JP6279443B2 - 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車に適用される電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
従来の電動パワーステアリング装置としては、例えば以下の特許文献に記載されたものが知られている。
すなわち、この特許文献に記載の電動パワーステアリング装置では、ラックエンド近傍になると、電動モータの出力を制限したり、操舵トルクと反対方向にアシストトルクを付与したりすることにより、ラックエンド到達時におけるラックストッパの当接音を軽減している。
特開2008−290525号公報
しかしながら、前記従来の電動パワーステアリング装置では、入力軸と出力軸との相対回転量を規制するメカストッパについて何らの考慮もされていないため、前記電動モータの出力制限などラックバーの移動が制限された状態にて運転者がさらに切り込み方向へと操舵した場合に、該ラックバーの移動が制限されていることでトーションバーがより捩れやすく、その結果、メカストッパの当接音を招来してしまうおそれがあった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、メカストッパとラックストッパの双方の当接音を低減し得る電動パワーステアリング装置等を提供することを目的としている。
本発明は、とりわけ、運転者による操舵トルクに基づいた前記電動モータへの指令信号である基本アシスト信号を演算する基本アシスト信号演算部と、前記舵角信号が第1所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へ操舵操作されているときに、該切り込み方向の前記電動モータの操舵アシスト力の減衰に供する第1ダンピング信号を演算する第1ダンピング信号演算部と、前記トーションバー捩れ量信号が第2所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へ操舵操作されているときに、該切り込み方向の前記電動モータの操舵アシスト力の減衰に供する第2ダンピング信号を演算する第2ダンピング信号演算部と、前記舵角信号又は該舵角信号に基づいて演算される第1制御量と、前記トーションバー捩れ量信号又は該トーションバー捩れ量信号に基づいて演算される第2制御量とに基づいて、前記第1ダンピング信号及び第2ダンピング信号による前記基本アシスト信号の補正量であるダンピング補正量を演算するダンピング補正量演算部と、前記基本アシスト信号と前記ダンピング補正量とに基づいて前記電動モータへの指令信号を出力するモータ指令信号出力部と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、第1ダンピング信号によりラックストッパ側のダンピング補正を考慮しつつ、第2ダンピング信号により第1軸と第2軸のメカストッパ側のダンピング補正を考慮してモータ指令信号を演算するようにしたことから、ラックストッパの当接音を低減しつつ、メカストッパの当接音についても低減することができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。 図1に示す入力軸と出力軸の連結部近傍の拡大縦断面図である。 図1に示すコントロールユニットの制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御の制御ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。

以下、本発明に係る電動パワーステアリング装置等の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、下記の各実施形態では、本発明に係る電動パワーステアリング装置等を、従来と同様に、自動車の電動パワーステアリング装置に適用すると共に、外乱の原因として横断勾配路の走行を例に説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置のシステム構成の概略を説明するための当該装置の概略図である。
図示の電動パワーステアリング装置は、一端側がステアリングホイールSWと一体回転可能に連係される第1軸としての入力軸1と、一端側がトーションバー(図示外)を介して入力軸1の他端側に相対回転可能に連結され、他端側がラック・ピニオン機構RPを介して転舵輪WL,WRに連係される第2軸としての出力軸2と、入力軸1と出力軸2との相対回転変位量から操舵トルクを検出するトルクセンサTSや図示外の車速センサ等の検出結果に基づき運転者の操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを後述するラックバー3に付与するモータユニットMUと、該モータユニットMUの出力(回転力)を減速しつつ後述するラック軸3の軸方向移動力に変換して伝達する伝達機構RGと、から主として構成されている。なお、前記入力軸1、前記出力軸2及び前記ラック・ピニオン機構RPにより、本発明の操舵機構が構成されている。
前記ラック・ピニオン機構RPは、出力軸2の一端部外周に形成されたピニオン歯2aとほぼ直交するかたちで配置される棒状のラックバー3の所定の軸方向範囲に形成されるラック歯3aとが噛合することによって構成され、出力軸2の回転方向に応じてラックバー3が軸方向に移動するようになっている。そして、このラックバー3の両端部は、それぞれタイロッド4,4及び図示外のナックルアームを介して転舵輪WR,WLに連係され、当該ラックバー3の軸方向移動に伴ってタイロッド4,4を介して前記図示外のナックルアームが引っ張られることで、転舵輪WR,WLの向きが変更されるようになっている。 この際、前記ラックバー3の両端部には、それぞれラックハウジングHGの両端部の開口部内径よりも拡大形成された図示外のラックエンドが設けられていて、該各ラックエンドとラックハウジングHGの各端面とによっていわゆるラックストッパが構成され、ラックバー3の移動方向反対側のラックエンドがラックハウジングHGの端面に当接することで該ラックバー3のそれ以上の軸方向移動が規制されるようになっている。なお、前記各ラックエンドの当接部には、緩衝材としてのブッシュが介装されていて、該各ブッシュによりラックエンドの各端部とラックハウジングHGの各端面との当接が緩衝されるようになっている。
