JP6277411B2 - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents

浴室暖房乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP6277411B2
JP6277411B2 JP2013183827A JP2013183827A JP6277411B2 JP 6277411 B2 JP6277411 B2 JP 6277411B2 JP 2013183827 A JP2013183827 A JP 2013183827A JP 2013183827 A JP2013183827 A JP 2013183827A JP 6277411 B2 JP6277411 B2 JP 6277411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathroom
drying
clothes
clothing
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013183827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014076283A (ja
Inventor
夕貴 西山
夕貴 西山
林 茂樹
茂樹 林
浩行 加納
浩行 加納
泰世 杉本
泰世 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2013183827A priority Critical patent/JP6277411B2/ja
Publication of JP2014076283A publication Critical patent/JP2014076283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6277411B2 publication Critical patent/JP6277411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、主に一般家庭における浴室の暖房、換気、および浴室内もしくは浴室に干した洗濯物の乾燥に使用される浴室暖房乾燥機に関するものである。
従来、この種の浴室暖房乾燥機は、気候、天候等の環境変化に対応し、浴室内空間の大きさ、浴室を形成する材質の違いに影響されることなく衣類の乾燥状態を推定し、適切に乾燥運転を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その浴室暖房乾燥機について図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、浴室暖房乾燥機本体101は浴室102の天井裏面に配置され、浴室102内の空気を強制的に排気する換気用送風機103と浴室102内の空気を循環する循環用送風機104と循環用送風機104によって循環する空気を加熱する加熱手段105とからなり、浴室102内の空気の温度および湿度を検出する浴室内温度・湿度検知手段106と浴室102外の空気の温度および湿度を検知する浴室外温度・湿度検知手段107と浴室内温度・湿度検出手段106および浴室外温度・湿度検知手段107とから得られた温度・湿度データを演算処理する制御部108を備え、浴室102に設置された乾燥対象である衣類109の乾燥速度を推定し、乾燥速度を積分することにより得られる乾燥度から衣類109の乾燥状態を推定している。
特許第4305349号公報
このような従来の浴室暖房乾燥機において、衣類の自動乾燥制御では、浴室内および浴室外の空気の状態から衣類の乾きやすさを判断して衣類の乾燥完了判定をしていたが、衣類重量等の衣類状況の違いによっては乾燥完了判定にばらつきが生じる、という課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、衣類重量等の衣類の状況の違いがあっても乾燥完了判定にばらつきが生じにくくすることができる浴室暖房乾燥機を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は使用者が衣類乾燥運転開始を指示するための操作手段と、浴室内の空気を排出する換気送風手段と、前記浴室内の空気を循環する循環送風手段と、前記浴室内の空気を加熱する加熱手段と、浴室内温度Trおよび浴室内相対湿度Hrを検出する浴室内温湿度検出手段と、前記浴室内温湿度検出手段から検出された温湿度を処理・演算する演算手段と、前記操作手段および前記演算手段により得られた結果より足される運転制御用の信号を受けて前記換気送風手段および前記循環送風手段および前記加熱手段を制御する制御手段と、運転してからの経過時間および測定間隔を計測するタイマーとを備えた浴室暖房乾