JP2016021952A - 作業車輌 - Google Patents
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Abstract
【課題】熟練を要することなく作業車輌に備えられる種々の機能の有効利用を図り得る作業車輌を提供する。
【解決手段】複数の操作部材と、複数の作動部材と、液晶表示部を有する表示装置と、前記作動部材及び前記表示装置の制御を司る制御装置とを備え、前記制御装置は、前記複数の操作部材のうちの一の操作部材の操作に応じて対応する一又は複数の作動部材の作動制御を行うと共に、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示する。
【選択図】図7
【解決手段】複数の操作部材と、複数の作動部材と、液晶表示部を有する表示装置と、前記作動部材及び前記表示装置の制御を司る制御装置とを備え、前記制御装置は、前記複数の操作部材のうちの一の操作部材の操作に応じて対応する一又は複数の作動部材の作動制御を行うと共に、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示する。
【選択図】図7
Description
本発明は、操縦者に対して情報を表示する表示装置を備えたトラクタや田植機等の作業車輌に関する。
トラクタ等の作業車輌において、エンジン回転数を示すタコメータや種々の表示ランプを有するメーターパネルに液晶表示部を備えたものが提案されている(下記特許文献1参照)。
詳しくは、前記特許文献1に記載の作業車輌は、走行機体に連結された作業機の昇降操作を行う昇降操作部材と、前記作業機を昇降させる昇降アクチュエータと、前記昇降アクチュエータの作動制御を行う制御装置と、前記液晶表示部を含む前記メーターパネルとを備えている。
前記作業車輌においては、前記昇降操作部材が操作されると、前記制御装置は、前記作業機が前記昇降操作部材の操作位置に応じた高さに位置するように前記昇降アクチュエータを作動させると共に、前記液晶表示部を標準画面からポジション画面に切り換えて、前記ポジション画面に前記昇降操作部材の操作位置を所定時間にわたってデジタル表示させる。
前記特許文献1に記載の前記作業車輌は、前記昇降操作部材の操作位置や前記作業機の昇降位置を直接的に目視することなく、前記液晶表示部を介して前記作業機の昇降位置を知ることができる点において有用である。
このように、前記特許文献1には、前記液晶表示部に前記昇降操作部材の操作位置を所定時間に亘って表示させることで、前記作業機の昇降操作性の向上を図り得ることが開示されているが、前記昇降操作部材以外の操作部材の操作性については考慮されていない。
即ち、トラクタ等の作業車輌には複数の操作部材が備えられ、前記複数の操作部材を適宜操作することによって種々の機能を奏するように構成されているが、前記複数の操作部材の数量が多い為、これらを適切に操作して、前記作業車輌に備えられる種々の機能を有効利用するには熟練を要する。
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、熟練を要することなく、備えられる種々の機能の有効利用を図り得る作業車輌の提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、複数の操作部材と、複数の作動部材と、液晶表示部を有する表示装置と、前記作動部材及び前記表示装置の制御を司る制御装置とを備えた作業車輌であって、前記制御装置は、前記複数の操作部材のうちの一の操作部材の操作に応じて対応する一又は複数の作動部材の作動制御を行うと共に、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示する作業車輌を提供する。
好ましくは、前記制御装置は、前記液晶表示部に、前記ヘルプ情報に加えて、前記一の操作部材の操作状態を表示させることができる。
好ましくは、前記制御装置は、前記液晶表示部に前記ヘルプ情報を表示してから所定時間が経過すると又は所定の表示解除操作が行われると、前記液晶表示部を元の表示状態に戻すように構成される。
前記種々の形態において、好ましくは、前記制御装置は、前記複数の操作部材のうちの一又は複数の操作部材をヘルプ情報表示対象操作部材として記憶しており、操作された前記一の操作部材が前記ヘルプ情報表示対象操作部材である場合にのみ、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示するように構成され得る。
好ましくは、前記作業車輌には前記表示対象操作部材を登録する為の表示対象登録操作部材が備えられ、前記制御装置は、前記表示対象登録操作部材によって選択された操作部材を前記ヘルプ情報表示対象操作部材として更新記憶するように構成され得る。
本発明に係る作業車輌によれば、制御装置が、複数の操作部材のうちの一の操作部材の操作に応じて対応する一又は複数の作動部材の作動制御を行うことに加えて、液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示するように構成されているので、熟練を要することなく前記作業車輌に備えられる種々の機能の有効利用を図ることができる。
以下、本発明に係る作業車輌の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4に、それぞれ、本実施の形態に係る作業車輌1の斜視図、背面図、平面図及び伝動模式図を示す。
図1〜図4に、それぞれ、本実施の形態に係る作業車輌1の斜視図、背面図、平面図及び伝動模式図を示す。
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る前記作業車輌1はトラクタの形態をなしている。
詳しくは、図1〜図4に示すように、前記作業車輌1は、車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10に支持された運転席15と、前記車輌フレーム10に支持されたエンジン50と、左右一対の前輪20Fと、左右一対の後輪20Rと、前記エンジン50からの回転動力を駆動輪に伝達する走行系伝動構造60と、外部に向けて回転動力を出力するPTO軸95と、前記エンジン50からの回転動力を前記PTO軸95に伝達するPTO系伝動構造80と、制御装置100と、前記エンジン50に燃料を噴射する燃料噴射装置40(下記図5参照)とを有している。
詳しくは、図1〜図4に示すように、前記作業車輌1は、車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10に支持された運転席15と、前記車輌フレーム10に支持されたエンジン50と、左右一対の前輪20Fと、左右一対の後輪20Rと、前記エンジン50からの回転動力を駆動輪に伝達する走行系伝動構造60と、外部に向けて回転動力を出力するPTO軸95と、前記エンジン50からの回転動力を前記PTO軸95に伝達するPTO系伝動構造80と、制御装置100と、前記エンジン50に燃料を噴射する燃料噴射装置40(下記図5参照)とを有している。
