JP2010232336A - 光源制御装置および光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化しても、出力波長の急激な変動を回避すること。
【解決手段】光源制御装置120は、波長モニタ121と、温度制御部122と、温度モニタ123と、制御管理部124と、を備えている。波長モニタ121は、レーザ110から出力された光の波長をモニタする。温度制御部122は、波長モニタ121によってモニタされた波長が波長モニタ目標値になるようにレーザ110の温度を制御するモニタ波長一定制御を行う。温度モニタ123は、レーザ110の温度をモニタする。制御管理部124は、温度モニタ123によってモニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、温度制御部122によるモニタ波長一定制御を停止させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、レーザの出力波長を制御する光源制御装置および光源装置に関する。
近年の光通信の大容量化にともなって、波長多重(Wavelength Division Multiplexing)方式による光通信システムが構築されている。これにより、一本の光ファイバによって波長の異なる複数の光信号を同時に伝送することが可能になり、単一波長による通信と比べて伝送容量の拡大を図ることができる。
このWDM方式による光通信システムを長時間安定して動作させるためには、光源装置が出力する光信号の出力波長を安定させる必要がある。このため、WDM方式の光通信システムにおける光源装置の光源には、たとえば安定した波長の光を出力可能なDFB(Distributed FeedBack:分布帰還型)レーザが用いられている。DFBレーザなどのレーザは、注入された電流に応じた強度の光を出力する。
また、DFBレーザなどのレーザの出力波長には温度依存性があるため(図4参照)、レーザの温度を制御することによってレーザの出力波長を調整することができる(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。たとえば、レーザをペルチェ素子などのTEC(Thermo−Electrical Cooler:熱電冷却素子)上に設置し、TECへ注入する駆動電流を調整することによってレーザの温度を制御する。
そして、フィードバック制御によってレーザの温度を制御することでレーザの出力波長を安定させる。このフィードバック制御には、モニタしたレーザの温度が温度目標値となるようにレーザの温度を制御するATC(Automatic Thermal Control)と、モニタしたレーザの波長が波長目標値となるようにレーザの温度を制御するAFC(Automatic Frequency Control)と、がある。
ATCにおいては、レーザの近傍に設置されたTH(THermistor)によってレーザの温度をモニタし、モニタした温度モニタ値が温度モニタ目標値になるようにTECへ注入する電流量を調整する。これに対して、AFCにおいては、波長フィルタとフォトダイオード(PD:Photo Diode)によってレーザの出力波長をモニタし、モニタした波長モニタ値が波長モニタ目標値になるようにTECへ注入する電流量を調整する。
ATCによってレーザの出力波長を安定化した場合は、装置の起動時においては安定した出力波長を得ることができるが、THによる温度の感度は経年変動する(図5参照)。このため、ATCによって制御するレーザの出力波長も経年変動してしまう。したがって、ATCにおいてはレーザの出力波長を長期間安定させることができない。
一方、AFCによってレーザの出力波長を安定化した場合は、波長フィルタ特性の経年変化が少なく長期間安定した出力波長を得ることができる。しかし、波長フィルタの透過特性は、波長の変化に対して山谷(増減および減少)を繰り返す特性を示すため、出力波長とモニタ値を一対一で対応付けるには所要スロープの選択を別手段で行う必要がある。
実際の光源装置においては、ATCとAFCを併用して用いることが多い。たとえば、起動時にはATCによってレーザの温度を制御し、波長フィルタの所要スロープを選択して出力波長を目標値付近にした後、レーザの温度制御をAFCに切り替える。また、レーザの出力波長が変動した場合にはアラームを発出することによってユーザへ通知し、ユーザが安全なシステムの停止や装置の交換などの各種対応を行うことができるようにする。
特開2001−313613号公報 特開平7−86694号公報
しかしながら、上述した従来技術では、レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化すると、AFCの動作によってレーザの実際の出力波長が変動するという問題がある。レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性は、波長フィルタに入射するレーザの出力光の角度が変化したり、レーザの出力光の他に波長フィルタに入射する装置内の漏光や反射光の角度や強度が変化したりすることによって変動する。
また、装置内の漏光や反射光が波長フィルタに入射すると、レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が非単調になる場合がある(たとえば図7、図8参照)。このため、波長モニタ値の変化方向がレーザの実際の変化方向と一対一で対応しなくなり、AFCの誤動作によってレーザの出力波長が急激に変動することがある。このときの波長変動はAFCの応答時定数に比例し、数秒で数nmの波長変動が発生する場合もある。
レーザの出力波長が変動すると、WDM方式による光通信システムにおいて、チャネル間が干渉するなどの障害が発生する。また、レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が非単調になると、レーザの出力波長が波長モニタ値に正確に反映されないため、実際には波長変動が発生していないのにアラームを発出してしまったり、波長変動が発生しているのにアラームを発出しなかったりするという問題がある。