前記モータユニットMUは、後述する入力プーリ5を回転駆動することによって伝達機構RGを介してラックバー3へと操舵アシストトルクを付与する電動モータ7と、該電動モータ7の他端側に付設され、操舵トルクや車両速度等の所定のパラメータに応じて電動モータ7を駆動制御する制御装置としての電子コントロールユニット8と、が一体的に構成されたものである。
前記伝達機構RGは、電動モータ7のモータ出力軸7aの外周側に一体回転可能に設けられ、該モータ出力軸7aの軸線L1を中心に回転する入力プーリ5と、ラックバー3の外周側に相対回転可能に設けられ、入力プーリ5の回転力に基づきラックバー3の軸線L2を中心に回転する出力プーリ6と、該出力プーリ6とラックバー3との間に介装され、出力プーリ6の回転を減速しつつラックバー3の軸方向運動へと変換するボールねじ機構(図示外)と、前記両プーリ5,6間に跨って巻回され、入力プーリ5の回転を出力プーリ6へと伝達することによって前記両プーリ5,6の同期回転に供するベルト9と、から主として構成されている。
図2は、トルクセンサTS直上の入力軸1と出力軸2の連結部近傍の横断面図である。
図示のように、前記入力軸1の他端部には、横断面ほぼ矩形状に形成された第1軸側規制部としての複数の入力側規制部1bがほぼ放射状に突設されると共に、前記出力軸2の一端部にも、それぞれが前記各入力側規制部1bに対応するかたちで該各入力側規制部1bと係合可能な矩形凹状に形成された第2軸側規制部としての複数の出力側規制部2bが凹設されている。
この際、前記入力側規制部1bと前記出力側規制部2bとにより、入力軸1と出力側2の相対回転量を規制するいわゆるメカストッパが構成されていて、該メカストッパによって入力軸1と出力軸2とを連結するトーションバーTBの破損が抑制されている。具体的には、入力側規制部1bの周方向幅に対して出力側規制部2bの周方向幅が大きく設定されることにより、該両規制部1b,2b間の周方向範囲内で入力軸1と出力軸2との相対回転が許容され、入力側規制部1bの周方向端面がそれぞれ対応する出力側規制部2bの周方向端面に当接することで、入力軸1と出力軸2との相対回転が規制されるようになっている。
〔第1実施形態〕
図3は、本発明の第1実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御の制御ブロック図である。
図示のように、前記電子コントロールユニット8は、トルクセンサTSによって検出された操舵トルク信号Tsを受信する操舵トルク信号受信部10aと、図示外の舵角センサによって検出された舵角信号θsを受信する舵角信号受信部10bと、を備えている。
そして、前記操舵トルク信号Tsに基づいて、基本アシスト信号演算部11により操舵アシストトルクのベースとなる基本アシスト信号Ibが演算されると共に、位相補償演算部12により操舵トルク信号Tsに対しての位相補償に供する位相補償信号Itが演算される。
一方、前記舵角信号θsに基づいて舵角速度演算部18により舵角信号θsが微分演算され舵角速度信号ωsが演算されると共に、該舵角速度信号ωsに基づいてダンピング処理部13により舵角速度信号ωsに応じて操舵アシスト制御特性の変更に供するダンピング処理信号Idが出力される。
また、前記操舵トルク信号Tsと前記舵角速度信号ωsとに基づいて、切り込み判断部15によりステアリングホイールが切り込み方向に操舵されているか、又は切り戻し方向に操舵されているかが判断される。
そして、この判断結果と前記舵角信号θs及び舵角速度信号ωsに基づいて、ラック側減衰補正量演算部21により本発明の第1ダンピング信号に相当するラック側減衰補正信号Drが演算されると共に、ラックエンド到達時間演算部22において本発明の第1制御量に相当するラックエンド到達時間信号Trが演算される。
また、前記操舵トルク信号Tsに基づいて、TB捩れ角演算部16においてトーションバーの捩れ角に係る本発明のトーションバー捩れ量信号に相当するTB捩れ角信号θtが演算されると共に、TB捩れ角速度演算部17においてトーションバーの捩れ角速度に係るTB捩れ角速度信号ωtが演算される。
そして、前記切り込み判断部15による判断結果と、上述の演算に係るTB捩れ角信号θt及びTB捩れ角速度信号ωtとに基づいて、メカ側減衰補正量演算部23により本発明の第2ダンピング信号に相当するメカ側減衰補正信号Dmが演算されると共に、メカエンド到達時間演算部24により本発明の第2制御量に相当するメカエンド到達時間信号Tmが演算される。
ここで、前記ラック側減衰補正信号Dr及びメカ側減衰補正信号Dmについては、それぞれ後述する所定の条件に基づいて、重み付け処理部25において前記ラックエンド到達時間信号Tr及びメカエンド到達時間信号Tmに基づき該各信号Tr,Tmに所定のゲインをかけることにより重み付けされたラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰増補正信号Dm’が演算される。なお、図3中に符号26で示すモータ指令信号出力部14直前の加算器によって、本発明に係るダンピング補正量演算部が構成されている。
また、上述の重み付けによる前記ラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰増補正信号Dm’の大きさの割合については、0対100から100対0の割合の間で可変とするようになっている。
