JP6277767B2 - 空調装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は空調装置及び画像形成装置に係り、さらに詳しくは装置内の特定箇所の温度及び/又は湿度を所定の温度及び湿度に制御する空調装置、その空調装置を備えたプリンタ、ファクシミリ、複写装置、さらにはこれらの機能のうち少なくとも2つの機能を備えたデジタル複合機等の画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置及びデジタル複合機等の画像形成装置は、画像情報に基づいて、紙やOHPシートなどの記録媒体に文字、記号等の画像を記録するものである。このような画像形成装置には種々の方式があるが、電子写真方式が普通紙に高精細な画像を高速で記録することができる点から広く使用されている。
図6は、従来から一般的に実施されている画像形成装置の概略構成を示す図である。この画像形成装置は電子写真方式のカラー複写機であって、中間転写体上に各色のトナー像を重ねて形成するいわゆる間接転写方式のタンデム型のフルカラー画像形成装置である。この方式のカラー画像形成装置は公知であるので、動作とともに概略的に説明する。
同図において、この画像形成装置200は、装置本体210と、画像読み取り装置220と、給紙装置230とから基本的に構成されている。この画像形成装置200では、画像読み取り装置220によって画像情報を読み込み、この画像情報に応じて、装置本体210の作像部211の4つの感光体212上に静電潜像を書き込むためのレーザ光が書き込み装置213により照射される。なお、感光体212はこの例及び後述の実施形態ではドラム状に形成された感光体ドラムである。
作像部211では、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの現像部214により現像剤中のトナーを感光体212上にそれぞれ付着させてトナー像を形成(現像)し、順次、中間転写ベルト215に転写する。そして、2次転写装置216により中間転写ベルト215上のトナー像を給紙装置230から給紙されてくる記録紙に転写する。定着装置217ではトナー像が転写された記録紙を加熱及び加圧し、記録紙上のトナーを溶融させて記録紙に圧着させる。
この後、記録紙の片面のみに記録する場合は、排紙トレー218に排出される。また、記録紙の両面に記録する場合には、両面ユニット219において記録紙の表裏を反転し、再び上流の2次転写装置216側に搬送する。作像部211では次の画像について同様の動作を繰り返し、搬送されてきた記録紙の裏面に画像を転写し、定着した後、排紙トレー218に排紙する。
このような電子写真方式による画像形成装置200は、装置内に備えられる画像形成要素が環境変化の影響を受けやすく、特に、温度及び湿度によって特性が変化する。そのため、この特性の変化に対応する必要がある。
温度に関しては、画像形成装置200の装置内に設けられた書込装置213、定着装置217、現像部214及び感光体(像担持体)212などを回転駆動させる駆動モータなどの様々な箇所で発熱し、装置内を温度上昇させることが知られている。例えば、現像部214においては、現像部214内の現像剤を撹拌搬送する現像剤撹拌搬送部材を駆動した際に、現像剤撹拌搬送部材と現像剤との摺擦による摩擦熱、あるいは現像剤同士の摺擦による摩擦熱が、装置内の温度上昇の原因となる。
また、現像剤を現像領域に搬送する前に現像剤担持体(現像ローラ)上に担持されている現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と現像剤との摺擦による摩擦熱、あるいは現像剤規制部材による規制の際の現像剤同士の摺擦による摩擦熱も、現像装置内の温度を上昇させる原因となる。
このように現像部214内の温度が上昇すると、トナーの帯電量が低下してトナー付着量が増加し、所定の画像濃度が得られなくなる。また、温度上昇によりトナーが溶融して凝集し、現像剤規制部材、現像剤担持体、あるいは像担持体などに固着し、画像にスジ状の異常画像などが生じるおそれがある。特に、近年、定着エネルギを小さくするために溶融温度の低いトナーを用いることが多くなっており、このような溶融温度の低いトナーでは、トナーの凝集による異常画像などが生じやすい。
