JP6276091B2 - 3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置 - Google Patents

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本発明は、ステージ上に粉末試料を薄く敷いた層を一層ずつ重ねて造形する3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置に関する。
近年、粉末試料を薄く敷いた層を一層ずつ重ねて造形する3次元積層造形技術が脚光を浴びており、粉末試料の材料や造形手法の違いにより多くの種類の3次元積層造形技術が開発されている。
従来の3次元積層造形装置の造形方法としては、例えば粉末試料を粉末台であるステージの上面に一層毎に敷き詰める。次に、ステージ上に敷き詰められた粉末試料に対し、造形物の一断面に相当する二次元構造部だけを電子ビームやレーザからなる溶融機構で溶融する。そして、そのような粉末試料の層を一層ずつ高さ方向(Z方向)に積み重ねることにより造形物を形成している。
また、3次元積層造形装置で形成された造形物の周囲には、凝固しなかった又は軽く凝固したが造形物を構築しない粉末試料(以下、「不要粉末」という。)が付着している。そのため、従来では、3次元積層造形装置で造形物を形成した後に、エアーを吹き付けることで不要粉末を除去する、いわゆるブラスト処理を行うブラスト装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
次に、従来のブラスト装置の一例について、図8を参照して説明する。
図8は、従来のブラスト装置を示す概略断面図である。
図8に示すように、従来のブラスト装置300は、処理を行う処理室302と、載置板303と、ガス噴出部304と、接続チューブ305と、混合機306と、ガス導入部307と、回収ホッパー308と、分級部309とを有している。処理室302は、中空の箱状に形成されている。また、処理室302には、排気を行う排気ダクト311と、集塵機312が設けられている。さらに、処理室302には、使用者が手に嵌めるグローブ310が設けられている。そして、処理室302内には、載置板303と、ガス噴出部304と、混合機306と、回収ホッパー308と、分級部309が配置されている。
載置板303は、複数の孔を有するメッシュ状の平板として形成されている。この載置板303には、3次元積層造形装置によって形成された造形物P1が載置される。載置板303の下方には、ふるい等からなる分級部309と、分級された粉末(以下、「回収粉末」という。)M3を回収する回収ホッパー308が配置されている。そして、回収ホッパー308で回収された回収粉末M3は、混合機306に送られる。
混合機306には、窒素ガス(N)等からなる不活性ガスがガス導入部307を介して導入される。そして、混合機306は、回収粉末M3と不活性ガスを混合し、接続チューブ305を介してガス噴出部304へ送る。ガス噴出部304からは、回収粉末M3と不活性ガスが混合された混合ガスが噴射される。そして、使用者がグローブ310を装着した状態で、造形物P1を掴みガス噴出部304から噴射される混合ガスを造形物P1に吹き付けることで、造形物P1から不要粉末M2を除去する。
特開2002−347126号公報
しかしながら、図8に示すような従来のブラスト装置では、3次元積層造形装置から造形物を搬送するためには、3次元積層造形装置の造形室内で造形物及び粉末試料を収容する造形枠のピットから造形物を取り出す必要がある。そのため、3次元積層造形装置の造形室内がピットから押し出された不要粉末で汚れる、という問題を有していた。
さらに、図8に示す従来のブラスト装置300は、使用者の手で造形物を掴み、混合ガスを吹き付けている。そのため、大きな造形物や、金属粉末等の比較的重量の重い粉末材料を用いた造形物の場合、造形物を手で把持し、造形物の表面全体に混合ガスを吹き付けることが困難なものとなっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、3次元積層造形装置の造形室が汚れることなく、造形物の表面全体に混合ガスを容易に吹き付けることができる3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置は、中空の処理室と、装着ユニットと、ガス噴出部と、粉末回収ユニットと、を備えている。装着ユニットは、処理室の内部に配置されて、3次元積層造形装置により形成された造形物を収容する造形ボックスが着脱可能に装着される。ガス噴出部は、装着ユニットに装着された造形ボックスから押し出された造形物に混合ガスを吹き付ける。粉末回収ユニットは、ガス噴出部により造形物から剥離した不要粉末を回収する。そして、装着ユニットは、造形ボックスに収容された造形物を造形ボックスの開口から押し出す押出機構と、を備えている。ガス噴出部から噴出される混合ガスは、粉末回収ユニットで回収された回収粉末とガスを混合したものである。