そして、前記基本アシスト信号Ibと、上述の演算に係る前記ラック側減衰補正信号Dr及びメカ側減衰補正信号Dm(ラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰増補正信号Dm’)とに基づいて、モータ指令信号出力部14において電動モータ7に対して基本アシスト信号Ibを前記ラック側減衰補正信号Dr及びメカ側減衰補正信号Dmにより補正した減衰補正後の指令信号Iをモータ指令信号Ioとして出力する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。
図示のように、まず、トルクセンサにより検出された操舵トルク信号Tsを読み込み(ステップS101)、さらに舵角センサにより検出された舵角信号θsを読み込む(ステップS102)。続いて、先ほど読み込んだ操舵トルク信号Tsを基にTB捩れ角信号θtを演算すると共に(ステップS103)、TB捩れ角速度信号ωtを演算し(ステップS104)、その後、先ほど読み込んだ舵角信号θsを基に舵角速度信号ωsを演算する(ステップS105)。
次に、先ほど読み込んだ舵角信号θsが所定値Xs以上であるか否かを判断し(ステップS106)、Noと判断された場合には、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力することによって、本プログラムが終了する。(ステップS107)。一方、前記ステップS106にてYesと判断された場合には、操舵トルク信号Tsと舵角速度ωsの符号が一致するか否かを判断し(ステップS108)、Noと判断された場合には、前記ステップS107に進んで、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力する。
また、前記ステップS108においてYesと判断された場合には、ラック側減衰補正信号Drを演算した後に(ステップS109)、TB捩れ角θtが所定値Xt以上であるか否かを判断する(ステップS110)。ここで、Noと判断された場合には、基本アシスト信号Ibにラック側減衰補正信号Drを加算することにより補正した減衰補正後の指令信号Irをモータ指令信号Ioとして出力する(ステップS111)。
一方、前記ステップS109においてYesと判断された場合には、メカ側減衰補正信号Dmを演算した後(ステップS112)、ラックエンド到達時間Trを演算すると共に(ステップS113)、メカエンド到達時間Tmを演算する(ステップS114)。その後、ラックエンド到達時間Trがメカ側到達時間Tm以上であるか否かを判断する(ステップS115)。
ここで、Noと判断された場合には、ラック側減衰補正信号Drにゲインをかけて当該ラック側減衰補正信号Drの重み付けを増大してなるラック側減衰増補正信号Dr’を演算する一方(ステップS116)、Yesと判断された場合には、メカ側減衰補正信号Dmにゲインをかけて当該メカ側減衰補正信号Dmの重み付けを増大してなるメカ側減衰増補正信号Dm’を演算する(ステップS117)。そして、かかる重み付け後、前記ステップS120に進んで、基本アシスト信号Ibにラック側減衰補正信号Dr(ラック側減衰増補正信号Dr’)及びメカ側減衰補正信号Dm(メカ側減衰増補正信号Dm’)を加算することにより補正した減衰補正後の指令信号Imをモータ指令信号Ioとして出力する。
以上のことから、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置(電子コントロールユニット8)によれば、ラックエンド到達時間Trに基づいてラック側減衰補正信号Drを演算することでラックストッパ側の補正を考慮しながら、メカエンド到達時間Trに基づいてメカ側減衰補正信号Dmを演算することでメカストッパ側の補正も考慮してモータ指令信号を演算する構成としたため、ラックエンドの当接音を低減しつつ、メカストッパである入力側規制部1bと出力側規制部2bとの当接音についても低減することができる。
特に、まずは、最初に当接しうるラックストッパ側について、ラック側減衰補正信号Drの演算条件に基づいてラック側減衰補正信号Drを演算した後、メカ側減衰補正信号Dmの演算条件に基づいてメカ側減衰補正信号Dmを演算するようにしたことで、必要に応じた段階的な補正が可能となり、前記両信号Dr,Dmの演算条件を満たした場合には該両信号Dr,Dmを基に減衰補正を行うため、より適切な減衰補正に供される。
なお、前記ラックストッパと前記メカストッパとは、いずれを先に当接させてもよい。すなわち、ラックストッパに対してメカストッパを先に当接させることにより、当該ラックストッパに設けられる緩衝材(ブッシュ)の耐久性を向上できるメリットがある。他方、メカストッパに対してラックストッパを先に当接させることにより、入力軸1と出力軸2の間に設けられたトルクセンサTS等の構成部品への衝撃を抑制できるメリットがある。
また、前記モータ指令信号Ioの減衰補正にあたり、ラック側減衰補正信号Drとメカ側減衰補正信号Dmとについて重み付けを行うことで該両信号Dr,Dmの大きさの割合を可変にするようにしたことで、操舵状況に応じた適切な減衰補正量を算出することができる。
ここで、本実施形態では、前記両減衰補正信号Dr,Dmのうち一方の減衰補正信号について重み付けを増大させるものを例示しているが、当該重み付けについては、例えば図5のステップS118、S119に示すように、一方の減衰補正信号の重み付けを増大させると共に、他方の減衰補正信号の重み付けを減少させる構成とすることも可能である。かかる構成とした場合には、より適切な減衰補正制御が可能になるメリットがある。
なお、上記重み付けによる前記両減衰補正信号Dr,Dmの大きさの割合は0対100から100対0の割合の間で可変とすることで、ラック側減衰補正信号Drのみ、又はメカ側減衰補正信号Dmのみといった可変制御についても可能としたことから、より緊急性の高い側の重み付けを大きくすることができ、より適切な当接音の低減に供される。
また、前記両減衰補正信号Dr,Dmの重み付けについて、操舵トルク信号TsとTB捩れ角信号θtとに基づいて該両減衰補正信号Dr,Dmの大きさの割合を可変にするようにしたことで、操舵アシストの減衰制御を行っている間に操舵状態が変化した場合であっても、該操舵状態に応じて減衰補正信号の大きさの割合を可変にでき、該操舵状態に応じたより適切なダンピング補正量を算出することができるメリットもある。
