JP6277752B2 - 画像形成装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来より、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置では、コピー時に原稿が載置されるコンタクトガラス面の周囲に、用紙サイズに応じた指示子を配し、ユーザに対して原稿を載置すべき位置を明示している。
しかしながら、コピー時の原稿の位置合わせ作業は必ずしも容易ではなく、実際には、指示子に対して原稿がずれて載置されたり、方向が誤って載置されたりするなど、位置合わせが不正確となることでコピーミスが発生し、コピーをやり直すケースも少なくない。
これに対して、例えば、特許文献1では、原稿が載置されるコンタクトガラス面を、テレビカメラを用いて内側から撮影し、原稿の載置位置を表示することで、ユーザによるコピーミスを低減させる構成が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1の場合、原稿がコンタクトガラス面にセットされてから(つまり、原稿を載置し、圧板を閉じてから)撮影が開始される構成となっている。このため、コピーボタンを押す前に、撮影された画像を見て最終的な原稿の載置位置を確認すればコピーミスを低減させることは可能となるが、原稿を正しい位置に載置するための位置合わせ作業が容易になるわけではない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置において原稿の位置合わせ作業を容易にすることを目的とする。
本発明の各実施形態に係る画像形成装置は、以下のような構成を有する。すなわち、
載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置であって、
前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮像部と、
開閉可能に取り付けられ、閉状態において、前記載置面を覆う圧板部と、
少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮像部により生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御部と、を有し、
前記表示制御部は、前記圧板部が閉状態となってから所定時間が経過した後は、該所定時間が経過した時点での前記動画像のフレームを、前記コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、前記表示部に表示することを特徴とする
本発明の各実施形態によれば、画像形成装置において原稿の位置合わせ作業を容易にすることが可能となる。
実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す図である。 画像形成装置を構成するスキャナ部のハードウェア構成を示す図である。 画像形成装置全体のハードウェア構成を示す図である。 画像形成装置の位置合わせ補助機能に関する機能構成を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。 画像形成装置による位置合わせ補助処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置による合成画像生成処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザによるコピー操作と、表示部に表示される表示画面との関係を示す図である。 画像形成装置の位置合わせ補助機能に関する機能構成を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。 画像形成装置による位置合わせ補助処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザによるコピー操作と、表示部に表示される表示画面との関係を示す図である。 画像形成装置の位置合わせ補助機能に関する機能構成を示す図である。 表示部に表示される位置合わせ補助画面の表示例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<画像形成装置の外観構成>
はじめに、本実施形態に係る画像形成装置の外観構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の外観構成を示す図である。
画像形成装置100はMFP(Multifunction Peripheral)であり、コピー機能、スキャン機能、ファクス機能、プリント機能等の画像処理機能を有している。また、コピー機能に関連する機能(例えば、後述する、原稿を位置合わせするための位置合わせ補助機能等)を含む各種機能を有している。
図1に示すように、画像形成装置100は、圧板部110とスキャナ部120と印刷部130とを含む本体部140と、操作部150とを有する。
本体部140において、圧板部110は、スキャナ部120に対して開閉可能に取り付けられており、閉状態において、スキャナ部120のコンタクトガラス面(載置面)121を覆うように構成されている。なお、コンタクトガラス面121に原稿が載置されている場合には、閉状態において、圧板部110の接触面111が原稿の背面に接触する。これにより、コンタクトガラス面121に載置された原稿の位置が固定される。
スキャナ部120はスキャン機能を有しており、コンタクトガラス面121に載置された原稿をスキャンすることで画像データを生成する。スキャナ部120において生成された画像データは、例えば、印刷部130に送信され、印刷部130において印刷出力されることで、コピー機能が実現される。
印刷部130はプリント機能を有しており、例えば、操作部150を介してユーザにより設定されたコピー条件に基づいて、スキャナ部120において生成された画像データを印刷出力する。
操作部150は、本体部140に実行させるべき画像処理機能の選択、画像処理機能を実行させるための各種設定値の入力、画像処理機能を実行させるための実行指示の入力、表示部151の表示画面の切り替え等、ユーザが各種操作を行う際に用いられる。
<スキャナ部のハードウェア構成>
次に、画像形成装置100を構成するスキャナ部120のハードウェア構成について説明する。図2は、画像形成装置100を構成するスキャナ部120のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、スキャナ部120の上部には、白基準板201が配されており、コンタクトガラス面121に載置された原稿200の側面の位置を規定する。
スキャナ部120の内部には、スキャン時に光電読み取りを行うためのランプ部202と、ランプ部202によって照射された原稿200からの反射光を誘導するための反射板203、204、205とが設けられている。
更に、反射板203、204、205により誘導された反射光を集光するレンズ220と、レンズ220により集光された反射光を受光するCCDセンサ230とが設けられている。
なお、ランプ部202と反射板203は、第1キャリッジ211に搭載され、反射板204、205は第2キャリッジ212に搭載されている。更に、第1キャリッジ211と第2キャリッジ212と、レンズ220と、CCDセンサ230とは、スキャナ・ブロック・ユニットとして、一体的に構成されている。スキャナ・ブロック・ユニットは、スキャナモータ240により、図2の左側から右側に向かって(つまり、副走査方向に)移動しながら、コンタクトガラス面121に載置された原稿をスキャンしていく。