燥機であって、前記浴室内温湿度検出手段により検出された前記浴室内温度Trおよび前記浴室内相対湿度Hrより、前記演算手段によって一定時間毎に浴室内絶対湿度Xrと浴室内比エンタルピーIrを算出し、前記浴室内比エンタルピーIrから乾燥対象である衣類の衣類近傍絶対湿度Xcを推定し、前記浴室内絶対湿度Xrと前記衣類近傍絶対湿度Xcとの差により浴室内空気乾燥性能Dxを算出し、前記タイマーで計測した経過時間で前記浴室内空気乾燥性能Dxを積分した結果である乾燥性能積分値DPを算出し、α、β、γ、δ、ε、ζをそれぞれ定数として、あらかじめ前記衣類の状況および前記浴室外の温湿度環境を加味した事前検証および解析を実施することで得られた推定式「DF=αt+βTr+γXr+δDP+(DP−ε) 2 +ζ」により衣類乾燥率DFを推定することとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、一定時間毎に浴室内温度および浴室内湿度を検出し、その検出値から導いた空気に対する衣類の乾きやすさの指標である乾燥性能積分値を算出し、前記浴室内温度や前記浴室内湿度や前記乾燥性能積分値や経過時間を、あらかじめ前記浴室外の温度
や湿度や衣類の重量等、衣類乾燥時に起こるあらゆる状態の変化を考慮し、事前検証および解析を実施することで得られた衣類乾燥率を推定する推定式にあてはめ、衣類乾燥率を推定することとなるので、衣類の重量等の状況の違いがあっても乾燥完了判定にばらつきが生じにくくすることができる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の浴室暖房乾燥機を浴室に設置した状態を示す斜視図 同浴室暖房乾燥機の側断面を示す構成図 同浴室暖房乾燥機の主要な動作を示す制御手段のブロック図 同浴室暖房乾燥機の風向板の動作を示す制御手段のブロック図 本発明の実施の形態2の浴室暖房乾燥機の主要な動作を示す制御手段のブロック図 本発明の実施の形態3の浴室暖房乾燥機の主要な動作を示す制御手段のブロック図 従来の浴室暖房乾燥機の断面図
本発明の一態様に係る浴室暖房乾燥機は、使用者が衣類乾燥運転開始を指示するための操作手段と、浴室内の空気を排出する換気送風手段と、前記浴室内の前記空気を循環する循環送風手段と、前記浴室内の前記空気を加熱する加熱手段と、前記浴室内の温度および湿度を検出する浴室内温湿度検出手段と、前記浴室内温湿度検出手段から検出された温湿度を処理・演算する演算手段と、前記操作手段および前記演算手段により得られた結果より足される運転制御用の信号を受けて前記換気送風手段および前記循環送風手段および前記加熱手段を制御する制御手段と、運転してからの経過時間およびデータを検出し演算を実施する測定間隔を計測するタイマーとを備えた本体であって、前記浴室内温湿度検出手段により検出された検出温度および検出湿度より、前記演算手段によって一定時間毎に浴室内絶対湿度と浴室内比エンタルピーを算出し、前記浴室内比エンタルピーから乾燥対象である衣類表面の衣類表面絶対湿度を推定し、前記浴室内絶対湿度と前記衣類表面絶対湿度との差により浴室内空気乾燥性能を算出し、前記タイマーで計測した経過時間で前記浴室内空気乾燥性能を積分した結果である乾燥性能積分値を算出し、前記検出温度と前記検出湿度と前記乾燥性能積分値と前記経過時間を用い、あらかじめ前記衣類の状況および前記浴室外の温湿度環境を加味した事前検証および解析を実施することで得られた推定式より衣類乾燥率を推定する、という構成を有する。これにより、一定時間毎に浴室内温度および浴室内湿度を検出し、その検出値から導いた空気に対する衣類の乾きやすさの指標である乾燥性能積分値を算出し、前記浴室内温度や前記浴室内湿度や前記乾燥性能積分値や経過時間を、あらかじめ前記浴室外の温度や湿度や衣類の重量等、衣類乾燥時に起こるあらゆる状態の変化を考慮し、事前検証および解析を実施することで得られた衣類乾燥率を推定する推定式にあてはめ、衣類乾燥率を推定することとなるので、衣類の重量等の状況の違いがあっても乾燥完了判定にばらつきが生じにくくすることができる、という効果を奏する。
また、前記循環送風手段にて前記浴室内を循環する前記空気の向きを調整する風向板と、前記風向板を制御する風向制御手段とを備える、という構成にしてもよい。これにより、効率的に衣類に風を当てることとなるので、衣類の乾燥を促進することができる、という効果を奏する。
また、前記風向板を周期的な動作となるよう制御し、その周期を前記衣類乾燥率を推定する周期と同等とする、という構成にしてもよい。これにより、衣類乾燥率を推定する際の風向がほぼ一律となるので、推定値のばらつきを小さくすることができる、という効果を奏する。
また、前記風向板が、事前に定められた風向になった場合に前記衣類乾燥率を推定する、という構成にしてもよい。これにより、衣類乾燥率を推定する際の風向が一意となるので、推定値のばらつきを更に小さくすることができる、という効果を奏する。
