JP2001343000A - ポンプ用メインテナンス装置 - Google Patents

ポンプ用メインテナンス装置

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JP2001343000A
JP2001343000A JP2000166292A JP2000166292A JP2001343000A JP 2001343000 A JP2001343000 A JP 2001343000A JP 2000166292 A JP2000166292 A JP 2000166292A JP 2000166292 A JP2000166292 A JP 2000166292A JP 2001343000 A JP2001343000 A JP 2001343000A
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Japan
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casing
pump
unit
maintenance
inspection
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JP2000166292A
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Tadahiro Okawa
忠宏 大川
Hitoshi Hashimoto
仁志 橋本
Mikio Kinoshita
幹夫 木下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプの点検・整備作業に要する時間を大幅
に短縮化可能し、これら作業の労力低減、省力化を図る
ことを目的とする。 【解決手段】 ポンプ用メインテナンス装置1は、例え
ば原子炉冷却材ポンプ101を点検・整備する際に用い
られるものであり、ケーシング102の上側開口部10
2dを覆うように取り付けられる蓋体2と、蓋体2の略
中央部に設けられたガイド部3と、蓋体2に対してガイ
ド部3の周りに回動自在に装着可能なアーム部4と、ア
ーム部4に固定すると共にケーシング102の端面上を
移動させることが可能であり、かつ、清掃ユニット60
を始めとする各種整備ユニットを装備することができる
移動部5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立軸形ポンプを整
備するためのポンプ用メインテナンス装置に関し、特
に、原子炉冷却材ポンプ等の定期検査等に適用すると好
適なポンプ用メンテナンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から立軸形ポンプは、幅広い分野に
おいて適用されており、その一例として、図9に示すよ
うな原子炉冷却材ポンプが知られている。同図に示す原
子炉冷却材ポンプ101は、原子炉内に一次冷却材を循
環させるために用いられるものである。原子炉冷却材ポ
ンプ101は、ケーシング102を有し、ケーシング1
02の下部には、吸込管103が固定されている。ま
た、ケーシング102の側部には、吐出管104が接続
されている。インペラ105は、略鉛直に延びる主軸と
してのモータ軸106に固定されており、ケーシング1
02の内部に配される。そして、インペラ103の下部
には、吸込管103と連なるインターナル107が固定
されている。これにより、図示しない原動機としてのモ
ータを駆動させれば、ケーシング102内でインペラ1
05が回転し、吸込管103からインターナル107に
吸込まれた原子炉冷却材が吐出管106から吐出され
る。
【0003】インペラ103を回転させるための原動機
であるモータは、モータスタンド108に取り付けられ
ている。モータスタンド108は、多数のボルト(スタ
ッドボルト)Vによってケーシング102に固定されて
いる。また、ケーシング102とモータスタンド108
との間には、主フランジ109及びサーマルバリアフラ
ンジ110が配置されている。図9の拡大部に示すよう
に、ケーシング102の上側の端面には、サーマルバリ
アフランジ110との取り合い部分に位置するように、
環状のガスケット溝102aが形成されている。このガ
スケット溝102aには、ケーシング102とサーマル
バリアフランジ110との間を液密に保つためのケーシ
ングガスケット111が配置される。
【0004】このように構成された原子炉冷却材ポンプ
101は、通常、所定の運転期間が経過すると、定期検
査が施され、各構成部品に分解された上で点検・整備さ
れ、再度組み立てられるのが一般的である。このような
