JP5811897B2 - ゲートウエイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の通信ネットワーク間を接続して通信データあるいは通信フレームの受信処理および送信処理を行なうゲートウエイ装置に関する。
複数の通信ネットワーク同士を、ゲートウエイを介して1対1で接続すること、あるいは、複数の通信ネットワークを、ゲートウエイを介して相互に接続することが知られている。これらネットワークの通信プロトコルが異なるときには、ゲートウエイにおいて通信プロトコルの変換を行っている。また、1つのゲートウエイ処理部において、複数の通信ネットワークとの接続を一元管理するための変換ユニットが開示されている(特許文献1参照)。
特開2009−027245号公報
車両においては、車両内の通信ネットワークとして、主に乗員検知、エアコン制御、エンジン制御などに使用される、シリアル通信方式による車内LAN向け通信規格であるCAN(Controller Area Network)、あるいは、ドアミラー、ワイパー等の比較的制御が簡単な機器との通信に利用される、シリアル通信方式による車内LAN向け通信規格であるLIN(Local Interconnect Network)が用いられている。
また、車両外のネットワークとの通信には、Ethernet(登録商標)が用いられることが多い。さらに、近年、カーナビゲーションシステム(以下、「カーナビ」ともいう)カーオーディオ、カーエンターテインメントシステムなどの車載情報機器を含む車載情報系ネットワークに用いられる通信規格であるMOST(Media Oriented System Transport)が普及しつつある。
これらの通信方式における通信速度は、CANが概ね1Mbps、LINが概ね19.2kbpsで比較的低速であるが、Ethernetが概ね100Mbps、MOSTが概ね150Mbpsで、CANおよびLINと比較すると高速である。
車外通信ネットワークおよび車載情報系ネットワーク(これらを「高速ネットワーク」と称することもある)における通信では、CANおよびLINのような車両制御系ネットワーク上でやりとりされる制御信号よりも、はるかに容量の多いデータを扱うので、比較的高い伝送速度が要求される。
このため、ゲートウエイで車外通信ネットワークあるいは車載情報系ネットワークのデータを中継する際、通信負荷が増大して、他の車両制御系ネットワーク通信の中継に影響(遅延等)を及ぼすことが懸念される。
特許文献1では、上述の問題を解決する方法についての開示・示唆はない。
上記問題点を背景として、本発明の課題は、高速かつ大容量のデータ通信を行う際に、車両内の通信に影響を及ぼさないようにすることが可能なゲートウエイ装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するためのゲートウエイ装置は、車両に搭載されたゲートウエイ装置であって、車両内に構成された1以上の車載制御機器を接続する、1以上の車内通信ネットワークと、車両の外部に構成された1以上の車外通信ネットワークと、が接続され、各通信ネットワークからの通信データを受信して、通信データの宛先の通信ネットワークへ、通信データを転送する転送処理部と、予め定められた転送制限条件が成立したときに、車外通信ネットワークと車内通信ネットワークとの間の通信データの転送を制限する転送制御部と、を備えることを前提とする。
上記構成によって、車外通信ネットワークの通信に影響を受けることなく、車内通信ネットワークにおいて車載制御機器間の通信を行うことができ、車両の走行制御などの車両本来の制御を優先して行うことができる。
また、本発明のゲートウエイ装置における通信データは、該通信データを識別するための通信フレームIDを含み、 通信フレームIDに関連付けて定義される転送優先度を記憶する優先IDテーブルを備え、転送制御部は、転送優先度が予め定められた優先度を上回るときには、転送制限条件の成立の有無にかかわらず、車外通信ネットワークと車内通信ネットワークとの間の通信データの転送を制限しない。
上記構成によって、例えば、車載制御機器間の通信よりも優先しなければならない通信データを車外通信ネットワークから受信したとき、その通信データを速やかに転送することができる。
また、本発明のゲートウエイ装置は、転送制限条件が成立したときに、予め定められた一時保存条件が成立したことを前提として、転送が制限された通信データを一時保存するバッファを備える。
また、本発明のゲートウエイ装置における転送処理部は、通信データの転送の制限が解除されたとき、バッファに一時保存された通信データを読み出して、該通信データの宛先の通信ネットワークへ、該通信データを転送する。