また、前記衣類乾燥率とあらかじめ定められた目標乾燥率とを一定時間毎に比較し、前記衣類乾燥率が前記目標乾燥率以上と判断した場合、前記衣類乾燥運転を停止する、という構成にしてもよい。これにより、衣類が適切に乾燥した状態で衣類乾燥運転を停止することとなるので、衣類が未乾燥および過乾燥状態になるのを防ぎ、適切な乾燥運転を行い、必要以上にランニングコストがかかることを防ぐことができる、という効果を奏する。
また、前記衣類乾燥率と前記目標乾燥率とを一定時間毎に比較し、前記衣類乾燥率が前記目標乾燥率以上と判断した場合、あらかじめ定められた時間で延長運転をした後、前記衣類乾燥運転を停止する、という構成にしてもよい。これにより、衣類が完全に乾燥した状態で衣類乾燥運転を停止することとなるので、ランニングコストは必要以上にかかることになるが、衣類は過乾燥状態になり、乾燥の程度としては良化させることができる、という効果を奏する。
また、前記延長運転の時間を使用者が変更することが可能である、という構成にしてもよい。これにより、使用者が延長時間の調整をすることとなるので、使用環境および使用者の好みなどに合わせて運転時間や運転終了時の衣類の乾燥程度を調整することができる、という効果を奏する。
また、前記衣類乾燥運転を停止した場合に、前記使用者に衣類乾燥運転終了を報知する、という構成にしてもよい。これにより、衣類乾燥運転を停止した場合、使用者に衣類乾燥運転終了を報知することとなるので、衣類乾燥終了後に浴室内に衣類を放置することを防ぐことができる、という効果を奏する。
また、一定時間毎に前記衣類乾燥率を算出し、前記使用者に現在の乾燥程度を報知する、という構成にしてもよい。これにより、一定時間毎に使用者に現在の衣類乾燥率を報知することとなるので、使用者が衣類に直接触れなくとも、簡単に衣類の乾燥状態を確かめることができる、という効果を奏する。
また、前記衣類乾燥運転が終了するまでの残時間を算出し、前記使用者に前記残時間を報知する、という構成にしてもよい。これにより、一定時間毎に使用者に衣類乾燥運転終了までに必要な残時間を報知することとなるので、使用者は乾燥運転の終了予定時間を認識することができるとともに、使い勝手を向上することができる、という効果を奏する。
また、前記換気送風手段、前記循環送風手段、および前記加熱手段を制御し、短時間で前記衣類を乾燥させる短時間型衣類乾燥運転と、前記加熱手段からの出力を小さくするように制御し、短時間型衣類乾燥運転よりも時間はかかるが、使用するエネルギーを抑えることでランニングコストを抑える運転を行う省エネ型衣類乾燥運転とを選択可能なスイッチを設けた、という構成にしてもよい。これにより、使用者が好みや必要に応じて短時間型衣類乾燥運転と省エネ型乾燥運転のいずれかを選択することとなるので、使用者が好みや必要に応じて、衣類の乾燥にかかる時間とランニングコストを選択する幅を広げることができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、浴室1は浴槽2と、浴槽2と壁などで分断されていない空間である洗い場空間3とを備え、天井面4には点検口5および開口部6があり、図2に示す浴室1の天井裏空間7に浴室暖房乾燥機を形成する本体8を設け、開口部6を介して浴室1に連通している。
なお、図1に示す点検口5は洗い場空間3の直上、開口部6は浴槽2の直上に位置している。
また、図2に示すように浴室暖房乾燥機は、浴室1の天井面4にパネル9が設置され、パネル9は吸込口10と吹出口11を備え、浴室暖房乾燥機の本体8は、吸込口10の近傍に浴室1の空気を吸込口10から取り入れた空気を加熱する空気加熱手段としての温水を用いた熱交換器12と、熱交換器12に対して下流側に空気を循環させる循環送風手段としての循環ファンモータ13とを備えており、循環ファンモータ13が駆動することにより、吸込口10から取り入れた空気は熱交換器12により加熱され温風となる。前記温風は、循環ファンモータ13により浴室1に空気を送風する吹出口11までを繋ぐ通風路14を通過し吹出口11に到達する。
さらに、前記温風は、吹出口11から送風された風向を変化させる風向制御手段としての風向板15と、前記風向板15を稼動させる手段としてのモータ好ましくはステッピングモータ(図示せず)により、浴室1の任意の方向へ送風することができる。
なお、循環ファンモータ13として、ファンは例えばシロッコファンを用い、モータはDCを用いている。
なお、本実施の形態1において、浴室暖房乾燥機の本体8に浴室1をサウナ空間とすることができる加湿手段を設けても良い。
なお、本実施の形態1では空気加熱手段として温水を用いた熱交換器12を用いたが、熱交換器12に換えてPTCヒータ、ハロゲンヒータ、シーズヒータ等他の電気式ヒータでもよい。