定期検査等に際しては、一般に、インペラ105及びイ
ンターナル107がケーシング102から取り出され、
点検・整備される。また、ガスケット溝102a、同心
円上に多数形成されているボルト孔102b、及び、ケ
ーシングリガメント102c等についても、付着した異
物を除去する等の清掃が施され、所定の検査が行われ
る。
【0005】ここで、ガスケット溝102a、ボルト孔
102b、及び、ケーシングリガメント102c等に、
清掃や検査を施すに際しては、従来、図10に示すよう
な手順が採られていた。この場合、まず、上側開口部1
02dに嵌まり込むように形成されたステンレス等から
なる仮蓋112をケーシング102に固定する。次い
で、ケーシング102内からの放射線を遮蔽するための
鉛マット114を仮蓋112の上に多数敷設する。そし
て、ガスケット溝102a、ボルト孔102b、及び、
ケーシングリガメント102c等の清掃・点検は、作業
員の手作業によって行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の手法によって行われるポンプの点検・整備作業
には、次のような問題点が存在していた。すなわち、ケ
ーシング102に上述した仮蓋や鉛マット等を設置・撤
去する際には、作業員の安全性を確保するために、極め
て慎重な作業が必要とされるので、作業労力や作業時間
が増大化してしまう。また、清掃や点検作業が作業員の
手作業によって行なわれることから、清掃の程度や、点
検精度、更には、作業時間等に個人差が生じてしまう。
更に、上述した仮蓋や鉛マット等を用いた場合、仮蓋の
開閉時にガスケット溝やボルト孔等に異物が混入してし
まうおそれもある。このように、従来、立軸形ポンプの
整備・点検作業には、きわめて多大な作業負担及び作業
時間が必要とされていたことから、これら作業の省力化
が強く望まれていた。
【0007】そこで、本発明は、立軸形ポンプの点検・
整備作業に要する時間を大幅に短縮化可能であると共
に、これら作業の労力低減、省力化を図ることができる
ポンプ用メインテナンス装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よるポンプ用メインテナンス装置は、略鉛直に延びる主
軸に取り付けられた羽根車をケーシング内で回転駆動し
て流体を圧送する立軸形ポンプを整備するためのポンプ
用メインテナンス装置であって、ケーシングの上側開口
部を覆うように取り付けられる蓋体と、蓋体の略中央部
に設けられたガイド部と、蓋体に対して、ガイド部の周
りに回動自在に装着可能なアーム部と、アーム部に固定
すると共に、ケーシングの端面上を移動させることが可
能であり、かつ、各種整備ユニットを装備することがで
きる移動部とを備えることを特徴とする。
【0009】本発明によるポンプ用メインテナンス装置
は、各種立軸形ポンプ、特に、原子力発電設備等に備え
られている立軸形ポンプを整備・点検するために用いる
と好適なものである。このポンプ用メインテナンス装置
を使用するに際しては、まず、主フランジ等が取り外さ
れたケーシングに蓋体を固定し、上側開口部を覆う。ま
た、蓋体の中央部から延出されているガイド部に、アー
ム部を取り付ける。アーム部は、ガイド部の周りの回動
自在であり、その先端部には、予め作業前に、若しく
は、作業現場にて、移動部が固定される。そして、移動
部には、予め作業前に、若しくは、作業現場にて、ケー
シングの端面を清掃するための清掃ユニットや、ケーシ
ングのボルト孔を点検するためのボルト孔検査ユニット
等の整備ユニットが装備される。
【0010】そして、このように組み立てられたポンプ
用メインテナンス装置により、清掃等の整備作業等を行
う場合、清掃ユニットの等の整備ユニットを作動させな
がら、ケーシングの端面上においてガイド部の周りに移
動部を移動させる。また、点検箇所まで移動部を移動さ
せながら、移動部に装備した各種検査装置によって点検
箇所を検査する。これにより、移動部や各種整備ユニッ
トを遠隔操作すれば、従来、作業員の手作業によって行
なわれていた清掃や点検作業を容易に自動化することが
可能となる。従って、立軸形ポンプの点検・整備作業に
要する時間を大幅に短縮化可能であると共に、当該作業
の労力低減、省力化を図ることができる。また、清掃の
程度、点検精度、作業時間等に個人差が生じてしまうこ
とを防止できる。
【0011】なお、この場合、移動部に、ケーシングの
端面上を転動する車輪、及び、車輪を駆動する駆動ユニ
ット等を備えると好ましい。これにより、移動部は、ケ
ーシングの端面上を自走可能となる。この結果、各種点
検・整備作業、特に、清掃作業を自動化することが可能
