JP6273792B2 - 車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム - Google Patents

車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6273792B2
JP6273792B2 JP2013240894A JP2013240894A JP6273792B2 JP 6273792 B2 JP6273792 B2 JP 6273792B2 JP 2013240894 A JP2013240894 A JP 2013240894A JP 2013240894 A JP2013240894 A JP 2013240894A JP 6273792 B2 JP6273792 B2 JP 6273792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
data
vehicle network
communication
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013240894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015101114A (ja
Inventor
小西 研司
研司 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013240894A priority Critical patent/JP6273792B2/ja
Publication of JP2015101114A publication Critical patent/JP2015101114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6273792B2 publication Critical patent/JP6273792B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、車両ネットワークから車両データを取得する車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラムに関する。
従来より、自動車等の車両には、例えばナビゲーションシステムを構成する電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)、エンジンの作動を制御する電子制御装置、ブレーキの作動を制御する電子制御装置等の多くの電子制御装置が搭載されている。車両内では、それら多くの電子制御装置が通信線により電気的に接続されて車両ネットワークが形成されており、それぞれの電子制御装置が車両ネットワークを介して各種の車両データを送受信している。又、近年では、車両データ取得装置を車両ネットワークに接続することで、車両ネットワークで送受信される車両データを当該車両ネットワークから取得する構成が供されている。
車両データ取得装置を車両ネットワークに接続する構成では、車両ネットワークで送受信される車両データを外部に持ち出すことができる反面、車両ネットワークの通信負荷を増大させてしまう要因となる。その結果、車両ネットワークの通信負荷が増大すると、通信遅延等の様々な問題が発生する虞がある。このような問題に対し、例えば特許文献1には、車両ネットワークで送受信される車両データと代替可能なデータが別の装置に記憶されている場合に、車両ネットワークから車両データを取得するのではなく、その車両データと代替可能なデータを別の装置から取得することで、通信負荷の増大を回避する技術が開示されている。
特開2013−89996号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、車両データと代替可能なデータが別の装置に記憶されていることが前提であるので、車両データと代替可能なデータが別の装置に記憶されていない場合には、通信負荷を増大させてしまうという問題を解決することができない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両ネットワークから車両データを取得することと、車両ネットワークの通信遅延等の様々な問題の発生を回避することとを両立させることができる車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、車両ネットワーク接続手段は、車両データが送受信される車両ネットワークに対して車両データを送受信可能に接続可能である。通信負荷特定手段は、車両ネットワークの通信負荷を特定する。接続状態制御手段は、通信負荷特定手段により特定された車両ネットワークの通信負荷に基づいて、車両ネットワーク接続手段の車両ネットワークに対する接続状態を制御する。これにより、車両ネットワークの通信負荷が相対的に低いときには、車両ネットワーク接続手段の車両ネットワークに対する車両データの送受信を許可することで、車両ネットワークから車両データを取得することができる。一方、車両ネットワークの通信負荷が相対的に高いときには、車両ネットワーク接続手段の車両ネットワークに対する車両データの送受信を禁止する(抑制する)ことで、車両ネットワークの通信負荷の増大を抑制することができ、通信遅延等の様々な問題の発生を回避することができる。このように車両ネットワークに対する車両データの送受信を、車両ネットワークの通信負荷の高低に基づいて許可又は禁止することで、車両ネットワークから車両データを取得することと、車両ネットワークの通信遅延等の様々な問題の発生を回避することとを両立させることができる。
本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック図 接続状態設定テーブルを示す図(その1) OBDの接続端子を示す図 送信データ設定テーブルを示す図(その1) フローチャート(その1) シーケンス図(その1) シーケンス図(その2) シーケンス図(その3) 本発明の第2の実施形態を示す機能ブロック図 接続状態設定テーブルを示す図(その2) 送信データ設定テーブルを示す図(その2) フローチャート(その2) シーケンス図(その4) シーケンス図(その5) 本発明の第3の実施形態を示す機能ブロック図 接続状態設定テーブルを示す図(その3) 送信データ設定テーブルを示す図(その3) フローチャート(その3) シーケンス図(その6) シーケンス図(その7) シーケンス図(その8)
(第1の実施形態)