そして、前記浴室暖房乾燥機は、本体8の点検口5側の外部に浴室1の空気を屋外に排出する換気手段としての換気ファンモータ16を備えた換気部17をねじ止めさせて設け、換気部17と本体8を連通し連通する開口形状(開口面積に相当)を調節するダンパ18を備え、浴室1の換気を行うことができる。
なお、ダンパ18なし、本体8内部に換気手段を備えた浴室暖房乾燥機、または外部換気装置と浴室暖房乾燥機とをダクト配管を介して連通する構成でも良い。
また、前記浴室暖房乾燥機は、運転の制御および演算を行なう制御手段としての電装基板19と、電装基板19に接続され、運転開始からの経過時間を計測するタイマー20と、前記浴室暖房乾燥機を脱衣室21内から操作し運転状態を表示する操作手段としての脱衣室リモコン22とを備え、脱衣室リモコン22からの操作により、浴室暖房乾燥機の運転を行うことができる。
また、前記浴室暖房乾燥機は、浴室内温湿度検知手段としての浴室内温湿度センサ23を備えており、浴室内温湿度センサ23より検出された値を、演算手段24により演算し、空気の乾燥性能を算出している。
なお、浴室内温湿度センサ23は本体8の内部に、演算手段24は電装基板19の内部
に設けられていてもよい。
また、パネル9の直下に物干しバー25が設置され、物干しバー25に乾燥対象衣類26が設置されている。
上記構成において、主要な動作を図3を用いて説明する。脱衣室リモコン22を操作することにより衣類乾燥運転を開始すると、STEP1で浴室内温湿度センサ23により浴室内温度Trと浴室内相対湿度Hrが検出される。STEP2により、測定間隔ta(例えば、1分間程度)が経過していると判断されると、STEP3に移行する。測定間隔taが経過していない場合は、検知間隔to(例えば、1秒間程度)で浴室内温度Trと浴室内相対湿度Hrの検知を繰り返す。STEP3で浴室内温度Trおよび浴室内相対湿度Hrを用いて、演算手段24により浴室内絶対湿度Xrが算出される。
そして、STEP4にて乾燥性能Dxを算出するが、ここで算出方法に関して詳しく説明する。浴室内温度Trおよび浴室内相対湿度Hrを用いて、浴室内比エンタルピーIrが算出できる。浴室内比エンタルピーIrは空気の持っている熱量と考えることができ、浴室内の空気が一様だとすると、浴室内比エンタルピーIrと衣類近傍比エンタルピーIcは等しいと考えられる。ここで衣類近傍相対湿度Hcについて考えると、衣類乾燥運転中、乾燥対象衣類26内部の水分は空気中に発散し続けているため、衣類近傍相対湿度Hcは100%であると考えられ、浴室内比エンタルピーIrと衣類近傍比エンタルピーIcと衣類近傍相対湿度Hcの関係より、衣類近傍絶対湿度Xcが推定される。これらの手順によって、乾燥性能Dxは(式1)のように算出できる。
Dx=(Xc−Xr) ・・・(式1)
ここで、浴室内温度Trと浴室内相対湿度Hrが検出されてから、乾燥性能Dxを算出するまでにいくつかの演算が必要であるが、浴室内温度Trと浴室内相対湿度Hrから乾燥性能Dxを直接算出できるような演算式を用いてもよい。
次にSTEP5にて乾燥性能Dxを経過時間tで積分した、乾燥性能積分値DPを(式2)より算出する。
DP=∫Dxt ・・・(式2)
そして、STEP6であらかじめ乾燥対象衣類26の状況および浴室1外の温湿度環境を加味した事前検証および解析を実施することで得られた推定式(式3)より衣類乾燥率DFを算出する。ここで、(式3)における、α、β、γ、δ、ε、ζはそれぞれ定数である。これにより、衣類の重量等の状況の違いがあっても乾燥完了判定にばらつきが生じにくくすることができる。
DF=αt+βTr+γXr+δDP+(DP−ε)2+ζ ・・・(式
3)
また、循環送風手段としての循環ファンモータ13にて浴室1内を循環する前記空気の向きを調整する例えばABS製の風向板15と、風向板15を制御する電装基板19としての風向制御手段27とを備える。
そして、風向板15を周期的な動作となるよう制御し、その周期を前記衣類乾燥率すなわち衣類乾燥率DFを推定する周期と同等とする、という方法を取ってもよい。
ここで、図4を用いて、風向板の動作を説明する。図4に示すように、風向板15は初期位置LS(例えば、乾燥対象衣類26の中央付近に前記空気が当たる位置)へ移動した後、特定の位置L1(例えば、乾燥対象衣類26の片方の端部付近に前記空気が当たる位
置)に移動し、さらに別の位置L2(例えば、乾燥対象衣類26のもう一方の端部付近に前記空気が当たる位置)に移動し、その後、再びLSに戻り、同様の動作を繰り返すことにより、風向板15は周期的に乾燥対象衣類26の全体に前記空気が行き渡るように動作することとなる。この周期を衣類乾燥率DFを推定する周期taとする。
これにより、衣類乾燥率DFを推定する際の風向板15の位置が毎回ほぼ同じになるため、推定値のばらつきを小さくすることができる。
