JP6275576B2 - 作業車輌 - Google Patents

作業車輌 Download PDF

Info

Publication number
JP6275576B2
JP6275576B2 JP2014150395A JP2014150395A JP6275576B2 JP 6275576 B2 JP6275576 B2 JP 6275576B2 JP 2014150395 A JP2014150395 A JP 2014150395A JP 2014150395 A JP2014150395 A JP 2014150395A JP 6275576 B2 JP6275576 B2 JP 6275576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pto
speed
engine
operation member
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014150395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016022914A (ja
Inventor
良平 上田
良平 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2014150395A priority Critical patent/JP6275576B2/ja
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to PCT/JP2015/070837 priority patent/WO2016013578A1/ja
Priority to KR1020217015223A priority patent/KR102397803B1/ko
Priority to KR1020167030831A priority patent/KR102093321B1/ko
Priority to KR1020237013652A priority patent/KR20230057486A/ko
Priority to CN201580030043.7A priority patent/CN106414142B/zh
Priority to KR1020227015245A priority patent/KR20220064420A/ko
Priority to KR1020207008060A priority patent/KR20200033992A/ko
Priority to US15/306,955 priority patent/US10215117B2/en
Priority to KR1020247009768A priority patent/KR20240042560A/ko
Priority to EP15824925.0A priority patent/EP3173277B1/en
Publication of JP2016022914A publication Critical patent/JP2016022914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6275576B2 publication Critical patent/JP6275576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

本発明は、操縦者に対して情報を表示する表示装置を備えたトラクタや田植機等の作業車輌に関する。
トラクタ等の作業車輌において、エンジン回転数を示すタコメータや種々の表示ランプを有するメーターパネルに液晶表示部を備え、前記液晶表示部に情報を表示することが、従来から行われている。
例えば、下記特許文献1には、エンジンと、前記エンジンの出力回転数を変更操作する調速レバーと、前記エンジンからの回転動力を変速する主変速装置及び副変速装置と、前記主変速装置及び前記副変速装置の変速状態をそれぞれ変更操作する主変速レバー及び副変速レバーと、前記液晶表示部を含むメーターパネルと、制御装置とを備えた作業車輌であって、前記液晶表示部に、車速センサに基づく実車速と、前記主変速レバーの現時点での操作位置において前記エンジンが定格回転数とされた場合の車速(定格車速)を用いて表される前記主変速装置の現時点での変速状態(変速段)と、前記副変速装置の現時点での変速状態(変速段)と、前記調速レバーの操作位置から得られる前記エンジンの現時点での回転数(設定回転数)に基づく設定車速とが並列に表示されるように構成された作業車輌が開示されている。
前記特許文献1に記載の構成は、操縦者が、前記調速レバー、前記主変速レバー及び前記副変速レバーの操作状態(操作位置)を直接的に視認すること無く、前記メーターパネルの前記液晶表示部を視認するだけで、実車速、前記主変速装置の変速段、前記副変速装置の変速段及び設定車速を把握することができる。
しかしながら、前記特許文献1に記載の構成において、前記液晶表示部に表示されるものは、その時点での車速関連情報に関するものだけである。
即ち、前記特許文献1に記載の構成は、前記主変速装置のその時点での変速段、前記副変速装置のその時点での変速段、及び、前記エンジンのその時点での出力回転数に基づいて得られる、その時点での車速を表示するものであり、前記調速レバー、前記主変速レバー及び/又は前記副変速レバーを操作した場合に設定車速及び実車速がどのように変化するかを事前に操縦者に知らせるものでは無い。
また、トラクタ等の作業車輌においては、エンジンからの回転動力を駆動輪等の走行部材に主変速装置や副変速装置を介して伝達する走行系伝動経路に加えて、前記エンジンからの回転動力をPTO変速装置を介してPTO軸へ伝達する作業系伝動経路が備えられる。
前記PTO軸から出力される回転動力は、ロータリー耕耘装置等の作業機を駆動する動力となり、操縦者は、前記作業機による作業状態に応じてPTO変速レバーを介して前記PTO変速装置の変速段を変更して、その時点での作業状態に適した出力回転数を前記PTO軸から出力させる。
しかしながら、従来、前記PTO変速装置を変速させた際に前記PTO軸の出力回転数がどのように変化するかを予め操縦者に知らせるように構成された作業車輌は存在しなかった。
即ち、従来の作業車輌においては、操縦者は、前記作業機の作業状態から判断して、前記PTO軸の出力回転数を上昇させたいと考えたとしても、前記PTO変速装置を増速側の変速段へ変速動作させた場合に前記PTO軸の出力回転数がどこまで上昇するかを、自らの知識や経験に基づいて判断しなければならなかった。
従って、場合によっては、操縦者は、前記PTO変速装置を実際に増速側へ、例えば、1段だけ変速させて前記作業機の作動状態を確認して、前記PTO変速装置の変速が必要か否かを判断するという操作を繰り返す必要があった。