上記構成によって、例えば、車載制御機器間の通信を優先したために転送できなかった車外通信ネットワークからの通信データを、車内通信ネットワークに転送することができる。
また、ゲートウエイ装置の処理負荷状態を検出する処理負荷状態検出部を備え、ゲートウエイ装置の処理負荷状態が予め定められた制限判定用処理負荷状態よりも高負荷状態であることを、転送制限条件とする。
また、通信データの転送を制限しているときに、処理負荷状態が予め定められた制限判定用処理負荷状態よりも低負荷状態となったとき、通信データの転送の制限を解除する。
また、車内通信ネットワークの通信負荷状態を検出する通信負荷状態検出部を有し、車内通信ネットワークの通信負荷状態が予め定められた制限判定用通信負荷状態よりも高負荷状態であることを、転送制限条件とする。
また、通信データの転送を制限しているときに、通信負荷状態が予め定められた制限判定用通信負荷状態よりも低負荷状態となったとき、通信データの転送の制限を解除する。
上記構成によって、ゲートウエイ装置あるいは車内通信ネットワークの負荷状態を適切に検出でき、適切な転送制御を行うことができる。
また、通信フレームIDが、予め定められた一時保存対象IDに含まれていることを一時保存条件とする。
また、ゲートウエイ装置の処理負荷状態を検出しているときは、該処理負荷状態が制限判定用処理負荷状態よりも低負荷状態となるタイミングを予測演算し、また、車内通信ネットワークの通信負荷状態を検出しているときは、該通信負荷状態が制限判定用通信負荷状態よりも低負荷状態となるタイミングを予測演算する予測演算部を備え、予測演算したタイミングが、予め定められた基準タイミングよりも早く到来することを一時保存条件とする。
上記構成によって、必要な通信データのみを一時保存するので、バッファの容量を小さくすることができる。
本発明のゲートウエイ装置のシステム構成例を示す図。 ゲートウエイ処理を説明するフロー図。 バッファ記憶処理を説明するフロー図。 バッファ読出処理を説明するフロー図。
以下、本発明のゲートウエイ装置について、図面を用いて説明する。図1のように、ゲートウエイ装置1には、1以上の車内通信ネットワーク(図1の例では、車内通信ネットワーク40、車内通信ネットワーク50の2つを例示)、および1以上の車外通信ネットワーク60が接続されている。
車内通信ネットワーク40は、通信方式として例えばCANを用いる。ECU(本発明の車載制御機器、図1では、41、42として例示)として、例えば、車両の旋回挙動を安定化させるためのVSC(Vehicle Stability Control) ECU、車内の空調を制御するエアコンECU、エンジン制御を行うエンジンECUのような走行制御系ECUが接続されている。また、これらECUの動作に必要なセンサ群およびアクチュエータ群も接続されている。
車内通信ネットワーク50は、通信方式として例えばLINを用いる。ECU(図1では、51、52として例示)として、例えば、シートの位置あるいは高さを調整するためのシートECU、窓の開閉制御を行うパワーウインドウECU用、電動ミラーの格納/展開等を行う電動ミラーECU、ドアロック装置の解錠/施錠を行うドアロックECUの、車両のボディー系のシステムが接続されている。
上述の他に、通信方式として例えばMOSTを用い、オーディオ装置あるいはナビゲーション装置のようなマルチメディア系機器が接続された車内通信ネットワークを接続してもよい。
車外通信ネットワーク60は、例えば、インターネット等の通信回線を含み、情報サーバ61が接続されている。車両から車外通信ネットワーク60を介して、この情報サーバ61にアクセスし、交通情報、気象情報、地域情報、動画あるいは音楽ファイル等の各種データの送受信を行うことができる。
ゲートウエイ装置1は、転送負荷制御部10、優先IDテーブル21、ルーティングテーブル22、バッファ23、転送処理部24、第1プロトコル変換部31、第2プロトコル変換部32,第3プロトコル変換部33,第1通信インターフェース(インターフェースをI/Fと略記することもある)34,第2通信インターフェース35、無線通信インターフェース36を備えている。
上述のゲートウエイ装置1の各部は、CPU、各種メモリ等を含んで、1つあるいは複数のICあるいはASIC等としてハードウエア的に構成されていてもよいし、その一部および全部がソフトウエア的にメモリ上に構築されていてもよい。
