実施例では、3個)のクランプ片210は、支持筒206の周方向に均等間隔で配置され、支持筒206及びガイド筒208により径方向に移動自在に支持されると共に、板ばね211により外方に付勢支持されている。
支持筒206は、上端部に第1ピストンガイド212がボルト(図示略)により固定され、この第1ピストンガイド212の上端部に第2ピストンガイド213がボルト214により固定され、この第2ピストンガイド213は、上端部がクランプ筒201(上クランプ筒202)にボルト215により固定されている。第1クランプピストン216は、下クランプ筒203と第1ピストンガイド212との間に配置され、第2クランプピストン217は、上クランプ筒202と第2ピストンガイド213との間に配置されており、第1クランプピストン216と第2クランプピストン217は、ねじ部218により一体に接合されている。
第1クランプピストン216及び第2クランプピストン217は、円筒形状をなし、第1クランプピストン216は、下端部の厚さが徐々に薄くなるように内周部に傾斜面216aが形成されている。一方、各クランプ片210は、内面側が計装管台83(炉内計装筒95)の外面に沿うような湾曲形状をなし、外面側に上方に向かって下クランプ筒203との隙間が徐々に大きくなる傾斜面210aが形成されている。そして、第1クランプピストン216は、下端部が各クランプ片210と下クランプ筒203との間に侵入し、傾斜面216aが各クランプ片210の傾斜面210aに接触している。
クランプ筒201は、下クランプ筒203と第1クランプピストン216と第2クランプピストン217とにより部屋Aが区画され、この部屋Aへの第1エア供給口219が形成されている。また、クランプ筒201は、上クランプ筒202と下クランプ筒203と第2クランプピストン217とにより部屋Bが区画され、この部屋Bへの第2エア供給口220が形成されている。
従って、第1エア供給口219から部屋Aにエアを供給すると、第1クランプピストン216と共に第2クランプピストン217が下降し、傾斜面216aが各クランプ片210の傾斜面210aを押圧することで、各クランプ片210が内方に移動し、計装管台83(炉内計装筒95)をクランプすることができる。一方、第2エア供給口220から部屋Bにエアを供給すると、第2クランプピストン217を介して第1クランプピストン216が上昇し、傾斜面216aが各クランプ片210の傾斜面210aから離間することで、各クランプ片210が板ばね211の付勢力により外方に移動し、計装管台83(炉内計装筒95)のクランプを解除することができる。
なお、クランプ筒201を計装管台83に固定可能な本発明のクランプ機構は、第1クランプピストン216、第2クランプピストン217、各クランプ片210などにより構成される。また、本発明のクランプ筒は、クランプ筒201、支持筒206、ガイド筒208、ピストンガイド212,213などにより構成される。
また、支持筒206及び第1ピストンガイド212は、内部にノズルガイド(位置決め部材)221が上下に移動自在に支持されている。このノズルガイド221は、円筒形状をなし、内部に内面WJPノズル105が挿通可能となっている。このノズルガイド221は、内部の径が小さくなったガイド面221aが設けられ、内面WJPノズル105の連結ロッド105aをガイドすることができる。また、ノズルガイド221は、円筒部222と、この円筒部222の下端に設けられるフランジ部223とが一体をなして構成されている。そして、ノズルガイド221は、フランジ部223に放射状に貫通する排水孔224が周方向に均等間隔で複数設けられている。この各排水孔224は、一端部がノズルガイド221の内部に連通し、他端部がノズルガイド221と支持筒206(ガイド筒208)との間の空間部(所定隙間)Sに連通している。なお、この空間部Sは、下方が外部に開放されている。
従って、図1及び図4に示すように、ウォータジェットピーニング装置101が下降し、計装管台83(炉内計装筒95)の外側にクランプ装置103が嵌入し、所定の位置まで下降する。すると、ノズルガイド221は、フランジ部223の下面が炉内計装筒95の上端面に当接して停止することで、ウォータジェットピーニング装置101が計装管台83に対して所定の位置に位置決めされる。ここで、前述したように、各クランプ片210を内方に移動することで、計装管台83(炉内計装筒95)をクランプする。
また、ウォータジェットピーニング装置101を下降して計装管台83(炉内計装筒95)における所定の位置に固定するとき、ノズルガイド221が計装管台83に対して予め設定された所定の位置に位置決めされたことを検出する検出装置231が設けられている。
この検出装置231において、図5及び図6に示すように、円筒形状をなすノズルガイド221は、支持筒206及び第1ピストンガイド212の内部に上下に移動自在に支持されており、下端部にフランジ部(作動片)223が設けられている。また、複数の検出ロッド232は、ノズルガイド221の外側で、支持筒206及び第1ピストンガイド212を上下に貫通して移動自在に支持されており、下端部がフランジ部223に当接可能となっている。第2ピストンガイド213(図1参照)は、下部に案内ガイド233が固定されており、各検出ロッド232は、上端部が案内ガイド233を上方に貫通し、連結部材234が固定されている。そして、案内ガイド233にマグネット235が固定される一方、連結部材234にマグネットセンサ236が固定されている。
