JP2000019295A - インターナルポンプ研磨装置 - Google Patents

インターナルポンプ研磨装置

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JP2000019295A
JP2000019295A JP10182872A JP18287298A JP2000019295A JP 2000019295 A JP2000019295 A JP 2000019295A JP 10182872 A JP10182872 A JP 10182872A JP 18287298 A JP18287298 A JP 18287298A JP 2000019295 A JP2000019295 A JP 2000019295A
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Japan
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impeller
polishing
internal pump
diffuser
peripheral surface
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JP10182872A
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Kazuo Sakamaki
巻 和 雄 酒
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターナルポンプのインペラ或はディフュ
ーザの研磨を遠隔作業で確実に行うことができ、作業員
の放射線被曝を大幅に低減でき、インターナルポンプの
健全性を確保できるようにすること。 【解決手段】 インペラ/シャフト吊り具40にフレー
ム42を上下動及び旋回可能に装着し、そのフレーム4
2に、インペラ/シャフト吊り具40によって吊り上げ
られたインペラ26の外周面に係合し、当該外周面の研
磨を行う研磨部材47を上下動及び回転可能に取り付け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉内
に設置されている原子炉内蔵型ポンプ(以下インターナ
ルポンプという)の点検、保修に際し、炉心部からイン
ターナルポンプを引き上げた状態で点検、保修できるよ
うにしたインターナルポンプ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、改良型沸騰水型原子炉は、図4
に示すように構成されている。すなわち、原子炉圧力容
器1の上方に敷設されたオペレーションフロア2に使用
済燃料プール3と機器貯蔵プール4が配設され、これら
のプール3,4間には円形の原子炉ウェル5が設置され
ている。
【0003】この原子炉ウェル5内には、原子炉圧力容
器1がサポート6によって支持されている。上記原子炉
圧力容器1内には円筒状シュラウド7が設けられ、この
シュラウド7の上部にはシュラウドヘッド8が設けら
れ、さらにその上方には気水分離器9及び蒸気乾燥器1
0が順次上方に設けられている。さらに、原子炉圧力容
器1内には複数台のインターナルポンプ11が垂直状態
に設けられており、その下半部のモータケース部が上記
原子炉圧力容器1の底壁部を貫通し下方に突設されてい
る。これらインターナルポンプ11は、シュラウド7の
外周面と原子炉圧力容器1の内周面で構成される環状空
間12に、例えば10台が円周方向に等ピッチで環状に
配設され、原子炉圧力容器1内の下部で炉水を強制循環
するようになっている。
【0004】また、各インターナルポンプ11の据付位
置上のシュラウド7の外周面にはガイドレール13が付
設され、一方オペレーティングフロア2上にはプラット
ホーム14が原子炉ウェル5の上端開口周縁部を走行し
得るように配設され、プラットホーム14にはプラット
ホーム14上を横行するトロリー15が搭載され、この
トロリー15には吊持ロープ16を巻装する巻上げ機1
7が設けられている。なお、図中符号18は原子炉圧力
容器ヘッドであり、19は格納容器ヘッドを示す。
【0005】このような原子炉に設置されるインターナ
ルポンプ11は、通常図5に示すように、主にポンプ部
11aとモータ部11bとから構成されている。すなわ