以下、本発明を、車両ネットワークから取得した車両データをサーバに送信する車両データ通信装置に適用した第1の実施形態について、図1から図8を参照して説明する。車両に搭載されている車両データ通信装置1は、制御部2と、車両ネットワーク接続部3(車両ネットワーク接続手段)と、通信部4(通信手段)と、現在時刻データ取得部5と、位置データ取得部6(位置データ取得手段)と、加速度データ取得部7(加速度データ取得手段)と、記録部8(記録手段)と、記憶部9とを有し、それら各部2〜9が相互接続されて構成されている。車両データ通信装置1は、車両バッテリー(図示せず)から供給されている電力を動作電力として動作する。尚、車両データ通信装置1は、車両の製造出荷後に後付けで搭載されても良いし、車両の製造時に標準装備として搭載されても良い。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/O(Input/Output)バス等を有する周知のマイクロコンピュータから構成されている。制御部2は、機能毎に、停車走行特定部2a(通信負荷特定手段、停車走行特定手段)と、接続状態制御部2b(接続状態制御手段)と、送信制御部2c(送信制御手段)とを有する。制御部2は、ROMに記憶されている制御プログラム(車両ネットワークの通信負荷制御プログラムを含む)をCPUが実行することで、車両データ通信装置1の動作全般を制御する。
停車走行特定部2aは、例えば車速パルスの入力状態や後述する車両の現在位置を示す位置データの変化状態に応じて車両が停車中であるか走行中であるかを特定する。具体的には、停車走行特定部2aは、車速パルスを伝送する信号線が接続されている構成では、車速パルスを入力していないことに応じて車両が停車中であると特定し、車速パルスを入力していることに応じて車両が走行中であると特定する。又、停車走行特定部2aは、車速パルスを伝送する信号線が接続されていない構成では、連続して取得された位置データの間に変化がないことに応じて車両が停車中であると特定し、連続して取得された位置データの間に変化があることに応じて車両が走行中であると特定する。尚、車速パルスを伝送する信号線は、後述する例えばOBD(On-board diagnostics)の接続端子の一部により設けられても良いし、OBDの接続端子とは別の系統(配線)により設けられても良い。
接続状態制御部2bは、車両に搭載されている車両ネットワーク10(車両LAN(Local Area Network))に対する車両ネットワーク接続部3の接続状態(車両インタフェースの接続状態)を制御する。車両ネットワーク10には、複数の電子制御装置11(ECU:Electronic Control Unit)が接続されている。複数の電子制御装置11は、例えばナビゲーションシステムを構成する電子制御装置、エンジンの作動を制御する電子制御装置、ブレーキの作動を制御する電子制御装置等である。車両ネットワーク10では、これら電子制御装置11が処理する車両データが送受信される。尚、車両ネットワーク10には、これら以外の機能を有する電子制御装置やセンサ等が接続されていても良い。車両が停車中であるときには、電子制御装置11が車両データを送受信する頻度が相対的に少ないので、車両ネットワーク10で送受信される車両データのデータ量は相対的に少なく、車両ネットワーク10の通信負荷は相対的に低い。一方、車両が走行中であるときには、電子制御装置11が車両データを送受信する頻度が相対的に多いので、車両ネットワーク10で送受信される車両データのデータ量は相対的に多く、車両ネットワーク10の通信負荷は相対的に高い。送信制御部2cは、通信部4からサーバ12への車両データの送信を制御する。
車両ネットワーク接続部3は、車両ネットワーク10との間のインタフェースとして機能し、車両ネットワーク10に対して接続可能に構成されている。車両ネットワーク接続部3は、例えばOBDの接続端子を有し、そのOBDの接続端子が車両ネットワーク10側のOBDの接続端子に対して接続されることで、車両ネットワーク10との間で車両データを送受信可能(車両ネットワーク10にアクセス可能)となる。車両ネットワーク接続部3は、車両ネットワーク10との間で車両データを送受信可能であれば、車両ネットワーク10に直接接続される構成であっても良いし、所定のケーブルを経由して接続される構成であっても良い。又、車両の製造メーカが独自に制定した規格で接続される構成であっても良い。
通信部4は、例えば移動通信網や固定通信網を含む広域通信網を介してサーバ12(外部装置)との間でデータ通信を行う。通信部4は、サーバ12との間でデータ通信可能であれば、例えば無線LAN、セルラー通信、Bluetooth(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、Ethernet(登録商標)等のどのような通信形態であっても良い。
現在時刻データ取得部5は、現在時刻を示す現在時刻データを取得する。尚、現在時刻データ取得部5は、制御部2に組み込まれても良い。位置データ取得部6は、GPS(Global Positioning System)受信機を有し、GPS衛星から受信したGPS信号に含まれるパラメータを抽出して演算することで、車両の現在位置を示す位置データを取得する。加速度データ取得部7は、車両に与えられた加速度(急発進や急右左折に伴う加速度)を計測する加速度センサを有し、車両に与えられた加速度を示す加速度データを取得する。
記録部8は、図2に示すように、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態を規定する接続状態設定テーブルを格納している。接続状態設定テーブルは、図3に示すようにOBDの接続端子で規定されている1〜16の端子番号に対応し、それぞれの端子を停車中又は走行中に応じて接続するか切断するかを規定するテーブルである。ここでいう接続とは、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10とが物理的に且つ電気的に接続されていることであり、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間で車両データが送受信可能なことである。一方、ここでいう切断とは、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10とが物理的に又は電気的に切断されていることであり、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間で車両データが送受信不可能なことである。電気的に切断とは、例えば車両ネットワーク接続部3の該当する信号端子をハイインピーダンスに設定したりプルアップ又はプルダウンしたりする等の電気的に処置することである。尚、電気的に切断する処置は、これらの処置に限らない。図2の例示では、4、5、16の端子番号の端子は、アース及び電源に関連する端子であり、それ以外の端子番号の端子は、車両ネットワーク10に接続される端子であり、車両データの伝送路となる(車両データを送受信可能な)端子である。それぞれの端子に対する信号線の割当ては車両の製造メーカが独自に制定したものである。
制御部2は、車両が停車中であると停車走行特定部2aにより特定している場合には、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態としてテーブルT1を接続状態制御部2bにより設定する。テーブルT1は、車両が停車中であるときの接続状態(許可状態)を規定するテーブルである。一方、制御部2は、車両が走行中であると停車走行特定部2aにより特定している場合には、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態としてテーブルT2を接続状態制御部2bにより設定する。テーブルT2は、車両が走行中であるときの接続状態(禁止状態)を規定するテーブルである。