従って、ウォータジェットピーニング装置101が下降し、計装管台83(炉内計装筒95)の外側にクランプ装置103が嵌入し、所定の位置まで下降する。そして、ノズルガイド221は、フランジ部223の下面が炉内計装筒95の上端面に面接触し、炉内計装筒95に押されて上昇する。すると、各検出ロッド232は、下降する案内ガイド233に対して上方に相対移動し、連結部材234のマグネットセンサ236が案内ガイド233のマグネット235に対向する位置に移動する。ここで、マグネットセンサ236がマグネット235を検出し、これを作業者に知らせることで、ウォータジェットピーニング装置101の下降が停止され、ウォータジェットピーニング装置101が計装管台83に対して所定の位置に位置決めされる。
ここで、ウォータジェットピーニング装置101による計装管台83(炉内計装筒95)の内面に対するウォータジェットピーニングの施工方法について説明する。
図7に示すように、キャビティ122に冷却水が貯留されている状態で、移動クレーン126により据付用ポール111を介してウォータジェットピーニング装置101を吊下げる。ここからこの移動式クレーン126を用いてウォータジェットピーニング装置101を水平方向に移動し、計装管台83に対する位置決めをしながら、電動ホイスト127を用いてウォータジェットピーニング装置101を下降する。
そして、図6に示すように、クランプ筒201が計装管台83の外側に嵌入し、ノズルガイド221のフランジ部223が炉内計装筒95に当接することで、このノズルガイド221と共に検出ロッド232が上昇する。すると、検出装置231がこれを検出し、作業者は、ウォータジェットピーニング装置101の下降を停止する。ここで、各クランプ片210を内方に移動することで計装管台83をクランプし、ウォータジェットピーニング装置101は、計装管台83に固定される。
ウォータジェットピーニング装置101が計装管台83に固定されると、図4に示すように、内面WJPノズル105がクランプ装置103内を通って炉内計装筒95内まで下降する。そして、内面WJPノズル105は、高圧水を噴射したまま回転しながら下降することで、内面WJPノズル105から炉内計装筒95の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水が噴射されることとなり、炉内計装筒95の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善される。一方、内面WJPノズル105から噴射された高圧水は、コンジットチューブ85内に中性子束検出器135やシンブルチューブ88があるために計装管台83内を上昇する。そして、各排水孔224を通って外側に流れ、ノズルガイド221と支持筒206(ガイド筒208)との間の空間部Sを下降して外部に排出される。
このように実施例1のウォータジェットピーニング装置にあっては、計装管台83の外周部側に所定隙間をもって配置可能なクランプ筒201と、クランプ筒201を計装管台83に固定可能なクランプ片210と、円筒形状をなしてクランプ筒201内に設けられて計装管台83の上端に近接した位置に位置決めされるノズルガイド221と、ノズルガイド221の内部を昇降可能な内面WJPノズル105と、ノズルガイド221を放射状に貫通する排水孔224とを設けている。
従って、水中で内面WJPノズル105から計装管台83の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射すると、計装管台83の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善される一方、噴射された高圧水は、中性子束検出器135にほとんど作用することなく、ノズルガイド221の排水孔224から排水されることとなり、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを防止して作業の安全性を向上することができる。
実施例1のウォータジェットピーニング装置では、ノズルガイド221の円筒部222の下端にフランジ部223を設け、排水孔224をフランジ部223に周方向に均等間隔で複数設けている。従って、内面WJPノズル105から噴射された高圧水は、複数の排水孔224から効率良く排水されることとなり、排水性を向上することができる。
実施例1のウォータジェットピーニング装置では、ノズルガイド221を計装管台83の上端に当接した位置に位置決め可能としている。従って、ノズルガイド221と計装管台83を隙間なく配置することとなり、内面WJPノズル105から噴射された高圧水を複数の排水孔224に適正に導くことができる。
実施例1のウォータジェットピーニング装置では、ノズルガイド221が計装管台83に対して予め設定された所定の位置に位置決めされたことを検出する検出装置231を設けている。従って、計装管台83に対してウォータジェットピーニング装置101を高精度に位置決めすることができる。