湿度については、画像形成装置200では、トナー、キャリアなどの帯電微粒子及び帯電している感光体212を用いて作像するので、装置内部の空気の組成、特に湿度の影響によりそれらの帯電状態が変化することによって画像品質が不安定となってしまう。例えば、電子写真装置に使用するトナー及びキャリアなどの帯電微粒子は高分子樹脂に帯電制御剤を添加することで静電的な帯電状態を安定化するように設計されている。しかし、高分子樹脂の電気的な特性は疎水化処理などを尽くしても気中の水分を取り込み、電気抵抗、粉体同士の摩擦係数あるいは流動性変化などを引き起こす。その結果、現像部214内のトナー帯電量を低下させてしまい、濃度上昇などの画質変動を招いてしまう場合がある。
放電現象を利用している帯電部では、放電に伴って硝酸化合物が生成され、これが気中の水分と結合することにより硝酸及び硝酸塩などのイオン化物質が感光体212の表面に付着する。この付着により感光体212の表面の劣化が加速され、感光体212の異常磨耗を招く原因となる。また、イオン化物質によって表面が導電化することによる静電潜像のぼやけ、いわゆる画像流れが発生してしまう。
このような問題に対応するには、基本的には画像形成装置200内、あるいは画像形成装置200内の作像要素に対して空調を行えばよい。図7は、空調を行うための一般的な蒸気圧縮式冷凍機の構成及び動作原理を示す図である。図7(a)において、蒸気圧縮式冷凍機は冷媒を圧縮する圧縮機101、冷媒と空気との熱交換を行う第1の熱交換器(凝縮器)102、第2の熱交換器(蒸発器)103、冷媒を減圧する膨張弁104、及び冷媒の流路を切り替える四方弁105から構成される。また、以下のサイクルを繰り返すことで、空気を加熱したり、冷却したりすることができる。
1. 圧縮 :低圧・低温の冷媒蒸気を圧縮機101により圧縮して高圧・高温の冷媒蒸気にする。
2. 凝縮 :圧縮機101で高圧・高温になった冷媒蒸気を第1の熱交換器102に送り、空気と熱交換させて冷却し、冷媒液にする(空気は加熱される)。
3. 膨張 :第1の熱交換器102により液化された高圧の冷媒液を膨張弁104により減圧する。
4. 蒸発 :膨張弁104で減圧された冷媒液を第2の熱交換器103で蒸発させ、空気から熱を奪う(空気は冷却される)。
前記過程は、図7(c)の温度TとエントロピSのT−S線図で説明される。圧縮機101は、冷媒の乾き飽和蒸気Aを第1の熱交換器102における所定温度に対する飽和蒸気圧以上の圧力まで圧縮し、過熱飽和蒸気Bにして第1の熱交換器102に送る。第1の熱交換器102に送られた過熱飽和蒸気Bは空気との熱交換によって熱Q1を捨てて、冷やされて液化し、飽和液Cになる。この飽和液Cは膨張弁104に送られ、膨張弁104によって等エンタルピ膨張を行い、湿り蒸気Dになって第2の熱交換器103に送られる。第2の熱交換器103に送られた湿り蒸気Dは空気から熱量Q2を吸収し、気化して乾き飽和蒸気Aに戻る。
図7(b)は図7(a)の状態から四方弁105を切り替えたときの状態を示す図である。すなわち、図7(a)に示すように、四方弁105により冷媒の流路を、
圧縮機101→第1の熱交換器102→膨張弁104→第2の熱交換器103
という状態から図7(b)に示すように
圧縮機101→第2の熱交換器103→膨張弁104→第1の熱交換器102
となるように切り替えることにより、第1の熱交換器101と第2の熱交換器103を凝縮器と蒸発器及び蒸発器と凝縮器として機能させることができる。
また、制御気流の湿度制御のための加湿手段としては、ヒータなどで水を加熱して蒸気に変えるスチーム式、水を含んだ気化媒体に風を当てて気化させる気化式、水を超音波振動により細かな粒子とする超音波式などがある。また、湿度制御のための方式としては、水を露点温度以下にして結露させる冷却方式、水分吸着性の高い固体に空気中の湿気を吸着させる吸着方式などが一般的である。
ところで、画像形成装置内部の温度や湿度を制御する方式として循環方式と環境排気・吸気方式とがある。循環方式とは、空調装置により生成される制御気流を画像形成装置内の制御対象箇所に供給し、その空気を再び空調装置が吸気する方式である。環境排気・吸気方式とは、空調装置により生成される制御気流を画像形成装置内の制御対象箇所に供給し、そのまま画像形成装置外に排気し、空調装置は画像形成装置外のフレッシュエアーを吸気する方式である。