ち、原子炉圧力容器1の底部開口スリーブ1a内にモー
タ部11bのモータケース20が挿入され、その上端部
が開口スリーブ1aに溶接され、モータケース20の下
半部が原子炉圧力容器1の外部に吊設されている。この
モータケース20には上下方向に切離し自在にキー止め
されたモータシャフト21及びポンプシャフト22が回
転自在に同軸状に収容されている。上記モータシャフト
21の外周にはローター23が一体に固着され、ロータ
ー23の外周には所定のギャップをおいてステータ24
が配設されている。
【0006】一方、ポンプ部11aは、ポンプシャフト
22とこのポンプシャフト22の上端部に掴みボルト2
5でねじ結合されたインペラ26とからなっている。こ
のインペラ26の外周にはディフューザ27が同心状に
設けられ、このディフューザ27の下端部にストレッチ
チューブ28の上端部を係合し、このストレッチチュー
ブ28にストレッチチューブナット29を結合すること
によって、ディフューザ27が開口スリーブ1aに固定
されている。なお、ディフューザ27とストレッチチュ
ーブ28は開口スリーブ1aにキー止めされており、回
転が防止されている。また、図中符号30はモータケー
ス20の下端を閉塞する閉止カバー、31は二次シール
である。
【0007】ところで、このように構成されたインター
ナルポンプ11をプラント運転開始後に点検する際に
は、インターナルポンプ11の各構成部品を遠隔で分解
し、点検終了後再び組立て据付ける必要がある。
【0008】その作業にあたっては、まず図6に示すよ
うに、原子炉ウェル5内の上部を水張りして放射線を遮
蔽し、図4に示した格納容器ヘッド19、原子炉圧力容
器ヘッド18、蒸気乾燥器10、気水分離器9及びシュ
ラウドヘッド8が順次それぞれ取外される。次いで、プ
ラットホーム14の走行とトロリー15の横行とで吊持
ロープ16の先端に結着された取扱具16aの位置決め
が行われ、巻上げ機17による鉛直移動と合わせ、ガイ
トレール13に沿って取扱具16aによるポンプ各部品
の上下移動が行われる。このようにして、インターナル
ポンプ11の分解作業が始められ、一方点検後再び組立
てられる。
【0009】インターナルポンプ11の分解手順は、初
めに図4に示した原子炉圧力容器1内から図5に示すポ
ンプ部11aのインペラ26とポンプシャフト22が水
中で上方に引上げられて取外される。次いで、インペラ
26を取外した後に、通常は炉水の漏れを防ぐため上部
プラグが嵌め込まれ、モータケース20内と原子炉圧力
容器1とを水密に遮断した後、下部側のモータ部1bの
分解作業が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】インターナルポンプは
原子炉運転中にインペラとディフューザ部との隙間部に
付着物が入り込み、インペラの回転がスムーズになら
ず、インターナルポンプの性能に影響が出て来る可能性
がある。そのため、定期的にインペラとディフューザの
健全性を確認する必要がある。万一、ポンプ部に異常等
が発生した場合には、炉上部から遠隔操作によって点検
修理を行わねばならず、狭い場所での遠隔操作による作
業のために、復旧作業が困難で長時間を要する作業とな
り、作業員が多量の放射線被曝を受ける可能性がある等
の問題がある。
【0011】すなわち、インターナルポンプの分解、組
立て作業において、これらを引上げて点検検査を行う
が、特にインペラの外面、ディフューザの内面には付着
物が着きやすく、入念な点検除去作業が必要であり、作
業時間に長時間を要し、万一インペラ、ディフューザの
点検が不十分で且つ未点検等があると健全性が確認でき
なくなる等の問題がある。
【0012】本発明はこのような点に鑑み、インターナ
ルポンプのインペラ及びディフューザの研磨を遠隔作業
で確実に行うことができ、作業員の放射線被曝を大幅に
低減でき、インターナルポンプの健全性を確保できるよ
うにしたインターナルポンプ研磨装置を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インペラ/シャフト吊り具にフレームを上下動及び回動
可能に装着し、そのフレームに、上記インペラ/シャフ
ト吊り具によって吊り上げられたインペラの外周面に係
合し当該外周面の研磨を行う研磨部材を上下動及び回転
可能に取り付けたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、フレームには、上記インペラ/シャフト吊