実施例1のウォータジェットピーニング装置では、検出装置231として、クランプ筒201に上下移動自在に支持されて下端部がフランジ部223を介して計装管台83の上端部に間接的に当接可能な検出ロッド232と、検出ロッド232の上下位置を検出するマグネットセンサ236を設けている。従って、ノズルガイド221のフランジ部223が計装管台83の上端部に当接すると、フランジ部223により検出ロッド232が上昇してマグネットセンサ236により検出されることとなり、簡単な構成で、計装管台83に対してウォータジェットピーニング装置101を高精度に位置決めすることができる。
実施例1のウォータジェットピーニング装置では、ノズルガイド221をクランプ筒201に対して上下移動自在に支持すると共に、フランジ部223が計装管台83の上端面に面接触可能とし、フランジ部223を介して検出ロッド232が上下移動可能としている。従って、ノズルガイド221のフランジ部223が計装管台83の上端面に面接触すると、検出ロッド232が上昇することとなり、ノズルガイド221が所定の位置に移動したことを高精度に検出することで、計装管台83に対してウォータジェットピーニング装置101を高精度に位置決めすることができる。
実施例1のウォータジェットピーニング装置では、検出ロッド232をノズルガイド221の外部に配置している。従って、内面WJPノズル105がノズルガイド221の内部を昇降することから、検出ロッド232をノズルガイド221の外部に配置することで、検出ロッド232が内面WJPノズル105の昇降を邪魔することはなく、安定したウォータジェットピーニングを施工することができる。
図14は、本発明の実施例2に係るウォータジェットピーニング装置のクランプ装置を表す縦断面図、図15は、検出装置による作用を表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2において、図14及び図15に示すように、ウォータジェットピーニング装置のクランプ装置にて、クランプ筒301は、内部に複数のクランプ片302(クランプ機構)が設けられており、図示しないクランプピストンにより内方に移動して計装管台83(炉内計装筒95)をクランプすることができる。クランプ筒301は、内部にノズルガイド(位置決め部材)303が固定されている。このノズルガイド303は、円筒形状をなし、内部に内面WJPノズル105が挿通可能となっている。このノズルガイド303は、円筒部304と、この円筒部304の下端に設けられるフランジ部305とが一体をなして構成されている。そして、ノズルガイド303は、フランジ部305に放射状に貫通する排水孔306が周方向に均等間隔で複数設けられている。この各排水孔306は、一端部がノズルガイド303の内部に連通し、他端部がノズルガイド303とクランプ筒301との間の空間部(所定隙間)Sに連通している。なお、この空間部Sは、下方が外部に開放されている。
従って、ウォータジェットピーニング装置101(図10参照)が下降し、計装管台83(炉内計装筒95)の外側にクランプ筒301が嵌入し、所定の位置まで下降する。すると、ノズルガイド303は、フランジ部305の下面が炉内計装筒95の上端面に当接して停止することで、ウォータジェットピーニング装置101が計装管台83に対して所定の位置に位置決めされる。ここで、各クランプ片302を内方に移動することで、計装管台83(炉内計装筒95)をクランプすることができる。
また、ウォータジェットピーニング装置101を下降して計装管台83(炉内計装筒95)における所定の位置に固定するとき、ノズルガイド303が計装管台83に対して予め設定された所定の位置に位置決めされたことを検出する検出装置311が設けられている。
この検出装置311において、複数の検出ロッド312は、ノズルガイド303の外側で、フランジ部305を上下に貫通して移動自在に支持されており、下端部が計装管台83(炉内計装筒95)の上端部に当接可能となっている。クランプ筒301は、案内ガイド313が固定されており、各検出ロッド312は、上端部が案内ガイド313を上方に貫通し、連結部材314が固定されている。そして、案内ガイド313にマグネットセンサ315が固定される一方、連結部材314にマグネット316が固定されている。
従って、ウォータジェットピーニング装置101が下降し、計装管台83(炉内計装筒95)の外側にクランプ筒301が嵌入し、所定の位置まで下降する。そして、検出ロッド312は、下端が炉内計装筒95の上端に接触し、炉内計装筒95に押されて上昇する。このとき、ノズルガイド303は、フランジ部305の下面が炉内計装筒95の上端面に面接触する。すると、検出ロッド312は、下降するクランプ筒301に対して上方に相対移動し、連結部材314のマグネット316が案内ガイド313のマグネットセンサ315に対向する位置に移動する。ここで、マグネットセンサ315がマグネット316を検出し、これを作業者に知らせることで、ウォータジェットピーニング装置101の下降が停止され、ウォータジェットピーニング装置101が計装管台83に対して所定の位置に位置決めされる。
ここで、ウォータジェットピーニング装置101による計装管台83(炉内計装筒95)の内面に対するウォータジェットピーニングの施工方法について説明する。
ウォータジェットピーニング装置101を下降すると、クランプ筒301が計装管台83の外側に嵌入し、検出ロッド312の下端が炉内計装筒95に当接することで上昇する。すると、検出装置311がこれを検出し、作業者は、ウォータジェットピーニング装置101の下降を停止する。ここで、各クランプ片302を内方に移動することで計装管台83をクランプし、ウォータジェットピーニング装置101は、計装管台83に固定される。