又、記録部8は、図4に示すように、通信部4からサーバ12に送信データとして送信する車両データを規定する送信データ設定テーブルを格納している。通信部4からサーバ12に送信データとして送信される車両データとしては、例えば現在時刻データ、位置データ、加速度データ、車速を示す車速データ、エンジンの回転数を示す回転数データ、車両の燃費を示す燃費データ、吸気圧力を示す吸気圧力データ、吸気温度を示す吸気温度データ、スロットルポジションを示すスロットルポジションデータを含む。これらのうち現在時刻データ、位置データ、加速度データは、車両データ通信装置1で取得する車両データであり、車速データ、回転数データ、燃費データ、吸気圧力データ、吸気温度データ、スロットルポジションデータは、車両ネットワーク10から取得する車両データである。送信データ設定テーブルは、それぞれの車両データを車両が停車中又は走行中に応じて現在のデータ及び過去の最新のデータのうち何れを送信データとするかを規定するテーブルである。尚、通信部4からサーバ12に送信データとして送信される車両データは、これらの車両データに限らない。
制御部2は、車両が停車中であると停車走行特定部2aにより特定している場合には、通信部4からサーバ12に送信させる車両データをテーブルR1にしたがって選択する。テーブルR1は、車両が停車中であるときの送信データを規定するテーブルである。一方、制御部2は、車両が走行中であると停車走行特定部2aにより特定している場合には、通信部4からサーバ12に送信させる車両データをテーブルR2にしたがって選択する。テーブルR2は、車両が走行中であるときの送信データを規定するテーブルである。
又、記録部8は、位置データ取得部6により取得された位置データ、加速度データ取得部7により取得された加速度データをそれぞれ時系列で格納する。又、記録部8は、車両ネットワーク10から取得された車速データ、回転数データ、燃費データ、吸気圧力データ、吸気温度データ、スロットルポジションデータをそれぞれ時系列で格納すると共に、それらの車両データを現在時刻データ取得部5により取得された現在時刻データと対応付けることで、それらの車両データが車両ネットワーク10から取得された時刻を示す取得時刻データをも格納する。記録部8は、車両ネットワーク10から取得された時刻が車両データ毎に異なれば、車両データ毎に取得時刻データを格納し、車両ネットワーク10から取得された時刻が複数の車両データで同じであれば、複数の車両データで共通する取得時刻データを格納する。尚、記録部8は、取得時刻データを車両データの一部として送信データ設定テーブルを格納している。
記憶部9は、制御部2が制御プログラムを実行する際のワーキングメモリとして機能する。
次に、上記した構成の作用について、図5から図8を参照して説明する。
車両データ通信装置1において、制御部2は、車両バッテリーからの電力が車両データ通信装置1に供給されている状態では、本発明に関連して図5に示す接続状態設定処理を行う。制御部2は、接続状態設定処理を開始すると、車速パルスの信号線が接続されているか否かを判定する(S1)。制御部2は、車速パルスの信号線が接続されていると判定すると(S1:YES)、車速パルスを入力しているか否かを停車走行特定部2aにより判定する(S2)。制御部2は、車速パルスを入力していないと判定すると(S2:NO)、車両が停車中であると停車走行特定部2aにより特定する(S3)。そして、制御部2は、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両が停車中であるときの接続状態を規定するテーブルT1を接続状態制御部2bにより設定する(S4)。一方、制御部2は、車速パルスを入力していると判定すると(S2:YES)、車両が走行中であると停車走行特定部2aにより特定する(S5)。そして、制御部2は、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両が走行中であるときの接続状態を規定するテーブルT2を接続状態制御部2bにより設定する(S6)。
又、制御部2は、車速パルスの信号線が接続されていないと判定すると(S1:NO)、位置データを位置データ取得部6により複数回に亘って取得し(S7)、その連続して取得した位置データの間(今回のタイミングで取得した位置データと、前回のタイミングで取得した位置データとの間)に変化があるか否かを停車走行特定部2aにより判定する(S8)。制御部2は、連続して取得した位置データの間に変化がないと判定すると(S8:NO)、この場合も、車両が停車中であると停車走行特定部2aにより特定する(S3)。そして、制御部2は、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両が停車中であるときの接続状態を規定するテーブルT1を接続状態制御部2bにより設定する(S4)。一方、制御部2は、連続して取得した位置データの間に変化があると判定すると(S8:YES)、この場合も、車両が走行中であると停車走行特定部2aにより特定する(S5)。そして、制御部2は、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両が走行中であるときの接続状態を規定するテーブルT2を接続状態制御部2bにより設定する(S6)。
上記した接続状態設定処理において、車両が停車中であるか走行中であるかを特定する処理(S3、S5)が、車両ネットワーク10の通信負荷を特定する第1の手順である。又、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、テーブルT1又はT2を設定する処理(S4、S6)が、車両ネットワーク10に対する接続状態を制御する第2の手順である。
制御部2は、以上に説明した一連の処理を行うことで、車両が停車中であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3の全ての接続端子を接続することで、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可する(アクセスを許可する)。即ち、車両が停車中であるときには、車両ネットワーク10で送受信される車両データは当該車両ネットワーク10から車両データ通信装置1へと送信可能となる。このようにして車両ネットワーク10の通信負荷が相対的に低い停車中であるときには、車両ネットワーク10からの車両データの取得を許可する。
一方、制御部2は、車両が走行中であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3のアース及び電源に関連する接続端子を接続したままとするが、車両ネットワーク10に接続される接続端子を切断することで、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を禁止する(アクセスを禁止する)。即ち、車両が走行中であるときには、車両ネットワーク10で送受信される車両データは当該車両ネットワーク10から車両データ通信装置1へと送信不可能となる。このようにして車両ネットワーク10の通信負荷が相対的に高い走行中であるときには、車両ネットワーク10からの車両データの取得を禁止し、車両データ通信装置1と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信が原因となって車両ネットワーク10で通信遅延が発生することを回避する。