再び、図3を用いて、主要な動作の説明を行う。STEP6で衣類乾燥率DFを算出した後、STEP7で衣類乾燥率DFと目標乾燥率TDFとを比較し、衣類乾燥率DFが目標乾燥率TDF(例えば、100%)以上と判断した場合、衣類乾燥運転を停止する。
これにより、乾燥対象衣類26が適切に乾燥した状態で衣類乾燥運転を停止することとなるので、乾燥対象衣類26が未乾燥および過乾燥状態になるのを防ぎ、適切な乾燥運転を行い、必要以上にランニングコストがかかることを防ぐことができる。
また、衣類乾燥運転を停止した場合に、使用者に衣類乾燥運転終了を報知する、という構成にする。
報知の方法としては、音声で報知する方法や、脱衣室リモコン22で運転終了のランプ(図示せず)を点灯させるもしくは運転中に点灯していたランプを消灯するという方法などがある。
これにより、衣類乾燥運転が停止した場合、使用者に衣類乾燥運転終了を報知することとなるので、衣類乾燥終了後に浴室内に衣類を放置することを防ぐことができる。
また、一定時間(例えば、1分間程度)毎に衣類乾燥率DFを算出し、使用者に現状の乾燥程度を報知する、という構成にする。報知の方法としては音声で報知する方法や、脱衣室リモコンに乾燥の程度を表示する方法などがある。
これにより、一定時間毎に使用者に現在の衣類乾燥率を報知することとなるので、使用者が衣類に直接触れなくとも、簡単に衣類の乾燥状態を確かめることができる。
また、衣類乾燥運転が終了するまでの残時間を算出し、使用者に残時間を報知する、という構成にする。報知の方法としては音声で報知する方法や、脱衣室リモコンに表示する方法などがある。
これにより、使用者に衣類乾燥運転終了までに必要な残時間を報知することとなるので、使用者は乾燥運転の終了予定時間を認識することができるとともに、使い勝手を向上することができる。
また、換気ファンモータ16、循環ファンモータ13、および熱交換器12を制御する短時間型衣類乾燥運転(例えば、1、2時間程度)と、熱交換器12の出力を小さくし時間をかけて衣類乾燥運転を行う省エネ型衣類乾燥運転とを選択可能なスイッチ(図示せず)を設ける、という構成にする。
また、スイッチは脱衣室リモコン22に設ける。
これにより、使用者が好みや必要に応じて短時間型衣類乾燥運転と省エネ型乾燥運転のいずれかを選択することとなるので、使用者が好みや必要に応じて、乾燥対象衣類26の
乾燥にかかる時間とランニングコストを選択する幅を広げることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1と同じ構成の箇所は同じ符号を付与し、詳細な説明は省略する。
実施の形態1と異なるところは、衣類乾燥率DFと目標乾燥率TDFとを一定時間(例えば、1分間程度)毎に比較し、衣類乾燥率DFが目標乾燥率TDF(例えば、100%)以上と判断した場合、衣類乾燥運転を停止するというのを、衣類乾燥率DFが目標乾燥率TDF以上と判断しても運転を停止せず、あらかじめ定められた時間、延長運転を実施した後、衣類乾燥運転を停止する、という構成にしたものである。
図5に示すように、STEP1から8に従って衣類乾燥率DFが標乾燥率TDF以上と判断した後、延長運転を開始し、その後、延長時間te(例えば、15〜30分程度)が経過したら運転を停止する。
これにより、衣類が完全に乾燥した状態で衣類乾燥運転を停止することとなるので、ランニングコストが余剰にかかることにはなるが、衣類は過乾燥状態になり、乾燥の程度としては良化させることができる。
また、延長時間teを使用者が変更することが可能にする構成にする。
これにより、使用者が延長時間の調整をすることとなるので、使用環境および使用者の好みなどに合わせて運転時間や運転終了時の衣類の乾燥程度を調整することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1、2と同じ構成の箇所は同じ符号を付与し、詳細な説明は省略する。
実施の形態1、2と異なるところは、風向板15を周期的な動作となるよう制御し、その周期を前記衣類乾燥率すなわち衣類乾燥率DFを推定する周期と同等とするというのを、風向板15が、事前に定められた風向板の位置になった場合に衣類乾燥率DFを推定する、という構成にしたものである。
図3においては、測定時間ta毎に衣類乾燥率DFを推定しているが、図5においては風向板15の位置がある特定の位置LTになった場合に衣類乾燥率DFを推定する。
これにより、衣類乾燥率DFを推定する際の風向が一意に定まるため、さらに推定値のばらつきを小さくすることが可能となる。
本発明にかかる浴室暖房乾燥機は、衣類重量等の衣類の状況の違いがあっても乾燥完了判定にばらつきが生じにくくすることを可能とするものであるので、浴室のみでなく、浴室以外の乾燥室などを利用して衣類の乾燥を行う乾燥機等として有用である。
1 浴室
2 浴槽
3 洗い場空間
4 天井面
5 点検口
6 開口部
7 天井裏空間
8 本体