図5に、前記制御装置100のブロック図を示す。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置100は、本機コントローラ101、エンジンコントローラ102及びメータコントローラ103等の複数のコントローラを有している。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置100は、本機コントローラ101、エンジンコントローラ102及びメータコントローラ103等の複数のコントローラを有している。
前記複数のコントローラ101、102、103には、それぞれ、対応する前記センサ及び前記アクチュエータが電気的に接続されており、前記複数のコントローラ101、102、103はCAN通信バス105を介して互いに電気的に接続されている。
前記各コントローラ101、102、103は、前記各種センサ等から入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含む演算部(以下CPUという)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM,設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを備えている。
前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御として、前記エンジン50の出力回転数が、人為操作されるエンジン回転数変更操作部材110による設定回転数となるように、エンジン回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御を実行するように構成されている。
詳しくは、図3及び図5に示すように、前記作業車輌1は、アクセルペダル111及びアクセルレバー112等の前記エンジン回転数変更操作部材110と、前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置を検出する操作側エンジン回転数センサ110aと、前記エンジン回転数変更アクチュエータとして作用する燃料噴射装置40と、前記エンジン50の出力回転数を検出する作動側エンジン回転数センサ50aとを有している。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記燃料噴射装置40は、燃料タンク41からフィルタ(図示せず)を介して燃料を吸い込む燃料供給ポンプ42と、前記燃料供給ポンプ42から圧送される燃料を蓄圧状態で貯留するコモンレール45と、前記コモンレール45内の蓄圧燃料を前記エンジン50の各気筒に噴射する複数のインジェクタ46とを有している。
なお、図5中の符号45aは前記コモンレール45の内圧を検出する圧力センサである。
なお、図5中の符号45aは前記コモンレール45の内圧を検出する圧力センサである。
前記制御装置100は、前記通常制御においては、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される設定回転数をエンジン出力回転数の目標回転数として用いて、前記インジェクタ46を作動させる。
具体的には、前記制御装置100には、ROM等の記憶部に、予め、エンジン回転数とインジェクタ制御量(燃料噴射量)との関係を示す制御データが記憶されており、前記制御装置100は前記制御データを用いて、前記インジェクタ46の作動制御を行う。
即ち、前記制御装置100は、アクセルレバー等のエンジン回転数変更操作部材110の操作位置をアクセルセンサ110aから入力して目標エンジン回転数を認識し、前記制御データを用いて算出される前記目標エンジン回転数に応じた燃料噴射量を噴射するように前記インジェクタ46を作動させ、エンジン回転数センサ50aによって検出される実エンジン回転数が前記目標エンジン回転数に一致しているか否かを判断し、両者が一致するように前記インジェクタ46の作動制御を行う。
本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記エンジン50の回転数上限値を任意に設定し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1にはエンジン回転数上限設定部材510が備えられている。
前記制御装置100は、前記エンジン回転数変更操作部材110を最大操作した際の目標エンジン回転数が前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値に制限された状態で、前記エンジン50の出力回転数が前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置に応じた回転数となるように、前記燃料噴射装置40の作動制御を行うように構成されている。
なお、図5中の符号510aは前記エンジン回転数上限設定部材510の操作位置を検出するセンサである。
前記制御装置100は、前記エンジン回転数変更操作部材110を最大操作した際の目標エンジン回転数が前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値に制限された状態で、前記エンジン50の出力回転数が前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置に応じた回転数となるように、前記燃料噴射装置40の作動制御を行うように構成されている。
なお、図5中の符号510aは前記エンジン回転数上限設定部材510の操作位置を検出するセンサである。
このように、エンジン回転数上限設定機能を備えることにより、前記エンジン回転数変更操作部材110に対する誤操作によって、前記エンジン50から作動的に回転動力が伝達される耕耘装置や植付装置等の作業機に意図しない高回転数の動力が入力されてトラブルが生じることを有効に防止することができる。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、主変速装置として作用する油圧式無段変速装置(HST)61を有している。
前記HST61は、図4に示すように、メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を無段変速するように構成されている。
なお、図5中の符号52及び53は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力によって駆動されるチャージポンプ及び補助ポンプである。
なお、図5中の符号52及び53は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力によって駆動されるチャージポンプ及び補助ポンプである。