ウォータジェットピーニング装置101が計装管台83に固定されると、内面WJPノズル105が炉内計装筒95内まで下降する。そして、内面WJPノズル105は、高圧水を噴射したまま回転しながら下降することで、内面WJPノズル105から炉内計装筒95の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水が噴射されることとなり、炉内計装筒95の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善される。一方、噴射された高圧水は、中性子束検出器135にほとんど作用することなく、ノズルガイド303の排水孔306から空間部Sに排水されて下降することで、外部に排出される。
このように実施例2のウォータジェットピーニング装置にあっては、計装管台83の外周部側に所定隙間をもって配置可能なクランプ筒301と、クランプ筒301を計装管台83に固定可能なクランプ片302と、円筒形状をなしてクランプ筒301内に設けられて計装管台83の上端に近接した位置に位置決めされるノズルガイド303と、ノズルガイド303の内部を昇降可能な内面WJPノズル105と、ノズルガイド303を放射状に貫通する排水孔306とを設けている。
従って、水中で内面WJPノズル105から計装管台83の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射すると、計装管台83の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善される一方、噴射された高圧水は、中性子束検出器135にほとんど作用することなく、ノズルガイド303の排水孔306から排水されることとなり、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを防止して作業の安全性を向上することができる。
図16は、本発明の実施例3に係るウォータジェットピーニング装置の全体構成を表す概略図、図17は、固定装置を表す概略図、図18は、図17のXVIII−XVIII断面図である。なお、上述した実施例1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3において、図16に示すように、ウォータジェットピーニング装置101は、原子炉容器61(原子炉容器本体62)の下鏡(半球部)66に設けられた計装管台83に据え付けられている。即ち、据付用ポール111が作業フロア121から下方に延出され、下端部にウォータジェットピーニング装置101が連結されている。複数のコンジットチューブ85は、一端部が下鏡66の計装管台83に連結され、シンブルチューブ配管室133を湾曲して引き回された後、他端部が集合されて監視室134に配置されている。
コンジットチューブ85は、他端部が監視室134に設けられたシールテーブル351まで延設されて連結され、先端部に中性子束検出器(図示略)が装着されたシンブルチューブ88が設けられている。このシンブルチューブ88は、監視室134からコンジットチューブ85の他端部へ挿入可能であり、計装管台83を通して原子炉容器61内に挿入可能となっている。そして、監視室134にて、コンジットチューブ85の他端部側から引き出されたシンブルチューブ88の端部をこのコンジットチューブ85に対して移動不能とする固定装置352が設けられている。
この固定装置352は、図17及び図18に示すように、コンジットチューブ85の端部に固定される第1固定治具353と、コンジットチューブ85の端部から引き出されたシンブルチューブ88に固定される第2固定治具354と、第1固定治具353と第2固定治具354との離間を阻止する連結部材355とを有している。
即ち、第1固定治具353において、コンジットチューブ85は、端部がシールテーブル351を貫通して上方に延出され、外周部にナット401及び継手下部ボディ402が固定されている。締付金具403は、横向きのU字形状をなし、上フランジ部403aにパッキン押え金具404が螺合し、固定ナット405により固定されており、下部にパッキン押え受け金具406が固定されている。コンジットチューブ85は、締付金具403の下フランジ部403bに固定金具407により挟持され、取付ねじ408により固定されている。そして、継手下部ボディ402とパッキン押え受け金具406との間に低圧シールゴムパッキン409が圧縮状態で固定されている。なお、コンジットチューブ85内のシンブルチューブ88は、パッキン押え金具404から上方に引き出されている。
第2固定治具354において、シンブルチューブ88は、周囲にゴムプレート411が巻き付けられ、平坦な第1プレート412と中間部が湾曲した第2プレート413により挟持されている。そして、第1プレート412と第2プレート413は、挟持したシンブルチューブ88の両側で一対の締結ボルト414及び締結ナット415により一体に固定されている。
連結部材355は、紐、ケーブル、ワイヤなどの軟質状の索であり、第1固定治具353と第2固定治具354とに巻き付けることで、両者の離間を阻止することができる。なお、連結部材355は、軟質状の索に限らず、例えば、硬質状の連結ロッドや連結プレートなどであってもよい。
