JP6276087B2 - 検体分析装置及び検体分析方法 - Google Patents
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Description
を備える。
図1は、本実施形態に係る検体分析装置1の略図的ブロック図である。検体分析装置1は、血液検体の血小板凝集能を分析し、検体の血小板凝集能に関する情報を出力する装置である。検体分析装置1は、例えば血小板凝集率などの血小板凝集能に加え、例えば血液凝固、線溶能などの、その他の検査項目が分析可能な装置であってもよい。検体分析装置1は、例えば、血小板凝集率、エピネフリン濃度、コラーゲン濃度、リストセチン濃度、アラキドン酸濃度等に関する情報が分析可能な装置であってもよい。検体分析装置1は、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、フィブリノーゲン(Fbg)、外因系凝固因子(II,V,VII,X)、内因系凝固因子(VIII,IX,XI,XII)、凝固第XIII因子、トロンボテスト(TTO)、ヘパプラスチンテスト(HpT)、ATIII、Plg、APL、PC、FDP、Dダイマー、PIC、FMC、VWF:Ag、VWF:RCo等を検査可能な装置であってもよい。
図5は、本実施形態に係る検体分析手順を表すフローチャートである。次に、図5を参照しながら、検体分析装置1を用いて検体を分析する方法の一例について説明する。ここでは、検体分析装置1を用いて、検体の血小板凝集能に関する情報である血小板凝集率を分析する例について説明する。以下の例において、血小板の濃度が相互に異なる複数の検体種が、PPP検体とPRP検体とにより構成されている例について説明する。
AGGREGATION(%)=((PRP_s−PRP_e)/(PRP_s−PPP))×100 ……… (1)
式(1)において、
AGGREGATION:血小板凝集率(%)、
PRP_s:PRP検体に試薬を分注した直後の吸光度、
PRP_e:PRP検体の測定終了時E2における吸光度、
PPP:PPP検体の測定終了時E1における吸光度、
である。
複数の検体に対して分析を行ったときに、処理部17aは、2つ以上の検体容器13a、13bに対して検体種の相違の可能性を判断した場合に、検体種の相違の可能性を判断した複数の検体容器13a、13bの保持具12における保持位置に誤りがある可能性があることを報知部18に報知させるように構成されていてもよい。処理部17aは、検体種の相違を判断した2つ以上の検体容器のうちの一の検体容器に収容されていた検体の光学情報が、他の検体容器に対して入力された検体種に対して設定された光学条件を満たしており、かつ、他の検体容器に収容されていた検体の光学情報が、一の検体容器に対して入力された検体種に対して設定された光学条件を満たしている場合に、一の検体容器の保持位置と、他の容器の保持位置とに誤りがある可能性を報知部18に報知させるように構成されていてもよい。
10 測定部
11 保持具設置部
12 保持具
13a、13b 検体容器
14 分注部
17 制御部
17a 処理部
17b 記憶部
18 報知部
19 入力部
Claims (12)
- Platelet Rich Plasma(PRP)検体及びPlatelet Poor Plasma(PPP)検体から測定しようとする検体種を選択する選択部と、
前記PRP検体及び前記PPP検体のそれぞれに対応する光学情報の範囲を記憶した記憶部と、
検体の光学情報を測定する測定部と、
前記測定部により測定された光学情報から、前記検体の血小板凝集能に関する情報を演算する処理部と、
報知部と、を備え、
前記処理部は、前記選択部により選択された検体種に基づき前記記憶部から読み出された光学情報の範囲と、前記測定部により測定された光学情報との比較に基づいて測定された検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があるか否かを判断し、判断結果に応じて前記報知部を作動させる、検体分析装置。 - 前記処理部は、前記測定された検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があると判断した場合に、前記報知部に、検体種の誤りを示唆する情報を報知させる、請求項1に記載の検体分析装置。
- 前記処理部は、前記光学情報のうち、前記検体の血小板凝集能に関する情報の演算に使用した情報に基づいて前記測定された検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があるか否かを判断する、請求項1又は2に記載の検体分析装置。
- 前記検体に試薬を分注する試薬分注部をさらに備え、