り具によって吊り上げられたインペラの外周面に当接す
る複数個のローラと、上記インペラの外周面に当接或は
それから離間するようにインペラの径方向に移動可能
で、且つインペラの軸線に平行な軸線回りに回動可能な
少なくとも1個の位置決め用ローラとが設けられ、上記
位置決め用ローラを上記インペラの外周面に係合した状
態で旋回させることにより、上記フレームが回動される
ことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記フレームには、研磨部材によ
る研磨部の目視検査を行うための水中TVカメラが設け
られていることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかの発明において、研磨部材の近傍には、研磨時
に発生する研磨粉を回収する吸引装置が設けられている
ことを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、原子炉圧力容器内
に設置されたインターナルポンプの研磨装置において、
吊持ロープの下端に設けられた吊り具と、その吊り具に
よって支持され、その下面にインペラが取外されたディ
フューザへの案内を行う挿入用ガイドが設けられたベー
スと、そのベースに上下動及び回転可能に取り付けら
れ、上記デュフューザの内周面に係合し当該内周面の研
磨を行う研磨部材とを有することを特徴とする。
【0018】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の発明において、前記ベースには、ディフューザの内
面に当接する複数のローラと、上記ディフューザの内面
に当接或は離間するようにディフューザの径方向に移動
可能で、且つディフューザの軸線に平行な軸線回りに回
転可能な少なくとも1個の位置決め用ローラとが設けら
れ、上記位置決め用ローラをディフューザの内面に係合
した状態で回転させることにより、上記ベースが回動さ
れることを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の発明において、前記ベースには、研磨部材による
研磨部の目視検査を行うための水平TVカメラが設けら
れていることを特徴とする。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項5乃至7の
いずれかに記載の発明において、挿入用ガイドには、研
磨時に発生する研磨粉を回収する吸引口が形成されてい
ることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。
【0022】図1は、本発明に係るインペラ外面研磨用
のインターナルポンプ研磨装置の概略構成を示す図であ
り、図中符号40はロープ等によって懸吊されたインペ
ラ/シャフト吊り具であって、そのインペラ/シャフト
吊り具40によって掴みボルト25を把持することによ
ってインペラ26及びポンプシャフト22を吊り下げる
ことができるようにしてある。
【0023】上記インペラ/シャフト吊り具40には、
リング状の支持板41を有するフレーム42がインペラ
/シャフト吊り具40に対して上下動スライド及び回動
可能に装着されている。上記フレーム42の支持板41
の下面側には、インペラ26の外周頂端面に着座し、そ
の頂端面上を転動し得る複数個の支持ローラ43が周方
向に所定間隔をもって装着されている。
【0024】また、上記支持板41の下面には、上記イ
ンペラ/シャフト吊り具40によって懸吊されているイ
ンペラ26の外周面と係合し、上記インペラ26の軸線
と平行な軸線回りに回転可能な2個のローラ44、およ
び駆動モータ45によって回転駆動されるとともにイン
ペラ26の半径方向に移動可能な1個のローラ44aが
装着されている。
【0025】すなわち、上記支持板41の下面には、イ
ンペラ26の半径方向に進退可能な作動ロッド46aを
有するエアシリンダ46が固着されており、そのエアシ
リンダ46の作動ロッド46aの先端に上記駆動モータ
45が装着してある。この駆動モータ45の回転軸は垂
直下方に突出されており、この回転軸に上記ローラ44
aが装着され、位置決め用ローラとしてある。
【0026】上記フレーム42には、さらに研磨部材を
構成するブラシ47が上下動及び回転可能に装着してあ