さらに、本実施形態では、前記両減衰補正信号Dr,Dmの重み付けに際し、ラックエンド到達時間Trとメカエンド到達時間Tmとを比較して、より早くストロークエンドに到達する側、すなわち到達時間の短い側の減衰補正信号が大きくなるようにするため、ラックストッパ側又はメカストッパ側のどちらか一方でも当接の頻度を低減することが可能となっている。
なお、本実施形態では、前記両減衰補正信号Dr,Dmの重み付けについて、ラックエンド到達時間Trとメカエンド到達時間Tmとを比較することで行うものを例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば図6のステップS113、S114に示すように、各ストッパにおける当接までの残舵角θr,θmを演算して、該両残舵角θr,θmの比較によって前記両減衰補正信号Dr,Dmの重み付けを行うこととしてもよく、当該比較に係るパラメータについては装置の仕様等に応じて適宜変更することができる。
また、前記重み付けを含む減衰補正制御は、所定の周期で繰り返されるため、早くストロークエンドに到達する側が入れ替わったときは、その入れ替わりに応じて前記両減衰補正信号Dr,Dmの大きさの割合を逆転させるため、状況に応じた当接音の低減にも供される。
〔第2実施形態〕
図7、図8は、本発明に係る電動パワーステアリング装置等の第2実施形態を示し、前記第1実施形態の制御内容について車速Vを考慮したものである。なお、各図において、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付すことにより、詳細な説明を省略する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御の制御ブロック図である。
図示のように、本実施形態に係る電子コントロールユニット8は、前記第1実施形態の構成に加えて、図示外の車速センサによって検出された車速信号Vを受信する車速信号受信部10cを備えていて、該車速信号受信部10cにて受信された車速信号Vがラック側減衰補正量演算部21及びメカ側減衰補正量演算部23に入力される構成となっている。
図8は、本発明の第2実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。
図示のように、まず、トルクセンサにより検出された操舵トルク信号Tsを読み込んだ後(ステップS201)、舵角センサによって検出された舵角信号θsを読み込み(ステップS202)、さらに車速センサによって検出された車速信号Vを読み込む(ステップS203)。続いて、先ほど読み込んだ操舵トルク信号Tsを基にTB捩れ角信号θtを演算した後(ステップS204)、TB捩れ角速度信号ωtを演算し(ステップS205)、その後、先ほど読み込んだ舵角信号θsを基に舵角速度信号ωsを演算する(ステップS206)。
次に、前記舵角信号θsが所定値Xs以上であって、かつ前記車速信号Vが所定値Xv以下か否かを判断し(ステップS207)、Noと判断された場合には、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力することで、本プログラムが終了する。(ステップS208)。一方、前記ステップS207にてYesと判断された場合には、操舵トルク信号Tsと舵角速度ωsの符号が一致するか否かを判断し(ステップS209)、Noと判断された場合には、前記ステップS208に進んで、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力する。
また、前記ステップS209においてYesと判断された場合には、ラック側減衰補正信号Drを演算した後に(ステップS210)、TB捩れ角θtが所定値Xt以上であるか否かを判断する(ステップS211)。ここで、Noと判断された場合には、基本アシスト信号Ibにラック側減衰補正信号Drを加算することにより補正した減衰補正後の指令信号Iをモータ指令信号Ioとして出力する(ステップS212)。
一方、前記ステップS211においてYesと判断された場合には、メカ側減衰補正信号Dmを演算した後(ステップS213)、ラックエンド到達時間Trを演算すると共に(ステップS214)、メカエンド到達時間Tmを演算する(ステップS215)。その後、ラックエンド到達時間Trがメカ側到達時間Tm以上であるか否かを判断する(ステップS216)。
ここで、Noと判断された場合は、ラック側減衰補正信号Drに増大ゲインをかけて該ラック側減衰補正信号Drの重み付けを増大させたラック側減衰増補正信号Dr’を演算すると共に(ステップS217)、メカ側減衰補正信号Dmに減少ゲインをかけて該メカ側減衰補正信号Dmの重み付けを減少させたメカ側減衰減補正信号Dm”を演算する一方(ステップS218)、前記ステップS216においてYesと判断された場合は、メカ側減衰補正信号Dmに増大ゲインをかけて該メカ側減衰補正信号Dmの重み付けを増大させたメカ側減衰増補正信号Dm’を演算すると共に(ステップS219)、ラック側減衰補正信号Drに減少ゲインをかけて該ラック側減衰補正信号Drの重み付けを減少させたラック側減衰減補正信号Dr”を演算する(ステップS220)。
その後、前記ラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰増補正信号Dm’につき、車速信号Vに応じて、すなわち車速信号Vが大きいほどラック側減衰増補正信号Dr’又はラック側減衰減補正信号Dr”が大きくなるように、該ラック側減衰増補正信号Dr’ 又はラック側減衰減補正信号Dr”の重み付けを増大させたラック側減衰補正信号Dr*を演算する(ステップS221)。
そして、かかる重み付け後、前記ステップS222に進んで、基本アシスト信号Ibにラック側減衰補正信号Dr(ラック側減衰増補正信号Dr’或いはラック側減衰増補正信号Dr”)及びメカ側減衰補正信号Dm(メカ側減衰増補正信号Dm’)を加算することによって補正した減衰補正後の指令信号Iをモータ指令信号Ioとして出力する。