そして、制御部2は、上記したように車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態を常に制御しつつ、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されると、その時点での接続状態に応じて通信部4からサーバ12に送信させる車両データを選択する。具体的に説明すると、制御部2は、図6に示すように、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両が停車中であると、この場合は、テーブルT1を設定しており、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可しているので、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させる。
制御部2は、車両ネットワーク10から送信された車両データが車両ネットワーク接続部3に受信されると、その受信された車両データを記録部8に一旦格納し、車両データをテーブルR1にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。即ち、制御部2は、現在時刻データ、位置データ、加速度データについては、それぞれ現在時刻データ取得部5、位置データ取得部6、加速度データ取得部7によりリアルタイムに取得された現在のデータを送信させる。又、制御部2は、車速データ、回転数データ、燃費データ、吸気圧力データ、吸気温度データ、スロットルポジションデータについても、車両ネットワーク10からリアルタイムに受信された現在のデータを送信させる。又、制御部2は、それらの車両データを車両ネットワーク10から取得した時刻を示す取得時刻データをも送信させる。
一方、制御部2は、図7に示すように、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両が走行中であると、この場合は、テーブルT2を設定しており、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を禁止しているので、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させることなく、車両データをテーブルR2にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。即ち、制御部2は、現在時刻データ、位置データ、加速度データについては、それぞれ現在時刻データ取得部5、位置データ取得部6、加速度データ取得部7によりリアルタイムに取得された現在のデータを送信させるが、車速データ、回転数データ、燃費データ、吸気圧力データ、吸気温度データ、スロットルポジションデータについては、記録部8に格納されている過去の最新のデータを送信させると共に、それらの車両データを車両ネットワーク10から取得した時刻を示す取得時刻データをも送信させる。
これ以降、制御部2は、車両が走行中から停車中に移行すると、テーブルT1を設定し(テーブルT2からT1に切換え)、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可する(禁止を解除する)ので、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させる。そして、制御部2は、車両ネットワーク10から送信された車両データが車両ネットワーク接続部3に受信されると、その受信された車両データを記録部8に一旦格納し、車両データをテーブルR1にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。
又、制御部2は、図8に示すように、車両が走行中から停車中に移行し、更に車両データをサーバ12に送信させる前に停車中から走行中に移行すると、テーブルT2を設定するが(テーブルT1からT2に切換えるが)、車両が停車中であるときに車両ネットワーク10から送信された車両データが記録部8に格納されているので、車両が停車中から走行中に移行した後でも、車両データをテーブルR1にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、車両データ通信装置1において、車両が停車中であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可し、一方、車両が走行中であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を禁止するようにした。これにより、車両ネットワーク10の通信負荷が相対的に低い停車中において、車両ネットワーク10に対する車両データの送受信を許可することで、車両ネットワーク10から車両データを取得することができる。又、車両ネットワーク10の通信負荷が相対的に高い走行中において、車両ネットワーク10に対する車両データの送受信を禁止する(抑制する)ことで、車両ネットワーク10の通信負荷の増大を抑制することができる。このように車両ネットワーク10に対する車両データの送受信を、車両ネットワーク10の通信負荷の高低に基づいて許可又は禁止することで、車両ネットワーク10から車両データを取得することと、車両ネットワーク10の通信遅延等の様々な問題の発生を回避することとを両立させることができる。
又、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態を、車両が停車中であるか走行中であるかに応じて設定するようにした。これにより、車両ネットワーク10の通信負荷を直接的に特定することが不可能な構成であっても、車両が停車中であるか走行中であるかを特定することで、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態を、車両ネットワーク10の通信負荷に応じて設定することができる。
又、位置データを取得する位置データ取得部6と、加速度データを取得する加速度データ取得部7とを備えた。これにより、車両が停車中であるか走行中であるかに拘らず、位置データ及び加速度データとして現在のデータ(最新のデータ)をサーバ12に送信することができる。