更に、本実施形態に係る画像形成装置100を構成するスキャナ部120の内部には、動画像を撮影するカメラ部250と、動画像撮影時に点灯するランプ部261、262とが設けられている。
カメラ部250は、コンタクトガラス面121の内側(画像形成装置100の内部)からコンタクトガラス面121全体あるいは、コンタクトガラス面121のうち、原稿200が載置された領域を撮影する。ランプ部261、262は、カメラ部250による動画像撮影時に、コンタクトガラス面121を照射する。
なお、カメラ部250は、スキャナ部120に開閉可能に取り付けられた圧板部110の閉状態が解除されることで、動画像の撮影を開始する。また、圧板部110が閉状態になってから所定時間(例えば、1秒)が経過した後に、撮影を終了する。同様に、ランプ部261、262は、スキャナ部120に開閉可能に取り付けられた圧板部110の閉状態が解除されることで点灯し、閉状態になってから所定時間(例えば、1秒)が経過した後に消灯する。
本実施形態に係る画像形成装置100では、カメラ部250により撮影された動画像が、操作部150の表示部151にリアルタイムに表示される。このため、ユーザは、原稿200をコンタクトガラス面121に載置する際の位置合わせを、コンタクトガラス面121側から撮影された動画像を見ながら行うことができる。つまり、スキャン機能を用いてプリスキャンを行うのとは異なり、原稿の載置位置をリアルタイムに表示することができるため、位置合わせ作業が容易になる。
加えて、カメラ部250により撮影された動画像はメモリに保持されることなく表示部151に表示されるため、メモリ資源を節約することが可能になるといった効果を享受することができる。
なお、図2の例では、カメラ部250及びランプ部261、262を、コンタクトガラス面121の下方に配置する構成としているが、本発明はこれに限定されない。スキャナ部120の内部であれば、いずれの位置であってもよく、例えば、コンタクトガラス面121に対して、斜めの位置に配置する構成であってもよい。
<画像形成装置全体のハードウェア構成>
次に、画像形成装置100全体のハードウェア構成について説明する。図2は、画像形成装置100全体のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置100の操作部150は、CPU(コンピュータ)311、ROM312、RAM313、フラッシュメモリ314、操作パネル315、接続I/F316、通信I/F317を有している。また、操作部150を構成する各要素は、バス318を介して相互に接続されている。
CPU311は、RAM313をワークエリアとしてROM312またはフラッシュメモリ314に記録された各種プログラムを実行することにより、操作部150全体を制御する。
フラッシュメモリ314は、不揮発性記憶媒体であり、CPU311が実行する各種プログラムや各種データを記録する。
操作パネル315は、ユーザが各種操作を行う際に用いられる。操作パネル315に含まれる表示部151には、画像形成装置100が有する画像処理機能を実現するための各種条件(コピー条件等)を設定するための設定画面が表示される。更に、カメラ部250により撮影された動画像に基づいて、ユーザが原稿の位置合わせを行うための位置合わせ補助画面が表示される。
接続I/F316は、通信路330を介して本体部140と通信するためのインタフェースである。ここでは、USB規格のインタフェースが用いられるものとする。通信I/F317は、不図示の外部機器と通信するためのインタフェースである。
同様に、画像形成装置100の本体部140は、CPU(コンピュータ)321、ROM322、RAM323、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である記憶装置324を有している。更に、エンジン部325、接続I/F326、圧板開閉検知部327、動画撮像部328を有している。なお、本体部140を構成する各要素は、バス329を介して相互に接続されている。
CPU321は、RAM323をワークエリアとしてROM322または記憶装置324に記録された各種プログラムを実行することにより、本体部140全体を制御するとともに、各種機能(後述する位置合わせ補助機能を含む)を実現する。
記憶装置324は、不揮発性記憶媒体であり、CPU321が実行する各種プログラム(後述する位置合わせ補助機能を実現するために位置合わせ補助部400として動作するプログラムを含む)や各種データを記録する。
エンジン部325は、コピー機能、スキャン機能、ファクス機能、プリント機能等の画像処理機能を実現するための情報処理を行うハードウェアである。エンジン部325は、例えば、スキャナ部120に配置され、原稿をスキャンして読み取るスキャナハードウェア部331(上述のスキャナ・ブロック・ユニット及びスキャナモータ240が含まれる)を有する。また、印刷部130に配置され、用紙等の印刷媒体への印刷を行うプロッタハードウェア部332を有する。更に、エンジン部325には、ファクシミリ通信を行う通信部や、印刷済みの印刷媒体を仕分けるフィニッシャ、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)等が含まれていてもよい。
接続I/F326は、通信路330を介して操作部150と通信するためのインタフェースである。ここでは、USB規格のインタフェースが用いられるものとする。
圧板開閉検知部327は、圧板部110の閉状態及び開状態を検知する。動画撮像部328は、カメラ部250及びランプ部261、262を含み、圧板開閉検知部327の検知結果に基づいて動作する。
<画像形成装置の位置合わせ補助機能に関する機能構成>
次に、画像形成装置100の位置合わせ補助機能に関する機能構成について説明する。上述したように、画像形成装置100は、コンタクトガラス面121に対して、ユーザが原稿200を載置する際の原稿の載置位置を、コンタクトガラス面の内側から撮影し、動画像として、操作部150の表示部151に表示する位置合わせ補助機能を有する。
図4は、画像形成装置100の当該位置合わせ補助機能に関する機能構成を示す図である。位置合わせ補助機能は、位置合わせ補助部400として動作するプログラムがCPU321により実行され、各部(327、328、315)と連関することで実現される。
位置合わせ補助部400には、圧板開閉検知部327による検知結果及び動画撮像部328により撮影された動画像が入力される。また、操作パネル315を介して入力されたユーザの指示に応じたコマンドが入力される。
位置合わせ補助部400では、これらの入力に応じて動作する、撮影制御部401、位置合わせ用画像生成部402、撮影画像変換部403、合成部404、表示制御部405を有する。
撮影制御部401は、圧板開閉検知部327から入力された検知結果に基づいて、動画撮像部328の動作を制御する。具体的には、圧板開閉検知部327より、圧板部110の閉状態が解除された旨の検知結果が入力された場合に、動画撮像部328に対して、動画像の撮影開始を指示する。また、圧板開閉検知部327より、圧板部110が閉状態になった旨の検知結果が入力された場合に、当該入力があってから所定時間(例えば、1秒)経過後に、動画撮像部328に対して動画像の撮影終了を指示する。