転送負荷制御部10は、ゲートウエイ装置1の処理負荷、および、車内通信ネットワーク40、50の通信負荷あるいは通信量を監視する負荷監視部11、通信データ(通信フレーム、パケットの総称、以下も同様)に含まれて通信フレーム(あるいはパケット)を識別する通信フレームIDに基づいて、通信の優先度を判定するID優先度判定部12、受信した通信フレームを他のネットワークへ転送するか否かの指示を転送処理部24に対して行う転送指示部13を含んでいる。なお、負荷監視部11が本発明の処理負荷状態検出部,通信負荷状態検出部,予測演算部に相当する。また、転送指示部13が本発明の転送制御部に相当する。
優先IDテーブル21は、上述の通信フレームIDごとの転送優先度が定義されている。また、ゲートウエイ装置1の内部処理の優先度も定義されている。ルーティングテーブル22は、個々のネットワークの宛先への経路の一覧を保持している。バッファ23は、受信した通信フレームを一時保存するメモリである。転送処理部24は、転送指示部13の指示に基づき、ルーティングテーブル22の経路情報を参照して、通信フレームを宛先のネットワークへ転送する。
各プロトコル変換部(31〜33)は、それぞれ接続されている通信ネットワーク(40、50、60)から受信した固有のプロトコルのパケットデータを中間パケットデータに変換して転送処理部24に出力し、また、転送処理部24から入力された中間パケットデータを、自身が接続されている通信ネットワークの固有のプロトコルに変換して、該通信ネットワーク(40、50、60)に送信する。
各通信インターフェース(34〜36)には、周知のデータ送受信回路の他に、接続されている通信ネットワーク(40、50、60)、およびゲートウエイ装置1を流れる信号をチェックし、衝突を検出する機能を有するトランシーバ等が備えられている。
図2を用いて、主としてゲートウエイ装置1の転送負荷制御部10で、予め定められたタイミングで繰り返し実行されるゲートウエイ処理について説明する。なお、本処理で触れていない車内通信ネットワーク(40、50)間の通信データ転送は、本処理とは関係なく実行される。まず、車外通信ネットワーク60からの通信データを受信したか否かを調べる。車外通信ネットワーク60からの通信データを受信したとき(S11:Yes)、ステップS13へ進む。
一方、車外通信ネットワーク60からの通信データを受信しないとき(S11:No)、車内通信ネットワーク(40、50)から、車外通信ネットワーク60向けの通信データを受信したか否かを調べる。車内通信ネットワーク(40、50)から車外通信ネットワーク60向けの通信データを受信しないとき(S12:No)、ステップS11へ戻り、車外通信ネットワーク60からの通信データを待つ。また、本処理を終了してもよい。
一方、車内通信ネットワーク(40、50)から車外通信ネットワーク60向けの通信データを受信したとき(S12:Yes)、ステップS13へ進む。
ステップS13では、負荷監視部11により、ゲートウエイ装置1の処理負荷を測定する。そして、例えば、以下のうちの少なくとも一つを用いて、ゲートウエイ装置1の処理負荷の状態(すなわち、処理負荷状態)を判定する。
・車内通信ネットワーク(40、50)間でデータの転送を行っているときには、該車内通信ネットワーク内のデータ通信量(例えば「ビット/秒」で表す)が予め定められた値を超えたときに、処理負荷が大きいと判定する。
・その他、予め定められた処理(例えば、通信ネットワーク間のデータの転送処理以外の、ゲートウエイ装置1の内部処理)を実行しているときには、処理負荷が大きいと判定する。
ゲートウエイ装置1の処理負荷が大きい、すなわち制限判定用処理負荷状態よりも高負荷状態であると判定したとき(S14:No)、ID優先度判定部12において、優先IDテーブル21を参照して、受信した通信データに含まれる通信フレームIDの優先度と、データ転送中の通信データに含まれる通信フレームIDの優先度、あるいは、上述の内部処理の優先度とを比較する(S19)。
比較の結果、受信した通信データに含まれる通信フレームIDの優先度が、他の処理あるいは通信の優先度よりも高いものである(すなわち、優先IDである)とき(S20:Yes)、転送指示部13から転送処理部24へ指示を送り、受信した通信データを、対象となる通信ネットワークに転送する(S18)。
つまり、ステップS18では、車外通信ネットワーク60からの通信データを受信したときは、送信先となるECUあるいは機器が接続されている車内通信ネットワーク(40、50)に、該通信データを転送する。また、車内通信ネットワークから車外通信ネットワーク60向けの通信データを受信したときは、車外通信ネットワーク60に、該通信データを転送する。
一方、受信した通信データに含まれる通信フレームIDの優先度が、他の処理あるいは通信の優先度よりも低いものである(すなわち、優先IDではない)とき(S20:No)、該通信データをバッファ23に一時保存するバッファ記憶処理を実行する(S21,後述)。また、バッファ記憶処理を実行しなくてもよい。このときは、受信した通信データは、転送されることなく破棄される。