本実施の形態においては、前記HST61は、前記制御装置100によって作動制御される主変速アクチュエータ220を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、作動側変速センサ(速度センサ)61aによって検出される前記HST61の出力回転速度が主変速レバー等の主変速操作部材120への人為操作に応じた速度となるように、前記制御装置100が前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号120aは、前記主変速操作部材120の操作位置(操作方向及び/又は操作量)を検出する操作側変速センサである。
又、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の出力回転速度の上限値(最高速値)を任意に設定し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1には最高速設定部材515が備えられている。
前記制御装置100は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の最高出力回転速度が前記最高速設定部材515によって設定された回転速度に制限された状態で、前記主変速操作部材120の操作位置に応じて前記HST61の出力回転速度が変更されるように前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行う。
なお、図5中の符号515aは、前記最高速設定部材515の操作位置を検出するセンサである。
前記制御装置100は、前記主変速操作部材120を最大操作した際の前記HST61の最高出力回転速度が前記最高速設定部材515によって設定された回転速度に制限された状態で、前記主変速操作部材120の操作位置に応じて前記HST61の出力回転速度が変更されるように前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行う。
なお、図5中の符号515aは、前記最高速設定部材515の操作位置を検出するセンサである。
前記最高速設定部材515は前記エンジン回転数上限設定部材510と別体とすることも可能であるし、両部材510、515を共通操作部材によって構成することも可能である。
即ち、前記最高速設定部材515及び前記エンジン回転数上限設定部材510を共通部材によって構成する場合には、前記エンジン回転数上限設定部材510及び前記最高速設定部材515の双方として作用するエンジン回転・車速切換スイッチ(図示せず)及びエンジン回転・車速設定ダイヤル(図示せず)が備えられている。
前記エンジン回転・車速切換スイッチは、エンジン回転数上限設定フェイズ及び最高速設定フェイズを切り換える為の部材である。
詳しくは、前記エンジン回転・車速切換スイッチは、エンジン側及び車速側に切り換え可能とされており、前記制御装置100は、前記エンジン回転・車速切換スイッチの操作位置に応じて、操縦者がエンジン回転数上限値を登録したいのか、又は、最高速値を登録したいのかを認識する。
そして、前記制御装置100は、前記エンジン回転・車速設定ダイヤルによって設定された値を、前記エンジン回転・車速切換スイッチによって選択された側(即ち、エンジン出力の回転速度又はHST出力の回転速度)の上限値として登録する。
本実施の形態においては、前記制御装置100は、前記エンジン回転数上限設定部材510によって設定されるエンジン回転数上限値及び前記最高速設定部材515によって設定される最高速度値の組み合わせによって画される走行モードを複数個、記憶し、人為操作による指令を受けて複数の走行モードのうちの何れか一の走行モードを起動させ得るように構成されている。
即ち、図5に示すように、前記作業車輌1には、人為操作可能な走行モード切換操作部材520が備えられている。
前記走行モード切換操作部材520は、前記複数の走行モード(例えば、Aモード及びBモードの2種類の走行モード)の切り換えを行えるように構成されている。
前記走行モード切換操作部材520は、前記複数の走行モード(例えば、Aモード及びBモードの2種類の走行モード)の切り換えを行えるように構成されている。
即ち、前記走行モード切換操作部材520は、人為操作に応じて、前記複数の走行モードのそれぞれに対応した走行モード位置(例えば、Aモード位置又はBモード位置)を選択的にとり得るようになっている。
前記制御装置100は、前記走行モード切換操作部材520が一の走行モード位置(前記例においては、Aモード位置又はBモード位置)に位置された状態で前記エンジン回転数上限設定部材510及び前記最高速設定部材515が操作されると、その操作によって設定された値を当該一の走行モードにおけるエンジン回転数上限値及び最高速値として記憶する。
なお、前記走行モード切換操作部材520の操作位置はセンサ520a(図5参照)によって検出される。
なお、前記走行モード切換操作部材520の操作位置はセンサ520a(図5参照)によって検出される。
このように複数の走行モードが記憶されている状態において、前記制御装置100は、前記走行モード切換操作部材520の操作位置に対応した走行モードを起動する。
なお、前記走行モード切換操作部材520が、前記複数の走行モード位置に加えて、走行モード解除位置をとり得るように構成し、前記走行モード切換操作部材520が走行モード解除位置に位置されると、前記制御装置100が、前記複数の走行モードの解除状態を現出させるように構成することも可能である。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、前後進切換装置62を有している。
前記前後進切換装置62は、前記HST61から作動的に伝達される回転動力の回転方向を切り替えて出力するように構成されている。
前記前後進切換装置62は、前記HST61から作動的に伝達される回転動力の回転方向を切り替えて出力するように構成されている。
詳しくは、前記前後進切換装置62は、前記HST61からの回転動力を正転方向(前進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する前進状態、前記HST61からの回転動力を逆転方向(後進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する後進状態、及び、前記HST61から前記駆動輪への動力伝達を遮断する中立状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記前後進切換装置62は、人為操作可能なF/Rレバー等の前後進切換操作部材130への人為操作に応じて、前進状態又は後進状態をとり、人為操作可能な主クラッチ操作部材135のクラッチ切り操作に応じて、中立状態(動力遮断状態)をとるようになっている。