となり、立軸形ポンプの点検・整備作業に要する時間を
大幅に短縮化可能であると共に、これら作業の労力低
減、省力化を図ることができる。
【0012】また、本発明によるポンプ用メインテナン
ス装置において、蓋体は、上側開口部に嵌め込み可能な
本体と、当該本体の内部に充填された遮蔽材とからなる
と好ましい。
【0013】このような構成は、原子力発電設備等に備
えられている立軸形ポンプ、例えば、原子炉冷却材ポン
プを整備・点検する上で極めて好適である。すなわち、
このような構成を採用すれば、ケーシング内部からの放
射線を蓋体によって確実に遮蔽することができる。従っ
て、原子炉冷却材ポンプ等の立軸型ポンプを整備・点検
する際に、安全性を十分に確保することができる。
【0014】更に、本発明によるポンプ用メインテナン
ス装置において、移動部は、整備ユニットとして、ケー
シングの端面に形成されたガスケット溝を清掃するため
の清掃ユニットを備えると好ましい。また、本発明によ
るポンプ用メインテナンス装置において、移動部には、
整備ユニットとして、ケーシングの端面に形成されたボ
ルト孔の内部を検査するためのボルト孔検査ユニットを
装着可能であると好ましい。加えて、本発明によるポン
プ用メインテナンス装置において、ガイド部には、ケー
シングの内周面を検査するためのケーシング内周面検査
ユニットを装着可能であり、かつ、蓋体及びガイド部
は、ケーシング内周面検査ユニットの検査カメラをケー
シング内に導入するための孔部を有すると好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるポ
ンプ用メインテナンス装置の好適な実施形態について詳
細に説明する。
【0016】図1は、本発明によるポンプ用メインテナ
ンス装置を示す部分断面図である。同図に示すポンプ用
メインテナンス装置1は、略鉛直に延びる主軸に取り付
けられた羽根車をケーシング内で回転駆動して流体を圧
送する立軸形ポンプ、特に、図9に示した原子炉冷却材
ポンプ101を整備・点検する際に用いると好適なもの
である。以下、ポンプ用メインテナンス装置1は図9に
示した原子炉冷却材ポンプ101に適用されるものとし
て説明する。同図に示すように、このポンプ用メインテ
ナンス装置1は、蓋体2、ガイド部3、アーム部4、及
び、移動部5を備える。
【0017】蓋体2は、図1及び図2に示すように、環
状に形成された本体21と、本体21に形成された孔部
21aに着脱自在であるプラグ部22とからなる。本体
21は、ステンレス等によって環状の枠体として構成さ
れている。本体21の外径は、適用対象となる原子炉冷
却材ポンプ101を構成するケーシング102の上側開
口部102dの内径よりも多少大きく設定されている。
そして、本体21の内部には、ケーシング102内から
の放射線を遮蔽可能な鉛等の素材からなる遮蔽材23が
充填されている。一方、プラグ部22は、ステンレス等
によって円盤状枠体として構成されている。そして、プ
ラグ部22の内部にも、ケーシング102内の放射線を
遮蔽可能な鉛等からなる遮蔽材23が充填されている。
【0018】図2に示すように、本体21の上面には、
搬入出等の際に用いるアイボルト24が固定されてい
る。また、本体21の下面には、図1に示すように、ケ
ーシング102の上側開口部102dに嵌まり込むリン
グ状の係合部25が設けられている。これにより、アイ
ボルト24を介して蓋体2を吊下げながら、ケーシング
102に対して、上側開口部102dを覆うように蓋体
2を取り付けることができる。そして、この蓋体2を構
成する本体21とプラグ部22の内部には、鉛等の遮蔽
材が充填されていることから、ケーシング102の内部
からの放射線を蓋体2によって確実に遮蔽することがで
きる。この結果、原子炉冷却材ポンプ101を整備・点
検する際に、安全性を十分に確保することができる。
【0019】ガイド部3は、蓋体2を構成するプラグ部
22の上面中心部に固定されている。ガイド部3は、プ
ラグ部22の上面から上方に延びる軸として構成され
る。図1に示すように、ガイド部3の上部には、各種整
備ユニットを搭載するための台座31を固定することが
できる。また、アーム部4は、蓋体の半径よりも多少短
い全長を有し、その基端部41には、ガイド部3を支持
する軸受42が設けられている。これにより、アーム部
4の軸受42をガイド部3に装着すれば、アーム部4
は、蓋体2に対して、ガイド部3の周りに回動自在とな
る。一方、アーム部4の先端側には、取付部44が設け
られており、この取付部44には、移動部5を固定する
ことができる。
【0020】移動部5は、図1及び図3に示すように、
アーム部4の取付部44に固定されるケーシング部51