また、固定装置352によるシンブルチューブ88とコンジットチューブ85との固定状態を監視する監視装置361が設けられている。監視装置361は、監視室134内に配置されて固定装置352を撮影するカメラ362と、作業フロア121に設けられた作業室363に設けられた監視機器364とを有し、監視機器364は、操作装置365とディスプレイ(表示装置)366が接続されている。そして、カメラ362は、撮影画像を監視機器364に出力可能であり、作業室363にいる作業者は、ディスプレイ366により固定装置352によるシンブルチューブ88とコンジットチューブ85との固定状態を監視することができる。
ここで、ウォータジェットピーニング装置101による計装管台83の内面に対するウォータジェットピーニングの施工方法について説明する。
本実施例のウォータジェットピーニング施工方法は、図1、図4及び図16に示すように、計装管台83の外周部側に所定隙間をもってクランプ筒201を配置する工程と、クランプ筒201に設けられたノズルガイド(位置決め部材)221が計装管台83の上端に近接した位置で計装管台83に固定する工程と、計装管台83からコンジットチューブ85を通して外部に引き出されたシンブルチューブ88を移動不能とする工程と、内面WJPノズル105をクランプ筒201を通って計装管台83まで下降する工程と、内面WJPノズル105からキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射したまま回転しながら下降することで計装管台83の内面に高圧水を噴射する工程と、内面WJPノズル105から噴射された高圧水をノズルガイド221に設けられた排水孔224から外部に排出する工程とを有している。
また、内面WJPノズル105から計装管台83の内面に高圧水を噴射するとき、シンブルチューブ88とコンジットチューブ85との固定状態を監視している。
このように実施例3のウォータジェットピーニング装置にあっては、コンジットチューブ85の他端部側から引き出されたシンブルチューブ88の端部をコンジットチューブ85に対して移動不能とする固定装置352を設けている。
従って、固定装置352によりコンジットチューブ85の他端部側から引き出されたシンブルチューブ88を移動不能とすることで、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを確実に防止することができる。
実施例3のウォータジェットピーニング装置では、固定装置352として、監視室134内に延設されたコンジットチューブ85に固定される第1固定治具353と、コンジットチューブ85の他端部側から引き出されたシンブルチューブ88の端部に固定される第2固定治具354と、第1固定治具353と第2固定治具354との離間を阻止する連結部材355とを設けている。従って、簡単な構成で容易にウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを防止することができる。
実施例3のウォータジェットピーニング装置では、シンブルチューブ88とコンジットチューブ85との固定状態を監視する監視装置361を設けている。従って、監視装置361によりシンブルチューブ88とコンジットチューブ85との固定状態を監視することで、未然にウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを防止することができる。
また、実施例3のウォータジェットピーニング施工方法にあっては、計装管台83の外周部側に所定隙間をもってクランプ筒201を配置する工程と、クランプ筒201に設けられたノズルガイド(位置決め部材)221が計装管台83の上端に近接した位置で計装管台83に固定する工程と、計装管台83からコンジットチューブ85を通して外部に引き出されたシンブルチューブ88を移動不能とする工程と、内面WJPノズル105をクランプ筒201を通って計装管台83まで下降する工程と、内面WJPノズル105からキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射したまま回転しながら下降することで計装管台83の内面に高圧水を噴射する工程と、内面WJPノズル105から噴射された高圧水をノズルガイド221に設けられた排水孔224から外部に排出する工程とを設けている。
従って、水中で内面WJPノズル105から計装管台83の内面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射すると、計装管台83の内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善される一方、噴射された高圧水は、中性子束検出器135にほとんど作用することなく、ノズルガイド221の排水孔224から排水されることとなり、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを防止して作業の安全性を向上することができる。また、計装管台83からコンジットチューブ85を通して外部に引き出されたシンブルチューブ88を移動不能とした状態で高圧水を噴射するため、ウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを確実に防止することができる。