この環境排気・吸気方式の例として例えば特許第3968254号公報(特許文献1)に記載された画像形成装置が知られている。この公報には、次のことが記載されている。すなわち、この画像形成装置では、作像モジュールにより形成される感光体周りの略密閉空間は完全な密閉空間ではなく外気に連通する。例えば、画像形成装置本体内で露光装置よりも奥部に配設された空調装置(手段)が、分岐された排気管を通じて各感光体単位で連結されている。また、外気取り込み用の吸気管が空調装置に連結されている。これにより、空調装置は例えば温度30℃、湿度90%の大気を吸気管より取り込み、温度30℃、湿度50%の除湿された空気として排気管を通じて略密閉空間内の各感光体周りに向けて排出することができる。
環境排気・吸気方式はダクト構成が単純であり、空調装置の設置が容易である。また、画像形成装置外の温度が低い場合、あるいは出力が低い空調装置を使用する場合は、制御対象箇所を通過した後の空気の温度が画像形成装置外の温度より高くなる。そこで、循環方式と環境排気・吸気方式とを比較すると、後者のほうが空調装置の吸気温度が低いため、より低いエネルギで所定の温度の制御気流を生成することができる。
しかしながら、環境排気・吸気方式は常に画像形成装置外の空気を吸気するため、下記の不具合が指摘されていた。すなわち、
・空調装置が冷却運転をする際、前記蒸発器において画像形成装置外の空気を冷却して制御対象箇所に供給するが、その際に画像形成装置外の空気が露点以下の温度に達すると結露が発生する。
・環境排気・吸気方式は常に画像形成装置外の空気を吸気するため、画像形成装置外の相対湿度が高い場合には、蒸発器において結露が発生し続けることになり結露水の処理が必要となってしまう。
などの点である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、環境排気・吸気方式の空調装置における結露の発生を抑制することにある。
前記課題を解決するため、本発明の一態様は、外部環境における空気を加熱又は冷却して制御気流を生成し、制御対象箇所に前記制御気流を供給する空調装置であって、冷却運転時に前記空調装置に生じた結露の量を検出する結露量検出手段と、前記制御対象箇所の温度検出値と前記結露量検出手段によって検出された結露量に基づいて前記結露が生じない温度と流量の範囲内で前記制御気流の温度と流量を設定する設定手段と、を備え、前記設定手段は、冷却運転時に前記結露量検出手段によって検出された結露量に基づいて前記制御気流の温度を設定し、前記温度検出値に基づいて前記制御気流の流量を設定することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、環境排気・吸気方式の空調装置における結露の発生を抑制することができる。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明で明らかにされる。
本発明の実施形態における実施例1に係る画像形成装置の環境制御構成の概略を示す図である。 実施例1の空調装置の動作手順を示すフローチャートである。 実施例1の空調装置のコントローラによる運転制御条件を表形式で示す図である。 実施例1の空調装置の結露量条件と制御気流温度の関係を表形式で示す図である。 実施例2に係る空調装置と画像形成装置の構成を示す概略図である。 従来から一般的に実施されている画像形成装置の概略構成を示す図である。 空調を行うための一般的な蒸気圧縮式冷凍機の構成及び動作原理を示す図である。
本発明は、空調装置が冷却運転を行う際に、制御対象箇所の温度と空調装置における結露の量に基づいて、制御気流の温度と流量を制御し、冷却量を調整することを特徴とする。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について実施例を挙げて説明する。なお、以下の実施例において同一若しくは同一を見なせる各部には同一の参照符号を付し、重複する説明あるいは図示は適宜省略する。
図1は実施例1に係る画像形成装置の環境制御構成の概略を示す図である。画像形成装置自体は前述の図6に示した従来技術と同様である。