を有する。このケーシング部51の内部には、取付部4
4にケーシング部51が固定された際にアーム部4と平
行かつ水平に延在する軸によって支持された車輪52が
備えられている。また、ケーシング部51の内部には、
走行用モータ53が搭載されており、走行用モータ53
のモータ軸には、駆動プーリ54aが取り付けられてい
る。同様に、車輪52の軸には、従動プーリ54bが取
り付けられている。そして、駆動プーリ54aと従動プ
ーリ54bとには、ベルト55が巻き掛けられている。
【0021】これにより、走行用モータ53を作動させ
れば、駆動プーリ54a、従動プーリ54b、ベルト5
5を介して車輪52が回転駆動され、車輪52は、ケー
シング102の端面上を転動する。この結果、移動部5
を、アーム部4に取り付けられた状態でガイド部3の周
りにケーシング102の端面上を旋回移動させることが
できる。なお、走行用モータ53は、図示しない制御装
置によって遠隔操作することが可能である。また、ケー
シング部51の蓋体2寄りには、前壁と後壁とから張出
部56が延出されており、張出部56には、蓋体2の上
面を転動する補助輪57がそれぞれ取り付けられている
(図3及び図4参照)。これにより、移動部5の旋回移
動を安定化させることができる。
【0022】更に、移動部5には、原子炉冷却材ポンプ
101を整備するための整備ユニットの一つである清掃
ユニット60が装備されている。清掃ユニット60は、
ケーシング102の端面に形成されたガスケット溝10
2aの異物を除去するためのローラブラシ61を含む。
ローラブラシ61は、図4に示すように、ケーシング部
51に固定されて略鉛直下方に延びる支持部62によっ
て支持されている。ローラブラシ61は、ガスケット溝
102aと略同一の幅を有し、移動部5をアーム部4に
固定した際、ガスケット溝102aの底面と当接する。
また、支持部62には、スプリングユニット63が備え
られており、このスプリングユニット63によってロー
ラブラシ61は、ガスケット溝102aに対して押圧さ
れる。
【0023】図3に示すように、ローラブラシ61に
は、車輪52の軸と平行に延びる水平軸64が取り付け
られており、当該水平軸64の先端には、従動Vプーリ
65aが取り付けられている。更に、ケーシング部51
の内部には、一端側に従動Vプーリ65bを有する伝動
軸66が水平軸64と平行に支持されている。従動Vプ
ーリ65aと従動Vプーリ65bとには、Vベルト67
が巻き掛けられている。また、伝動軸66の中途には、
従動平歯車67bが取り付けられており、伝動軸66の
側方には、従動平歯車67bと噛合う従動平歯車67a
を一端側に有する伝動軸68が配置されている。
【0024】伝動軸68の他端側には、図1に示すよう
に、従動かさ歯車69bが取り付けられている。この従
動かさ歯車69bは、ケーシング部51の上部に固定さ
れた清掃用駆動モータ70のモータ軸に取り付けられた
駆動かさ歯車69aと噛合う。これにより、清掃用駆動
モータ70を作動させれば、ローラブラシ61は、スプ
リングユニット63によって下方に付勢されながら、ガ
スケット溝102a内を転動することになる。なお、清
掃用駆動モータ70も、図示しない制御装置によって遠
隔操作することが可能である。
【0025】更に、図3及び図4に示すように、清掃ユ
ニット60には、水平ブラシ71が含まれる。水平ブラ
シ71は、略鉛直方向に延びるシャフト72に取り付け
られており、シャフト72は、ケーシング部51の内部
に固定された軸受73によってスリーブを介して支持さ
れている。水平ブラシ71も、ガスケット溝102aの
幅と略同一の外径を有し、移動部5をアーム部4に固定
した際、ガスケット溝102aの底面と当接する。ま
た、シャフト72には、スプリングユニット74が備え
られており、このスプリングユニット63によって水平
ブラシ71は、ガスケット溝102aに対して押圧され
る。
【0026】一方、図3及び図4に示すように、ローラ
ブラシ61を回転駆動するための伝動軸66は、蓋体2
側の端部に駆動Vプーリ75を有する。また、水平ブラ
シ71の近傍には、一端側に従動Vプーリ76を有し、
他端側に駆動かさ歯車77aを有する駆動軸78が配置
されている。図4に示すように、伝動軸66の駆動Vプ
ーリ75と駆動軸78の従動Vプーリ76とには、Vベ
ルト79が巻き掛けている。
【0027】これにより、清掃用駆動モータ70を作動
させれば、伝動軸66が回転する。伝動軸66が回転す
ると、その回転は、駆動Vプーリ75、従動Vプーリ7
6、及び、Vベルト79によって駆動軸78に伝達され
る。そして、駆動軸78の回転は、駆動かさ歯車77a
と噛合う従動かさ歯車77b等を介して水平ブラシ71