特開2014−029215号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、多段式のPTO変速装置によってエンジンからPTO軸へ伝達されるPTO回転動力が変速可能とされた作業車輌であって、前記PTO変速装置の変速操作を行うこと無く、操縦者が前記PTO軸から出力されるPTO回転動力の最高回転数を前記PTO変速装置における変速段毎に知ることができる作業車輌の提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジン回転数変更操作部材への操作に応じた回転数の動力を出力するように構成されたエンジンと、前記エンジンから走行部材へ至る走行系伝動経路に介挿され、走行系変速操作部材への操作に応じた変速動作を行うように構成された走行系変速装置と、前記エンジンからPTO軸へ至る作業機系伝動経路に介挿され、PTO変速操作部材への操作に応じた変速動作を行うように構成された多段式のPTO変速装置と、液晶表示部を有する表示装置と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記エンジン回転数変更操作部材を最大操作した際に前記PTO軸から出力されるPTO回転動力の予定最高回転数を、前記PTO変速装置における複数変速段のそれぞれについて算出し、その算出結果を前記液晶表示部に一覧表示する作業車輌を提供する。
本発明に係る前記作業車輌は、エンジン回転数上限設定部材と、走行モード切換操作部材とを備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記エンジン回転数上限設定部材によって設定されるエンジン回転数上限値を複数記憶し、前記エンジン回転数変更操作部材を最大操作した際の前記エンジンの出力回転数が前記走行モード切換操作部材によって有効化された一のエンジン回転数上限値に制限された状態で、前記エンジンの出力回転数が前記エンジン回転数変更操作部材への操作量に応じた回転数となるように、前記エンジンに燃料を供給する燃料噴射装置の作動制御を行うように構成され、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を、有効化されている前記一のエンジン回転数上限値に基づき算出するように構成され得る。
本発明に係る前記作業車輌は、前記作業機伝動経路に介挿され、PTO入切操作部材への操作に応じて前記エンジンから前記PTO軸への動力伝達を係脱するPTOクラッチ装置を備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記PTO入切操作部材が入り操作されると、前記液晶表示部を、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を一覧表示するPTO回転数表示画面へ移行させるように構成され得る。
本発明に係る前記作業車輌は、人為操作可能な表示切替操作部材を備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記表示切替操作部材への所定操作に応じて、前記液晶表示部を、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を一覧表示するPTO回転数表示画面へ移行させるように構成され得る。
本発明に係る前記作業車輌は、前記PTO軸の実回転数を検出するPTO回転数センサを備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記液晶表示部に、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を表示する際に、前記PTO回転数センサに基づく前記PTO軸の実回転数を併せて表示するように構成され得る。
本発明に係る作業車輌によれば、制御装置が、エンジン回転数変更操作部材を最大操作した際にPTO軸から出力されるPTO回転動力の予定最高回転数を、PTO変速装置における複数変速段のそれぞれについて算出し、その算出結果を液晶表示部に一覧表示するように構成されているので、前記PTO変速装置を実際に変速させることなく、前記PTO軸から出力される回転動力の予定最高回転数を前記PTO変速装置の変速段毎に知ることができる。従って、作業状態に適した回転速度の回転動力を前記PTO軸に容易に現出させることができ、作業効率を向上することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る作業車輌の斜視図である。 図2は、前記作業車輌の背面図である。 図3は、前記作業車輌の平面図である。 図4は、前記作業車輌の伝動模式図である。 図5は、前記作業車輌における制御ブロック図である。 前記作業車輌における制御装置によって実行されるPTO回転数表示制御モードのフローである。 図7は、PTO変速装置における変速段毎のPTO回転動力の予定最高回転数を一覧表示するPTO回転数表示画面の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る作業車輌の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4に、それぞれ、本実施の形態に係る作業車輌1の斜視図、背面図、平面図及び伝動模式図を示す。
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る前記作業車輌1はトラクタの形態をなしている。
詳しくは、図1〜図4に示すように、前記作業車輌1は、車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10に支持された運転席15と、前記車輌フレーム10に支持されたエンジン50と、左右一対の前輪20Fと、左右一対の後輪20Rと、前記エンジン50からの回転動力を駆動輪に伝達する走行系伝動構造60と、外部に向けて回転動力を出力するPTO軸95と、前記エンジン50からの回転動力を前記PTO軸95に伝達するPTO系伝動構造80と、制御装置100と、前記エンジン50に燃料を噴射する燃料噴射装置40(下記図5参照)とを有している。
図5に、前記制御装置100のブロック図を示す。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置100は、本機コントローラ101、エンジンコントローラ102及びメータコントローラ103等の複数のコントローラを有している。
前記複数のコントローラ101、102、103には、それぞれ、対応する前記センサ及び前記アクチュエータが電気的に接続されており、前記複数のコントローラ101、102、103はCAN通信バス105を介して互いに電気的に接続されている。
前記各コントローラ101、102、103は、前記各種センサ等から入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含む演算部(以下CPUという)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM,設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを備えている。
前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御として、前記エンジン50の出力回転数が、人為操作されるエンジン回転数変更操作部材110による設定回転数となるように、エンジン回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御を実行するように構成されている。
