JP6274012B2 - 開閉式バケット装置及び、これを備えた油圧ショベル - Google Patents

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本発明は、道路の舗装工事等で用いる開閉式バケット装置及び、これを備えた油圧ショベルに関し、該開閉式バケット装置内に収容された舗装材料等を路面上に一定の高さから撒き広げることのできる開閉式バケット装置及び、これを備えた油圧ショベルに関する。
従来から、各種の工事に柔軟に対応しながら施工を進めるため、油圧ショベルの先端に取付けられ、アタッチメントの名で総称される各種の装置が開発されている。例えば、掘削用バケット、ブレーカー、フォーク、カッタ、ミキサ等の各種の装置が知られる。下記特許文献1には、粘土質の土壌を掘削する場合であっても、迅速に開くことのできる開閉式作業具(バケット)を有する作業機に係る発明が提案されている。
この状況において、一定の高さで固定されたアタッチメントから路面へ、その高さを保って収容された舗装材料等を放出することのできる機能を備えたものは未だ、登場していない。舗装材料を一定の高さから放出することのできるアタッチメントであれば、路面上に放出した舗装材料の高さのばらつきを、ある程度抑えることができる。そうすると、凹凸をできるだけならして舗装材料の高さを揃える、という舗装のための施工機(スプレッダ)を適用する前に必要な作業を簡素に済ますことができ、作業時間の短縮及び施工費の圧縮を期待することができる。
しかしながら、従来から用いられているアタッチメントを利用し、舗装材料を路面に下ろした後、このアタッチメントの先端部や背部で舗装材料を撒き広げている現状がある。このため、凹凸をできるだけならして舗装材料の高さを揃える作業に、熟練した技術及び相当な時間を必要としている。また、道路の舗装工事等において、工事車線以外での車両の通行が規制されることは少なく、舗装工事を行う作業範囲が極めて狭小となるケースが多い。このため、アタッチメントを取付ける油圧ショベルに対し、その移動等において小回りの利くことが求められている。
特開平10−195914号公報
上述のように、バケット装置から地面へ、その高さを一定に維持したまま舗装材料等を放出することのできる機能を備えたアタッチメントの登場が待たれている。また、小回りの利く油圧ショベルが切望されている。
本発明は、上記実情に鑑み提案され、アタッチメント(バケット装置)内に収容された舗装材料等を路面上の一定の高さから、その高さを維持したまま撒き広げることができる開閉式バケット装置及び、これを備えた油圧ショベルを提供することを目的とする。さらに、開閉式バケット装置を備えたときに、その旋回半径が大きくならないで小回りの利く油圧ショベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、一側が開放されているバケット本体と、このバケット本体の開放側を開閉する開閉部材とを有し、油圧ショベルの腕部の先端に取付け可能な開閉式バケット装置において、前記開閉部材が、前記バケット本体の開放側の開閉体となるシャッター部と、このシャッター部の両端から前記バケット本体を包囲するようにして一対で形成されている開閉動作部と、から構成され、前記開閉動作部に、開閉動作のための中心点となる軸体及び、前記開閉動作部同士を前記シャッター部が設けられている側と逆側の端部で連結する連結体がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
前記開閉動作部の動きを不動とする施錠部が設けられていることを特徴とする。
前記開閉動作部が略扇型形状で、この略扇型形状の円弧側に前記シャッター部が、前記略扇型形状の要側に前記連結体が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、上述の開閉式バケット装置が腕部の先端に取付けられ、前記開閉式バケット装置が前記腕部より前記本体部側に位置するとき、前記シャッター部が地面側に向き、開閉式バケット装置が前記腕部よりも外側に位置するとき、前記シャッター部が天空側に向くことを特徴とする油圧ショベルに係る。
この油圧ショベルは、地面が利用されて、前記バケット本体の開放側が前記開閉部材によって閉じられることを特徴とする。また、前記腕部が利用されて、前記バケット本体の開放側が前記開閉部材によって開かれることを特徴とする。