開示の光源制御装置および光源装置は、上述した問題点を解消するものであり、レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化しても、出力波長の急激な変動を回避することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示の技術は、温度に応じた波長の光を出力するレーザに対して、前記レーザから出力された光の波長をモニタし、モニタされた波長が波長モニタ目標値になるように前記レーザの温度を制御するモニタ波長一定制御を行い、レーザの温度をモニタし、モニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、前記モニタ波長一定制御を停止させることを要件とする。
上記構成によれば、レーザのモニタ波長一定制御を行いながらレーザの温度をモニタすることで、レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化しても、レーザの出力波長の変動を検出することができる。
開示の光源制御装置および光源装置によれば、レーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化しても、出力波長の急激な変動を回避することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる光源装置の概要を示すブロック図である。 図1に示した光源装置の具体例を示すブロック図である。 図2に示した光源装置の動作の一例を示すフローチャートである。 DFBレーザの温度に対する出力波長の特性を示すグラフである。 DFBレーザの温度に対する温度モニタ値の特性の変化を示すグラフである。 DFBレーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性を示すグラフである。 波長フィルタへの漏光を示す図である。 漏光がある場合の波長モニタ値の特性を示すグラフである。 図8に示した合成特性を示すグラフである。 図9に示した合成特性の一部を拡大したグラフである。 図9に示した合成特性が経年変化した特性を示すグラフである。 実施の形態2にかかる光源装置の概要を示すブロック図である。 図12に示した光源装置の具体例を示すブロック図である。 図13に示した光源装置の動作の一例を示すフローチャートである。 AFCからATCへの切替を示すグラフである。
以下に添付図面を参照して、この光源制御装置および光源装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。この光源制御装置および光源装置は、レーザのAFCを行いながらレーザ温度をモニタし、レーザ温度が大きく変動した場合にAFCを停止する。これにより、実際のレーザ波長に対するモニタ波長の特性が変化しても、レーザ波長の急激な変動を回避することができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光源装置の概要を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる光源装置100は、レーザ110と、光源制御装置120と、を備えている。レーザ110は、レーザ110の温度に応じた波長の光を出力するレーザである。レーザ110は、たとえばDFBレーザである。
光源制御装置120は、レーザ110が出力する波長が目標波長となるようにレーザ110を制御する。具体的には、光源制御装置120は、波長モニタ121と、温度制御部122と、温度モニタ123と、制御管理部124と、を備えている。波長モニタ121は、レーザ110から出力された光の波長をモニタする波長モニタ手段である。波長モニタ121は、モニタした波長を示す波長モニタ値を温度制御部122へ出力する。
温度制御部122は、波長モニタ121から出力される波長モニタ値が一定になるようにレーザ110の温度を制御するモニタ波長一定制御(AFC)を行う。温度制御部122は、たとえばレーザ110に設けられたペルチェ素子とその制御回路である。また、温度制御部122は、制御管理部124から停止信号が出力されるとAFCを停止する。
温度モニタ123は、レーザ110の温度をモニタする温度モニタ手段である。温度モニタ123は、モニタした温度を示す温度モニタ値を制御管理部124へ出力する。温度モニタ123は、たとえばレーザ110の近傍に設けられたサーミスタである。制御管理部124は、温度モニタ123から出力された温度モニタ値の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、AFCを停止すべき旨の停止信号を温度制御部122へ出力する。
図2は、図1に示した光源装置の具体例を示すブロック図である。光源装置100(図1参照)は、DFBレーザ211と、DFB駆動部212と、TEC213と、サーミスタ221と、I/V変換部222,243と、ローパスフィルタ223,232,244,247と、デジタル変換部224,245と、差分回路231,246と、スイッチ233,234と、アナログ変換部235と、TEC駆動部236と、波長フィルタ241と、受光部242と、初期制御管理部250と、制御管理部260と、を備えている。
DFBレーザ211は、図1に示したレーザ110に対応する構成である。DFBレーザ211は、DFB駆動部212(DFB DRV)から注入された駆動電流に応じた強度のフロント光211aおよびバック光211bを出力する。また、DFBレーザ211のフロント光211aおよびバック光211bは、DFBレーザ211の温度に応じて変化する。ここでは、DFBレーザ211のフロント光211aが外部へ出力され、DFBレーザ211のバック光211bが波長フィルタ241へ出力されるようになっている。
TEC213は、TEC駆動部236から注入された駆動電流に応じて温度が変化する熱電冷却素子である。DFBレーザ211はTEC213上に設けられており、DFBレーザ211の温度はTEC213の温度に応じた温度になる。したがって、DFBレーザ211の温度は、TEC213へ注入する駆動電流により制御することができる。