又、車両ネットワーク10から受信された車両データを記録部8に格納する際に、それらの車両データが車両ネットワーク10から取得された時刻を示す取得時刻データをも格納し、車両データとして過去の最新のデータをサーバ12に送信する際に、取得時刻データをも併せてサーバ12に送信するようにした。これにより、過去の最新のデータが車両ネットワーク10から取得された時刻をサーバ12に通知することができ、過去の最新のデータの信頼性(新旧の程度)をサーバ12に通知することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図9から図14を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第2の実施形態では、車両データ通信装置21において、制御部22は、機能毎に、停車走行特定部22aと、接続状態制御部22bと、送信制御部22cと、認証部22d(認証手段)とを有する。停車走行特定部22a、接続状態制御部22b、送信制御部22cは、それぞれ第1の実施形態で説明した停車走行特定部2a、接続状態制御部2b、送信制御部2cと同等である。認証部22dは、通信部4とサーバ12との間で通信を認証することで、サーバ12が例えば盗難追跡のサービスを提供する機関等が管理する特定のサーバであるか否かを認証する。
この場合、記録部23は、図10に示すように、接続状態設定テーブルとして、第1の実施形態で説明したテーブルT1及びT2に加え、車両が走行中であり且つ認証成立時の接続状態(認証許可状態)を規定するテーブルT3を格納している。テーブルT3の内容は、テーブルT1の内容と同じである。又、記録部23は、図11に示すように、送信データ設定テーブルとして、第1の実施形態で説明したテーブルR1及びR2に加え、車両が走行中であり且つ認証成立時の状態を規定するテーブルR3を格納している。テーブルR3の内容は、第1の実施形態で説明したテーブルR1の内容と同じである。
制御部22は、接続状態設定処理を開始すると、通信部4とサーバ12との間での通信の認証が成立しているか否かを判定する(S11)。制御部22は、認証が成立していないと判定すると(S11:NO)、第1の実施形態で説明したS1〜S8を行う。一方、制御部22は、認証が成立していると判定すると(S11:YES)、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両が走行中であり且つ認証成立時の接続状態を規定するテーブルT3を接続状態制御部22bにより設定する(S12)。
この場合、制御部22は、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されると、上記したように認証も含めて車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態を常に制御しつつ、その時点での接続状態に応じて通信部4からサーバ12に送信させる車両データを選択する。具体的に説明すると、制御部22は、図13に示すように、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両が走行中であると、認証データ要求を通信部8からサーバ12に送信させる。制御部22は、サーバ12から送信された認証データ(サーバ12を特定するためのサーバID等)が通信部8に受信されると、通信部4とサーバ12との間で通信を認証し、認証が成立する(成功する)と、認証が成立したことを示す認証成功を通信部8からサーバ12に送信させる。
次いで、制御部22は、接続状態設定テーブルとしてテーブル3を設定し(テーブルT2からT3に切換え)、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可し、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させる。制御部22は、車両ネットワーク10から送信された車両データが車両ネットワーク接続部3に受信されると、その受信された車両データを記録部8に一旦格納し、車両データをテーブルR3にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。即ち、制御部22は、車両が走行中であっても認証が成立すれば、車両が停車中のときと同様に、現在時刻データ、位置データ、加速度データについては、それぞれ現在時刻データ取得部5、位置データ取得部6、加速度データ取得部7によりリアルタイムに取得された現在のデータを送信させる。又、制御部22は、車速データ、回転数データ、燃費データ、吸気圧力データ、吸気温度データ、スロットルポジションデータについても、車両ネットワーク10からリアルタイムに受信された現在のデータを送信させる。又、制御部22は、それらの車両データを車両ネットワーク10から取得した時刻を示す取得時刻データをも送信させる。
尚、制御部22は、図14に示すように、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両が走行中であり、認証が成立しないと、認証が成立しなかったことを示す認証失敗を通信部8からサーバ12に送信させ、接続状態設定テーブルをテーブル2のままで継続し、車両データをテーブルR2にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。尚、制御部22は、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両が停車中である場合には、認証を行わない。
以上に説明したように第2の実施形態によれば、車両データ通信装置21において、サーバ12との間で認証が成立すると、車両が走行中であると特定した場合であっても、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可するようにした。これにより、例えば盗難追跡のサービスを提供する機関等が管理する特定のサーバである場合には、車両ネットワーク10の通信負荷の増大を抑制することよりも、車両データをサーバ12に送信することを優先させることができ、盗難追跡等に対して対応することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図15から図21を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第3の実施形態では、車両データ取得装置31において、制御部32は、機能毎に、車両ネットワーク監視部32aと、接続状態制御部32bと、送信制御部32cとを有する。車両ネットワーク監視部32aは、車両ネットワーク10における車両データの送受信を監視することで、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であるか否かを判定する。この場合、車両ネットワーク10の通信負荷を判定する方法としては、車両ネットワーク10では通信方式や通信速度が複数種類であることを考慮し、車両ネットワーク10で送受信される車両データをロジカルに解釈して通信負荷を判定する方法や、車両ネットワーク10の各信号線の電圧や電流をモニタし、それら電圧や電流の変動を解析して通信負荷を判定する方法等がある。接続状態制御部32b、送信制御部32cは、それぞれ第1の実施形態で説明した接続状態制御部2b、送信制御部2cと同等である。