この油圧ショベルは、前記開閉式バケット装置に収容された収容物が所定高さから、その高さを維持して放出されることを特徴とする。
本発明は、一側が開放されているバケット本体と、このバケット本体の開放側を開閉する開閉部材とを備え、油圧ショベルの腕部の先端に取付け可能な開閉式バケット装置に係る。本発明は、開閉部材が、バケット本体の開放側の開閉体となるシャッター部と、このシャッター部の両端からバケット本体を包囲するようにして一対で形成されている開閉動作部とから構成されている。特に、開閉動作部に、開閉動作のための中心点となる軸体及び、開閉動作部同士をシャッター部が設けられている側と逆側の端部で連結する連結体がそれぞれ設けられて構成されている。
したがって、例えば、油圧ショベルのアーム及びブームを操作し、その先端に取付けられている本発明に係る開閉式バケット装置を所定の高さに設定した後、開閉部材を操作することにより、バケット本体から地面へその高さを維持したまま舗装材料等を放出することができる。舗装材料等が放出された後も、いまだバケット本体の開放側よりも高い位置にある舗装材料等は、バケット本体内に留まる。しかし、そのままの高さでバケット本体を水平に移動させることにより、バケット本体内に留まっている舗装材料等を地面へ放出することができる。これにより、本発明に係る開閉式バケット装置を、舗装材料等を地面へ、一定の高さからその高さを維持したまま放出することができる機能を備えたアタッチメントとして提供することができるようになる。
本発明に係る開閉式バケット装置は、開閉動作部の動きを不動とする施錠部が設けられている構成である。この施錠部により、バケット本体に収容された舗装材料等が、意図しないタイミング(例えば、運搬中のタイミング等)で外部へ誤って放出されるという事象をなくすことができる。
本発明に係る開閉式バケット装置は、開閉動作部が略扇型形状で、この略扇型形状の円弧側にシャッター部が、略扇型形状の要側に連結体が設けられている構成である。このような略扇型形状の構造により、開閉動作部によるバケット本体の開放側の開閉動作をスムーズとすることができる。運搬等の場面において、舗装材料等が外部へ誤って放出されるというようなことも極めて少なくなる。本発明に係る開閉式バケット装置の上下を一目で認識することができるという利点もある。
また、本発明は、上述の開閉式バケット装置を備える油圧ショベルに係る。開閉式バケット装置が腕部の先端に取付けられる構成である。開閉式バケット装置が腕部より本体部側に位置するとき、シャッター部が地面側に向き、開閉式バケット装置が腕部よりも外側に位置するとき、シャッター部が天空側に向く。なお、シャッター部が地面側に向くとバケット本体の開放側も地面側に向き、シャッター部が天空側に向くとバケット本体の開放側も天空側に向くことになる。
したがって、シャッター部を地面側に向ければ、開閉式バケット装置が腕部より本体部側に位置するので、運搬時に旋回半径が大きくなることがなく、狭小な作業範囲に対応することができる。また、バケット本体の開放側も地面側に向くので、舗装材料の放出時にも旋回半径を大きくすることなく、その作業を行うことができて狭小な範囲に対応することができる。さらに、開閉式バケット装置が腕部より本体部側に位置するため、舗装材料の放出を運転室に近い位置から確認することができるという利点がある。一方、シャッター部が天空側に向くとバケット本体の開放側も天空側に向き、このとき開閉式バケット装置が腕部よりも外側に位置するので、舗装材料をバケット本体へ容易に収容することができる。
本発明に係る油圧ショベルは、地面が利用されて、バケット本体の開放側が開閉部材によって閉じられる構成である。また、腕部が利用されて、バケット本体の開放側が開閉部材によって開かれる構成である。すなわち、開閉動作部の連結体が設けられている側の端部の作用に基づいて、バケット本体の開放側の開閉動作が行われる構成となる。したがって、バケット本体の開放側の開閉動作を、開閉式バケット装置そのものに動力を備えさせることなく実現することができる。また、開閉動作部の作用を同じ開閉部材を構成しているシャッター部に及ぼす仕組みであるので、バケット本体の開放側の開閉動作を確実に進めることができる。