サーミスタ221(TH)、I/V変換部222、ローパスフィルタ223(LPF:Low Pass Filter)およびデジタル変換部224(ADC:Analog/Digital Converter)は、図1に示した温度モニタ123に対応する構成である。サーミスタ221は、TEC213上のDFBレーザ211近傍に設けられており、DFBレーザ211の温度を示す電流をI/V変換部222へ出力する。
I/V変換部222は、サーミスタ221から出力された電流を電流電圧変換し、電流電圧変換した電流をローパスフィルタ223へ出力する。ローパスフィルタ223は、I/V変換部222から出力された電流の低周波成分を抽出してデジタル変換部224へ出力する。デジタル変換部224は、ローパスフィルタ223から出力された電流をデジタル変換し、デジタル変換した信号を、DFBレーザ211の温度を示す温度モニタ値(図1参照)として制御管理部260および差分回路231のそれぞれへ出力する。
差分回路231、ローパスフィルタ232(LPF)、スイッチ233、スイッチ234、アナログ変換部235(DAC:Digital/Analog Converter)、TEC駆動部236(TEC DRV)、差分回路246およびローパスフィルタ247(LPF)は、図1に示した温度制御部122に対応する構成である。
差分回路231には、デジタル変換部224から出力された温度モニタ値と、あらかじめ設定された温度モニタ目標値と、が入力される。差分回路231は、入力された温度モニタ値と温度モニタ目標値の差分を、温度誤差としてローパスフィルタ232および初期制御管理部250のそれぞれへ出力する。ローパスフィルタ232は、差分回路231から出力された温度誤差の低周波成分を抽出してスイッチ233へ出力する。
スイッチ233には、ローパスフィルタ232から出力された温度誤差と、ローパスフィルタ247から出力された波長誤差(後述)と、が入力される。スイッチ233は、入力された温度誤差および波長誤差のうちのいずれかをスイッチ234へ出力する。また、スイッチ233は、温度誤差および波長誤差のうちのいずれを出力するかを初期制御管理部250の制御にしたがって切り替える。
スイッチ234は、スイッチ233から出力された温度誤差(または波長誤差)をアナログ変換部235へ出力する。また、スイッチ234は、制御管理部260から停止信号が出力されると、スイッチ233から出力された温度誤差(または波長誤差)を遮断する。アナログ変換部235は、スイッチ234から出力された信号をアナログ変換し、アナログ変換した電流をTEC駆動部236へ出力する。TEC駆動部236は、アナログ変換部235から出力された電流に応じた駆動電流をTEC213へ注入する。
波長フィルタ241、受光部242(PD)、I/V変換部243、ローパスフィルタ244(LPF)およびデジタル変換部245(ADC)は、図1に示した波長モニタ121に対応する構成である。波長フィルタ241は、DFBレーザ211のバック光211bを波長成分ごとに異なる透過率で通過させる。受光部242は、波長フィルタ241を通過した光を受光し、受光した光の強度を示す電流をI/V変換部243へ出力する。
I/V変換部243は、受光部242から出力された電流を電流電圧変換し、電流電圧変換した電流をローパスフィルタ244へ出力する。ローパスフィルタ244は、I/V変換部243から出力された電流の低周波成分を抽出してデジタル変換部245へ出力する。デジタル変換部245は、ローパスフィルタ244から出力された電流をデジタル変換する。デジタル変換部245は、デジタル変換した信号を、DFBレーザ211の出力波長を示す波長モニタ値(図1参照)として差分回路246へ出力する。
差分回路246には、デジタル変換部245から出力された波長モニタ値と、あらかじめ設定された波長モニタ目標値と、が入力される。差分回路246は、入力された波長モニタ値と波長モニタ目標値の差分を、波長誤差としてローパスフィルタ247および初期制御管理部250のそれぞれへ出力する。ローパスフィルタ247は、差分回路246から出力された波長誤差の低周波成分を抽出してスイッチ233へ出力する。
初期制御管理部250は、光源装置100の起動時における制御を管理する。初期制御管理部250は、光源装置100の起動時においては、スイッチ233へ入力された温度誤差および波長誤差のうちの温度誤差がスイッチ234へ出力されるようにスイッチ233を制御する。これにより、ATCによるDFBレーザ211の温度制御が開始される。
そして、初期制御管理部250は、差分回路231から出力された温度誤差が所定値以下になると、スイッチ233へ入力された温度誤差および波長誤差のうちの波長誤差がスイッチ234へ出力されるようにスイッチ233を制御する。これにより、DFBレーザ211の温度制御がATCからAFCに切り替わる。
このように、初期制御管理部250は、光源装置100の起動時においてはATCによるDFBレーザ211の温度制御を行い、DFBレーザ211の温度が目標温度付近になると、ATCからAFCに切り替える。これにより、DFBレーザ211の出力波長が目標波長付近になった状態からAFCを開始することができる。
このため、AFCの誤動作を回避して、DFBレーザ211の出力波長を安定して制御することができる。また、初期制御管理部250は、ATCからAFCに切り替えるとともに、制御管理部260へトリガ信号を出力する。制御管理部260は、初期制御管理部250からトリガ信号が出力されると、以下に説明する動作を開始する。
制御管理部260は、図1に示した制御管理部124に対応する構成である。具体的には、制御管理部260は、タイマ261と、メモリ262と、差分回路263と、判定回路264と、を備えている。タイマ261は、トリガ信号をメモリ262へ周期的に出力する。メモリ262は、デジタル変換部224から出力された温度モニタ値を順次更新しながら記憶する。また、メモリ262は、タイマ261からトリガ信号が出力されると、そのときに記憶していた温度モニタ値を差分回路263へ出力する。
