JP6278813B2 - 発電システムの出力制御方法、パワーコンディショナおよび発電システム - Google Patents

発電システムの出力制御方法、パワーコンディショナおよび発電システム Download PDF

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Description

本発明は、発電システムの出力制御方法、パワーコンディショナおよび発電システムに関する。
太陽光発電設備は、電力会社の電力線に接続し発電した電力を供給する系統連系とよばれる技術により、発電した電力を電力系統に供給する。このとき、電力を使用する設備(以下「需要設備」という)の負荷が少ない場合は、発電した電力のうち、余った電力を電力会社に供給する逆潮流が行われる。
逆潮流が行われると発電した電力は発電設備から電力会社に流れるため、配線のインピーダンスに応じた電圧上昇が発生する。電力系統の電圧は、電気事業法施行規則により供給電圧100Vの場合101±6Vの範囲を逸脱しない値とすることが求められる。発電設備の発電電力が大きい場合は、逆潮流により電力系統の電圧が上がって規制電圧を超える場合が生ずる。
このため、発電設備は、規制電圧を超える場合は発電設備の出力を下げる等の手段により供給電圧を規制電圧以下とする機能を具備している。この機能の具体的な手段の例は非特許文献1に詳細が開示されている。この機能により、発電設備の出力端の電圧を計測し、あらかじめ設定された電圧を超えた場合は発電出力を低下させる動作を行う。
また、一般的な需要設備の動作電圧範囲は100±10Vであり、前述の電圧上昇により需要設備の許容電圧を超えないようにする必要もある。
日本電気協会 電気技術規程系統連系編 系統連系規程 JEAC 9701−2012 106〜121ページ
上記従来の発電設備の電圧上昇抑制方法では、発電設備出力端の電圧をあらかじめ発電設備の最大出力電流と配線のインピーダンスから計算した電圧上昇値に規制電圧を加えた値(以下「整定値」という)以下となるよう出力電力を制御する。しかしながら、この方法では、出力電力が少ないときは実際の電圧上昇が最大出力電流の場合より少ないため、規制電圧を超える場合も発生する。このため、整定値は余裕をもって設定されるため、規制電圧に達する前に発電設備が出力を抑制してしまう等の課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発電設備の出力電力に係わらず規制点の電圧を規制電圧以下とすることが可能な発電システムの出力制御方法、パワーコンディショナおよび発電システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、系統連系により電力系統に逆潮流する発電システムの出力制御方法であって、電圧値が第1の範囲から逸脱しないことが要求される第1の規制点と、前記第1の規制点と前記発電システムとの間に位置するとともに電圧値が第2の範囲から逸脱しないことが要求される第2の規制点と、前記第1の規制点と前記第2の規制点との間の配線のインピーダンスである第1のインピーダンスと、前記第2の規制点と前記発電システムとの間の配線のインピーダンスである第2のインピーダンスとを保持する第1のステップと、前記発電システムの出力電流と前記発電システムの出力電圧とを取得する第2のステップと、前記第1のインピーダンスと前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第1の規制点の電圧値を計算し、前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第2の規制点の電圧値を計算する第3のステップと、前記第3のステップで計算した前記第1の規制点の電圧値が前記第1の範囲の上限値を超える場合、または前記第3のステップで計算した前記第2の規制点の電圧値が前記第2の範囲の上限値を超える場合に、前記発電システムの出力を制御する第4のステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、発電設備の出力電力に係わらず規制点の電圧を規制電圧以下とすることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1の発電システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の発電システムにおける