本実施の形態においては、前記前後進切換装置62は、前後進切換アクチュエータ230によって出力状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、前記前後進切換装置62の出力状態が前記前後進切換操作部材130及び前記主クラッチ操作部材135への人為操作に応じて変更されるように、前記制御装置100が前記前後進切換アクチュエータ230の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号130a及び135aは前記前後進切換操作部材130及び前記主クラッチ操作部材135の操作位置をそれぞれ検出する操作側前後進センサ及び操作側主クラッチセンサであり、符号62aは前記前後進切換装置62の作動状態を検出する前後進センサである。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、副変速装置として作用するギヤ式多段変速装置63を有している。
前記ギヤ式多段変速装置63は、前記前後進切換装置62の伝動方向後流側に配設されており、前記前後進切換装置62を介して入力される回転動力を多段変速して、走行系出力軸65に伝達する。
前記多段変速装置63は、副変速操作部材140(図5参照)によって選択された変速段を係合させるように構成されている。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、高速段及び低速段の2段の変速段を有している。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、高速段及び低速段の2段の変速段を有している。
本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、副変速アクチュエータ240(図5参照)によって変速状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、前記多段変速装置63の変速段が前記副変速操作部材140への人為操作に応じて変更されるように、前記制御装置100が前記副変速アクチュエータ240の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号140aは前記副変速操作部材140の操作位置を検出する操作側副変速センサであり、符号63aは前記多段変速装置63の変速状態を検出する副変速センサである。
本実施の形態においては、前記一対の後輪20Rがメイン駆動輪とされ、且つ、前記一対の前輪20Fが操舵輪且つサブ駆動輪とされている。
即ち、図4及び図5に示すように、前記作業車輌1には、人為操作されるステアリングホイール等の旋回操作部材115と、前記旋回操作部材115の操作位置を検出する操作側旋回センサ115aと、前記操舵輪(本実施の形態においては前輪20F)を操舵するパワーステアリング装置等の旋回アクチュエータ215と、車輌旋回角度を検出する作動側旋回センサ90aとが備えられている。
そして、前記制御装置100は、前記作動側旋回センサ90aによって検出される車輌旋回角が前記操作側旋回センサ115aによって検出される前記旋回操作部材115の操作角となるように、前記旋回アクチュエータ215の作動制御を行う。
又、本実施の形態においては、図4に示すように、前記走行系伝動構造60は、さらに、前記走行系出力軸65の回転動力を主駆動輪として作用する前記一対の後輪20Rに差動伝達する主駆動輪側デファレンシャルギヤ装置66と、前記走行系出力軸65の回転動力を入力するサブ駆動輪駆動装置70と、前記サブ駆動輪駆動装置70からの回転動力をサブ駆動輪として作用する前記一対の前輪20Fに差動伝達するサブ駆動輪側デファレンシャルギヤ装置71と、前記左右一対のメイン駆動輪にそれぞれ制動力を付加し得る左右一対のブレーキ装置75L、75Rとが備えられている。なお、図4においては、左側ブレーキ装置75Lのみ図示している。
前記サブ駆動輪駆動装置70は、サブ駆動輪駆動切換操作部材145への人為操作に応じて、前記サブ駆動輪(本実施の形態においては前記前輪20F)が前記メイン駆動輪(本実施の形態においては後輪20R)と、常時、等速駆動されるように前記走行系出力軸65の回転動力を前記サブ駆動輪へ向けて出力する4駆等速状態と、旋回角センサ90a(図5参照)によって検出される旋回角が所定角以下の場合には前記サブ駆動輪が前記メイン駆動輪と等速で駆動され且つ前記旋回角が所定角を超えた場合には前記サブ駆動輪が前記メイン駆動輪より高速(例えば約2倍速)で駆動されるように前記走行系出力軸65の回転動力を前記サブ駆動輪へ向けて出力する4駆旋回時増速状態と、前記サブ駆動輪を駆動しない2駆状態とを選択的にとり得るように構成されている。
本実施の形態においては、前記サブ駆動輪駆動装置70は、サブ駆動輪駆動切換アクチュエータ245を介して伝動状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1においては、前記サブ駆動輪駆動装置70がサブ駆動輪駆動切換操作部材145への人為操作に応じた伝動状態となるように、前記制御装置100が前記サブ駆動輪駆動切換アクチュエータ245の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号145aは、前記サブ駆動輪駆動切換操作部材145の操作位置を検出するサブ駆動輪駆動切換センサであり、符号70aは前記サブ駆動輪駆動装置70の伝動状態を検出するサブ駆動輪センサである。
前記一対のブレーキ装置75L、75Rは、人為操作される一対のブレーキ操作部材150L、150Rへの人為操作に応じて、個別に、ブレーキ作動状態及びブレーキ解除状態をとり得るようになっている。
本実施の形態においては、前記一対のブレーキ装置75L、75Rは、それぞれ、一対のブレーキアクチュエータ250L、250Rを介して、ブレーキ作動状態及びブレーキ解除状態の切り換えが行われるようになっている。
詳しくは、前記制御装置100は、前記一対のブレーキ装置75L、75Rが前記一対のブレーキ操作部材150L、150Rへの人為操作に応じたブレーキ作動状態又はブレーキ解除状態となるように、前記一対のブレーキアクチュエータ250L、250Rの作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号150La、150Raは前記一対のブレーキ操作部材150L、150Rの操作状態を検出するセンサであり、符号75La、75Raは前記一対のブレーキ装置75L、75Rの作動状態を検出するセンサである。
次にPTO伝動構造80について説明する。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記PTO系伝動構造80は、PTOクラッチ装置81とPTO変速装置82とを有している。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記PTO系伝動構造80は、PTOクラッチ装置81とPTO変速装置82とを有している。