環境制御構成は、画像形成装置200内の環境制御箇所1、この環境制御箇所1を制御対象とする空調装置2及びダクト3から基本的に構成されている。本実施例の画像形成装置200においては温度制御が必要な箇所として環境制御箇所1が存在する。環境制御箇所1は、画像形成装置200の構成によって異なるが、単数若しくは複数である。ここでは、説明を簡単にするために単数としてで説明する。
空調装置2は画像形成装置200の本体筐体の外側に設けられている。空調装置2は、前記蒸気圧縮式冷凍機である。本実施例において、予め実験やシミュレーションにより求めたファン25(図10におけるファン103aに対応)の回転数と制御気流流量との関係に基づいて、コントローラ24は、ファン25の回転数を制御することで所望の制御気流流量に制御することができる。また、コントローラ24は、風温センサ27の検出値に基づいて、コンプレッサ26(図10における圧縮機101に対応)を適切に駆動することにより、所望の制御気流温度に制御(フィードバック制御)することができる。空調装置2は、吸気口21より画像形成装置200外の外部環境の空気を吸って、熱交換器22(図10における第1の熱交換器(凝縮器)102又は第2の熱交換器(蒸発器)103に対応)により加熱又は冷却又は加熱も冷却もせず(空調装置のコンプレッサ26(図10における圧縮機101に対応)が停止した状態で熱交換器22を通過させる)制御気流を生成して、空調装置2の送風口23より画像形成装置200内のダクト3に供給する。熱交換器22には、空調装置2で発生する結露量を検出する結露量検出器4が設けられている。
ダクト3は環境制御箇所1と接しており、制御気流が環境制御箇所1に送風され、熱交換することによって環境制御箇所1の温度を制御する。環境制御箇所1には温度センサ11が設けられ、空調装置2のコントローラ24は温度センサ11の検出値に基づいて制御気流の温度及び流量の目標値を設定する。そして、風温センサ27の検出値に基づいてコンプレッサ26を駆動し、また、ファン25を適宜制御することで、制御気流が前記制御気流の温度及び流量の目標値になるように制御する。ダクト3は排気口31により画像形成装置200外と連通しており、環境制御箇所1を通過した制御気流はこの排気口31から画像形成装置200外の外部環境に再び排気される。
コントローラ24は、CPU(中央処理装置)を備え、空調装置2の各部を制御するとともに、前述の制御気流の温度及び流量を制御する。CPUは制御部と演算部を含み、制御部が命令の解釈とプログラムの制御の流れを制御し、演算部が演算を実行する。また、プログラムは図示しないメモリに格納され、実行すべき命令(ある数値又は数値の並び)を前記プログラムの置かれたメモリから取り出し、前記プログラムを実行する。
図2は、本実施例の空調装置2の動作手順を示すフローチャートである。この動作手順は空調装置2のコントローラ24のCPUが実行する。
同図において、画像形成装置200が稼働を開始すると、空調装置2のコントローラ24は結露量検出器4から熱交換器22の結露量Dを取得し(ステップS101)、結露量を判定する(ステップS102)。結露量の判定は、熱交換器22の結露量Dと、予め実験により確認した空調装置2内部及び画像形成装置200の汚染に至る結露量に安全率を見込んだ比較結露量Dlとを比較することにより行う。
この比較により結露量Dが比較結露量Dl未満(D<Dl)のときは、環境制御箇所1の温度Tを温度センサ11から取得する(ステップS103)。次いで、加熱運転か、冷却運転か、コンプレッサを停止し、ファンのみを駆動する停止運転かを判定する運転判定処理が実行される(ステップS104)。なお、停止運転は、図2では、「コンプレッサ停止」と記している。
運転判定処理では、環境制御箇所1の許容温度下限t1、環境制御箇所1の温度上限t5とした場合に
t2=t1+(t5−t1)×0.25
で表される比較温度t2と、環境制御箇所1の温度Tとの比較が行われる。そして、
T<t1
であれば、空調装置2は加熱運転を行う(ステップS105)。また、
t2≦T
であれば、空調装置2は冷却運転を行う(ステップS106)。さらに、
t1≦T<t2
であれば、空調装置2は、停止運転を行う(ステップS107)。停止運転とは、前述のようにコンプレッサ(図6における圧縮機101に対応)が停止した状態でファン(図6における符号103aに対応)のみ動作させて熱交換器22を通過させる運転状態である。