本発明の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置によれば、3次元積層造形装置の造形室が汚れることなく、造形物の表面全体に混合ガスを容易に吹き付けることができる。
本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置に造形ボックスを装着した状態を模式的に示す概略断面図である。 本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置に造形ボックスを装着した状態を模式的に示す概略断面図である。 本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置に造形ボックスを装着する状態を模式的に示す概略断面である。 本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置のブラスト処理動作について示す説明図である。 本発明の実施の形態例にかかるブラスト装置のブラスト処理動作について示す説明図である。 従来のブラスト装置を示す概略断面図である。
以下、本発明の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置(以下、単に「ブラスト装置」と称す)の実施の形態例について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、説明は以下の順序で行うが、本発明は、必ずしも以下の形態に限定されるものではない。
<実施の形態例>
1.ブラスト装置の構成
2.ブラスト装置の動作
1.ブラスト装置の構成
まず、本発明のブラスト装置の実施の形態例について図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図2は、本例のブラスト装置を模式的に示す概略断面図である。図3及び図4は、3次元積層造形装置を構成する造形ボックスを装着した状態を示す概略断面図である。
図1及び図2に示すブラスト装置1は、3次元積層造形装置により造形された造形物から不要粉末を除去する装置である。3次元積層造形装置としては、粉末試料の一例として、例えば、チタン、アルミニウム、鉄等の金属粉末に溶融機構の一例として、例えば、電子ビームを照射して金属粉末を溶融させ、この金属粉末が凝固した層を積み重ねて立体物を造形する
ブラスト装置1は、中空の処理室2と、装着ユニット10と、粉末回収ユニット100と、ガス噴出部104を有している。なお、図1において、鉛直方向をZ方向として、なお、図1において、鉛直方向をZ方向とし、Z方向に垂直な第1の方向をX方向、Z方向及びX方向に垂直な第2の方向をY方向とする。
処理室2は、中空の箱状に形成されている。この処理室2の鉛直方向の上部には、ブラスト処理時における処理室2内の空気を排気する排気ダクト110と、集塵機120が設けられている。集塵機120は、排気ダクト110に接続されており、排気ダクト110を通過する空気に混入する粉末を集塵する。
また、処理室2のX方向の一側の側壁は、開口部2aが設けられている。開口部2aには、扉51が開閉可能に取り付けられている。扉51には、ストッパ52が設けられている。図3に示すように、ストッパ52は、後述する装着ユニット10に装着された造形ボックス3及び造形ボックス3の外フランジ部16を覆う保護カバー70に当接する。そして、ストッパ52は、造形ボックス3における鉛直方向の上方への移動を規制する。
装着ユニット10は、処理室2内における開口部2a側であるX方向の一側に配置され、粉末回収ユニット100は、処理室2内における装着ユニット10とは反対側のX方向の他側に配置されている。
図3及び図4に示すように、装着ユニット10は、造形物P1及び不要粉末M2を収容する造形ボックス3が装着される。また、装着ユニット10は、土台7と、土台7に支持されたボックス支持体6と、2つのステージ昇降機構5A,5Bと、ボックス回転機構9と、ステージ支持体11とを有している。土台7は、処理室2の鉛直方向の下部に配置されている。土台7は、ボックス支持体6、2つのステージ昇降機構5A,5B、ボックス回転機構9及びステージ支持体11を支える台である。土台7には、中央部に、鉛直方向の上部が開口し、後述するステージ支持体11の底部11aの外径よりも大きな径の凹部7aが形成されている。土台7の鉛直方向の上部には、ボックス支持体6が載置されている。また、2つのステージ昇降機構5A,5Bにより本発明の押出機構の一具体例を示し、ボックス回転機構9が本発明の回転機構の一具体例を示す。