この場合、記録部33は、図16に示すように、接続状態設定テーブルとしてテーブルT11及びT12を格納する。テーブルT11は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であるときの接続状態(許可状態)を規定するテーブルであり、その内容は第1の実施形態で説明したテーブルT1の内容と同じである。テーブルT12は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上であるときの接続状態(禁止状態)を規定するテーブルであり、その内容は第1の実施形態で説明したテーブルT2の内容と同じである。又、記録部33は、図17に示すように、送信データ設定テーブルとしてテーブルR11及びR12を格納する。テーブルR11は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であるときの送信データを規定するテーブルであり、その内容は第1の実施形態で説明したテーブルR1の内容と同じである。テーブルR12は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上であるときの送信データを規定するテーブルであり、その内容は第1の実施形態で説明したテーブルR2の内容と同じである。
制御部32は、接続状態設定処理を開始すると、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であるか否かを判定する(S21)。制御部32は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であると判定すると(S21:YES)、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であるときの接続状態を規定するテーブルT11を設定する(S22)。一方、制御部32は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上である(閾値未満でない)と判定すると(S21:NO)、車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態として、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上であるときの接続状態を規定するテーブルT12を設定する(S23)。
制御部32は、以上に説明した一連の処理を行うことで、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3の全ての接続端子を接続することで、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可する(アクセスを許可する)。一方、制御部32は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3のアース及び電源に関連する接続端子を接続するが、車両ネットワーク10に接続される接続端子を切断することで、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を禁止する(アクセスを禁止する)。
そして、制御部32は、この場合も、上記したように車両ネットワーク接続部3の車両ネットワーク10に対する接続状態を常に制御しつつ、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されると、その時点での接続状態に応じて通信部4からサーバ12に送信させる車両データを選択する。具体的に説明すると、制御部32は、図19に示すように、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であると、この場合は、テーブルT11を設定しており、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可しているので、第1の実施形態で説明した図6と同様に、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させる。制御部32は、車両ネットワーク10から送信された車両データが車両ネットワーク接続部3に受信されると、その受信された車両データを記録部8に一旦格納し、車両データをテーブルR11にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。
一方、制御部32は、図20に示すように、サーバ12から送信された車両データ要求が通信部8に受信されたときに車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上であると、この場合は、テーブルT12を設定しており、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を禁止しているので、第1の実施形態で説明した図7と同様に、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させることなく、車両データをテーブルR12にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。
これ以降、制御部32は、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上から閾値未満に低下すると、テーブルT11を設定し(テーブルT12からT11に切換え)、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可する(禁止を解除する)ので、車両データ要求を車両ネットワーク接続部3から車両ネットワーク10に送信させる。そして、制御部32は、車両ネットワーク10から送信された車両データが車両ネットワーク接続部3に受信されると、その受信された車両データを記録部8に格納し、車両データをテーブルR11にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。
又、制御部32は、図21に示すように、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上から閾値未満に低下し、更に車両データをサーバ12に送信させる前に閾値以上に上昇すると、テーブルT12を設定するが(テーブルT11からT12に切換えるが)車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であるときに車両ネットワーク10から送信された車両データが記録部8に格納されているので、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満から閾値以上に上昇した後でも、車両データをテーブルR11にしたがって選択して通信部4からサーバ12に送信させる。