出力制御手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態2の発電システムの構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる発電システムの出力制御方法、パワーコンディショナおよび発電システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる発電システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の発電システムは、需要家2内に設置され、パワーコンディショナ5(電圧制御部)および太陽電池モジュール6(発電モジュール)を備える。本実施の形態の発電システムは、系統連系により電力系統に逆潮流する。
住宅用の電力が電力会社から供給される場合、電柱に設置された柱上トランス1から引込柱10を介して発電システムを設置する需要家2や該需要家2に隣接する隣接需要家3−1,3−2に電力が供給される。ただし、引込柱10を省略し柱上トランス1から直接需要家2に供給する場合もある。また、需要家2の受電点(一般に需要家2の構内の最初に配線が支持される第一支持点)11を介して隣接需要家3−2に電力を供給する場合(このような形態を「連接引込」という)もある。図1では、受電点11を介して隣接需要家3−2に電力を供給する構成例を示している。図1の構成は一例であり、本実施の形態の発電システムが設置される需要家2への電力供給の形態(引込柱10を経由するか否か、また連接引込の構成とするか否か等)に制約はなく、図1の構成に限定されない。
需要家2内には、分電盤4が設置される。また、受電点11から分電盤4までの間には電力の需給を計測する供給用と逆潮流用の電力量計(図示せず)や引込口開閉器(図示せず)等が設置され、これらは分電盤4に接続される。分電盤4から屋内配線により需要家2内の負荷7に電力が供給される。
需要家2内の発電システムのパワーコンディショナ5は、太陽電池モジュール6で発生した直流電力を交流電力に変換する。パワーコンディショナ5の直流側には、複数の太陽電池モジュール6を接続可能とするための接続箱(図示せず)を介して太陽電池モジュール6が接続される。需要家2内の発電システムの太陽電池モジュール6は、多数の太陽電池を直並列に接続し、発電出力が得られるように構成されたモジュールである。例えば、需要家2の住宅の屋根上に配置される。
ここで、引込柱10から受電点11までの配線の抵抗値をRsとし、受電点11から分電盤4までの配線の抵抗値をRaとし、分電盤4からパワーコンディショナ5までの配線の抵抗値をRbとする。なお、これらの配線にはインダクタンスも存在するが、低圧配線では無視できるレベルであるので、ここでは、考慮しないこととする。また、発電システムから発電により出力される(すなわちパワーコンディショナ5から出力される)電流をIgとし、受電点11の電流をIaとする。
以下では、規制点を受電点11とする例について説明する。受電点11の電流の値を入力するために、受電点11に電流センサを設置する場合もある。本実施の形態では、この電流センサを使用しない例について説明する。電気事業法施行規則では、電力会社が需要家2に供給する電圧を規制値(101±6V)にすることが要求されており、需要家2の発電システムにより上昇する電圧は規制範囲外となる。しかし、発電システムを有する需要家2は、発電設備が設置されていない隣接需要家3−2には、供給する電圧を規制値(101±6V)にすることが要求される。このため、連接引込の場合は、需要家2は、受電点11の電圧を規制値の範囲とする必要がある。この受電点11の電圧をVaとしてこの電圧の上限を107V以下となるようにする制御すればよい。
このとき、受電点11の電圧Vaを107V以下とするためには、Vaを測定すればよいが、一般にVaを測定することは困難である。このため、パワーコンディショナ5の出力端の電圧Vgを測定し、このVgに対して、受電点11までの電圧上昇値(Vg−Va)を減算してVaを推定する。仮に、負荷7の電力をゼロとすると、この電圧上昇値は、配線のインピーダンス(RaおよびRb)と発電システムの出力電流Igとがわかれば計算することができる。
配線のインピーダンスは、施工時の配線径と配線長で決まるため既知である。また、出力電流Igもパワーコンディショナ5が自ら出力している値であり、一般にパワーコンディショナ5は内蔵する電流センサによりこの電流を把握することができる。従って、あらかじめ配線のインピーダンス(RaおよびRb)を外部からパワーコンディショナ5に設定することにより、規制点である受電点11の電圧Vaを正確に推定することができる。