前記PTOクラッチ装置81は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を選択的に伝達又は遮断するように構成されている。
前記PTO変速装置82は、前記PTOクラッチ機構81を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を変速して、前記PTO軸95へ向けて出力するように構成されている。
前記PTO変速装置82は、前記PTOクラッチ機構81を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を変速して、前記PTO軸95へ向けて出力するように構成されている。
即ち、前記制御装置100は、図5に示すように、人為操作されるPTO入切操作部材160への人為操作に応じて前記PTOクラッチ装置81が伝動状態及び遮断状態となるように、PTOクラッチアクチュエータ260の作動制御を行うようになっている。
また、前記制御装置100は、図5に示すように、人為操作されるPTO変速操作部材165への人為操作に応じて前記PTO変速装置82が変速動作するように、PTO変速アクチュエータ265の作動制御を行うようになっている。
なお、図5中の符号160aは前記PTO入切操作部材160の操作位置を検出するセンサであり、符号81aは前記PTOクラッチ装置81の作動状態を検出するセンサである。
また、符号165aは前記PTO変速操作部材165の操作位置を検出するセンサであり、符号82aは前記PTO変速装置82の作動状態を検出するセンサである。
さらに、符号95aは前記PTO軸95の回転数を検出するセンサである。
また、符号165aは前記PTO変速操作部材165の操作位置を検出するセンサであり、符号82aは前記PTO変速装置82の作動状態を検出するセンサである。
さらに、符号95aは前記PTO軸95の回転数を検出するセンサである。
本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記PTO軸95を介して前記エンジン50からの回転動力を伝達し得る状態でリンク機構380を介して作業機200を付設し得るように構成されている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記リンク機構380は、トップリンク381及び左右一対のロワーリンク382を有している。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記リンク機構380は、トップリンク381及び左右一対のロワーリンク382を有している。
前記作業車輌1は、前記作業機200を昇降させることができ、さらには、左右方向に傾動させ得るようになっている。
詳しくは、前記作業車輌1には、図5に示すように、前記作業機200を昇降させる昇降アクチュエータ270と、前記作業機200の左右方向の傾きを変更させる傾動アクチュエータ280とが備えられている。
前記制御装置100は、人為操作信号に基づいて、前記昇降アクチュエータ270及び前記傾動アクチュエータ280の作動制御を行う。
詳しくは、前記作業車輌1には、昇降操作部材170として、手動昇降操作部材171とワンタッチ昇降操作部材172と上昇位置設定部材173と昇降微調整操作部材174とが備えられている。
前記手動昇降操作部材171が操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置に応じた高さに位置するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
なお、図5中の符号171aは、前記手動昇降操作部材171の操作位置を検出するセンサであり、符号201aは、前記作業機200の昇降位置を検出するリフトセンサである。
なお、図5中の符号171aは、前記手動昇降操作部材171の操作位置を検出するセンサであり、符号201aは、前記作業機200の昇降位置を検出するリフトセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が上昇操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記上昇位置設定部材173によって設定されている高さまで上昇するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
なお、図5中の符号172aは、前記ワンタッチ昇降操作部材172の操作状態を検出するセンサであり、符号173aは前記上昇位置設定部材173による設定位置を検出するセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が下降操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置によって画される下降位置まで下降するように前記昇降アクチュエータ270を作動させる。
即ち、本実施の形態においては、前記手動昇降操作部材171が下降位置設定部材としても作用するようになっている。
即ち、本実施の形態においては、前記手動昇降操作部材171が下降位置設定部材としても作用するようになっている。
前記昇降微調整操作部材174は、上げ操作及び下げ操作可能とされている。
詳しくは、前記昇降微調整操作部材174は、上げ方向に押圧操作されている際には上げ位置をとり、上げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰し、且つ、下げ方向に押圧操作されている際には下げ位置をとり、下げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰するように構成されている。
詳しくは、前記昇降微調整操作部材174は、上げ方向に押圧操作されている際には上げ位置をとり、上げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰し、且つ、下げ方向に押圧操作されている際には下げ位置をとり、下げ方向への押圧操作が解除されると自動的に中立位置へ復帰するように構成されている。
前記制御装置100は、前記昇降微調整操作部材174が上げ操作及び下げ操作されている間は、所定速度で前記作業機200がそれぞれ上昇及び下降するように前記昇降アクチュエータ270を作動させ、上げ操作及び下げ操作が解除されて前記昇降微調整操作部材174が中立位置へ復帰すると前記作業機200の昇降を停止させる。
なお、図5中の符号174aは、前記昇降微調整操作部材174の操作位置を検出するセンサである。