このように、本実施形態に係る画像形成装置100では、圧板部110の開閉に伴って動画撮像部328の撮影開始/終了が制御されるため、ユーザは、位置合わせ補助機能を利用するにあたり、通常のコピー作業以外の操作を行う必要がなく、操作性がよい。また、動画撮像部328の撮影開始/終了を制御するための特別な構成を設ける必要もなく、構造が簡単であるといった利点もある。
位置合わせ用画像生成部402は、操作パネル315の表示部151に動画像を表示する際に、当該動画像に合成される位置合わせ用画像を生成する。具体的には、コピー条件入力部411により入力されたコピー条件に含まれる、印刷媒体のサイズを示す画像(つまり、印刷範囲を示す画像)を生成する。あるいは、印刷範囲の内部の位置を特定するグリッド線を含む画像を生成する。
撮影画像変換部403は、動画撮像部328より入力された動画像に含まれる原稿画像を所定の大きさに変換する。具体的には、動画撮像部328より入力された動画像に含まれる原稿画像を、操作パネル315のコピー条件入力部411により入力されたコピー条件に応じた大きさに変換する。
例えば、コピー条件として、所定の拡大率(または縮小率)が入力されていた場合には、動画撮像部328より入力された動画像に含まれる原稿画像を、当該拡大率(または縮小率)に応じた大きさに変換する。
合成部404は、位置合わせ用画像生成部402により生成された位置合わせ用画像と、撮影画像変換部403により変換された動画像とを合成し、合成画像を生成する。
表示制御部405は、コピー条件を入力するための設定画面を操作パネル315の表示部151に表示したり、位置合わせ補助画面として、合成部404により生成された合成画像を操作パネル315の表示部151に表示したりする。
<表示部の表示例(1)>
次に、位置合わせ補助部400において生成され、表示部151に表示された合成画像の表示例について説明する。
図5は、A4サイズの原稿200に対して、コピー条件として、"拡大率:100%"、"印刷媒体:A4サイズ横"が設定された場合の、表示部151の表示例を示す図である。図5の左側に示すように、圧板部110の閉状態が解除されると、表示部151には、位置合わせ用画像生成部402において生成された位置合わせ用画像501a〜501dが表示される。ここでは、"印刷媒体:A4サイズ横"が設定されているため、A4サイズ横の印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域の頂点位置を示す位置合わせ用画像501a〜501dが生成される。
なお、圧板部110の閉状態が解除されると、動画撮像部328により動画像の撮影が開始されるが、図5の左側に示す図では、まだ、原稿200がコンタクトガラス面121に載置されていない。このため、表示部151には、原稿画像(原稿200を示す画像)は表示されていない。
一方、図5の中央に示す図は、ユーザにより、原稿200がコンタクトガラス面121に載置された後の様子を示している。当該図に示すように、原稿200をコンタクトガラス面121に載置した直後において、ユーザはまだ位置合わせ作業を行っていないため、位置合わせ用画像501a〜501dに対して、原稿画像(原稿200を示す画像)はずれている。
これに対して、図5の右側に示す図は、ユーザが、表示部151に表示された合成画像(位置合わせ用画像と動画像)を見ながら、位置合わせ作業を行った後の様子を示している。当該図に示すように、ユーザが位置合わせ作業を行うことで、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と、動画像に含まれる原稿画像(原稿200を示す画像)の頂点位置とが一致する。
このように、ユーザは、表示部151に表示された合成画像を見ながら、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と、原稿画像の頂点位置とが一致するように、原稿200の位置合わせを行うことができる。このため、位置合わせ作業を容易に行うことができる。
なお、ユーザによる原稿200の位置合わせは、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置に、原稿画像の頂点位置を一致させる場合に限定されるものではない。例えば、原稿200に含まれる情報のうち、印刷出力したくない情報がある場合にあっては、当該印刷したくない情報が、印刷範囲外に位置するように位置合わせを行うこともできる。
<表示部の表示例(2)>
図6(a)は、A4サイズの原稿200に対して、コピー条件として、"拡大率:140%"、"印刷媒体:A3サイズ横"が設定された場合の、表示部151の表示例を示す図である。図6(a)の左側に示すように、圧板部110の閉状態が解除されると、表示部151には、位置合わせ用画像生成部402において生成された位置合わせ用画像501a〜501dが表示される。ここでは、"印刷媒体:A3サイズ横"が設定されているため、A3サイズ横の印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域の頂点位置を示す位置合わせ用画像501a〜501dが生成される。
なお、圧板部110の閉状態が解除されると、動画撮像部328により動画像の撮影が開始されるが、図6(a)の左側に示す図では、まだ、原稿200がコンタクトガラス面121に載置されていない。このため、表示部151には、原稿画像(原稿200を示す画像)は表示されていない。
一方、図6(a)の中央に示す図は、ユーザにより、原稿200がコンタクトガラス面121に載置された後の様子を示している。ここでは、"拡大率:140%"が設定されているため、撮影画像変換部403により原稿画像が拡大される。このため、表示部151には拡大された原稿画像が表示される。なお、原稿200をコンタクトガラス面121に載置した直後において、ユーザはまだ位置合わせ作業を行っていないため、位置合わせ用画像501a〜501dに対して、原稿画像(原稿200を示す画像)はずれている。
これに対して、図6(a)の右側に示す図は、ユーザが、表示部151に表示された合成画像(位置合わせ用画像と動画像)を見ながら、位置合わせ作業を行った後の様子を示している。当該図に示すように、ユーザが位置合わせ作業を行うことで、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と、動画像に含まれる拡大された原稿画像(原稿200を示す画像)の頂点位置とが一致する。
同様に、図6(b)は、A4サイズの原稿200に対して、コピー条件として、"縮小率:70%"、"印刷媒体:A5サイズ横"が設定された場合の、表示部151の表示例を示す図である。図6(b)の左側に示すように、圧板部110の閉状態が解除されると、表示部151には、位置合わせ用画像生成部402において生成された位置合わせ用画像501a〜501dが表示される。ここでは、"印刷媒体:A5サイズ横"が設定されているため、A5サイズ横の印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域の頂点位置を示す位置合わせ用画像501a〜501dが生成される。
なお、圧板部110の閉状態が解除されると、動画撮像部328により動画像の撮影が開始されるが、図6(b)の左側に示す図では、まだ、原稿200がコンタクトガラス面121に載置されていない。このため、表示部151には、原稿画像(原稿200を示す画像)は表示されていない。