差分回路263には、デジタル変換部224から出力された温度モニタ値と、メモリ262から出力された温度モニタ値と、が入力される。差分回路263は、デジタル変換部224から出力された温度モニタ値と、メモリ262から出力された温度モニタ値と、の差分を温度変動値として判定回路264へ出力する。判定回路264は、差分回路263から出力された温度変動値が、あらかじめ定められた閾値を超えたか否かを判定する。
判定回路264は、温度変動値が閾値を超えた場合は、スイッチ234へ停止信号を出力する。これにより、アナログ変換部235へ出力される波長誤差が遮断される。このため、TEC駆動部236がTEC213へ注入する駆動電流が固定され、AFCが停止する。また、判定回路264は、AFCを停止させるとともに、外部へアラームを発出するようにしてもよい。これにより、AFCが停止したことをユーザが知ることができる。
なお、タイマ261がメモリ262へトリガ信号を出力する周期は、0.5〜5秒程度にするとよい。タイマ261がトリガ信号を出力する周期が長すぎると、温度変動のモニタ周期が長くなるためDFBレーザ211の波長変動を速やかに検出することができない。タイマ261がトリガ信号を出力する周期が短すぎると、1周期内に温度モニタ値がほとんど変化しないため、DFBレーザ211の波長変動を検出することができなくなる。
また、WDM方式の通信システムにおいては、波長精度要求が±25pm未満である場合は、判定回路264における温度変動値の閾値は0.05〜0.1℃程度にするとよい。温度変動値の閾値を0.05〜0.1℃程度にすると、5〜10pmの波長変動があった場合に温度変動値が閾値を超えるため、WDM方式の通信システムの波長精度要求を満たさなくなった場合にAFCを停止することができる。
図3は、図2に示した光源装置の動作の一例を示すフローチャートである。初期状態において、スイッチ234は、スイッチ233からの信号をアナログ変換部235へ出力するように設定されているものとする。まず、DFB駆動部212がDFBレーザ211へ駆動電流を注入することによってDFBレーザ211を駆動する(ステップS301)。
つぎに、初期制御管理部250が、ローパスフィルタ232からスイッチ233へ出力された温度誤差がスイッチ234へ出力されるようにスイッチ233を制御することによって、ATCを開始する(ステップS302)。つぎに、初期制御管理部250が、差分回路231から出力された温度誤差が所定値以下か否かを判断し(ステップS303)、温度誤差が所定値以下になるまで待つ(ステップS303:Noのループ)。
ステップS303において温度誤差が所定値以下になると(ステップS303:Yes)、初期制御管理部250が、ローパスフィルタ247からスイッチ233へ出力された波長誤差がスイッチ234へ出力されるようにスイッチ233を制御することによって、DFBレーザ211の温度制御をATCからAFCに切り替える(ステップS304)。
つぎに、初期制御管理部250が、差分回路246から出力された波長誤差が所定値以下か否かを判断し(ステップS305)、波長誤差が所定値以下になるまで待つ(ステップS305:Noのループ)。波長誤差が所定値以下になると(ステップS305:Yes)、初期制御管理部250が、制御管理部260へトリガ信号を出力することによって制御管理部260による温度変動判定を開始する(ステップS306)。
つぎに、制御管理部260の判定回路264が、差分回路263から出力された温度変動値が閾値を超えたか否かを判断し(ステップS307)、温度変動値が閾値を超えるまで待つ(ステップS307:Noのループ)。温度変動値が閾値を超えると(ステップS307:Yes)、判定回路264は、スイッチ234へ停止信号を出力することによってAFCを停止する(ステップS308)。つぎに、判定回路264が、外部へアラームを発出し(ステップS309)、一連の処理を終了する。
なお、制御管理部260が、ステップS307において温度変動値が閾値を超えてから一定時間経過後に、光源装置100(自装置)をシャットダウンさせるようにしてもよい。これにより、ステップS309によって発出されたアラームにユーザが気づかずに放置された場合でも、DFBレーザ211の出力波長が変動してWDM方式の通信システムにおける他のチャネルに障害が発生することを回避することができる。
図4は、DFBレーザの温度に対する出力波長の特性を示すグラフである。図4において、横軸(レーザ温度)はDFBレーザ211の実際の温度を示している。縦軸はDFBレーザ211の実際の出力波長を示している。特性410に示すように、DFBレーザ211の実際の出力波長は、DFBレーザ211の実際の温度に比例して大きくなる。
したがって、TEC213を用いてDFBレーザ211の温度を一定に制御することによって、DFBレーザ211の実際の出力波長を一定にすることができる。ここでは、DFBレーザ211の温度が1degC増加するごとに、DFBレーザ211の出力波長が100pm増加している(slope=100pm/degC)。
図5は、DFBレーザの温度に対する温度モニタ値の特性の変化を示すグラフである。図5において、横軸(レーザ温度)はDFBレーザ211の実際の温度を示している。縦軸はデジタル変換部224から出力される温度モニタ値を示している。特性510に示すように、温度モニタ値は、DFBレーザ211の実際の温度に比例して大きくなる。
このため、温度モニタ値によって、DFBレーザ211における実際の温度の変動をモニタすることができる。ただし、経年劣化により、点線511に示すように、DFBレーザ211の温度の変化量に対する温度モニタ値の変化量が変動する場合がある。経年劣化は、たとえば、サーミスタ221をTEC213に固定する接着剤の劣化などに起因する。
図6は、DFBレーザの出力波長に対する波長モニタ値の特性を示すグラフである。図6において、横軸はDFBレーザ211の実際の出力波長を示している。縦軸はデジタル変換部245から出力される波長モニタ値を示している。特性610に示すように、デジタル変換部245から出力される波長モニタ値は、DFBレーザ211の実際の出力波長に対して増加および減少を交互に繰り返す特性を有する。
