JP6278886B2 - レーザダイオードの温度制御回路、光送信器およびレーザダイオードの温度制御方法 - Google Patents

レーザダイオードの温度制御回路、光送信器およびレーザダイオードの温度制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光通信に用いられるレーザダイオードの温度制御回路、光送信器およびレーザダイオードの温度制御方法に関する。
近年、光通信の伝送容量の大容量化が求められている。光通信の伝送容量増大のために検討されている手法として、複数の波長の光信号を一本の光ファイバで伝送する波長多重(Wavelength Division Multiplex:WDM)または時間波長分割多重(Time Wavelength Division Multiplex:TWDM)がある。波長多重を用いた伝送方式では、光送信器における出力光の波長安定性を高めることが非常に重要である。一方で、光送信器に使用されるレーザダイオード(Laser Diode:LD)素子は、動作温度に依って出力光の波長が変動する。そのため、波長多重を用いた伝送を行う際は、LD温度すなわちLDの温度を安定させることにより出力光の波長を一定とする、高精度なLD温度一定制御が必要となる。
しかし、LDを駆動する電流が瞬時的に変化し発熱量が変わった際にLD温度一定制御の応答が追いつかないと、LD温度が変動し、出力光の波長が所望の波長範囲からずれてしまう。特に光通信ではLDの光出力をオフにするLDシャットダウン機能すなわち発光停止機能を用いて、伝送路上で障害が発生した場合などにシステムからの指令に基づきLDシャットダウン動作を実施する。また、次世代光アクセスシステムとして議論されているTWDM−PON(Passive Optical Network)では送信器をバースト的に駆動するためLDシャットダウン動作が頻繁に行われる。このため、光通信では、LD電流の急激な変動が起こりやすい。LDシャットダウンの動作に拠る波長ズレが起こった場合に、所望の波長範囲から外れないようにする手法として、特許文献1に、LDシャットダウン時にLD温度を下げておく手法が開示されている。
また、LD温度の変動を抑えるためには、LD温度一定制御の応答速度を高速化することが考えられる。一方で、LDの温度制御は、従来専用IC(Integrated Circuit:集積回路)を用いて行われていたが、近年では小型化、低コスト化、低消費電力化を目的とした機能集約のため、MCU(Micro Controller Unit)などを用いたデジタル温度制御が主流となりつつある。非特許文献1にはデジタル温度制御方法が開示されている。
特開2011−29378号公報
Maxim integrated社, アプリケーションノート5424 Thermoelectric Cooler Control Using the DS4830 Optical Microcontroller,"http://www.maximintegrated.com/jp/app-notes/index.mvp/id/5424"
しかしながら、上記特許文献1に記載されている波長ズレを防ぐ手法では、LDごとにLDシャットダウン解除時の過渡的な応答に対する波長調整が必須となる。このため、調整および検査が非常に困難となる問題があった。
また、上記非特許文献1に記載のデジタル温度制御では、温度制御の応答速度限界値が温度検出のサンプリング周期に依存する。このため、温度制御の応答速度の高速化のためにはサンプリング周期を短くすることが必要となるが、サンプリング周期を短くするとMCUの処理負荷が大きくなってしまい、MCUが実行する他の処理に大きな影響を与えるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、処理負荷を抑えて温度制御の応答速度を高速化することができるレーザダイオードの温度制御回路を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、レーザダイオードの温度制御回路であって、前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出部と、流れる電流量に応じた吸排熱を行うことにより前記レーザダイオードの温度を制御する熱電素子と、前記温度検出部により検出された前記レーザダイオードの温度に基づいて前記熱電素子に流す電流量を算出する温度制御処理部と、前記温度制御処理部により算出された電流量に基づいて前記熱電素子に流す電流を制御する電流制御部と、前記レーザダイオード発光停止状態とするか否かを示す発光停止信号に基づいて、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、一定時間の間、前記温度検出部における温度の検出の周期であるサンプリング周期を短縮するサンプリング周期制御部と、を備え、前記サンプリング周期制御部は、前記発光停止信号に基づいて発光停止時間を検知し、前記発光停止時間に基づいて短縮後のサンプリング周期を決定することを特徴とする。