に取り付けられたシャフト72に伝達される。この結
果、清掃用駆動モータ70を作動させれば、水平ブラシ
71は、スプリングユニット74によって下方に付勢さ
れながら、ガスケット溝102a内で回転することにな
る。なお、ケーシング部51内には、無段変速機80が
備えられており、この無段変速機80によって、水平ブ
ラシ71の回転が調整される。
【0028】次に、上述したポンプ用メインテナンス装
置1の動作について説明する。ここでは、上述したよう
に、ポンプ用メインテナンス装置1を図9に示した原子
炉冷却材ポンプ101に適用する場合について説明す
る。
【0029】ポンプ用メインテナンス装置1を使用する
に際しては、まず、原子炉冷却材ポンプ101のモータ
スタンド108、主フランジ109、及び、サーマルバ
リアフランジ110を所定手順に従って取り外す。そし
て、主フランジ109等が取り外されたケーシング10
2に蓋体2を固定し、上側開口部102dを覆う。ま
た、蓋体2の中央部に設けられているガイド部3に、ア
ーム部4の基端部41を取り付ける。アーム部4の先端
の取付部44には、予め作業前に、若しくは、作業現場
にて、移動部5を固定する。また、ガイド部3の上部に
固定された台座31に、バキュームクリーナ32を搭載
し、バキュームクリーナ32には、吸引ホース33を接
続する。吸引ホース33の先端は、ケーシング部51の
内部に挿入され、ローラブラシ61の上部に位置決めさ
れる。
【0030】このようにして、ポンプ用メインテナンス
装置1の組み付けが完了する。そして、装置外部の図示
しない制御装置を介して、移動部5の走行用モータ53
と、移動部5に予め装備されている清掃ユニット60の
清掃用駆動モータ70を作動させる。これにより、移動
部5は、ケーシング102の端面上をガイド部3の周り
に図3において白抜き矢印にて示す方向に旋回移動す
る。この結果、移動部5がケーシング102の端面上を
走行するのに伴って、回転する水平ブラシ71、及び、
転動するローラブラシ61によってガスケット溝102
aに付着している異物等が除去される。そして、ローラ
ブラシ61に巻き取られた異物等は、吸引ホース33を
介してバキュームクリーナ32に吸い集められる。
【0031】このように、ポンプ用メインテナンス装置
1によれば、移動部5と清掃ユニット60とを遠隔操作
することにより、自走する移動部5の清掃ユニット60
に、従来、作業員の手作業によって行なわれていた清掃
作業を自動的に行わせることができる。従って、立軸形
ポンプとしての原子炉冷却材ポンプ101の点検・整備
作業に要する時間を大幅に短縮化可能であると共に、当
該作業の労力低減、省力化を図ることができる。また、
清掃の程度や清掃作業に要する時間等に個人差が生じて
しまうことを防止できる。
【0032】図5及び図6に、本発明によるポンプ用メ
インテナンス装置の他の実施形態を示す。これらの図面
に示す実施形態は、図1〜図4を参照しながら説明した
ポンプ用メインテナンス装置1に対して、更に、整備ユ
ニットとして、ケーシング102の端面に形成されたボ
ルト孔102bの内部を検査するためのボルト孔検査ユ
ニット34を備えたものである。ボルト孔検査ユニット
34は、ボルト孔102bの内部を撮影するためのカメ
ラ35を有する。カメラ35は、ロッド36の先端に固
定されており、ロッド36は、アクチュエータ部37に
よって上下移動させることができる。アクチュエータ部
37は、装置外部の図示しない制御装置によって遠隔操
作可能である。また、カメラ35は、撮影したボルト孔
102b内の映像をデータ化して、装置外部のデータ処
理装置に送出する。
【0033】本実施形態では、上述した手順に従って、
ポンプ用メインテナンス装置1をケーシング102に対
して組み付けた後、移動部5に設けられている所定の取
付部にボルト孔検査ユニット34を取り付ける。次に、
ロッド36を上方に移動させた状態で最初の検査対象と
なるボルト孔102bまで移動部5をガイド部3の周り
に旋回移動させる。ボルト孔検査ユニット34のカメラ
35が対象となるボルト孔102bの真上に位置したな
らば、ロッド36を下方に移動させ、カメラ35をボル
ト孔102bの内部に挿入する。そして、カメラ35に
よって撮影されたボルト孔102b内の映像を示すデー
タに基づいて所定の検査が行われる。以下、上述した手
順により、各ボルト孔102bの配設箇所まで移動部5
を順次移動させながら、移動部5に装備したボルト孔検
査ユニット34によってすべてのボルト孔102bを検
査する。
【0034】このように、本実施形態によれば、移動部
5とボルト孔検査ユニット34とを遠隔操作することに
より、従来、作業員の手作業によって行なわれていたボ