詳しくは、図3及び図5に示すように、前記作業車輌1は、アクセルペダル111及びアクセルレバー112等の前記エンジン回転数変更操作部材110と、前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置を検出する操作側エンジン回転数センサ110aと、前記エンジン回転数変更アクチュエータとして作用する燃料噴射装置40と、前記エンジン50の出力回転数を検出する作動側エンジン回転数センサ50aとを有している。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記燃料噴射装置40は、燃料タンク41からフィルタ(図示せず)を介して燃料を吸い込む燃料供給ポンプ42と、前記燃料供給ポンプ42から圧送される燃料を蓄圧状態で貯留するコモンレール45と、前記コモンレール45内の蓄圧燃料を前記エンジン50の各気筒に噴射する複数のインジェクタ46とを有している。
なお、図5中の符号45aは前記コモンレール45の内圧を検出する圧力センサである。
前記制御装置100は、前記通常制御においては、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される設定回転数をエンジン出力回転数の目標回転数として用いて、前記インジェクタ46を作動させる。
具体的には、前記制御装置100には、ROM等の記憶部に、予め、エンジン回転数とインジェクタ制御量(燃料噴射量)との関係を示す制御データが記憶されており、前記制御装置100は前記制御データを用いて、前記インジェクタ46の作動制御を行う。
即ち、前記制御装置100は、アクセルレバー等のエンジン回転数変更操作部材110の操作位置をアクセルセンサ110aから入力して目標エンジン回転数を認識し、前記制御データを用いて算出される前記目標エンジン回転数に応じた燃料噴射量を噴射するように前記インジェクタ46を作動させ、エンジン回転数センサ50aによって検出される実エンジン回転数が前記目標エンジン回転数に一致しているか否かを判断し、両者が一致するように前記インジェクタ46の作動制御を行う。
本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記エンジン50の回転数上限値を任意に設定し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1にはエンジン回転数上限設定部材510が備えられている。
前記制御装置100は、前記エンジン回転数変更操作部材110を最大操作した際の目標エンジン回転数が前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値に制限された状態で、前記エンジン50の出力回転数が前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置に応じた回転数となるように、前記燃料噴射装置40の作動制御を行うように構成されている。
なお、図5中の符号510aは前記エンジン回転数上限設定部材510の操作位置を検出するセンサである。
このように、エンジン回転数上限設定機能を備えることにより、前記エンジン回転数変更操作部材110に対する誤操作によって、前記エンジン50から作動的に回転動力が伝達される耕耘装置や植付装置等の作業機に意図しない高回転数の動力が入力されてトラブルが生じることを有効に防止することができる。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、主変速装置として作用する油圧式無段変速装置(HST)61を有している。
前記HST61は、図4に示すように、メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を無段変速するように構成されている。
なお、図5中の符号52及び53は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力によって駆動されるチャージポンプ及び補助ポンプである。
本実施の形態においては、前記HST61は、前記制御装置100によって作動制御される主変速アクチュエータ220を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、作動側変速センサ(車速センサ)61aによって検出される前記HST61の出力回転速度が主変速レバー等の主変速操作部材120への人為操作に応じた速度となるように、前記制御装置100が前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号120aは、前記主変速操作部材120の操作位置(操作方向及び/又は操作量)を検出する操作側変速センサである。
又、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の出力回転速度の上限値(最高速値)を任意に設定し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1には最高速設定部材515が備えられている。
前記制御装置100は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の最高出力回転速度が前記最高速設定部材515によって設定された回転速度に制限された状態で、前記主変速操作部材120の操作位置に応じて前記HST61の出力回転速度が変更されるように前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行う。
なお、図5中の符号515aは、前記最高速設定部材515の操作位置を検出するセンサである。
前記最高速設定部材515は前記エンジン回転数上限設定部材510と別体とすることも可能であるし、両部材510、515を共通操作部材によって構成することも可能である。
即ち、前記最高速設定部材515及び前記エンジン回転数上限設定部材510を共通部材によって構成する場合には、前記エンジン回転数上限設定部材510及び前記最高速設定部材515の双方として作用するエンジン回転・車速切換スイッチ(図示せず)及びエンジン回転・車速設定ダイヤル(図示せず)が備えられている。
前記エンジン回転・車速切換スイッチは、エンジン回転数上限設定フェイズ及び最高速設定フェイズを切り換える為の部材である。
詳しくは、前記エンジン回転・車速切換スイッチは、エンジン側及び車速側に切り換え可能とされており、前記制御装置100は、前記エンジン回転・車速切換スイッチの操作位置に応じて、操縦者がエンジン回転数上限値を登録したいのか、又は、最高速値を登録したいのかを認識する。
そして、前記制御装置100は、前記エンジン回転・車速設定ダイヤルによって設定された値を、前記エンジン回転・車速切換スイッチによって選択された側(即ち、エンジン出力の回転速度又はHST出力の回転速度)の上限値として登録する。