このような運転を行った後、画像形成装置200の稼働状態を判定し、稼働と判定されれば(ステップS106:画像形成装置が稼働)、ステップS101に戻ってステップS101以降の処理を繰り返す。稼働停止と判定されれば(ステップS106:画像形成装置が稼働停止動作)、画像形成装置 200の稼働(出力)を停止し、処理を終える。
ステップS102で、結露量Dが比較結露量Dl以上(D≧Dl)のときは、空調装置2は稼働を停止する。その際、画像形成装置200は出力を停止するとともに、画像形成装置200のユーザーインターフェイス(例えば操作パネル)に結露量が所定の数値を超えていることを表示し、処理を終える。
図3は空調装置2のコントローラ24による運転制御条件を表形式で示す図である。図4は結露量条件と制御気流温度の関係を表形式で示す図である。なお、図3における運転制御条件とは、この場合、環境制御箇所条件に対する制御気流温度Tc及び制御気流流量Lcを意味する。
ステップS103の加熱運転処理では、前記環境制御箇所1の温度Tがt1以上になるように制御気流温度Tc及び制御気流流量Lcを制御する。すなわち、空調装置2を
T≧t1
となるように加熱運転する。加熱運転の詳細は省略するが、加熱運転は、例えば前述の図6(a)の冷却運転から四方弁105を切り替え図6(b)の状態で運転することにより行われる。
ステップS104の冷却運転処理では、第1の比較温度t2と上限温度t5の間を、
t3=t1+(t5−t1)×0.5
t4=t1+(t5−t1)×0.75
なる第2及び第3の比較温度t3,t4により分割する。そして、
t2≦T<t3
では、制御気流流量Lcは、
Lc=Lmax×0.5
となるようにする。また、
t3≦T<t4
では、
Lc=Lmax×0.6
となるようにする。さらに、
t4≦T<t5
では、
Lc=Lmax×0.8
となるようにする。加えて、
t5≦T
では、
Lc=Lmax
とする。
Lmaxは、空調装置2のファン(図6のファン103aに対応)による制御気流の最大流量である。
また、制御気流温度Tcは、検出した結露量Dに基づき図7のように決定する。すなわち、冷却運転時の制御気流の最低温度をTairとし、室温をTrとしたとき、結露量Dが、
D<0
のときは、制御気流温度Tcは、
Tc=Tair
(=Tair+(Tr−Tair)×0.0)
とする。
さらに、0<Dmax<DlであるDmax(許容最大結露量)を設定し、
0≦D<Dmax×0.25
のときは、
Tc=Tair+(Tr−Tair)×0.2
とする。また、
Dmax×0.25≦D<Dmax×0.5
のときは、
Tc=Tair+(Tr−Tair)×0.4
とする。また、
Dmax×0.5≦D<Dmax×0.75
のときは、
Tc=Tair+(Tr−Tair)×0.6
とする。また、
Dmax×0.75≦D<Dmax×1.0
のときは、
Tc=Tair+(Tr−Tair)×0.8
とする。また、
Dmax≦D
のときは、
Tc=Tair+(Tr−Tair)×1.0
とする。
上記のように制御することにより、画像形成装置200の環境制御箇所1の温度が低いときは制御気流の流量(制御気流流量Lc)を小さくすることで冷却性能を低くし、環境制御箇所1の温度が高いときは制御気流の流量(制御気流流量Lc)を大きくすることで冷却性能を高くすることができる。また、結露量Dが少ないときは制御気流の温度を低くし、結露量Dが多いときは制御気流の温度(制御気流温度Tc)を冷却可能な範囲で高くすることにより結露量Dを抑制しながら冷却することができる。なお、制御気流の温度は前記風温センサ27によって検出される。
ステップS107における停止運転でコンプレッサを停止させ、ファンだけ駆動することにより制御気流が熱交換器22を通過する場合は、熱交換が行われないので、制御気流温度Tcは画像形成装置200外の空気の温度と同等となる。また、制御気流流量Lcは
Lc=Lmax×0.7
とする。
これにより、空調装置2及び画像形成装置200内の結露を抑制することができる。
なお、本実施例における冷却運転時の制御気流流量Lc、制御気流温度Tcの設定の仕方も、環境制御箇所1の温度により制御気流流量Lc、結露量Dにより制御気流温度Tcを結露の発生が少なくなるように設定すればよく、この限りではない。