また、ステップS14で,ゲートウエイ装置1の処理負荷が小さい、すなわち制限判定用処理負荷状態よりも低負荷状態であると判定したとき(S14:Yes)、ゲートウエイ装置1が受信した通信データが、車外通信ネットワーク60からのものか否かを調べる。該受信した通信データが、車外通信ネットワーク60からのものでないとき、すなわち、車内通信ネットワーク(40、50)から車外通信ネットワーク60向けの通信データであるとき(S15:No)、転送指示部13から転送処理部24へ指示を送り、受信した通信データを、対象ネットワークである車外通信ネットワーク60に転送する(S18)。
一方、ゲートウエイ装置1が受信した通信データが、車外通信ネットワーク60からのものであるとき(S15:Yes)、負荷監視部11により、ゲートウエイ装置1に接続されている車内通信ネットワーク(40、50)の処理負荷を測定する(S16)。そして、車外通信ネットワーク60からの通信データの転送先となっている車内通信ネットワーク(転送対象ネットワークともいう)の状態を判定する。例えば、各車内通信ネットワークの単位時間当たりのデータ通信量(例えば「ビット/秒」で表す)を測定し、そのデータ通信量が予め定められた値を超えたときに、車内通信ネットワークの処理負荷が大きいと判定する。
転送対象ネットワークの処理負荷が大きい、すなわち制限判定用通信負荷状態よりも高負荷状態であると判定したとき(S17:No)、ステップS19へ進み、受信した通信データに含まれる通信フレームIDの優先度に基づく転送制御を行う(S19→S20→S18またはS21)。
一方、車外通信ネットワーク60からの通信データの転送先となっている車内通信ネットワークの処理負荷が小さい、すなわち制限判定用通信負荷状態よりも低負荷状態であると判定したとき(S17:Yes)、転送指示部13から転送処理部24へ指示を送り、車外通信ネットワーク60から受信した通信データを、対象ネットワークである車内通信ネットワーク(40、50)に転送する(S18)。
図3を用いて、図2のステップS21に相当するバッファ記憶処理について説明する。まず、受信した通信データに含まれる通信フレームIDに基づいて、該通信データがバッファへの保存対象となっているか否か、すなわち一時保存対象IDに含まれているか否か、一時保存条件が成立したか否かを判定する(S31)。バッファへの保存対象となる通信データは、例えば、以下のものが挙げられる。
車内通信ネットワーク(40、50)から車外通信ネットワーク60への通信データ。
車外通信ネットワーク60から車内通信ネットワーク(40、50)への通信データのうち、以下のもの。
・車両周辺あるいは車両の走行方向の交通事故情報を含むもの。
・地震・台風・局地的豪雨等の緊急気象情報を含むもの。
・車両のメーカーあるいはディーラーからの、同形式の車両に関する、走行に影響することが予測される情報を含むもの。
通信データがバッファへの保存対象となっていないとき(S32:No)、本処理を終了する。すなわち、受信した通信データは、対象となる通信ネットワークに転送されない(破棄される)。
一方、通信データがバッファへの保存対象となっているとき(S32:Yes)、該通信データを転送可能なタイミングを推定演算する(S33)。例えば、該通信データの転送先の通信ネットワーク(つまり、車内通信ネットワーク)の処理負荷が大きいとき、処理負荷が小さくなるタイミングを推定する。
負荷監視部11で通信ネットワークの状態(すなわち、通信データの内容)を監視できるので、該通信データの通信フレームIDからどのような通信を行っているか、あるいは、通信データ長を把握することが可能である。これらに基づいて、現時点から何ミリ秒後あるいは何マシンサイクル後に、転送先の通信ネットワークの処理負荷が小さくなるかを推定することができる。
また、現在ゲートウエイ装置1で処理負荷が高いとき、その処理の処理ステップ数あるいは処理のバイト数、およびマシンサイクルに基づいて、現時点から何ミリ秒後あるいは何マシンサイクル後に、ゲートウエイ装置1の処理負荷が小さくなるか(すなわち、負荷の大きい処理が終了するか)を推定することができる。
次に、上述のように推定演算した、通信データを転送可能なタイミングに基づいて、該通信データを保存する妥当性、すなわち、一時保存条件が成立したか否かを判定する(S34)。すなわち、転送先の通信ネットワークあるいはゲートウエイ装置1の処理負荷が小さくなった時点で、該通信データを転送することが、転送先のECUあるいは機器の動作に有益なものか否かを判定する。
通信データを保存する妥当性の判定方法は、以下のうちの少なくともいずれかを用いる。