次に本実施の形態の発電システムの具体的な動作を説明する。図2は、本実施の形態の発電システムにおける出力制御手順の一例を示すフローチャートである。以下の出力制御手順に従った処理のうち電流および電圧の計測以外の処理は、例えば、パワーコンディショナ5内の出力制御部が実施する。この出力制御部はハードウェアとして実装されてもよいし、ソフトウェアとして実装されてもよい。
まず、パワーコンディショナ5に配線のインピーダンスを設定し、パワーコンディショナ5は設定されたインピーダンスを保持する(ステップS1)。この設定は、例えば、パワーコンディショナ5が備える表示装置(図示せず)に表示された設定を促す表示に基づいて、スイッチやボタン等の入力手段(図示せず)により管理者等が入力することにより実施する。または、パワーコンディショナ5に別の装置を接続し、該装置の備える表示装置および入力手段を用いて、配線のインピーダンスを設定してもよい。設定される配線のインピーダンスとしては、受電点11の電圧を制御するだけであれば、配線のインピーダンスの合計値(Ra+Rb)を設定すればよい。この設定は、一般には、発電システムの運用開始時に実施されるが、その後に、設置位置の変更時等に配線のインピーダンスを更新できるようにしてもよい。
そして、パワーコンディショナ5は、自身の出力端の電圧Vgを計測する(ステップS2)。パワーコンディショナ5は、出力端の電圧Vgを計測しているため、この計測値を用いる。ステップS2以降の処理は、例えば1秒に1回等のように、定期的に実施する。ここでは、この処理を行う処理の周期をTとし、ステップS2の計測を行うと、Tの計測も開始する。例えば、Tで満了するタイマのカウントを開始する。
次に、パワーコンディショナ5は、発電システムの出力電流Igを計測する(ステップS3)。なお、パワーコンディショナ5には、一般に発電電流を制御するための電流センサが内蔵されているのでこの電流センサにより計測された電流値を使用することが可能である。なお、Vg,Igの計測周期は、Tと同じでもよいがTより短くてもよい。パワーコンディショナ5は、Vg,Igの計測値をそれぞれ一定期間保持しておく。なお、パワーコンディショナ5が内蔵する電流センサと、パワーコンディショナ5の出力端の電圧Vgを計測する手段とをあわせて計測部とする。
次に、パワーコンディショナ5は、動作が安定するように、出力端の電圧Vgと電流Igに対して平均化処理を行う(ステップS4)。この平均化処理は、例えば単純なフィルタ処理等を用いることができ、その時定数は、例えば3秒程度以上が選定される。
次に、パワーコンディショナ5は、以下の式(1)により規制点である受電点11の電圧Vaを計算する(ステップS5)。なお、Vg、Igは、ステップS4で平均化された値を用いる。
Va=Vg−Ig・(Ra+Rb) …(1)
次に、パワーコンディショナ5は、規制電圧の上限(107V)とステップS5の計算により得られた受電点11の電圧Vaとを比較し、Vaが規制電圧の上限より高いか否かを判定する(ステップS6)。Vaが規制電圧の上限より高いと判定した場合(ステップS6 Yes)、パワーコンディショナ5の出力電流を抑制し(低下させ)(ステップS7)、ステップS9へ進む。Vaが規制電圧の上限以下であると判定した場合(ステップS6 No)、パワーコンディショナ5の出力電流を、増加させ(ステップS8)、ステップS9へ進む。なお、ステップS8では、例えば、Vaが規制電圧の上限より一定値以上下回る場合には、出力電流を増加させ、Vaと規制電圧の上限との差が一定値未満である場合には増加させなくてもよい。
そして、パワーコンディショナ5は、ステップS2の開始からTが経過したか否かを判断し(ステップS9)、経過していない場合(ステップS9 No)、ステップS9を繰り返す。経過した場合(ステップS9 Yes)、ステップS2へ戻る。上記動作を実施することにより、受電点11の電圧Vaを規制電圧の上限(107V)以下とすることが可能となる。
また、一般的な需要設備の動作電圧範囲は100±10Vである。このため、分電盤4の出力端の電圧Vbを上限値110V以下とする必要が生ずる場合がある。この場合の動作は、前述の例(受電点11の電圧Vaを規制電圧の上限(107V)以下とする例)と類似であるため、図2のフローチャートを用い、前述の例と異なる点を中心に説明する。