本発明によれば、処理負荷を抑えて温度制御の応答速度を高速化することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる光送信器の構成例を示すブロック図 実施の形態1のサンプリング周期および制御利得の制御手順の一例を示すフローチャート サンプリング周期と制御利得と一定として温度制御を行う比較例におけるLDの温度および光出力波長の変動を示す概念図 実施の形態1のサンプリング周期および制御利得の制御を行う場合のLDの温度および光出力波長の変動を示す概念図 LDシャットダウンを解除する時間が短い場合のLDの温度および光出力波長の変動を示す概念図 実施の形態3にかかる光送信器の構成例を示すブロック図 実施の形態3のサンプリング周期および制御利得の制御手順の一例を示すフローチャート 周囲温度と熱電素子の消費電力の関係を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるレーザダイオードの温度制御回路、光送信器およびレーザダイオードの温度制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光送信器の構成例を示すブロック図である。本実施の形態の光送信器は、発光素子であり光信号を出力するLD(レーザダイオード)10と、LD10を駆動するためのLDドライバ11と、LD10の温度を制御する温度制御回路12とを備える。温度制御回路12は、電流制御により吸排熱を行うことによりLD10の温度を変化させる熱電素子13と、LD10の温度を検出する温度検出部14と、温度検出部14で検出される温度が目標温度となるように熱電素子13に流す電流量および向きを算出する温度制御処理部15と、温度制御処理部15で算出された電流量および向きに基づいて熱電素子13に流す電流を制御する電流制御部16と、LDシャットダウン信号に同期して、温度検出部14のサンプリング周期および温度検出部15の制御利得を制御するサンプリング周期制御部17とを備える。
温度制御回路12のうち、熱電素子13を除く構成要素、すなわち温度検出部14、温度制御処理部15、電流制御部16およびサンプリング周期制御部17は、MCU18として実装される。なお、図1は、一例であり、温度検出部14、温度制御処理部15、電流制御部16およびサンプリング周期制御部17のうち一部がMCUとして実装され、他は個別の回路として構成してもよいし、温度検出部14、温度制御処理部15、電流制御部16およびサンプリング周期制御部17を各々個別の回路として実装してもよい。また、温度制御回路12の熱電素子13を除く構成要素の全てまたは一部をMCU以外の多機能ICとして実装してもよい。
温度制御回路12およびLDドライバ11には、LD10の発光停止状態であるか否かを示す信号である発光停止信号すなわちLDシャットダウン信号が入力される。LDシャットダウン信号は、図示しないホストシステム例えば光送信器が搭載される光通信装置の制御部等から入力される信号であり、伝送路上で障害が発生した場合などに、LD10の光出力をオフにするLDシャットダウンを行うための信号である。LDシャットダウン信号は、ハイレベルの場合にLDシャットダウン状態であることを示し、ローレベルの場合にLDシャットダウン状態でないすなわちLD10の光出力をオンにすることを示す。
LDドライバ11は、入力されるLDシャットダウン信号がハイレベルの場合、LD10の光出力をオフとするすなわち光出力を停止させ、入力されるLDシャットダウン信号がローレベルの場合、LD10の光出力が目標の強度となるように制御する。
次に、本実施の形態の動作について説明する。温度検出部14は、LD10の温度をサンプリング周期ごとに検出して出力する。温度制御処理部15は、温度検出部14から出力される検出結果すなわちLD10の温度と目標温度との差および制御利得に基づいて熱電素子13に流す電流量と向きを算出する。なお、温度制御処理部15における制御利得は変更可能であり、温度制御処理部15は、温度検出部14により検出されたLD10の温度と目標温度との差を制御利得に応じた電流量を算出する。温度制御処理部15は、温度検出部14からLD10の温度が入力されるごとに電流量と向きを算出する演算を実施し、算出結果を電流制御部16へ入力する。電流制御部16は、温度制御処理部15で算出された電流量および向きに基づいて熱電素子13に流す電流を制御する。すなわち、電流制御部16は、温度制御処理部15で算出された電流量および向きの電流を熱電素子13に流す。電流したがって、温度制御処理部15および電流制御部16が動作する周期は温度検出部14のサンプリング周期に依存し、サンプリング周期が短いほど温度制御回路12における処理負荷が高くなる。