図5は、実施例2に係る空調装置と画像形成装置の構成を示す概略図である。本実施例は、実施例1の構成の結露量検出器4に代えて重量センサ5を設けた例である。重量センサ5は熱交換器22の下部に配置され、熱交換器22の重量と結露水の重量を検出することができる。また、重量センサ5は上記の制御サイクルよりも十分短い時間間隔で検出している。
重量センサ5は重量を検出するセンサ部と計算部51を備え、センサ部の現在の検出値L(t)と一つ前の検出値L(t−1)と検出時間間隔をΔtから、計算部51が
{L(t)−L(t−1)}/Δt
の演算を行い、結露量Dの時間変化を計算する。なお、センサ部は重量センサ5中に含まれるので、図5では特に符号を付していない。
そして、予め実験により結露量Dの時間変化と制御気流温度Tcのデータを取ってROMテーブル化しておき、演算された結露量Dの時間変化に対応する制御気流温度Tcとなるようにコントローラ24が空調装置2を制御する。これにより、実施例1と同様に、空調装置2及び画像形成装置200内の結露を抑制することができる。
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
なお、実施例1及び2においては、空調装置2は画像形成装置200の本体筐体の外側に設けられているが、本体筐体内に搭載することもできる。本体筐体内に搭載すると、ダクト3の長さを短くし、ダクト3による圧力損失を小さくし、あるいは環境制御箇所1に至る前のダクト3内において制御気流が周囲の熱の影響を受けることを抑制することもできる。
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。なお、以下の効果の説明では、本実施形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素をかっこ書き若しくは参照符号示すことにより対応させている。
1) 外部環境における空気を加熱又は冷却して制御気流を生成し、制御対象箇所1に前記制御気流を供給する空調装置2であって、冷却運転時に結露が生じた場合、前記空調装置2における結露量D(結露の量)を検出する重量センサ5(結露量検出手段)と、前記制御対象箇所1の温度検出値と前記重量センサ5(結露量検出手段)によって検出された結露量Dとに基づいて前記結露が生じない温度t1〜t5と流量Lmax×0.5〜1の範囲内で前記制御気流温度Tc(制御気流温度)と制御気流流量Lc(流量)を設定するコントローラ24(設定手段)と、を備えたので、空調装置2における結露を確実に抑制することができる。
2) 前記コントローラ24(設定手段)は、冷却運転時に前記重量センサ5(結露量検出手段)によって検出された結露量Dに基づいて前記制御気流温度Tc(制御気流の温度)を設定し、前記温度検出値Tに基づいて前記制御気流流量Lc(制御気流の流量)を設定するので、空調装置2の結露を抑制することができ、また、空調装置2における結露の発生を抑制しながら、空調装置2の冷却性能を調整することができる。
3) 前記重量センサ5(結露量検出手段)は、前記空調装置2で発生する単位時間あたりの結露量Dを検出するので、結露の発生の度合い(積算ではなく)に即した制御気流の温度制御が可能となる。
4) 前記重量センサ5(結露量検出手段)は、前記空調装置2の熱交換器22(結露発生箇所)の重量を検出するセンサ部(検出部)と前記重量の時間的変化を算出する計算部51(算出部)とを含むので、検出時点での結露の発生の度合い(積算ではなく)を把握することができる。
5) 1)ないし4)に記載の前記空調装置2を備えたので、結露の発生が少ないあるいは結露の発生を抑制することが可能な空調装置2を搭載した画像形成装置200を提供することができる。
6) 前記制御対象箇所1の温度を検出する温度センサ11(温度検出手段)を備え、前記コントローラ24(設定手段)は前記温度センサ11(温度検出手段)によって検出された前記制御対象箇所1の温度検出値Tに基づいて前記設定を行うので、確実に前記1)ないし5)に示した効果を奏することができる。
7) 冷却運転時に前記重量センサ5(結露量検出手段)の結露量Dが予め設定された値より大きくなった場合に前記画像形成装置200は出力を停止し、前記空調装置2は稼働を停止するので、結露による画像形成装置200内の汚染及び画像形成装置200の故障を防止することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 制御対象箇所