一方、図6(b)の中央に示す図は、ユーザにより、原稿200がコンタクトガラス面121に載置された後の様子を示している。ここでは、"縮小率:70%"が設定されているため、撮影画像変換部403により原稿画像が縮小される。このため、表示部151には縮小された原稿画像が表示される。なお、原稿200をコンタクトガラス面121に載置した直後において、ユーザはまだ位置合わせ作業を行っていないため、位置合わせ用画像501a〜501dに対して、原稿画像(原稿200を示す画像)はずれている。
これに対して、図6(b)の右側に示す図は、ユーザが、表示部151に表示された合成画像(位置合わせ用画像と動画像)を見ながら、位置合わせ作業を行った後の様子を示している。当該図に示すように、ユーザが位置合わせ作業を行うことで、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と、動画像に含まれる縮小された原稿画像(原稿200を示す画像)の頂点位置とが一致している。
このように、ユーザは、コピー条件に応じた表示態様で表示された合成画像を見ながら、原稿200の位置合わせを行うことができるため、位置合わせ作業を容易に行うことができる。
<表示部の表示例(3)>
上記表示例(1)、(2)では、位置合わせ用画像として、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域の頂点位置を示す画像を生成する構成としたが、位置合わせ用画像生成部402において生成される位置合わせ用画像はこれに限定されない。
図7は、位置合わせ用画像として、印刷範囲の内部の位置を特定するグリッド線を含む画像を生成した場合を示している。なお、図7の例は、B5サイズの複数の原稿200a〜200cに対して、コピー条件として、"拡大率:100%"、"印刷媒体:A3サイズ横"が設定された場合の表示部151の表示例を示している。
図7の左側に示すように、位置合わせ用画像には、A3サイズ横の印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域の頂点位置を示す画像501a〜501dに加え、グリッド線701a、701b、702a〜702d等が含まれる。
このうち、グリッド線701aは、印刷範囲を縦に二等分する線であり、グリッド線701bは、印刷範囲を横に二等分する線である。また、グリッド線702a〜702dは、印刷範囲の外縁を示す線である。なお、図7の例では、更に、グリッド線702aと702cとの間を等間隔に分割する複数のグリッド線が表示されている。
このように、印刷範囲の内部にグリッド線を付加することで、図7の中央に示す図のように、印刷媒体よりも原稿のサイズが小さい場合に、ユーザは、表示部151に表示された当該グリッド線を目安にしながら、原稿の位置合わせを行うことができる。また、図7の右側に示す図のように、ユーザは、グリッド線701aや702cに、原稿の左端位置あるいは下端位置を合わせるように、位置合わせを行うことができる。
なお、図7の例では、グリッド線を印刷範囲の外縁に対して平行に、または直交して配置する場合について示したが、グリッド線の配置はこれに限定されず、印刷範囲の外縁に対して斜めに配置してもよい。また、グリッド線は直線である必要はなく、曲線であってもよい。また、グリッド線は表示/非表示が切り替えられるように構成してもよい。
<表示部の表示例(4)>
上記表示例(1)〜(3)では、位置合わせ用画像として、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域の頂点位置を示す画像を生成する構成としたが、位置合わせ用画像生成部402において生成される位置合わせ用画像はこれに限定されない。
図8は、位置合わせ用画像として、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域を明示する画像を生成した様子を示している。
このうち、図8(a)は、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域を、直線801により明示した位置合わせ用画像の一例を示している。また、図8(b)は、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域802以外の領域803をマスクし、矩形領域802内にのみ原稿画像が表示されるように位置合わせ用画像を生成した場合を示している。
更に、図8(c)は、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域を、直線801により明示するとともに、印刷媒体上で実際に印刷される領域(余白を除いた領域)を点線804で示した位置合わせ用画像の一例を示している。
このように、本実施形態に係る画像形成装置100の位置合わせ用画像生成部402は、印刷媒体に印刷される範囲である矩形領域を示す画像として、任意の態様の位置合わせ用画像を生成することができる。
<位置合わせ補助処理の流れ>
次に、画像形成装置100による位置合わせ補助処理の流れについて図9乃至図11を用いて説明する。図9は、画像形成装置100による位置合わせ補助処理の流れを示すフローチャートである。また、図10は、図9に示す位置合わせ補助処理に含まれる合成画像生成処理の詳細を示すフローチャートである。更に、図11は、ユーザによるコピー操作と、表示部に表示される表示画面との関係を示す図である。以下、図11を参照しながら、図9及び図10のフローチャートについて説明する。
一定時間、操作が行われていなかったことで、省電力モードに移行していた画像形成装置100に対して、ユーザが復帰操作S1101(図11)を行うと、ステップS901では、表示制御部405が、表示部151に設定画面1111(図11)を表示する。
表示された設定画面1111に対して、ユーザはコピー条件入力部411を介してコピー条件の設定操作を行う(S1102)。ユーザによる設定操作を受けてステップS902では、位置合わせ用画像生成部402及び撮影画像変換部403が、当該コピー条件の設定を受け付ける。
コピー条件の設定操作が完了すると、ユーザは、圧板部110の開操作S1103(図11)を行う。この結果、ステップS903では、撮影制御部401が、圧板部110の閉状態が解除されたと判定し、ステップS904に進む。
ステップS904では、撮影制御部401が動画撮像部328に対して動画像の撮影を指示する。これにより、動画撮像部328では、カメラ部250が動画像を撮影するとともに、ランプ部261、262が点灯し、撮影制御部401では、動画撮像部328において撮影された動画像をフレーム単位で取得する。
ステップS905では、合成画像生成処理をフレーム単位で実行する。具体的には、図10に示すように、ステップS1001において、撮影画像変換部403が、コピー条件に応じた原稿画像を変換する。なお、この時点では、ステップS904において取得された動画像に、原稿画像が含まれていないため、ステップS1001の処理は実行されない。
ステップS1002では、位置合わせ用画像生成部402が、コピー条件に応じて位置合わせ用画像を生成する。更に、ステップS1003では、合成部404が、動画像と位置合わせ用画像とを合成し、合成画像を生成する。その後、ステップS906に進む。