温度検出部14がLD10の温度を検出する周期すなわちサンプリング周期と温度制御処理部15における制御利得はサンプリング周期制御部17によって制御される。以下、単にサンプリング周期と記載した場合温度検出部14におけるサンプリング周期を示し、単に制御利得といった場合温度制御処理部15における制御利得を示す。サンプリング周期制御部17は、LDシャットダウン信号がオンからオフに遷移した瞬間すなわちLDシャットダウンが解除される時刻であるLDシャットダウン解除時刻を検知し、検出した瞬間から一定時間サンプリング周期の短縮および制御利得の高利得化を行うことにより、LD10の温度収束応答の高速化が可能となる。
図2は、本実施の形態のサンプリング周期および制御利得の制御手順の一例を示すフローチャートである。まず、サンプリング周期制御部17は、サンプリング周期を初期値T0に設定し制御利得を初期値A0に設定する(ステップS1)。サンプリング周期制御部17は、LDシャットダウン信号に基づいて、LDシャットダウン状態であるか否かを判断する(ステップS2)。すなわち、LDシャットダウン信号がハイレベルであるか否かを判断する。
LDシャットダウン状態でない場合(ステップS2 No)、ステップS2を繰り返す。LDシャットダウン状態である場合(ステップS2 Yes)、サンプリング周期制御部17は、LDシャットダウンが解除されたか否かを判断する(ステップS3)。すなわち、LDシャットダウン信号がハイレベルからローレベルへ変化したか否かを判断する。
LDシャットダウンが解除されていない場合(ステップS3 No)、ステップS3を繰り返す。LDシャットダウンが解除された場合(ステップS3 Yes)、サンプリング周期制御部17は、サンプリング周期および制御利得を変更する(ステップS4)。具体的には、サンプリング周期をT0より短くし、制御利得をA0より高利得化させる。
そして、サンプリング周期制御部17は、サンプリング周期および制御利得を変更してから一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5)。サンプリング周期および制御利得を変更してから一定時間が経過していないと判断した場合(ステップS5 No)、ステップS5を繰り返す。サンプリング周期および制御利得を変更してから一定時間が経過したと判断した場合(ステップS5 Yes)、サンプリング周期制御部17は、サンプリング周期をT0に設定し制御利得をA0に設定し(ステップS6)、ステップS2へ戻る。
なお、ステップS6では、サンプリング周期および制御利得をステップS1で設定した値と同じ値に設定したが、一定時間が経過する前までの値すなわちステップS4で変更された後の値よりサンプリング周期を長くし制御利得を低利得化するよう設定すればよく、ステップS1で設定した値と同じ値でなくてもよい。
次に、本実施の形態の効果について説明する。図3は、サンプリング周期と制御利得と一定として温度制御を行う比較例におけるLDの温度および光出力波長の変動を示す概念図である。図3において、1段目はLDシャットダウン信号を示し、2段目はLD温度すなわちLDの温度を示し、3段目はLDが出力する光信号の光出力波長を示し、4段目はLDの温度検出のサンプリングタイミング示す。この比較例では、LDシャットダウンが解除されると、LDに電流が流れ、LDの温度が急激に上昇し始める。このとき比較例の温度制御回路の応答が遅いと図3に示すように、LDの温度の目標温度からのずれが大きくなり、この結果、LDから出力される光信号の光出力波長がずれていき、所望の波長範囲から外れてしまう。
図4は、本実施の形態のサンプリング周期および制御利得の制御を行う場合のLD10の温度および光出力波長の変動を示す概念図である。図4において、1段目はLDシャットダウン信号を示し、2段目はLD温度すなわちLD10の温度を示し、3段目はLD10が出力する光信号の光出力波長を示し、4段目は温度検出部14のサンプリングタイミング示す。本実施の形態では、LDシャットダウンが解除された瞬間から一定時間だけサンプリング周期を短縮し、また、制御利得の高利得化を行なうことで、温度制御応答速度を高速化している。これにより、図4に示すように、LDシャットダウンが解除される際の急激なLD10の温度変動を抑えることができ、LD10から出力される光信号の光出力波長を所望波長範囲内に収めることができる。LDシャットダウンが解除される瞬間付近以外は温度の変動は緩やかと想定されるため、一定時間後はサンプリング周期および制御利得をLDシャットダウンの解除前と同じ値に戻し、処理負荷を小さくする。