・通信データを転送可能なタイミングが到来したときに、同一通信フレームIDの新しい通信データを受信することが予想されるとき。すなわち、該通信データの受信周期が比較的短いとき、該通信データを保存する妥当性がないと判定する。
・上記とは逆に、該通信データの受信周期が比較的長いとき、該通信データを保存する妥当性があると判定する。
通信データを保存する妥当性がないと判定したとき(S35:No)、本処理を終了する。一方、通信データを保存する妥当性があると判定したとき(S35:Yes)、該通信データをバッファ23に一時保存する(S36)。このとき、同一通信フレームIDの通信データが、バッファ23に既に保存されているときには、新しいものを上書き保存してもよい。
図4を用いて、ゲートウエイ装置1の転送負荷制御部10で、予め定められたタイミングで実行されるバッファ読出処理について説明する。また、本処理を、例えば図2のゲートウエイ処理のステップS17:Yesの後のような、ゲートウエイ装置1および車内通信ネットワーク(40、50)の処理負荷の小さいときに実行してもよい。
まず、バッファ23に通信データが保存されているか否かを調べる。バッファ23に通信データが保存されていないとき(S51:No)、本処理を終了する。一方、バッファ23に通信データが保存されているとき(S51:Yes)、保存されている通信データの転送の妥当性を判定する(S52)。
保存されている通信データを転送する妥当性の判定方法は、以下のうちの少なくともいずれかを用いる。
・保存されている通信データを転送しているときに、同一通信フレームIDの新しい通信データを受信することが予想されるとき。すなわち、該通信データの受信周期が比較的短いとき、該通信データを転送する妥当性がないと判定する。
・保存されている通信データの内容が陳腐化したとき。例えば、通信データに、道路工事の期間やイベント開催期間のような日時を含む情報が含まれており、その期間終了の日時が過ぎているとき、該通信データを転送する妥当性がないと判定する。日時情報は、例えば、車内ネットワークにナビゲーション装置が接続されていれば、ナビゲーション装置から取得することができる。また、ゲートウエイ装置1に時計機能を有する回路(時計ICともいう)を含む構成としてもよい。
保存されている通信データを転送する妥当性がないと判定したとき(S53:No)、該通信データをバッファ23から削除する(S60)。その後、本処理を終了する。
一方、保存されている通信データを転送する妥当性があると判定したとき(S53:Yes)、図2のステップS13と同様に、負荷監視部11により、ゲートウエイ装置1の処理負荷を測定して、ゲートウエイ装置1の処理負荷の状態を判定する(S54)。つまり、転送制御部によって通信データの転送の制限が解除され、かつ予め定められた読出条件が成立したときに、転送処理部はバッファに一時保存されている通信データを読み出して転送する構成である。このような構成とすることで、上述のような陳腐化したデータ、あるいは、現在のゲートウエイ装置、車内ネットワーク、あるいはECUの動作に適合しない、または動作に影響を及ぼす通信データを転送することを防止できる。
ゲートウエイ装置1の処理負荷が大きいと判定したとき(S55:No)、本処理を終了する。このとき、該通信データをバッファ23から削除してもよい。一方、ゲートウエイ装置1の処理負荷が小さいと判定したとき(S55:Yes)、保存されている通信データが、車外通信ネットワーク60からのものか否かを調べる。そして、該通信データが、車外通信ネットワーク60からのものでないとき、すなわち、車内通信ネットワーク(40、50)から車外通信ネットワーク60向けの通信データであるとき(S56:No)、該通信データをバッファ23から読出し、転送指示部13から転送処理部24へ指示を送り、対象ネットワークである車外通信ネットワーク60に転送する(S59)。このとき、該通信データをバッファ23から削除してもよい。
一方、保存されている通信データが、車外通信ネットワーク60からのものであるとき(S56:Yes)、図2のステップS16と同様に、負荷監視部11により、車内通信ネットワーク(40、50)の処理負荷を測定して、車外通信ネットワーク60からの通信データの転送先となっている車内通信ネットワークの状態を判定する(S57)。
車外通信ネットワーク60からの通信データの転送先となっている車内通信ネットワークの処理負荷が大きいと判定したとき(S58:No)、本処理を終了する。一方、車外通信ネットワーク60からの通信データの転送先となっている車内通信ネットワークの処理負荷が小さいと判定したとき(S58:Yes)、該通信データをバッファ23から読出し、転送指示部13から転送処理部24へ指示を送り、対象ネットワークである車内通信ネットワーク(40、50)の少なくとも一方)に転送する(S59)。