る。すなわち、フレーム42には、上下方向に延びる筒
状の案内筒48が固設されており、この案内筒48内に
回転モータ49がその案内筒48に沿って上下動のみ可
能に設けられている。上記回転モータ49にはネジ部4
9aが上方に突設されており、上記案内筒48の上方部
においてそのネジ部49aに雌ネジ付歯車50が螺合さ
れており、この雌ネジ付歯車50にモータ51によって
回転駆動される駆動歯車52が噛合されている。そし
て、上記回転モータ49の垂直軸線回りに回転する出力
軸にブラシ47が取り付けられている。
【0027】また、上記ブラシ47の近傍部には水中T
Vカメラ53と図示しない水中照明具が設けられ、さら
にブラシ47の後方には図2に示すようにインペラ26
の付着物を吸引する吸引回収部54が設けられている。
【0028】しかして、インペラ26の外周面を研磨す
る場合には、インペラ/シャフト吊り具40をインペラ
26の掴みボルト25に係合し、インペラ/シャフト吊
り具40によってインペラ26及びポンプシャフト22
を吊り上げ、燃料貯蔵プール3内に移動する。そこで、
エアシリンダ46を作動させることによって、駆動モー
タ45を介して位置決め用ローラ44aをインペラ26
の外周面側に移動させ、上記位置決め用ローラ44aを
インペラ26の外周面に圧接させる。このようにして、
位置決め用ローラ44aをインペラ26の外面に圧接さ
せると、他のローラ44もそれぞれインペラ26の外面
に当接され、各ローラ44,44aによってインペラ2
6が所定位置に位置決めされるとともに、複数のローラ
43がインペラ26の上縁面に着座する。
【0029】そこで、駆動モータ45を作動させると、
その駆動モータ45によって位置決め用ローラ44aが
回転駆動され、これによって複数のローラ43を介して
インペラ26の上縁面に支持されているフレーム42が
インペラ/シャフト吊り具40の中心軸線回りに旋回さ
れる。一方、これと同時に回転モータ49によってブラ
シ47が回転されるとともに、モータ51により駆動歯
車52を介して雌ネジ付歯車50が回動され、これによ
って回転モータ49から突設されたネジ部49aと雌ネ
ジ付歯車50との噛合により回転モータ49及びブラシ
47が上下動される。
【0030】このようにしてブラシ47が、インペラ2
6の外周面に沿って自転しながら上下動されるととも
に、インペラ26の外周面に沿い周方向に旋回し、イン
ペラ26の外面が全面にわたって研磨される。
【0031】また、この研磨によってインペラ26の外
面から除去された付着物は、ブラシ47の後方に設けら
れている吸引回収部54によって吸引され、図示しない
所定位置に排出される。さらに、上記ブラシ47の近傍
に設けられている水中TVカメラ53と図示しない水中
照明具によって、インペラ26の研磨部がその水中TV
カメラ52に接続されている表示部55に写し出され
る。したがって上記研磨部を常時観察しながら研磨する
ことができ、研磨作業を水中で遠隔操作によって正確に
行うことができる。
【0032】図3は、本発明に係るディフューザ内面研
磨用のインターナルポンプ研磨装置の概略構成を示す図
であって、吊持ロープ16の下端には吊り具60が設け
られており、その吊り具60にハンドル61を介して板
状のベース62が支持されている。上記ベース62上に
支脚63を介してモータ64が取り付けられており、そ
のモータ64にはそのモータ64によって回転されるネ
ジ軸65が下方に突設されている。また、上記ベース6
2にはベース62を貫通し上下動のみ可能に筒状のモー
タ支持筒66が取り付けられており、そのモータ支持筒
66の頂部に形成されている雌ネジ66aに上記ネジ軸
65が螺合されている。上記モータ支持筒66の下端に
は駆動モータ67が装着されており、その駆動モータ6
7から下方に突出する駆動軸にブラシ68が装着されて
いる。
【0033】一方、前記ベース62にはエアシリンダ6
9が固設されており、そのエアシリンダ69の作動ロッ
ド70の先端にはローラ支持具71を介して位置決めロ
ーラ72が取り付けられており、上記エアシリンダ69
の作動により位置決めローラ72がディフューザ27の
径方向に進退可能としてある。また、上記ローラ支持具
71には駆動モータ73が装着してあり、この駆動モー
タ73により、上記位置決めローラ72が垂直軸線回り
に回転可能としてある。さらに、ベース62には、上記