以上のように、サンプリング周期制御部17は、LDシャットダウンが解除されたことを検出すると温度制御応答速度を高速化するようにサンプリング周期および制御利得を変更し、変更後に一定時間が経過すると温度制御応答速度を低くするようにした。このため、LD10が出力する光信号の光出力波長を所望波長範囲内に収めつつ、LD10の温度変動が少なくなった後の処理負荷を軽減することができる。これにより、平均的な処理負荷を抑えた上で、LDシャットダウンの瞬間直後におけるLD10の温度の急激な変動による光出力波長ズレを防ぐことが可能となる。特にMCUとして実装される場合、MCUの処理負荷を低減させることができ、MCUが実施する他の処理に影響を与えることがない。
なお、本実施の形態では、サンプリング周期制御部17が、LDシャットダウンが解除されたことを検出した場合に、サンプリング周期を短縮と制御利得の高利得化との両方を実施するようにしたが、サンプリング周期の短縮のみ、または制御利得の高利得化のみを実施してもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2のサンプリング周期および制御利得の制御方法について説明する。本実施の形態の光送信器の構成は、実施の形態と同様である。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
以上の実施の形態1は、LDシャットダウンが解除されたことを検知して、温度制御応答速度を変える。一方、LDシャットダウンの継続時間が短い場合、すなわちLDシャットダウン信号がローレベルからハイレベルになってから再びローレベルになるまで時間が短い場合は、LD10の温度変動は小さい。このため、LDシャットダウンを解除する時間が短い場合には、温度制御応答速度を遅くしても問題ない。
図5は、LDシャットダウンの継続時間が短い場合のLD10の温度および光出力波長の変動を示す概念図である。図5において、1段目はLDシャットダウン信号を示し、2段目はLD温度すなわちLD10の温度を示し、3段目はLD10が出力する光信号の光出力波長を示し、4段目は温度検出部14のサンプリングタイミング示す。図5のToffは、LDシャットダウンの継続時間すなわち発光停止時間を示す。図5の例では、Toffは、図4に示した例より短くなっている。このため、図4の例より、LD10の温度変動は小さく、LD10が出力する光信号の光出力波長の変動も少ない。
また、Toffが短い場合は、Toffが長い場合と比較してLDシャットダウンの解除による温度変動が小さい分、目標温度への収束に必要な時間は短くなる。そこで、本実施の形態では、温度制御応答速度の高速化を行うために変更するサンプリング周期、制御利得および温度制御応答速度の高速化を行う時間をToffの長さに応じて設定する。
サンプリング周期制御部17は、Toffを検知可能とする。Toffの検知方法は、例えば、図示しないホストシステムから通知されてもよいし、LDシャットダウン信号に基づいて求めてもよい。例えば、LDシャットダウン信号がローレベルからハイレベルになった時点からの経過時間を計測し、LDシャットダウン信号がローレベルになったことを検知するとその時点での経過時間をToffとして求めることができる。
本実施の形態のサンプリング周期および制御利得の制御方法は、実施の形態1の図2で説明したフローチャートのステップS4で変更する際に、サンプリング周期および制御利得の値をToffの長さに応じて設定する。すなわち、Toffが短い場合は、Toff時間が長い時に比べ、サンプリング周期の短縮と制御利得の高利得化を緩やかにする。ステップS4以外は、実施の形態1と同様である。例えば、Toffがしきい値より短い場合には、サンプリング周期をT1とし、制御利得をA1とするようステップS4で変更を行い、Toffがしきい値以上の場合には、サンプリング周期をT2とし、制御利得をA2とするようステップS4で変更を行う。T1はT0より短く、A1はA0より高利得となる値である。また、T2はT1より短く、A2はA1より高利得となる値である。または、しきい値を複数設定することによりToffを複数段階に分類し、段階ごとにサンプリング周期および制御利得を設定するようにしてもよい。