本発明に係る油圧ショベルは、開閉式バケット装置に収容された収容物が所定高さから、その高さを維持して放出される構成である。すなわち、本発明では、腕部が操作され、その先端にある開閉式バケット装置が所定の高さに設定された後、開閉部材が操作されることで、バケット本体から地面へその高さが維持されたまま舗装材料等が放出される。舗装材料等が放出された後も、いまだバケット本体の開放側よりも高い位置にある舗装材料等は、バケット本体内に留まる。しかし、そのままの高さでバケット本体を水平に移動させることにより、バケット本体内に留まっている舗装材料等は地面へ放出される。これにより、放出する舗装材料の単位面積当たりの量を、ある程度均一化することができる。そして、その後の施工機(スプレッダ)を使った舗装作業に向け、凹凸をできるだけならして舗装材料の高さを揃えるという必要な作業を簡素に済ますことができ、作業時間の短縮及び施工費の圧縮を期待することができる。
本発明に係る開閉式バケット装置を備えた油圧ショベルの全体概要を表した概略図である。 本発明に係る開閉式バケット装置を表した概略説明図で、(a)は開状態を表した概略説明図、(b)は閉状態を表した概略説明図である。 本発明に係る開閉式バケット装置に舗装材料を投入する(舗装材料が収容される)場面を概要で説明する概略図である。 本発明に係る開閉式バケット装置を備えた油圧ショベルにおける開閉式バケット装置の地面を利用した閉動作を説明する説明図であって、(a)は閉動作前の開閉式バケット装置を表した説明図、(b)は閉動作後の開閉式バケット装置を表した説明図である。 本発明に係る開閉式バケット装置を備えた油圧ショベルが収容した舗装材料を運搬する場面における開閉式バケット装置の位置を説明する説明図である。 本発明に係る開閉式バケット装置を備えた油圧ショベルが運搬時に、最小旋回径で旋回している様子を概要で説明する概略説明図である。 本発明に係る開閉式バケット装置から舗装材料を放出する場面を概要で説明する概略説明図である。 本発明に係る開閉式バケット装置を備えた油圧ショベルにおける開閉式バケット装置の腕部(ブーム)を利用した開動作を説明する説明図であって、(a)は開動作前の開閉式バケット装置を表した説明図、(b)は開動作後の開閉式バケット装置を表した説明図である。
以下、本発明に係る開閉式バケット装置及び、これを備えた油圧ショベルに関する実施形態を、図面を参照しつつ詳述する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例に過ぎない。本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
本発明は、図1に示すように、開閉式バケット装置1及び、この開閉式バケット装置1を備えた油圧ショベル2に係る。油圧ショベル2は、動力源や運転室等を備える本体部21と、この本体部21から伸びる腕部を構成している本体部21側のブーム22及び先端側のアーム23とからなる。開閉式バケット装置1は、一側が開放されているバケット本体11と、このバケット本体11の開放側11aを開閉する開閉部材12とを有し、油圧ショベル2のアーム23の先端の取付部231に取付けられる。
本発明に係る開閉式バケット装置1及び、これを備えた油圧ショベル2により、舗装材料を路面上へ一定の高さから撒き広げ、舗装材料の凹凸をできるだけ揃えるという施工機(スプレッダ)を適用する前に必要な作業を、簡素に済ますことができるようになる。これにより、作業時間の短縮及び施工費の圧縮を図ることができる。
油圧ショベル2は、ブーム22及びアーム23に、アクチュエーターとして機能する油圧シリンダー22a、23aがそれぞれ備えられている。ブーム22及びアーム23とともに油圧シリンダー22a、23aは、本体部21の運転室に乗り込む人員よって操作される。そして、取付部231に取付けられた開閉式バケット装置1は、アーム23の油圧シリンダー23aによって軸231aを中心に回転させられる。なお、本実施形態において、油圧シリンダー22a、23aは例示であり、エアシリンダー等の各種のアクチュエーターを採用することができる。油圧ショベル2の動力は、エンジン又はモーターによって得ることができる。
油圧ショベル2における本体部21、ブーム22、アーム23及び油圧シリンダー22a、23a、アーム23の先端の取付部231は、それぞれ公知の構成により達成される。この取付部231に取付け可能な構造の開閉式バケット装置1のアタッチメント部1aは、開閉式バケット装置1を構成するバケット本体11に設けられる。