9 パネル
10 吸込口
11 吹出口
12 熱交換器
13 循環ファンモータ
14 通風路
15 風向板
16 換気ファンモータ
17 換気部
18 ダンパ
19 電装基板
20 タイマー
21 脱衣室
22 脱衣室リモコン
23 浴室内温湿度センサ
24 演算手段
25 物干しバー
26 乾燥対象衣類
27 風向制御手段

Claims (11)

  1. 使用者が衣類乾燥運転開始を指示するための操作手段と、
    浴室内の空気を排出する換気送風手段と、
    前記浴室内の空気を循環する循環送風手段と、
    前記浴室内の空気を加熱する加熱手段と
    内温Trおよび浴室内相対湿度Hrを検出する浴室内温湿度検出手段と、
    前記浴室内温湿度検出手段から検出された温湿度を処理・演算する演算手段と、
    前記操作手段および前記演算手段により得られた結果より足される運転制御用の信号を受けて前記換気送風手段および前記循環送風手段および前記加熱手段を制御する制御手段と、
    運転してからの経過時間および測定間隔を計測するタイマーとを備えた浴室暖房乾燥機であって、
    前記浴室内温湿度検出手段により検出された前記浴室内温度Trおよび前記浴室内相対湿度Hrより、前記演算手段によって一定時間毎に浴室内絶対湿度Xrと浴室内比エンタルピーIrを算出し、
    前記浴室内比エンタルピーIrから乾燥対象である衣類の衣類近傍絶対湿度Xcを推定し、
    前記浴室内絶対湿度Xrと前記衣類近傍絶対湿度Xcとの差により浴室内空気乾燥性能Dxを算出し、
    前記タイマーで計測した経過時間で前記浴室内空気乾燥性能Dxを積分した結果である乾燥性能積分値DPを算出し、
    α、β、γ、δ、ε、ζをそれぞれ定数として、あらかじめ前記衣類の状況および前記浴室外の温湿度環境を加味した事前検証および解析を実施することで得られた推定式「DF=αt+βTr+γXr+δDP+(DP−ε) 2 +ζ」により衣類乾燥率DFを推定することを特徴とする浴室暖房乾燥機。
  2. 前記循環送風手段にて前記浴室内を循環する前記空気の向きを調整する風向板と、
    前記風向板を制御する風向制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
  3. 前記風向板を周期的な動作となるよう制御し、その周期を前記衣類乾燥率を推定する周期と同等とすることを特徴とする請求項2に記載の浴室暖房乾燥機。
  4. 前記風向板が、事前に定められた風向になった場合に前記衣類乾燥率を推定することを特徴とする請求項2に記載の浴室暖房乾燥機。
  5. 前記衣類乾燥率とあらかじめ定められた目標乾燥率とを一定時間毎に比較し、前記衣類乾燥率が前記目標乾燥率以上と判断した場合、前記衣類乾燥運転を停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浴室暖房乾燥機。
  6. 前記衣類乾燥率と前記目標乾燥率とを一定時間毎に比較し、前記衣類乾燥率が前記目標乾燥率以上と判断した場合、あらかじめ定められた時間で延長運転をした後、前記衣類乾燥運転を停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浴室暖房乾燥機。
  7. 前記延長運転の時間を使用者が変更することが可能であることを特徴とする請求項6に記載の浴室暖房乾燥機。
  8. 前記衣類乾燥運転を停止した場合に、前記使用者に前記衣類乾燥運転終了を報知することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の浴室暖房乾燥機。
  9. 一定時間毎に前記衣類乾燥率を算出し、前記使用者に現状の乾燥程度を報知することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の浴室暖房乾燥機。
  10. 前記衣類乾燥運転が終了するまでの残時間を算出し、前記使用者に前記残時間を報知することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の浴室暖房乾燥機。
  11. 前記換気送風手段、前記循環送風手段、および前記加熱手段を制御する短時間型衣類乾燥運転と、前記加熱手段の出力を小さくし衣類乾燥運転を行う省エネ型衣類乾燥運転とを選択可能なスイッチを設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の浴室暖房乾燥機。
JP2013183827A 2012-09-24 2013-09-05 浴室暖房乾燥機 Active JP6277411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183827A JP6277411B2 (ja) 2012-09-24 2013-09-05 浴室暖房乾燥機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209224 2012-09-24