また、Toffが短い場合はLD10の温度変動が小さく、目標温度への収束が早くなるため、温度制御応答速度高速化を行う時間すなわち一定時間を、Toffが長い場合より短くしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、温度制御応答を高速化するためのサンプリング周期、制御利得、温度制御応答速度を高速化するためにサンプリング周期および制御利得を変更する時間を、Toffに応じた値に設定することで、光出力波長を所望の波長範囲から外さずに実施の形態1よりもさらに処理負荷を抑えることができる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3にかかる光送信器の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態の光送信器は、実施の形態1の温度制御回路12の替わりに温度制御回路12aを備える以外は実施の形態1の光送信器と同様である。本実施の形態の温度制御回路12aは、実施の形態1のサンプリング周期制御部17をサンプリング周期制御部17aに替え、周囲温度を測定する温度モニタ21を備える以外は実施の形態1の温度制御回路12と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる点を説明する。
温度制御回路12aのうち、熱電素子13を除く構成要素、すなわち温度検出部14、温度制御処理部15、電流制御部16、サンプリング周期制御部17aおよび温度モニタ21は、MCU22として実装される。なお、図6は、一例であり、温度検出部14、温度制御処理部15、電流制御部16、サンプリング周期制御部17aおよび温度モニタ21のうち一部がMCUとして実装され、他は個別の回路として構成してもよいし、温度検出部14、温度制御処理部15、電流制御部16、サンプリング周期制御部17aおよび温度モニタ21を各々個別の回路として実装してもよい。また、温度制御回路12aの熱電素子13を除く構成要素の全てまたは一部をMCU以外の多機能ICとして実装してもよい。
LD10の温度を制御するために吸排熱を行う熱電素子13の消費電力は周囲温度に依って変わるため、周囲温度に依ってLDシャットダウンの解除時の温度収束に必要な時間が変わってくる。そこで、本実施の形態では、周囲温度によっても温度制御応答速度を変える。
次に、本実施の形態の動作について説明する。図7は、本実施の形態のサンプリング周期および制御利得の制御手順の一例を示すフローチャートである。図7のステップS1〜ステップS3は実施の形態1と同様である。LDシャットダウンが解除された場合(ステップS3 Yes)、サンプリング周期制御部17aは、温度モニタ21により測定された周囲温度とTaの差がしきい値以下であるか否かを判断する(ステップS7)。Taは、LD10がオンの場合とLD10をオフとした場合とで熱電素子13の消費電力が同じになる周囲温度である。図8は、周囲温度と熱電素子13の消費電力の関係を示す図である。図8の実線の曲線は、LD ON時すなわちLD10をオンとした場合の消費電力を示し、図8の破線の曲線は、LD OFF時すなわちLD10をオフとした場合の消費電力を示す。図8のTaは、LD10がオンの場合とLD10をオフとした場合とで熱電素子13の消費電力が同じになる周囲温度である。
周囲温度とTaとの差が大きい場合、電力変動量が大きくなり、電流制御部16および熱電素子13に大きな負荷がかかるため、収束に時間がかかることが想定される。逆に周囲温度がTa付近の温度である場合、電力変動量が極めて小さいため、電流制御部16および熱電素子13にかかる負荷が小さくなり、その結果、収束時間は短くてすむと想定される。このため、サンプリング周期制御部17aは、測定した周囲温度がTa付近の時には、Taから大きく外れた温度であるときに比べ、LDシャットダウンの解除直後の、サンプリング周期の短縮を緩く、また、制御利得の高利得化を緩くするとともに、温度制御応答速度高速化を行う時間を短くする。
図7の説明に戻り、温度モニタ21により測定された周囲温度とTaの差がしきい値以下である場合(ステップS7 Yes)、サンプリング周期制御部17aは、サンプリング周期をT1に設定し、制御利得をA1と設定し、温度制御応答速度高速化を行う時間である一定時間をtc1に設定し(ステップS8)、ステップS5へ進む。T1はT0より短く、A1はA0より高利得となる値である。
温度モニタ21により測定された周囲温度とTaの差がしきい値より大きい場合(ステップS7 No)、サンプリング周期制御部17aは、サンプリング周期をT2に設定し、制御利得をA2と設定し、一定時間をtc2に設定し(ステップS8)、ステップS5へ進む。T2はT1より短く、A2はA1より高利得となる値であり、tc2はより長い。ステップS5、S6は、実施の形態1と同様である。なお、ステップS5で用いる一定時間は、ステップS8またはステップS9で設定されたtc1またはtc2である。
なお、ステップS8、9において、サンプリング周期、制御利得および温度制御応答速度高速化を行う時間の3つを変更する例を説明したが、この例に限定されず、ステップS8、9において、サンプリング周期および制御利得のみを変更してもよいし、サンプリング周期のみを変更してもよい。