以上に説明したように第3の実施形態によれば、車両データ通信装置31において、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値未満であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を許可し、一方、車両ネットワーク10の通信負荷が閾値以上であると特定した場合には、車両ネットワーク接続部3と車両ネットワーク10との間での車両データの送受信を禁止するようにした。これにより、車両ネットワーク10の通信負荷が相対的に低いときにおいて、車両ネットワーク10に対する車両データの送受信を許可することで、車両ネットワーク10から車両データを取得することができる。又、車両ネットワーク10の通信負荷が相対的に高いときにおいて、車両ネットワーク10に対する車両データの送受信を禁止する(抑制する)ことで、車両ネットワーク10の通信負荷の増大を抑制することができる。この場合、車両ネットワーク10の通信負荷を直接的に特定するので、車両ネットワーク10に対する接続状態を車両ネットワーク10の通信負荷の変動に対して精度良く制御することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。又、複数の変形例を組み合わせても良い。
第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせても良い。即ち、車両ネットワーク監視部と認証部とを併用する構成であっても良い。
車両データをサーバに送信する車両データ通信装置に適用する構成に限らず、車両データを記録する(通信する機能を有しない)車両データ記録装置に適用する構成であっても良い。その場合、車両データ記録装置をドライブレコーダとして活用しても良い。
サーバから車両データ要求が受信されたことを契機として車両データをサーバに送信する構成に限らず、例えば車両データの変化量が一定値以上となった場合や予め設定されている特定の時刻になった場合等に自発的にサーバに送信する構成であっても良い。
第1及び第2の実施形態において、例えばイグニッション信号のオンオフを特定することで、車両が停車中であるか走行中であるかを特定する構成であっても良い。
第2の実施形態において、認証の対象とするサーバは、盗難追跡のサービスを提供する機関等が管理するサーバに限らず、例えば交通事故対応のサービスを提供する機関等が管理するサーバであっても良い。
第3の実施形態において、車両ネットワークの通信負荷の判定基準である閾値を2以上設けることで、接続状態の設定や送信データの設定を3段階以上に区分しても良い。即ち、車両ネットワークから取得する車両データに優先順位を割当てることで、車両ネットワークの通信負荷と当該優先順位とのトレードオフの関係に基づいて、接続状態の設定や送信データの設定を区分しても良い。
図面中、1、21、31は車両データ通信装置(車両データ取得装置)、2a、22aは停車走行特定部(通信負荷特定手段、停車走行特定手段)、32aは車両ネットワーク監視部(通信負荷特定手段、車両ネットワーク監視手段)、2b、22b、32bは接続状態制御部(接続状態制御手段)、2c、22c、32cは送信制御部(送信制御手段)、22dは認証部(認証手段)、3は車両ネットワーク接続部(車両ネットワーク接続手段)、4は通信部(通信手段)、6は位置データ取得部(位置データ取得手段)、7は加速度データ取得部(加速度データ取得手段)、8は記録部(記録手段)、10は車両ネットワーク、12はサーバ(外部装置)である。

Claims (5)

  1. 車両データが送受信される車両ネットワーク(10)に対して車両データを送受信可能に接続可能な車両ネットワーク接続手段(3)と、
    車両が停車中であるか走行中であるかを特定することで、車両ネットワークの通信負荷を特定する停車走行特定手段を含む通信負荷特定手段(2a、22a、32a)と、
    前記通信負荷特定手段により特定された車両ネットワークの通信負荷に基づいて、前記車両ネットワーク接続手段の車両ネットワークに対する接続状態を制御する接続状態制御手段(2b、22b、32b)と、
    外部装置(12)との間で通信する通信手段(4)と、
    車両ネットワークから前記車両ネットワーク接続手段に受信された車両データを前記通信手段から送信データとして外部装置に送信させる送信制御手段(2c、22c、32c)と、
    車両が停車中であるか走行中であるかを前記停車走行特定手段が特定する前に、前記通信手段と外部装置との間で通信を認証する認証手段(22d)と、を備え
    前記接続状態制御手段は、前記車両ネットワーク接続手段を、車両ネットワークに対する車両データの送受信を許可する許可状態と、車両ネットワークに対する車両データの送受信を禁止する禁止状態と、前記認証手段による認証が成立したことを条件として車両ネットワークに対する車両データの送受信を許可する認証許可状態とのうち何れかに設定することで、前記車両ネットワーク接続手段の車両ネットワークに対する接続状態を制御することを特徴とする車両データ取得装置。
  2. 請求項1に記載した車両データ取得装置において、
    車両の現在位置を示す位置データを取得する位置データ取得手段(6)を備え、
    前記送信制御手段は、車両データを前記通信手段から外部装置に送信させる条件が成立したときには、前記接続状態制御手段が接続状態を何れに設定している場合であっても、前記位置データ取得手段により取得された現在の位置データを前記通信手段から外部装置に送信させることを特徴とする車両データ取得装置。
  3. 請求項1又は2に記載した車両データ取得装置において、
    車両に与えられた加速度を示す加速度データを取得する加速度データ取得手段(7)を備え、
    前記送信制御手段は、車両データを前記通信手段から外部装置に送信させる条件が成立したときには、前記接続状態制御手段が接続状態を何れに設定している場合であっても、前記加速度データ取得手段により取得された現在の加速度データを前記通信手段から外部装置に送信させることを特徴とする車両データ取得装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載した車両データ取得装置において、
    車両ネットワークから前記車両ネットワーク接続手段に受信された車両データを格納すると共に、その車両データが車両ネットワークから取得された時刻を示す取得時刻データを格納する記録手段(9)を備え、
    前記送信制御手段は、車両データを前記通信手段から外部装置に送信させる条件が成立したときには、前記記録手段に格納されている車両データと共に取得時刻データをも前記通信手段から外部装置に送信させることを特徴とする車両データ取得装置。
  5. 車両データが送受信される車両ネットワークに対して車両データを送受信可能に接続可能な車両データ取得装置(1、21、31)のコンピュータに、
    車両が停車中であるか走行中であるかを特定することで、車両ネットワーク(10)の通信負荷を特定する第1の手順と、
    前記第1の手順により特定した車両ネットワークの通信負荷に基づいて、車両ネットワークに対する接続状態を制御し、車両ネットワークに対する車両データの送受信を許可する許可状態と、車両ネットワークに対する車両データの送受信を禁止する禁止状態と、車両が停車中であるか走行中であるかを特定する前に行った外部装置との間での通信の認証が成立したことを条件として車両ネットワークに対する車両データの送受信を許可する認証許可状態とのうち何れかに設定することで、車両ネットワークに対する接続状態を制御する第2の手順と、を実行させるための車両ネットワークの通信負荷制御プログラム。