この場合の規制電圧は、前述と同様に受電点11の電圧Vaの上限を107Vとすることに加え、分電盤4の出力電圧Vbの電圧上限を110Vに制限する必要がある。すなわち、受電点11を第1の規制点とし、分電盤4の出力を第2の規制点として、2つの規制点について電圧が定められた上限を超えないように制御する。この場合には、ステップS1において設定する配線のインピーダンスは、Ra,Rbをそれぞれ個別に設定する。ステップS1の設定の手段は、前述の例と同様に簡単な表示装置とスイッチ等(図示せず)を用いることができる。
ステップS2からステップS4の動作は、前述の例と同様であるため、説明を省略する。そして、ステップS5では、ステップS1で設定されたRaおよびRbとステップS4で平均化処理されたVg,Igを用いて、VaおよびVbを計算する。なお、Vaの計算式は前述と同様であるので省略する。Vbについては、以下の式(2)により計算する。
Vb=Vg−Ig・Rb …(2)
ステップS6では、次の(a),(b)のいずれかが成立するか否かを判断し、(a),(b)のいずれかが成立するとき(ステップS6 Yes)、ステップS7へ進む。また、(a),(b)のいずれも成立しない場合(ステップS6 No)にステップS8へ進む。ステップS7〜S9は、前述の例と同様である。
(a)受電点の規制電圧の上限 107V<Va
(b)分電盤入力電圧の上限 110V<Vb
上記動作を実施することにより、受電点11の電圧Vaを規制電圧の上限(107V)以下に保つとともに、分電盤4の出力電圧Vbを規制電圧の上限(110V)以下とすることが可能となる。以上の説明では、規制点が2つの例を示したが、規制点が3つ以上の場合にも、同様に、複数の規制点のうちいずれかが定められた上限を超えた場合に、パワーコンディショナ5の出力を抑制する制御を行うことができる。
以上の説明では、負荷7の電流が不明のため負荷7の消費電力をゼロと仮定して制御した。一方、受電点11に電流センサを設置することにより、計測した受電点11の電流Iaを用いて以下の式(3)を用いてVaを算出すると、さらに精度よくVaを推定することができる。
Va=Vg−Ig・Rb−Ia・Ra …(3)
受電点11の電流センサの計測結果をパワーコンディショナ5に入力し、ステップS3において、Igに加え、Iaについても計測して、ステップS4でIaについても平均化処理を行う。そして、ステップS6において、式(1)の替わりに上記式(3)を用いてVaを計算する。なお、受電点11の電流センサとパワーコンディショナ5が物理的に離れている場合は、電流センサの電流を一旦計測装置(図示せず)にて測定し、そのデータを有線や無線等の通信技術を用いてパワーコンディショナ5に伝送してもよい。
また、分電盤4の出力電圧Vbは、電圧センサ(図示せず)により計測できる場合がある。この場合は、分電盤4の出力電圧Vbとして、上述の式(2)により計算した値の替わりに計測した電圧値を用いて制御しても同様に実現可能である。また、受電点11の電圧Vaについても、計測した値を用いても同様に制御することができる。
上記の説明は、受電点11にて連接引込を行う隣接需要家3−2がある場合について説明したが、連接引込を行う隣接需要家3−2がない場合は、電力会社が供給する電圧の規制点を引込柱10とすることができる。この場合は、前述のRaを(Ra+Rs)に、規制点の電圧Vaを引込柱10の電圧Vsに、それぞれ置き換えることにより同様に規制点の電圧制御を実現できる。
なお、上述では、電圧上昇を抑制する手段として発電出力を抑制する方法を示したが、発電システムの力率を制御することによっても同様に規制点の電圧制御を実現できる。また、以上の説明では、本実施の形態の発電システムが太陽光発電システムである例について説明したが、本実施の形態の発電システムは逆潮流を行う発電システムであれば太陽光発電システム以外であってもよい。太陽光発電システム以外の場合には、太陽電池モジュール6の替わりに、例えば燃料電池等、発電方法に応じた発電モジュールが接続される。
以上のように、本実施の形態では、発電システムを有する需要家2において、発電システムのパワーコンディショナ5が、配線のインピーダンスと発電システムの出力端の電圧と出力電流とに基づいて、規定点の電圧を計算し、計算した値に基づいて発電システムの出力電流を制御するようにした。このため、発電システムの出力電力に係わらず規制点の電圧を規制電圧以下とすることができる。
実施の形態2.