なお、図5中の符号174aは、前記昇降微調整操作部材174の操作位置を検出するセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記作業機200としてロータリー耕耘装置が用いられる場合等に利用される耕深自動モードを有している。
前記耕深自動モードは、耕深センサ203aによって検出される前記作業機200の耕深位置が耕深設定ダイヤル176で設定された設定位置となるように、前記昇降用アクチュエータ270の作動制御を行う制御モードである。
前記耕深自動モードは、耕深センサ203aによって検出される前記作業機200の耕深位置が耕深設定ダイヤル176で設定された設定位置となるように、前記昇降用アクチュエータ270の作動制御を行う制御モードである。
前記耕深自動モードは、入切操作可能な耕深自動スイッチ175(図5参照)への人為操作に応じて、前記制御装置100によって起動状態及び解除状態が切り換えられる。
図5中の符号175aは、前記耕深自動スイッチ175の操作状態を検出するセンサであり、符号176aは、前記耕深設定ダイヤル176の操作状態を検出するセンサである。
図5中の符号175aは、前記耕深自動スイッチ175の操作状態を検出するセンサであり、符号176aは、前記耕深設定ダイヤル176の操作状態を検出するセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記作業機200の昇降に関し、前記作業機200を自動上昇させる作業時自動昇降機能を有している。
具体的には、前記作業車輌1は、旋回時作業機上昇機能及び後進時作業機上昇機能を有している。
具体的には、前記作業車輌1は、旋回時作業機上昇機能及び後進時作業機上昇機能を有している。
前記旋回時作業時上昇機能は、前記作業機200が作業位置に位置されている状態で前記旋回操作部材115の操作角が所定値を越えると、自動的に前記作業機200を上昇させる機能である。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1には、旋回時作業機上昇機能を人為的にオン・オフさせる旋回上昇モード選択手段560が備えられている。
なお、図5中の符号560aは、前記旋回上昇モード選択手段560の操作位置を検出するセンサである。
なお、図5中の符号560aは、前記旋回上昇モード選択手段560の操作位置を検出するセンサである。
前記制御装置100は、前記旋回上昇モード選択手段560のオン操作時には旋回時作業機上昇機能を有効化させ、前記旋回上昇モード選択手段560のオフ操作時には旋回時作業機上昇機能を無効化させる。
前記後進時作業機上昇機能は、前記作業機200が作業位置に位置されている状態で前記前後進切換操作部材130が後進操作されると、自動的に前記作業機200を上昇させる機能である。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1には、前記後進時作業機上昇機能を人為的にオン・オフさせる後進上昇モード選択手段570が備えられている。
前記制御装置100は、前記後進上昇モード選択手段570のオン操作時には後進時作業機上昇機能を有効化させ、前記後進上昇モード選択手段570のオフ操作時には後進時作業機上昇機能を無効化させる。
又、図5に示すように、前記作業車輌1には傾動操作部材180が備えられており、前記傾動操作部材180への人為操作に応じて前記作業機200が左右方向に傾動されるように、前記制御装置100が前記傾動アクチュエータ280の作動制御を行う。
なお、図5中の符号180aは、前記傾動操作部材180の操作位置を検出するセンサであり、符号202aは、前記作業機200の傾きを検出する傾きセンサである。
なお、図5中の符号180aは、前記傾動操作部材180の操作位置を検出するセンサであり、符号202aは、前記作業機200の傾きを検出する傾きセンサである。
さらに、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記作業機200の傾動に関し、傾き自動モードを有している。
前記傾き自動モードは、前記傾きセンサ202aによって検出される前記作業装置200の左右方向の傾きが傾き設定ダイヤル186で設定された傾きとなるように、前記傾動用アクチュエータ280の作動制御を行う制御モードである。
前記傾き自動モードは、前記傾きセンサ202aによって検出される前記作業装置200の左右方向の傾きが傾き設定ダイヤル186で設定された傾きとなるように、前記傾動用アクチュエータ280の作動制御を行う制御モードである。
前記傾き自動モードは、入切操作可能な傾き自動スイッチ185(図5参照)への人為操作に応じて、前記制御装置100によって起動状態及び解除状態が切り換えられる。
図5中の符号185aは、前記傾き自動スイッチ185の操作状態を検出するセンサであり、符号186aは、前記傾き設定ダイヤル186の操作状態を検出するセンサである。
図5中の符号185aは、前記傾き自動スイッチ185の操作状態を検出するセンサであり、符号186aは、前記傾き設定ダイヤル186の操作状態を検出するセンサである。
また、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記PTO軸90への動力伝達モードを人為選択し得るように構成されている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1には、人為操作可能なPTO連動切換操作部材162が備えられている。
詳しくは、図5に示すように、前記作業車輌1には、人為操作可能なPTO連動切換操作部材162が備えられている。
前記PTO連動切換操作部材162は、独立モード位置、連動モード位置及び昇降連動モード位置を選択的に取り得るように構成されている。
なお、図5中の符号162aは、前記PTO連動切換操作部材162の操作位置を検出するセンサである。
なお、図5中の符号162aは、前記PTO連動切換操作部材162の操作位置を検出するセンサである。
前記PTO連動切換操作部材162が連動モード位置に位置されると、前記制御装置100は、連動モードを起動する。
前記連動モードの起動時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ操作部材135の遮断操作(即ち、前記前後進切換装置61を中立状態とさせる為の操作)に応じて、前記PTO入切操作部材160の操作状態に拘わらず、前記PTOクラッチ装置81が強制的に動力遮断状態となるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
前記連動モードの起動時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ操作部材135の遮断操作(即ち、前記前後進切換装置61を中立状態とさせる為の操作)に応じて、前記PTO入切操作部材160の操作状態に拘わらず、前記PTOクラッチ装置81が強制的に動力遮断状態となるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