光源装置100は、起動時には、温度モニタ値が目標温度付近になるまでATCを行い、その後ATCからAFCへ切り替える。これにより、DFBレーザ211の出力波長が波長モニタ目標値TMλ61付近となった状態でAFCを開始することができる。したがって、出力波長が多少変動しても、出力波長と波長モニタ値とが一対一で対応付けられるため、DFBレーザ211の温度を適切な増減方向に制御することができる。これにより、DFBレーザ211の出力波長を目標波長Tλ62に維持することができる。
図7は、波長フィルタへの漏光を示す図である。図7において、図2に示した構成については同一の符号を付して説明を省略する。レンズ701は、DFBレーザ211および波長フィルタ241の間に設けられ、DFBレーザ211から出力されたバック光211bを通過させるレンズである。図7に示すように、DFBレーザ211から出力されたバック光211bは、波長フィルタ241に対して直角に入射している。
漏光702は、光源装置100をパッケージングする金属ケースの外部から漏れ込んだ光である。漏光702は、波長フィルタ241に対して直角ではない角度で入射している。また、漏光702の他にも、光源装置100をパッケージングする金属ケース内部での反射光などが、波長フィルタ241に対して直角ではない角度で入射する場合もある。
受光部242には、波長フィルタ241を通過したバック光211bだけでなく、波長フィルタ241を通過した漏光702や反射光なども入射される。したがって、受光部242から出力される電流は、波長フィルタ241を通過したバック光211bの強度と、波長フィルタ241を通過した漏光702などの強度と、を合成した強度の電流になる。
図8は、漏光がある場合の波長モニタ値の特性を示すグラフである。図8において、図6に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。特性810は、図7に示した漏光702の波長に対する波長モニタ値の特性を示している。図7に示したように、バック光211bおよび漏光702は、波長フィルタ241へ互いに異なる角度で入射している。そして、波長フィルタ241の透過特性は、波長フィルタ241への光の入射角度によって波長方向(図の横方向)にシフトする。
このため、特性810は特性610に対して波長方向にシフトしている。デジタル変換部245から出力される波長モニタ値の特性は、バック光211bの特性610と、漏光702の特性810と、を合成した合成特性820となる。特性610に対して特性810は波長方向にシフトしているため、特性610と特性810を合成した合成特性820は、特性610や特性810に比べて非単調な特性となっている。
図9は、図8に示した合成特性を示すグラフである。図10は、図9に示した合成特性の一部を拡大したグラフである。図9および図10において、図8に示した構成と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。また、図10において、図9に示した構成と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、DFBレーザ211の出力波長が出力波長λ91である場合は、波長モニタ値Mλ91は合成特性820の単調な部分において変化する。具体的には、出力波長λ91に対して波長モニタ値Mλ91が単調減少する。このため、波長モニタ値Mλ91に基づいてDFBレーザ211の出力波長λ91の変動をモニタすることができる。
これに対して、図9および図10に示すように、DFBレーザ211の出力波長が出力波長λ92である場合は、波長モニタ値Mλ92は合成特性820の平坦な部分(範囲1010内)において変化する。このため、DFBレーザ211の出力波長λ92が変化しても波長モニタ値Mλ92はほとんど変化しない。したがって、波長モニタ値Mλ92に基づいてDFBレーザ211の出力波長λ92の変動をモニタすることができない。
このため、DFBレーザ211の出力波長が目標波長から変動しても、AFCではDFBレーザ211の出力波長を目標波長へ調整することができない。この場合におけるDFBレーザ211の出力波長の変動は、AFCの応答時定数に比例し、数秒で数nmの波長変動が発生する場合がある。これに対して、光源装置100においては、AFCを行いながら温度モニタ値をモニタすることでDFBレーザ211の出力波長の変動を検出する。
図11は、図9に示した合成特性が経年変化した特性を示すグラフである。図11において、図8および図9に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。デジタル変換部245から出力される波長モニタ値の特性が合成特性820であり、DFBレーザ211の出力波長を出力波長λ91に制御していたとする。
この状態においては、出力波長λ91に対して波長モニタ値Mλ91が単調減少するが、その後、合成特性820が外気温変動や経年変動などで合成特性1110になったとする。これにより、AFCにより波長モニタ値が波長モニタ値Mλ91となるようにDFBレーザ211の温度を制御した結果、DFBレーザ211の出力波長がλ111となる。
この場合は、波長モニタ値Mλ91は合成特性1110の平坦な部分であるため、波長モニタ値Mλ91によってDFBレーザ211の出力波長の変動を検出することができない。このため、AFCではDFBレーザ211の出力波長を出力波長λ91へ戻すことができない。これに対して、光源装置100においては、AFCを行いながら温度モニタ値をモニタすることで、DFBレーザ211の出力波長の変動を検出する。
このように、実施の形態1にかかる光源制御装置120によれば、AFCを行いながらDFBレーザ211の温度をモニタすることで、DFBレーザ211の出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化しても、出力波長の変動を検出することができる。そして、DFBレーザ211の温度が大きく変動した場合にAFCを停止することで、DFBレーザ211の出力波長の急激な変動を回避することができる。