ルト孔検査作業が自動的に行なわれる。従って、立軸形
ポンプとしての原子炉冷却材ポンプの点検・整備作業に
要する時間を大幅に短縮化可能であると共に、当該作業
の労力低減、省力化を図ることができる。また、点検精
度や検査作業に要する時間等に個人差が生じてしまうこ
とを防止できる。
【0035】図7及び図8に、本発明によるポンプ用メ
インテナンス装置の更に他の実施形態を示す。これらの
図面に示す実施形態は、図1〜図4を参照しながら説明
したポンプ用メインテナンス装置1に対して、整備ユニ
ットとして、ケーシング102の端面に形成されたボル
ト孔102bの内部を検査するためのボルト孔検査ユニ
ット34を備えると共に、ケーシング102の内周面を
検査するためのケーシング内周面検査ユニット45を装
着したものである。
【0036】本実施形態では、蓋体2は、プラグ部22
を取り外した状態で、すなわち、中心に孔部21aを有
する本体21のみの状態で使用される。また、ガイド部
30は、図7に示すように、円筒状に形成されており、
蓋体2の孔部21aと略同一の内径をもった孔部3aを
有する。そして、ガイド部30は、孔部3aと孔部21
aとが互いに連通するように、蓋体2の上面に固定され
る。この場合、ガイド部30は、上述した第1の実施形
態に係るガイド部3と比較して、その外径が拡大され
る。従って、拡大されたガイド部30の外径に合わせ
て、アーム部4の基端部41及び軸受42もサイズアッ
プされる。また、ケーシング内周面検査ユニット45
は、ガイド部30の上部に搭載される。これに伴って、
図8に示すように、バキュームクリーナ32を搭載する
ための台座31は、蓋体2の上面の所定箇所に移動され
ている。
【0037】ケーシング内周面検査ユニット45は、ケ
ーシング102の内周面102eの状態を撮影するため
のカメラ46を有する。カメラ46は、伸縮ロッド47
の先端に固定されており、伸縮ロッド47は、図示しな
いアクチュエータ部によって上下に伸縮させることがで
きる。当該アクチュエータ部は、装置外部の図示しない
制御装置によって遠隔操作可能である。また、カメラ4
6は、撮影したケーシング102の内周面の映像をデー
タ化して、装置外部のデータ処理装置に送出する。
【0038】本実施形態では、上述した手順に従って、
ポンプ用メインテナンス装置1をケーシング102に対
して組み付けた後、移動部5に設けられている所定の取
付部にボルト孔検査ユニット34を取り付けると共に、
ガイド部30の上部にケーシング内周面検査ユニット4
5を固定する。ケーシング102の内周面を検査するに
際しては、ケーシング内周面検査ユニット45の伸縮ロ
ッド47を下方に伸長させ、カメラ46を、ガイド部3
0の孔部3a及び蓋体2の孔部21aからケーシング1
02の内部に挿入する。
【0039】このように、本実施形態によれば、ケーシ
ング内周面検査ユニット45を遠隔操作することによ
り、従来、作業員の手作業によって行なわれていたケー
シング102の内周面の検査が自動的に行なわれる。従
って、立軸形ポンプとしての原子炉冷却材ポンプの点検
・整備作業に要する時間を大幅に短縮化可能であると共
に、当該作業の労力低減、省力化を図ることができる。
また、点検精度や検査作業に要する時間等に個人差が生
じてしまうことを防止できる。
【0040】なお、詳細な説明は省略するが、上述した
ポンプ用メインテナンス装置1の移動部5には、更に、
遠隔操作可能なケーシングリガメント検査ユニットを装
備してもよい。これにより、従来、作業員の手作業によ
って行なわれていたケーシングリガメント102cの検
査を自動的に行うことが可能となる。従って、立軸形ポ
ンプとしての原子炉冷却材ポンプの点検・整備作業に要
する時間を大幅に短縮化可能であると共に、当該作業の
労力低減、省力化を図ることができる。また、点検精度
や検査作業に要する時間等に個人差が生じてしまうこと
を防止できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるポン
プ用メインテナンス装置は、立軸形ポンプのケーシング
の上側開口部を覆うように取り付けられる蓋体と、蓋体
の略中央部に設けられた延出されたガイド部と、蓋体に
対して、ガイド部の周りに回動自在に装着可能なアーム
部と、アーム部に固定すると共にケーシングの端面上を
移動させることが可能であり、かつ、各種整備ユニット
を装備することができる移動部とを備える。従って、こ
のポンプ用メインテナンス装置を用いることにより、立
軸形ポンプの点検・整備作業に要する時間を大幅に短縮
化可能であると共に、これら作業の労力低減、省力化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポンプ用メインテナンス装置を示