2 空調装置
5 重量センサ
11 温度センサ
22 熱交換器
24 コントローラ
51 計算部
200 画像形成装置
D 結露量
Lc 制御気流流量
T 温度検出値
Tc 制御気流温度
特許第3968254号公報

Claims (10)

  1. 外部環境における空気を加熱又は冷却して制御気流を生成し、制御対象箇所に前記制御気流を供給する空調装置であって、
    冷却運転時に前記空調装置に生じた結露の量を検出する結露量検出手段と、
    前記制御対象箇所の温度検出値と前記結露量検出手段によって検出された結露量に基づいて前記結露が生じない温度と流量の範囲内で前記制御気流の温度と流量を設定する設定手段と、
    を備え
    前記設定手段は、冷却運転時に前記結露量検出手段によって検出された結露量に基づいて前記制御気流の温度を設定し、前記温度検出値に基づいて前記制御気流の流量を設定すること
    を特徴とする空調装置。
  2. 外部環境における空気を加熱又は冷却して制御気流を生成し、制御対象箇所に前記制御気流を供給する空調装置であって、
    冷却運転時に前記空調装置に生じた結露の量を検出する結露量検出手段と、
    前記制御対象箇所の温度検出値と前記結露量検出手段によって検出された結露量に基づいて前記結露が生じない温度と流量の範囲内で前記制御気流の温度と流量を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記結露量検出手段は、前記空調装置で発生する単位時間あたりの結露量を検出すること
    を特徴とする空調装置。
  3. 請求項1に記載の空調装置であって、
    前記結露量検出手段は、前記空調装置で発生する単位時間あたりの結露量を検出すること
    を特徴とする空調装置。
  4. 外部環境における空気を加熱又は冷却して制御気流を生成し、制御対象箇所に前記制御気流を供給する空調装置であって、
    冷却運転時に前記空調装置に生じた結露の量を検出する結露量検出手段と、
    前記制御対象箇所の温度検出値と前記結露量検出手段によって検出された結露量に基づいて前記結露が生じない温度と流量の範囲内で前記制御気流の温度と流量を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記結露量検出手段は、前記空調装置の結露発生箇所の重量を検出する検出部と前記重量の時間的変化を算出する算出部とを含むこと
    を特徴とする空調装置。
  5. 請求項1に記載の空調装置であって、
    前記結露量検出手段は、前記空調装置の結露発生箇所の重量を検出する検出部と前記重量の時間的変化を算出する算出部とを含むこと
    を特徴とする空調装置。
  6. 請求項に記載の空調装置であって、
    前記結露量検出手段は、前記空調装置の結露発生箇所の重量を検出する検出部と前記重量の時間的変化を算出する算出部とを含むこと
    を特徴とする空調装置。
  7. 請求項に記載の空調装置であって、
    前記結露量検出手段は、前記空調装置の結露発生箇所の重量を検出する検出部と前記重量の時間的変化を算出する算出部とを含むこと
    を特徴とする空調装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の空調装置を備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記制御対象箇所の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記設定手段は前記温度検出手段によって検出された前記制御対象箇所の温度検出値に基づいて前記設定を行うこと
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8又は9に記載の画像形成装置であって、
    冷却運転時に前記結露量検出手段によって検出された結露量が予め設定された値より大きくなったとき、前記画像形成装置は出力を停止し、前記空調装置は稼働を停止すること
    を特徴とする画像形成装置。
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