図1及び図2に示すように、ボックス支持体6は、Y方向に沿って互いに対向する第1側壁6a及び第2側壁6bと、第1側壁6a及び第2側壁6bを接続する第3側壁6cと、を有している。第3側壁6cは、第1側壁6a及び第2側壁6bのX方向の他端から略垂直に連続し、処理室2の開口部2aとX方向に沿って対向する。すなわち、ボックス支持体6は、X方向の一側が開放された断面がコ字状の部材で構成されている。
また、ボックス支持体6における第1側壁6a、第2側壁6b及び第3側壁6cの鉛直方向の上端には、ボックス支持部13が設けられている。図3及び図4に示すように、ボックス支持部13は、造形ボックス3の外フランジ部16を水平方向に沿って回転可能に支持する。ボックス支持部13は、造形ボックス3をX方向に沿って受け入れるために、X方向における一側の一部が切り欠かれている。
また、ボックス支持部13としては、分離可能な少なくとも2つの部材から構成し、造形ボックス3を装着した後に、連結して造形ボックス3の水平方向の周囲を連続して覆うようにしてもよい。
第1側壁6aには、第1ステージ昇降機構5Aが設けられており、第2側壁6bには、第2ステージ昇降機構5Bが設けられている。第1ステージ昇降機構5Aは、第1ガイド部材26Aと、第1ボールねじ36Aと、第1駆動部35Aと、後述するステージ支持体11に設けられた第1スライド部材27Aとを有している。
第1ガイド部材26Aは、第1側壁6aにおいて鉛直方向の略平行に延びている。第1駆動部35Aは、第1側壁6aの鉛直方向の下端部に固定されている。第1ボールねじ36Aは、第1駆動部35Aに回転可能に支持されている。そして、第1ボールねじ36Aは、第1駆動部35Aの駆動力を受けて正回転又は逆回転する。
第2ステージ昇降機構5Bは、第2ガイド部材26Bと、第2ボールねじ36Bと、第2駆動部35Bと、後述するステージ支持体11に設けられた第2スライド部材27Bとを有している。第2ガイド部材26Bは、第2側壁6bにおいて鉛直方向の略平行に延びている。第2駆動部35Bは、第2側壁6bの鉛直方向の下端部に固定されている。第2ボールねじ36Bは、第2駆動部35Bに回転可能に支持されている。そして、第2ボールねじ36Bは、第2駆動部35Bの駆動力を受けて正回転又は逆回転する。
ステージ支持体11は、ボックス支持体6における第1側壁6aと第2側壁6bの間に配置されている。ステージ支持体11は、水平方向と平行な面を有する板状の底部11aと、底部11aのY方向に対向する辺においてZ方向に立設された一対の側壁部11bとで構成され、上方が開放された断面がコ字状の部材で構成されている。
一対の側壁部11bにおけるY方向の一側の側壁部11bには、第1スライド部材27Aが設けられており、Y方向の他側の側壁部11bには、第2スライド部材27Bが設けられている。第1スライド部材27Aは、第1ボールねじ26Aと係合し、かつ第1ガイド部材26Aに鉛直方向に沿って摺動可能に支持されている。また、第2スライド部材27Bは、第2ボールねじ26Bと係合し、かつ第2スライド部材27Bに鉛直方向に沿って摺動可能に支持されている。
第1ステージ昇降機構5Aの第1駆動部35A及び第2ステージ昇降機構5Bの第2駆動部35Bが駆動すると、第1ボールねじ36A及び第2ボールねじ36Bが回転駆動する。そして、第1ボールねじ36Aに係合する第1スライド部材27A及び、第2ボールねじ36Bに係合する第2スライド部材27Bが、第1ガイド部材26A及び第2ガイド部材26Bに案内されて、鉛直方向に移動する。これにり、第1スライド部材27A及び第2スライド部材27Bが固定された、ステージ支持体11も鉛直方向に移動する。
本実施形態では、第1ステージ昇降機構5A及び第2ステージ昇降機構5Bとして、ボールねじ36A,36Bを用いたボールねじ機構を採用した。しかしながら、本発明に係るステージ移動機構としては、例えば、送りねじ機構、ラックアンドピニオン機構、ベルト機構、直動モータを用いた機構など種々の機構を採用することができる。
底部11aにおける鉛直方向の上方の一面には、ステージ支持部材31が設けられている。ステージ支持部材31は、中空の略直方体状に形成されている。このステージ支持部材31における鉛直方向の上部には、ボックス回転機構9が設けられている。
ボックス回転機構9は、回転駆動部41と、回転軸受け部42と、回転軸43と、連結ブロック44とを有している。回転駆動部41は、ステージ支持部材31の内部空間31aに固定されている。回転軸43は、ステージ支持部材31における鉛直方向の上辺部を上下方向に貫通している。そして、回転軸43における軸方向の一端は、回転駆動部41に接続されており、回転軸43は、回転駆動部41の駆動力を受けて回転する。