実施例3のウォータジェットピーニング施工方法では、内面WJPノズル105から計装管台83の内面に高圧水を噴射するとき、シンブルチューブ88とコンジットチューブ85との固定状態を監視している。従って、未然にウォータジェットピーニングによるシンブルチューブ88の飛び出しを防止することができる。
61 原子炉容器
62 原子炉容器本体
63 原子炉容器蓋
66 下鏡(半球部)
83 計装管台
85 コンジットチューブ
88 シンブルチューブ
95 炉内計装筒
101 ウォータジェットピーニング装置(原子炉補修装置)
102 装置本体
103 クランプ装置
105 内面WJPノズル
201,301 クランプ筒
206 支持筒
208 ガイド筒
210,302 クランプ片(クランプ機構)
212 第1ピストンガイド
213 第2ピストンガイド
216 第1クランプピストン
217 第2クランプピストン
221,303 ノズルガイド(位置決め部材)
231,311 検出装置
352 固定装置
353 第1固定治具
354 第2固定治具
355 連結部材
361 監視装置

Claims (13)

  1. 計装管台の外周部側に所定隙間をもって配置可能なクランプ筒と、
    前記クランプ筒を前記計装管台に固定可能なクランプ機構と、
    円筒形状をなして前記クランプ筒内に設けられて前記計装管台の上端に近接した位置に位置決めされる位置決め部材と、
    前記位置決め部材の内部を昇降可能な内面WJPノズルと、
    前記位置決め部材を放射状に貫通する排水孔と、
    を有することを特徴とするウォータジェットピーニング装置。
  2. 前記位置決め部材は、円筒部と、前記円筒部の下端に設けられるフランジ部とを有し、前記排水孔は、前記フランジ部に周方向に均等間隔で複数設けられることを特徴とする請求項1に記載のウォータジェットピーニング装置。
  3. 前記位置決め部材は、前記計装管台の上端に当接した位置に位置決めされることを特徴とする請求項1または2に記載のウォータジェットピーニング装置。
  4. 前記位置決め部材が前記計装管台に対して予め設定された所定の位置に位置決めされたことを検出する検出装置が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のウォータジェットピーニング装置。
  5. 前記検出装置は、前記クランプ筒に上下移動自在に支持されて下端部が前記計装管台の上端部に直接的または間接的に当接可能な検出ロッドと、前記検出ロッドの上下位置を検出する検出器とを有することを特徴とする請求項4に記載のウォータジェットピーニング装置。
  6. 前記位置決め部材は、前記クランプ筒に上下移動自在に支持されると共に前記計装管台の上端面に面接触可能な作動片を有し、前記作動片を介して前記検出ロッドが上下移動可能であることを特徴とする請求項5に記載のウォータジェットピーニング装置。
  7. 前記検出ロッドは、前記位置決め部材の外部に配置されることを特徴とする請求項5または6に記載のウォータジェットピーニング装置。
  8. コンジットチューブの一端部が前記計装管台に連結される一方、他端部が監視室まで延設されて連結され、先端部に中性子束検出器が装着されたシンブルチューブが前記コンジットチューブの他端部側から挿入され、前記計装管台を通して原子炉容器内に挿入可能であり、前記コンジットチューブの他端部側から引き出された前記シンブルチューブの端部を前記コンジットチューブに対して移動不能とする固定装置が設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のウォータジェットピーニング装置。
  9. 前記固定装置は、前記監視室内に延設された前記コンジットチューブに固定される第1固定治具と、前記コンジットチューブの他端部側から引き出された前記シンブルチューブの端部に固定される第2固定治具と、前記第1固定治具と前記第2固定治具との離間を阻止する連結部材とを有することを特徴とする請求項8に記載のウォータジェットピーニング装置。
  10. 前記シンブルチューブと前記コンジットチューブとの固定状態を監視する監視装置が設けられることを特徴とする請求項8または9に記載のウォータジェットピーニング装置。
  11. 計装管台の外周部側に所定隙間をもってクランプ筒を配置する工程と、
    前記クランプ筒に設けられた位置決め部材が前記計装管台の上端に近接した位置で前記計装管台に固定する工程と、
    内面WJPノズルを前記クランプ筒を通って前記計装管台まで下降する工程と、
    前記内面WJPノズルからキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射したまま回転しながら下降することで前記計装管台の内面に高圧水を噴射する工程と、
    前記内面WJPノズルから噴射された高圧水を前記位置決め部材に設けられた排水孔から外部に排出する工程と、
    を有することを特徴とするウォータジェットピーニング施工方法。
  12. 前記計装管台からコンジットチューブを通して外部に引き出されたシンブルチューブを移動不能とした状態で、前記内面WJPノズルから高圧水を噴射することを特徴とする請求項11に記載のウォータジェットピーニング施工方法。