以上のように、車速が高くなるほど路面抵抗が低下して各ストッパの当接に至りやすくなることから、本実施形態では、車速信号Vが大きいほどラック側減衰補正信号Drやメカ側減衰補正信号Dmが大きくなるように構成したことで、車速に応じた適切な減衰補正信号を算出することが可能となっている。
ここで、車速が高くなるほど路面抵抗が低下してラックバー3がストロークエンドへと到達しやすくなるため、本実施形態では、車速信号Vが大きいほどラック側減衰補正信号Drが相対的に大きくなるように構成して、このラックストッパ側の重み付けを大きくするようにしたことで、前記各ラックエンドのラックハウジングHGとの当接を抑制できるメリットがある。
一方、車速が所定以上のときには操舵アシストトルク自体もほとんどゼロの状態となるため、本実施形態では、所定車速Xv以上のときは減衰補正信号をゼロとしてモータ指令信号Ioを出力することで、過剰な操舵アシストの抑制にも供される。
〔第3実施形態〕
図9は、本発明に係る電動パワーステアリング装置等の第2実施形態を示し、前記第1実施形態の制御内容について操舵速度ωsを考慮したものであって、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付すことにより、詳細な説明は省略する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る操舵アシストトルクの減衰補正制御のフローチャートである。
図示のように、まず、トルクセンサにより検出された操舵トルク信号Tsを読み込み(ステップS301)、さらに舵角センサにより検出された舵角信号θsを読み込む(ステップS302)。続いて、先ほど読み込んだ操舵トルク信号Tsを基にTB捩れ角信号θtを演算すると共に(ステップS303)、TB捩れ角速度信号ωtを演算し(ステップS304)、その後、先ほど読み込んだ舵角信号θsを基に舵角速度信号ωsを演算する(ステップS305)。
次に、先ほど読み込んだ舵角信号θsが所定値Xs以上であるか否かを判断し(ステップS306)、Noと判断された場合には、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力することによって、本プログラムが終了する。(ステップS307)。一方、前記ステップS306にてYesと判断された場合には、操舵トルク信号Tsと舵角速度ωsの符号が一致するか否かを判断し(ステップS308)、Noと判断された場合には、前記ステップS307に進んで、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力する。
また、前記ステップS308においてYesと判断された場合は、舵角速度ωsが所定値Xω以上であるか否かを判断して(ステップS309)、Noと判断された場合には、続いて操舵トルクTsが所定値Xr以上であるか否かを判断する(ステップS310)。ここで、Yesと判断された場合には、前周期ジョブにおいて行われたラック側減衰補正制御を維持する一方(ステップS311)、Noと判断された場合には、前記ステップS307に進んで、基本アシスト信号Ibをモータ指令信号Ioとして出力する。
また、前記ステップS309においてYesと判断された場合には、ラック側減衰補正信号Drを演算した後に(ステップS312)、TB捩れ角θtが所定値Xt以上であるか否かを判断する(ステップS313)。ここで、Noと判断された場合には、基本アシスト信号Ibにラック側減衰補正信号Drを加算することにより補正した減衰補正後の指令信号Irをモータ指令信号Ioとして出力する(ステップS314)。
一方、前記ステップS313においてYesと判断された場合には、メカ側減衰補正信号Dmを演算した後(ステップS315)、ラックエンド到達時間Trを演算すると共に(ステップS316)、メカエンド到達時間Tmを演算する(ステップS317)。その後、ラックエンド到達時間Trがメカ側到達時間Tm以上であるか否かを判断する(ステップS318)。
ここで、Noと判断された場合は、ラック側減衰補正信号Drに増大ゲインをかけて該ラック側減衰補正信号Drの重み付けを増大させたラック側減衰増補正信号Dr’を演算すると共に(ステップS319)、メカ側減衰補正信号Dmに減少ゲインをかけて該メカ側減衰補正信号Dmの重み付けを減少させたメカ側減衰減補正信号Dm”を演算する一方(ステップS320)、前記ステップS318においてYesと判断された場合は、メカ側減衰補正信号Dmに増大ゲインをかけて該メカ側減衰補正信号Dmの重み付けを増大させたメカ側減衰増補正信号Dm’を演算すると共に(ステップS321)、ラック側減衰補正信号Drに減少ゲインをかけて該ラック側減衰補正信号Drの重み付けを減少させたラック側減衰減補正信号Dr”を演算する(ステップS322)。
その後、前記ラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰増補正信号Dm’につき、操舵速度信号ωsに応じて、すなわち操舵速度信号ωsが大きいほどラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰減補正信号Dm’が大きくなるように、これらラック側減衰増補正信号Dr’及びメカ側減衰減補正信号Dm’の重み付けを増大させたラック側減衰補正信号Dr*及びメカ側減衰補正信号Dm*を演算する(ステップS323)。
そして、かかる重み付け後、前記ステップS324に進んで、基本アシスト信号Ibにラック側減衰補正信号Dr(ラック側減衰増補正信号Dr’或いはラック側減衰増補正信号Dr”)及びメカ側減衰補正信号Dm(メカ側減衰増補正信号Dm’)を加算することによって補正した減衰補正後の指令信号Imをモータ指令信号Ioとして出力する。