回転軸受け部42は、ステージ支持部材31における鉛直方向の上端側の一面に設けられている。また、回転軸受け部42は、連結ブロック44を水平方向に沿って回転可能に支持している。連結ブロック44は、回転軸43における軸方向の他端に連結されている。そして、連結ブロック44は、回転軸43と共に水平方向に回転する。また、図3及び図4に示すように、連結ブロック44は、造形ボックス3の筒孔内に移動可能に嵌合するステージ4のステージ側連結部22と着脱可能に連結する。
これにより、造形ボックス3は、連結ブロック44と共に水平方向に回転する。また、第1ステージ昇降機構5A及び第2ステージ昇降機構5Bが駆動すると、造形ボックス3の筒部15内に移動可能に嵌合するステージ4が、ステージ支持体11と共に、鉛直方向に沿って昇降移動する。上述したように、造形ボックス3は、外フランジ部16が保護カバー70を介してストッパ52に当接しているため、鉛直方向の上方への移動が規制される。そのため、ステージ4のみが昇降移動する(図6及び図7参照)。
また、図3及び図4に示すように、ブラスト装置1は、平板状の保護カバー70を有している。保護カバー70は、装着ユニット10に装着された造形ボックス3の外フランジ部16の鉛直方向の上面を覆う。また、保護カバー70には、造形ボックス3における筒部15の開口の形状及び外径と略等しい同一の形状及び同一の外径からなる開口窓70aを有している。そして、保護カバー70の材質としては、後述するガス噴出部104から噴射される混合ガスに混合している粉末材料よりも硬い材質が好ましい。この保護カバー70で造形ボックス3の外フランジ部16を覆うことで、造形ボックス3が混合ガスにより削れられることを防ぐことができる。
なお、保護カバー70は、造形ボックス3の外フランジ部16のみを覆うものに限定されるものではない。保護カバー70は、造形ボックス3におけるガス噴出部104から混合ガスが吹き付けられる箇所を覆うように設けてもよい。
粉末回収ユニット100は、粉末散乱防止カバー111と、分級器109と、回収ホッパー108と、混合機106と、を有している。粉末散乱防止カバー111は、ボックス支持体6における第3側壁6cの鉛直方向の上端において、ボックス支持体6の第3側壁6cと処理室2のX方向の他側の側壁の間に配置されている。そして、粉末散乱防止カバー111は、第3側壁6cの隙間から、第1ステージ昇降機構5A及び第2ステージ昇降機構5Bや、ボックス回転機構9に粉末が侵入することを防止している。
また、粉末散乱防止カバー111における鉛直方向の下方には、開口部が設けられている。そして、粉末散乱防止カバー111の開口部を塞ぐようにして、分級器109が配置されている。
分級器109は、所定の大きさで開口する複数の通過孔を有するふるい等から構成されている。分級器109には、後述するガス噴出部104によって造形物P1から剥離した不要粉末M2が送り込まれる。そして、この分級器109により、粗大溶融片等の不要物を取り除き、所定の粒径の粉末金属を鉛直方向の下方へ落下させる。
分級器109は、第3側壁6cと、処理室2のX方向の他側の側壁の間に配置されている。また、分級器109は、第3側壁6c及び処理室2の側壁から突出する支持片113に支持されている。さらに、分級器109には、振動機構112が接続されている。振動機構112は、例えば、モータの回転をカム機構により直動駆動に変動し、分級器109に伝達させる。そして、分級器109と第3側壁6cの間には、弾性部材の一例を示すコイルばね114が介在されている。コイルばね114は、振動機構112により分級器109を押圧する方向と反対方向に向けて付勢している。なお、コイルばね114に限定されるものではなく、弾性を有する部材であれば、板ばねやゴム等その他各種の用いてもよい。
また、分級器109における鉛直方向の下方には、回収ホッパー108が配置されている。回収ホッパー108は、分級器109により分級された回収粉末M3を回収する。また、回収ホッパー108には、混合機106が接続されている。混合機106には、窒素ガス(N)等からなる不活性ガスを導入するガス導入部107が接続されている。そして、混合機106は、不活性ガスと回収粉末M3を混合し、混合ガスを生成する。さらに、混合機106には、接続チューブ105が接続されている。この接続チューブ105は、ガス噴出部104に接続されている。
ガス噴出部104は、処理室2の内部空間において、装着ユニット10を間に挟んで、粉末回収ユニット100と反対側、すなわち処理室2のX方向の一側に設けられている。ガス噴出部104は、接続チューブ105を介して混合機106から混合ガスが導入される。そして、ガス噴出部104は、混合ガスを噴出可能としている。
2.ブラスト装置の動作
図3〜図7を参照して上述した構成を有するブラスト装置1の動作について説明する。
図5は、ブラスト装置1に造形物P1を挿入する動作を説明する説明図である。図6及び図7は、ブラスト装置1によるブラスト処理動作について示す説明図である。