本実施の形態においては、前記制御装置100は、前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値及び前記最高速設定部材515によって設定される最高速度値の組み合わせによって画される走行モードを複数個、記憶し、人為操作による指令を受けて複数の走行モードのうちの何れか一の走行モードを起動させ得るように構成されている。
即ち、図5に示すように、前記作業車輌1には、人為操作可能な走行モード切換操作部材520が備えられている。
前記走行モード切換操作部材520は、前記複数の走行モード(例えば、Aモード及びBモードの2種類の走行モード)の切り換えを行えるように構成されている。
即ち、前記走行モード切換操作部材520は、人為操作に応じて、前記複数の走行モードのそれぞれに対応した走行モード位置(例えば、Aモード位置又はBモード位置)を選択的にとり得るようになっている。
前記制御装置100は、前記走行モード切換操作部材520が一の走行モード位置(前記例においては、Aモード位置又はBモード位置)に位置された状態で前記エンジン回転数上限設定部材510及び前記最高速設定部材515が操作されると、その操作によって設定された値を当該一の走行モードにおけるエンジン回転数上限値及び最高速値として記憶する。
前記エンジン回転数上限値及び前記最高速値は、例えば、電源を切っても失われず且つ書き換え可能とされたEEPROMに記憶され得る。
なお、前記走行モード切換操作部材520の操作位置はセンサ520a(図5参照)によって検出される。
このように複数の走行モードが記憶されている状態において、前記制御装置100は、前記走行モード切換操作部材520の操作位置に対応した走行モードを起動する。
なお、前記走行モード切換操作部材520が、前記複数の走行モード位置に加えて、走行モード解除位置をとり得るように構成し、前記走行モード切換操作部材520が走行モード解除位置に位置されると、前記制御装置100が、前記複数の走行モードの解除状態を現出させるように構成することも可能である。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、前後進切換装置62を有している。
前記前後進切換装置62は、前記HST61から作動的に伝達される回転動力の回転方向を切り替えて出力するように構成されている。
詳しくは、前記前後進切換装置62は、前記HST61からの回転動力を正転方向(前進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する前進状態、前記HST61からの回転動力を逆転方向(後進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する後進状態、及び、前記HST61から前記駆動輪への動力伝達を遮断する中立状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記前後進切換装置62は、人為操作可能なF/Rレバー等の前後進切換操作部材130への人為操作に応じて、前進状態又は後進状態をとり、人為操作可能な主クラッチ操作部材135のクラッチ切り操作に応じて、中立状態(動力遮断状態)をとるようになっている。
本実施の形態においては、前記前後進切換装置62は、前後進切換アクチュエータ230によって出力状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、前記前後進切換装置62の出力状態が前記前後進切換操作部材130及び前記主クラッチ操作部材135への人為操作に応じて変更されるように、前記制御装置100が前記前後進切換アクチュエータ230の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号130a及び135aは前記前後進切換操作部材130及び前記主クラッチ操作部材135の操作位置をそれぞれ検出する操作側前後進センサ及び操作側主クラッチセンサであり、符号62aは前記前後進切換装置62の作動状態を検出する前後進センサである。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、副変速装置として作用するギヤ式多段変速装置63を有している。
前記ギヤ式多段変速装置63は、前記前後進切換装置62の伝動方向後流側に配設されており、前記前後進切換装置62を介して入力される回転動力を多段変速して、走行系出力軸65に伝達する。
前記多段変速装置63は、副変速操作部材140(図5参照)によって選択された変速段を係合させるように構成されている。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、高速段及び低速段の2段の変速段を有している。
本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、副変速アクチュエータ240(図5参照)によって変速状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、前記多段変速装置63の変速段が前記副変速操作部材140への人為操作に応じて変更されるように、前記制御装置100が前記副変速アクチュエータ240の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号140aは前記副変速操作部材140の操作位置を検出する操作側副変速センサであり、符号63aは前記多段変速装置63の変速状態を検出する副変速センサである。
本実施の形態においては、前記一対の後輪20Rがメイン駆動輪とされ、且つ、前記一対の前輪20Fが操舵輪且つサブ駆動輪とされている。
即ち、図4及び図5に示すように、前記作業車輌1には、人為操作されるステアリングホイール等の旋回操作部材115と、前記旋回操作部材115の操作位置を検出する操作側旋回センサ115aと、前記操舵輪(本実施の形態においては前輪20F)を操舵するパワーステアリング装置等の旋回アクチュエータ215と、車輌旋回角度を検出する作動側旋回センサ90aとが備えられている。
そして、前記制御装置100は、前記作動側旋回センサ90aによって検出される車輌旋回角が前記操作側旋回センサ115aによって検出される前記旋回操作部材115の操作角となるように、前記旋回アクチュエータ215の作動制御を行う。
又、本実施の形態においては、図4に示すように、前記走行系伝動構造60は、さらに、前記走行系出力軸65の回転動力を主駆動輪として作用する前記一対の後輪20Rに差動伝達する主駆動輪側デファレンシャルギヤ装置66と、前記走行系出力軸65の回転動力を入力するサブ駆動輪駆動装置70と、前記サブ駆動輪駆動装置70からの回転動力をサブ駆動輪として作用する前記一対の前輪20Fに差動伝達するサブ駆動輪側デファレンシャルギヤ装置71と、前記左右一対のメイン駆動輪にそれぞれ制動力を付加し得る左右一対のブレーキ装置75L、75Rとが備えられている。なお、図4においては、左側ブレーキ装置75Lのみ図示している。