たとえば、波長フィルタ241に対するバック光211bの入射角度が変化したり、漏光702や金属ボックス内の反射光の角度や強度が変化したりしても、DFBレーザ211の出力波長の急激な変動を回避し、安定した波長の光を出力することができる。このため、DFBレーザ211が出力した光を用いた通信を安定させることができる。
また、AFCを停止するとともにアラームを発出することで、ユーザによるシステムの安全な停止や装置の交換などの各種対応が可能になる。また、AFCを停止してTEC213へ注入される駆動電流を固定することによって、DFBレーザ211の温度および出力波長は、ある程度の期間(たとえば数分から数時間)、ほぼ一定に保たれる。したがって、ユーザは、上記の各種対応を行う時間的余裕を得ることができる。
また、AFCの開始後で、波長モニタ値と波長モニタ目標値との誤差(波長誤差)が所定値以下になった後に制御管理部260による温度変動判定を開始する。これにより、AFCの開始時におけるDFBレーザ211の温度の過渡的な変動をDFBレーザ211の波長変動として誤って検出し、波長フィルタ241などに起因する大きな波長変動が発生していないにもかかわらずAFCを停止してしまうことを回避することができる。
なお、AFCを行いながらDFBレーザ211の温度をモニタする際に、DFBレーザ211の波長変動による温度変動と、サーミスタ221などの経年劣化による温度変動と、を区別する必要がある。しかし、DFBレーザ211の波長変動による温度変動の応答特性は、AFCのループ応答特性に相当し、数秒程度である。
これに対して、サーミスタ221などの経年劣化は数ヶ月から数年で生じるものであり、タイマ261がトリガ信号を出力する周期および判定回路264における所定値の設定により、上記各温度変動を容易に区別できる。そして、DFBレーザ211の波長変動による温度変動を検出した場合に、AFCを停止する。なお、サーミスタ221などの経年劣化による温度変動を検出した場合は、AFCには特に影響がないためAFCを実行してもよいし、サーミスタ221などが発生したことをユーザへ通知するようにしてもよい。
また、DFBレーザ211の温度変動を検出してAFCを停止した場合は、その旨の履歴情報をメモリ(メモリ262など)に記憶しておいてもよい。そして、光源装置100を起動するごとにメモリに履歴情報が記憶されているか否かをチェックし、履歴情報が記憶されている場合は光源装置100の起動を中止する。これにより、DFBレーザ211の出力波長が変動した状態で光源装置100が起動されることを回避することができる。
(実施の形態2)
図12は、実施の形態2にかかる光源装置の概要を示すブロック図である。図12において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図12に示すように、実施の形態2にかかる光源装置100においては、温度モニタ123は、温度モニタ値を温度制御部122および制御管理部124のそれぞれへ出力する。
温度制御部122は、制御管理部124による制御に応じて、AFCと、温度モニタ123から出力された温度モニタ値が温度モニタ目標値になるようにレーザ110の温度を制御するモニタ温度一定制御(ATC)と、を切り替えて実行する。温度制御部122は、制御管理部124から切替信号が出力されると、AFCを停止してATCを開始する。
制御管理部124は、温度モニタ123から出力された温度モニタ値の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、AFCからATCに切り替えるべき旨の切替信号を温度制御部122へ出力する。また、制御管理部124は、切替信号を温度制御部122へ出力するとともに、温度モニタ値の単位時間の変化量が閾値を超える前における温度モニタ値によって、温度制御部122の温度モニタ目標値を更新するようにしてもよい。
図13は、図12に示した光源装置の具体例を示すブロック図である。図13において、図2に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示すように、実施の形態2にかかる光源装置100(図12参照)は、図2に示した構成において、スイッチ234を省いた構成にしてもよい。
スイッチ233は、制御管理部260による制御に応じて、入力された温度誤差および波長誤差のうちのいずれかをアナログ変換部235へ出力する。また、スイッチ233は、ローパスフィルタ247からの波長誤差をアナログ変換部235へ出力しているときに制御管理部260から切替信号が出力されると、ローパスフィルタ232からの温度誤差をアナログ変換部235へ出力するように切替を行う。
判定回路264は、差分回路263から出力された温度変動値が閾値を超えた場合は、スイッチ233およびメモリ262のそれぞれへ切替信号を出力する。これにより、スイッチ233からアナログ変換部235へ出力される信号が波長誤差から温度誤差に切り替わる。したがって、DFBレーザ211の温度制御がAFCからATCに切り替わる。
また、メモリ262は、制御管理部260から切替信号が出力されると、そのときに記憶していた温度モニタ値を出力する。このときメモリ262から出力された温度モニタ値は、差分回路231へ入力される新たな温度モニタ目標値として設定される。これにより、AFCからATCに切り替わるとともに、ATCにおける温度目標値が更新される。
図14は、図13に示した光源装置の動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すステップS1401〜S1407は、図3に示したステップS301〜S307と同様であるため説明を省略する。ステップS1407において、温度変動値が閾値を超えると(ステップS1407:Yes)、差分回路231へ入力される温度モニタ目標値を、メモリ262に記憶された温度モニタ値によって更新する(ステップS1408)。
つぎに、判定回路264は、スイッチ233へ切替信号を出力することによって、DFBレーザ211の温度制御をAFCからATCに切り替える(ステップS1409)。つぎに、判定回路264が、外部へアラームを発出し(ステップS1410)、一連の処理を終了する。なお、ステップS1408は省くことも可能である。