まず、図5に示すように、3次元積層造形装置により形成された造形物P1は、ステージ4の一面に載置され、かつ造形ボックス3に収容された状態で、搬送装置200によって搬送される。搬送装置200は、造形ボックス3を挟持する搬送アーム201を有している。このように、造形物P1を造形ボックス3に収容した状態で搬送することで、3次元積層造形装置の造形室内が不要粉末によって汚れることを防ぐことができる。また、造形ボックス3を挟持することで、搬送装置200によって造形物P1を搬送することができ、比較的大型の造形物も容易に搬送することが可能となる。
次に、ブラスト装置1における扉51を開き、処理室2の開口部2aを開放する。そして、造形ボックス3を処理室2の内部空間に挿入する。ここで、装着ユニット10のボックス支持体6は、X方向の一側が開放されており、ボックス支持部13のX方向の一側の一部が切り欠かれている。そのため、造形ボックス3を鉛直方向のボックス支持体6よりも鉛直方向の上方へ持ち上げることなく、造形ボックス3を水平方向からボックス支持体6内へ挿入することができる。
なお、ボックス支持体6を筒状に形成し、ボックス支持部13に切り欠きを設けずに構成してもよい。この場合では、造形ボックス3をボックス支持体6よりも鉛直方向の上方へ持ち上げ、鉛直方向の上方からボックス支持体6の筒孔に造形ボックス3を挿入する必要がある。
次に、造形ボックス3のステージ4に設けたステージ側連結部22と、ステージ支持体11のステージ支持部材31に設けた連結ブロック44を連結させる。さらに、造形ボックス3の外フランジ部16をボックス支持部13に載置させる。次に、造形ボックス3の外フランジ部16を鉛直方向の上面を覆うように、保護カバー70を造形ボックス3に取り付ける。
これにより、図3及び図4に示すように、ブラスト装置1の装着ユニット10に造形ボックス3が装着される。次に、処理室2の開口部2aを塞ぐようにして、扉51を閉じる。このとき、図3に示すように、扉51に設けたストッパ52が保護カバー70を介して造形ボックス3の外フランジ部16に当接する。これにより、造形ボックス3は、鉛直方向の上方への移動が規制される。また、造形ボックス3は、回転軸受け部42及びボックス支持部13によって、Z方向を回転軸として回転可能に支持される。
次に、図6及び図7に示すように、第1ステージ昇降機構5A及び第2ステージ昇降機構5Bによりステージ支持体11を鉛直方向の上方に移動させる。そのため、連結ブロック44を介してステージ支持体11に連結されたステージ4が造形ボックス3の筒部15の筒孔内を摺動し、鉛直方向の上方に向けて移動する。その結果、造形物P1と不要粉末M2が造形ボックス3の筒部15の上端側の開口から外側へ押し出される。
また、第1ステージ昇降機構5A及び第2ステージ昇降機構5Bの駆動動作に合わせて、ボックス回転機構9を駆動させる。これにより、連結ブロック44が回転すると共に、造形ボックス3が回転する。次に、使用者は、造形ボックス3の筒部15の上端側の開口から押し出された造形物P1及び不要粉末M2に対してガス噴出部104を用いて混合ガスを吹き付ける。その結果、造形物P1に表面に付着した不要粉末M2が造形物P1から剥離される。
さらに、装着ユニット10を挟んで、ガス噴出部104の反対側には、粉末回収ユニット100が配置されている。そのため、造形物P1の表面から剥離された不要粉末M2は、粉末回収ユニット100に向けて吹き飛ばされる。そして、粉末回収ユニット100に向けて吹き飛ばされた不要粉末M2は、粉末散乱防止カバー111を介して分級器109に落下する。分級器109に不要粉末M2が落下すると、振動機構112を駆動させて、分級器109を振動させる。これにより、分級器109に落下した不要粉末M2が分級され、所定の粒径の回収粉末M3のみが回収ホッパー108に回収される。
また、回収ホッパー108に回収された回収粉末M3は、混合機106によって不活性ガスと混合されて混合ガスとなる。そして、混合ガスは、ガス噴出部104から造形物P1に向けて噴射される。
また、ブラスト処理により発生した粉塵は、排気ダクト110を介して集塵機120に回収される。
本例のブラスト装置1によれば、ボックス回転機構9により造形物P1を回転させる共に、第1ステージ昇降機構5A及び第2ステージ昇降機構5Bにより造形物P1を造形ボックス3から押し出している。そのため、使用者が造形物P1を把持することなく、造形物P1の表面全体に混合ガスを容易に吹き付けることができる。さらに、比較的大きな造形物や、比較的重量の重い造形物に対しても容易にブラスト処理を行うことができる。