前記サブ駆動輪駆動装置70は、サブ駆動輪駆動切換操作部材145への人為操作に応じて、前記サブ駆動輪(本実施の形態においては前記前輪20F)が前記メイン駆動輪(本実施の形態においては後輪20R)と、常時、等速駆動されるように前記走行系出力軸65の回転動力を前記サブ駆動輪へ向けて出力する4駆等速状態と、旋回角センサ90a(図5参照)によって検出される旋回角が所定角以下の場合には前記サブ駆動輪が前記メイン駆動輪と等速で駆動され且つ前記旋回角が所定角を超えた場合には前記サブ駆動輪が前記メイン駆動輪より高速(例えば約2倍速)で駆動されるように前記走行系出力軸65の回転動力を前記サブ駆動輪へ向けて出力する4駆旋回時増速状態と、前記サブ駆動輪を駆動しない2駆状態とを選択的にとり得るように構成されている。
本実施の形態においては、前記サブ駆動輪駆動装置70は、サブ駆動輪駆動切換アクチュエータ245を介して伝動状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、前記サブ駆動輪駆動装置70がサブ駆動輪駆動切換操作部材145への人為操作に応じた伝動状態となるように、前記制御装置100が前記サブ駆動輪駆動切換アクチュエータ245の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号145aは、前記サブ駆動輪駆動切換操作部材145の操作位置を検出するサブ駆動輪駆動切換センサであり、符号70aは前記サブ駆動輪駆動装置70の伝動状態を検出するサブ駆動輪センサである。
前記一対のブレーキ装置75L、75Rは、人為操作される一対のブレーキ操作部材150L、150Rへの人為操作に応じて、個別に、ブレーキ作動状態及びブレーキ解除状態をとり得るようになっている。
本実施の形態においては、前記一対のブレーキ装置75L、75Rは、それぞれ、一対のブレーキアクチュエータ250L、250Rを介して、ブレーキ作動状態及びブレーキ解除状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、前記制御装置100は、前記一対のブレーキ装置75L、75Rが前記一対のブレーキ操作部材150L、150Rへの人為操作に応じたブレーキ作動状態又はブレーキ解除状態となるように、前記一対のブレーキアクチュエータ250L、250Rの作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号150La、150Raは前記一対のブレーキ操作部材150L、150Rの操作状態を検出するセンサであり、符号75La、75Raは前記一対のブレーキ装置75L、75Rの作動状態を検出するセンサである。
次にPTO伝動構造80について説明する。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記PTO系伝動構造80は、PTOクラッチ装置81と、PTO変速装置82とを有している。
前記PTOクラッチ装置81は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を選択的に伝達又は遮断するように構成されている。
前記PTO変速装置82は、前記PTOクラッチ装置81を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を変速して、前記PTO軸95へ向けて出力するように構成されている。
即ち、前記制御装置100は、図5に示すように、人為操作されるPTO入切操作部材160への人為操作に応じて前記PTOクラッチ装置81が伝動状態及び遮断状態となるように、PTOクラッチアクチュエータ260の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号160aは前記PTO入切操作部材160の操作位置を検出するセンサであり、符号81aは前記PTOクラッチ装置81の作動状態を検出するセンサである。
また、前記制御装置100は、図5に示すように、人為操作されるPTO変速操作部材165への人為操作に応じて前記PTO変速装置82が変速動作するように、PTO変速アクチュエータ265の作動制御を行うようになっている。
詳しくは、前記PTO変速装置82は、多段式とされており、複数の変速段の何れかの変速段が選択的に係合され得るようになっている。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記PTO変速装置82は、正転側第1変速段〜第4変速段用のギヤ列82(1)〜82(4)と、逆転側変速段用のギヤ列82(R)とを有しており、前記PTOアクチュエータ265によって何れかのギヤ列が選択的に動力伝達状態になるように構成されている。
前記PTO変速装置82の作動状態(変速段)は、前記PTO変速装置82又は前記PTOアクチュエータ265の作動状態を検出する作動側PTO変速センサ82a(図5参照)によって検出される。
前記PTO変速操作部材165は、人為操作に応じて、前記PTO変速装置265の変速段(本実施の形態においては、正転側第1〜第4変速段及び逆転側変速段)に対応した操作位置を取り得るように構成されている。
前記PTO変速操作部材165の操作位置は、操作側PTO変速センサ165a(図5参照)によって検出される。
さらに、本実施の形態に係る前記作業車輌1には、前記PTO軸95の実回転数を検出するPTO回転センサ95a(図5参照)が備えられている。
前述の通り、本実施の形態に係る前記作業車輌1はトラクタの形態をなしており、前記PTO軸95を介して前記エンジン50からの回転動力を伝達し得る状態でリンク機構380を介してロータリー耕耘装置等の作業機200を昇降可能且つ左右方向傾動可能に付設可能となっている。
図2及び図3に示すように、前記リンク機構380は、例えば、トップリンク381及び左右一対のロワーリンク382を有し得る。
詳しくは、前記作業車輌1には、図5に示すように、前記作業機200を昇降させる昇降アクチュエータ270と、前記作業機200の左右方向の傾きを変更させる傾動アクチュエータ280とが備えられている。
前記制御装置100は、人為操作信号に基づいて、前記昇降アクチュエータ270及び前記傾動アクチュエータ280の作動制御を行う。
詳しくは、前記作業車輌1には、昇降操作部材170として、手動昇降操作部材171とワンタッチ昇降操作部材172と上昇位置設定部材173と昇降微調整操作部材174とが備えられている。
前記手動昇降操作部材171が操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置に応じた高さに位置するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
なお、図5中の符号171aは、前記手動昇降操作部材171の操作位置を検出するセンサであり、符号201aは、前記作業機200の昇降位置を検出するリフトセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が上昇操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記上昇位置設定部材173によって設定されている高さまで上昇するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