開閉式バケット装置1は、上述のとおり、一側が開放され、製造装置で製造された舗装材料等を収容する容器となるバケット本体11と、このバケット本体11の開放側11aを開閉する開閉部材12とからなる。図2に示すように、バケット本体11は、製造装置で製造された舗装材料を収容する容器であり、一側、すなわち6面のうちの1面が開放された略直方体形状を有している。この1面が開放されて形成される開放側11aの4つの辺のうち、対向する2辺は、開閉部材12の形状(後述する開閉動作部122の略扇型形状)に対応し、円弧曲線で構成されている(特に、図2(a)を参照のこと)。
なお、本実施形態において、バケット本体11の容量は、例えば、0.2〜0.8m3であることが効率的な施工の観点から好ましい。本実施形態において、その容量は例えば、0.4m3である。効率の観点からバケット本体11の容量は大きいほど好ましいものの、その重量が増えるにつれ油圧ショベル2を大型化する必要に迫られ、狭小な作業現場に対応することが不可能になる。したがって、バケット本体11の容量は0.2〜0.8m3程度が適切である。
開閉部材12は、バケット本体11の開放側11aの開閉体となるシャッター部121と、このシャッター部121の両端からバケット本体11を包囲するようにして一対で形成されている開閉動作部122とから構成されている。開閉動作部122は、略扇型形状に形成されている。シャッター部121は、開閉動作部122の略扇型形状の円弧側の円弧曲線に沿って設けられるため、断面が円弧形状となる曲面を有して形成される。
開閉動作部122には、開閉動作のための中心点となる軸体122a及び、開閉動作部122同士をシャッター部121が設けられている側と逆側の端部、すなわち略扇型形状の要側で連結する連結体としての丸棒体123が設けられている。また、バケット本体11の開放側11aをシャッター部材121で閉じた状態を維持し、開閉部材12そのものの動きを規制して不動とする施錠部124が設けられている。なお、この施錠部124の位置に対応させてバケット本体11の外側表面に、施錠部124による施錠を成立させるためのバケット本体側施錠構造(図示省略)が形成されている。
軸体122aは、シャッター部121によりバケット本体11の開放側11aを開閉する開閉動作の支点となる。軸体122aは、開閉動作部122の中心付近に設けられ、開閉動作部122を貫通し、バケット本体11に接続されている。また、施錠部124も開閉動作部122の中心付近に設けられ、施錠時にバケット本体11のバケット本体側施錠構造とで施錠状態を形成する。
開閉動作部122の略扇型形状の要側には、開閉動作部122同士を連結する丸棒体123を設けるための突出片122bが形成されている。突出片122bを形成し、この突出片122bに丸棒体123を設ける理由は、後述するように、バケット本体11の開放側11aを開閉部材12によって閉じるのを、突出片122bを路面に接地させて固定した上で、開閉動作部122の軸体122aを支点とした回転動作により達成するためである。また、バケット本体11の開放側11aを開閉部材12によって開くのを、油圧ショベル2のアーム23に丸棒体123を当接させることで達成するためである。
本実施形態において、開閉動作部122同士を連結する連結体を丸棒体123としたが、これに限定されることなく各種の角棒体等の連結体を採用することができる。連結体に求められるのは、開閉動作部122同士を連結可能な形状であること、油圧ショベル2のアーム23に当接させる及び路面に接地させ、これに基づいて開閉式バケット装置1の開閉動作を行うことのできる構造及び強度を有すること等である。
以下、本発明に係る開閉式バケット装置1を備えた油圧ショベル2の動作を、図面(特に、図3〜図8)を参照しつつ、道路舗装工事に適用した場合を例に説明する。以下の説明も、本発明の一例に過ぎず、本発明がこの形態に限定されることはない。
まず、図3に示すように、各原料を混合する等し、舗装材料を製造する製造装置Eから直接、油圧ショベル2に取付けられている開閉式バケット装置1へ舗装材料を投入する。このとき、バケット本体11の開放側11aは、略扇型形状の開閉動作部122を傾斜させておくことで、シャッター部121(開閉部材12)により閉じられていない(開放されている)。略扇型形状の開閉動作部122を傾斜させることで、路面へ、開閉動作部122の略扇型形状の要側に設けられている突出片122bが接することとなる。