また、ボックス回転機構9により造形物P1が回転するため、ガス噴出部104における混合ガスの噴出方向を一方向に定めることができる。そのため、使用者は、ガス噴出部104も把持することなく、ブラスト処理を行うことができる。また、混合ガスによって造形物P1から剥離し、吹き飛ばされる不要粉末M2の方向の一方向に定めることがき、不要粉末M2の回収作業を容易に行うこともできる。これにより、造形物P1のブラスト処理にかかる手間を軽減することが可能となる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施の形態例では、造形物を形成する粉末試料としてチタン、アルミニウム、鉄等の金属粉末を適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、粉末試料としては、樹脂等を用いてもよい。
また、上述した実施の形態例では、混合ガスを噴出するガス噴出部を一つだけ設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、ガス噴出部を複数配置してもよい。また、ガス噴出部を配置する箇所は、装着ユニットを間に挟んで粉末回収ユニットの反対側のみに限定されるものではない。
1…ブラスト装置、 2…処理室、 2a…開口部、 3…造形ボックス、 4…ステージ、 5A,5B…ステージ昇降機構(押出機構)、 6…ボックス支持体、 7…土台、 9…ボックス回転機構(回転機構)、 10…装着ユニット、 11…ステージ支持体、 13…ボックス支持部、 15…筒部、 16…外フランジ部、 22…ステージ側連結部、 26A,26B…ガイド部材、 27A,27B…スライド部材、 31…ステージ支持部材、 35A…第1駆動部、 35B…第23駆動部、 41…回転駆動部、 42…回転軸受け部、 43…回転軸、 43…連結ブロック、 51…扉、 52…ストッパ、 70…保護カバー、 100…粉末回収ユニット、 104…ガス噴出部、 106…混合機、 108…回収ホッパー、 109…分級器、 110…排気ダクト、 120…集塵機、 200…搬送装置、 M2…不要粉末、 M3…回収粉末、 P1…造形物

Claims (7)

  1. 中空の処理室と、
    前記処理室の内部に配置されて、3次元積層造形装置により形成された造形物を収容する造形ボックスが着脱可能に装着される装着ユニットと、
    前記装着ユニットに装着された前記造形ボックスから押し出された前記造形物に混合ガスを吹き付けるガス噴出部と、
    前記ガス噴出部により前記造形物から剥離した不要粉末を回収する粉末回収ユニットと、を備え、
    前記装着ユニットは、
    前記造形ボックスに収容された前記造形物を前記造形ボックスの開口から押し出す押出機構と、
    を備え、
    前記ガス噴出部から噴出される前記混合ガスは、前記粉末回収ユニットで回収された回収粉末とガスを混合したものである
    3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
  2. 前記装着ユニットは、
    前記造形物を回転させる回転機構を有する
    請求項1に記載の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
  3. 前記装着ユニットに装着された前記造形ボックスのうち前記ガス噴出部により吹き付けられる面を覆う保護カバーを設けた
    請求項1又は2に記載の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
  4. 前記ガス噴出部は、前記処理室の内部空間において前記装着ユニットを間に挟んで、前記粉末回収ユニットの反対側に配置される
    請求項1〜3のいずれかに記載の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
  5. 前記装着ユニットは、
    前記造形ボックスの外フランジ部を回転可能に支持するボックス支持部と、
    前記造形ボックスの筒部の内部に移動可能に嵌合するステージに連結される連結ブロックと、
    前記連結ブロックを回転可能に支持する回転軸受け部と、を有する
    請求項2に記載の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
  6. 前記装着ユニットに装着された前記造形ボックスにおける前記造形物が押し出される方向への移動を規制するストッパを設けた
    請求項1〜5のいずれかに記載の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
  7. 前記押出機構は、前記造形物を鉛直方向の上方に向けて前記造形ボックスから押し出す
    請求項1〜6のいずれかに記載の3次元積層造形装置に用いられるブラスト装置。
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