なお、図5中の符号172aは、前記ワンタッチ昇降操作部材172の操作状態を検出するセンサであり、符号173aは前記上昇位置設定部材173による設定位置を検出するセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が下降操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置によって画される下降位置まで下降するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
即ち、本実施の形態においては、前記手動昇降操作部材171が下降位置設定部材としても作用するようになっている。
前記昇降微調整操作部材174は、上げ操作及び下げ操作可能とされている。
詳しくは、前記昇降微調整操作部材174は、上げ方向に押圧操作されている際には上げ位置をとり、上げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰し、且つ、下げ方向に押圧操作されている際には下げ位置をとり、下げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰するように構成されている。
前記制御装置100は、前記昇降微調整操作部材174が上げ操作及び下げ操作されている間は、所定速度で前記作業機200がそれぞれ上昇及び下降するように前記昇降アクチュエータ270を作動させ、上げ操作及び下げ操作が解除されて前記昇降微調整操作部材174が中立位置へ復帰すると前記作業機200の昇降を停止させる。
なお、図5中の符号174aは、前記昇降微調整操作部材174の操作位置を検出するセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記作業機200の昇降に関し、耕深自動モードを有している。
前記耕深自動モードは、耕深センサ203a(図5参照)によって検出される前記作業装置200の耕深位置が耕深設定ダイヤル176(図5参照)で設定された設定位置となるように、前記昇降用アクチュエータ270の作動制御を行う制御モードである。
前記耕深自動モードは、入切操作可能な耕深自動スイッチ175(図5参照)への人為操作に応じて、前記制御装置100によって起動状態及び解除状態が切り換えられる。
図5中の符号175aは、前記耕深自動スイッチ175の操作状態を検出するセンサであり、符号176aは、前記耕深設定ダイヤル176の操作状態を検出するセンサである。
又、図5に示すように、前記作業車輌1には傾動操作部材180が備えられており、前記傾動操作部材180への人為操作に応じて前記作業機200が左右方向に傾動されるように、前記制御装置100が前記傾動アクチュエータ280の作動制御を行う。
なお、図5中の符号180aは、前記傾動操作部材180の操作位置を検出するセンサであり、符号202aは、前記作業機200の傾きを検出する傾きセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記作業機200の傾動に関し、傾き自動モードを有している。
前記傾き自動モードは、前記傾きセンサ202aによって検出される前記作業装置200の左右方向の傾きが傾き設定ダイヤル186(図5参照)で設定された傾きとなるように、前記傾動用アクチュエータ280の作動制御を行う制御モードである。
前記傾き自動モードは、入切操作可能な傾き自動スイッチ185(図5参照)への人為操作に応じて、前記制御装置100によって起動状態及び解除状態が切り換えられる。
図5中の符号185aは、前記傾き自動スイッチ185の操作状態を検出するセンサであり、符号186aは、前記傾き設定ダイヤル186の操作状態を検出するセンサである。
前記作業車輌1は、さらに、液晶表示部を有する表示装置を備えている。
図3及び図5に示すように、本実施の形態においては、前記作業車輌1は、前記表示装置として、前記運転席15の前方に配設されたメーターパネル400と、前記運転席15の側方に配設されたサブディスプレイ450とを備えている。
前記メーターパネル400は、例えば、前記エンジン50の回転数を表示するタコメータと、前記作業車輌1に備えられる種々の制御モードの起動有無を表示する複数の表示ランプと、前記液晶表示部として作用する液晶ディスプレイ部とを有し得る。
前記サブディスプレイは、前記液晶表示部として作用する液晶ディスプレイ部を有し得る。
ここで、本実施の形態に係る前記作業車輌1に備えられたPTO回転数表示機能について説明する。
前記制御装置100は、前記エンジン回転数変更操作部材110を最大操作した際に前記PTO軸95から出力されるPTO回転動力の予定最高回転数を、前記PTO変速装置82における複数変速段のそれぞれについて算出し、その算出結果を前記液晶表示部に一覧表示するように構成されている。
斯かる構成によれば、操縦者は、実際に前記PTO変速装置82の変速操作を行うこと無く、前記PTO軸95から出力され得るPTO回転動力の最大回転数を前記PTO変速装置82の変速段毎に知ることができる。
従って、操縦者は、その時点での作業に適したPTO回転動力の回転数を前記PTO軸95に容易に現出させることができ、作業効率の向上を図ることができる。
具体的には、前記制御装置100においては、前記作業車輌1の主電源オンに応じてPTO回転数表示制御モードが起動する。
図6に、前記PTO回転数表示制御モードの制御フローを示す。
前記制御装置100は、前記エンジン回転数上限値が変更されているか否かを判断する(ステップS1)。
ここで、前記エンジン回転数上限値が変更されているか否かは、有効化されているエンジン回転数上限値が変更されたか否かを意味する。
即ち、例えば、前記走行モード切換操作部材520によって走行モードが切り替えれた結果、その時点で有効とされるエンジン回転数上限値が変更された場合や、異なるエンジン回転数上限値が設定され、当該エンジン回転数上限値が有効とされた場合が含まれる。
ステップS1においてYESの場合、前記制御装置100は、変更後のエンジン回転数上限値を取得し(ステップS2)、当該エンジン回転数上限値を用いて、前記PTO変速装置82の変速段毎に前記PTO軸95から出力され得るPTO回転動力の最高回転数(PTO予定最高回転数)を算出する(ステップS3)。
即ち、前記制御装置100は、ステップS3においては、その時点において仮に前記エンジン回転数変更操作部材110を最大操作した場合に前記PTO軸95に現出され得るPTO回転数をPTO予定最高回転数として、前記PTO変速装置82の変速段毎に算出する。
算出されたPTO変速段毎のPTO予定最高回転数は、例えば、電源を切っても失われず且つ書き換え可能とされたEEPROMに記憶され得る。
その後、前記制御装置100は、ステップS4において、PTO予定最高回転数の表示指令を受けているか否かを判断する。
ここで、PTO予定最高回転数の表示指令としては、例えば、前記PTO入切操作部材160の入り操作が例示される。
即ち、前記制御装置100は、前記PTO入切操作部材160が入り操作されて前記PTO軸95から回転動力が出力されている際には、PTO予定最高回転数の表示指令を受けていると判断する。
これに代えて、又は、加えて、前記制御装置100は、表示切替操作部材430(図5参照)が所定操作されると、PTO予定最高回転数の表示指令を受けたと判断することができる。