車両以外にも、制御装置内に構成された1以上の制御ユニットを接続する1以上の制御装置内通信ネットワークと、制御装置の外部に構成された1以上の制御装置外通信ネットワークと、が接続されたゲートウエイ装置に適用可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 ゲートウエイ装置
10 転送負荷制御部
11 負荷監視部(処理負荷状態検出部,通信負荷状態検出部,予測演算部)
12 ID優先度判定部
13 転送指示部(転送制御部)
21 優先IDテーブル
23 バッファ
24 転送処理部
40、50 車内通信ネットワーク
60 車外通信ネットワーク

Claims (7)

  1. 車両に搭載されたゲートウエイ装置であって、
    前記車両内に構成された1以上の車載制御機器を接続する、1以上の車内通信ネットワークと、前記車両の外部に構成された1以上の車外通信ネットワークと、が接続され、
    前記各通信ネットワークからの通信データを受信して、前記通信データの宛先の通信ネットワークへ、前記通信データを転送する転送処理部と、
    予め定められた転送制限条件が成立したときに、前記車外通信ネットワークと前記車内通信ネットワークとの間の通信データの転送を制限する転送制御部と、
    前記転送制限条件が成立したときに、予め定められた一時保存条件が成立したことを前提として、転送が制限された通信データを一時保存するバッファと、
    前記ゲートウエイ装置の処理負荷状態を検出する処理負荷状態検出部と、
    を備え、
    前記ゲートウエイ装置の処理負荷状態が予め定められた制限判定用処理負荷状態よりも高負荷状態であることを、前記転送制限条件とし、
    前記車内通信ネットワークの通信負荷状態を検出する通信負荷状態検出部と、
    前記処理負荷状態検出部が、前記ゲートウエイ装置の処理負荷状態を検出しているときは、該処理負荷状態が前記制限判定用処理負荷状態よりも低負荷状態となるタイミングを予測演算し、
    また、前記通信負荷状態検出部が、前記車内通信ネットワークの通信負荷状態を検出しているときは、該通信負荷状態が予め定められた制限判定用通信負荷状態よりも低負荷状態となるタイミングを予測演算する予測演算部と、
    をさらに備え、
    前記予測演算したタイミングが、予め定められた基準タイミングよりも早く到来することを前記一時保存条件とすることを特徴とするゲートウエイ装置。
  2. 前記通信データは、該通信データを識別するための通信フレームIDを含み、
    通信フレームIDに関連付けて定義される転送優先度を記憶する優先IDテーブルを備え、
    前記転送制御部は、前記転送優先度が予め定められた優先度を上回るときには、前記転送制限条件の成立の有無にかかわらず、前記車外通信ネットワークと前記車内通信ネットワークとの間の通信データの転送を制限しない請求項1に記載のゲートウエイ装置。
  3. 前記通信フレームIDが、予め定められた一時保存対象IDに含まれていることを前記一時保存条件とする請求項2に記載のゲートウエイ装置。
  4. 前記転送処理部は、前記通信データの転送の制限が解除されたとき、前記バッファに一時保存された通信データを読み出して、該通信データの宛先の通信ネットワークへ、該通信データを転送する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のゲートウエイ装置。
  5. 前記通信データの転送を制限しているときに、前記処理負荷状態が前記制限判定用処理負荷状態よりも低負荷状態となったとき、前記通信データの転送の制限を解除する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のゲートウエイ装置。
  6. 前記車内通信ネットワークの通信負荷状態が前記制限判定用通信負荷状態よりも高負荷状態であることを、前記転送制限条件とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のゲートウエイ装置。
  7. 前記通信データの転送を制限しているときに、前記通信負荷状態が前記制限判定用通信負荷状態よりも低負荷状態となったとき、前記通信データの転送の制限を解除する請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のゲートウエイ装置。
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