ステップS906では、表示制御部405が合成画像を操作パネル315の表示部151に表示する(図11の位置合わせ補助画面1112参照)。位置合わせ補助画面1112が表示部151に表示されたことを受けて、ユーザは、原稿200をコンタクトガラス面121に載置する(S1104)。
この時点では、圧板部110は開状態にあることから、ステップS907からステップS903に戻り、更に、ステップS904からステップS906の処理を実行する。具体的には、撮影制御部401が、動画撮像部328において撮影された動画像をフレーム単位で取得し、撮影画像変換部403が、取得した動画像に含まれる原稿画像を、コピー条件に応じて変換する。また、位置合わせ用画像生成部402が、コピー条件に応じて位置合わせ用画像を生成し、合成部404が、撮影画像変換部403により原稿画像が変換された動画像と、位置合わせ用画像生成部402により生成された位置合わせ用画像とを合成する。更に、表示制御部405が、生成された合成画像を表示部151に表示する(図11の位置合わせ補助画面1113参照)。
位置合わせ補助画面1113が表示部151に表示されたことを受けて、ユーザは、原稿200の位置合わせ操作(S1105)を行う。なお、ユーザが位置合わせ操作(S1105)を行っている間、画像形成装置100では、ステップS903からステップS907の処理を繰り返す。
その後、位置合わせ操作が終了すると、ユーザは圧板部110を閉状態にする(S1106)。ユーザが圧板部110を閉状態にした後、所定時間(例えば、1秒)が経過すると、ステップS907では、撮影制御部401が、圧板部110を閉じてから所定時間が経過したと判定し、ステップS908に進む。
ステップS908では、表示制御部405が、所定時間経過時の合成画像(撮影終了時の最後のフレーム、すなわち静止画像)を表示部151に表示し(図11の位置合わせ補助画面1114参照)、ステップS903に戻る。
なお、圧板部110を閉じてから所定時間が経過した際の合成画像(静止画像)を表示部151に表示させる構成としたのは、圧板部110を閉じる際の風圧により、原稿200がずれることがあるためである。換言すると、圧板部110を閉じた時点での合成画像(静止画像)を表示させる構成とした場合、実際の原稿200の載置位置と異なる可能性があり、コピーミスを誘発してしまうからである。
ステップS903では、撮影制御部401が、圧板部110の閉状態が解除されているか否かを判定し、解除されていないと判定した場合には、ステップS909に進む。ステップS909では、操作パネル315のコピーボタンが押圧されたか否かを判定する。
ステップS909において、コピーボタンが押圧されていないと判定した場合には、ステップS903に戻る。この間、操作パネル315の表示部151には、ステップS908において表示された合成画像(静止画像)が表示されている(つまり、図11の位置合わせ補助画面1114の表示が継続している)。
一方、ステップS909において、コピーボタンが押圧されたと判定した場合には、ステップS901に戻る。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る画像形成装置100では、
・コンタクトガラス面を撮影する動画撮像部をスキャナ部に内蔵させ、圧板の閉状態が解除されたことをトリガーに、動画撮像部による撮影を開始する構成とした。
・動画撮像部により撮影された動画像に含まれる原稿画像を、コピー条件に応じて変換したうえで、コピー条件に応じた位置合わせ用画像と合成し、合成画像を表示部にリアルタイムに表示する構成とした。
これにより、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、ユーザは、表示部に表示された合成画像を見ながら、原稿の位置合わせ作業を行うことが可能となる。また、表示部に表示された合成画像は、コピー条件が反映された原稿画像と位置合わせ用画像とから構成されているため、コピー条件に則した位置合わせ作業を行うことが可能となる。
この結果、画像形成装置において原稿の位置合わせ作業を容易にすることが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、ユーザが、圧板部110の開操作を行う前にコピー条件を設定する場合の構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ユーザが圧板部110の開操作を行った後に、コピー条件を設定または変更できる構成としてもよい。
以下、本実施形態の詳細について説明する。なお、以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明を行うものとする。
<画像形成装置の位置合わせ補助機能に関する機能構成>
はじめに、本実施形態に係る画像形成装置100の位置合わせ補助機能に関する機能構成について説明する。図12は、本実施形態に係る画像形成装置100の位置合わせ補助機能に関する機能構成を示す図である。図4との相違点は、操作パネル315に、画面切替指示部1201が含まれている点である。
画面切替指示部1201は、設定画面と位置合わせ補助画面とを切り替えるための切替指示を入力する際に用いられる。ユーザは、任意のタイミングで、設定画面と位置合わせ補助画面とを切り替えることができるものとする。
<表示部の表示例(1)>
次に、本実施形態に係る画像形成装置100の表示部151に表示される合成画像の表示例について説明する。
図13は、A4サイズの原稿200に対して、コピー条件として、"拡大率:100%"、"印刷媒体:A4サイズ横"が設定された後、"印刷媒体:A4サイズ縦"に変更された場合の、表示部151の表示例を示す図である。
なお、図13の左側に示す図は、図5の左側に示す図と同じであるため、ここでは説明を省略する。また、図13の中央に示す図は、図5の右側に示す図と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図13の右側に示す図は、位置合わせ作業を行った後に、コピー条件を、"印刷媒体:A4サイズ横"から"印刷媒体:A4サイズ縦"に変更した様子を示している。図13の右側に示すように、印刷媒体が変更されることで、位置合わせ用画像501a〜501dの位置が変更され、原稿画像の一部が印刷媒体に印刷されなくなることが示されている。
これにより、ユーザは、表示部151の合成画像を見ながら、再び、位置合わせを行うことができる。つまり、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と原稿画像の頂点位置とが一致するように、原稿200の位置合わせを行うことができる。
あるいは、原稿200に含まれる情報のうち、印刷出力したくない情報がある場合にあっては、当該印刷したくない情報が、印刷範囲外にあることを確認しながら位置合わせを行うことができる。
いずれにしても、位置合わせ作業中にコピー条件を変更した場合であっても、容易に位置合わせを行うことができる。
<表示部の表示例(2)>
図14(a)は、A4サイズの原稿200に対して、コピー条件として、"拡大率:100%"、"印刷媒体:A4サイズ横"が設定された後、"拡大率:140%"、"印刷媒体:A3サイズ横"に変更された場合の、表示部151の表示例を示す図である。