  13. 前記内面WJPノズルから前記計装管台の内面に高圧水を噴射するとき、前記シンブルチューブと前記コンジットチューブとの固定状態を監視することを特徴とする請求項12に記載のウォータジェットピーニング施工方法。
JP2014558617A 2013-01-25 2014-01-23 ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法 Active JP5897156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014558617A JP5897156B2 (ja) 2013-01-25 2014-01-23 ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012503 2013-01-25
JP2013012503 2013-01-25
JP2014558617A JP5897156B2 (ja) 2013-01-25 2014-01-23 ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法
PCT/JP2014/051394 WO2014115812A1 (ja) 2013-01-25 2014-01-23 ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5897156B2 true JP5897156B2 (ja) 2016-03-30
JPWO2014115812A1 JPWO2014115812A1 (ja) 2017-01-26

Family

ID=51227601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014558617A Active JP5897156B2 (ja) 2013-01-25 2014-01-23 ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9728285B2 (ja)
EP (1) EP2937171B1 (ja)
JP (1) JP5897156B2 (ja)
KR (1) KR101682846B1 (ja)
ES (1) ES2720197T3 (ja)
WO (1) WO2014115812A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107617981A (zh) * 2017-10-11 2018-01-23 中国航发北京航空材料研究院 一种喷丸强化大长径比盲孔的喷枪和强化方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3008332A1 (fr) * 2013-07-12 2015-01-16 Hitachi Ge Nuclear Energy Ltd Appareil de martelage au jet d'eau et procede de martelage au jet d'eau
JP7036618B2 (ja) * 2018-02-16 2022-03-15 三菱重工業株式会社 撮影装置
CN109659045A (zh) * 2018-12-10 2019-04-19 苏州热工研究院有限公司 用于核电站压力容器贯穿管的空化水射流表面强化处理系统及方法
CN110335689B (zh) * 2019-07-12 2020-08-28 哈尔滨工程大学 内孔定位装置、定位方法及爬行机构

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09136261A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Babcock Hitachi Kk ウォータージェットピーニング装置
JPH1010282A (ja) * 1997-03-18 1998-01-16 Hitachi Ltd 原子炉容器内の予防保全装置
JP2006201141A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Hitachi Ltd 炉内計装筒の予防保全方法及び炉内計装筒の予防保全装置
JP2011083892A (ja) * 2011-01-25 2011-04-28 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 管内面に対するウォータージェットピーニングによる残留応力改善方法及びその装置
JP2013154439A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd ウォータジェットピーニング方法及びその装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3850241A (en) * 1972-07-24 1974-11-26 Chevron Res High pressure jet well cleaning
FR2694654B1 (fr) * 1992-08-06 1994-11-04 Framatome Sa Procédé et dispositif d'usinage de la surface interne d'une pièce tubulaire et notamment d'un adaptateur fixé sur le couvercle de la cuve d'un réacteur nucléaire à eau sous pression.