以上のように、本実施の形態では、周囲温度を測定し、周囲温度に応じてLDシャットダウン解除直後に設定するサンプリング周期および制御利得と温度制御応答速度高速化を行う時間とを決定するようにした。これにより処理負荷を軽減することが可能となる。その結果、周囲温度によっては、波長ずれを抑えたまま、平均的な処理負荷を実施の形態2よりも抑えることが可能となる。
なお、上記の説明では、実施の形態1の温度制御回路12を温度制御回路12aに替えて、周囲温度に基づいてサンプリング周期および制御利得と温度制御応答速度高速化を行う時間とを決定する例を説明したが、実施の形態2と本実施の形態を組み合わせてもよい。例えば、Toffがしきい値より短くかつ周囲温度とTaの差がしきい値以下の場合、Toffがしきい値以上かつ周囲温度とTaの差がしきい値以下の場合、Toffがしきい値より短くかつ周囲温度とTaの差がしきい値未満の場合、Toffがしきい値以上かつ周囲温度とTaの差がしきい値未満の場合、の4つについてそれぞれサンプリング周期および制御利得と温度制御応答速度高速化を行う時間の値をあらかじめ定めテーブルなどにより保持しておき、周囲温度、Toffおよびテーブルに基づいてサンプリング周期および制御利得と温度制御応答速度高速化を行う時間を決定してもよい。
また、以上の実施の形態では、温度制御回路が光送信器に搭載される例を説明したが、以上の実施の形態で説明した温度制御回路は光送信器に限定されず、LDが発光停止状態から発光を開始するタイミングを検知することが可能であれば、LDの出力光の波長の安定が要求される装置一般に適用することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 LD、11 LDドライバ、12,12a 温度制御回路、13 熱電素子、14 温度検出部、15 温度制御処理部、16 電流制御部、17,17a サンプリング周期制御部、18,22 MCU、21 温度モニタ。

Claims (12)

  1. レーザダイオードの温度制御回路であって、
    前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出部と、
    流れる電流量に応じた吸排熱を行うことにより前記レーザダイオードの温度を制御する熱電素子と、
    前記温度検出部により検出された前記レーザダイオードの温度に基づいて前記熱電素子に流す電流量を算出する温度制御処理部と、
    前記温度制御処理部により算出された電流量に基づいて前記熱電素子に流す電流を制御する電流制御部と、
    前記レーザダイオードを発光停止状態とするか否かを示す発光停止信号に基づいて、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、一定時間の間、前記温度検出部における温度の検出の周期であるサンプリング周期を短縮するサンプリング周期制御部と、
    を備え
    前記サンプリング周期制御部は、前記発光停止信号に基づいて発光停止時間を検知し、前記発光停止時間に基づいて短縮後のサンプリング周期を決定することを特徴とするレーザダイオードの温度制御回路。
  2. 前記サンプリング周期制御部は、前記発光停止時間に基づいて前記一定時間を決定することを特徴とする請求項に記載のレーザダイオードの温度制御回路。
  3. レーザダイオードの温度制御回路であって、
    前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出部と、
    流れる電流量に応じた吸排熱を行うことにより前記レーザダイオードの温度を制御する熱電素子と、
    前記温度検出部により検出された前記レーザダイオードの温度に基づいて前記熱電素子に流す電流量を算出する温度制御処理部と、
    前記温度制御処理部により算出された電流量に基づいて前記熱電素子に流す電流を制御する電流制御部と、
    前記レーザダイオードを発光停止状態とするか否かを示す発光停止信号に基づいて、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、一定時間の間、前記温度検出部における温度の検出の周期であるサンプリング周期を短縮するサンプリング周期制御部と、
    周囲温度を計測する温度モニタ
    を備え、
    前記サンプリング周期制御部は、さらに前記温度モニタにより計測された周囲温度に基づいて短縮後のサンプリング周期を決定することを特徴とするレーザダイオードの温度制御回路。
  4. レーザダイオードの温度制御回路であって、