なお、図14(a)の左側及び中央に示す図は、図13の左側及び中央に示す図と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図14(a)の右側に示す図は、位置合わせ作業を行った後に、コピー条件として、"拡大率:100%"から"拡大率:140%"に変更するとともに、"印刷媒体:A4サイズ横"から"印刷媒体:A3サイズ横"に変更した様子を示している。
図14(a)の右側に示すように、印刷媒体が変更されることで、位置合わせ用画像生成部402では、位置合わせ用画像501a〜501dの位置を変更する。また、拡大率が変更されることで、撮影画像変換部403では、動画像に含まれる原稿画像を拡大する。
これにより、コピー条件変更後も、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と、原稿画像(原稿200を示す画像)の頂点位置とが一致していることを確認することができる。
同様に、図14(b)は、A4サイズの原稿200に対して、コピー条件として、"拡大率:100%"、"印刷媒体:A4サイズ横"が設定された後、"縮小率:70%"、"印刷媒体:A5サイズ横"に変更された場合の、表示部151の表示例を示す図である。
なお、図14(b)の左側及び中央に示す図は、図13の左側及び中央に示す図と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図14(b)の右側に示す図は、位置合わせ作業を行った後に、コピー条件を、"縮小率:100%"から"縮小率:70%"に変更するとともに、"印刷媒体:A4サイズ横"から"印刷媒体:A5サイズ横"に変更した様子を示している。
図14(b)の右側に示すように、印刷媒体が変更されることで、位置合わせ用画像生成部402では、位置合わせ用画像501a〜501dの位置を変更する。また、縮小率が変更されることで、撮影画像変換部403では、動画像に含まれる原稿画像を縮小する。
これにより、コピー条件変更後も、位置合わせ用画像501a〜501dにより示される頂点位置と、原稿画像(原稿200を示す画像)の頂点位置とが一致していることを確認することができる。
<位置合わせ補助処理の流れ>
次に、本実施形態に係る画像形成装置100による位置合わせ補助処理の流れについて図15及び図16を用いて説明する。図15は、画像形成装置100による位置合わせ補助処理の流れを示すフローチャートである。また、図16は、ユーザによるコピー操作と、表示部により表示される表示画面との関係を示す図である。以下、図16を参照しながら、図15のフローチャートについて説明する。
なお、図15のステップS901からステップS905までの処理は、図9のステップS901からステップS905までの処理と同じである。また、ユーザのコピー操作(図16のS1101〜S1104)と表示画面(図16の設定画面1111、位置合わせ補助画面1112、1113)は、図11のS1101〜S1104及び設定画面1111、位置合わせ補助画面1112、1113と同じである。したがって、ここでは、これらの説明を省略する。
ステップS1501では、表示制御部405が設定画面への切替指示を受け付けたか否かを判定する。ユーザが、画面切替指示部1201を介して設定画面への切替指示を入力した場合(図16のS1601)、表示制御部405ではこれを受け付け、ステップS1502に進む。
ステップS1502では、表示制御部405が表示部151に設定画面1611(図16)を表示する。表示部151に設定画面1611が表示されることで、ユーザが、コピー条件の設定操作を行うと(図16のS1602)、ステップS1503では、位置合わせ用画像生成部402及び撮影画像変換部403がこれを受け付ける。
この時点では、圧板部110は開状態にあることから、ステップS907からステップS903に戻り、更に、ステップS904からステップS906の処理を実行する。
具体的には、撮影制御部401が、動画撮像部328において撮影された動画像をフレーム単位で取得し、撮影画像変換部403が、取得した動画像に含まれる原稿画像を、コピー条件に応じて変換する。また、位置合わせ用画像生成部402が、コピー条件に応じて位置合わせ用画像を生成する。なお、このとき撮影画像変換部403及び位置合わせ用画像生成部402において用いられるコピー条件は、ステップS1503において受け付けたコピー条件である。更に、合成部404が、撮影画像変換部403により原稿画像が変換された動画像と、位置合わせ用画像生成部402により生成された位置合わせ用画像とを合成する。
なお、この時点で位置合わせ補助画面への切替指示が入力されていない場合には、設定画面の表示を継続する。
一方、ユーザが、位置合わせ補助画面への切替指示を入力することで(図16のS1603)、表示制御部405が、位置合わせ補助画面の切替指示を受け付けると、ステップS1501からステップS906に進む。
ステップS906では、表示制御部405が、表示部151の表示画面を設定画面から位置合わせ補助画面へと切り替え、合成画像を表示する。図16の位置合わせ補助画面1612は、位置合わせ補助画面への切替指示が入力されたことで、表示部151に表示された表示画面の一例である。
位置合わせ補助画面1612が表示部151に表示されたことを受けて、ユーザは、原稿200の位置合わせ操作(S1105)を行う。なお、ユーザが位置合わせ操作(S1105)を行っている間、画像形成装置100では、ステップS903からステップS907の処理を繰り返す。
その後、位置合わせ操作が終了すると、ユーザは圧板部110を閉状態にする(S1106)。ユーザが圧板部110を閉状態にした後、所定時間(例えば、1秒)が経過すると、ステップS907では、撮影制御部401が、圧板部110を閉じてから所定時間が経過したと判定し、ステップS908に進む。
なお、図15のステップS908からステップS909までの処理は、図9のステップS908からステップS909までの処理と同じである。また、ユーザの操作(図16のS1107)は、図11のS1107と同じである。したがって、ここでは、これらの説明を省略する。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る画像形成装置100では、上記第1の実施形態に係る画像形成装置100に加え、更に、
・画面切替指示部を設け、表示部に表示される表示画面として、設定画面と位置合わせ補助画面とを任意のタイミングで切り替えることができる構成とした。
・設定画面に切り替えられ、ユーザにより変更されたコピー条件は、位置合わせ補助画面に切り替えられた際に反映される構成とした。
これにより、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、位置合わせ作業中にコピー条件を変更した場合であっても、容易に位置合わせを行うことが可能となる。
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、動画像と位置合わせ用画像とを合成して表示する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作パネルを介して入力された文字や記号等を更に合成して表示する構成としてもよい。また、このとき合成する文字や記号等は、印刷出力されるように構成してもよい。
以下、本実施形態の詳細について説明する。なお、以下では、上記第1または第2の実施形態との相違点を中心に説明を行うものとする。
<画像形成装置の位置合わせ補助機能に関する機能構成>