位置決めローラ72とは別の図示しないローラが周方向
に複数個設けられている。
【0034】また、上記ベース62の下面側には、下端
部が円錐状に形成され、ディフューザ27の中心円筒部
27aの内面に係合する挿入用ガイド74が下方に突設
されており、この挿入用ガイド74には、前記ブラシ6
8の側面部に開口し、ディフューザ27の内面に付着し
ていた付着物を吸引する吸引口75が形成されている。
【0035】さらに、前記ベース62には、研磨装置が
ディフューザ27に取り付けられたとき、そのディフュ
ーザ27の外周上端面に係合してその外周上端面上を水
平軸線回りに転動する支持ローラ76が図示しないブラ
ケットを介して取付けられている。
【0036】しかして、ディフューザ27の内面研磨の
際には、インペラ及びポンプシャフトを取り除いた後、
吊持ロープ16の下端に取り付けられている吊り具60
によって吊設された研磨装置を下降させると、挿入用ガ
イド74が円錐状に形成されている下端部によって案内
され、ディフューザ27の中心円筒部27a内に挿入さ
れるとともに、支持ローラ76がディフューザ27の外
周上端面上に乗り、ベース62が所定位置に位置され
る。
【0037】そこで、エアシリンダ69が作動され、ロ
ーラ支持具71を介して位置決めローラ72が放射方向
外方に移動されてディフューザ27の内面に圧接され、
その位置決めローラ72と図示しない他の周方向に設け
られた複数のローラとによって、ベース62の位置決め
が行われる。
【0038】このようにして、ベース62がディフュー
ザ27の上部に載置されると、駆動モータ73によって
位置決めローラ72が回転駆動される。したがって、上
記位置決めローラ72がディフューザ27の内面を転動
し、これにより支持ローラ76により支持されているベ
ース62が垂直軸線回りに回動させられる。一方、これ
と同時にモータ64によってネジ軸65が軸線回りに回
転され、このネジ軸65に螺合しているモータ支持筒6
6が上下動されるとともに、駆動モータ67によりブラ
シ68が回転される。
【0039】したがって、ブラシ68は回転しながらモ
ータ64によって上下動されるとともに、ベース62の
回転によって公転し、上記ブラシ68によってディフュ
ーザ27の内面が全面にわたって研磨される。
【0040】また、この研磨によってディフューザ27
の内面から除去された付着物は、ブラシ68の側面に開
口している吸引口75によって吸引され、図示しない所
定位置に排出される。さらに、上記ブラシ68の近傍に
設けられている水中TVカメラ77及び図示しない水中
照明具によって、その水中TVカメラ77に接続されて
いる表示部に上記研磨部の様子が写し出され、研磨部の
様子を常時観察しながら研磨することができ、研磨作業
を水中で遠隔操作によって正確に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
ターナルポンプ研磨装置によれば、インペラ・シャフト
を炉心部から引き上げた状態でインペラ外面或はディフ
ューザ内面の研磨作業を水中遠隔操作によって短時間で
確実に行うことができ、研磨後の状態も水中TVカメラ
を設けるとことによって観察することができる。したが
って、インターナルポンプの点検、保修等の作業能力を
向上することもでき、また作業員の放射線被曝を大幅に
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインペラ外面研磨用のインターナ
ルポンプ研磨装置の概略構成を示す図。
【図2】フレームをインペラの外周頂端面上に支持する
ローラ、位置決めローラ、ブラシ等の配設状態を示す平
面図。
【図3】本発明に係るディフューザ内面研磨用のインタ
ーナルポンプ研磨装置の概略構成を示す図。
【図4】沸騰水型原子炉を示す断面図。
【図5】原子炉のインターナルポンプの断面図。
【図6】定期点検時の沸騰水型原子炉を示す断面図。
【符号の説明】
26 インペラ 27 ディフューザ 40 インペラ/シャフト吊り具 41 支持板 42 フレーム 43 支持ローラ 44 ローラ 45 駆動モータ 46 エアシリンダ 47 ブラシ 49 回転モータ 49a ネジ部 50 雌ネジ付歯車 51 モータ 53,77 水中TVカメラ 54 吸引回収部 60 吊り具 61 ハンドル 62 ベース 64 モータ 65 ネジ軸 66 モータ支持筒 67,73 駆動モータ 68 ブラシ 69 エアシリンダ 72 位置決めローラ 74 挿入用ガイド 75 吸引口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内に配置されたインターナ