前記PTO連動切換操作部材162が独立モード位置に位置されると、前記制御装置100は、前記PTOクラッチ装置81の作動制御を独立して行う独立モードを起動する。
即ち、独立モードの起動時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ操作部材135が人為操作されても、前記PTOクラッチ装置81が前記PTO入切操作部材160の操作状態に応じたものとなるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
即ち、独立モードの起動時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ操作部材135が人為操作されても、前記PTOクラッチ装置81が前記PTO入切操作部材160の操作状態に応じたものとなるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
前記PTO連動切換操作部材162が昇降連動モード位置に位置されると、前記制御装置100は、上昇連動モードを起動する。
前記上昇連動モードの起動時には、前記制御装置100は、前記連動モードの制御に加えて、前記PTOクラッチ装置81が伝動状態において前記作業機200を上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記PTO入切操作部材160の操作状態に拘わらず、前記PTOクラッチ装置81が強制的に動力遮断状態となるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
前記上昇連動モードの起動時には、前記制御装置100は、前記連動モードの制御に加えて、前記PTOクラッチ装置81が伝動状態において前記作業機200を上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記PTO入切操作部材160の操作状態に拘わらず、前記PTOクラッチ装置81が強制的に動力遮断状態となるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
なお、前記上昇指令には、前記ワンタッチ昇降操作部材182の上昇操作及び前記旋回時上昇機能による前記作業機200の上昇を伴う前記旋回操作部材115の旋回操作が含まれる。
本実施の形態に係る前記作業車輌1は、さらに、液晶表示部を有する表示装置を備えている。
図3及び図5に示すように、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記表示装置として、前記運転席15の前方に配設されたメーターパネル450と、前記運転席15の側方に配設されたサブディスプレイ480とを備えている。
図3及び図5に示すように、本実施の形態に係る前記作業車輌1は、前記表示装置として、前記運転席15の前方に配設されたメーターパネル450と、前記運転席15の側方に配設されたサブディスプレイ480とを備えている。
ここで、本実施の形態に係る前記作業車輌1に備えられたヘルプ情報表示機能について説明する。
前述の通り、前記制御装置100は、前記作業車輌1に備えられる前記複数の操作部材のうちの一の操作部材が操作されると、前記一の操作部材の操作に応じて対応する一又は複数の作動部材の作動制御を行うが、これに加えて、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示するように構成されている。
斯かる構成によれば、操縦者は、操作した前記一の操作部材の情報を正確に知ることができ、熟練を要することなく前記作業車輌に備えられる種々の機能の有効利用を図ることができる。
なお、前記ヘルプ情報を表示させる前記液晶表示部としては、前記メーターパネル450における液晶表示部及び/又は前記サブディスプレイ480における液晶表示部を用いることができる。
前記ヘルプ情報表示機能について、前記PTO連動切換操作部材162が操作された場合を例に説明する。
前記PTO連動切換操作部材162が操作されると、前記制御装置100は、前記PTO連動切換操作部材162の操作に応じたPTO動力伝達モードを起動させることに加えて、前記液晶表示部に、起動中のPTO動力伝達モード及びその説明を表示させる。
前記液晶表示部へのヘルプ表示に関し具体的に説明すると、前記PTO連動切換操作部材162が独立モード位置へ操作されると、前記制御装置100は、前記液晶表示部に、独立モードが起動中である旨の表示と共に、独立モードの説明として、前記主クラッチ操作部材135への操作に拘わらず、前記PTO入切操作部材160への操作に応じて前記PTO軸95への動力伝達が係脱される旨の説明を表示させる。
図6に、前記PTO連動切換操作部材162が独立モード位置へ操作された際に前記液晶表示部に表示されるヘルプ情報の一例を示す。
前記PTO連動切換操作部材162が連動モード位置へ操作されると、前記制御装置100は、前記液晶表示部に、連動モードが起動中である旨の表示と共に、前記PTO入切操作部材160への操作に拘わらず、前記主クラッチ操作部材135の切り操作に応じて前記PTO軸95への動力伝達が遮断される旨の説明を表示させる。
前記PTO連動切換操作部材162が昇降連動モード位置へ操作されると、前記制御装置100は、前記液晶表示部に、昇降連動モードが起動中である旨の表示と共に、前記PTO入切操作部材160への操作に拘わらず、前記主クラッチ操作部材135の切り操作及び所定の作業機上昇に応じて前記PTO軸95への動力伝達が遮断される旨の説明を表示させる。
次に、前記ヘルプ情報表示機能について、前記旋回上昇モード選択手段560、前記手動昇降操作部材171及び前記ワンタッチ昇降操作部材172が操作された場合を例に説明する。
前記旋回上昇モード選択手段560がオン操作された場合には、前記制御装置100は、旋回時作業機上昇機能を有効化させることに加えて、前記液晶表示部に、旋回時作業機上昇機能が有効化されている旨の表示及び旋回時作業機上昇機能の説明を表示させる。
前記旋回上昇モード選択手段560がオフ操作された場合には、前記制御装置100は、旋回時作業機上昇機能を無効化させることに加えて、前記液晶表示部に、旋回時作業機上昇機能が無効化されている旨の表示を行う。この際に、旋回時作業機上昇機能の説明を併せて表示させることも可能である。
前記手動昇降操作部材171が操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の操作位置に応じた上下位置に位置するように前記昇降アクチュエータ270の作動制御を行うことに加えて、前記液晶表示部に、前記ヘルプ情報として、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171への操作に応じて上昇又は下降している旨の表示を行う。