図3は、本発明にかかる発電システムの実施の形態2の構成例を示す図である。本実施の形態では、需要家2内に、第1のパワーコンディショナ5−1および太陽電池モジュール6−1で構成される発電システムと、第2のパワーコンディショナ5−2および太陽電池モジュール6−2で構成される発電システムとの2式の発電システムが設定される。
図3において、柱上トランス1から分電盤4までの構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる点について説明する。
第1のパワーコンディショナ5−1、第2のパワーコンディショナ5−2の出力は、それぞれRb1,Rb2のインピーダンスを有する配線によりパワーコンディショナ接続点12で纏められる。パワーコンディショナ接続点12は、Rb0のインピーダンスを有する配線により分電盤4に接続される。
次に本実施の形態の発電システムの動作について説明する。本実施の形態の動作は、実施の形態1と類似であるため、図2のフローチャートを用い、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。また、ここでは、第1のパワーコンディショナ5−1の動作について説明を行う。
まず、ステップS1の配線のインピーダンスの設定では、受電点11の電圧を制御するだけであれば、受電点11からパワーコンディショナ接続点12までの配線のインピーダンスの合計値(Ra+Rb0)とRb1とを設定すればよい。
ステップS2からステップS4の動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。ただし、第1のパワーコンディショナ5−1は、第1のパワーコンディショナ5−1の出力電流Ig1については実施の形態1と同様に計測可能であるが、第2のパワーコンディショナ5−2の出力電流Ig2は、測定できない。このため、第1のパワーコンディショナ5−1、第2のパワーコンディショナ5−2は、有線あるいは、無線等の手段による通信により他方のパワーコンディショナに出力電流を送信するようにする。これにより、ステップS3では、第1のパワーコンディショナ5−1は、第2のパワーコンディショナ5−2の出力電流Ig2を取得し、自身の出力電流Ig1と第2のパワーコンディショナ5−2の出力電流Ig2との合計であるパワーコンディショナ全体の発電電流Ig0を計測する。また、パワーコンディショナ接続点12に電流センサ(図示せず)を設置しても同様に発電電流Ig0の計測を実現できる。また、ステップS2では、第1のパワーコンディショナ5−1の出力端の電圧Vg1を計測し、ステップS4では、Vg1,Ig0,Ig1を平均化する。
そして、ステップS5では、ステップS1で設定された(Ra+Rb0)およびRb1とステップS4で平均化処理されたVg1,Ig0,Ig1を用いて、以下の式(4)によりVaを計算する。
Va=Vg1−Ig1・Rb1−Ig0・(Ra+Rb0) …(4)
ステップS6からステップS9は実施の形態1と同様である。また、負荷7の電流を計測するために、受電点11に電流センサを設置した場合や、規制点を引込柱11とした場合の制御は実施の形態1と同様に実現できる。
また、第2のパワーコンディショナ5−2では、上記の例でVg1,Ig1,Ig2をVg2,Ig2,Ig1にそれぞれ置き換えることにより同様に規制点の電圧の制御を実現できる。さらに、パワーコンディショナの設置台数が3以上の場合も同様の処理により規制点の電圧の制御を実現可能である。
以上のように、本実施の形態では、発電システムを複数備える需要家2において、パワーコンディショナが、配線のインピーダンスと自身の出力端の電圧と複数の発電システムの出力電流の合計とに基づいて、規定点の電圧を計算し、計算した値に基づいて発電システムの出力電流を制御するようにした。このため、パワーコンディショナを複数備える場合にも、発電システムの出力電力に係わらず規制点の電圧を規制電圧以下とすることができる。
以上のように、本発明にかかる発電システムの出力制御方法、パワーコンディショナおよび発電システムは、太陽光発電システムに有用であり、特に、連接引込を行う需要家における発電システムに適している。
1 柱上トランス、2 需要家、3−1,3−2 隣接需要家、4 分電盤、5 パワーコンディショナ、5−1 第1のパワーコンディショナ、5−2 第2のパワーコンディショナ、6,6−1,6−2 太陽電池モジュール、7 負荷、10 引込柱、11 受電点、12 パワーコンディショナ接続点。

Claims (12)

  1. 系統連系により電力系統に逆潮流する発電システムの出力制御方法であって、
    電圧値が第1の範囲から逸脱しないことが要求される第1の規制点と、前記第1の規制点と前記発電システムとの間に位置するとともに電圧値が第2の範囲から逸脱しないことが要求される第2の規制点と、前記第1の規制点と前記第2の規制点との間の配線のインピーダンスである第1のインピーダンスと、前記第2の規制点と前記発電システムとの間の配線のインピーダンスである第2のインピーダンスとを保持する第1のステップと、
    前記発電システムの出力電流と前記発電システムの出力電圧とを取得する第2のステップと、
    前記第1のインピーダンスと前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第1の規制点の電圧値を計算し、前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第2の規制点の電圧値を計算する第3のステップと、