図15は、AFCからATCへの切替を示すグラフである。図15において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。波長フィルタ241に対するバック光211bの入射角度が変化したり、漏光702や金属ボックス内の反射光の角度や強度が変化したりするなどの異常により、デジタル変換部245から出力される波長モニタ値の特性が合成特性820になったとする。
また、これにともなって、AFCの誤動作によりDFBレーザ211の温度が変化し、DFBレーザ211の実際の出力波長がλ151からλ152に変動したとする。この場合に、DFBレーザ211の出力波長がλ151からλ152に変動しても、波長モニタ値の値はほとんど変化しない(波長モニタ値Mλ151から波長モニタ値Mλ152)ため、波長モニタ値では出力波長の変動を検出することができない。
これに対して、デジタル変換部224から出力される温度モニタ値は、DFBレーザ211の実際の温度に対して常に単調に変化する(図5の特性510参照)。また、DFBレーザ211の出力波長はDFBレーザ211の温度に比例するため、温度モニタ値は、DFBレーザ211の出力波長に対して常に単調に変化する。
したがって、AFCとともに温度モニタ値の変動(温度モニタ値Mt151から温度モニタ値Mt152)をモニタすることで、AFCの誤動作によるDFBレーザ211の出力波長の変動(λ151からλ152)を検出することができる。そして、DFBレーザ211の出力波長の変動を検出した場合に、DFBレーザ211の温度制御をAFCからATCに切り替えることで、DFBレーザ211の出力波長を安定させることができる。
さらに、ATCにおける温度モニタ目標値を、メモリ262に記憶していた温度モニタ値によって更新するようにしてもよい。これにより、ATCにおいて、DFBレーザ211の温度が、DFBレーザ211の出力波長の変動が発生する直前の温度に制御されることになる。したがって、光源装置100の起動時から出力波長の変動発生時までに、温度モニタ値の特性が経年劣化により変化していても(たとえば図5の特性510および点線511参照)、DFBレーザ211の出力波長を目的波長に制御することができる。
このように、実施の形態2にかかる光源制御装置120によれば、実施の形態1にかかる光源制御装置120の効果を奏するとともに、DFBレーザ211の温度が大きく変動した場合にAFCからATCに切り替える。これにより、ATCによってDFBレーザ211の出力波長を継続して目標値に維持することができる。
その後、ATCによるDFBレーザ211の温度制御を継続すると、経年劣化(図5参照)によってDFBレーザ211の温度および出力波長が徐々に目的値からずれていく。しかし、経年劣化によるDFBレーザ211の温度および出力波長の変動は非常に遅いため、DFBレーザ211の出力波長は、長期間(たとえば数ヶ月)、ほぼ一定に保たれる。したがって、ユーザは、上記の各種対応を行う時間的余裕を十分に得ることができる。
さらに、温度モニタ値の単位時間の変化量が閾値を超える前における温度モニタ値を記憶しておき、AFCからATCへの切替時に温度制御部122の温度モニタ目標値を記憶していた温度モニタ値によって更新する。これにより、光源装置100の起動時から出力波長の変動発生時までに、温度モニタ値の特性が経年劣化により変化していても、DFBレーザ211の出力波長を長期間(たとえば数ヶ月)ほぼ一定に保つことができる。
また、温度モニタ値の単位時間の変化量が閾値を超える前における温度モニタ値を記憶する記憶手段としては、DFBレーザ211の急激な温度変動を検出するために順次温度モニタ値を記憶しているメモリ262を用いる。これにより、温度モニタ値の単位時間の変化量が閾値を超える前における温度モニタ値を記憶する記憶手段を特別に設けなくても温度制御部122の温度モニタ目標値を更新することができる。
以上説明したように、開示の光源制御装置120、光源装置100および波長制御方法によれば、DFBレーザ211の出力波長に対する波長モニタ値の特性が変化しても通信を安定させることができる。なお、上述した各実施の形態においては、レーザ110としてDFBレーザ211を用いる構成について説明したが、レーザ110はDFBレーザ211に限らず、レーザ110の温度によって出力波長が変化するレーザであればよい。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)温度に応じて出力光の波長が変化するレーザと、
前記レーザから出力された光の波長をモニタする波長モニタ手段と、
前記波長モニタ手段の出力に基づき前記レーザの温度を制御する温度制御手段と、
前記レーザの温度をモニタする温度モニタ手段と、
前記温度モニタ手段によってモニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、前記温度制御手段による制御を停止させる制御管理手段と、
を備えたことを特徴とする光源制御装置。
(付記2)前記温度制御手段は、前記レーザに設けられた熱電冷却素子へ注入する駆動電流を調整することによって前記レーザの温度を制御し、
前記温度制御手段は、前記制御管理手段によって前記温度制御手段による制御を停止した場合に、前記熱電冷却素子へ注入する駆動電流を固定することを特徴とする付記1に記載の光源制御装置。
(付記3)前記制御管理手段は、前記波長モニタ手段によってモニタされた波長の誤差が所定値以下になった後、前記変化量が前記閾値を超えた場合に前記温度制御手段による制御を停止させることを特徴とする付記1または2に記載の光源制御装置。
(付記4)前記温度制御手段は、前記制御管理手段による制御に応じて、前記波長モニタ手段の出力に基づき前記レーザの温度を制御するモニタ波長一定制御と、前記温度モニタ手段によってモニタされた温度が温度モニタ目標値になるように前記レーザの温度を制御するモニタ温度一定制御と、を切り替えて実行し、
前記制御管理手段は、前記変化量が前記閾値を超えた場合に、前記温度制御手段の制御を前記モニタ波長一定制御から前記モニタ温度一定制御へ切り替えることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光源制御装置。