ステップS4においてYESの場合、即ち、PTO予定最高回転数の表示指令を受けている場合には、前記制御装置100は、前記液晶表示部を、前記PTO変速装置82における変速段毎のPTO予定最高回転数を一覧表示するPTO回転数表示画面へ移行させる(ステップS5)。
図7に、前記PTO回転数表示画面の一例を示す。
図7に示す例においては、前記PTO回転数表示画面は、PTO変速段毎のPTO予定最高回転数を表示するPTO予定回転数表示領域481を有している。
前述の通り、本実施の形態においては、前記PTO変速装置82は、正転側第1〜第4変速段及び逆転側変速段の合計5つの変速段を有している。
従って、前記PTO予定回転数表示領域481には、正転側第1変速段が係合された場合、正転側第2変速段が係合された場合、正転側第3変速段が係合された場合、正転側第4変速段が係合された場合及び逆転側変速段が係合された場合のそれぞれのPTO予定最高回転数が一覧表示される。
図7に示す例においては、前記PTO回転数表示画面は、その時点での実車速を表示する車速表示領域482と、その時点での前記PTO軸95の実回転数を表示するPTO実回転数表示領域483とを含んでいる。
このように前記PTO回転数表示画面に実車速及びPTO実回転数を表示させる場合には、図6に示すように、前記PTO回転数表示制御モードは、ステップS4より上流側に、前記PTO回転センサ95aからの信号に基づきPTO実回転数を取得する工程(ステップS22)と、車速センサ61aからの信号に基づき実車速を取得する工程(ステップS23)とを有し得る。
また、前記PTO回転数表示画面に、その時点で係合中のPTO変速段を併せて表示することも可能である。
この場合には、図6に示すように、前記PTO回転数表示制御モードは、ステップS4より上流側に、前記操作側PTO変速センサ165a又は前記作動側PTO変速センサ82aからの信号に基づき係合中のPTO変速段を取得する工程(ステップS21)を有し得る。
そして、前記制御装置100は、ステップS5の後に、ステップS1の処理へ戻る。
ここで、ステップS1においてNOの場合、即ち、前記エンジン回転数上限値が変更されていない場合には、前記制御装置100は、その時点で有効な前記エンジン回転数上限値を既に取得済みであることから、ステップS2及びステップS3を飛ばして、ステップS4(もしくは、ステップ21〜ステップ23のうちの必要なステップ)へ移行する。
また、ステップS4においてNOの場合、即ち、PTO予定最高回転数の表示指令を受けていない場合には、前記制御装置100は、PTO予定最高回転数の表示解除指令を受けたか否かを判断する(ステップS11)。
このPTO予定最高回転数の表示解除指令は、前記液晶表示部が前記PTO回転数表示画面とされている際に、前記液晶表示部を前記PTO回転数表示画面の前の画面状態へ戻す為の指令である。
前記PTO予定最高回転数の表示解除指令としては、例えば、前記PTO入切操作部材160の切り操作が例示される。
即ち、前記制御装置100は、前記PTO入切操作部材160が入り操作されて前記PTO軸95が回転動力を出力している状態から前記PTO入切操作部材160が切り操作された際には、PTO予定最高回転数の表示解除指令を受けたと判断することができる。
これに代えて、又は、加えて、前記制御装置100は、前記表示切替操作部材430(図5参照)が所定操作されると、PTO予定最高回転数の表示解除指令を受けたと判断することができる。
ステップS11においてYESの場合、即ち、前記液晶表示部が前記PTO回転数表示画面とされている状態でPTO予定最高回転数の表示解除指令を受けると、前記制御装置100は、前記液晶表示部を元の画面状態へ移行させて(ステップS12)、ステップS1の処理へ戻る。
ステップS11でのNOには、前記液晶表示部が前記PTO回転数表示画面とされている状態においてPTO予定最高回転数の表示解除指令が入力されていない場合、及び、前記液晶表示部が前記PTO回転数表示画面とされていない為にPTO予定最高回転数の表示解除指令が入力されない場合が含まれる。
何れの場合においても、前記制御装置100は、前記液晶表示部の表示状態を変更せずに、ステップS1の処理へ戻る。
即ち、前記液晶表示部が前記PTO回転数表示画面とされている状態でステップS11においてNOとされた場合には、前記制御装置100は、前記液晶表示部を前記PTO回転数表示画面としたままでステップS1へ戻る。
一方、前記液晶表示部が前記PTO回転数表示画面以外の他の画面(例えば、初期画面)とされている状態でステップS11においてNOとされた場合には、前記制御装置100は、前記液晶表示部をその画面状態のままでステップS1へ戻る。
1 作業車輌
40 燃料噴射装置
50 エンジン
61 HST(走行系変速装置)
81 PTOクラッチ装置
82 PTO変速装置
95 PTO軸
95a PTO回転センサ
100 制御装置
110 エンジン回転数変更操作部材
120 主変速操作部材(走行系変速操作部材)
160 PTO入切操作部材
165 PTO変速操作部材
400 メーターパネル(表示装置)
430 表示切替操作部材
450 サブディスプレイ(表示装置)
510 エンジン回転数上限設定部材
520 走行モード切換操作部材

Claims (5)

  1. エンジン回転数変更操作部材への操作に応じた回転数の動力を出力するように構成されたエンジンと、前記エンジンから走行部材へ至る走行系伝動経路に介挿され、走行系変速操作部材への操作に応じた変速動作を行うように構成された走行系変速装置と、前記エンジンからPTO軸へ至る作業機系伝動経路に介挿され、PTO変速操作部材への操作に応じた変速動作を行うように構成された多段式のPTO変速装置と、液晶表示部を有する表示装置と、制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記エンジン回転数変更操作部材を最大操作した際に前記PTO軸から出力されるPTO回転動力の予定最高回転数を、前記PTO変速装置における複数変速段のそれぞれについて算出し、その算出結果を前記液晶表示部に一覧表示することを特徴とする作業車輌。
  2. エンジン回転数上限設定部材と、走行モード切換操作部材とを備え、
    前記制御装置は、前記エンジン回転数上限設定部材によって設定されるエンジン回転数上限値を複数記憶し、前記エンジン回転数変更操作部材を最大操作した際の前記エンジンの出力回転数が前記走行モード切換操作部材によって有効化された一のエンジン回転数上限値に制限された状態で、前記エンジンの出力回転数が前記エンジン回転数変更操作部材への操作量に応じた回転数となるように、前記エンジンに燃料を供給する燃料噴射装置の作動制御を行うように構成され、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を、有効化されている前記一のエンジン回転数上限値に基づき算出することを特徴とする請求項1に記載の作業車輌。
  3. 前記作業機伝動経路に介挿され、PTO入切操作部材への操作に応じて前記エンジンから前記PTO軸への動力伝達を係脱するPTOクラッチ装置を備え、