はじめに、本実施形態に係る画像形成装置100の位置合わせ補助機能に関する機能構成について説明する。図17は、本実施形態に係る画像形成装置100の位置合わせ補助機能に関する機能構成を示す図である。図12との相違点は、位置合わせ補助部400に付加画像生成部1701が含まれている点、及び、操作パネル315に文字入力部1702が含まれている点である。
付加画像生成部1701は、文字入力部1702を介してユーザにより入力された文字や記号等を用いて、印刷媒体に付加されるヘッダやフッタ等の不透過な付加画像を生成する。また、表示部151に表示される位置合わせ補助画面に、付加画像を生成するための入力欄を提供する。
文字入力部1702は、付加画像を生成する際に用いられる文字や記号等をユーザが入力する際に用いられる。
<表示部の表示例>
次に、本実施形態に係る画像形成装置100の表示部151に表示される合成画像の表示例について説明する。
図18は、本実施形態に係る画像形成装置100の表示部151に表示される合成画像の表示例を示す図である。図18に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100では、位置合わせ補助画面に切り替えられることで、合成画像に加え、ヘッダ入力欄1810とフッタ入力欄1820とが表示される。
ヘッダ入力欄1810は、タイトル入力欄1811と日付入力欄1812とを含む。文字入力部1702を介して、タイトル入力欄1811に文字や記号等を入力することで、付加画像生成部1701では、付加画像として、ヘッダ位置にタイトル画像を生成する。また、文字入力部1702を介して、日付入力欄1812に文字や記号等を入力することで、付加画像生成部1701では、付加画像として、ヘッダ位置に日付画像を生成する。
フッタ入力欄1820は、日付入力欄1821とページ入力欄1822とタイトル入力欄1823とを含む。文字入力部1702を介して、日付入力欄1821に文字や記号等を入力することで、付加画像生成部1701では、付加画像として、フッタ位置に日付画像を生成する。また、文字入力部1702を介して、ページ入力欄1822に文字や記号等を入力することで、付加画像生成部1701では、付加画像として、フッタ位置にページ画像を生成する。更に、文字入力部1702を介して、タイトル入力欄1823に文字や記号等を入力することで、付加画像生成部1701では、付加画像として、フッタ位置にタイトル画像を生成する。
図18の例では、フッタ入力欄1820のページ入力欄1822に、"1ページ"が入力されている。このため、付加画像生成部1701では、コピー条件に応じた印刷範囲のフッタ位置に、"1ページ"が配された付加画像を生成する。合成部404では、生成した付加画像を位置合わせ用画像及び動画像と合成する。この結果、表示部151には付加画像1830が表示される。
付加画像1830が表示された状態で、ユーザが原稿200の位置合わせ作業を行うと、図18の右側に示すように、原稿画像の所定の位置に付加画像1830が重畳して表示されることとなる。
なお、この状態で圧板部110を閉状態にし、コピーボタンを押圧すると、原稿200にページ番号が付加されたコピー結果を得ることができる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る画像形成装置100では、上記第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置100に加え、更に、
・付加画像生成部及び文字入力部を設け、位置合わせ補助画面を表示させた際に、ヘッダ位置またはフッタ位置に文字や記号等の付加画像を重畳して表示させる構成とした。
・付加画像生成部において生成した付加画像を、印刷出力するように構成した。
これにより、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、付加画像が付加された原稿画像を見ながら位置合わせ作業を行うことが可能となり、付加画像を付加した場合であっても、コピーミスを低減させることが可能となる。
[その他の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、圧板開閉検知部327による検知結果に基づいて動画撮像部328の撮影開始/終了を制御する構成としたが、本発明はこれに限定されない。別途、撮影開始/終了を指示する指示部を設け、ユーザがマニュアル操作により、撮影開始/終了を指示する構成としてもよい。当該指示部を操作することで、ユーザは、任意のタイミングで撮影開始/終了を指示することが可能となる。なお、指示部は、操作パネル315内において、ハードウェアボタンとして形成してもよいし、表示部151にソフトウェアボタン(例えば、動画像撮影用のカメラマークのボタン)として形成してもよい。
また、圧板部110の閉状態が解除され、動画撮像部328の撮影が開始された場合であっても、一定時間、ユーザによる操作がなく、省電力モードに移行した場合にあっては、動画撮像部328の撮影を自動的に終了させる構成としてもよい。同様に、圧板部110の閉状態が解除されている状態で、省電力モードから復帰した場合にあっては、動画撮像部328の撮影を自動的に開始させる構成としてもよい。
更に、画像形成装置100の省電力モードに連動して、動画撮像部328の撮影開始/終了を制御させるか否かは、ユーザの指示に基づいて切り替えられる構成としてもよい。
あるいは、画像形成装置100の省電力モードとは別個にタイマーによる監視を行い、一定時間(例えば、省電力モードへ移行するまでの時間よりも短い時間)、ユーザによる操作がなかった場合に、動画撮像部328の撮影を自動的に終了させる構成としてもよい。なお、この場合、動作撮像部328の撮影を開始させるための構成として、ユーザによるマニュアル操作を受け付ける上記指示部を備えていることが前提となる。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、位置合わせ補助部400として動作するプログラムを記憶装置324に格納する構成としたが、本発明はこれに限定されず、他のメモリに格納されてもよい。また、上記第1乃至第3の実施形態では、位置合わせ補助部400として動作するプログラムをCPU321が実行することで位置合わせ補助機能を実現する構成としたが、本発明はこれに限定されず、専用のハードウェアを用いて実現する構成としてもよい。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、動画撮像部328に動画像撮影用にランプ部261、262を設ける構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、スキャン時に光電読み取りを行うためのランプ部202を、動画像撮影用のランプ部として用いる構成としてもよい。
この場合、ランプ部202は、撮影制御部401より動画像撮影開始の指示が出力されたことをトリガーに点灯し、動画像の撮影が可能な光量でコンタクトガラス面121を照射する。更に、コピーボタンが押圧されたことをトリガーに、印刷出力が可能な光量でコンタクトガラス面121を照射する。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、操作パネル315は、本体部140と一体的に構成されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、操作パネル315は、本体部140に対して着脱可能であってもよい。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、合成画像を操作パネル315の表示部151に表示する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像形成装置100の操作部150と通信可能な外部機器であるタブレット端末等の表示部に表示する構成としてもよい。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 画像形成装置