以上のように、操舵速度が高いほどラックストッパ又はメカストッパの当接に至りやすくなることから、本実施形態では、操舵速度信号ωsが大きいほどラック側減衰補正信号Drやメカ側減衰補正信号Dmが大きくなるように構成したことにより、操舵状態に応じた適切な減衰補正信号を算出することが可能となっている。
一方、操舵速度信号ωsが低い場合、ラックストッパやメカストッパの当接に至る可能性は低いものの、操舵トルクTsが大きい場合には、減衰補正信号により操舵アシストトルクが制限されることによって操舵トルクが大きくなる結果、操舵速度信号ωsが低下してしまっている場合がある。すると、かかる場合において当該減衰補正制御を停止してしまうと、この停止によって前記各ラックエンドがラックハウジングHGの両端面に到達してしまう可能性があることから、所定の条件が揃った場合には前記減衰補正制御を継続させることで、前記各ラックエンドのラックハウジングHGへの当接を抑制することもできる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、適用対象たる電動パワーステアリング装置の仕様等に応じて自由に変更することができる。
前記電子コントロールユニット8では、操舵トルク信号受信部10aによりトルクセンサTSで検出された操舵トルク信号Tsを直接受信する構成を例示して説明したが、該操舵トルクTsについては、例えば入力軸1と出力軸2の回転角に基づいて演算したものを受信する構成としてもよい。
また、操舵角(舵角θs)についても、前記舵角センサからの舵角信号θsを直接受信する構成のほか、トルクセンサTSの出力軸2側(ピニオン軸側)の回転角信号や電動モータ7の回転角センサの回転角信号により検出又は演算してもよい。
以下、前記各実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記ラックバー並びに前記第1軸側規制部及び第2軸側規制部のうち、早くストロークエンドに到達する側のダンピング補正量が大きくなるように前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
このように、早く当接する方のダンピング補正量を大きくすることで、どちらか一方でも当接する頻度を低減することができる。
(b)請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の割合を、0対100から100対0の割合の間で可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
このように、第1ダンピング補正量のみ、又は第2ダンピング補正量のみといった可変制御についても可能とすることで、より緊急性の高い側の重み付けを大きくすることができ、より適切な当接音の低減に供される。
(c)請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記モータ指令信号出力部が前記基本アシスト信号と前記ダンピング補正量とに基づいて前記電動モータへの指令信号を出力しているとき、
前記ダンピング補正量演算部は、前記舵角信号と前記トーションバー捩れ量信号とに基づいて前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
かかる構成とすることにより、当接音の低減を図るダンピング制御を行っている間に操舵状態が変化した場合には、その操舵状態に応じてダンピング補正量の大きさの割合を可変にすることができ、操舵状態に応じたより適切なダンピング補正量を算出することができる。
(d)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記ラックバーがストロークエンドに到達するよりも先に前記第1軸側規制部と前記第2軸側規制部とが当接するように、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
このように、メカストッパを先に当接させることにより、ラックストッパに設けられる緩衝材の耐久性を向上できるメリットがある。
(e)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記第1軸側規制部と前記第2軸側規制部とが当接するよりも先に前記ラックバーがストロークエンドに到達するように、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
このように、ラックストッパを先に当接させることにより、操舵軸に設けられたトルクセンサ等の構成部品への衝撃を抑制できるメリットがある。
(f)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記モータ指令信号出力部は、前記車両速度信号が所定値以上のとき、前記ダンピング補正量を0としてモータ指令信号を出力することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
所定車速以上のときは操舵アシスト力自体もほとんど0の状態であるため、ダンピング補正量についても0とすることで、過剰なアシストを抑制することができる。
(g)前記(f)に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記車両速度信号が大きいほど前記第2ダンピング信号に対する前記第1ダンピング信号の割合が大きくなるように、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
車速が高くなるほど路面抵抗が低下してラックバーがストロークエンドに到達しやすくなるため、このラックバー側の重み付けを大きくすることでラックストッパの当接を抑制することができる。
(h)請求項8に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記舵角信号が前記第1所定角以上であって、かつ前記トーションバー捩れ量信号が前記第2所定角以上のときに、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号とに基づいて前記ダンピング補正量を演算することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