製造装置Eから開閉式バケット装置1への舗装材料の投入(収容)が完了したら、そのバケット本体11を開閉部材12で閉じる。具体的には、図4(a)に示すように、開閉部材12における開閉動作部122の突出片122bが路面に接して固定されているので、これを支えにして油圧ショベル2のブーム22、アーム23と油圧シリンダー22a、23aを使って開閉動作部122を操作し、バケット本体11の開放側11aを閉じるのである。
図4(b)に示すように、バケット本体11の開放側11aは、軸体122aを支点に開閉動作部122が回転動作することにより、シャッター部材121によって閉じられる。バケット本体11の開放側11aがシャッター部材121によって閉じられる頃には、開閉動作部122の略扇型形状の要側端部が路面に接することになる。
バケット本体11の開放側11aを開閉部材12で閉じたら、開閉動作部122の中心付近の施錠部124で施錠し、開閉部材12とバケット本体11との間の施錠状態を形成する。その状態で、図5に示すように、油圧ショベル2のブーム22、アーム23と油圧シリンダー22a、23aにより開閉式バケット装置1を回転させて、開閉式バケット装置1をアーム23よりも本体部21側に位置させる。
続いて、図6に示すように、本体部21を中心に油圧ショベル2を180度旋回させて、舗装位置へ向けて舗装材料を運搬する。開閉式バケット装置1をアーム23よりも本体部側に位置させるとき及び、油圧ショベル2を旋回させて舗装位置へ舗装材料を運搬するときはいずれも、バケット本体11の開放側11a(シャッター部121)が下(路面側)に向いている。
舗装位置まで来たら、図7に示すように、油圧ショベル2のブーム22、アーム23と油圧シリンダー22a、23aを操作してブーム22及びアーム23を伸ばした上で、開閉式バケット装置1を開く。図8(a)に示すように、油圧ショベル2を操作し、開閉式バケット装置1を所定の高さまで下ろして開閉動作部122の施錠部124を解錠した上で、バケット本体11の開放側11aを開閉部材12で開くのである。
具体的には、図8(b)に示すように、開閉部材12における開閉動作部122の突出片122bに設けられている丸棒体123をアーム23に接触させる。この接触に基づいて、軸体122aを支点に開閉動作部122が回転動作し、バケット本体11の開放側11aがシャッター部材121によって開かれていく。なお、バケット本体11から路面へは、その高さが維持されたまま舗装材料等が放出されるため、バケット本体11の開放側11aよりも高い位置にある舗装材料等は、バケット本体内に留まる。
しかし、油圧ショベル2のブーム22、アーム23と油圧シリンダー22a、23aを操作し、そのままの高さでバケット本体11を水平に前後又は左右に移動させることにより、バケット本体11内に留まっている舗装材料等を路面へ放出することができる。これにより、放出する舗装材料の単位面積当たりの量をある程度均一化することができる。そして、舗装材料の高さできるだけを揃えることで、舗装材料の凹凸をならし、その高さを揃えるという舗装の施工機を適用する前に必要な作業を簡素に済ますことができる。
その後、舗装位置で放出された舗装材料に対し、舗装の施工機であるスプレッダを使って実際に舗装する工程に進めばよい。なお、油圧ショベル2のブーム22、アーム23と油圧シリンダー22a、23aを操作し、バケット本体11を所定の高さで固定することに熟練の技は必要ない。
したがって、本発明では、開閉式バケット装置1と、これを備えた油圧ショベル2とを用いて機械化を図りつつ、放出する舗装材料の単位面積当たりの量をある程度均一化することができる。これにより、その後の施工機(スプレッダ)を使った舗装作業に向け、凹凸をできるだけならして舗装材料の高さを揃えるという必要な作業を簡素に済ますことができ、作業時間を短縮し、及び施工費を圧縮することができる。そして、本発明に係る開閉式バケット装置1は、舗装材料等を地面へ一定の高さからその高さを維持したまま放出することができる機能を備えたアタッチメントとして提供することができるようになる。
また、本発明に係る油圧ショベル2は、そのアーム23より本体部21側に開閉式バケット装置1を位置させて運搬するので、油圧ショベル2の最小の旋回半径で旋回することができ、工事車線以外での車両の通行に支障をきたさないようにすることができる。さらに、開閉式バケット装置1の構造に工夫を加え、その開閉に地面(路面)を利用したり、油圧ショベル2のアーム23を利用したりすることで実現し、開閉式バケット装置1の構成を単純にしている。また、開閉式バケット装置1自体に動力を備えることを不要としている。なお、本発明では、舗装材料の放出を所定高さで行って、放出する舗装材料の単位面積当たりの量をある程度均一化するのに、熟練の技を必要とすることがない。