    ルポンプの研磨装置において、インペラ/シャフト吊り
    具と、そのインペラ/シャフト吊り具に上下動及び回動
    可能に装着されたフレームと、そのフレームに上下動及
    び回転可能に取り付けられ、上記インペラ/シャフト吊
    り具によって吊り上げられたインペラの外周面に係合し
    当該外周面の研磨を行う研磨部材とを有することを特徴
    とする、インターナルポンプ研磨装置。
  2. 【請求項2】上記フレームには、上記インペラ/シャフ
    ト吊り具によって吊り上げられたインペラの外周面に当
    接する複数個のローラと、上記インペラの外周面に当接
    或はそれから離間するようにインペラの径方向に移動可
    能で、且つインペラの軸線に平行な軸線回りに回動可能
    な少なくとも1個の位置決め用ローラとが設けられ、上
    記位置決め用ローラを上記インペラの外周面に係合した
    状態で回転させることにより、上記フレームが回動され
    ることを特徴とする請求項1記載のインターナルポンプ
    研磨装置。
  3. 【請求項3】前記フレームには、研磨部材による研磨部
    の目視検査を行うための水中TVカメラが設けられてい
    ることを特徴とする、請求項1または2記載のインター
    ナルポンプ研磨装置。
  4. 【請求項4】研磨部材の近傍には、研磨時に発生する研
    磨粉を回収する吸引装置が設けられていることを特徴と
    する、請求項1乃至3のいずれかに記載のインターナル
    ポンプ研磨装置。
  5. 【請求項5】原子炉圧力容器内に設置されたインターナ
    ルポンプの研磨装置において、吊持ロープの下端に設け
    られた吊り具と、その吊り具によって支持され、その下
    面にインペラが取外されたディフューザへの案内を行う
    挿入用ガイドが設けられたベースと、そのベースに上下
    動及び回転可能に取り付けられ、上記デュフューザの内
    周面に係合し当該内周面の研磨を行う研磨部材とを有す
    ることを特徴とする、インターナルポンプ研磨装置。
  6. 【請求項6】前記ベースには、ディフューザの内面に当
    接する複数のローラと、上記ディフューザの内面に当接
    或は離間するようにディフューザの径方向に移動可能
    で、且つディフューザの軸線に平行な軸線回りに回転可
    能な少なくとも1個の位置決め用ローラとが設けられ、
    上記位置決め用ローラをディフューザの内面に係合した
    状態で回転させることにより、上記ベースが回動される
    ことを特徴とする、請求項5記載のインターナルポンプ
    研磨装置。
  7. 【請求項7】前記ベースには、研磨部材による研磨部の
    目視検査を行うための水平TVカメラが設けられている
    ことを特徴とする、請求項5または6記載のインターナ
    ルポンプ研磨装置。
  8. 【請求項8】挿入用ガイドには、研磨時に発生する研磨
    粉を回収する吸引口が形成されていることを特徴とす
    る、請求項5乃至7のいずれかに記載のインターナルポ
    ンプ研磨装置。
JP10182872A 1998-06-29 1998-06-29 インターナルポンプ研磨装置 Withdrawn JP2000019295A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200447492Y1 (ko) 2007-12-05 2010-01-26 한국수력원자력 주식회사 원자로 냉각재 펌프 케이싱 가공 장치
JP2015114239A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 株式会社東芝 クラッド除去装置およびクラッド除去方法
CN111962003A (zh) * 2020-08-07 2020-11-20 合力(天津)能源科技股份有限公司 一种兼具研磨及表面缺陷修复功能的碳化钨喷涂设备

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