す部分断面図である。
【図2】図1のポンプ用メインテナンス装置を構成する
蓋体の平面図である。
【図3】図1のポンプ用メインテナンス装置を示す部分
切欠き平面図である。
【図4】図1のポンプ用メインテナンス装置を構成する
移動部を示す部分切欠き側面図である。
【図5】本発明によるポンプ用メインテナンス装置の他
の実施形態を示す部分断面図である。
【図6】図5に示すポンプ用メインテナンス装置を図5
におけるVI方向から観た拡大部分断面図である。
【図7】本発明によるポンプ用メインテナンス装置の更
に他の実施形態を示す部分断面図である。
【図8】図7に示すポンプ用メインテナンス装置の平面
図である。
【図9】一般的な立軸形ポンプの一例を示す部分断面図
である。
【図10】立軸形ポンプを点検・整備する際に従来採用
されていた手法を説明するための部分断面図である。
【符号の説明】
1…ポンプ用メインテナンス装置、2…蓋体、3,30
…ガイド部、3a…孔部、4…アーム部、5…移動部、
21…本体、21a…孔部、22…プラグ部、23…遮
蔽材、25…係合部、31…台座、32…バキュームク
リーナ、33…吸引ホース、34…ボルト孔検査ユニッ
ト、35…カメラ、36…ロッド、37…アクチュエー
タ部、41…基端部、42…軸受、44…取付部、45
…ケーシング内周面検査ユニット、46…カメラ、47
…伸縮ロッド、51…ケーシング部、52…車輪、53
…走行用モータ、60…清掃ユニット、61…ローラブ
ラシ、62…支持部、63…スプリングユニット、70
…清掃用駆動モータ、71…水平ブラシ、72…シャフ
ト、73…軸受、74…スプリングユニット、101…
原子炉冷却材ポンプ、102…ケーシング、102a…
ガスケット溝、102b…ボルト孔、102c…ケーシ
ングリガメント、102d…上側開口部、102e…内
周面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 幹夫 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 原子力サービスエンジニアリング株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略鉛直に延びる主軸に取り付けられた羽
    根車をケーシング内で回転駆動して流体を圧送する立軸
    形ポンプを整備するためのポンプ用メインテナンス装置
    であって、 前記ケーシングの上側開口部を覆うように取り付けられ
    る蓋体と、 前記蓋体の略中央部に設けられたガイド部と、 前記蓋体に対して、前記ガイド部の周りに回動自在に装
    着可能なアーム部と、 前記アーム部に固定すると共に、前記ケーシングの端面
    上を移動させることが可能であり、かつ、各種整備ユニ
    ットを装備することができる移動部とを備えることを特
    徴とするポンプ用メインテナンス装置。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は、前記上側開口部に嵌め込み
    可能な本体と、当該本体の内部に充填された遮蔽材とか
    らなることを特徴とする請求項1に記載のポンプ用メイ
    ンテナンス装置。
  3. 【請求項3】 前記移動部は、前記整備ユニットとし
    て、前記ケーシングの端面に形成されたガスケット溝を
    清掃するための清掃ユニットを備えることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のポンプ用メインテナンス装置。
  4. 【請求項4】 前記移動部には、前記整備ユニットとし
    て、前記ケーシングの端面に形成されたボルト孔の内部
    を検査するためのボルト孔検査ユニットを装着可能であ
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のポン
    プ用メインテナンス装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部には、前記ケーシングの内
    周面を検査するためのケーシング内周面検査ユニットを
    装着可能であり、かつ、前記蓋体及び前記ガイド部は、
    前記ケーシング内周面検査ユニットの検査カメラを前記
    ケーシング内に導入するための孔部を有することを特徴
    とする請求項1〜4の何れかに記載のポンプ用メインテ
    ナンス装置。
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