(付記5)自装置の起動時には前記温度制御手段の制御を前記モニタ温度一定制御に切り替え、前記温度モニタ手段によってモニタされた温度と前記温度モニタ目標値との誤差が所定値以下になると前記温度制御手段の制御を前記モニタ波長一定制御へ切り替える初期制御管理手段を備えたことを特徴とする付記4に記載の光源制御装置。
(付記6)前記変化量が前記閾値を超える前において前記温度モニタ手段によってモニタされた温度を記憶する記憶手段を備え、
前記制御管理手段は、前記変化量が前記閾値を超えた場合に、前記温度制御手段の前記温度モニタ目標値を前記記憶手段に記憶された温度によって更新することを特徴とする付記4または5に記載の光源制御装置。
(付記7)前記記憶手段は、前記温度モニタ手段によってモニタされた温度を順次記憶し、
前記制御管理手段は、前記温度モニタ手段によって新たにモニタされた温度と、前記記憶手段によって記憶された温度と、の差分に基づいて前記変化量を算出することを特徴とする付記6に記載の光源制御装置。
(付記8)前記制御管理手段は、前記変化量が前記閾値を超えた場合に、前記レーザの波長変動を検出した旨のアラームを発出することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光源制御装置。
(付記9)前記制御管理手段は、前記変化量が前記閾値を超えてから一定時間経過後に自装置をシャットダウンさせることを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光源制御装置。
(付記10)温度に応じた波長の光を出力するレーザと、
前記レーザから出力された光の波長をモニタする波長モニタ手段と、
前記波長モニタ手段によってモニタされた波長が波長モニタ目標値になるように前記レーザの温度を制御するモニタ波長一定制御を行う温度制御手段と、
前記レーザの温度をモニタする温度モニタ手段と、
前記温度モニタ手段によってモニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、前記温度制御手段による前記モニタ波長一定制御を停止させる制御管理手段と、
を備えたことを特徴とする光源装置。
(付記11)温度に応じた波長の光を出力するレーザの波長制御方法において、
前記レーザから出力された光の波長をモニタする波長モニタ工程と、
前記波長モニタ工程によってモニタされた波長が一定になるように前記レーザの温度を制御するモニタ波長一定制御を行う温度制御工程と、
前記レーザの温度をモニタする温度モニタ工程と、
前記温度モニタ工程によってモニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、前記温度制御工程による前記モニタ波長一定制御を停止させる制御管理工程と、
を含むことを特徴とする波長制御方法。
100 光源装置
211a フロント光
211b バック光
212 DFB駆動部
221 サーミスタ
223,232,244,247 ローパスフィルタ
224,245 デジタル変換部
231,246,263 差分回路
236 TEC駆動部
242 受光部
701 レンズ
702 漏光
820,1110 合成特性
λ91,λ92 出力波長
TMλ61 波長モニタ目標値
Mλ91,Mλ92,Mλ151,Mλ152 波長モニタ値
Mt151,Mt152 温度モニタ値

Claims (5)

  1. 温度に応じて出力光の波長が変化するレーザと、
    前記レーザから出力された光の波長をモニタする波長モニタ手段と、
    前記波長モニタ手段の出力に基づき前記レーザの温度を制御する温度制御手段と、
    前記レーザの温度をモニタする温度モニタ手段と、
    前記温度モニタ手段によってモニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、前記温度制御手段による制御を停止させる制御管理手段と、
    を備えたことを特徴とする光源制御装置。
  2. 前記温度制御手段は、前記レーザに設けられた熱電冷却素子へ注入する駆動電流を調整することによって前記レーザの温度を制御し、
    前記温度制御手段は、前記制御管理手段によって前記温度制御手段による制御を停止した場合に、前記熱電冷却素子へ注入する駆動電流を固定することを特徴とする請求項1に記載の光源制御装置。
  3. 前記制御管理手段は、前記波長モニタ手段によってモニタされた波長の誤差が所定値以下になった後、前記変化量が前記閾値を超えた場合に前記温度制御手段による制御を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載の光源制御装置。
  4. 前記温度制御手段は、前記制御管理手段による制御に応じて、前記波長モニタ手段の出力に基づき前記レーザの温度を制御するモニタ波長一定制御と、前記温度モニタ手段によってモニタされた温度が温度モニタ目標値になるように前記レーザの温度を制御するモニタ温度一定制御と、を切り替えて実行し、
    前記制御管理手段は、前記変化量が前記閾値を超えた場合に、前記温度制御手段の制御を前記モニタ波長一定制御から前記モニタ温度一定制御へ切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光源制御装置。
  5. 温度に応じた波長の光を出力するレーザと、
    前記レーザから出力された光の波長をモニタする波長モニタ手段と、
    前記波長モニタ手段によってモニタされた波長が波長モニタ目標値になるように前記レーザの温度を制御するモニタ波長一定制御を行う温度制御手段と、
    前記レーザの温度をモニタする温度モニタ手段と、
    前記温度モニタ手段によってモニタされた温度の単位時間の変化量が閾値を超えた場合に、前記温度制御手段による前記モニタ波長一定制御を停止させる制御管理手段と、
    を備えたことを特徴とする光源装置。
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