以上、本発明に関する実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、本発明は、狭小の作業範囲となるケースの多い既設橋の補強コンクリート舗装工事に際して適用することが好適であり、したがって、運搬される舗装材料の例としてFRC又はSFRCを挙げることができる。
しかしながら、本発明は、FRC又はSFRCを採用する既設橋の補強コンクリート舗装工事への適用に限定されず、様々な舗装工事に適用することができる。そして、運搬される舗装材料についても当然、FRC又はSFRCに限定されることなく、他の材料等であっても適用することができる。
また、上記実施形態において、開閉式バケット装置1のシャッター部221の開閉をする際に地面やアーム23を利用しているが、別途油圧シリンダー等のアクチュエーターを油圧ショベル2に追加設備し、これを利用することもできる。油圧ショベル2には通常、各種アタッチメント用として油圧配管の予備が一式、標準装備されているので、この予備を利用することができる。この場合、施錠部124が不要になるというメリットがある。
1・・・・開閉式バケット装置
1a・・・アタッチメント部
11・・・バケット本体
11a・・開放側
12・・・開閉部材
121・・シャッター部
122・・開閉動作部
122a・軸体
122b・突出片
123・・丸棒体
124・・施錠部
2・・・・油圧ショベル
21・・・本体部
22・・・ブーム
22a・・油圧シリンダー
23・・・アーム
231・・取付部
231a・軸
23a・・油圧シリンダー
E・・・・製造装置

Claims (7)

  1. 一側が開放されているバケット本体と、このバケット本体の開放側を開閉する開閉部材とを有し、油圧ショベルの腕部の先端に取付け可能な開閉式バケット装置において、
    前記開閉部材が、
    前記バケット本体の開放側の開閉体となるシャッター部と、
    このシャッター部の両端から前記バケット本体を包囲するようにして一対で形成されている開閉動作部と、
    から構成され、
    前記開閉動作部に、開閉動作のための中心点となる軸体及び、前記開閉動作部同士を前記シャッター部が設けられている側と逆側の端部で連結する連結体がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする開閉式バケット装置。
  2. 前記開閉動作部の動きを不動とする施錠部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉式バケット装置。
  3. 前記開閉動作部が略扇型形状で、この略扇型形状の円弧側に前記シャッター部が、前記略扇型形状の要側に前記連結体が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の開閉式バケット装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つに記載の開閉式バケット装置が腕部の先端に取付けられ、
    前記開閉式バケット装置が前記腕部より前記本体部側に位置するとき、前記シャッター部が地面側に向き、
    開閉式バケット装置が前記腕部よりも外側に位置するとき、前記シャッター部が天空側に向く、
    ことを特徴とする油圧ショベル。
  5. 地面が利用されて、前記バケット本体の開放側が前記開閉部材によって閉じられる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の油圧ショベル。
  6. 前記腕部が利用されて、前記バケット本体の開放側が前記開閉部材によって開かれる、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の油圧ショベル。
  7. 前記開閉式バケット装置に収容された収容物が所定高さから、その高さを維持して放出される、
    ことを特徴とする請求項4から請求項6の何れか1項に記載の油圧ショベル。
JP2014107224A 2014-05-23 2014-05-23 開閉式バケット装置及び、これを備えた油圧ショベル Active JP6274012B2 (ja)

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