US5418824A (en) * 1993-05-19 1995-05-23 General Electric Company In situ inlet mixer cleaning system
JP3583031B2 (ja) 1998-08-12 2004-10-27 株式会社日立製作所 原子炉圧力容器の内部構造部材のウォータージェットピーニング方法及びウォータージェットピーニング装置
US20090029631A1 (en) * 2005-09-23 2009-01-29 General Electric Mitigation of stress corrosion and fatigue by surface conditioning

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09136261A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Babcock Hitachi Kk ウォータージェットピーニング装置
JPH1010282A (ja) * 1997-03-18 1998-01-16 Hitachi Ltd 原子炉容器内の予防保全装置
JP2006201141A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Hitachi Ltd 炉内計装筒の予防保全方法及び炉内計装筒の予防保全装置
JP2011083892A (ja) * 2011-01-25 2011-04-28 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 管内面に対するウォータージェットピーニングによる残留応力改善方法及びその装置
JP2013154439A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd ウォータジェットピーニング方法及びその装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107617981A (zh) * 2017-10-11 2018-01-23 中国航发北京航空材料研究院 一种喷丸强化大长径比盲孔的喷枪和强化方法
CN107617981B (zh) * 2017-10-11 2019-03-01 中国航发北京航空材料研究院 一种喷丸强化大长径比盲孔的喷枪和强化方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014115812A1 (ja) 2014-07-31
EP2937171A1 (en) 2015-10-28
US20150348659A1 (en) 2015-12-03
KR101682846B1 (ko) 2016-12-05
US9728285B2 (en) 2017-08-08
JPWO2014115812A1 (ja) 2017-01-26
ES2720197T3 (es) 2019-07-18
KR20150099812A (ko) 2015-09-01
EP2937171A4 (en) 2016-05-25
EP2937171B1 (en) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5897156B2 (ja) ウォータジェットピーニング装置及びウォータジェットピーニング施工方法
US9739695B2 (en) Water jet peening compressive residual stress test method, test device, and test facility
US20130336439A1 (en) Neutron flux detector guiding apparatus
US10020080B2 (en) Nuclear reactor nozzle repair method
US9914186B2 (en) Water jet peening device
EP2704152B1 (en) Nozzle repairing method
JP6189040B2 (ja) 原子炉補修装置の据付装置及び方法
JP6029466B2 (ja) 管台補修方法及び原子炉容器
JP6081206B2 (ja) 原子炉補修監視装置及び原子炉補修方法
US9375813B2 (en) Nozzle repairing method and nuclear reactor vessel
JP2013015460A (ja) 制御棒クラスタ案内管用支持ピンの取外し方法及び装置
JP2015102394A (ja) 原子炉容器の支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160301

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5897156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151