こうして、第1、第2所定角を共に超えた場合には、第1、第2ダンピング信号の両信号を同時に基いることで、ラックストッパとメカストッパの両ダンピング制御を同時に実施することができる。
(i)前記(h)に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記基本アシスト信号に加算する前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
このように、第1ダンピング信号と第2ダンピング信号の割合を可変にすることで、操舵状況に応じた適切なダンピング補正量を算出することができる。
(j)前記(i)に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、
前記ダンピング補正量演算部は、前記ラックバー並びに前記第1軸側規制部及び第2軸側規制部のうち、早くストロークエンドに到達する側のダンピング補正量が大きくなるように前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
このように、早く当接する方のダンピング補正量を大きくすることで、どちらか一方でも当接する頻度を低減することができる。
(k)請求項8に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、
前記制御装置は、前記ステアリングホイールの操舵速度の受信に供する操舵速度受信部をさらに備え、
前記第1ダンピング信号演算部及び第2ダンピング信号演算部は、それぞれ前記操舵速度が高いほど前記第1ダンピング信号及び第2ダンピング信号が大きくなるように演算し、
前記操舵速度が所定値以下であって、前記操舵トルク信号の大きさが所定値以上であって、前記舵角信号が前記第1所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へと操舵操作されているときは、前記第1ダンピング信号演算部は、前記第1ダンピング信号を演算すると共に、前記モータ指令信号出力部は、前記第1ダンピング信号を含む前記電動モータの指令信号を出力することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
操舵速度が高いほど各ストッパの当接に至る可能性が高くなるため、ダンピング補正量を大きくすることで、操舵状態に応じた適切なダンピング補正量を算出することができるメリットがある。
一方、操舵速度が低い場合、各ストッパの当接に至る可能性は低いものの、操舵トルクが大きい場合には、ダンピング補正量により操舵アシスト力が制限されて操舵トルクが大きくなった結果、操舵速度が低下している場合がある。かかる場合にダンピング補正を停止してしまうと、この停止によりラックバーがストロークエンドに到達してしまう可能性あることから、上記条件が揃った場合にはダンピング補正を継続することで、前記ラックストッパへの当接を抑制することができる。
TB…トーションバー
SW…ステアリングホイール
1…入力軸(第1軸)
1b…入力側規制部(第1軸側規制部)
2a…ピニオン歯
2…出力軸(第2軸)
2b…出力側規制部(第2軸側規制部)
3…ラックバー
3a…ラック歯
7…電動モータ
8…電子コントロールユニット(制御装置)
Ts…操舵トルク信号
10a…操舵トルク信号受信部
θs…舵角信号
10b…舵角信号受信部
Ib…基本アシスト信号
11…基本アシスト信号演算部
Io…モータ指令信号(指令信号)
14…モータ指令信号出力部
θt…TB捩れ角信号(トーションバー捩れ量信号)
16…TB捩れ角演算部(トーションバー捩れ量信号受信部)
Xs…所定値(第1所定角)
Dr…ラック側減衰補正信号(第1ダンピング信号)
21…ラック側減衰補正信号演算部(第1ダンピング信号演算部)
Xt…所定値(第2所定角)
Dm…メカ側減衰補正信号(第2ダンピング信号)
23…メカ側減衰補正信号演算部(第2ダンピング信号演算部)
Tr…ラックエンド到達時間(第1制御量)
Tm…メカエンド到達時間(第2制御量)
26…加算器(ダンピング補正量演算部)

Claims (8)

  1. トーションバーを介して相対回転可能に接続された第1軸と第2軸からなる操舵軸と、該操舵軸に連係するピニオン軸のピニオン歯と噛合するラック歯を介してステアリングホイールの操舵操作に伴う前記操舵軸の回転に基づいて転舵輪を転舵させるラックバーとから構成される操舵機構と、
    前記第1軸及び第2軸に設けられ、前記トーションバーの捩れ変形に伴って前記第1軸と前記第2軸とが相対回転したときに互いに当接することによって前記第1軸と前記第2軸の所定角度以上の相対回転量を規制する第1軸側規制部及び第2軸側規制部と、
    前記操舵機構に操舵アシスト力を付与する電動モータと、
    車両運転状態に基づいて前記電動モータを駆動制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記操舵機構に生じた操舵トルク信号の受信に供する操舵トルク信号受信部と、
    前記転舵輪の舵角信号の受信に供する舵角信号受信部と、
    前記第1軸と前記第2軸の相対回転量に係るトーションバー捩れ量信号の受信に供するトーションバー捩れ量信号受信部と、
    運転者による操舵トルクに基づいた前記電動モータへの指令信号である基本アシスト信号を演算する基本アシスト信号演算部と、
    前記舵角信号が第1所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へ操舵操作されているときに、該切り込み方向の前記電動モータの操舵アシスト力の減衰に供する第1ダンピング信号を演算する第1ダンピング信号演算部と、