    前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出部と、
    流れる電流量に応じた吸排熱を行うことにより前記レーザダイオードの温度を制御する熱電素子と、
    前記温度検出部により検出された前記レーザダイオードの温度に基づいて前記熱電素子に流す電流量を算出する温度制御処理部と、
    前記温度制御処理部により算出された電流量に基づいて前記熱電素子に流す電流を制御する電流制御部と、
    前記レーザダイオードを発光停止状態とするか否かを示す発光停止信号に基づいて、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、一定時間の間、前記温度検出部における温度の検出の周期であるサンプリング周期を短縮するサンプリング周期制御部と、
    を備え、
    前記温度制御処理部は、前記レーザダイオードの温度と目標温度との差と制御利得に基づいて前記熱電素子に流す電流量を算出し、
    前記サンプリング周期制御部は、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、前記制御利得を、利得を高める値に変更することを特徴とするレーザダイオードの温度制御回路。
  5. 前記サンプリング周期制御部は、前記発光停止信号に基づいて発光停止時間を検知し、前記発光停止時間に基づいて短縮後のサンプリング周期および変更後の前記制御利得を決定することを特徴とする請求項に記載のレーザダイオードの温度制御回路。
  6. 前記サンプリング周期制御部は、前記発光停止時間に基づいて前記一定時間を決定することを特徴とする請求項に記載のレーザダイオードの温度制御回路。
  7. 周囲温度を計測する温度モニタ、
    をさらに備え、
    前記サンプリング周期制御部は、さらに前記温度モニタにより計測された周囲温度に基づいて短縮後のサンプリング周期および変更後の前記制御利得を決定することを特徴とする請求項またはに記載のレーザダイオードの温度制御回路。
  8. 前記温度検出部、前記温度制御処理部、前記電流制御部および前記サンプリング周期制御部のうち少なくとも一部が多機能集積回路として実装されることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のレーザダイオードの温度制御回路。
  9. 前記多機能集積回路は、Micro Controller Unitであることを特徴とする請求項に記載のレーザダイオードの温度制御回路。
  10. レーザダイオードと、
    請求項1からのいずれか1つに記載のレーザダイオードの温度制御回路と、
    を備えることを特徴とする光送信器。
  11. レーザダイオードの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出ステップで検出された前記レーザダイオードの温度に基づいて前記レーザダイオードの温度を変化させるための吸排熱を行う吸排熱ステップと、
    前記レーザダイオードを発光停止状態とするか否かを示す発光停止信号に基づいて、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、一定時間の間、前記温度検出ステップにおける温度の検出の周期であるサンプリング周期を短縮するサンプリング周期制御ステップと、
    を含み
    サンプリング周期制御ステップでは、前記発光停止信号に基づいて発光停止時間を検知し、前記発光停止時間に基づいて短縮後のサンプリング周期を決定することを特徴とするレーザダイオードの温度制御方法。
  12. レーザダイオードの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出ステップで検出された前記レーザダイオードの温度に基づいて前記レーザダイオードの温度を変化させるための吸排熱を行う吸排熱ステップと、
    前記レーザダイオードを発光停止状態とするか否かを示す発光停止信号に基づいて、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、一定時間の間、前記温度検出ステップにおける温度の検出の周期であるサンプリング周期を短縮するサンプリング周期制御ステップと、
    を含み、
    前記吸排熱ステップでは、前記レーザダイオードの温度と目標温度との差と制御利得に基づいて前記吸排熱が制御され、
    前記サンプリング周期制御ステップでは、前記レーザダイオードの発光停止状態が解除されたことを検知すると、前記制御利得を、利得を高める値に変更することを特徴とするレーザダイオードの温度制御方法。
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