前記処理部は、前記試薬が分注された検体に対しては、少なくとも、前記試薬を分注した直後の前記光学情報に基づいて前記測定された検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があるか否かを判断する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検体分析装置。 - 前記処理部は、前記試薬が分注されなかった検体に対しては、少なくとも、測定終了時における前記光学情報に基づいて前記測定された検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があるか否かを判断する、請求項4に記載の検体分析装置。
- 検体が収容された複数の容器が保持される保持具が設置され、
前記複数の容器内の検体の測定開始前に、前記複数の容器のそれぞれに収容された検体種が選択可能に構成されており、
前記測定部は、前記複数の容器内の検体を順に測定していく、請求項5に記載の検体分析装置。 - 前記処理部は、2つ以上の前記容器に対して検体種の相違を判断した場合に、前記保持具における前記複数の容器の保持位置に誤りがある可能性を前記報知部に報知させる、請求項6に記載の検体分析装置。
- 前記処理部は、検体種の相違を判断した前記2つ以上の容器のうちの一の容器に収容されていた検体の前記光学情報が、前記検体種の相違を判断した2つ以上の容器のうちの他の容器に対して選択された検体種に対して設定された前記光学情報の範囲を満たしており、前記他の容器に収容されていた検体の前記光学情報が、前記一の容器に対して選択された検体種に対して設定された前記光学情報の範囲を満たしていると判断した場合に、前記複数の容器の前記保持具における保持位置に誤りがある可能性を前記報知部に報知させる、請求項7に記載の検体分析装置。
- 前記処理部は、前記検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があると判断したときに、その後の測定を中止させるように構成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の検体分析装置。
- Platelet Rich Plasma(PRP)検体及びPlatelet Poor Plasma(PPP)検体から測定しようとする検体種を選択する工程と、
検体の光学情報を測定する工程と、
前記光学情報から、前記検体の血小板凝集能に関する情報を演算する演算工程と、
前記PRP検体及び前記PPP検体のそれぞれに対応する光学情報の範囲を記憶した記憶部から前記選択された検体種に基づき読み出された光学情報の範囲と、測定された光学情報との比較に基づいて測定された検体の種類が前記選択された検体種と異なる可能性があるか否かを判断し、判断結果に応じて報知部を作動させる工程と、
を備える検体分析方法。 - Platelet Rich Plasma(PRP)検体が収容された容器を保持するポジション及びPlatelet Poor Plasma(PPP)検体が収容された容器を保持するポジションを有する保持具を用いて前記PRP検体及び前記PPP検体を測定可能な検体分析装置であって、
検体の光学情報を測定する測定部と、
前記PRP検体及び前記PPP検体のそれぞれに対応する光学情報の範囲を記憶した記憶部と、
前記測定部により測定された光学情報から、前記検体の血小板凝集能に関する情報を演算する処理部と、
報知部と、
を備え、
前記処理部は、前記記憶部から読み出された前記保持具のポジションに対応する検体種の光学情報の範囲と、前記測定部により測定された光学情報との比較に基づいて測定された検体の種類が前記保持具に保持された検体種と異なる可能性があるか否かを判断し、判断結果に応じて前記報知部を作動させる、検体分析装置。 - Platelet Rich Plasma(PRP)検体が収容された容器を保持するポジション及びPlatelet Poor Plasma(PPP)検体が収容された容器を保持するポジションを有する保持具を用いて前記PRP検体及び前記PPP検体を測定可能な検体分析装置による検体測定方法であって、
検体の光学情報を測定する工程と、
前記光学情報から、前記検体の血小板凝集能に関する情報を演算する演算工程と、
前記PRP検体及び前記PPP検体のそれぞれに対応する光学情報の範囲を記憶した記憶部から読み出された前記保持具のポジションに対応する検体種の光学情報の範囲と、測定された光学情報との比較に基づいて前記測定された検体の種類が選択された検体種と異なる可能性があるか否かを判断し、判断結果に応じて報知部を作動させる工程と、
を備える検体分析方法。
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