    前記トーションバー捩れ量信号が第2所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へ操舵操作されているときに、該切り込み方向の前記電動モータの操舵アシスト力の減衰に供する第2ダンピング信号を演算する第2ダンピング信号演算部と、
    前記舵角信号又は該舵角信号に基づいて演算される第1制御量と、前記トーションバー捩れ量信号又は該トーションバー捩れ量信号に基づいて演算される第2制御量とに基づいて、前記第1ダンピング信号及び第2ダンピング信号による前記基本アシスト信号の補正量であるダンピング補正量を演算するダンピング補正量演算部と、
    前記基本アシスト信号と前記ダンピング補正量とに基づいて前記電動モータへの指令信号を出力するモータ指令信号出力部と、
    を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ダンピング補正量演算部は、前記舵角信号が前記第1所定角以上であって、かつ前記トーションバー捩れ量信号が前記第2所定角以上のときに、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号とに基づいて前記ダンピング補正量を演算することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記ダンピング補正量演算部は、前記基本アシスト信号に加算する前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ダンピング補正量演算部は、前記ラックバーがストロークエンドに到達する時間と、前記第1軸側規制部と前記第2軸側規制部が当接する時間のうち、短い側のダンピング補正量が大きくなるように前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を可変制御することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ダンピング補正量演算部は、早くストロークエンドに到達する側が入れ替わったとき、前記第1ダンピング信号と前記第2ダンピング信号の大きさの割合を逆転させることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記制御装置は、車両速度信号の受信に供する車速信号受信部を備え、
    前記ダンピング補正量演算部は、前記車両速度信号が大きいほど前記ダンピング補正量が大きくなるように、該ダンピング補正量を演算することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記制御装置は、前記ステアリングホイールの操舵速度の受信に供する操舵速度受信部をさらに備え、
    前記第1ダンピング信号演算部及び第2ダンピング信号演算部は、それぞれ前記操舵速度が高いほど前記第1ダンピング信号及び第2ダンピング信号が大きくなるように演算し、
    前記操舵速度が所定値以下であって、前記操舵トルク信号の大きさが所定値以上であって、前記舵角信号が前記第1所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へと操舵操作されているときは、前記第1ダンピング信号演算部は、前記第1ダンピング信号を演算すると共に、前記モータ指令信号出力部は、前記第1ダンピング信号を含む前記電動モータの指令信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  8. トーションバーを介して相対回転可能に接続された第1軸と第2軸からなる操舵軸と、該操舵軸に連係するピニオン軸のピニオン歯と噛合するラック歯を介してステアリングホイールの操舵操作に伴う前記操舵軸の回転に基づいて転舵輪を転舵させるラックバーとから構成される操舵機構と、
    前記第1軸及び第2軸に設けられ、前記トーションバーの捩れ変形に伴って前記第1軸と前記第2軸とが相対回転したときに互いに当接することによって前記第1軸と前記第2軸の所定角度以上の相対回転量を規制する第1軸側規制部及び第2軸側規制部と、
    前記操舵機構に操舵アシスト力を付与する電動モータと、
    を備えた電動パワーステアリング装置の制御装置であって、
    前記操舵機構に生じた操舵トルク信号の受信に供する操舵トルク信号受信部と、
    前記転舵輪の舵角信号の受信に供する舵角信号受信部と、
    前記第1軸と前記第2軸の相対回転量に係るトーションバー捩れ量信号の受信に供するトーションバー捩れ量信号受信部と、
    運転者による操舵トルクに基づいた前記電動モータへの指令信号である基本アシスト信号を演算する基本アシスト信号演算部と、
    前記舵角信号が第1所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へ操舵操作されているときに、該切り込み方向の前記電動モータの操舵アシスト力の減衰に供する第1ダンピング信号を演算する第1ダンピング信号演算部と、
    前記トーションバー捩れ量信号が第2所定角以上であって、かつ前記ステアリングホイールが切り込み方向へ操舵操作されているときに、該切り込み方向の前記電動モータの操舵アシスト力の減衰に供する第2ダンピング信号を演算する第2ダンピング信号演算部と、
    前記舵角信号又は該舵角信号に基づいて演算される第1制御量と、前記トーションバー捩れ量信号又は該トーションバー捩れ量信号に基づいて演算される第2制御量とに基づいて、前記第1ダンピング信号及び第2ダンピング信号による前記基本アシスト信号の補正量であるダンピング補正量を演算するダンピング補正量演算部と、
    前記基本アシスト信号と前記ダンピング補正量とに基づいて前記電動モータへの指令信号を出力するモータ指令信号出力部と、
    を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
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