JP2012209224 2012-09-24
JP2013183827A JP6277411B2 (ja) 2012-09-24 2013-09-05 浴室暖房乾燥機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014076283A JP2014076283A (ja) 2014-05-01
JP6277411B2 true JP6277411B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=50782125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013183827A Active JP6277411B2 (ja) 2012-09-24 2013-09-05 浴室暖房乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6277411B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05154297A (ja) * 1991-12-03 1993-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衣類乾燥機の制御装置
JP4305349B2 (ja) * 2004-09-28 2009-07-29 パナソニック株式会社 浴室換気乾燥機
JP4710313B2 (ja) * 2004-12-01 2011-06-29 パナソニック株式会社 除湿装置
JP5256794B2 (ja) * 2008-03-13 2013-08-07 パナソニック株式会社 衣類乾燥の制御方法および衣類乾燥機
JP2009247469A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Panasonic Corp 除湿装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014076283A (ja) 2014-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256794B2 (ja) 衣類乾燥の制御方法および衣類乾燥機
JP6089202B2 (ja) 除湿機
JP2008167889A (ja) 衣類乾燥機
KR20110080620A (ko) 건조기 및 그 제어방법
JP2008061733A (ja) 衣類乾燥システム
KR20110016361A (ko) 건조기 및 그 제어방법
CN105402883B (zh) 浴室换气干燥机和使用浴室换气干燥机的干燥方法
JP2007050155A (ja) 浴室乾燥機
JP4305349B2 (ja) 浴室換気乾燥機
JP6056007B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP7050457B2 (ja) 浴室空調装置
JP2007181585A (ja) 除湿機
JP2019032140A (ja) 空調システム
JP6277411B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP2013061106A (ja) 浴室暖房乾燥機
JP5486365B2 (ja) 浴室乾燥機
JP2013057473A (ja) 浴室暖房乾燥機
JP2005037110A (ja) 浴室換気システム
JP6060374B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP5697555B2 (ja) 暖房乾燥機
JP7290542B2 (ja) 浴室空調システム
JP7303973B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP5753368B2 (ja) 暖房乾燥機
JP2012163293A (ja) 浴室暖房乾燥機
JP2009213815A (ja) 除湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150312

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160519

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6277411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151