110 圧板部
111 接触面
120 スキャナ部
121 コンタクトガラス面
130 印刷部
140 本体部
150 操作部
151 表示部
200 原稿
201 白基準板
202 ランプ部
203〜205 反射板
211 第1キャリッジ
212 第2キャリッジ
220 レンズ
230 CCDセンサ
240 スキャナモータ
250 カメラ部
261、262 ランプ部
特開平4−271374号公報

Claims (10)

  1. 載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置であって、
    前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮像部と、
    開閉可能に取り付けられ、閉状態において、前記載置面を覆う圧板部と、
    少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮像部により生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御部と、を有し、
    前記表示制御部は、前記圧板部が閉状態となってから所定時間が経過した後は、該所定時間が経過した時点での前記動画像のフレームを、前記コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、前記表示部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記撮像部は、前記圧板部の閉状態が解除されることで、前記動画像の生成を開始し、前記圧板部が閉状態となってから所定時間が経過した後に、前記動画像の生成を終了することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置であって、
    前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮像部と、
    少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮像部により生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御部と、を有し、
    前記表示制御部は、入力された文字または記号を、前記コピー条件に基づいて特定される範囲の内部の所定の位置に表示するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記表示制御部は、前記コピー条件に含まれる印刷媒体のサイズに基づいて特定される印刷範囲を示す画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記表示制御部は、前記コピー条件に含まれる拡大率または縮小率に応じて、前記撮像部により生成された動画像を変換して前記表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記表示制御部は、更に、前記コピー条件に基づいて特定される範囲の内部の位置を特定するグリッド線を表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置における画像処理方法であって、
    前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮影工程と、
    少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮影工程において生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御工程と、を有し、
    前記表示制御工程は、
    開閉可能に取り付けられ、閉状態において、前記載置面を覆う圧板部が閉状態となってから所定時間が経過した後は、該所定時間が経過した時点での前記動画像のフレームを、前記コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、前記表示部に表示することを特徴とする画像処理方法。
  8. 載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置における画像処理方法であって、
    前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮影工程と、
    少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮影工程において生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御工程と、を有し、
    前記表示制御工程は、入力された文字または記号を、前記コピー条件に基づいて特定される範囲の内部の所定の位置に表示するよう制御することを特徴とする画像処理方法。
  9. 載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置のコンピュータに、
    前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮影工程と、
    少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮影工程において生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御工程と、を実行させるためのプログラムであって、
    前記表示制御工程は、
    開閉可能に取り付けられ、閉状態において、前記載置面を覆う圧板部が閉状態となってから所定時間が経過した後は、該所定時間が経過した時点での前記動画像のフレームを、前記コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、前記表示部に表示することを特徴とするプログラム。
  10. 載置面に載置された原稿をスキャンし、印刷出力するコピー機能を有する画像形成装置のコンピュータに、
    前記載置面を当該画像形成装置の内部から撮影することで、動画像を生成する撮影工程と、
    少なくとも前記載置面に載置された原稿の位置合わせが可能な状態で前記撮影工程において生成された動画像を、コピー条件に基づいて特定される範囲を示す画像とともに、表示部に表示する表示制御工程と、を実行させるためのプログラムであって、
    前記表示制御工程は、入力された文字または記号を、前記コピー条件に基づいて特定される範囲の内部の所定の位置に表示するよう制御することを特徴とするプログラム
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