なお、前記手動昇降操作部材171のように、操作位置に応じて対応する作動部材の作動量が異なる操作部材が操作された場合には、前記制御装置100は、前記ヘルプ情報に加えて、操作されている操作部材の操作状態(操作位置)を表示させることができる。
斯かる構成によれば、前記操作部材の操作状態(操作位置)を操縦者が正確に知ることができ、所定位置(又は所定状態)への操作を行う場合や微調整操作を行う場合の操作性を向上させることができる。
図7に、前記手動昇降操作部材171が上げ操作された際に前記液晶表示部に表示されるヘルプ情報及び操作状態の一例を示す。
図7に示す例においては、操作可能範囲と前記操作可能範囲に対する現在の操作位置とが棒グラフ形式でアナログ表示されている。
図7に示す例においては、操作可能範囲と前記操作可能範囲に対する現在の操作位置とが棒グラフ形式でアナログ表示されている。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が上昇操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記上昇位置設定部材171によって設定されている上下位置に位置するように前記昇降アクチュエータ270の作動制御を行うことに加えて、前記液晶表示部に、前記ヘルプ情報として、前記作業機200がワンタッチ昇降操作部材171への上昇操作に応じて上昇している旨の表示と共に、この操作によって前記作業機200が前記上昇位置設定部材173の設定位置まで上昇する旨の表示を行う。
この際に、前記上昇位置設定部材173の設定位置を棒グラフ等によってアナログ表示させることも可能である。
この際に、前記上昇位置設定部材173の設定位置を棒グラフ等によってアナログ表示させることも可能である。
前記ワンタッチ昇降操作部材172が下降操作されると、前記制御装置100は、前記作業機200が前記手動昇降操作部材171によって設定されている上下位置に位置するように前記昇降アクチュエータ270の作動制御を行うことに加えて、前記液晶表示部に、前記ヘルプ情報として、前記作業機200が前記ワンタッチ昇降操作部材172への下降操作に応じて下降している旨の表示と共に、この操作によって前記作業機200が前記手動昇降操作部材171の設定位置まで下降する旨の表示を行う。
この際に、前記手動昇降操作部材171の設定位置を棒グラフ等によってアナログ表示させることも可能である。
この際に、前記手動昇降操作部材171の設定位置を棒グラフ等によってアナログ表示させることも可能である。
前記ヘルプ表示は、前記液晶表示部に表示されてから所定時間経過後、及び/又は、表示を解除する人為操作に基づいて、解除される。
即ち、前記制御装置100は、前記液晶表示部へのヘルプ表示から所定時間経過後、及び/又は、表示切替部材410(図5参照)への人為操作に基づき、前記液晶表示部をヘルプ情報表示状態から元の表示状態又は標準表示状態へ戻すものとされる。
即ち、前記制御装置100は、前記液晶表示部へのヘルプ表示から所定時間経過後、及び/又は、表示切替部材410(図5参照)への人為操作に基づき、前記液晶表示部をヘルプ情報表示状態から元の表示状態又は標準表示状態へ戻すものとされる。
好ましくは、前記制御装置100に、前記複数の操作部材のうちの一又は複数の操作部材をヘルプ情報表示対象操作部材として記憶しておき、前記制御装置100は、操作された前記一の操作部材が前記ヘルプ情報表示対象操作部材である場合にのみ、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示するように構成される。
斯かる構成によれば、必要なヘルプ情報のみを効率よく表示することができる。
斯かる構成によれば、必要なヘルプ情報のみを効率よく表示することができる。
より好ましくは、前記作業車輌1に前記表示対象操作部材を登録する為の表示対象登録操作部材420(図5参照)を備え、前記制御装置100は、前記表示対象登録操作部材420によって選択された操作部材を前記ヘルプ情報表示対象操作部材として更新記憶することができる。
斯かる構成によれば、操縦者の変更や走行状況・作業状況の変化に応じて、必要となるヘルプ情報が変更されたとしても、必要なヘルプ情報を適切に表示させることができる。
なお、前記ヘルプ情報表示対象操作部材は、例えば、電源を切っても失われず且つ書き換え可能とされたEEPROMに記憶される。
なお、前記ヘルプ情報表示対象操作部材は、例えば、電源を切っても失われず且つ書き換え可能とされたEEPROMに記憶される。
1 作業車輌
100 制御装置
410 表示切替部材
420 表示対象登録操作部材
450 メーターパネル(表示装置)
480 サブディスプレイ(表示装置)
100 制御装置
410 表示切替部材
420 表示対象登録操作部材
450 メーターパネル(表示装置)
480 サブディスプレイ(表示装置)
Claims (5)
- 複数の操作部材と、複数の作動部材と、液晶表示部を有する表示装置と、前記作動部材及び前記表示装置の制御を司る制御装置とを備えた作業車輌であって、
前記制御装置は、前記複数の操作部材のうちの一の操作部材の操作に応じて対応する一又は複数の作動部材の作動制御を行うと共に、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示することを特徴とする作業車輌。 - 前記制御装置は、前記液晶表示部に、前記ヘルプ情報に加えて、前記一の操作部材の操作状態を表示させることを特徴とする請求項1に記載の作業車輌。
- 前記制御装置は、前記液晶表示部に前記ヘルプ情報を表示してから所定時間が経過すると又は所定の表示解除操作が行われると、前記液晶表示部を元の表示状態に戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車輌。
- 前記制御装置は、前記複数の操作部材のうちの一又は複数の操作部材をヘルプ情報表示対象操作部材として記憶しており、操作された前記一の操作部材が前記ヘルプ情報表示対象操作部材である場合にのみ、前記液晶表示部に前記一の操作部材に関するヘルプ情報を表示することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の作業車輌。
- 前記表示対象操作部材を登録する為の表示対象登録操作部材を備え、
前記制御装置は、前記表示対象登録操作部材によって選択された操作部材を前記ヘルプ情報表示対象操作部材として更新記憶することを特徴とする請求項4に記載の作業車輌。
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- 2014-07-24 JP JP2014150397A patent/JP2016021952A/ja active Pending
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