JP2013240894A 2013-11-21 2013-11-21 車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム Active JP6273792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240894A JP6273792B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240894A JP6273792B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015101114A JP2015101114A (ja) 2015-06-04
JP6273792B2 true JP6273792B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=53377219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013240894A Active JP6273792B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6273792B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018090007A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 トヨタ自動車株式会社 車両通信システム
WO2019187354A1 (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 住友電気工業株式会社 監視装置、中継装置、および、監視方法
CN114125008B (zh) * 2020-09-01 2024-03-08 上海汽车集团股份有限公司 一种数据传输方法及装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0830885A (ja) * 1994-07-15 1996-02-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 車載事故自動通報装置および事故自動通報システム
JP2006180109A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Toyota Motor Corp ネットワークシステム
JP2006287738A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Fujitsu Ten Ltd ネットワークシステム
JP2007057310A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Xanavi Informatics Corp 走行状況再現システムおよび方法
JP4974706B2 (ja) * 2007-02-27 2012-07-11 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載通信装置及び車載通信システム
JP5811897B2 (ja) * 2012-02-29 2015-11-11 株式会社デンソー ゲートウエイ装置
JP5729337B2 (ja) * 2012-03-21 2015-06-03 株式会社デンソー 車両用認証装置、及び車両用認証システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015101114A (ja) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9256260B2 (en) Processing system, processing device and power supply control method
US7617027B2 (en) System for failure safety control between controllers of hybrid vehicle
CN111934966B (zh) 不正常检测电子控制单元、车载网络系统以及不正常检测方法
US11165851B2 (en) System and method for providing security to a communication network
US9819562B2 (en) Gateway device with priority arbitration function
US9619003B2 (en) Communication system, relay device, and method for controlling power supply
CN108475939B (zh) 功率充电模块及其使用方法
JP6258997B2 (ja) 車両制御システム
JP6460080B2 (ja) 車載ネットワークシステム
US9978188B2 (en) Vehicle electronic control device and system with off-board diagnostic function
JP2013074377A (ja) 車両用電子制御装置
CN111008704B (zh) 电动汽车联邦学习的处理方法、装置、设备与存储介质
JP6273792B2 (ja) 車両データ取得装置及び車両ネットワークの通信負荷制御プログラム
JP2016037211A (ja) 車両用診断システム
US20190236856A1 (en) Electronic control unit and method for connection authentication
JP4724095B2 (ja) 中継接続ユニット及び車載用通信システム
US10124769B2 (en) Global stolen vehicles tracking
CN107846419B (zh) 一种车辆发动机obd数据的传输方法及系统
US20220385553A1 (en) Vehicle-mounted relay device and information processing method
US10996255B2 (en) Voltage-characteristic-based vehicle identification number
US10495009B2 (en) Apparatus and method for controlling operation of engine
JP2015174552A (ja) バッテリ残容量監視装置
JP2009292330A (ja) 車載システム及び制御方法
US20160225196A1 (en) Electronic control device and electronic control system
WO2017149567A1 (ja) 通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6273792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250