    前記第3のステップで計算した前記第1の規制点の電圧値が前記第1の範囲の上限値を超える場合、または前記第3のステップで計算した前記第2の規制点の電圧値が前記第2の範囲の上限値を超える場合に、前記発電システムの出力を制御する第4のステップと、
    を含むことを特徴とする発電システムの出力制御方法。
  2. 前記第4のステップでは、前記第3のステップで計算した前記第1の規制点の電圧値が前記第1の範囲の上限を超える場合に、または前記第3のステップで計算した前記第2の規制点の電圧値が前記第2の範囲の上限値を超える場合に、前記発電システムの出力を抑制することを特徴とする請求項1に記載の発電システムの出力制御方法。
  3. 前記第2の規制点を分電盤とすることを特徴とする請求項1または2に記載の発電システムの出力制御方法。
  4. 前記発電システムを有する需要家の受電点を介して前記需要家に隣接し発電システムを有さない隣接需要家へ電力が供給される場合に、前記受電点を前記第1の規制点とすることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の発電システムの出力制御方法。
  5. 前記第3のステップでは、前記需要家内の負荷をゼロとして前記第1の規制点の電圧値を計算することを特徴とする請求項に記載の発電システムの出力制御方法。
  6. 前記受電点の電流の計測結果を取得する第5のステップ、
    をさらに含み、
    前記第3のステップでは、さらに前記第5のステップで取得した前記計測結果に基づいて前記第1の規制点の電圧値を計算することを特徴とする請求項に記載の発電システムの出力制御方法。
  7. 前記発電システムを有する需要家の受電点を介して電力を供給される隣接需要家が存在しない場合に、前記第1の規制点を、前記需要家が接続される引込柱とすることを特徴とする請求項1またはに記載の発電システムの出力制御方法。
  8. 前記発電システムを複数とし、複数の前記発電システムは接続点において複数の前記発電システムの出力電流が加算され、
    前記第3のステップでは、前記接続点に接続される複数の前記発電システムの出力電流の合計値に基づいて前記第1の規制点の電圧値および前記第2の規制点の電圧値を計算することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の発電システムの出力制御方法。
  9. 前記発電システムは、他の前記発電システムへ自身の出力電流を送信することを特徴とする請求項に記載の発電システムの出力制御方法。
  10. 前記接続点の電流を計測して計測電流値を取得し、複数の前記発電システムの出力電流の合計値を前記計測電流値とすることを特徴とする請求項に記載の発電システムの出力制御方法。
  11. 系統連系により電力系統に逆潮流する発電システムにおいて発電モジュールにより発電された電力を制御するパワーコンディショナであって、
    前記パワーコンディショナの出力電流と前記パワーコンディショナの出力電圧とを計測する計測部と、
    電圧値が第1の範囲から逸脱しないことが要求される第1の規制点と、前記第1の規制点と前記発電システムとの間に位置するとともに電圧値が第2の範囲から逸脱しないことが要求される第2の規制点と、前記第1の規制点と前記第2の規制点との間の配線のインピーダンスである第1のインピーダンスと、前記第2の規制点と前記パワーコンディショナとの間の配線のインピーダンスである第2のインピーダンスとを保持し、前記第1のインピーダンスと前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第1の規制点の電圧値を計算し、前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第2の規制点の電圧値を計算し、計算した前記第1の規制点と前記第2の規制点の電圧値に基づいて前記発電システムの出力を制御する出力制御部と、
    を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
  12. 系統連系により電力系統に逆潮流する発電システムであって、
    発電を実施する発電モジュールと、
    前記発電モジュールにより発電された電力を制御するパワーコンディショナと、
    を備え、
    前記パワーコンディショナは、
    前記パワーコンディショナの出力電流と前記パワーコンディショナの出力電圧とを計測する計測部と、
    電圧値が第1の範囲から逸脱しないことが要求される第1の規制点と、前記第1の規制点と前記発電システムとの間に位置するとともに電圧値が第2の範囲から逸脱しないことが要求される第2の規制点と、前記第1の規制点と前記第2の規制点との間の配線のインピーダンスである第1のインピーダンスと、前記第2の規制点と前記パワーコンディショナとの間の配線のインピーダンスである第2のインピーダンスとを保持し、前記第1のインピーダンスと前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第1の規制点の電圧値を計算し、前記第2のインピーダンスと前記出力電流と前記出力電圧とに基づいて前記第2の規制点の電圧値を計算し、計算した前記第1の規制点と前記第2の規制点の電圧値に基づいて前記発電システムの出力を制御する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする発電システム。
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