    前記制御装置は、前記PTO入切操作部材が入り操作されると、前記液晶表示部を、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を一覧表示するPTO回転数表示画面へ移行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車輌。
  4. 人為操作可能な表示切替操作部材を備え、
    前記制御装置は、前記表示切替操作部材への所定操作に応じて、前記液晶表示部を、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を一覧表示するPTO回転数表示画面へ移行させることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の作業車輌。
  5. 前記PTO軸の実回転数を検出するPTO回転数センサを備え、
    前記制御装置は、前記液晶表示部に、前記PTO変速装置における変速段毎の前記PTO回転動力の予定最高回転数を表示する際に、前記PTO回転数センサに基づく前記PTO軸の実回転数を併せて表示することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の作業車輌。
JP2014150395A 2014-07-24 2014-07-24 作業車輌 Active JP6275576B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150395A JP6275576B2 (ja) 2014-07-24 2014-07-24 作業車輌
US15/306,955 US10215117B2 (en) 2014-07-24 2015-07-22 Work vehicle
KR1020167030831A KR102093321B1 (ko) 2014-07-24 2015-07-22 작업 차량
KR1020237013652A KR20230057486A (ko) 2014-07-24 2015-07-22 작업 차량
CN201580030043.7A CN106414142B (zh) 2014-07-24 2015-07-22 作业车辆
KR1020227015245A KR20220064420A (ko) 2014-07-24 2015-07-22 작업 차량
PCT/JP2015/070837 WO2016013578A1 (ja) 2014-07-24 2015-07-22 作業車輌
KR1020217015223A KR102397803B1 (ko) 2014-07-24 2015-07-22 작업 차량
KR1020247009768A KR20240042560A (ko) 2014-07-24 2015-07-22 작업 차량
EP15824925.0A EP3173277B1 (en) 2014-07-24 2015-07-22 Work vehicle
KR1020207008060A KR20200033992A (ko) 2014-07-24 2015-07-22 작업 차량

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150395A JP6275576B2 (ja) 2014-07-24 2014-07-24 作業車輌

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016022914A JP2016022914A (ja) 2016-02-08
JP6275576B2 true JP6275576B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=55270067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014150395A Active JP6275576B2 (ja) 2014-07-24 2014-07-24 作業車輌

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6275576B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240026181A (ko) 2021-06-30 2024-02-27 쿄와 기린 가부시키가이샤 폴리뉴클레오티드 및 의약 조성물

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06153612A (ja) * 1992-11-24 1994-06-03 Kubota Corp トラクタのpto回転計装置
JP4625924B2 (ja) * 2004-10-28 2011-02-02 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 トラクタ及び運転支援装置
JP5215062B2 (ja) * 2008-07-14 2013-06-19 ヤンマー株式会社 作業車両
JP5261407B2 (ja) * 2010-01-21 2013-08-14 株式会社クボタ 作業車の情報表示構造
JP6230214B2 (ja) * 2012-05-11 2017-11-15 株式会社クボタ 作業車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016022914A (ja) 2016-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016013578A1 (ja) 作業車輌
JP6224540B2 (ja) 作業車輌
EP2610408B1 (en) Work vehicle
JP5285511B2 (ja) 作業車
JP6275576B2 (ja) 作業車輌
KR20090124889A (ko) 작업차를 위한 엔진 회전수 제어 시스템
JP6234895B2 (ja) 作業車輌
JP6352156B2 (ja) トラクタ
JP6297469B2 (ja) 作業車輌
JP5174455B2 (ja) 作業車輌
JP7001540B2 (ja) 作業車
JP2016021952A (ja) 作業車輌
JP2010019401A (ja) 作業車両の変速装置
JP5369024B2 (ja) 作業車
JP6184359B2 (ja) トラクタ
JP6132796B2 (ja) 作業車輌
JP2016078619A (ja) 作業車輌
JP5997242B2 (ja) 作業車両
JP6132797B2 (ja) 作業車輌
JP5266072B2 (ja) トラクタの旋回制御装置
WO2016013579A1 (ja) 作業車輌
JP2017029071A (ja) 作業車両
JP2004081140A (ja) 作業機の下降速度制御装置
JP2008271888A (ja) コンバイン
JP2015224567A (ja) トラクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6275576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350